JP2014119220A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】R32冷媒を使う冷凍装置において、中間インジェクションでは過剰な運転能力を出力してしまう場合にも、吐出温度抑制のためのインジェクションが可能な冷凍装置を提供する。
【解決手段】R32冷媒を使う空気調和装置10は、圧縮機20、凝縮器及び蒸発器としての室外熱交換器30及び室内熱交換器50、室外膨張弁41、室内膨張弁42、第1インジェクション流路65、第2インジェクション流路67、及び制御部90を備える。第1インジェクション流路は、凝縮器から蒸発器に向かって流れる冷媒の一部を、気相あるいは気液二相状態で圧縮機へと導く。第2インジェクション流路は、凝縮器から蒸発器に向かって流れる冷媒の一部を、液相状態で圧縮機の吸入流路27へと導く。制御部は、第1インジェクション流路に冷媒を流す第1インジェクション制御と、第2インジェクション流路に冷媒を流す第2インジェクション制御と、を切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍装置、特に、冷媒としてR32を使う冷凍装置に関する。
従来から、空気調和装置などの冷凍装置であって、冷媒としてR32を使用したものが提案されている。R32を冷媒として使う場合には、R410AやR22を冷媒として使う場合に較べ、圧縮機の吐出温度が高くなる傾向がある。この問題点を認識し、R32冷媒を使いながら冷媒吐出温度の低下を図った空気調和装置が、特許文献1(特開2009−127902号公報)に記載されている。この空気調和装置では、高圧ラインに配置される気液分離器を出た液冷媒の一部を、圧縮機へとバイパスさせ、そのバイパス冷媒を内部熱交換器によってフラッシュガスの状態に変えている。そして、フラッシュガスとなったバイパス冷媒をインジェクションして、圧縮機の中間圧状態の冷媒のエンタルピを下げ、圧縮機の冷媒吐出温度を低下させている。
特許文献1(特開2009−127902号公報)の空気調和装置では、フラッシュガスとなったバイパス冷媒を、圧縮機の中の中間圧の冷媒に対してインジェクション注入し、圧縮機の吐出温度を低下させているが、圧縮機を低回転数で運転する必要がある場合には、中間インジェクションを行うことで必要以上の運転能力が出力されてしまい、運転継続が難しい場合がある。このような場合には、中間インジェクションを止めることが考えられるが、その場合には、圧縮機の吐出温度が上昇してしまい、運転継続が難しい場合がある。
本発明の課題は、冷媒としてR32を使う冷凍装置であって、中間インジェクションでは過剰な運転能力を出力してしまう場合にも、吐出温度抑制のためのインジェクションが可能な冷凍装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係る冷凍装置は、冷媒としてR32を使う冷凍装置であって、圧縮機と、凝縮器と、膨張機構と、蒸発器と、第1インジェクション流路と、第2インジェクション流路と、制御部と、を備える。圧縮機は、吸入流路から低圧の冷媒を吸入し、冷媒の圧縮を行って高圧の冷媒を吐出する。凝縮器は、圧縮機から吐出された高圧の冷媒を凝縮させる。膨張機構は、凝縮器を出た高圧冷媒を膨張させる。蒸発器は、膨張機構で膨張した冷媒を蒸発させる。第1インジェクション流路は、凝縮器から蒸発器に向かって流れる冷媒の一部を、気相あるいは気液二相状態で圧縮機へと導く。第2インジェクション流路は、凝縮器から蒸発器に向かって流れる冷媒の一部を、液相状態で吸入流路へと導く。制御部は、第1インジェクション流路に冷媒を流す第1インジェクション制御と、第2インジェクション流路に冷媒を流す第2インジェクション制御と、を切り替える。
本発明に係る冷凍装置では、圧縮機への中間インジェクション(第1インジェクション制御)と、圧縮機の吸入流路への液インジェクション(第2インジェクション制御)とを切り替えて実行可能であり、圧縮機の吸入流路への液インジェクションを行うことで、運転能力を増大させることなく、吐出温度を低下させることができる。つまり、ここでは、中間インジェクションでは過剰な運転能力を出力してしまう場合にも、吐出温度抑制のためのインジェクションが可能である。一方で、圧縮機への中間インジェクションも実行可能であるため、状況に応じて、中間インジェクションにより運転能力を向上させることもできる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置は、第1観点に係る冷凍装置であって、制御部は、圧縮機の回転数に基づいて、第1インジェクション制御と、第2インジェクション制御と、を切り替える。
ここでは、圧縮機の回転数に応じて、圧縮機への中間インジェクション(第1インジェクション制御)と、圧縮機の吸入流路への液インジェクション(第2インジェクション制御)とを切換可能に実行できる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置は、第2観点に係る冷凍装置であって、制御部は、回転数が回転数閾値よりも小さいときに、第1インジェクション制御を第2インジェクション制御に切り替える。
ここでは、圧縮機の回転数が回転数閾値より小さい場合、言い換えれば運転能力を低く抑制することが要求されている場合に、圧縮機の吸入流路への液インジェクション(第2インジェクション制御)が実行され、運転能力を増大させることなく、吐出温度を低下させることができる。
本発明の第4観点に係る冷凍装置は、第3観点に係る冷凍装置であって、制御部は、第1インジェクション制御と、第2インジェクション制御と、第1インジェクション流路にも第2インジェクション流路にも冷媒が流れない非インジェクション制御と、を切り替える。制御部は、圧縮機の吐出温度が温度閾値よりも小さいときに、非インジェクション制御に切り替える。
ここでは、圧縮機の吐出温度が温度閾値よりも小さく、圧縮機の温度を下げる必要がない場合にはインジェクションが行われないため、意に反する運転能力の増大や、運転効率の低下が抑制されやすい。
本発明の第5観点に係る冷凍装置は、第1観点から第4観点のいずれかに係る冷凍装置であって、分岐流路と、開度調整弁と、インジェクション用熱交換器と、を更に備える。分岐流路は、凝縮器と蒸発器を結ぶメイン流路から分岐する。開度調整弁は、分岐流路に設けられ、開度調整が可能である。インジェクション用熱交換器は、メイン流路を流れる冷媒と、分岐流路の開度調整弁を通過した冷媒とを熱交換させる。第1インジェクション流路は、分岐流路を流れインジェクション用熱交換器を出た気相あるいは気液二相の冷媒を、圧縮機へと導く。
ここでは、中間インジェクション時(第1インジェクション制御時)に、凝縮器と蒸発器を結ぶメイン流路から分岐した冷媒が、開度調整弁で減圧され、インジェクション用熱交換器で加熱されて、圧縮機にインジェクションされる。そのため、開度調整弁の開度を調整制御することで、圧縮機に所望の状態の(気液二層状態又は気相状態(飽和ガス又は過熱ガス))の冷媒をインジェクションすることができる。つまり、特に吐出温度を低下させたい場合には湿った気液二相状態の冷媒を、特に運転能力の向上を図りたい場合には、過熱をつけた気相状態の冷媒をそれぞれ圧縮機にインジェクションすることができる。
本発明の第6観点に係る冷凍装置は、第1観点から第5観点のいずれかに係る冷凍装置であって、吸入流路には、気液分離器が設けられる。第2インジェクション流路から吸入流路へと導かれる液相の冷媒は、圧縮機と気液分離器との間に供給される。
ここでは、圧縮機の吸入流路への液インジェクション時(第2インジェクション制御時)に、気液分離器より下流側に液相の冷媒がインジェクションされるため、迅速に圧縮機の吐出温度を低下させることができる。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、圧縮機への中間インジェクション(第1インジェクション制御)と、圧縮機の吸入流路への液インジェクション(第2インジェクション制御)とを切り替えて実行可能であり、圧縮機の吸入流路への液インジェクションを行うことで、運転能力を増大させることなく、吐出温度を低下させることができる。つまり、ここでは、中間インジェクションでは過剰な運転能力を出力してしまう場合にも、吐出温度抑制のためのインジェクションが可能である。一方で、圧縮機への中間インジェクションも実行可能であるため、状況に応じて、中間インジェクションにより運転能力を向上させることもできる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置では、圧縮機の回転数に応じて、圧縮機への中間インジェクションと、圧縮機の吸入流路への液インジェクションとを切換可能に実行できる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置では、圧縮機の回転数が回転数閾値より小さい場合、言い換えれば運転能力を低く抑制することが要求されている場合に、運転能力を増大させることなく、吐出温度を低下させることができる。
本発明の第4観点に係る冷凍装置では、圧縮機の温度を下げる必要がない場合にはインジェクションが行われないため、意に反する運転能力の増大や、運転効率の低下が抑制されやすい。
本発明の第5観点に係る冷凍装置では、中間インジェクション時(第1インジェクション制御時)に、圧縮機に所望の状態の(気液二層状態又は気相状態(飽和ガス又は過熱ガス))の冷媒をインジェクションすることができる。
本発明の第6観点に係る冷凍装置によれば、圧縮機の吸入流路への液インジェクション時(第2インジェクション制御時)に、迅速に圧縮機の吐出温度を低下させることができる。
本発明の一実施形態に係る空気調和装置の冷媒配管系統を示す図である。 図1に係る空気調和装置の制御部の制御ブロック図である。 図1に係る空気調和装置のインジェクション制御の制御フローを示す図である。 変形例Aに係る空気調和装置の冷媒配管系統を示す図である。 変形例Cに係る空気調和装置の冷媒配管系統を示す図である。
本発明の一実施形態に係る冷凍装置を、図面を参照して説明する。なお、下記の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
(1)空気調和装置の全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る冷凍装置である空気調和装置10の冷媒配管系統を示す図である。空気調和装置10は、冷媒配管方式の分散型の空気調和装置であって、蒸気圧縮式の冷凍サイクル運転を行うことによって建物内の各室を冷暖房する。空気調和装置10は、熱源ユニットとしての室外ユニット11と、多数の利用ユニットとしての室内ユニット12と、室外ユニット11と室内ユニット12とを接続する冷媒連絡管としての液冷媒連絡管13およびガス冷媒連絡管14とを備えている。すなわち、図1に示す空気調和装置10の冷媒回路は、室外ユニット11と、室内ユニット12と、冷媒連絡管13,14とが接続されることによって構成されている。
そして、図1に示す冷媒回路内には、冷媒が封入されており、後述のように、冷媒が圧縮され、冷却・凝縮され、減圧され、加熱・蒸発された後に、再び圧縮されるという冷凍サイクル運転が行われるようになっている。冷媒としては、R32が用いられる。R32は、温暖化係数が小さい低GWP冷媒であって、HFC系冷媒の一種である。また、冷凍機油として、R32に対していくらかの相溶性を有するエーテル系合成油が用いられる。
(2)空気調和装置の詳細構成
(2−1)室内ユニット
室内ユニット12は、各室の天井あるいは側壁に設置されており、冷媒連絡管13,14を介して室外ユニット11に接続されている。室内ユニット12は、主として、減圧器である室内膨張弁42と、利用側熱交換器としての室内熱交換器50とを有している。
室内膨張弁42は、冷媒を減圧するための膨張機構であり、開度調整が可能な電動弁である。室内膨張弁42は、その一端が液冷媒連絡管13に接続され、その他端が室内熱交換器50に接続されている。
室内熱交換器50は、冷媒の蒸発器又は凝縮器として機能する熱交換器である。室内熱交換器50は、その一端が室内膨張弁42に接続され、その他端がガス冷媒連絡管14に接続されている。
室内ユニット12は、ユニット内に室内空気を吸入して、再び室内に供給するための室内ファン55を備えており、室内空気と室内熱交換器50を流れる冷媒との間で熱交換をさせる。
また、室内ユニット12は、各種のセンサや、室内ユニット12を構成する各部の動作を制御する室内制御部92を有している。室内制御部92は、室内ユニット12の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、室内ユニット12を個別に操作するためのリモコン(図示せず)との間で制御信号等のやりとりを行ったり、後述する室外ユニット11の室外制御部91との間で伝送線93を介して制御信号等のやりとりを行ったりする。
(2−2)室外ユニット
室外ユニット11は、室内ユニット12が配備される各室が存在する建物の外あるいは建物の地下室などに設置され、冷媒連絡管13,14を介して室内ユニット12に接続されている。室外ユニット11は、主として、圧縮機20と、四路切換弁15と、室外熱交換器30と、室外膨張弁41と、ブリッジ回路70と、高圧レシーバ80と、第1インジェクション用電動弁63と、インジェクション用熱交換器64と、第2インジェクション用電動弁68と、アキュムレータ28と、液側閉鎖弁17と、ガス側閉鎖弁18と、を有している。
圧縮機20は、圧縮機用モータによって駆動される密閉式圧縮機である。圧縮機20(圧縮機用モータ)は、インバータ制御される。圧縮機20は、本実施形態において1台のみであるが、これに限定されず、室内ユニット12の接続台数等に応じて、2台以上の圧縮機が並列に接続されていてもよい。圧縮機20は、気液分離器としてのアキュムレータ28を介して、吸入流路27からガス冷媒を吸入する。圧縮機20の吐出側の冷媒配管29には、吐出冷媒圧力を検出する吐出圧力センサと、吐出冷媒温度を検出する吐出温度センサ95とが装着されている。また、吸入流路27には、圧縮機20に吸入される冷媒の温度を検出する吸入温度センサが装着されている。なお、この圧縮機20は中間インジェクションポート23を備えるものであるが、中間インジェクションポート23については後述する。
四路切換弁15は、冷媒の流れの方向を切り換えるための機構である。冷房運転時には、室外熱交換器30を圧縮機20によって圧縮される冷媒の凝縮器として機能させ、かつ、室内熱交換器50を室外熱交換器30において冷却された冷媒の蒸発器として機能させるために、四路切換弁15は、圧縮機20の吐出側の冷媒配管29と室外熱交換器30の一端とを接続するとともに、圧縮機20の吸入側の吸入流路27(アキュムレータ28を含む)とガス側閉鎖弁18とを接続する(図1の四路切換弁15の実線を参照)。また、暖房運転時には、室内熱交換器50を圧縮機20によって圧縮される冷媒の凝縮器として機能させ、かつ、室外熱交換器30を室内熱交換器50において冷却された冷媒の蒸発器として機能させるために、四路切換弁15は、圧縮機20の吐出側の冷媒配管29とガス側閉鎖弁18とを接続するとともに、吸入流路27と室外熱交換器30の一端とを接続する(図1の四路切換弁15の破線を参照)。本実施形態において、四路切換弁15は、吸入流路27、圧縮機20の吐出側の冷媒配管29、室外熱交換器30およびガス側閉鎖弁18に接続された四方弁である。
室外熱交換器30は、冷媒の凝縮器又は蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器30は、その一端が四路切換弁15に接続されており、その他端が室外膨張弁41に接続されている。
室外ユニット11は、ユニット内に室外空気を吸入して、再び室外に排出するための室外ファン35を有している。室外ファン35は、室外空気と室外熱交換器30を流れる冷媒との間で熱交換をさせるもので、室外ファン用モータによって回転駆動される。なお、室外熱交換器30の熱源は、室外空気に限定されるものではなく、水などの別の熱媒体であってもよい。
室外膨張弁41は、冷媒を減圧するための膨張機構であり、開度調整が可能な電動弁である。室外膨張弁41は、その一端が室外熱交換器30に接続され、その他端がブリッジ回路70に接続されている。
ブリッジ回路70は、4つの逆止弁71、72、73、74を有している。入口逆止弁71は、室外熱交換器30から高圧レシーバ80へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。出口逆止弁72は、高圧レシーバ80から室内熱交換器50へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。入口逆止弁73は、室内熱交換器50から高圧レシーバ80へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。出口逆止弁74は、高圧レシーバ80から室外膨張弁41を経て室外熱交換器30へ向かう冷媒の流れのみを許容する逆止弁である。すなわち、入口逆止弁71,73は、室外熱交換器30および室内熱交換器50の一方から高圧レシーバ80に冷媒を流す機能を果たし、出口逆止弁72,74は、高圧レシーバ80から室外熱交換器30および室内熱交換器50の他方に冷媒を流す機能を果たす。
高圧レシーバ80は、冷媒貯留タンクとして機能する容器であり、室外膨張弁41と液側閉鎖弁17との間に設けられている。冷房運転時にも暖房運転時にも高圧の冷媒が流れ込む高圧レシーバ80は、そこに溜まる余剰冷媒の温度が比較的高く保たれるため、冷凍機油を含む余剰冷媒が二層分離して上部に冷凍機油が集まってしまうという不具合が生じない。
高圧レシーバ80の出口とブリッジ回路70の出口逆止弁72,74との間には、インジェクション用熱交換器64が設けられている。また、高圧レシーバ80の出口とインジェクション用熱交換器64とを結ぶメイン冷媒流路11aの一部分からは、分岐管62が分岐している。更に、インジェクション用熱交換器64の下流側とブリッジ回路70とを結ぶメイン冷媒流路11aの一部分からは、第2インジェクション流路67が分岐している。メイン冷媒流路11aは、室外熱交換器30と室内熱交換器50とを結ぶ液冷媒の主流路である。高圧レシーバ80は、メイン冷媒流路11aのうち、室外膨張弁41と液側閉鎖弁17との間に設けられていることになる。
分岐管62には、開度調整可能な第1インジェクション用電動弁63が設けられている。また、分岐管62は、インジェクション用熱交換器64の第2流路64bに接続されている。すなわち、第1インジェクション用電動弁63が開いているとき、メイン冷媒流路11aから分岐管62へと分岐した冷媒は、第1インジェクション用電動弁63で減圧され、インジェクション用熱交換器64の第2流路64bに流れる。なお、インジェクション用熱交換器64の第2流路64bは、分岐管62の一部を構成している。
第1インジェクション用電動弁63で減圧されてインジェクション用熱交換器64の第2流路64bに流れた冷媒は、インジェクション用熱交換器64の第1流路64aを流れる冷媒と熱交換する。インジェクション用熱交換器64の第1流路64aは、メイン冷媒流路11aの一部を構成している。このインジェクション用熱交換器64で熱交換された冷媒は、第1インジェクション流路65によって、圧縮機20へと導かれる。第1インジェクション流路65は、上述の分岐管62のインジェクション用熱交換器64の下流側の部分と、圧縮機20の中間インジェクションポート23とを結ぶ配管である。第1インジェクション流路65には、インジェクション用熱交換器64の第2流路64bを通った熱交換後の冷媒の温度を検出するインジェクション用温度センサ96が取り付けられている。
インジェクション用熱交換器64は、二重管構造を採る内部熱交換器であり、上述のように、主流路であるメイン冷媒流路11aを流れる冷媒と、インジェクションのためのメイン冷媒流路11aから分岐した分岐管62を流れるインジェクションのための冷媒との間で熱交換を行わせる。インジェクション用熱交換器64の第1流路64aの一端は高圧レシーバ80の出口に接続されており、他端はブリッジ回路70の出口逆止弁72,74に接続されている。
第2インジェクション流路67は、メイン冷媒流路11aと、圧縮機20の吸入流路27とを接続する。より具体的には、第2インジェクション流路67は、インジェクション用熱交換器64の下流側とブリッジ回路70とを結ぶメイン冷媒流路11aの一部分と、吸入流路27のアキュムレータ28より下流側とを接続する。この第2インジェクション流路67には、開度調整が可能な第2インジェクション用電動弁68が設けられている。第2インジェクション用電動弁68が開いているとき、メイン冷媒流路11aを流れる液相の冷媒の一部は、第2インジェクション流路67を介して、吸入流路27へと導かれ、圧縮機20に吸入される。
液側閉鎖弁17は、室外ユニット11と室内ユニット12との間で冷媒をやりとりするための液冷媒連絡管13が接続される弁である。ガス側閉鎖弁18は、室外ユニット11と室内ユニット12との間で冷媒をやりとりするためのガス冷媒連絡管14が接続される弁であり、四路切換弁15に接続されている。ここで、液側閉鎖弁17およびガス側閉鎖弁18は、サービスポートを備えた三方弁である。
アキュムレータ28は、気液分離器の一例であり、四路切換弁15と圧縮機20との間の吸入流路27に配置されている。アキュムレータ28は、その内部で冷媒の液成分とガス成分とを分離し、圧縮機20に液冷媒が吸入されることを防止する役割を果たす。
上述のように、圧縮機20には、中間インジェクションポート23が設けられている。中間インジェクションポート23は、圧縮機20における圧縮途中の中間圧の冷媒に対して外部から冷媒を流し込むための冷媒導入用ポートである。この中間インジェクションポート23には、第1インジェクション流路65が接続されている。第1インジェクション流路65は、上述の分岐管62のインジェクション用熱交換器64の下流側の部分と、中間インジェクションポート23とを結ぶ配管である。第1インジェクション用電磁弁63が開いているときには、分岐管62を流れた、インジェクション用熱交換器64による熱交換後の冷媒が、第1インジェクション流路65により中間インジェクションポート23へと導かれ、中間インジェクションが行われる。なお、圧縮機20を、2台の圧縮機が直列に配されたものに代えて、低段圧縮機の吐出ポートと高段圧縮機の吸入ポートとを結ぶ冷媒配管に第1インジェクション流路65を接続する構成とすることも可能である。
また、室外ユニット11は、各種のセンサや、室外制御部91を有している。室外制御部91は、室外ユニット11の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、室内ユニット12の室内制御部92との間で伝送線93を介して制御信号等のやりとりを行う。各種のセンサとしては、上述の吐出圧力センサ、吐出温度センサ95、吸入温度センサ、インジェクション用温度センサ96、などが配備されている。
(2−3)冷媒連絡管
冷媒連絡管13,14は、室外ユニット11および室内ユニット12を設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒配管である。
(2−4)制御部
空気調和装置10の各種運転制御を行う制御手段としての制御部90は、図1に示すように伝送線93を介して結ばれる室外制御部91および室内制御部92によって構成されている。制御部90は、図2に示すように、上述の各種センサ95,96,・・・の検出信号を受け、これらの検出信号等に基づいて各種機器20,35,41,55,63,68,・・・を制御する。
制御部90は、機能部として、室内熱交換器50を蒸発器として使う冷房運転を行うための冷房運転制御部90a、室内熱交換器50を凝縮器として使う暖房運転を行うための暖房運転制御部90b、冷房運転や暖房運転においてインジェクション制御を行うためのインジェクション制御部90cなどを備えている。
(3)空気調和装置の動作
次に、本実施形態に係る空気調和装置10の動作について説明する。なお、以下に説明する各種運転における制御は、運転制御手段として機能する制御部90によって行われる。
(3−1)冷房運転の基本動作
冷房運転時は、四路切換弁15が図1の実線で示される状態、すなわち、圧縮機20からの吐出ガス冷媒が室外熱交換器30に流れ、かつ、吸入流路27がガス側閉鎖弁18に接続された状態となる。室外膨張弁41は全開状態に、室内膨張弁42は、開度調節されるようになる。なお、閉鎖弁17,18は開状態である。
この冷媒回路の状態において、圧縮機20から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁15を経由して、冷媒の凝縮器として機能する室外熱交換器30に送られ、室外ファン35によって供給される室外空気と熱交換を行って冷却される。室外熱交換器30において冷却されて液化した高圧の冷媒は、インジェクション用熱交換器64で過冷却状態となり、液冷媒連絡管13を経由して各室内ユニット12に送られる。各室内ユニット12に送られた冷媒は、室内膨張弁42によってそれぞれ減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となり、冷媒の蒸発器として機能する室内熱交換器50において室内空気と熱交換をし、蒸発して低圧のガス冷媒となる。そして、室内熱交換器50において加熱された低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡管14を経由して室外ユニット11に送られ、四路切換弁15を経由して再び圧縮機20に吸入される。このようにして、室内の冷房が行われる。
室内ユニット12のうち一部の室内ユニット12だけが運転されている場合は、停止している室内ユニット12については、その室内膨張弁42が停止開度(例えば、全閉)にされる。この場合、運転停止中の室内ユニット12内を冷媒が殆ど通過しないようになり、運転中の室内ユニット12のみについて冷房運転が行われることになる。
(3−2)暖房運転の基本動作
暖房運転時は、四路切換弁15が図1の破線で示される状態、すなわち、圧縮機20の吐出側の冷媒配管29がガス側閉鎖弁18に接続され、かつ、吸入流路27が室外熱交換器30に接続された状態となる。室外膨張弁41および室内膨張弁42は、開度調節されるようになっている。なお、閉鎖弁17,18は開状態である。
この冷媒回路の状態において、圧縮機20から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁15およびガス冷媒連絡管14を経由して、各室内ユニット12に送られる。そして、各室内ユニット12に送られた高圧のガス冷媒は、冷媒の凝縮器として機能する室内熱交換器50において、それぞれ室内空気と熱交換を行って冷却された後、室内膨張弁42を通過し、液冷媒連絡管13を経由して室外ユニット11に送られる。冷媒が室内空気と熱交換を行って冷却される際に、室内空気は加熱される。室外ユニット11に送られた高圧の冷媒は、インジェクション用熱交換器64で過冷却状態となり、室外膨張弁41によって減圧されて低圧の気液二相状態の冷媒となって、冷媒の蒸発器として機能する室外熱交換器30に流入する。室外熱交換器30に流入した低圧の気液二相状態の冷媒は、室外ファン35によって供給される室外空気と熱交換を行って加熱され、蒸発して低圧の冷媒となる。室外熱交換器30を出た低圧のガス冷媒は、四路切換弁15を経由して再び圧縮機20に吸入される。このようにして、室内の暖房が行われる。
(3−3)各運転におけるインジェクション制御
制御部90の機能部の1つであるインジェクション制御部90cは、冷房運転や暖房運転のときに、圧縮機20の吐出温度Tdiの低下や運転能力の向上を目的として、中間インジェクションあるいは吸入インジェクションを行う。
中間インジェクションとは、凝縮器から蒸発器に向かってメイン冷媒流路11aを流れる冷媒の一部を分岐させ、第1インジェクション流路65に流して、気相あるいは気液二相状態の冷媒を圧縮機20の中間インジェクションポート23に注入することである。吸入インジェクションとは、凝縮器から蒸発器に向かってメイン冷媒流路11aを流れる液相状態の冷媒の一部を分岐させ、第2インジェクション流路67に流して、吸入流路27に注入することである。中間インジェクションも、吸入インジェクションも、R32を冷媒として使用しているため吐出温度Tdiが高くなる傾向にある圧縮機20において、吐出温度Tdiを下げる効果を有する。また、中間インジェクションは、運転能力を上げる効果を更に有する。
インジェクション制御部90cは、インバータ制御される圧縮機20の回転数(あるいは周波数)に応じて、中間インジェクションを行わせる第1インジェクション制御、または、吸入インジェクションを行わせる第2インジェクション制御を切り替えて実行する。
更に、第1および第2インジェクション制御のいずれもが必要でないときには、これらのインジェクション制御を止める。すなわち、インジェクション制御部90cは、第1インジェクション制御、第2インジェクション制御、およびインジェクションを全く実施しない(第1インジェクション流路65および第2インジェクション流路67のいずれにも冷媒を流さない)非インジェクション制御を、選択的に行う。
図3に、インジェクション制御部90cによるインジェクション制御のフローを示す。まずステップS1では、圧縮機20の回転数が、所定の回転数閾値よりも大きいか小さいかが判断される。所定の回転数閾値は、例えば、かなり小さな回転数であって、それよりも小さな回転数に設定できない値、あるいは、それよりも回転数を落とすと圧縮機用モータの効率が低下してしまう値に設定される。
ステップS1において圧縮機20の回転数が回転数閾値以上であると判断されたときには、第1インジェクション制御が行われる。第1インジェクション制御では、第1インジェクション用電動弁63が開状態にされ、第2インジェクション用電動弁68が閉状態にされる。第1インジェクション用電動弁63の開度については後述する。
そして、第1インジェクション制御では、ステップS2において、吐出温度センサ95が検出している圧縮機20の吐出冷媒の吐出温度Tdiが、第1上限値よりも高いか否かが判断される。例えば、第1上限値は、95℃に設定される。
吐出温度Tdiが第1上限値よりも低い場合には、ステップS3において、インジェクション用温度センサ96が検出しているインジェクション用熱交換器64の下流側のインジェクション用の冷媒の温度Tshに基づいて、第1インジェクション用電動弁63の開度調整が為される。インジェクション制御部90cは、中間インジェクションされるガス冷媒が過熱ガスになるように、すなわち数℃の過熱度が付いた気相状態のガス冷媒が第1インジェクション流路65に流れていくように、第1インジェクション用電動弁63の開度を制御する。これにより、適切な能力向上が図られる。
一方、ステップS2で吐出温度Tdiが第1上限値よりも高いと判断された場合には、ステップS4において、圧縮機20の吐出冷媒の吐出温度Tdiに基づいて、第1インジェクション用電動弁63の開度が制御される。ここでは、吐出温度Tdiが第1上限値を下回るように、中間インジェクションさせるガス冷媒を湿らせる湿り制御が行われる。すなわち、インジェクション制御部90cは、中間インジェクションの冷却効果を高めるため、中間インジェクションされるガス冷媒が気液二相のフラッシュガスになるように第1インジェクション用電動弁63の開度を制御する。
ステップS1において圧縮機20の回転数が回転数閾値を下回っているときには、ステップS5に移行し、圧縮機20の吐出冷媒の吐出温度Tdiが第1上限値よりも高いか否かが判断される。
ここで、吐出温度Tdiが第1上限値よりも低い場合には、圧縮機20を冷却する必要もなく、また圧縮機20の回転数をさらに小さくすることのメリットもないため、中間インジェクションも吸入インジェクションも行わせない(図3のフローでは説明を省略)。すなわち、インジェクション制御部90cは、吐出温度Tdiが第1上限値よりも小さい場合に、第1インジェクション用電動弁63も第2インジェクション用電動弁68も閉状態にし、非インジェクション制御を行う。
一方、ステップS5で吐出温度Tdiが第1上限値よりも高いと判断された場合には、第2インジェクション制御が行われる。第2インジェクション制御では、第1インジェクション用電動弁63が閉状態にされ、第2インジェクション用電動弁68が開状態にされる。
第2インジェクション用電動弁68の開度は、圧縮機20の吐出冷媒の吐出温度Tdiに基づいて制御される。ここでは、吐出温度Tdiが第1上限値を下回るように、吸入インジェクションさせる液相の冷媒の量が調整される。また、第2インジェクション用電動弁68の開度は、圧縮機20が液圧縮を起こさないように調整される。
なお、吐出温度センサ95で検出される圧縮機20の吐出冷媒の吐出温度Tdiが、第1上限値よりも高い第2上限値を上回ると、圧縮機20の垂下制御が始まって回転数が強制的に下げられ、さらに第2上限値よりも高い第3上限値を検出温度Tdiが上回ると、制御部90が圧縮機20の停止指令を出す。
(4)空気調和装置の特徴
(4−1)
本実施形態に係る空気調和装置10は、冷媒としてR32を使う冷凍装置としての空気調和装置10である。空気調和装置10は、圧縮機20と、凝縮器又は蒸発器としての室外熱交換器30及び室内熱交換器50、膨張機構としての室外膨張弁41及び室内膨張弁42と、第1インジェクション流路としての第1インジェクション流路65と、第2インジェクション流路としての第2インジェクション流路67と、制御部90と、を備える。圧縮機20は、吸入流路27から低圧の冷媒を吸入し、冷媒の圧縮を行って高圧の冷媒を吐出する。凝縮器としての室外熱交換器30(冷房時)又は室内熱交換器50(暖房時)は、圧縮機20から吐出された高圧の冷媒を凝縮させる。膨張機構としての室外膨張弁41及び室内膨張弁42は、凝縮器としての室外熱交換器30又は室内熱交換器50を出た高圧冷媒を膨張させる。蒸発器としての室内熱交換器50(冷房時)又は室外熱交換器30(暖房時)は、膨張機構(室外膨張弁41、室内膨張弁42)で膨張した冷媒を蒸発させる。第1インジェクション流路65は、凝縮器から蒸発器に向かって(冷房時は室外熱交換器30から室内熱交換器50へ、暖房時は室内熱交換器50から室外熱交換器30へ)流れる冷媒の一部を、気相あるいは気液二相状態で圧縮機20へと導く。第2インジェクション流路67は、凝縮器から蒸発器に向かって流れる冷媒の一部を、液相状態で吸入流路27へと導く。制御部90は、第1インジェクション流路65に冷媒を流す第1インジェクション制御と、第2インジェクション流路67に冷媒を流す第2インジェクション制御と、を切り替える。
ここでは、圧縮機20への中間インジェクション(第1インジェクション制御)と、圧縮機20の吸入流路27への液インジェクション(第2インジェクション制御)とを切り替えて実行可能であり、圧縮機20の吸入流路27への液インジェクションを行うことで、運転能力を増大させることなく、吐出温度Tdiを低下させることができる。つまり、ここでは、中間インジェクションでは過剰な運転能力を出力してしまう場合にも、吐出温度Tdiを抑制するためのインジェクションが可能であり、吐出温度Tdiの上昇による圧縮機20の保護制御(垂下制御、強制停止)の発動を抑制できる。一方で、圧縮機20への中間インジェクションも実行可能であるため、状況に応じて、中間インジェクションにより運転能力を向上させることもできる。
(4−2)
本実施形態に係る空気調和装置10では、制御部90は、圧縮機20の回転数に基づいて、第1インジェクション制御と、第2インジェクション制御と、を切り替える。
これにより、圧縮機20の回転数(運転能力)に応じて、圧縮機20への中間インジェクション(第1インジェクション制御)と、圧縮機20の吸入流路27への液インジェクション(第2インジェクション制御)とを切換可能に実行できる。
(4−3)
本実施形態に係る空気調和装置10では、制御部90は、回転数が回転数閾値よりも小さいときに、第1インジェクション制御を第2インジェクション制御に切り替える。
ここでは、圧縮機20の回転数が回転数閾値より小さく、言い換えれば運転能力を低く抑制することが要求されている場合に、圧縮機20の吸入流路27への液インジェクション(第2インジェクション制御)が実行され、運転能力を増大させることなく、吐出温度Tdiを低下させることができる。
(4−4)
本実施形態に係る空気調和装置10では、制御部90は、第1インジェクション制御と、第2インジェクション制御と、第1インジェクション流路65にも第2インジェクション流路67にも冷媒が流れない非インジェクション制御と、を切り替える。制御部90は、圧縮機20の吐出温度Tdiが温度閾値としての第1上限値よりも小さいときに、非インジェクション制御に切り替える。
ここでは、圧縮機20の吐出温度Tdiが温度閾値よりも小さく、圧縮機20の温度を下げる必要がない場合には、インジェクションを行わない非インジェクション制御に切り替えることができる。
更にここでは、制御部90は、圧縮機20の吐出温度Tdiが温度閾値としての第1上限値よりも小さく、かつ、圧縮機20の回転数が回転数閾値より小さい場合に、非インジェクション制御に切り替える。
つまり、圧縮機20の温度を下げる必要が無く、かつ、運転能力を増大させる必要もない場合に、インジェクションが行われないため、意に反する運転能力の増大や、運転効率の低下が抑制されやすい。
(4−5)
本実施形態に係る空気調和装置10では、分岐流路としての分岐管62と、開度調整弁としての第1インジェクション用電動弁63と、インジェクション用熱交換器64と、を備える。分岐管62は、凝縮器(室外熱交換器30又は室内熱交換器50)と蒸発器(室内熱交換器50又は室外熱交換器30)を結ぶメイン冷媒流路11aから分岐する。第1インジェクション用電動弁63は、分岐管62に設けられ、開度調整が可能である。インジェクション用熱交換器64は、メイン冷媒流路11aを流れる冷媒と、分岐管62の第1インジェクション用電動弁63を通過した冷媒とを熱交換させる。第1インジェクション流路65は、分岐管62を流れインジェクション用熱交換器64を出た気相あるいは気液二相の冷媒を、圧縮機20へと導く。
ここでは、圧縮機への中間インジェクション時(第1インジェクション制御時)に、凝縮器と蒸発器とを結ぶ(室外熱交換器30と室内熱交換器50とを結ぶ)メイン冷媒流路11aから分岐した冷媒が、第1インジェクション用電磁弁63で減圧され、インジェクション用熱交換器64で加熱されて、圧縮機20にインジェクションされる。そのため、第1インジェクション用電磁弁63の開度を調整制御することで、圧縮機20に所望の状態の(気液二層状態又は気相状態(飽和ガス又は過熱ガス))の冷媒をインジェクションすることができる。つまり、特に吐出温度を低下させたい場合には湿った気液二相状態の冷媒を、特に運転能力の向上を図りたい場合には、過熱をつけた気相状態の冷媒をそれぞれ圧縮機20にインジェクションすることができる。
(4−6)
本実施形態に係る空気調和装置10では、吸入流路27には、気液分離器としてのアキュムレータ28が設けられる。第2インジェクション流路67から吸入流路27へと導かれる液相の冷媒は、圧縮機20とアキュムレータ28との間に供給される。
ここでは、圧縮機20の吸入流路27への液インジェクション時(第2インジェクション制御時)に、アキュムレータ28より下流側に液相の冷媒がインジェクションされる。つまり、液相の冷媒が圧縮機に直接インジェクションされるため、迅速に圧縮機20を冷却することが可能である。
ここでは、圧縮機の吸入流路への液インジェクション時(第2インジェクション制御時)に、アキュムレータ28より下流側に液相の冷媒がインジェクションされるため、直ちに液相の冷媒が圧縮機20に供給される。その結果、圧縮機20の吐出温度を迅速に低下させることができる。
(5)変形例
以下に本実施形態の変形例を示す。なお、複数の変形例を適宜組み合わせてもよい。
(5−1)変形例A
上記実施形態の空気調和装置10では、第1インジェクション流路65に、メイン冷媒流路11aから分岐させた分岐管62から中間インジェクション用の冷媒を供給する構成を採っている。これに代えて、空気調和装置110のように(図4参照)、メイン冷媒流路111aに設けられた高圧レシーバ180に溜まる冷媒のガス成分をバイパス流路182で取り出し、そのバイパス流路182から第1インジェクション流路65にインジェクション用の冷媒を供給する構成を採ることもできる。
また、上記実施形態の空気調和装置10では、メイン冷媒流路11aから分岐させた第2インジェクション流路67から液インジェクション用の冷媒を供給する構成を採っているが、これに代えて、空気調和装置110のように、高圧レシーバ180に溜まる液相の冷媒を第2インジェクション流路167で取り出し、吸入インジェクションに用いることもできる(図4参照)。
なお、変形例Aに係る空気調和装置110は、上記実施形態の空気調和装置10の室外ユニット11を、室外ユニット111に置き換えたものである。室外ユニット111は、上記の室外ユニット11から、ブリッジ回路70、高圧レシーバ80、分岐管62、第1インジェクション用電動弁63およびインジェクション用熱交換器64を外し、代わりに、高圧レシーバ180、バイパス流路182および第1インジェクション用バイパス電動弁184を付けたものである。室外ユニット111において、室外ユニット11と同じ符号を付している機器については、上記実施形態の機器と同様であるため説明を省略する。
高圧レシーバ180は、室外膨張弁41と液側閉鎖弁17とを結ぶメイン冷媒流路111aの一部に設けられた容器である。メイン冷媒流路111aは、室外熱交換器30と室内熱交換器50とを結ぶ液冷媒の主流路である。冷房運転時にも暖房運転時にも高圧の冷媒が流れ込む高圧レシーバ180は、そこに溜まる余剰冷媒の温度が比較的高く保たれるため、冷凍機油を含む余剰冷媒が二層分離して上部に冷凍機油が集まってしまうという不具合が生じない。高圧レシーバ180の内部空間のうち下部には液冷媒が上部にはガス冷媒が通常存在することになるが、その内部空間の上部から圧縮機20に向かってバイパス流路182が延びている。また、その内部空間の下部から、圧縮機20に向かって第2インジェクション流路167が延びている。
バイパス流路182は、高圧レシーバ180の内部に溜まる冷媒のガス成分を、圧縮機20へと導く役割を果たす配管である。バイパス流路182には、開度調整が可能なインジェクション用バイパス電動弁184が設けられている。第1インジェクション制御時には、このインジェクション用バイパス電動弁184が開き(第2インジェクション用電動弁68は閉じ)、中間インジェクションが為される。
第2インジェクション流路167は、高圧レシーバ180の内部に溜まる冷媒の液成分を、圧縮機20の吸入流路27へと導く役割を果たす配管である。第2インジェクション制御時には、第2インジェクション流路167に設けられた第2インジェクション用電動弁68が開き(インジェクション用バイパス電動弁184は閉じ)、第2インジェクション流路167に液相の冷媒が流れ、吸入インジェクションが為される。
変形例Aに係る空気調和装置110では、第1インジェクション流路65を介して圧縮機20へと導かれる冷媒が、高圧レシーバ180の内部に溜まる冷媒のガス成分となる。すなわち、高圧レシーバ180の中の冷媒の飽和ガスが、圧縮機20へと流れることになる。この空気調和装置110では、上記実施形態の空気調和装置10と同様に、第1インジェクション制御と第2インジェクション制御との使い分けができることに加え、上記実施形態のインジェクション用熱交換器64が不要になり、空気調和装置110の製造コストが小さく抑えられるという特徴を持つ。一方、湿りガスを中間インジェクションさせることができず、基本的に飽和ガスによるインジェクションになるため、中間インジェクションによる圧縮機20の吐出温度Tdiの低減効果はあまり期待できない。
(5−2)変形例B
上記実施形態では、圧縮機20の回転数が回転数閾値以上であれば、吐出温度Tdiと第1上限値との大小関係によらず中間インジェクションが行われるが、これに限定されるものではなく、吐出温度Tdiが第1上限値より小さい場合(図3のステップS3の場合)には中間インジェクションを行わず、非インジェクション制御が実行されるものであってもよい。
つまり、中間インジェクション及び吸入インジェクションは、いずれも圧縮機20の冷却を主な目的として実行されるものであってもよい。
(5−3)変形例C
上記実施形態では、第2インジェクション制御時(吸入インジェクション時に)、アキュムレータ28の下流側に液相の冷媒がインジェクションされるが、これに限定されるものではなく、図5の空気調和装置210のように、アキュムレータ28の上流側に液相の冷媒がインジェクションされてもよい。
なお、変形例Cに係る空気調和装置210は、上記実施形態の空気調和装置10の室外ユニット11を、室外ユニット211に置き換えたものである。室外ユニット211は、上記の室外ユニット11と、第2インジェクション流路267の吸入流路27との接続位置だけが異なる。室外ユニット211において、室外ユニット11と同じ符号を付している機器については、上記実施形態の機器と同様であるため説明を省略する。
ここでは、第2インジェクション流路267を流れる液相の冷媒が、アキュムレータ28を介して圧縮機20に吸引されるため、圧縮機20で液圧縮を起こす可能性を低減できる。ただし、圧縮機20を迅速に冷却するためには、アキュムレータ28の下流側に冷媒が供給される方が望ましい。
(5−4)変形例D
上記実施形態では、吸入流路27にアキュムレータ28が設けられているが、これに限定されるものではなく、アキュムレータ28が設けられなくてもよい。
10,110,210 空気調和装置(冷凍装置)
11a メイン冷媒流路(メイン流路)
20 圧縮機
27 吸入流路
28 アキュムレータ(気液分離器)
30 室外熱交換器(凝縮器,蒸発器)
41 室外膨張弁(膨張機構)
42 室内膨張弁(膨張機構)
50 室内熱交換器(蒸発器,凝縮器)
62 分岐管(分岐流路)
63 第1インジェクション用電動弁(開度調整弁)
64 インジェクション用熱交換器
65 第1インジェクション流路
67,167,267 第2インジェクション流路
90 制御部
特開2009−127902号公報

Claims (6)

  1. 冷媒としてR32を使う冷凍装置において、
    吸入流路(27)から低圧の冷媒を吸入し、冷媒の圧縮を行って高圧の冷媒を吐出する、圧縮機(20)と、
    前記圧縮機から吐出された高圧の冷媒を凝縮させる、凝縮器(30,50)と、
    前記凝縮器を出た高圧冷媒を膨張させる、膨張機構(41,42)と、
    前記膨張機構で膨張した冷媒を蒸発させる、蒸発器(50,30)と、
    前記凝縮器から前記蒸発器に向かって流れる冷媒の一部を、気相あるいは気液二相状態で前記圧縮機へと導く、第1インジェクション流路(65)と、
    前記凝縮器から前記蒸発器に向かって流れる冷媒の一部を、液相状態で前記吸入流路へと導く、第2インジェクション流路(67,167,267)と、
    前記第1インジェクション流路に冷媒を流す第1インジェクション制御と、前記第2インジェクション流路に冷媒を流す第2インジェクション制御と、を切り替える制御部(90)と、
    を備えた冷凍装置(10,110,210)。
  2. 前記制御部は、前記圧縮機の回転数に基づいて、前記第1インジェクション制御と、前記第2インジェクション制御と、を切り替える
    請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記制御部は、前記回転数が回転数閾値よりも小さいときに、前記第1インジェクション制御を前記第2インジェクション制御に切り替える、
    請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 前記制御部は、前記第1インジェクション制御と、前記第2インジェクション制御と、前記第1インジェクション流路にも前記第2インジェクション流路にも冷媒が流れない非インジェクション制御と、を切り替え、
    前記圧縮機の吐出温度が温度閾値よりも小さいときに、非インジェクション制御に切り替える、
    請求項3に記載の冷凍装置。
  5. 前記凝縮器と前記蒸発器を結ぶメイン流路(11a)から分岐する分岐流路(62)と、
    前記分岐流路に設けられ、開度調整が可能な、開度調整弁(63)と、
    前記メイン流路を流れる冷媒と、前記分岐流路の前記開度調整弁を通過した冷媒とを熱交換させる、インジェクション用熱交換器(64)と、
    を更に備え、
    前記第1インジェクション流路は、前記分岐流路を流れ前記インジェクション用熱交換器を出た気相あるいは気液二相の冷媒を、前記圧縮機へと導く、
    請求項1から4のいずれかに記載の冷凍装置(10,210)。
  6. 前記吸入流路には、気液分離器(28)が設けられ、
    前記第2インジェクション流路から前記吸入流路へと導かれる液相の冷媒は、前記圧縮機と前記気液分離器との間に供給される、
    請求項1から5のいずれかに記載の冷凍装置(10,110)。
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