JP2002174468A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JP2002174468A
JP2002174468A JP2000374335A JP2000374335A JP2002174468A JP 2002174468 A JP2002174468 A JP 2002174468A JP 2000374335 A JP2000374335 A JP 2000374335A JP 2000374335 A JP2000374335 A JP 2000374335A JP 2002174468 A JP2002174468 A JP 2002174468A
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JP
Japan
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refrigerant
receiver
heat exchanger
indoor
heat source
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Pending
Application number
JP2000374335A
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English (en)
Inventor
Kenji Tanimoto
憲治 谷本
Masaaki Takegami
雅章 竹上
Kazuhide Nomura
和秀 野村
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レシーバ(23)を有する冷媒回路(15)で蒸気圧
縮式冷凍サイクルの可逆運転を可能とした冷凍装置(10)
において、冷房運転などの冷却動作時における膨張行程
後の圧力損失を低減する。 【解決手段】 熱源側熱交換器(22)からレシーバ(23)へ
の冷媒入口に、レシーバ(23)への冷媒の流入のみを許容
する第1流入逆止弁(31)を設け、利用側熱交換器(61,6
6) からレシーバ(23)への冷媒入口に、レシーバ(23)へ
の冷媒の流入のみを許容する第2流入逆止弁(32)を設け
る。レシーバ(23)から熱源側熱交換器(22)への冷媒出口
に熱源側膨張機構(24)を設け、レシーバ(23)から利用側
熱交換器(61,66) への冷媒出口に、レシーバ(23)からの
冷媒の流出のみを許容する流出逆止弁(34)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気圧縮式冷凍サ
イクルの冷凍装置に関し、特に、冷媒回路内の冷媒の循
環方向が可逆に構成された冷凍装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空調機などの冷凍装置には、
例えば特開平10−300292号公報に記載されてい
るように、蒸気圧縮式冷凍サイクルが用いられている。
図2に示すように、この種の空調機(10)では、熱源側ユ
ニットである室外ユニット(11)と利用側ユニットである
室内ユニット(12,13) とが連絡配管(16,17) で接続され
ている。図では、2台の室内ユニット(12,13) を互いに
並列に接続した例を示している。
【0003】図示の例では、室外ユニット(11)には、圧
縮機(40)と四路切換弁(21)と室外熱交換器(熱源側熱交
換器)(22)と室外膨張弁(24)とが設けられ、各室内ユニ
ット(12,13) には、室内熱交換器(利用側熱交換器)(6
1,66) が設けられている。そして、上記圧縮機(40)と四
路切換弁(21)と室外熱交換器(22)と室外膨張弁(24)と室
内熱交換器(61,66) とが順に接続され、冷媒の循環方向
を正サイクルと逆サイクルに切り替えることのできる冷
媒回路(15)が構成されている。
【0004】上記室外ユニット(11)には、室外熱交換器
(22)と室内熱交換器(61,66) との間の液ラインにレシー
バ(23)が設けられている。レシーバ(23)の前後(液冷媒
の流入側と流出側)には4つの逆止弁(CV)が組み合わせ
て配置され、レシーバ(23)における冷媒の流入方向と流
出方向が冷房運転時と暖房運転時に同じになるように冷
媒の流れ方向を制御している。上記室外膨張弁(24)は、
このレシーバ(23)の下流側に接続されている。
【0005】そして、冷房運転時には、室内熱交換器(6
1,66) が蒸発器となる冷却動作を行う。この冷房運転時
において、圧縮機(40)から吐出された冷媒は、室外熱交
換器(22)で凝縮してレシーバ(23)に流入し、さらに室外
膨張弁(24)で減圧されて室内熱交換器(61,66) で蒸発し
た後、圧縮機(40)に吸入される。
【0006】また、暖房運転時には、室内熱交換器(61,
66) が凝縮器となる加熱動作(ヒートポンプ動作)を行
う。この暖房運転時において、圧縮機(40)から吐出され
た冷媒は、室内熱交換器(61,66) で凝縮してレシーバ(2
3)に流入し、さらに室外膨張弁(24)で減圧した後に室外
熱交換器(22)で蒸発して、圧縮機(40)に吸入される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した冷
媒回路(15)を備えたビル用の空調機(10)などでは、装置
の設置条件によっては室外ユニット(11)から室内ユニッ
ト(12,13) までの連絡配管長が長くなることがあり、そ
のような場合には、冷房運転時に室外膨張弁(24)での減
圧後の圧力損失が大きくなって圧縮機(40)の吸入圧力が
低くなりすぎるおそれがある。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑みて創案
されたものであり、その目的とするところは、レシーバ
を有する冷媒回路で蒸気圧縮式冷凍サイクルの可逆運転
を可能とした冷凍装置において、冷房運転などの冷却動
作時における膨張行程後の圧力損失を低減できるように
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、可逆サイクル
の冷媒回路(15)で、熱源側熱交換器(22)及び利用側熱交
換器(61,66) からレシーバ(23)への冷媒入口にそれぞれ
逆止弁(31,32) を設け、レシーバ(23)から熱源側熱交換
器(22)への冷媒出口に熱源側膨張機構(24)を、レシーバ
(23)から利用側熱交換器(61,66) への冷媒出口に逆止弁
(34)を設けるようにしたものである。
【0010】具体的に、本発明が講じた第1の解決手段
は、圧縮機(41,42) と熱源側熱交換器(22)とレシーバ(2
3)と膨張機構(24,62,67)と利用側熱交換器(61,66) とが
接続されるとともに、冷媒の循環方向が可逆に構成され
た冷媒回路(15)を有する冷凍装置を前提としている。
【0011】この第1の解決手段において、膨張機構(2
4,62,67)は、熱源側膨張機構(24)と利用側膨張機構(62,
67) とから構成されている。また、熱源側熱交換器(22)
からレシーバ(23)への冷媒入口に、レシーバ(23)への冷
媒の流入のみを許容する第1流入逆止弁(31)を備えると
ともに、利用側熱交換器(61,66) からレシーバ(23)への
冷媒入口に、レシーバ(23)への冷媒の流入のみを許容す
る第2流入逆止弁(32)を備えている。さらに、レシーバ
(23)から熱源側熱交換器(22)への冷媒出口に、上記熱源
側膨張機構(24)を備えるとともに、レシーバ(23)から利
用側熱交換器(61,66) への冷媒出口に、レシーバ(23)か
らの冷媒の流出のみを許容する流出逆止弁(34)を備えて
いる。
【0012】また、本発明が講じた第2の解決手段は、
上記第1の解決手段において、熱源側膨張機構(24)を、
開度調整自在の電子膨張弁により構成したものである。
【0013】また、本発明が講じた第3の解決手段は、
上記第1または第2の解決手段において、圧縮機(41,4
2) と熱源側熱交換器(22)とレシーバ(23)と熱源側膨張
機構(24)と各逆止弁(31,32,34)とが設けられた熱源側ユ
ニット(11)と、利用側膨張機構(62,67) と利用側熱交換
器(61,66) とが設けられた利用側ユニット(12,13) とを
備え、熱源側ユニット(11)と利用側ユニット(12,13) と
が連絡配管(16,17) によって接続された構成としたもの
である。
【0014】また、本発明が講じた第4の解決手段は、
上記第1、第2または第3の解決手段において、利用側
熱交換器(61,67) を蒸発器とする冷却運転時に熱源側膨
張機構(24)が閉塞されるように構成したものである。
【0015】−作用− 上記解決手段では、例えば空気調和装置において熱源側
熱交換器(室外熱交換器)(22)を凝縮器とし、利用側熱
交換器(室内熱交換器)(61,66) を蒸発器として冷却動
作を行う冷房時には、上記第4の解決手段のように熱源
側膨張機構(24)を閉塞して運転動作を行うことができ
る。
【0016】このとき、圧縮機(41,42) から吐出された
冷媒は、熱源側熱交換器(22)で凝縮し、第1流入逆止弁
(31)を介してレシーバ(23)に流入する。レシーバ(23)の
液冷媒は、熱源側膨張機構(24)が閉塞されているため、
流出逆止弁(34)を通って利用側膨張機構(62,67) で減圧
され、利用側熱交換器(61,66) に流入する。利用側熱交
換器(61,66) では冷媒が蒸発してガス冷媒になり、該ガ
ス冷媒が圧縮機(41,42) に吸入される。
【0017】また、利用側熱交換器(61,66) を凝縮器と
して加熱動作を行う暖房時には、利用側膨張機構(62,6
7) を例えば全開にして熱源側膨張機構(24)を開度調整
することで運転できる。具体的には、圧縮機(41,42) か
ら吐出された冷媒は、利用側熱交換器(61,66) で凝縮し
て利用側膨張機構(62,67) を通過し、第2流入逆止弁(3
2)を介してレシーバ(23)に流入する。このとき、熱源側
膨張機構(24)が所定開度に開かれているため、レシーバ
(23)の液冷媒は熱源側膨張機構(24)を通過して減圧され
る。そして、この熱源側膨張機構(24)で減圧された冷媒
が熱源側熱交換器(22)に流入して蒸発し、そのガス冷媒
が圧縮機(41,42) に吸入される。
【0018】
【発明の効果】このように、上記第1、第2及び第4の
解決手段によれば、レシーバ(23)を有する冷媒回路で蒸
気圧縮式冷凍サイクルの可逆運転を可能とした冷凍装置
(10)において、冷房運転などの冷却動作時に熱源側膨張
機構(24)を閉塞し、利用側膨張機構(62,67) を用いるこ
とができる。したがって、熱源側膨張機構(24)で減圧し
ないため、減圧後の圧力損失も問題とならず、圧縮機(4
1,42) の吸入圧力が低下しすぎるのを防止できる。
【0019】また、上記第3の解決手段によれば、熱源
側ユニット(11)にレシーバ(23)と熱源側膨張機構(24)を
設け、利用側ユニット(12,13) に利用側膨張機構(62,6
7) を設けて、冷房運転などの冷却動作時と暖房運転な
どの加熱動作時とで膨張機構(24,62,67)を使い分けるこ
とができる。このため、熱源側ユニット(11)と利用側ユ
ニット(12,13) との間の連絡配管が長い場合でも、冷却
動作時における膨張行程後の圧力損失の影響をなくすこ
とが可能であり、圧縮機(41,42) の吸入圧力が低下しす
ぎるのを確実に防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。本実施形態は、本発明を空調
機(10)に適用した例である。この空調機(10)は、冷房運
転と暖房運転とを切り換えて行うように構成されてい
る。
【0021】図1に示すように、上記空調機(10)は、1
台の室外ユニット(熱源側ユニット)(11)と2台の室内
ユニット(利用側ユニット)(12,13) とを備え、いわゆ
るマルチ型に構成されている。また、上記空調機(10)は
冷媒回路(15)とコントローラ(制御手段)(90)とを備え
ている。なお、本実施形態では室内ユニット(12,13)を
2台としているが、これは一例であり、室外ユニット(1
1)の能力や用途に応じて室内ユニット(12,13) の台数を
適宜定めればよい。
【0022】上記冷媒回路(15)は、熱源側回路である1
つの室外回路(20)と、利用側回路である2つの室内回路
(60,65) と、連絡配管である液側連絡管(16)及びガス側
連絡管(17)とにより構成されている。室外回路(20)に
は、液側連絡管(16)及びガス側連絡管(17)を介して、2
つの室内回路(60,65)が並列に接続されている。
【0023】上記室外回路(20)は、室外ユニット(11)に
収納されている。室外回路(20)には、圧縮機ユニット(4
0)、四路切換弁(21)、室外熱交換器(22)、室外膨張弁(2
4)、レシーバ(23)、液側閉鎖弁(25)、及びガス側閉鎖弁
(26)が設けられている。
【0024】上記圧縮機ユニット(40)は、第1圧縮機(4
1)と第2圧縮機(42)を並列に接続したものである。これ
ら圧縮機(41,42) は、何れも密閉型のスクロール圧縮機
である。つまり、これら圧縮機(41,42) は、圧縮機構と
該圧縮機構を駆動する電動機とを、円筒状のハウジング
に収納して構成されている。なお、圧縮機構及び電動機
は、図示を省略している。
【0025】第1圧縮機(41)は、電動機が常に一定回転
数で駆動される一定容量の圧縮機である。第2圧縮機(4
2)は、電動機の回転数が段階的に又は連続的に変更され
る容量可変の圧縮機である。そして、上記圧縮機ユニッ
ト(40)は、第1圧縮機(41)の発停や第2圧縮機(42)の容
量変更によって、ユニット全体の容量が可変となってい
る。具体的には、圧縮機ユニット(40)に要求される能力
が所定値を越えるまでは、第2圧縮機(42)の容量を調整
しながら1台で運転し、その所定値を越えると第1圧縮
機(41)も起動した状態として2台で運転を行いながら第
2圧縮機(42)の容量を調整する。
【0026】上記圧縮機ユニット(40)は、吸入管(43)及
び吐出管(44)を備えている。吸入管(43)は、その入口端
が四路切換弁(21)の第1のポートに接続され、その出口
端が2つに分岐されて各圧縮機(41,42) の吸入側に接続
されている。吐出管(44)は、その入口端が2つに分岐さ
れて各圧縮機(41,42) の吐出側に接続され、その出口端
が四路切換弁(21)の第2のポートに接続されている。ま
た、第1圧縮機(41)に接続する吐出管(44)の分岐管に
は、吐出側逆止弁(45)が設けられている。この吐出側逆
止弁(45)は、第1圧縮機(41)から流出する方向への冷媒
の流通のみを許容する。
【0027】また、上記圧縮機ユニット(40)は、油分離
器(51)、油戻し管(52)、及び均油管(54)を備えている。
油分離器(51)は、吐出管(44)の途中に設けられている。
この油分離器(51)は、圧縮機(41,42) の吐出冷媒から冷
凍機油を分離するためのものである。油戻し管(52)は、
その一端が油分離器(51)に接続され、その他端が吸入管
(43)に接続されている。この油戻し管(52)は、油分離器
(51)で分離された冷凍機油を、圧縮機(41,42) の吸入側
へ戻すためのものであって、油戻し電磁弁(53)を備えて
いる。均油管(54)は、その一端が第1圧縮機(41)に接続
され、その他端が吸入管(43)における第2圧縮機(42)の
吸入側近傍に接続されている。この均油管(54)は、各圧
縮機(41,42) のハウジング内に貯留される冷凍機油の量
を平均化するためのものであって、均油電磁弁(55)を備
えている。
【0028】上記四路切換弁(21)は、その第3のポート
がガス側閉鎖弁(26)と配管接続され、その第4のポート
が室外熱交換器(22)の上端部と配管接続されている。四
路切換弁(21)は、第1のポートと第3のポートが連通し
且つ第2のポートと第4のポートが連通する状態(図1
に実線で示す状態)と、第1のポートと第4のポートが
連通し且つ第2のポートと第3のポートが連通する状態
(図1に破線で示す状態)とに切り換わる。この四路切
換弁(21)の切換動作によって、冷媒回路(15)における冷
媒の循環方向が反転する。つまり、冷媒回路(15)は、冷
媒の循環方向が可逆に構成されている。
【0029】上記レシーバ(23)は、円筒状の容器であっ
て、冷媒を貯留するためのものである。このレシーバ(2
3)は、流入管(30)及び流出管(33)を介して、室外熱交換
器(22)と液側閉鎖弁(25)とに接続されている。
【0030】流入管(30)は、その入口端側が2つの分岐
管(30a,30b) に分岐され、その出口端がレシーバ(23)の
上端部に接続されている。流入管(30)の第1分岐管(30
a) は、室外熱交換器(22)の下端部に接続されている。
室外熱交換器(22)からレシーバ(23)への冷媒入口を構成
する第1分岐管(30a) には、第1流入逆止弁(31)が設け
られている。第1流入逆止弁(31)は、室外熱交換器(22)
からレシーバ(23)へ向かう冷媒の流通のみを許容する。
流入管(30)の第2分岐管(30b) は、液側閉鎖弁(25)に接
続されている。後述の各室内熱交換器(61,66) からレシ
ーバ(23)への冷媒入口を構成する第2分岐管(30b) に
は、第2流入逆止弁(32)が設けられている。第2流入逆
止弁(32)は、液側閉鎖弁(25)からレシーバ(23)へ向かう
冷媒の流通のみを許容する。
【0031】流出管(33)は、その入口端がレシーバ(23)
の下端部に接続され、その出口端側が2つの分岐管(33
a,33b) に分岐されている。流出管(33)の第1分岐管(33
a) は、室外熱交換器(22)の下端部に接続されている。
レシーバ(23)から室外熱交換器(22)への冷媒出口を構成
する第1分岐管(33a) には、熱源側膨張機構である上記
室外膨張弁(24)が設けられている。流出管(33)の第2分
岐管(33b) は、液側閉鎖弁(25)に接続されている。レシ
ーバ(23)から各室内熱交換器(61,66) への冷媒出口を構
成する第2分岐管(33b) には、流出逆止弁(34)が設けら
れている。流出逆止弁(34)は、レシーバ(23)から液側閉
鎖弁(25)へ向かう冷媒の流通のみを許容する。
【0032】熱源側熱交換器である室外熱交換器(22)
は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交
換器により構成されている。この室外熱交換器(22)で
は、冷媒回路(15)を循環する冷媒と室外空気とが熱交換
を行う。
【0033】上記室外回路(20)には、更にガス抜き管(3
5)と均圧管(37)とが設けられている。ガス抜き管(35)
は、その一端がレシーバ(23)の上端部に接続され、その
他端が吸入管(43)に接続されている。このガス抜き管(3
5)は、レシーバ(23)のガス冷媒を各圧縮機(41,42) の吸
入側へ導入するための連通路を構成している。また、ガ
ス抜き管(35)には、ガス抜き電磁弁(36)が設けられてい
る。このガス抜き電磁弁(36)は、ガス抜き管(35)におけ
るガス冷媒の流れを断続するための開閉機構を構成して
いる。
【0034】上記均圧管(37)は、その一端がガス抜き管
(35)におけるガス抜き電磁弁(36)とレシーバ(23)の間に
接続され、その他端が吐出管(44)に接続されている。ま
た、均圧管(37)には、その一端から他端に向かう冷媒の
流通のみを許容する均圧用逆止弁(38)が設けられてい
る。この均圧管(37)は、空調機(10)の停止中に外気温が
異常に上昇してレシーバ(23)の圧力が高くなりすぎた場
合に、ガス冷媒を逃がしてレシーバ(23)が破裂するのを
防止するためのものである。従って、空調機(10)の運転
中において、均圧管(37)を冷媒が流れることはない。
【0035】上記室内回路(60,65)は、各室内ユニット
(12,13)に1つずつ設けられている。具体的には、第1
室内回路(60)が第1室内ユニット(12)に収納され、第2
室内回路(65)が第2室内ユニット(13)に収納されてい
る。
【0036】第1室内回路(60)は、第1室内熱交換器(6
1)と第1室内膨張弁(62)とを直列に接続したものであ
る。利用側膨張機構である第1室内膨張弁(62)は、第1
室内熱交換器(61)の下端部に配管接続されている。第2
室内回路(65)は、第2室内熱交換器(66)と第2室内膨張
弁(67)とを直列に接続したものである。利用側膨張機構
である第2室内膨張弁(67)は、第2室内熱交換器(66)の
下端部に配管接続されている。
【0037】利用側熱交換器である第1及び第2室内熱
交換器(61,66) は、クロスフィン式のフィン・アンド・
チューブ型熱交換器により構成されている。各室内熱交
換器(61,66) では、冷媒回路(15)を循環する冷媒と室内
空気とが熱交換を行う。
【0038】上記液側連絡管(16)は、その一端が液側閉
鎖弁(25)に接続されている。この液側連絡管(16)は、他
端側で2つに分岐されており、その一方が第1室内回路
(60)における第1室内膨張弁(62)側の端部に接続され、
他方が第2室内回路(65)における第2室内膨張弁(67)側
の端部に接続されている。上記ガス側連絡管(17)は、そ
の一端がガス側閉鎖弁(26)に接続されている。このガス
側連絡管(17)は、他端側で2つに分岐されており、その
一方が第1室内回路(60)における第1室内熱交換器(61)
側の端部に接続され、他方が第2室内回路(65)における
第2室内熱交換器(66)側の端部に接続されている。
【0039】上記室外ユニット(11)には、室外ファン(7
0)が設けられている。この室外ファン(70)は、室外熱交
換器(22)へ室外空気を送るためのものである。一方、第
1,第2室内ユニット(12,13) には、それぞれ室内ファ
ン(80)が設けられている。この室内ファン(80)は、室内
熱交換器(61,66) へ室内空気を送るためのものである。
【0040】上記空調機(10)には、温度や圧力のセンサ
等が設けられている。具体的に、室外ユニット(11)に
は、室外空気の温度を検出するための外気温センサ(71)
が設けられている。室外熱交換器(22)には、その伝熱管
温度を検出するための室外熱交換器温度センサ(72)が設
けられている。吸入管(43)には、圧縮機(41,42) の吸入
冷媒温度を検出するための吸入温度センサ(73)と、圧縮
機(41,42) の吸入冷媒圧力を検出するための低圧圧力セ
ンサ(74)とが設けられている。吐出管(44)には、圧縮機
(41,42) の吐出冷媒温度を検出するための吐出温度セン
サ(75)と、圧縮機(41,42) の吐出冷媒圧力を検出するた
めの高圧圧力センサ(76)と、高圧圧力スイッチ(77)とが
設けられている。
【0041】各室内ユニット(12,13) には、室内空気の
温度を検出するための内気温センサ(81)が1つずつ設け
られている。各室内熱交換器(61,66) には、その伝熱管
温度を検出するための室内熱交換器温度センサ(82)が1
つずつ設けられている。各室内回路(60,65) における室
内熱交換器(61,66) の上端近傍には、室内回路(60,65)
を流れるガス冷媒温度を検出するためのガス側温度セン
サ(83)が1つずつ設けられている。
【0042】上記コントローラ(90)は、上記のセンサ類
からの信号やリモコン等からの指令信号を受けて空調機
(10)の運転制御を行うものである。具体的に、コントロ
ーラ(90)は、室外膨張弁(24)及び室内膨張弁(62,67) の
開度調節や、四路切換弁(21)の切換、更にはガス抜き電
磁弁(36)、油戻し電磁弁(53)、及び均油電磁弁(55)の開
閉操作を行う。また、コントローラ(90)は、圧縮機ユニ
ット(40)の容量制御も行う。
【0043】−運転動作− 上記空調機(10)の運転時には、冷媒回路(15)において冷
媒が相変化しつつ循環して蒸気圧縮式の冷凍サイクルが
行われる。また、空調機(10)は、冷媒回路(15)における
冷媒の循環方向を反転させることで冷房運転と暖房運転
とを切り換えて行う。
【0044】《冷房運転》冷房運転時には、室内熱交換
器(61,66) が蒸発器となる冷却動作が行われる。この冷
房運転時において、四路切換弁(21)は、図1に実線で示
す状態となる。室外膨張弁(24)は全閉とされ、第1,第
2室内膨張弁(62,67) はそれぞれ所定の開度に調節され
る。ガス抜き電磁弁(36)は閉鎖状態に保持され、油戻し
電磁弁(53)及び均油電磁弁(55)は適宜開閉される。これ
ら弁の操作は、コントローラ(90)により行われる。
【0045】圧縮機ユニット(40)の圧縮機(41,42) を運
転すると、これら圧縮機(41,42) で圧縮された冷媒が吐
出管(44)へ吐出される。この冷媒は、四路切換弁(21)を
通って室外熱交換器(22)へ流入する。室外熱交換器(22)
では、冷媒が室外空気へ放熱して凝縮する。室外熱交換
器(22)で凝縮した冷媒は、流入管(30)の第1分岐管(30
a)へ流入し、第1流入逆止弁(31)を通過してレシーバ(2
3)へ流入する。その後、冷媒は、レシーバ(23)から流出
管(33)へ流入し、流出逆止弁(34)を通過して液側連絡管
(16)へ流入する。
【0046】液側連絡管(16)へ流入した冷媒は、二手に
分流されて、一方が第1室内回路(60)へ流入し、他方が
第2室内回路(65)へ流入する。各室内回路(60,65) で
は、流入した冷媒が室内膨張弁(62,67) で減圧された後
に室内熱交換器(61,66) へ流入する。室内熱交換器(61,
66) では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発する。つま
り、室内熱交換器(61,66) では、室内空気が冷却され
る。
【0047】各室内熱交換器(61,66) で蒸発した冷媒
は、ガス側連絡管(17)へ流入し、合流した後に室外回路
(20)へ流入する。その後、冷媒は、四路切換弁(21)を通
過し、吸入管(43)を通って圧縮機ユニット(40)の圧縮機
(41,42) に吸入される。これら圧縮機(41,42) は、吸入
した冷媒を圧縮して再び吐出する。冷媒回路(15)では、
このような冷媒の循環が繰り返される。
【0048】冷房運転時、室外膨張弁(24)は閉塞されて
おり、冷媒は各室内熱交換器(61,66) の直前で、各室内
膨張弁(62,67) によって減圧される。このため、連絡配
管(16,17) が長くなった場合でも膨張行程後の圧力損失
が大きくはならず、室内熱交換器の蒸発圧力が所定の圧
力に維持される。
【0049】《暖房運転》暖房運転時には、室内熱交換
器(61,66) が凝縮器となる加熱動作が行われる。この暖
房運転時において、四路切換弁(21)は、図1に破線で示
す状態となる。室外膨張弁(24)、及び第1,第2室内膨
張弁(62,67) は、それぞれ所定の開度に調節される。油
戻し電磁弁(53)及び均油電磁弁(55)は、適宜開閉され
る。ガス抜き電磁弁(36)は、加熱動作が行われている間
は常に開放状態に保持される。これら弁の操作は、コン
トローラ(90)により行われる。
【0050】そして、冷媒が冷媒回路(15)内を冷房運転
時とは基本的に逆方向に流れることによって、冷媒が室
内空気に放熱して凝縮し、室外空気から吸熱して蒸発す
るサイクルで冷媒回路(15)を循環し、室内が加熱され
る。ここでは、冷媒の流れの詳細については省略する。
【0051】−実施形態の効果− 本実施形態によれば、レシーバ(23)を備えた冷媒回路(1
5)で冷媒の循環方向を反転可能とした空調機(10)におい
て、冷房運転時には室外膨張弁(24)を閉塞し、冷媒を各
室内膨張弁(62,67) で減圧するようにしている。このた
め、例えばビル用の空調機などで連絡配管長が長くなっ
た場合でも膨張行程後の圧力損失が大きくならず、蒸発
圧力が低下しないので、圧縮機(41,42) の吸入冷媒圧力
が低下しすぎることはない。
【0052】また、室外ユニット(11)と室内ユニット(1
2,13) とからなる空調機(10)において、室外ユニット(1
1)にレシーバ(23)と熱源側膨張機構(24)と各逆止弁(31,
32,34)を設け、室内ユニット(12,13) に室内膨張弁(62,
67) を設けて、冷房運転時と暖房運転時のいずれも膨張
行程と蒸発行程が各ユニット(11)(12,13) の内部で完結
するようにしているため、連絡配管(16,17) が長い場合
に圧縮機(41,42) の吸入圧力が低下しすぎるのを確実に
防止できる。
【0053】
【発明のその他の実施の形態】本発明は、上記実施形態
について、以下のような構成としてもよい。
【0054】例えば、上記実施形態は、レシーバ(23)を
有する冷媒回路(15)で冷媒の流れ方向を反転可能とした
空調機(10)に本発明を適用した例であるが、本発明は、
蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う冷凍装置であれば、空
調機以外であっても適用することが可能である。また、
本発明は、利用側ユニットとして空調機の室内ユニット
と冷蔵庫や冷凍庫を並列に接続したシステムなどにも適
用可能である。
【0055】さらに、上記実施形態ではレシーバ(23)へ
の流入管(30)と流出管(33)とを分岐して各熱交換器(2
2),(61,66)にレシーバ(23)を接続した構成としている
が、2本の流入管と2本の流出管を用いてそれぞれを各
熱交換器(22),(61,66)に接続してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る空調機の冷媒回路図で
ある。
【図2】従来の空調機に用いられている冷媒回路の一例
を示す図である。
【符号の説明】
(10) 空調機(冷凍装置) (11) 室外ユニット(熱源側ユニット) (12,13) 室内ユニット(利用側ユニット) (15) 冷媒回路 (16) 液側連絡管(連絡配管) (17) ガス側連絡管(連絡配管) (22) 室外熱交換器(熱源側熱交換器) (23) レシーバ (24) 室外膨張弁(熱源側膨張機構) (31) 第1流入逆止弁 (32) 第2流入逆止弁 (34) 流出逆止弁 (41) 第1圧縮機(圧縮機) (42) 第2圧縮機(圧縮機) (61) 第1室内熱交換器(利用側熱交換器) (62) 第1室内膨張弁(利用側膨張機構) (66) 第2室内熱交換器(利用側熱交換器) (67) 第2室内膨張弁(利用側膨張機構) (90) コントローラ(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 和秀 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 3L092 AA01 BA23 BA25 DA03 FA27

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(41,42) と熱源側熱交換器(22)と
    レシーバ(23)と膨張機構(24,62,67)と利用側熱交換器(6
    1,66) とが接続されるとともに、冷媒の循環方向が可逆
    に構成された冷媒回路(15)を有する冷凍装置であって、 膨張機構(24,62,67)は熱源側膨張機構(24)と利用側膨張
    機構(62,67) とからなり、 熱源側熱交換器(22)からレシーバ(23)への冷媒入口に、
    レシーバ(23)への冷媒の流入のみを許容する第1流入逆
    止弁(31)を備え、利用側熱交換器(61,66) からレシーバ
    (23)への冷媒入口に、レシーバ(23)への冷媒の流入のみ
    を許容する第2流入逆止弁(32)を備え、 レシーバ(23)から熱源側熱交換器(22)への冷媒出口に、
    上記熱源側膨張機構(24)を備え、レシーバ(23)から利用
    側熱交換器(61,66) への冷媒出口に、レシーバ(23)から
    の冷媒の流出のみを許容する流出逆止弁(34)を備えてい
    る冷凍装置。
  2. 【請求項2】 熱源側膨張機構(24)が、開度調整自在の
    電子膨張弁により構成されている請求項1記載の冷凍装
    置。
  3. 【請求項3】 圧縮機(41,42) と熱源側熱交換器(22)と
    レシーバ(23)と熱源側膨張機構(24)と各逆止弁(31,32,3
    4)とが設けられた熱源側ユニット(11)と、 利用側膨張機構(62,67) と利用側熱交換器(61,66) とが
    設けられた利用側ユニット(12,13) とを備え、 熱源側ユニット(11)と利用側ユニット(12,13) とが連絡
    配管(16,17) によって接続されている請求項1または2
    記載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 利用側熱交換器(61,67) を蒸発器とする
    冷却運転時に熱源側膨張機構(24)が閉塞されるように構
    成されている請求項1,2または3記載の冷凍装置。
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