JP6926460B2 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6926460B2
JP6926460B2 JP2016239468A JP2016239468A JP6926460B2 JP 6926460 B2 JP6926460 B2 JP 6926460B2 JP 2016239468 A JP2016239468 A JP 2016239468A JP 2016239468 A JP2016239468 A JP 2016239468A JP 6926460 B2 JP6926460 B2 JP 6926460B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat exchanger
valve
refrigerant
pipe
bypass pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016239468A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018096575A (ja
Inventor
直紀 師井
直紀 師井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2016239468A priority Critical patent/JP6926460B2/ja
Publication of JP2018096575A publication Critical patent/JP2018096575A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6926460B2 publication Critical patent/JP6926460B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Description

本発明は、冷凍サイクルを行う冷媒回路を備えた冷凍装置に関する。
従来より、冷媒回路を備えた冷凍装置が知られており、空気調和装置等に広く適用されている。例えば特許文献1に記載の空気調和装置(冷凍装置)は、圧縮機、室外熱交換器(熱源側熱交換器)、及び室内熱交換器(利用側熱交換器)が接続された冷媒回路を備えている。冷媒回路では、室外熱交換器で冷媒が凝縮ないし放熱し、室内熱交換器で冷媒が蒸発する冷凍サイクル(冷房運転)や、室内熱交換器で冷媒が凝縮ないし放熱し、室外熱交換器で冷媒が蒸発する冷凍サイクル(暖房運転)が行われる。
同文献の空気調和装置の冷媒回路には、2つのバイパス管が接続される。1つのバイパス管は、冷媒回路の高圧ガスラインと低圧ガスラインとを繋いでいる。もう1つのバイパス管は、冷媒回路の液ラインと低圧ガスラインとを繋いでいる。これにより、冷媒回路では、圧縮した後の高圧のガス冷媒を圧縮機の吸入側に送る動作や、放熱後の液冷媒を圧縮機の吸入側に送る動作が可能となっている。
実開昭61−114260号公報
上述したように、冷媒回路に2つのバイパス管を個別に設けるようにすると、冷媒回路を構成する配管の複雑化を招いてしまう。また、各バイパス管の流出端をそれぞれ低圧ガスラインに接続する必要があるため、このような接続部を確保するため、低圧ガスラインを構成する配管が長くなったり、配管の形状が複雑化したりする。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、その目的は、簡素な構成により、2つのバイパス動作が可能な冷凍装置を提供することである。
第1の発明は、回転数が可変に構成された圧縮機(21)、熱源側熱交換器(22)、及び利用側熱交換器(41)が接続され、冷媒が循環することで冷凍サイクルを行う冷媒回路(11)を備え、上記冷媒回路(11)は、上記熱源側熱交換器(22)を蒸発器とし、上記利用側熱交換器(41)を放熱器とする第1運転と、上記熱源側熱交換器(22)を放熱器とし、上記利用側熱交換器(41)を蒸発器とする第2運転とを行うように構成された冷凍装置を対象とし、上記冷媒回路(11)は、上記圧縮機(21)の吐出側に繋がる高圧ガスライン(36)と、上記圧縮機(21)の吸入側に繋がる低圧ガスライン(37)と、上記熱源側熱交換器(22)の液側端部に繋がる液ライン(32)と、一端が上記高圧ガスライン(36)に繋がる第1バイパス管(61)と、一端が上記液ライン(32)に繋がり、液冷媒が流れる第2バイパス管(62)と、一端が上記第1バイパス管(61)及び上記第2バイパス管(62)の各他端と繋がり、他端が上記低圧ガスライン(37)に繋がる集合管(63)と、上記第1バイパス管(61)を開閉する又は開度を調節する第1弁(64,71)と、上記第2バイパス管(62)を開閉する又は開度を調節する第2弁(65,72)とを備えていることを特徴とする。
第1の発明では、第1バイパス管(61)及び第2バイパス管(62)が1つの集合管(63)を介して低圧ガスライン(37)に繋がる。これにより、高圧ガスライン(36)の高圧ガス冷媒を、第1バイパス管(61)及び集合管(63)を介して低圧ガスライン(37)へ送ることができる。また、液ライン(32)の液冷媒を第2バイパス管(62)及び集合管(63)を介して低圧ガスライン(37)へ送ることができる。
集合管(63)は、2つのバイパスラインに共用される。これにより、2つのバイパスラインを個別に接続する従来例と比較して、全体としての配管長さを短くできる。また、この従来例と比較して、低圧ガスライン(37)における配管の接続部の数を低減できる。
第1の発明では、第1弁(64,71)及び第2弁(65,72)を閉状態とすることで、高圧ガスライン(36)と低圧ガスライン(37)とを遮断できる。従って、この状態では、通常の冷凍サイクルを行うことができる。第1弁(64,71)を開状態とすることで、高圧ガスライン(36)の高圧ガス冷媒を第1バイパス管(61)及び集合管(63)を介して低圧ガスライン(37)へ送ることができる。第2弁(65,72)を開状態とすることで、液管(32)の液冷媒を第2バイパス管(62)及び集合管(63)を介して低圧ガスライン(37)へ送ることができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記冷媒回路(11)は、上記第1弁(64,71)及び上記第2弁(65,72)が閉状態となり上記冷凍サイクルが行われる第1動作と、上記第1弁(64,71)及び上記第2弁(65,72)のうち少なくとも上記第1弁(64,71)が開状態となり上記冷凍サイクルが行われる第2動作とを行うことを特徴とする。
第2の発明の冷媒回路(11)では、少なくとも第1動作と第2動作とが行われる。第1動作では、第1弁(64,71)及び第2弁(65,72)が閉状態となるため、バイパス動作を行わない冷凍サイクルが行われる。第2動作では、第1弁(64,71)が開状態となるため、高圧ガス冷媒を低圧ガスライン(37)へ送りつつ冷凍サイクルが行われる。これにより、第2動作では、冷媒回路(11)の高低差圧を低減しつつ冷凍サイクルを行うことができる。従って、第2動作では、冷媒回路(11)の高圧上昇や低圧低下を抑制できる。
第3の発明は、第の発明において、上記第2動作では、上記第1弁(64,71)及び上記第2弁(65,72)が開状態となることを特徴とする。
第3の発明の第2動作では、高圧ガスライン(36)と液管(32)との双方が低圧ガスライン(37)と連通する。これにより、高圧ガスライン(36)の高圧ガス冷媒だけでなく、液管(32)にある液冷媒も集合管(63)を介して低圧ガスライン(37)へ送ることができる。このため、冷媒回路(11)の高低差圧を一層速やかに低減できる。
第4の発明は、第2または第3の発明において、上記冷媒回路(11)は、上記第1運転及び上記第2運転の双方において、上記第2動作を行う。
の発明は、第1乃至第のいずれか1つの発明において、上記冷媒回路(11)は、上記熱源側熱交換器(22)を除霜するデフロスト動作を行うように構成され、上記デフロスト動作では、上記第1弁(64,71)が閉状態且つ上記第2弁(65,72)が開状態となるとともに、上記圧縮機(21)で圧縮された冷媒が上記熱源側熱交換器(22)を通過し、上記熱源側熱交換器(22)を通過した液冷媒の一部が上記利用側熱交換器(41)へ流れ、上記液冷媒の残部が上記第2バイパス管(62)へ流れることを特徴とする。
の発明では、デフロスト動作において、高圧ガス冷媒が熱源側熱交換器(22)を通過することで、熱源側熱交換器(22)の除霜が行われる。このデフロスト動作では、熱源側熱交換器(22)で放熱した冷媒が、液管(32)を流れる。液管(32)の液冷媒は、第2バイパス管(62)及び集合管(63)を介して低圧ガスライン(37)へ送られる。これにより、液管(32)から利用側熱交換器(41)へ送られる冷媒の量を低減できる。この結果、例えば利用側熱交換器(41)を通過する冷媒の音を低減できる。
第6の発明は、回転数が可変に構成された圧縮機(21)、熱源側熱交換器(22)、及び利用側熱交換器(41)が接続され、冷媒が循環することで冷凍サイクルを行う冷媒回路(11)を備え、上記冷媒回路(11)は、上記熱源側熱交換器(22)を蒸発器とし、上記利用側熱交換器(41)を放熱器とする第1運転と、上記熱源側熱交換器(22)を放熱器とし、上記利用側熱交換器(41)を蒸発器とする第2運転とを行うように構成された冷凍装置を対象とし、上記冷媒回路(11)には、上記圧縮機(21)の吐出側に繋がる高圧ガスライン(36)と、上記圧縮機(21)の吸入側に繋がる低圧ガスライン(37)と、上記熱源側熱交換器(22)の液側端部に繋がる液ライン(32)と、一端が上記高圧ガスライン(36)に繋がる第1バイパス管(61)と、一端が上記液ライン(32)に繋がり、液冷媒が流れる第2バイパス管(62)と、一端が上記第1バイパス管(61)及び上記第2バイパス管(62)の各他端と繋がり、他端が上記低圧ガスライン(37)に繋がる集合管(63)と、上記第1バイパス管(61)と上記集合管(63)とを連通させる状態と、第2バイパス管()と上記集合管(63)とを連通させる状態とに相互に切り換わる三方弁(73)が設けられることを特徴とする。
の発明では、三方弁(73)により、第1バイパス管(61)及び第2バイパス管(62)と集合管(63)との連通状態が切り換わる。つまり、三方弁(73)が第1バイパス管(61)と集合管(63)とを連通させる状態になると、高圧ガスライン(36)の高圧ガス冷媒が三方弁(73)を通過した後、低圧ガスライン(37)へ供給される。三方弁(73)が第2バイパス管(62)と集合管(63)とを連通させる状態になると、液管(32)の液冷媒が三方弁(73)を通過した後、低圧ガスライン(37)へ供給される。
第7の発明は、第6の発明において、上記冷媒回路(11)は、上記第1運転及び上記第2運転の双方において、上記第1バイパス管(61)と上記集合管(63)とを連通させる状態にすることを特徴とする。
第8の発明は、回転数が可変に構成された圧縮機(21)、熱源側熱交換器(22)、及び利用側熱交換器(41)が接続され、冷媒が循環することで冷凍サイクルを行う冷媒回路(11)を備え、上記冷媒回路(11)は、上記熱源側熱交換器(22)を蒸発器とし、上記利用側熱交換器(41)を放熱器とする第1運転と、上記熱源側熱交換器(22)を放熱器とし、上記利用側熱交換器(41)を蒸発器とする第2運転とを行うように構成された冷凍装置を対象とし、上記冷媒回路(11)には、上記圧縮機(21)の吐出側に繋がる高圧ガスライン(36)と、上記圧縮機(21)の吸入側に繋がる低圧ガスライン(37)と、上記熱源側熱交換器(22)の液側端部に繋がる液ライン(32)と、一端が上記高圧ガスライン(36)に繋がる第1バイパス管(61)と、一端が上記液ライン(32)に繋がり、液冷媒が流れる第2バイパス管(62)と、一端が上記第1バイパス管(61)及び上記第2バイパス管(62)の各他端と繋がり、他端が上記低圧ガスライン(37)に繋がる集合管(63)と、上記集合管(63)を開閉する又は開度を調節する弁(74)が設けられることを特徴とする。
の発明では、集合管(63)の弁(74)が閉状態となることで、高圧ガスライン(36)と液管(32)のいずれもが低圧ガスライン(37)と断続される。これにより、通常の冷凍サイクルが行われる。集合管(63)の弁(74)が開状態になることで、高圧ガスライン(36)及び液管(32)の双方が、集合管(63)を介して低圧ガスライン(37)と連通する。このため、冷媒回路(11)の高低差圧を速やかに低減できる。
第9の発明は、第8の発明において、上記冷媒回路(11)は、上記第1運転及び上記第2運転の双方において、上記弁(74)を開状態にすることを特徴とする。
第10の発明は、第1乃至9の発明のいずれか1つにおいて、
上記冷媒回路(11)は、上記高圧ガスライン(36)に接続され、上記第1運転と上記第2運転とを切り換える四方切換弁(26)を含み、
上記第1バイパス管(61)の一端は、上記高圧ガスライン(36)における上記圧縮機(21)と上記四方切換弁(26)との間に接続されることを特徴とする。
第1の発明では、2つのバイパスラインの下流部分が1つの集合管(63)に共有されるため、バイパス動作を行うための配管長さの短縮、配管構造の簡素化を図ることができる。また、低圧ガスライン(37)における配管の接続部の数を減らせる。このため、低圧ガスライン(37)の全長を長くしたり複雑にしたりせずとも、低圧ガスライン(37)において上記接続部のスペースを十分に確保できる。
第2や第3の発明では、第1弁(64,71)や第2弁(65,72)の開閉状態に応じて、通常の冷凍サイクル(第1動作)や、高低差圧を低減しながらの冷凍サイクル(第2動作)を適宜切り換えることができる。特に第4の発明では、第2動作において高低差圧を速やかに低減できる。
第5の発明では、利用側熱交換器(41)に多量の冷媒が供給されるのを抑制しつつ、熱源側熱交換器(22)の除霜を行うことができる。
第6の発明では、1つの三方弁(73)を用いるだけで、第1バイパス管(61)を用いたバイパス動作と、第2バイパス管(62)を用いたバイパス動作とを切り換えることができる。
第7の発明は、1つの弁(74)を開閉することで、通常の冷凍サイクルと、第1バイパス管(61)及び第2バイパス管(62)を用いたバイパス動作とを適宜切り換えることができる。
図1は、実施形態1に係る空気調和装置の概略の配管系統図である。 図2は、実施形態1に係る空気調和装置の運転モードと、各バイパス管の開閉状態の関係を表した表である。 図3は、実施形態1に係る空気調和装置の概略の配管系統図であり、通常運転(暖房)の冷媒の流れを表している。 図4は、実施形態1に係る空気調和装置の概略の配管系統図であり、通常運転(冷房)の冷媒の流れを表している。 図5は、実施形態1に係る空気調和装置の概略の配管系統図であり、能力抑制運転(暖房)の冷媒の流れを表している。 図6は、実施形態1に係る空気調和装置の概略の配管系統図であり、能力抑制運転(冷房)の冷媒の流れを表している。 図7は、実施形態1に係る空気調和装置の概略の配管系統図であり、デフロスト運転の冷媒の流れを表している。 図8は、実施形態1の変形例に係る空気調和装置の概略の配管系統図である。 図9は、実施形態2に係る空気調和装置の概略の配管系統図である。 図10は、実施形態3に係る空気調和装置の概略の配管系統図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
実施形態1に係る冷凍装置は、室内の空気の温度を調節する空気調和装置(10)を構成している。空気調和装置(10)は、冷房運転と暖房運転とを切り換えて行う。空気調和装置(10)は、例えば複数の室内ユニット(40)を有するマルチ型に構成される。空気調和装置(10)では、例えば複数の室内ユニット(40)が個別に発停可能である。
〈空気調和装置の全体構成〉
図1に示す空気調和装置(10)は、室外に設置される1台の室外ユニット(20)と、室内に設置される複数(本例では3台)の室内ユニット(40)とを有する。空気調和装置(10)では、室外ユニット(20)と各室内ユニット(40)とが連絡配管で接続されることで、冷媒回路(11)が構成される。冷媒回路(11)では、充填された冷媒が循環することで蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。冷媒回路(11)は、室外ユニット(20)に対応する室外回路(12)と、室内ユニット(40)に対応する室内回路(13)とを含んでいる。
〈室外ユニット〉
室外ユニット(20)の室外回路(12)には、圧縮機(21)、室外熱交換器(22)、液ヘッダ集合管(23)、3つの室外膨張弁(24)、ガスヘッダ集合管(25)、四方切換弁(26)、油分離器(27)、及びアキュムレータ(28)が接続されている。
圧縮機(21)は、吸入した低圧圧力の冷媒を高圧圧力にまで圧縮し、圧縮した冷媒を吐出する。圧縮機(21)のモータには、インバータ回路を介して電力が供給される。つまり、圧縮機(21)は、回転数(容量)が可変に構成される。
室外熱交換器(22)は、熱源側熱交換器を構成する。室外熱交換器(22)は、室外ファン(15)が搬送する室外空気と冷媒とを熱交換させる。
液ヘッダ集合管(23)は、縦長の中空状に形成される。液ヘッダ集合管(23)には、1本の液集合管(29)の一端と、3本の液分岐管(30)の各一端とが接続される。液集合管(29)の他端には、液閉鎖弁(31)が接続される。室外回路(12)では、室外熱交換器(22)の液側端部と液閉鎖弁(31)とに亘って液管(32)が接続される。液管(32)は、凝縮ないし放熱後の液冷媒が流れる液ラインを構成する。
3つの室外膨張弁(24)は、各液分岐管(30)に1つずつ接続される。各室外膨張弁(24)は、冷媒を減圧する電子膨張弁である。
ガスヘッダ集合管(25)は、縦長の中空状に形成される。ガスヘッダ集合管(25)には、1本のガス集合管(33)の一端と、3本のガス分岐管(34)の一端とが接続される。ガス集合管(33)の他端には、ガス閉鎖弁(35)が接続される。
四方切換弁(26)は、4つのポート(P1〜P4)を有している。第1ポート(P1)は吐出管(36)に接続し、第2ポート(P2)は吸入管(37)に接続している。第3ポート(P3)は、室外熱交換器(22)のガス側端部と連通し、第4ポート(P4)はガス閉鎖弁(35)と連通する。
四方切換弁(26)は、暖房運転において第1状態(図1の実線で示す状態)となり、冷房運転において第2状態(図1の破線で示す状態)となる。第1状態の四方切換弁(26)は、第1ポート(P1)と第2ポート(P2)とを連通させ且つ第3ポート(P3)と第4ポート(P4)とを連通させる。第2状態の四方切換弁(26)は、第1ポート(P1)と第3ポート(P3)とを連通させ、第2ポート(P2)と第4ポート(P4)とを連通させる。
室外回路(12)には、圧縮機(21)の吐出側と第1ポート(P1)とに亘って吐出管(36)が接続される。吐出管(36)は、高圧のガス冷媒が流れる高圧ガスラインを構成する。室外回路(12)には、圧縮機(21)の吸入側と第4ポート(P4)とに亘って吸入管(37)が接続される。吸入管(37)は、低圧のガス冷媒が流れる低圧ガスラインを構成する。
油分離器(27)は、吐出管(36)に接続されている。油分離器(27)は、中空円筒状の密閉容器で構成される。油分離器(27)の下部には、油戻し管(38)の始端が接続している。油戻し管(38)の終端は吸入管(37)に接続する。油戻し管(38)には、キャピラリーチューブ(39)が接続されている。油分離器(27)の内部には、冷媒から分離された油が貯留される空間が形成される。油分離器(27)で分離された油は、油戻し管(38)を介して圧縮機(21)の吸入側に返送される。
アキュムレータ(28)は、吸入管(37)に接続されている。アキュムレータ(28)は、中空状の密閉容器で構成される。アキュムレータ(28)には、冷媒中に含まれる液冷媒が貯留される。
室外回路(12)には、詳細は後述するバイパス回路(60)が接続される。
〈室内ユニット〉
各室内ユニット(40)の室内回路(13)には、その液側端部からガス側端部に向かって順に、室内熱交換器(41)及び室内膨張弁(42)がそれぞれ接続される。
室内熱交換器(41)は、利用側熱交換器を構成する。室内熱交換器(41)は、室内ファン(16)が搬送する室内空気と冷媒とを熱交換させる。室内膨張弁(42)は、冷媒を減圧する電子膨張弁である。
〈センサ〉
空気調和装置(10)には、各種のセンサが設けられる。
室外ユニット(20)には、吐出温度センサ(50)、高圧圧力センサ(51)、室外冷媒温度センサ(52)、室外空気温度センサ(53)、吸入温度センサ(54)、及び高圧/低圧圧力センサ(55)が設けられる。吐出温度センサ(50)は、吐出管(36)内の冷媒の温度を検出する。高圧圧力センサ(51)は、吐出管(36)内の冷媒の圧力を検出する。室外冷媒温度センサ(52)は、室外熱交換器(22)内の冷媒の温度を検出する。室外空気温度センサ(53)は、室外空気(厳密には室外ファン(15)の吸込側の室外空気)の温度を検出する。吸入温度センサ(54)は、吸入管(37)におけるアキュムレータ(28)の上流側の冷媒の温度を検出する。高圧/低圧圧力センサ(55)は、ガス閉鎖弁(35)と四方切換弁(26)の第4ポート(P4)との間の配管内の冷媒の圧力を検出する。具体的に、高圧/低圧圧力センサ(55)は、暖房運転において高圧冷媒の圧力を検出し、冷房運転において低圧冷媒の圧力を検出する。
室内ユニット(40)には、室内冷媒温度センサ(56)及び室内空気温度センサ(57)が設けられる。室内冷媒温度センサ(56)は、室内熱交換器(41)内の冷媒の温度を検出する。室内空気温度センサ(57)は、室内空気(厳密には室内ファン(16)の吸込側の室内空気)の温度を検出する。
なお、図示を省略するが、冷媒回路(11)には、公知の高圧圧力スイッチや低圧圧力スイッチも接続される。
〈バイパス回路〉
バイパス回路(60)の構成について図1を参照しながら詳細に説明する。バイパス回路(60)は、1本の第1バイパス管(61)と、1本の第2バイパス管(62)と、1本のバイパス集合管(63)(集合管)とを有している。
第1バイパス管(61)の一端は吐出管(36)に接続されている。厳密には、第1バイパス管(61)は、吐出管(36)のうち油分離器(27)と四方切換弁(26)の第1ポート(P1)との間に接続されている。第1バイパス管(61)には、第1流量調節弁(64)が接続されている。第1流量調節弁(64)は、第1バイパス管(61)の開度を多段階に調節可能な第1弁を構成する。
第1バイパス管(61)が吐出管(36)のうち水平方向に延びる部分に接続される場合、第1バイパス管(61)は吐出管(36)の上部(上側略半分の箇所)に接続するとよい。これにより、吐出管(36)内の冷媒のうちガス単相冷媒を第1バイパス管(61)に導入し易くなる。
第2バイパス管(62)の一端は液管(32)に接続されている。第2バイパス管(62)には、第2流量調節弁(65)が接続されている。第2流量調節弁(65)は、第2バイパス管(62)の開度を多段階に調節可能な第2弁を構成する。
第2バイパス管(62)が液管(32)のうち水平方向に延びる部分に接続される場合、第2バイパス管(62)は液管(32)の下部(下側略半分の箇所)に接続するとよい。これにより、液管(32)内の冷媒のうち液単相冷媒を第2バイパス管(62)に導入し易くなる。
バイパス集合管(63)の一端は、第1バイパス管(61)及び第2バイパス管(62)の各他端に接続している。つまり、バイパス集合管(63)は、2つのバイパス管(61,62)の合流部を構成している。バイパス集合管(63)の他端は、吸入管(37)に接続されている。厳密には、バイパス集合管(63)の他端は、吸入管(37)におけるアキュムレータ(28)の上流側に接続される。
本実施形態のバイパス集合管(63)の他端は、3つの接続管(66)に分岐している。これにより、バイパス集合管(63)の流出部を流れる冷媒の流速が小さくなり、該流出部を流れる冷媒の通過音が低減される。
〈コントローラ〉
空気調和装置(10)は、各種の機器を制御するためのコントローラ(80)を備えている。コントローラ(80)は、中央演算処理装置(CPU)及びメモリが搭載されたプリント基板を含む。コントローラ(80)は、運転の切換指令や各センサの検出信号に基づいて、圧縮機(21)、室外膨張弁(24)、室内膨張弁(42)等を制御する。
コントローラ(80)は、バイパス回路(60)を制御するバイパス制御部(図示省略)を備える。図2に示すように、バイパス制御部は、空気調和装置の運転モードに応じて第1バイパス管(61)及び第2バイパス管(62)の開閉状態を制御する(詳細は後述する)。
−運転動作−
空気調和装置(10)の運転動作について説明する。空気調和装置(10)は、通常運転(第1動作)と、能力抑制運転(第2動作)と、デフロスト運転(デフロスト動作)とを切り換えて行う。通常運転では、通常の冷房運転や通常の暖房運転が実行される。能力抑制運転は、圧縮機の出力に対し、冷房負荷や暖房負荷が極めて小さい条件下で実行される。デフロスト運転は、室外熱交換器(22)に表面に付いた霜を融かす運転である。
〈暖房運転〉
図3に示す暖房運転では、四方切換弁(26)が第1状態となり、圧縮機(21)が運転される。暖房運転では、ON状態の室内ユニット(40)に対応する室内膨張弁(42)が全開状態となり、ON状態の室内ユニット(40)に対応する室外膨張弁(24)の開度が適宜調節される。
暖房運転(通常運転)では、コントローラ(80)により、第1流量調節弁(64)及び第2流量調節弁(65)が全閉状態に制御される。
暖房運転では、室内熱交換器(41)が凝縮器ないし放熱器となり、室外熱交換器(22)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
即ち、圧縮機(21)で圧縮された冷媒は、四方切換弁(26)及びガスヘッダ集合管(25)を通過し、室内ユニット(40)の室内熱交換器(41)を流れる。室内熱交換器(41)では、冷媒が室内空気へ放熱する。室内熱交換器(41)で凝縮した冷媒は、室外膨張弁(24)で減圧された後、室外熱交換器(22)を流れる。室外熱交換器(22)では、冷媒が室外空気から吸熱する。室外熱交換器(22)で蒸発した冷媒は、アキュムレータ(28)を通過した後、圧縮機(21)に吸入されて再び圧縮される。
〈冷房運転〉
図4に示す冷房運転では、四方切換弁(26)が第2状態となり、圧縮機(21)が運転される。冷房運転では、ON状態の室内ユニット(40)に対応する室内膨張弁(42)、及びON状態の室内ユニット(40)に対応する室外膨張弁(24)の開度が適宜調節される。
冷房運転(通常運転)では、コントローラ(80)により、第1流量調節弁(64)及び第2流量調節弁(65)が全閉状態に制御される。
冷房運転では、室外熱交換器(22)が凝縮器ないし放熱器となり、室内熱交換器(41)が蒸発器となる冷凍サイクルが行われる。
圧縮機(21)で圧縮された冷媒は、四方切換弁(26)を通過した後、室外熱交換器(22)を流れる。室外熱交換器(22)では、冷媒が室外空気へ放熱する。室外熱交換器(22)で凝縮した冷媒は、液ヘッダ集合管(23)を通過し、室内ユニット(40)の室内熱交換器(41)を流れる。室内熱交換器(41)では、冷媒が室内空気から吸熱する。室内熱交換器(41)で蒸発した冷媒は、アキュムレータ(28)を通過した後、圧縮機(21)に吸入されて再び圧縮される。
〈能力抑制運転〉
上述した通常の暖房運転や通常の冷房運転において、空調負荷が比較的小さくなると、空調負荷に対して空調能力が過剰になることがある。具体的には、例えば暖房運転において、ON状態の室内ユニット(40)の台数が少なかったり、ON状態である室内ユニット(40)の暖房負荷が小さかったりする場合、圧縮機(21)の出力が全体の暖房負荷に対して過剰となる。このような条件下で連続して暖房運転を継続すると、室内熱交換器(41)の凝縮圧力(即ち、冷媒回路(11)の高圧圧力)が過剰に高くなってしまう。
また、冷房運転において、ON状態の室内ユニット(40)の台数が少なかったり、ON状態である室内ユニット(40)の冷房負荷が小さかったりすると、圧縮機(21)の出力が全体の冷房負荷に対して過剰となる。このような条件下で連続して冷房運転を継続すると、室内熱交換器(41)の蒸発圧力(即ち、冷媒回路(11)の低圧圧力)が過剰に低くなってしまう。
本実施形態の空気調和装置(10)は、このような暖房運転での高圧異常や、冷房運転での低圧異常を回避するために、次のような能力抑制運転を実行する。
〈暖房時の能力抑制運転〉
通常の暖房運転において、暖房負荷が極端に小さくなると、上述のように冷媒回路(11)の高圧圧力が上昇していく。暖房運転において、高圧圧力センサ(51)で検出した高圧圧力が所定値(例えば3.5MPa)以上になると、通常の暖房運転から能力抑制運転へ移行する。能力抑制運転に移行すると、コントローラ(80)により、第1流量調節弁(64)及び第2流量調節弁(65)が全開状態に制御される。
図5に示すように、第1流量調節弁(64)が開状態になると、吐出管(36)内の高圧冷媒の一部が第1バイパス管(61)を流れる。また、第2流量調節弁(65)が開状態になると、液管(32)や凝縮器(暖房運転時の室内熱交換器(41)にある高圧の液冷媒の一部が第2バイパス管(62)を流れる。第1バイパス管(61)及び第2バイパス管(62)を流れた冷媒は、バイパス集合管(63)において合流する。バイパス集合管(63)の冷媒は、3つの接続管(66)に分流し、流速が低減された後、吸入管(37)に流出する。これにより、バイパス集合管(63)と吸入管(37)の合流箇所における冷媒の通過音を低減できる。吸入管(37)に流出した冷媒は、アキュムレータ(28)を通過した後、圧縮機(21)に吸入される。
以上のように、暖房時の能力抑制運転では、吐出管(36)と吸入管(37)とが第1バイパス管(61)を介して連通するとともに、液管(32)と吸入管(37)とが第2バイパス管(62)を介して連通する。これにより、冷媒回路(11)では、高圧と低圧との差圧が小さくなっていくため、冷媒回路(11)の高圧圧力を速やかに低下できる。この結果、例えば圧縮機(21)の回転数を低下させる垂下制御が実行されたり、高圧保護動作が実行されたりすることを回避でき、最適な暖房能力で運転を継続できる。
〈冷房時の能力抑制運転〉
通常の冷房運転において、冷房負荷が極端に小さくなると、上述のように冷媒回路(11)の低圧圧力が低下していく。冷房運転において、高圧/低圧圧力センサ(55)で検出した低圧圧力が所定値(例えば0.7MPa)以下になると、通常の冷房運転から能力抑制運転へ移行する。能力抑制運転に移行すると、コントローラ(80)により、第1流量調節弁(64)及び第2流量調節弁(65)が全開状態に制御される。
図6に示すように、第1流量調節弁(64)が開状態になると、吐出管(36)内の高圧冷媒の一部が第1バイパス管(61)を流れる。また、第2流量調節弁(65)が開状態になると、液管(32)や凝縮器(冷房運転時の室外熱交換器(22)にある高圧の液冷媒の一部が第2バイパス管(62)を流れる。
これにより、上述した暖房時の能力抑制運転と同様、冷媒回路(11)では、高圧と低圧との差圧が速やかに小さくなっていくため、冷媒回路(11)の低圧圧力を速やかに上昇できる。この結果、例えば圧縮機(21)の回転数を低下させる垂下制御が実行されたり、低圧保護動作が実行されたりすることを回避でき、最適な冷房能力で運転を継続できる。
〈デフロスト運転〉
空気調和装置(10)のデフロスト運転では、いわゆる逆サイクルデフロストが行われる。即ち、デフロスト運転では、四方切換弁(26)が第2状態となり、圧縮機(21)が運転される。
図7に示すデフロスト運転では、コントローラ(80)により、第1流量調節弁(64)が全閉状態に制御され、第2流量調節弁(65)が全開状態に制御される。
圧縮機(21)で圧縮された冷媒は、吐出管(36)及び四方切換弁(26)を通過し、室外熱交換器(22)を流れる。室外熱交換器(22)では、その表面の霜に対して冷媒が放熱する。この結果、室外熱交換器(22)の除霜が行われる。室外熱交換器(22)で凝縮した後、液管(32)を流れる冷媒の一部は、室内熱交換器(41)で蒸発した後、吸入管(37)を介して圧縮機(21)に吸入される。液管(32)の残りの冷媒は、第2バイパス管(62)、バイパス集合管(63)を順に流れ、吸入管(37)に流出する。吸入管(37)に流出した冷媒は、アキュムレータ(28)を通過した後、圧縮機(21)に吸入される。
このように、デフロスト運転では、液管(32)の冷媒の一部が室内熱交換器(41)をバイパスして圧縮機(21)に吸入される。従って、室内熱交換器(41)へ送られる冷媒の流量を低減できる。これにより、デフロスト運転において、室内ユニット(40)を通過する冷媒の音が騒音となってしまうことを回避できる。
デフロスト運転では、第1バイパス管(61)が閉状態になるため、吐出管(36)の冷媒の全量が室外熱交換器(22)へ送られる。従って、室外熱交換器(22)を速やかに除霜できる。
−実施形態1の効果−
実施形態1では、第1バイパス管(61)と第2バイパス管(62)の各終端に1つのバイパス集合管(63)の始端を繋いでいる。つまり、バイパス回路(60)では、2つのバイパスラインの下流部分が1つのバイパス集合管(63)によって共用される。これにより、バイパス回路(60)の全体の配管長さを短縮したり、配管構造の簡素化を図ったりできる。
また、バイパス集合管(63)の下流端は3つの接続管(66)に分岐しているため、吸入管(37)に流出する冷媒の速度、ひいては騒音を低減できる。
このように配管の下流端を複数に分岐させる構成を採用すると、吸入管(37)では、各接続管(66)をそれぞれ接続するための3つの接続箇所を確保する必要がある。このため、例えば従来例の2本のバイパス管のそれぞれにおいて、このような分岐構造を採用しようとすると、吸入管には合計6つの接続箇所を確保する必要がある。この場合、吸入管(37)の全長を長くしたり、配管の形状を変更したりする対策が必要となる。これに対し、本実施形態では、第1バイパス管(61)及び第2バイパス管(62)がバイパス集合管(63)を共用しているため、上記接続箇所を3つだけ設ければよい。従って、本実施形態では、従来例と比べると接続箇所の数量を3つ減らすことができる。
〈実施形態1の変形例〉
図8に示す実施形態1の変形例のバイパス回路(60)には、第1流量調節弁(64)及び第2流量調節弁(65)に代えて第1電磁開閉弁(71)及び第2電磁開閉弁(72)が設けられる。第1電磁開閉弁(71)は、第1バイパス管(61)を開閉する第1弁を構成する。第2電磁開閉弁(72)は、第2バイパス管(62)を開閉する第2弁を構成する。
能力抑制運転では、第1電磁開閉弁(71)及び第2電磁開閉弁(72)が開状態となる。これにより、実施形態1と同様、高圧と低圧との差圧を低減できる。また、デフロスト運転では第1電磁開閉弁(71)が閉状態となり第2電磁開閉弁(72)が開状態となる。これにより、室外熱交換器(22)で凝縮した冷媒を第1バイパス管(61)を介して吸入管(37)へ送ることができる。
それ以外の作用効果は上記実施形態1と同様である。
《発明の実施形態2》
図9に示す実施形態2のバイパス回路(60)には、実施形態1の第1流量調節弁(64)及び第2流量調節弁(65)に代えて1つの三方弁(73)が設けられる。実施形態2の三方弁(73)は、四方切換弁の4つのポート(P5〜P8)のうちの1つのポート(第4ポート(P8))を封止したものである。三方弁(73)の第1ポート(P5)は第1バイパス管(61)の流出端に接続する。三方弁(73)の第2ポート(P6)は第2バイパス管(62)の流出端に接続する。三方弁(73)の第3ポート(P7)はバイパス集合管(63)の流入端に接続する。つまり、実施形態2では、第1バイパス管(61)及び第2バイパス管(62)の各他端が、三方弁(73)を介してバイパス集合管(63)の一端と繋がっている。
三方弁(73)は、第1ポート(P5)と第3ポート(P7)とを連通させ、第2ポート(P6)と第4ポート(P8)とを連通させる第1状態(図9の実線で示す状態)と、第1ポート(P5)と第4ポート(P8)とを連通させ、第2ポート(P6)と第3ポート(P7)とを連通させる第2状態(図9の破線で示す状態)とに切り換わる。以上のように、三方弁(73)は、第1バイパス管(61)及び第2バイパス管(62)のいずれかをバイパス集合管(63)と相互に連通させる。
能力抑制運転では、三方弁(73)が第1状態となる。これにより、吐出管(36)と吸入管(37)とが第1バイパス管(61)及びバイパス集合管(63)を介して連通する。この結果、高圧と低圧との差圧が小さくなっていくため、暖房時の高圧上昇や冷房時の低圧低下を回避できる。
デフロスト運転では、三方弁(73)が第2状態となる。これにより、液管(32)と吸入管(37)とが第2バイパス管(62)及びバイパス集合管(63)を介して連通する。この結果、室外熱交換器(22)で凝縮した冷媒の一部を圧縮機(21)の吸入側へ送ることができる。
通常の冷房運転や暖房運転では、三方弁(73)が第1状態と第2状態のいずれかに設定される。この場合、例えば圧縮機(21)の回転数を増大させる(比較的高速域にする)ことで、各室内ユニット(40)へ送られる冷媒の量を確保できる。
実施形態2では、1つの三方弁(73)により、能力抑制運転とデフロスト運転とを切り換えることができるため、バイパス回路(60)の簡素化を図ることができる。
それ以外の作用効果は上記実施形態1と同様である。
なお、三方弁(73)は、3つのポートのみを有し、第1バイパス管(61)及び第2バイパス管(62)のいずれかをバイパス集合管(63)と相互に連通させる構成であってもよい。
《発明の実施形態3》
図10に示す実施形態3のバイパス回路(60)には、実施形態1の第1流量調節弁(64)及び第2流量調節弁(65)が省略される。一方、バイパス集合管(63)には、第3電磁開閉弁(74)が接続される。第3電磁開閉弁(74)は、バイパス集合管(63)を開閉する弁である。なお、この弁は、バイパス集合管(63)の開度を多段階に調節可能な流量調節弁であってもよい。
本例では、第1バイパス管(61)に第1逆止弁(75)が接続され、第2バイパス管(62)に第2逆止弁(76)が接続される。第1逆止弁(75)は、バイパス集合管(63)側から吐出管(36)側への冷媒の逆流を禁止する。第2逆止弁(76)は、バイパス集合管(63)側から吸入管(37)側への冷媒の逆流を禁止する。第1バイパス管(61)には、減圧機構である第1キャピラリーチューブ(77)が接続される。なお、第1逆止弁(75)や第2逆止弁(76)を省略してもよい。
能力抑制運転では、第3電磁開閉弁(74)が開状態となる。これにより、実施形態1と同様、吐出管(36)及び液管(32)の双方がバイパス回路(60)を介して吸入管(37)と連通する。この結果、暖房時の高圧上昇や冷房時の低圧低下を速やかに解消できる。
デフロスト運転では、第3電磁開閉弁(74)が開状態となる。これにより、室外熱交換器(22)で凝縮した冷媒の一部を圧縮機(21)の吸入側へ送ることができる。ここで、第1バイパス管(61)には第1キャピラリーチューブ(77)が接続される。このため、デフロスト運転において、吐出管(36)の冷媒が第1バイパス管(61)に多く流れてしまうことを回避できる。
通常の冷房運転や暖房運転では、第3電磁開閉弁(74)が閉状態となる。このため、高圧ラインの冷媒がバイパス回路(60)を介して圧縮機(21)の吸入側へ送られることはない。
実施形態3では、1つの電磁開閉弁(74)だけで通常運転、能力抑制運転、及びデフロスト運転を実行できる。これにより、バイパス回路(60)の簡素化を図ることができる。
それ以外の作用効果は上記実施形態1と同様である。
《その他の実施形態》
第1バイパス管(61)の始端を吐出管(36)のうち油分離器(27)の上流側に接続してもよい。また、第2バイパス管(62)の終端を吸入管(37)のうちアキュムレータ(28
)の下流側に接続してもよい。
上記各実施形態は、各室内ユニット(40)が個別に発停可能なマルチ型の空気調和装置(10)である。しかし、各室内ユニット(40)が同時にしか発停できないマルチ型の空気調和装置や、ペア型の空気調和装置に本発明に係るバイパス回路(60)を適用することもできる。
また、空気調和装置(10)以外であっても、冷凍サイクルを行う冷媒回路を備えたものであれば、如何なる冷凍装置にも本発明のバイパス回路(60)を適用してもよい。具体的に、この種の冷凍装置としては、冷蔵庫や冷凍庫を冷却する冷却装置や、いわゆるチラーユニット、ヒートポンプ式の給湯器などが挙げられる。
なお、上述した実施形態、変形例、その他の実施形態等の各冷凍装置の各要素のうち相互に置換可能な要素については、これらを適宜置換して冷凍装置を構成してもよい。
以上説明したように、本発明は、冷凍サイクルを行う冷媒回路を備えた冷凍装置について有用である。
10 空気調和装置
11 冷媒回路
21 圧縮機
22 室外熱交換器(熱源側熱交換器)
32 液管(液ライン)
36 吐出管(高圧ガスライン)
37 吸入管(低圧ガスライン)
41 室内熱交換器(利用側熱交換器)
61 第1バイパス管
62 第2バイパス管
63 バイパス集合管(集合管)
64 第1流量調節弁(第1弁)
65 第2流量調節弁(第2弁)
71 第1電磁開閉弁(第1弁)
72 第2電磁開閉弁(第2弁)
73 三方弁
74 第3電磁開閉弁(弁)

Claims (10)

  1. 回転数が可変に構成された圧縮機(21)、熱源側熱交換器(22)、及び利用側熱交換器(41)が接続され、冷媒が循環することで冷凍サイクルを行う冷媒回路(11)を備えた冷凍装置であって、
    上記冷媒回路(11)は、上記熱源側熱交換器(22)を蒸発器とし、上記利用側熱交換器(41)を放熱器とする第1運転と、上記熱源側熱交換器(22)を放熱器とし、上記利用側熱交換器(41)を蒸発器とする第2運転とを行うように構成され、
    上記冷媒回路(11)は、
    上記圧縮機(21)の吐出側に繋がる高圧ガスライン(36)と、
    上記圧縮機(21)の吸入側に繋がる低圧ガスライン(37)と、
    上記熱源側熱交換器(22)の液側端部に繋がる液ライン(32)と、
    一端が上記高圧ガスライン(36)に繋がる第1バイパス管(61)と、
    一端が上記液ライン(32)に繋がり、液冷媒が流れる第2バイパス管(62)と、
    一端が上記第1バイパス管(61)及び上記第2バイパス管(62)の各他端と繋がり、他端が上記低圧ガスライン(37)に繋がる集合管(63)と、
    上記第1バイパス管(61)を開閉する又は開度を調節する第1弁(64,71)と、
    上記第2バイパス管(62)を開閉する又は開度を調節する第2弁(65,72)とを備えている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  2. 請求項1において、
    上記冷媒回路(11)は、上記第1弁(64,71)及び上記第2弁(65,72)が閉状態となり上記冷凍サイクルが行われる第1動作と、上記第1弁(64,71)及び上記第2弁(65,72)のうち少なくとも上記第1弁(64,71)が開状態となり上記冷凍サイクルが行われる第2動作とを行うことを特徴とする冷凍装置。
  3. 請求項2において、
    上記第2動作では、上記第1弁(64,71)及び上記第2弁(65,72)が開状態となることを特徴とする冷凍装置。
  4. 請求項2または3において、
    上記冷媒回路(11)は、上記第1運転及び上記第2運転の双方において、上記第2動作を行うことを特徴とする冷凍装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1つにおいて、
    上記冷媒回路(11)は、上記熱源側熱交換器(22)を除霜するデフロスト動作を行うように構成され、
    上記デフロスト動作では、上記第1弁(64,71)が閉状態且つ上記第2弁(65,72)が開状態となるとともに、上記圧縮機(21)で圧縮された冷媒が上記熱源側熱交換器(22)を通過し、上記熱源側熱交換器(22)を通過した液冷媒の一部が上記利用側熱交換器(41)へ流れ、上記液冷媒の残部が上記第2バイパス管(62)へ流れることを特徴とする冷凍装置。
  6. 回転数が可変に構成された圧縮機(21)、熱源側熱交換器(22)、及び利用側熱交換器(41)が接続され、冷媒が循環することで冷凍サイクルを行う冷媒回路(11)を備えた冷凍装置であって、
    上記冷媒回路(11)は、上記熱源側熱交換器(22)を蒸発器とし、上記利用側熱交換器(41)を放熱器とする第1運転と、上記熱源側熱交換器(22)を放熱器とし、上記利用側熱交換器(41)を蒸発器とする第2運転とを行うように構成され、
    上記冷媒回路(11)には、
    上記圧縮機(21)の吐出側に繋がる高圧ガスライン(36)と、
    上記圧縮機(21)の吸入側に繋がる低圧ガスライン(37)と、
    上記熱源側熱交換器(22)の液側端部に繋がる液ライン(32)と、
    一端が上記高圧ガスライン(36)に繋がる第1バイパス管(61)と、
    一端が上記液ライン(32)に繋がり、液冷媒が流れる第2バイパス管(62)と、
    一端が上記第1バイパス管(61)及び上記第2バイパス管(62)の各他端と繋がり、他端が上記低圧ガスライン(37)に繋がる集合管(63)と、
    上記第1バイパス管(61)と上記集合管(63)とを連通させる状態と、第2バイパス管(62)と上記集合管(63)とを連通させる状態とに相互に切り換わる三方弁(73)
    が設けられることを特徴とする冷凍装置。
  7. 請求項6において、
    上記冷媒回路(11)は、上記第1運転及び上記第2運転の双方において、上記第1バイパス管(61)と上記集合管(63)とを連通させる状態にすることを特徴とする冷凍装置。
  8. 回転数が可変に構成された圧縮機(21)、熱源側熱交換器(22)、及び利用側熱交換器(41)が接続され、冷媒が循環することで冷凍サイクルを行う冷媒回路(11)を備えた冷凍装置であって、
    上記冷媒回路(11)には、上記熱源側熱交換器(22)を蒸発器とし、上記利用側熱交換器(41)を放熱器とする第1運転と、上記熱源側熱交換器(22)を放熱器とし、上記利用側熱交換器(41)を蒸発器とする第2運転とを行うように構成され、
    上記冷媒回路(11)には、
    上記圧縮機(21)の吐出側に繋がる高圧ガスライン(36)と、
    上記圧縮機(21)の吸入側に繋がる低圧ガスライン(37)と、
    上記熱源側熱交換器(22)の液側端部に繋がる液ライン(32)と、
    一端が上記高圧ガスライン(36)に繋がる第1バイパス管(61)と、
    一端が上記液ライン(32)に繋がり、液冷媒が流れる第2バイパス管(62)と、
    一端が上記第1バイパス管(61)及び上記第2バイパス管(62)の各他端と繋がり、他端が上記低圧ガスライン(37)に繋がる集合管(63)と、
    上記集合管(63)を開閉する又は開度を調節する弁(74)
    が設けられることを特徴とする冷凍装置。
  9. 請求項8において、
    上記冷媒回路(11)は、上記第1運転及び上記第2運転の双方において、上記弁(74)を開状態にすることを特徴とする冷凍装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1つにおいて、
    上記冷媒回路(11)は、上記高圧ガスライン(36)に接続され、上記第1運転と上記第2運転とを切り換える四方切換弁(26)を含み、
    上記第1バイパス管(61)の一端は、上記高圧ガスライン(36)における上記圧縮機(21)と上記四方切換弁(26)との間に接続されることを特徴とする冷凍装置。
JP2016239468A 2016-12-09 2016-12-09 冷凍装置 Active JP6926460B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016239468A JP6926460B2 (ja) 2016-12-09 2016-12-09 冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016239468A JP6926460B2 (ja) 2016-12-09 2016-12-09 冷凍装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018096575A JP2018096575A (ja) 2018-06-21
JP6926460B2 true JP6926460B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=62632788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016239468A Active JP6926460B2 (ja) 2016-12-09 2016-12-09 冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6926460B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020070995A (ja) * 2018-11-01 2020-05-07 ダイキン工業株式会社 冷凍装置
US20220412622A1 (en) * 2020-02-03 2022-12-29 Mitsubishi Electric Corporation Refrigeration cycle apparatus

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5318921Y2 (ja) * 1972-08-30 1978-05-19
JPS5720999Y2 (ja) * 1977-10-07 1982-05-07
JPS5517081A (en) * 1978-07-25 1980-02-06 Mitsubishi Electric Corp Freezer
JPS58117971A (ja) * 1982-08-25 1983-07-13 三菱電機株式会社 冷凍装置
JPS5995350A (ja) * 1982-11-22 1984-06-01 三菱電機株式会社 容量制御型冷凍サイクルの制御装置
JPH0730979B2 (ja) * 1985-12-13 1995-04-10 株式会社日立製作所 空気調和機
JPH0668423B2 (ja) * 1986-11-18 1994-08-31 三洋電機株式会社 ヒ−トポンプ式空気調和機
JPS63207954A (ja) * 1987-02-23 1988-08-29 ダイキン工業株式会社 冷凍装置における能力制御装置
JPH0188352U (ja) * 1987-12-03 1989-06-12
JPH049551A (ja) * 1990-04-27 1992-01-14 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍装置
JPH10148413A (ja) * 1996-11-20 1998-06-02 Fujitsu General Ltd 空気調和機
JP4269476B2 (ja) * 2000-03-29 2009-05-27 ダイキン工業株式会社 冷凍装置
JP2005188917A (ja) * 2003-08-19 2005-07-14 Hoshizaki Electric Co Ltd オーガ式製氷機
JP2015114036A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 ダイキン工業株式会社 冷凍装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018096575A (ja) 2018-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3925545B2 (ja) 冷凍装置
US8959951B2 (en) Refrigeration apparatus controlling opening degree of a second expansion mechanism based on air temperature at the evaporator or refergerant temperature at the outlet of a two stage compression element
US8109111B2 (en) Refrigerating apparatus having an intermediate-pressure refrigerant gas-liquid separator for performing refrigeration cycle
US10168068B2 (en) Air-conditioning apparatus
US10088205B2 (en) Air-conditioning apparatus
US11384965B2 (en) Refrigeration cycle apparatus performing a refrigerant circulation operation using a liquid pump
WO2021039087A1 (ja) 熱源ユニット及び冷凍装置
WO2006013938A1 (ja) 冷凍装置
JP6880204B2 (ja) 空気調和装置
WO2017037771A1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2001056159A (ja) 空気調和装置
EP2770276A1 (en) Heat pump
WO2021014640A1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP6057871B2 (ja) ヒートポンプシステム、及び、ヒートポンプ式給湯器
JP2004037006A (ja) 冷凍装置
WO2007102345A1 (ja) 冷凍装置
JP6888280B2 (ja) 冷凍装置
JP6926460B2 (ja) 冷凍装置
JP6758485B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP7473775B2 (ja) 熱源ユニット及び冷凍装置
JP4720641B2 (ja) 冷凍装置
WO2021053820A1 (ja) 空気調和機
JP5216557B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP4023387B2 (ja) 冷凍装置
WO2020262624A1 (ja) 冷凍装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210719

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6926460

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151