JP2014118899A - 内燃機関の内部egr量算出装置 - Google Patents

内燃機関の内部egr量算出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014118899A
JP2014118899A JP2012275304A JP2012275304A JP2014118899A JP 2014118899 A JP2014118899 A JP 2014118899A JP 2012275304 A JP2012275304 A JP 2012275304A JP 2012275304 A JP2012275304 A JP 2012275304A JP 2014118899 A JP2014118899 A JP 2014118899A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal egr
intake
egr amount
exhaust
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012275304A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5648040B2 (ja
Inventor
Yosuke Kosaka
洋輔 小坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2012275304A priority Critical patent/JP5648040B2/ja
Priority to US14/068,210 priority patent/US20140172278A1/en
Priority to DE102013225452.0A priority patent/DE102013225452B4/de
Publication of JP2014118899A publication Critical patent/JP2014118899A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5648040B2 publication Critical patent/JP5648040B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0025Controlling engines characterised by use of non-liquid fuels, pluralities of fuels, or non-fuel substances added to the combustible mixtures
    • F02D41/0047Controlling exhaust gas recirculation [EGR]
    • F02D41/0065Specific aspects of external EGR control
    • F02D41/0072Estimating, calculating or determining the EGR rate, amount or flow
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/0025Controlling engines characterised by use of non-liquid fuels, pluralities of fuels, or non-fuel substances added to the combustible mixtures
    • F02D41/0047Controlling exhaust gas recirculation [EGR]
    • F02D41/006Controlling exhaust gas recirculation [EGR] using internal EGR
    • F02D41/0062Estimating, calculating or determining the internal EGR rate, amount or flow
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

【課題】バルブオーバーラップ期間が変更される場合において、内部EGR量の算出精度を向上させることができる内燃機関の内部EGR量算出装置を提供する。
【解決手段】バルブオーバーラップ期間の変更に伴って内部EGR量が変更される内燃機関3の内部EGR量算出装置1は、バルブオーバーラップ期間中において、吸気弁4の開弁後に排気通路9から気筒3a内への排ガスの吹き返しが生じるタイミングである吹き返し発生タイミングでの筒内容積Vcylivcを、エンジン回転数NE及び吸気カム位相CAINに応じて算出し、筒内容積Vcylivcに応じて、残留ガス量Gegrdを算出し、この残留ガス量Gegrdに吹き返しガス量GegrRVを加算することにより、内部EGR量Gegr_intを算出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の内部EGR量を算出する内燃機関の内部EGR量算出装置に関する。
従来、内燃機関の内部EGR量算出装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この内部EGR量算出装置では、残留既燃ガス量に吹き返しガス量を加算することにより、内部EGR量が算出される。この残留既燃ガス量は、気筒内に残留する既燃ガス量であり、この特許文献1の場合、吸気弁の開弁直前に気筒内に残留する既燃ガス量に等しいとされている。これは、吸気弁の開弁直前に気筒内に残留する既燃ガスは、その一部が気筒内に留まり続けるとともに、残りのガスは、バルブオーバーラップ期間中に吸気通路側に一旦流出した後、吸気行程の終了までに気筒内に再流入するという技術的観点に基づいている。また、残留既燃ガス量は、具体的には、吸気弁の開弁直前の筒内容積を、吸気弁の開弁タイミング、気筒のボア径、ピストンのストローク及びクリアランス容積に基づいて算出し、この筒内容積を気体の状態方程式に適用することによって算出される。
また、吹き返しガス量は、バルブオーバーラップ期間中、吸気通路と排気通路の間での圧力差に起因して、既燃ガスが排気通路から吸気通路側に一旦流れた後、気筒内に吹き返された既燃ガスの量を表している。この吹き返しガス量は、既燃ガスが流れる流路をノズルと見なし、ノズルの方程式を用いて算出される。このノズルの方程式は、有効開口面積の積分値を含んでおり、この有効開口面積の積分値は、バルブオーバーラップ期間の長さ(すなわち排気弁の開弁タイミングから吸気弁の閉弁タイミングまでのクランク角度)とエンジン回転数の関数として算出される。
特開2004−251182号公報
上記特許文献1の場合、前述した技術的観点に基づき、吸気弁の開弁直前に気筒内に残留する既燃ガス量を、吸気行程後に気筒内に残留する既燃ガス量と等しいと見なしている。しかしながら、吸気弁の開弁直前に気筒内に残留する既燃ガスは、吸気弁の開弁後、気筒内と排気通路内との圧力差や、排気行程中のピストン上昇に伴う気筒内の圧力上昇などに起因して、その一部が排気通路側に流出し、気筒内に戻ることなく、そのまま排気通路を介して排出されてしまう。その結果、実際の残留既燃ガス量は、吸気弁の開弁直前に気筒内に残留する既燃ガス量よりも小さい値となってしまう関係上、特許文献1の算出手法では、残留既燃ガス量の算出値が実際値よりも過大となる誤差が生じ、内部EGR量が実際値よりも過大に算出されることで、内部EGR量の算出精度が低下してしまう。特に、特許文献1のように、バルブオーバーラップ期間が可変動弁機構によって変更される場合には、この問題がより顕著になるおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、バルブオーバーラップ期間が変更される場合において、内部EGR量の算出精度を向上させることができる内燃機関の内部EGR量算出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、吸気弁4及び排気弁5の少なくとも一方のバルブタイミングを変更することにより、バルブオーバーラップ期間が変更されるとともに、バルブオーバーラップ期間の変更に伴って、気筒3a内に残留するガス量である内部EGR量が変更される内燃機関3の内部EGR量算出装置1であって、バルブオーバーラップ期間中において、吸気弁4の開弁後に排気通路9から気筒3a内への排ガスの吹き返しが生じるタイミングである吹き返し発生タイミングでの筒内容積Vcylivcを算出する筒内容積算出手段(ECU2、筒内容積算出部40)と、算出された筒内容積Vcylivcに応じて、内部EGR量Gegr_intを算出する内部EGR量算出手段(ECU2、残留ガス量算出部42、加算器43、吹き返しガス量算出部50)と、を備えることを特徴とする。
この内燃機関の内部EGR量算出装置によれば、算出された筒内容積に応じて、内部EGR量が算出される。この筒内容積は、バルブオーバーラップ期間中において、吸気弁の開弁後に排気通路から気筒内への排ガスの吹き返しが生じるタイミングである吹き返し発生タイミングでの値として算出されるので、特許文献1の場合と異なり、吸気弁の開弁後、排ガスの吹き返しが発生する前に排気通路に流出する既燃ガス量を除いた値として、内部EGR量を算出することができる。それにより、内部EGR量を、特許文献1の手法よりも実際値に近づけることができ、その算出精度を向上させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関3の内部EGR量算出装置1において、内部EGR量算出手段は、筒内容積Vcylivcに応じて、気筒3a内に残留する残留ガス量Gegrdを算出する残留ガス量算出手段(ECU2、残留ガス量算出部42)を有し、算出された残留ガス量Gegrdを用いて、内部EGR量Gegr_intを算出することを特徴とする。
この内燃機関の内部EGR量算出装置によれば、気筒内に残留する残留ガス量が、筒内容積に応じて算出されるので、この残留ガス量を、吸気弁の開弁後、排ガスの吹き返しが発生する前に排気通路に流出する既燃ガス量を除いた値として、精度よく算出することができる。さらに、以上のように精度よく算出された残留ガス量を用いて、内部EGR量が算出されるので、内部EGR量の算出精度をさらに向上させることができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の内燃機関3の内部EGR量算出装置1において、バルブオーバーラップ期間中の排気通路9内の圧力のうちの最小値である最小排気圧PexMINを取得する最小排気圧取得手段(ECU2、排気圧センサ34)をさらに備え、内部EGR量算出手段は、取得された最小排気圧PexMINに応じて、気筒3aから吸気通路8及び排気通路9の少なくとも一方に一旦、流出した後、気筒3a内に再度、流入するガスの量である吹き返しガス量GegrRVを算出する吹き返しガス量算出手段(ECU2、吹き返しガス量算出部50)をさらに有し、残留ガス量Gegrdに加えて、算出された吹き返しガス量GegrRVをさらに用いて、内部EGR量Gegr_intを算出することを特徴とする。
この内燃機関の内部EGR量算出装置によれば、バルブオーバーラップ期間中の排気通路内の圧力のうちの最小値である最小排気圧が取得され、気筒から吸気通路及び排気通路の少なくとも一方に一旦、流出した後、気筒内に再度、流入するガスの量である吹き返しガス量が、最小排気圧に応じて算出される。この場合、バルブオーバーラップ期間を変更可能な内燃機関において、吹き返しガス量を算出する際、バルブオーバーラップ期間が長いときや内燃機関の運転負荷が高いときには、バルブオーバーラップ期間中の排気通路の圧力の最小値を用いることによって、吹き返しガス量の算出精度が向上するということが、本出願人の実験により確認されている(例えば、特願2012−152089号の図9,10参照)。したがって、そのような条件下において、吹き返しガス量の算出精度を向上させることができる。さらに、内部EGR量が、残留ガス量に加えて、以上のように精度よく算出された吹き返しガス量をさらに用いて算出されるので、バルブオーバーラップ期間が長いときや内燃機関の運転負荷が高いときにおいても、内部EGR量を精度よく算出することができ、その算出精度をより一層、向上させることができる(なお、本明細書における「最小排気圧を取得」などの「取得」は、センサなどにより、最小排気圧などのパラメータを直接検出することや、パラメータを算出することを含む)。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の内燃機関3の内部EGR量算出装置1において、内燃機関3は、吸気弁4を開閉する吸気カムシャフト11のクランクシャフト3cに対する位相である吸気カム位相CAINを変更する可変吸気カム位相機構12を有しており、吸気カム位相CAINを表す吸気カム位相パラメータ(吸気カム位相CAIN)を取得する吸気カム位相パラメータ取得手段(ECU2、クランク角センサ30、吸気カム角センサ36)をさらに備え、筒内容積算出手段は、取得された吸気カム位相パラメータ(吸気カム位相CAIN)に応じて、筒内容積Vcylivcを算出することを特徴とする。
一般に、内燃機関が吸気カム位相を変更する可変吸気カム位相機構を有している場合、この可変吸気カム位相機構によって吸気カム位相が変更されると、吸気弁の開弁タイミング及びバルブオーバーラップ期間が変化し、それに伴って、吹き返し発生タイミングも変化する。これに対して、この内燃機関の内部EGR量算出装置によれば、吸気カム位相を表す吸気カム位相パラメータが取得され、取得された吸気カム位相パラメータに応じて、筒内容積が算出されるので、吸気カム位相の変更に伴う、吹き返し発生タイミングの変化を反映させながら、筒内容積を精度よく算出することができる。それにより、可変吸気カム位相機構を有している場合においても、内部EGR量の算出精度を向上させることができる。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の内燃機関3の内部EGR量算出装置1において、内燃機関3の回転数である機関回転数NEを取得する機関回転数取得手段(ECU2、クランク角センサ30)をさらに備え、筒内容積算出手段は、取得された機関回転数NEに応じて、筒内容積Vcylivcを算出することを特徴とする。
この内燃機関の内部EGR量算出装置によれば、内燃機関の回転数である機関回転数が取得され、取得された機関回転数に応じて、筒内容積が算出される。この場合、後述するように、筒内容積は、機関回転数と相関性が高く、機関回転数が変化すると、それに伴って変化する。したがって、そのような機関回転数に応じて、筒内容積を算出することにより、筒内容積の算出精度をさらに向上させることができる。その結果、内部EGR量の算出精度をさらに向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る内部EGR量算出装置及びこれを適用した内燃機関の構成を模式的に示す図である。 可変吸気カム位相機構及び可変排気カム位相機構による吸気弁及び排気弁のバルブタイミングの変更状態を示すバルブリフト曲線である。 内部EGR量算出装置の機能的な構成を示すブロック図である。 吹き返しガス量算出部の構成を示すブロック図である。 関数値CdAの算出に用いるマップの一例を示す図である。 NE=NE1,CAEX=0,CAIN=0の条件下での排気流量及び吸気流量の測定結果を示す図である。 NE=NE1,CAEX=0,CAIN=CAIN_refの条件下での排気流量及び吸気流量の測定結果を示す図である。 吸気カム位相CAINと筒内容積Vcylivcの関係を示す図である。 CAIN=CAEX=CAref,NE=NE1の条件下での排気流量及び吸気流量の測定結果を示す図である。 CAIN=CAEX=CAref,NE=NE2の条件下での排気流量及び吸気流量の測定結果を示す図である。 エンジン回転数NEと筒内容積Vcylivcの関係を示す図である。 本発明の算出手法と比較例の算出手法による、内部EGR量Gegr_intの算出誤差を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る内燃機関の内部EGR量算出装置について説明する。図1に示すように、この内部EGR量算出装置1は、ECU2を備えており、このECU2は、後述する手法により、内部EGR量を算出するとともに、内燃機関(以下「エンジン」という)3の運転状態などを制御する。
エンジン3は、4組の気筒3a及びピストン3b(1組のみ図示)を有する直列4気筒ガソリンエンジンであり、図示しない車両に搭載されている。また、エンジン3は、気筒3aごとに設けられた吸気弁4(1つのみ図示)と、気筒3aごとに設けられた排気弁5(1つのみ図示)と、吸気弁4を開閉駆動する吸気動弁機構10と、排気弁5を開閉駆動する排気動弁機構20などを備えている。
この吸気動弁機構10は、吸気弁4を駆動する吸気カムシャフト11と、可変吸気カム位相機構12などで構成されている。この可変吸気カム位相機構12は、吸気カムシャフト11のクランクシャフト3cに対する相対的な位相(以下「吸気カム位相」という)CAINを無段階に(すなわち連続的に)進角側又は遅角側に変更することで、吸気弁4のバルブタイミングを変更するものであり、吸気カムシャフト11の吸気スプロケット(図示せず)側の端部に設けられている。
この可変吸気カム位相機構12は、具体的には、本出願人が特開2007−100522号公報などで提案済みのものと同様に構成されているので、その詳細な説明は省略するが、吸気カム位相制御弁12aなどを備えている。この可変吸気カム位相機構12の場合、ECU2からの駆動信号によって吸気カム位相制御弁12aが制御されることにより、吸気カム位相CAINを、値0と所定の最進角値CAIN_adとの間で連続的に変化させる。それにより、吸気弁4のバルブタイミングが、図2に実線で示す原点タイミングと、図2に1点鎖線で示す最進角タイミングとの間で無段階に変更される。なお、この図2では、排気上死点が「排気TDC」と表記されており、この点は後述する各図においても同様である。
この場合、所定の最進角値CAIN_adは、所定の正値に設定されている。したがって、吸気カム位相CAINが値0から増大するほど、吸気弁4のバルブタイミングが原点タイミングからより進角側に変更され、それにより、吸気弁4と排気弁5のバルブオーバーラップ期間がより長くなる。
また、排気動弁機構20は、排気弁5を駆動する排気カムシャフト21と、可変排気カム位相機構22などで構成されている。この可変排気カム位相機構22は、排気カムシャフト21のクランクシャフト3cに対する相対的な位相(以下「排気カム位相」という)CAEXを無段階に(すなわち連続的に)進角側又は遅角側に変更することで、排気弁5のバルブタイミングを変更するものであり、排気カムシャフト21の排気スプロケット(図示せず)側の端部に設けられている。
この可変排気カム位相機構22は、上述した可変吸気排気カム位相機構12と同様に構成されており、排気カム位相制御弁22aなどを備えている。この可変排気カム位相機構22の場合、ECU2からの駆動信号によって排気カム位相制御弁22aが制御されることにより、排気カム位相CAEXを、値0と所定の最遅角値CAEX_rtとの間で連続的に変化させる。それにより、排気弁5のバルブタイミングが、図2に実線で示す原点タイミングと、図2に破線で示す最遅角タイミングとの間で無段階に変更される。
この場合、所定の最遅角値CAEX_rtは、所定の正値に設定されている。したがって、排気カム位相CAEXが値0から増大するほど、排気弁5のバルブタイミングが原点タイミングからより遅角側に変更され、それにより、バルブオーバーラップ期間がより長くなる。
なお、このようなバルブオーバーラップ期間が存在する場合、後述するように、気筒3a内から排気通路9に一旦、流出した既燃ガスが、気筒3a内に再度流入したり、気筒3a内を通り抜けて吸気通路8内まで流れ込んだ後、気筒3a内に再度、流入したりする事象が発生する。以下の説明では、このように、気筒3a内から排気通路9に一旦、流出した後、バルブオーバーラップ期間の終了時までに気筒3a内に最終的に戻る既燃ガスを「吹き返しガス」といい、その量を「吹き返しガス量」という。
また、エンジン3には、点火プラグ6、燃料噴射弁7及びクランク角センサ30が設けられており、これらの点火プラグ6及び燃料噴射弁7はいずれも、気筒3aごとに設けられている(いずれも1つのみ図示)。燃料噴射弁7は、各気筒3aの吸気ポート内に燃料を噴射するようにインテークマニホールドに取り付けられている。点火プラグ6及び燃料噴射弁7はいずれも、ECU2に電気的に接続されており、ECU2によって、燃料噴射弁7による燃料の噴射量及び噴射時期と、点火プラグ6による混合気の点火時期とが制御される。すなわち、燃料噴射制御と点火時期制御が実行される。
さらに、クランク角センサ30は、クランクシャフト3cの回転に伴い、いずれもパルス信号であるCRK信号及びTDC信号をECU2に出力する。このCRK信号は、所定クランク角(例えば1゜)ごとに1パルスが出力され、ECU2は、このCRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。また、TDC信号は、各気筒3aのピストン3bが吸気行程のTDC位置よりも若干、手前の所定のクランク角位置にあることを表す信号であり、本実施形態の4気筒エンジン3の場合、クランク角180゜ごとに1パルスが出力される。なお、本実施形態では、クランク角センサ30が吸気カム位相パラメータ取得手段及び機関回転数取得手段に相当する。
一方、ECU2には、エアフローセンサ31、吸気圧センサ32、吸気温センサ33、排気圧センサ34、排気温センサ35、吸気カム角センサ36及び排気カム角センサ37が電気的に接続されている。このエアフローセンサ31は、吸気通路8内を流れる新気の流量を検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。ECU2は、このエアフローセンサ31の検出信号に基づき、吸入空気量GAIRを算出する。
また、吸気圧センサ32は吸気通路8内の圧力(以下「吸気圧」という)Pinを、検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。この吸気圧Pinは、絶対圧として検出される。さらに、吸気温センサ33は、吸気通路8内の空気の温度(以下「吸気温」という)Tinを検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。この吸気温Tinは、絶対温度として検出される。
一方、排気圧センサ34は、排気通路9内の圧力(以下「排気圧」という)Pexを検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。この排気圧Pexは、絶対圧として検出される。なお、本実施形態では、排気圧センサ34が最小排気圧取得手段に相当する。また、排気温センサ35は、排気通路9内の排ガスの温度(以下「排気温」という)Texを検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。この排気温Texは、絶対温度として検出される。
また、吸気カム角センサ36は、吸気カムシャフト11の可変吸気カム位相機構12と反対側の端部に設けられており、吸気カムシャフト11の回転に伴い、パルス信号である吸気CAM信号を所定のカム角(例えば1゜)ごとにECU2に出力する。ECU2は、この吸気CAM信号及び前述したCRK信号に基づき、吸気カム位相CAINを算出する。なお、本実施形態では、吸気カム角センサ36が吸気カム位相パラメータ取得手段に相当し、吸気カム位相CAINが吸気カム位相パラメータに相当する。
さらに、排気カム角センサ37は、排気カムシャフト21の可変排気カム位相機構22と反対側の端部に設けられており、排気カムシャフト21の回転に伴い、パルス信号である排気CAM信号を所定のカム角(例えば1゜)ごとにECU2に出力する。ECU2は、この排気CAM信号及び前述したCRK信号に基づき、排気カム位相CAEXを算出する。
一方、ECU2は、CPU、RAM、ROM及びI/Oインターフェース(いずれも図示せず)などからなるマイクロコンピュータで構成されており、以上の各種のセンサ30〜37の検出信号などに基づいて、以下に述べるように、内部EGR量の算出処理を実行するとともに、点火プラグ6、燃料噴射弁7、吸気カム位相制御弁12a及び排気カム位相制御弁22aの動作状態を制御する。
なお、本実施形態では、ECU2が、筒内容積算出手段、内部EGR量算出手段、残留ガス量算出手段、最小排気圧取得手段、吹き返しガス量算出手段、吸気カム位相パラメータ取得手段、及び機関回転数取得手段に相当する。
次に、図3を参照しながら、本実施形態の内部EGR量算出装置1の機能的な構成について説明する。同図に示すように、内部EGR量算出装置1は、筒内容積算出部40、平均排気圧算出部41、残留ガス量算出部42、加算器43及び吹き返しガス量算出部50を備えており、これらはいずれもECU2によって構成されている。
この筒内容積算出部40(筒内容積算出手段)では、エンジン回転数NE及び吸気カム位相CAINに応じて、図示しないマップを検索することにより、筒内容積Vcylivcが算出される。この筒内容積Vcylivcは、バルブオーバーラップ期間中において、吸気弁4の開弁後に排気通路9から気筒3a内への排ガスの吹き返しが生じるタイミング、すなわち吹き返し発生タイミングでの気筒3a内の容積であり、上述した手法によって筒内容積Vcylivcを算出する理由については後述する。
また、平均排気圧算出部41では、以下に述べるように平均排気圧PexAveが算出される。すなわち、排気圧PexをTDC信号の発生タイミングに同期してサンプリングし、1燃焼サイクル分の排気圧Pexのサンプリング値に移動平均処理を施すことによって、平均排気圧PexAveが算出される。
さらに、残留ガス量算出部42(内部EGR量算出手段、残留ガス量算出手段)では、下式(1)により、残留ガス量Gegrdが算出される。
Figure 2014118899
この式(1)は気体の状態方程式に相当するものであり、この式(1)のReは気体定数である。この残留ガス量Gegrdは、吹き返し発生タイミングで気筒3a内に残留する既燃ガス量に相当する。
さらに、吹き返しガス量算出部50(内部EGR量算出手段、吹き返しガス量算出手段)では、平均排気圧PexAve及び排気温Texなどの各種のパラメータを用いて、後述する手法により、吹き返しガス量GegrRVが算出される。
そして、加算器43(内部EGR量算出手段)において、下式(2)により、内部EGR量Gegr_intが算出される。
Figure 2014118899
上式(2)に示すように、この内部EGR量算出装置1では、内部EGR量Gegr_intは、残留ガス量Gegrdと吹き返しガス量GegrRVの和として算出される。
次に、図4を参照しながら、前述した吹き返しガス量算出部50について説明する。同図に示すように、この吹き返しガス量算出部50は、要求トルク算出部51、振幅算出部52、減算器53、オーバーラップ角度算出部54、基本吹き返しガス量算出部55、補正項56及び加算器57を備えている。
まず、要求トルク算出部51では、エンジン回転数NE及び吸入空気量GAIRに応じて、図示しないマップを検索することにより、要求トルクTRQが算出される。
次に、振幅算出部52では、要求トルクTRQ及びエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、振幅ΔPexが算出される。
次いで、減算器53では、下式(3)により、最小排気圧PexMIN(第1排気圧パラメータ)が算出される。この最小排気圧PexMINは、バルブオーバーラップ期間中の排気圧Pexの最小値を推定した値に相当する。
Figure 2014118899
一方、前述したオーバーラップ角度算出部54では、下式(4)により、オーバーラップ角度OVLが算出される。
Figure 2014118899
また、前述した基本吹き返しガス量算出部55では、下式(5)〜(7)により、基本吹き返しガス量GegrRV_Baseが算出される。この基本吹き返しガス量GegrRV_Baseは、CAIN=CAEXが成立しているときの吹き返しガス量に相当する。
Figure 2014118899
Figure 2014118899
Figure 2014118899
上式(5)のCdAは、有効開口面積と流量係数の積に相当する関数値であり、この関数値CdAは、具体的には、オーバーラップ角度OVLに応じて、図5に示すマップを検索することにより算出される。また、式(5)のΨは、式(6),(7)によって算出される流量関数であり、式(6),(7)のκは比熱比である。
以上の式(5)〜(7)に示すように、本実施形態の場合、最小排気圧PexMINを用いて基本吹き返しガス量GegrRV_Baseが算出される。これは、本出願人が特願2012−152089号に記載したように、吹き返しガス量を算出する際、バルブオーバーラップ期間が長いときやエンジン3の運転負荷が高いときには、バルブオーバーラップ期間中の排気通路9の圧力の最小値である最小排気圧PexMINを用いることによって、吹き返しガス量の算出精度が向上するためである。
なお、以上の式(5)〜(7)は、吹き返しガス(すなわち既燃ガス)を圧縮性流体かつ断熱流と見なすとともに、吹き返しガスが流れる流路をノズルと見なし、ノズルの式を用いて導出されるものであり、その導出方法は、本出願人が特開2011−140895号公報などで説明したものと同じであるので、ここでは説明を省略する。
また、補正項算出部56では、以下に述べるように、補正項dGegr_OVLが算出される。まず、オーバーラップ角度OVL及び要求トルクTRQに応じて、図示しないマップを検索することにより、補正係数KGegrを算出する。さらに、排気カム位相CAEX及び吸気カム位相CAINに基づき、オーバーラップ中央位置OVL_Centerを算出する。このオーバーラップ中央位置OVL_Centerは、バルブオーバーラップ期間の始点と終点の間における中央のクランク角位置に相当する。そして、このオーバーラップ中央位置OVL_Centerに補正係数KGegrを乗算することにより、補正項dGegr_OVLが算出される。
そして、最終的に、加算器59において、下式(8)により、吹き返しガス量GegrRVが算出される。
Figure 2014118899
以上のように、吹き返しガス量GegrRVは、基本吹き返しガス量GegrRV_Baseを補正項dGegr_OVLで補正することによって算出される。
次に、前述したように、エンジン回転数NE及び吸気カム位相CAINに応じて、筒内容積Vcylivcを算出した理由及び観点について説明する。まず、図6〜8を参照しながら、吸気カム位相CAINと筒内容積Vcylivcの関係について説明する。図6,7は、吸気流量及び排気流量の測定結果をそれぞれ示しており、図6は、エンジン回転数NEを所定値NE1に、排気カム位相CAEXを値0にそれぞれ保持した場合において、吸気カム位相CAINを値0に設定したときの測定結果を示している。
また、図7は、エンジン回転数NE及び排気カム位相CAEXを図6と同じ値に保持した場合において、吸気カム位相CAINを所定値CAIN_refに設定したときの測定結果を示している。この所定値CAIN_refは、0<CAIN_ref<CAEX_rtが成立する値である。さらに、両図6,7の場合、吸気流量及び排気流量の値は、吸気側から排気側に向かって流れるときに正値で表され、これとは逆に、排気側から吸気側に向かって流れるときに負値で表されている。この点は後述する図9,10などにおいても同様である。
まず、図6の測定結果では、クランク角が排気上死点よりも所定値分、進角側の位置に達したタイミングで、吸気弁4が開き始めるとともに、このタイミングでは、排気弁5のリフトが吸気弁4よりも大きいとともに、ピストン3bが上昇状態にあることで、気筒3a内の既燃ガスは気筒3a内から排気通路9側に流出し、それにより、排気流量が正値となる。この場合、図中の網掛けで示す領域が、既燃ガスの排気通路9側への流出が発生する領域に相当する。そして、クランクシャフト3cの回転に伴い、ピストン3bが排気上死点を通過する際、排気上死点よりも若干進角側のタイミングで、排気弁5のリフトが吸気弁4のリフトとほぼ等しくなり、排気流量は一時的に値0になるとともに、それ以降、排ガスの排気通路からの吹き返しが発生することで、排気流量は負値になる。すなわち、排気上死点よりも若干進角側のタイミングが吹き返し発生タイミングとなる。
また、図7の測定結果では、吹き返し発生タイミングは、図6の測定結果と比べて、より進角側に変化している。すなわち、吸気カム位相CAINが増大し、吸気弁4の開弁タイミングが進角側に変化するほど、吹き返し発生タイミングがより進角側に変化する。これに加えて、吹き返し発生タイミングでの吸気弁4のリフトは、図7の方が図6よりも大きくなっていることが判る。以上のような、吸気カム位相CAINの変化に伴う、吹き返し発生タイミングの変化と、この吹き返し発生タイミングにおける吸気弁4のリフトの変化とに起因して、吸気カム位相CAINと筒内容積Vcylivcの関係は、図8に示すものとなる。
次に、図9〜11を参照しながら、エンジン回転数NEと筒内容積Vcylivcの関係について説明する。図9は、吸気カム位相CAIN及び排気カム位相CAEXをいずれも所定値CArefに保持した場合において、エンジン回転数NEを所定値NE1に設定したときの、吸気流量及び排気流量の測定結果を示しており、図10は、吸気カム位相CAIN及び排気カム位相CAEXを図9と同じ値に保持した場合において、エンジン回転数NEを所定値NE1よりも高い所定値NE2に設定したときの測定結果を示している。
両図を比較すると明らかなように、図10の測定結果の方が、図9の測定結果と比べて、吹き返し発生タイミングがより遅角側になっているとともに、吹き返し発生タイミングでの吸気弁4のリフトは、図10の方が図9よりも大きくなっていることが判る。以上のような、エンジン回転数NEの変化に伴う、吹き返し発生タイミングの変化と、この吹き返し発生タイミングにおける吸気弁4のリフトの変化とに起因して、エンジン回転数NEと筒内容積Vcylivcの関係は、図11に示すものとなる。
以上のように、吹き返し発生タイミングにおける筒内容積Vcylivcは、エンジン回転数NE及び吸気カム位相CAINと相関性が高く、これらのパラメータの変化に伴って変化する。したがって、本実施形態では、筒内容積Vcylivcを精度よく算出するために、前述したように、エンジン回転数NE及び吸気カム位相CAINに応じて設定したマップを検索することによって、筒内容積Vcylivcが算出される。
次に、図12を参照しながら、本実施形態の内部EGR量算出装置1による内部EGR量Gegr_intの算出結果の精度について説明する。同図において、丸印で示すデータは、本実施形態の内部EGR量算出装置1による内部EGR量Gegr_intの算出誤差(以下「本発明の算出誤差」という)とオーバーラップ角度OVLとの関係を表しており、この算出誤差は、内部EGR量の算出値Gegr_intから実測値を減算した値に相当する。また、四角形で示すデータは、比較のために、残留ガス量Gegrdの算出に用いる筒内容積を吸気弁4の開弁タイミングにおける値として算出したときの、内部EGR量の算出結果から実測値を減算した比較例の算出誤差である。
同図に示すように、本発明の算出誤差が値0付近に保持されているのに対して、比較例の誤差は、本発明の算出誤差と比べて+側の値になっており、本実施形態の内部EGR量Gegr_intの算出手法によって、その算出精度が向上することが判る。これは、比較例の手法の場合、前述したように、吹き返し発生前に排気通路9側に流出する既燃ガス量が、内部EGR量の算出結果に含まれてしまうので、内部EGR量の算出結果が実際値よりも過大になるためである。
以上のように、本実施形態の内部EGR量算出装置1によれば、エンジン回転数NE及び吸気カム位相CAINに応じて、筒内容積Vcylivcが算出され、この筒内容積Vcylivcに応じて、残留ガス量Gegrdが算出され、吹き返しガス量GegrRVが、最小排気圧PexMINに応じて算出されるとともに、筒内容積Vcylivcに吹き返しガス量GegrRVを加算することにより、内部EGR量Gegr_intが算出される。
この場合、前述したように、筒内容積Vcylivcは、吸気カム位相CAIN及びエンジン回転数NEと相関性が高いので、これらに応じて、筒内容積Vcylivcを算出することにより、筒内容積Vcylivcを精度よく算出することができる。
また、筒内容積Vcylivcは、バルブオーバーラップ期間中において、吸気弁4の開弁後に排気通路9から気筒3a内への排ガスの吹き返しが生じるタイミング、すなわち吹き返し発生タイミングでの値として算出されるので、特許文献1の場合と異なり、吸気弁4の開弁後、排ガスの吹き返しが発生する前に排気通路9に流出してしまう既燃ガス量を除いた値として、残留ガス量Gegrdを算出することができる。それにより、内部EGR量Gegr_intの算出精度を向上させることができる。
さらに、バルブオーバーラップ期間を変更可能なエンジン3において、吹き返しガス量GegrRVを算出する際、バルブオーバーラップ期間が長いときやエンジン3の運転負荷が高いときには、バルブオーバーラップ期間中の排気通路9の圧力の最小値を用いることによって、吹き返しガス量GegrRVの算出精度が向上することが本出願人の実験により確認されている。したがって、上記の算出手法により、吹き返しガス量GegrRVの算出精度を向上させることができる。また、以上のように精度よく算出された吹き返しガス量GegrRVを残留ガス量Gegrdに加算することにより、内部EGR量Gegr_intが算出されるので、バルブオーバーラップ期間が長いときやエンジン3の運転負荷が高いときにおいても、内部EGR量を精度よく算出することができ、その算出精度をより一層、向上させることができる。
なお、実施形態は、吸気弁4及び排気弁5の少なくとも一方のバルブタイミングが変更される内燃機関として、可変吸気カム位相機構12及び可変排気カム位相機構22を備えた内燃機関3を用いた例であるが、本発明の内燃機関はこれに限らず、吸気弁及び/又は排気弁のバルブタイミングを変更できる内燃機関であればよい。例えば、内燃機関として、可変吸気カム位相機構12及び可変排気カム位相機構22の一方を備えたものを用いてもよく、これら以外の機構によって、吸気弁及び/又は排気弁5のバルブタイミングが変更される内燃機関を用いてもよい。例えば、カム位相を変更する機構として、電気モータとギヤ機構を組み合わせたタイプの可変カム位相機構や、ソレノイドによって弁体が駆動される電磁動弁機構、3次元カムによってバルブタイミングを機械的に変更するバルブタイミング変更機構などを用いてもよい。
また、実施形態は、吸気カム位相パラメータとして、吸気カム位相CAINを用いた例であるが、本発明の吸気カム位相パラメータはこれに限らず、吸気カム位相を表すものであればよい。例えば、吸気カム位相パラメータとして、可変吸気カム位相機構12への制御入力信号の値を用いてもよく、その場合には、この制御入力信号の値に応じて、筒内容積Vcylivcを算出すればよい。
さらに、実施形態は、吸気カム位相CAIN及びエンジン回転数NEに応じて、筒内容積Vcylivcを算出した例であるが、筒内容積Vcylivcを、吸気カム位相CAIN及びエンジン回転数NEの一方に応じて算出してもよい。
一方、実施形態は、本発明の内部EGR量算出装置1を車両用の内燃機関3に適用した例であるが、本発明の内部EGR量算出装置は、これに限らず、船舶用の内燃機関や、他の産業機器用の内燃機関にも適用可能である。
1 内部EGR量算出装置
2 ECU(筒内容積算出手段、内部EGR量算出手段、残留ガス量算出手段、最小 排気圧取得手段、吹き返しガス量算出手段、吸気カム位相パラメータ取得手段、 機関回転数取得手段)
3 内燃機関
3a 気筒
3c クランクシャフト
4 吸気弁
5 排気弁
8 吸気通路
9 排気通路
12 可変吸気カム位相機構
22 可変排気カム位相機構
30 クランク角センサ(吸気カム位相パラメータ取得手段、機関回転数取得手段)
34 排気圧センサ(最小排気圧取得手段)
36 吸気カム角センサ(吸気カム位相パラメータ取得手段)
40 筒内容積算出部(筒内容積算出手段)
42 残留ガス量算出部(内部EGR量算出手段、残留ガス量算出手段)
43 加算器(内部EGR量算出手段)
50 吹き返しガス量算出部(内部EGR量算出手段、吹き返しガス量算出手段)
Vcylivc 筒内容積
Gegr_int 内部EGR量
Gegrd 残留ガス量
PexMIN 最小排気圧
GegrRV 吹き返しガス量
CAIN 吸気カム位相(吸気カム位相パラメータ)
NE 機関回転数

Claims (5)

  1. 吸気弁及び排気弁の少なくとも一方のバルブタイミングを変更することにより、バルブオーバーラップ期間が変更されるとともに、当該バルブオーバーラップ期間の変更に伴って、気筒内に残留するガス量である内部EGR量が変更される内燃機関の内部EGR量算出装置であって、
    前記バルブオーバーラップ期間中において、前記吸気弁の開弁後に排気通路から前記気筒内への排ガスの吹き返しが生じるタイミングである吹き返し発生タイミングでの筒内容積を算出する筒内容積算出手段と、
    当該算出された筒内容積に応じて、前記内部EGR量を算出する内部EGR量算出手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の内部EGR量算出装置。
  2. 前記内部EGR量算出手段は、
    前記筒内容積に応じて、前記気筒内に残留する残留ガス量を算出する残留ガス量算出手段を有し、
    当該算出された残留ガス量を用いて、前記内部EGR量を算出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の内部EGR量算出装置。
  3. 前記バルブオーバーラップ期間中の前記排気通路内の圧力のうちの最小値である最小排気圧を取得する最小排気圧取得手段をさらに備え、
    前記内部EGR量算出手段は、
    当該取得された最小排気圧に応じて、前記気筒から吸気通路及び前記排気通路の少なくとも一方に一旦、流出した後、前記気筒内に再度、流入するガスの量である吹き返しガス量を算出する吹き返しガス量算出手段をさらに有し、
    前記残留ガス量に加えて、当該算出された吹き返しガス量をさらに用いて、前記内部EGR量を算出することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の内部EGR量算出装置。
  4. 前記内燃機関は、前記吸気弁を開閉する吸気カムシャフトのクランクシャフトに対する位相である吸気カム位相を変更する可変吸気カム位相機構を有しており、
    前記吸気カム位相を表す吸気カム位相パラメータを取得する吸気カム位相パラメータ取得手段をさらに備え、
    前記筒内容積算出手段は、当該取得された吸気カム位相パラメータに応じて、前記筒内容積を算出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の内燃機関の内部EGR量算出装置。
  5. 前記内燃機関の回転数である機関回転数を取得する機関回転数取得手段をさらに備え、
    前記筒内容積算出手段は、当該取得された機関回転数に応じて、前記筒内容積を算出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の内燃機関の内部EGR量算出装置。
JP2012275304A 2012-12-18 2012-12-18 内燃機関の内部egr量算出装置 Active JP5648040B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012275304A JP5648040B2 (ja) 2012-12-18 2012-12-18 内燃機関の内部egr量算出装置
US14/068,210 US20140172278A1 (en) 2012-12-18 2013-10-31 Internal egr amount calculation device for internal combustion engine
DE102013225452.0A DE102013225452B4 (de) 2012-12-18 2013-12-10 Innere-AGR-Menge-Berechnungsvorrichtung für einen Verbrennungsmotor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012275304A JP5648040B2 (ja) 2012-12-18 2012-12-18 内燃機関の内部egr量算出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014118899A true JP2014118899A (ja) 2014-06-30
JP5648040B2 JP5648040B2 (ja) 2015-01-07

Family

ID=50821655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012275304A Active JP5648040B2 (ja) 2012-12-18 2012-12-18 内燃機関の内部egr量算出装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20140172278A1 (ja)
JP (1) JP5648040B2 (ja)
DE (1) DE102013225452B4 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190031686A (ko) * 2017-09-18 2019-03-27 현대자동차주식회사 가변 밸브 듀레이션 기구를 구비한 엔진의 내부 egr량 산출 장치 및 산출 방법

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10047686B2 (en) 2015-07-31 2018-08-14 GM Global Technology Operations LLC Physics based single cylinder charging model
DE102016201650A1 (de) * 2016-02-03 2017-08-03 Volkswagen Aktiengesellschaft Verfahren zum Berechnen einer Restgasmasse in einem Zylinder einer Verbrennungskraftmaschine und Steuerung
US11739701B2 (en) * 2018-11-08 2023-08-29 Marelli Europe S.P.A. Method to determine the mass of air trapped in each cylinder of an internal combustion engine
KR20200074519A (ko) * 2018-12-17 2020-06-25 현대자동차주식회사 가변 밸브 듀레이션 기구 및 액티브 퍼지 시스템을 구비한 차량의 공연비 제어 방법
DE102020120364A1 (de) 2020-08-03 2022-02-03 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Ermittlung eines Restgasanteils in einem Zylinder eines Verbrennungsmotors

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004251182A (ja) * 2003-02-19 2004-09-09 Toyota Motor Corp 内燃機関の内部egr量推定装置
JP2005226655A (ja) * 2005-04-25 2005-08-25 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置

Family Cites Families (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19844085C1 (de) * 1998-09-25 2000-03-16 Siemens Ag Verfahren zum Steuern einer Brennkraftmaschine abhängig von einem Abgasdruck
EP1104844B1 (en) * 1999-12-03 2006-10-04 Nissan Motor Co., Ltd. Valve timing control for engine
US6827051B2 (en) * 1999-12-03 2004-12-07 Nissan Motor Co., Ltd. Internal EGR quantity estimation, cylinder intake air quantity calculation, valve timing control, and ignition timing control
JP2002180894A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP4065182B2 (ja) * 2001-11-20 2008-03-19 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 内燃機関の運転方法および内燃機関の運転制御装置
DE10213138B4 (de) * 2001-11-20 2017-02-16 Robert Bosch Gmbh Verfahren, Computerprogramm, Steuer- und/oder Regelgerät zum Betreiben einer Brennkraftmaschine
US6999864B2 (en) * 2002-07-15 2006-02-14 Hitachi, Ltd. Apparatus and method for estimating residual gas amount of internal combustion engine, and apparatus and method for controlling intake air amount of internal combustion engine using estimated residual gas amount
JP4060136B2 (ja) * 2002-07-15 2008-03-12 株式会社日立製作所 可変動弁機構の制御装置
US6840235B2 (en) * 2002-09-19 2005-01-11 Nissan Motor Co., Ltd. Internal exhaust gas recirculation amount estimation system of internal combustion engines
US7013211B2 (en) * 2002-12-02 2006-03-14 Hitachi, Ltd. Variable valve control apparatus for internal combustion engine and method thereof
JP2004251183A (ja) * 2003-02-19 2004-09-09 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
DE10362028B4 (de) * 2003-09-26 2009-09-03 Daimler Ag Verfahren zur Bestimmung einer Frischgasmenge
US7021298B2 (en) * 2004-04-20 2006-04-04 Nissan Motor Co., Ltd. Internal EGR parameter estimating device for internal combustion engine
JP2005307847A (ja) * 2004-04-21 2005-11-04 Denso Corp 内燃機関の空気量算出装置
US7107140B2 (en) * 2004-10-08 2006-09-12 Nissan Motor Co., Ltd. Internal combustion engine control apparatus
JP4463179B2 (ja) 2005-09-30 2010-05-12 本田技研工業株式会社 内燃機関のegr制御装置
JP4465665B2 (ja) * 2005-11-29 2010-05-19 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置および制御方法
JP4253339B2 (ja) * 2006-09-21 2009-04-08 株式会社日立製作所 内燃機関の制御装置
JP4918892B2 (ja) * 2006-11-09 2012-04-18 日産自動車株式会社 エンジンの残留ガス量推定方法及び残留ガス量推定装置
JP4935426B2 (ja) * 2007-03-01 2012-05-23 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
US7689345B2 (en) * 2007-09-17 2010-03-30 Gm Global Technology Operations, Inc. Systems and methods for estimating residual gas fraction for internal combustion engines using altitude compensation
JP4973435B2 (ja) * 2007-10-12 2012-07-11 日産自動車株式会社 エンジンの残留ガス量推定装置及び残留ガス量推定方法
US7685871B2 (en) * 2008-03-18 2010-03-30 Delphi Technologies, Inc. System and method for estimating engine internal residual fraction using single-cylinder simulation and measured cylinder pressure
DE102008032935B4 (de) * 2008-07-12 2019-06-27 Volkswagen Aktiengesellschaft Verfahren zum Berechnen eines Brennraumdruckes in Echtzeit
JP5581631B2 (ja) * 2009-08-28 2014-09-03 日産自動車株式会社 内燃機関の残留ガス率算出装置
JP5362595B2 (ja) 2010-01-06 2013-12-11 本田技研工業株式会社 内燃機関の吸入空気量パラメータ算出装置および制御装置
DE102010056514A1 (de) * 2010-12-31 2012-07-05 Fev Gmbh NOX-Regelung mit innerer und äußerer Abgasrückführung
JP5796177B2 (ja) 2011-01-21 2015-10-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 充電器
DE102011013481A1 (de) * 2011-03-10 2012-09-13 Volkswagen Ag Verfahren zur Steuerung eines Verbrennungsmotors
JP2013096233A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の燃料噴射装置
JP2014005819A (ja) * 2012-06-27 2014-01-16 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の内部egr量算出装置
JP5844225B2 (ja) * 2012-07-05 2016-01-13 本田技研工業株式会社 内燃機関の内部egr量算出装置
JP5944249B2 (ja) * 2012-07-06 2016-07-05 本田技研工業株式会社 内燃機関の内部egr量算出装置
JP5844227B2 (ja) * 2012-07-17 2016-01-13 本田技研工業株式会社 内燃機関の掃気ガス量算出装置および内部egr量算出装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004251182A (ja) * 2003-02-19 2004-09-09 Toyota Motor Corp 内燃機関の内部egr量推定装置
JP2005226655A (ja) * 2005-04-25 2005-08-25 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190031686A (ko) * 2017-09-18 2019-03-27 현대자동차주식회사 가변 밸브 듀레이션 기구를 구비한 엔진의 내부 egr량 산출 장치 및 산출 방법
KR102323410B1 (ko) * 2017-09-18 2021-11-05 현대자동차주식회사 가변 밸브 듀레이션 기구를 구비한 엔진의 내부 egr량 산출 장치 및 산출 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP5648040B2 (ja) 2015-01-07
US20140172278A1 (en) 2014-06-19
DE102013225452A1 (de) 2014-06-18
DE102013225452B4 (de) 2015-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5944249B2 (ja) 内燃機関の内部egr量算出装置
JP6174264B2 (ja) 内燃機関の制御装置及び制御方法
JP5648040B2 (ja) 内燃機関の内部egr量算出装置
JP5844227B2 (ja) 内燃機関の掃気ガス量算出装置および内部egr量算出装置
JP5758862B2 (ja) 内燃機関の筒内圧検出装置
JP6606525B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US10677201B2 (en) Internal EGR amount calculation device for internal combustion engine
JP5028245B2 (ja) 内燃機関の内部egr制御装置
JP2009250055A (ja) 内燃機関の内部egr制御装置
JP2014005819A (ja) 内燃機関の内部egr量算出装置
JP4761072B2 (ja) 内燃機関の点火時期制御装置
JP2017223138A (ja) 内燃機関の排気温度推定装置
JP2013104407A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2012219757A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2010090739A (ja) 内燃機関における圧力検出系の異常判定装置
JP5303349B2 (ja) 内燃機関のegr制御装置
JP2010127229A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2009209730A (ja) 内燃機関の制御装置
JP6456273B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2019056379A (ja) 内燃機関の制御装置
JP5844170B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2013002306A (ja) 内燃機関の吸入空気量算出装置
JP2015224581A (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140617

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141014

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5648040

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250