JP2014108381A - 純水製造装置及び純水製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】逆浸透膜モジュールの平均操作圧力を簡単且つ安全に調整することができる純水製造装置、及び純水製造方法を提供すること。
【解決手段】純水製造装置1は、供給水W1を透過水W4と濃縮水W5とに分離する逆浸透膜モジュール11、12と、供給水W1を逆浸透膜モジュール11、12に向けて吐出する加圧ポンプ5と、供給水W1を逆浸透膜モジュール11、12に流通させる供給水ラインL1と、透過水W4を電気脱イオンスタック20に流通させる透過水ラインL3と、加圧ポンプ5を駆動するインバータ6と、インバータ6から出力される駆動周波数又は駆動電圧を制御可能な制御部30と、駆動周波数又は駆動電圧を調整するための手動による調整用入力と、調整用入力を受付け可能とするための受付許可入力とを受け付ける入力インターフェース部32とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、供給水から透過水を分離する逆浸透膜モジュールと、透過水を脱塩処理して脱塩水を得る電気脱イオンスタックと、を備える純水製造装置、及び純水製造方法に関する。
半導体の製造工程や電子部品の洗浄、医療器具の洗浄等においては、不純物を含まない高純度の純水が使用される。この種の純水を製造する場合には、純水製造装置が用いられることがある。純水製造装置として、供給水から透過水を分離する逆浸透膜モジュール(以下、「RO膜モジュール」ともいう)と、逆浸透膜モジュールで分離された透過水を脱塩処理して脱塩水を得る電気脱イオンスタック(以下、「EDIスタック」ともいう)と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような純水製造装置においては、一般に、地下水や水道水等の原水を、逆浸透膜を用いたRO膜モジュールで処理することにより、原水から溶存塩類の大部分が除去された透過水を分離する。その後、透過水をEDIスタックで精製することにより、更に純度を高めている。
特開2001−259376号公報
ところで、RO膜モジュールを用いて供給水から透過水を分離するためには、加圧ポンプにより、膜の一次側に供給水の浸透圧以上の圧力を加える必要がある。RO膜モジュール内の供給水に加える圧力は、平均操作圧力と呼ばれ、浸透圧差と二次側圧力がほぼ変化しない系では、この平均操作圧力(有効圧力)を一定に保って運転することで、所要流量の透過水の生産が維持される。しかしながら、供給水となる原水の水温が下がると、供給水の粘性が高くなってRO膜の水透過係数が低下するため、原水の水温が下がる季節には、平均操作圧力が一定のままでは所要流量の透過水が得られなくなるという問題が生じる。従来、純水製造装置における平均操作圧力の調整には、様々な手段や方法が提案されているが、より簡単且つ安全に調整できる機能が望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、逆浸透膜モジュールの平均操作圧力を簡単且つ安全に調整することができる純水製造装置、及び純水製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、供給水を貯留する貯水タンクと、供給水を透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜モジュールと、供給水を前記逆浸透膜モジュールに向けて吐出する加圧ポンプと、透過水を脱塩処理して脱塩水を得る電気脱イオンスタックと、供給水を前記逆浸透膜モジュールに流通させる供給水ラインと、透過水を前記電気脱イオンスタックに流通させる透過水ラインと、前記加圧ポンプを駆動するインバータと、前記インバータから出力される駆動周波数又は駆動電圧を制御可能な制御部と、前記駆動周波数又は駆動電圧を調整するための手動による調整用入力と、前記調整用入力を受付け可能とするための受付許可入力とを受け付ける入力インターフェース部とを備える純水製造装置に関する。
また、前記逆浸透膜モジュールは、第1逆浸透膜モジュールと第2逆浸透膜モジュールとを備え、前記第1逆浸透膜モジュールは、供給水を第1透過水と第1濃縮水とに分離し、前記加圧ポンプは、供給水を前記第1逆浸透膜モジュールに向けて吐出し、前記第2逆浸透膜モジュールは、第1透過水を第2透過水と第2濃縮水とに分離し、前記電気脱イオンスタックは、第2透過水を脱塩処理して脱塩水を得て、前記供給水ラインは、供給水を前記第1逆浸透膜モジュールに流通させ、前記透過水ラインは、第1透過水ラインと第2透過水ラインとを備え、前記第1透過水ラインは、第1透過水を前記第2逆浸透膜モジュールに流通させ、前記第2透過水ラインは、第2透過水を前記電気脱イオンスタックに流通させることが好ましい。
また、前記貯水タンク内の供給水の温度又は前記第2透過水ライン内の第2透過水の温度を検出する温度センサを備え、前記制御部は、前記温度センサにより検出した温度に基づいて、第2透過水の流量が予め設定された目標流量値となるように、前記インバータに対して制御を行うことが好ましい。
また、本発明は、前記第1逆浸透膜モジュール及び前記第2逆浸透膜モジュールを備える純水製造装置を用いて純水を製造する方法であって、第1濃縮水の一部を前記貯水タンクへ返送させる第1濃縮水リターンラインに設けられた第1弁により、前記第1濃縮水リターンラインを流通する第1濃縮水の流量を第1所定流量値に調整するステップと、第1濃縮水の残部を装置外へ排出させる第1濃縮水排出ラインに設けられた第2弁により、前記第1濃縮水排出ラインを流通する第1濃縮水の流量を第2所定流量値に調整するステップと、第2濃縮水を前記貯水タンクへ返送させる第2濃縮水リターンラインに設けられた第3弁により、前記第2濃縮水リターンラインを流通する第2濃縮水の流量を第3所定流量値に調整するステップと、第2透過水の流量が第4所定流量値となっているか否かを確認するステップとを含み、第2透過水の流量が第4所定流量値となっていない場合には、前記加圧ポンプの吐出側に設けられた供給水弁により、第2透過水の流量が第4所定流量値となるように、供給水の流量を調整するステップを更に含む純水製造方法に関する。
また、第2透過水を前記電気脱イオンスタックの脱塩室に流入させる脱塩室流入ラインに設けられた第4弁により、脱塩水の流量を第5所定流量値に調整するステップと、第2透過水を前記電気脱イオンスタックの濃縮室に流入させる濃縮室流入ラインに設けられた第5弁により、濃縮水の流量を第6所定流量値に調整するステップと、第2透過水を前記電気脱イオンスタックの電極室に流入させる電極室流入ラインに設けられた第6弁により、電極水の流量を第7所定流量値に調整するステップと、脱塩水の流量が第5所定流量値となっているか否かを確認するステップとを含み、脱塩水の流量が第5所定流量値となっていない場合には、脱塩水の流量が第5所定流量値となるように、前記供給水弁により、供給水の流量を調整するステップを更に含むことが好ましい。
本発明によれば、逆浸透膜モジュールの平均操作圧力を簡単且つ安全に調整することができる純水製造装置、及び純水製造方法を提供することができる。
第1実施形態に係る純水製造装置1の全体構成図である。 第1実施形態の変形例に係る純水製造装置1Aの全体構成図である。 第1実施形態に係る純水製造方法の第2透過水流量調整プロセスの操作ステップを示すフローチャートである。 第1実施形態に係る純水製造方法の脱塩水流量調整プロセスの操作ステップを示すフローチャートである。
本発明の第1実施形態に係る純水製造装置1及び純水製造方法について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る純水製造装置1の全体構成図である。本実施形態に係る純水製造装置1は、例えば、原水(例えば、水道水)から脱塩水を製造する純水製造装置に適用される。純水製造装置で製造された脱塩水は、純水として、需要箇所等に送出される。なお、本実施形態の純水製造装置において、需要箇所等へ純水を供給することを「採水」ともいう。
図1に示すように、本実施形態に係る純水製造装置1は、活性炭濾過器2と、プレフィルタ3と、貯水タンクとしての原水タンク4と、加圧ポンプ5と、インバータ6と、逆浸透膜モジュールとしての第1RO膜モジュール11及び第2RO膜モジュール12と、電気脱イオンスタックとしてのEDIスタック20と、制御部30と、報知部31と、入力操作部32と、直流電源装置33とを備える。
また、純水製造装置1は、原水補給弁61と、第1流路切換弁62と、第2流路切換弁63と、第3流路切換弁64と、脱塩水リターン弁65と、第1RO弁101〜第4RO弁104と、第1EDI弁201〜第6EDI弁206と、水位センサ41と、タンク内電気伝導率センサ42と、タンク内温度センサ43と、第1電気伝導率センサ51と、圧力センサ52と、第1流量センサ53と、第2流量センサ54と、第2電気伝導率センサ55と、第3流量センサ56と、第4流量センサ57と、原水圧力センサ581と、濃縮水圧力センサ582と、第1濃縮水流量センサ591と、第2濃縮水流量センサ592と、第3濃縮水流量センサ593とを備える。
図1では、電気的な接続の経路を省略するが、制御部30は、原水補給弁61、第1流路切換弁62、第2流路切換弁63、水位センサ41、タンク内電気伝導率センサ42、タンク内温度センサ43、第1電気伝導率センサ51、第2電気伝導率センサ55、圧力センサ52、第1流量センサ53、第2流量センサ54、第3流量センサ56、第4流量センサ57、原水圧力センサ581、濃縮水圧力センサ582、第1濃縮水流量センサ591、第2濃縮水流量センサ592、及び第3濃縮水流量センサ593と電気的に接続される。また、本実施形態においては、第3流路切換弁64、脱塩水リターン弁65、第1RO弁101〜第4RO弁104、及び第1EDI弁201〜第6EDI弁206は、手動により開閉状態を切り換えたり、弁開度を調整したりすることが可能な弁である。
また、純水製造装置1は、供給水ラインとしての原水ラインL1と、透過水ラインとしての第1透過水ラインL2及び第2透過水ラインL3と、第1濃縮水リターンラインとしての第1RO濃縮水リターンラインL5と、第1濃縮水排出ラインとしての第1RO濃縮水排出ラインL41と、第2濃縮水リターンラインとしての第2RO濃縮水リターンラインL6と、第2RO透過水リターンラインL7と、第2RO透過水排出ラインL42と、脱塩水ラインL8と、脱塩水リターンラインL9と、EDI濃縮水リターンラインL10と、EDI濃縮水排出ラインL43と、EDI電極水排出ラインL44と、を備える。なお、本明細書における「ライン」とは、流路、径路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
原水ラインL1には、原水W1(供給水)が流通する。原水ラインL1は、原水W1を、第1RO膜モジュール11へ流通させるラインである。原水ラインL1は、第1原水ラインL11と、第2原水ラインL12と、を有する。
第1原水ラインL11は、原水W1の供給源(不図示)と原水タンク4とをつなぐラインである。第1原水ラインL11の上流側の端部は、原水W1の供給源(不図示)に接続されている。また、第1原水ラインL11の下流側の端部は、原水タンク4に接続されている。
第1原水ラインL11には、上流側から順に、原水補給弁61、原水圧力センサ581、活性炭濾過器2、プレフィルタ3、及び原水タンク4が設けられている。原水補給弁61は、第1原水ラインL11を開閉可能な弁である。原水補給弁61は、制御部30と電気的に接続されている。原水補給弁61の開閉動作は、制御部30からの流路開閉信号により制御される。
活性炭濾過器2は、原水W1に含まれる塩素成分(主として遊離塩素)を除去する機器である。活性炭濾過器2は、圧力タンク内に活性炭からなる濾材床を有している。活性炭濾過器2は、原水W1に含まれる塩素成分を分解除去するほか、有機成分を吸着除去したり、懸濁物質を捕捉したりして原水W1を浄化する。
プレフィルタ3は、活性炭濾過器2により濾過された原水W1に含まれる微粒子を除去するフィルタである。プレフィルタ3は、ハウジング内にフィルタエレメントが収容されて構成される。フィルタエレメントとしては、例えば、濾過精度が1〜50μmの不織布フィルタエレメントや糸巻きフィルタエレメント等が用いられる。原水タンク4は、活性炭濾過器2及びプレフィルタ3を経て浄化された原水W1を供給水として貯留し、加圧ポンプ5へ原水W1を供給するタンクである。
第2原水ラインL12は、原水タンク4と第1RO膜モジュール11とをつなぐラインである。第2原水ラインL12の上流側の端部は、原水タンク4に接続されている。また、第2原水ラインL12の下流側の端部は、第1RO膜モジュール11の一次側入口ポート(原水W1の入口)に接続されている。第2原水ラインL12は、供給水としての原水W1を第1RO膜モジュール11に流通させる。
第2原水ラインL12には、上流側から順に、加圧ポンプ5、供給水弁としての第1RO弁101、及び第1RO膜モジュール11が設けられている。第1RO弁101は、第2原水ラインL12における加圧ポンプ5と第1RO膜モジュール11との間に設けられている。即ち、第1RO弁101は、加圧ポンプ5の吐出側に設けられている。第1RO弁101は、第2原水ラインL12を流通する原水W1の流量を調整可能な弁である。
加圧ポンプ5は、第2原水ラインL12を流通する供給水としての原水W1を吸入し、第1RO膜モジュール11へ向けて吐出して圧送する装置である。加圧ポンプ5には、インバータ6から周波数(又は電圧)が変換された駆動電力が供給される。加圧ポンプ5は、供給された駆動電力の周波数(以下、「駆動周波数」ともいう)、又は駆動電力の電圧(以下、「駆動電圧」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
インバータ6は、加圧ポンプ5に、周波数又は電圧が変換された駆動電力を供給する電気回路(又はその回路を持つ装置)である。インバータ6は、制御部30と電気的に接続されている。インバータ6には、制御部30から指令信号が入力される。インバータ6は、制御部30により入力された指令信号(電流値信号又は電圧値信号)に対応する駆動周波数(又は駆動電圧)の駆動電力を加圧ポンプ5に出力して加圧ポンプ5を駆動する。即ち、制御部30は、インバータ6から出力される駆動周波数又は駆動電圧を制御可能である。
第1逆浸透膜モジュールとしての第1RO膜モジュール11は、加圧ポンプ5により圧送された原水W1を、溶存塩類が除去された第1透過水W2と、溶存塩類が濃縮された第1濃縮水W3と、に分離する。第1RO膜モジュール11は、単一又は複数のスパイラル型RO膜エレメントを圧力容器(ベッセル)に収容して構成される。当該RO膜エレメントに使用されるRO膜としては、架橋芳香族ポリアミド系複合膜などが例示される。架橋芳香族ポリアミド系複合膜からなるRO膜エレメントとしては、東レ社製:型式名「TMG20−400」、ウンジン・ケミカル社製:型式名「RE8040−BLF」、日東電工社製:型式名「ESPA1」等が市販されており、これらのエレメントを好適に用いることができる。
第1RO濃縮水リターンラインL5は、第1RO膜モジュール11で分離された第1濃縮水W3の一部を原水タンク4へ流通させて返送するラインである。第1RO濃縮水リターンラインL5は、上流側第1RO濃縮水リターンラインL51と、下流側第1RO濃縮水リターンラインL52と、を有する。
上流側第1RO濃縮水リターンラインL51の上流側の端部は、第1RO膜モジュール11の一次側出口ポート(第1濃縮水W3の出口)に接続されている。上流側第1RO濃縮水リターンラインL51の下流側の端部は、分岐部J11において、下流側第1RO濃縮水リターンラインL52及び第1RO濃縮水排出ラインL41に分岐されている。
下流側第1RO濃縮水リターンラインL52の上流側の端部は、分岐部J11に接続されている。下流側第1RO濃縮水リターンラインL52の下流側の端部は、原水タンク4に接続されている。下流側第1RO濃縮水リターンラインL52には、第1弁としての第2RO弁102が設けられている。第2RO弁102は、下流側第1RO濃縮水リターンラインL52を流通する第1濃縮水W3の流量を調整可能な弁である。
第1RO濃縮水排出ラインL41は、第1RO膜モジュール11で分離された第1濃縮水W3の残部を、第1RO濃縮水リターンラインL5の途中から装置の外へ排出するように流通させるラインである。第1RO濃縮水排出ラインL41の上流側の端部は、分岐部J11に接続されている。第1RO濃縮水排出ラインL41の下流側は、例えば、排水ピット(不図示)に接続又は開口している。第1RO濃縮水排出ラインL41には、第2弁としての第3RO弁103が設けられている。第3RO弁103は、第1RO濃縮水排出ラインL41を介して装置の外へ排出される第1濃縮水W3の排水流量を調整可能な弁である。
第1透過水ラインL2は、第1RO膜モジュール11で分離された第1透過水W2を第2RO膜モジュール12に流通させるラインである。第1透過水ラインL2の上流側の端部は、第1RO膜モジュール11の二次側ポート(第1透過水W2の出口)に接続されている。第1透過水ラインL2の下流側の端部は、第2RO膜モジュール12の一次側入口ポート(第1透過水W2の入口)に接続されている。
第2RO膜モジュール12は、第1RO膜モジュール11で分離されて加圧ポンプ5により圧送された第1透過水W2を、第1透過水W2よりも溶存塩類が除去された第2透過水W4と、溶存塩類が濃縮された第2濃縮水W5と、に分離する。第2RO膜モジュール12は、単一又は複数のスパイラル型RO膜エレメントを圧力容器(ベッセル)に収容して構成される。第2RO膜モジュール12においても、第1RO膜モジュール11と同様のRO膜エレメントを使用することができる。
第2RO濃縮水リターンラインL6は、第2RO膜モジュール12で分離された第2濃縮水W5を原水タンク4へ流通させて返送するラインである。第2RO濃縮水リターンラインL6の上流側の端部は、第2RO膜モジュール12の一次側出口ポート(第2濃縮水W5の出口)に接続されている。第2RO濃縮水リターンラインL6の下流側の端部は、原水タンク4に接続されている。第2RO濃縮水リターンラインL6には、第3弁としての第4RO弁104が設けられている。第4RO弁104は、第2RO濃縮水リターンラインL6を流通する第2濃縮水W5の流量を調整可能な弁である。
第2透過水ラインL3は、第2RO膜モジュール12で分離された第2透過水W4をEDIスタック20に流通させるラインである。第2透過水ラインL3は、前段側透過水ラインL31と、中段側透過水ラインL32と、脱塩室流入ラインL321と、濃縮室流入ラインL322と、電極室流入ラインL323と、を有する。
前段側透過水ラインL31の上流側の端部は、第2RO膜モジュール12の二次側ポート(第2透過水W4の出口)に接続されている。前段側透過水ラインL31の下流側の端部は、第1流路切換弁62を介して、中段側透過水ラインL32及び第2RO透過水リターンラインL7に接続されている。
第1流路切換弁62は、第2RO膜モジュール12で分離された第2透過水W4を、中段側透過水ラインL32を介してEDIスタック20へ向けて流通させる流路(採水側流路)、又は、第2RO透過水リターンラインL7を介して第3流路切換弁64へ向けて流通させる流路(循環側流路及び排水側流路)に切り換え可能な弁である。第1流路切換弁62は、例えば、電動式や電磁式の三方弁により構成される。第1流路切換弁62は、制御部30と電気的に接続されている。第1流路切換弁62における流路の切り換えは、制御部30からの流路切換信号により制御される。
第2RO透過水リターンラインL7は、第2RO膜モジュール12で分離された第2透過水W4を、第1RO膜モジュール11の上流側の原水タンク4へ返送するラインである。第2RO透過水リターンラインL7は、上流側第2RO透過水リターンラインL71と、下流側第2RO透過水リターンラインL72と、を有する。
上流側第2RO透過水リターンラインL71の上流側の端部は、第1流路切換弁62に接続されている。上流側第2RO透過水リターンラインL71の下流側の端部は、第3流路切換弁64に接続されている。
第3流路切換弁64は、上流側第2RO透過水リターンラインL71を流通される第2透過水W4を、下流側第2RO透過水リターンラインL72を介して原水タンク4へ向けて流通させる流路(循環側流路)、又は、第2RO透過水排出ラインL42を介して装置の外へ向けて排出させるように流通させる流路(排水側流路)に切り換え可能な弁である。第3流路切換弁64は、手動により開閉状態を切り換え可能な弁である。
下流側第2RO透過水リターンラインL72の上流側の端部は、第3流路切換弁64に接続されている。下流側第2RO透過水リターンラインL72の下流側の端部は、原水タンク4に接続されている。
第2RO透過水排出ラインL42は、第2RO膜モジュール12で分離された第2透過水W4を、第2RO透過水リターンラインL7に合流させて装置の外へ排出するように流通させるラインである。第2RO透過水排出ラインL42の上流側の端部は、第3流路切換弁64に接続されている。第3流路切換弁64の下流側は、例えば、排水ピット(不図示)に接続又は開口している。
第2RO透過水排出ラインL42は、接続部J12において、第1RO濃縮水排出ラインL41に合流されている。接続部J12は、第1RO濃縮水排出ラインL41における第3RO弁103よりも下流側に配置されている。第2RO透過水排出ラインL42における接続部J12よりも下流側の部分は、第1RO濃縮水排出ラインL41における接続部J12よりも下流側の部分と共通する。
中段側透過水ラインL32の上流側の端部は、第1流路切換弁62に接続されている。中段側透過水ラインL32の下流側の端部は、分岐部J4において、脱塩室流入ラインL321、濃縮室流入ラインL322及び電極室流入ラインL323に分岐されている。
脱塩室流入ラインL321、濃縮室流入ラインL322及び電極室流入ラインL323の下流側の端部は、EDIスタック20の一次側ポート(脱塩室21、濃縮室22及び電極室23の各入口側)に接続されている。
EDIスタック20は、第2RO膜モジュール12で第1透過水W2から分離された第2透過水W4を脱塩処理して、脱塩水W6と濃縮水W7と電極水W8とを得る水処理機器である。EDIスタック20は、直流電源装置33と電気的に接続されている。EDIスタック20には、直流電源装置33から直流電圧が入力される。EDIスタック20は、直流電源装置33から入力された直流電圧により、通電され、動作される。
直流電源装置33は、直流電圧をEDIスタック20の一対の電極間に印加する。直流電源装置33は、制御部30と電気的に接続されている。直流電源装置33は、制御部30により入力された指令信号に応答して、直流電圧をEDIスタック20に出力する。
EDIスタック20は、一対の電極間に、陽イオン交換膜及び陰イオン交換膜(不図示)が交互に配置される。EDIスタック20の内部は、これらイオン交換膜により、脱塩室21、濃縮室22及び電極室23に区画される。脱塩室21には、イオン交換体(不図示)が充填される。脱塩室21に充填されるイオン交換体としては、例えば、イオン交換樹脂やイオン交換繊維等が用いられる。なお、図1では、EDIスタック20の内部に区画された複数の脱塩室21、濃縮室22、及び電極室23を模式的に示す。
脱塩室21の入口側には、第2透過水W4を流入させる脱塩室流入ラインL321が接続されている。脱塩室21の出口側には、脱塩室21においてイオンが除去されて排出された脱塩水W6を流通させる脱塩水ラインL8が接続されている。濃縮室22の入口側には、第2透過水W4を流入させる濃縮室流入ラインL322が接続されている。濃縮室22の出口側には、イオンが濃縮されて排出された濃縮水W7を流通させるEDI濃縮水リターンラインL10が接続されている。電極室23の入口側には、第2透過水W4を流入させる電極室流入ラインL323が接続されている。電極室23の出口側には、電極水W8を流通させる電極水排出ラインL44が接続されている。
脱塩室流入ラインL321には、第4弁としての第1EDI弁201が設けられている。第1EDI弁201は、脱塩室流入ラインL321を流通する第2透過水W4の流量(即ち、脱塩室21を流通する脱塩水W6の流量)を調整可能な弁である。濃縮室流入ラインL322には、第5弁としての第2EDI弁202が設けられている。第2EDI弁202は、濃縮室流入ラインL322を流通する第2透過水W4の流量(即ち、濃縮室22を流通する濃縮水W7の流量)を調整可能な弁である。電極室流入ラインL323には、第6弁としての第3EDI弁202が設けられている。第3EDI弁203は、電極室流入ラインL323を流通する第2透過水W4の流量(即ち、電極室23を流通する電極水W8の流量)を調整可能な弁である。
脱塩室21、濃縮室22及び電極室23それぞれには、第2透過水ラインL3を流通する第2透過水W4が流入される。第2透過水W4に含まれる残留イオンは、脱塩室21内に充填されたイオン交換体(不図示)により捕捉され、脱塩水W6となる。脱塩水W6は、脱塩水ラインL8(後述)を介して需要箇所へ送出される。また、脱塩室21内のイオン交換体に捕捉された残留イオンは、付与された電気エネルギーにより濃縮室22に移動する。そして、残留イオンを含む水は、濃縮室22からEDI濃縮水リターンラインL10及びEDI濃縮水排出ラインL43(後述)を介して濃縮水W7として排出される。また、電極室23に流入された第2透過水W4は、電極室23からEDI電極水排出ラインL44を介して電極水W8として装置の外へ排出される。
脱塩水ラインL8は、EDIスタック20で得られた脱塩水W6を純水として需要箇所に向けて送出するラインである。脱塩水ラインL8は、上流側脱塩水ラインL81と、下流側脱塩水ラインL82と、を有する。
上流側脱塩水ラインL81の上流側の端部は、EDIスタック20の二次側ポート(脱塩室21の出口側)に接続されている。上流側脱塩水ラインL81の下流側の端部は、第2流路切換弁63を介して、下流側脱塩水ラインL82及び脱塩水リターンラインL9(後述)に接続されている。
第2流路切換弁63は、EDIスタック20の脱塩室21で得られた脱塩水W6を、下流側脱塩水ラインL82を介して需要箇所に向けて送出させる流路(採水側流路)、又は、脱塩水リターンラインL9を介して原水タンク4に向けて流通させる流路(循環側流路)に切り換え可能な弁である。第2流路切換弁63は、例えば、電動式や電磁式の三方弁により構成される。第2流路切換弁63は、制御部30と電気的に接続されている。第2流路切換弁63における流路の切り換えは、制御部30からの流路切換信号により制御される。
第2流路切換弁63は、制御部30により採水側流路に切り換えられることにより、EDIスタック20で得られた脱塩水W6を脱塩水ラインL8から需要箇所に供給するように送り出す処理を実行可能な送出手段として機能する。
下流側脱塩水ラインL82の上流側の端部は、第2流路切換弁63に接続されている。下流側脱塩水ラインL82の下流側の端部は、需要箇所の装置等(不図示)に接続されている。
脱塩水リターンラインL9は、EDIスタック20の脱塩室21で得られた脱塩水W6を、脱塩水ラインL8の途中から、第1RO膜モジュール11の上流側の原水タンク4へ返送するラインである。本実施形態においては、脱塩水リターンラインL9の上流側の端部は、第2流路切換弁63に接続されている。脱塩水リターンラインL9の下流側の端部は、原水タンク4に接続されている。脱塩水リターンラインL9は、EDIスタック20の脱塩室21で得られた脱塩水W6を原水タンク4へ返送する。脱塩水リターンラインL9には、脱塩水リターン弁65が設けられている。
EDI濃縮水リターンラインL10は、EDIスタック20の濃縮室22から排出された濃縮水W7を、脱塩水リターンラインL9に合流させて原水タンク4に返送するラインである。EDI濃縮水リターンラインL10の上流側の端部は、EDIスタック20の二次側ポート(濃縮室22の出口側)に接続されている。EDI濃縮水リターンラインL10の下流側の端部は、原水タンク4に接続されている。
EDI濃縮水リターンラインL10は、接続部J13において、脱塩水リターンラインL9に合流されている。接続部J13は、脱塩水リターンラインL9における原水タンク4と脱塩水リターン弁65との間に配置されている。EDI濃縮水リターンラインL10における接続部J13よりも下流側の部分は、脱塩水リターンラインL9における接続部J13から原水タンク4までの部分と共通する。EDI濃縮水リターンラインL10における接続部J13よりも上流側には、第5EDI弁205が設けられている。
EDI濃縮水排出ラインL43は、EDIスタック20の濃縮室22から排出された濃縮水W7を、EDI濃縮水リターンラインL10の途中から装置の外に排出するように流通させるラインである。EDI濃縮水排出ラインL43の上流側の端部は、接続部J9に接続されている。接続部J9は、EDI濃縮水リターンラインL10における濃縮室22と第5EDI弁205と間に配置されている。EDI濃縮水排出ラインL43の下流側は、例えば、排水ピット(不図示)に接続又は開口している。EDI濃縮水排出ラインL43には、第6EDI弁206が設けられている。
電極水排出ラインL44は、EDIスタック20の電極室23から排出された電極水W8を装置の外に排出するように流通させるラインである。電極水排出ラインL44の上流側の端部は、EDIスタック20の電極室23に接続されている。電極水排出ラインL44は、接続部J10において、EDI濃縮水排出ラインL43に合流されている。接続部J10は、EDI濃縮水排出ラインL43における第6EDI弁206よりも下流側に配置されている。電極水排出ラインL44における接続部J10よりも下流側の部分は、EDI濃縮水排出ラインL43における接続部J10よりも下流側の部分と共通する。
水位センサ41は、原水タンク4に貯留される原水W1の水位を測定する機器である。水位センサ41は、原水タンク4の内部の下方側に配置されている。また、水位センサ41は、制御部30と電気的に接続されている。水位センサ41で測定された原水タンク4の水位は、制御部30へ検出信号として送信される。本実施形態においては、水位センサ41は、連続式レベルセンサであり、例えば、静電容量式センサ、圧力式センサ、超音波式センサ等が用いられる。図1では、水位センサ41として、原水タンク4の底部に近い外壁面に圧力式センサを設けた例を示す。なお、水位センサ41は、連続式レベルセンサには制限されず、例えば、レベルスイッチであってもよい。レベルスイッチは、予め設定された液面位置の検出器であり、例えば、複数の液面位置を検出するように構成されている。レベルスイッチとしては、例えば、フロート式や電極式のものが用いられる。
タンク内電気伝導率センサ42は、原水タンク4に貯留される原水W1の電気伝導率を測定する機器である。タンク内電気伝導率センサ42は、原水タンク4の内部の下方側に配置されている。
第1電気伝導率センサ51は、第2透過水ラインL3を流通する第2透過水W4の電気伝導率を測定する機器である。第1電気伝導率センサ51は、接続部J1において、第2透過水ラインL3に接続されている。接続部J1は、第2透過水ラインL3における第2RO膜モジュール12と第1流路切換弁62との間に配置されている。第2電気伝導率センサ55は、脱塩水ラインL8を流通する脱塩水W6の電気伝導率を測定する機器である。第2電気伝導率センサ55は、接続部J6において、脱塩水ラインL8に接続されている。接続部J6は、脱塩水ラインL8におけるEDIスタック20と第4EDI弁204との間に配置されている。
タンク内電気伝導率センサ42、第1電気伝導率センサ51及び第2電気伝導率センサ55は、制御部30と電気的に接続されている。タンク内電気伝導率センサ42で測定された原水W1の電気伝導率、第1電気伝導率センサ51で測定された第2透過水W4の電気伝導率及び第2電気伝導率センサ55で測定された脱塩水W6の電気伝導率は、制御部30へ検出信号として送信される。
タンク内温度センサ43は、原水タンク4に貯留された供給水としての原水W1の温度を測定する機器である。タンク内温度センサ43は、原水タンク4の下方側に配置されている。タンク内温度センサ43は、制御部30と電気的に接続されている。タンク内温度センサ43で測定された原水W1の温度は、制御部30へ検出信号として送信される。
第1流量センサ53は、第2透過水ラインL3を流通する第2透過水W4の流量を測定する機器である。第1流量センサ53は、接続部J3において、第2透過水ラインL3に接続されている。接続部J3は、第2透過水ラインL3における第2RO膜モジュール12と第1流路切換弁62との間に配置されている。第2流量センサ54は、脱塩水ラインL8を流通する脱塩水W6の流量を測定する機器である。第2流量センサ54は、脱塩水ラインL8を流通する脱塩水W6の流量を測定することにより、脱塩室21を流通する水の流量を測定する。第2流量センサ54は、接続部J5において、脱塩水ラインL8に接続されている。接続部J5は、脱塩水ラインL8におけるEDIスタック20と第4EDI弁204との間に配置されている。
第3流量センサ56は、濃縮室流入ラインL322を流通する第2透過水W4の流量を測定する機器である。第3流量センサ56は、濃縮室流入ラインL322を流通する第2透過水W4の流量を測定することにより、濃縮室22を流通する水の流量を測定する。第3流量センサ56は、接続部J7において、濃縮室流入ラインL322に接続されている。接続部J7は、濃縮室流入ラインL322におけるEDIスタック20と第2EDI弁202との間に配置されている。第4流量センサ57は、電極室流入ラインL323を流通する第2透過水W4の流量を測定する機器である。第4流量センサ57は、電極室流入ラインL323を流通する第2透過水W4の流量を測定することにより、電極室23を流通する水の流量を測定する。第4流量センサ57は、接続部J8において、電極室流入ラインL323に接続されている。接続部J8は、電極室流入ラインL323におけるEDIスタック20の電極室23と第3EDI弁203との間に配置されている。
第1濃縮水流量センサ591は、下流側第1RO濃縮水リターンラインL52を流通する第1濃縮水W3の流量を測定する機器である。第1濃縮水流量センサ591は、接続部J22において、下流側第1RO濃縮水リターンラインL52に接続されている。接続部J22は、下流側第1RO濃縮水リターンラインL52における第2RO弁102と、原水タンク4との間に配置されている。第2濃縮水流量センサ592は、第1RO濃縮水排出ラインL41を流通する第1濃縮水W3の流量を測定する機器である。第2濃縮水流量センサ592は、接続部J23において、第1RO濃縮水排出ラインL41に接続されている。接続部J23は、第1RO濃縮水排出ラインL41における第3RO弁103と、接続部J12との間に配置されている。第3濃縮水流量センサ593は、第2RO濃縮水リターンラインL6を流通する第2濃縮水W5の流量を測定する機器である。第3濃縮水流量センサ593は、接続部J24において、第2RO濃縮水リターンラインL6に接続されている。接続部J24は、第2RO濃縮水リターンラインL6における第4RO弁104と、第2RO膜モジュール12との間に配置されている。
第1流量センサ53、第2流量センサ54、第3流量センサ56、第4流量センサ57、第1濃縮水流量センサ591、第2濃縮水流量センサ592、及び第3濃縮水流量センサ593は、制御部30と電気的に接続されている。第1流量センサ53で測定された第2透過水W4の流量、第2流量センサ54で測定された脱塩水W6の流量、第3流量センサ56で測定された第2透過水W4の流量、第4流量センサ57で測定された第2透過水W4の流量、第1濃縮水流量センサ591で測定された第1濃縮水W3の返送流量、第2濃縮水流量センサ592で測定された第1濃縮水W3の排出流量、及び第3濃縮水流量センサ593で測定された第2濃縮水W5の返送流量は、制御部30へ検出信号として送信される。
圧力センサ52は、第2透過水ラインL3を流通する第2透過水W4の圧力を測定する機器である。圧力センサ52は、接続部J2において、第2透過水ラインL3に接続されている。圧力センサ52は、制御部30と電気的に接続されている。接続部J2は、第2RO膜モジュール12と第1流路切換弁62との間に配置されている。圧力センサ52で測定された第2透過水W4の圧力は、制御部30へ検出信号として送信される。
原水圧力センサ581は、第1原水ラインL11を流通する原水W1の圧力を測定する機器である。原水圧力センサ581は、接続部J21において、第1原水ラインL11に接続されている。原水圧力センサ581は、制御部30と電気的に接続されている。接続部J21は、原水補給弁61と活性炭濾過器2との間に配置されている。原水圧力センサ581で測定された原水W1の圧力は、制御部30へ検出信号として送信される。
濃縮水圧力センサ582は、上流側第1RO濃縮水リターンラインL51を流通する第1濃縮水W3の圧力を測定する機器である。濃縮水圧力センサ582は、接続部J25において、上流側第1RO濃縮水リターンラインL51に接続されている。濃縮水圧力センサ582は、制御部30と電気的に接続されている。接続部J25は、第1RO膜モジュール11と分岐部J11との間に配置されている。濃縮水圧力センサ582で測定された第1濃縮水W3の圧力は、制御部30へ検出信号として送信される。
報知部31は、所定の警報を報知する。報知部31は、制御部30に電気的に接続されている。報知は、例えば、表示、音声、発光などのうちの一つ以上である。つまり、報知部31は、表示器(液晶ディスプレイ等)、ブザーやスピーカー、ランプなどのうちの一つ以上から構成される。
入力操作部32は、装置の運転モードに係る選択(例えば、運転/停止の選択、警報の解除など)や、装置の運転条件に係る各種設定等について、ユーザーや管理者の入力操作を受け付ける入力インターフェース部である。この入力操作部32は、ディスプレイとボタンスイッチを組み合わせた操作パネルや、ディスプレイ上で直接に入力操作が可能なタッチパネル等により構成される。入力操作部32は、制御部30と電気的に接続されている。入力操作部32から入力された情報は、制御部30に送信される。
装置の運転条件に係る各種設定を変更するにあたり、制御部30は、入力操作部32を介して、設定変更の受付許可入力、具体的にはパスワードの入力を要求する。このパスワードは、ユーザーや管理者が前もって定めておき、制御部30に登録しておく。入力操作部32を介して正確なパスワードが入力された場合には、制御部30は、設定変更の受付を許可する。一方、入力操作部32を介して誤ったパスワードが入力された場合には、制御部30は、設定変更の受付を拒否する。
制御部30により設定変更の受付が許可されると、ユーザーや管理者は、加圧ポンプ5の駆動周波数又は駆動電圧を調整するための調整用入力を行うことが可能となる。具体的には、制御部30は、入力操作部32を介して入力されたインバータ6の目標出力値(0〜100%)を受け付け、この設定情報をメモリに記憶する。そして、制御部30は、純水の採水時において、インバータ6の目標出力値に係る設定情報を基にして、加圧ポンプ5の駆動周波数又は駆動電圧を調整する制御を行う。なお、インバータ6の目標出力値は、原水W1や第2透過水W4の温度条件下で、第2透過水W4の流量が目標流量値(近傍値を含む)となる数値になるように決定され、例えば、温度5℃の場合に100%、温度35℃の場合に25%となるような関数式やデータテーブルに基づいて決定される。
次に、制御部30について説明する。制御部30は、CPU及びメモリを含むマイクロプロセッサ(不図示)により構成される。制御部30において、マイクロプロセッサのメモリには、純水製造装置1を制御するための各種プログラムが記憶される。また、マイクロプロセッサのメモリには、例えば、設定変更の受付許可に必要なパスワード、インバータ6の目標出力値に係る設定情報、加圧ポンプ5の駆動周波数又は駆動電圧を調整に用いる関数式やデータテーブル等が記憶される。
制御部30において、マイクロプロセッサのCPUは、メモリから読み出した所定のプログラムに従って後述する各種の制御を実行する。また、制御部30において、マイクロプロセッサには、時間の計時等を管理するインテグレーテッドタイマユニットが組み込まれている。
制御部30は、インバータ6に対して制御を行い、インバータ6から加圧ポンプ5に出力される駆動周波数又は駆動電圧を変化させる。この制御には、インバータ6の目標出力値に係る設定情報に基づく第1のインバータ制御と、タンク内温度センサ43により検出した温度に基づく第2のインバータ制御とがあり、ユーザーや管理者の利便性などを考慮して選択的に運用される。以下にそれぞれについて説明する。
<第1のインバータ制御>
本制御では、インバータ6から加圧ポンプ5への出力(駆動周波数又は駆動電圧)が、目標出力値(0〜100%)になるように調整される。上述したように、インバータ6の目標出力値は、パスワードの入力を経て、入力操作部32を介してユーザーや管理者が入力した設定情報であり、加圧ポンプ5の最大駆動周波数(例えば、60Hz)又は最大駆動電圧(例えば、200V)に対する百分率で示される。なお、加圧ポンプ5の回転速度制御には、周波数制御と電圧制御の二通りがあるが、周波数制御によるときは、目標出力値は、加圧ポンプ5の最大駆動周波数に対する百分率で設定される。一方、電圧制御によるときは、目標出力値は、加圧ポンプ5の最大駆動電圧に対する百分率で設定される。
本制御を実行させるにあたり、ユーザーや管理者は、定期的に(例えば、1ヶ月毎)タンク内温度センサ43の検出温度を参照し、季節的な原水W1の温度変化を把握する。そして、前回の検出温度に対して、例えば5℃以上の変化が見られたときには、今回の検出温度に基づいてインバータ6の目標出力値の見直しを行う。この見直しでは、第2透過水W4の流量が目標流量値(近傍値を含む)となる目標出力値について、予め実験的に求められた原水W1の温度と目標出力値の関係(例えば、関数式やデータテーブルで提供)を利用し、目標出力値の設定情報を変更する。なお、原水W1の温度と目標出力値の関係は、温度が低いほど出力が大きくなるようになっており、上で例示したように、温度5℃の場合に100%、温度35℃の場合に25%となるような関係である。
<第2のインバータ制御>
本制御では、インバータ6から加圧ポンプ5への出力(駆動周波数又は駆動電圧)が、タンク内温度センサ43の検出温度に基づいて調整される。即ち、制御部30は、タンク内温度センサ43の検出温度に基づいて、第2透過水W4の流量の値が予め設定された目標流量値となるように、インバータ6に対して温度フィードフォワード水量制御を行う。なお、加圧ポンプ5の回転速度制御には、周波数制御と電圧制御の二通りがあり、周波数制御によるときは、加圧ポンプ5の最大駆動周波数(例えば、60Hz)以下の範囲で駆動周波数が自動調整される。一方、電圧制御によるときは、加圧ポンプ5の最大駆動電圧(例えば、200V)以下の範囲で駆動電圧が自動調整される。
本制御を実行させるにあたり、ユーザーや管理者は、前もって入力操作部32を介して第2透過水W4の目標流量値を設定しておく。この目標流量値は、例えば、需要箇所で要求される純水の最大流量に、EDIスタック20で生じる排水流量を加味して決定される。また、制御部30のマイクロプロセッサのメモリには、第2透過水W4の流量が目標流量値(近傍値を含む)となる駆動周波数又は駆動電圧について、予め実験的に求められた原水W1の温度との関係(例えば、関数式やデータテーブル)が記憶されている。温度フィードフォワード水量制御では、制御部30は、タンク内温度センサ43の検出温度をリアルタイム(例えば、100ms周期)で参照し、検出温度に応じた駆動周波数又は駆動電圧を決定する。そして、制御部30は、決定された駆動周波数又は駆動電圧で加圧ポンプ5が駆動されるように、インバータ6を制御する。原水W1の温度とインバータ出力(駆動周波数又は駆動電圧)の関係は、温度が低いほど出力が大きくなるような関係である。
上述した本実施形態に係る純水製造装置1によれば、例えば、以下のような効果が奏される。純水製造装置1は、インバータ6から出力される駆動周波数又は駆動電圧を制御可能な制御部60と、駆動周波数又は駆動電圧を調整するための手動による目標出力値(調整用入力)と、目標出力値を受付け可能とするためのパスワード(受付許可入力)とを受け付ける入力操作部32(入力インターフェース部)とを備える。このため、原水W1の温度変化に応じてインバータ6の目標出力値を設定し直すだけで、逆浸透膜モジュールの平均操作圧力を簡単に調整することができる。しかも、目標出力値の設定変更にはパスワードを必要とし、装置の特性を熟知した者だけが設定変更を行えるようになっている。そのため、純水の流量不足を起こすことなく、RO膜モジュールの平均操作圧力を安全に調整することができる。
また、制御部30は、インバータ出力が目標出力値となるように調整する制御に替えて、温度フィードフォワード水量制御を行うことも可能である。温度フィードフォワード水量制御では、制御部30は、タンク内温度センサ43により検出した温度に基づいて、第2透過水W4の流量の値が予め設定された目標流量値となるように、インバータ6に対して制御を行う。原水W1の温度が低ければ、供給水の粘度が高くなってRO膜の水透過係数が低下する。また、原水W1の温度が高ければ、供給水の粘度が低くなってRO膜の水透過係数が向上する。インバータ6から出力される駆動周波数又は駆動電圧が一定の場合には、加圧ポンプ5の回転速度が一定で駆動されるため、平均操作圧力は維持されることとなるが、原水W1の温度変化に因る水透過係数の変化によって、第2透過水W4の流量の値が変化する。
しかし、制御部30は、タンク内温度センサ43の検出温度が高ければ、インバータ6から出力される駆動周波数又は駆動電圧を低くする制御を、インバータ6に対して行う。逆に、制御部30は、タンク内温度センサ43の検出温度が低ければ、インバータ6から出力される駆動周波数又は駆動電圧を高くする制御を、インバータ6に対して行う。このため、RO膜の水透過係数が変化したとしても、RO膜モジュールの平均操作圧力を簡単に調整することができる。この結果、第2透過水W4の流量の値を予め設定された目標流量値に維持することができる。
次に、第1実施形態の変形例に係る純水製造装置1Aについて、図面を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態の変形例に係る純水製造装置1Aの全体構成図である。純水製造装置1Aは、タンク内温度センサ43を備えていない点、及び、第2透過水ライン温度センサ43Aを備えている点で、第1実施形態に係る純水製造装置1とは異なる。そして、制御部30Aは、第2透過水ライン温度センサ43Aにより検出した温度に基づいて、第2透過水W4の流量の値が予め設定された目標流量値となるように、インバータ6に対して制御を行う点で、第1実施形態に係る純水製造装置1とは異なる。これらの点以外は、第1実施形態に係る純水製造装置1と同様である。従って、第1実施形態に係る純水製造装置1と同一の部材については、同一の符号を付して説明を省略する。
第2透過水ライン温度センサ43Aは、前段側透過水ラインL31を流通する第2透過水W4の温度を測定する機器である。第2透過水ライン温度センサ43Aは、接続部J26において、前段側透過水ラインL31に接続されている。第2透過水ライン温度センサ43Aは、制御部30と電気的に接続されている。接続部J26は、第2RO膜モジュール12と第1流路切換弁62との間に配置されている。第2透過水ライン温度センサ43Aで測定された第2透過水W4の温度は、制御部30へ検出信号として送信される。
制御部30は、第2透過水ライン温度センサ43Aの検出温度に基づいて、第2透過水W4の流量の値が予め設定された目標流量値となるように、インバータ6に対して温度フィードフォワード水量制御を行う。なお、加圧ポンプ5の回転速度制御には、周波数制御と電圧制御の二通りがあり、周波数制御によるときは、加圧ポンプ5の最大駆動周波数(例えば、60Hz)以下の範囲で駆動周波数が自動調整される。一方、電圧制御によるときは、加圧ポンプ5の最大駆動電圧(例えば、200V)以下の範囲で駆動電圧が自動調整される。
本制御を実行させるにあたり、ユーザーや管理者は、前もって入力操作部32を介して第2透過水W4の目標流量値を設定しておく。この目標流量値は、例えば、需要箇所で要求される純水の最大流量に、EDIスタック20で生じる排水流量を加味して決定される。また、制御部30のマイクロプロセッサのメモリには、第2透過水W4の流量が目標流量値(近傍値を含む)となる駆動周波数又は駆動電圧について、予め実験的に求められた原水W1の温度との関係(例えば、関数式やデータテーブル)が記憶されている。温度フィードフォワード水量制御では、制御部30は、第2透過水ライン温度センサ43Aの検出温度をリアルタイム(例えば、100ms周期)で参照し、検出温度に応じた駆動周波数又は駆動電圧を決定する。そして、制御部30は、決定された駆動周波数又は駆動電圧で加圧ポンプ5が駆動されるように、インバータ6を制御する。原水W1の温度とインバータ出力(駆動周波数又は駆動電圧)の関係は、温度が低いほど出力が大きくなるような関係である。
温度センサとしての第2透過水ライン温度センサ43Aは、第2透過水ラインL3内の第2透過水W4の温度を検出する。一般に、電気伝導率の計測においては、温度補償のために温度の同時計測も必要とされる。そのため、第1電気伝導率センサ51と第2透過水ライン温度センサ43Aを第2透過水ラインL3に設けることで、第2透過水W4の電気伝導率測定において温度補償が可能になる。このため、制御部30は、第2透過水W4の流量の値を予め設定された目標流量値に維持する制御を行いつつ、第2透過水W4の電気伝導率を正確に計測することができる。
次に、第1実施形態に係る純水製造方法について説明する。ここでの純水製造方法では、純水製造装置1又は純水製造装置1Aが用いられる。純水製造方法は、第2透過水ラインL3を流通する第2透過水W4の流量を第4所定流量値とするように調整する第2透過水流量調整プロセスと、脱塩水ラインL8を流通する脱塩水W6の流量を第5所定流量値とするように調整する脱塩水流量調整プロセスとを有する。図3は、第2透過水流量調整プロセスの操作ステップを示すフローチャートである。図4は、脱塩水流量調整プロセスの操作ステップを示すフローチャートである。
図3に示す第2透過水流量調整プロセスでは、先ずステップST10において、第1弁を操作して、第1濃縮水リターンラインを流通する第1濃縮水の流量を第1所定流量値に調整する。具体的には、第2RO弁102を操作して、第1RO濃縮水リターンラインL5を流通する第1濃縮水W3の流量を第1所定流量値に調整する。
ステップST11において、第2弁を操作して、第1濃縮水排出ラインを流通する第1濃縮水の流量を第2所定流量値に調整する。具体的には、第3RO弁103を操作して、第1RO濃縮水排出ラインL41を流通する第1濃縮水W3の流量を第2所定流量値に調整する。
ステップST12において、第3弁を操作して、第2濃縮水リターンラインを流通する第2濃縮水の流量を第3所定流量値に調整する。具体的には、第4RO弁104を操作して、第2RO濃縮水リターンラインL6を流通する第2濃縮水W5の流量を第3所定流量値に調整する。
ステップST13において、第2透過水W4の流量が第4所定流量値になっているか否かを確認する。第2透過水W4の流量が第4所定流量値と等しい場合(YES)には、第2透過水流量調整プロセスを終えて、脱塩水流量調整プロセスのステップST20に進む。一方、第2透過水W4の流量が第4所定流量値と等しくない場合(NO)には、ステップST14に進む。
ステップST14において、第2透過水W4の流量が第4所定流量値未満であるか、若しくは第4所定流量値超過かを判定する。第2透過水W4の流量が第4所定流量値未満の場合(YES)には、ステップST15へ進む。一方、第2透過水W4の流量が第4所定流量値超過の場合(NO)には、ステップST16へ進む。
ステップST15において、加圧ポンプの吐出側に設けられた供給水弁を操作して、第2透過水ラインを流通する第2透過水の流量が第4所定流量値となるように、供給水の流量を調整する。具体的には、第1RO弁101の開度を増加させて、第2原水ラインL12を流通する原水W1の流量を増加させることにより、第2透過水ラインL3を流通する第2透過水W4の流量を第4所定流量値に調整する。ステップST15の操作の後、ステップST10に戻り、再度各ラインの流量を調整する操作を行う。
ステップST16において、加圧ポンプの吐出側に設けられた供給水弁を操作して、第2透過水ラインを流通する第2透過水の流量が第4所定流量値となるように、供給水の流量を調整する。具体的には、第1RO弁101の開度を減少させて、第2原水ラインL12を流通する原水W1の流量を減少させることにより、第2透過水ラインL3を流通する第2透過水W4の流量を第4所定流量値に調整する。ステップST16の操作の後、ステップST10に戻り、再度各ラインの流量を調整する操作を行う。
図4に示す脱塩水流量調整プロセスでは、先ずステップST20において、脱塩室流入ラインに設けられた第4弁を操作して、脱塩水の流量を第5所定流量値に調整する。具体的には、脱塩室流入ラインL321に設けられた第1EDI弁201を操作して、脱塩水W6の流量を第5所定流量値に調整する。
ステップST21において、濃縮室流入ラインに設けられた第5弁を操作して、濃縮水の流量を第6所定流量値に調整する。具体的には、濃縮室流入ラインL322に設けられた第2EDI弁202を操作して、濃縮水W7の流量を第6所定流量値に調整する。
ステップST22において、電極室流入ラインに設けられた第6弁を操作して、電極水の流量を第7所定流量値に調整する。具体的には、電極室流入ラインL323に設けられた第3EDI弁203を操作して、電極水W8の流量を第7所定流量値に調整する。
ステップST23において、脱塩水W6の流量が第5所定流量値になっているか否かを確認する。脱塩水W6の流量が第5所定流量値と等しい場合(YES)には、脱塩水流量調整プロセスを終え、純水の採水に備える。一方、脱塩水W6の流量が第5所定流量値と等しくない場合(NO)には、ステップST24に進む。
ステップST24において、脱塩水W6の流量が第5所定流量値未満であるか、若しくは第5所定流量値超過かを判定する。脱塩水W6の流量が第5所定流量値未満の場合(YES)には、ステップST25へ進む。一方、脱塩水W6の流量が第5所定流量値超過の場合(YES)には、ステップST26へ進む。
ステップST25において、加圧ポンプの吐出側に設けられた供給水弁を操作して、脱塩室を流通する脱塩水の流量が第5所定流量値となるように、供給水の流量を調整する。具体的には、第1RO弁101の開度を増加させて、第2透過水ラインL3を流通する第2透過水W4の流量を増加させることにより、脱塩水ラインL8を流通する脱塩水W6の流量を第5所定流量値に調整する。ステップST25の操作の後、ステップST10に戻り、再度各ラインの流量を調整する操作を行う。
ステップST26において、加圧ポンプの吐出側に設けられた供給水弁を操作して、脱塩室を流通する脱塩水の流量が第5所定流量値となるように、供給水の流量を調整する。具体的には、第1RO弁101の開度を減少させて、第2透過水ラインL3を流通する第2透過水W4の流量を減少させることにより、脱塩水ラインL8を流通する脱塩水W6の流量を第5所定流量値に調整する。ステップST26の操作の後、ステップST10に戻り、再度各ラインの流量を調整する操作を行う。
上述した本実施形態に係る純水製造方法の第2透過水流量調整プロセスによれば、例えば、以下のような効果が奏される。第2透過水流量調整プロセスでは、第1RO濃縮水リターンラインL5を流通する第1濃縮水W3の流量と、第1RO濃縮水排出ラインL41を流通する第1濃縮水W3の流量と、第2RO濃縮水リターンラインL6を流通する第2濃縮水W5の流量とを順次調整して、これらの流量をそれぞれの所定流量値に一致させるようにしている。
RO膜モジュールの流量調整では、RO膜のファウリングを防止する観点から、最前段に位置する第1RO膜モジュール11の一次側における供給水の循環流量の確保が最も重要であり、次いで第1RO膜モジュール11の一次側における濃縮倍率の管理が重要である。そのため、上述の順番で流量を調整することにより、必要とされる濃縮水の返送流量及び排出流量が確実に得られ、安定した運転を継続して行うことができる。
また、上述した本実施形態に係る純水製造方法の脱塩水流量調整プロセスによれば、例えば、以下のような効果が奏される。脱塩水流量調整プロセスでは、脱塩室21を流通する脱塩水W6と、濃縮室22を流通する濃縮水W7の流量と、電極室23を流通する電極水W8の流量とを順次調整して、これらの流量をそれぞれの所定流量値に一致させるようにしている。
EDIスタックの流量調整では、需要箇所における純水の要求流量を確保する観点から、脱塩水の生産流量が最も重要であり、次いで濃縮室における濃縮倍率の管理が重要である。そのため、上述の順番で流量を調整することにより、純水の要求流量が確実に得られ、安定した運転を継続して行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。実施形態においては、純水製造装置1は、前段の透過水が後段の供給水となるように、第1RO膜モジュール11及び第2RO膜モジュール12が直列に2段で配置された構成とされたが、これに制限されない。例えば、純水製造装置1は、逆浸透膜モジュールが直列に3段以上接続された構成とされてもよい。
また、実施形態においては、EDIスタック20は、濃縮室22及び電極室23に対して第2透過水W4が個別に供給されると共に、濃縮水W7及び電極水W8が分離して排出される構成とされたが、これに制限されない。例えば、EDIスタック20は、その内部において、濃縮室22と電極室23への分配流路が共通になっていてもよく、更に濃縮室22と電極室23からの集合流路が共通になっていてもよい。
1 純水製造装置
4 原水タンク(貯水タンク)
5 加圧ポンプ
6 インバータ
11 第1RO膜モジュール(逆浸透膜モジュール、第1逆浸透膜モジュール)
12 第2RO膜モジュール(逆浸透膜モジュール、第2逆浸透膜モジュール)
20 EDIスタック(電気脱イオンスタック)
30 制御部
32 入力操作部(インターフェース部)
43 タンク内温度センサ43
43A 第2透過水ライン温度センサ
101 第1RO弁(供給水弁)
102 第2RO弁(第1弁)
103 第3RO弁(第2弁)
104 第4RO弁(第3弁)
201 第1EDI弁(第4弁)
202 第2EDI弁(第5弁)
203 第3EDI弁(第6弁)
L1 原水ライン(供給水ライン)
L2 第1透過水ライン(透過水ライン)
L3 第2透過水ライン(透過水ライン)
L5 第1RO濃縮水リターンライン(第1濃縮水リターンライン)
L6 第2RO濃縮水リターンライン(第2濃縮水リターンライン)
L41 第1RO濃縮水排出ライン(第1濃縮水排出ライン)
W1 原水(供給水)
W2 第1透過水(透過水)
W3 第1濃縮水(濃縮水)
W4 第2透過水(透過水)
W5 第2濃縮水
W6 脱塩水
W7 濃縮水
W8 電極水

Claims (5)

  1. 供給水を貯留する貯水タンクと、
    供給水を透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜モジュールと、
    供給水を前記逆浸透膜モジュールに向けて吐出する加圧ポンプと、
    透過水を脱塩処理して脱塩水を得る電気脱イオンスタックと、
    供給水を前記逆浸透膜モジュールに流通させる供給水ラインと、
    透過水を前記電気脱イオンスタックに流通させる透過水ラインと、
    前記加圧ポンプを駆動するインバータと、
    前記インバータから出力される駆動周波数又は駆動電圧を制御可能な制御部と、
    前記駆動周波数又は駆動電圧を調整するための手動による調整用入力と、前記調整用入力を受付け可能とするための受付許可入力とを受け付ける入力インターフェース部とを備える純水製造装置。
  2. 前記逆浸透膜モジュールは、第1逆浸透膜モジュールと第2逆浸透膜モジュールとを備え、
    前記第1逆浸透膜モジュールは、供給水を第1透過水と第1濃縮水とに分離し、
    前記加圧ポンプは、供給水を前記第1逆浸透膜モジュールに向けて吐出し、
    前記第2逆浸透膜モジュールは、第1透過水を第2透過水と第2濃縮水とに分離し、
    前記電気脱イオンスタックは、第2透過水を脱塩処理して脱塩水を得て、
    前記供給水ラインは、供給水を前記第1逆浸透膜モジュールに流通させ、
    前記透過水ラインは、第1透過水ラインと第2透過水ラインとを備え、
    前記第1透過水ラインは、第1透過水を前記第2逆浸透膜モジュールに流通させ、
    前記第2透過水ラインは、第2透過水を前記電気脱イオンスタックに流通させる、請求項1に記載の純水製造装置。
  3. 前記貯水タンク内の供給水の温度又は前記第2透過水ライン内の第2透過水の温度を検出する温度センサを備え、
    前記制御部は、前記温度センサにより検出した温度に基づいて、第2透過水の流量が予め設定された目標流量値となるように、前記インバータに対して制御を行う、請求項2に記載の純水製造装置。
  4. 請求項2に記載の純水製造装置を用いて純水を製造する方法であって、
    第1濃縮水の一部を前記貯水タンクへ返送させる第1濃縮水リターンラインに設けられた第1弁により、前記第1濃縮水リターンラインを流通する第1濃縮水の流量を第1所定流量値に調整するステップと、
    第1濃縮水の残部を装置外へ排出させる第1濃縮水排出ラインに設けられた第2弁により、前記第1濃縮水排出ラインを流通する第1濃縮水の流量を第2所定流量値に調整するステップと、
    第2濃縮水を前記貯水タンクへ返送させる第2濃縮水リターンラインに設けられた第3弁により、前記第2濃縮水リターンラインを流通する第2濃縮水の流量を第3所定流量値に調整するステップと、
    第2透過水の流量が第4所定流量値となっているか否かを確認するステップとを含み、
    第2透過水の流量が第4所定流量値となっていない場合には、前記加圧ポンプの吐出側に設けられた供給水弁により、第2透過水の流量が第4所定流量値となるように、供給水の流量を調整するステップを更に含む純水製造方法。
  5. 第2透過水を前記電気脱イオンスタックの脱塩室に流入させる脱塩室流入ラインに設けられた第4弁により、脱塩水の流量を第5所定流量値に調整するステップと、
    第2透過水を前記電気脱イオンスタックの濃縮室に流入させる濃縮室流入ラインに設けられた第5弁により、濃縮水の流量を第6所定流量値に調整するステップと、
    第2透過水を前記電気脱イオンスタックの電極室に流入させる電極室流入ラインに設けられた第6弁により、電極水の流量を第7所定流量値に調整するステップと、
    脱塩水の流量が第5所定流量値となっているか否かを確認するステップとを含み、
    脱塩水の流量が第5所定流量値となっていない場合には、脱塩水の流量が第5所定流量値となるように、前記供給水弁により、供給水の流量を調整するステップを更に含む請求項4に記載の純水製造方法。

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