JP2014108120A - 加熱送風装置 - Google Patents

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康訓 松井
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Abstract

【課題】より確実にカバーの除電を行うことのできる加熱送風装置を得る。
【解決手段】加熱送風装置は、吸入口4aから吐出口4bに至る送風流路4が設けられ、外郭を構成するハウジング3と、ハウジング3内に設けられ、第1電極51および第2電極52を有して放電によりイオンを発生するイオン発生部50と、を備えている。そして、ハウジング3の内壁に当接して第2電極52のハウジング3に対する相対移動を規制する規制部60を形成した。
【選択図】図9

Description

本発明は、使用者の髪にイオンを供給する加熱送風装置に関するものである。
従来、加熱送風装置として、第1および第2電極を有するイオン発生部を搭載したものが知られている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1では、第1電極と第2電極との間に高電圧を印加して放電を行うことでイオンを生成し、生成したイオンをカバーに形成されたイオン吹出口から吹き出すようになっている。そして、イオン吹出口から吹き出したイオンを髪にあてることで、髪ケア効果を高めている。
さらに、この特許文献1では、下流側に位置するイオン発生部を覆うカバーを加熱送風装置の内部に配置された内側部材に接続させることで、カバーの帯電を除去できるようにし、イオン放出口からのイオン放出の安定化を図っている。
特開2009−268502号公報
しかしながら、上記従来の構成では、加熱送風装置の内筒にイオン発生部の下部を取り付けるだけで、当該イオン発生部を加熱送風装置の内筒に取り付けている。
そのため、組み立て時のばらつき等により、イオン発生部が傾いて取り付けられてしまうおそれがある。
このように、イオン発生部が傾いた状態で取り付けられてしまうと、例えば、カバーの帯電除去のためにカバーの接続部をイオン発生部のグラウンド電極に接続する際に、カバーの接続部をグラウンド電極に十分に接続させることができず、カバーがイオン放出口から吐出されたイオンにより帯電してしまうおそれがある。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、より確実にカバーの除電を行うことが可能な加熱送風装置を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の加熱送風装置は、吸入口から吐出口に至る送風流路が設けられ、外郭を構成するハウジングと、前記ハウジング内に設けられ、第1電極および第2電極を有して放電によりイオンを発生するイオン発生部と、前記イオン発生部で発生されたイオンが流れるイオン流路と、前記イオン流路の下流側に設けられ、前記イオンが放出されるイオン放出口とを備えている。
そして、前記イオン放出口をカバーするとともに前記イオンが放出可能に構成されたカバーと、前記カバーの内側に設けられ、前記カバーと前記第2電極とを電気的に接続する接続部と、前記ハウジングの内壁に当接して前記第2電極の前記ハウジングに対する相対移動を規制する規制部と、を備えたものである。
これによって、組み立て時のばらつきを低減して、カバーの除電をより確実に行うことが可能となる。
本発明の加熱送風装置によれば、より確実にカバーの除電を行うことができるようになる。
本発明の実施の形態1における加熱送風装置の側面図である。 本発明の実施の形態1における加熱送風装置の斜視図である。 本発明の実施の形態1における加熱送風装置を吹出口側から見た正面図である。 本発明の実施の形態1における加熱送風装置を吸入口側から見た背面図である。 本発明の実施の形態1における加熱送風装置の断面図である。 本発明の実施の形態1における加熱送風装置の本体部内で金属微粒子生成部とミスト生成部が設けられる部分を示す平面図である。 本発明の実施の形態1における加熱送風装置のミスト生成部が設けられる部分を拡大して示す断面図である。 本発明の実施の形態1における加熱送風装置のミスト生成部が設けられる部分を拡大して示す平面図である。 本発明の実施の形態1における加熱送風装置のミスト生成部の電極部分を拡大して示す断面図である。 本発明の実施の形態1における加熱送風装置のミスト生成部の電極部分を拡大して示す平面図である。 本発明の実施の形態1におけるミスト生成部の斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるミスト生成部の正面図である。 本発明の実施の形態1におけるミスト生成部の断面図である。 本発明の実施の形態1におけるミスト生成部の第1電極と第2電極との関係を模式的に示す側面図である。 本発明の実施の形態1におけるミスト生成部の第1電極を模式的に示す側面図である。 本発明の実施の形態1における加熱送風装置を表示部側で切断した断面図である。 本発明の実施の形態1における加熱送風装置の表示部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施の形態1における加熱送風装置の表示部を拡大して示す側面図である。 本発明の実施の形態1における加熱送風装置の表示部の構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例における加熱送風装置の断面図である。
第1の発明は、吸入口から吐出口に至る送風流路が設けられ、外郭を構成するハウジングと、前記ハウジング内に設けられ、第1電極および第2電極を有して放電によりイオンを発生するイオン発生部と、を備えた加熱送風装置である。
そして、前記イオン発生部で発生されたイオンが流れるイオン流路と、前記イオン流路の下流側に設けられ、前記イオンが放出されるイオン放出口と、前記イオン放出口をカバーするとともに前記イオンが放出可能に構成されたカバーと、前記カバーの内側に設けられ、前記カバーと前記第2電極とを電気的に接続する接続部と、を備えている。
さらに、前記ハウジングの内壁に当接して前記第2電極の前記ハウジングに対する相対移動を規制する規制部を備えたものである。
これにより、組み立て時のばらつきが低減され、カバーの帯電をより確実に除電できるようになり、使用者の髪に対して、常時十分な量のイオンを供給することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の前記イオン発生部は、前記第2電極を保持する第1保持部を備えており、前記規制部が前記第1保持部に設けられているものである。
これにより、ハウジングに対する第2電極の位置精度が増加し、より確実にカバーの接続部を第2電極に接続することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の前記カバーは、前記ハウジングに形成された開口を覆うように当該ハウジングに取り付けられており、前記カバーを前記ハウジングに取り付けた際に、前記カバーと前記第2電極とが前記接続部によって電気的に接続されるようになっているものである。
さらに、前記規制部は、前記第1保持部から前記カバーの前記ハウジングへの取り付け方向と交差する方向に突出する突片であり、前記突片は、少なくとも前記カバーの前記ハウジングへの取り付け方向側の面が前記ハウジングの内壁に当接しているものである。
これにより、カバーのハウジングへの取り付け時にイオン発生部が位置ずれしてしまうのが抑制され、より確実にカバーの接続部を第2電極に接続することができる。
第4の発明は、特に、第1から第3のいずれか1つの発明の前記第2電極は、前記第1電極よりも前記イオン放出口側に配置されるとともに、当該第2電極には開口部が形成されており、前記第2電極における前記開口部の周縁部が、前記第1電極の反対側に凸となるドーム状に形状されているものである。
これにより、第1電極と第2電極間の電界強度が増加し、イオン以外に髪に有効な成分である酸性成分を多く発生させて、使用者の髪に供給することができる。
第5の発明は、第1から第4のいずれか1つの発明の前記イオン発生部は、少なくとも前記第1電極を冷却する冷却部を備え、空気中の水分を前記冷却部により冷却された前記第1電極に結露させるとともに放電により静電霧化させるように構成されており、前記イオン発生部の前記第1電極の基部側には、当該第1電極の周囲を覆うとともに前記結露された水分を保持可能な第2保持部が設けられているものである。
これにより、イオン発生部から発生する髪に有効な成分を増加することができるとともに、第1電極に結露した水のうちで、静電霧化に使用しない余剰な水滴を第2保持部にて保持し、加熱送風装置の使用中に大きな水滴が飛散しないようにすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態における加熱送風装置の側面図を示すものである。
本実施形態にかかる加熱送風装置としてのヘアドライヤ1は、使用者が手で握る部分としての把持部1aと、把持部1aと交差する方向に結合された本体部1bとを備えている。そして、使用時には把持部1aと本体部1bとで略T字状あるいは略L字状(本実施形態では略T字状)の外観を呈するように折り畳み可能に構成されている。
把持部1aの突出端部からは、電源コード2が引き出されている。また、把持部1aは、本体部1b側の根元部1cと先端部1dとに分割されており、これら根元部1cと先端部1dとが、連結部1eを介して回動可能に連結されている。先端部1dは、本体部1bに沿う位置まで折り畳むことができるようになっている。
ヘアドライヤ1の外壁をなすハウジング3は、複数の分割体を継ぎ合わせて構成されている。ハウジング3の内部には空洞が形成されており、この空洞内に、各種電気部品が収容されている。
本体部1bの内部には、その長手方向(図5の左右方向)の一方側(右側)の入口開口(吸入口)4aから出口開口(吐出口)4bに至る風洞(送風流路)4が形成されており、この風洞4内に収容されたファン5を回転させることによって空気流W1が形成される。すなわち、空気流W1は、外部から入口開口4aを介して風洞4内に流入し、当該風洞4内を通って出口開口4bから外部に排出される。
入口開口(吸入口)4aは、網目状の枠体81で覆われており、この枠体81の開口部81aの形状はハニカム形状となっている。こうすることで、桟部81bの強度を均等に確保させつつ入口開口(吸入口)4aの総開口面積を大きくとることができ、風量の増大を図ることができるようになる。
また、枠体81には、図5に示すように、開口率が55〜90パーセント程度であって、300〜650nm程度の網目幅のメッシュ82が一体成形されている。このメッシュ82は、例えば金属やポリエステルなどの難燃性樹脂を用いることができ、このように網目幅の細かいメッシュ82を一体成形することで、細かい埃や毛髪などが空気流路内に入ってしまうのをより確実に抑制できるようにしている。
また、本体部1bにおいて、ハウジング3の外筒3aの内部には、略円筒状の内筒6が設けられており、空気流W1はこの内筒6の内側を流れるようになっている。内筒6の内側では、最も上流側にファン5が配置され、その下流側にファン5を駆動するモータ7が配置され、モータ7のさらに下流側に加熱機構としてのヒータ8が配置されている。
ヒータ8を作動させたときには、出口開口4bから温風が吹き出されることになる。なお、本実施形態では、ヒータ8は、帯状かつ波板状の電気抵抗体を内筒6の内周に沿って巻回して配置したものとして構成されているが、かかる構成には限定されない。
そして、本体部1b内で、ハウジング3と内筒6との間に形成された空洞9に、2つ(複数)の金属微粒子生成部(イオン発生部)30,40や、ミスト生成部(イオン発生部)50、ミスト生成部50に電圧を印加する電圧印加回路12等が収容されている。また、空洞9の電圧印加回路12が収容された部位とは別の部位には、金属微粒子生成部30,40に電圧を印加する電圧印加回路(図示せず)が収容されている。
電圧印加回路12および金属微粒子生成部30,40に電圧を印加する電圧印加回路(図示せず)は、把持部1a内、または本体部1b内で把持部1aの延長線上となる領域に配置するのが好適である。使用者が把持部1aを持ったときに、電圧印加回路12および電圧印加回路(図示せず)の質量に起因する回転モーメントを小さくして、使用者の手に作用する負荷を小さくするためである。
また、これら電圧印加回路12および電圧印加回路(図示せず)を、内筒6を挟んで相互に反対側となる位置に配置するのが好適である。こうすれば、電圧印加回路12と電圧印加回路(図示せず)との相互干渉による電圧の低下や不安定化等の不具合を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、空洞9の側面部分(空洞9の電圧印加回路12が収容された部位とは別の部位)に、温風と冷風の切り換えや動作モード等を行うスイッチ部(図示せず)が収容されている。
また、把持部1aの先端部1d内の空洞には、電源のONとOFFとの切り換え等を行う別のスイッチ部16が収容されている。これら電気部品同士は、金属導体等からなる芯線を絶縁性樹脂等で被覆したリード線17によって接続されている。
なお、金属微粒子生成部30に繋がるリード線17、金属微粒子生成部40に繋がるリード線17およびミスト生成部50に繋がるリード線17は、相互に交叉させることなく極力離間させて配索するのが好適である。それぞれのリード線17を流れる電流の相互干渉によって、金属微粒子生成部30,40あるいはミスト生成部50で所望の電圧が得られなくなったり、電圧が不安定になったりするのを抑制するためである。
本実施形態では、スイッチ部16は、ハウジング3の表面に露出した操作子18を操作することで、内部接点の開閉状態を切り換えることができるように構成されている。本実施形態では、操作子18を上下方向にスライドさせることで、内部接点の開閉状態を多段階に切り換えることができるようにしている。
具体的には、電源オフ、弱風、中風、強風の4つのモードに切り換えることが可能となっており、操作子18を最下部に位置させた状態が電源オフとなっている。そして、操作子18を最下部から一段階上方にスライドさせると、電源オン状態となって、弱風が送風されるようになる。さらに、操作子18を一段階上方にスライドさせると、中風が送風され、操作子18を最上部までスライドさせると、強風が送風されるようになっている。
一方、温風と冷風の切り換えや動作モード等を行うスイッチ部(図示せず)は、ハウジング3の表面に形成した操作子19を操作する(撓ませる)ことで、内部接点の開閉状態を切り換えることができるように構成されている。そして、操作子19の上方には、現在選択されているモードを表示する表示部14が形成されている。
これらのスイッチ部や表示部14などは、制御基板10上のマイコンと電気的に接続されている。
本実施形態では、操作子19を操作する(撓ませる)ことで、基本的に「HOT」「温冷」「COLD」「SCALP」の4つの風温モードを切り換えることができるようにしている。
ここで、「HOT」とは、温風を出力するモードであって、通常の使用時に毛髪にあたる風の温度が約70℃から80℃となるようにしたモードである。
また、「温冷」とは、例えば冷風5秒、温風7秒といったように、温風と冷風を交互に出力するモードである。なお、本実施形態では、図18に示すように、「温冷」モードの際には、矢印が表示されるとともに、温風と冷風の出力に応じて「HOT」と「COLD」が交互に表示されるようにしている。
また、「COLD」とは、冷風を出力するモードであって、通常の使用時に毛髪にあたる風の温度が約30℃となるようにしたモードである。
また、「SCALP」とは、低温風を出力するモードであって、通常の使用時に毛髪にあたる風の温度が約50℃となるようにしたモードである。この「SCALP」モードは、主として頭皮のケアを行う際に選択されるモードである。
そして、操作子18を上方にスライドさせて電源オン状態にすると、マイコンが通電され、現在の風温モードに応じた駆動信号でヒータ8が駆動されるとともに、現在の風温モードを表示するように表示部14の風温表示が制御される。なお、操作子18を上方にスライドさせて単に電源オン状態にした状態では、「HOT」モードが選択されており、温風が送風される。
そして、操作子19を操作するたびに、押下信号がマイコンに送られて4つの風温状態が「温冷」モード、「COLD」モード、「SCALP」モード、「HOT」モードの順に切り替わるようになっている。
さらに、本実施形態では、表示部14に「SKIN」の文字が形成されており、弱風モードで、「COLD」を選択した場合に、「COLD」とともに「SKIN」が表示されるようにしている。
すなわち、弱風モードで、「COLD」を選択した場合には、「SKIN」モードとして使用することもできるようになっている。なお、「SKIN」モードは、ミスト等が含まれた冷風を肌に当てることで肌の水分保湿を適度な状態となるようにする等、肌のケアを行う際に選択されるモードである。
このヘアドライヤ1では、図16に示すように、風温制御のためにスイッチング素子(サイリスタ)Tを用いているのであるが、要冷却部材であるスイッチング素子Tの冷却は、ファン5駆動によって生じる冷風を利用している。また、スイッチング素子Tの放熱部66に放熱板67をビス止め固定し、コの字形状67aに放熱板67を延長することで、冷却効率を高めている。
以下、表示部14の構成を更に詳しく説明する。
表示部14は、「HOT」、「温冷」、「COLD」、「SCALP」および「SKIN」の5つの文字や絵柄を表示するものであり、制御基板10上に実装されたチップ型の発光ダイオード11と、発光ダイオード11の光を拡散する白色乃至乳白色の拡散板13と、透明樹脂からなる表示パネル15とからなる。
表示パネル15は、ハウジング3と別体に形成して両面接着テープでハウジング3に固定してもよいし、ハウジング3と一体に形成してもよい。表示パネル15の裏面15aには、図19に示すように、外部光を反射するハーフミラー層15Bを印刷または転写により設ける。
また、このハーフミラー層15Bの上面の発光ダイオード11と対向する面には、発光ダイオード11からの光を選択的に遮光する遮光層15Cを印刷または塗装により設ける。“選択的に遮光する”とは、風温表示「HOT」、「温冷」、「COLD」、「SCALP」および「SKIN」などの文字や絵柄が表れるように、特定の領域(例えば、文字部分以外の領域)を遮光するという意味である。
電源オフの状態では、発光ダイオード11が発光していないので、ヘアドライヤ1の内部が暗い。そのため、ヘアドライヤ1の外部が明るくても、外部光がハーフミラー層15Bにより反射されるため、内部部品や風温表示を見えにくくすることができる。
電源をオンにすると、発光ダイオード11が発光し、その光が遮光層15Cとハーフミラー層15Bを透過して外部に照射される。このとき、遮光層15Cにより文字部分以外の領域については遮光されるので、外部には風温表示の文字が表れることになる。
ここで、本実施形態では、図19に示すように、表示パネル15の裏面15aに文字や絵柄に対応する溝部15bを設け、当該溝部15bを設けた状態で、表示パネル15の裏面15aにハーフミラー層15Bを印刷または転写により設けるようにした。
このとき、図19に示すように、溝部15bの開口側の角部15cがハーフミラー層15Bによって覆われるようにした。そして、ハーフミラー層15Bの上面に遮光層15Cを印刷または塗装により設けるようにした。このとき、溝部15bの開口の全てが遮光層15Cによって覆われてしまわないようにしている。すなわち、遮光層15Cは、溝部15bの少なくとも中央部が開口するように設けられている。
かかる構成とすることで、電源オフの状態では、発光ダイオード11が発光していないので、表示部14の表面では外光が反射されて、表示部14の表面がミラー状の見た目となる。
一方、電源オンの状態で発光ダイオード11が発光しているときは、溝部15bの開口している部位から光が透過し、動作中の風温の表示のみが浮き出るようにすることができる。
さらに、本実施形態では、溝部15bの開口側の角部15cをハーフミラー層15Bによって覆うようにしている。そのため、発光ダイオード11が発光しているときに、ハーフミラー層15Bによって覆われた部分に比較的暗くなる暗所(影)が形成される。その結果、浮き出る表示部分の縁が明確となり、表示部分の視認性を向上させることができるようになる。
なお、制御基板10にフックによって固定される拡散板13および発光ダイオード11は、風温表示「HOT」、「温冷」、「COLD」、「SCALP」および「SKIN」に応じて分割して設けられている。そして、個々の発光ダイオード11は、対応する表示内容によって異なる色を発光するようにしている。ただし、同色の発光ダイオード11を発光させるようにすることも可能である。
また、表示部14の印刷色は本体部1bの色に合わせて変更してもよい。ただし、白色やピンク色・ゴールド色等の場合、単色印刷では十分に遮光することができないため、外観用印刷色で印刷した後、遮光用として金属粉末の配合率の高いインク材料を使用しているシルバー系の印刷色にて印刷を行うとよい。
また、本実施形態では、表示部14による表示を風温表示としているが、風量の表示やイオン発生の表示、フィルタ等のメンテナンスの表示でもよい。また、発光ダイオード11での文字表示だけでなく、絵での表示や液晶パネルによる表示等でもよい。
内筒6は、筒状部6aと、筒状部6aから径方向外側に向けて伸びて周方向に分散して配置された複数の支持リブ6b(図5では一箇所のみ図示)と、支持リブ6bを介して筒状部6aに接続され当該筒状部6aの軸方向と略直交する方向に張り出すフランジ部6cと、を有している。
筒状部6aとフランジ部6cとの間には間隙g1が形成されており、この間隙g1を介して空洞9内に空気流W1の一部が分岐されて流入し、分岐流W2が形成されている。なお、分岐流W2の空洞9内への導入口となる間隙g1は、ファン5の下流でありかつヒータ8の上流側となる位置に設けられている。したがって、分岐流W2は、ヒータ8によって加熱される前の、比較的冷たい空気流となる。
そして、分岐流W2の一部はさらに分岐されて分岐流W3となっている。この分岐流W3は、後述する金属微粒子吹出口(イオン放出口)20a,20bやミスト吹出口(イオン放出口)20cを通過せず、内筒6とハウジング3との間を通って出口開口4bの外周部分から吹き出す比較的冷たい空気流となっている。
ハウジング3には、空洞9の出口開口4b側となる位置に、楕円形の貫通孔(開口)3bが形成されており、この貫通孔3bを絶縁性の合成樹脂材料からなるカバー20で塞いである。
このように、本実施形態では、カバー20は、ハウジング3に形成された貫通孔(開口)3bを覆うようにして当該ハウジング3に取り付けられている。また、本実施形態では、カバー20は、ハウジング3に対して図5の左側から右側に移動させることで、ハウジング3に取り付けられている。したがって、本実施形態では、風洞(送風流路)4の下流側から上流側への方向が、カバー20のハウジング3への取り付け方向となっている。
また、カバー20には、金属微粒子吹出口(イオン放出口)20a,20bとミスト吹出口(イオン放出口)20cとがそれぞれ独立して形成されている。
なお、ミスト生成部(イオン発生部)50および金属微粒子生成部(イオン発生部)30,40の前方には、イオンが流れるイオン流路4cが形成されることとなるため、金属微粒子吹出口(イオン放出口)20a,20bおよびミスト吹出口(イオン放出口)20cは、イオン流路4cの下流側に設けられることとなる。
また、カバー20は、金属微粒子あるいはミストによる帯電を抑制するため、ハウジング3よりも導電性を低くするのが好適である。カバー20が帯電すると、その電荷によって、金属微粒子生成部30,40やミスト生成部50から電荷を帯びた金属微粒子およびマイナスイオンやミストが放出されにくくなるからである。
カバー20の帯電を抑制するためには、帯電を起こしにくい材料、例えば、PC(ポリカーボネート)樹脂を用いてカバー20を形成し、カバー20の材質を帯電を起こしにくい材質とするのが好ましい。なお、この部分では、カバー20がヘアドライヤ1の外壁を成している。
また、本実施形態では、金属微粒子吹出口20a,20bの孔径を、ミスト吹出口20cの孔径より小さくしてある。すなわち、ミスト吹出口20cを介してのミスト生成部50のメンテナンスや状態の確認等をより容易に行わせるとともに、金属微粒子吹出口20a,20bを介しての手指や道具等の誤進入を抑制してある。
また、カバー20の内側にはリブ(突部:接続部)21が設けられており、このリブ21を後述するミスト生成部50の放電対向電極(第2電極)52に当接させることで、カバー20の除電を行うようにしている。
このように、本実施形態では、カバー20とミスト生成部(イオン発生部)50、カバー20と金属微粒子生成部(イオン発生部)30,40とで、3つのイオン生成装置100が形成されている。
さらに、本実施形態では、使用者を、ミスト生成部(イオン発生部)50で発生するイオンの電荷(本実施形態ではマイナスの電荷)の反対極に帯電させる帯電部1fを設けている。この帯電部1fは、把持部1aの外表面に露出する導電性樹脂(導電部材)で形成されている。
また、本実施形態では、ミスト吹出口20cの周辺部20dに、金属微粒子吹出口(イオン放出口)20a,20bを形成している。
具体的には、金属微粒子吹出口20aと金属微粒子吹出口20bとを、ミスト吹出口20cが中心となるように並設している。
すなわち、カバー20には、金属微粒子吹出口20a、20bおよびミスト吹出口20cが、ヘアドライヤ1の幅方向(図3の左右方向)に、金属微粒子吹出口20a、ミスト吹出口20c、金属微粒子吹出口20bの順に並ぶように形成されている。
このような配置とすることで、マイナスに帯電しているミストが、ミスト吹出口20cの周辺部20dに形成された金属微粒子吹出口(イオン放出口)20a、20bから吹き出されるマイナスイオンによって、外側へ拡散(離散)してしまうのを抑制できるようにしている。
その結果、ミストの直進性が向上してミストが髪に届きやすくなり、髪ケア効果をより高めることができる。
さらに、ミスト吹出口20cの下流側かつ下方に、ミストの吹き出し方向に延在するように壁部20eを設けている。この壁部20eを設けることで、ミスト吹出口20cから吹き出されたミストが下方に拡散(離散)してしまうのを抑制できるようにしている。
また、金属微粒子生成部30,40およびミスト生成部50は、空洞9内でヘアドライヤ1の幅方向(図3の左右方向)に、金属微粒子生成部30、ミスト生成部50、金属微粒子生成部40の順に並列に配置されている。
そして、ミスト生成部50と、当該ミスト生成部50と隣り合う金属微粒子生成部(マイナスイオン発生部)30、40との間には、遮蔽板(仕切部)6dが設けられている。
そして、図6および図8に示すように、遮蔽板6dを、ヘアドライヤ1の上下方向およびミストの吹き出し方向(図6の左右方向)に延在するように配置することで、金属微粒子やミストが金属微粒子吹出口20a、20bおよびミスト吹出口20cから吹き出される前に混合してしまうのを抑制している。
金属微粒子生成部30,40は、導電性を有する金属材料によって形成される放電極(第1電極)および放電対向電極(第2電極)をそれぞれ有している。
そして、これら放電極と放電対向電極との間に電圧印加回路(図示せず)によって高電圧(本実施形態では、−1kV〜−3kV)を印加して放電(コロナ放電等)を生じさせ、その放電作用によって放電極や放電対向電極等から金属微粒子(金属の分子やマイナスイオン等)を放出させるものである。
この金属微粒子生成部30,40は、ほぼ同一の形状に形成してもよいし、金属微粒子生成部30,40の形状がそれぞれ異なるようにしてもよい。
放電極は、極細の線材として構成することができる。そして、その幅(直径)を、10〜400[μm](好適には30〜300[μm]、より一層好適には50〜200[μm])に設定するのが好ましい。なお、断面形状としては、円形、楕円形、多角形形状等、各種採用することができる。
また、放電極は、例えば、遷移金属(例えば、金、銀、銅、白金、亜鉛、チタン、ロジウム、パラジウム、イリジウム、ルテニウム、オスミウム等)の単体、合金、あるいは遷移金属をメッキ処理した部材等として構成することができる。金属微粒子生成部30,40で生成され放出された金属の微粒子に、金や、銀、銅等が含まれている場合、当該金属の微粒子によって抗菌作用を生じさせることができる。
また、金属の微粒子に、白金、亜鉛、チタン等が含まれている場合、当該金属の微粒子によって抗酸化作用を生じさせることができる。なお、白金の微粒子は、抗酸化作用が極めて高いことが判明している。
また、金属微粒子生成部30,40は、放電作用によってイオン(例えばマイナスイオン、例えばNO2−、NO3−等)を生じさせ、このイオンを、放電極や、放電対向電極、他の金属材料や金属成分を含む部材等に衝突させることで、金属微粒子を生成するものであってもよい。すなわち、放電対向電極や上記他の部材を、上記遷移金属を含む材料によって構成し、これらから金属微粒子を放出させるようにしてもよい。
上記の金属微粒子生成部について発明者らが鋭意研究を重ねた結果、白金微粒子を毛髪等に供給して毛髪に抗酸化作用を付与し、毛髪等のダメージを回復させる際に、白金微粒子に加えて亜鉛微粒子を毛髪等に供給すると毛髪等のダメージをより効果的に回復できることが判明した。
そこで、本実施形態では、金属微粒子生成部30の放電極に含まれる金属を白金、金属微粒子生成部40の放電極に含まれる金属を亜鉛とした。なお、白金を金属微粒子生成部40の放電極に、亜鉛を金属微粒子生成部30の放電極に含ませるようにしてもよい。
ミスト生成部50は、導電性を有する金属材料によって形成される放電極(第1電極)51および放電対向電極(第2電極)52を有している。そして、これら放電極51と放電対向電極52との間に電圧印加回路12によって高電圧(本実施形態では、−3kV〜−5kV)を印加することで放電(コロナ放電等)を生じさせるものである。
本実施形態では、放電極51は針状に形成されており、放電対向電極52は放電極51の先端側に離間配置した板状の部材として形成されている。
放電対向電極52は、図11および図12に示すように、略板状の基体部52aと、基体部52aから突設される端子部52bとを有している。
基体部52aの略中央位置には、金属微粒子の放出口となる円形状の開口部52cが形成されている。図12に示すように、正面視では、放電極51は、開口部52cのほぼ中心に配置される。一方、端子部52bには、リード線17を挿通して結線するための貫通孔52dが穿設されている。
また、ミスト生成部50として、放電極51を冷却するための冷却部53と、当該冷却部53によって放電極51を冷却する際に発生する熱を放熱する放熱フィン54と、を備える静電霧化装置を用いている。
具体的には、ミスト生成部50は、冷却部53としてのペルチェ素子53aおよび熱伝導性を有する部材(例えば金属部材等)からなる冷却板53bとを含んでおり、ペルチェ素子53aによって冷却された冷却板53bの表面に空気中の水分を結露させ、結露水を生じるようになっている。
そして、ミスト生成部50の上流側には、冷却板53bを冷却する際に発生する熱を放熱する放熱フィン54が設けられている。かかる構成では、供給された水、すなわち結露水が、放電作用によって微粒化され、ナノメータサイズの非常に細かいミスト(マイナスイオンを含むマイナスに帯電されたミスト)が生成される。
また、金属微粒子生成部30,40およびミスト生成部50は、内筒6の上壁6fから突設された固定リブ(固定部材)6gに載置することで、金属微粒子生成部30,40およびミスト生成部50が内筒6の上方に固定されている。ミスト生成部50は、放熱フィン54の下部に取付板55が設けられており、この取付板55を固定リブ(固定部材)6gに取り付けることで、内筒6の上方に固定されている。
なお、固定リブ6gの形状や突出位置を様々に設定することで、空洞(分岐流路)9を流れる風の風向や風量を所望の量とすることが可能である。すなわち、固定リブ6gは、空洞(分岐流路)9を流れる風の風向や風量を制御する制御手段として利用することができる。
そして、放電対向電極(第2電極)52とリブ(突部:接続部)21とを、前後方向(カバー20とミスト生成部50との組付方向)と交差する方向で対向する面で接触させている。
具体的には、放電対向電極(第2電極)52は、前後方向(カバー20とミスト生成部50との組付方向)前方に面する前面52gと、ヘアドライヤ1の幅方向(カバー20とイオン発生部50との組付方向と交差する方向)外側に面する側面52hとを備えている。そして、放電対向電極(第2電極)52の側面52hにリブ21を面接触させている。
さらに、本実施形態では、リブ21は、放電対向電極(第2電極)52の前面52gにも面接触している。
具体的には、リブ21は、カバー20の裏面の4箇所に突設されており、2つのリブ21が、放電対向電極(第2電極)52の基体部52aの外周で、放電対向電極(第2電極)52の前面52gおよび側面52hに接触するようにしている。
なお、4つのリブ21には、先端側に放電対向電極(第2電極)52の挿入をガイドするガイド斜面21aが形成されており、ガイド斜面21aに連設するように横側当接面21bが形成されている。そして、横側当接面21bに連設するように前側当接面21cが形成されている。
また、4つのリブ21は、2つのリブ21が互いに対向するように、90度ずつずらした位置に設けられている。このとき、4つのリブ21は、互いに対向するリブ21のガイド斜面21a同士、横側当接面21b同士が対向するように設けられている。そして、互いに対向するガイド斜面21aは、先端(後方)に向かうにつれて幅広のテーパ状となるように形成されている。
そして、互いに対向する横側当接面21bの幅が、放電対向電極(第2電極)52の基体部52aの径よりも若干幅狭となるようにすることで、放電対向電極(第2電極)52が互いに対向するリブ21によって狭持されるようにするのが好適である。
さらに、本実施形態では、ミスト生成部(イオン発生部)50は、放電極(第1電極)51と放電対向電極(第2電極)52との位置を規制する固定用リブ56を複数備えている。
具体的には、3つの固定用リブ56が90度ずつずらした位置に設けられている。
また、放電対向電極(第2電極)52の基体部52aの外周の3箇所には貫通孔52fが形成されており、この貫通孔52fに固定用リブ56をそれぞれ挿入することで、放電極(第1電極)51と放電対向電極(第2電極)52との位置を規制している。
このとき、固定用リブ56とリブ21とが接触しないようにするのが好適である。
また、本実施形態では、ミスト生成部50は、保持部57を備えており、放電極51および放電対向電極52が保持部57によって保持されている。
放電極51は、保持部57に形成された挿入孔57aに基部51aを挿入することで保持部57に保持されている。
一方、放電対向電極52は、放電極51側の面(後面)52iを保持部57の座面57bに突き当てることで、保持部57に保持されている。なお、保持部57の前方上部には、前方(上流側)に突出する壁部57cが形成されており、この壁部57cは、図12に示すように、正面視で、湾曲した輪郭形状をしている。
そして、放電対向電極52の上部52jを、壁部57cの湾曲形状と対応させた形状とし、放電対向電極52の上部52jが壁部57cの湾曲部分に収容されるようにしている。こうして、放電対向電極52の保持部57に対する位置ずれが抑制されるようにしている。
また、保持部57には、筒状部57dが設けられており、筒状部57dの挿通孔57eに放電極51の基部51aが挿入されている。
ここで、本実施形態では、ハウジング3の内壁3cに当接して放電対向電極(第2電極)52のハウジング3に対する相対移動を規制する規制部60を設け、組み立て時のばらつき等によりイオン発生部50が傾いて取り付けられてしまうのを抑制できるようにした。
具体的には、イオン発生部50に設けられた保持部(第1保持部)57に規制部60を設けるようにした。
本実施形態では、保持部(第1保持部)57から上方(カバー20のハウジング3への取り付け方向と交差する方向)に突出する突片57fを設けている。
そして、突片57fの後面(少なくともカバー20のハウジング3への取り付け方向側の面)57gをハウジング3の内壁3cに下方に突出するように形成された突部3dの前面3eに当接させることで、放電対向電極(第2電極)52がハウジング3に対して後方に相対移動してしまうのを規制するようにした。
このように、本実施形態では、放電対向電極(第2電極)52を保持する保持部(第1保持部)57が放電対向電極(第2電極)52のハウジング3に対する相対移動を規制する規制部60を兼ねるようにした。
なお、規制部60としての突片57fをハウジング3の内壁3cに挟持させることで、放電対向電極(第2電極)52をハウジング3に対して固定するようにしてもよい。こうすれば、より確実に、放電対向電極(第2電極)52のハウジング3に対する位置ずれを抑制することができるようになる。
また、本実施形態では、放電対向電極(第2電極)52が放電極(第1電極)51よりもミスト吹出口(イオン放出口)20c側に配置されており、この放電対向電極(第2電極)52には開口部52cが形成されている。なお、開口部52cは、中央部に設ける必要はなく、正面視で放電極(第1電極)51の先端51bからずれた位置に形成されていてもよく、また傾いた形状であってもよい。
また、放電対向電極(第2電極)52の開口部52cの面積は、髪の静電気を抑制するための電荷を発生するために7mm以上とすることが望ましい。本実施形態では、口径4mmの開口部52cを形成している。
そして、放電対向電極(第2電極)52における開口部52cの周縁部52kが、放電極(第1電極)51の反対側に凸となるドーム状に形状されている。この周縁部52kは、例えば、厚さ0.5mmの薄板に開口を設け、当該開口部の周縁を一方側に曲げ加工することにより形成することができる。
さらに、本実施形態では、図14に示すように、放電極(第1電極)51の先端51bに付着した水滴の先端Aからの距離が略同一(本実施形態では、2.25mm)となるように、周縁部52kの放電極(第1電極)51側の面52lを形成している。
また、イオン発生部50の放電極(第1電極)51の基部51a側には、放電極(第1電極)51の周囲を覆うとともに結露された水分を保持可能な第2保持部としての筒状部57dが設けられている。
このとき、筒状部57dの内面から放電極(第1電極)51までの距離が0.1mmから0.5mm程度とするのが好ましい。こうすれば、表面張力が働き、結露した水の保持能力を高くすることができる。
なお、筒状部57dは保持部57とは別体に形成してもよい。また、本実施形態では、筒状部57dの形状を円筒状としているが、三角形や四角形、複数の溝を有した形状とすることも可能である。
以上、説明したように、本実施形態では、ヘアドライヤ1は、入口開口(吸入口)4aから出口開口(吐出口)4bに至る風洞(送風流路)4が設けられ、外郭を構成するハウジング3を備えている。そして、ハウジング3内には、放電極(第1電極)51および放電対向電極(第2電極)52を有して放電によりイオンを発生するイオン発生部50を備えている。
そして、イオン発生部50で発生されたイオンが流れるイオン流路4cと、イオン流路4cの下流側に設けられ、イオンが放出されるミスト吹出口(イオン放出口)20cと、ミスト吹出口(イオン放出口)20cをカバーするとともにイオンが放出可能に構成されたカバー20と、カバー20の内側に設けられ、カバー20と放電対向電極(第2電極)52とを電気的に接続するリブ(接続部)21と、を備えている。
さらに、ヘアドライヤ1は、ハウジング3の内壁3cに当接して放電対向電極(第2電極)52のハウジング3に対する相対移動を規制する規制部60を備えたものである。
これにより、組み立て時のばらつきが低減され、カバー20の帯電をより確実に除電できるようになり、使用者の髪に対して、常時十分な量のイオンを供給することができる。
また、本実施形態では、放電対向電極(第2電極)52を保持する保持部(第1保持部)57を備えており、規制部60が保持部(第1保持部)57に設けられている。
これにより、ハウジング3に対する放電対向電極(第2電極)52の位置精度が増加し、より確実にカバー20のリブ(接続部)21を放電対向電極(第2電極)52に接続することができる。
また、カバー20は、ハウジング3に形成された開口3bを覆うように当該ハウジング3に取り付けられており、カバー20をハウジング3に取り付けた際に、カバー20と放電対向電極(第2電極)52とがリブ(接続部)21によって電気的に接続されるようになっている。
さらに、保持部(第1保持部)57からカバー20のハウジング3への取り付け方向と交差する方向に突出する突片57fを規制部60とし、突片57fの少なくともカバー20のハウジング3への取り付け方向側の面57gがハウジング3の内壁3cに下方に突出するように形成された突部3dの前面3eに当接させている。
これにより、カバー20のハウジング3への取り付け時にイオン発生部50が位置ずれしてしまうのが抑制され、より確実にカバー20のリブ(接続部)21を放電対向電極(第2電極)52に接続することができる。
また、放電対向電極(第2電極)52は、放電極(第1電極)51よりも下流側(イオン放出口側)に配置されるとともに、当該放電対向電極(第2電極)52には開口部52cが形成されている。そして、放電対向電極(第2電極)52における開口部52cの周縁部52kが、放電極(第1電極)51の反対側に凸となるドーム状に形状されている。
これにより、放電極(第1電極)51と放電対向電極(第2電極)52間の電界強度が増加し、イオン以外に髪に有効な成分である酸性成分を多く発生させて、使用者の髪に供給することができる。
また、イオン発生部50は、少なくとも放電極(第1電極)51を冷却する冷却部53を備え、空気中の水分を冷却部53により冷却された放電極(第1電極)51に結露させるとともに放電により静電霧化させるように構成されている。そして、イオン発生部50の放電極(第1電極)51の基部51a側には、当該放電極(第1電極)51の周囲を覆うとともに結露された水分を保持可能な筒状部(第2保持部)57dが設けられている。
これにより、イオン発生部50から発生する髪に有効な成分を増加することができるとともに、放電極(第1電極)51に結露した水のうちで、静電霧化に使用しない余剰な水滴を筒状部(第2保持部)57dにて保持し、ヘアドライヤ1の使用中に大きな水滴が飛散しないようにすることができる。このことは、特に、スキンケアを行う場合に有効である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、図20に示すように、加熱送風装置としてのブラシ付きヘアドライヤ1Aに本発明を適用することも可能である。ブラシ付きヘアドライヤ1Aは、電源をオンすることで、ハウジング3を構成するブラシ部3fの吐出口4bから冷風や温風などの風が吹き出されるようになっている。
そして、吹き出された風がブラシ部3fの内部を通過してブラシ3gの形成面から吹き出し、ブラシ3gで毛髪を梳かしつつ風を当てることができるようにしたものである。このブラシ付きヘアドライヤ1Aのハウジング3内にもイオン発生部50が設けられており、ミストなどのイオンを供給することができるようになっている。
また、上記各実施形態では、イオン発生部として、金属微粒子およびマイナスイオンを生成する金属微粒子生成部を例示したが、金属微粒子は生成せず、単にマイナスイオンを生成するものを用いてもよい。
また、プラスイオンを生成するイオン生成装置にあっても、本発明を適用することができる。このように、プラスイオンを生成すると、ウィッグなどの人工毛をつけた毛髪に使用する場合に有効である。ウィッグなどの人工毛はマイナスに帯電しやすいので、プラスイオンを供給することで、静電気が生じてしまうのを抑制することができるためである。
また、上記各実施形態では、ミスト生成部およびマイナスイオン発生部として放電極(第1電極)と対向する放電対向電極(第2電極)を有するものを例示したが、第2電極を放電極(第1電極)と対向しない位置に設けたものを用いてもよい。
また、上記各実施形態では、金属微粒子吹出口(イオン放出口)を2つ形成したものを例示したが、金属微粒子吹出口(イオン放出口)を3つ以上形成することも可能である。
また、上記実施形態では、分岐流によって、金属微粒子およびミストを吹き出すようにしたものを例示したが、分岐流がない場合でも、金属微粒子およびミストを対応する吹出口から吹き出すことができる。
また、カバーやハウジング、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
以上のように、本発明にかかる加熱送風装置は、カバーの帯電を安定して除去することができるとともに、髪にしっとり感を与えるなどの効果のある成分や微小なミストを安定して多く発生することが可能となるので、頭皮や顔、身体などの水分付与等の用途にも適用できる。
1 ヘアドライヤ(加熱送風装置)
1A ブラシ付きヘアドライヤ
3 ハウジング
4 風洞(送風流路)
4a 入口開口(吸入口)
4b 出口開口(吐出口)
4c イオン流路
20 カバー
20c ミスト吹出口(イオン放出口)
21 リブ(接続部)
50 ミスト生成部(イオン発生部)
51 放電極(第1電極)
51a 基部
52 放電対向電極(第2電極)
52c 開口部
52k 周縁部
57 固保持部(第1保持部)
57d 筒状部(第2保持部)
57f 突片(規制部)
60 規制部

Claims (5)

  1. 吸入口から吐出口に至る送風流路が設けられ、外郭を構成するハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられ、第1電極および第2電極を有して放電によりイオンを発生するイオン発生部と、
    前記イオン発生部で発生されたイオンが流れるイオン流路と、
    前記イオン流路の下流側に設けられ、前記イオンが放出されるイオン放出口と、
    前記イオン放出口をカバーするとともに前記イオンが放出可能に構成されたカバーと、
    前記カバーの内側に設けられ、前記カバーと前記第2電極とを電気的に接続する接続部と、
    前記ハウジングの内壁に当接して前記第2電極の前記ハウジングに対する相対移動を規制する規制部と、
    を備えることを特徴とする加熱送風装置。
  2. 前記イオン発生部は、前記第2電極を保持する第1保持部を備えており、
    前記規制部が前記第1保持部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の加熱送風装置。
  3. 前記カバーは、前記ハウジングに形成された開口を覆うように当該ハウジングに取り付けられており、
    前記カバーを前記ハウジングに取り付けた際に、前記カバーと前記第2電極とが前記接続部によって電気的に接続されるようになっており、
    前記規制部は、前記第1保持部から前記カバーの前記ハウジングへの取り付け方向と交差する方向に突出する突片であり、
    前記突片は、少なくとも前記カバーの前記ハウジングへの取り付け方向側の面が前記ハウジングの内壁に当接していることを特徴とする請求項2に記載の加熱送風装置。
  4. 前記第2電極は、前記第1電極よりも前記イオン放出口側に配置されるとともに、当該第2電極には開口部が形成されており、
    前記第2電極における前記開口部の周縁部が、前記第1電極の反対側に凸となるドーム状に形状されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の加熱送風装置。
  5. 前記イオン発生部は、少なくとも前記第1電極を冷却する冷却部を備え、空気中の水分を前記冷却部により冷却された前記第1電極に結露させるとともに放電により静電霧化させるように構成されており、
    前記イオン発生部の前記第1電極の基部側には、当該第1電極の周囲を覆うとともに前記結露された水分を保持可能な第2保持部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の加熱送風装置。
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