JP2014105826A - クラッチ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】噛合クラッチを締結状態に切り換えるアクチュエータの負荷を軽減する。
【解決手段】スプライン歯を備えるクラッチスリーブとこれと同軸上に配置されるとともにスプライン歯を備えるクラッチホイールとを備え、締結状態と解放状態とに切り換えられるクラッチを有する。クラッチスリーブを軸方向に移動させ、クラッチを締結状態と解放状態とに切り換えるアクチュエータを有する。クラッチを締結状態に切り換える際に、クラッチスリーブまたはクラッチホイールに連結されるモータジェネレータを制御し、クラッチスリーブとクラッチホイールとの回転速度差を制御する回転制御部を有する。クラッチスリーブとクラッチホイールとのスプライン歯は、回転方向の一方にチャンファ面を備える片側チャンファ噛合歯であり、回転制御部は、クラッチスリーブとクラッチホイールとの回転速度差を、チャンファ面の角度に基づいて設定される閾値n以上に保持する。
【選択図】図6

Description

本発明は、噛合クラッチを締結状態に切り換えるクラッチ制御装置に関する。
ハイブリッド車両等のパワートレインには、変速段や走行モードを切り換えるための噛合クラッチを組み込むことが多い(特許文献1参照)。この噛合クラッチとしては、クラッチ解放時の動力損失を抑制する観点から、シンクロ機構を持たない噛合クラッチを採用することが望ましい。しかしながら、シンクロ機構を持たないことから、噛合クラッチを滑らかに締結状態に切り換えるためには、クラッチ前後の回転速度を高精度に同期させることが必要となっていた。そこで、特許文献1に記載されるパワートレインにおいては、電動モータを用いてクラッチ前後の回転速度を同期させるようにしている。
特開2006−38136号公報
ところで、電動モータを用いて回転速度を同期させた場合であっても、クラッチ前後の回転速度を完全に一致させることは困難となっていた。このため、クラッチ前後の回転速度を機械的に同期させるため、噛合クラッチの噛合歯には傾斜するチャンファ面が形成されている。噛合クラッチを締結状態に切り換える際には、双方の噛合歯のチャンファ面を滑り接触させて位相を一致させた後に、双方の噛合歯を噛み合わせることになる。しかしながら、チャンファ面同士を強く接触させて位相を一致させることは、噛合クラッチを締結状態に切り換えるアクチュエータの負荷を増大させる要因であった。このように、アクチュエータの負荷が増大することは、アクチュエータの大型化を招くとともに、噛合クラッチの切換速度を低下させる要因となっていた。
本発明の目的は、噛合クラッチを締結状態に切り換えるアクチュエータの負荷を軽減することにある。
本発明のクラッチ制御装置は、噛合歯を備える第1回転体とこれと同軸上に配置されるとともに噛合歯を備える第2回転体とを備え、前記噛合歯が互いに噛み合う締結状態と前記噛合歯の噛み合いが解除される解放状態とに切り換えられる噛合クラッチと、前記第1回転体を軸方向に移動させ、前記噛合クラッチを締結状態と解放状態とに切り換えるアクチュエータと、前記噛合クラッチを締結状態に切り換える際に、前記第1回転体または前記第2回転体に連結される電動モータを制御し、前記第1回転体と前記第2回転体との回転速度差を制御する回転制御部とを有し、前記第1回転体と前記第2回転体とに設けられる前記噛合歯は、回転方向の一方にチャンファ面を備える片側チャンファ噛合歯であり、前記回転制御部は、前記第1回転体と前記第2回転体との回転速度差を、前記チャンファ面の角度に基づいて設定される閾値以上に保持することを特徴とする。
本発明によれば、噛合クラッチを締結状態に切り換える際に、第1回転体と第2回転体との回転速度差を、チャンファ面の角度に基づき設定される閾値以上に保持したので、双方のチャンファ面の接触を抑制することが可能となり、アクチュエータの負荷を軽減することが可能となる。
ハイブリッド車両に搭載されるパワートレインおよびその制御系の一部を示す概略図である。 クラッチの構成を示す分解斜視図である。 (a)〜(e)はスプライン歯の噛み合い過程を示す説明図である。 (a)〜(c)はチャンファ部の接触パターンを示す説明図である。 図4(b)に示されるチャンファ部を拡大して示す説明図である。 クラッチを締結する際の回転数N1、回転数N2およびスリーブストロークを示す線図である。 比較例としてクラッチを締結する際の回転数N1、回転数N2およびスライドストロークを示す線図である。 クラッチを締結する際の回転数N1、回転数N2およびスリーブストロークを示す線図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はハイブリッド車両に搭載されるパワートレイン10およびその制御系の一部を示す概略図である。このパワートレイン10には、本発明の一実施の形態であるクラッチ制御装置11が組み込まれている。図1に示すように、パワートレイン10には、動力源として、エンジン12、第1モータジェネレータM1および第2モータジェネレータM2が設けられている。また、パワートレイン10には、噛合クラッチとして、クラッチCL1、クラッチCL2、クラッチCL3およびクラッチCL4が設けられている。なお、クラッチCL1〜CL4は、ドグクラッチつまりシンクロナイザリング等の回転同期機構を有していない噛合クラッチである。
エンジン12とモータジェネレータM2との間には、エンジン動力を駆動輪とモータジェネレータM2とに分割する動力分割機構13が設けられている。動力分割機構13は、エンジン12に連結されるキャリア14と、キャリア14に回転自在に支持されるピニオンギヤ15とを有している。ピニオンギヤ15は2つのギヤ部15a,15bを有しており、一方のギヤ部15aにはサンギヤ16およびリングギヤ17が噛み合っており、他方のギヤ部15bにはサンギヤ18が噛み合っている。サンギヤ16にはモータジェネレータM2が連結されており、サンギヤ18にはクラッチハブ19が固定されている。
クラッチハブ19の外周部には、軸方向に移動自在にクラッチスリーブ20が設けられている。クラッチスリーブ20にはフォーク部材21が装着されており、フォーク部材21にはアクチュエータ22が連結されている。アクチュエータ22を駆動して、クラッチスリーブ20を矢印a方向に移動させることにより、クラッチスリーブ20はクラッチホイール23に噛み合う状態となる。このように、クラッチハブ19、クラッチスリーブ20およびクラッチホイール23によってクラッチCL1が構成されている。クラッチCL1を締結することにより、サンギヤ18とリングギヤ17とを締結することができ、動力分割機構13の差動回転を止めることが可能となる。すなわち、クラッチCL1を締結することにより、動力分割機構13を介してエンジン12とモータジェネレータM2とを直結することが可能となる。
また、アクチュエータ22を駆動して、クラッチスリーブ20を矢印b方向に移動させることにより、クラッチスリーブ20はクラッチホイール24に噛み合う状態となる。このように、クラッチハブ19、クラッチスリーブ20およびクラッチホイール24によってクラッチCL2が構成されている。クラッチCL2を締結することにより、サンギヤ18をケース25に固定して停止させることができるため、モータジェネレータM2の回転変動幅を狭めながらリングギヤ17の回転変動幅を広げることが可能となる。すなわち、ブレーキとして機能するクラッチCL1を締結することにより、モータジェネレータM2の回転速度を抑制しつつリングギヤ17および後述する駆動輪出力軸26の回転速度を高めることができ、動力分割機構13をオーバードライブ状態に切り換えることが可能となる。
また、リングギヤ17とクラッチホイール23とを連結する中空軸27には駆動ギヤ28が固定されており、この駆動ギヤ28に噛み合う従動ギヤ29が駆動輪出力軸26に回転自在に支持されている。従動ギヤ29にはクラッチホイール30が固定されており、このクラッチホイール30に隣接するクラッチハブ31が駆動輪出力軸26に固定されている。また、クラッチハブ31の外周部には、軸方向に移動自在にクラッチスリーブ32が設けられている。クラッチスリーブ32にはフォーク部材33が装着されており、フォーク部材33にはアクチュエータ34が連結されている。アクチュエータ34を駆動してクラッチスリーブ32を矢印a方向に移動させることにより、クラッチスリーブ32はクラッチホイール30に噛み合う状態となる。このように、クラッチハブ31、クラッチホイール30およびクラッチスリーブ32によってクラッチCL3が構成されている。クラッチCL3を締結することにより、リングギヤ17と駆動輪出力軸26とを連結することが可能となる。すなわち、クラッチCL3を締結することにより、駆動輪出力軸26に対してエンジン12およびモータジェネレータM2を接続することが可能となる。一方、クラッチCL3を解放することにより、駆動輪出力軸26からエンジン12およびモータジェネレータM2を切り離すことが可能となる。
また、駆動輪出力軸26の端部には従動ギヤ40が固定されており、この従動ギヤ40に噛み合う駆動ギヤ41が伝達軸42に固定されている。伝達軸42にはクラッチハブ43が固定されており、クラッチハブ43に隣接するクラッチホイール44がモータジェネレータM1のモータ出力軸45に固定されている。また、クラッチハブ43の外周部には、軸方向に移動自在にクラッチスリーブ46が設けられている。クラッチスリーブ46にはフォーク部材47が装着されており、フォーク部材47にはアクチュエータ48が連結されている。アクチュエータ48を駆動してクラッチスリーブ46を矢印a方向に移動させることにより、クラッチスリーブ46はクラッチホイール44に噛み合う状態となる。このように、クラッチハブ43、クラッチホイール44およびクラッチスリーブ46によってクラッチCL4が構成されている。クラッチCL4を締結することにより、駆動輪出力軸26に対してモータジェネレータM1を接続することが可能となる。一方、クラッチCL4を解放することにより、駆動輪出力軸26からモータジェネレータM1を切り離すことが可能となる。
このようなパワートレイン10のクラッチCL1〜CL4を切換制御するため、アクチュエータ22,34,48には駆動回路部50が接続されており、駆動回路部50には通電ラインを介して図示しない補機用バッテリが接続されている。また、モータジェネレータM1のステータ51にはインバータ52が接続されており、インバータ52には通電ラインを介して図示しない高電圧バッテリが接続されている。また、クラッチ制御装置11は、インバータ52および駆動回路部50に制御信号を出力する制御ユニット53を有している。さらに、制御ユニット53には、伝達軸42つまりクラッチスリーブ46の回転数(回転速度)N1を検出する回転センサ54と、モータ出力軸45つまりクラッチホイール44の回転数(回転速度)N2を検出する回転センサ55とが接続されている。そして、クラッチCL4を切換制御する際に、制御ユニット53は、クラッチ前後の回転数N1,N2に基づいて、インバータ52に制御信号を出力してモータジェネレータM1の回転数を制御するとともに、駆動回路部50に制御信号を出力してアクチュエータの作動状態を制御する。なお、制御ユニット53は、CPU、ROMおよびRAM等によって構成されている。
以下、クラッチCL4を解放状態から締結状態に切り換える際の制御手順について説明する。なお、以下の説明においては、パワートレイン10に設けられるクラッチCL1〜CL4のうち、クラッチCL4を例に挙げて説明するが、他のクラッチCL1〜CL3についても、後述する制御手順によって解放状態から締結状態に切り換えることが可能となっている。
図2はクラッチCL4の構成を示す分解斜視図である。図2に示すように、クラッチCL4は、クラッチハブ43の外周部に軸方向に移動自在に設けられるクラッチスリーブ(第1回転体)46と、このクラッチスリーブ46と同軸上に配置されるクラッチホイール(第2回転体)44とを有している。クラッチスリーブ46の内周面には、径方向内方に突出する複数のスプライン歯(噛合歯)60が形成されている。これらのスプライン歯60は、軸方向に伸びるとともに円周方向に所定間隔で配列されている。また、それぞれのスプライン歯60は、先端に設けられるチャンファ部61とこれに連なる逆テーパ部62とによって構成されている。なお、チャンファ部61は、回転方向の一方に設けられる1つのチャンファ面61aによって構成されている。すなわち、スプライン歯60は、回転方向の一方にチャンファ面61aを備える片側チャンファ噛合歯となっている。同様に、クラッチホイール44の外周面には、径方向外方に突出する複数のスプライン歯(噛合歯)70が形成されている。これらのスプライン歯70は、軸方向に伸びるとともに円周方向に所定間隔で配列されている。また、それぞれのスプライン歯70は、先端に設けられるチャンファ部71とこれに連なる逆テーパ部72とによって構成されている。なお、チャンファ部71は、回転方向の一方に設けられる1つのチャンファ面71aによって構成されている。すなわち、スプライン歯70は、回転方向の一方にチャンファ面71aを備える片側チャンファ噛合歯となっている。
次いで、クラッチスリーブ46のスプライン歯60とクラッチホイール44のスプライン歯70との噛み合い過程について説明する。図3(a)〜(e)はスプライン歯60,70の噛み合い過程を示す説明図である。図3(a)に示すように、アクチュエータ48によって移動されるクラッチスリーブ46のストローク(以下、スリーブストロークという)がゼロとなる位置、つまりクラッチスリーブ46のニュートラル位置においては、クラッチスリーブ46のスプライン歯60とクラッチホイール44のスプライン歯70とが軸方向に離れた状態となっている。すなわち、スプライン歯60,70の噛み合いが解除された状態となっている。そして、アクチュエータ48を駆動してクラッチスリーブ46を矢印a方向に移動させることにより、スリーブストロークがS1に到達すると、クラッチスリーブ46は図3(b)に示すチャンファ先端位置まで移動する。また、スリーブストロークがS2に到達すると、クラッチスリーブ46は図3(c)に示す同期位置に移動し、スリーブストロークがS3に到達すると、クラッチスリーブ46は図3(d)に示すチャンファ後端位置まで移動する。さらに、スリーブストロークがS4に到達すると、クラッチスリーブ46は図3(e)に示す突き当て位置まで移動することになる。
なお、チャンファ先端位置とは、図3(b)に破線で示すように、双方のチャンファ部61,71の先端が軸方向に重なる位置である。このチャンファ先端位置を超えてクラッチスリーブ46を移動させることにより、図3(c)に示すように、チャンファ面61a,71aを互いに滑り接触させることができ、機械的にスプライン歯60,70の位相を同期させることが可能となる。また、チャンファ後端位置とは、図3(d)に破線で示すように、チャンファ部61,71と逆テーパ部62,72との境界部位が軸方向に重なる位置である。このチャンファ後端位置を超えてクラッチスリーブ46を移動させることにより、逆テーパ部62,72を互いに噛み合わせることができるため、クラッチCL4は締結状態に切り換えられることになる。また、突き当て位置とは、図示しないストッパによってクラッチスリーブ46の移動が停止される位置である。
続いて、チャンファ部61,71の接触パターンがクラッチ締結動作に与える影響について説明する。図4(a)〜(c)はチャンファ部61,71の接触パターンを示す説明図である。図4(a)〜(c)において、矢印aは、クラッチCL4を締結状態に切り換える際のクラッチスリーブ46の移動方向とその速度とを示している。また、矢印bは、クラッチホイール44に対するクラッチスリーブ46の相対的な回転方向とその速度とを示している。さらに、矢印cは、クラッチホイール44に対するクラッチスリーブ46の相対的な進入方向とその速度とを示している。なお、図4(a)〜(c)には、t1時間経過後のクラッチスリーブ46の位置を一点鎖線で示し、t1よりも後のt2時間経過後のクラッチスリーブ46の位置を破線で示している。なお、アクチュエータ48は、ほぼ一定の速度でクラッチスリーブ46を移動させることが可能となっている。
図4(a)に示すように、クラッチホイール44に対するクラッチスリーブ46の相対的な回転速度が小さい場合、つまりクラッチホイール44とクラッチスリーブ46との回転速度差が小さい場合には、矢印cで示すように、クラッチスリーブ46の進入方向が、チャンファ面71aに対してチャンファ面61aを押し付ける方向となる。また、図4(b)に示すように、図4(a)に示す場合よりも、クラッチホイール44に対するクラッチスリーブ46の相対的な回転速度が大きい場合、つまりクラッチホイール44とクラッチスリーブ46との回転速度差が大きい場合には、矢印cで示すように、クラッチスリーブ46の進入方向が、チャンファ面71aに対してチャンファ面61aをほぼ平行に移動させる方向となる。さらに、図4(c)に示すように、図4(b)に示す場合よりも、クラッチホイール44に対するクラッチスリーブ46の相対的な回転速度が大きい場合、つまりクラッチホイール44とクラッチスリーブ46との回転速度差が大きい場合には、矢印cで示すように、クラッチスリーブ46の進入方向が、チャンファ面71aからチャンファ面61aを離す方向となる。すなわち、図4(a)に示すように、クラッチホイール44とクラッチスリーブ46との回転速度差を小さくすることは、チャンファ面71aに対するチャンファ面61aの押し付けを招くことから、クラッチスリーブ46を駆動するアクチュエータ48の負荷を増大させる要因となる。このため、図4(b)および(c)に示すように、チャンファ面71aとチャンファ面61aとを強く接触させることのないように、クラッチホイール44とクラッチスリーブ46との回転速度差を、ある程度の値に保つことが望ましい。
続いて、クラッチCL4を締結状態に切り換える際に、クラッチ制御装置11によって制御されるクラッチホイール44とクラッチスリーブ46との回転速度差について説明する。ここで、図5は、図4(b)に示されるチャンファ部61,71を拡大して示す説明図である。図5に示すように、符号θ1は、スプライン歯60が備えるチャンファ面61aの角度であり、符号θ2は、スプライン歯70が備えるチャンファ面71aの角度である。また、チャンファ面61aの角度θ1とチャンファ面71aの角度θ2とは同一の角度となっている。なお、チャンファ面61aの角度θ1とは、チャンファ面61aと軸線αとによって定まる狭い側の角度である。同様に、チャンファ面71aの角度θ2とは、チャンファ面71aと軸線αとによって定まる狭い側の角度である。また、軸線αとは、軸方向に沿った線、つまり回転方向に直交する線を意味している。
図5に示す場合には、矢印cで示すように、軸方向に対して斜めにクラッチホイール44に近づくクラッチスリーブ46の相対的な進入角度θ3が、チャンファ面61a,71aの角度θ1,θ2と一致するように、クラッチホイール44に対するクラッチスリーブ46の回転速度(矢印b)が調整されている。ここで、図5に矢印X1で示すように、クラッチホイール44とクラッチスリーブ46との回転速度差を減少させ、クラッチスリーブ46の相対的な進入角度θ3を小さくすると、チャンファ面61aがチャンファ面71aに押し付けられる。これに対し、図5に矢印X2で示すように、クラッチホイール44とクラッチスリーブ46との回転速度差を増加させ、クラッチスリーブ46の相対的な進入角度θ3を大きくすると、チャンファ面71aに対するチャンファ面61aの押し付けが回避される。すなわち、アクチュエータ48の負荷が軽減される図4(b)および(c)の接触パターンを得るためには、クラッチスリーブ46の相対的な進入角度θ3が、チャンファ面61a,71aの角度θ以上となるように、クラッチホイール44とクラッチスリーブ46との回転速度差が制御されることになる。
続いて、クラッチCL4を締結する際の制御手順について説明する。図6はクラッチCL4を締結する際の回転数N1、回転数N2およびスリーブストロークを示す線図である。なお、図5においては、回転数N1は破線で示し、回転数N2は実線で示し、スリーブストロークは一点鎖線で示している。
図5に示すように、クラッチCL4が解放状態となる制御開始時においては、回転数N1に比べて回転数N2が低下していることから、制御ユニット53は、モータジェネレータ(電動モータ)M1を用いて回転数N2を引き上げる回転同期制御を開始する。ここで、回転制御部として機能する制御ユニット53は、目標回転数として回転数N1よりも閾値n以上に低回転側のN3を設定する。そして、制御ユニット53は、モータジェネレータM1の回転数N2が回転数N3に達するように、インバータ52を介してモータジェネレータM1を制御する。なお、閾値nとは、クラッチスリーブ46の進入角度θ3と、チャンファ面61a,71aの角度θとが一致する場合における、クラッチホイール44とクラッチスリーブ46との回転速度差である。すなわち、目標回転数をN3に設定することにより、クラッチホイール44とクラッチスリーブ46との回転速度差が閾値n以上に保持されることになる。
続いて、符号Xで示すように、モータジェネレータM1の回転数N2が目標回転数N3に到達すると、制御ユニット53は、駆動回路部50に制御信号を出力してアクチュエータ48の作動を開始させる。そして、符号Y,Zで示すように、スリーブストロークがS1からS3に達する際には、回転数N1,N2の速度差が閾値α以上に保持されることから、図4(c)に示すように、チャンファ面61a,71aを接触させることなく、スプライン歯60,70を噛み合わせることが可能となる。これにより、アクチュエータ48の負荷を軽減するとともに、クラッチCL4を滑らかに締結状態に切り換えることが可能となる。また、チャンファ面61a,71aを強く接触させずにクラッチCL4を締結することから、クラッチCL4を締結状態に切り換える際の切換時間を短縮することが可能となる。さらに、チャンファ面61a,71aを強く接触させずにクラッチCL4を締結することから、アクチュエータ48の推力を引き下げることができ、アクチュエータ48の小型化を達成することが可能となる。さらに、チャンファ面61a,71aを強く接触させずにクラッチCL4を締結することから、クラッチCL4からシンクロナイザリング等の回転同期機構を削減することができ、クラッチCL4の解放状態における動力損失を大幅に軽減することが可能となる。
ここで、図7は比較例としてクラッチCL4を締結する際の回転数N1、回転数N2およびスライドストロークを示す線図である。図6の比較例に符号Xで示すように、回転数N1に対して回転数N2を同期させた場合、回転数N1,N2の速度差を閾値n未満に制御した場合には、図4(a)に示すように、チャンファ面61a,71aが強く押し当てられることになる。このため、図6に符号Y,Zで示すように、チャンファ面61a,71aを掻き分けながらスリーブストロークがS1からS3に達するため、アクチュエータ48の負荷が増大してストローク速度が低下することになる。これに対し、図6に示すように、回転数N1,N2の速度差を閾値n以上に制御することにより、図4(b)または(c)に示すように、チャンファ面61a,71aの強い接触を回避することができるため、アクチュエータ48の負荷を軽減してストローク速度の低下を抑制することが可能となるのである。
前述の説明では、回転数N1に向けて回転数N2を上昇させてからクラッチCL4を締結状態に切り換えているが、これに限られることはなく、回転数N1に向けて回転数N2を低下させてからクラッチCL4を締結状態に切り換えても良い。図7はクラッチCL4を締結する際の回転数N1、回転数N2およびスリーブストロークを示す線図である。
図7に示すように、クラッチCL4が解放状態となる制御開始時において、回転数N2が回転数N1よりも上昇している場合には、制御ユニット53は、モータジェネレータM1を用いて回転数N2を引き下げる回転同期制御を開始する。ここで、制御ユニット53は、目標回転数として回転数N1よりも低回転側の回転数N3を設定し、モータジェネレータM1の回転数N2が回転数N3に達するように、インバータ52を介してモータジェネレータM1を制御する。そして、制御ユニット53は、図7に符号Xで示すように、モータジェネレータM1の回転数N2が目標回転数N3に到達すると、制御ユニット53は、駆動回路部50に制御信号を出力してアクチュエータ48の作動を開始させる。そして、符号Y,Zで示すように、スリーブストロークがS1からS3に達する際には、回転数N1,N2の速度差が閾値n以上に保持されることから、図4(c)に示すように、チャンファ面61a,71aを接触させることなく、スプライン歯60,70を噛み合わせることが可能となる。これにより、アクチュエータ48の負荷を軽減するとともに、クラッチCL4を滑らかに締結状態に切り換えることが可能となる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。前述の説明では、ハイブリッド車両のパワートレイン10に組み込まれるクラッチCL1〜CL4に本発明を適用しているが、これに限られることはなく、変速機等他の駆動装置に組み込まれる噛合クラッチに対して本発明を適用しても良い。また、前述の説明では、モータジェネレータM1によってクラッチホイール44の回転数を制御し、アクチュエータ48によってクラッチスリーブ46のストロークを制御しているが、これに限られることはない。例えば、モータジェネレータM1によってクラッチホイール44の回転数を制御するとともに、アクチュエータ48によってクラッチホイール44のストロークを制御しても良い。また、モータジェネレータM1によってクラッチスリーブ46の回転数を制御するとともに、アクチュエータ48によってクラッチスリーブ46のストロークを制御しても良い。
また、図示するスプライン歯60,70は、回転方向や軸方向に対して傾斜する面を備える逆テーパ部62,72を有しているが、これに限られることはない。例えば、回転方向に対して直交する面(軸方向に平行となる面)を備えるストレート部を、スプライン歯60,70に対して形成しても良い。また、クラッチCL1〜CL4を切り換えるアクチュエータ22,34,48として、電動式のアクチュエータ22,34,48を用いているが、これに限られることはなく、油圧式のアクチュエータを用いても良い。また、アクチュエータ48によるクラッチスリーブ46のストローク速度を変化させることにより、アクチュエータ48を用いてクラッチスリーブ46の相対的な進入角度θ3を調整しても良い。
11 クラッチ制御装置
44 クラッチホイール(第2回転体)
46 クラッチスリーブ(第1回転体)
48 アクチュエータ
53 制御ユニット(回転制御部)
60 スプライン歯(噛合歯,片側チャンファ噛合歯)
61a チャンファ面
70 スプライン歯(噛合歯,片側チャンファ噛合歯)
71a チャンファ面
M1 モータジェネレータ(電動モータ)
CL1〜CL4 クラッチ(噛合クラッチ)

Claims (4)

  1. 噛合歯を備える第1回転体とこれと同軸上に配置されるとともに噛合歯を備える第2回転体とを備え、前記噛合歯が互いに噛み合う締結状態と前記噛合歯の噛み合いが解除される解放状態とに切り換えられる噛合クラッチと、
    前記第1回転体を軸方向に移動させ、前記噛合クラッチを締結状態と解放状態とに切り換えるアクチュエータと、
    前記噛合クラッチを締結状態に切り換える際に、前記第1回転体または前記第2回転体に連結される電動モータを制御し、前記第1回転体と前記第2回転体との回転速度差を制御する回転制御部とを有し、
    前記第1回転体と前記第2回転体とに設けられる前記噛合歯は、回転方向の一方にチャンファ面を備える片側チャンファ噛合歯であり、
    前記回転制御部は、前記第1回転体と前記第2回転体との回転速度差を、前記チャンファ面の角度に基づいて設定される閾値以上に保持することを特徴とするクラッチ制御装置。
  2. 請求項1記載のクラッチ制御装置において、
    前記回転制御部は、前記第1回転体と前記第2回転体との回転速度差を前記閾値以上に保持することにより、
    軸方向に対して斜めに前記第2回転体に近づく前記第1回転体の相対的な進入角度が、前記チャンファ面の角度以上に保持されることを特徴とするクラッチ制御装置。
  3. 請求項1または2記載のクラッチ制御装置において、
    前記第1回転体が備える前記チャンファ面の角度と前記第2回転体が備える前記チャンファ面の角度とは同一であることを特徴とするクラッチ制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のクラッチ制御装置において、
    前記噛合クラッチは回転同期機構を有していないことを特徴とするクラッチ制御装置。
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