JP2014076679A - 車両用スライドレール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バネ手段によってロック方向に付勢されたロック部材を、ロック溝に対して円滑に係脱できるようにした車両用スライドレール装置を得る。
【解決手段】二つの支持部を有するアッパレール30と、ロック溝と係合する係合位置とロック溝の開放端部を通じてロック溝の外側に脱出する非係合位置との間を上下方向に移動可能なロック部材57と、二つの支持部にそれぞれ支持された二つの部位の間にロック部材を支持しかつ上下方向に変形可能な弾性変形部を備えるバネ手段50と、アッパレールに回転可能に支持しロック部材とは前後位置が異なる自身のバネ押圧部を弾性変形部に係合させたロック解除レバー40とを備え、ロック解除レバーは、弾性変形部の付勢力によってロック部材が係合位置に位置するのを許容するロック位置と、バネ押圧部によって弾性変形部を押圧することによりロック部材を非係合位置に位置させるアンロック位置との間を回転可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、シートをスライド可能に支持する車両用スライドレール装置に関する。
特許文献1は車両用スライドレール装置の従来例であり、上下方向に延びるロック溝を多数有しかつ前後方向に延びる、車内床面に固定した左右一対のロアレールと、シートの座部を支持し、かつ左右のロアレールに対してスライド可能な左右一対のアッパレールと、ロック溝に対して下方から係脱可能なロック部を有する、アッパレールに回転可能に支持されたロックプレートと、ロックプレートを回転付勢する付勢手段と、を備えている。ロックプレートは、ロック部がロック溝と係合するロック位置と、ロック部がロック溝から下方に脱出するアンロック位置との間を回転可能であり、付勢手段はロックプレートをロック位置側に回転付勢している。
このスライドレール装置では、乗客がロックプレートに操作力を与えないときは、付勢手段の付勢力によってロック部がいずれかのロック溝と係合するので、シート及びアッパレールのロアレールに対するスライド位置が保持される。一方、乗客が付勢手段の付勢力に抗してロックプレートをアンロック位置まで回転させると、ロックプレートのロック部が下向きに移動してロック溝との係合を解除するので、シート及びアッパレールはロアレールに対してスライド可能となる。
特開2001−219768号公報
ロックプレートを回転させてロック解除動作を行うときに、ロック部は(厳密に)下向きに移動するのではなく、ロックプレートの回転中心を中心とする円周方向に移動することになる。即ち、ロック溝の延長方向と平行な方向に移動するのではなく、該延長方向と非平行な方向に移動することになる。そのためロック解除動作を行うとき、及び、ロック溝から脱出したロック部がロック溝に対して係合する方向に戻るときに、ロック部がロック溝と円滑に係脱できなくなるおそれがある。またアンロック動作を行うためのロックプレートの回転ストロークを大きくしなければならなかった。
本発明は、バネ手段によってロック方向に付勢されたロック部材を、ロアレールに形成したロック溝の延長方向とできる限り平行な方向に移動させることにより、ロック解除レバーを大きく回転させることなく、ロック部材をロック溝に対して円滑に係脱できるようにした車両用スライドレール装置を提供することを目的とする。
本発明の車両用スライドレール装置は、前後方向に延びる、車両床面に対して移動不能なロアレールと、該ロアレールに前後方向に並べて形成した、上下方向に延びかつ一端が開放した複数のロック溝と、該ロアレールに前後方向にスライド可能として支持され、かつ前後方向に離間した二つの支持部を有するアッパレールと、上記ロック溝と係合する係合位置と、該ロック溝の開放端部を通じてロック溝の外側に脱出する非係合位置と、の間を上下方向に移動可能なロック部材と、二つの上記支持部にそれぞれ支持された二つの部位の間に、上記ロック部材を支持しかつ上下方向に変形可能な弾性変形部を備えるバネ手段と、上記アッパレールに回転可能に支持し、かつ、上記ロック部材とは前後位置が異なる自身のバネ押圧部を上記弾性変形部に係合させたロック解除レバーと、を備え、上記ロック解除レバーは、上記弾性変形部の付勢力によって上記ロック部材が上記係合位置に位置するのを許容するロック位置と、上記バネ押圧部によって上記弾性変形部を押圧することにより、上記ロック部材を上記非係合位置に位置させるアンロック位置と、の間を回転可能であることを特徴としている。
上記ロック部材の剛性が上記バネ手段の剛性より高くてもよい。
上記ロック部材の前端と後端を、上記弾性変形部の前後二カ所にそれぞれ係合させてもよい。
本発明によれば、アッパレールに回転可能に支持したロック解除レバーのバネ押圧部が、ロック部材とは異なる前後位置で弾性変形部(バネ手段)を押圧する。そのため、バネ押圧部から弾性変形部に及ぶ押圧力には回転方向成分が含まれるものの、当該回転方向成分は弾性変形部のロック部材を支持した部位には及び難い。
従って、ロック部材はロック溝の延長方向(上下方向)と(ほぼ)平行な方向に移動することになるので、ロック部材をロック溝に対して円滑に係脱させることが可能である。
さらにロック部材は上下方向に移動するものなので、ロック/アンロック操作時にロック解除レバーを大きく回転させる必要がない。
請求項2の発明によれば、ロック強度が向上する。
請求項3の発明によれば、バネ手段によるロック部材の支持が確実になるので、ロック部材をロック溝に対して係合位置に確実に保持できる。
本発明の一実施形態の右側のスライドシート装置(運転席)を、アッパレールを後端位置までスライドさせて示した前斜め上方から見た斜視図である。 右側のレールユニットを省略して示す右側のスライドレール装置の前斜め上方から見た分解斜視図である。 左側のレールユニットを省略して示す右側のスライドレール装置の前斜め下方から見た分解斜視図である。 図1のIV−IV矢線に沿う断面図である。 ロアレールを縦断面視で示すレールユニットの分解斜視図である。 ロアレールを縦断面視で示すレールユニットの前斜め上方から見た斜視図である。 一部を破断したアッパレール、ロック解除レバー、バネ手段、及び、ロック部材の前斜め下方から見た斜視図である。 縦断面視して示したロアレール、ロック解除レバー、バネ手段、及び、ロック部材の前斜め下方から見た斜視図である。 アッセンブリしたロック解除レバー、バネ手段、及び、ロック部材の前斜め上方から見た斜視図である。 ロック部材が係合位置と非係合位置に位置するときの状態を示す模式的な側面図である。 ロック状態にあるときのロアレール、アッパレール、ロック解除レバー、付勢バネ、バネ手段、及び、ループハンドルを、ロアレール及びアッパレールを縦断側面視して示した側面図である。 アンロック状態にあるときの図11と同様の側面図である。 ロック解除レバーの前端部、付勢バネ、下側支持部、及び、ループハンドルの後端部を拡大して示す分解斜視図である。 ロック解除レバーの前端部、付勢バネ、及び、ループハンドルの後端部を互いに組み付けたときの下方から見た拡大斜視図である。 ロック解除レバーの前端部、付勢バネ、及び、ループハンドルの後端部を互いに組み付けたときの上方から見た拡大斜視図である。 ロック状態にあるときのアッパレール及びロック解除レバーの前端部、並びに、付勢バネ、及び、ループハンドルの後端部を示す拡大縦断側面図である。 アンロック状態にあるときの付勢バネを省略して示す図16と同様の拡大縦断側面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の説明中の方向は図中に記載した矢線方向を基準とする。
図示を省略した自動車(車両)の車内床面にはスライドレール装置10が設けてあり、スライドレール装置10(アッパレール30)の上面にはシート(図示略)が固定してある。
次にスライドレール装置10の詳しい構造について説明する。
スライドレール装置10は右側(運転席)のシートを支持するものであり、大きな構成要素として、左右一対のレールユニット20と、左右のレールユニット20の前端部同士を接続するループハンドル60と、を具備している。左右のレールユニット20は互いに左右対称であり、かつループハンドル60が左右対称形状なので、スライドレール装置10は全体として左右対称である。
左右のレールユニット20は以下の構造である。
レールユニット20は車内床面に対して前後一対の固定ブラケット15を介して固定したロアレール21を有している。ロアレール21は前後方向に延びかつ上面が開口した金属製のチャンネル材であり、略水平な底壁22と、底壁22の左右両側部から上方に延びる左右一対の外壁部23と、左右の外壁部23の上縁部から内側に延びる左右一対の天井部24と、左右の天井部24の内側縁部から下方に延びる左右一対の内壁部(縦壁)25と、を具備している。図5等に示すように、左右の内壁部25の上縁部(天井部24に接続する部分)は前後方向に延びる基端支持部26となっている。左右の内壁部25の下縁部には、その上端部が基端支持部26に接続する多数のロック歯27が前後方向に等間隔で並べて形成してあり、隣り合うロック歯27の間に下端が開放したロック溝28が形成してある。
レールユニット20は、ロアレール21に対して前後方向にスライド可能なアッパレール30を有している。アッパレール30は前後方向に延びかつ下面が開口した金属製のチャンネル材であり、断面形状が略下向きコ字形をなす基部31と、基部31の左右両側壁の下縁部の長手方向の中央部を除く部分から上方に延びる立上り壁32と、該中央部から上方に延びる中央壁33と、を具備している。図2、図3、図5、図7等に示すように、左右の中央壁33の下縁部と基部31の側壁部の下縁部とに跨る部分には側面視で横長矩形をなす逃げ溝34が上向きに凹設してある。さらに図6、図7等に示すように、基部31の左右の側壁部の後部には、内側に延びた後に上方に向かって延びる係止片36(支持部)が切り起こしにより形成してあり、左右の係止片36の上端には下向きのバネ係止溝36aが凹設してある。基部31の左右側壁の中央部よりやや前側に位置する部分には内向きの係止片37(支持部)がそれぞれ切り起こしにより形成してある。さらに基部31の前端近傍部には、左右側壁の下縁から内向きに延びる略水平な下側支持部38が一体的に突設してある。
レールユニット20はさらにアッパレール30に装着したロック解除レバー40、バネ手段50、ロック部材57、及び、付勢バネ70を具備している。
ロック解除レバー40は金属板をプレス成形した前後方向に延びかつ下面が開口した金属製のチャンネル材であり、左右一対の側壁41を具備している。図2、図11、図12等に示すようにロック解除レバー40の上面には左右方向に延びる回転接触凸部42が突設してある。またロック解除レバー40の後端部には左右一対のバネ押圧用凹部43(バネ押圧部)がそれぞれ凹設してあり、左右の側壁41の前部(回転接触凸部42より前方に位置する部分)の下縁部には上向きのバネ掛け溝44が凹設してある。図13等に示すように、ロック解除レバー40の前端近傍の上面には天井孔45が形成してあり、前端上部には左右の側壁41の前端同士を接続する上側支持部46が設けてある。さらに左右の側壁41の前端近傍の下縁部にはバネ掛け凹部47が凹設してあり、左右の側壁41の前端下縁部には内向き略水平の下面支持片48が突設してある。
付勢バネ70は金属板をプレス成形した左右対称な部材である。付勢バネ70は平板状の底面支持部71と、底面支持部71の後端から後方に延びた後に前斜め上方に延びさらに前斜め下方に向かう上面押圧片72と、底面支持部71の前縁から前斜め上方に延び先端が前斜め下方に屈曲する底面押圧片76と、底面支持部71の前縁から前方に向かって延びる左右一対の側部アーム77と、を具備している。上面押圧片72の後端部は側面視略横向きV字形の挿入端部73を構成しており、上面押圧片72の前端部には左右一対の下向係止片75を備えるハンドル押圧部74が形成してある。また左右の側部アーム77の前端近傍には上向きの上向係止片78が突設してある。
付勢バネ70は、ロック解除レバー40の前端開口(上側支持部46と下面支持片48の間)からロック解除レバー40の前端部の内部空間(天井孔45の直下に位置する空間)に挿入してある。付勢バネ70を挿入すると、付勢バネ70の挿入端部73がロック解除レバー40の断面下向コ字状部内(天井孔45の直下に位置する空間の後方に位置する空間内)に挿入し(図16参照)、さらに左右の側部アーム77が左右の下面支持片48の上面に載り、かつ上向係止片78がロック解除レバー40の左右のバネ掛け凹部47に対して下方から係合するので、付勢バネ70はロック解除レバー40と一体化する。
バネ手段50は金属製の線材を曲折加工した左右対称な部材である。バネ手段50は自由状態にあるときに全体が一平面上に位置し、長手方向の中央部と後部の二カ所には周辺部に比べて狭幅の中間狭幅部51aと後方狭幅部51bが形成してある。中間狭幅部51aと後方狭幅部51bの間に位置する部分には前後方向に延びる前後方向延長部51cが形成してある。前後方向延長部51cの前端と後端に連なる部分は、前後方向延長部51cに対して傾斜する前側傾斜部51dと後側傾斜部51eとなっている。さらに後方狭幅部51bの直後に位置する部分には左右方向に延びる後方係止部51fが左右一対として形成してある。中間狭幅部51aの直前に位置する部分は、前後方向に対して傾斜する被押圧部51gを構成している。バネ手段50の前端には左右一対の前端係止片52が外向き略水平に突設してあり、バネ手段50の後端部は平面視で左右方向に延びる後端係止部53を構成している。
ロック部材57は金属板のプレス成形品であり、その剛性はバネ手段50より高い。ロック部材57は、下面が開口したチャンネル状の基部58と、基部58の両側部から側方に延びる一対の係合板部59と、を一体的に具備している。基部58の左右の側壁には前側バネ逃げ溝58aと後側バネ逃げ溝58bが凹設してある。さらに基部58の左右の側壁の後端近傍には係合溝58cが凹設してある。水平な係合板部59には3つのロック孔59aが前後に並べて形成してあり、各ロック孔59aの前後に隣接する部位が4つのロック部59bを構成している。ロック孔59aの前後幅はロアレール21のロック歯27より僅かに広く、各ロック部59bの前後幅はロアレール21のロック溝28より狭い。
バネ手段50とロック部材57は、バネ手段50の左側部分と右側部分の間に形成した空間に左右の係合板部59を上方から挿入し、左右の係合板部59を当該空間の下方に移動させ、さらに左右の係合溝58cを左右の後方係止部51fに対して上方から係合し、各前側傾斜部51dと各後側傾斜部51eの上端面に対応する前側バネ逃げ溝58aと後側バネ逃げ溝58bの天井面を当接させることにより、互いに一体化する。
ロック解除レバー40(及び付勢バネ70)はアッパレール30の前端開口部(基部31の前端部と下側支持部38の間)から略全体をアッパレール30内に収納してあり(図16、図17に示すように上側支持部46の前端部のみがアッパレール30の前方に突出している)、回転接触凸部42が基部31の天井面に接触している(図11、図12の接触部P参照。ロック解除レバー40の上面における回転接触凸部42以外の部分と基部31の天井面の間には空間が形成されている)。図6〜図8、図11、及び、図12に示すようにバネ手段50は、後端係止部53を左右の係止片36のバネ係止溝36aに係止し(図11の三角印を参照)、左右両側部の被押圧部51gよりやや前側に位置する部分を左右の係止片37にそれぞれ係止し(図11の三角印を参照)、さらに左右の前端係止片52を下方からバネ掛け溝44に係止してある(図11の↑印を参照)。バネ手段50の一対の被押圧部51gは対応するバネ押圧用凹部43内に位置し、各バネ押圧用凹部43の天井面が対応する被押圧部51gの上端面に対して上方から当接する。さらにロック部材57は水平をなす左右の係合板部59をアッパレール30の対応するロック逃げ溝34内に位置させながら、各ロック孔59aに3つのロック歯27を上方から遊嵌させており、各ロック部59bは4つのロック溝28内に遊嵌している。このようにしてバネ手段50をアッパレール30、ロック解除レバー40、及び、ロック部材57に対して取り付けると、バネ手段50はアッパレール30に対して、バネ手段50の後端係止部53と係止片36の係止が解除されず、かつ、前端係止片52がバネ掛け溝44との係止を維持する微小範囲内で前後方向に移動可能となる。またバネ手段50は弾性変形することにより上向きの付勢力(弾性力)を発生するため(図11の↑印を参照)、この付勢力によってロック解除レバー40の回転接触凸部42が基部31の天井部に押しつけられ、ロック解除レバー40は天井部と回転接触凸部42の接触部Pを中心にして回転接触凸部42回りに(左右方向の仮想回転軸回りに)回転可能となり、ロック解除レバー40の前端部に上向きの外力を掛けないときロック解除レバー40は図11、図16に示すロック位置に保持され、ロック部材57は図9の実線及び図11に示す係合位置に保持される。
一方、バネ手段50の付勢力に抗してロック解除レバー40の前端部に上向きの外力を掛けるとロック解除レバー40は図12、図17に示すアンロック位置まで回転し、図12に示すようにロック解除レバー40のバネ押圧用凹部43がバネ手段50の被押圧部51gを下方に押し下げる。ロック解除レバー40は回転接触凸部42を中心とする回転運動をするので、バネ押圧用凹部43から被押圧部51gに及ぶ押圧力には回転方向成分が含まれる。しかしバネ押圧用凹部43が、左右の前後方向延長部51c、前側傾斜部51d、及び、後側傾斜部51eから前方に離間した被押圧部51gを押圧するので、上記回転方向成分は左右の前後方向延長部51c、前側傾斜部51d、及び、後側傾斜部51eには及び難い。そのためバネ手段50の被押圧部51gと後端係止部53の間に位置する部分が下向きに弾性変形する際、左右の前後方向延長部51c、前側傾斜部51d、及び、後側傾斜部51eがほぼ下向きに移動する。その結果、ロック部材57は係合板部59が水平状態を維持しながら左右の前後方向延長部51c、前側傾斜部51d、及び、後側傾斜部51eと一緒に下降し(図9に仮想線で描かれたロック部59bを参照)、ロック部材57は図9の仮想線及び図12に示す非係合位置に移動する。
このようにして一体化したアッパレール30、ロック解除レバー40、バネ手段50、及び、ロック部材57を、ロアレール21の前端開口又は後端開口からロアレール21の内部に挿入することによりアッセンブリしたものがレールユニット20である。レールユニット20をアッセンブリすると図4に示すように、アッパレール30の立上り壁32及び中央壁33が外壁部23と内壁部25の間に形成された空間に入り込み(図4では中央壁33の図示は省略)、さらに当該空間に配設したリテーナ55に回転可能に支持された複数のベアリングボール56が立上り壁32の外面と外壁部23の内面にそれぞれ回転可能に接触するので、アッパレール30(及びロック解除レバー40、バネ手段50、ロック部材57)はロアレール21に対して前後方向にスライド可能となる。さらにアッパレール30とロアレール21の間には図示を省略した前端ストッパ手段と後端ストッパ手段が設けてあるので、アッパレール30はロアレール21に対して前端位置(図示略)と後端位置(図1の位置)の間をスライド可能である。
アッセンブリされた左右一対のレールユニット20は、互いを平行にしかつ互いの前後位置を合わせた上で(アッパレール30のロアレール21に対するスライド位置も一致させる)、アッパレール30の上面にシート(図示略)の座部が固定される。
このようにして左右のレールユニット20とシート11を一体化したら、左右のロック解除レバー40に対して左右一対の付勢バネ70を利用してループハンドル60を接続する。
ループハンドル60は金属製のパイプ材を曲げ加工したものであり、左右方向に延びる操作部61と、操作部61の左右両端部から後斜め下方に向かって延びる一対の傾斜部と、各傾斜部の左右両端部からそれぞれ後方に向かって延びる一対の後端接続部62と、を具備している。後端接続部62の上側当接面63及び下側当接面64は互いに平行(水平)な平面であり、上側当接面63の前部は上側被支持部65を構成しており、下側当接面64の後部は下側被支持部66を構成している。さらに上側当接面63の後端近傍には左右方向に延びる係止溝67が形成してある。
ループハンドル60は、左右の後端接続部62をロック解除レバー40の前端部の内部空間に対して前方から挿入することにより、ロック解除レバー40に対して接続する。後端接続部62を挿入すると、後端接続部62は底面支持部71と上面押圧片72(ハンドル押圧部74)の間の空間に進入し、下側当接面64に底面支持部71が接触し、左右の下向係止片75が係止溝67に嵌合し、かつハンドル押圧部74が上側当接面63の後端近傍部(係止溝67の周片部)に当接する。後端接続部62をロック解除レバー40の前端部の内部空間に挿入する前の時点で、底面支持部71とハンドル押圧部74の間の上下間隔は後端接続部62の上下寸法より狭いので、後端接続部62を底面支持部71と上面押圧片72(ハンドル押圧部74)の間の空間に挿入すると上面押圧片72が上側に弾性変形し、底面支持部71とハンドル押圧部74から下側当接面64と上側当接面63に対してそれぞれ押圧力が及ぶ。さらに下方に弾性変形した底面押圧片76の前端近傍部が下側当接面64の前部に当接する。すると付勢バネ70を介して左右の後端接続部62とロック解除レバー40の前端部が一体化し、後端接続部62はロック解除レバー40に対して実質的に前後方向への相対移動が規制される。
このようにループハンドル60を左右のレールユニット20と一体化することによりスライドシート装置10をアッセンブリすると、後端接続部62が常に底面押圧片76から上向きの付勢力を受けさらに常に上面押圧片72(ハンドル押圧部74)から下向きの付勢力を受けるので、上側被支持部65が上側支持部46に対して常に(左右方向の軸回りに回転可能に)接触し、さらに下側被支持部66が底面支持部71と常に接触しかつ底面支持部71が下側支持部38に対して常に(左右方向の軸回りに回転可能に)接触する。
アッセンブリしたスライドシート装置10は、左右のロアレール21に固定した固定ブラケット15を車内床面に固定することにより車内床面に取り付ける。
続いてスライドレール装置10の動作について説明する。
ループハンドル60に対して(バネ手段50以外の)外力を付与しないとき、ロック解除レバー40はバネ手段50の付勢力によってロック位置に位置するので、アッパレール30はロアレール21に対してスライド不能となる。
乗客が手で操作部61を掴んでループハンドル60全体をバネ手段50の付勢力に抗して上方に回転させると、この回転力が後端接続部62からロック解除レバー40の前端部に伝わりロック解除レバー40が後端接続部62と一緒に上方に回転する。するとロック位置に位置していたロック解除レバー40がアンロック位置まで回転し、上記したようにロック部材57が係合板部59の水平状態を維持しながら左右の前後方向延長部51c、前側傾斜部51d、及び、後側傾斜部51eと一緒に下方へ移動するので(図9の仮想線参照)、ロック部材57(ロック部59b)はロック溝28から円滑に脱出し、アッパレール30はロアレール21に対してスライド可能となる。
さらにロック解除レバー40をバネ手段50の付勢力によってロック位置に回転復帰ささせると(ループハンドル60を初期位置に戻すと)、左右の前後方向延長部51c、前側傾斜部51d、及び、後側傾斜部51eがほぼ上向きに移動するので、ロック部材57が係合板部59の水平状態を維持しながら左右の前後方向延長部51c、前側傾斜部51d、及び、後側傾斜部51eと一緒に上方へ移動し、ロック部材57(ロック部59b)はロック溝28に対して再び円滑に遊嵌する。そのため、アッパレール30はロアレール21に対して再びスライド不能となる。
さらにロック部材57は上下方向に移動するものなので、ロック/アンロック操作時にロック解除レバー40及びループハンドル60を大きく回転させる必要がない。
以上発明を上記実施形態に基づいて説明したが、本発明は様々な変更を施しながら実施可能である。
例えば、ロック解除レバー40のバネ押圧用凹部43によるバネ手段50の押圧位置(被押圧部51gに相当する位置)は、前後方向延長部51c、前側傾斜部51d、及び、後側傾斜部51eから前後にずれた位置であれば、上記被押圧部51gとは異なる位置でもよい。
またロック解除レバー40のバネ手段50を押圧する部位はバネ押圧用凹部43のような凹部である必要はなく、平面や凸部であってもよい。
10 スライドレール装置
15 固定ブラケット
20 レールユニット
21 ロアレール
22 底壁
23 外壁部
24 天井壁
25 内壁部
26 基端支持部
27 ロック歯
28 ロック溝
30 アッパレール
31 基部
32 立上り壁
33 中央壁
34 ロック逃げ溝
36 係止片(支持部)
36a バネ係止溝
37 係止片(支持部)
38 下側支持部
40 ロック解除レバー
41 側壁
42 回転接触凸部
43 バネ押圧用凹部(バネ押圧部)
44 バネ掛け溝
45 天井孔
46 上側支持部
47 バネ掛け凹部
48 下面支持片
50 バネ手段
51a 中間狭幅部
51b 後方狭幅部
51c 前後方向延長部
51d 前側傾斜部
51e 後側傾斜部
51f 後方係止部
51g 被押圧部
52 前端係止片
53 後端係止部
55 リテーナ
56 ベアリングボール
57 ロック部材
58 基部
58a 前側バネ逃げ溝
58b 後側バネ逃げ溝
58c 係合溝
59 係合板部
59a ロック孔
59b ロック部
60 ループハンドル
61 操作部
62 後端接続部
63 上側当接面
64 下側当接面
65 上側被支持部
66 下側被支持部
67 係止溝
70 付勢バネ
71 底面支持部
72 上面押圧片
73 挿入端部
74 ハンドル押圧部
75 下向係止片
76 底面押圧片
77 側部アーム
78 上向係止片
P 接触部

Claims (3)

  1. 前後方向に延びる、車両床面に対して移動不能なロアレールと、
    該ロアレールに前後方向に並べて形成した、上下方向に延びかつ一端が開放した複数のロック溝と、
    該ロアレールに前後方向にスライド可能として支持され、かつ前後方向に離間した二つの支持部を有するアッパレールと、
    上記ロック溝と係合する係合位置と、該ロック溝の開放端部を通じてロック溝の外側に脱出する非係合位置と、の間を上下方向に移動可能なロック部材と、
    二つの上記支持部にそれぞれ支持された二つの部位の間に、上記ロック部材を支持しかつ上下方向に変形可能な弾性変形部を備えるバネ手段と、
    上記アッパレールに回転可能に支持し、かつ、上記ロック部材とは前後位置が異なる自身のバネ押圧部を上記弾性変形部に係合させたロック解除レバーと、
    を備え、
    上記ロック解除レバーは、上記弾性変形部の付勢力によって上記ロック部材が上記係合位置に位置するのを許容するロック位置と、上記バネ押圧部によって上記弾性変形部を押圧することにより、上記ロック部材を上記非係合位置に位置させるアンロック位置と、の間を回転可能であることを特徴とする車両用スライドレール装置。
  2. 請求項1記載の車両用スライドレール装置において、
    上記ロック部材の剛性が上記バネ手段の剛性より高い車両用スライドレール装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用スライドレール装置において、
    上記ロック部材の前端と後端を、上記弾性変形部の前後二カ所にそれぞれ係合させた車両用スライドレール装置。
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CN118168883A (zh) * 2024-05-14 2024-06-11 贵州航天风华精密设备有限公司 一种自动强化预扭处理装置

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