JP2014070253A - 機械部品の製造方法、及び機械部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト化、及び製造効率の向上を図るとともに、高精度な機械部品の製造方法、及び機械部品を提供する。
【解決手段】成形型2の内面にコーティング膜4を形成するコーティング工程と、成形型2を用いて電鋳を行い、コーティング膜4上に母材6を形成する母材形成工程と、コーティング膜4とともに母材6を成形型2から取り出す取り出し工程と、を有していることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、機械部品の製造方法、及び機械部品に関するものである。
従来から、小型の精密機械の1つである機械式時計には、歯車等の小型の機械部品が多く搭載されている。
この種の機械部品は、従来、打ち抜き加工等の機械加工によって主に製造されていたが、近時では電鋳を利用して製造する方法が採用されている。これは、機械加工に比べて機械公差が小さいうえ、複雑な外形形状であっても精度良く作製することができるためである。よって、時計用の歯車等の微細で精密な機械部品を製造する場合には、特に適した方法である。
ところが、電鋳材料(例えば、ニッケル等)は、通常の圧延材料よりも耐摩耗性が劣るという特性を有している。したがって、電鋳を利用して機械部品を製造した場合には、他部品が摺動される摺動面での耐摩耗性等を高めることが重要視されている。
ここで、母材の耐磨耗性を高める技術として、例えば特許文献1には、イオンプレーティング等のPVD法(物理気相成長法)を用いて、母材の摺動面をDLC(ダイヤモンドライクカーボン)等によりコーティングする技術が知られている。
特開平11−152560号公報
上述した特許文献1の技術を時計用の歯車等に採用する場合、電鋳を利用して形成された母材を複数配列して、これら複数の母材に対して一括してコーティングすることが考えられる。
しかしながら、特にイオンプレーティング等、コーティングを行うのに母材を通電する必要がある場合には、複数の母材同士を導電材料により連結し、各母材間をそれぞれ通電する必要がある。また、蒸着等、母材同士の通電が必要ない場合であっても、複数の母材同士が重ならないように配列する必要がある。
そのため、製造コストが増加するとともに、製造効率が低下するという問題がある。
また、高アスペクト比(例えば、内径に対して深さの深い)の微細孔の内面にコーティングを施す場合には、コーティング膜を均一に形成することが難しい。
さらに、機械部品の外形形状をなす母材に対してコーティングを行うため、コーティング膜の高精度な膜厚制御が必要になる。
そこで本発明は、低コスト化、及び製造効率の向上を図るとともに、高精度な機械部品の製造方法、及び機械部品の提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の機械部品の製造方法は、成形型の内面にコーティング膜を形成するコーティング工程と、前記成形型を用いて電鋳を行い、前記コーティング膜上に母材を形成する母材形成工程と、前記コーティング膜とともに前記母材を前記成形型から取り出す取り出し工程と、を有していることを特徴としている。
この構成によれば、コーティング膜が形成された成形型内に母材を形成するのみで、母材の表面がコーティング膜に覆われた機械部品を製造することができる。そのため、例えば複数の機械部品を一括して形成する場合等において、従来のように既に成形された母材に対してコーティング膜を形成する場合と異なり、コーティング膜を形成するために複数の母材を配列したり、母材同士を通電させたりする必要がない。これにより、製造効率を向上させることができるとともに、低コスト化を図ることができる。
また、例えば機械部品の貫通孔内にコーティング膜を形成する場合には、成形型において、貫通孔を成形する柱部の外周面にコーティング膜を形成し、その上から母材を形成すればよいだけなので、母材の貫通孔自体にコーティング膜を形成する場合に比べて、コーティング膜を簡単に形成することができる。そのため、高アスペクト比の貫通孔であっても、コーティング膜を均一な膜厚で形成することができる。
さらに、機械部品の厚み寸法は成形型の深さで決定されるため、仮にコーティング膜に厚みむらがあっても、その厚み分を母材の厚みにより吸収することができる。これにより、高精度な機械部品を提供することができる。
また、前記コーティング工程と前記母材形成工程との間に、前記コーティング膜と前記母材との密着性を向上させるための密着層を形成する密着層形成工程を有していることを特徴としている。
この構成によれば、コーティング膜と、密着層上に形成される母材と、の密着性を向上させ、コーティング膜の剥離等を抑制できるので、コーティング膜の機能を長期間に亘って発揮させることができる。
また、本発明の機械部品は、上記本発明の機械部品の製造方法を用いて製造されたことを特徴としている。
この構成によれば、上記本発明の機械部品の製造方法を用いて製造されているため、高精度な機械部品を低コストで提供することができる。
本発明の機械部品の製造方法、及び機械部品によれば、低コスト化、及び製造効率の向上を図るとともに、高精度な機械部品を提供することができる。
機械部品の製造方法を説明するためのフローチャートである。 機械部品の製造方法を説明するための工程図(断面図)である。 電鋳装置の概略構成図である。 ムーブメント表側の平面図である。 香箱車からがんぎ車の部分を図示する概略部分断面図である。 がんぎ車からてんぷの部分を図示する概略部分断面図である。 がんぎ車及びアンクルの平面図である。 筒車を示す斜視図である。 図8のA−A線に沿う断面図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(機械部品の製造方法)
図1は機械部品の製造方法を説明するためのフローチャートであり、図2は機械部品の製造方法を説明するための工程図(断面図)である。
本実施形態の機械部品の製造方法では、成形型形成工程(S10)、コーティング工程(S20)、母材形成工程(S30)及び取り出し工程(S40)を主に有している。
まず、図1、図2(a)に示すように、成形型形成工程(S10)では、機械部品10(図2(e)参照)の外形形状を成形するためのパターン部1を有する成形型2を形成する。図示のパターン部1は、機械部品10の外形形状を成形する凹部1aと、凹部1aの底面から立設されて機械部品10に貫通孔10a(図2(e)参照)を成形する柱部1bと、を備えている。
なお、成形型2となる基材の材料としては、レジストやシリコン(Si)、ステンレス等、種々の材料を用いることが可能である。これらの材料のうち、レジストやシリコン等を基材に用いた場合には、フォトリソグラフィ技術を利用してエッチングを行うことでパターン部1を形成し、ステンレス等を基材に用いた場合には、レーザ等を用いてパターン部1を形成することが可能である。また、図示しないが成形型2には、上述したパターン部1が行列方向に沿って複数形成されているものとする。
次に、図1、図2(b)に示すように、コーティング工程(S20)では、PVD法やCVD法(化学気相成長法)等の成膜法により、成形型2の主面上にコーティング膜4を形成する。本実施形態では、厚さが1μm〜2μm程度のコーティング膜4を、成形型2における主面全体(凹部1aの内面及び表面)に亘って形成する。また、コーティング膜4の材料としては、窒化チタン(TiN)等の窒化膜や、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)等の炭化膜、酸化アルミニウム(Al23)や二酸化珪素(SiO2)等の酸化膜、その他(例えば、二硫化モリブデン(MoS2)等)の各種材料を用いることが可能である。なお、コーティング工程(S20)において、イオンプレーティング等、成膜対象(成形型2)を通電する必要がある場合には、上述した成形型形成工程(S10)において、成形型2の材料として導電性材料を選択し、成形型2自体に通電することが好ましい。
図1、図2(c)に示すように、母材形成工程(S30)は、成形型2を電鋳装置20(図3参照)にセットして、コーティング膜4上に電鋳体5を形成する電鋳体形成工程(S31)と、電鋳体5を所望の厚み寸法になるように調整する研磨工程(S32)と、を有している。なお、以下で説明する電鋳体形成工程(S31)は、上述したコーティング膜4を導電性材料(例えば、窒化チタン等)で形成し、電鋳体5をニッケル(Ni)によって形成する場合を例に挙げて説明する。
図3は電鋳装置の概略構成図である。
図3(a)に示すように、電鋳装置20は、電鋳液Wが貯液された電鋳槽21と、電鋳すべき金属材料からなり、電鋳液W内に浸漬された電極22と、電極22及び成形型2に形成されたコーティング膜4に電気配線23を介してそれぞれ接続される電源部24と、を備えている。なお、電源部24の陽極側に電極22が接続され、陰極側にコーティング膜4が接続されている。また、電鋳液Wは、電鋳材料に応じて選択されるが、ニッケル電鋳を行う場合には、例えばスルファミン酸浴、ワット浴や硫酸浴等が用いられる。仮にスルファミン酸浴を用いてニッケル電鋳を行う場合には、例えば電鋳槽21の中にスルファミン酸ニッケル水和塩を主成分とするスルファミン酸浴を入れる。
そして、このように構成された電鋳装置20を利用して、電鋳体形成工程(S31)を行う。
まず、電鋳槽21内に貯液された電鋳液W中に成形型2を浸漬させた後、電源部24を作動させて、電極22とコーティング膜4との間に電圧を印加する。すると、電極22を構成するニッケルがイオン化してスルファミン酸浴中を移動し、図2(c)、図3(b)に示すように電鋳液W内にてコーティング膜4上に金属として析出するとともに、このニッケルが徐々に成長して電鋳体5となる。本実施形態では、成形型2における主面全体(凹部1a内及び表面上)に電鋳体5が形成される。そして、少なくとも成形型2の凹部1aが埋まるまで電鋳体5を成長させる。
この時点で、電鋳体形成工程(S31)が終了する。なお、上述したコーティング工程(S20)において、コーティング膜4を絶縁材料により形成した場合には、無電解処理により電鋳体5を形成することも可能である。また、電極22と成形型2との間に電圧を印加しても構わない。
次に、図1、図2(d)に示すように、研磨工程(S32)を行う。具体的には、電鋳体5が形成された成形型2を電鋳槽21(図3参照)から取り出した後、電鋳体5が所望の厚み寸法となるように成形型2ごと研磨を行う。本実施形態では、成形型2の表面上に形成された電鋳体5及びコーティング膜4が除去されるように(凹部1a内に形成された電鋳体5及びコーティング膜4が残存するように)研磨を行う。これにより、パターン部1内のコーティング膜4上に母材6が形成される。
最後に、図1、図2(e)に示すように、取り出し工程(S40)では、成形型2のパターン部1(凹部1a)内に残存する母材6及びコーティング膜4を成形型2から取り出す。具体的に、成形型2、コーティング膜4及び母材6のうち、成形型2のみを溶解等によって選択的に除去する。これにより、コーティング膜4及び母材6が一体となった機械部品10が完成する。
なお、成形型2の取り出し方法は、溶解に限らず、物理的な方法を用いても構わない。また、成形型2としてステンレス等の溶解不能な材料を用いた場合には、コーティング工程(S20)の前に成形型2の少なくともパターン部1(凹部1a)内に離型層(不図示)を形成し、この離型層上にコーティング膜4及び母材6を形成することが好ましい。この場合には、取り出し工程(S40)において、成形型2とコーティング膜4との間に介在する離型層のみを選択的に除去することで、機械部品10(コーティング膜4及び母材6)を成形型2から取り出すことができる。
そして、上述のように製造された機械部品10は、母材6のうち、上述した成形型2のパターン部1内面に位置する面にコーティング膜4が形成され、凹部1aの開口部に位置する面(上述した研磨工程(S32)における研磨面)にはコーティング膜4は形成されていない。また、図示の例では、機械部品10のうち、成形型2の柱部1bに対応する部分には、機械部品10を厚さ方向に貫通する貫通孔10aが形成されている。
なお、上述した母材形成工程(S30)の前に、成形型2に形成されたコーティング膜4をパターニングすることで、母材6上における任意の位置のみにコーティング膜4を形成することも可能である。
このように、本実施形態では、成形型2のパターン部1内面に一括してコーティング膜4を形成した後、コーティング膜4が形成された成形型2内に電鋳によって母材6を形成する構成とした。
この構成によれば、コーティング膜4が形成された成形型2内に母材6(電鋳体5)を形成するのみで、母材6の表面がコーティング膜4に覆われた機械部品10を製造することができる。そのため、例えば複数の機械部品10を一括して形成する場合等において、従来のように既に成形された母材に対してコーティング膜を形成する場合と異なり、コーティング膜を形成するために複数の母材を配列したり、母材同士を通電させたりする必要がない。これにより、製造効率を向上させることができるとともに、低コスト化を図ることができる。
また、例えば機械部品10の貫通孔10a内面にコーティング膜4を形成する場合であっても、パターン部1内における柱部1bの外周面にコーティング膜4を形成し、その上から母材6を形成すればよいだけなので、従来のように母材の貫通孔自体にコーティング膜を形成する場合に比べて、コーティング膜4を簡単に形成することができる。そのため、高アスペクト比の貫通孔10a内面であっても、コーティング膜4を均一な膜厚で形成することができる。
さらに、機械部品10の厚み寸法は成形型2のパターン部1(凹部1a)の深さで決定されるため、仮にコーティング膜4に厚みむらがあっても、その厚み分を母材6の厚みにより吸収することができる。これにより、高精度な機械部品10を提供することができる。
(機械式時計)
次に、機械式時計について説明する。なお、図4は、ムーブメント表側の平面図である。図5は、香箱車からがんぎ車の部分を図示する概略部分断面図である。図6は、がんぎ車からてんぷの部分を図示する概略部分断面図である。
図4〜図6に示すように、機械式時計のムーブメント100は、このムーブメント100の基板を構成する地板102を有している。地板102の巻真案内穴102aには、巻真110が回転可能に組み込まれている。また、ムーブメント100には、文字板104(図5及び図6参照)が取り付けられている。
一般に、地板102の両側のうち、文字板104が配される側をムーブメント100の裏側と称し、文字板104が配される側の反対側をムーブメント100の表側と称する。また、ムーブメント100の表側に組み込まれる輪列を表輪列と称し、ムーブメント100の裏側に組み込まれる輪列を裏輪列と称する。
おしどり190、かんぬき192、かんぬきばね194、裏押さえ196を含む切換装置により、巻真110の軸線方向の位置が決められている。きち車112は、巻真110の案内軸部に回転可能に設けられている。巻真110が、回転軸線方向に沿ってムーブメント100の内側に一番近い方の第1の巻真位置(0段目)にある状態で巻真110を回転させると、図示しないつづみ車の回転を介してきち車112が回転する。丸穴車114は、きち車112の回転により回転する。また、角穴車116は、丸穴車114の回転により回転する。角穴車116が回転することにより、香箱車120に収容されたぜんまい122(図5参照)が巻き上げられる。
二番車124は、香箱車120の回転により回転する。がんぎ車130は、四番車128、三番車126、二番車124の回転を介して回転する。これら香箱車120、二番車124、三番車126及び四番車128は、表輪列を構成する。
表輪列の回転を制御するための脱進・調速装置は、てんぷ140と、がんぎ車130と、アンクル142とで構成されている。てんぷ140は、図6に示すように、てん真140aと、ひげぜんまい140cとを備えている。図5に示すように、二番車124の回転に基づいて、筒かな150が同時に回転する。そして、筒かな150に取り付けられた分針152が「分」を表示する。
また、筒かな150には、二番車124に対するスリップ機構が設けられている。筒かな150の回転に基づいて、日の裏車の回転を介して筒車154が回転する。そして、筒車154に取り付けられた時針156が「時」を表示する。なお、筒車154の具体的な構成については後述する。
図6に示すようにひげぜんまい140cは、複数の巻き数をもったうずまき状(螺旋状)の形態の薄板ばねである。ひげぜんまい140cの内端部は、てん真140aに固定されたひげ玉140dに固定されている。一方、ひげぜんまい140cの外端部は、てんぷ受166(図4参照)に固定されたひげ持受170に取り付けたひげ持170aを介してねじ締めにより固定されている。
緩急針168は、てんぷ受166に回転可能に取り付けられている。また、てんぷ140は、地板102及びてんぷ受166に対して回転可能に支持されている。
図5に示すように香箱車120は、香箱歯車120dと、香箱真120fと、ぜんまい122とを備えている。香箱真120fは、上軸部120aと、下軸部120bとを備えている。香箱真120fは、炭素鋼等の金属で形成されている。香箱歯車120dは、黄銅等の金属で形成されている。
二番車124は、上軸部124aと、下軸部124bと、かな部124cと、歯車部124dと、そろばん玉部124hとを備えている。二番車124のかな部124cは、香箱歯車120dと噛み合うように構成されている。上軸部124a、下軸部124b及びそろばん玉部124hは、炭素鋼等の金属で形成されている。
三番車126は、上軸部126aと、下軸部126bと、かな部126cと、歯車部126dとを備えている。三番車126のかな部126cは、二番車124の歯車部124dと噛み合うように構成されている。
四番車128は、上軸部128aと、下軸部128bと、かな部128cと、歯車部128dとを備えている。四番車128のかな部128cは、三番車126の歯車部126dと噛み合うように構成されている。上軸部128a及び下軸部128bは、炭素鋼等の金属で形成されている。歯車部128dは、ニッケル等の金属で形成されている。
がんぎ車130は、上軸部130aと、下軸部130bと、がんぎかな部130cと、がんぎ歯車部132とを備えている。がんぎかな部130cは、四番車128の歯車部128dと噛み合うように構成されている。
図6に示すように、アンクル142は、アンクル体142dと、アンクル真142fとを備えている。アンクル真142fは、上軸部142aと、下軸部142bとを備えている。
香箱車120は、図5に示すように、地板102及び香箱受160に対して回転可能に支持されている。すなわち、香箱真120fの上軸部120aは、香箱受160に対して回転可能に支持されている。香箱真120fの下軸部120bは、地板102に対して回転可能に支持されている。
また、二番車124、三番車126、四番車128及びがんぎ車130は、地板102及び輪列受162に対してそれぞれ回転可能に支持されている。すなわち、二番車124の上軸部124a、三番車126の上軸部126a、四番車128の上軸部128a、及びがんぎ車130の上軸部130aは、それぞれ輪列受162に対して回転可能に支持されている。また、二番車124の下軸部124b、三番車126の下軸部126b、四番車128の下軸部128b、及びがんぎ車130の下軸部130bは、それぞれ地板102に対して回転可能に支持されている。
図6に示すように、アンクル142は、地板102及びアンクル受164に対して回転可能に支持されている。すなわち、アンクル142の上軸部142aは、アンクル受164に対して回転可能に支持されている。アンクル142の下軸部142bは、地板102に対して回転可能に支持されている。
香箱真120fの上軸部120aを回転可能に支持する香箱受160の軸受部と、二番車124の上軸部124aを回転可能に支持する輪列受162の軸受部と、三番車126の上軸部126aを回転可能に支持する輪列受162の軸受部と、四番車128の上軸部128aを回転可能に支持する輪列受162の軸受部と、がんぎ車130の上軸部130aを回転可能に支持する輪列受162の軸受部と、アンクル142の上軸部142aを回転可能に支持するアンクル受164の軸受部と、には、潤滑油が注油されている。
また、香箱真120fの下軸部120bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、二番車124の下軸部124bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、三番車126の下軸部126bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、四番車128の下軸部128bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、がんぎ車130の下軸部130bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、アンクル142の下軸部142bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、には、潤滑油が注油されている。
上述した潤滑油は、精密機械用油であるのが好ましく、いわゆる時計油であるのが特に好ましい。
地板102のそれぞれの軸受部、香箱受160の軸受部、輪列受162のそれぞれの軸受部には、潤滑油の保持性能を高めるために、円錐状、円筒状、又は円錐台状の油溜め部を設けるのが好ましい。この油溜め部を設けると、潤滑油の表面張力により油が拡散するのを効果的に阻止することができる。
また、地板102、香箱受160、輪列受162及びアンクル受164は、黄銅等の金属で形成しても良いし、ポリカーボネート等の樹脂で形成しても良い。
次に、上述したがんぎ車130について、より詳細に説明する。図7はがんぎ車及びアンクルの平面図である。
図7に示すように、がんぎ車130は、上述したがんぎ歯車部132と、がんぎ歯車部132の中心に打ち込まれた軸部材131と、を備えている。
がんぎ歯車部132は、上面及び下面が平坦面とされるとともに、全面に亘って均一な厚みに形成されており、特殊な鉤型状に形成された複数の歯部132aを有している。これら複数の歯部132aの先端に、後述するアンクル142の爪石144a,144bが接触するようになっている。つまり、歯部132aの先端の側面は爪石144a,144bが接触して摺動する摺動面(衝撃面)132bとされている。
軸部材131は、がんぎ歯車部132の中心に設けられた図示しない保持孔内に打ち込まれることで取り付けられた部材であり、中心軸ががんぎ車130の中心軸と同一とされている。また、軸部材131の上端部に上述した上軸部130aが設けられ、下端部に下軸部130bが設けられている。また、上軸部130aの下方にがんぎかな部130cが設けられている。このがんぎかな部130cは、上述したように、四番車128の歯車部128dに噛合しており、これによって四番車128の回転力を軸部材131に伝達してがんぎ車130を回転させる役割を果している。
このように構成されたがんぎ車130は、複数の歯部132aがアンクル142に噛合するようになっている。アンクル142は、3つのアンクルビーム143によってT字状に形成されたアンクル体142dと、アンクル真142fとを備えたもので、軸であるアンクル真142fによってアンクル体142dが回転可能に構成されている。なお、アンクル真142は、各アンクル体142d同士の接続部分に形成された図示しない保持孔内に打ち込まれることで取り付けられている。
3つのアンクルビーム143のうち2つのアンクルビーム143の先端には、爪石144a,144bが設けられ、残り1つのアンクルビーム143先端には、アンクルハコ145が取り付けられている。爪石144a,144bは、四角柱状に形成され、接着剤等によりアンクルビーム143に接着固定されている。
このように構成されたアンクル142は、アンクル真142fを中心に回転した際に、爪石144a或いは爪石144bが、がんぎ車130の歯部132aの先端、より詳細には摺動面132bに接触するようになっている。また、この際、アンクルハコ145が取り付けられたアンクルビーム143が、ドテピン(図示せず)に接触するようになっており、これによってアンクル142は、同方向にそれ以上回転しないようになっている。その結果、がんぎ車130の回転も一時的に停止するようになっている。
(時計用部品の製造方法)
次に、上述した機械部品10の製造方法を用いた例として、がんぎ歯車部132、アンクル142、及び筒車154等の時計用部品の製造方法について説明する。
(がんぎ歯車部の製造方法)
上述した機械部品10の製造方法を用いてがんぎ歯車部132を製造する場合、まず成形型形成工程(S10)において、がんぎ歯車部132の外形形状をなすパターン部1を成形型2に形成する。その後、上述した製造方法(S20)〜(S40)に沿ってコーティング膜4及び母材6を形成することで、母材6がコーティング膜4に覆われたがんぎ歯車部132を製造することができる。
なお、コーティング膜4は、がんぎ歯車部132のうち、軸部材131が打ち込まれる保持孔内面を回避した上で、少なくとも摺動面132bを覆うように形成することが好ましい。そのため、上述したコーティング工程(S20)において、成形型2の主面上にコーティング膜4を形成した後、少なくとも摺動面132bを成形する部分のコーティング膜4が残存するようにパターニングすることが好ましい。
また、がんぎ歯車部132に用いるコーティング膜4の材料としては、二硫化モリブデン等の摩擦係数の比較的小さい材料が好ましい。二硫化モリブデンは、低荷重摺動環境下であっても、静摩擦係数及び動摩擦係数がともに小さく、さらに両摩擦係数間の差が小さい。したがって、アンクル142とがんぎ歯車部132とが互いに摺動を開始する摺動始動時、及び両部品の摺動時ともに滑りが良く、摩擦損失の増加を抑制することができる。
(アンクルの製造方法)
また、アンクル142の爪石144a,144bを上述した機械部品の製造方法で製造する場合も、まず成形型形成工程(S10)において、爪石144a,144bの外形形状をなすパターン部1を成形型2に形成する。その後、上述した製造方法(S20)〜(S40)に沿ってコーティング膜4及び母材6を形成することで、母材6がコーティング膜4に覆われた爪石144a,144bを製造することができる。なお、コーティング膜4は、爪石144a,144bのうち、少なくともがんぎ歯車部132の摺動面132bとの接触部分に形成することが好ましい。
また、爪石144a,144bに用いるコーティング膜4の材料としては、Al23やSiO2等の酸化膜を用いることが好ましい。酸化膜は、耐磨耗性に優れ、またポーラス構造となる性質を有するので、コーティング膜4に潤滑油を注油した場合には、潤滑油を確実に保油することができる。つまり、コーティング膜4に潤滑油を十分に含浸させることができ、オイルプールの役割を担わせることができる。また、母材6の材料としては、ニッケルの他にシリコン等を採用することも可能である。
なお、アンクル体142d、及び爪石144a,144bの外形形状をなすパターン部1を成形型2に形成し、その後、コーティング膜4及び母材6を形成することで、アンクル体142dと爪石144a,144bとを一体に形成することも可能である。この場合には、アンクル真142が打ち込まれる保持孔を回避した上で、少なくとも爪石144a,144bにおけるがんぎ歯車部132との接触部分を覆うようにコーティング膜4を形成することが好ましい。
(筒車の製造方法)
図8は筒車を示す斜視図であり、図9は図8のA−A線に沿う断面図である。
図8、図9に示すように、上述した筒車154は、筒部154aと、筒部154aの軸方向の一端縁に連設され、径方向の外側に向けて延びるフランジ部154bと、フランジ部154bの外周縁における周方向の全周に亘って形成された複数の歯部154cと、を備えている。
筒部154aの内周面は、上述したそろばん玉部124hや、筒かな150の外周縁が摺動する摺動面となっており、この摺動面にコーティング膜4が形成されている。
上述した機械部品10の製造方法を用いて筒車154を製造する場合、まず上述した成形型形成工程(S10)において、筒車154の外形形状をなすパターン部1を成形型2に形成する。その後、上述した製造方法(S20)〜(S40)に沿ってコーティング膜4及び母材6を形成することで、母材6がコーティング膜4に覆われた筒車154を製造することができる。この場合、上述したコーティング工程(S20)において、成形型2の主面上にコーティング膜4を形成した後、筒部154aの摺動面を成形する部分のコーティング膜4が残存するようにパターニングすることで、図8、図9に示す筒車154を製造することができる。
なお、筒部154aの摺動面に用いるコーティング膜4の材料としては、TiN等の窒化膜やDLC等の炭化膜等、耐磨耗性に優れた材料を採用することが好ましい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、コーティング膜4上に母材6(電鋳体5)を直接形成する構成について説明したが、これに限らず、コーティング膜4と母材6との間に両者の密着性を向上させる密着層を形成しても構わない。密着層の材料としては、例えば金(Au)等を用いることが可能である。
この構成によれば、コーティング膜4と、密着層上に形成される母材6と、の密着性を向上させ、コーティング膜4の剥離等を抑制できるので、コーティング膜4の機能を長期間に亘って発揮させることができる。
また、上述した実施形態では、機械式時計を例にして説明したが、これに限らず、アナログクオーツ時計に本発明を採用しても構わない。
また、上述した実施形態では、本発明の機械部品10の製造方法をがんぎ歯車部132や爪石144a,144b、筒車154に採用した場合について説明したが、これに限らず、種々の時計用部品の他、小型な精密機械等、機械部品全般に採用することが可能である。
さらに、上述した実施形態では、成形型2や、コーティング膜4、母材6の材料としては、上述した実施形態で挙げた材料に限らず、種々の材料を採用することが可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせてもよい。
2…成形型 4…コーティング膜 6…母材 10…機械部品

Claims (3)

  1. 成形型の内面にコーティング膜を形成するコーティング工程と、
    前記成形型を用いて電鋳を行い、前記コーティング膜上に母材を形成する母材形成工程と、
    前記コーティング膜とともに前記母材を前記成形型から取り出す取り出し工程と、を有していることを特徴とする機械部品の製造方法。
  2. 前記コーティング工程と前記母材形成工程との間に、前記コーティング膜と前記母材との密着性を向上させるための密着層を形成する密着層形成工程を有していることを特徴とする請求項1記載の機械部品の製造方法。
  3. 請求項1記載の機械部品の製造方法を用いて製造されたことを特徴とする機械部品。
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