JP2014069429A - 液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014069429A
JP2014069429A JP2012217112A JP2012217112A JP2014069429A JP 2014069429 A JP2014069429 A JP 2014069429A JP 2012217112 A JP2012217112 A JP 2012217112A JP 2012217112 A JP2012217112 A JP 2012217112A JP 2014069429 A JP2014069429 A JP 2014069429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driver
connection terminal
connection terminals
liquid
driver ics
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012217112A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Yamashita
徹 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2012217112A priority Critical patent/JP2014069429A/ja
Publication of JP2014069429A publication Critical patent/JP2014069429A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】ドライバICの駆動特性の差によって生じる、ノズル間での液体の吐出特性の差による影響を目立たなくする。
【解決手段】紙送り方向に配列された、複数のノズル15aに対応する複数の接続端子45aの走査方向の左側に、2つのドライバIC52a1、52a2が紙送り方向に間隔をあけて配列されている。複数の接続端子45aのうち、紙送り方向において2つのドライバIC52a1、52a2の間に位置する接続端子61a、61bよりも下流側に配置された複数の接続端子62は、ドライバIC52a1に接続されている。複数の接続端子45aのうち、紙送り方向において接続端子61a、61bよりも上流側に配置された複数の接続端子63は、ドライバIC52a2に接続されている。接続端子61aは、ドライバIC52a2と接続されている。接続端子61bは、ドライバIC52a1と接続されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置に関する。
ノズルから液体を吐出する液体吐出装置として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出して印刷を行うインクジェット式記録装置が記載されている。特許文献1に記載のインクジェット式記録装置では、一方向に配列されたノズルに連通する圧力発生室内のインクに圧力を付与するための圧電素子から引き出された接続端子(リード電極)と、ドライバIC(駆動IC)とが接続されている。
特開2004−34293号公報
特許文献1に記載されているようなインクジェット式記録装置では、印刷の高速化などのために、ノズルを一方向に多数配置することがある。この場合、接続端子の数も多くなるが、1つのドライバICに接続可能な接続端子の数には限りがある。このため、接続端子の数が多い場合には、例えば、複数のドライバICを一方向に配列し、接続端子を複数のドライバICに接続する必要がある。このとき、例えば、各接続端子を、自身に最も近いドライバICに接続することが考えられる。この場合、隣接する2つのドライバICに接続される複数の接続端子のうち、一方側に配置された接続端子が全て一方側のドライバICに接続され、他方側に配置された接続端子が全て他方側のドライバICに接続されることになる。
ここで、ドライバICを複数設けた場合、ドライバIC間には、製造誤差などにより、駆動特性にばらつきがある。そのため、ドライバIC毎に、対応するノズルからのインクの吐出特性が異なり、印刷される画像に濃度のムラが生じる虞がある。さらに、このとき、上述したように隣接する2つのドライバICに接続端子を接続すると、印刷された画像において、一方のドライバICに対応するノズルから吐出されたインクによって印刷された部分と、他方のドライバICに対応するノズルから吐出されたインクによって印刷された部分とが紙送り方向に隣接して並び、上記濃度のムラが目立ってしまう虞がある。
本発明の目的は、複数のドライバICの駆動特性の差によって生じる、ノズル間での液体の吐出特性の差による影響を目立たなくすることが可能な液体吐出装置を提供することである。
本発明に係る液体吐出装置は、所定の一方向に配列された複数のノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドを駆動する複数のドライバICと、を備え、前記液体吐出ヘッドは、前記複数のノズルに対して個別に設けられ、前記所定の一方向に配列された、前記ドライバICと接続される複数の接続端子を備え、前記複数のドライバICは、前記所定の一方向に配列され、前記複数の接続端子のうち、隣接する2つの前記ドライバICに接続される複数の接続端子は、前記液体吐出ヘッドの前記一方向における一方側に互いに隣接して配置されており、隣接する2つの前記ドライバICのうち、前記所定の一方向における一方側のドライバICに接続された複数の一方側接続端子と、前記液体吐出ヘッドの、前記複数の一方側接続端子よりも前記所定の一方向における他方側において互いに隣接して配置されており、隣接する2つの前記ドライバICのうち前記他方側のドライバICに接続された複数の他方側接続端子と、前記複数の一方側接続端子と前記複数の他方側接続端子との間において、互いに隣接して配置された複数の中間接続端子と、を備え、前記複数の中間接続端子は、前記一方側のドライバICに接続された少なくとも1つの第1接続端子と、前記他方側のドライバICに接続された少なくとも1つの第2接続端子とからなり、ある第2接続端子は、ある第1接続端子よりも前記所定の一方向における前記一方側に位置していることを特徴とする。
一般に、ドライバIC間には、製造誤差などにより、駆動特性に多少のばらつきがある。本発明によれば、他方側のドライバICに接続されるある第2接続端子が、一方側のドライバICに接続されるある第1接続端子よりも一方側に配置されている。したがって、全ての第2接続端子が、全ての第1接続端子よりも他方側に配置されている場合よりも、複数の接続端子がどちらのドライバICに接続されているかを所定の一方向に順に見たときに、接続されるドライバICが切り替わる回数が多くなる。したがって、一方側のドライバICに対応するノズルと他方側のドライバICに対応するノズルとの、液体の吐出特性の差による影響を目立ちにくくすることができる。
本発明の実施の形態に係るプリンタの概略構成図である。 図1のインクジェットヘッドの平面図である。 図2の部分拡大図である。 (a)が図3のIVA−IVA線断面図であり、(b)が図3のIVB−IVB線断面図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 印刷時にドライバICから個別電極に入力される信号を示す図である。 (a)が変形例1のインクジェットヘッドの平面図であり、(b)が変形例2のインクジェットヘッドの平面図である。 (a)が変形例3のインクジェットヘッドの平面図であり、(b)が変形例4のインクジェットヘッドの平面図である。 (a)が変形例5のインクジェットヘッドの平面図であり、(b)が変形例6のインクジェットヘッドの平面図である。 (a)が変形例7のインクジェットヘッドの平面図であり、(b)が変形例8のインクジェットヘッドの平面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るプリンタ1は、キャリッジ2、インクジェットヘッド3a、3b、用紙搬送ローラ4などを備えている。また、プリンタ1の動作は、後述の制御装置50(図4参照)によって制御されている。
キャリッジ2は2本のガイドレール6に沿って走査方向に往復移動する。なお、以下では、図1に示す走査方向における右側、左側を、それぞれ、単に右側、左側として説明を行う。インクジェットヘッド3aは、キャリッジ2に搭載されており、その下面に形成された複数のノズル15aからブラックのインク(第1液体)を吐出する。インクジェットヘッド3bは、キャリッジ2に、インクジェットヘッド3aの右側に並ぶように搭載されており、その下面に形成された複数ノズル15bからカラーのインク(第2液体)を吐出する。用紙搬送ローラ4は、走査方向と直交する紙送り方向における、キャリッジ2の両側に配置されており、記録用紙Pを紙送り方向に搬送する。
そして、プリンタ1では、用紙搬送ローラ4によって記録用紙Pを紙送り方向に搬送しつつ、キャリッジ2とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド3a、3bからインクを吐出させることにより、記録用紙Pに印刷を行う。また、印刷が完了した記録用紙Pは、用紙搬送ローラ4によって紙送り方向に排出される。
次に、インクジェットヘッド3a、3bについて説明する。インクジェットヘッド3aは、複数のノズル15aや、後述の複数の圧力室10aなどのインク流路が形成された流路ユニット21aと、複数の圧力室10a内のインクに圧力を付与するための圧電アクチュエータ22aとを備えている。
流路ユニット21aは、4枚のプレート31a〜34aが上から順に積層されることによって形成されている。3枚のプレート31a〜33aは、ステンレスなどの金属材料からなり、プレート34aは、ポリイミドなどの合成樹脂材料からなる。
プレート31aには、複数の圧力室10aが形成されている。複数の圧力室10aは、走査方向を長手方向とする略楕円の平面形状を有しており、紙送り方向(所定の一方向)に配列されることによって圧力室列9aを形成している。プレート32aには、複数の圧力室10aの長手方向の左端部と対向する部分、及び、右端部と対向する部分に、それぞれ、略円形の複数の貫通孔12a、及び、略円形の複数の貫通孔13aが形成されている。
プレート33aには、マニホールド流路11aが形成されている。マニホールド流路11aは、紙送り方向に延びており、複数の圧力室10aの略左半分と対向している。マニホールド流路11aには、紙送り方向の下流側の端部に接続されたインク供給口7aからブラックのインクが供給される。また、プレート33aには、複数の貫通孔13aと重なる部分に、略円形の複数の貫通孔14aが形成されている。
プレート34aには、複数の貫通孔14aと対向する部分に、複数のノズル15a(第1ノズル)が形成されている。複数のノズル15aは、紙送り方向に配列されることによってノズル列8aを形成している。
圧電アクチュエータ22aは、振動板41a、圧電層42a、共通電極43a及び複数の個別電極44aを備えている。振動板41aは、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であるチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料からなり、複数の圧力室10aを覆うように、プレート31aの上面に配置されている。なお、振動板41aは、次に説明する圧電層42aとは異なり、圧電材料以外の材料によって構成されていてもよい。圧電層42aは、振動板41a同じ圧電材料からなり、振動板41aの上面に、複数の圧力室10aにまたがって連続的に延びている。
共通電極43aは、振動板41aと圧電層42aとの間のほぼ全域に形成されている。共通電極43aは、振動板41aの上面の圧電層42aよりも左側の領域まで引き出されているとともに、後述するドライバIC52a1、52a2に接続され、ドライバIC52a1、52a2により常にグランド電位に保持されている。複数の個別電極44aは、圧力室10aよりも一回り小さい略楕円の平面形状を有しており、圧電層42aの上面の、複数の圧力室10aの略中央部と対向する部分にそれぞれ配置されている。複数の個別電極44aには、後述するドライバIC52a1、52a2により、グランド電位、及び、所定の駆動電位V(例えば、20V程度)のいずれかの電位が、選択的に付与される。
また、複数の個別電極44aは、走査方向の左側に圧力室10aと対向しない位置まで延びており、その先端部が、接続端子45aとなっている。また、共通電極43a及び複数の個別電極44aがこのように配置されているのに対応して、圧電層42aの共通電極43aと個別電極44aとに挟まれた部分は、その厚み方向に分極されている。
また、振動板41aの上面には、複数の接続端子45aよりも左側の部分に、2つのドライバIC52a1、52a2が配置されている。2つのドライバIC52a1、52a2は、紙送り方向に間隔をあけて配置されており、紙送り方向の下流側からこの順に並んでいる。また、ドライバIC52a2は、ドライバIC52a1よりも左側にずれて配置されている。
そして、紙送り方向において、複数の接続端子45aのうち中央に位置する2つの接続端子61a、61b(中間接続端子)よりも下流側(一方側)に互いに隣接して配置された複数の接続端子62(一方側接続端子)が、ドライバIC52a1が配置されている範囲内に配置されている。また、紙送り方向において、複数の接続端子45aのうち、接続端子61a、61bよりも上流側(他方側)に互いに隣接して配置された複数の接続端子63(他方側接続端子)が、ドライバIC52a2が配置されている範囲内に配置されている。
また、振動板41aの上面(ドライバIC52a1、52a2の実装面)の、ドライバIC52a1とドライバIC52a2との間の部分には、導電性を有する2つのパッド54a、54bが形成されている。パッド54a、54bは、それぞれ、接続端子61a、61bの左側に配置されており、パッド54bは、パッド54aよりも右側に位置している。
このとき、本実施の形態では、上述したように、ドライバIC52a2がドライバIC52a1から左側にずれて配置されているため、ドライバIC52a2の走査方向における位置がドライバIC52a1と同じであるとした場合よりも、ドライバIC52a2と接続されるパッド54bを左側に配置することができる。これにより、パッド54aとパッド54bとを走査方向に十分に離して配置することができる。そのため、ドライバIC52a1とドライバIC52a2との間隔がそれほど大きくなく、パッド54aとパッド54bとの紙送り方向にそれほど大きく離して配置することができない場合でも、パッド54aとパッド54bとの間に十分な間隔を確保することができ、パッド54aとパッド54bとが導通してしまうのを防止することができる。
次に、複数の接続端子45a(接続端子61a、61b、62、63)とドライバIC52a1、52a2との接続について説明する。
複数の接続端子62は、ワイヤ66によってドライバIC52a1の接続端子56と接続されている。複数の接続端子63は、ワイヤ67によってドライバIC52a2の接続端子56と接続されている。ワイヤ67はワイヤ66のほぼ同じ長さをワイヤである。一方、上述したように、ドライバIC52a2は、ドライバIC52a1よりも左側に位置しており、走査方向において、ドライバIC52a2と接続端子63との距離は、ドライバIC52a1と接続端子62との距離よりも大きくなっている。これにより、ワイヤ67は、ワイヤ66よりもループの高さが低くなっている。
接続端子61aは、ワイヤ68aによってパッド54aと接続され、パッド54aは、ワイヤ69aによってドライバIC52a2の接続端子56と接続されている。これにより、接続端子61aが、ドライバIC52a2の接続端子56と接続される。このとき、ワイヤ68aとワイヤ69aとが別々のワイヤによって形成されていてもよいし、途中部分がパッド54aに接続された1本のワイヤによってワイヤ68a、69aが形成されていてもよい。
接続端子61bは、ワイヤ68bによってパッド54bと接続され、パッド54bは、ワイヤ69bによってドライバIC52a2の接続端子56と接続されている。これにより、接続端子61bが、ドライバIC52a2の接続端子56と接続される。このとき、ワイヤ68bとワイヤ69bとが別々のワイヤによって形成されていてもよいし、途中部分がパッド54bに接続された1本のワイヤによってワイヤ68b、69bが形成されていてもよい。
ここで、ワイヤ69a、69bは、ワイヤ68a、68bよりもループの高さが高くなっている。これにより、図3に示すように、ワイヤ68aとワイヤ69bとを互いに接触させることなく交差させることができる。
また、ワイヤ68aとワイヤ68bとはほぼ同じ長さとなっている。一方、ワイヤ69aとワイヤ69bとはほぼ同じ長さとなっている。これにより、ワイヤ68aとワイヤ69aの長さの合計と、ワイヤ68bとワイヤ69bの長さとの合計とが、ほぼ同じとなっている。一方で、走査方向において、接続端子61aとパッド54aとの距離が、接続端子61bとパッド54bとの距離よりも大きくなっている。これにより、ワイヤ68aは、ワイヤ68bよりもループの高さが低くなっている。また、紙送り方向において、パッド54aとドライバIC52a2の接続端子56との距離が、パッド54bとドライバIC52a2の接続端子56との距離とほぼ同じとなっている。これにより、ワイヤ69aとワイヤ69bとは、ループの高さがほぼ同じとなっている。
さらに、ワイヤ68a、68b、69a、69bは、いずれも、ワイヤ66、67よりもループの高さが低くなっており、これにより、ワイヤ68aとワイヤ69aの長さの合計、及び、ワイヤ68bとワイヤ69bの長さとの合計が、ワイヤ66、67の長さとほぼ同じとなっている。
また、複数の接続端子45a、ドライバIC52a1、52a2、及び、ワイヤ66、67、68a、68b、69a、69bは、合成樹脂材料などからなる絶縁材49aによって覆われている。これにより、ワイヤ66、67、68a、68b、69a、69bが断線してしまうことや、ワイヤ66、67、68a、68b、69a、69bが互いに接触することで導通してしまうことなどが防止される。
インクジェットヘッド3bは、複数のノズル15bや、後述の複数の圧力室10bなどのインク流路が形成された流路ユニット21bと、複数の圧力室10b内のインクに圧力を付与するための圧電アクチュエータ22bとを備えている。
流路ユニット21bは、4枚のプレート31b〜34bが上から順に積層されることによって形成されている。プレート31b〜34bは、それぞれ、プレート31a〜34aと同じ材料からなる。
プレート31bには、複数の圧力室10bが形成されている。複数の圧力室10bは、圧力室10aと同様、略楕円の平面形状を有しており、紙送り方向に配列されることによって圧力室列9bを形成している。また、プレート31bには、このような圧力室列9bが走査方向に3つ並んでいる。ここで、各圧力室列9bを構成する圧力室10bの数は、圧力室列9aを構成する圧力室10aの数の半分よりも2つ少なく、圧力室10bは、紙送り方向において、接続端子63に対応する圧力室10aと同じ位置に配置されている。
プレート32bには、複数の圧力室10bの長手方向の左端部と対向する部分、及び、右端部と対向する部分に、それぞれ、略円形の複数の貫通孔12b、及び、略円形の複数の貫通孔13bが形成されている。プレート33bには、マニホールド流路11bが形成されている。マニホールド流路11bは、紙送り方向に延びており、複数の圧力室10bの略左半分と対向している。マニホールド流路11bには、紙送り方向の下流側の端部に接続されたインク供給口7bからカラーのインクが供給される。より詳細には、マニホールド流路11bには、左側に配置されたものから順に、イエロー、シアン、マゼンタのインクが供給される。また、プレート33bには、複数の貫通孔13bと重なる部分に、略円形の複数の貫通孔14bが形成されている。
プレート34bには、複数の貫通孔14bと対向する部分に、複数のノズル15b(第2ノズル)が形成されている。複数のノズル15bは、紙送り方向に配列されることによって、3つの圧力室列9bに対応する3つのノズル列8bを形成している。また、紙送り方向において、各ノズル列8bを構成する複数のノズル15bは、接続端子63に対応するノズル15aと同じ位置に配置されている。
圧電アクチュエータ22bは、振動板41b、圧電層42b、共通電極43b及び複数の個別電極44bを備えている。振動板41bは、振動板41aと同じ材料からなり、複数の圧力室10bを覆うように、プレート31bの上面に配置されている。圧電層42bは、圧電層42a同じ圧電材料からなり、振動板41bの上面に、各圧力室列9bを形成する複数の圧力室10bにまたがって、それぞれ、連続的に延びている。
共通電極43bは、振動板41bと圧電層42bとの間のほぼ全域に形成されている。共通電極43bは、振動板41bの上面の圧電層42bよりも左側の領域まで引き出されているとともに、後述するドライバIC52bに接続され、ドライバIC52bにより常にグランド電位に保持されている。複数の個別電極44bは、個別電極44aと同様、略楕円の平面形状を有しており、圧電層42bの上面の、複数の圧力室10bの略中央部と対向する部分にそれぞれ配置されている。複数の個別電極44bには、後述するドライバIC52bにより、グランド電位、及び、所定の駆動電位のいずれかの電位が、選択的に付与される。
また、複数の個別電極44bは、走査方向における左側に圧力室10bと対向しない位置まで延びており、その先端部が、接続端子45bとなっている。また、共通電極43b及び複数の個別電極44bがこのように配置されているのに対応して、圧電層42bの共通電極43bと個別電極44bとに挟まれた部分は、その厚み方向に分極されている。
また、振動板41bの上面には、複数の接続端子45bよりも左側の部分に、ドライバIC52bが配置されている。複数の接続端子45bは、紙送り方向において、ドライバIC50bが配置されている範囲内に配置されており、ワイヤ70を介して、ドライバIC50bの接続端子56と接続されている。ここで、ワイヤ70の長さは、ワイヤ66、67の長さとほぼ同じとなっている。
また、接続端子45b、ドライバIC52b、及び、ワイヤ70は、合成樹脂材料などからなる絶縁材49bによって覆われている。これにより、ワイヤ70が断線してしまうことや、ワイヤ70が互いに接触してしまうことなどが防止される。
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。プリンタ1の動作は、上述の通り制御装置50によって制御されている。制御装置50は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などからなる。また、制御装置50は、キャリッジ2を駆動するキャリッジモータ51、インクジェットヘッド3a、3bを駆動する上述のドライバIC52a1、52a2、52b、用紙搬送ローラ4を駆動する搬送モータ53などの動作を制御することにより、プリンタ1に印刷などを行わせる。
また、プリンタ1では、制御装置50による制御によって、複数のノズル15aからブラックのインクを吐出させて、高速にモノクロ印刷を行うモノクロ印刷モード(第1吐出モード)と、接続端子62に対応する複数のノズル15a(共用ノズル)からブラックのインクを吐出させるとともに、複数のノズル15bからカラーのインクを吐出させて、カラー印刷を行うカラー印刷モード(第2吐出モード)のいずれかの印刷モードで選択的に印刷を行うことができるようになっている。
次に、モノクロ印刷モード及びカラー印刷モードにおけるインクジェットヘッド3a、3bなどの動作について説明する。インクジェットヘッド3a、3bにおいては、複数の個別電極44a、44bが、予めグランド電位に保持されている。
モノクロ印刷モードでは、2つのドライバIC52a1、52a2から、インクを吐出させるノズル15aに対応する接続端子45aに、図6(a)に示すような、個別電極44aの電位をグランド電位から駆動電位Vに切り換え、その後、グランド電位に戻すことを指示する駆動信号が入力される。
個別電極44aの電位が駆動電位Vに切り換えられると、共通電極43aと個別電極44aとの間の電位差により、圧電層42aの個別電極44aと共通電極43aとに挟まれた部分に、圧電層42aの分極方向と平行な厚み方向の電界が発生する。これにより、圧電層42aの当該部分が分極方向と直交する面方向に収縮し、圧電層42a及び振動板41aの、対応する圧力室10aと対向する部分が圧力室10a側に凸となるように変形する。その結果、圧力室10aの容積が減少して圧力室10a内のインクの圧力が上昇し、圧力室10aに連通するノズル15aからブラックのインクが吐出される。そして、ノズル15aからインクが吐出された後に、個別電極44aの電位がグランド電位に戻されることにより、圧電層42a及び振動板41aの変形が元に戻る。
このとき、ドライバIC52a1とドライバIC52a2との製造誤差などにより、ドライバIC52a1から出力される駆動信号と、ドライバIC52a2から出力される駆動信号とには多少の差が生じる(駆動特性に多少の差がある)虞がある。そのため、ドライバIC52a1と接続された接続端子61b、62に対応するノズル15aと、ドライバIC52a2と接続された接続端子61a、63に対応するノズル15aとで、インクの吐出特性に差が生じる虞がある。そして、インクの吐出特性にこのような差が生じると、印刷される画像において濃度ムラが生じてしまう虞がある。
ここで、本実施の形態とは逆に、接続端子61a、61bのうち、紙送り方向における下流側の接続端子61aが、紙送り方向における下流側のドライバIC52a1に接続され、紙送り方向における上流側の接続端子61bが、紙送り方向における上流側のドライバIC52a2に接続されるとすると、複数の接続端子45aがドライバIC52a1、52a2のどちらに接続されているかを、紙送り方向の下流側に配置されている接続端子45aから順に見たときに、接続端子61aと接続端子61bとの間でのみ接続されるドライバICが入れ替わることになる。そのため、印刷された画像における濃度ムラが目立ちやすくなる。
これに対して、本実施の形態では、上述したように、接続端子61a、61bのうち、紙送り方向における下流側の接続端子61aが、紙送り方向における上流側のドライバIC52a2に接続され、紙送り方向における上流側の接続端子61bが、紙送り方向における下流側のドライバIC52a1に接続されている。これにより、複数の接続端子45aがドライバIC52a1、52a2のどちらに接続されているかを、紙送り方向の下流側に配置されている接続端子45aから順に見たときに、最も上流側の接続端子62と接続端子61aとの間、接続端子61aと接続端子61bとの間、及び、接続端子61bと最も下流側の接続端子63との間で、それぞれ、接続されるドライバICが入れ替わっている。
すなわち、本実施の形態では、複数の接続端子45aがドライバIC52a1、52a2のどちらに接続されているかを、紙送り方向の下流側に配置されている接続端子45aから順に見たときに、接続されるドライバICが入れ替わる回数が多くなっている。これにより、印刷された画像における濃度ムラを目立たなくすることができる。
また、本実施の形態では、上述したように、2つの接続端子61a、61bのうち、紙送り方向における下流側の接続端子61aを、紙送り方向における上流側のドライバIC52a2に接続し、紙送り方向における上流側の接続端子61bを、紙送り方向における下流側のドライバIC52a1に接続しているが、接続端子61aとドライバIC52a2の接続端子56とをワイヤ68a、69aによって接続し、接続端子61bとドライバIC52a1の接続端子56とを、ワイヤ68b、69bによって接続するため、例えば、図3に示すように、ループの高さの異なるワイヤ68aとワイヤ69bとを交差させることにより、これらの接続を容易に行うことができる。
また、このとき、接続端子61aとドライバIC52a2とが、パッド54aを経由するワイヤ68a、69aによって接続されており、接続端子61aとドライバIC52a1とが、パッド54bを経由するワイヤ68b、69bによって接続されているため、ワイヤ68aとワイヤ69a、及び、ワイヤ68bとワイヤ69bで、それぞれ、ループの高さを変えることができる。これにより、ワイヤ68a、68b、69a、69bのループ高さを、上述したようなループ高さとして、ワイヤ68aとワイヤ69bとを交差させることができるとともに、ワイヤ68aとワイヤ69aとの長さの合計と、ワイヤ68bとワイヤ69bとの長さの合計とをほぼ同じにすることができる。
さらに、本実施の形態では、接続端子62、63とドライバIC52a1、52a2の接続端子56とを、それぞれ、ワイヤ66、67によって接続しているため、複数の接続端子45aとドライバIC52a1、52a2とを全てワイヤで接続すればよく、接続端子45aとドライバIC52a1、52a2との接続を容易に行うことができる。
一方、カラー印刷モードでは、ドライバIC52a1(共用ドライバIC)からインクを吐出させるノズル15aに対応する接続端子62、及び、ドライバIC52bからインクを吐出させるノズル15bに対応する接続端子45bに、それぞれ、図6(a)に示すような駆動信号を入力する。また、これと同時に、ドライバIC52a1から接続端子61b(非共用ノズルに対応する中間接続端子)に、図6(b)に示すような、個別電極44aをグランド電位に保持する信号、すなわち、ノズル15aからインクを吐出しないことを指示する信号を入力する。
接続端子62及び接続端子45bに駆動信号が入力されて、個別電極44a、44bの電位がグランド電位から駆動電位Vに切り換えられると、モノクロ印刷モードのときと同様、振動板41a、41b及び圧電層42a、42bの対応する圧力室10a、10bに対向する部分が、圧力室10a、10b側に凸となるように変形することで、圧力室10a、10b内のインクの圧力が上昇し、圧力室10a、10bに連通するノズル15a、15bからインクが吐出される。
ここで、カラー印刷モードでは、接続端子62に対応するノズル15aからはインクが吐出されるが、接続端子61a、61b、63に対応するノズル15a(非共用ノズル)からはインクが吐出されないため、接続端子61a、61b、63には、本来、駆動を入力する必要はない。
しかしながら、本実施の形態の場合には、接続端子61bが、接続端子62に駆動信号を入力するために駆動されるドライバIC52a1に接続されている。そのため、接続端子61bに何ら信号が入力されないとすると、接続端子62に駆動信号を入力するためにドライバIC52a1を駆動したときに、ドライバIC52a1において発生するノイズの影響などにより、ドライバIC52a1から接続端子61bに予期しない信号が入力され、接続端子61bに対応するノズル15aから不必要なインクが吐出されてしまう虞がある。
そこで、本実施の形態では、上述したように、ドライバIC52a1から接続端子61bに、図6(b)に示すような個別電極44aをグランド電位に保持する信号、すなわち、ノズル15aからインクを吐出しないことを指示する信号を入力する。これにより、接続端子61bに対応するノズル15aから不必要なインクが吐出されてしまうのを防止することができる。
なお、カラー印刷モードでは、ドライバIC52a2(非共用ドライバIC)に接続された接続端子61a、63のいずれに対応するノズル15aからもインクを吐出させないので、ドライバIC52a2を駆動する必要がない。そのため、ドライバIC52a2から接続端子61a、63に向けて図6(b)に示すような、グランド電位に保持する信号を出力しなくても、接続端子61a、63に対応するノズル15aから不必要にインクが吐出されてしまうことがない。
また、本実施の形態では、2つの接続端子61a、61bが、紙送り方向において、2つのドライバIC52a1、52a2の間に位置する程度、ドライバIC52a1とドライバIC52a2とが、間隔をあけて配置されているため、絶縁材49aを形成する際に、絶縁材49aがドライバIC52a1とドライバIC52a2との間に流れ込みやすい。これにより、ドライバIC52a1とドライバIC52a2との間に確実に絶縁材49aを形成することができる。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本実施の形態と同様の構成を有するものについては、適宜その説明を省略する。
上述の実施の形態では、カラー印刷モードにおいて、ドライバIC52a1から接続端子61bに、ノズル15aからインクを吐出させないことを指示する信号を入力したが、ドライバ52a1から接続端子61bに何ら信号を入力しなくてもよい。この場合でも、ドライバIC52a1から接続端子62に駆動信号を入力したときのノイズの影響などが小さければ、ドライバIC52a1から接続端子61bに、対応するノズル15aからインクが吐出されてしまうほどの予期しない信号が入力されることはない。
また、上述の実施の形態では、複数の接続端子45aが、2つのドライバIC52a1、52a2と接続されていたが、これには限られない。
一変形例(変形例1)では、図7(a)に示すように、ノズル15a、接続端子45aなどの数が、上述の実施の形態よりも多くなっている。また、これに対応して、ドライバIC52a2の紙送り方向における上流側に、ドライバIC52a3がさらに設けられている。ドライバIC52a3は、ドライバIC52a3と紙送り方向に間隔をあけて配置されているとともに、ドライバIC52a2に対して右側にずれて配置されており、走査方向において、ドライバIC52a1と同じ位置に位置している。
そして、複数の接続端子45aのうち、接続端子63の紙送り方向における上流側に隣接する2つの接続端子64a、64bが、紙送り方向において、隣接する2つのドライバIC52a2とドライバIC52a3との間に位置している。また、接続端子64bよりも紙送り方向における上流側に互いに隣接して配置された複数の接続端子65が、紙送り方向において、ドライバIC52a3が配置されている範囲内に位置している。
また、振動板41aの上面のドライバIC52a2とドライバIC52a3との間の部分には、2つのパッド71a、71bが配置されている。パッド71a、71bは、それぞれ、接続端子64a、64bの左側に配置されており、パッド71bは、パッド71aよりも左側に位置している。
そして、複数の接続端子65と、ドライバIC52a3とが、ワイヤ72によって接続されている。また、接続端子65とパッド71aとが、ワイヤ73aによって接続され、パッド71aとドライバIC52a3とが、ワイヤ74aによって接続されている。また、接続端子65bとパッド71bとが、ワイヤ73bによって接続され、パッド71bとドライバIC52a2とが、ワイヤ74bによって接続されている。
この場合にも、上述の実施の形態と同様に、複数の接続端子45aのうち、ドライバIC52a1、52a2に接続される接続端子が、どちらのドライバICに接続されているかを、紙送り方向の下流側に配置されている接続端子45aから順に見たときに、接続されるドライバICが入れ替わる回数が多くなっている。さらに、複数の接続端子45aのうち、ドライバIC52a2、52a3に接続される接続端子が、どちらのドライバICに接続されているかを、紙送り方向の下流側に配置されている接続端子45aから順に見たときに、接続されるドライバICが入れ替わる回数が多くなっている。これにより、印刷された画像における濃度ムラを目立たなくすることができる。
また、変形例1では、ドライバIC52a3が、ドライバIC52a2に対して、ドライバIC52a1と同じ右側にずれて配置されていたが、これには限られない。図7(b)に示すように、ドライバIC52a3が、ドライバIC52a2に対して、ドライバIC52a1と反対の左側にずれて配置されていてもよい(変形例2)。
なお、変形例1、2では、隣接する2つのドライバIC52a1、52a2に接続される接続端子61a、61b、62、63の間の関係において、上述の実施の形態と同様、接続端子62が本発明に係る一方側接続端子に相当し、接続端子63が本発明に係る他方側接続端子に相当し、接続端子61a、61bが本発明に係る中間接続端子に相当する。さらに、接続端子61aが本発明に係る第1接続端子に相当し、接続端子61bが本発明に係る第2接続端子に相当する。
一方、隣接する2つのドライバIC52a2、52a3に接続される接続端子63、64a、64b、65の間の関係において、接続端子63が本発明に係る一方側接続端子に相当し、接続端子65が本発明に係る他方側接続端子に相当し、接続端子64a、64bが本発明に係る中間接続端子に相当する。さらに、接続端子64aが本発明に係る第1接続端子に相当し、接続端子64bが本発明に係る第2接続端子に相当する。
また、変形例1、2では、ドライバICの数が3つであったが、接続端子45aの数がさらに多い場合には、4つ以上のドライバICが紙送り方向に並んでいてもよい。
また、図7(a)、(b)では、インクジェットヘッド3aのみを図示し、インクジェットヘッド3bについては図示していないが、インクジェットヘッド3aが、紙送り方向に配列された3以上のドライバICを備えたものである場合には、インクジェットヘッド3bに、インクジェットヘッド3aに設けられたドライバICの数よりも少ない、紙送り方向に配列された複数のドライバICが設けられていてもよい。この場合でも、カラー印刷モードにおいて駆動される、ノズル15aに対応するドライバICに接続された接続端子のうち、インクを吐出しないノズル15aに対応する接続端子に、グランド電位に保持することを指示する信号を入力することにより、ノズル15aから不必要なインクが吐出されてしまうのを防止することができる。
また、上述の実施の形態では、ノズル15aの数がノズル15bの数よりも多く、ノズル15aに対応するドライバICの数が、ノズル15bに対応するドライバICの数よりも多くなっていたが、これには限られない。ノズル15aの数とノズル15bの数とが同じであって、ノズル15aに対応するドライバICの数と、ノズル15bに対応するドライバICの数とが同じであってもよい。
また、上述の実施の形態では、2つの接続端子61a、61bのみが、紙送り方向において、隣接する2つのドライバIC52a1とドライバIC52a2との間に位置していたが、これには限られない。3以上の接続端子が、紙送り方向において、隣接する2つのドライバICの間に位置していてもよい。
例えば、別の一変形例(変形例3)では、図7(a)に示すように、3つの接続端子61a〜61cが、紙送り方向において、ドライバIC52a1とドライバIC52a2との間に位置しており、紙送り方向における下流側からこの順に並んでいる。また、これに対応して、ドライバIC52a1とドライバIC52a2との間に、3つのパッド54a〜54cが設けられている。
そして、ワイヤ68a〜68cによって、接続端子61aとパッド54a、接続端子61bとパッド54b、及び、接続端子61cとパッド54cが、それぞれ接続されている。また、ワイヤ69a、69cによって、パッド54a、54cと、ドライバIC52a1の接続端子56とがそれぞれ接続され、ワイヤ69bによって、パッド54bと、ドライバIC52a2の接続端子56とが接続されている。
この場合には、接続端子61aと接続端子61bとの間、接続端子61bと接続端子61cとの間、及び、接続端子61cと紙送り方向において最も下流側の接続端子63との間で、それぞれ、接続されるドライバICが入れ替わる。
また、別の一変形例(変形例4)では、図7(b)に示すように、4つの接続端子61a〜61dが、紙送り方向におけるドライバIC52a1とドライバIC52a2との間に位置しており、紙送り方向における下流側からこの順に並んでいる。また、これに対応して、ドライバIC52a1とドライバIC52a2との間に、4つのパッド54a〜54dが設けられている。
そして、ワイヤ68a〜68dによって、接続端子61aとパッド54a、接続端子61bとパッド54b、接続端子61cとパッド54c、及び、接続端子61dとパッド54dが、それぞれ接続されている。また、ワイヤ69a、69cによって、パッド54a、54cと、ドライバIC52a2の接続端子56とがそれぞれ接続され、ワイヤ69b、69dによって、パッド54b、54dと、ドライバIC52a1の接続端子56とがそれぞれ接続されている。
この場合には、紙送り方向において最も上流側の接続端子62と接続端子61aとの間、接続端子61aと接続端子61bとの間、接続端子61bと接続端子61cとの間、接続端子61cと接続端子61dとの間、及び、接続端子61dと紙送り方向において最も下流側の接続端子63との間で、それぞれ、接続されるドライバICが入れ替わる。
変形例3、4では、3以上の中間接続端子(変形例33接続端子61a〜61c、変形例4の接続端子61a〜61d)のうち、ドライバIC52a1に接続される中間接続端子(第1接続端子)と、ドライバIC52a2に接続される中間接続端子(第2接続端子)とが、交互に配置されているため、隣接する2つの中間接続端子の間で、必ず、接続されるドライバICが入れ替わる。これにより、印刷された画像における濃度ムラをより目立ちにくくすることができる。
また、変形例3、4では、上述したように、3以上の中間接続端子のうち、ドライバIC52a1に接続される中間接続端子(第1接続端子)と、ドライバIC52a2に接続される中間接続端子(第2接続端子)とが、交互に配置されていたが、これには限られない。
別の一変形例(変形例5)では、図8(a)に示すように、変形例3において、ワイヤ69a、69bによって、パッド54a、54bと、ドライバIC52a2の接続端子56とがそれぞれ接続されている。また、ワイヤ69cによって、パッド54cと、ドライバIC52a1の接続端子56とが接続されている。この場合には、紙送り方向において最も上流側の接続端子62と接続端子61aとの間、接続端子61bと接続端子61cとの間、及び、接続端子61cと紙送り方向において最も下流側の接続端子63との間で、それぞれ、接続されるドライバICが入れ替わる。
また、別の一変形例(変形例6)では、図8(b)に示すように、変形例4において、ワイヤ69a、69bによって、パッド54a、54bと、ドライバIC52a2の接続端子56とがそれぞれ接続されている。また、ワイヤ69c、69dによって、パッド54c、54dと、ドライバIC52a1の接続端子56とがそれぞれ接続されている。この場合には、紙送り方向において最も上流側の接続端子62と接続端子61aとの間、接続端子61bと接続端子61cとの間、及び、接続端子61dと、紙送り方向において最も下流側の接続端子63との間で、それぞれ、接続されるドライバICが入れ替わる。
変形例5、6の場合でも、複数の接続端子45aがドライバIC52a1、52a2のどちらに接続されているかを、紙送り方向の下流側に配置されている接続端子45aから順に見たときに、接続されるドライバICが入れ替わる回数が多くなる。したがって、ドライバIC52a1、52a2の駆動特性の差によって生じる、印刷された画像における濃度ムラを目立たなくすることができる。
また、どの中間接続端子がどのドライバICに接続されるかは、以上に説明したものには限られない。隣接する2つのドライバICに接続される複数の中間接続端子のうち、紙送り方向における上流側のドライバICに接続されたある中間接続端子(ある第2接続端子)が、紙送り方向における下流側のドライバICに接続されたある中間接続端子(ある第1接続端子)よりも紙送り方向の下流側に位置するように、以上に説明したのと異なる態様で、複数の中間接続端子を隣接する2つのドライバICに接続してもよい。
また、上述の実施の形態では、ドライバIC52a1とドライバIC52a2とが走査方向にずれて配置されていたが、これには限られない。別の一変形例(変形例7)では、図10(a)に示すように、上述の実施の形態よりも、ノズル15aや接続端子45aなどの間隔が大きく、ドライバIC52a1とドライバIC52a2との間隔が、上述の実施の形態よりも大きくなっている。また、ドライバIC52a1とドライバIC52a2とが走査方向において同じ位置に配置されている。この場合には、走査方向におけるパッド54aとパッド54bとの距離が小さくなるが、ドライバIC52a1とドライバIC52a2との間に十分なスペースがあり、紙送り方向において、パッド54aとパッド54bとを十分に離して配置することができるため、パッド54aとパッド54bとが導通してしまうのを防止することができる。
また、上述の実施の形態では、ドライバIC52a1とドライバIC52a2とが、紙送り方向に間隔をあけて配置されており、紙送り方向において、ドライバIC52a1とドライバIC52a2の間に位置する接続端子61a、61bが、本発明に係る中間接続端子となっていたが、これには限られない。別の一変形例(変形例8)では、図10(b)に示すように、ドライバIC52a1とドライバIC52a2との間にほとんど間隔がなく、紙送り方向において、複数の接続端子45aのうち、下流側の約半分の接続端子81が、ドライバIC52a1が配置されている範囲内に配置され、上流側の約半分の接続端子82が、ドライバIC52a2が配置されている範囲内に配置されている。
そして、接続端子81のうち、紙送り方向において最も上流側に位置する接続端子81a以外の接続端子81が、ワイヤ83によってドライバIC52a1の接続端子56に接続されているとともに、接続端子82のうち、紙送り方向における最も下流側に位置する接続端子82a以外の接続端子82が、ワイヤ84によってドライバIC52a2の接続端子56に接続されている。また、接続端子81aが、ワイヤ85によってドライバIC52a2の接続端子56に接続され、接続端子82aが、ワイヤ86によってドライバIC52a1の接続端子56に接続されている。
この場合でも、接続端子81aとこれに隣接する接続端子81との間、接続端子81aと接続端子82aとの間、接続端子82aとこれに隣接する接続端子82との間で、それぞれ、接続されるドライバICが入れ替わる。これにより、ドライバIC52a1、52a2の駆動特性の差によって生じる、印刷された画像における濃度ムラを目立たなくすることができる。
なお、変形例8では、接続端子81a以外の接続端子81が本発明に係る一方側接続端子に相当する。また、接続端子82a以外の接続端子82が本発明に係る他方側接続端子に相当する。また、接続端子81a、82aが本発明に係る中間接続端子に相当する。さらに、接続端子82aが本発明に係る第1接続端子に相当し、接続端子81aが本発明に係る第2接続端子に相当する。
また、上述の実施の形態では、ワイヤ69a、69bを、ワイヤ68a、68bよりもループの高さの高いものとすることにより、ワイヤ68aとワイヤ69bとを交差させたが、これとは逆に、ワイヤ69a、69bを、ワイヤ68a、68bよりもループの高さの低いものとすることにより、ワイヤ68aとワイヤ69bとを交差させてもよい。
また、上述の実施の形態では、ワイヤ68aとワイヤ69aとの長さの合計、及び、ワイヤ68bとワイヤ69bとの長さの合計をワイヤ66、67の長さとほぼ同じとするために、ワイヤ68a、68b及びワイヤ69a、69bの両方をワイヤ66、67よりもループの高さの低いものとしたが、これには限られない。ワイヤ68a、68b及びワイヤ69a、69bのうち、ループ高さが低い一方のみを、ワイヤ66、67よりもループの高さの低いものとしてもよい。
さらには、各接続端子45aとドライバIC52a1、52a2とを接続するワイヤの長さが同じであることにも限られず、各接続端子45aとドライバIC52a1、52a2とを接続するワイヤの長さが異なっていてもよい。
また、上述の実施の形態では、接続端子61aとドライバIC52a2、及び、接続端子61bとドライバIC52a1を、それぞれ、パッド54a、54bを介して接続したが、これには限られない。接続端子61aとドライバIC52a2、及び、接続端子61bとドライバIC52a1を、それぞれ、パッド54a、54bを介さずに直接ワイヤで接続してもよい。ただし、この場合には、これらのワイヤを、ループ高さを変えて交差させる必要があるため、これらのワイヤの長さは異なる。
また、上述の実施の形態では、全ての接続端子45aとドライバIC52a1、52a2、及び、全ての接続端子45bとドライバIC52bとが、ワイヤによって接続されていたが、これには限られない。例えば、接続端子45b、62、63については、圧電層42aや振動板41aに形成された配線によって、ドライバIC52a1、52a2と接続されていてもよい。この場合でも、接続端子61aとドライバIC52a2とを接続するためのワイヤ68aと、接続端子61bとドライバIC52a1とを接続するためのワイヤ69bとを交差させることができるので、接続端子61a、61bとドライバIC52a1、52a2との接続を容易に行うことができる。
さらには、接続端子45a、45bとドライバIC52a1、52a2、52bとを全て、ワイヤを用いずに接続してもよい。例えば、全ての接続端子45a、45bを、圧電層42a、42bや振動板41a、41bに形成された配線によって、ドライバIC52a1、52a2と接続してもよい。ただし、この場合には、接続端子61aとドライバIC52a2とを接続する配線と、接続端子61bとドライバIC52a1を接続する配線とを交差させることができないため、配線の引き回しを工夫する必要がある。
また、上述の実施の形態では、振動板41a、41bの上面にドライバIC52a1、52a2、52bが配置されていたが、これには限られない。例えば、ドライバIC52a1、52a2、52bが、インクジェットヘッド3a、3bとは別に設けられた基板上に配置されていてもよい。
また、以上では、ノズルからインクを吐出することによって印刷を行うプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。インク以外の液体を吐出するプリンタ以外の液体吐出装置に本発明を適用することも可能である。例えば、ノズルから液体を吐出することによって、ある面上に何らかの層を形成するような液体吐出装置に本発明を適用すれば、形成される層の厚みのばらつきを目立たなくすることができる。
1 プリンタ
3 インクジェットヘッド
15a、15b ノズル
45a、45b、61a、61b、62、63 接続端子
52a1、52a2、52a3、52b ドライバIC
54a、54b、54c、54d パッド
66、67,68a、68b、69a、69b ワイヤ
71a、71b パッド
72、73a、73b、74a、74b ワイヤ
81、8a1、82、82a 接続端子
83、84、85a、85b ワイヤ

Claims (9)

  1. 所定の一方向に配列された複数のノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドを駆動する複数のドライバICと、を備え、
    前記液体吐出ヘッドは、
    前記複数のノズルに対して個別に設けられ、前記所定の一方向に配列された、前記ドライバICと接続される複数の接続端子を備え、
    前記複数のドライバICは、前記所定の一方向に配列され、
    前記複数の接続端子のうち、隣接する2つの前記ドライバICに接続される複数の接続端子は、
    前記液体吐出ヘッドの前記一方向における一方側に互いに隣接して配置されており、隣接する2つの前記ドライバICのうち、前記所定の一方向における一方側のドライバICに接続された複数の一方側接続端子と、
    前記液体吐出ヘッドの、前記複数の一方側接続端子よりも前記所定の一方向における他方側において互いに隣接して配置されており、隣接する2つの前記ドライバICのうち前記他方側のドライバICに接続された複数の他方側接続端子と、
    前記複数の一方側接続端子と前記複数の他方側接続端子との間において、互いに隣接して配置された複数の中間接続端子と、を備え、
    前記複数の中間接続端子は、
    前記一方側のドライバICに接続された少なくとも1つの第1接続端子と、前記他方側のドライバICに接続された少なくとも1つの第2接続端子とからなり、
    ある第2接続端子は、ある第1接続端子よりも前記所定の一方向における前記一方側に位置していることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 3以上の前記中間接続端子を備え、
    前記第1接続端子と前記第2接続端子とが、前記所定の一方向において交互に並んでいることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記複数のドライバICは、前記所定の一方向に間隔をあけて配列されており、
    前記中間接続端子は、前記所定の一方向において、隣接する2つの前記ドライバICの間に位置する接続端子であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記複数の中間接続端子と前記複数のドライバICとは、ワイヤによって接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液体吐出装置。
  5. 前記複数の接続端子のすべてが、ワイヤによって前記複数のドライバICと接続されていることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記複数のドライバICは、前記所定の一方向に間隔をあけて配列されており、
    前記中間接続端子は、前記所定の一方向において、隣接する2つの前記ドライバICの間に位置する接続端子であり、
    前記複数のドライバICが実装された面の隣接する2つの前記ドライバICの間の部分に、前記複数の中間接続端子に対して個別に設けられており、前記中間接続端子と前記ドライバICとを接続するワイヤが経由するパッド、をさらに備え、
    前記中間接続端子と前記ドライバICとを接続するワイヤの、前記中間接続端子と前記パッドとの間の部分のループの高さと、前記パッドと前記ドライバICとの間の部分のループの高さとが異なっていることを特徴とする請求項4又は5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記複数の接続端子のすべてが、ワイヤによって前記複数のドライバICと接続されており、
    前記中間接続端子と前記ドライバICとを接続するワイヤの、前記中間接続端子と前記パッドとの間の部分、及び、前記パッドと前記ドライバICとの間の部分の少なくともいずれか一方のループの高さが、前記一方側接続端子及び前記他方側接続端子と前記ドライバICとを接続するワイヤのループの高さよりも低くなっていることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
  8. 隣接する2つの前記ドライバICが、前記所定の一方向と直交する方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記複数のドライバICの動作を制御する制御装置をさらに備え、
    前記液体吐出ヘッドが、前記複数のノズルとして、
    所定の一方向に所定間隔で配列され、第1液体を吐出する複数の第1ノズルと、
    所定の一方向に前記所定間隔で配列され、前記第1液体とは異なる第2液体を吐出する複数の第2ノズルと、を備え、
    前記複数の第1ノズルは、
    前記所定の一方向において前記複数の第2ノズルと同じ位置に配置された複数の共用ノズルと、
    前記所定の一方向において前記複数の第2ノズルとは異なる位置に配置された複数の非共用ノズルとを有し、
    前記複数のドライバICは、
    前記所定の一方向に配列され、前記複数の第1ノズルに対応する接続端子と接続された複数の第1ドライバICと、
    前記第2ノズルに対応する接続端子と接続された第2ドライバICと、を備え、
    前記複数の第1ドライバICは、
    前記第2ドライバICに対応して設けられ、前記共用ノズルに対応する前記接続端子と接続された共用ドライバICと、
    前記複数の接続端子のうち、前記非共用ノズルに対応する前記接続端子のみと接続された非共用ドライバICとを有し、
    前記非共用ドライバICと隣接する前記共用ドライバICには、前記中間接続端子として、前記非共用ノズルに対応する前記接続端子が接続され、
    前記制御装置は、
    前記複数の第1ドライバICを駆動して前記共用ノズル及び前記非共用ノズルから第1液体を吐出させる第1吐出モードと、前記第2ドライバICを駆動して前記第2ノズルから第2液体を吐出させるとともに、前記共用ドライバICを駆動して前記共用ノズルから第1液体を吐出させる第2吐出モードのいずれかのモードで選択的に前記ノズルから液体を吐出させ、
    前記第2吐出モードにおいて、前記共用ドライバICから、前記非共用ノズルに対応する前記中間接続端子に、液体を吐出しないことを指示する信号を入力させることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の液体吐出装置。
JP2012217112A 2012-09-28 2012-09-28 液体吐出装置 Pending JP2014069429A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012217112A JP2014069429A (ja) 2012-09-28 2012-09-28 液体吐出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012217112A JP2014069429A (ja) 2012-09-28 2012-09-28 液体吐出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014069429A true JP2014069429A (ja) 2014-04-21

Family

ID=50745107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012217112A Pending JP2014069429A (ja) 2012-09-28 2012-09-28 液体吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014069429A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4596030B2 (ja) 圧電アクチュエータ及び液体移送装置、並びに、圧電アクチュエータの製造方法
JP5299318B2 (ja) アクチュエータの駆動制御装置
JP5598116B2 (ja) 液滴噴射装置
JP4788764B2 (ja) 圧電アクチュエータ及び液体移送装置
JP2011212865A (ja) 圧電アクチュエータ
JP4404105B2 (ja) 圧電アクチュエータ、及び、この圧電アクチュエータを備えた液体噴射装置
JP6455167B2 (ja) 液体吐出装置
JP5348011B2 (ja) 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP4888475B2 (ja) 配線基板
JP4059168B2 (ja) インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及びプログラム
JP6676981B2 (ja) 液体吐出装置
JP5206497B2 (ja) 液体吐出装置
JP4622973B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4240135B2 (ja) インクジェットヘッド
JP6318475B2 (ja) 流路ユニットおよび流路ユニットを搭載した液体噴射ヘッド、液体噴射装置
JP6657844B2 (ja) 液体吐出装置
JP2015110277A (ja) インクジェットヘッド及びインクジェットプリンタ
JP4784233B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP4479732B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2014069429A (ja) 液体吐出装置
JP4973646B2 (ja) 液体移送装置の製造方法及び圧電アクチュエータの製造方法
JP2017132046A (ja) 液体吐出装置
JP5228842B2 (ja) 圧電アクチュエータの製造方法
JP5333132B2 (ja) 圧力付与部の給電構造及び給電配線部材
JP2019064163A (ja) 液体吐出装置