JP2014068102A - タイムコード同期装置、及びタイムコード同期方法 - Google Patents

タイムコード同期装置、及びタイムコード同期方法 Download PDF

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Abstract

【課題】正常にタイムコード同期を取ることが可能なタイムコード同期装置を提供する。
【解決手段】外部より供給されるタイムコードを、記録する映像信号に同期した複数のタイミングで読み取るタイムコード読み取り部101と、前記タイムコード読み取り部で読み取った複数のタイムコードのうち、少なくとも1つのタイムコードの値が、直前に採用したタイムコードの値から所定数増加している場合は、前記1つのタイムコードの値を採用する一方、所定数増加していない場合は、前記1つのタイムコード以外のいずれかのタイムコードの値を採用するタイムコード判定部102と、前記タイムコード判定部で採用されたタイムコードの値を前記記録する映像信号に付加するタイムコード設定部103とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数の映像記録装置に同時に記録される各映像信号に付加するタイムコードを同期させるタイムコード同期装置、及びタイムコード同期方法に関する。
映像信号を記録メディアに記録する場合、記録した映像信号の時間的位置を特定するために、映像信号にタイムコードを付加して記録することが一般的に行なわれる。タイムコードは、「時:分:秒:フレーム」で表される。フレームレートは通常30フレーム/秒であるので、フレームの桁は、値が0から29までの範囲で巡回カウントアップされる。例えば「02:14:36:19」
は、2時14分36秒19フレームである。このタイムコードは、通常の場合、映像記録装置に内蔵されたタイムコード信号発生器により生成される。
ところで、複数台のカメラと映像記録装置を用いて同一被写体を撮像・記録し、後からタイムコードを用いて編集をするような用途がある。この場合、複数の映像記録装置のうちいずれか1台をマスターとし、このマスターとなった映像信号記録装置から他のスレーブとなる映像記録装置に映像同期信号とタイムコードとを供給する。スレーブ側の映像記録装置は、マスターの映像記録装置から供給された映像同期信号に自装置に記録する映像信号を同期させると共に、この同期させた映像信号に、同じくマスターの映像記録装置から供給されたタイムコードを付加して記録する。これにより、それぞれの映像記録装置に記録される映像信号は、互いに映像同期が取れ、かつ、タイムコードも同期がとれたものとなる。従って、記録されたそれぞれの映像信号は時間軸が一致するので、その後の編集作業が容易となる。
しかしながら、外部から供給される映像同期信号に自装置に記録する映像信号を同期させる機能(外部映像同期機能)を搭載するにはコストがかかる。映像信号の同期とタイムコードの同期とは一対の関係で運用される場合が多いが、映像信号の同期はとらずにタイムコードのみ同期させた場合であっても、その後の編集作業を容易とする点においては有効であり意味がある。コストダウンのため、外部映像同期機能を省き、タイムコードのみを同期させる技術が、例えば特許文献1に記載されている。
特開2006−4575
しかしながら特許文献1記載の技術は、タイムコード同期開始の時点において正しくタイムコードが読み取れることを前提としたものである。また、タイムコードを読み取る際に、外乱などの異常が発生し、タイムコード値の更新値が0〜2の範囲外の異常値になった場合は、正常値を取得できず正常にタイムコード同期を取ることができなくなってしまうという問題が残っていた。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、外部映像同期機能を省き、タイムコードのみを同期させる場合においても、正常にタイムコード同期を取ることが可能なタイムコード同期装置、及びタイムコード同期方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、下記の装置、方法を提供するものである。
(1)外部より供給されるタイムコードを、記録する映像信号に同期した複数のタイミングで読み取るタイムコード読み取り部(101)と、
前記タイムコード読み取り部で読み取った複数のタイムコードのうち、少なくとも1つのタイムコードの値が、直前に採用したタイムコードの値から所定数増加している場合は、前記1つのタイムコードの値を採用する一方、所定数増加していない場合は、前記1つのタイムコード以外のいずれかのタイムコードの値を採用するタイムコード判断部(102)と、
前記タイムコード判断部で採用されたタイムコードの値を前記記録する映像信号に付加するタイムコード設定部(103)と、
を備えることを特徴とするタイムコード同期装置。
(2)外部より供給されるタイムコードを、記録する映像信号に同期した第1のタイミングで読み取るタイムコード読み取り部と、
前記タイムコード読み取り部で読み取ったタイムコードの値が、直前に採用したタイムコードの値から所定数増加している場合は、前記1つのタイムコードの値を採用する一方、所定数増加していない場合は、前記タイムコード読み取り部に前記第1のタイミングとは異なる第2のタイミングで前記タイムコードを読み取らせ、この第2のタイミングで読み取らせたタイムコードの値を採用するタイムコード判断部と、
前記タイムコード判断部で採用されたタイムコードの値を前記記録する映像信号に付加するタイムコード設定部と、
を備えることを特徴とするタイムコード同期装置。
(3)前記タイムコード設定部は、前記タイムコード判定部で採用されたタイムコードの値を前記記録する映像信号に付加する処理を所定回数行なった後は、前記タイムコード設定部自体が、タイムコードの値を所定数増加させて前記記録する映像信号に付加する処理を繰り返すことを特徴とする上記(1)又は(2)記載のタイムコード同期装置。
(4)外部より供給されるタイムコードを、記録する映像信号に同期した複数のタイミングで読み取るタイムコード読み取りステップと、
前記タイムコード読み取りステップで読み取った複数のタイムコードのうち、少なくとも1つのタイムコードの値が、直前に採用したタイムコードの値から所定数増加している場合は、前記1つのタイムコードの値を採用する一方、所定数増加していない場合は、前記1つのタイムコード以外のいずれかのタイムコードの値を採用するタイムコード判断ステップと、
前記タイムコード判断ステップで採用されたタイムコードの値を前記記録する映像信号に付加するタイムコード設定ステップと、
を含むことを特徴とするタイムコード同期方法。
(5)外部より供給されるタイムコードを、記録する映像信号に同期した第1のタイミングで読み取るタイムコード読み取りステップと、
前記タイムコード読み取りステップで読み取ったタイムコードの値が、直前に採用したタイムコードの値から所定数増加している場合は、前記1つのタイムコードの値を採用する一方、所定数増加していない場合は、前記タイムコード読み取りステップに前記第1のタイミングとは異なる第2のタイミングで前記タイムコードを読み取らせ、この第2のタイミングで読み取らせたタイムコードの値を採用するタイムコード判断ステップと、
前記タイムコード判断ステップで採用されたタイムコードの値を前記記録する映像信号に付加するタイムコード設定ステップと、
を含むことを特徴とするタイムコード同期方法。
本発明によれば、外部映像同期機能を省き、タイムコードのみを同期させる場合においても、正常にタイムコード同期を取ることが可能となる。
タイムコード同期の様子を示すシステム構成図である。 タイムコード同期の様子を示すタイミングチャートである。 本実施例のタイムコード同期装置、及びこのタイムコード同期装置を搭載した映像記録装置の構成を示す構成図である。 本実施例のタイムコード同期の様子を示すタイミングチャートである。 本実施例のタイムコード同期方法のフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
<システム構成>
図1は、複数の映像記録装置間におけるタイムコード同期の様子を示すシステム構成図である。同図が示すように、複数の映像記録装置1には、カメラ5からそれぞれ映像信号が入力される。また、これらの映像記録装置1のうちいずれか1つがマスターとなり、このマスターとなった映像記録装置1から他のスレーブとなる映像記録装置1にタイムコードが供給される。タイムコードは、例えばLTC(Longitudinal Time Code)として80bitのシリアルデータで送受信される。これには、エラー判定のためのエラーコレクションビットのような情報は含まれていない。従って、受信側であるスレーブの映像記録装置1ではエラー判定処理の実装が必要になる。
<タイムコード同期>
図2は上記システムのスレーブとなる映像記録装置1におけるタイムコード同期の様子を示すタイミングチャートである。マスターの映像記録装置1から入力されるタイムコード(入力タイムコード)は、スレーブの映像記録装置1と接続されたカメラ5から入力される映像信号のフレームに同期して発生させたトリガ信号のタイミングで読み取られる。なお、このトリガ信号は物理的に生成されたものでなくても良いことはいうまでもない。例えばCPUで実行されるプログラムによってソフトウェア的にフレームに同期したタイミングでタイムコードを読み込む構成でも良い。この読み込むタイミングをタイミングチャート上で示すために本実施例ではトリガ信号というものを定義している。
このとき、入力タイムコードの更新タイミングは、マスターの映像記録装置1の映像信号に同期しており、トリガ信号の発生タイミングは、スレーブの映像記録装置1の映像信号に同期している。しかし、マスター側とスレーブ側との間では映像信号の同期を取っていないので、入力タイムコードの更新タイミングとトリガ信号の発生タイミングとの位置関係は不定となる。そして、この入力タイムコードの更新タイミングとトリガ信号の発生タイミングとの位置関係が、例えば図2(A)のような関係となった場合、入力タイムコードは安定して読み込まれる。
しかしながら、入力タイムコードの更新タイミングとトリガ信号の発生タイミングとの位置関係が図2(B)のようにほぼ一致する関係となった場合、トリガ信号の微妙な時間変動によって、入力タイムコードを2度読みしたり、読み飛ばしたりしてしまう問題が長時間にわたって発生する。図2(B)の読み取りタイムコードの斜線網掛け部分がその問題が発生した部分である。
本発明は、この図2(B)の問題を解決することを目的としたものである。
<タイムコード同期装置>
図3は、本実施の形態であるタイムコード同期装置100を搭載したスレーブとなる映像記録装置1の内部構成図である。
圧縮符号化部2は、カメラ5から供給される映像信号を例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)−2で圧縮符号化して符号化映像ストリームを生成する。タイムコード付加部3は、生成された符号化映像ストリームの所定領域に後述するタイムコード同期装置100から供給されるタイムコードを付加する。映像記録部4は、タイムコードが付加された符号化映像ストリームを所定の記録メディアに記録する。
タイムコード同期装置100は、例えば映像記録装置1の内部に搭載され、タイムコード読み取り部101、読み取りタイムコード判断部102、書き込みタイムコード設定部103を含んで構成される。
タイムコード読み取り部101は、カメラ5から供給される映像信号から分離した映像同期信号に基づいて、1フレーム内で互いに所定期間ずれた位置の第1のタイミングと第2のタイミングとでトリガ信号A、及びトリガ信号Bを発生させ、このトリガ信号A、Bに基づく2つのタイミングで、マスターの映像記録装置から供給されるタイムコードを読み取る。トリガ信号Aに基づいて読み取ったタイムコードの値をタイムコードA、トリガ信号Bに基づいて読み取ったタイムコードの値をタイムコードBとする。そしてこれら読み取ったタイムコードA,Bを読み取りタイムコード判断部10に供給する。
読み取りタイムコード判断部102は、タイムコード読み取り部101から供給されるタイムコードAの値の正当性を判断する。値の正当性は、供給されたタイムコードAの値が、直前に読み取った値に対して予め定められた所定の値分増加した値になっている否かで判断する。所定の値分増加した値になっている場合、そのタイムコードAの値は正当であると判断し、それ以外の値になっている場合は不当と判断する。なお、所定の値とは、通常1(フレーム)である。
読み取りタイムコード判断部102は、供給されたタイムコードAの値が正当であると判断した場合、このタイムコードAの値を、書き込みタイムコード設定部103へ供給する。
読み取りタイムコード判断部102は、供給されたタイムコードAの値が不当であると判断した場合、これは入力タイムコードの更新タイミングとトリガ信号の発生タイミングとが図2(B)の関係となっていると判断し、同時に供給されているタイムコードBの値を書き込みタイムコード設定部103へ供給する。
書き込みタイムコード設定部103は、読み取りタイムコード判断部102から供給された読み取りタイムコードA又はBの値を、書き込みタイムコードとしてタイムコード付加部3へ供給する。
図4は、上記タイムコード同期装置によるタイムコード同期の様子を説明するタイミングチャートである。図4の読み取りタイムコードAはトリガ信号A(実線矢印)で読み込んだタイムコードであり、読み取りタイムコードBはトリガ信号B(破線矢印)で読み込んだタイムコードである。読み取りタイムコードAが値00で不連続(不当)になった場合でも、読み取りタイムコードBは値01で連続(正当)になっている。従って、この時点で、読み取りタイムコード判断部102は、書き込みタイムコード設定部103へ読み取りタイムコードBの値を供給することで、書き込みタイムコードは連続性が保たれる。
なお、タイムコードは常に読み取る必要はない。書き込みタイムコード設定部103は、読み取りタイムコード判断部102から供給されたタイムコードを所定回数(4回程度)タイムコード付加部3へ供給した後は、読み取りタイムコード判断部102からのタイムコードの供給を受けずに、タイムコードの値を自身でカウントアップさせてタイムコード付加部3へ供給する構成としても良い。
また、トリガ信号は2種類に限定されるものではなく、2種類以上発生させても良い。
また、上記説明では、複数のトリガ信号を用いて複数のタイムコードを読み込む構成の例について説明したが、1種類のトリガ信号で1つのタイムコードのみを読み取り、その読み取ったタイムコードの値が不当であると判断された場合に、トリガ信号のタイミングをずらす構成としても良い。この場合は、トリガ信号は、読み取りタイムコード判断部102が生成して、タイムコード読み取り部101へ供給する構成となる。
<タイムコード同期方法>
以上説明したタイムコード同期装置におけるタイムコード同期方法の処理の流れを図5のフローチャートを用いて説明する。
タイムコード同期が開始されると、まずタイムコード読み取り部101は、映像同期信号に基づいてトリガ信号A、Bを発生させ、このトリガ信号A、Bにて入力タイムコードを読み取る(ステップS1)。このとき、トリガ信号Aで読み取ったタイムコードを読み取りタイムコードAとし、トリガ信号Bで読み取ったタイムコードを読み取りタイムコードBとする。
次に、読み取りタイムコード判断部102は、タイムコード読み取り部101が読み取った読み取りタイムコードAが正当であるか否かを判定する(ステップS2)。正当である場合(ステップS2:Yes)、読み取りタイムコード判断部102は、読み取りタイムコードAを書き込みタイムコードとして採用し、書き込みタイムコード設定部103へ供給する(ステップS3)。一方、正当で無い場合(ステップS2:No)、読み取りタイムコード判断部102は、読み取りタイムコードBを書き込みタイムコードとして採用し、書き込みタイムコード設定部103へ供給する(ステップS4)。書き込みタイムコード設定部103は、供給された書き込みタイムコードをタイムコード付加部3へ供給し、映像符号化ストリームの所定領域に付加させる(ステップS5)。
本発明は上記した装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを含むものである。これらのプログラムは、記録媒体から読み取られてコンピュータに取り込まれてもよいし、通信ネットワークを介して伝送されてコンピュータに取り込まれてもよい。
1:映像記録装置
2:圧縮符号化部
3:タイムコード付加部
4:映像記録部
5:カメラ
100:タイムコード同期装置
101:タイムコード読み取り部
102:読み取りタイムコード判断部
103:書き込みタイムコード設定部

Claims (5)

  1. 外部より供給されるタイムコードを、記録する映像信号に同期した複数のタイミングで読み取るタイムコード読み取り部と、
    前記タイムコード読み取り部で読み取った複数のタイムコードのうち、少なくとも1つのタイムコードの値が、直前に採用したタイムコードの値から所定数増加している場合は、前記1つのタイムコードの値を採用する一方、所定数増加していない場合は、前記1つのタイムコード以外のいずれかのタイムコードの値を採用するタイムコード判断部と、
    前記タイムコード判断部で採用されたタイムコードの値を前記記録する映像信号に付加するタイムコード設定部と、
    を備えることを特徴とするタイムコード同期装置。
  2. 外部より供給されるタイムコードを、記録する映像信号に同期した第1のタイミングで読み取るタイムコード読み取り部と、
    前記タイムコード読み取り部で読み取ったタイムコードの値が、直前に採用したタイムコードの値から所定数増加している場合は、前記1つのタイムコードの値を採用する一方、所定数増加していない場合は、前記タイムコード読み取り部に前記第1のタイミングとは異なる第2のタイミングで前記タイムコードを読み取らせ、この第2のタイミングで読み取らせたタイムコードの値を採用するタイムコード判断部と、
    前記タイムコード判断部で採用されたタイムコードの値を前記記録する映像信号に付加するタイムコード設定部と、
    を備えることを特徴とするタイムコード同期装置。
  3. 前記タイムコード設定部は、前記タイムコード判定部で採用されたタイムコードの値を前記記録する映像信号に付加する処理を所定回数行なった後は、前記タイムコード設定部自体が、タイムコードの値を所定数増加させて前記記録する映像信号に付加する処理を繰り返すことを特徴とする請求項1又は2記載のタイムコード同期装置。
  4. 外部より供給されるタイムコードを、記録する映像信号に同期した複数のタイミングで読み取るタイムコード読み取りステップと、
    前記タイムコード読み取りステップで読み取った複数のタイムコードのうち、少なくとも1つのタイムコードの値が、直前に採用したタイムコードの値から所定数増加している場合は、前記1つのタイムコードの値を採用する一方、所定数増加していない場合は、前記1つのタイムコード以外のいずれかのタイムコードの値を採用するタイムコード判断ステップと、
    前記タイムコード判断ステップで採用されたタイムコードの値を前記記録する映像信号に付加するタイムコード設定ステップと、
    を含むことを特徴とするタイムコード同期方法。
  5. 外部より供給されるタイムコードを、記録する映像信号に同期した第1のタイミングで読み取るタイムコード読み取りステップと、
    前記タイムコード読み取りステップで読み取ったタイムコードの値が、直前に採用したタイムコードの値から所定数増加している場合は、前記1つのタイムコードの値を採用する一方、所定数増加していない場合は、前記タイムコード読み取りステップに前記第1のタイミングとは異なる第2のタイミングで前記タイムコードを読み取らせ、この第2のタイミングで読み取らせたタイムコードの値を採用するタイムコード判断ステップと、
    前記タイムコード判断ステップで採用されたタイムコードの値を前記記録する映像信号に付加するタイムコード設定ステップと、
    を含むことを特徴とするタイムコード同期方法。
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