JPH11252058A - 多重化装置及び方法 - Google Patents

多重化装置及び方法

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JPH11252058A
JPH11252058A JP4807698A JP4807698A JPH11252058A JP H11252058 A JPH11252058 A JP H11252058A JP 4807698 A JP4807698 A JP 4807698A JP 4807698 A JP4807698 A JP 4807698A JP H11252058 A JPH11252058 A JP H11252058A
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JP
Japan
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time
multiplexing
unit
stc
video
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JP4807698A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Takashima
昌利 高嶋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮符号化装置において、実際に入力される
ビデオ信号に、ジッタ成分が含まれていると、オーディ
オ信号と、ビデオ信号がずれてしまう。特に、入力ビデ
オ画像が乱れ、ビデオエンコーダで符号化できない画像
が生じた場合には、大きなずれが発生する。 【解決手段】 コントローラ6は、ビデオエンコーダ3
からのアクセスユニット(Access Unit;AU)間のジ
ッタによる変動成分を含んだ時間間隔(タイムインター
バル)とこのアクセスユニットの識別情報(インプット
フレーム番号)とに基づいてビデオデータの再生又は復
号を開始する時刻(タイムスタンプ)を演算する。マル
チプレクサ7は、コントローラ6で演算した上記タイム
スタンプを上記アクセスユニット毎に付加し、さらにオ
ーディオエンコーダ5からのアクセスユニットと多重化
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号の高能率符合
化により符合化された複数の符号列を多重化する多重化
装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MPEGでは、ビデオ、オーディオ又は
データを時分割多重して記録又は伝送することが行われ
る。その際に、それぞれの同期をとる為に、ビデオ、オ
ーディオ、データの各アクセスユニット(Access Uni
t;AU)と呼ばれる符号又は復号再生の単位毎に、タ
イムスタンプの情報を付加する。タイムスタンプとは、
デコーダ側で、各アクセスユニットを、いつ復号再生す
べきかを示す時刻管理情報であり、2種類のタイムスタ
ンプがある。1つは再生出力の時刻管理情報(Presentat
ion Time Stamp;PTS) で、もう1つは復号の時刻管
理情報(Decoding Time Stamp;DTS) である。
【0003】例えばMPEGシステムの基準復号器内部
の基準同期情報(System Time Clock;STC)がPT
Sに一致すると、復号器はアクセスユニットを再生出力
する。また、MPEGではビデオの特殊な符号化ストリ
ームの送出順序があることから上記DTSが設けられ
た。すなわち、IピクチャとPピクチャは、Bピクチャ
よりも先行して符号化ストリームに送出されるために、
復号する順序と再生出力する順序が異なることに対応し
ている。PTSとDTSが異なる場合には、両方のタイ
ムスタンプをつけ、一致する場合にはPTSだけを付け
る。
【0004】具体的には、Bピクチャのあるビデオ符号
化ストリームでは、IピクチャとPピクチャでPTSと
DTSを付けることになるが、Bピクチャや、Bピクチ
ャのないIピクチャとPピクチャではPTSだけでよ
い。
【0005】これらのタイムスタンプを用いて圧縮符号
化された複数の信号の同期をとり、複数の信号を多重化
する従来の多重化装置を用いた、記録再生装置100の
構成を図16に示す。この記録再生装置100では、簡
単の為に、入力端子101からのビデオ信号と、入力端
子102からのオーディオ信号1チャンネルを多重化す
る例を示す。
【0006】この図16において、ビデオ信号はビデオ
エンコーダ103により取り込まれる。このビデオエン
コーダ103は、上記ビデオ信号に符号化を施し、符号
列を出力バッファ103aに蓄えると同時に、システム
コントローラ&マルチ/デマルチプレクサ104からの
要求に従って、バス105にデータを流しだす処理を行
なう。また、ビデオエンコーダ103の内部には上記符
号列のアクセスユニットに関する情報(Access Unit In
formation;AUI)を蓄えておくメモリ103bも備
えられている。
【0007】オーディオ信号はオーディオエンコーダ1
06に取り込まれ、オーディオ符号列となって出力バッ
ファ106aに蓄えられる。このオーディオ符号列は、
システムコントローラ&マルチ/デマルチプレクサ10
4からの要求に従って、バス105に流しだされる。ま
た、オーディオエンコーダ106の内部には上記符号列
のAUIを蓄えておくメモリ106bも備えられてい
る。
【0008】システムコントローラ&マルチ/デマルチ
プレクサ104は、ビデオエンコーダ103及びオーデ
ィオエンコーダ106から上記AUIを取り出し、それ
に従って上記タイムスタンプを演算し、例えばハードデ
ィスク等のストレージデバイス107にビデオの符号
列、オーディオの符号列、及びタイムスタンプ情報を流
し込むことで、多重化を完成させる。
【0009】以上が記録時の処理であるが、再生時に
は、システムコントローラ&マルチ/デマルチプレクサ
104が、ストレージデバイス107から、データを吸
い上げ、ビデオ、オーディオ、その他の情報にデマルチ
プレクス処理を施し、各エレメンタリの符号列をビデオ
デコーダ108、オーディオデコーダ109に転送す
る。
【0010】また、システムコントローラ&マルチ/デ
マルチプレクサ104は、タイムキーパ110に、再生
同期信号であるシステム時刻基準参照値(System Clock
Reference;SCR)を送る。
【0011】タイムキーパ110は、再生のSTCを持
っており、システムコントローラ&マルチ/デマルチプ
レクサ104からの上記SCRを受け取り、STCをリ
セットすると同時に、各エレメンタリ符号列のタイムス
タンプ情報を受け取り、各デコーダ108及び109
に、デコード、及び、ディスプレイのスタート信号、す
なわち出力バッファ108a及び108bに対する復号
化データの書き込み、及び読み出し開始信号を出力す
る。
【0012】これにより、各デコーダ108及び109
は、同期のとれたビデオ信号、オーディオ信号を出力バ
ッファ108a及び109aを介して、出力端子111
及び112から同期再生できる。
【0013】このように、ビデオ信号と、オーディオ信
号の同期再生は、多重化されたタイムスタンプ情報と、
それに従って、各デコーダ108及び109をコントロ
ールする タイムキーパ110によって実現される。
【0014】この記録再生装置100では、フィールド
間の間隔を一定とし、29.97Hzのビデオ信号の場
合には、1フレームを27MHzでカウントし、1フレ
ーム900,900サイクルという値で、PTS、DT
Sを演算して多重化を行っている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際に入力
されるビデオ信号に、ジッタ成分が含まれていると、オ
ーディオ信号と、ビデオ信号がずれる原因になってしま
う。特に、入力ビデオ画像が乱れ、ビデオエンコーダ1
03で符号化できない画像が生じた場合には、大きなず
れが発生する。この様子を図17、図18を用いて説明
する。
【0016】図17において、1)〜8)が、上記ビデ
オエンコーダ103で行われるビデオエンコード処理を
示しており、9)〜13)が上記オーディオエンコーダ
106で行われるオーディオエンコード処理を示してい
る。
【0017】1)はビデオ同期信号(Video Sync)が入
ってくる様子を示している。太線は上記ビデオエンコー
ダ103が、フレーム(エンコード処理する際に、ピク
チャを構成する単位)の始めを認識する場所を示してい
る。
【0018】2)は入力映像信号を示しており、ビデオ
エンコーダ103が画像をうまく取り込めたものについ
ては、ピクチャタイプ(Picture Type)が記入されてい
る。ここで、B3とB4の間では画像の乱れがあってエ
ンコードが不可能となっている。
【0019】3)は上記システムコントローラ&マルチ
/デマルチプレクサ104で、演算されるSTCの値で
あり、次の4)に示すタイムインターバルで分かるよう
に一定である。
【0020】5)に示すシステムタイムクロックSTC_V0
は、タイムスタンプの初期値であり、STC_V-1はそれよ
り早いタイミングが必要になる場合、すなわちBピクチ
ャが有る場合に、上記DTSとして使用されるシステム
タイムクロックである。また、ここでシステムタイムク
ロックSTC_V4は、一定値を4回積算した値であり、太線
で示した所が、その時間を示している。これは、本来B
4ピクチャが、入力し始めるタイミングである。
【0021】6)は2)で取り込みに成功した画像が、
ビデオエンコーダ103でエンコードされる時間を示し
ている。ビデオエンコーダ103では、2)で取り込ん
だ画像のフレームを入れ換え、I2、B0、B1、P5
・・・の順番でエンコードする。ここでは、画像の乱れ
があったので、エンコードができない時間が生じてい
る。
【0022】7)は6)でエンコードされた符号列が蓄
積される出力バッファ103aの様子を示している。ビ
デオデコーダ108のバッファ108aのミラー状態を
形成している。I2がエンコードされたと同時に出力バ
ッファ103aに符号化データがたまり、B0がエンコ
ードされている間に出力され、B0のエンコードが完了
したと同時にまた出力バッファ103aに符号化データ
がたまる。画像の乱れがあって符号化できない時間帯は
出力バッファ103a内部のデータは増減がない。
【0023】8)は3)のSTCの値を並べかえて、タ
イムスタンプであるDTS、PTSを決定し、多重化す
る様子を示している。ここで注目すべきは、画像の乱れ
があった場合、その間の画像が、ビデオエンコーダ10
3でカットされ、符号列として出力されないにもかかわ
らず、タイムスタンプはその間、STC_V3とSTC_V4の間の
ように短くなってしまっている点である。
【0024】9)〜13)は、同様にオーディオのエン
コード処理の場合を示している。ビデオとの違いは、オ
ーディオアクセスユニット(Audio Access Unit;AA
U、但し図にはAUとのみ記載する)は、ビデオ信号の
画像の乱れがあったところに、オーディオ信号が取り込
まれる為に、その間、カットされることなく、オーディ
オエンコーダ106でエンコードされている点である。
【0025】次に、図18を用いてビデオデコーダ10
8及びオーディオデコーダ109でのデコード処理につ
いて説明する。
【0026】この図18において、1)〜4)は、ビデ
オデコーダ108で行われるビデオデコード処理を示し
ており、5)〜8)はオーディオデコーダ109で行わ
れるオーディオデコード処理を示している。
【0027】1)はビデオデコーダ108の出力バッフ
ァ108aの状態を示している。2)はビデオデコーダ
108でのデコード処理の様子を示している。STC
が、DTSの時間に、デコードを開始し、デコードを完
了する様子を示している。このように、MPEGでは、
一瞬にして、デコード処理が行なわれる理想モデルを想
定して、タイムスタンプが多重化される。
【0028】3)はSTCがPTSの時間に、出力バッ
ファ108aから復号データが読み出され、表示が開始
される様子を示している。デコードの順番がI2,B
0,B1,P5・・・であるのに対して、表示の順番は
B0,B1,I2,B3・・・である。
【0029】4)はSTCの値であり、これはタイムキ
ーパ110の内部に存在する。5)〜8)は上述したよ
うにオーディオデコードの処理であり、ビデオデコード
処理と同様に示されている。
【0030】ここで、図17の10)に示すオーディオ入
力のAU17に注目すると、これは、図17の2)のビ
デオ入力のP5ピクチャの時のオーディオデータである
ことがわかる。ところが、図18の3)と、図18の
7)を比較すると、AU17はP8ピクチャの時に出力
されており、3ピクチャものずれが生じてしまってい
る。
【0031】このように、ジッタのある信号または、入
力が乱れてしまう可能性があるような信号を、ディジタ
ル圧縮して、ビデオ信号、オーディオ信号の多重化を行
なうような場合には、同期がずれてしまう。本発明は、
上記実情に鑑みてなされたものであり、複数の入力信号
の内の少なくとも一つの信号にジッタが発生したり入力
信号が乱れても、同期のずれを発生させない多重化装置
及び方法の提供を目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明に係る多重化装置
は複数の入力信号がそれぞれの符号化のためのユニット
毎に符号化されて得られた複数の符号化データを多重化
するとき、上記課題を解決するために、制御手段に上記
複数の入力信号の内の一の入力信号のユニット間のジッ
タによる変動成分を含んだ時間間隔とこのユニットの識
別情報とに基づいてユニット毎の符号化データの再生又
は復号を開始する時刻を演算させ、多重化手段に上記制
御手段で演算した上記時刻を上記ユニット毎に付加して
他の入力信号の符号化データと共に多重化させる。
【0033】また、本発明に係る多重化方法は、上記課
題を解決するために、上記複数の入力信号の内の一の入
力信号のユニット間のジッタによる変動成分を含んだ時
間間隔とこのユニットの識別情報とに基づいてユニット
毎の符号化データの再生又は復号を開始する時刻を演算
し、この演算した上記時刻を上記ユニット毎に付加して
他の入力信号の符号化データと共に多重化する。
【0034】具体的には、例えばビデオやオーディオの
ような各エレメンタリブロックから符号化ユニットとな
るアクセスユニット(Access Unit)間の時間間隔や、識
別番号に基づいて制御手段がSTCの値を算出する。
【0035】次に、符号化ユニット毎のエンコーダが完
了される毎に、その符号化ユニットの再生又は復号の順
番に関する情報、すなわち、デコードオーダー番号(De
coding Order No.)及びディスプレイオーダー番号(Di
splay Order No.)を各エレメンタリブロックから制御
手段が取り出して上記多重化手段に送る。
【0036】このDecoding Order No.及び、Display Or
der No.を使って制御手段が演算したSTC値を並べか
えることで、多重化手段はタイムスタンプ決定し、多重
化する。
【0037】具体的には、 制御手段は、各エレメンタ
リブロック(ここでは、ビデオまたはオーディオのブロ
ックを指す)から多重化手段に、STCの値を取り込む
タイミングを提供する。
【0038】すると、多重化手段は、符号化ユニットが
入力されるSTCの値を取り込む。次に、多重化手段
は、符号化手段でエンコードが完了される毎に、制御手
段から送られるその符号化ユニットのDecoding Order N
o.と、Display Order No.を使って、算術されたSTC
値を並べかえることで、タイムスタンプ値を決定し、多
重化する。
【0039】また、 多重化を行なう複数の信号に対し
て、符号化ユニット毎のSTCをメモリし、これらが、
一定のジッタ範囲を越えた場合、エラー範囲を検出し、
重なりあう時間分、タイムスタンプとして多重化するS
TCの値を小さくする。
【0040】このようにすれば、ジッタ成分を持つよう
な信号を、ディジタルエンコードする際に、複数の信号
の同期を取ることができる。また、特にストレージデバ
イスを持つような、エンコーダ、デコーダシステムにお
いては、このように、ジッタ成分を持つような信号の記
録、再生が必須であり、本発明を使うことで、同期を取
るので、より自然な記録、再生を実現できる。
【0041】またストレージデバイスでない、伝送系の
システムにおいても、逆3-2プルダウン処理に入った
り、出たりするような場合において、有効であり、か
つ、蓄積系システム同様に、非常に簡単に、同期を実現
するタイムスタンプの多重化を可能とする点において有
効である。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る多重化装置及
び方法の実施の形態について図面を参照しながら説明す
る。この実施の形態は、ビデオ信号とオーディオ信号1
チャンネルを多重化する多重化装置を備えた符号化装置
である。
【0043】図1において、この符号化装置1は、入力
端子2からのビデオ信号をエンコードするビデオエンコ
ーダ3と、入力端子4からのオーディオ信号をエンコー
ドするオーディオエンコーダ5と、ビデオエンコーダ3
からのアクセスユニット(Access Unit;AU)間のジ
ッタによる変動成分を含んだ時間間隔(タイムインター
バル)とこのアクセスユニットの識別情報(インプット
フレーム番号)とに基づいてビデオデータの再生又は復
号を開始する時刻(タイムスタンプ)を演算するコント
ローラ6と、このコントローラ6で演算した上記タイム
スタンプを上記アクセスユニット毎に付加し、さらに上
記オーディオエンコーダ5からのアクセスユニットと多
重化するマルチプレクサ7とを備え、多重化出力を出力
端子8から、例えばハードディスクドライブのようなス
トレージデバイスにMPEGフォーマットのプログラム
ストリームとして記録する。ここで、コントローラ6と
マルチプレクサ7が本発明に係る多重化装置を構成して
おり、本発明に係る多重化方法により動作する。
【0044】コントローラ6は、ビデオエンコーダ3で
ビデオのアクセスユニット毎にエンコードが完了する
と、アクセスユニット毎の再生又は復号の順番に関する
情報、例えば後述するデコードオーダー番号(Decoding
Order No.)とディスプレイオーダー番号(Display Or
der No.)を用いて、アクセスユニット毎に付加すべき
タイムスタンプを決定する。タイムスタンプには、復号
の時刻管理情報(Decoding Time Stamp;DTS)と再
生出力の時刻管理情報(Presentation Time Stamp;P
TS)がある。
【0045】実際にコントローラ6がアクセスユニット
毎に付加すべきタイムスタンプを決定するのは、このタ
イムスタンプに相当する基準同期情報(System Time Cl
ock;STC)を並べ換えることによる。
【0046】以下に、この符号化装置1の基本的な動作
について図2を用いて説明する。この図2において、
1)〜8)が、上記ビデオエンコーダ3で行われるビデ
オエンコード処理を示しており、9)〜13)が上記オ
ーディオエンコーダ5で行われるオーディオエンコード
処理を示している。
【0047】1)はビデオ同期信号(Video Sync)が入
ってくる様子を示している。太線は上記ビデオエンコー
ダ3が、フレーム(エンコード処理する際に、ピクチャ
を構成する単位)の始めを認識した場所を示している。
【0048】2)は入力映像信号を示しており、ビデオ
エンコーダ3が、画像をうまく取り込めたものについて
は、ピクチャタイプ(Picture Type)が記入されてい
る。ここで、B3とB4の間では、画像の乱れがあっ
て、エンコード不可能となっている。
【0049】3)はコントローラ6で、タイムスタンプ
を演算するのに用いるSTCの値である。4)はビデオ
信号のアクセスユニット間の時間間隔(タイムインター
バル)と、アクセスユニットの識別情報(入力フレーム
No.)である。画像の乱れがあった時には、入力フレー
ムNo.4 のようになる。すなわち、B4ピクチャの取り
込みが完了することによって、この入力フレームNo.4
のタイムインターバルが確定する。具体的には、B3ピ
クチャを取り込み開始したポイントから、数え始め、B
4ピクチャを取り込み開始した時点までの時間を観測す
る。但し、B4ピクチャの開始位置が確定するのは、B
4ピクチャの取り込みが完了した時である。
【0050】5)は4)で確定したタイムインターバル
を、積算することで、STCの値を積算する様子を示し
ている。システムタイムクロックSTC_V0は、タイムスタ
ンプの初期値であり、STC_V-1はそれより早いタイミン
グが必要になる場合、すなわちBピクチャが有る場合
に、上記DTSとして使用されるシステムタイムクロッ
クである。
【0051】6)は2)で取り込みに成功した入力画像
が、ビデオエンコーダ3でエンコードされる時間を示し
ている。ビデオエンコーダ3では2)で取り込んだ画像
のフレームを入れ換え、I2、B0、B1、P5・・・
の順番でエンコードする。ここでは、画像の乱れがあっ
たので、エンコードができない時間が生じている。
【0052】7)は6)でエンコードされた符号列が蓄
積される出力バッファの様子を示している。図示しない
ビデオデコーダの出力バッファのミラー状態を形成して
いる。I2がエンコードされたと同時に出力バッファに
符号化データがたまり、B0がエンコードされている間
に出力され、B0のエンコードが完了したと同時にまた
出力バッファに符号化データがたまる様子を示してい
る。画像の乱れがあって符号化できない時間帯は出力バ
ッファ内部のデータは増減がない。8)ではピクチャ毎
に発生した符号列に対するタイムスタンプを、5)の値
を並べかえてから付加する様子が示されている。
【0053】9)〜13)は、同様にオーディオのエン
コード処理の場合を示している。ビデオとの違いは、オ
ーディオアクセスユニット(Audio Access Unit;AA
U、図にはAUとのみ記載する)は、ビデオ信号の画像
の乱れがあったところに、オーディオ信号が取り込まれ
る為に、その間、カットされることなく、オーディオエ
ンコーダ5でエンコードされている点である。
【0054】このように動作する符号化装置1におい
て、入力画像の乱れにより、エンコードがスキップされ
るような場合でも、多重化装置が図2の8)に示すよう
にタイムスタンプを付加することで、例えば図3に示す
ような再生装置10では画像の補間処理を行なうことが
できる。
【0055】この再生装置10は、図示しないストレー
ジデバイスから読み出した多重化データを分離し、ビデ
オ信号とオーディオ信号とを同期をとって再生する。コ
ントローラ12の制御によりストレージデバイスから吸
い上げられたビデオデータ、オーディオデータ、その他
の情報からなる多重化データは、デマルチプレクサ13
により分離される。デマルチプレクサ13で分離され
た、各エレメンタリの符号列はビデオデコーダ14、オ
ーディオデコーダ15に転送される。
【0056】また、コントローラ12はタイムキーパ1
6にシステム時刻基準参照値SCRを送る。タイムキー
パ16は再生のSTCを持っており、コントローラ12
からの上記SCRを受け取り、STCをリセットすると
同時に、各エレメンタリ符号列のタイムスタンプ情報を
コントローラ12を介して受け取り、各デコーダ14及
び15に、デコード、及び、ディスプレイのスタート信
号、すなわち出力バッファに対する復号化データの書き
込み、及び読み出し開始信号を出力する。
【0057】これにより、各デコーダ14及び15は、
同期のとれたビデオ信号、オーディオ信号をデコーダバ
ッファを介して、出力端子17及び18から同期再生で
きる。
【0058】この再生装置10のビデオデコーダ14及
びオーディオデコーダ15でのデコード処理を示したの
が図4である。
【0059】この図4において、1)〜4)はビデオデ
コーダ14で行われるビデオデコード処理を示してお
り、5)〜8)はオーディオデコーダ15で行われるオ
ーディオデコード処理を示している。
【0060】1)はビデオデコーダ14に内蔵されるデ
コードバッファの状態を示している。2)はビデオデコ
ーダ14でのデコード処理の様子を示している。タイム
キーパ16でSTCが、DTSの時間に一致したら、デ
コードを開始し、デコードを完了する様子を示してい
る。MPEGでは、このように、一瞬にして、デコード
処理が行なわれる理想モデルを想定して、タイムスタン
プが多重化される。
【0061】3)はタイムキーパ16でSTCがPTS
の時間に一致したら、出力バッファから復号データが読
み出され、表示が開始される様子を示している。デコー
ドの順番がI2,B0,B1,P5・・・であるのに対
して、表示の順番はB0,B1,I2,B3・・・であ
る。この表示の順番のB3とB4の間では上述したよう
に補間処理を行うことができる。4)はSTCの値であ
り、これは、タイムキーパ16の内部に存在する。
【0062】5)〜8)は上述したようにオーディオデ
コードの処理であり、ビデオデコード処理と同様に示さ
れている。
【0063】ここで、図2の10)に示すオーディオ入
力のアクセスユニットAU17に注目すると、これは図
2の2)のビデオ入力のP5ピクチャの時のオーディオ
データであることがわかる。同様に、図4の3)と、図
4の7)を比較しても、アクセスユニットAU17は、
P5ピクチャの時に出力されており、従来のように3ピ
クチャものずれが生じていない。
【0064】このように、上記符号化装置1の多重化装
置により多重化したデータを、上記再生装置10で再生
すれば、ジッタのある信号または、入力が乱れてしまう
可能性があるような信号を、ディジタル圧縮して、ビデ
オ信号、オーディオ信号の多重化を行なうような場合で
も、同期のずれを発生させないで、再生することができ
る。
【0065】次に、符号化装置1に内蔵されている多重
化装置によりタイムスタンプを演算し、多重化する処理
について図5〜図7のフローチャートを用いて説明す
る。ここでの多重化処理は、上述したように、コントロ
ーラ6の制御によりマルチプレクサ7で行われる。
【0066】先ず、図5のステップS1で、STCの初
期値を設定する。ステップS2で図2の4)に示したタ
イムインターバルの取り込みを行なう。そして、ステッ
プS3でSTCを演算する。
【0067】ステップS4では、アクセスユニット情報
(AUI)が更新されたかどうかをチェックする。ここ
で、アクセスユニット情報(AUI)とは、1アクセス
ユニットAU(例えばビデオではピクチャ)のエンコー
ドが完了される毎に提供される、そのアクセスユニット
に関する情報である。アクセスユニット情報には、デコ
ーディングオーダー番号(Decoding Order No.)と、デ
ィスプレイオーダー番号(Display Order No.)があ
る。これらは、MPEGにおけるGOP毎に繰り返され
る、画面順を表すテンポラル・リファレンス(temporal
_reference)の値から、簡単に算出できる。このテンポ
ラル・リファレンスのみを提供することでも可能であ
る。この他、多重化の為に、アクセスユニット情報とし
ては、ピクチャタイプ(picture_type)、ジェネレイテ
ッド・ビットがある。
【0068】ステップS4でアクセスユニット情報(A
UI)が更新されていないと判断したときには、ステッ
プS2〜ステップS4の処理を繰り返す。ここで、新し
いタイムインターバルが存在すれば、STC(インター
バルフレーム番号(AU) NO.)を演算し、メモリする。
【0069】ステップS4でアクセスユニット情報(A
UI)が更新されたときには、ステップS5に進み、ア
クセスユニット情報(AUI)を取り込み、ステップS
6にて、STCを並べかえることで、タイムスタンプD
TS,PTSを決定し、ステップS2の処理に戻る。
【0070】図6のステップS7は、STCの演算ルー
チンである。ステップS8で、取り込んだタイムインタ
ーバルを、前回のSTCの値に加算することで、新しい
STCの値が算出される。
【0071】図7のステップS10は、DTS、PTS
の演算ルーチンである。ステップS11に示すようにデ
コードオーダー番号(Decoding Order No.)と、ディス
プレイオーダー番号(Display Order No.)の値に応じ
て、DTS、PTSを決定する。ビデオ信号で、Bピク
チャが存在する場合、フレームの並べ変えが行なわれ、
STCの初期化より、早い時間に、デコードが開始され
る必要が生じる。この時間は、図2の5)に示す STC_V
-1であり、これは、計算によって求められる。
【0072】以上に説明した符号化装置1の多重化装置
(コントローラ6とマルチプレクサ7とからなる)で
は、STC値を決定する際のタイミングが、重要であ
る。これを図8を用いて説明する。
【0073】1)でタイムインターバル(Time Interva
l)の開始点(Start Point)を決定する。2)で許容ジ
ッタ(jitter)範囲にアクセスユニットの切れ目がくる
ことを確認する。3)でタイムインターバルの終了点
(Time Interval End Point)を決定し、タイムインタ
ーバルを取り込んでSTCの値を算出する。4)で入力
画像を取り込み、アクセスユニットを取り込む。5)で
アクセスユニットが、エラー無く取り込みに成功したか
どうかを判断する。取り込みに成功した場合、6)で
3)により算出したSTCの値を、今取り込みに成功し
たアクセスユニットのSTCとしてメモリする。そし
て、7)でエンコード(Encode)処理に入る。
【0074】図9には上記符号化装置1からの多重化デ
ータをストレージデバイスに記録するとともに、このス
トレージデバイスから多重化データを読み出して同期再
生を行う再生装置10とからなる記録再生装置20の構
成を示す。
【0075】この記録再生装置20は、システムコント
ローラ&マルチ/デマルチプレクサ21とバス22を介
して接続されるビデオエンコーダ3と、オーディオエン
コーダ5と、ストレージデバイス23と、ビデオデコー
ダ14と、オーディオデコーダ15と、タイムキーパー
16とを備えて成る。ここで、システムコントローラ&
マルチ/デマルチプレクサ21は、上記多重化装置を構
成したコントローラ6とマルチプレクサ7と上記再生装
置10におけるコントローラ12とデマルチプレクサ1
3とをまとめた1チップのLSIである。
【0076】ビデオ信号はビデオエンコーダ3により取
り込まれる。このビデオエンコーダ3は、上記ビデオ信
号に符号化を施し、符号列を出力バッファ3aに蓄える
と同時に、システムコントローラ&マルチ/デマルチプ
レクサ21からの要求に従って、バス22にデータを流
しだす処理を行なう。また、ビデオエンコーダ3の内部
には上記符号列のアクセスユニットAUに関する情報(A
ccess Unit Information;AUI)を蓄えておくメモリ
3bも備えられている。
【0077】オーディオ信号は、オーディオエンコーダ
5に取り込まれ、オーディオ符号列となって出力バッフ
ァ5aに蓄えられる。このオーディオ符号列は、システ
ムコントローラ&マルチ/デマルチプレクサ21からの
要求に従って、バス22に流しだされる。また、オーデ
ィオエンコーダ5の内部には上記符号列のAUIを蓄え
ておくメモリ5bも備えられている。
【0078】システムコントローラ&マルチ/デマルチ
プレクサ21は、ビデオエンコーダ3及びオーディオエ
ンコーダ5から上記アクセスユニット情報(AUI)を
取り出し、それに従って、上記タイムスタンプを演算
し、ストレージデバイス23にビデオの符号列、オーデ
ィオの符号列、及びタイムスタンプ情報を流し込むこと
で、多重化を完成させる。
【0079】以上が記録時の処理であるが、再生時に
は、システムコントローラ&マルチ/デマルチプレクサ
21が、ストレージデバイス23から、データを吸い上
げ、ビデオ、オーディオ、その他の情報にデマルチプレ
クス処理を施し、各エレメンタリの符号列をビデオデコ
ーダ14、オーディオデコーダ15に転送する。
【0080】また、システムコントローラ&マルチ/デ
マルチプレクサ21は、タイムキーパ16に、再生同期
信号であるシステム時刻基準参照値(System Clock Ref
erence;SCR)を送る。
【0081】タイムキーパ16は、再生のSTCを持っ
ており、システムコントローラ&マルチ/デマルチプレ
クサ21からの上記SCRを受け取り、STCをリセッ
トすると同時に、各エレメンタリ符号列のタイムスタン
プ情報を受取り、各デコーダ14及び15のAUI用メ
モリ14b及び15bに、デコード、及び、ディスプレ
イのスタート信号、すなわち出力バッファ14a及び1
5bに対する復号化データの書き込み、及び読み出し開
始信号を出力する。
【0082】これにより、各デコーダ14及び15は、
同期のとれたビデオ信号、オーディオ信号を出力バッフ
ァ14a及び15aを介して、出力端子17及び18か
ら同期再生できる。
【0083】さらに、この記録再生装置20では、図1
に示した符号化装置1と図3に示した再生装置10を内
蔵しているのと同様であるので、ジッタのある信号また
は、入力が乱れてしまう可能性があるような信号を、デ
ィジタル圧縮して、ビデオ信号、オーディオ信号の多重
化を行なうような場合でも、同期のずれを発生させない
で、再生することができる。
【0084】次に、本発明に係る多重化装置及び方法の
他の実施の形態について説明する。この他の実施の形態
も、ビデオ信号とオーディオ信号1chを多重化する多重
化装置を内蔵する符号化装置である。
【0085】図10には、この符号化装置と上記再生装
置10と同様の再生装置を内蔵する記録再生装置30の
構成を示す。
【0086】この記録再生装置30は、上記図9に示し
た記録再生装置20にSTCストレージ9を備えた構成
である。STCストレージ9は、ビデオエンコーダ3と
オーディオエンコーダ5から上記タイムスタンプに相当
するSTCを暫定的に取り込むためのタイミングパルス
(STC_Latch_Tim)と、このSTCを確定するためのフ
ラグ(store_last_STC)受け取る。そして、このSTC
ストレージ9は、後述するようにカウンタを有し、タイ
ミングパルス(STC_Latch_Tim)と、フラグ(store_las
t_STC)により確定したSTCを取り込み、システムコ
ントローラ&マルチ/デマルチプレクサ21に供給す
る。
【0087】システムコントローラ&マルチ/デマルチ
プレクサ21では、ビデオエンコーダ3でアクセスユニ
ットの符号化が完了される毎に、上記アクセスユニット
情報(AUI)を受け取り、このアクセスユニット情報
(AUI)を使って上記STCストレージ9からのST
Cを並べ換えてタイムスタンプを決定し、多重化データ
を生成する。この多重化データは、ストレージデバイス
23に記録される。
【0088】すなわち、この記録再生装置30が内蔵す
る上記多重化装置が取り入れている多重化方法では、S
TCの取り込み方を改良している。図11を用いて改良
したSTCの取り込みを説明する。
【0089】この図11において、1)はビデオ同期信
号(Video Sync)が入ってくる様子を示している。太線
は上記ビデオエンコーダ3が、フレーム(エンコード処
理する際にピクチャを構成する単位)の始めを認識した
場所を示している。
【0090】2)は入力映像信号を示しており、ビデオ
エンコーダ3が、画像をうまく取り込めたものについて
は、ピクチャタイプ(Picture Type)が記入されてい
る。ここで、B3とB4の間には、画像の乱れがあっ
て、エンコードが不可能となっている。3)は上記コン
トローラ6で、タイムスタンプを演算するのに用いるS
TCの値である。
【0091】上記図1に示した符号化装置1、及び上記
図9に示した記録再生装置20における多重化装置で
は、図2に示したように、次の4)でタイムインターバ
ルを観測し、これを基にコントローラ6でSTCの値を
算出していた。
【0092】これに対し、この改良例は、図11の4)
及び、5)に示すように、STCをラッチするタイミン
グと、それを確定する為のフラグを用いることによっ
て、STC_Vの値を決定している。
【0093】すなわち、図11の4)に示すように、入
力画像の開始時間で、タイミングパルス(STC_latch_Ti
m pulse)をSTCストレージ9が受け取り、STCの
値を取り込む。そして、5)に示すように、4)で取り
込んだ値を有効にするか、どうかのフラグを受け取る。
従って、B4ピクチャのように、画像の乱れが続いて、
取り込みが完了しない場合、4)のタイミングパルス
(STC_latch_Tim pulse)は何度も出力されるが、これ
を確定する為のフラグ(store_last_STC)は、5)に示
すように入力画像の取り込みが成功した時にのみ、出力
される。
【0094】このように図10におけるSTCストレー
ジ9は、各エレメンタリのエンコーダ3及び5から、上
記タイミングパルス(STC_latch_Tim)、及びフラグ(s
tore_last_STC)を受け取り、これをシステムコントロ
ーラ&マルチ/デマルチプレクサ21に供給する。
【0095】このSTCストレージ9の詳細な構成を図
12に示す。STCで、一番最初の入力画像又は入力オ
ーディオのタイミングパルス(STC_latch_Tim)はST
Cカウンタ31に供給される。このカウンタ31はST
Cの初期値(init_STC)にリセットされる。そして、ビ
デオ又はオーディオのそれぞれのタイミングパルス(ST
C_latch_Tim)でSTCの値が、セレクタSEL32及
びSEL35を通って、フリップフロップFF33およ
びFF36に取り込まれる。FF33及びFF36から
のデータはファーストインファーストアウトFIFO3
4及びFIFO37に供給されるが、このFIFO34
及びFIFO37では、フラグ(store_last_STC fla
g)が供給されて始めて上記FF33及びFF36から
のデータをストアする。
【0096】以上の改良例においても、STC値を決定
する際のタイミングが重要である。これを図13を用い
て説明する。
【0097】1)で許容ジッタ(jitter)範囲にアクセ
スユニットの切れ目がくることを確認する。2)でST
Cの値を取り込む。4)でアクセスユニットを取り込
む。5)でアクセスユニットが、エラー無く取り込まれ
たか否かを判断する。次に6)で、アクセスユニットの
取り込みに成功したと判断したら、2)で取り込んだS
TCの値を、今取り込みに成功したアクセスユニットの
STCとしてメモリする。そして、7)でエンコード処
理に入る。
【0098】次に、本発明に係る多重化装置及び方法の
さらに他の実施の形態について説明する。この他の実施
の形態も、ビデオ信号とオーディオ信号1chを多重化す
る多重化装置を内蔵する符号化装置である。
【0099】この符号化装置では、多重化する複数の信
号が、同時に乱れ、エンコードできなくなった場合で
も、再生装置側での同期再生を可能とする。
【0100】この符号化装置は、上記図1に示した符号
化装置1と同様の構成を備えるのでここでは図示を省略
する。
【0101】この符号化装置において、入力画像が乱
れ、B4が取り込めなかったタイミングで、図14の1
0)に示すオーディオのアクセスユニットも取り込めな
かったとする。
【0102】オーディオのエンコード処理では、9)に
示すように、STCは、STC_A10〜STC_A11 の間にギャ
ップが生じている。このような場合、ビデオ、オーディ
オ信号 共にエンコードされない時間が生じてしまい、
このまま、タイムスタンプを多重化すると、再生時に、
画がフリーズしたまま、音声がない状態が続き、見苦し
いものとなる。
【0103】そこで、ビデオとオーディオに同時に乱れ
があった場合には、ビデオ、オーディオ共に、その部分
の時間をカットしてタイムスタンプに反映させることを
行なう。
【0104】具体的には、図14の5)の斜線部分及
び、10)の斜線部分の時間をカットして、それぞれの
タイムスタンプに反映させる。
【0105】こうすることで、図15に示すように、再
生時に、同時に乱れが生じた部分をカットすることがで
き、同期を崩さない状態で、見苦しい部分のカットが可
能となる。
【0106】このため、この他の実施の形態において
は、各エレメンタリーブロックのエラー状態を、検出
し、エラーが重なった場合には、その時間をカットす
る。その時の処理例を以下に示す。
【0107】先ず、 n = Video_Input_Frame_No. m = Audio_Input_AU_No. を求める。
【0108】次に、上記n,mを用いて、ビデオ、オーデ
ィオのSTCを、 STC_V(n) = STC_V(n-1) + Video_Time_Interval(n) STC_A(m) = STC_A(m-1) + Audio_Time_Interval(m) により求める。
【0109】次に、上記STCを用いて以下の判断を行
う。
【0110】if( (Video_Time_Interval(n) - Video_SC
FR) > (Video_許容jitter) ) STC_V_Error_End_Tim = STC(n-1) + Video_Time_Inter
val(n) STC_V_Error_Start_Tim = STC(n-1) + Video_SCFR if( (Audio_Time_Interval(m) - Audio_SCFR) > (Audi
o_許容jitter) ) STC_A_Error_End_Tim = STC(m-1) + Audio_Time_Inter
val(m) STC_A_Error_Start_Tim = STC(m-1) + Audio_SCFR if( !((STC_V_Error_End_Tim < STC_A_Error_Start_Ti
m) or(STC_A_Error_End_Tim < STC_V_Error_Start_Tim)
) ) を求める。
【0111】そして、エラーのインターバルを以下のよ
うに求め、 Error_Interval = min(STC_V_Error_End_Tim, STC_A_E
rror_End_Tim)- min(STC_V_Error_Start_Tim,STC_A_Err
or_Start_Tim) このエラーインターバルを上記STCの値から減算し
て、STCを以下のように求める。 STC_V(n) = STC_V(n) - Error_Interval STC_A(m) = STC_A(m) - Error_Interval ここで、SCFRとは、System Clock Frequency Rateのこ
とである。
【0112】なお、上記各実施の形態では、ビデオ信号
1chとオーディオ信号1chとを多重化してストレー
ジメディアに記録するという、MPEGにおけるプログ
ラムストリームを対象とした多重化装置について説明し
たが、MEPGにおいて複数chのビデオ信号や、複数
chのオーディオ信号や、他のデータとを多重化するト
ランスポートストリームを対象としてもよいことはいう
までもない。
【0113】
【発明の効果】本発明によれば、ジッタ成分を持つ信
号、又は、乱れがある信号をディジタルエンコードしよ
うとする場合、複数の信号の同期をくずさないように、
エンコードした多重化が可能である。
【0114】また、複数の信号に同時にエラーが、生じ
た場合、その時間を削除することで、再生時により良好
な、画音質を可能とする。
【0115】また、STC値の取り込み、アクセスユニ
ットの取り込み、STC値の決定、エンコードという手
順を守ことで、エンコードされたアクセスユニットにつ
いて、そのアクセスユニットが入力された時と、全く同
じ状態を、再生時に実現できる。
【0116】また、STCを取り込むタイミングを出力
することで、STCを共通にすることが可能となると同
時に、システムがシンプルに構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の符号化装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】上記図1に示した符号化装置の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図3】上記図1に示した符号化装置で多重化されたデ
ータを再生する再生装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】上記図3に示した再生装置の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図5】上記図1に示した符号化装置の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図6】上記図5に示したフローチャートにおけるST
Cの演算動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】上記図5に示したフローチャートにおけるタイ
ムスタンプの演算を説明するためのフローチャートであ
る。
【図8】上記図1に示した符号化装置で、STC値を決
定する際のタイミングを説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図9】上記図1に示した符号化装置と上記図3に示し
た再生装置からなる記録再生装置の構成を示すブロック
図である。
【図10】本発明の他の実施の形態となる符号化装置を
内蔵する記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図11】上記図10に示した記録再生装置が内蔵して
いる多重化装置の動作を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図12】上記図10に示した記録再生装置が内蔵して
いる多重化装置を構成するSTCストレージの詳細な構
成を示すブロック図である。
【図13】上記図10に示した記録再生装置が内蔵して
いる多重化装置で、STC値を決定する際のタイミング
を説明するためのタイミングチャートである。
【図14】本発明に係る多重化装置及び方法のさらに他
の実施の形態となる符号化装置の動作を説明するための
タイミングチャートである。
【図15】上記図14で動作を説明した符号化装置から
の多重化データを再生するときの動作を説明するための
タイミングチャートである。
【図16】従来の多重化装置を内蔵した記録再生装置の
構成を示すブロック図である。
【図17】従来の多重化装置の動作を説明するためのタ
イミングチャートである。
【図18】上記図16に示した記録再生装置が内蔵する
再生装置の動作を説明するためのタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
1 符号化装置、3 ビデオエンコーダ、5 オーディ
オエンコーダ、6 システムコントローラ、7 マルチ
プレクサ、9 STCストレージ、10 再生装置、1
3 デマルチプレクサ、14 ビデオデコーダ、15
オーディオデコーダ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力信号がそれぞれの符号化のた
    めのユニット毎に符号化されて得られた複数の符号化デ
    ータを多重化する多重化装置において、 上記複数の入力信号の内の一の入力信号のユニット間の
    ジッタによる変動成分を含んだ時間間隔とこのユニット
    の識別情報とに基づいてユニット毎の符号化データの再
    生又は復号を開始する時刻を演算する制御手段と、 上記制御手段で演算した上記時刻を上記ユニット毎に付
    加して他の入力信号の符号化データと共に多重化する多
    重化手段とを備えることを特徴とする多重化装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は上記ユニット毎の符号化
    データの再生又は復号の順番に関する情報を用いて上記
    ユニット毎に付加すべき上記時刻を決定することを特徴
    とする請求項1記載の多重化装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は上記ユニット毎に付加す
    べき上記時刻を、上記時刻に相当する基準同期情報を並
    べ換えることで決定することを特徴とする請求項2記載
    の多重化装置。
  4. 【請求項4】 上記再生又は復号を開始する時刻に相当
    する基準同期情報を暫定的に取り込むためのタイミング
    パルスと、上記情報を確定するためのフラグに基づいて
    上記時刻を決定することを特徴とする請求項1記載の多
    重化装置。
  5. 【請求項5】 上記制御手段は上記複数の入力信号が同
    時にエラーとなったときには上記複数の入力信号の上記
    時刻に応じて、上記ユニット毎に付加すべき時刻の値を
    小さくして複数の信号の同期をとることを特徴とする請
    求項1記載の多重化装置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は上記複数の入力信号のユ
    ニット毎の基準同期情報が一定のジッタ範囲を越えたと
    きに上記エラーを検出することを特徴とする請求項5記
    載の多重化装置。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は上記複数の入力信号の基
    準同期情報を取り込み、ユニット毎の符号化データを取
    り込んだ後に上記時刻を演算し、上記多重化手段は上記
    ユニット毎の符号化データに上記時刻を付加することを
    特徴とする請求項1記載の多重化装置。
  8. 【請求項8】 上記多重化手段により生成された多重化
    出力は記録媒体に記録されることを特徴とする請求項1
    記載の多重化装置。
  9. 【請求項9】 複数の入力信号がそれぞれの符号化の
    ためのユニット毎に符号化されて得られた複数の符号化
    データを多重化するための多重化方法において、 上記複数の入力信号の内の一の入力信号のユニット間の
    ジッタによる変動成分を含んだ時間間隔とこのユニット
    の識別情報とに基づいてユニット毎の符号化データの再
    生又は復号を開始する時刻を演算し、この演算した上記
    時刻を上記ユニット毎に付加して他の入力信号の符号化
    データと共に多重化することを特徴とする多重化方法。
  10. 【請求項10】 上記ユニット毎の符号化データの再生
    又は復号の順番に関する情報を用いて上記ユニット毎に
    付加すべき上記時刻を決定することを特徴とする請求項
    9記載の多重化方法。
  11. 【請求項11】 上記ユニット毎に付加すべき上記時刻
    を、上記時刻に相当する基準同期情報を並べ換えること
    で決定することを特徴とする請求項10記載の多重化方
    法。
  12. 【請求項12】 上記再生又は復号を開始する時刻に相
    当する基準同期情報を暫定的に取り込むためのタイミン
    グパルスと、上記情報を確定するためのフラグに基づい
    て上記時刻を決定することを特徴とする請求項9記載の
    多重化方法。
  13. 【請求項13】 上記複数の入力信号が同時にエラーと
    なったときには上記複数の入力信号の上記時刻に応じ
    て、上記ユニット毎に付加すべき時刻の値を小さくして
    複数の信号の同期をとることを特徴とする請求項9記載
    の多重化方法。
  14. 【請求項14】 上記複数の入力信号のユニット毎の基
    準同期情報が一定のジッタ範囲を越えたときに上記エラ
    ーを検出することを特徴とする請求項13記載の多重化
    方法。
  15. 【請求項15】 上記複数の入力信号の基準同期情報を
    取り込み、ユニット毎の符号化データを取り込んだ後に
    上記時刻を演算し、上記ユニット毎の符号化データに上
    記時刻を付加することを特徴とする請求項9記載の多重
    化方法。
  16. 【請求項16】 上記多重化方法により生成された多重
    化出力は記録媒体に記録されることを特徴とする請求項
    9記載の多重化方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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