以下、情報検索装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、同一の機能および作用を有する要素については、同じ各図を通して同じ符号を付し、重複する説明を繰返さない。また、本明細書では、以下に説明される2以上の実施の形態について、まず、共通する部分を「情報検索装置の概要」として説明し、その後、各実施の形態の詳細を説明する。
<端末の概要>
[端末の外観]
以下、情報検索装置の実施の形態である端末1について、説明する。
図1は、端末1の外観図である。
端末1は、その外郭を覆う筐体のある面に、表示装置34と、操作ボタン33Aとを含む。表示装置34は、タッチパネルを構成する。ユーザは、操作ボタン33Aおよび表示装置34に表示されるソフトウェアボタンを操作することにより、端末1に情報を入力する。
端末1は、図1に示されるように、たとえばタブレット端末によって実現されるが、これに限らず、携帯電話機、スマートフォン、または、ノート型コンピュータなどの携帯型の端末、または、設置型のコンピュータなどの据え置き型の端末によって実現され得る。
[端末における処理の概要(1)]
図2を参照して、端末1において実行される処理の中の1つの処理の概要を説明する。図2は、表示装置34に表示される情報の一例を示す図である。
端末1は、情報検索の機能を有し、表示装置34に、検索条件に対応するノードを表示する。本明細書において、ノードとは、検索条件等に対応する画像を意味する。なお、端末1において、検索条件等に対応して表示される画像の形状や態様は、図2等に示されるものに限定されるものではない。
図2のウィンドウ500は、検索条件を示すノード290を含む。図2には、ウィンドウ500の表示内容に対して操作するユーザの手を表す画像Hが示されている。
ユーザは、ノード290を矢印D01で示された方向に移動させることにより、ノード290が対応する検索条件についてのパラメータの値を入力することができる。
ユーザは、ドラッグ操作によって、ノード290を矢印D01方向(ウィンドウ500における左右方向)に移動させることにより、検索条件について入力するパラメータの数値を調整する。そして、表示装置34から手を離して、ノード290に対するドラッグ操作を終了することにより、ユーザは、パラメータの数値の調整を終了する。これにより、ノード290が到達した位置に応じて、パラメータの数値が決定する。パラメータの数値が決定することにより、検索条件の内容が決定する。
表示装置34は、ノード290の矢印D01方向の位置、および、当該ノード290が対応するパラメータの値との関係を示すガイド400を表示する。ユーザは、ガイド400を参照しながら、ノード290の矢印D01方向の位置を調整できる。
より具体的には、図2の例では、ノード290が対応する検索条件は、ファイルが作成された年である。ユーザは、ノード290の位置を左右に移動させることにより、ノード290が対応する年の値を調整する。ガイド400は、ノード290の左右方向の位置と、2010年から2012年までの各年を表す数値との対応関係を示す。ユーザは、ガイド400を参照しながら、ノード290の左右方向の位置を、当該ユーザが所望する年の値に対応する位置に移動させる。
ユーザは、ノード290の位置を、所望する年の値に対応する位置まで移動させると、ノード290のドラッグ操作を終了する。これに応じて、端末1は、検索条件「ファイルが作成された年」の値を特定する。端末1は、特定した値を検索条件のパラメータに設定して、情報を検索する。
[端末における処理の概要(2)]
図3を参照して、端末1において実行される処理の中の他の処理の概要を説明する。図3は、表示装置34に表示される情報の他の例を示す図である。
端末1は、表示装置34に、2以上の検索の検索条件を同時に表示する。これにより、ユーザは、当該ユーザが端末1に入力してきた検索条件の履歴を視認できる。
図3には、ウィンドウ502が示されている。図3のウィンドウ502は、ウィンドウ504とウィンドウ506とを含む。
ウィンドウ504は、ノード200,292,294A,296A,296Bを含む。ノード200は、端末1が検索処理を開始するために操作するノードである。ノード292,294A,296A,296Bは、端末1において実行される検索の各条件に対応するノードである。これらのノードは、2つの分岐したツリー構造を構成している。2つの枝のうち、一方の枝の端は、ノード294Aである。他方の枝の端は、ノード296A,296Bである。これらの枝は、ノード200,292を共有する。
ノード292,294Aを含む枝は、ある検索の条件の群(第1の群)を構成している。ノード292,296A,296Bを含む枝は、上記第1の群とは別の検索の条件の群(第2の群)を構成している。このことから、ウィンドウ504は、2つの検索についての検索条件の群を表示する。
ウィンドウ506は、ウィンドウ504に条件を表示された検索の結果を表示する。ユーザが、ウィンドウ504に表示される検索条件群のノードをタッチすると、表示装置34は、タッチされたノードに対応する検索条件群を利用した検索の結果をウィンドウ506に表示する。ウィンドウ506は、検索結果として得られたファイルの情報を表示する。
より具体的には、端末1は、ウィンドウ504に表示されたノードのうち、タッチされたノードを末端として検索条件群を設定し、当該検索条件群を利用した検索の結果を、ウィンドウ506に表示する。
たとえば、ノード294Aがタッチされると、端末1は、ノード292に対応する検索条件とノード294Aに対応する検索条件とを利用した検索の結果を作成する。これに応じて、表示装置34は、ウィンドウ506に、当該検索の結果を表示する。
また、ノード296Aがタッチされると、端末1は、ノード292に対応する検索条件とノード296Aに対応する検索条件とを利用した検索の結果を作成する。これに応じて、表示装置34は、ウィンドウ506に、当該検索の結果を表示する。
ウィンドウ504では、第1の群と第2の群に共通する検索条件が、1つのノード(ノード292)として表示されている。ただし、情報検索装置の実施の形態において、共通する検索条件を1つのノードとして表示することは、必須ではない。各検索条件の群について、共通する検索条件のノードは別々に表示されても良い。
[端末のハードウェア構成]
図4は、端末1の要部のハードウェア構成を示すブロック図である。図4を参照して、端末1は、CPU(Central Processing Unit)30、ROM(Read Only Memory)31、RAM(Random Access Memory)32、入力装置33、表示装置34、メディアコントローラ35、記憶装置36、通信装置37、電源回路39、および、バッテリ39Aを含む。
CPU30は、ROM31、記憶装置36、記録媒体1000、または、ネットワーク上の記憶装置に格納されたプログラムを実行することにより、端末1の機能の少なくとも一部を実現する。RAM32は、CPU30によって、ワークエリアとして利用される。記録媒体1000は、端末1の本体に対して着脱可能な媒体である。CPU30は、メディアコントローラ35を介して、記録媒体1000と通信する。
記録媒体1000としては、CD−ROM(Compact Disk - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disk)、MD(Mini Disk)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
電源回路39は、CPU30による制御に基づいて、バッテリ39Aの電力を端末1の各部に供給する。
通信装置37は、他の機器と通信するための装置である。通信装置37が可能な通信態様としては、無線または有線での公衆の通信ネットワークを介した通信、近距離にある他の機器との通信等、種々の通信態様が挙げられる。近距離通信としては、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)またはIrSS(Ir Simple Shot)などの赤外線通信、もしくは、WiFi(Wireless Fidelity)(登録商標)におけるP2P(Peer to Peer)通信などが挙げられる。
入力装置33は、ユーザによる指示信号の入力に基づいて、端末1に対して情報を入力する。入力装置33は、たとえば、タッチセンサ、キーボード(十字キー、決定キー、文字入力キーなど)、端末1向けのリモートコントローラ、または、音声入力部と音声認識部の組合せなどの、公知の入力装置によって実現される。
表示装置34は、端末1において実行された検索の結果を表示する。また、表示装置34は、端末1が他の機器から取得した操作用画像データの画像、ユーザが端末1を操作するための操作画面を含むGUI(Graphical User Interface)画面、および/または、端末1がプログラムを実行した結果を示す画面を表示する。表示装置34は、たとえば、LCD(Liquid Crystal Display)、プラズマディスプレイ、電子ペーパなどの公知の表示装置によって実現される。
端末1では、入力装置33と表示装置34とが、タッチパネルとして実現される場合もあり得る。
[端末の機能構成]
図5は、端末1の要部の機能構成を示す図である。図5を参照して、端末1は、機能として、制御部40、操作部42、記憶部46、表示部48、および、電力供給部60を備える。
端末1において、制御部40は、たとえばCPU30が記憶装置36等に格納されるプログラムを実行することによって、実現される。操作部42は、入力装置33によって実現される。記憶部46は、記憶装置36、ROM31、および/または、記録媒体1000によって実現される。表示部48は、表示装置34によって実現される。
電力供給部60は、バッテリ39Aと電源回路39によって実現される。電力供給部60は、端末1の各部に電力を供給する。
制御部40は、端末1が備える各部を制御するものであり、機能として、少なくとも、入力情報処理部50、検索条件取得部52、パラメータ情報取得部54、検索部56、および、表示情報生成部58を含む。
入力情報処理部50は、操作部42から入力される情報に基づいて、検索条件取得部52に検索条件を特定する情報を出力し、パラメータ情報取得部54に検索条件についてのパラメータの値を特定するための情報を出力し、検索部56に検索処理を開始する指示を出力し、また、表示情報生成部58に検索の初期画面を表示させる等の表示の指示を出力する。
検索条件取得部52は、入力情報処理部50から入力される情報に基づいて検索条件を特定し、特定した検索条件を、検索部56およびパラメータ情報取得部54へ出力する。
パラメータ情報取得部54は、入力情報処理部50から入力された情報に基づいて、検索条件取得部52から出力された検索条件に設定するパラメータの値を特定する。たとえば、ユーザが、操作部42を利用して、表示装置34に表示されている検索条件に対応するノードを移動させた場合、パラメータ情報取得部54は、移動後のノードの位置に応じて、当該ノードに対応する検索条件に設定するパラメータの値を特定する。
パラメータ情報取得部54は、特定した値を、検索部56へ出力する。また、パラメータ情報取得部54は、特定した値を表示情報生成部58へ出力する場合もあり得る。
検索部56は、入力情報処理部50からの指示に応じて、記憶部46に格納された情報を検索する。このときの検索条件は、検索条件取得部52から入力された検索条件に、パラメータ情報取得部54から入力されたパラメータの値が設定されたものである。
表示情報生成部58は、制御部40の各要素から入力された情報に基づいて、表示部48が表示するための情報を生成する。
[ファイルの属性項目]
本明細書では、情報検索の一例として、ファイル検索が説明される。図6は、各ファイルの属性の項目を説明するための図である。
図6を参照して、本明細書において取り扱われるファイルの属性は、「作成日付」「作成者名」「ファイル名」「種類」「容量」「セキュリティ」および「バージョン」を含む。属性は、階層を有していても良い。図6に示された7種類の属性のうち、「作成日付」は、3つの階層を有している。最も上位の階層(第1層)は、「年」である。次の階層(第2層)は、「月」である。次の階層(第3層)は、「日」である。
「作成日付」は、ファイルが作成された年月日を特定する情報である。「作成者名」は、ファイルの作成者を特定する情報である。「ファイル名」は、ファイルの名称である。「種類」は、ファイルの種類(データ形式等)を特定する情報である。「容量」は、ファイルのサイズを特定する情報である。「セキュリティ」は、ファイルに対して設定されているセキュリティレベルを特定する情報である。「バージョン」は、ファイルが改訂された回数等を特定する情報である。
端末1では、検索部56は、ファイルの属性に基づいて、ファイル検索を行なう。
なお、以下の各実施の形態において、一部または全てのファイルは、図6に挙げられたすべての属性の情報を備えていない場合もあり得る。
また、各実施の形態において、各ファイルが有する属性の種類および数は、図6に示されたものに限定されない。
<第1の実施の形態>
[検索処理]
図7および図8は、情報検索装置の第1の実施の形態の端末1において実行される検索処理のフローチャートである。図9〜図15は、検索処理において表示装置34に表示される画面の例を示す図である。検索処理は、たとえば、端末1において、検索用のアプリケーションが起動することにより、開始する。
まず、ステップS10(図7)で、CPU30は、表示装置34に初期画面を表示して、ステップS20へ処理を進める。初期画面とは、たとえば図9に示される画面である。
図9は、ウィンドウ600を示す。ウィンドウ600は、検索条件を表示するウィンドウ602と、検索結果を表示するウィンドウ604とを含む。
図9のウィンドウ602には、検索条件の他に、検索を開始するために操作されるノード200が表示されている。図9のウィンドウ604には、まだ検索の結果は表示されていない。
なお、以降説明される図10〜図15のウィンドウ610,620,630,630A,640,650のそれぞれも、図9のウィンドウ600と同様に、検索条件を表示するウィンドウ612,622,632,632A,642,652と、検索結果を表示するウィンドウ614,624,634,634A,644,654とを含む。
図7に戻って、ステップS20では、CPU30は、ノード200に対するタッチ操作があるまで待機する。そして、CPU30は、当該タッチ操作があったと判断すると、ステップS30へ処理を進める。
ステップS30では、CPU30は、表示装置34に表示するノードを追加して、ステップS40へ処理を進める。
ステップS30で行なわれる処理は、検索のためにさらに設定される検索条件を特定し、当該検索条件のノードを追加するための処理である。当該処理において追加されるノードは、その時点でさらに設定できる検索条件に対応するノードである。第1の実施の形態では、ユーザは、検索において、図6に示された7種類の属性のそれぞれに対応する条件を設定できる。ステップS30において追加されるノードは、7種類の各属性のそれぞれに対応する検索条件に対応するノードである。
ただし、7種類の属性のうち、複数の階層で値を設定され得るものについては、値が未設定のもののうち最上位の値を設定するためのノードが表示される。より具体的には、作成日付について、検索条件として既に「年」の値が設定されている場合には、ステップS30では、当該作成日付を設定するためのノードとして、「月」を設定するためのノードが表示される。図6に示されるように、属性「作成日付」について、第1階層として「年」が設定され、第2階層として「月」が設定されているからである。
ここで図10を参照して、ステップS30の処理の結果として表示装置34に表示される画面の一例を説明する。図10のウィンドウ612では、図6に示された7種類の属性のそれぞれを設定条件として選択するためのノード202,204,206,208,210,212,214が表示されている。なお、ノード202,204,206,208,210,212,214は、ノード200に対するタッチ操作の結果として表示されるため、ノード200に連結されて表示される。
図7に戻って、ステップS40では、CPU30は、ステップS30において表示を追加したノードのいずれかに対するタッチ操作がなされるまで待機する。そして、CPU30は、当該タッチ操作がなされたと判断すると、ステップS50へ処理を進める。
ステップS50では、CPU30は、ステップS30で表示を追加したノードのうち、ステップS40で検出したタッチ操作の対象となったノード以外のノードの表示を消去して、ステップS60へ処理を進める。
なお、ステップS50では、CPU30は、さらに、ステップS40においてタッチ操作の対象となったノードが対応する属性を特定することにより、ファイルの属性のうちどの属性が検索条件として選択されたかを特定する。
図10のウィンドウ612において、たとえばユーザがノード202をタッチすると、ステップS50により、ノード204,206,208,210,212,214の表示が消去される。より具体的には、図10のウィンドウ610は、ステップS50において、図11のウィンドウ620へと変更される。図11のウィンドウ620のウィンドウ622では、ウィンドウ612から消去されるノード204,206,208,210,212,214が破線で示されている。
図7に戻って、ステップS60では、CPU30は、表示装置34にガイドを表示させて、ステップS70へ処理を進める。ステップS60で表示されるガイドは、ステップS40においてタッチ操作の対象となったノードの位置と、検索条件について設定されるパラメータの値との関係を示す。
「作成日付」については、設定されるパラメータの値は、設定対象となっている階層ごとに異なる。「年」の場合には、西暦(または、年号)を表す数値である。ガイドは、「年」について予め設定された範囲の数値を、ステップS40において操作対象となったノードの近傍に表示させる。
図12を参照して、ガイドの表示例を説明する。図12のウィンドウ632では、操作対象となったノード202の近傍に、ガイド404が表示されている。ガイド404は、西暦2010年から2012年の各年に対応する数値と、パラメータの値を調整する方向を示すラインとを含む。
ユーザは、さらにノード202をドラッグ操作することによって、当該ラインの方向(矢印D11の方向)での当該ノード202の位置を調整することにより、当該ノードの検索条件において設定するパラメータの値を調整する。図12の例では、検索条件として設定するファイルの作成年を、2010年から2012年のいずれかに設定する。
なお、ガイド404に表示される数値(の範囲)は、端末1において予め設定されていても良いし、ユーザが設定しても良いし、検索対象のファイルの構成に従って設定されても良い。
検索対象のファイルの構成に従った設定とは、検索対象のファイルが取り得る値である。たとえば、記憶部46に格納されたファイルが検索対象となる場合、CPU30は、記憶部46に格納される全てのファイルの作成年を読込み、そのすべての候補を、ガイドにおいて表示する。図12の例であれば、検索対象の全てのファイルが、2010年から2012年の間に作成されていることを意味する。
ガイドにおいて表示されるパラメータの値は、数値に限定されない。ガイドでは、「作成者名」のパラメータの値として、たとえば予め設定された2以上の作成者名が表示される。なお、CPU30は、ガイドにおいて、検索対象のファイルに含まれる全ての作成者名を、取り得る値として表示しても良い。また、CPU30は、ガイドにおいて、検索対象のファイルに含まれる全ての作成者名のうち上位の数個の作成者名を、取り得る値として表示しても良い。
また、ガイドでは、「ファイル名」のパラメータの値として、たとえば予め設定されたファイル名の候補が表示される。なお、CPU30は、ガイドにおいて、検索対象のファイルに含まれる全てのファイル名(または、このうち上位の数個)を、取り得る値として表示しても良い。また、CPU30は、ガイドにおいて、ファイルに含まれる全てのファイル名の頭文字を、取り得る値として表示しても良い。
また、ガイドでは、「種類」のパラメータの値として、たとえば予め設定されたファイルの種類の候補が表示される。なお、CPU30は、ガイドにおいて、検索対象のファイルに含まれる全てのファイルの種類(または、このうち上位の数個)を、取り得る値として表示しても良い。
また、ガイドでは、「容量」のパラメータの値として、たとえば予め設定された数値の範囲が表示される。なお、CPU30は、ここで表示される数値の範囲を、検索対象のファイルの容量の分布に応じて調整しても良い。
また、ガイドでは、「セキュリティ」のパラメータの値として、たとえば予め設定された値(セキュリティについてのレベル)が表示される。なお、CPU30は、ガイドにおいて、検索対象のファイルに含まれるレベルのみを表示しても良い。
また、ガイドでは、「バージョン」のパラメータの値として、たとえば予め設定された値が表示される。なお、CPU30は、ガイドにおいて、検索対象のファイルに含まれるバージョン番号のみを表示しても良い。
図12のウィンドウ634には、検索対象のすべてのファイル(ファイルA〜F)の情報が示されている。検索処理では、ステップS10の当該処理の開始から、ステップS90において検索が実行されるまでの間、検索結果を表示するウィンドウに検索対象のすべてのファイルが表示されてもよい。
図7に戻って、ステップS60によりガイドが表示されると、ユーザは、ステップS40において操作対象とされたノードに対してドラッグ操作する。そして、ステップS70で、CPU30は、ステップS40において操作対象とされたノードの、ドラッグ操作による位置を検出して、ステップS80へ処理を進める。
ステップS80では、CPU30は、ステップS40において操作対象とされたノードの位置が確定したか否かを判断する。位置が確定したか否かは、たとえば、ドラッグ操作が終了したか(タッチアップが検出されたか)否かに基づいて、判断される。CPU30は、当該ノードの位置が確定したと判断すると、ステップS90へ処理を進める。
ステップS90では、CPU30は、ファイルを検索し、表示装置34に検索結果を表示して、ステップS100(図8)へ処理を進める。
ステップS90での検索は、確定されたノードの位置に基づいて行なわれる。より具体的には、CPU30は、確定されたノードの位置に対応する、検索条件についてのパラメータの値を取得し、取得したパラメータの値を設定された検索条件(ステップS50で特定された検索条件)に基づいて、検索を実行する。
なお、CPU30は、既にステップS90において既に検索を実行している場合、最新のステップS90では、既に行なわれた検索での検索条件と新しい検索条件とを組み合わせて、検索を実行する。
ここで、図13を参照して、検索結果の表示について説明する。図13のウィンドウ634Aは、検索結果を表示するウィンドウの一例である。ウィンドウ634には、5のファイル(ファイルB〜F)の情報が示されている。
ウィンドウ634Aは、パラメータを2011年と設定された、ファイルの作成年の検索条件とした検索の結果を示す。図12のウィンドウ634に情報を表示されていたファイルA〜Fのうち、ファイルAの作成年は2010年であり、ファイルB〜Fの作成年は2011年である。ウィンドウ634Aには、上記検索条件に適合する、作成年が2011年のファイルの情報が、表示されている。
次に、図8を参照して、ステップS100では、CPU30は、入力装置33に対して検索をリセットする操作を予め定められた所定時間内に検出したか否かを判断する。そして、CPU30は、当該所定時間内に当該操作を検出するとステップS10へ処理を戻す。ステップS10へ処理が戻されることにより、端末1では新たな検索が開始される。一方、CPU30は、当該所定時間内に当該操作を検出しなければ、ステップS110へ処理を進める。
ステップS110では、CPU30は、表示装置34に表示されているノードに対するタッチ操作が予め定められた所定時間内に検出したか否かを判断する。そして、CPU30は、当該所定時間内に当該操作を検出するとステップS30へ処理を戻す。一方、CPU30は、当該所定時間内に当該操作を検出しなければ、ステップS100へ処理を戻す。
ステップS30に処理が戻されることにより、図10を参照して説明したように、ステップS110でタッチ操作されたと判断されたノードを中心として、追加的に検索条件を設定するためのノードが表示される。
ここで、図14を参照して、追加的なノードの表示の一例を説明する。図14のウィンドウ642では、ノード202を中心として、ノード222,224,226,228,230,232,234が表示されている。これらのノードは、図6に示された7種類の属性のそれぞれに対応する。この中で、ノード222は、7種類の属性のうち、「作成日付」に対応する。属性「作成日付」については、ノード202によって、第1層の「年」のパラメータの値が設定されている。したがって、ノード222は、その次の層(第2層)のパラメータの値を設定するためのノードである。
そして、図14に示されたように新たに表示されたノードの中から、1のノードに対してタッチ操作がなされ(ステップS40でYES)、当該ノードの位置がドラッグ操作等によって確定されると(ステップS80でYES)、タッチ操作をなされたノードの検索条件に、確定後に位置に応じたパラメータの値が設定されて、検索が実行される。
図7および図8に示された検索処理では、検索において設定可能な検索条件に対応するノードが表示される。ユーザは、所望する検索条件に対応するノードをタッチ操作等により選択する。さらに、ユーザは、選択したノードの位置をドラッグ操作等により調整する。端末1は、ノードの位置に対応したパラメータの値を設定された検索条件に従って、検索を実行する。
ユーザは、検索をリセットするための操作(図8のステップS100)を行なうまで、連続して検索条件を設定できる。本明細書では、「検索条件の設定」は、検索条件の選択と、選択された検索条件についてのパラメータの値の設定とを含む。本明細書では、端末1が、ステップS10の処理を実行してから、ステップS100(図8)でリセットするための操作がなされたと判断するまでの処理内容を、「1つの検索」と呼ぶ。
端末1は、1つの検索において、ある検索条件に従った検索が行なった後、ステップS110でノードに対するタッチ操作を検出すれば、さらに検索条件を加えた検索を実行する。加えられた検索条件に対応するノードは、ステップS50においても消去されずに、元の検索条件とともに、継続して表示される。したがって、第1の実施の形態の検索処理では、1つの検索において連続して設定された2以上の検索条件に対応する2以上のノードが同時に表示され得る。
図15を参照して、2以上の検索条件のノードの表示について説明する。図15のウィンドウ652には、検索開始のためのノード200の他に、1つ目に設定された検索条件に対応するノード202と、2つ目に設定された検索条件に対応するノード222と、3つ目に設定された検索条件に対応するノード252とが表示されている。
図15のウィンドウ654には、これらの3つの検索条件を組み合わされた検索の結果が示されている。より具体的には、ウィンドウ654には、検索結果として、ファイルCとファイルFの情報が表示されている。
[ノードの位置に基づくパラメータの値]
図16は、図12等を参照して説明された、ノードの位置に基づいてパラメータの値を特定する方法を詳細に説明するための図である。
図16には、ノード200と、ノード202と、ガイド400とが示されている。図16は、図12のウィンドウ632の一部の拡大画面に相当する。また、図16には、矢印D11が示されている。端末1では、図12のウィンドウ632は、矢印D11方向において、線L1と線L2とによって、ノード202の検索条件のパラメータの値に対応して3つの領域に区分される。線L1より左側の領域は、「2010年」に対応する。線L1と線L2の間の領域は、「2011年」に対応する。線L2より右側の領域は、「2012年」に対応する。
また、図16では、ノード202の中心が点Cで示されている。ノード202の位置が確定した後、CPU30は、たとえば、点Cが存在する領域に基づいて、パラメータの値を特定する。図16に示された例では、点Cは、線L1と線L2の間の領域に位置する。これにより、CPU30は、パラメータの値として「2011年」が入力されたことを特定する。
[パラメータの値の変更]
端末1において実行される検索処理では、ユーザは、1つの検索について、2以上の検索条件を設定できる。検索処理の変形例として、一度パラメータの値を設定した検索条件について、CPU30は、設定された値の変更を受け付けても良い。
たとえば、図15のウィンドウ652に示されたように、ノード222の検索条件についてパラメータの値を設定し、その後、ノード252の検索条件についてのパラメータの値を設定した後、ユーザがノード222をタッチ操作したとする。これに応じて、CPU30は、ノード222の検索条件のパラメータの値を再度設定するための入力を受け付けても良い。この場合、図17のウインドウ653に示されるように、ノード222について、当該ノード222の位置と入力されるパラメータの値との関係を示すガイド405を表示させることが好ましい。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態の検索処理では、端末1は、設定された検索条件を、記憶装置36に登録する。図7と図18とを参照して、第2の実施の形態の端末1において実行される検索処理の内容を説明する。
第2の実施の形態では、ステップS10〜ステップS90の処理は、第1の実施の形態と同様に実行される(図7参照)。
より具体的には、CPU30は、表示装置34に初期画面を表示し(ステップS10)、ノード200に対してタッチ操作があれば(ステップS20でYES)、表示装置34に表示するノードを追加する(ステップS30)。そして、CPU30は、追加したノードの中の1つのノードにタッチ操作がなされると(ステップS40でYES)、不要なノードの表示を消去し(ステップS50)、検索条件を特定し、そして、表示装置34にガイドを表示させる(ステップS60)。
そして、ユーザが、タッチ操作したノードの位置を、ドラッグ操作によって確定させると(ステップS80)、上記のように特定した検索条件に、確定された位置(ステップS70)に対応した値をパラメータとして設定して、情報検索を実行し、その結果を表示装置34に表示する(ステップS90)。
次に、図18を参照して、ステップS92では、CPU30は、検索条件を登録するための操作がなされたか否かを判断する。当該操作は、たとえば端末1の筐体に専用のハードウェアボタンが配置された場合、当該ハードウェアボタンに対する操作である。なお、当該操作は、CPU30が、表示装置34に、専用の(または他の機能と兼用の)ソフトウェアボタンを表示させた場合、当該ソフトウェアボタンに対する操作であっても良い。CPU30は、当該操作があったと判断するとステップS94へ処理を進める。一方、CPU30は、当該操作が無かったと判断するとステップS100へ処理を進める。
ステップS94では、CPU30は、今回の検索について設定されている検索条件を記憶部46に登録し、ステップS96へ処理を進める。
ステップS96では、CPU30は、登録した検索条件に対応するノードの画像を生成し、検索条件を表示するウィンドウに当該ノードの表示を追加する。
図19は、このようなノードの表示を追加されたウィンドウの一例を示す図である。図19のウィンドウ652Aには、図15のウィンドウ652に表示されたノードに加えて、ステップS96で生成され表示されたノード300が表示されている。
このように生成されたノード300をタッチ操作されることにより、CPU30は、表示装置34に、当該ノード300に関連付けられて登録された検索条件に従った検索結果を表示する。なお、登録された検索条件は、今回の検索が終了した後も継続して記憶部46に登録されていることが好ましい。
そして、CPU30は、このように登録された検索条件に対応したノードを、図20のウィンドウ602Aに示されるように、初期画面から表示することが好ましい。これにより、ユーザは、一度設定した検索条件(および検索条件のセット)を利用した検索を、ノード300をタッチするという容易な操作で、端末1に実行させることができる。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態の検索処理では、端末1は、表示装置34に、複数の検索について設定された検索条件を同時に表示する。図7と図21とを参照して、第3の実施の形態の端末1において実行される検索処理の内容を説明する。
第3の実施の形態では、ステップS10〜ステップS90の処理は、第1の実施の形態と同様に実行される(図7参照)。ただし、第3の実施の形態のステップS30とステップS90の詳細な内容は、第1の実施の形態とは相違する。相違点については、後述する。第3の実施の形態のCPU30は、ステップS90で検索結果を表示した後、図21のステップS100へ処理を進める。
図21を参照して、CPU30は、ステップS100で所定時間内にリセットのための操作を検出できなければ、ステップS102へ処理を進める。
ステップS102では、CPU30は、端末1に対して、予め定められた所定時間内に、追加の検索を行なうための操作を検出できたか否かを判断する。CPU30は、そのような操作を検出できれば、ステップS104へ処理を進める。一方、CPU30は、そのような操作を検出できなければ、ステップS110へ処理を進める。
ステップS104では、CPU30は、追加検索フラグをセットして、ステップS110へ処理を進める。ステップS110でセットされた追加検索フラグは、ステップS10でリセットされる。
図15のウィンドウ652は、上記のように、既に検索がなされたある検索について設定された条件が示されている。第3の実施の形態では、追加検索フラグがセットされている状態で、当該ウィンドウ652中の末端以外のノードがタッチされると、CPU30は、新たな検索のための検索条件の設定を開始する。より具体的には、CPU30は、タッチされた検索条件を分岐点とし、当該分岐点から新たな検索条件を積み上げるように、新たな検索のための検索条件を設定していく。
たとえば、追加検索フラグがセットされている状態で、図15のウィンドウ652に示されたように、ある検索についての検索条件に対応するノード(ノード202,222,252)が表示されている場合を想定する。このとき、図22にウィンドウ652Aとして示されるように、末端のノード(ノード252)以外のノード(図22の例では、ノード202)に対してタッチ操作がなされると、CPU30は、表示装置34に、新たな検索のための検索条件の設定を開始する。
より具体的には、ステップS30で、図23にウィンドウ650Bとして示されるように、CPU30は、ノード222,252の表示を残しながら、ノード202を中心としてノード261〜267を表示する。ノード261〜267は、図6の7つの属性のそれぞれに対応する。そして、ノード261〜267のうちのいずれかがタッチ操作されると(ステップS40でYES)、ステップS50で、CPU30は、ノード261〜267のうちタッチ操作されたノード以外のノードの表示を削除する。
図24を参照して、このようなノードの削除について説明する。図24のウィンドウ660は、検索条件を表示するためのウィンドウ662と、検索結果を表示するためのウィンドウ664とを含む。ウィンドウ662では、ノード222およびノード252を含む枝に対して分岐するように、ノード262が、ノード202に接続されるように、表示されている。
CPU30は、ノード262の検索条件についてパラメータの値を設定すると(ステップS70,S80)、ノード222の検索条件とノード262の検索条件を組み合わせて、検索を実行する。ウィンドウ664には、この検索の結果が表示されている。
以上説明した第3の実施の形態では、CPU30は、追加検索フラグがセットされた状態では、表示装置34に、複数の検索についての検索条件を同時に表示する。図24に示された例であれば、表示装置34には、ある検索の検索条件(ノード202,222,252)と、その次の検索の検索条件(ノード202,262)とが、表示されている。
これにより、ユーザは、端末1において実行された2以上の検索について、入力されてきた検索条件の履歴を視認できる。ここで、同時に検索条件が表示される検索は、必ずしも連続した検索ではなくても良い。ユーザが適宜操作を行なうことにより、CPU30は、表示装置34において、1つ目の検索の検索条件を表示し、2つ目の検索については検索条件の表示を残すことなく、3つ目の検索の検索条件の表示を残すように、表示制御を実行することもできる。
なお、CPU30は、2以上の検索の検索条件を表示させているとき、結果表示モードの特別なモードに移行したこと等を条件として、ウィンドウ664等の検索結果を表示するウィンドウにおける表示内容を変更しても良い。より具体的には、検索条件として表示されたノードの枝の末端がタッチ操作されると、CPU30は、結果表示用のウィンドウに、当該タッチ操作されたノードを含む検索条件に対応した検索の結果を表示しても良い。
図25をさらに参照して、このような変形例をより詳細に説明する。図25は、表示装置34における表示内容の一例を示す図である。図25のウィンドウ670は、ウィンドウ672とウィンドウ674とを含む。ウィンドウ672は、検索条件を示すウィンドウである。ウィンドウ674は、検索結果を示すウィンドウである。
図24では、ウィンドウ662のノード262がタッチ操作されている。これに応じて、ウィンドウ664では、ノード202の検索条件とノード262の検索条件を組み合わされた検索の結果が示されている。一方、図25では、ウィンドウ672のノード262がタッチ操作されている。これに応じて、ウィンドウ674では、ノード202の検索条件とノード222の検索条件とノード252の検索条件とを組み合わされた検索の結果が示されている。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態の検索処理では、第2の実施の形態として説明されたように、端末1は、検索条件の登録をし、さらに、第3の実施の形態として説明されたように、端末1は、2以上の検索についての検索条件を同時に表示する。
図7と図26とを参照して、第4の実施の形態の端末1において実行される検索処理の内容を説明する。まず、図7を参照して、第4の実施の形態では、ステップS10〜ステップS90の処理は、第1の実施の形態と同様に実行される(図7参照)。ただし、第4の実施の形態のステップS30とステップS90の詳細な内容は、第3の実施の形態と同様に実行される。ステップS90で検索結果を表示した後、CPU30は、図26のステップS92へ処理を進める。
図26を参照して、ステップS92では、CPU30は、予め定められた所定時間内に検索条件を登録するための操作を検出したか否かを判断する。CPU30は、当該操作を検出した判断するとステップS94へ処理を進める。一方、CPU30は、当該操作を検出できなかったと判断すると、ステップS100へ処理を進める。
ステップS94では、CPU30は、今回の検索について設定されている検索条件を記憶部46に登録し、ステップS96へ処理を進める。
ステップS96では、CPU30は、登録した検索条件に対応するノードの画像を生成し、検索条件を表示するウィンドウに当該ノードの表示を追加し、ステップS100へ処理を進める。
ステップS100では、CPU30は、リセットのための操作がなされたか否かを判断する。そして、CPU30は、当該操作がなされたと判断するとステップS10へ処理を戻す。一方、CPU30は、当該操作がなされなかったと判断すると、ステップS102へ処理を進める。
ステップS102では、CPU30は、端末1に対して、追加の検索を行なうための操作を行なったか否かを判断する。そして、CPU30は、そのような操作がなされたと判断するとステップS104へ処理を進める。一方、CPU30は、そのような操作はなされていないと判断すると、ステップS110へ処理を進める。
ステップS104では、CPU30は、追加検索フラグをセットして、ステップS110へ処理を進める。
ステップS110では、CPU30は、表示装置34に表示されているノードに対するタッチ操作があったか否かを判断する。そして、CPU30は、タッチ操作があったと判断するとステップS30へ処理を戻し、タッチ操作がなかったと判断するとステップS100へ処理を戻す。
以上、第4の実施の形態では、CPU30は、第3の実施の形態と同様に、2以上の検索についての検索条件を、表示装置34に、同時に表示する。なお、CPU30は、各検索条件を記憶装置36等に登録できる。また、CPU30は、登録した検索条件(の組合せ)に対応するノードを、表示装置34に表示できる。
図27および図28は、第4の実施の形態の端末1の表示装置34の表示内容を説明するための図である。図27には、ウィンドウ680が示されている。ウィンドウ680は、検索条件を表示するためのウィンドウ682と、検索結果を表示するためのウィンドウ684とを含む。図28には、ウィンドウ690が示されている。ウィンドウ690は、検索条件を表示するためのウィンドウ692と、検索結果を表示するためのウィンドウ694とを含む。
ウィンドウ682とウィンドウ692は、図24のウィンドウ662と同様に、ノード200,202,222,252,262を表示する。ノード202,222,252は、1つ目の検索の検索条件に対応する。ノード202,262は、2つ目の検索の検索条件に対応する。
1つ目の検索の検索条件の設定が完了したときに当該検索条件を登録するための操作がなされると、CPU30は、当該検索条件(の組合せ)を登録するとともに、図27に示すように、当該検索条件(の組合せ)に対応するノード302を表示させる。
2つ目の検索の検索条件の設定が完了したときに当該検索条件を登録するための操作がなされると、CPU30は、当該検索条件(の組合せ)を登録するとともに、図28に示すように、当該検索条件(の組合せ)に対応するノード304を表示させる。
CPU30は、ノード302へのタッチを検出すると、上記1つ目の検索の検索結果を、ウィンドウ684に表示する。また、CPU30は、ノード304へのタッチを検出すると、上記2つ目の検索の検索結果を、ウィンドウ694に表示する。
なお、CPU30は、ノード252へのタッチを検出すると、上記1つ目の検索の検索結果をウィンドウ684に表示する。また、CPU30は、ノード262へのタッチを検出すると、上記2つ目の検索の検索結果を、ウィンドウ694に表示する。
<第5の実施の形態>
第5の実施の形態の検索処理では、端末1は、表示装置34に、ステップS60(図7)でガイドを表示した後、ノードのドラッグ操作中に、その時点での当該ノードの位置が対応するパラメータの値を表示する。
このような表示例を、図29を参照して、より具体的に説明する。
図29(A)のウィンドウ500Aおよび図29(B)のウィンドウ500Bは、それぞれ、図2のノード290に対するドラッグ操作中に、表示装置34に表示されるウィンドウ500の変形例である。
図29(A)を参照して、CPU30は、ステップS60でガイド400を表示した後、ウィンドウ500Aにおいて、その時点でノード290の位置が対応するガイド400のパラメータの数値を、他の数値とは異なる態様(たとえば、点滅させる、色を変える、等)で表示する。
図29(B)を参照して、CPU30は、ステップS60でガイド400を表示した後、ウィンドウ500Bにおいて、その時点でノード290の位置が対応するパラメータの数値を、表示欄5001で表示する。
<第6の実施の形態>
第6の実施の形態の検索処理では、端末1は、表示装置34に、ステップS60(図7)でガイドを表示した後、ノードに対するドラッグ操作中に、その時点での当該ノードの位置が対応するパラメータの値に応じた検索の結果を表示する。
このような表示例を、図12に加えて、図30と図31を参照して、より具体的に説明する。
図12のウィンドウ632では、ノード202の位置が、検索条件「作成日付」の「年」についてのパラメータの値「2011」に対応していた。第6の実施の形態では、CPU30は、ノード202の位置が「2011」に対応する位置にあるとき、検索条件「作成日付」の「年」に、「2011」を設定して検索を実行し、その結果を、ウィンドウ634に表示する。なお、「2011」が設定されたときの検索の結果は、上記したように、図13のウィンドウ644に表示されている。
図30と図31は、それぞれ、ノード202が、図12に示された位置から移動された状態を示す。図30には、ウィンドウ630Aが示されている。ウィンドウ630Aは、検索条件を表示するためのウィンドウ632Aと、検索結果を表示するためのウィンドウ634Aとを含む。図31には、ウィンドウ630Bが示されている。ウィンドウ630Bは、検索条件を表示するためのウィンドウ632Bと、検索結果を表示するためのウィンドウ634Bとを含む。
図30のウィンドウ630Aでは、ノード202の位置は、パラメータの値「2010」に対応する。このとき、CPU30は、検索条件「作成日付」の「年」に「2010」を設定して検索を実行し、その結果を、ウィンドウ634Aに表示する。ウィンドウ634Aには、2010年に作成されたファイルAの情報が、検索結果として表示されている。
図31のウィンドウ630Bでは、ノード202の位置は、パラメータの値「2012」に対応する。このとき、CPU30は、検索条件「作成日付」の「年」に「2012」を設定して検索を実行し、その結果を、ウィンドウ634Bに表示する。第6の実施の形態では、検索対象のファイルに、2012年に作成されたファイルは含まれない。したがって、ウィンドウ634Bには、検索条件に該当する要素が得られなかったことが示されている。つまり、ウィンドウ634Bには、ファイルに関する情報が全く表示されていない。
<第7の実施の形態>
第7の実施の形態の検索処理では、端末1は、表示装置34に、2以上の検索の結果を同時に表示する。端末1は、さらに、ある検索の結果に含まれる要素を他の検索の結果に含まれる要素との関係を示すように、表示する。第7の実施の形態では、このような関係を表す手法の一例としてベン図が利用されている。ただし、このような関係を表す手法は、ベン図に限定されない。配色や文字のフォントの種類によるグループ分け等、種々の手法が採用され得る。
図32を参照して、このような表示例を、より具体的に説明する。図32には、ウィンドウ700が示されている。ウィンドウ700は、検索条件を表示するためのウィンドウ702と、検索結果を表示するためのウィンドウ704とを含む。
ウィンドウ702では、図24のウィンドウ662等と同様に、2つの検索についての検索条件に対応するノード(ノード202,222,252とノード202,272)が表示されている。
ウィンドウ704には、ノード202,222,252に対応する検索(以下、「第1の検索」という)の結果と、ノード202,272(以下、「第2の検索」という)に対応する検索の結果とが、表示されている。
第1の検索の結果は、ファイルCとファイルFを含み、領域708で示されている。領域708内には、ファイルCとファイルFの情報が示されている。第2の検索の結果は、ファイルBとファイルCとファイルEを含み、領域706で示されている。領域706内には、ファイルBとファイルCとファイルEの情報が示されている。
ウィンドウ704の領域706,708は、それぞれの領域に対応するウィンドウ702内の対応するノードと同じ色で表示されている。より具体的には、ノード252と領域708は、いずれも第1の検索に対応する。したがって、ノード252と領域708は、いずれも第1の色で表示される。一方、ノード272と領域706は、いずれも第2の検索に対応する。したがって、ノード272と領域706は、いずれも第2の色で表示される。図32では、色の違いが、ハッチングの種類の違いで表されている。
そして、ファイルCは、第1の検索と第2の検索の両方の結果に含まれる。このため、ウィンドウ704において、ファイルCの情報は、領域706と領域708が重なる部分に表示されている。
また、端末1は、ユーザが複数の検索の末端のノード(の少なくとも1つ)を操作することに応じて、当該複数の検索のそれぞれについて設定された検索条件を組み合わせて、登録することができる。たとえば、CPU30は、端末1がAND条件を登録するモードに設定されているとき、複数の検索について設定された検索条件をAND(論理積)で組み合わせた検索条件を、記憶装置36等に登録する。
このような登録の態様を、図33と図34をさらに参照して、より具体的に説明する。図33と図34には、ぞれぞれ、ウィンドウ710とウィンドウ720が示されている。ウィンドウ710は、検索条件を表示するためのウィンドウ712と、検索結果を表示するためのウィンドウ714とを含む。ウィンドウ720は、検索条件を表示するためのウィンドウ722と、検索結果を表示するためのウィンドウ724とを含む。
図33のウィンドウ712に示されるように、ユーザが、第1の検索についての末端のノード(ノード252)を、第2の検索についての末端のノード(ノード272)に重ねるように操作した場合を考える。この場合、CPU30は、第1の検索と第2の検索のそれぞれの結果の論理積を得るための検索条件を、記憶装置36等に登録する。
なお、当該登録は、段階的に実行されても良い。たとえば、CPU30は、ノード252がノード272に重ね合わされた時点で、図33のウィンドウ712に示されるように、ノード310を点滅表示させる。ノード310の点滅表示により、ユーザは、2つの検索の結果の論理積を得るための検索条件の登録を喚起される。
そして、さらに登録を確定させるための操作がなされると、CPU30は、上記された論理積を得るための検索条件を登録する。これに応じて、CPU30は、図33のウィンドウ722に示されるように、ノード310の表示の点滅を解除し、ノード310を点灯させる。
2以上の検索について設定された検索条件の組合せの態様は、「AND」に限定されない。「OR」(論理和)等、各検索の結果が集合として扱われた場合の論理演算が想定される。
<第8の実施の形態>
第8の実施の形態の検索処理では、端末1は、検索結果を、検索条件を表示するウィンドウと同じウィンドウに表示する。
図35を参照して、このような表示例を、より具体的に説明する。図35には、ウィンドウ800が示されている。
ウィンドウ800は、ノード200とともに、検索条件に対応するノード900を表示する。そして、ウィンドウ800は、さらに、ノード900の検索条件に従った検索の結果として、画像902と画像904とを表示する。画像902と画像904とは、それぞれ、ファイルBとファイルCの情報を示す画像である。
<第9の実施の形態>
第9の実施の形態の検索処理では、端末1は、ドラッグ操作されたノードの、左右方向の位置だけでなく、上下方向の位置に基づいて、パラメータの値を設定する。
図36を参照して、このような表示例を、より具体的に説明する。図36には、ウィンドウ802が示されている。
ウィンドウ802には、第1のガイド410と第2のガイド412が表示されている。第1のガイド410と第2のガイド412は、上下方向に異なる位置に表示されている。より具体的には、第1のガイド410は、第2のガイド412よりも上方に、表示されている。
図36では、参考として、ウィンドウ802における上下方向が矢印D21で示され、ウィンドウ802における左右方向が矢印D22で示されている。これらの矢印は、実際には、ウィンドウ802には表示はされない。
第9の実施の形態では、CPU30は、ノード900に対するドラッグ操作の完了を検出すると、ノード900の(たとえば中心の座標の)位置を検出する。そして、上下方向のノード900の位置に基づいて、第1のガイド410か第2のガイド412のどちらの尺度を利用するかを選択し、そして、選択したガイドと左右方向のノード900の位置とに基づいて、パラメータの値を設定する。
より具体的には、CPU30は、ノード900の上下方向の位置が予め定められた上下方向の位置よりも上方にあることを検出すると、第1のガイド410に従ってパラメータの値を設定する。一方、CPU30は、ノード900の位置が予め定められた上下方向の位置よりも下方にあることを検出すると、第2のガイド412に従ってパラメータの値を設定する。そして、CPU30は、第1のガイド410または第2のガイド412によって特定される尺度と、ノード900の左右方向の位置とに基づいて、ノード900の検索条件に設定するパラメータの値を特定する。
図36では、ノード900について、ノード900Aとノード900Bとして2つの状態が示されている。
図35に示された状態から、ユーザが、ノード900を矢印D31に沿って上方に移動すると、CPU30は、第1のガイド410を選択する。その後、ユーザが、ノード900を矢印D41方向に移動すると、CPU30は、第1のガイド410によって特定される尺度とノード900の左右方向の位置とに基づいて、パラメータの値を特定する。図36では、このときのノード900の位置の一例が、ノード900Aとして示されている。
一方、図35に示された状態から、ユーザが、ノード900を矢印D32に沿って下方に移動すると、CPU30は、第2のガイド412を選択する。その後、ユーザが、ノード900を矢印D41方向に移動すると、CPU30は、第1のガイド410によって特定される尺度とノード900の左右方向の位置とに基づいて、パラメータの値を特定する。図36では、このときのノード900の位置の一例が、ノード900Bとして示されている。
なお、各実施の形態において示された方向は、単なる例示である。したがって、たとえば、第9の実施の形態において「左右方向」と「上下方向」は入れ替えられても良く、また、パラメータの値を特定するための方向は、各実施の形態において示された「左右方向」に限定されず、上下方向であっても良いし、それ以外の方向であっても良い。
<第10の実施の形態>
第10の実施の形態の検索処理では、端末1は、ノードの回転方向の位置に応じて、パラメータの値を設定する。図37および図38を参照して、このようなパラメータの値の例を、より具体的に説明する。図37および図38には、それぞれ、ウィンドウ804とウィンドウ806が示されている。
まず図37を参照して、この例では、ウィンドウ804は、ノード200の他に、検索条件に対応するノード910を表示する。ウィンドウ804は、さらに、ノード910に対するガイド414を表示する。
ガイド414は、ノード910の回転方向の位置と、設定されるパラメータの値との関係を示している。より具体的には、ノード910は、(ファイルが作成された時刻(何時何分にファイルが作成されたか))を特定する検索条件に対応するノードである。そして、ガイド414は、時計の文字盤のように、矢印D51に従った回転方向の位置に応じて特定される時刻を示している。
第10の実施の形態のCPU30は、ノード910に対するドラッグ操作が終了すると、ノード200を中心としたノード910の回転位置を検出し、ガイド414によって特定される回転位置とパラメータの値との関係に従い、ノード910の位置に基づいて、ノード910の検索条件に設定するパラメータの値を特定する。
CPU30は、特定したパラメータの値を設定された検索条件に従い、検索を実行する。ウィンドウ804は、検索結果として、画像912,914,916を表示する。検索結果は、検索条件とは異なるウィンドウで表示されても良い。
第10の実施の形態において、回転方向の位置に基づいて設定されるパラメータは、数値に限定されない。回転方向において定義された領域ごとにパラメータの値を設定しておけば、CPU30は、当該設定内容とノードの回転方向の位置とに基づいて、パラメータの値を特定できる。
図38のウィンドウ806は、ノード200および検索条件に対応するノード920とともに、ガイド416を表示する。ガイド416は、東西南北の方向を示す。この例の端末1では、ファイルの属性は、場所(たとえば、都道府県の名前)を含む。ノード920の検索条件は、予め定められた基準位置に対するファイルの属性に含まれる位置の関係(基準位置に対して南東の方角に位置する、等)である。
ユーザは、ノード920をドラッグ操作によりノード200を中心として回転移動させる。ドラッグ操作が終了したときのノード920の回転方向の位置とガイド416によって示される方向とに基づいて、CPU30は、方角を特定する。そして、CPU30は、基準位置に対して、上記のように特定した方角によって特定される場所を属性として含むファイルを検索する。第10の実施の形態のCPU30は、ウィンドウ806に、ノード200とノード920の操作的な位置関係に対応した検索の結果として、画像922,924,926を表示する。
<第11の実施の形態>
第11の実施の形態の検索処理では、端末1は、端末1外の記憶装置に格納されたファイルも、検索対象に含める。図39を参照して、第11の実施の形態の端末1の要部の機能を説明する。図39は、第11の実施の形態の端末1の要部の機能構成を示す図である。
第11の実施の形態の端末1は、その機能として通信部44を含む。通信部44は、他の機器と通信する。通信部44は、たとえば通信装置37によって実現される。
第11の実施の形態の端末1では、検索部56は、通信装置37を利用し、公衆通信網100を介して、ネットワーク上の記憶装置にアクセスできる。これにより、検索部56は、記憶部46に格納されたファイルだけでなく、ネットワーク上の記憶装置に格納されたファイルをも、検索対象として、検索を実行できる。
<実施の形態の効果>
少なくとも1つの実施の形態では、ユーザは、すべての検索条件について設定するパラメータの値を、図2等を参照して説明したように、ガイドの表示に従って入力できる。これにより、ユーザは、情報検索装置において、検索条件ごとに異なるユーザインタフェース上で操作することを必要とされることはない。ただし、端末1では、検索条件の種類によっては、数値や文字列や画像等のデータを、直接入力することによって、検索条件についてのパラメータの値を設定することもできる。
また、少なくとも1つの実施の形態では、2以上の検索の検索条件が、同時に表示される。これにより、ユーザは、情報検索装置において、より多くの情報をより容易な操作で取得できるようにすることである。
今回開示された実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。各実施の形態およびその変形例において開示された技術は、可能な限り単独でも組み合わせても実施され得ることが意図される。