JP2014056867A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1の導電膜をエッチバックする際、第1の溝部の底面及び第2の溝部の側面よりなる段差部を検出することで正確にエッチングを制御し、第2の溝部の一部に第1の導電膜を残存させる。これにより、導電膜の高さばらつきを小さくする半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、第1の幅W1を有する第1の溝部51を形成する工程と、第1の幅W1よりも狭い第2の幅W2を有する第2の溝部52を形成することで、第1の溝部51、第2の溝部52、及び段差部54を有する溝15を形成する工程と、溝15の内面を覆う絶縁膜16を形成する工程と、絶縁膜16が形成された溝内に第1および第2の溝部を埋め込む第1の導電膜56を成膜する工程と、第1の導電膜56をエッチバックすることで第2の溝部52の一部に第1の導電膜56を残存させる工程と、を含む。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の集積度向上は、主にトランジスタの微細化によって達成されてきた。トランジスタの微細化はもはや限界に近づいており、これ以上トランジスタサイズを縮小すると、短チャネル効果などによって正しく動作しない虞が生じている。
このような問題を根本的に解決する方法として、半導体基板を立体加工し、これによりトランジスタを3次元的に形成する方法が提案されている。特に、半導体基板の主面に対して垂直方向に延びるピラーをチャネルとして用いるタイプの縦型トランジスタ(「3次元トランジスタ」ともいう)は、占有面積が小さく且つ完全空乏化によって大きなドレイン電流が得られるという利点を有しており、4F2の最密レイアウトも実現可能である。
上記縦型トランジスタを半導体装置(例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory))のセルトランジスタとして用いる場合、一方の不純物拡散領域がビット線に接続され、他方の不純物拡散領域が記憶素子(DRAMにおいてはセルキャパシタ)に接続されることが一般的である。通常、セルキャパシタ等の記憶素子は、セルトランジスタの上方に配置されることから、ピラーの上部に記憶素子が接続され、ピラーの下部にビット線が接続されることになる。つまり、半導体基板にビット線を埋め込み形成する必要がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2012−054415号公報
図18A、図18B、及び図18Cは、埋め込みビット線の形成方法を説明するための断面図である。ここで、図18A、図18B、及び図18Cを参照して、埋め込みビット線の形成方法について説明する。
始めに、図18Aに示す工程では、半導体基板201の表面201aに、シリコン窒化膜よりなり、かつ溝状の開口部204を有したマスク202を形成する。次いで、マスク202を介した、ドライエッチングにより、開口部204から露出された半導体基板201に、一定の幅Wとされた溝203を形成する。
次いで、図18Bに示す工程では、開口部204の側面及び溝203の内面を覆うシリコン酸化膜205を形成する。次いで、シリコン酸化膜205を介して、溝203を埋め込む導電膜206(例えば、ポリシリコン膜)を形成する。
次いで、図18Cに示す工程では、ドライエッチングにより、図18Bに示す導電膜206をエッチバックして、溝203の底部に所定の高さHとされた導電膜206を残存させることで、導電膜206よりなる埋め込みビット線207を形成する。
なお、図18A、図18B、及び図18Cでは、1つの溝203のみを図示しているが、実際には、半導体基板201には、複数の溝203が形成され、各溝203に埋め込みビット線207が形成される。
しかしながら、図18A、図18B、及び図18Cに示す埋め込みビット線207の形成方法では、溝203全体を埋め込むように導電膜206を形成した後、導電膜206をエッチバックしていたため、エッチバック時間(ドライエッチングする時間)が長くなってしまう。これにより、複数の溝203に形成される埋め込みビット線207の高さHばらつきが大きくなるため、半導体装置の特性にばらつきが生じてしまうという問題があった。
なお、溝に導電膜を埋め込み、その後、溝の一部に導電膜を残存させることで、埋め込みビット線以外の配線や電極等を形成する場合にも、同様な問題が発生する。
一実施形態によれば、
半導体基板の主面を部分的にエッチングして第1の幅を有する第1の溝部を形成する工程と、
前記第1の溝部の下方に位置する前記半導体基板をエッチングして、前記第1の幅よりも狭い第2の幅を有する第2の溝部を形成することで、前記第1の溝部、前記第2の溝部、及び前記第1の溝部の底面及び前記第2の溝部の側面よりなる段差部を有する溝を形成する工程と、
前記溝の内面を覆う絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜が形成された前記溝内に、前記第1および第2の溝部を埋め込む第1の導電膜を成膜する工程と、
前記第1の導電膜をエッチバックすることで、前記第2の溝部の一部に前記第1の導電膜を残存させる工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法に関する。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、半導体基板の主面を部分的にエッチングして第1の幅とされた第1の溝部を形成し、その後、第1の溝部の下方に位置する半導体基板をエッチングして、第1の幅よりも狭い第2の幅とされた第2の溝部を形成することで、第1の溝部、第2の溝部、及び第1の溝部の底面及び第2の溝部の側面よりなる段差部を有した溝を形成し、次いで、溝の内面を覆う絶縁膜を形成し、次いで、絶縁膜が形成された溝内に、第2の溝部および第1の溝部を埋め込む第1の導電膜を成膜し、次いで、第1の導電膜をエッチバックする際、第1の溝部の底面及び第2の溝部の側面よりなる段差部を検出することで正確にエッチングを制御し、第2の溝部の一部に第1の導電膜を残存させることにより、導電膜の高さばらつきを小さくすることができる。したがって、例えば、第2の溝部に残存する第1の導電膜をビット線の一部として用いる場合、ビット線の高さばらつきを抑制することが可能となるので、半導体装置の特性のばらつきを低減できる。
本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの概略を示す平面図である。 図1に示すメモリセルアレイのA−A線方向の断面図である。 図1に示すメモリセルアレイのB−B線方向の断面図である。 本発明の実施例1のエッチング発光強度グラフとエッチング量を、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応して表示した断面図である。 本発明の実施例2のエッチング発光強度グラフとエッチング量を、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応して表示した断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図(その1)であり、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応する断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図(その2)であり、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応する断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図(その3)であり、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応する断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図(その4)であり、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応する断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図(その5)であり、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応する断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図(その6)であり、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応する断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図(その7)であり、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応する断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図(その8)であり、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応する断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図(その9)であり、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応する断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図(その10)であり、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応する断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図(その11)であり、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応する断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図(その12)であり、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応する断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図(その13)であり、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応する断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図(その13)であり、図2Bに示すメモリセルアレイの切断面に対応する断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図(その14)であり、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応する断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図(その15)であり、図2Aに示すメモリセルアレイの切断面に対応する断面図である。 埋め込みビット線の形成方法を説明するための断面図(その1)である。 埋め込みビット線の形成方法を説明するための断面図(その2)である。 埋め込みビット線の形成方法を説明するための断面図(その3)である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の半導体装置の寸法関係とは異なる場合がある。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの概略を示す平面図である。図2Aおよび図2Bはそれぞれ、図1に示すメモリセルアレイのA−A線方向およびB−B線方向の断面図である。
図1において、X方向はワード線29の延在方向を示しており、Y方向はワード線29と交差するビット線21の延在方向を示している。また、図1では、説明の便宜上、図2に示すメモリセルアレイ11の構成要素のうち、一部の構成要素を省略ならびに微細な構造を図示していない。図2において、図1に示すメモリセルアレイ11と同一構成部分には、同一符号を付す。また、図1、及び図2では、本実施の形態の半導体装置の一例としてDRAM(Dynamic Random Access Memory)を挙げて以下の説明を行う。
本実施の形態の半導体装置10は、図1、及び図2に示すメモリセルアレイ11が形成されるメモリセル領域と、メモリセル領域の周囲に配置された周辺回路(図示せず)が形成される周辺回路領域とを有する。周辺回路領域には、図示していない周辺回路用トランジスタ等が形成されている。
次に、図1、及び、図2を参照して、メモリセルアレイ11の構成について説明する。
メモリセルアレイ11は、半導体基板13と、素子分離領域(図示せず)と、溝であるビット線形成用溝15と、絶縁膜16,23と、ビットコンタクト17と、下部不純物拡散領域19と、ビット線21(埋め込みビット線)と、ワード線形成用溝25と、ピラー26と、ワード線形成用溝25内にあってゲート絶縁膜27と、ワード線29と、埋め込み絶縁膜31,35と、ワード線形成用溝25内にあって分離溝32とライナー膜33と、上部不純物拡散領域36とシリサイド層37と、第1の層間絶縁膜39と、キャパシタ42と、第2の層間絶縁膜43と、配線45と、第3の層間絶縁膜46と、を有する。
図2Aを参照するに、ビット線形成用溝15は、半導体基板13の主面13aを部分的にエッチングすることで形成された溝である。ビット線形成用溝15は、Y方向に延在しており、X方向に対して複数形成されている。ビット線形成用溝15は、幅W1(第1の幅)とされた第1の溝部51と、第1の溝部51の下方に第1の溝部51と一体形成され、かつ幅W1よりも狭い幅W2(第2の幅)とされた第2の溝部52と、第1の溝部51と第2の溝部52との間に形成され、対向する一対の段差部54と、により構成された溝である。一対の段差部54のうち、一方の段差部は、第2の溝部52の側面に対応するピラー26の側面26c、及び第1の溝部51の底面51cにより構成されており、他方の段差部は、第2の溝部52の側面に対応するピラー26の側面26d、及び第1の溝部51の底面51cにより構成されている。ビット線形成用溝15のアスペクト比は、5〜15とされている。
第1の溝部51には、ワード線29の一部である接続部72及び埋め込み絶縁膜31が配置されている。第2の溝部52には、ビット線21が配置されている。
絶縁膜16は、第2の溝部52の内面のうち、ビット線21の形成領域に対応する面(具体的には、第2の溝部52の側面の一部及び底面)を覆うように設けられている。絶縁膜16は、ビットコンタクト17が形成される開口部16Aを有する。
ビットコンタクト17は、絶縁膜16に形成された開口部16Aを充填するように設けられている。下部不純物拡散領域19は、n型不純物(例えば、ヒ素(As))を含んだ不純物拡散領域であり、ドレイン領域として機能する。
下部不純物拡散領域19は、ピラー26の下部に形成されている。具体的には、下部不純物拡散領域19は、ビットコンタクト17と接触するピラー26の側面26c側に形成されている。
ビット線21(埋め込みビット線)は、絶縁膜16を介して、第2の溝部52に設けられており、Y方向に延在している。
図2Aを参照するに、絶縁膜23は、絶縁膜16の上端面、ビット線21の上面、ビットコンタクト17の上面、段差部54の近傍に位置する第2の溝部52の側面、及び第1の溝部51の側面を覆うように設けられている。
図1を参照するに、ワード線形成用溝25は、ビット線形成用溝15と交差するように、半導体基板13に形成されている。ワード線形成用溝25は、X方向に延在するように形成されており、Y方向に対して複数配置されている。
図2を参照するに、ピラー26は、ビット線形成用溝15及びワード線形成用溝25に囲まれており、柱状形状とされている。ピラー26は、半導体基板13を母材としており、半導体基板13の主面13aを部分的にエッチングして、ビット線形成用溝15及びワード線形成用溝25を加工することで形成される。
ピラー26の上端には、上部不純物拡散領域36が形成されている。ピラー26のうち、上部不純物拡散領域36と下部不純物拡散領域19との間に位置する部分は、チャネルとして機能する。このピラー26に、下部不純物拡散領域19、上部不純物拡散領域36、ゲート絶縁膜27、及び後述する一対のゲート電極68,69を形成することで、縦型トランジスタ65が構成される。
第1の層間絶縁膜39は、埋め込み絶縁膜31,35の上面31a,35a、絶縁膜23の上端面、ゲート絶縁膜27の上端面、及びライナー膜33の上端面を覆うように設けられている。また、第1の層間絶縁膜39には、シリサイド層37の上面37aを露出するシリンダ孔75が形成されている。
キャパシタ42は、シリサイド層37上に設けられている。キャパシタ42は、複数のピラー26に対してそれぞれ1つ設けられている。キャパシタ42は、シリンダ孔75に形成され、かつ王冠形状とされた1つの下部電極76と、複数の下部電極76に亘るように形成され、下部電極76の内面を覆う容量絶縁膜77と、容量絶縁膜77の表面を覆い、部電極76内を充填する上部電極78とを有する。
第2の層間絶縁膜43は、上部電極78の上面78aに設けられている。配線45は、第2の層間絶縁膜43上に設けられている。配線45は、下層に配置された上部電極78と電気的に接続されている。第3の層間絶縁膜46は、配線45を覆うように、第2の層間絶縁膜43上に設けられている。
図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15A、図15B、図16、及び図17は、本発明の実施の形態に係る半導体装置に設けられたメモリセルアレイの製造工程を示す図である。図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15A、図16、及び図17は、図2Aに示すメモリセルアレイ11の切断面に対応する断面図である。図15Bは、図2Bに示すメモリセルアレイ11の切断面に対応する断面図である。
図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15A、図16、及び図17において、図2Aに示すメモリセルアレイ11と同一構成部分には同一符号を付す。図15Bにおいて、図2Bに示すメモリセルアレイ11と同一構成部分には同一符号を付す。なお、図2Cおよび2Dには、ハッチングを示していない。
次に、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15A、図15B、図16、及び図17を参照して、本発明の実施の形態に係る半導体装置10(具体的には、メモリセルアレイ11)の製造方法について説明する。
図3Aに示す工程では、ホトリソグラフィ技術及びドライエッチング法により、半導体基板13の主面13aにシリコン窒化膜よりなり、かつY方向に延在する溝状の開口部81a(半導体基板13の主面13aを露出する開口部)を有したハードマスク81を形成する。
次いで、ハードマスク81をマスクとする異方性エッチングにより、開口部81aの下方に位置する半導体基板13の主面13aを部分的にエッチングすることで、ビット線形成用溝15の一部となる第1の溝部51を形成する。半導体基板13の主面13aを基準としたときの第1の溝部51の深さD1は、例えば、200nmとすることができる。また、第1の溝部51の幅W1は、例えば、60nmとすることができる。
次いで、第1の溝部51の側面51a,51bにサイドウォール状にシリコン酸化膜(図示せず)を形成し、異方性エッチングにより、該シリコン酸化膜(図示せず)、及び第1の溝部51の下方に位置する半導体基板13を部分的にエッチングすることで、第1の溝部51と一体形成され、かつ第1の溝部51よりも狭い幅W2を有する第2の溝部52(ビット線形成用溝15の一部)を形成する。このとき、第1の溝部51と第2の溝部52との間に、対向する一対の段差部54が形成されるように、第2の溝部52を形成する。これにより、第1及び第2の溝部51,52、及び対向する一対の段差部54を有したビット線形成用溝15が形成される。一対の段差部54は、一方の段差部が第2の溝部52の側面52b及び第1の溝部51の底面51cにより構成され、かつ他方の段差部が第2の溝部52の側面52a及び第1の溝部51の底面51cにより構成されるように形成する。また、ビット線形成用溝15のアスペクト比は、5〜15とすることができる。なお、サイドウォール状に形成されたシリコン酸化膜(図示せず)は、第2の溝部52を形成するために行なう上記ドライエッチングにより除去される。
第1の溝部51の底面51cを基準としたときの第2の溝部52の深さD2 は、例えば、100nmとすることができる。また、第2の溝部52の幅W2 は、例えば、45nmとすることができる。この場合、段差部54の幅W3は、例えば、7.5nmとすることができる。
次いで、開口部81aの側面及びビット線形成用溝15の内面(具体的には、第1の溝部51の側面51a,51b及び底面51c、及び第2の溝部52の側面52a,52b及び底面52cを覆う絶縁膜16を形成する。絶縁膜16としては、シリコン酸化膜(SiO2膜)を用いる。第1の溝部51の側面51a,51bに形成された絶縁膜16の厚さM1は、例えば、7.5mnとすることができる。なお、側面51a,52aは、ピラー26を形成後にピラー26の側面26cとなる面である。また、側面51b,52bは、ピラー26を形成後にピラー26の側面26dとなる面である。
次いで、図4に示す工程では、絶縁膜16が形成されたビット線形成用溝15内に、第2の溝部52と第1の溝部51を埋め込む厚さM2とされた第1の導電膜56を成膜する。具体的には、第1の溝部51の幅W1が60nmの場合、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、第1の導電膜56として厚さM2(第1の溝部51に形成された第1の導電膜56の厚さ)が30nm以上のポリシリコン膜を成膜する。なお、第1の導電膜56は、開口部81aの側面、及びハードマスク81の上面81bにも成膜される。
次いで、図5に示す工程では、ドライエッチングにより、第1の導電膜56を等方的にエッチバックすることで、第1の溝部51に成膜された第1の導電膜56を除去すると共に、第2の溝部52の一部に第1の導電膜56を残存させる。
このとき、図2Cに示すように、第1の導電膜56のエッチング量がt1およびt2のとき、エンドポイント検出器を用いて検出したプラズマ発光強度が大きく変化する。このエッチング量がt2におけるプラズマ発光強度の変化は、段差部54に起因するものである。そこで、エンドポイント検出器を用い、第1の溝部51の底面51c及び第2の溝部52の側面52a,52bよりなる段差部54を検出すなわちエッチング量t2の点を検出して、オーバーエッチ量を例えば10〜50%を行うことで、エッチバック後の第1の導電膜56の上面56aの位置が第1の溝部51の底面51cよりも下方に配置されるように、上記エッチバックを行なう。
上記エッチバック後に、第2の溝部52に残存する第1の導電膜56の一部は、ビット線21の構成要素の一部となる。第1の溝部51の底面51cを基準としたときの第1の導電膜56の上面56aの深さD3は、例えば、15nmとすることができる。
このように、半導体基板13の主面13aを部分的にエッチングすることで、第1の溝部51、及び第1の溝部51の下方に第1の溝部51と一体形成され、かつ第1の溝部51の幅W1よりも狭い幅W2とされた第2の溝部52よりなるビット線形成用溝15を形成し、次いで、ビット線形成用溝15の内面を覆う絶縁膜16を形成し、次いで、ビット線形成用溝15内に、絶縁膜16を介して、第2の溝部52を埋め込み、かつ第1の溝部51を埋め込まない厚さM2とされた第1の導電膜56を成膜し、その後、第1の導電膜56をエッチバックして、第2の溝部52の一部に第1の導電膜56を残存させることにより、第2の溝部52に残存する第1の導電膜56の高さばらつきを小さくすることができる。したがって、第2の溝部52に残存する第1の導電膜56を後述するビット線21の一部として用いる場合、ビット線21の高さばらつきを抑制することが可能となるので、ビット線21の高さばらつきに起因する半導体装置10の特性のばらつきを低減できる。
次いで、図6に示す工程では、図5に示す絶縁膜16のうち、第1の導電膜56から露出された部分を、ウエットエッチングにより後退させる。これにより、第1の導電膜56から露出された絶縁膜16の厚さが薄くなる。
図5に示す絶縁膜16の厚さM1が7.5nmの場合、ウエットエッチング後の絶縁膜16の厚さM3は、例えば、2.5nmとすることができる。このように、第2の溝部52の上端に位置する側面52a,52bに形成された絶縁膜16の厚さを薄くすることにより、後述する図8に示す工程において、エッチングマスク85を介して、第2の溝部52の上端に位置する側面52a,52bに金属膜86を成膜させた際、側面52a側に形成された金属膜86と側面52b側に形成された金属膜86とが接触することを防止できる。
側面52a側に形成された金属膜86と側面52b側に形成された金属膜86とが接触した場合、図8に示す工程において、ウエットエッチングにより、側面51a,52a側に形成された金属膜86のみを除去する際、側面51b,52b側に形成された金属膜86も除去されてしまう。これにより、第2の溝部52の側面52b側にも開口部16Aが形成されてしまう。図7に示す本例の構造において、金属膜86同士が接触しないためには、図7のX方向における金属膜86の膜厚は、例えば、7nmとすることができる。また、絶縁膜16の厚さを薄くしておくことは、後述する図9に示す工程において、第1の溝幅が第2の溝幅よりも狭くなることなく、第2の導電膜57の埋設性を確保できる。
次いで、ウエットエッチングされた絶縁膜16を覆うように、エッチングマスク85を形成する。具体的には、エッチングマスク85は、図5に示す構造体の上面側から、ビット線形成用溝15内を覆うように、シリコン窒化膜(エッチングマスク85の母材)を成膜し、次いで、該シリコン窒化膜をエッチバックすることで、ウエットエッチングされた絶縁膜16を覆うようにサイドウォール状にシリコン窒化膜を残存させることで形成する。このとき、エッチングマスク85の厚さM4が、段差部54の幅W3よりも大きな値となるように、エッチングマスク85を形成する。
このように、エッチングマスク85の厚さM4を段差部54の幅W3よりも大きな値とすることにより、エッチングマスク85の母材となるシリコン窒化膜をエッチバックしてエッチングマスク85を形成する際、段差部54において、エッチングマスク85が不連続となることを防止できる。段差部54の幅W3が7.5nmの場合、エッチングマスク85の厚さM4は、例えば、10nmとすることができる。
次いで、エッチングマスク85を介して、図5に示す第2の溝部52に残存する第1の導電膜56の上部56Aをエッチバック(等方性エッチング)することで、第2の溝部52の側面52a,52b(ビット線形成用溝15の延在方向に対して交差する第2の溝部52の2つの側面)に形成された絶縁膜16の一部を露出させる。これにより、上記エッチング後の第1の導電膜56の上面56bは、図5に示す第1の導電膜56の上面56aよりも下方に配置される。第1の溝部51の底面51cを基準としたときのエッチング後の第1の導電膜56の上面56bの深さD4は、例えば、40nmとすることができる。
次いで、図7に示す工程では、ビット線形成用溝15に形成された絶縁膜16、及び開口部81aの側面を覆うように、金属膜86を形成する。このとき、金属膜86の上端面がハードマスク81の上面81bよりも下方に配置されるように、金属膜86を形成する。具体的には、金属膜86は、例えば、CVD法により、金属膜86の母材となる窒化チタン膜(図示せず)を成膜し、次いで、窒化チタン膜の一部をエッチバックすることで形成する。
次いで、図8に示す工程では、図7に示すビット線形成用溝15内に、金属膜86及び第1の導電膜56の上面56bを覆うように、図示していないシリコン酸化膜(SiO2膜)を埋め込み形成する。次いで、該シリコン酸化膜(図示せず)を選択的にエッチングすることで、第1及び第2の溝部51,52の側面51a,52a側に形成された金属膜86の上端を露出させる。次いで、シリコン酸化膜(図示せず)をマスクとするウエットエッチングにより、第1及び第2の溝部51,52の側面51a,52a側に形成された金属膜86を除去する。次いで、ウエットエッチングにより、シリコン酸化膜(図示せず)と共に、第2の溝部52の側面52aに形成され、かつ第1の導電膜56から露出された絶縁膜16を選択的に除去することで、絶縁膜16に第2の溝部52の側面52aを露出する開口部16Aを形成する。
次いで、図9に示す工程では、ビット線形成用溝15内に、第1の導電膜56が埋め込まれた第2の溝部52、及び開口部16A、および、エッチングマスク85が形成された第1の溝部51を埋め込む厚さM5とされた第2の導電膜57を成膜する。このとき、開口部81aの側面及びハードマスク81の上面81bにも第2の導電膜57が成膜される。具体的には、例えば、ビット線形成用溝15内に、CVD法により、第2の溝部52とエッチングマスク85が形成された第1の溝部51を埋め込む厚さM5(例えば、12nm)とされたn型不純物(例えば、ヒ素(As))を含有したポリシリコン膜を第2の導電膜57として成膜する。
次いで、図10に示す工程では、図9に示す第2の導電膜57を等方的にエッチバックすることで、第1の溝部51に成膜された第2の導電膜57を除去すると共に、第2の溝部52及び開口部16Aに第2の導電膜57を残存させる。これにより、開口部16Aに、第2の導電膜57よりなるビットコンタクト17が形成される。第2の溝部52に残存する第2の導電膜57の一部は、ビット線21の構成要素となる膜である。
上記エッチバックは、図2Dに示すように、第2の導電膜52のエッチング量がt3およびt4のとき、エンドポイント検出器を用いて検出したプラズマ発光強度が大きく変化する。このエッチング量がt4におけるプラズマ発光強度の変化は、段差部54に起因するものである。そこで、エンドポイント検出器を用い、第1の溝部51の底面51c及び第2の溝部52の側面52a、52bよりなる段差部54を検出すなわちエッチング量t4の点を検出して、オーバーエッチング量を例えば10〜20%を行うことでエッチバック後の第2の導電膜57の上面57aが、第1の溝部51の底面51cよりも下方に位置し、かつ開口部16Aよりも上方に位置するように行なう。なお、上記エッチバックを行なうことで、図9に示すハードマスク81の上面81bに形成された第2の導電膜57が除去され、エッチングマスク85及びハードマスク81の上面81bが露出される。
このように、ビット線形成用溝15内に、第1の導電膜56が埋め込まれた第2の溝部51、及び絶縁膜16に形成された開口部16Aを埋め込み、かつエッチングマスク85が形成された第1の溝部51を埋め込まない厚さM5とされた第2の導電膜57を成膜し、次いで、第2の導電膜57をエッチバックして、第2の溝部52内に第2の導電膜57を残存させると共に、開口部16Aに第2の導電膜57を残存させることで、開口部16Aにビットコンタクト17を形成することにより、エッチングマスク85が形成された第1の溝部51全体を第2の導電膜57で埋め込んだ後に第2の導電膜57をエッチバックする場合と比較して、第2の導電膜57のエッチバック時間を短くすることが可能となる。これにより、第2の溝部52に残存する第2の導電膜57の高さばらつきを小さくすることができる。したがって、第2の溝部52に残存する第2の導電膜57をビット線21の一部として用いる場合、ビット線21の高さばらつきを抑制することが可能となるので、ビット線21の高さばらつきに起因する半導体装置10の特性のばらつきを低減できる。
次いで、図11に示す工程では、エッチングマスク85を介した異方性エッチング(具体的には、ドライエッチング)により、図10に示す第2の溝部52に残存する第1及び第2の導電膜56,57をエッチングすることにより、開口部16Aよりも下方で、かつ第1の導電膜56中に配置された底面91aを有した導電膜形成用溝91を形成する。これにより、導電膜形成用溝91の幅W4は、エッチングマスク85が形成された第1の溝部51の幅W5よりも狭くなる。エッチングマスク85が形成された第1の溝部51の幅W5が35nmの場合、導電膜形成用溝91の幅W4は、例えば、20nmとすることができる。
次いで、図12に示す工程では、ビット線形成用溝15内に、CVD法により、導電膜形成用溝91を埋め込み、かつエッチングマスク85が形成された第1の溝部51を埋め込まない厚さM6とされた金属膜61(第1及び第2の金属膜63,64よりなる金属膜)を成膜する。このとき、金属膜61を成膜する際の熱により、第2の導電膜57にシリサイド層62を形成し、かつビットコンタクト17に含まれるn型不純物を拡散させることで、半導体基板13に下部不純物拡散領域19を形成する。なお、第1の溝部51に成膜された金属膜61には、Y方向に延在する溝状の隙間が形成される。また、開口部81aの側面、及びハードマスク81の上面81bにも金属膜61が成膜される。
具体的には、CVD法により、第1の金属膜63として、チタン膜と、窒化チタン膜とを順次積層させたTi/TiN積層膜(例えば、厚さ5nm)を成膜することで、該チタン膜に含まれるチタンとポリシリコン膜よりなる第2の導電膜57に含まれるシリコンとを反応させることで、第2の導電膜57にシリサイド層62としてチタンシリサイド層を形成する。これと共に、第1の金属膜63を成膜する際の熱により、ビットコンタクト17に含まれるn型不純物を拡散させることで、半導体基板13に下部不純物拡散領域19を形成する。なお、第1の金属膜63として、コバルト膜と、窒化チタン膜とを順次積層させたCo/TiN積層膜(例えば、厚さ5nm)を成膜することで、シリサイド層62として第2の導電膜57にシリサイド層62としてコバルトシリサイド層を形成してもよい。
次いで、CVD法により、第2の金属膜64としてタングステン膜(例えば、厚さ10nm)を成膜することで、エッチングマスク85が形成された第1の溝部51内、及び導電膜形成用溝91内に、金属膜61が形成される。金属膜61の厚さM6は、例えば、15nmとすることができる。
次いで、図13に示す工程では、図12に示す金属膜61を等方的にエッチバックすることで、第1の溝部51に成膜された金属膜61を除去すると共に、導電膜形成用溝91内を充填する金属膜61を残存させる。これにより、第2の溝部52内に、第1及び第2の導電膜56,57、金属膜61、及びシリサイド層62よりなるビット線21が形成される。このとき、金属膜61のエッチバック面が、第2の溝部52に形成されたエッチングマスク85間に配置されるように、上記エッチバックを行なう。このように、金属膜61のエッチバック面が、第2の溝部52に形成されたエッチングマスク85間に配置されるように、金属膜61をエッチバックすることにより、ビットコンタクト17がエッチングされることを防止できる。なお、上記エッチバックにより、開口部81aの側面、及びハードマスク81の上面81bに形成された金属膜61は除去される。
上記説明したように、第2の溝部52に残存する第1及び第2の導電膜56,57を異方性エッチングして、エッチングマスク85が形成された第1の溝部51の幅W5よりも狭い幅W4とされた導電膜形成用溝91を形成し、次いで、ビット線形成用溝15内に、導電膜形成用溝91を埋め込み、かつエッチングマスク85が形成された第1の溝部51を埋め込まない厚さM6とされた金属膜61を成膜し、次いで、金属膜61をエッチバックして、導電膜形成用溝91内を充填する金属膜61を残存させることで、第2の溝部52内に、第1及び第2の導電膜56,57、金属膜61およびシリサイド層62よりなるビット線21を形成する。これにより、エッチングマスク85が形成された第1の溝部51を金属膜61で埋め込んだ後に金属膜61をエッチバックする場合と比較して、金属膜61のエッチバック時間を短くすることが可能となる。これにより、第2の溝部52内に形成されるビット線21の高さばらつきを小さくすることが可能となるので、ビット線21の高さばらつきに起因する半導体装置10の特性のばらつきを低減できる。
次いで、ウエットエッチングにより、図12に示すエッチングマスク85を選択的に除去する。次いで、絶縁膜16のうち、エッチングマスク85が形成されていた部分を選択的に除去する。これにより、第1の溝部51、段差部54、及び第2の溝部52の上端の一部が露出される。このとき、図13に示すように、金属膜61は、第2の導電膜57から突出し、その突出量は、例えば、7.5nmとすることができる。
次いで、図14に示す工程では、絶縁膜16の上端面、ビット線21の上面、第1の溝部51の側面51a,51b、絶縁膜16から露出された第2の溝部52の側面52a,52b、及び開口部81aの側面を覆う絶縁膜23を形成する。絶縁膜23としては、例えば、SiON膜を用いることができる。
次いで、図15に示す工程では、図14に示すビット線形成用溝15を埋め込むように、SOG(Spin On Glass)法により、図示していない塗布系のシリコン酸化膜(SiO2膜)を塗布し、その後、該塗布系のシリコン酸化膜(SiO2膜)をエッチバックすることで、接続部72の形成領域に対応するビット線形成用溝15のみに、塗布系のシリコン酸化膜(SiO2膜)を残存させる。次いで、HDP(High Density Plasma)法により、塗布系のシリコン酸化膜(SiO2膜)上に位置するビット線形成用溝15を埋め込むシリコン酸化膜(SiO2膜)を成膜することで、埋め込み絶縁膜31を形成する。
次いで、半導体基板13の主面13aを部分的にエッチングすることで、図1に示すようにビット線形成用溝15と交差し、かつX方向に延在するワード線形成用溝25を複数形成する。これにより、半導体基板13よりなり、ビット線形成用溝15及びワード線形成用溝25に囲まれた複数のピラー26が形成される。
次いで、ウエットエッチングにより、塗布系のシリコン酸化膜(図示せず)を選択的に除去する。その後、ワード線形成用溝25の内面(具体的には、ワード線形成用溝25の底面25a、及び複数のピラー26の側面26a,26b)を覆うゲート絶縁膜27を形成する。
次いで、CVD法により、接続部72の形成領域に対応するビット線形成用溝15、及びワード線形成用溝25を埋め込むように、ワード線29の母材となる導電膜を成膜する。これにより、ビット線形成用溝15に、該導電膜よりなる複数の接続部72が形成される。
次いで、ワード線形成用溝25に形成された導電膜をエッチバックして、ワード線形成用溝25内に残存する導電膜の厚さを所定の厚さとする。この段階で、電極端接続部71、接続部72、及びX方向に延在する一対のゲート電極68,69を備えたワード線29が形成される。
次いで、ワード線形成用溝25内及び分離溝32内に、ゲート絶縁膜27の側面、ゲート電極68,69の側面、及び分離溝32の底面を覆うライナー膜33を形成する。次いで、ライナー膜33が形成された分離溝32を充填する埋め込み絶縁膜35を形成する。次いで、ハードマスク(図示せず)を除去する。これにより、複数のピラー26の上面(半導体基板13の主面13a)が露出される。
次いで、複数のピラー26の上面(半導体基板13の主面13a)に、n型不純物としてヒ素(As)をドーピングし、その後、ヒ素(As)を熱拡散させることで、複数のピラー26の上端に上部不純物拡散領域36を形成する。これにより、複数のピラー26に縦型トランジスタ65が形成される。なお、この段階では、上部不純物拡散領域36の上端に、シリサイド層37は形成されていない。その後、半導体基板13の主面13a側を研磨することで、図15A,図15Bに示すように、上面が平坦化された構造体を形成する。
次いで、図16に示す工程では、図15に示す構造体上に、第1の層間絶縁膜39を成膜する。次いで、該ホトレジストをマスクとする異方性エッチングにより、第1の第1の層間絶縁膜39をエッチングすることで、図15に示す上部不純物拡散領域36の上面36aを露出するシリンダ孔75を形成する。
次いで、CVD法により、シリンダ孔75の内面を覆う下部電極76を形成すると共に、下部電極76と接触する上部不純物拡散領域36の上端にシリサイド層37を形成する。次いで、複数の下部電極76の内面、及び下部電極76間に配置された第1の層間絶縁膜39の上面39aを覆うように、容量絶縁膜77を形成する。次いで、CVD法により、容量絶縁膜77の表面を覆うと共に、下部電極76内を充填し、かつ上面78aが平坦な面とされた上部電極78を形成する。
次いで、図17に示す工程では、上部電極78の上面78aに第2の層間絶縁膜43を形成する。次いで、第2の層間絶縁膜43上に、周知の手法により、上部電極78と電気的に接続される配線45を形成する。次いで、第2の層間絶縁膜43上に、配線45を覆う第3の層間絶縁膜46を形成する。
本実施の形態の半導体装置の製造方法によれば、半導体基板13の主面13aを部分的にエッチングすることで、第1の溝部51、及び第1の溝部51の下方に第1の溝部51と一体形成され、かつ第1の溝部51の幅W1よりも狭い幅W2とされた第2の溝部52よりなるビット線形成用溝15を形成する。次いで、ビット線形成用溝15の内面を覆う絶縁膜16を形成し、次いで、ビット線形成用溝15内に、絶縁膜16を介して、第2の溝部52および、第1の溝部51を埋め込む厚さM2とされた第1の導電膜56を成膜する。その後、第2の溝部52と第1の溝部51の段差54をエンドポイントとして検出する方法で、第1の導電膜56をエッチバックして、第2の溝部52の一部に第1の導電膜56を残存させる。これにより、第2の溝部52に残存する第1の導電膜56の高さばらつきを小さくすることができる。したがって、第2の溝部52に残存する第1の導電膜56をビット線21の一部として用いる場合、ビット線21の高さばらつきを抑制することが可能となるので、ビット線21の高さばらつきに起因する半導体装置10の特性のばらつきを低減できる。
また、ビット線形成用溝15内に、第1の導電膜56が埋め込まれた第2の溝部、及び絶縁膜16に形成された開口部16Aとエッチングマスク85が形成された第1の溝部51を埋め込む厚さM5とされた第2の導電膜57を成膜する。次いで、第2の溝部52と第1の溝部51の段差54をエンドポイントとして検出する方法で、第2の導電膜57をエッチバックして、第2の溝部52内に第2の導電膜57を残存させると共に、開口部16Aに第2の導電膜57を残存させる。これにより、開口部16Aにビットコンタクト17を形成することにより、第2の溝部52に残存する第2の導電膜57の高さばらつきを小さくすることができる。したがって、第2の溝部52に残存する第2の導電膜57をビット線21の一部として用いる場合、ビット線21の高さばらつきを抑制することが可能となるので、ビット線21の高さばらつきに起因する半導体装置10の特性のばらつきを低減できる。
さらに、第2の溝部52に残存する第1及び第2の導電膜56,57を異方性エッチングして、エッチングマスク85が形成された第1の溝部51の幅W5よりも狭い幅W4とされた導電膜形成用溝91を形成する。次いで、ビット線形成用溝15内に、導電膜形成用溝91を埋め込み、かつエッチングマスク85が形成された第1の溝部51を埋め込まない厚さM6とされた金属膜61を成膜する。次いで、金属膜61をエッチバックして、導電膜形成用溝91内を充填する前記金属膜61を残存させることで、第2の溝部52内に、第1及び第2の導電膜56,57、金属膜61およびシリサイド層62よりなるビット線21を形成する。これにより、エッチングマスク85が形成された第1の溝部51を金属膜61で埋め込んだ後に金属膜61をエッチバックする場合と比較して、金属膜61のエッチバック時間を短くすることが可能となる。これにより、第2の溝部52内に形成されるビット線21の高さばらつきを小さくすることが可能となるので、ビット線21の高さばらつきに起因する半導体装置10の特性のばらつきを低減できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本実施の形態では、絶縁膜16が形成された第2の溝部52に、第1の導電膜56、第2の導電膜57、及び金属膜61を順次埋め込むことで、ビット線21を形成する場合を例に挙げて説明したが、例えば、導電膜形成用溝91及び金属膜61を形成することなく、絶縁膜16が形成された第2の溝部52に、第1の導電膜56及び第2の導電膜57を埋め込むことでビット線21を形成してもよい。
また、本実施の形態では、本実施の形態の半導体装置の製造方法を、ビット線21を形成する際に適用した場合を例に挙げて説明したが、本実施の形態の半導体装置の製造方法は、ビット線21以外の埋め込み型の配線や埋め込み型の電極等を形成する場合にも適用可能である。具体的には、本実施の形態の半導体装置の製造方法は、ゲート電極68,69を形成する際に適用してもよい。
本発明は、半導体装置の製造方法に適用可能である。
10 半導体装置
11 メモリセルアレイ
13 半導体基板
13a 主面
15 ビット線形成用溝
16 絶縁膜
16A 開口部
17 ビットコンタクト
19 下部不純物拡散領域
21 ビット線
23 絶縁膜
25 ワード線形成用溝
25a,51c,52c,91a 底面
26 ピラー
26a,26b,26c,26d,51a,51b,52a,52b 側面
27 ゲート絶縁膜
29 ワード線
31,35 埋め込み絶縁膜
31a,35a,37a,39a,56a,56b,78a,81b 上面
32 分離溝
33 ライナー膜
36 上部不純物拡散領域
37 シリサイド層
39 第1の層間絶縁膜
42 キャパシタ
43 第2の層間絶縁膜
45 配線
46 第3の層間絶縁膜
51 第1の溝部
52 第2の溝部
54 段差部
56 第1の導電膜
56A 上部
57 第2の導電膜
58 導電膜形成用溝
58a 底面
61 金属膜
63 第1の金属膜
64 第2の金属膜
65 縦型トランジスタ
68,69 ゲート電極
71 電極端接続部
72 接続部
75 シリンダ孔
76 下部電極
77 容量絶縁膜
78 上部電極
81 ハードマスク
81a 開口部
83A 上部
85 エッチングマスク
86 金属膜
91 導電膜形成用溝
201 半導体基板
201a 表面
202 マスク
203 溝
204 開口部
205 シリコン酸化膜
206 導電膜
207 埋め込みビット線
D1,D2,D3 深さ
H 高さ
M1,M2,M3,M4,M5,M6 厚さ
t1,t2,t3,t4 エッチング量
W 幅
W1,W2,W3,W4,W5 幅

Claims (14)

  1. 半導体基板の主面を部分的にエッチングして第1の幅を有する第1の溝部を形成する工程と、
    前記第1の溝部の下方に位置する前記半導体基板をエッチングして、前記第1の幅よりも狭い第2の幅を有する第2の溝部を形成することで、前記第1の溝部、前記第2の溝部、及び前記第1の溝部の底面及び前記第2の溝部の側面よりなる段差部を有する溝を形成する工程と、
    前記溝の内面を覆う絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜が形成された前記溝内に、前記第1および第2の溝部を埋め込む第1の導電膜を成膜する工程と、
    前記第1の導電膜をエッチバックすることで、前記第2の溝部の一部に前記第1の導電膜を残存させる工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1の導電膜を残存させる工程では、
    露出した前記段差部を検出することで、前記第1の導電膜のエッチバックを終了することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記溝は、アスペクト比が5〜15となるように形成することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記絶縁膜のうち、残存された前記第1の導電膜から露出された部分を、ウエットエッチングにより後退させる工程と、
    後退させた前記絶縁膜を覆うエッチングマスクを形成する工程と、
    前記エッチングマスクを介したエッチングにより、前記第2の溝部内に残存する前記第1の導電膜の上部をエッチングすることで、前記第2の溝部の側面のうち、前記溝の延在方向と交差する方向に対向する2つの側面に形成された前記絶縁膜の一部を露出する工程と、
    を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第2の溝部の2つの側面のうち、一方の側面に形成された前記絶縁膜の一部を選択的に除去することで、前記第2の溝部の一方の側面を露出する開口部を形成する工程を有することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記溝内に、前記第2の溝部のうち、前記第1の導電膜上に位置する部分、及び前記開口部を埋め込むように第2の導電膜を形成することで、前記開口部にビットコンタクトを形成する工程を有することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1の導電膜は、ポリシリコン膜であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第2の導電膜は、不純物を含有したポリシリコン膜であることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記エッチングマスクを介した異方性エッチングにより、前記第2の溝部に残存する前記第1及び第2の導電膜をエッチングすることにより、導電膜形成用溝を形成する工程と、
    前記溝内に、前記導電膜形成用溝を埋め込み、かつ前記エッチングマスクが形成された前記第1の溝部を埋め込まない厚さとされた金属膜を成膜すると共に、前記金属膜を成膜する際の熱により前記ビットコンタクトに含まれる前記不純物を拡散させることで、前記半導体基板に下部不純物拡散領域を形成する工程と、
    を有することを特徴とする請求項6または8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記金属膜をエッチバックすることにより、前記第1の溝部に形成された前記金属膜を除去すると共に、前記導電膜形成用溝内を埋め込む前記金属膜を残存させることで、前記第2の溝部内に、前記第1及び第2の導電膜、前記金属膜を有するビット線を形成する工程を有することを特徴とする請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記金属膜は、チタン膜と、窒化チタン膜と、タングステン膜とを順次、積層させた積層膜であることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記金属膜は、コバルト膜と、窒化チタン膜と、タングステン膜とを順次、積層させた積層膜であることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記半導体基板の主面を部分的にエッチングすることで、ピラーを形成する工程と、
    前記ピラーの側面に、ゲート絶縁膜を介して、前記ビット線と交差するゲート電極を形成する工程と、
    前記ピラーの上端に、上部不純物拡散領域を形成する工程と、
    を有することを特徴とする請求項10乃至12の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記上部不純物拡散領域と電気的に接続されるキャパシタを形成する工程を有することを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
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