JP2014034417A - 詰め替え袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボトルの口部に注出口を保持しやすく、かつ差し込んだ注出口が閉塞しないとともに、注出する液体の流量を大きくすることができる詰め替え袋を提供する。
【解決手段】注出口10の両側に切り欠き11,12を設けてあるため、ボトルの口部に差し込んだ状態で保持しやすく、詰め替え作業が行いやすい。また、注出口10の基部近傍の注出口シール部寄りの箇所から袋本体に向かって表裏の面で向き合う状態で形成された2組の線状の凹部20があるため、ボトルの口部に注出口を差し込んだ状態で内容液を注出させる際に、両方の切り欠きから注出口に向かう液体の流量及び流速が抑制され、注出口に侵入する液体の量が抑制されるので、注出口が閉塞されるのを防止することができる。しかも、注出口の基部近傍以外に凹部を設けていないため、十分な注出流路が確保され、注出する液体の流量及び流速を大きくすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、流動性を有する内容液を密封包装するパウチの技術分野に属し、詳しくは収納した内容液を使用時にボトル等の容器に移し替えて使用するための詰め替え袋に関するものである。
一般に、家庭用の液体洗剤等は、取扱いに便利な注ぎ口のあるプラスチック製のボトルに入れた状態で店頭等にて販売されているが、このプラスチックボトルを一回きりで廃棄せず何度も使用するために、補充用の液体洗剤等を収納した詰め替え袋も同時に販売されている。この詰め替え袋として、ノズル形状の注出口を設けておき、その注出口の先を切り取ってから、ボトルの口部に差し込んで内容液を注入するようにしたタイプの袋が数多く市販されている。
特開2005−187046号公報
特許文献1には、注出流路形成部の両側に凹状エンボスを設けることによって、注ぎ口の口開き性を向上させた詰め替え袋が提案されているが、流路は凹状エンボスに挟まれた部分のみとなるため、一度に注出できる液体の流量が少ないといった問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ボトルの口部に注出口を保持しやすく、かつ差し込んだ注出口が閉塞しないとともに、注出する液体の流量を大きくすることができる詰め替え袋を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の詰め替え袋は、表裏の面を有する袋からなり、袋本体における上部コーナーの何れか一方に周囲がヒートシールされた注出口が設けられており、その注出口を開封予定部のところで切り取ってから、ボトルの口部に差し込んで内容液をボトルに注ぎ入れるように使用する詰め替え袋であって、注出口の両側にはそれぞれ切り欠きが設けられており、表裏の面で向き合う状態で形成された2組の線状の凹部が、注出口の基部近傍の注出口シール部寄りの箇所から袋本体に向かって交差しないようにかつ袋本体に半分以上が含まれるように設けられていることを特徴としている。
そして、この構成の詰め替え袋において、2組の線状の凹部の袋本体側の端部同士を別の凹部で連結するようにしてもよい。
本発明の詰め替え袋は、注出口の両側に切り欠きを設けてあるため、ボトルの口部に差し込んだ状態で保持しやすく、詰め替え作業が行いやすいという利点があり、また、注出口の基部近傍の注出口シール部寄りの箇所から袋本体に向かって表裏の面で向き合う状態で形成された2組の線状の凹部があるため、ボトルの口部に注出口を差し込んだ状態で内容液を注出させる際に、両方の切り欠きから注出口に向かう液体の流量及び流速が抑制され、注出口に侵入する液体の量が抑制されるので、注出口が閉塞されるのを防止することができ、しかも、注出口の基部近傍以外に凹部を設けていないため、十分な注出流路が確保され、注出する液体の流量及び流速を大きくすることができる。
本発明の第1実施形態に係る詰め替え袋の一例を示す正面図である。 図1のA−A線での断面図である。 図1の詰め替え袋における注出口付近の一部拡大図である。 内容液の注出時に注出口付近で表裏の面が膨らむ様子を従来例との比較で示す説明図である。 図1の詰め替え袋における線状の凹部の変形例を示す説明図である。 図1に示す詰め替え袋の変形例を示す断面図である。 図1に示す詰め替え袋の別の変形例を示す断面図である。 図1に示す詰め替え袋のさらに別の変形例を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る詰め替え袋の一例を示す正面図である。 図9に示す詰め替え袋の変形例を示す断面図である。 図9に示す詰め替え袋の別の変形例を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る詰め替え袋の一例を示す正面図である。 実施例で使用した詰め替え袋の寸法を説明するための説明図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態に係る詰め替え袋を示すもので、この詰め替え袋Pは、胴部1を形成する表裏の壁面フィルムの間に2つ折りした底部2を組み合わせて縦長をした所謂スタンディングパウチ形式に製袋したものである。すなわち、フィルムを内側に折り返したガゼット形式の底部2には、その両側下端近傍に半円状の切り欠き2aが設けられており、胴部1を形成する2枚の壁面フィルムの間に2つ折りの底部2を挟み込み、舟底形の底部シール部3でヒートシールするとともに、左右端縁に沿った胴部シール部4でヒートシールすることで図1の詰め替え袋Pが製袋されている。
この詰め替え袋Pには、その一方の上部コーナーに、周囲がヒートシールされた斜め上方を向く注出口10が袋本体と一体に形成されている。この注出口10の両側には、上辺側の切り欠き11と側辺側の切り欠き12がそれぞれ設けられており、先端付近を切り取るための開封予定部5が設けられており、その一方の端部、すなわち上辺側の切り欠き11の方にノッチ6が形成されている。
注出口10の開封予定部5として、この詰め替え袋Pでは、レーザー加工で形成したハーフカット線が設けられている。レーザー加工に代えて、ロータリーダイカッター等のカッターで形成したハーフカット線からなる開封予定部5を設けてもよいし、あるいは、ハサミ等で切り取ることを前提として印刷により開封予定部5を設けてもよい。また、パウチの積層フィルムの中に一軸延伸フィルムを積層する方法(この場合、一軸延伸フィルムはその延伸方向が開封予定部5と一致するように用いる)を採ることにより、開封性を高めることもできる。なお、ハーフカット線は複数設けてもよい。
また、この詰め替え袋Pには、表裏の面で向き合う状態で形成された2組の線状の凹部20が、注出口10における基部近傍の注出口シール部寄りの箇所から袋本体に向かって交差しないようにかつ袋本体に半分以上が含まれるように設けられている。すなわち、図2に示すように、表裏のフィルムFに直線状の凹部20が表裏で同位置となるように互いに向き合って対称形に設けられ、それらが平行に並んで2組形成されている。なお、凹部とは袋の外側から内側に向かって窪んだ形状のものを指す。
線状の凹部20は、その幅Wが3〜10mmであることが好ましく、4〜7mmであることがさらに好ましい。凹部20の幅Wが3mmより小さいと、肩部から注出口10に向かって侵入する液体の流量及び流速を制御しにくくなり、10mmより大きいと凹部20を形成するときにシワが発生しやすくなる。また、この線状の凹部20の深さは、同様の理由から1〜8mmが好ましく、3〜4mmがさらに好ましい。
また、図3に示すように、一方の面に設けられた凹部20の最短距離Sは5mm以上が好ましく、10mm以上がさらに好ましい。凹部20と凹部20の最短距離Sが5mmより狭いと袋本体から注出口10に向かって侵入する液体の流量が減り、注出時間が長くなる。
ここで、図3を参照して注出口10の基部について説明すると次のようである。
図3によれば、注出口10は、上辺側の切り欠き11と側辺側の切り欠き12の間にあって、周囲を注出口シール部10aでシールされており、その注出口シール部10aは、上辺側の肩部シール部11aを介して上辺と繋がり、側辺側の肩部シール部12aを介して側辺に繋がっている。そこで、注出口10の基部とは、注出口シール部10aの内側シールラインと上辺側の肩部シール部11aの内側シールラインとの交点と、注出口シール部10aの内側シールラインと側辺側の肩部シール部12aの内側シールラインとの交点を結んだ線Lに相当する部位のことを指すものとする。したがって、注出口10の領域とは、注出口10の基部から注出口10の先端にかけての領域を指し、袋本体とは、注出口10の基部から注出口10を含まない領域、すなわち袋において注出口10の領域を除いた領域を指す。
本発明の詰め替え袋Pは、前記したように、袋本体に半分以上が含まれるように凹部20を形成するが、液体を安定して注出させるためには袋本体の領域に凹部20が3分の2以上が含まれるように形成することが好ましい。
また、本発明の詰め替え袋Pは、図3に示すように、注出口10の基部近傍であってかつ注出口10の両側の部分から、袋本体に向かうようにして凹部20を形成することが好ましい。このように2組の線状の凹部20を配置することで、両方の切り欠き11,12から注出口10に向かう液体の流量及び流速をより抑制することができる。
第1実施形態の詰め替え袋Pでは、図3に示すように、線状の凹部20における注出口側の端部E1 が注出口10の領域内に位置している。このタイプの場合、注出口10の基部から凹部20の端部E1 までの距離L11は8mm以下とするのが好ましく、5mm以下にするのがさらに好ましい。8mm以上とすると、注出口10の容積が少なくなるため、一度に注出できる液体の流量が少なくなる。
また、注出口シール部10aの内側シールラインから凹部20までの最短距離D11は3mm以上で5mm以下が好ましい。3mmに満たないと、凹部20を成形するときにシワが発生しやすく、5mmより大きいと肩部から注出口向かって侵入する液体の流量及び流速を制御しにくくなる。そして、前記したように、凹部20と凹部20の間の最短距離Sは、この注出口シール部10aから凹部20までの最短距離D11よりも長くなるように2本の線状の凹部20を配置することが好ましい。
また、注出口10の基部から開封予定部5までの距離L12と凹部20の端部E1 までの距離L11との関係は、L11≦L12/3とすることが好ましい。L11がL12の1/3以上になると、注出口10の容積が少なくなるため、一度に注出できる液体の流量が少なくなる。
図1に示す詰め替え袋Pは、洗剤等の内容液を充填し、上部シール部7を脱気シールして密封することで、自立性のあるスタンドパウチの形態になる。内容液をボトルに移し替える際には、注出口10の先端部を指先で挟んでノッチ6のところから開封予定部5を引き裂いて開封する。この操作により、注出口10の先端が除去されてノズル形状の注出口が形成されることになる。
この詰め替え袋Pは、内容液をボトルに移し替えるべく、先端を切り取った注出口10をボトルの口部に差し込む。このとき、注出口10の両側に切り欠き11,12を設けてあるため、ボトルの口部に差し込んだ状態で保持しやすくなっている。
そして、内容液をボトルに移し替えるべく、ボトルの口部に注出口10を差し込んだ状態で内容液を注出させる際に、注出口10の両側に切り欠きを有するとともに、凹部20を設けていない従来の詰め替え袋の場合は、両側の切り欠きからも多量の液体が注出口10に向かって流れ込み、図4(a)に示すように、表裏の面が鋭角に折れ曲がるため、注出口10が折れ曲がって閉塞してしまうが、本発明の詰め替え袋Pでは、注出口10の基部近傍の注出口シール部10a寄りの箇所から袋本体に向かって表裏の面で向き合う状態で形成された2組の線状の凹部20があるため、両方の切り欠き11,12から注出口10に向かう液体の流量及び流速が抑制され、注出口10に侵入する液体の量が抑制される。これにより、図4(b)に示すように、表裏の面が外側に向かって鋭角に折れ曲がるのが抑制され、注出口10が閉塞されるのを防止することができ、しかも、注出口10の基部近傍以外に凹部20を設けていないため、十分な注出流路が確保され、注出する液体の流量及び流速を大きくすることができる。
仮に、線状の凹部20を片方の面のみに設けた場合は、内容液を注出するときに表裏で液体の流れが不均一になり、注出口10が折れ曲がって閉塞してしまう。また、凹部20を凸部に変更すると、両方の切り欠き11,12から注出口10に向かう液体の流量及び流速を抑制することができず、本発明が奏するような効果は得られないことになる。
線状の凹部20は、上記のような繋がった線でもよいし、あるいは点線でもよいが、液体を注出口10から安定して注出させることができるようにするためには繋がった線とすることが好ましい。
また、線状の凹部20は、直線、曲線、直線どうしを組み合わせたもの、曲線どうしを組み合わせたもの、直線と曲線を組み合わせたものとすることができる。
また、線状の凹部20は、その断面形状を図2すなわち図5(a)に示すような台形状とするほか、図5(b)に示すような円弧状、図5(c)に示すような多段状、図5(d)に示すような変形した台形状としてよい。
また、内容液を注出するときに注出口が折れ曲がらなければ、表裏の面の一方の面に設けられた凹部と、他方の面に設けられた凹部は必ずしも同じ形状としなくてもよい。
本発明の詰め替え袋Pは、第1実施形態のように、注出口シール部10aの内側シールラインが、注出口10の半分以上の領域にわたって、基部から先端に向かって細くなるように先窄まりで形成されていることが好ましい。すなわち、本発明は、先窄まりの形状をした注出口10を有する詰め替え袋Pに好適である。ここでは、注出口10の基部から先端に向かって細くなるように形成されている領域において、注出口シール部10aの内側シールラインの直線部分の延長線が交差して形成されるノズル角度θが30〜80°の場合を先窄まりとする。
<変形例1>
図6は図1に示す詰め替え袋の変形例である。この詰め替え袋Pでは、図示のように、線状の凹部20における注出口側の端部E1 が袋本体の領域内に位置している。このタイプの場合、注出口10の基部から凹部20の端部E1 までの距離L21は5mm以下とするのが好ましい。5mm以上とすると、肩部から注出口10に向かって侵入する液体の流量及び流速を制御しにくくなる。
また、注出口シール部10aの内側シールラインから凹部20までの最短距離D21は3mm以上で5mm以下が好ましい。3mmに満たないと、凹部20を成形するときにシワが発生しやすく、5mmより大きいと肩部から注出口向かって侵入する液体の流量及び流速を制御しにくくなる。そして、前記したように、凹部20と凹部20の間の最短距離Sは、この注出口シール部10aから凹部20までの最短距離D21よりも長くなるように2本の線状の凹部20を配置することが好ましい。
<変形例2>
図7は図1に示す詰め替え袋の別の変形例である。この詰め替え袋Pでは、図示のように、線状の凹部20における注出口側の端部E1 が注出口10の領域内に位置している。そして、凹部20を平行ではなく袋本体に向かって広がるハの字状に設けてある。すなわち、注出口10の基部近傍であってかつ注出口10の両側の部分から、注出口部10aのシールラインと平行で袋本体に向かうように設計することで、外向きに広がる形状としてある。
<変形例3>
図8は図1に示す詰め替え袋のさらに別の変形例である。この詰め替え袋Pでは、図示のように、線状の凹部20における注出口側の端部E1 が注出口10の領域内に位置している。そして、凹部20を袋本体に向かって広がるとともに内方に向かって湾曲したハの字状に設けてある。すなわち、注出口10の基部近傍であってかつ注出口10の両側の部分から、注出口部10aのシールラインと平行な部分から湾曲させて袋本体に向かうように設計することで、さらに外向きに広がる形状としてある。
〔第2実施形態〕
図9は本発明の第2実施形態に係る詰め替え袋を示すもので、この詰め替え袋Pは、別の凹部21を除いては、図1〜図3に示す第1実施形態の袋と同じ構成をしたものであるので、同様の部位には同じ符号を付してある。第2実施形態に係る詰め替え袋は、第1実施形態において、表裏の面で向き合う状態で形成された2組の線状の凹部20の袋本体側の端部同士を別の凹部21で連結したものである。
この図9に示す詰め替え袋Pでは、図示のように、表裏の面で向き合う状態で形成された2組の線状の凹部20が、注出口10における基部近傍の注出口シール部10a寄りの箇所から平行状態で袋本体に向かい、2組の線状の凹部20の袋本体側の端部同士を円弧状の別の凹部21で連結することでU字状となるように、かつ袋本体にU字状の凹部の半分以上が含まれるように設けられている。すなわち、線状の凹部20における注出口側の端部E1 が注出口10の領域内に位置しており、凹部の全体形状がU字状で一部が注出口10に含まれるように形成されている。
この詰め替え袋Pは、内容液をボトルに移し替えるべく、先端を切り取った注出口10をボトルの口部に差し込むと、第1実施形態のものと同様、注出口10の両側に切り欠き11,12があることでボトルの口部に差し込んだ状態で保持しやすい。そして、ボトルの口部に注出口10を差し込んだ状態で内容液を注出させると、注出口10の基部近傍の注出口シール部10a寄りの箇所から袋本体に向かって表裏の面で向き合う状態で形成された2組の線状の凹部20があるため、両方の切り欠き11,12から注出口10に向かう液体の流量及び流速が抑制され、注出口10に侵入する液体の量が抑制される。これにより、表裏の面が外側に向かって膨らむのが抑制され、注出口10が閉塞されるのを防止することができ、しかも、注出口10の基部近傍以外に凹部20を設けていないため、十分な注出流路が確保され、注出する液体の流量及び流速を大きくすることができる。さらに、別の凹部21にて2組の線状の凹部20を連結させているため、両方の切り欠き11,12から注出口10に向かう液体の流量及び流速がより制御され、注出口10に侵入する液体の量がより抑制される。
<変形例1>
図10は図9に示す詰め替え袋の変形例である。この詰め替え袋Pでは、図示のように、線状の凹部20における注出口側の端部E1 が注出口10の領域内に位置しており、凹部20は底が大きく膨らんだU字状に設けてある。すなわち、注出口10の基部近傍であってかつ注出口10の両側の部分から、注出口部10aのシールラインと平行で袋本体に向かい、広がった先端どうしが大きな円弧で繋がるように設計することで、底が大きく膨らんだU字状としてある。
<変形例2>
図11は図9に示す詰め替え袋の別の変形例である。この詰め替え袋Pでは、図示のように、線状の凹部20における注出口側の端部E1 が袋本体の領域内に位置しており、凹部20は大きなサイズのU字状に設けてある。すなわち、注出口10の基部近傍であってかつ注出口10の両側の部分から、僅かに広がった状態で袋本体の中央部に向かい、広がった先端どうしが大きな円弧で繋がるように設計することで、底が僅かに膨らんだ大きなサイズのU字状としてある。
〔第3実施形態〕
図12は本発明の第3実施形態に係る詰め替え袋を示すものであり、この詰め替え袋Pは、図9に示す詰め替え袋Pと略同様な構成をしているので、同様の部位には同じ符号を付してある。第3実施形態に係る詰め替え袋は、第1実施形態あるいは第2実施形態において、注出口10の領域であって、且つ、2組の線状の凹部20よりも注出口10の先端側の領域に凸部30を設けたものである。なお、凸部とは袋の内側から外側に向かって膨らんだ形状のものを指す。
この図12に示す詰め替え袋Pでは、図9で説明した凹部20に加え、注出口10に直線状の凸部30が開封予定部5と交差する状態で設けられている。この凸部30は、袋の表裏面からそれぞれ突き出ており、表裏のフィルムに同位置となるように互いに向き合って対称形に設けられている。このような凸部30は表裏どちらか一方のフィルムに設けられていてもよい。
この詰め替え袋Pについても、内容液をボトルに移し替えるべく、先端を切り取った注出口10をボトルの口部に差し込むと、第1実施形態のものと同様、注出口10の両側に切り欠き11,12があることでボトルの口部に差し込んだ状態で保持しやすい。そして、ボトルの口部に注出口10を差し込んだ状態で内容液を注出させると、注出口10の基部近傍の注出口シール部10a寄りの箇所から袋本体に向かって表裏の面で向き合う状態で形成された2組の線状の凹部20があるため、両方の切り欠き11,12から注出口10に向かう液体の流量及び流速が抑制され、注出口10に侵入する液体の量が抑制される。これにより、表裏の面が外側に向かって膨らむのが抑制され、注出口10が閉塞されるのを防止することができ、しかも、注出口10の基部近傍以外に凹部20を設けていないため、十分な注出流路が確保され、注出する液体の流量及び流速を大きくすることができる。さらに、別の凹部21にて2組の線状の凹部20を連結させているため、両方の切り欠き11,12から注出口10に向かう液体の流量及び流速がより制御され、注出口10に侵入する液体の量がより抑制される。これに加え、注出口10の開封予定部5のところに凸部30があることにより開口が大きくなるので、注出口10が閉塞するのを防止するとともに、注出する液体の流量及び流速をさらに大きくすることができる。
〔包装材〕
本発明の詰め替え袋に用いるフィルムとしては、プラスチックフィルムを主体とする積層フィルムであって、内面にヒートシール層を有する積層フィルムが主に用いられるが、特に限定されるものではなく、各種の液体用パウチに用いられている公知の積層フィルムであれば何れも使用できる。これらの中から、内容液の種類や充填後の加熱処理の有無など使用条件に応じて適するものを選択して用いればよい。
さらに、袋に充填される内容物や充填後の取扱い条件、あるいは、水蒸気その他のガスバリヤー性、遮光性、各種の機械的強度など必要とされる性能に応じて、基材とシーラント層の間に、例えば、中間層として、水蒸気その他のガスバリヤー層、遮光層、強度強化層などを積層した構成の積層材を用いることができる。基材としては、二軸延伸されたポリエチレンテレフタレート(PET)、二軸延伸されたナイロン(OYN)等が挙げられ、シーラント層としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(CPP)等が挙げられる。
〔実施例〕
下記の包装材を使用し、熱罫加工、ヒートシール加工、レーザー加工及び抜き加工を順次施して図9に示すタイプの詰め替え袋Pを製袋した。なお、下記の包装材はドライラミネート法を用いて各層を貼り合わせることで、外面から各層を順次積層した例を示す。また、( )内の値は各層の厚みを示す。
「使用した包装材(積層フィルム)」
−ONY(15μm)/印刷/DL/LLDPE(130μm)−
・ONY:ユニチカ製「ON−RT」
・LLDPE:テクノフィルム製「SP−303SL」
・接着剤:ロックペイント製「RU−77T/H7」
図13はこの実施例で使用した詰め替え袋Pにおける各部位の寸法を説明するための説明図である。
ここでは、袋の全体サイズ:縦230mm×横120mm、胴部シール部4の幅:6mm、上部シール部5の幅:10mmとし、注出口10については、注出口シール部10aのシール幅:3〜4mm、上辺側の肩部シール部11aのシール幅:5mm、側辺側の肩部シール部12aの幅:4mm、注出口10の開封予定部5の幅N:12.51mm、ノズル角度θ:50°とした。
そして、線状の凹部20については、注出口側の端部E1 が注出口10の領域内に位置するようにし、全体形状がU字状で一部が注出口10に含まれるようにした。各部位の寸法は次のようである。すなわち、注出口シール部10aの内側シールラインから凹部20までの最短距離D11:3.01mm、隣接する凹部20の最短距離S:10mm、凹部20の幅W:3.8mm、注出口10の基部から凹部20の端部E1 までの距離L11:5.67mm、注出口10の基部から開封予定部5までの距離L12:21.55mm、凹部20の長さL13:18mm、別の凹部21の円弧状連結部分の突出し長さL14:8.65mmとした。
この詰め替え袋Pに内容液として汎用の液体洗剤(350ml)を充填したものを作成し、開封予定部5のところから先端を破断除去してから、注出口10をボトル(口径20mm)に差し込んで内容液を注出させた。このようにして注出操作を行ったところ、注出口10の両側に切り欠き11,12があるため、これらが口部に当接して支えとなり、ボトルの口部に差し込んだ状態で保持しやすかった。
そして、内容液の注出に際しては、注出口10の基部近傍の注出口シール部10a寄りの箇所から袋本体に向かって表裏の面で向き合う状態で形成された2組の線状の凹部20があるため、両方の切り欠き11,12から注出口10に向かう液体の流量及び流速が抑制され、注出口10に侵入する液体の量が抑制されるので、表裏の面が外側に向かって膨らむのが抑制され、注出口10が閉塞されるようなことがなかった。しかも、注出口10の基部近傍以外に凹部20を設けていないため、十分な注出流路が確保され、注出する液体の流量及び流速を大きくすることができた。さらに、別の凹部21にて2組の線状の凹部20を連結させているため、両方の切り欠き11,12から注出口10に向かう液体の流量及び流速がより抑制され、注出口10に侵入する液体の量をより抑制することができた。
P 詰め替え袋
1 胴部
2 底部
2a 切り欠き
3 底部シール部
4 胴部シール部
5 開封予定部
6 ノッチ
7 上部シール部
10 注出口
10 注出口シール部
11 切り欠き
11a 肩部シール部
12 切り欠き
12a 肩部シール部
20 凹部
21 別の凹部
30 凸部

Claims (2)

  1. 表裏の面を有する袋からなり、袋本体における上部コーナーの何れか一方に周囲がヒートシールされた注出口が設けられており、その注出口を開封予定部のところで切り取ってから、ボトルの口部に差し込んで内容液をボトルに注ぎ入れるように使用する詰め替え袋であって、注出口の両側にはそれぞれ切り欠きが設けられており、表裏の面で向き合う状態で形成された2組の線状の凹部が、注出口の基部近傍の注出口シール部寄りの箇所から袋本体に向かって交差しないようにかつ袋本体に半分以上が含まれるように設けられていることを特徴とする詰め替え袋。
  2. 2組の線状の凹部の袋本体側の端部同士を別の凹部で連結したことを特徴とする請求項1に記載の詰め替え袋。
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