JP2014033037A - リアクトル及びこれに用いるコイルの製造方法 - Google Patents

リアクトル及びこれに用いるコイルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造容易であると共に小型化しやすいリアクトル及びこれに用いるコイルの製造方法を提供すること。
【解決手段】磁性粉末混合樹脂からなるコア2と、コア2に埋設されたコイル3とを有するリアクトル1。コイル3は、長さ方向に直交する断面の形状が長方形である平角導線30を、平角導線30の主面304が巻回軸と平行となるように渦巻状に巻回してなり、かつ、巻回軸方向に互いに積層された第1巻回部31と第2巻回部32との二層構造を有する。第1巻回部31と第2巻回部32とは、内周側において互いに接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁性粉末混合樹脂からなるコアと、該コアに埋設されたコイルとを有するリアクトル、及びこれに用いるコイルの製造方法に関する。
磁性粉末混合樹脂からなるコアと、該コアに埋設されたコイルとを有するリアクトルとして、例えば、特許文献1に開示されたものが提案されている。このリアクトルにおいては、断面形状が略長方形の平角導線を巻回してコイルを形成している(引用文献1の図1等参照)。このように、平角導線によってコイルを構成することにより、コイルの抵抗値を低減することができると共に、コイルの発熱を抑制することができる。
また、上記コイルは、平角導線を、その主面が巻回軸方向を向く状態で巻回してなる、いわゆるエッジワイズ巻きによってコイルが形成されている。これは、コイルの一対の端子を引き出しやすくすべく、平角導線を、巻回軸方向に積層しながら螺旋状に巻回する必要があるためである。
特開2006−4957号公報
しかしながら、上記のように、平角導線をエッジワイズ巻きによって巻回してコイルを形成する場合、その加工性の点で不利である。すなわち、エッジワイズ巻きの場合、平角導線を比較的剛性が高い方向に曲げて巻回していくこととなるため、加工性がよいとはいえない。
また、エッジワイズ巻きのコイルから引き出された一対の端子は、特に屈曲部を設けなければ、平角導線の主面に巻回軸方向が直交することとなる(引用文献1の図1等参照)。これにより、コイルにおいて発生する磁束が、平角導線からなる端子によって、比較的広い範囲で遮られることとなる。その結果、所望のインダクタンス性能を得るために、リアクトルを大型化する必要が生じる。
一方、平角導線を、その主面が巻回軸方向と平行となるように渦巻状に巻回してコイルを形成すれば、加工性を向上させることはできる。しかし、このような、いわゆるフラットワイズ巻きにてコイルを形成すると、コイルの端子を引き出し難くなるという問題がある。つまり、単に平角導線をフラットワイズ巻きで渦巻状に巻回した場合、コイルの一方の端子が渦巻の内側に配置されることとなるため、端子を引き出し難くなり、その引き出し方によってはリアクトルの小型化が困難となる。したがって、端子の引き出しやすさを考慮すると、単にフラットワイズ巻きとすることは、必ずしも好ましいとはいえない。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、製造容易であると共に小型化しやすいリアクトル及びこれに用いるコイルの製造方法を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、磁性粉末混合樹脂からなるコアと、該コアに埋設されたコイルとを有するリアクトルであって、
上記コイルは、長さ方向に直交する断面の形状が長方形である平角導線を、該平角導線の主面が巻回軸と平行となるように渦巻状に巻回してなり、かつ、巻回軸方向に互いに積層された第1巻回部と第2巻回部との二層構造を有し、
上記第1巻回部と上記第2巻回部とは、内周側において互いに接続されていることを特徴とするリアクトルにある(請求項1)。
本発明の他の態様は、上記リアクトルに用いられるコイルを製造する方法であって、一本の上記平角導線を巻回治具の外周面に沿って巻回することにより上記コイルを作製するにあたり、
上記平角導線における上記第1巻回部と上記第2巻回部との間の接続部分を構成する移行部を、上記巻回治具の軸方向に対して斜めとなる状態で上記外周面に押し当てるセッティング工程と、
上記移行部を基準とした上記平角導線における一端側部分と他端側部分とを、上記巻回治具における互いに上記軸方向にずれた位置において、互いに反対向きに、それぞれ渦巻状となるように巻回して、上記第1巻回部及び上記第2巻回部を形成する巻回工程と、
上記第1巻回部と上記第2巻回部とからなる上記コイルから、上記巻回治具を上記軸方向に抜き取る治具外し工程とを順次行うことを特徴とするコイルの製造方法にある(請求項9)。
上記リアクトルにおいて、上記コイルは、上記平角導線を、該平角導線の主面が巻回軸と平行となるように渦巻状に巻回してなる。つまり、上記コイルは、いわゆるフラットワイズ巻きにて平角導線を巻回してなる。それゆえ、コイルを作製する際に平角導線を比較的剛性が低い方向に曲げて巻回していくこととなるため、加工性を向上させることができる。
そして、上記コイルは、巻回軸方向に互いに積層された上記第1巻回部と上記第2巻回部との二層構造を有し、上記第1巻回部と上記第2巻回部とは、内周側において互いに接続されている。それゆえ、上記コイルの一対の端子(コイル端子)は、上記第1巻回部の外周側と、上記第2巻回部の外周側とから、それぞれ引き出すことができる。つまりコイルの外周側から、一対のコイル端子の双方を引き出すことができる。それゆえ、コイル端子を引き出しやすくなり、リアクトルの小型化が容易となる。
また、上記コイルは、上記第1巻回部と上記第2巻回部との二層構造を有するため、放熱性の観点においても優れている。つまり、上述のように一対のコイル端子の双方をコイルの外周側から引き出す構成は、コイルが二層構造である場合の他に、四層構造以上の複数層構造である場合でも実現することはできる。しかし、四層構造以上のコイルの場合、積層方向の両側から他の巻回部に挟まれた巻回部が存在することとなる。そうすると、その巻回部の放熱性が低下しやすい。これに対して、二層構造であれば、第1巻回部も第2巻回部も、他の巻回部が隣接するのは一方側のみであるため、その放熱性を確保することができる。したがって、二層構造とすることにより、放熱性を確保しつつ、一対のコイル端子の双方を外側から引き出してリアクトルの小型化を実現しやすくなる。
また、上記コイルは、フラットワイズ巻きによって形成されているため、コイルから引き出される一対のコイル端子を、平角導線の主面が巻回軸方向と平行になる状態としやすい。コイル端子の主面が巻回軸方向と平行であると、コイルにおいて発生する磁束がコイル端子によって遮られ難くなる。その結果、比較的小型のリアクトルによって、所望のインダクタンス性能を得ることができる。つまり、リアクトルを小型化しやすくなる。
上記コイルの製造方法においては、上記コイルを作製するにあたり、上記セッティング工程において上記移行部を上記巻回治具の外周面に押し当てる。その後、上記巻回工程において、上記平角導線の一端側部分と他端側部分とを互いに軸方向にずらした状態で、互いに反対向きに巻回する。これにより、上記第1巻回部と上記第2巻回部とを巻回軸方向に積層してなる上記コイルを容易かつ確実に作製することができる。その結果、上記リアクトルを容易に製造することができる。
以上のごとく、本発明によれば、製造容易であると共に小型化しやすいリアクトル及びこれに用いるコイルの製造方法を提供することができる。
実施例1における、リアクトルの斜視図。 実施例1における、巻回軸に直交する平面によるリアクトルの断面図。 図2のIII−III線矢視断面図。 実施例1における、巻線方向に直交する断面によるコイルの一部の断面図。 実施例1における、コイルの斜視図。 実施例1における、セッティング工程の説明図であって、(a)軸方向から見た図、(b)径方向から見た図。 実施例1における、巻回工程の説明図であって、(a)軸方向から見た図、(b)径方向から見た図。 実施例1における、治具外し工程の説明図であって、(a)軸方向から見た図、(b)径方向から見た図。 実施例1における、コイルをコアの成形型に配置した状態を示す説明図。 実施例1における、成形型に磁性粉末混合樹脂を注入した後の状態を示す説明図。 実施例1における、図3と同様のリアクトルの断面図であって、電流と磁束の形成状態を説明する説明図。 実施例2における、巻回軸に直交する平面によるリアクトルの断面図。 実施例3における、巻回軸に直交する平面によるリアクトルの断面図。
上記リアクトルにおいて、上記平角導線における長さ方向に直交する断面の形状である「長方形」としては、幾何学的に正確な長方形である場合の他、例えば、長方形の角部分にアールやテーパを形成した形状としたり、長方形の短辺を曲線状とした形状としたりすることもできる。
また、上記コイルは、上記第1巻回部における外周側から引き出された第1コイル端子と、上記第2巻回部の外周側から引き出された第2コイル端子とを有し、上記第1コイル端子と上記第2コイル端子とは、上記巻回軸に対して直交すると共に互いに平行に引き出されていることが好ましい(請求項2)。この場合には、上記コイルを他の部品に接続しやすくなる。また、リアクトルのコンパクト化を図りやすくなる。
なお、上述の「上記巻回軸に対して直交すると共に互いに平行に」における「直交」、「平行」は、それぞれ厳密な直交や平行である場合のみならず、上記の効果が得られる程度に実質的に直交、平行といえる場合も含む。
また、上記リアクトルは、上記コイルを複数個備えており、該複数のコイルは、周方向の同じ向きに電流が流れるように、電気的に互いに接続され、互いの上記巻回軸を平行とすると共に該巻回軸と直交する方向における異なる位置に配置されているものとすることもできる(請求項3)。この場合には、上記コイルの数を変更することによって、上記リアクトルのインダクタンスを容易に調整することができる。つまり、簡素な変更によって、所望のインダクタンスを有するリアクトルを得ることができる。また、上記コアのうち、隣接するコイルの間に配された部分にも、同じ方向の磁束が形成されることとなる。それゆえ、この部分のコアも磁路として有効に利用することができる。そのため、効率的にリアクトルのインダクタンスを稼ぐことができ、リアクトルの小型化を効率的に図りやすい。
また、上記複数のコイルは、上記巻回軸と直交する方向に同一平面上に配置されていることが好ましい(請求項4)。この場合には、上記リアクトルにおける上記巻回軸方向の寸法を小さくすることができ、リアクトルの一層の小型化を図ることができる。
なお、上記「同一平面上」とは、上記複数のコイルが厳密に同一平面上に配置されている場合のみならず、上記の効果が得られる程度に実質的に同一平面上といえる場合も含む。
また、上記複数のコイルは、上記第1巻回部における外周側から引き出された第1コイル端子と、上記第2巻回部の外周側から引き出された第2コイル端子とを、上記巻回軸に対して直交する方向に引き出しており、互いに隣接する上記コイル同士は、上記第1コイル端子と上記第2コイル端子とのいずれか一方同士或いは一方と他方とを互いに連結していることが好ましい(請求項5)。この場合には、上記第1コイル端子及び上記第2コイル端子も含めたリアクトル全体として、その一層の小型化を図ることができる。
また、互いに隣接する上記コイル同士を連結する連結部は、上記コアの外に位置していることが好ましい(請求項6)。この場合には、上記連結部が磁性粉末混合樹脂からなるコアの内部に配置されないため、コア内部に応力集中しやすい部位が形成されることを抑制することができる。その結果、上記リアクトルの耐久性を向上させることができる。また、上記リアクトルを製造する際、コイルを磁性粉末混合樹脂に埋設した後に、隣り合うコイル同士を連結すればよいため、リアクトルの製造を容易に行うことができる。
また、上記複数のコイルは、上記第1コイル端子及び上記第2コイル端子を平行に引き出してなることが好ましい(請求項7)。この場合には、複数のコイル同士を互いに接続しやすくなると共に、リアクトルに対する他の部品の接続も容易に行うことができる。また、コイル同士の連結部と、リアクトルに接続する他の部品とを、リアクトルに対して、同じ側に配置することができるため、リアクトルの配置スペースを小さくすることができる。
なお、上記「平行」は、厳密な平行である場合のみならず、上記の効果が得られる程度に実質的に平行といえる場合も含む。
また、上記複数のコイルは、同一構造を有することが好ましい(請求項8)。この場合には、生産効率に優れ、低コストのリアクトルを提供することができる。すなわち、リアクトルを製造するにあたり、まず、同一構造のコイルを複数用意しておけばよいため、コイルの生産効率が高くなる。そして、同一構造のコイルを用いるため、複数のコイルの組合せや配置を特に考慮することなく、リアクトルを製造することができる。かかる作業的な観点からも生産効率を向上させることができる。
次に、上記コイルの製造方法において、上記巻回治具を軸方向に複数連結して、複数のコイルを一度に作製することもできる。これにより、リアクトルの生産効率を、より向上させることができる。
また、上記巻回治具は、上記軸方向に直交する方向に突出した鍔部を、上記軸方向に互いに対向するように一対設けてなり、上記巻回工程においては、上記平角導線における上記一端側部分の一方の側端面を上記一対の鍔部のうちの一方の内側面に接触させ、上記平角導線における上記他端側部分の一方の側端面を上記一対の鍔部のうちの他方の内側面に接触させながら、上記平角導線を上記巻回治具に巻き付けることが好ましい(請求項10)。この場合には、上記平角導線の一端側部分と他端側部分とを、軸方向に所定の寸法だけずれた状態で巻回することが容易となる。これにより、第1巻回部と第2巻回部とを巻回軸方向に積層したコイルを容易かつ精度よく製造することができる。
また、上記巻回治具は、上記一対の鍔部の一方と他方とをそれぞれ備えた一対の分割治具を結合してなり、上記治具外し工程においては、上記一対の分割治具を互いに上記軸方向に分離することにより、上記巻回治具を上記コイルから抜き取ることが好ましい(請求項11)。この場合には、上記治具外し工程を容易に行うことができる。
(実施例1)
上記リアクトル及びこれに用いるコイルの製造方法の実施例につき、図1〜図11を用いて説明する。
本例のリアクトル1は、図1〜図3に示すごとく、磁性粉末混合樹脂からなるコア2と、該コア2に埋設されたコイル3とを有する。
コイル3は、長さ方向に直交する断面の形状が長方形である平角導線30を、該平角導線30の主面304が巻回軸と平行となるように渦巻状に巻回してなり、かつ、巻回軸方向に互いに積層された第1巻回部31と第2巻回部32との二層構造を有する。
第1巻回部31と第2巻回部32とは、内周側において互いに接続されている。そして、第1巻回部31と第2巻回部32とは、周方向の同じ向きに電流が流れるよう構成されている。
コア2を構成する磁性粉末混合樹脂は、磁性粉末を樹脂に混入させてなる材料である。そして、磁性粉末としては、例えば、フェライト粉末、鉄粉、珪素合金鉄粉等がある。また、上記樹脂としては、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂や、熱可塑性樹脂を用いることができる。
また、平角導線30における長さ方向に直交する断面の形状である「長方形」として、本例においては、図4に示すごとく、長方形の短辺を曲線状とした形状とした形状を採用している。ただし、上記「長方形」としては、例えば、より長方形に近い形状、すなわち短辺を直線状とした形状としてもよいし、長方形の角部分にアールやテーパを形成した形状としてもよい。
上記「長方形」は、そのアスペクト比(図4に示す〔長辺の長さa〕/〔短辺の長さb〕)が実質的に1を超える形状であり、本例においては、例えば、上記アスペクト比a/bを4以上としている。また、上記アスペクト比の上限値としては、例えば11程度である。
なお、平角導線30は、例えば銅からなると共に、その表面が絶縁被膜により被覆されている。
図2、図5に示すごとく、コイル3は、第1巻回部31における外周側から引き出された第1コイル端子311と、第2巻回部32の外周側から引き出された第2コイル端子321とを有する。第1コイル端子311と第2コイル端子321とは、巻回軸に対して直交すると共に互いに平行に引き出されている。第1コイル端子311及び第2コイル端子321は、コイル3の巻回部からその接線方向に伸びている。そして、第1コイル端子311及び第2コイル端子321をそれぞれ構成する平角導線30は、その断面形状における長辺の方向が巻回軸と平行の状態を保ったまま延設されている。
また、リアクトル1は、図1〜図3に示すごとく、コイル3を2個備えている。該2個のコイル3は、周方向の同じ向きに電流が流れるように、電気的に互いに接続されている。また、2個のコイル3は、互いの巻回軸を平行とすると共に該巻回軸と直交する方向における異なる位置に配置されている。また、2個のコイル3は、巻回軸と直交する方向に同一平面上に配置されている。
また、2個のコイル3は、同一構造を有する。また、2個のコイル3は、第1コイル端子311及び第2コイル端子321を平行に引き出してなる。そして、巻回軸方向から見たとき、一方のコイル3の第2コイル端子321と他方のコイル3の第1コイル端子311とが隣接するように、2個のコイル3が配置されている。
図2に示すごとく、2個のコイル3同士は、一方のコイル3の第2コイル端子321と他方のコイル3の第1コイル端子311とを互いに連結している。なお、2個のコイル3同士は、第1コイル端子311と第2コイル端子321とのいずれか一方同士において互いに連結した構成とすることもできる。
上記のように互いに隣接するコイル3同士を連結する連結部33は、コア2の外に位置している。連結部33は、例えばコイル3を構成する平角導線30とは別体の部材を第1コイル端子311及び第2コイル端子321に溶接することによって構成してもよいし、コイル3を構成する平角導線30の一部を屈曲して構成してもよい。そして、連結部33は、溶接等によって接続されている。
図1〜図3に示すごとく、2個のコイル3を内部に埋設するように、コア2が直方体形状に形成されている。コア2は、2個のコイル3の巻回軸方向に直交する一対の表面が最も面積の大きい主面21となっている。また、コア2の直方体形状における、2個のコイル3の巻回軸方向及び並び方向の双方に平行な一対の面のうちの一方(端面22)から、第1コイル端子311及び第2コイル端子321が突出している。
また、一対のコイル3における、連結部33と反対側のコイル端子、すなわち、一方のコイル3の第1コイル端子311と他方のコイル3の第2コイル端子321とは、それぞれリアクトル1の一対の端子を構成している。これらは、他の部品との接続を図るための端子であり、端子部材34が溶接等によって接続されていてもよい。
リアクトル1は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載される電力変換装置の構成部品として用いられ、直流電源、コンデンサ、或いはスイッチング回路に接続される。
上記リアクトル1を製造する際、図6〜図8に示すごとく、一本の平角導線30を巻回治具4の外周面41に沿って巻回することによりコイル3を作製する。このとき、以下のセッティング工程と、巻回工程と、治具外し工程とを順次行う。
セッティング工程においては、図6に示すごとく、平角導線30における第1巻回部31と第2巻回部32との間の接続部分を構成する移行部35を、巻回治具4の軸方向に対して斜めとなる状態で外周面41に押し当てる。
巻回工程においては、図7に示すごとく、移行部35を基準とした平角導線30における一端側部分301と他端側部分302とを、巻回治具4における互いに軸方向にずれた位置において、互いに反対向きに、それぞれ渦巻状となるように巻回する。これにより、第1巻回部31及び第2巻回部32を形成する。
治具外し工程においては、図8に示すごとく、第1巻回部31と第2巻回部32とからなるコイル3から、巻回治具4を軸方向に抜き取る。
巻回治具4は、円柱形状の外周面41を有する。すなわち、巻回治具4の外周面41は、軸方向に直交する断面の形状が円形となっている。巻回治具4は、軸方向に直交する方向に突出した鍔部42を、軸方向に互いに対向するように一対設けてなる。鍔部42は、巻回治具4の中心軸を中心とした円環状に形成されている。そして、一対の鍔部42の内側面421は、互いに対向すると共に平行に配置されている。そして、一対の鍔部42の間の間隔は、平角導線30の幅(図4に示す断面の長辺の長さa)の2倍もしくはそれよりも若干大きい程度としている。
巻回工程においては、図7に示すごとく、一端側部分301の一方の側端面303を一方の鍔部42の内側面421に接触させ、他端側部分302の一方の側端面303を他方の鍔部42の内側面421に接触させながら、平角導線30を巻回治具4に巻き付ける。一端側部分301と他端側部分302とは、平角導線30の幅(図4に示す断面の長辺の長さa)と同等もしくはそれよりも若干大きい寸法分、軸方向に互いにずらした状態で、巻回治具4に巻き付ける。
セッティング工程から巻回工程へ移る際には、軸方向に斜めの状態で配置した移行部35に対して、一端側部分301と他端側部分302とが斜めになるように、平角導線30を幅方向(長辺方向)に屈曲する。これにより、一端側部分301と他端側部分302とは、巻回治具4の軸方向に対して直交する面に沿って巻回されることとなる。
また、巻回治具4は、一対の鍔部42の一方と他方とをそれぞれ備えた一対の分割治具40を結合してなる。治具外し工程においては、一対の分割治具40を互いに軸方向に分離する(図8の矢印A)。これにより、巻回治具4をコイル3から抜き取る。
以上により、図5に示すような第1巻回部31と第2巻回部32とを積層した状態のコイル3が得られる。
上記のようにして作製されるコイル3を2個用意する。そして、図9に示すごとく、コア3を成形するための成形型5の中における所定の位置に、所定の姿勢で、上記2個のコイル3を配置する。本例において、上記成形型5のキャビティは、上述したコア2の形状に応じた直方体形状を有する。成形型5は、コア2の端面22(図1、図2参照)に対応する面が開放された形状となっている。この開放部52に向かって、第1コイル端子311及び第2コイル端子321が伸びるような姿勢で、コイル3を配置する。より具体的には、開放部52を鉛直上方に向けた状態の成形型5に、第1コイル端子311及び第2コイル端子321が鉛直上方を向く姿勢で、2つのコイル3を配置する。
上記のように2個のコイル3をキャビティ内に配置した状態で、図10に示すごとく、成形型5に、液状の磁性粉末混合樹脂20を注入する。このとき、コイル3の巻回部は、磁性粉末混合樹脂20に埋設されるが、第1コイル端子311及び第2コイル端子321は、磁性粉末混合樹脂20から露出した状態となっている。その後、磁性粉末混合樹脂20を固化してコア2とする。
その後、2個のコイル3が埋設されたコア2を、成形型5から脱型する。
そして、コア2の端面22(上面)から露出すると共に、互いに隣接配置された一方のコイル3の第2コイル端子321と他方のコイル3の第1コイル端子311とを、図2に示すごとく、溶接等によって互いに接続して連結部33を形成する。また、互いに離れた位置に配置された一方のコイル3の第1コイル端子311と他方のコイル3の第2コイル端子321とに、それぞれ端子部材34を溶接等によって取り付けてもよい。
なお、コア2の脱型と、連結部33の形成と、端子部材34の取付とは、特に順序を問わない。ただし、コア2の脱型の後に連結部33の形成、という順序であることが、加工性の観点から好ましい。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記リアクトル1において、コイル3は、平角導線30を、該平角導線30の主面304が巻回軸と平行となるように渦巻状に巻回してなる。つまり、コイル3は、いわゆるフラットワイズ巻きにて平角導線30を巻回してなる。それゆえ、コイル3を作製する際に平角導線30を比較的剛性が低い方向に曲げて巻回していくこととなるため、加工性を向上させることができる。
そして、コイル3は、巻回軸方向に互いに積層された第1巻回部31と第2巻回部32との二層構造を有し、第1巻回部31と第2巻回部32とは、内周側において互いに接続されている。それゆえ、コイル3の一対の端子(コイル端子)は、第1巻回部31の外周側と、第2巻回部32の外周側とから、それぞれ引き出すことができる。つまりコイル3の外周側から、一対のコイル端子(第1コイル端子311及び第2コイル端子321)の双方を引き出すことができる。それゆえ、コイル端子を引き出しやすくなり、リアクトル1の小型化が容易となる。
また、コイル3は、第1巻回部31と第2巻回部32との二層構造を有するため、放熱性の観点においても優れている。つまり、上述のように一対のコイル端子(第1コイル端子311及び第2コイル端子321)の双方をコイル3の外周側から引き出す構成は、コイルが二層構造である場合の他に、四層構造以上の複数層構造である場合でも実現することはできる。しかし、四層構造以上のコイルの場合、積層方向の両側から他の巻回部に挟まれた巻回部が存在することとなる。そうすると、その巻回部の放熱性が低下しやすい。これに対して、二層構造であれば、第1巻回部31も第2巻回部32も、他の巻回部が隣接するのは一方側のみであるため、その放熱性を確保することができる。したがって、二層構造とすることにより、放熱性を確保しつつ、一対のコイル端子(第1コイル端子311及び第2コイル端子321)の双方を外側から引き出してリアクトル1の小型化を実現しやすくなる。
また、コイル3は、フラットワイズ巻きによって形成されているため、コイル3から引き出される一対のコイル端子(第1コイル端子311及び第2コイル端子321)を、平角導線30の主面304が巻回軸方向と平行になる状態としやすい。コイル端子の主面が巻回軸方向と平行であると、コイル3において発生する磁束がコイル端子によって遮られ難くなる。その結果、比較的小型のリアクトル1によって、所望のインダクタンス性能を得ることができる。つまり、リアクトル1を小型化しやすくなる。
また、第1コイル端子31と第2コイル端子32とは、巻回軸に対して直交すると共に互いに平行に引き出されている。そのため、コイル3を他の部品に接続しやすくなる。また、リアクトル1のコンパクト化を図りやすくなる。
また、リアクトル1は、コイル3を2個備えており、該2個のコイル3は、図11に示すごとく周方向の同じ向きに電流iが流れるように、電気的に互いに接続され、互いの巻回軸を平行とすると共に該巻回軸と直交する方向における異なる位置に配置されている。これにより、コア2のうち、隣接するコイル3の間に配された部分23にも、同じ方向の磁束φが形成されることとなる。それゆえ、この部分23のコア2も磁路として有効に利用することができる。そのため、効率的にリアクトル1のインダクタンスを稼ぐことができ、リアクトル1の小型化を効率的に図りやすい。
また、2個のコイル3は、巻回軸と直交する方向に同一平面上に配置されている。これにより、リアクトル1における巻回軸方向の寸法を小さくすることができ、リアクトル1の一層の小型化を図ることができる。
また、互いに隣接するコイル3同士を連結する連結部33は、コア2の外に位置している。これにより、連結部33が磁性粉末混合樹脂からなるコア2の内部に配置されないため、コア2内部に応力集中しやすい部位が形成されることを抑制することができる。その結果、リアクトル1の耐久性を向上させることができる。また、リアクトル1を製造する際、コイル3を磁性粉末混合樹脂に埋設した後に、隣り合うコイル3同士を連結すればよいため、リアクトル1の製造を容易に行うことができる。
また、複数のコイル3は、第1コイル端子311及び第2コイル端子321を平行に引き出してなる。これにより、2個のコイル3同士を互いに接続しやすくなると共に、リアクトル1に対する他の部品の接続も容易に行うことができる。また、コイル3同士の連結部33と、リアクトル1に接続する他の部品とを、リアクトル1に対して、同じ側に配置することができるため、リアクトル1の配置スペースを小さくすることができる。
また、2個のコイル3は、同一構造を有するため、生産効率に優れ、低コストのリアクトル1を提供することができる。すなわち、リアクトル1を製造するにあたり、まず、同一構造のコイル3を複数用意しておけばよいため、コイル3の生産効率が高くなる。そして、同一構造のコイル3を用いるため、複数のコイル3の組合せや配置を特に考慮することなく、リアクトル1を製造することができる。かかる作業的な観点からも生産効率を向上させることができる。
また、上記コイルの製造方法においては、コイル3を作製するにあたり、セッティング工程において移行部35を巻回治具4の外周面41に押し当てる。その後、巻回工程において、平角導線30の一端側部分301と他端側部分302とを互いに軸方向にずらした状態で、互いに反対向きに巻回する。これにより、第1巻回部31と第2巻回部32とを巻回軸方向に積層してなるコイル3を容易かつ確実に作製することができる。その結果、リアクトル1を容易に製造することができる。
また、巻回工程においては、一端側部分301の側端面303を一方の鍔部42に接触させ、他端側部分302の側端面303を他方の鍔部42に接触させながら、平角導線30を巻回治具4に巻き付ける。これにより、平角導線30の一端側部分301と他端側部分302とを、軸方向に所定の寸法だけずれた状態で巻回することが容易となる。これにより、第1巻回部31と第2巻回部32とを巻回軸方向に積層したコイル3を容易かつ精度よく製造することができる。
また、治具外し工程においては、一対の分割治具40を互いに軸方向に分離することにより、巻回治具4をコイル3から抜き取る。これにより、治具外し工程を容易に行うことができる。
以上のごとく、本例によれば、製造容易であると共に小型化しやすいリアクトル及びこれに用いるコイルの製造方法を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図12に示すごとく、コイル3を多数連結したリアクトル1の例である。
本例のリアクトル1は、コイル3を複数個直列接続し、これらを巻回軸と直交する直線上に一列に配置してなる。そして、リアクトル1に含まれる複数のコイル3は、その第1コイル端子311及び第2コイル端子321が、複数のコイル3の配列方向及び巻回軸方向の双方に直交する方向における同じ向きに突出するように配置されている。
そして、隣り合うコイル3同士は、一方のコイル3の第2コイル端子321と他方のコイル3の第1コイル端子311とにおいて接続されている。また、配列方向における両端に配されたコイル3のうち、一方のコイルの第1コイル端子311と他方のコイルの第2コイル端子321とは、それぞれリアクトル1の一対の端子として機能する。そして、これらの端子には、端子部材34が取り付けられていてもよい。
また、本例のリアクトル1の製造方法は、実施例1に示した方法と同様である。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の場合には、コイル3の数を変更することによって、リアクトル1のインダクタンスを容易に調整することができる。つまり、簡素な変更によって、所望のインダクタンスを有するリアクトル1を得ることができる。また、コア2のうち、隣接するコイル3の間に配された部分23がコイル3の数に応じて多数箇所に形成されることとなる。実施例1において説明したように、この部分23には同じ方向の磁束が形成されるため、磁路として有効に利用することができるコア23の部位を効率的に確保することができる。そのため、より効率的にリアクトル1の小型化を図ることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図13に示すごとく、コイル3を1個備えたリアクトル1の例である。
すなわち、実施例1及び実施例2においては、コイル3を複数個配置したリアクトルを示したが、本例のリアクトル1は、1個のコイル3をコア2に埋設した構成を有する。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
また、本例のリアクトル1の製造方法は、実施例1に示した方法と同様である。
本例の場合にも、製造容易であると共に小型化しやすいリアクトル及びこれに用いるコイルの製造方法を提供することができる。その他、コイル3を複数個配置することによる作用効果以外については、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、上記実施例1〜3においては、巻回軸方向から見た形状が円環状のコイル3を用いた例を示したが、この形状については、特に限定されるものではなく、例えば略四角形状とすることもできる。
1 リアクトル
2 コア
3 コイル
30 平角導線
304 (平角導線の)主面
31 第1巻回部
311 第1コイル端子
32 第2巻回部
321 第2コイル端子
4 巻回治具
41 外周面

Claims (11)

  1. 磁性粉末混合樹脂からなるコア(2)と、該コア(2)に埋設されたコイル(3)とを有するリアクトル(1)であって、
    上記コイル(3)は、長さ方向に直交する断面の形状が長方形である平角導線(30)を、該平角導線(30)の主面(304)が巻回軸と平行となるように渦巻状に巻回してなり、かつ、巻回軸方向に互いに積層された第1巻回部(31)と第2巻回部(32)との二層構造を有し、
    上記第1巻回部(31)と上記第2巻回部(32)とは、内周側において互いに接続されていることを特徴とするリアクトル(1)。
  2. 請求項1に記載のリアクトル(1)において、上記コイル(3)は、上記第1巻回部(31)における外周側から引き出された第1コイル端子(311)と、上記第2巻回部(32)の外周側から引き出された第2コイル端子(321)とを有し、上記第1コイル端子(311)と上記第2コイル端子(321)とは、上記巻回軸に対して直交すると共に互いに平行に引き出されていることを特徴とするリアクトル(1)。
  3. 請求項1又は2に記載のリアクトル(1)において、上記コイル(3)を複数個備えており、該複数のコイル(3)は、周方向の同じ向きに電流が流れるように、電気的に互いに接続され、互いの上記巻回軸を平行とすると共に該巻回軸と直交する方向における異なる位置に配置されていることを特徴とするリアクトル(1)。
  4. 請求項3に記載のリアクトル(1)において、上記複数のコイル(3)は、上記巻回軸と直交する方向に同一平面上に配置されていることを特徴とするリアクトル(1)。
  5. 請求項3又は4に記載のリアクトル(1)において、上記複数のコイル(3)は、上記第1巻回部(31)における外周側から引き出された第1コイル端子(311)と、上記第2巻回部(32)の外周側から引き出された第2コイル端子(321)とを、上記巻回軸に対して直交する方向に引き出しており、互いに隣接する上記コイル(3)同士は、上記第1コイル端子(311)と上記第2コイル端子(321)とのいずれか一方同士或いは一方と他方とを互いに連結していることを特徴とするリアクトル(1)。
  6. 請求項5に記載のリアクトル(1)において、互いに隣接する上記コイル(3)同士を連結する連結部(33)は、上記コア(2)の外に位置していることを特徴とするリアクトル(1)。
  7. 請求項5又は6に記載のリアクトル(1)において、上記複数のコイル(3)は、上記第1コイル端子(311)及び上記第2コイル端子(321)を平行に引き出してなることを特徴とするリアクトル(1)。
  8. 請求項3〜7のいずれか一項に記載のリアクトル(1)において、上記複数のコイル(3)は、同一構造を有することを特徴とするリアクトル(1)。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のリアクトル(1)に用いられるコイルを製造する方法であって、一本の上記平角導線(30)を巻回治具(4)の外周面(41)に沿って巻回することにより上記コイル(3)を作製するにあたり、
    上記平角導線(30)における上記第1巻回部(31)と上記第2巻回部(32)との間の接続部分を構成する移行部(35)を、上記巻回治具(4)の軸方向に対して斜めとなる状態で上記外周面(41)に押し当てるセッティング工程と、
    上記移行部(35)を基準とした上記平角導線(30)における一端側部分(301)と他端側部分(302)とを、上記巻回治具(4)における互いに上記軸方向にずれた位置において、互いに反対向きに、それぞれ渦巻状となるように巻回して、上記第1巻回部(31)及び上記第2巻回部(32)を形成する巻回工程と、
    上記第1巻回部(31)と上記第2巻回部(32)とからなる上記コイル(3)から、上記巻回治具(4)を上記軸方向に抜き取る治具外し工程とを順次行うことを特徴とするコイルの製造方法。
  10. 請求項9に記載のコイルの製造方法において、上記巻回治具(4)は、上記軸方向に直交する方向に突出した鍔部(42)を、上記軸方向に互いに対向するように一対設けてなり、上記巻回工程においては、上記平角導線(30)における上記一端側部分(301)の一方の側端面(303)を上記一対の鍔部(42)のうちの一方の内側面(421)に接触させ、上記平角導線(30)における上記他端側部分(302)の一方の側端面(303)を上記一対の鍔部(42)のうちの他方の内側面(421)に接触させながら、上記平角導線(30)を上記巻回治具(4)に巻き付けることを特徴とするコイルの製造方法。
  11. 請求項10に記載のコイルの製造方法において、上記巻回治具(4)は、上記一対の鍔部(42)の一方と他方とをそれぞれ備えた一対の分割治具(40)を結合してなり、上記治具外し工程においては、上記一対の分割治具(40)を互いに上記軸方向に分離することにより、上記巻回治具(4)を上記コイル(3)から抜き取ることを特徴とするコイルの製造方法。
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