JP2014031504A - インク組成物、インクジェット記録方法及び記録物 - Google Patents

インク組成物、インクジェット記録方法及び記録物 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の顔料インクでは不充分であった専用光沢紙やコート紙に対する光沢性を付与し、耐光性を兼ね備えたインク組成物等を提供する。
【解決手段】少なくとも、顔料粒子、分散剤、水溶性溶剤、及び水を含むインクジェット用インク組成物であって、前記顔料が下記構造式1で表され、該インク組成物の波長400nmから450nmにおける最小の吸光度をX、波長500nmから550nmにおける最大ピークの吸光度をY、波長550nmから600nmにおける最大ピークの吸光度をZとしたとき、下記の式1及び式2の関係が成り立つことを特徴とするインク組成物。(式1)0.050≦X/Y≦0.120(式2)0.700≦Z/Y≦1.050
Figure 2014031504

ただし、Rは、水素、炭素数1から3のアルキル基、及び塩素からなる群より選択される基を表す。
【選択図】なし

Description

本発明は、彩度および光沢性が高く、耐光性に優れたインクジェット記録用インク組成物、インクジェット記録方法および記録物に関するものである。
インクジェットプリンターは低騒音、低ランニングコストといった利点から目覚しく普及し、普通紙に印字可能なカラープリンタも市場に盛んに投入されるようになった。しかしながら、画像の色再現性、耐擦化性、耐久性、耐光性、画像の乾燥性、文字にじみ(フェザリング)、色境界にじみ(カラーブリード)、両面印刷性、吐出安定性などの要求される全ての特性を満足することは非常に難しく、用途に応じて優先される特性から用いるインクが選択されている。
インクジェット記録に使用されるインクは水を主成分とし、これに着色剤及び目詰まり防止等の目的でグリセリン等の湿潤剤を含有したものが一般的である。着色剤としては、優れた発色性や安定性から主に染料が用いられているが、染料系インクを用いて得られる画像の耐光性、耐水性等は劣るものである。耐水性については、インク吸収層を有するインクジェット専用記録紙の改善によってある程度向上しているが、普通紙については満足できるものではない。
これらの欠点を補うため、近年では着色剤として顔料を用いたインクが使用され始めている。染料の欠点である画像の耐光性、耐水性等は大きく改善されるものの、顔料内部で光の多重反射などによる異なった波長・位相の光が干渉し合うことにより、発色を悪くしてしまうため、一般的に染料に較べて顔料の発色性は劣っている。特にインクジェット記録インクとして用いた場合、普通紙における彩度の低下、専用記録紙における光沢度の低下などの問題が発生する。
このような顔料を用いた場合の発色性の低下を補う方法として、顔料粒子を樹脂で被覆することで発色性を改善する方法が用いられている。この方法によれば、樹脂により定着性や耐ガス性が更に改善され、分散安定性にも大きく寄与している。しかし、光沢性に関しては染料には及ばないのが現状である。
特許文献1にはキナクリドン系の顔料分散液を用い、2つの吸収ピークY、Zの比率Z/Yを0.94から1.21に規定することで、高発色な色調が得られると提案している。特許文献2にも、C.I.ピグメントレッド122における2つの吸収ピークY、Zの比率を0.85から1.00に規定することで、高発色な色調が得られると提案している。しかしながら、これらの文献に記載のようにZ/Yを調節しただけでは光沢度を改善することはできず、専用光沢紙やコート紙においては、充分な色調改善効果が得られないという問題点があった。
本発明は、従来の顔料インクでは不充分であった専用光沢紙やコート紙に対する光沢性を付与し、従来の染料インクでは不充分であった耐光性を兼ね備えたインク組成物を提供することを課題とする。
下記の構造式(1)で表されるキナクリドン骨格を有する顔料は、発色性と耐光性が優れるため一般に広く用いられているが、顔料であるため発色性や光沢性においては染料には及ばなかった。この発色性を向上する方法として顔料の結晶性を下げる方法が提案されていて、結晶性が低下するに伴い波長550nmから600nmにおける最大ピークの吸光度Zは低下していく。一方で、波長500nmから550nmにおける最大ピークの吸光度Yは結晶性による変化が少ないため、Z/Yの値を1.050以下とすることで発色性の向上が可能となる。ところが結晶性の低下に伴って耐光性も低下してしまい、染料に対する優位性が得られなくなることから、Z/Yを0.700以上に保つ必要がある。
しかしながら、このような顔料の結晶性のコントロールだけでは、染料の発色性までは至っていないだけでなく、光沢紙やコート紙に対する光沢性に関しては、大きく見劣りしていた。
Figure 2014031504
ただし、Rは、水素、炭素数1から3のアルキル基、及び塩素からなる群より選択される基を表す。
光沢度を向上させるためには、波長400nmから450nmにおける最小の吸光度Xを低くすることが必要であり、X/Yの値が0.120以下であれば極めて高い光沢性が得られ、発色性も更に向上させることができる。ただし、X/Yの値を小さくすると、耐光性が低下することから、X/Yの値を0.050以上に保つ必要がある。このように下記の(式1)、(式2)を満たし、上記構造式(1)で表される顔料を用いることで、発色性と光沢性を染料インク並みに向上させ、かつ充分な耐光性を合わせ持つ顔料インクを実現できることを確認し、本発明に至った。
(式1) 0.050≦X/Y≦0.120
(式2) 0.700≦Z/Y≦1.050
本発明は以下の構成を有する。
少なくとも、顔料粒子、分散剤、水溶性溶剤、及び水を含むインクジェット用インク組成物であって、
前記顔料が下記構造式(1)で表され、
該インク組成物の波長400nmから450nmにおける最小の吸光度をX、波長500nmから550nmにおける最大ピークの吸光度をY、波長550nmから600nmにおける最大ピークの吸光度をZとしたとき、下記の(式1)及び(式2)の関係が成り立つことを特徴とするインク組成物。
(式1) 0.050≦X/Y≦0.120
(式2) 0.700≦Z/Y≦1.050
Figure 2014031504
ただし、Rは、水素、炭素数1から3のアルキル基、及び塩素からなる群より選択される基を表す。
構造式(1)に示すキナクリドン系顔料を用いるインク組成物において、波長400nmから450nmにおける最小の吸光度X、波長500nmから550nmにおける最大ピークの吸光度Y、波長550nmから600nmにおける最大ピークの吸光度Zの比率X/YとZ/Yを前記の(式1)と(式2)の範囲にすることで、普通紙だけでなく専用光沢紙やコート紙に対して高発色で高光沢な画像を得ることができ、充分な耐光性を持ったインク組成物を提供することができる。
インクジェット記録装置のインクカートリッジ装填部のカバーを開いた状態の斜視説明図である。 インクジェット記録装置の全体構成を説明する概略構成図である。 本発明のインク組成物を用いるインクカートリッジのインク袋の一例を示す概略図である。 図3のインク袋をカートリッジケース内に収容したインクカートリッジを示す概略図である。 実施例1の吸光スペクトルから吸光度X、Y、Zを求める概略図である。 実施例1、2、および比較例5の吸光スペクトルである。
−顔料−
本発明では構造式(1)で表されるキナクリドン系顔料を用いる。無置換のキナクリドンとしては構造式(1)−1で表されるC.I.ピグメントバイオレット19があり、メチルにより修飾置換した構造式(1)−2で表されるC.I.ピグメントレッド122が挙げられる。塩素により修飾置換したキナクリドンとしては構造式(1)−3で表されるC.I.ピグメントレッド202や、C.I.ピグメントレッド209等が挙げられる。
Figure 2014031504
これらのキナクリドン系顔料は2種類以上を組み合わせ、混晶の形で用いることができる。組み合わせとしては、C.I.ピグメントバイオレット19とC.I.ピグメントレッド122の混晶、C.I.ピグメントバイオレット19とC.I.ピグメントレッド202の混晶が用いられており、色調の調整や彩度の向上などの効果が確認されている。
本発明の前記(式2)の関係が成立するインク組成物を得るためには、顔料の一次粒子径を従来よりも小さく形成する必要がある。顔料の一次粒子径としては80nm以下が望ましく、50nm以下であればより望ましい。一次粒子径を従来よりも小さく形成する方法としては、ソルトミリングなどの乾式粉砕法や、溶解した顔料を微細な反応場で析出させるマイクロリアクター、あるいはレーザー光を照射して顔料を微粒子化する液相レーザアブレーション等の方法が知られており、本発明に適宜用いることができる。
また、本発明の前記(式1)の関係が成立するインク組成物を得るためには、インクに分散している顔料の分散粒子径(液体中に分散した顔料の体積平均粒子径)を100nm以下、望ましくは60nm以下に小さくする必要がある。前記分散粒子径を小さくする方法としては、ビーズミルやボールミルのようなボールを用いた混練分散機、ロールミルのような剪断力を用いた混練分散機、超音波分散機などを用いて作製することができる。この中でも特に、0.05mm以下の小さなビーズを用いたビーズミル分散法が有効である。
また、耐光性を良に保つため、顔料の分散粒子径は20nmよりも大きいことが望ましく、30nmよりも大きいことがより望ましい。
このように顔料の一次粒子径および分散粒子径を小さくすることと、分散状態を安定に保つことにより、(式1)および(式2)の関係を満たす本発明のインク組成物を得ることができる。
インク中の顔料濃度は1質量%以上15質量%以下が好ましく、2質量%以上12質量%以下がさらに好ましく、3質量%以上9質量%以下がより好ましい。顔料濃度が1質量%以上であることにより着色力が充分となり、画像濃度や画像の彩色度が良好になる。また、顔料濃度が15質量%以下とすることにより、充分なインクの保存安定性が得られ、また、画像のくすみが生じないようにすることができる。
−分散剤−
本発明で用いる分散剤としては、特に制限はなく、顔料分散液の調製時に用いられる分散剤の中から目的に応じて適宜選択することができる。
例えば、ポリオキシエチレンイソデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレン−β−ナフチルエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル等のノニオン系界面活性剤、あるいは、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン−β−ナフチルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルホスホン酸塩、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルカルボン酸塩、ラウリルエーテルホスホン酸塩、オクチルエーテルカルボン酸塩、ジスチリルフェニルエーテル硫酸塩、スチリルフェニルエーテルホスホン酸塩、β−ナフチルエーテルカルボン酸塩等のアニオン系界面活性剤を分散剤として用いることができる。
本発明においては下記の構造式(2)で表される分散剤を特に有用に用いることができる。
− O − B [構造式(2)]
ただし、構造式(2)の式中、Aは、炭素数8〜12の分岐してもよいアルキル基、β−ナフチル基、スチレン化フェノール基、及びジスチレン化フェノール基からなる群より選択される基を表し、Bは、COOM、SO、及びPO からなる群より選択される基を表し、Mは、Na、K、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、及びエタノールアミンからなる群より選択される基を表す。
構造式(2)で表される分散剤の例としては、例えば、表1に記載した構造式(2)−1、構造式(2)−2、構造式(2)−3、構造式(2)−4、構造式(2)−5などが挙げられる。
Figure 2014031504
また、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合重合体−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体、アクリル−シリコン共重合体、変性ポリウレタン樹脂等の高分子分散剤を用いることができる。これらの分散剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明では、構造式(3)で表される分散剤を特に有用に用いることができる。
Figure 2014031504
ただし、構造式(3)において、p、q、及びrはそれぞれ5〜50の自然数を表し、BはCOOM、SO、及びPO からなる群より選択される基を表し、MはNa、K、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、及びエタノールアミンからなる群より選択される基を表す。
また、R1は下記のポリシロキサン構造を表す。
Figure 2014031504
ただし、構造式R1において、R2は水酸基、メトキシ基、及びエトキシ基からなる群より選択されるいずれかの基を表し、R3はメチル基、エチル基、ヘキシル基、ヒドロキシメチル基、及びヒドロキシエチル基からなる群より選択されるいずれかの基を表し、mは1〜10の自然数を表す。
構造式(3)で表される分散剤の例としては、例えば、表2に記載した構造式(3)−1、構造式(3)−2、構造式(3)−3、構造式(3)−4、構造式(3)−5などが挙げられる。
Figure 2014031504
上記構造式(3)で表される分散剤は、アクリル系モノマーとシラン化合物を重合して得ることができる。アクリル系モノマーとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシエチルアクリレート、アクリロイルモルフォリン、N, N’−ジメチルアミノエチルアクリレート等のアクリル酸エステルモノマー;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N, N’−ジメチルアミノエチルメタクリレート等のメタクリル酸エステルモノマー;N−メチロールアクリルアミド、メトキシメチルアクリルアミド等のアミド系アクリレート;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリル酸、メタクリル酸等のカルボン酸含有モノマー等が挙げられる。
前記構造式Rのポリシロキサンは一般的にシランカップリング剤として知られている単量体を用いることもでき、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチル-ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシランの塩酸塩、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、等が挙げられる。
上記の分散剤を水系媒体に溶解させ、次に顔料を加えて充分に湿潤させた後、ホモジナイザーによる高速撹拌、ビーズミルやボールミルのようなボールを用いた混練分散機、ロールミルのような剪断力を用いた混練分散機、超音波分散機等の方法で分散体を作製することができる。ただし、このような分散工程の後には粗大粒子が含まれていることが多く、インクジェットノズルや供給経路の目詰まりの原因となるため、フィルターや遠心分離器を用いて粒径1μm以上の粒子を除去する必要がある。
本発明の好ましい態様によれば、顔料に対して分散剤は10質量%から100質量%の比率範囲で使用することが好ましく、より好ましくは20質量%から50質量%である。分散剤量が10質量%以上であれば顔料を充分に微細化することができる。また、分散剤量が100質量%以下であれば、顔料に吸着していない過剰成分を抑制することができ、インク物性に影響を与えることがなく、画像滲みや、耐水性、耐擦性の劣化を防止することができる。
また、インク中の分散微粒子の含有量は顔料と分散剤を合わせた固形分で2〜20質量%程度が好ましく、より好ましくは3〜15質量%である。
−水溶性溶剤−
本発明のインクは水を液媒体として使用するものであるが、インクの乾燥を防止する湿潤剤として、また、分散安定性の向上や、普通紙におけるカール防止の目的で下記の水溶性溶剤が使用される。これら水溶性溶剤は複数混合して使用してもよい。
水溶性溶剤の具体例としては、例えば以下のものが挙げられる。
グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプロピリデングリセロール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセロール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコール類;
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;
エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類;
2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミイダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物;
ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミド等のアミド類;
モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類;
ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類;
3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等である。
これら水溶性溶剤の中でも、特に3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、イソプロピリデングリセロール、N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド、N,N−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミドが好ましい。これらは普通紙におけるカールを防止するために優れた効果を得ることができる。
その他、本発明においては湿潤剤として糖を含有することができる。
糖類の例としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類(三糖類および四糖類を含む)および多糖類があげられ、好ましくはグルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、マルトトリオースなどがあげられる。ここで、多糖類とは広義の糖を意味し、α−シクロデキストリン、セルロースなど自然界に広く存在する物質を含む意味に用いることとする。
また、これらの糖類の誘導体としては、前記した糖類の還元糖、酸化糖、アミノ酸、チオ酸などがあげられる。特に糖アルコールが好ましく、具体例としてはマルチトール、ソルビットなどがあげられる。
顔料と湿潤剤の比は、ヘッドからのインク吐出安定性に非常に影響がある。顔料固形分が高いのに湿潤剤の配合量が少ないとノズルのインクメニスカス付近の水分蒸発が進み吐出不良をもたらす。湿潤剤の配合量はインク全体に対して、10〜70質量%が好ましく、より好ましくは20〜50質量%である。この範囲にあるインクは、乾燥性や保存試験や信頼性試験が非常に良好となる。
−浸透剤−
浸透剤をインクに添加することで、表面張力が低下し、ノズルへのインク充填性が向上し、吐出の安定性が向上することに加え、記録媒体にインク滴が着弾した後の記録媒体中への浸透が速くなるため、フェザリングやカラーブリードを軽減することができる。浸透剤としては界面活性剤や浸透性を有する溶剤などが用いられる。
界面活性剤は、親水基によりアニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤に大別され、疎水基によりフッ素系界面活性剤、アセチレン系界面活性剤等に大別することができる。
アニオン系界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩などが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオール、グリコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、アセチレングリコールなどが挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、パーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルアミンオキサイド、パーフルオロアルキルエーテル化合物等が挙げられ、下記構造式(5)で表されるフッ素系界面活性剤を特に有用に用いることができる。
Figure 2014031504
アセチレングリコール系の界面活性剤としては、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールなどのアセチレングリコール系(例えばエアープロダクツ社(米国)のサーフィノール104、82、465、485あるいはTGなど)をもちいることができるが、特にサーフィノール465、104やTGが良好な印字品質を示す。
浸透性のある溶剤としては、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールなどの炭素数8以上のポリオール、あるいはグリコールエーテルを用いることができる。
上記界面活性剤は、単独または二種以上を混合して用いることができる。本発明の好ましい態様によれば、インク全体に対する浸透剤の添加量は0.01質量%から5質量%の比率範囲で使用することが好ましく、より好ましくは0.03質量%から2質量%である。界面活性剤量が少ないと印字後のドットの広がりが悪く、ドット径が小さくなることで、ベタ画像の埋まりが悪くなり、画像濃度や彩度が低下してしまう。界面活性剤量が多すぎると泡立ちやすくなることで、ノズル内の流路を泡が塞ぐことで吐出しなくなるなどの問題が発生してしまう。
本発明の記録用インク組成物には必要に応じて、pH調整剤、防腐防黴剤、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤、コゲーション防止剤など従来より知られている添加剤を適宜選択し、加えることができる。
−pH調整剤−
pH調整剤を加えてアルカリ性に保つことで分散状態を安定化し、吐出を安定化することができる。また、pH11以上ではインクジェットのヘッドやインク供給ユニットを溶かし出す量が大きく、インクの変質や、漏洩、吐出不良等の問題が発生してしまう。pH調整剤を加えるのは、顔料を分散剤とともに水に混錬分散する際に加えておくほうが、混錬分散後、湿潤剤、浸透剤等の添加剤とともに加えるよりも望ましい。これは、pH調整剤によっては添加することで分散を破壊する場合もあるためである。
pH調整剤としては、アルコールアミン類、アルカリ金属水酸化物、アンモニウム水酸化物、ホスホニウム水酸化物、アルカリ金属炭酸塩を一種類以上含むものが好ましく、アルコールアミン類として、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール等がある。アルカリ金属元素の水酸化物としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等がある。アンモニウムの水酸化物としては、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物がある。アルカリ金属の炭酸塩としては、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。
−防腐防黴剤−
防腐防黴剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム等が本発明に使用できる。
−防錆剤−
防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト等がある。
−酸化防止剤−
前記酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、りん系酸化防止剤、などが挙げられる。
−紫外線吸収剤−
前記紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤、などが挙げられる。
−コゲーション防止剤−
本発明のインク組成物にはコゲーション防止剤を添加することができる。
コゲーションとは、ヒーターに電流を流して記録液を瞬間的に加熱し、記録液が発泡する力を利用して記録液を吐出するサーマル式ヘッドにおける不具合であり、記録液が熱せられる際に記録液成分に変質が起こり、ヒーターに変質物が付着する現象を言う。コゲーションが生じると、ヒーターによる加熱が正常に行われなくなり、吐出力が弱くなったり、最悪の場合記録液が吐出しないことが生じてしまう。そのため、コゲーションを防止すべく本発明のインク組成物にはコゲーション防止剤を添加することができる。
コゲーション防止剤としては、ポリリン酸、ポリアミノカルボン酸、アルドン酸、ヒドロキシカルボン酸、ポリオールリン酸エステル、及びこれらの塩、あるいは、アミノ基を有する酸及び/又はその塩、あるいは、メチル基又はメチレン基とカルボキシル基とを有する酸のアンモニウム塩、などが挙げられる。
−記録装置−
本発明のインク組成物は、インクジェット記録方式による各種記録装置、例えば、インクジェット記録用プリンター、ファクシミリ装置、複写装置、プリンター/ファックス/コピー複合機などに好適に使用することができる。
以下、実施例でも用いたインクジェット記録装置について概要を説明する。
図1に示すインクジェット記録装置は、装置本体(101)と、装置本体(101)に装着した用紙を装填するための給紙トレイ(102)と、装置本体(101)に装着され画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ(103)と、インクカートリッジ装填部(104)とを有する。インクカートリッジ装填部(104)の上面には、操作キーや表示器などの操作部(105)が配置されている。インクカートリッジ装填部(104)は、インクカートリッジ(200)の脱着を行うための開閉可能な前カバー(115)を有している。(111)は上カバー、(112)は前カバーの前面である。
装置本体(101)内には、図2に示すように、左右に横架したガイド部材であるガイドロッド(131)とステー(132)とで、キャリッジ(133)を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータによって移動走査する。
キャリッジ(133)には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個のインクジェット記録用ヘッドからなる記録ヘッド(134)の複数のインク吐出口を、主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド(134)を構成するインクジェット記録用ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、インクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどが使用できる。
例えば、サーマルヘッド等を用いてインク組成物に熱エネルギーを付与し、該熱エネルギーによりインク組成物に気泡を発生させ、該気泡の圧力により、該記録ヘッドのノズル孔からインク組成物を液滴として吐出噴射させることができる。また、圧電素子や、あるいは静電気力を利用して振動板を変形させ、その力学的エネルギーをインク組成物に作用させて液滴を吐出噴射し、インクジェット記録を行うことができる。
また、キャリッジ(133)には、記録ヘッド(134)に各色のインクを供給するための各色のサブタンク(135)を搭載している。サブタンク(135)には、インク供給チューブを介して、インクカートリッジ装填部(104)に装填された本発明のインクカートリッジ(200)から、本発明のインクセットに係るインクが供給されて補充される。
一方、給紙トレイ(102)の用紙積載部(圧板)(141)上に積載した用紙(142)を給紙するための給紙部として、用紙積載部(141)から用紙(142)を1枚ずつ分離給送する半月コロ〔給紙コロ(143)〕、及び給紙コロ(143)に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド(144)を備え、この分離パッド(144)は給紙コロ(143)側に付勢されている。
この給紙部から給紙された用紙(142)を記録ヘッド(134)の下方側で搬送するための搬送部として、用紙(142)を静電吸着して搬送するための搬送ベルト(151)と、給紙部からガイド(145)を介して送られる用紙(142)を搬送ベルト(151)との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ(152)と、略鉛直上方に送られる用紙(142)を略90°方向転換させて搬送ベルト(151)上に倣わせるための搬送ガイド(153)と、押さえ部材(154)で搬送ベルト(151)側に付勢された先端加圧コロ(155)とが備えられ、また、搬送ベルト(151)表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ(156)が備えられている。
搬送ベルト(151)は無端状ベルトであり、搬送ローラ(157)とテンションローラ(158)との間に張架されて、ベルト搬送方向に周回可能である。この搬送ベルト(151)は、例えば、抵抗制御を行っていない厚さ40μm程度の樹脂材、例えば、テトラフルオロエチレンとエチレンの共重合体(ETFE)で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)とを有している。搬送ベルト(151)の裏側には、記録ヘッド(134)による印写領域に対応してガイド部材(161)が配置されている。なお、記録ヘッド(134)で記録された用紙(142)を排紙するための排紙部として、搬送ベルト(151)から用紙(142)を分離するための分離爪(171)と、排紙ローラ(172)及び排紙コロ(173)とが備えられており、排紙ローラ(172)の下方に排紙トレイ(103)が配されている。
装置本体(101)の背面部には、両面給紙ユニット(181)が着脱自在に装着されている。両面給紙ユニット(181)は、搬送ベルト(151)の逆方向回転で戻される用紙(142)を取り込んで反転させて再度、カウンタローラ(152)と搬送ベルト(151)との間に給紙する。なお、両面給紙ユニット(181)の上面には手差し給紙部(182)が設けられている。
このインクジェット記録装置においては、給紙部から用紙(142)が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙(142)は、ガイド(145)で案内され、搬送ベルト(151)とカウンタローラ(152)との間に挟まれて搬送される。更に先端を搬送ガイド(153)で案内されて先端加圧コロ(155)で搬送ベルト(151)に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ(156)によって搬送ベルト(151)が帯電されており、用紙(142)は、搬送ベルト(151)に静電吸着されて搬送される。そこで、キャリッジ(133)を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド(134)を駆動することにより、停止している用紙(142)にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙(142)を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙(142)の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙(142)を排紙トレイ(103)に排紙する。
そして、サブタンク(135)内のインクの残量ニアーエンドが検知されると、インクカートリッジ(200)から所要量のインクがサブタンク(135)に補給される。
このインクジェット記録装置においては、本発明のインクカートリッジ(200)中のインクを使い切ったときには、インクカートリッジ(200)における筐体を分解して内部のインク袋だけを交換することができる。また、インクカートリッジ(200)は、縦置きで前面装填構成としても、安定したインクの供給を行うことができる。したがって、装置本体(101)の上方が塞がって設置されているような場合、例えば、ラック内に収納したり、あるいは装置本体(101)の上面に物が置かれているような場合でも、インクカートリッジ(200)の交換を容易に行うことができる。
なお、ここでは、キャリッジが走査するシリアル型(シャトル型)インクジェット記録装置に適用した例で説明したが、ライン型ヘッドを備えたライン型インクジェット記録装置にも同様に適用することができる。
−インクカートリッジ−
本発明のインク組成物は、容器に収容してインクカートリッジとして用いることができ、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材を付設してもよい。
容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを有するものなどが好適に挙げられる。
上記インクカートリッジについて、図3及び図4を参照して説明する。ここで、図3は、インクカートリッジのインク袋241の一例を示す概略図であり、図4は図3のインク袋241をカートリッジケース244内に収容したインクカートリッジ200を示す概略図である。
図3に示すように、インク注入口242からインクをインク袋241内に充填し、該インク袋中に残った空気を排気した後、該インク注入口242を融着により閉じる。使用時には、ゴム部材からなるインク排出口243に装置本体の針を刺して装置に供給する。インク袋241は、透気性のないアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成する。そして、図4に示すように、通常、プラスチック製のカートリッジケース244内に収容し、インクカートリッジ200として各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いる。
本発明のインク組成物を用いるインクカートリッジは、前述の本発明のインクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いることが特に好ましい。
本発明の記録物は、本発明のインク組成物を用いて記録が行われた記録物、および本発明のインクジェット記録方法によって記録が行われた記録物であり、普通紙だけでなく専用光沢紙やコート紙に対しても高発色で高光沢な画像を得ることができ、充分な耐光性を有する。
[実施例1]
<分散体1>
構造式(3)−1で表される分散剤をイオン交換水に溶解させ、構造式(1)−2で表される顔料Hostaperm Pink EB trans.(クラリアント・ジャパン(株)製)を加えて充分に湿潤したところで、超音波ホモジナイザーにより10分間プレ分散を行った後で、0.03mmのジルコニアビーズを用いたウルトラアスペックミルUAM015型(寿工業(株)製)に投入して2時間分散処理を行った。得られた分散体を1μmフィルターでろ過することで顔料濃度15質量%の分散体1を得た。
<インク処方>
分散体1 40.0質量部
グリセリン 20.0質量部
3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン 10.0質量部
N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド 10.0質量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量部
構造式(5)で表される界面活性剤 0.05質量部
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5質量部
プロキセルLV 0.1質量部
(アーチ・ケミカルズ・ジャパン製、防腐防黴剤)
イオン交換水 17.35質量部
分散体1以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作製した後、分散体1と混合し、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用インクを得た。
[実施例2]
<分散体2>
マイクロリアクターULREA(エム・テクニック(株)製)を用い、−20℃のメタノールを400ml/分の流量で回転円盤に挟まれた薄層リアクターに流し、構造式(1)−2で表される顔料CROMOPHTAL JET MAGENTA DMQ(BASFジャパン(株)製)30質量部を濃硫酸970質量部に溶解した25℃の溶解液を10ml/分の流量で同回転円盤に流し込むことで顔料粒子を析出させた。上記反応を5時間継続し、得られた顔料分散液を遠心分離機による濃縮とイオン交換水による希釈の操作を繰り返すことでpH=6前後に調整し、顔料濃度30質量%の顔料ペーストを得た。
次に、構造式(3)−2で表される分散剤6質量部をイオン交換水44質量部に溶解し、上記顔料ペースト50質量部を混合し、超音波ホモジナイザーで1時間処理した後、1μmのフィルターでろ過することで顔料濃度15質量%の分散体2を得た。
<インク処方>
分散体2 40.0質量部
グリセリン 20.0質量部
1,3−ブタンジオール 5.0質量部
イソプロピリデングリセロール 10.0質量部
N,N−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミド 5.0質量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量部
構造式(5)で表される界面活性剤 0.05質量部
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5質量部
プロキセルLV 0.1質量部
(アーチ・ケミカルズ・ジャパン製、防腐防黴剤)
イオン交換水 17.35質量部
分散体2以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作製した後、分散体2と混合し、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用インクを得た。
[実施例3]
<分散体3>
実施例1の顔料を構造式(1)−1と構造式(1)−2の混晶で表されるCROMOPHTAL JET MAGENTA 3BC(BASFジャパン(株)製)に、分散剤を構造式(3)−3で表される分散剤に、ウルトラアスペックミルUAM015型(寿工業(株)製)の分散処理時間を1時間に変えた以外は、実施例1と同様の方法を用いて顔料濃度15%の分散体3を得た。
<インク処方>
分散体3 40.0質量部
グリセリン 20.0質量部
エチレングリコールモノブチルエーテル 15.0質量部
2−ピロリドン 5.0質量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量部
エマルゲンLS−106 1.0質量部
(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、花王(株)製)
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5質量部
プロキセルLV 0.1質量部
(アーチ・ケミカルズ・ジャパン製、防腐防黴剤)
イオン交換水 16.4質量部
分散体3以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作製した後、分散体3と混合し、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用インクを得た。
[実施例4]
<分散体4>
実施例2の顔料を構造式(1)−1で表されるCINQUASIA Violet R RT−101−D(BASFジャパン(株)製)に、分散剤を構造式(2)−1で表される分散剤に変えた以外は、実施例2と同様の方法を用いて顔料濃度15%の分散体4を得た。
<インク処方>
分散体4 40.0質量部
グリセリン 20.0質量部
3−メチル−1,3−ブタンジオール 10.0質量部
3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン 5.0質量部
N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド 10.0質量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量部
エマルゲンLS−106 1.0質量部
(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、花王(株)製)
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5質量部
プロキセルLV 0.1質量部
(アーチ・ケミカルズ・ジャパン製、防腐防黴剤)
イオン交換水 11.4質量部
分散体4以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作製した後、分散体4と混合し、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用インクを得た。
[実施例5]
<分散体5>
実施例1の顔料を構造式(1)−1と構造式(1)−3の混晶で表されるCinquasia Magenta RT−355−D(BASFジャパン(株)製)に、分散剤を構造式(2)−2で表される分散剤に、ウルトラアスペックミルUAM015型(寿工業(株)製)の分散処理時間を1時間に変えた以外は、実施例1と同様の方法を用いて顔料濃度15%の分散体5を得た。
<インク処方>
分散体5 40.0質量部
グリセリン 20.0質量部
2−ピロリドン 5.0質量部
3−メチル−1,3−ブタンジオール 15.0質量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量部
構造式(5)で表される界面活性剤 0.05質量部
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5質量部
プロキセルLV 0.1質量部
(アーチ・ケミカルズ・ジャパン社製、防腐防黴剤)
イオン交換水 17.35質量部
分散体5以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作製した後、分散体5と混合し、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用インクを得た。
[実施例6]
<分散体6>
実施例1の顔料を構造式(1)−1で表される顔料CINQUASIA Violet R RT−101−D(BASFジャパン(株)製)に、分散剤を構造式(2)−3で表される分散剤に、ウルトラアスペックミルUAM015型(寿工業(株)製)の分散処理時間を1時間に変えた以外は、実施例1と同様の方法を用いて顔料濃度15%の分散体6を得た。
<インク処方>
分散体6 40.0質量部
グリセリン 20.0質量部
1,3−ブタンジオール 10.0質量部
3−メチル−1,3−ブタンジオール 10.0質量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量部
エマルゲンLS−106 1.0質量部
(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、花王(株)製)
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5質量部
プロキセルLV 0.1質量部
(アーチ・ケミカルズ・ジャパン製、防腐防黴剤)
イオン交換水 16.4質量部
分散体6以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作製した後、分散体6と混合し、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用インクを得た。
[実施例7]
<分散体7>
分散剤をEFKA−4520(変性ポリウレタン樹脂、分子量16000、エフカ・アディティブ・ジャパン(株)製)に、ウルトラアスペックミルUAM015型(寿工業(株)製)の分散処理時間を1時間に変えた以外は、実施例1と同様の材料と方法を用いて顔料濃度15%の分散体7を得た。
<インク処方>
分散体7 40.0質量部
グリセリン 20.0質量部
エチレングリコールモノブチルエーテル 10.0質量部
イソプロピリデングリセロール 5.0質量部
N,N−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミド 5.0質量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量部
構造式(5)で表される界面活性剤 0.05質量部
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5質量部
プロキセルLV 0.1質量部
(アーチ・ケミカルズ・ジャパン製、防腐防黴剤)
イオン交換水 17.35質量部
分散体7以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作製した後、分散体7と混合し、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用インクを得た。
[実施例8]
<分散体8>
分散剤を下記構造式(4)で表される分散剤に変更した以外は、実施例3と同様の材料と方法を用いて顔料濃度15%の分散体8を得た。
Figure 2014031504
<インク処方>
分散体8 40.0質量部
グリセリン 20.0質量部
1,3−ブタンジオール 20.0質量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量部
エマルゲンLS−106 1.0質量部
(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、花王(株)製)
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5質量部
プロキセルLV 0.1質量部
(アーチ・ケミカルズ・ジャパン製、防腐防黴剤)
イオン交換水 16.4質量部
分散体8以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作製した後、分散体8と混合し、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用インクを得た。
[実施例9]
<分散体9>
実施例7の分散剤を構造式(2)−4で表される分散剤に変えた以外は、実施例7と同様の方法を用いて顔料濃度15%の分散体9を得た。
<インク処方>
分散体9 40.0質量部
グリセリン 20.0質量部
イソプロピリデングリセロール 5.0質量部
N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド 10.0質量部
N,N−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミド 5.0質量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量部
構造式(5)で表される界面活性剤 0.05質量部
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5質量部
プロキセルLV 0.1質量部
(アーチ・ケミカルズ・ジャパン製、防腐防黴剤)
イオン交換水 17.35質量部
分散体9以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作製した後、分散体9と混合し、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用インクを得た。
[実施例10]
<分散体10>
実施例8の分散剤を構造式(2)−5で表される分散剤に変えた以外は、実施例8と同様の方法を用いて顔料濃度15%の分散体10を得た。
<インク処方>
分散体10 40.0質量部
グリセリン 20.0質量部
1,3−ブタンジオール 20.0質量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量部
エマルゲンLS−106 1.0質量部
(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、花王(株)製)
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5質量部
プロキセルLV 0.1質量部
(アーチ・ケミカルズ・ジャパン製、防腐防黴剤)
イオン交換水 16.4質量部
分散体10以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作製した後、分散体10と混合し、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用インクを得た。
[実施例11]
<分散体11>
実施例2の分散剤を構造式(3)−4で表される分散剤に変えた以外は、実施例2と同様の方法を用いて顔料濃度15%の分散体11を得た。
<インク処方>
分散体11 40.0質量部
グリセリン 20.0質量部
3−メチル−1,3−ブタンジオール 5.0質量部
3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン 10.0質量部
N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド 5.0質量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量部
エマルゲンLS−106 1.0質量部
(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、花王(株)製)
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5質量部
プロキセルLV 0.1質量部
(アーチ・ケミカルズ・ジャパン製、防腐防黴剤)
イオン交換水 16.4質量部
分散体11以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作製した後、分散体11と混合し、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用インクを得た。
[実施例12]
<分散体12>
実施例6の分散剤を構造式(3)−5で表される分散剤に変えた以外は、実施例6と同様の方法を用いて顔料濃度15%の分散体12を得た。
<インク処方>
分散体12 40.0質量部
グリセリン 20.0質量部
エチレングリコールモノブチルエーテル 10.0質量部
2−ピロリドン 5.0質量部
1,3−ブタンジオール 5.0質量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0質量部
構造式(5)で表される界面活性剤 0.05質量部
2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール 0.5質量部
プロキセルLV 0.1質量部
(アーチ・ケミカルズ・ジャパン製、防腐防黴剤)
イオン交換水 17.35質量部
分散体12以外の上記材料をイオン交換水に溶解してビヒクルを作製した後、分散体12と混合し、1μmのフィルターでろ過してインクジェット記録用インクを得た。
[比較例1]
<分散体13>
実施例8のウルトラアスペックミルUAM015型(寿工業(株)製)の分散処理時間を1時間から20分に変えた以外は、実施例8と同様の材料と方法を用いて顔料濃度15%の分散体13を得た。
<インク処方>
実施例8の分散体8を分散体13に変えた以外は、実施例8と同様の処方と方法を用いてインクジェット記録用インクを得た。
[比較例2]
<分散体14>
実施例2の超音波ホモジナイザー処理時間を1時間から2時間に変えた以外は、実施例2と同様の処方と方法を用いて分散体14を得た。
<インク処方>
実施例2の分散体2を分散体14に変えた以外は、実施例2と同様の処方と方法を用いてインクジェット記録用インクを得た。
[比較例3]
<分散体15>
実施例6の顔料を、構造式(1)−2で表される顔料レッドNo.81(大日精化工業(株)製)に変えた以外は、実施例6と同様の処方と方法を用いて分散体15を得た。
<インク処方>
実施例6の分散体6を分散体15に変えた以外は、実施例6と同様の処方と方法を用いてインクジェット記録用インクを得た。
[比較例4]
<分散体16>
実施例4の超音波ホモジナイザー処理時間を1時間から20分に変えた以外は、実施例4と同様の処方と方法を用いて分散体16を得た。
<インク処方>
実施例4の分散体4を分散体16に変えた以外は、実施例4と同様の処方と方法を用いてインクジェット記録用インクを得た。
[比較例5]
<分散体17>
実施例3のウルトラアスペックミルUAM015型(寿工業(株)製)の分散処理時間を1時間から20分に変えた以外は、実施例3と同様の材料と方法を用いて顔料濃度15%の分散体17を得た。
<インク処方>
実施例3の分散体3を分散体17に変えた以外は、実施例3と同様の処方と方法を用いてインクジェット記録用インクを得た。
[比較例6]
<顔料誘導体>
Hostaperm Pink EB trans. 60質量部
(クラリアント・ジャパン(株)製)
発煙硫酸(28重量%SO) 156質量部
濃硫酸(98重量%HSO) 624質量部
特開2007−169359の実施例1に記載の方法を用いて、上記発煙硫酸と上記濃硫酸を混合し、顔料Hostaperm Pink EB trans.を常温で攪拌しながら投入し、4時間攪拌した後、氷水1500質量部に注ぎ入れ、30分放置後、生成物をろ過して300質量部の純水で洗浄した。次に生成物を純水2000質量部に投入し、アンモニア水でpH7以上に調整した。ろ過を行いえられたウエット結晶を80℃で乾燥し、さらに純水による洗浄、ろ過、乾燥の工程を10回繰り返して、65質量部の顔料誘導体RS−Aを得た。次に、RS−Aと純水を混合し、透析モジュールを用いて透析を行い、顔料誘導体RS−Adを得た。
<分散体18>
Hostaperm Pink EB trans. 96質量部
(クラリアント・ジャパン(株)製)
RS−Ad(上記顔料をスルフォン化した顔料誘導体の透析物) 24質量部
トリエチレングリコール 180質量部
イオン交換水 700質量部
特開2007−169359の実施例18に記載の上記材料と方法を用いて、分散体18を得た。
<インク処方>
分散体18 41.7質量部
グリセリン 12.0質量部
エチレングリコール 2.8質量部
トリエタノールアミン 0.2質量部
イオン交換水 43.3質量部
特開2007−169359の実施例18に記載の上記材料と方法を用いて、インクジェット記録用インクを得た。
実施例、比較例で作製した分散体および記録用インクの評価項目、評価方法を以下に記載する。
(1)吸光度の測定
吸光度の測定には分光光度計(U−3310、日立製作所)を用い、リファレンスの石英ガラスセルには純水を入れ、分光光度計にセットした。本発明における顔料インクは顔料濃度が6%であり、原液の状態では濃度が高すぎて測定できないため、1200倍に純水で希釈してから分光光度計の光路長10mmの石英ガラス製セルに入れ、分光光度計にセットした。少なくとも可視光領域(340−800nm)を5nm刻み以下のサンプリング間隔でスキャンして、図5に示すような分光吸光スペクトルを得た。図5には実施例1のインクの分光吸光スペクトルを表示する。波長400nmから450nmにおける最小の吸光度X、波長500nmから550nmにおける最大ピークの吸光度Y、波長550nmから600nmにおける最大ピークの吸光度Zを読み取ることで、実施例1における値を求め、結果を表4掲載した。図6には、実施例1、2および比較例5の吸光スペクトルの例を掲載する。実施例1と同様の方法で、各実施例、及び比較例の吸光度X、Y、Z、およびX/Y、Z/Yを求めた結果を表4に掲載する。
(2)吐出安定性の評価
各実施例、及び比較例で作製した記録用インクを前述した図1、図2の構造のプリンターIPSiO GX e5500(リコー製)に充填してセットし、以下の方法で吐出安定性の評価を行った。
上記プリンターを用いて10分間連続印字を行ない、ヘッド面にインクが付着した状態で保湿キャップをしてプリンターを50℃60%RH環境下にて1ヶ月間放置した後、クリーニングを実施して放置前と同等に復帰させた。この後、以下の条件で間欠印写試験を行ない吐出安定性を評価した。
すなわち、以下の印刷パターンチャートを20枚連続で印字後、20分間印字を実施しない休止状態にし,これを50回繰り返し、累計で1000枚印写後、もう1枚同チャートを印写した時の5%チャートベタ部の筋,白抜け,噴射乱れの有無を目視にて以下の基準で評価した。なお、印刷パターンは、画像領域中、印字面積が、紙面全面積中、各色印字面積が5%であるチャートにおいて、各インクを100%dutyで印字した。印字条件は、記録密度は600×300dpi、ワンパス印字とした。評価基準を以下に示すが、ランク◎、○が許容範囲である。評価結果を表5に記載する。
[評価基準]
◎:ベタ部にスジ,白抜け,噴射乱れが無い
○:ベタ部にスジ,白抜け,噴射乱れが若干認められる
△:ベタ部にスジ,白抜け,噴射乱れが認められる
×:ベタ部全域にわたってスジ,白抜け,噴射乱れが認められる
(3)カールの測定
実施例、比較例で作製したインクジェット記録用インクを、前述した図1及び図2の構造のプリンターIPSiO GX e5500(リコー製)に充填してセットし、印刷試験用紙は下記の記録紙Aを使用して、記録密度600×300dpi、ワンパスでA4全面べた画像の印字を行った。インクの付着量は300〜340mg/A4に調整し、印字終了から10分後の画像を、印字面を下にして平らな机の上に置き、紙の端面と基準面との距離を、スケールを用いて測定した。紙の右端と左端での測定値を平均した値をカール量とした。下記の基準で評価した結果を、表5に記載する。◎及び○が許容範囲である。
[評価紙]
記録紙A:BP−PAPER GF−500(A4、キヤノン製)
[評価基準]
◎:5mm未満
○:5mm以上20mm未満
△:20mm以上50mm未満
×:両端が回り込んで紙が筒状になっている
(4)彩度測定
実施例および比較例における、インクジェット記録用インクを、リコー製インクジェットプリンターIPSiO GX e5500に充填し、ワンパスでベタ画像の印字を行った。印刷評価は下記記録紙A、B、Cを使用して印字乾燥後、明度を反射型カラー分光測色濃度計X−Rite938(X−Rite社製)で測定した。
得られたa、bの値から、彩度C=((a+(b1/2を算出し、標準色(Japan color ver.2)の彩度の値C =74.55との比率k=C/C を算出して、下の評価基準にしたがって評価した。結果を表5に示すが、ランク◎、○が許容範囲である。
[評価紙]
記録紙A:BP−PAPER GF−500(A4、キヤノン製)
記録紙B:ミラーコート・プラチナ(王子製紙製)
記録紙C:クリスピア(エプソン製)
[評価基準]
◎:k≧1.1
○:1.1>k≧1.0
△:1.0>k≧0.9
×:0.9>k
(5)光沢度(60°)の測定
実施例および比較例におけるインクジェット記録用インクを、リコー製インクジェットプリンターIPSiO GX e5500に充填し、ワンパスでベタ画像の印字を行った。印刷評価は下記記録紙B、Cを用い、印字乾燥後、60°光沢をBYK Gardner 4501(ビッグ・ガードナー社製)で測定した。0階調(印字していない記録メディア表面)の光沢度Gに対する0階調以外の各諧調における光沢度Xの差分ΔG=|G−G|を算出し、下の評価基準にしたがって評価した。結果を表5に示すが、ランク◎、○が許容範囲である。
[評価紙]
記録紙B:ミラーコート・プラチナ(王子製紙製)G=73.8
記録紙C:クリスピア(エプソン製)G=64.4
[評価基準]
◎:|ΔG|≦10
○:10<|ΔG|≦20
△:20<|ΔG|≦40
×:40<|ΔG|
(6)耐光性
実施例および比較例におけるインクジェット記録用インクを、リコー製インクジェットプリンターIPSiO GX e5500に充填し、ワンパスでベタ画像の印字を行った。印刷評価は下記記録紙Cを用い、印字乾燥後、キセノンフィードメーターによりブラックパネル温度63℃で24時間照射し、処理前後の画像濃度の変化を反射型カラー分光測色濃度計(X−Rite社製)で測定して、下記の式により退色率t(%)を求めた。
t(%)=[1−(処理後の画像濃度/処理前の画像濃度)]×100
結果を表5に示すが、ランク◎、○が許容範囲である。
[評価紙]
記録紙C:クリスピア(エプソン製)
[評価基準]
◎:t≦5%
○:5%<t≦10%
△:10%<t≦20%
×:20%<t
(7)顔料の分散粒子径(体積平均粒径)の測定
実施例、比較例で作製したインクジェット記録用インクの顔料の分散粒子径(体積平均粒径)の測定には、マイクロトラック社製のUPA−EX150を用いた。測定条件は、イオン交換水でインクを600倍に希釈して測定セルに投入し、25℃で60秒間の測定を行った。測定結果は表4に記載する。
Figure 2014031504
Figure 2014031504
Figure 2014031504
101 装置本体
102 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 インクカートリッジ装填部
105 操作部
111 上カバー
112 前カバーの前面
115 前カバー
131 ガイドロッド
132 ステー
133 キャリッジ
134 記録ヘッド
135 サブタンク
141 用紙載置部
142 用紙
143 給紙コロ
144 分離パッド
145 ガイド
151 搬送ベルト
152 カウンタローラ
153 搬送ガイド
154 押さえ部材
155 先端加圧コロ
156 帯電ローラ
157 搬送ローラ
158 テンションローラ
161 ガイド部材
171 分離爪
172 排紙ローラ
173 排紙コロ
181 両面給紙ユニット
182 手差し給紙部
200 インクカートリッジ
241 インク袋
242 インク注入口
243 インク排出口
244 カートリッジケース
特開2007−169359号公報 特開2007−238808号公報

Claims (8)

  1. 少なくとも、顔料粒子、分散剤、水溶性溶剤、及び水を含むインクジェット用インク組成物であって、
    前記顔料が下記構造式(1)で表され、
    該インク組成物の波長400nmから450nmにおける最小の吸光度をX、波長500nmから550nmにおける最大ピークの吸光度をY、波長550nmから600nmにおける最大ピークの吸光度をZとしたとき、下記の(式1)及び(式2)の関係が成り立つことを特徴とするインク組成物。
    (式1) 0.050≦X/Y≦0.120
    (式2) 0.700≦Z/Y≦1.050
    Figure 2014031504
    ただし、Rは、水素、炭素数1から3のアルキル基、及び塩素からなる群より選択される基を表す。
  2. 前記分散剤が、下記構造式(2)で表されることを特徴とする請求項1に記載のインク組成物。
    − O − B [構造式(2)]
    ただし、構造式(2)の式中、Aは炭素数8〜12の分岐してもよいアルキル基、β−ナフチル基、スチレン化フェノール基、及びジスチレン化フェノール基からなる群より選択される基を表し、BはCOOM、SO、及びPO からなる群より選択される基を表し、MはNa、K、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、及びエタノールアミンからなる群より選択される基を表す。
  3. 前記分散剤が、下記構造式(3)で表されることを特徴とする請求項1に記載のインク組成物。
    Figure 2014031504
    ただし、構造式(3)において、p、q、及びrはそれぞれ5〜50の自然数を表し、BはCOOM、SO、及びPO からなる群より選択される基を表し、MはNa、K、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、及びエタノールアミンからなる群より選択される基を表す。
    また、R1は下記のポリシロキサン構造を表す。
    Figure 2014031504
    ただし、構造式R1において、R2は水酸基、メトキシ基、及びエトキシ基からなる群より選択されるいずれかの基を表し、R3はメチル基、エチル基、ヘキシル基、ヒドロキシメチル基、及びヒドロキシエチル基からなる群より選択されるいずれかの基を表し、mは1〜10の自然数を表す。
  4. 前記水溶性溶剤が、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン、イソプロピリデングリセロール、N,N−ジメチル−β−メトキシプロピオンアミド、及びN,N−ジメチル−β−ブトキシプロピオンアミドからなる群より選択されるいずれか、または2つ以上を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインク組成物。
  5. インクに熱エネルギーを作用させて請求項1〜4のいずれかに記載のインク組成物の吐出を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
  6. インクに力学的エネルギーを作用させて請求項1〜4のいずれかに記載のインク組成物の吐出を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載のインク組成物を用いて記録が行われたことを特徴とする記録物。
  8. 請求項5又は6に記載のインクジェット記録方法によって記録が行われたことを特徴とする記録物。
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