図1は、本発明が適用された電気自動車充電システムの構成を示す図である。本実施例の遊技用システムは、図1に示すように、遊技場に設置された遊技機であるカードリーダ式パチンコ機2(以下、パチンコ機2と略称する)に1対1に対応して設けられ、該パチンコ機2において使用される遊技媒体であるパチンコ玉の貸出等の各種の処理を行うカードユニット3(遊技場装置)と、該パチンコ機2に1対1に対応して設けられた呼出ランプ4と、遊技場に設置されている各カードユニット3とデータ通信可能に接続されて、遊技場において会員登録した会員来場者の管理を行う会員管理コンピュータ120と、電気自動車1の充電を行うことができる複数の充電スタンド5(充電装置)と、各充電スタンド5を制御する充電制御装置110と、店舗内スピーカ8及び遊技場の店員が使用するインカム9を制御する放送装置10(報知手段、第2報知手段)と、から主に構成されている。
また、遊技場に設置されているパチンコ機2、カードユニット3、呼出ランプ4、充電制御装置110、並びに放送装置10は、会員管理コンピュータ120と双方向のデータ通信可能に接続されている。尚、各充電スタンド5は、充電制御装置110を介して会員管理コンピュータ120と双方向のデータ通信可能に接続されている。
また、特に図示はしないが、遊技場には、システムコントローラが設けられており、このシステムコントローラがカード管理会社に設置されたカード管理サーバに接続されており、該カード管理サーバにおいて、遊技場のカードユニット3にて使用されるビジターカードや会員カード(識別媒体)のプリペイド残額等が集中管理されるようになっている。更に、カードユニット3と対応するパチンコ機2(賞球制御基板)とは、パチンコ玉の貸出に伴う各種の信号を入出力するために、直接接続されている。
尚、遊技場には、システムコントローラ(図示略)以外にも、特に図示しないが、当該遊技場に設置されている各パチンコ機2の台データ情報等を収集、管理するためのホールコンピュータ(図示略)が設置されており、これらホールコンピュータも、各カードユニット3にデータ通信可能に接続されている。
本実施例のカードユニット3において使用される会員カード並びにビジターカードには、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実施するとともに、外部のリーダライタ装置との非接触通信を実施する制御部とを有するICチップを有する非接触ICカードを使用しており、これら会員カードやビジターカードのICチップには、該会員カードやビジターカードを個々に識別可能な識別情報であるカードIDが書き換え不能に予め記憶されている。尚、ビジターカードについては、これらカードIDに加えて、プリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データ等の各種データが書き換え可能に記憶されている。尚、本実施例のビジターカードは、遊技場内に設置された図示しない発行機において、購入、発行される。
また、本実施例のシステムコントローラ(図示略)は、当該遊技場において使用される会員カード若しくはビジターカードに記憶されている、各カードを個々に識別可能なカードIDに対応付けて、当該会員カードまたはビジターカードに残存するプリペイド残額を記憶するカード管理テーブル(図示略)を有しており、該カード管理テーブルにおいて各会員カード並びに各ビジターカードに残存するプリペイド残額が管理されており、これらプリペイド残額の照合が可能とされている。
また、本実施例の遊技場には、自動車1を用いて来場した来場者が駐車を行うための駐車場が設けられている。尚、本実施例では、遊技場(店舗用建物)に隣接した敷地に駐車場が設けられているが、遊技場から離れた敷地に設けられた駐車場であってもよい。更に、駐車場は1箇所に設けられる態様のみならず、複数箇所の敷地に分散されて設けられる駐車場であってもよい。また、本実施例の駐車場は屋外に設けられる平面駐車場のみならず、立体駐車場や地下駐車場や建物内に設けられる駐車場であってもよい。
本実施例の駐車場には、複数の駐車区画が設けられ、各駐車区画に対応して自動車が駐車できるようになっている。更に、これら各駐車区画のうち、一部の駐車区画に1対1に対応する数台(本実施例では5台)の充電スタンド5が設置されている。この充電スタンド5から延びる給電プラグを電気自動車1に接続することで、電気自動車1の充電が行えるようになっている。後述するように、遊技場に電気自動車1を利用して来場した来場者は、充電スタンド5を用いて電気自動車1の充電をしつつ、遊技場内のパチンコ機2で遊技を行えるようになっている。また、本実施例における電気自動車1は、バッテリ(二次電池)のみを用いて走行するものに限らず、プラグインハイブリットカーのように内燃機関と組み合わせたものであってもよく、充電スタンド5の給電プラグを接続して充電を行う電気自動車1であればいかなる態様であってもよい。
また、会員管理コンピュータ120の記憶装置には、来場者が充電スタンド5を利用している場合の充電状況を示す充電状況テーブル(図6(a)参照)と、充電スタンド5の使用状況を示す使用状況テーブル(図6(b)参照)と、遊技場の会員に関する情報を登録した会員情報テーブル(図6(c)参照)と、が記憶されている。尚、会員情報テーブル(顧客管理手段)には、図6(c)に示すように、当該遊技場において会員登録した会員来場者を識別可能な会員カードに記録される会員ID(顧客識別情報)に対応付けて、本人確認に使用される暗証番号と、各会員来場者の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所、電子メールアドレスからなる会員属性情報(会員情報)とが登録されている。
図6(a)に示すように、会員管理コンピュータ120(充電状況取得手段)の充電状況テーブルには、遊技場で会員登録を行った来場者が所持する会員カードの会員IDに対応付けて、来場者が会員カードを挿入したカードユニット3のカードユニットID、各来場者が利用している充電スタンド5の充電スタンドID、充電スタンド5における充電状況、充電スタンド5の利用の予約状況、及び該予約の予約受付時刻等のデータが登録されている。尚、充電状況テーブルにおいて、充電状況の項目には、「50%充電」や「98%充電」や「充電完了」などの電気自動車1に対する充電レベルが登録される(充電関連情報)。
図6(b)に示すように、会員管理コンピュータ120の使用状況テーブルには、各充電スタンド5の充電スタンドIDに対応付けて、該充電スタンド5に対応する駐車区画を示す駐車区画番号、及び該充電スタンド5の使用状況等のデータが登録されている。尚、使用状況テーブルにおいて、駐車区画番号の項目には、各駐車場区画の路面にペイントされた番号(本実施例では「1」〜「5」(図1参照))が登録されるとともに、使用状況の項目には、給電プラグが電気自動車1に接続されたままの状態になっている場合に「使用中」のデータが登録され、給電プラグが電気自動車1に接続されていない場合に「空き」のデータが登録される。
また、本実施例の各充電スタンド5は、遊技場にて会員登録を行った会員来場者のみが利用できるようになっており、各充電スタンド5には、会員カードを挿入して会員IDを取得するためのカードリーダライタ5aが設けられている(図1参照)。
次に、会員カードを充電スタンド5のカードリーダライタ5aに挿入し、該充電スタンド5を利用する場合の会員管理コンピュータ120と充電制御装置110と充電スタンド5との処理状況を図15を参照して説明する。
先ず、会員カードを所持する来場者が遊技場に電気自動車1で来場し、充電スタンド5が設けられた駐車区画に駐車を行う。そして、この来場者は、給電プラグを電気自動車1に接続するとともに、充電スタンド5に設けられたカードリーダライタ5a(図1参照)に会員カードを挿入する。充電スタンド5は、会員カードを受け付けると、該会員カードに記録された会員IDを読み出す。そして、読み出した会員IDを含む照合要求を充電制御装置110に送信する。照合要求を受信した充電制御装置110は、該照合要求を会員管理コンピュータ120に送信する。
また、会員管理コンピュータ120は、照合要求の受信に応じて会員情報テーブルを参照し(図6(c)参照)、受信した照合要求に含まれる会員IDが登録されているか否かを判定して判定結果を充電制御装置110に返信する(顧客判定手段)。そして、判定結果を受信した充電制御装置110は、該判定結果を充電スタンド5に送信する。
更に、判定結果を受信した充電スタンド5は、該判定結果を参照し、受付けた会員カードの会員IDが会員管理コンピュータ120に登録されて無いものであれば、会員カードを返却する。尚、充電スタンド5はカードを返却する際に、会員カードが当該遊技場にて利用できないものである旨を自動音声等で来場者に伝えるようにしてもよい。また、判定結果を参照し、受付けた会員カードの会員IDが会員管理コンピュータ120に登録されているものであれば、給電プラグに接続された電気自動車1に対して充電を開始する。
そして、充電スタンド5は、受付けた会員カードの会員IDと当該充電スタンド5の充電スタンドIDとを対応づけて充電を開始した旨を通知する充電開始通知を充電制御装置110に送信する。その後、充電スタンド5は会員カードを返却する。尚、充電スタンド5はカードを返却する際に、充電が完了した時点でその旨をカードユニット3にて報知することを自動音声等で来場者に伝えるようにしてもよい。
また、充電スタンド5から充電開始通知を受信した充電制御装置110は、該充電開始通知を会員管理コンピュータ120に送信する。そして、該充電開始通知を受信した会員管理コンピュータ120は、充電開始通知に含まれる会員IDと充電スタンドIDとを対応付けて充電状況テーブルに登録する(図6(a)参照)(充電利用者記憶手段)。更に、会員管理コンピュータ120は、使用状況テーブルを参照し(図6(b)参照)、充電開始通知に含まれる充電スタンドIDに対応する使用状況の項目に「使用中」のデータを登録する。
尚、前述の充電スタンド5において会員カードを受付ける際に、本人確認用の暗証番号の入力を求めるようにし、該入力された暗証番号を前述の照合要求に含めて送信し、会員管理コンピュータ120にて会員情報テーブル(図6(c)参照)に登録されている暗証番号と一致するか否かの照合を行うようにしてもよい。
尚、充電スタンド5は、一定時間毎に会員IDと充電スタンドIDと該充電スタンドIDに対応する充電スタンド5にて充電を行っている電気自動車1の充電状況とを対応付けた充電状況情報(充電関連情報)を充電制御装置110に送信するようになっている。また、該充電状況情報を受信した充電制御装置110は、該充電状況情報を会員管理コンピュータ120に送信する。そして、該充電状況情報を受信した会員管理コンピュータ120は、充電状況情報に含まれる会員ID及び充電スタンドIDを参照し、充電状況テーブルにおける当該会員ID及び充電スタンドIDに対応付けられた充電状況の項目を更新する(図6(a)参照)。
尚、会員管理コンピュータ120は、受信した充電状況情報に含まれる充電状況が電気自動車1の充電レベルが100%である場合に、充電状況テーブルにおける充電状況の項目に「充電完了」のデータを登録する。更に、会員管理コンピュータ120は、充電状況情報を受信して充電状況テーブルを更新した際に、該充電状況テーブルにおける充電状況の項目に「充電完了」のデータが登録されたときに、後述する充電完了報知処理を実施する(図9参照)。
また、充電スタンド5は、充電完了後に給電プラグと電気自動車1との接続が解除されて所定時間経過後に、充電スタンドIDと該充電スタンド5において新たな充電が実施可能になったことを示す空き通知を充電制御装置110に送信するようになっている。尚、当該所定時間経過後とは、給電プラグと電気自動車1との接続が解除された電気自動車1が所有車の運転により駐車区画から離れる程度の時間を想定して設定しておく。また、前記空き通知を受信した充電制御装置110は、該空き通知を会員管理コンピュータ120に送信する。そして、該空き通知を受信した会員管理コンピュータ120は、空き通知に含まれる充電スタンドIDを参照し、充電状況テーブルにおける当該充電スタンドIDに対応付けられた全ての項目のデータを削除するとともに、使用状況テーブルにおける当該充電スタンドIDに対応付けられた使用状況の項目に「空き」のデータを登録する(図6(b)参照)。
更に、会員管理コンピュータ120は、空き通知を受信した際に、充電状況テーブルを参照し(図6(a)参照)、該充電状況テーブルの予約状況の項目に「予約中」のデータがある場合に、後述する充電予約報知処理を実施する(図11参照)。
ここで、本実施例に用いた遊技機であるパチンコ機2について簡単に説明すると、図2に示すように、該パチンコ機2は、遊技媒体であるパチンコ玉をパチンコ機2に遊技領域に発射して遊技を行うことで、特別図柄や飾り図柄の可変表示を行う可変表示装置において可変表示が実行されて可変表示結果として大当り図柄が表示されることで、遊技者(来場者)が多くのパチンコ玉を獲得可能な大当り状態に制御されるとともに、該大当りとなる確率が通常の遊技状態(通常状態)よりも高い確変状態や、パチンコ機2に設けられている、前記した特別図柄や飾り図柄とは異なる普通図柄の可変表示を行う普通図柄可変表示装置の表示結果が当り図柄となることでパチンコ玉が入賞しやすい状態に制御される可変入賞装置が、普通図柄の可変表示時間が短縮される等によって、通常状態よりも高頻度にて入賞しやすい状態に制御される時短状態等が発生する通常のパチンコ機であり、該パチンコ機2には、各種遊技状態を示す各種信号を外部出力するための図示しない情報出力基板が搭載されており、該情報出力基板とカードユニット3とが、図示しない信号ケーブルを介して接続されており、情報出力基板からは、大当り状態であることを示す大当り中信号、確変状態中であることを示す確変中信号、時短状態中であることを示す時短中信号、可変表示装置において特別図柄や飾り図柄の可変表示結果を導出表示したことを示す始動信号、所定数(例えば10玉)のパチンコ玉を賞球として払い出したことを示す賞球信号からなる外部出力信号が、信号ケーブルを介してカードユニット3(外部入出力IF335)に出力される。
尚、信号ケーブルの一部は、パチンコ機2の下方に、パチンコ機2において遊技に使用されたパチンコ玉を計数するために設けられているアウト玉計数器26にも接続されており、アウト玉計数器26において所定球数(本実施例では10玉)のアウト玉(打込玉)数が計数される毎に所定時間幅のパルスとして出力されるアウト玉計数信号が、該信号ケーブルを介してカードユニット3(外部入出力IF335)に出力される。
尚、本実施例のカードユニット3は、前述したように、遊技者が獲得したパチンコ玉を計数する機能を有しないカードユニット3を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、パチンコ機2の下皿の下方に設けられた計数装置を有し、該計数装置において、対応するパチンコ機2で獲得されたパチンコ玉数を計数して、受付け中のビジターカードや会員カードに記憶することで、遊技者が、獲得したパチンコ玉を、遊技場内の所定位置に設けられた玉計数機(いわゆるジェットカウンタ)に運ぶ面倒を解消できるようにしたものであっても良い。
次いで、本発明の遊技用装置となる本実施例のカードユニット3について、図2〜図4に基づいて説明すると、該カードユニット3は、遊技場に設置された遊技機であるパチンコ機2に1対1に対応して設けられ、該対応するパチンコ機2と接続されており、カードユニット3と対応するパチンコ機2との間で、パチンコ玉の貸出に関する各種信号の入出力が可能とされている。
本実施例のカードユニット3の前面には、図2並びに図4に示すように、多機能ランプ301等の各種表示部と、紙幣を挿入するための紙幣挿入口302、装置前面より装置前方側に突出形成された突出部305、会員カードやビジターカードを挿入するためのカード挿入口309が設けられている。
カードユニット3の前面に設けられたカード挿入口309は、カードユニット3の下方位置に内蔵されるカードリーダライタ327(顧客識別情報取得手段)のカードスロット(図示略)に連設されており、このカード挿入口309を介してビジターカードや会員カードをカードスロットに挿入可能とされている。
カードユニット3の前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者と対向する面には、図2並びに図4に示すように、表示部312(報知手段、第1報知手段)と、メインメニュー画面を表示させるためのメニューボタン316と、台データを表示させるための台データボタン318と、会員カードを受付けた場合において、該会員カードの会員IDにより特定される貯蓄玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイボタン319と、再プレイボタン319の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部320とが設けられており、該表示部312の表面には、表示部312に表示された各表示項目を指触により入力可能とするための透明タッチパネル314(図3参照)が設けられている。
また、メニューボタン316が操作された場合には、表示部312には、メインメニュー(会員)が表示される。尚、挿入されているカードがビジターカードである場合、或いはいずれのカードも挿入されていない場合にメニューボタン316が操作された場合には、メインメニュー(会員)中の「貯玉」と「ポイント」の項目を含まないメインメニュー(ビジター)が表示部312に表示される。
また、このメインメニューには、駐車場の充電スタンド5の利用予約の登録を行うための「予約登録」の項目が表示され(図示略)、カードユニット3を用いて充電スタンド5の利用予約ができるようになっている。この「予約登録」の項目を選択入力すると、当該カードユニット3のカードユニットIDと会員カードの会員IDとを含む予約登録通知を会員管理コンピュータ120に送信する予約受付処理が実施される。カードユニット3から予約登録通知を受信した会員管理コンピュータ120は、予約登録通知に含まれる会員IDと当該カードユニット3のカードユニットIDとを対応付けて充電状況テーブルに登録するとともに、該登録した時刻を予約受付時刻に登録する(図6(a)参照)(予約登録記憶手段)。
尚、本実施例のカードユニット3では、後述するように、電気自動車1の充電が完了した際に、その旨をカードユニット3の表示部312を用いて報知できるようになっている(図4参照)。更に、電気自動車1の充電が完了して、その後に新たな充電が実施可能になった際に、その旨をカードユニット3の表示部312を用いて報知できるようになっている。
また、このメインメニューには、利用者が一時的に離席を行う際に使用する離席モードを実行するための「離席モード」の項目が表示される(図示略)。この「離席モード」の項目を選択入力すると、会員カードが排出されるとともに、「離席中」の表示を表示部312に表示し、かつ当該カードユニット3の操作が一時的にできなくなり、「離席モード」の項目を選択入力した際に用いた会員カードを再び挿入しないと、離席モードが解除されないようになっている。尚、この離席モードは、一定時間(20分程度)経過後に自動的に解除されるようになっている。
尚、本実施例では、カードユニット3が離席モードを実行しているときに、該カードユニット3に対応するパチンコ機2の操作は可能であるが、カードユニット3が離席モードを実行しているときに、当該カードユニット3の操作が一時的にできなくなるとともに、該カードユニット3に対応するパチンコ機2の操作も一時的にできなくなるようにしてもよい。
また、台データボタン318が操作された場合、或いは、メインメニューの「台データ」が選択操作された場合には、対応するパチンコ機2の台データが表示部312に表示される。尚、これら台データのうち、後述する遊技情報テーブルに記憶されていない各種情報は、ホールコンピュータから取得されて表示部312に表示される。
また、カードユニット3内の上部位置には、紙幣挿入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置略中央部に設けられている後述する制御ユニット328に出力する紙幣識別ユニット321が設けられており、該紙幣識別ユニット321にて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付が可能とされている(図3参照)。
この紙幣識別ユニット321の下方位置には、突出部305に臨むように、突出部305に設けられた表示部312の表示等に関する制御を行う表示制御基板329が配置されているとともに、該表示制御基板329に設けられたボードコネクタに、突出部305内部に格納され、表示部312を成す後述する液晶表示器313や各ボタンに対応するスイッチが実装されたユニット基板の接続端子部が接続されることで、該ユニット基板に実装されている各部が、電気的に表示制御基板329に接続されるようになっている。
図3は、本実施例のカードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、前述した紙幣識別ユニット321、カードリーダライタ327並びに表示制御基板329と、カードユニット3の各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット3の各種の機能を提供する制御ユニット328と、から主に構成されており、紙幣識別ユニット321、カードリーダライタ327及び表示制御基板329は制御ユニット328と接続されて各種データの送受が可能とされている。
制御ユニット328は、前述したようにパチンコ玉の貸出に伴う各種の信号の授受を、パチンコ機2に設けられている図示しない賞球制御基板との間において実施するために、パチンコ機2と直接接続されている。
本実施例の制御ユニット328は、制御プログラムを実行可能な中央演算処理回路(CPU)328aや、カードリーダライタ327に受付け中のビジターカードや会員カードのプリペイド残額や、該会員カードの所有者である会員遊技者の貯蓄玉数やポイント数や会員情報等の各種のデータを記憶可能なRAM328bや、制御プログラム等の各種のデータを記憶可能なROM328cや、その時点の時刻情報やカレンダ情報等を出力可能なリアルタイムクロック(RTC)328dを含み、RAM328bは図示しない電池によりバックアップされており、電源の供給が遮断されても、所定期間において記憶されているデータが保持される。
RAM328bに記憶されている本実施例のカードテーブルには、図5(a)に示すように、カードリーダライタ327に挿入されたビジターカードや会員カードから読み出したカードIDや会員ID(会員カードのみ)、カードID並びにプリペイド残額データに基づくプリペイド残額、会員IDから特定される貯蓄玉数(会員のみ)、会員IDから特定される来店ポイント数(会員のみ)が記憶されるようになっている。
また、RAM328bに記憶されている本実施例の遊技情報テーブルには、図5(b)に示すように、本日を含む3日間の遊技情報、つまり、本日データ、前日データ、前々日データが記憶されている。尚、前日データ、前々日データは、不揮発性メモリであるEEPROM328cにも記憶されているが、これら前日データ、前々日データを表示する際に、EEPROM328cから読み出すよりも高速に処理できるようにするために、本実施例では、予めEEPROM328cより読み出した前日データ、前々日データをRAM328bに記憶されている遊技情報テーブルに記憶しておくようにしている。
この本実施例の遊技情報テーブルには、対応するパチンコ機2から出力される大当り中信号、確変中信号、時短中信号の図示しない入力端子1〜3への入力状態に基づく現在の遊技状態(本日のみ)と、最新の遊技状態データ(左のビットから順に入力端子1〜入力端子3の入力状態、0:LOW/未接続、1:HIGH、本日のみ)並びに前回の遊技状態データ(最新の遊技状態データに更新される前の遊技状態データ、本日のみ)、営業開始時点からの総打込玉数、総賞球数、差玉数(総打込玉数−総賞球数)、総始動回数、大当り状態の発生が識別される毎にリセットされて大当りの発生後からの始動回数である当り後始動回数、営業開始時点からの大当りの発生回数である大当り回数、営業開始時点からの確変状態の発生回数である確変回数と、営業開始時点からの時短状態の発生回数である時短回数と、通常遊技状態において発生した大当りから次に通常遊技状態となるまでに発生した大当りの回数である連荘回数からなる遊技情報が格納されており、これら遊技情報は、入力端子に入力される大当り中信号、確変中信号、時短中信号、始動信号、賞球信号、アウト玉計数信号に基づいて最新の情報に更新される。
尚、本実施例では、これら対応する台の遊技情報(台データ)をカードユニット3において記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技情報(台データ)を全てホールコンピュータから取得するようにしてもよい。
また、これら遊技情報テーブルにおいて集計、管理されている本日の台データは、その先頭に台データを含む送信データ列であることを示す特定のデータヘッダと、当該カードユニット3のカードユニットIDと、対応するパチンコ機2の台番号とが付与された所定フォーマットの送信データ列として、当該遊技場内に設置された図示しないホールコンピュータからの送信要求の受信に応じて(遊技状態の変更時には、その時点で)送信されることで、該ホールコンピュータにおいて各パチンコ機2の台データが集中管理される。
また、RAM328bに記憶されている本実施例の会員遊技情報テーブルには、図5(c)に示すように、カードリーダライタ327に会員カードが挿入された時点からの遊技情報、つまり、該挿入された会員カードを所持する会員の遊技に関する遊技情報が集計される。
具体的には、会員が遊技を開始した開始時間(会員カードの受付け時刻)、会員が遊技を終了した終了時間(会員カードの返却時刻)、会員の遊技時間、会員が遊技を開始してからの始動回数、会員が遊技を開始してから発生した大当り回数、会員が遊技を開始してから発生した大当り回数、会員が遊技を開始してから発生した確変回数、会員が遊技を開始してから発生した打込玉数、会員が遊技を開始してから発生した賞球数、打込玉数と賞球数との差である差玉数、会員が遊技に使用した売上(使用)金額とが更新記憶されており、対応するパチンコ機2で遊技中の会員遊技者が遊技を開始してからの遊技情報(台データ)を把握できるようになっている。
制御ユニット328には、データ通信部334が設けられており、該データ通信部334を通じて、ビジターカードや会員カードに残存するプリペイド残額を管理する図示しないシステムコントローラや、各会員の貯蓄玉数やポイント数を管理する会員管理コンピュータ120や、各パチンコ機2の台データを管理する図示しないホールコンピュータ等とデータ通信可能に接続されており、受付けたビジターカードや会員カードに残存するプリペイド残額の照合等の処理をシステムコントローラとの間で実施可能とされ、受付けたカードが会員カードである場合に、該会員カードに記憶されている会員IDから特定される貯蓄玉数やポイント数を会員管理コンピュータ120から取得できるとともに、対応するパチンコ機2の台データをホールコンピュータから取得できるようになっている。
また、制御ユニット328には、外部入出力IF335が設けられており、該外部入出力IF335においてパチンコ玉の貸出に伴う各種の信号の授受が可能とされているともに、パチンコ機2やアウト玉計数器26から出力される各種信号が入力可能とされている。
カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カード並びにビジターカードに記録されているカードIDや、会員ID(会員カードのみ)、プリペイド残額データ等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行う。
また、制御ユニット328には、特に図示はしないが、対応するパチンコ機2の操作部に設けられた残額表示器や、貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付け中の会員カードやビジターカードを返却させる際に操作される返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されている。
制御ユニット328は、突出部305に設けられている再プレイボタン319の操作による表示制御基板329からの再プレイ操作情報や紙幣識別ユニット321による貨幣識別情報、並びにカードリーダライタ327からのカード挿入情報等を受けて、制御ユニット328に接続されている多機能ランプ内に設けられたフルカラーLED301a等の各LED、カードリーダライタ327、表示制御基板329の制御、残額表示器の表示制御等、全体の動作制御、並びにカード挿入口309に挿入された会員カードやビジターカードに対してシステムコントローラ(図示略)と連携して利用の可/不可を判別するカード受付け処理(図7)や、受付け中の会員カード或いはビジターカードから読み出したプリペイド残額データ、若しくはRAM328bに記憶されたプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額を使用した玉貸を行う貸出処理(図7)や、受付け中の会員カードやビジターカードに残存するプリペイド残額への貨幣投入による入金を行う入金処理(図7)や、返却ボタンの操作により受付け中の会員カードやビジターカードの返却・発行する返却・発行処理(図7)や、貯蓄玉数を用いた再プレイ処理(図7)や、メインメニューを表示部312に表示させるメニュー表示処理(図7)や、カードユニット3に対応するパチンコ機2にて遊技を行っている利用者に対して電気自動車1の充電が完了した旨を報知する完了報知実行処理や、当該カードユニット3に対応するパチンコ機2にて遊技を行っている利用者に対して電気自動車1の充電できるようになった旨を報知する予約報知実行処理や、充電スタンド5の利用の予約登録を行うための予約受付処理や、電気自動車1の充電が完了した旨を報知する際に対応するパチンコ機2が大当り中である場合に報知を一時的に待機する完了報知実行処理(図10)や、電気自動車1の充電できるようになった旨を報知する際にパチンコ機2が大当り中である場合に報知を一時的に待機する予約報知実行処理(図12)などの各種処理を実行する。
制御ユニット328に接続された表示制御基板329は、前記した表示部312を成す液晶表示器313や、透明タッチパネル314や、各種スイッチ類(メニューボタン316に対応するメニュースイッチ316a、台データボタン318に対応する台データスイッチ318a、再プレイボタン319に対応する再プレイスイッチ319a)や前述した再プレイ表示部320内に設けられたLED320a等の電子部品が接続されている。
本実施例の表示制御基板329には、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路(図示略)や、透明タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路(図示略)や、表示部312に表示する表示映像に関する処理を行うVDP(図示略)や、メニュー表示等に使用する画像データ等を記憶するVROM(図示略)や、表示部312に表示する表示データを一時記憶するVRAM(図示略)や、制御ユニット328から独立して、各種スイッチ類やタッチパネル等の入力に伴う判断や処理を処理プログラムに基づいて実施するサブマイコン(図示略)等が実装されている。
以下、本実施例のカードユニット3の制御ユニット328が実施する各処理の処理内容について説明していく。尚、以下の説明においては、ステップの表記を省略する場合がある。
まず、図7に示すように制御ユニット328は、カードユニット3への電源投入により起動されることで、ステップSa01の起動処理を実施して、対応するパチンコ機2の接続状況の確認や、システムコントローラ、会員管理コンピュータ、ホールコンピュータへの接続確認要求の送信、並びに該接続確認要求の送信に応じて返信される設定情報に基づく初期値の各設定データへの設定等を実施する。
そして、該起動処理の実施後においてステップSa02〜Sa07の処理を巡回実施することで、カード挿入口309へのカード挿入であるカード受付け(ステップSa02)、遊技者(会員遊技者またはビジター)による貸出ボタンの操作(ステップSa03)、紙幣挿入口302からの紙幣の投入による現金受付け(ステップSa04)、遊技者による返却ボタンの操作(ステップSa05)、遊技者による再プレイボタン319の操作(ステップSa06)、メニューボタン316の操作(ステップSa07)、を検知する待機状態となる。
これらの待機状態において、ビジター遊技者や会員遊技者が、ビジターカードや会員カードをカード挿入口309に挿入した場合には、該カードの挿入に伴う挿入検知情報が内部カードリーダライタ327から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、ステップSa02においてカード受付け有りと判断してステップSa08に進み、図8のカード受付け処理を実施する。
図7に示すSa08のカード受付け処理について詳述する。図8に示すように、カード受付け処理においては、まず、既に内部カードリーダライタ327に受付け中の会員カードまたはビジターカードが存在するか否かを判定し(Sb01)、受付け中の会員カードまたはビジターカードが存在する場合には、Sb13のステップに進んで、内部カードリーダライタ327に排出指示を出力することで、カード挿入口309に挿入されたビジターカード或いは会員カードを返却させて該カード受付け処理を終了する一方、受付け中のカードが存在しない場合には、Sb02のステップに進んで、カード挿入口309に挿入された会員カードまたはビジターカードの取り込み指示を内部カードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはビジターカードを内部カードリーダライタ327のカードスロット内に取り込んで、該会員カード或いはビジターカードに記憶されている記憶データ、具体的には、当該会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと会員ID(会員カードのみ)とプリペイド残額データ等を読み出す。
そして、Sb03のステップに進んで、Sb02にて受付けた会員カード又はビジターカードから読み出した(会員)カードIDとプリペイド残額データとカードユニットIDとを含む認証要求をシステムコントローラに送信し、システムコントローラからの認証結果を受信するカード認証処理を実施する。
この認証要求の受信に応じてシステムコントローラは、受信した認証要求に含まれる(会員)カードIDが、図示しないカード管理テーブルに存在するか否かを判定し、存在する場合には、該(会員)カードIDに対応付けて該カード管理テーブルに記憶、管理されているプリペイド残額が、該受信した認証要求に含まれるプリペイド残額データ、すなわち、受付けた会員カード或いはビジターカードから読み出したプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額に一致するか否かを判定し、一致することを条件に、認証結果として「認証OK」を返信するとともに、プリペイド残額が一致しない場合には「認証NG」を返信する。
システムコントローラから返信された認証結果が「認証NG」である場合には、Sb04からSb13のステップに進んで、受付けた会員カード或いはビジターカードの排出指示を内部カードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード或いはビジターカードを返却させてカード受付け処理を終了する一方、返信された認証結果が「認証OK」である場合には、Sb04からSb05のステップに進む。
そして、受付けた会員カードから読み出した会員IDとプリペイド残額、又はビジターカードから読み出したカードIDとプリペイド残額とを、図5(a)に示すカードテーブルのカードIDと会員ID(会員カードのみ)とプリペイド残額の各項目に格納するとともに(ステップSb05)、格納したプリペイド残額を、残額表示器に表示する(ステップSb06)。
そして、Sb07のステップに進んで、カードテーブルの会員IDの項目に会員IDが格納されているか否かを判定して、会員IDが格納されていない場合、つまり受付けたカードがビジターカードである場合には該カード受付け処理を終了して、Sa02〜Sa07(図7参照)の待機状態に戻る一方、会員IDが格納されている場合には、ステップSb08に進んで、受付けた会員カードを所有する会員遊技者の会員情報を会員管理コンピュータ120から取得する会員情報取得処理を実施するとともに、ステップSb09に進んで、図5(c)の会員遊技情報テーブルをリセットして、該リセットした会員遊技情報テーブルにおける当該会員の遊技情報の集計を開始した後、Sb09からSb10のステップに進む。
そして、Sb10のステップに進んで、会員管理コンピュータ120に対して、受付けた会員カードの会員IDと当該カードユニット3のカードユニットIDとを含む会員カード受付通知を送信する。該会員カード受付通知を受信した会員管理コンピュータ120は、会員カード受付通知に含まれる会員IDを参照し、該会員IDが充電状況テーブル(図6(a)参照)に登録されているか否かを判定する。そして、会員管理コンピュータ120は、充電状況テーブルに会員IDが登録されていない場合には、会員カード受付通知を受信した旨を示す受信完了通知をカードユニット3に返信する。
また、会員管理コンピュータ120は、充電状況テーブルに会員IDが登録されている場合には、該会員IDに対応付けてカードユニット3のカードユニットIDの項目に、受信した会員カード受付通知に含まれるカードユニット3のカードユニットIDを登録する(遊技用装置記憶手段)。
更に、会員管理コンピュータ120は、当該会員IDに対応付けて登録されている充電状況の項目を参照して(報知対象記憶手段)、該充電状況に「充電完了」のデータが登録されているか否かを判定する。そして、会員管理コンピュータ120は、該充電状況の項目に「充電完了」のデータが登録されていない場合には、会員カード受付通知を受信した旨を示す受信完了通知をカードユニット3に返信する。また、会員管理コンピュータ120は、該充電状況の項目に「充電完了」のデータが登録されている場合には、充電スタンド5において充電が完了した旨を示す充電完了通知をカードユニット3に返信する。
そして、ステップSb11において、カードユニット3は、会員管理コンピュータ120から通知が充電完了通知か否かを判定して(対象者判定手段)、充電完了通知でない場合、つまり前述の受信完了通知である場合には該カード受付け処理を終了して、Sa02〜Sa07(図7参照)の待機状態に戻る一方、充電完了通知である場合にはSb12に進んで、電気自動車1の充電が完了した旨をカードユニット3の表示部312を用いて報知し(図4参照)、該カード受付け処理を終了して、Sa02〜Sa07の待機状態に戻る。
尚、前述の会員管理コンピュータ120は、充電完了通知を生成する際に、充電状況テーブル(図6(a)参照)に会員IDに対応付けて登録されている充電スタンドIDを抽出し、該抽出した充電スタンドIDに対応付けて使用状況テーブル(図6(b)参照)に登録されている駐車区画番号を抽出する。そして、該抽出した駐車区画番号を充電完了通知に含めて送信し、該充電完了通知を受信したカードユニット3は、充電完了通知に含まれる駐車区画番号を参照し、前述のカードユニット3の表示部312に表示される報知画面を生成する。該報知画面には、例えば、1番の駐車区画の充電スタンド5にて充電が完了した場合には、「1番の駐車区画をご利用のお客様、お車の充電が完了しました。」等の駐車区画を指示する表示がなされる(図4参照)。
そして、図7に示すように、プリペイド残額が残額表示器に表示されているステップSa02〜Sa07の待機状態において、遊技者が、貸出ボタンの操作を実施した場合には、制御ユニット328は、Sa03のステップにおいて貸出操作が有りと判断してステップSa09に進み、貸出処理を実施する。
この貸出処理においては、まず、挿入された会員カード或いはビジターカードから読み出してカードテーブルに記憶したプリペイド残額、或いは後述する入金処理にてカードテーブルに記憶したプリペイド残額が、本実施例における使用単位額となる100円であるか否かを判定し、プリペイド残額が100円未満である場合には該判定において「Yes」と判定されて、該貸出処理を終了してステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、プリペイド残額が100円以上である場合には、プリペイド残額(表示金額)が本実施例において貸出処理の払出単位金額として設定されている500円であるか否かを判定する。尚、以下の説明においても、残額表示器に表示されているプリペイド残額とは、カードテーブルのプリペイド残額の項目に格納されている金額を示す。
プリペイド残額が500円以上である場合には、払出金額玉貸処理を実施する一方、500円未満である場合には、表示金額玉貸処理を実施する。
この払出金額玉貸処理においては、払出金額となる500円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、500円分に相当する125玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、残額表示器に表示されているプリペイド残額から、500円を減算更新するとともに、カードテーブルのプリペイド残額並びに受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するときには該受付け中の会員カード或いはビジターカードに記憶されているプリペイド残額データを、500円を減算更新した新たなプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データに更新した後、システムコントローラに対して、当該カードユニット3に固有に付与されたカードユニットIDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと、使用金額とを含む貸出完了通知を送信して、システムコントローラのカード管理テーブルにて該(会員)カードIDに対応付けて記憶されているプリペイド残額から使用金額を減算更新させる。
そして、ビジターカードを受付け中であるか否かを判定し、ビジターカードを受付け中でない場合には該貸出処理を終了してステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、ビジターカードを受付け中である場合には、残額表示器に表示されている新たなプリペイド残額が0であるか否かを判定する。
そして、該判定においてプリペイド残額が0でない場合には、該貸出処理を終了してステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、プリペイド残額が0である場合には、当該プリペイド残額が0となったビジターカードをカードリーダライタ327の貯留部に回収して該貸出処理を終了し、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
一方、表示金額玉貸処理においては、残額表示器に表示されているプリペイド残額の内、使用単位額である100円に当該使用単位額である100円の整数倍の金額で最大の金額、例えば、プリペイド残額が450円であれば、単位額となる100円の整数倍の金額で最大の金額となる4倍に該当する400円に相当するパチンコ玉数の払出指示、具体的に本実施例においては、1玉のパチンコ玉の貸出単価が4円であるので、400円分に相当する100玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、残額表示器に表示されているプリペイド残額から、パチンコ玉の玉貸に使用した金額である400円を減算更新するとともに、カードテーブルのプリペイド残額データ、並びに受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するときには該受付け中の会員カード或いはビジターカードに記憶されているプリペイド残額データを、400円を減算更新した新たなプリペイド残額(例えば50円)を特定可能なプリペイド残額データに更新した後、システムコントローラに対して、当該カードユニット3に固有に付与されたカードユニットIDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDと、400円とを含む貸出完了通知を送信して、システムコントローラにて(会員)カードIDに対応付けてカード管理テーブルに記憶されているプリペイド残額から400円を減算更新させる。そして、払出金額玉貸処理と同じく、ビジターカードを受付け中であるか否かを判定し、ビジターカードを受付け中でない場合には該貸出処理を終了してステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、ビジターカードを受付け中である場合には、残額表示器に表示されている新たなプリペイド残額が0であるか否かを判定して、プリペイド残額が0である場合には、当該プリペイド残額が0となったビジターカードをカードリーダライタ327の貯留部に回収して該貸出処理を終了し、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
また、ステップSa02〜Sa07の待機状態において、遊技者が紙幣挿入口302から紙幣を投入した場合には、該紙幣の投入に伴う貨幣識別情報が紙幣識別ユニット321から制御ユニット328に出力されることで、制御ユニット328は、S4のステップにおいて紙幣の受付け有りと判断してステップSa10に進んで入金処理を実施する。
この入金処理においては、まず、入力された貨幣識別情報から投入された紙幣の投入金額を特定する。
そして、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するか否かを判定し、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在しない場合には、特定した投入金額を、カードテーブルのプリペイド残額(0円を含む)に加算更新した後、該加算更新した入金金額(投入金額に同じ)と当該カードユニット3のカードユニットIDとを含む入金通知をシステムコントローラに送信したのち、残額表示器に表示されているプリペイド残額を、カードテーブルのプリペイド残額に記憶されている加算更新後の新たな金額に更新表示して、該入金処理を終了してSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
つまり、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在しない場合には、投入金額に相当するプリペイド残額がカードテーブルに記憶されることで、該プリペイド残額を遊技に使用できるようになる。尚、これらプリペイド残額が残っている状態で遊技を終了する場合には、後述するように、該残存しているプリペイド残額が記録されたビジターカードが発行される。
一方、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在する場合には、特定した投入金額を、受付け中の会員カード或いはビジターカード(並びにカードテーブル)に記憶されているプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額に加算して、該プリペイド残額データを加算後の新たなプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データに更新した後、該入金金額(投入金額に同じ)と当該カードユニット3のカードユニットIDと、受付け中の会員カード或いはビジターカードの(会員)カードIDとを含むカード入金通知をシステムコントローラに送信して、該システムコントローラのカード管理テーブルにおいて該(会員)カードIDに対応して記憶されているプリペイド残額に該入金金額を加算更新させたのち、残額表示器に表示されているプリペイド残額を、カードテーブル(受付け中の会員カード或いはビジターカード)のプリペイド残額に記憶されている加算更新後の新たな金額に更新表示して、該入金処理を終了してステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
尚、本実施例では、入金処理を、加算更新前のプリペイド残額に依存することなく、実施できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら入金処理を、加算更新前のプリペイド残額が所定金額、例えば1000円以下となった場合にのみ、実施できるようにして、プリペイド残額が不必要に大きくなることで、該大きなプリペイド残額のビジターカードを紛失する等の遊技者の不利益や、遊技への過度ののめり込みを防止できるようにしても良い。
また、ステップSa02〜Sa07の待機状態において、遊技者が返却ボタンの操作を実施することで返却ボタンスイッチからの信号が制御ユニット328に入力された場合には、制御ユニット328は、ステップSa05において返却操作有りと判断してステップSa11に進み、返却・発行処理を実施する。
この返却・発行処理においては、まず、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するか否かを判定し、存在しない場合には誤操作と判定して当該処理を終了し、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
一方、存在する場合には、排出指示をカードリーダライタ327に出力することで、該カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードを、排出させて返却した後、該返却したカードが会員カードであるか否かを、カードテーブルに会員IDが記憶されているか否かにより判定する。
返却したカードがビジターカードである場合には、該返却したビジターカードのカードIDと当該カードユニット3のカードユニットIDとを含む返却通知をシステムコントローラに送信して、カードIDから特定されるビジターカードが返却されたことをシステムコントローラに通知するとともに、該返却・発行処理を終了し、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
また、返却したカードが会員カードである場合には、該返却した会員カードの会員カードID(システムコントローラの場合)または会員ID(会員管理コンピュータの場合)と当該カードユニット3のカードユニットIDとを含む返却通知をシステムコントローラ並びに会員管理コンピュータに送信して、当該会員カードが返却されたことを通知するとともに、該返却・発行処理を終了し、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。尚、貯蓄玉数を使用するときにセットされる暗証暗号が照合済みである旨を示す照合済みフラグ等がセットされている場合には、該照合済みフラグが会員カードの返却とともにリセットされる。更に尚、カードユニット3から返却通知を受信した会員管理コンピュータ120は、該返却通知に含まれる会員IDを参照し、充電状況テーブル(図6(a))の該会員IDに対応付けて記憶されているカードユニットIDを削除する。
一方、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在しない場合には、カードテーブルのプリペイド残額の項目に記憶されているプリペイド残額データから特定されるプリペイド残額、つまり、その時点で残額表示器に表示されているプリペイド残額が存在するか否かを判定し、プリペイド残額が存在しない場合、つまり、プリペイド残額が0円である場合には、該返却・発行処理を終了する一方、プリペイド残額が存在する、つまり0円ではない場合には、カードリーダライタ327の貯留部に貯留されているビジターカードを、カードリーダライタ327のカードスロットの読み出し位置まで移動させて、該発行に使用するビジターカードの記憶データ、具体的にはカードIDを読み出すとともに、カードテーブルのプリペイド残額の項目に記憶されているプリペイド残額データを該ビジターカードに書き込んで、プリペイド残額データを更新した後、当該ビジターカードをカード挿入口309から排出させて、その時点にて残額表示器に表示されているプリペイド残額を特定可能なプリペイド残額データが記憶されたビジターカードを遊技者に対して発行する。尚、貯留部に貯留されているビジターカードが存在しない場合には、表示部312にエラーを表示して、ビジターカードの挿入待ち状態となり、カード挿入口309から発行用のカードが挿入されることで、当該挿入されたビジターカードを発行に使用する。
そして、当該カードユニット3のカードユニットIDと、発行するビジターカードから読み出したカードIDと、該ビジターカードに書き込み記憶したプリペイド残額データを含む発行通知を、システムコントローラに送信することにより、該システムコントローラにて、該発行されたビジターカードのカードIDに対応付けてカード管理テーブルに記憶されているプリペイド残額が発行されたビジターカードに記憶されているプリペイド残額に更新されることで、該ビジターカードを他のカードユニット3において使用できるとともに、図示しない精算装置にて精算できるようになる。
尚、本実施例では、前述の貸出処理において、会員カード或いはビジターカードに記憶されたプリペイド残額データをプリペイド残額が玉貸に使用される毎に逐次更新することで、返却操作時にプリペイド残額データを更新することなく会員カードやビジターカードを返却するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらプリペイド残額が玉貸に使用される毎に会員カードやビジターカードのプリペイド残額データを更新せずに、カードテーブルのプリペイド残額の項目に記憶されているプリペイド残額データだけ更新しておいて、返却時においてその時点にてカードテーブルのプリペイド残額の項目に記憶されているプリペイド残額データをビジターカードのプリペイド残額データとして更新記憶して返却するようにしても良い。
また、前述したステップSa02〜Sa07の待機状態において、再プレイボタン319の操作を実施することで再プレイスイッチ319aからの信号の入力があった場合には、制御ユニット328は、ステップSa06において再プレイ動作または再プレイ操作有りと判断してステップSa12に進み、再プレイ処理を実施する。
この再プレイ処理においては、まず、遊技者が会員であるか否かを、カードテーブルに会員IDの記憶が有るか否かにより判定し、会員IDの記憶が無い場合(遊技者が会員でない場合)には、該再プレイ処理を終了する一方、会員IDの記憶が有る場合(遊技者が会員である場合)には、RAM328b内に記憶されている暗証番号の照合済みの有無を示す照合済みフラグが、照合済みを示す「1」であるか否かを判定し、「1」でない場合(照合済みでない場合)には、暗証番号を受付けるためのテンキー等を含む図示しない暗証番号受付け画面を表示部312に表示して、暗証番号の受付けを実施する。
そして、該暗証番号受付け画面にて受付けた暗証番号とカードユニットIDとカードテーブルに記憶されている会員IDとを含む貯蓄玉数出力要求を会員管理コンピュータに送信する。
この貯蓄玉数出力要求の受信に応じて会員管理コンピュータは、該会員管理コンピュータが有する会員情報テーブル(図示略)において受信した貯蓄玉数出力要求に含まれる会員IDに対応して記憶されている暗証番号と、受信した貯蓄玉数出力要求に含まれる暗証番号とを照合し、照合が一致したことを条件として、該会員IDに対応して会員情報テーブルに記憶されている貯蓄玉数を、貯蓄玉数出力要求の送信元のカードユニット3に対して返信する。尚、暗証番号が一致しない場合には、照合エラーが返信されることで、暗証番号が一致しない旨が表示部312に表示され、再プレイ処理が終了される。
このようにして会員管理コンピュータから取得された貯蓄玉数は、カードテーブルに格納されるとともに、照合済みフラグが照合済みを示す「1」に更新される。
このようにして照合済みフラグに「1」をセットした後、若しくは照合済みフラグに「1」がセットされていることを確認した後に、カードテーブルに記憶されている貯蓄玉数を表示部312に表示して、会員遊技者に該貯蓄玉数を報知した後、該貯蓄玉数が再プレイに設定されている再プレイ単位数、具体的に本実施例では、500円分に相当する125玉と、再プレイ手数料となる10玉との合計数である135玉以上存在するか否かを判定し、再プレイ単位数以上の貯蓄玉数が存在しない場合には、再プレイが不可である旨を示すメッセージを表示部312に表示した後、該再プレイ処理を終了する一方、再プレイ単位数以上の貯蓄玉数が存在する場合には、再プレイ表示部320(LED320a)を点灯して再プレイボタン319の操作が有効であることを会員に報知するとともに、表示制御基板329に対して、再プレイボタン319の操作を促すメッセージの表示要求を送信して、表示部312に再プレイボタン319の操作を促すメッセージを表示させた後、再プレイボタン319の操作待ち状態となる。
そして、所定時間内に再プレイボタン319の操作が無い場合には、該再プレイ処理を終了する一方、所定時間内に再プレイボタン319の操作が有った場合には、カードテーブルに記憶されている貯蓄玉数から、再プレイ単位数(135玉)を減算更新するとともに、再プレイ表示部320(LED320a)を消灯した後、再プレイ玉貸処理を実施する。この本実施例の再プレイ玉貸処理においては、再プレイ単位数(135玉)に対応するパチンコ玉数、具体的には、再プレイ単位数(135玉)から手数料を除いた125玉のパチンコ玉の払出指示を、対応するパチンコ機2に対して出力して該パチンコ玉数を払い出させる。
そして、該カードユニット3のカードユニットIDと、カードテーブルに記憶されている会員IDとを含む再プレイ完了通知を会員管理コンピュータに対して送信することで、該会員管理コンピュータの会員情報テーブルにおいて該会員IDに対応して記憶されている貯蓄玉数から再プレイ単位数(135玉)を減算更新させた後、該再プレイ処理を終了する。
また、ステップSa02〜Sa07の待機状態において、遊技者がメニューボタン316の操作を実施することでメニュースイッチ316aからの信号の入力があった場合には、制御ユニット328は、ステップSa07においてメニュー操作有りと判断してステップSa13に進み、メニュー表示処理を実施する。
このメニュー表示処理において制御ユニット328は、まず、カードテーブルに記憶されているデータに基づいて、対応するパチンコ機2で遊技中の遊技者が会員であるか否か(会員IDが記憶されているか否か)を判定し、遊技者が会員でない場合(会員IDが記憶されていない場合)には、会員固有のメニュー項目を含まない「台データ」、「ランキング」、「お知らせ」の各メニュー項目のみを含むビジターメインメニューを、ビジターメインメニュー表示指示を表示制御基板329に出力することにより、表示部312に表示させる一方、遊技者が会員である場合には、会員固有のメニュー項目である「ポイント表示」、「再プレイ」のメニュー項目と、RAM328b内に記憶されている当該会員の氏名を内在する歓迎メッセージを含む、会員メインメニューを、会員メインメニュー表示指示を表示制御基板329に出力することにより表示部312に表示させる。
これら表示部312に表示された各メニュー項目は、遊技者が選択操作可能とされており、所定時間内にいずれかのメニュー項目が選択されない場合には、メニュー表示終了指示を表示制御基板329に出力することでメインメニューの表示が終了されてステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る一方、所定時間内にいずれかのメニュー項目が選択された場合には、該選択されたメニュー項目に該当する処理を実行した後、ステップSa02〜Sa07の待機状態に戻る。
尚、メインメニュー中の「台データ」のメニューが選択された場合には、対応するパチンコ機2の台データ情報が表示される台データ表示処理が実施され、「ランキング」のメニューが選択された場合には、台データに基づく遊技場内のパチンコ機2のランキングがホールコンピュータから取得されて表示され、「お知らせ」のメニューが選択された場合には、お知らせ情報がホールコンピュータから取得されて表示され、「ポイント表示」のメニューが選択された場合には、受付け中の会員カードを所持する会員がその時点において獲得している来店ポイント数(カードテーブルに記憶されている来店ポイント数)が表示される。尚「再プレイ」メニューが選択された場合には、再プレイボタン319の操作と同じく、前述したステップSa12の再プレイ処理が実行される。
次に、会員管理コンピュータ120が実施する各処理に定期的に割り込んで実施される充電完了報知処理について説明する。図9に示すように、本実施例の充電完了報知処理では、先ず、ステップSc01において会員管理コンピュータ120は、充電状況テーブル(図6(a)参照)における充電状況の項目に「充電完了」のデータが登録されているか否か、つまり、充電が完了した充電スタンド5があるか否かを判定する。この判定の結果、充電が完了した充電スタンド5が無い場合には、充電完了報知処理を終了する一方、充電が完了した充電スタンドがある場合には、ステップSc02に進む。
そして、Sc02のステップに進んで、会員管理コンピュータ120は、充電状況テーブル(図6(a)参照)における充電状況の項目が「充電完了」となっている充電スタンドIDを参照し、当該充電完了した充電スタンド5の充電スタンドIDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDが登録されているか否かを判定する(ステップSc03)(遊技用装置特定手段)。この判定の結果、当該充電スタンドIDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDが登録されて無い場合には、ステップSc05に進む一方、当該充電スタンドIDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDが登録されている場合には、ステップSc04に進む。
そして、ステップSc05(第2報知指示送信手段)において、会員管理コンピュータ120は、店員に対して充電スタンド5にて電気自動車1の充電が完了した旨を報知し、充電完了報知処理を終了する。具体的には、会員管理コンピュータ120は、使用状況テーブル(図6(b)参照)に基づいて、充電が完了した充電スタンド5の充電スタンドIDに対応付けられた駐車区画番号を取得する。そして、会員管理コンピュータ120は、当該取得した駐車区画番号に基づいて「1番の駐車区画のお車の充電が完了しました。」等の充電完了の旨を伝える自動音声メッセージを生成する。
更に、会員管理コンピュータ120は、放送装置10に対して充電完了の旨を伝える報知を店員が使用するインカム9に対して実施するように報知指示を送信し(第2報知指示)、該報知指示を受信した放送装置10は、店員が使用するインカム9に対して充電完了の旨を伝える自動音声メッセージを送信する。この自動音声メッセージを聞いた店員は、店舗内スピーカ8等を用いて充電が完了した旨を充電スタンド5を利用する利用者(来場者)に対して報知する。
尚、店舗内スピーカ8等を用いて店員が利用者に対して報知する際には、駐車区画番号を通知することで、利用者は自分が利用している充電スタンド5において充電が完了した旨を知ることができる。また、店員は、利用者の名字を通知するようにしてもよい。その場合には、前述の会員管理コンピュータ120が自動音声メッセージを生成する際に、充電状況テーブル(図6(a)参照)に基づいて、充電が完了した充電スタンド5の充電スタンドIDに対応付けられた会員IDを取得するとともに、会員情報テーブル(図6(c)参照)に基づいて、該会員IDに対応付けられた名字を取得し、当該取得した名字に基づいて自動音声メッセージを生成するようにする。
尚、本実施例では、会員管理コンピュータ120が生成した充電完了の旨を伝える自動音声メッセージを、店員が使用するインカム9に通知するようになっているが、当該自動音声メッセージを、店舗内スピーカ8等を用いて直接遊技場内に放送するようにして、充電スタンド5を利用する利用者(来場者)に対して報知するようにしてもよい。
尚、本実施例では、ステップSc03の判定の結果、充電が完了した充電スタンド5の充電スタンドIDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDが登録されて無い場合に、ステップSc05に進むようになっているが、このステップSc05を省略して充電完了報知処理を終了するようにしてもよい。この場合には、前述のカードユニット3が実行するカード受付処理のステップSb11にて、カードユニット3が充電完了通知を受け取った場合に、電気自動車1の充電が完了した旨をカードユニット3の表示部312を用いて報知される(報知対象記憶手段)。
そして、ステップSc04において、会員管理コンピュータ120は、当該カードユニット3に対して完了報知実行処理を指示する完了報知指示を送信し(報知指示送信手段)、充電完了報知処理を終了する。尚、会員管理コンピュータ120は、完了報知指示を送信する際に、使用状況テーブル(図6(b)参照)に基づいて、充電が完了した充電スタンド5の充電スタンドIDに対応付けられた駐車区画番号を取得する。そして、会員管理コンピュータ120は、当該取得した駐車区画番号を完了報知指示に含めて送信する。当該完了報知指示を受信したカードユニット3は、後述する完了報知実行処理(図10参照)を実施する。
次に、会員管理コンピュータ120から前述の完了報知指示を受信したカードユニット3の制御ユニット328が実施する各処理に割り込んで実施される完了報知実行処理について説明する。先ず、前述の完了報知指示を受信したカードユニット3は、当該完了報知実行処理を実施中の旨を示す完了報知実行処理フラグを「0」から「1」に更新する。尚、カードユニット3が各処理を実行中において、この完了報知実行処理フラグが「0」の場合には、当該完了報知実行処理は実施されない一方、完了報知実行処理フラグが「1」の場合には、当該完了報知実行処理が割り込んで実施される。
図10に示すように、本実施例の完了報知実行処理では、先ず、ステップSd01においてカードユニット3は、遊技情報テーブル(図5(b)参照)に基づいて現在の遊技状態が大当り中か否かを判定する。この判定の結果、当該カードユニット3に対応するパチンコ機2の遊技状態が大当り中であれる場合には、完了報知実行処理を終了する。そして、大当りが終了するまで完了報知実行処理が繰り返し実施され、当該ステップSd01の判定が繰り返される。一方、当該カードユニット3の遊技状態が大当り中で無い場合には、ステップSd02に進む。
そして、ステップSd02に進んで、カードユニット3は、当該完了報知指示に含まれる駐車区画番号を参照し、前述のカードユニット3の表示部312に表示される充電完了の旨を伝える報知画面を生成する。そして、該報知画面を表示部312に表示することで、当該カードユニット3に対応するパチンコ機2にて遊技を行っている利用者に対して電気自動車1の充電が完了した旨を報知し(図4参照)、ステップSd03に進む。ステップSd03では、完了報知実行処理フラグを「1」から「0」にリセットし、完了報知実行処理を終了する。
尚、前述した充電完了の旨を伝える報知画面において、利用者に対して電気自動車1の移動を促す旨のメッセージ、例えば、「お車の移動をお願いします。」等のメッセージを加えることで(図4参照)、当該報知を受けた利用者が、充電スタンド5が設置された駐車区画から他の駐車区画に電気自動車1を移動させるようになり、他の来場者が充電スタンド5を速やかに利用できるようになる。更に尚、充電完了の旨を伝える手段は、報知画面の表示に限らず、自動音声等により充電完了の旨を伝える報知を実施してもよい。
次に、会員管理コンピュータ120が実施する各処理に定期的に割り込んで実施される充電予約報知処理について説明する。図11に示すように、本実施例の充電予約報知処理では、先ず、ステップSe01において会員管理コンピュータ120は、使用状況テーブル(図6(b)参照)における使用状況の項目に「空き」のデータが登録されているか否か、つまり、新たな充電を実施可能な充電スタンド5があるか否かを判定する。この判定の結果、新たな充電を実施可能な充電スタンド5が無い場合には、充電予約報知処理を終了する一方、新たな充電を実施可能な充電スタンドがある場合には、ステップSe02に進む。
そして、Se02のステップに進んで、会員管理コンピュータ120は、充電状況テーブル(図6(a)参照)における予約状況の項目が「予約中」となっている会員IDがあるか否かを判定し、「予約中」となっている会員IDがある場合には、予約受付時刻が最も早い時刻になっている会員IDを特定してステップSe03に進む一方、「予約中」となっている会員IDが無い場合には充電予約報知処理を終了する。そして、ステップSe03に進んだ場合、会員管理コンピュータ120は、ステップSe02にて特定した会員IDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDが登録されているか否かを判定する(予約遊技用装置特定手段)。この判定の結果、当該会員IDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDが登録されて無い場合には、ステップSe05に進む一方、当該会員IDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDが登録されている場合には、ステップSe04に進む。
そして、ステップSe05において、会員管理コンピュータ120は、店員に対して充電スタンド5にて新たに電気自動車1の充電が可能である旨を報知し、充電予約報知処理を終了する。具体的には、会員管理コンピュータ120は、使用状況テーブル(図6(b)参照)に基づいて、新たな充電を実施可能な充電スタンド5の充電スタンドIDに対応付けられた駐車区画番号を取得する。そして、会員管理コンピュータ120は、当該取得した駐車区画番号に基づいて「1番の駐車区画の充電スタンドにて充電が可能になりました。」等の充電スタンド5にて新たな充電を実施可能になった旨を伝える自動音声メッセージを生成する。
更に、会員管理コンピュータ120は、放送装置10に対して充電スタンド5にて新たに電気自動車1の充電が可能である旨を伝える報知を店員が使用するインカム9に対して実施するように報知指示を送信し、該報知指示を受信した放送装置10は、店員が使用するインカム9に対して充電スタンド5にて新たに電気自動車1の充電が可能である旨を伝える自動音声メッセージを送信する。この自動音声メッセージを聞いた店員は、店舗内スピーカ8等を用いて充電スタンド5にて新たに電気自動車1の充電が可能である旨を充電スタンド5を利用する利用者(来場者)に対して報知する。
尚、店舗内スピーカ8等を用いて店員が利用者に対して報知する際には、駐車区画番号を通知することで、予約登録を行った利用者は自分が充電スタンド5を用いて電気自動車1の充電を行えるようになった旨を知ることができる。また、店員は、利用者の名字を通知するようにしてもよい。その場合には、前述の会員管理コンピュータ120が自動音声メッセージを生成する際に、充電状況テーブル(図6(a)参照)に基づいて、予約中の利用者の会員IDを取得するとともに、会員情報テーブル(図6(c)参照)に基づいて、該会員IDに対応付けられた名字を取得し、当該取得した名字に基づいて自動音声メッセージを生成するようにする。
尚、本実施例では、会員管理コンピュータ120が生成した充電スタンド5にて新たな充電を実施可能になった旨を伝える充電完了を伝える自動音声メッセージを、店員が使用するインカム9に通知するようになっているが、当該自動音声メッセージを、店舗内スピーカ8等を用いて直接遊技場内に放送するようにして、充電スタンド5を利用する利用者(来場者)に対して報知するようにしてもよい。
そして、ステップSe04において、会員管理コンピュータ120は、当該カードユニット3に対して予約報知実行処理を指示する予約報知指示を送信し(予約報知指示送信手段)、充電予約報知処理を終了する。尚、会員管理コンピュータ120は、予約報知指示を送信する際に、使用状況テーブル(図6(b)参照)に基づいて、新たな充電を実施可能な充電スタンド5の充電スタンドIDに対応付けられた駐車区画番号を取得する。そして、会員管理コンピュータ120は、当該取得した駐車区画番号を予約報知指示に含めて送信する。当該予約報知指示を受信したカードユニット3は、後述する予約報知実行処理を実施する。
次に、会員管理コンピュータ120から前述の予約報知指示を受信したカードユニット3の制御ユニット328が実施する各処理に割り込んで実施される予約報知実行処理について説明する。先ず、前述の予約報知指示を受信したカードユニット3は、当該予約報知実行処理を実施中の旨を示す予約報知実行処理フラグを「0」から「1」に更新する。尚、カードユニット3が各処理を実行中において、この予約報知実行処理フラグが「0」の場合には、当該予約報知実行処理は実施されない一方、予約報知実行処理フラグが「1」の場合には、当該予約報知実行処理が割り込んで実施される。
図12に示すように、本実施例の予約報知実行処理では、先ず、ステップSf01においてカードユニット3は、遊技情報テーブル(図5(b)参照)に基づいて現在の遊技状態が大当り中か否かを判定する。この判定の結果、当該カードユニット3の遊技状態が大当り中であれる場合には、予約報知実行処理を終了する。そして、大当りが終了するまで予約報知実行処理が繰り返し実施され、当該ステップSf01の判定が繰り返される。一方、当該カードユニット3の遊技状態が大当り中で無い場合には、ステップSf02に進む。
そして、ステップSf02に進んで、カードユニット3は、当該予約報知指示に含まれる駐車区画番号を参照し、前述のカードユニット3の表示部312に表示される充電スタンド5にて新たな充電を実施可能になった旨を伝える報知画面を生成する。そして、該報知画面を表示部312に表示することで、当該カードユニット3に対応するパチンコ機2にて遊技を行っている利用者に対して電気自動車1の充電できるようになった旨を報知し、ステップSf03に進む。ステップSf03では、予約報知実行処理フラグを「1」から「0」にリセットし、予約報知実行処理を終了する。
尚、前述した充電スタンド5にて新たな充電を実施可能になった旨を伝える報知画面において、利用者に対して電気自動車1を充電スタンド5に対応する駐車区画に移動させることを促す旨のメッセージ、例えば、「お車の充電をお願いします。」等のメッセージを加えることで(図4参照)、当該報知を受けた利用者が、充電スタンド5が設置された駐車区画から他の駐車区画に電気自動車1を移動させるようになる。更に尚、充電スタンド5にて新たな充電を実施可能になった旨を伝える手段は、報知画面の表示に限らず、自動音声等により充電完了の旨を伝える報知を実施してもよい。
次に、変形例としての会員管理コンピュータ120が実施する各処理に割り込んで実施される充電完了報知処理について説明する。図13に示すように、変形例の充電完了報知処理では、先ず、ステップSg01において会員管理コンピュータ120は、充電状況テーブル(図6(a)参照)における充電状況の項目に「充電完了」のデータが登録されているか否か、つまり、充電が完了した充電スタンド5があるか否かを判定する。この判定の結果、充電が完了した充電スタンド5が無い場合には、充電完了報知処理を終了する一方、充電が完了した充電スタンドがある場合には、ステップSg02に進む。
そして、Sg02のステップに進んで、会員管理コンピュータ120は、充電状況テーブル(図6(a)参照)における充電状況の項目が「充電完了」となっている充電スタンドIDを参照し、当該充電完了した充電スタンド5の充電スタンドIDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDが登録されているか否かを判定する(ステップSg03)(遊技用装置特定手段)。この判定の結果、当該充電スタンドIDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDが登録されて無い場合には、ステップSg06に進む一方、当該充電スタンドIDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDが登録されている場合には、ステップSg04に進む。
そして、ステップSg06(第2報知指示送信手段)において、会員管理コンピュータ120は、店員に対して充電スタンド5にて電気自動車1の充電が完了した旨を報知し、充電完了報知処理を終了する。具体的には、会員管理コンピュータ120は、使用状況テーブル(図6(b)参照)に基づいて、充電が完了した充電スタンド5の充電スタンドIDに対応付けられた駐車区画番号を取得する。そして、会員管理コンピュータ120は、当該取得した駐車区画番号に基づいて「1番の駐車区画のお車の充電が完了しました。」等の充電完了の旨を伝える自動音声メッセージを生成する。
更に、会員管理コンピュータ120は、放送装置10に対して充電完了の旨を伝える報知を店員が使用するインカム9に対して実施するように報知指示を送信し(第2報知指示)、該報知指示を受信した放送装置10は、店員が使用するインカム9に対して充電完了の旨を伝える自動音声メッセージを送信する。この自動音声メッセージを聞いた店員は、店舗内スピーカ8等を用いて充電が完了した旨を充電スタンド5を利用する利用者(来場者)に対して報知する。
また、ステップSg04において、会員管理コンピュータ120は、充電が完了した充電スタンド5の充電スタンドIDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDを特定し、当該カードユニット3に対して現在の遊技状態を問い合わせる。該問い合わせを受けたカードユニット3は、遊技情報テーブル(図5(b)参照)に基づいて現在の遊技状態を会員管理コンピュータ120に返信する。当該返信を受けた会員管理コンピュータ120は、当該カードユニット3の遊技状態が大当り中か否かを判定する。この判定の結果、当該カードユニット3の遊技状態が大当り中で無い場合には、ステップSg05に進む一方、当該カードユニット3の遊技状態が大当り中である場合には、充電完了報知処理を終了する。そして、大当りが終了するまで充電完了報知処理が繰り返し実施され、当該ステップSg04の判定が繰り返される。
そして、ステップSg05において、会員管理コンピュータ120は、当該カードユニット3に対して完了報知実行処理を指示する完了報知指示を送信し(報知指示送信手段)、充電完了報知処理を終了する。尚、会員管理コンピュータ120は、完了報知指示を送信する際に、使用状況テーブル(図6(b)参照)に基づいて、充電が完了した充電スタンド5の充電スタンドIDに対応付けられた駐車区画番号を取得する。そして、会員管理コンピュータ120は、当該取得した駐車区画番号を完了報知指示に含めて送信する。当該完了報知指示を受信したカードユニット3は完了報知実行処理を実施し、当該完了報知指示に含まれる駐車区画番号を参照し、前述のカードユニット3の表示部312に表示される報知画面を生成する。そして、該報知画面を表示部312に表示することで、当該カードユニット3に対応するパチンコ機2にて遊技を行っている利用者に対して電気自動車1の充電が完了した旨を報知する(図4参照)。尚、本変形例におけるカードユニット3が実施する完了報知実行処理では、前記実施例と異なり、遊技情報テーブル(図5(b)参照)に基づいて現在の遊技状態が大当り中か否かを判定するステップSd01(図10参照)が省略される。
次に、変形例における会員管理コンピュータ120が実施する各処理に割り込んで実施される充電予約報知処理について説明する。図14に示すように、変形例の充電予約報知処理では、先ず、ステップSh01において会員管理コンピュータ120は、使用状況テーブル(図6(b)参照)における使用状況の項目に「空き」のデータが登録されているか否か、つまり、新たな充電を実施可能な充電スタンド5があるか否かを判定する。この判定の結果、新たな充電を実施可能な充電スタンド5が無い場合には、充電予約報知処理を終了する一方、新たな充電を実施可能な充電スタンドがある場合には、ステップSh02に進む。
そして、Sh02のステップに進んで、会員管理コンピュータ120は、充電状況テーブル(図6(a)参照)における予約状況の項目が「予約中」となっている会員IDがあるか否かを判定し、「予約中」となっている会員IDがある場合には、予約受付時刻が最も早い時刻になっている会員IDを特定してステップSh03に進む一方、「予約中」となっている会員IDが無い場合には充電予約報知処理を終了する。そして、ステップSh03に進んだ場合、ステップSh02にて特定した会員IDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDが登録されているか否かを判定する(予約遊技用装置特定手段)。この判定の結果、当該会員IDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDが登録されて無い場合には、ステップSh09に進む一方、当該会員IDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDが登録されている場合には、ステップSh04に進む。
そして、ステップSh09において、会員管理コンピュータ120は、店員に対して充電スタンド5にて新たに電気自動車1の充電が可能である旨を報知し、充電予約報知処理を終了する。具体的には、会員管理コンピュータ120は、使用状況テーブル(図6(b)参照)に基づいて、新たな充電を実施可能な充電スタンド5の充電スタンドIDに対応付けられた駐車区画番号を取得する。そして、会員管理コンピュータ120は、当該取得した駐車区画番号に基づいて「1番の駐車区画の充電スタンドにて充電が可能になりました。」等の充電スタンド5にて新たな充電を実施可能になった旨を伝える自動音声メッセージを生成する。
更に、会員管理コンピュータ120は、放送装置10に対して充電スタンド5にて新たに電気自動車1の充電が可能である旨を伝える報知を店員が使用するインカム9に対して実施するように報知指示を送信し、該報知指示を受信した放送装置10は、店員が使用するインカム9に対して充電スタンド5にて新たに電気自動車1の充電が可能である旨を伝える自動音声メッセージを送信する。この自動音声メッセージを聞いた店員は、店舗内スピーカ8等を用いて充電スタンド5にて新たに電気自動車1の充電が可能である旨を充電スタンド5を利用する利用者(来場者)に対して報知する。
また、ステップSh04において、会員管理コンピュータ120は、前述のSh02のステップにて取得した予約中の利用者の会員IDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDを特定し、当該カードユニット3に対して現在の遊技状態を問い合わせる。該問い合わせを受けたカードユニット3は、遊技情報テーブル(図5(b)参照)に基づいて現在の遊技状態を会員管理コンピュータ120に返信する。当該返信を受けた会員管理コンピュータ120は、当該カードユニット3の遊技状態が大当り中か否かを判定する。この判定の結果、当該カードユニット3の遊技状態が大当り中で無い場合には、ステップSh05に進む一方、当該カードユニット3の遊技状態が大当り中である場合には、ステップSh06に進む。
そして、ステップSh05において、会員管理コンピュータ120は、当該カードユニット3に対して予約報知実行処理を指示する予約報知指示を送信し(予約報知指示送信手段)、充電予約報知処理を終了する。尚、会員管理コンピュータ120は、予約報知指示を送信する際に、使用状況テーブル(図6(b)参照)に基づいて、新たな充電を実施可能な充電スタンド5の充電スタンドIDに対応付けられた駐車区画番号を取得する。そして、会員管理コンピュータ120は、当該取得した駐車区画番号を予約報知指示に含めて送信する。当該予約報知指示を受信したカードユニット3は予約報知実行処理を実施し、当該予約報知指示に含まれる駐車区画番号を参照し、前述のカードユニット3の表示部312に表示される報知画面を生成する。そして、該報知画面を表示部312に表示することで、当該カードユニット3に対応するパチンコ機2にて遊技を行っている利用者に対して電気自動車1の充電できるようになった旨を報知する。尚、本変形例におけるカードユニット3が実施する予約報知実行処理では、前記実施例と異なり、遊技情報テーブル(図5(b)参照)に基づいて現在の遊技状態が大当り中か否かを判定するステップSf01(図12参照)が省略される。
また、ステップSh06において、会員管理コンピュータ120は、充電状況テーブル(図6(a)参照)における予約状況の項目が「予約中」となっており、かつ予約受付時刻が次に早い時刻になっている会員IDがあるか否かを判定し、次の予約時刻の会員IDがある場合には、当該会員IDを特定してステップSh07に進む一方、次の予約時刻の会員IDが無い場合には、ステップSh08に進む。
そして、ステップSh07に進んだ場合、会員管理コンピュータ120は、ステップSh06にて特定された会員IDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDが登録されているか否かを判定する(予約遊技用装置特定手段)。この判定の結果、当該会員IDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDが登録されて無い場合には、ステップSh08に進む一方、当該会員IDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDが登録されている場合には、ステップSh04に戻る。
そして、会員管理コンピュータ120は、前述のSh06のステップにて特定した次の予約時刻の会員IDに対応付けられたカードユニット3のカードユニットIDを特定し、当該カードユニット3に対して現在の遊技状態を問い合わせる。該問い合わせを受けたカードユニット3は、遊技情報テーブル(図5(b)参照)に基づいて現在の遊技状態を会員管理コンピュータ120に返信する。当該返信を受けた会員管理コンピュータ120は、当該カードユニット3の遊技状態が大当り中か否かを判定する。この判定の結果、当該カードユニット3の遊技状態が大当り中で無い場合には、ステップSh05に進む一方、当該カードユニット3の遊技状態が大当り中である場合には、ステップSh06に進む。このように、会員管理コンピュータ120は、充電状況テーブル(図6(a)参照)における予約状況の項目が「予約中」となっており、かつ遊技中のパチンコ機2が大当りではないカードユニット3が特定できるまで、ステップSh04、ステップSh06、ステップSh07を繰り返す。
そして、ステップSh08に進んだ場合、会員管理コンピュータ120は、店員に対して充電スタンド5にて新たに電気自動車1の充電が可能である旨を報知し、充電予約報知処理を終了する。尚、この報知を行う際に、予約登録を行った利用者がいる場合には、その旨を通知するようにし、かつ予約登録を行った利用者のパチンコ機2が大当り中である場合には、その旨も通知するようにする。
以上、本実施例における電気自動車充電システムにあっては、遊技場内に設置されたカードユニット3において、電気自動車1の充電が完了した旨が報知されるため、充電スタンド5を利用する利用者の利便性が向上し、利用者が遊技場内に留まるようになるので、遊技場に設置されたパチンコ機2の稼働率が向上するようになる。また、充電スタンド5の利用者が利用中であるカードユニット3が特定されて報知が実施されるので、利用者が遊技に集中していても、自分に対して報知されていることを知ることができるので、利用者に対して確実に報知できる。
また、カードユニット3において使用される会員カードに記録された会員IDに基づいて、充電スタンド5を利用する利用者が利用しているカードユニット3を正確に特定できるので、誤った報知が実施されることによるパチンコ機2の稼働低下等の不都合の発生を防止することができる。
また、いずれのカードユニット3にも会員カードが受け付けられていない状態、つまりパチンコ機2にて遊技を行っていない状態の利用者であっても、利用者が遊技場内に居れば、店舗内スピーカ8により電気自動車1の充電が完了した旨の報知を受けることができる。
また、いずれのカードユニット3にも会員カードが受け付けられていない状態、つまりパチンコ機2にて遊技を行っていない状態の利用者であっても、会員カードを受け付けた時点、つまりパチンコ機2にて遊技を開始した時点で、電気自動車1の充電が完了した旨の報知がカードユニット3の表示部312により実施されるので、電気自動車1の充電が完了した旨の報知を、より確実に実施できる。
また、充電スタンド5において新たな充電を実施可能になった旨の報知がカードユニット3において実施されるため、該報知を受けるために予約登録を行った予約者は、カードユニット3の近傍に居る必要があるので、該予約者が遊技を実施する可能性を高めることができるとともに、遊技を行っている予約者に対して、新たな充電を実施可能になった旨を確実に報知できるため、該予約者が充電を的確に開始できるようになるので、充電スタンド5を有効に利用できる。
また、パチンコ機2の状態が所定条件、例えば、大当り中、確変中、時短中などの状態であるときには、カードユニット3による報知が遅れて実施されるので、該報知によって遊技を邪魔してしまうことを防止できる。
また、会員情報テーブルに管理されている会員IDが記録された会員カードを所持する来場者のみが充電スタンド5を利用できるようになるので、会員カードを所持しない第三者によって充電スタンド5が占有されてしまうことを防止できるとともに、充電状況テーブルに記憶する会員カードの会員IDの受け付けを確実に行うこともできる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、カードユニット3を用いることで、充電完了の旨を報知するようになっているが、報知後に、当該カードユニット3に対応するパチンコ機2で遊技を行っている利用者が所定時間経過しても遊技を止めなかった場合、または前記報知後に所定時間経過しても、充電完了の充電スタンド5の給電プラグが電気自動車1から外されなかった場合に、再度カードユニット3にて充電完了の旨を報知するようにしてもよい。または、充電スタンド5にて新たな充電を実施可能になった旨を報知する際も同様に、前記報知後に所定時間経過しても、新たな充電を実施可能になった充電スタンド5の使用が開始されなかった場合に、再度カードユニット3にて充電スタンド5にて新たな充電を実施可能になった旨を報知するようにしてもよい。更に尚、再度報知する場合には、店員が使用するインカム9に通知するようにしてもよく、その場合には、店員に対して、報知の対象となっている利用者が使用しているカードユニット3を特定できるカードユニットID等も通知するようにしてもよく、当該報知を受けた店員は、カードユニット3に基づいて客の居場所を特定し、店員が客に対して、充電完了の旨、または、充電スタンド5にて新たな充電を実施可能になった旨を伝えて、電気自動車1の移動等を促すようにすることも可能になる。
また、前記実施例では、カードユニット3を用いることで、充電完了の旨、または、充電スタンド5にて新たな充電を実施可能になった旨を報知するようになっているが、パチンコ機2に1対1に対応して設けられた呼出ランプ4(遊技用装置)を用いることで、充電完了の旨、または、充電スタンド5にて新たな充電を実施可能になった旨を報知するようにしてもよい。呼出ランプ4が報知することで、パチンコ機2にて遊技を行う利用者(客)のみならず、店員も当該呼出ランプ4に対応する客が前記報知の対象者であることを認識することができ、報知後に客が長時間遊技を続けるような場合に、店員が客に対して、充電完了の旨、または、充電スタンド5にて新たな充電を実施可能になった旨を伝えて、電気自動車1の移動等を促すようにすることも可能になる。
また、前記実施例では、電気自動車1の充電レベルが100%である場合に、つまり充電が完了した場合に、充電が完了した旨を充電スタンド5を利用する利用者(来場者)に対して報知するようになっているが、本発明はこれに限られるものではなく、充電が完了する少し前(充電完了間近)になった時点で報知するようにしてもよい。例えば、電気自動車1の充電レベルが98%になった時点(所定量以上の充電が完了した時点)で、充電が完了した旨を充電スタンド5を利用する利用者(来場者)に対して報知するようにしてもよく、利用者が遊技場から駐車場に向かって、該当する駐車区画に到着する頃には、電気自動車1の充電レベルが100%になっていればよい。このように、これら利用者が遊技場から駐車場に向かうまでの所要時間や、遊技場から駐車場までの距離等を考慮して、充電完了の報知を行う充電レベルを適宜設定してもよい。
また、前記実施例では、カードユニット3を用いることで、充電完了の旨、または、充電スタンド5にて新たな充電を実施可能になった旨を報知するようになっているが、報知後に、カードユニット3から会員カードが排出された場合に、当該カードユニット3を自動的に離席モードにする処理を行ってもよい。このようにすることで、報知を受けた利用者が電気自動車1を移動させようと、カードユニット3から会員カードを排出して、一時的にパチンコ機2から離席する際に、離席モードにすること忘れた場合であっても、自動的に離席モードとなり、利用者の利便性が向上する。
また、前記実施例では、カードユニット3の表示部312に表示されるメインメニューに、駐車場の充電スタンド5の利用予約の登録を行うための「予約登録」の項目が表示されるようになっており、この「予約登録」の項目を選択入力すると、充電スタンド5を利用するための予約登録を行えるようになっているが、予約登録はカードユニット3を用いて行う態様のみならず、遊技場内にキオスク端末等を設置し、このキオスク端末にて会員カードを受け付けることで、予約登録を行えるようにしてもよい。
また、前記実施例では、カードユニット3が受付け中の会員カードの会員IDに基づいて、充電完了の旨、または、充電スタンド5にて新たな充電を実施可能になった旨を報知する対象となっている利用者を特定しているが、本発明はこれに限られるものではなく、その他の手段を用いて報知する対象となっている利用者を特定できるようにしてもよい。例えば、充電スタンド5にカードリーダライタ5aの代りに、充電スタンド5を利用する利用者の顔画像を撮影するCCDカメラを設け、更に、カードユニット3にも利用者の顔画像を撮影するCCDカメラを設けるようにし、充電スタンド5を利用した利用者の顔画像データを会員管理コンピュータ120に登録しておくとともに、報知する対象となっている利用者を特定する際に、各カードユニット3にて顔画像を撮影し、各カードユニット3にて撮影した各顔画像データと、充電スタンド5にて撮影した顔画像データとを比較することで、充電スタンド5を利用した利用者を特定できるようにしてもよい。
また、前記実施例では、本発明の電気自動車充電システムがパチンコ機2を設置した遊技場に適用されているが、本発明の遊技機は、パチンコ機2に限られるものではなく、スロットマシンであってもよいし、更には、封入式のパチンコ機や封入式のスロットマシンであってもよい。
また、前記実施例では、カードユニット3が対応するパチンコ機2の状態が大当り中、確変中、時短中などの状態であるときには報知を留保して、該遊技状態が終了したときに報知を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、カードユニット3の状況が、例えば、玉貸処理中である場合や、再プレイ処理中である場合等の各種処理の実施中である場合にも、充電完了や受電可能の報知を留保して、当該処理が終了したときに報知を実施するようにしても良い。