JP2003265841A - 遊技用システム - Google Patents

遊技用システム

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JP2003265841A
JP2003265841A JP2002074997A JP2002074997A JP2003265841A JP 2003265841 A JP2003265841 A JP 2003265841A JP 2002074997 A JP2002074997 A JP 2002074997A JP 2002074997 A JP2002074997 A JP 2002074997A JP 2003265841 A JP2003265841 A JP 2003265841A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 通信不能状態に伴う不正な遊技用記録媒体の
使用を防止しつつ遊技場の被害を最小限に抑えること。 【解決手段】 記録媒体処理装置は、記録媒体管理装置
との通信状態確認手段を備え、通信不可能状態が確認さ
れた場合において、通信可能状態における使用可否判定
において使用可能と判定された遊技用記録媒体に遊技用
価値が残存している場合には、該残存する遊技用価値の
遊技使用処理手段への使用を許諾する一方、遊技用記録
媒体を受付けていない場合には、新たな遊技用記録媒体
の受付けを行わずに、使用可否判定にて使用可能と判定
された遊技用記録媒体に対しては価値加算処理を許容す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、プリペイドカー
ド等の遊技用記録媒体を遊技に使用するための記録媒体
処理装置と、該プリペイドカード等の遊技用記録媒体に
関する情報の管理を行う記録媒体管理装置と、から成る
遊技用システムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば遊技場においては、プリペ
イドカ−ド等の遊技用記録媒体により遊技媒体であるパ
チンコ玉やコイン等を貸出して遊技を実施できる遊技用
装置が多数使用されている。
【0003】これらプリペイドカ−ド等の遊技用記録媒
体を使用する場合においては、不正なプリペイドカ−ド
等の遊技用記録媒体の使用を防止するために、個々のプ
リペイドカ−ド等の遊技用記録媒体に残存する遊技用価
値である度数の管理を行う管理装置を設け、該管理装置
と、前記プリペイドカ−ド等の遊技用記録媒体を受付け
て遊技媒体であるパチンコ玉やコイン等の貸出処理を行
うカードユニット等の記録媒体処理装置とをデータ通信
可能に接続し、前記管理装置が個々のプリペイドカ−ド
等の遊技用記録媒体に残存する遊技用価値である度数に
不正が無いかを確認して、該プリペイドカ−ドを遊技に
使用できるようにしている。
【0004】また、近年においては、前記従来のカード
ユニットでは、プリペイドカードに残存する遊技用価値
である度数が無くなった場合に新たなプリペイドカード
を購入するために離席して、逐次、プリペイドカード発
行装置に出向いて購入を行う必要があり、面倒であると
ともに、前記離席に伴い遊技機の稼働率が低下してしま
うことから、近年においては、現金を受付けて残度数が
少なくなったプリペイドカード若しくは度数が「0」と
なったプリペイドカードに度数を追加できるようにした
追加入金(価値加算)機能を有するカードユニット等が
実用化されてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これら管理装置を用い
てプリペイドカ−ドに残存する遊技用価値である度数に
不正が無いかを確認して、該プリペイドカ−ドを遊技に
使用或いは前記追加入金(価値加算)に使用できるよう
にすることは、不正なプリペイドカ−ドの使用を未然に
防止できるようになることから好ましいものの、前記カ
ードユニット等の記録媒体処理装置と前記管理装置との
データ通信が非接続状態(オフライン)になった場合に
は、該非接続状態(オフライン)になる以前の接続状態
(オンライン)にて既に前記度数に不正が無いかの確認
が実施されたプリペイドカ−ドであっても、該プリペイ
ドカ−ドに残存する遊技用価値である度数の遊技への使
用や、該遊技用価値への追加入金(価値加算)を実施す
ることができず、これら非接続状態(オフライン)が発
生した場合には、遊技場の被害が多大なものになってし
まうという問題があった。また、これら非接続状態(オ
フライン)になった場合に、前記管理装置による認証を
省いてプリペイドカ−ドに残存する遊技用価値である度
数を使用できるようにすると、不正なプリペイドカ−ド
が使用されてしまう可能性があるという問題があった。
【0006】よって、本発明は上記した問題点に着目し
てなされたもので、前記管理装置との通信状態が非接続
状態(オフライン)になった場合においても、不正を防
止でき、且つ前記非接続状態(オフライン)の発生に伴
う遊技場の被害を最小限に抑えることのできる遊技用シ
ステムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した問題を解決する
ために、本発明の遊技用システムは、貨幣の支払いに応
じた価値であって、遊技に使用可能な遊技用価値の大き
さを特定可能な情報及び各記録媒体に固有の識別情報が
記録された遊技用記録媒体の遊技用価値の大きさを、各
遊技用記録媒体の前記識別情報に対応づけて管理する記
録媒体管理装置と、該記録媒体管理装置と通信可能であ
って、前記遊技用記録媒体を受付けて、該受付けた遊技
用記録媒体の記録情報を少なくとも読み出す記録媒体処
理手段と、該記録媒体処理手段にて前記遊技用記録媒体
から読み出した記録情報から特定される遊技用価値の大
きさを遊技に使用するための遊技使用処理を行う遊技使
用処理手段と、貨幣を受付けて該受付け貨幣の識別を行
う貨幣識別手段と、該貨幣識別手段における識別貨幣金
額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさを前
記遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値
の大きさに加算した新たな遊技用価値の大きさを、前記
遊技用記録媒体の記録情報より特定可能とするための価
値加算処理を行う価値加算処理手段と、を備える記録媒
体処理装置と、から成り、前記記録媒体処理手段にて読
み出した前記遊技用記録媒体の記録情報と、前記記録媒
体管理装置にて管理されている該遊技用記録媒体の遊技
用価値の大きさとに基づいて、前記記録媒体処理手段に
受付中の遊技用記録媒体の使用可否を判定し、該判定結
果が使用可能である場合において前記遊技使用処理手段
並びに価値加算処理手段による遊技使用処理並びに価値
加算処理を行う遊技用システムにおいて、前記記録媒体
処理装置は、前記記録媒体管理装置との通信状態が通信
可能状態或いは通信不可能状態であるかの確認を行う通
信状態確認手段を備え、前記通信状態確認手段により通
信不可能状態が確認された場合において、該通信不可能
状態となる以前の通信可能状態において受付けていて、
且つ前記使用可否判定において使用可能と判定された前
記遊技用記録媒体の記録情報から特定される遊技用価値
の大きさが残存している場合には、該残存する遊技用価
値の少なくとも一部については前記遊技使用処理への使
用を許諾する一方、前記遊技用記録媒体を受付けていな
い場合には、新たな遊技用記録媒体の受付けを行わない
とともに、前記通信不可能状態になる以前に受付けてい
て、該通信不可能状態になる以前に既に前記使用可否判
定にて使用可能と判定された前記遊技用記録媒体に対し
ては前記価値加算処理を許容することを特徴としてい
る。この特徴によれば、前記通信不可能状態において
は、新たな遊技用記録媒体の受付けを行わないことで、
不正な遊技用記録媒体による遊技を防止しつつ、前記通
信不可能状態となる以前の通信状態にて既に前記記録媒
体処理装置に受付けられ、且つ前記使用可否判定におい
て使用可能と判定された前記遊技用記録媒体に遊技用価
値の大きさが残存する場合においては、遊技者は該残存
する遊技用価値の大きさの少なくとも一部を遊技に使用
できるとともに、該使用可否判定済みの遊技用記録媒体
に対して前記価値加算処理を実施できることから、遊技
場側は、最低限の営業状態を確保できるようになり、こ
れら通信不可能状態による被害を最小限に抑えることが
できる。
【0008】本発明の遊技用システムは、前記貨幣識別
手段は複数金種を受付け可能であり、前記価値加算処理
手段は該貨幣識別手段にて識別された複数金種に応じた
価値加算処理を実施するとともに、前記通信可能状態並
びに前記通信不可能状態において前記価値加算処理に供
用可能な遊技用価値の大きさに所定の上限値が設けら
れ、前記記録媒体処理装置は、前記通信不可能状態の発
生に伴って前記上限値を通信可能状態の上限値から、該
通信可能状態の上限値よりも小さな値である通信不可能
状態の上限値に変更し、該変更された通信不可能状態の
上限値の範囲内で価値加算処理を許容し、該通信不可能
状態における価値加算処理にて加算された遊技用価値の
大きさが全て前記遊技使用処理にて使用されるまでは、
該受付け中の遊技用記録媒体の返却を不能化することが
好ましい。このようにすれば、通信不可能状態における
価値加算処理にて加算された遊技用価値の大きさが残存
する遊技用記録媒体を返却することに伴なう不都合、例
えば、該返却された遊技用記録媒体を他の記録媒体処理
装置にて使用する場合に、使用可否判定にて使用不可と
されたり、また、精算装置を設けた場合には、前記未使
用の通信不可能状態における価値加算処理にて加算され
た遊技用価値の大きさを精算できない等の問題が生じる
ことを回避できる。
【0009】本発明の遊技用システムは、前記価値加算
処理に供用可能な所定の上限値を報知する上限値報知手
段を備えることが好ましい。このようにすれば、遊技者
は、通信不可能状態の発生にて前記上限値が変更されて
も、該変更された上限値を確認して貨幣を投入できるよ
うになり、遊技者の利便性を向上できる。
【0010】本発明の遊技用システムは、前記記録媒体
処理装置は、前記貨幣識別手段にて識別されて前記価値
加算処理に供された貨幣を回収する貨幣回収手段を備
え、該貨幣回収手段は、前記貨幣識別終了後でも前記価
値加算処理が終了するまでは、該価値加算処理に供した
貨幣の回収を留保し、前記価値加算処理手段は、前記貨
幣識別手段における貨幣の受付け後の価値加算処理中に
通信不可能状態となった場合には、前記回収を留保して
いる貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の
大きさが、前記通信不可能状態の上限値の範囲内か否か
を判定し、該通信不可能状態の上限値の範囲内であると
判定された場合には、前記価値加算処理を許容し、上限
値の範囲外とされた場合には、前記回収を留保している
貨幣を返却することが好ましい。このようにすれば、前
記貨幣識別手段における貨幣の受付け後の価値加算処理
中に通信不可能状態となった場合であっても、前記受付
け貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大
きさが、前記通信不可能状態の上限値の範囲内である場
合には、該価値加算処理が中断されずに継続されるよう
になるため、遊技者の利便性を向上できる。
【0011】本発明の遊技用システムは、前記貨幣識別
手段は単一金種を受付け可能であり、前記価値加算処理
手段は該貨幣識別手段にて識別された単一金種に応じた
価値加算処理を実施するとともに、前記通信不可能状態
における価値加算処理にて加算された遊技用価値の大き
さを一度の遊技使用処理にて使用することが好ましい。
このようにすれば、前記通信不可能状態における価値加
算処理にて加算された遊技用価値の大きさが残存する状
態で、前記遊技用記録媒体が返却されることがなく、こ
れら通信不可能状態における価値加算処理にて加算され
た遊技用価値の大きさが残存する遊技用記録媒体の返却
に伴なう不都合、例えば、該返却された遊技用記録媒体
を他の記録媒体処理装置にて使用する場合に、使用可否
判定にて使用不可とされたり、また、精算装置を設けた
場合には、前記未使用の通信不可能状態における価値加
算処理にて加算された遊技用価値の大きさを精算できな
い等の問題が生じることを回避できる。
【0012】本発明の遊技用システムは、前記記録媒体
処理装置は、前記貨幣識別手段にて識別されて前記価値
加算処理に供された貨幣を回収する貨幣回収手段を備
え、該貨幣回収手段は、前記貨幣識別終了後でも前記価
値加算処理が終了するまでは、該価値加算処理に供した
貨幣の回収を留保することが好ましい。このようにすれ
ば、前記価値加算処理中に異常が発生しても、該価値加
算処理に供された貨幣を特定或いは返却できる。
【0013】本発明の遊技用システムは、前記記録媒体
処理装置は、該装置内に内封された遊技用内封記録媒体
と、前記遊技用記録媒体の非受付け時において前記貨幣
識別手段にて識別された貨幣金額の範囲内の所定額に応
じた遊技用価値の大きさを前記遊技用内封記録媒体の記
録情報から特定可能とするとともに、該遊技用内封記録
媒体の記録情報から特定される遊技用価値の大きさを遊
技に使用するための内封記録媒体遊技使用処理を行う内
封記録媒体遊技使用処理手段と、を備え、前記通信状態
確認手段により通信不可能状態が確認され、且つ前記遊
技用記録媒体を受付けていない場合において、新たな遊
技用記録媒体の受付けを行わずに前記内封記録媒体遊技
使用処理のみを許容することが好ましい。このようにす
れば、前記通信不可能状態において新たな遊技用記録媒
体を受付けなくても、遊技者は、前記貨幣識別手段に貨
幣を投入することで、前記内封記録媒体遊技使用処理を
受けて遊技を実施できるようになり、遊技場は営業を継
続できるので、通信不可能状態における遊技場側の被害
をより小さなものに抑えることができるとともに、前記
内封された遊技用内封記録媒体を使用するので、記録情
報の改竄等による不正も防止できる。
【0014】本発明の遊技用システムは、前記記録媒体
処理装置は、前記遊技用記録媒体の受付の可/不可を報
知する遊技用記録媒体受付可否報知手段を備え、該遊技
用記録媒体受付可否報知手段は、前記通信不可能状態時
に前記遊技用記録媒体を受付けていない場合には遊技用
記録媒体の受付が不可である旨を報知することが好まし
い。このようにすれば、遊技者は、前記遊技用記録媒体
の受付の可/不可を事前に把握できるので、遊技者が誤
って遊技用記録媒体を挿入してしまうことを防止でき
る。
【0015】本発明の遊技用システムは、前記記録媒体
処理装置は、前記通信不可能状態時に前記遊技使用処理
に使用された遊技用価値の大きさ及び前記価値加算処理
に供された遊技用価値の大きさを前記識別情報に対応付
けて記憶する記憶手段を備え、前記通信状態が通信可能
状態に復旧した際に前記記憶手段の記憶情報を前記記録
媒体管理装置へ送信することが好ましい。このようにす
れば、前記通信状態が通信可能状態に復旧した際に通信
不可能状態において遊技に使用された遊技用価値の大き
さ及び前記価値加算処理に供された遊技用価値の大きさ
が前記識別情報とともに前記記録媒体管理装置へ送信さ
れることで、前記遊技用記録媒体に残存する遊技用価値
の大きさに不整合が生じてしまうことによる不都合を回
避できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。尚、以下の実施例においては、遊技
機として遊技媒体であるパチンコ玉が払い出される通常
のパチンコ機を用いた例を示すが、本発明はこれに限定
されるものではなく、その他の遊技機、例えばパチンコ
玉が指触不能に封入された封入式パチンコ機や、遊技媒
体としてコインやパチンコ玉を使用するスロットマシ
ン、更には完全クレジット式のスロットマシン等の遊技
機においても適用可能である。 (実施例1)図1は記録媒体管理装置であるシステムコ
ントローラ100と、会員管理コンピュータ(CP)1
20とを有する本実施例の遊技用システムの構成を示す
図であり、この遊技用システムは、遊技場において複数
配置された遊技島に並設される遊技機であるカードリー
ダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2と、該パチンコ機
2に対して1対1に対応設置される記録媒体処理装置と
してのカードユニット3と、遊技場内の所定箇所に設置
され、前記カードユニット3にて使用される遊技用記録
媒体である後述の会員カード37に対し、投入された現
金に該当する遊技用価値である度数を付与する入金処理
を行う入金装置21と、該会員カードに残存する遊技用
価値である度数を現金に精算する精算処理を行う精算装
置22と、前記カードユニット3が不良となった際に、
該不良のカードユニット3と交換するための予備のカー
ドユニット3を収納されたカードユニットストッカ20
と、前記カードユニット3にて使用される後述の会員カ
ード37並びにビジターカード38の管理等を行う記録
媒体管理装置としてのシステムコントローラ100と、
前記会員カード37を所持する会員遊技者に関する情報
を管理する会員管理コンピュータ120と、から主に構
成されており、前記システムコントローラ100、会員
管理コンピュータ120、カードユニット3、カードユ
ニットストッカ20、入金装置21並びに精算装置22
とはハブ(HUB)7並びに中継器6並びに通信ケーブ
ル8を介して双方向のデータ通信可能に接続されてい
て、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付
与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成
されている。また、前記システムコントローラ100と
会員管理コンピュータ120とは個別の通信ケーブル1
0を介して比較的高速のデータ通信を実施可能に接続さ
れている。
【0017】また、前記システムコントローラ100
は、通信回線11を介してカード管理会社に設置された
管理サーバ12と双方向のデータ通信を実施できるよう
に接続されていて、カード管理会社は、該管理サーバ1
2にて各遊技場の会員カード並びにビジターカードによ
る売上や、システムコントローラ100並びにカードユ
ニットのエラー状況等を把握できるようになっている。
【0018】初めに、本実施例にて前記遊技用記録媒体
である会員カード37、並びに遊技用内封記録媒体であ
るビジターカード38に用いた記録媒体について説明す
ると、本実施例では図2(a)(b)に示すように、予
め会員登録をした会員遊技者に対して発行される会員カ
ード37と、前記カードユニット3に装備、内封されて
いるビジターカード38と、の2種類のICカードを用
いている。
【0019】まず、本実施例に用いた会員カード37に
ついて説明すると、該会員カード37には、図2(a)
に示すように、略長方形のカード型に形成されていると
ともに、その中央位置に、非接触にて記録データの入出
力(送受信)を行うための円形状とされたアンテナコイ
ル83と、記録データを電気的に書き換え可能に記憶す
る集積回路(IC)84とが設けられており、これら会
員カード37は、前記カードユニット3内に設けられて
いる後述するカードリーダライタ327に挿入されるこ
とで、該カードリーダライタ327から出力される電磁
波が前記アンテナコイル83に誘導起電力を生じさせて
前記集積回路84が動作可能に付勢されるとともに、前
記アンテナコイル83を介して前記カードリーダライタ
327との各種のデータ送受を電磁波により非接触にて
実施可能とされている。
【0020】また、これら会員カード37における集積
回路84の内部メモリには、各会員カード37を個別に
識別可能な会員カードIDや、各会員を識別可能な会員
識別情報としての会員ID、当該会員カード37が発行
された発行店等の情報が書き換え不可に記録されている
とともに、前記カードリーダライタ327とのデータ通
信により、後述する追加入金処理の際に付与される入金
IDや遊技用価値としての度数、最後に追加入金処理が
なされたカードユニット3(入金装置)の装置ID、当
該会員カード37を所持する会員の氏名(名字及び名
前)や性別、年齢、誕生日、職業等、当該会員カードを
所持する会員遊技者に関する会員帰属情報等の情報が書
き換え可能に記録されている。
【0021】この本実施例の会員カード37の一面に
は、図2(a)に示すように、バーコード85が印刷さ
れており、該バーコード85に前記会員IDが記録され
ていて、該バーコード85を読み取ることで、前記集積
回路84との通信を行うことなく、会員IDを自動的に
読み取ることができるようになっている。
【0022】次いで、本実施例にて用いたビジターカー
ド38について説明すると、該ビジターカード38に
は、図2(b)に示すように、各辺の長さが前記会員カ
ード37の各辺の長さより若干短い略長方形のカード状
とされており、その略中央部には、前記会員カード37
におけるアンテナコイル83並びに集積回路84と同一
構成とされたアンテナコイル91並びに集積回路92が
設けられた非接触ICカードを使用しており、前記会員
カード37同様にカードリーダライタ327との各種の
データ送受を電磁波により非接触にて実施可能とされて
いるが、前記会員カード37に設けられている会員ID
が記録されたバーコード85は設けられていない。
【0023】また、これらビジターカード38における
集積回路92の内部メモリには、各ビジターカード38
を個別に識別可能なシリアル番号やカードID並びに当
該ビジターカード38が使用される使用店等が書き換え
不可に記録されているとともに、前記カードリーダライ
タ327とのデータ通信により、会員カード37の未挿
入時にカードユニット3に投入される金額に該当する大
きさの遊技用価値である度数や、装備されているカード
ユニット3の装置ID、並びに書き換え回数情報等の情
報等が書き換え可能に記録される。
【0024】次いで、本実施例に用いた遊技機であるパ
チンコ機2について簡単に説明すると、該パチンコ機2
は、図3に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠
202を有し、該ガラス扉枠202の下部表面には打球
供給皿203がある。打球供給皿203の上面所定箇所
には、操作部14が設けられているとともに、打球供給
皿203の下部には、打球供給皿203から溢れた景品
玉を貯留する余剰玉受皿204と打球を発射する打球操
作ハンドル(以下操作ノブ)205とが設けられてい
る。
【0025】このパチンコ機2が設置される遊技島内に
は、該遊技島の下部位置に各パチンコ機2より排出され
たパチンコ球を収集可能となるように遊技島を横断する
ように配置された下部タンク(図示略)と、遊技島上部
位置に該遊技島に並設された各パチンコ機2へパチンコ
球を供給可能となるように遊技島を横断するように配置
された供給樋(図示略)と、前記下部タンクに収集、貯
留されているパチンコ球を下部タンクより供給樋へと揚
送する揚送装置(図示略)と、が設けられているととも
に、図3に示すように、遊技島の前記パチンコ機2の上
方位置には、パチンコ機2の裏面上部位置に設けられて
いる上部タンク(図示略)に前記供給樋により供給され
たパチンコ球を補給するための分流樋23が設けられ、
且つ前記遊技島内の該パチンコ機2の下方位置には、該
パチンコ機2にて遊技に使用されたパチンコ球が排出さ
れ、該排出されたパチンコ球が前記下部タンクへと排出
されるアウト球タンク25が設けられていて、前記分流
樋23よりパチンコ球が供給されてパチンコ機2におい
て賞球や貸出球に使用されるとともに、遊技に使用され
たパチンコ球が前記アウト球タンク25を通じて下部タ
ンクに排出されて収集され、再度遊技島上部の前記供給
樋に揚送されて循環使用されるようになっている。
【0026】前記分流樋23にはパチンコ機2に補給さ
れるパチンコ球(補給球数)を計数するための補給球計
数器24が設けられているとともに、前記アウト球タン
ク25から下部タンクへの排出流路にはパチンコ機より
排出されたアウト球を計数するためのアウト球計数器2
6が設けられていて、これら補給球計数器24並びにア
ウト球計数器26は、前記カードユニット3内に内蔵さ
れている後述する制御ユニット328に接続されてお
り、補給球計数器24並びにアウト球計数器26より出
力された計数信号が前記制御ユニット328に入力する
ことで、制御ユニット328にて対応するパチンコ機2
への補給球数並びに遊技に使用されたアウト球数を計数
することができるようになっている。
【0027】前記操作部14の上面には、図4に示すよ
うに、前記カードユニット3において前記会員カード3
7或いはビジターカード38より読み出された度数が表
示される度数表示部17と、遊技の開始または前記打球
供給皿203に持玉が少なくなったか或いは無くなった
際に押圧操作されることで、前記度数表示部17に度数
が存在する場合に所定数量のパチンコ玉の貸出がパチン
コ機2より実施される貸出ボタン16と、遊技の終了時
にて前記カードユニット3に受付中の会員カード37を
返却させるための返却ボタン15と、が設けられてお
り、これら各部は操作部14内部に設けられている操作
基板18上に実装されている。
【0028】前記ガラス扉枠202の後方には、図3に
示すように、遊技盤206が着脱可能に取付けられてい
る。また、遊技盤206の前面には遊技領域207が設
けられている。この遊技領域207の中央付近には、
「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示
される可変表示部209と、「普通図柄」と呼ばれる複
数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置210
とが設けられている。また遊技盤206には、複数の入
賞口224や通過ゲート211、始動入賞口214、可
変入賞球装置216が設けられているとともに、遊技領
域207の下部には、入賞しなかった打込玉を回収する
アウト口226が形成されている。
【0029】前記打球操作ノブ205の操作によって揺
動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉
は、打球レールを通って遊技領域207に入り、その
後、遊技領域207を流下していく。この際、発射勢い
が弱すぎて前記遊技領域207に達しなかったパチンコ
玉は、環流経路(図示略)を通じて前記余剰玉受皿20
4に環流されるようになっている。
【0030】また、前記遊技領域207に打ち込まれた
打込玉が通過ゲート211を通過すると、可変表示装置
210に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
【0031】可変表示装置210の可変表示動作後の表
示結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば7)
となった場合に、始動入賞口214に設けられた可動片
215が所定時間開成して遊技者にとって有利な状態と
なる。
【0032】また、始動入賞口214にパチンコ玉が入
賞すると、可変表示部209において全特別図柄が可変
表示(変動表示)を開始する。そして、その後、左、
中、右の特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定
められた特定の表示態様(たとえば777)となった場
合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このよ
うに大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置2
16に設けられた開閉板220が開成して遊技者にとっ
て有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期
間(たとえば30秒間)の経過、或いは所定個数(たと
えば10個)の打玉の入賞のうちいずれか早い方の条件
が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって
不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変
入賞球装置216の大入賞口内に進入した打玉が特定入
賞領域(Vポケット)に入賞して図示しないVカウント
スイッチにより検出されれば、その回の第1の状態の終
了を待って前記第2の状態から前記第1の状態に制御す
る繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の
上限回数は例えば15回と定められている。
【0033】また、前記可変表示部209で可変表示さ
れた左、中、右の特別図柄が同じ図柄の種類に一致した
大当り図柄の組合せで停止表示されたときには前述した
ように大当りが発生するが、これら大当り図柄に停止表
示される以前の状態において、リーチ状態が発生する場
合がある。ここで、「リーチ状態」とは、可変表示部2
09が可変開始された後、表示制御が進行して表示結果
が導出表示される前段階にまで達した時点でも、特定の
表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をい
う。例えば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態
を維持しながら複数の前記可変表示部209による可変
表示を行う状態もリーチ表示状態に含まれる。更にリー
チの中には、それが出現すると、通常のリーチ(ノーマ
ルリーチ)に比べて、大当りが発生しやすいものがあ
る。このようなリーチをスーパーリーチという。更にリ
ーチの中には、相当な低確率ではあるが、それが出現す
ると、ほぼ確実に大当りが発生するものがある。このよ
うなリーチをプレミアムリーチといい、これらプレミア
ムリーチの発生に伴って該発生が後述するように外部に
出力される。
【0034】これらパチンコ機2の構成を図7に基づい
て説明すると、該パチンコ機2には、前記可変表示部2
09の表示制御を行う表示制御基板280と、図示しな
い玉タンクに供給されたパチンコ玉の払出を実施する玉
払出装置297に接続され、後述の遊技制御基板231
から出力される賞球信号並びにカードユニット3より入
出力される各種信号に基づきパチンコ玉の払出制御を行
う賞球制御基板237と、遊技効果ランプ等の制御を実
施するランプ制御基板235と、スピーカから出力され
る音声の制御を行う音声制御基板270と、前記打球操
作ハンドル205の操作に基づき打球供給皿203に払
い出されたパチンコ玉を遊技領域207に発射する打球
発射装置の制御を行う発射制御基板291と、これら各
部の制御を実施する遊技制御基板231と、が設けられ
ており、これらは図7に示すように接続され、前述の打
球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を使用して遊
技を実施できるようになっている。
【0035】また、前記賞球制御基板237は、前記カ
ードユニット3の制御ユニット328(図7参照)に信
号ケーブル9を介して接続されており、後述の台端末貸
出完了信号(EXS)や台READY信号(PRDY)
が前記カードユニット3の制御ユニット328に出力さ
れるようになっているとともに、前記カードユニット3
の制御ユニット328より出力される後述のカードユニ
ットREADY信号(BRDY)や台端末貸出要求完了
確認信号(BRQ)が入力されるようになっている。
【0036】また、前記遊技制御基板231は、パチン
コ機2における遊技情報を外部出力するための情報出力
部298に接続されており、該遊技制御基板231より
出力された大当り信号や始動信号、前述したプレミアム
リーチが発生した場合に出力されるプレミアムリーチ発
生信号等の入力に基づく大当り情報や始動情報、プレミ
アム発生情報等の各種遊技情報を、前記情報出力部29
8を介して前記カードユニット3に出力するようになっ
ている。
【0037】また、前記操作基板18は、前述の賞球制
御基板237並びに信号ケーブル9を介してカードユニ
ット3に接続されており、前記貸出ボタン16が操作さ
れて遊技者による玉貸し操作がなされた場合に出力され
る貸出入力信号や、返却ボタン15が操作された場合に
出力される返却入力信号が、前記カードユニット3の制
御ユニット328に出力されるようになっているととも
に、該制御ユニット328より出力される前記度数表示
部17の度数表示信号が入力されることで該度数表示部
17に該度数表示信号に基づく度数が表示されるように
なっている。
【0038】次に、本実施例の記録媒体処理装置として
のカードユニット3について説明すると、該カードユニ
ット3の前面には、図3に示すように、その最上部位置
にはカードユニット3の動作やシステムコントローラ1
00並びに会員管理コンピュータ120との通信状態を
点灯色の違いにより報知する動作ランプ301が設けら
れており、遊技場の係員等がカードユニット3内部やシ
ステムコントローラ100並びに会員管理コンピュータ
120との通信状態の不具合の発生を知覚できるように
なっている。
【0039】具体的には、本実施例では前記動作ランプ
301内部に3原色であるRGB光の各色の発光が可能
なLEDモジュールを内在しており、これらRGB光の
発光を制御することで、前記動作ランプ301の発光色
を可変できるようになっていて、本実施例では、前記シ
ステムコントローラ100並びに会員管理コンピュータ
120との通信状態がオンラインである場合には白色点
灯状態となり、システムコントローラ100との通信状
況がオフライン状態である場合には、赤色の点灯状態と
なり、システムコントローラ100との通信状況がオフ
ライン状態である場合には、青色の点灯状態となるよう
に点灯制御される。
【0040】本実施例では、前述のように、システムコ
ントローラ100並びに会員管理コンピュータ120と
の通信状態を動作ランプ301における点灯色にて報知
するようになっているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、これら通信状態の報知として、発光色では
なく、システムコントローラ100との通信状態を報知
するランプと会員管理コンピュータ120との通信状態
を報知するランプとを個別に設けるようにして、該ラン
プの点灯/非点灯にて報知を行うようにしても良いし、
或いはエラー音の出力による報知を実施しても良く、こ
れら報知の形態等は任意とされる。
【0041】この動作ランプ301の下方位置には、紙
幣を挿入可能とされた紙幣挿入口302と、硬貨が投入
可能とされた硬貨投入口303と、投入した硬貨の返却
を実施する硬貨返却ボタン304とが設けられていて、
遊技者は貨幣として硬貨並びに紙幣を投入できるように
なっている。
【0042】これら各投入口302,303並びに返却
ボタン304の下方位置には、後述するオフライン時に
おける会員カード37の受付けが不可であることを報知
するための遊技用記録媒体受付可否報知手段としての会
員カード利用可ランプ305と、前記貸出単位を変更す
るための貸出単位変更ボタン306と、前記貸出単位等
が表示される貸出単位表示部307と、後述の度数表示
部309の表示内容を度数の端数表示等に変更表示させ
るための端数ボタン308と、前記会員カード37やビ
ジターカード38から読み出された度数等が表示される
度数表示部309と、対応する遊技機の機種を点灯によ
り示す機種設定ランプ310と、対応する遊技機の連結
方向を示す方向指示ランプ311と、後述するカードリ
ーダライタ327に会員カード37が挿入中である旨を
示す挿入中ランプ312と、挿入された会員カード37
を所持する会員がイベント対象者である旨を点灯により
報知するイベント対象者ランプ335と、オンライン時
において入金できる上限値が10000円であることを
報知する上限値報知手段としてのオンライン上限値ラン
プ348と、オフライン時において入金できる上限値が
1000円であることを報知する上限値報知手段として
のオフライン上限値ランプ349と、を有する操作パネ
ルが設けられており、遊技者が各種操作を実施可能とさ
れているとともに、前記会員カード利用可ランプ305
や前記オンライン上限値ランプ348或いはオフライン
上限値ランプ349の点灯状態により、会員カード37
の挿入が可能か否かや、前記オンライン上限値ランプ3
48或いはオフライン上限値ランプ349のいずれか
が、オンライン/オフライン状態に伴って逐次点灯され
ることで、その時点において入金できる上限金額が遊技
者に報知されるようになっている。
【0043】このように、前記会員カード利用可ランプ
305を設けて、会員カード38の使用可/不可を報知
することは、遊技者は、新たな前記会員カード37の使
用の可/不可を事前に把握でき、遊技者が誤って遊技用
記録媒体を挿入することを防止できることから好ましい
が、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会
員カード利用可ランプ305を適宜に省いた構成として
も良い。
【0044】この操作パネルの下部位置には、前記硬貨
返却ボタン304が操作された場合等に硬貨が返却され
る硬貨返却口313並びに該硬貨返却口313を下方か
ら覆うように突設形成され、該硬貨返却口313より排
出された硬貨の落下を防止する受部313’が設けられ
ている。
【0045】この硬貨返却口313の更に下方位置に
は、受付中の会員カード37から特定される貯蓄玉数に
基づく再プレイ可能回数等が表示される会員カード用表
示部314と、暗証番号等の入力を行うテンキー315
と、該テンキー315にて入力した暗証番号を決定する
場合や前記貯蓄玉数のうちの所定の玉数払戻を実施する
ためのエンターキー317と、会員カード37を受付け
時において該会員カードに記録された度数を用いて遊技
を実施するか、若しくは該会員カード37の会員IDに
より特定される貯蓄玉数を用いて遊技を実施するかを選
択するプレイ選択ボタン316とが設けられた会員操作
パネルが設けられており、会員遊技者が会員カード37
を挿入することで操作を実施できるようになっている。
【0046】また、図5に示すように、前記会員カード
挿入口319とビジターカード装着口318とは、遊技
者から見て左右に並んで配置されているとともに、前記
ビジターカード装着口318は、前記会員カード挿入口
319が設けられたカードユニット3の前面よりも装置
の内方に入り込むように形成された段部340に設けら
れている。
【0047】前記会員カード挿入口319は、カードリ
ーダライタ327の会員カードスロット(図示略)に連
設されており、該会員カード挿入口319を介して会員
カード37を会員カードスロットに挿入可能とされてい
る。また、前記段部340に設けられたビジターカード
装着口318も、カードリーダライタ327のビジター
カード収容室(図示略)に連設されており、このビジタ
ーカード装着口318を介してビジターカードを前記ビ
ジターカード収容室に装着可能とされている。
【0048】また、前記ビジターカード収容室にビジタ
ーカード38が装着された際には、該装着されたビジタ
ーカード38の先端がビジターカード装着口318から
突出する態様にて装着される。また、このビジターカー
ド装着口318が設けられた段部340には、この段部
340全体を被覆する透明カバー部材318’が着脱可
能に取付けられており、これにより前記カードリーダラ
イタ327に装着されたビジターカード38が、前記透
明カバー部材318’を通して視認できるとともに、該
透明カバー部材318’により挿入されたビジターカー
ド38の抜き取りができない状態とされ、該ビジターカ
ード38がカードユニット3内に内封された状態とされ
ている。
【0049】このように、段部340の全面を透明カバ
ー部材318’にて覆うようにすることは、これらビジ
ターカード38が装着されている装置内部に、異物等の
侵入による不具合を回避できるようになることから好ま
しいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0050】また、この透明カバー部材318’は、図
5に示すように、該透明カバー部材318’の前面側端
に設けられた係止突起341を、段部340の側面に設
けられた係止孔342に係止させ、透明カバー部材31
8’の側面後端に設けられた係止爪343を、段部34
0の底面に設けられた係止孔344に係合させることで
取付けられるようになっており、前記係止爪343と係
止孔344との係合を、カードユニット3の施錠を解除
して全面に引き出す等により前記係合部を露出させて解
除することで、透明カバー部材318’の取外しが可能
とされている。これにより、前記施錠を解除できる遊技
場の係員等は、ビジターカード38の交換作業が容易に
行えるようになるとともに、通常時カードユニット3は
パチンコ機2と並設されて前記係合部が露出されない状
態にて使用されるため、通常使用時において透明カバー
部材318’は取り外せない状態、すなわち装着された
ビジターカード38の抜き取りができない状態で使用で
きるようになる。
【0051】また、前記ビジターカード装着口318が
設けられた段部340の上下面において前記透明カバー
部材318’の上下端面が当接する位置には、緑色に発
光するLEDモジュール346が設けられている。これ
らLEDモジュール346は、カードリーダライタ32
7に装着されているビジターカード38に対する発行貸
出処理(内封記録媒体遊技使用処理)が実施されている
場合に発光するように制御されており、前記透明カバー
部材318’がその端面より入光したLEDモジュール
346の緑色光にて点灯されることでビジターカード3
8の発行並びに貸出処理が処理中である旨が遊技者に報
知される。
【0052】このように、LEDモジュール346を発
光させてビジターカード38の発行並びに貸出処理が処
理中である旨を報知することは、遊技者は、貨幣投入に
応じて前記内封記録媒体遊技使用処理である発行貸出処
理が正常に実施されていることを容易に認識できるよう
になることから好ましいが、本発明はこれに限定される
ものではなく、これらLEDモジュール346等による
前記ビジターカード38の発行貸出処理が処理中である
旨の報知を実施しない構成としても良い。
【0053】また、図5に示すように、前記会員カード
挿入口319の周囲には、高周波電圧の印加により赤色
に発光するEL(エレクトリックルミネッセンス)部材
にて構成される会員カード受付中表示部345が設けら
れている。これら会員カード受付中表示部345は、会
員カードが受付中の場合に赤色に点灯されることで、会
員カード37が受付中である旨が遊技者や遊技場係員に
報知される。
【0054】この本実施例に用いたカードユニット3の
構成を図6並びに図7に基づいて説明すると、該カード
ユニット3には、最上部前面位置に設けられている前記
動作ランプ301が接続されるとともに、前記会員カー
ド利用可ランプ305や貸出単位変更ボタン306、貸
出単位表示部307、端数ボタン308、度数表示部3
09、機種設定ランプ310、方向指示ランプ311、
挿入中ランプ312、イベント対象者ランプ335、オ
ンライン上限値ランプ348、オフライン上限値ランプ
349、前記貸出単位表示部307や度数表示部309
の表示ドライバ(図示略)等が実装され、これら各部と
後述する遊技使用処理手段並びに内封記録媒体遊技使用
処理手段としての制御ユニット328との制御信号の入
出力等が行われる第1操作基板320と、会員カード受
付中表示部345並びにLEDモジュール346が接続
されるとともに、前記会員カード用表示部314やテン
キー315、プレイ選択ボタン316、エンターキー3
17、前記会員カード用表示部314の表示ドライバ
(図示略)等が実装され、これら各部と前記制御ユニッ
ト328との制御信号の入出力等が行われる第2操作基
板321とが、設けられており、これら第1操作基板3
20並びに第2操作基板321は、カードユニット3の
前面パネルに沿って配置されている。
【0055】また、装置内の上部位置には、前記紙幣挿
入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入され
た紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施
し、その識別結果を装置中央部に設けられている後述の
制御ユニット328に出力する貨幣識別手段としての紙
幣識別ユニット322が設けられているとともに、その
下方位置には、前記硬貨投入口303に硬貨投入路32
3を介して連設され、該硬貨投入口303より投入され
た硬貨(本実施例では100円硬貨と500円硬貨)の
真贋並びに硬貨種別の識別を実施し、その識別結果を後
述の制御ユニット328に出力する貨幣識別手段として
の硬貨識別ユニット324とが設けられており、これら
両識別ユニット322、324を内在することにより、
各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)並
びに各種硬貨(100円硬貨、500円硬貨)の受付が
可能とされている。
【0056】また、カードユニット3の下方位置には、
前記会員カード挿入口319並びにビジターカード装着
口318の双方に連設するように配置され、これら会員
カード挿入口319に挿入されて受付けた会員カード3
7の前記集積回路(IC)84に記録されている記録情
報や、ビジターカード装着口318に装着されているビ
ジターカード38の前記集積回路92に記憶されている
記録情報の読み出し並びに書き込み等を行う遊技使用処
理手段並びに内封記録媒体遊技使用処理手段としてのカ
ードリーダライタ327が設けられている。
【0057】このカードリーダライタ327の内部に
は、前記ビジターカードスロットに挿入された会員カー
ド37並びに前記ビジターカード収容室に装着されてい
るビジターカード38とのデータ送受を行う通信基板3
27aと、該カードリーダライタ327の制御を行うコ
ントローラ等が実装された制御基板327bと、が設け
られており、図7に示すように、前記制御基板327b
は、ハブ7並びに通信ケーブル8を介して前記システム
コントローラ100に接続され、システムコントローラ
100とのデータ通信を実施可能とされていて、該制御
基板327bにより前記システムコントローラ100と
の通信状態を確認する通信状態確認手段が形成されてい
る。
【0058】また、前記制御基板327bは、カードリ
ーダライタ327が搭載されたカードユニット3の制御
ユニット328にも接続されており、該制御ユニット3
28との各種データの送受が実施可能とされている。
【0059】また、カードユニット3の略中央部位置に
は、貨幣識別手段である前記紙幣識別ユニット322や
硬貨識別ユニット324や、カードリーダライタ327
に接続され、これら紙幣識別ユニット322並びに硬貨
識別ユニット324との各種信号の入出力を行うI/O
ポート332aや、前記カードリーダライタ327に接
続され、該カードユニット3との各種データの送受を行
うためのI/Oポート332d、前記第1操作基板32
0並びに前記第2操作基板321に接続されて各種信号
の入出力を行うI/Oポート332b、前記パチンコ機
2の賞球制御基板237や操作基板18との各種信号の
入出力を行うI/Oポート332c、前記ハブ7並びに
通信ケーブル8を介して会員管理コンピュータ120と
のデータ通信を行うための通信部334、対応するパチ
ンコ機2の上方位置に設置された外部機器としての呼出
ランプ4(図3参照)に接続され、該呼出ランプ4に対
して該呼出ランプ4を点灯させるための点灯指示信号を
出力するとともに、前記補給球計数器24並びにアウト
球計数器26より出力された計数信号や前記パチンコ機
2の情報出力部298から出力される大当り情報やプレ
ミアム発生情報等の各種遊技情報(オプション情報)の
出力を受付けるデータ入出力部336、これらカードユ
ニット3を構成する各部の制御や前記操作基板18に実
装された度数表示部17の制御等を実施するMPU32
9、ワークメモリ等として使用されるRAM330、前
記MPU329が実行する制御内容が記述された制御プ
ログラム等が記憶されたROM331等が設けられた制
御ユニット328を内蔵しており、これら各部は図7に
示すように接続されていて、前記MPU329が実行す
る制御プログラムにより、カードユニット3を構成する
各部の動作が制御される。
【0060】本実施例のカードユニット3は、図6に示
すように、カードユニット3本体とその上下位置に形成
されたユニットホルダ31’にて係合し、該カードユニ
ット3本体を前面方向に引き出し可能に保持するユニッ
トホルダ31を介して遊技島に設置されており、カード
ユニット3の前面下部位置には、シリンダ錠(図示略)
が設けられていて、係員等が所持する解錠キーにより施
錠を解除することでカードユニット3が引き出しできる
ようになっている。また、該ユニットホルダ31には、
各種接続ケーブルを中継するためのコネクタが設けられ
ており、前記カードリーダライタ327とシステムコン
トローラ100とを接続するケーブルや、前記制御ユニ
ット328と会員管理コンピュータ120とを接続する
ケーブルも、該ユニットホルダ31を介して中継接続さ
れていて、これらケーブルが前記カードユニット3本体
の引き出し時に絡まって、カードユニット3本体が引き
出せなくなってしまうことがないように工夫されてい
る。
【0061】また、本実施例に用いた紙幣識別ユニット
322は、その後端側(紙幣挿入先端側)が紙幣回収路
352を介して遊技島内を横断するように架設された紙
幣搬送路350に連結されている。該紙幣識別ユニット
322は、会員カード37が受付中であって、読み出さ
れた度数が残存しない場合(0度の場合)において、紙
幣の挿入を受付け、該受付けた紙幣を識別するように前
記制御ユニット328にて制御される。この識別により
受付けた紙幣が正規の紙幣(1000円紙幣、2000
円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)であると
識別した場合には、該識別結果を前記制御ユニット32
8に出力するとともに、該識別した紙幣を紙幣識別ユニ
ット322内に追加入金処理或いはビジターカード38
の発行貸出処理が完了するまで留保し、これら各処理が
完了した後に前記紙幣回収路352を通じて紙幣搬送路
350に送り出すとともに、正規の紙幣ではないと識別
した場合には受付けた紙幣を返却するようになってい
る。また、本実施例において前記紙幣識別ユニット32
2は、カードユニット3(カードリーダライタ327)
とシステムコントローラ100とが通信接続されていな
いオフライン時の場合や会員カード37が受付中ではな
い場合において、1000円紙幣のみを受付け、それ以
外の紙幣を返却して受付けないように前記制御ユニット
328にて制御されているとともに、会員カード37が
受付中であって、該会員カード37により特定される度
数が残存する場合には、オンライン/オフラインに拘わ
らずにいずれの紙幣も受付けないように制御ユニット3
28にて制御されている。
【0062】また、本実施例に用いた前記硬貨識別ユニ
ット324は、図6に示すように、硬貨返却路325を
介して前記硬貨返却口313に連設されているととも
に、硬貨回収路326並びに硬貨回収樋353を介して
遊技島内を横断するように架設されたコイン搬送路35
1に連結されている。該硬貨識別ユニット324は、会
員カード37が受付中であって、読み出された度数が残
存しない場合(0度の場合)或いは会員カード37が受
付中ではない場合において、硬貨の投入を受付け、該受
付けた硬貨を識別するように前記制御ユニット328に
て制御される。この識別により受付けた硬貨が正規の硬
貨(100円硬貨、500円硬貨)であると識別した場
合には、該識別結果を制御ユニット328に出力すると
ともに、該識別した硬貨を前記コイン搬送路に排出し、
正規の硬貨ではないと識別した場合には硬貨返却口31
3より返却する。また、前記硬貨識別ユニット324
は、会員カード37が受付中であって、該会員カード3
7より読み出された度数が残存する場合には、前記紙幣
の場合と同様に硬貨を受付けないように制御ユニット3
28にて制御されている。
【0063】また、前記記憶手段としてのRAM330
内の所定アドレスには、挿入されている会員カードの会
員ID並びに会員カードIDが記憶される会員IDレジ
スタや、貯蓄球数が記憶される貯蓄球数レジスタや、暗
証番号レジスタや、度数が記憶される度数レジスタに加
えて、制御ユニット328に接続されている前記補給球
計数器24並びにアウト球計数器26からの計数信号の
入力に基づく営業開始時点からの補給球総数並びにアウ
ト球総数が記憶される補給球総数レジスタやアウト球総
数レジスタと、会員カード37の挿入中における補給球
計数器24並びにアウト球計数器26からの計数信号に
基づく会員遊技者の遊技における補給球総数並びにアウ
ト球総数が記憶される会員補給球数(IN)レジスタや
会員アウト球数(OUT)レジスタ、前記情報出力部2
98から出力される大当り情報に基づく大当り回数が加
算記憶される特賞回数レジスタと、会員カード挿入中に
おける大当り回数が加算記憶される会員特賞回数レジス
タと、前記システムコントローラ100とのオフライン
時において遊技並びに追加入金に使用された会員カード
ID及び入金ID及び度数が記憶される履歴記憶領域が
設けられており、該履歴記憶領域に記憶されているオフ
ライン時において遊技或いは追加入金の履歴が、前記シ
ステムコントローラ100との通信状態がオンライン状
態に復旧した際に、前記システムコントローラ100に
送信されることで、システムコントローラ100にて管
理されている会員カード37の度数の整合性が保たれる
ようになっている。
【0064】更には、前記補給球総数レジスタやアウト
球総数レジスタの営業開始時点からの補給球総数とアウ
ト球総数が前記会員管理コンピュータ120へ送信さ
れ、且つ会員カードの返却時において該会員カード挿入
時からの前記会員補給球数(IN)レジスタ並びに会員
アウト球数(OUT)レジスタに記憶されている会員遊
技者の遊技に伴う補給球数(IN)とアウト球数(OU
T)と会員特賞回数レジスタに記憶されている会員特賞
回数とが前記会員管理コンピュータ120へ送信される
ことで、パチンコ機2の営業開始時点からの収支ととも
に、各会員遊技者の収支を会員管理コンピュータ120
が把握できるようになっている。
【0065】また、前記特賞回数レジスタのデータは、
営業終了時の締め処理において会員管理コンピュータ1
20へ送信されることで、各パチンコ機2にて営業中に
発生した大当り総回数を会員管理コンピュータ120が
把握することができるようになっているとともに、会員
カード37の返却時に該会員カード挿入時からの前記会
員特賞回数レジスタに記憶されている会員特賞回数が会
員管理コンピュータ120へ送信されることで、各会員
の遊技中に発生した大当り回数も管理コンピュータ12
0が把握することができるようになっている。
【0066】次いで、本実施例の前記カードストッカ2
0について簡潔に説明すると、該カードストッカ20
は、その内部に所定台数(本実施例では最大5台)の予
備のカードユニット3が収納可能な箱状の装置であっ
て、該カードストッカ20内部に収納されている予備の
カードユニット3も、遊技島に設置されて使用されてい
るカードユニット3と同様に前記LANを介してシステ
ムコントローラ100とデータ通信可能に接続されてお
り、これら予備のカードユニット3の存在や状態をシス
テムコントローラ100が通信により把握できるように
なっているとともに、カードユニット3交換が実施され
た場合には、台番号に対応するカードユニット3の装置
IDに該当する装置テーブル等の更新処理を実施すると
ともに、これら交換の履歴を登録、管理するようになっ
ている。
【0067】また、本実施例では、前述のように、会員
カード37への入金を実施するための入金装置21を遊
技場内の所定位置に設けている。この入金装置21に
は、前記カードユニット3に設けられている硬貨識別ユ
ニット324や紙幣識別ユニット322並びに前記カー
ドリーダライタ327とほぼ同様の硬貨識別ユニットや
紙幣識別ユニット並びに前記カードリーダライタや各種
操作ボタン等が設けられており、会員遊技者は、自分が
所有する会員カード37に残存する度数が「0」である
場合において、該会員カードに1万円を上限として入金
を実施し、該入金した会員カードを前記カードユニット
3に挿入することで、該入金に相当する度数を遊技に使
用することができるようになっている。
【0068】これら会員カード37への入金において
は、前記システムコントローラ100に対し、会員カー
ド37に記録されている会員カードIDと入金金種と数
量とが送信されることで、該システムコントローラ10
0にて新たに入金ID(プリペイドID)が生成され、
該入金ID(プリペイドID)と入金額とが対応付けて
登録されるとともに、該入金ID(プリペイドID)が
入金装置21に返信され、これら入金IDと入金額に相
当する度数とが会員カード37に記録されて返却され
る。尚、この入金に際してシステムコントローラ100
は、入金装置21より送信されてきた会員カードID
が、システムコントローラ100に登録されているか、
若しくは登録されていても使用不可に設定されていない
かを確認し、該確認において問題ない場合において前記
入金IDを生成して入金装置21に返信するようになっ
ており、システムコントローラ100に登録されていな
い会員カード37や後述するブラックリストやあみかけ
リストに該当する会員カード37への入金が実施できな
いようになっている。
【0069】また、この入金処理された会員カード37
をカードユニット3にて使用する場合には、前記会員カ
ード37に記録された入金IDと度数、並びに会員ID
と会員カードIDとがカードリーダライタ327により
読み出され、該読み出された情報の内、会員カードID
と入金ID並びに度数とが該カードリーダライタ327
の制御基板327bからシステムコントローラ100に
送信されて前記登録情報との比較、照合による会員カー
ド37の使用の可否を判定する使用可否判定処理が実施
され、これら照合が一致した場合においてのみ、該度数
の大きさが制御ユニット328を通じて前記操作基板1
8上の度数表示部17に表示されることで、遊技に使用
することができるようになっていて(図18参照)、該
度数が使用された場合には、該使用度数が前記システム
コントローラ100に送信されて該当する入金IDに対
応して登録されている度数の大きさが更新されるように
なっている。(図9参照)
【0070】また、本実施例においては会員カード37
に度数が残存している場合において、これら度数を現金
に交換できるようにするための精算装置22を設けてい
て、該精算装置22には、前記カードリーダライタ32
7とほぼ同様のカードリーダライタ、並びに現金を払い
出すための紙幣払出ユニットや硬貨払出ユニットが設け
られており、精算装置22に会員カード37を挿入する
ことで、該会員カード37に記録されている会員カード
IDと入金IDと度数とがカードリーダライタにより読
み出されてシステムコントローラ100に送信され、前
記登録情報との比較、照合が実施されてこれら照合が一
致した場合においてのみ、その精算が実施されるように
制御される。
【0071】尚、これら精算においても前記ブラックリ
ストやあみかけリストに該当する会員カード37の精算
は、システムコントローラ100により許諾されないよ
うになっているとともに、これら精算が実施された場合
には、該精算された度数の入金IDと度数の登録が削除
されるとともに、これら精算金額と会員IDとが精算履
歴として前記システムコントローラ100に登録、管理
される。
【0072】次いで、本実施例における記録媒体管理装
置であるシステムコントローラ100について説明する
と、該システムコントローラ100は、図8に示すよう
に、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバ
ス101に、該システムコントローラ100が実施する
後述する使用可否判定処理等の各種処理や後述のカード
管理DBの更新処理等を行うCPU102、ワークメモ
リ等として使用されるRAM103、時刻情報やカレン
ダ情報を出力するRTC104、磁気ディスクや光磁気
ディスクから成る記憶装置105、ファンクションメニ
ュー等が独自に割り当てられた専用化されたキーボード
である入力装置106、各種情報を表示出力する表示装
置107、各種情報をプリント出力するプリンタ10
8、前記会員管理コンピュータ120とのデータ通信を
行う第1通信部109、前記カードユニット3(カード
リーダライタ327)とのデータ通信を行う第2通信部
110、前記カード会社に設けられた管理サーバと電話
回線を通じてデータ通信を可能とするためのデジタルサ
ービスユニット(DSU)111が接続された通常のコ
ンピュータである。
【0073】また、前記記憶装置105には、該システ
ムコントローラ100の処理を実施するための処理プロ
グラムに加えて、図9(a)〜(c)に示すような各種
テーブル(データベース)が登録されている。
【0074】まず、図9(a)の会員属性情報テーブル
(会員データベース)は、会員カード37の会員ID毎
に、当該会員カード37を所持する会員遊技者の氏名
(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所
からなる会員遊技者の会員帰属情報と、当該会員カード
37に記録されている会員情報の更新の有無(会員カー
ド37に記録されている会員情報が最新のものに更新さ
れている場合には「更新済」が登録され、会員情報が記
録されていない場合や最新のものに更新されていない場
合には未更新が登録される)と、が対応付けて登録され
ており、これら会員属性情報テーブル(会員データベー
ス)の登録情報は会員管理コンピュータ120に登録さ
れている会員情報テーブル(図16参照)の登録内容と
同一となるように起動時や変更発生時において逐次更新
される。
【0075】また、図9(b)に示す記録媒体データベ
ースとしての会員カードマスターテーブルには、各会員
の会員IDと該会員に発行された会員カードの会員カー
ドID毎に、前記入金装置21の入金処理やカードユニ
ット3における後述の追加入金処理が実施される毎に付
与される入金IDと、入金IDに該当する追加入金処理
が実施された入金装置21或いはカードユニット3の装
置IDと、追加入金処理に供された入金額に相当する入
金度数と、該入金度数から後述の貸出処理に使用された
使用度数と、前記入金度数のうち未だ貸出処理に使用さ
れていない残存度数と、そのカードが前記カード会社の
管理サーバから配信される後述する運用情報に含まれる
ブラックリスト或いはあみかけリストに基づき、その会
員カードが使用不可であるかを示す使用不可情報と、が
対応付けて登録されていて、これら会員カードマスター
テーブルに登録されている残存度数と対応する会員カー
ドに記録されている残存度数とが一致するように登録、
管理されているとともに、前記ブラックリスト或いはあ
みかけリストに該当する会員カードの使用不可情報(フ
ラグ)が使用不可「1」として登録されることで、該会
員カードの使用が禁止されるようになっている。
【0076】また、図9(c)に示すカードユニット別
データテーブルには、前記カードユニット3の装置ID
毎に、当該カードユニット3が設置されている遊技島の
島番号と、その通信状況(オンラインかオフラインか)
と、対応するパチンコ機2の機種名である対応機種と、
装着されているビジターカード38のシリアル番号とビ
ジターカードIDと、後述の貸出処理に使用された度数
の累計である総使用度数と、該総使用度数のうちビジタ
ーカード38から使用された度数であるVカード使用度
数と、会員カード37から使用された度数である会員カ
ード使用度数と、当該カードユニット3にて入金された
入金総額である会員カード入金金額並びに該入金のため
に受付けた現金の各金種毎の数量である10000円、
5000円、2000円、1000円、500円、10
0円とが登録されており、これらカード管理DBにおけ
る登録データ並びに前記会員カードマスターテーブルに
登録されている残存度数等の各種データは、前記カード
ユニット3からその都度送信される各種情報に基づき更
新されるようになっている。
【0077】また、本実施例の管理データベース(D
B)内には図10に示すように、営業当日の会員の遊技
履歴が登録される会員遊技履歴テーブルが設けられてお
り、各会員遊技者が前記カードユニット3に自己の会員
カード37を挿入して、玉貸操作を実施することで、該
玉貸が実施されたカードユニット3の装置IDと該カー
ドユニット3にて玉貸に使用された使用度数とが、1遊
技履歴として登録されるようになっており、これら会員
遊技履歴テーブルに登録されている使用度数のデータ
が、遊技終了時においてカードユニット3から会員カー
ド37が返却されたことに基づき、前記会員管理コンピ
ュータ120から出力される使用度数照会において、該
当する使用度数が会員管理コンピュータ120に返信さ
れるようになっている。
【0078】また、本実施例のシステムコントローラ1
00においては、図11に示すように、前記各テーブル
並びにデータベースに基づき、各種カード管理、カード
ユニット管理並びに売り上げに関する種々の情報を、本
日はもとより前日以前の過去のデータも出力可能とされ
ている。
【0079】具体的には、図12に示す機能選択画面に
おいて、表示されている各選択項目から所望する項目並
びに出力させたい日付を選択或いは入力することで、図
11の項目(1)〜(7)に示すように、(1)日計
表、(2)島別売上表、(3)個別売上、(4)個別詳
細情報、(5)時間別売上、(6)帳票管理、(7)機
器交換履歴の各項目を図13に示す前記(3)個別売上
のように表示或いはプリント出力することができるよう
になっている。
【0080】本実施例のシステムコントローラ100で
は、前記(1)日計表として、選択された日付の店舗全
体の会員並びにビジターの各売上や総売上金額や会員カ
ードへの入金総額、会員カードの精算総額等の情報が表
示される店舗日計表や、選択された日付の前記カードユ
ニット毎の会員並びにビジターの各売上や総売上金額や
会員カードへの入金総額等の情報が表示されるサンド日
計表や、選択された日付の前記入金装置21による入金
回数や入金総額等が表示される入金機日計表や、選択さ
れた日付の前記精算装置22における精算回数や精算金
額が表示される精算機日計表と、が表示されるようにな
っている。
【0081】また、前記(2)島別売上表を選択した場
合には、選択された日付の前記島毎の会員並びにビジタ
ーの各売上や総売上金額や会員カード37への入金総額
等の情報が表示され、(3)個別売上を選択した場合に
は、図13に示すように、選択された日付の各カードユ
ニット(CU)3毎の会員並びにビジターの売上(消
費)や会員カード37への入金総額等の各情報が表示さ
れ、前記(4)個別詳細情報を選択すると、選択された
日付の各機器の売上、受付金種別の受付数、通信状態や
会員カード挿入の有無等の各機器の詳細情報が表示さ
れ、前記(5)時間別売上を選択した場合には、選択さ
れた日付の各時間帯における店舗全体の会員並びにビジ
ターの各売上や総売上金額や会員カード37への入金総
額や精算総額等の情報が表示される。
【0082】また、前記(6)帳票管理を選択した場合
には、選択した帳票を印刷することができ、前記(7)
機器交換履歴を選択した場合には、選択した日付におい
て前記カードユニットストッカ20内の予備用カードユ
ニットとの交換があった場合に、その交換された時間や
交換された機器の情報が表示されるようになっている。
【0083】また、前記(1)〜(7)の日付選択する
項目以外に、項目(8)〜(13)の日付選択を必要と
しない表示項目(メニュー)が設けられており、項目
(8)の仮締め情報を選択することで、通信がオフライ
ン状態或いは何らかの障害により正規の締め処理がなさ
れずに仮締め処理がなされたカードユニット3のとその
売上等の情報が表示され、項目(9)のエラー情報管理
を選択すると、各接続機器のエラー発見日時、復旧日
時、エラー名などのエラー情報が検索して表示され、項
目(10)の操作履歴を選択すると、各カードユニット
3や前記入金装置21並びに精算装置22が操作された
日時や時間内容などの操作履歴(通信履歴)が表示さ
れ、項目(11)の営業状態を選択した場合には、各接
続機器の通信接続や会員カード37の受付状況等の状態
が表示され、項目(12)の営業定数を選択すると、締
め処理において自動印刷される帳票の種別設定を行う画
面が表示され、項目(13)のビジターカード情報を選
択することで、各カードユニット3に装着されているビ
ジターカード38の書き込み回数情報や、交換履歴(交
換日付)等の情報が表示されるようになっていて、該シ
ステムコントローラ100において、各カード37,3
8並びにカードユニット3や入金装置21や精算装置2
2の管理が実施されるようになっている。
【0084】また、これら売上(消費)に関する情報や
入金に関する情報並びに会員カード37の残金情報は、
営業の終了時に実施される締め処理にて前記カード会社
の管理サーバ12へ送信されるとともに、前記図13に
示す個別売上のように、各カードユニット3毎の消費金
額や入金金額等の情報並びに店舗全体の消費総額や入金
総額の情報が前記会員管理コンピュータ120へ出力さ
れることで、該会員管理コンピュータ120にても、会
員カード37並びにビジターカード38による売り上げ
を管理できるようになっているとともに、これら売り上
げ情報が会員の遊技動向の分析やイベント効果等のデー
タとして活用されるようになっている。
【0085】また、会員カード37の返却が前記カード
ユニット3にて発生した場合においては、前述のよう
に、その返却時において会員管理コンピュータ120か
らの当該会員カード37の会員カードID並びにカード
ユニット3の装置IDを含む使用度数照会の送信に基づ
き、照会された会員カードIDに該当する会員遊技者が
照会されたカードユニット3にて遊技に使用した消費金
額が売上金額として会員管理コンピュータ120に返信
されることで、該会員管理コンピュータ120では、図
17(c)に示すように、その会員遊技者の来店履歴の
売上金額として登録される。
【0086】ここで、本実施例に用いたシステムコント
ローラ100と前記カード会社に設置されている管理サ
ーバ12との連携について図14に基づき説明する。ま
ず、システムコントローラ100は、図示しない無停電
電源装置(UPS)に接続されていて、該UPSに設定
されている営業日の所定時間において自動的に起動され
るようになっている。該UPSによる電源投入(起動)
が実施されると、自動的に前記記憶装置105に記憶さ
れている処理プログラム(P)が起動されて、記憶装置
105に記憶されている各ファイルの異常を、誤り訂正
符号(CRC)に基づきチェックするとともに、接続さ
れているカードユニット3や入金装置21並びに精算装
置22等の接続機器に異常がないかを確認し、異常があ
れば異常内容を前記管理サーバ12に通知し、異常がな
ければチェック完了を管理サーバ12に通知する。
【0087】該チェック完了の送信を受けて管理サーバ
12は、前日(前回の営業日)の締め時においてシステ
ムコントローラ100から送信を受けて登録してある会
員残金を読み出してシステムコントローラ100に送信
する。該送信を受けて、システムコントローラ100
は、送信されてきた会員残金と自己に登録されている前
回の締め時の会員残金との照合を実施し、該照合が一致
しない場合には、不正なデータ操作があったものと判断
して残金異常通知を管理サーバ12へ通知する。
【0088】この会員残金の照合が一致した場合には、
前回締め時に管理サーバ12より配信された運用情報に
含まれている新規発行可能な会員カードの会員カードI
Dと会員ID並びにブラックリストやあみかけリストを
受信した場合は、該ブラックリストやあみかけリストに
該当する会員カードIDと会員IDとを会員管理コンピ
ュータ120へ送信する。この新規発行可能な会員カー
ドの会員カードIDと会員IDの送信を受けて会員管理
コンピュータ120は、これら受信した会員カードID
と会員IDを図16(a)に示すように、後述する会員
情報テーブルに新規発行可能な未発行カードとして登録
する。
【0089】このように、営業が開始される以前の営業
中以外の時間帯において前記新規発行可能な会員カード
の会員カードIDと会員IDとを会員管理コンピュータ
120へ送信するようにすることは、営業中にあって
は、多数の会員カード37の使用に伴う処理を実施する
必要があるため、システムコントローラ100や会員管
理コンピュータ120の処理負荷が大きなものとなって
しまうことから、これら送信に伴うシステムコントロー
ラ100や会員管理コンピュータ120の処理負荷を低
減できるようになることから好ましいが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、営業中にあっても必要に応
じて、これら新規発行可能な会員カードの会員カードI
Dと会員IDとを会員管理コンピュータ120へ送信す
るようにしても良い。また、本実施例にては、営業開始
前に前記送信を行っているが、該送信を営業中以外の時
間帯として営業後に実施するようにしても良いことは言
うまでもない。
【0090】前記会員管理コンピュータ120への新規
発行可能な会員カードの会員カードIDと会員IDの送
信の後、システムコントローラ100は、営業の開始通
知を前記管理サーバ12へ送信して、該管理サーバ12
より開始許諾を受信することで、営業中処理へ移行す
る。
【0091】該営業中において、前記会員管理コンピュ
ータ120にて、新規会員の属性情報の登録による新規
会員登録がなされ、該新規会員への会員ID並びに会員
カードIDの割り当てや、既存会員の会員帰属情報の変
更があった場合には、新規発行情報又は更新情報が会員
管理コンピュータ120からシステムコントローラ10
0に送信され、該新規発行情報又は更新情報に基づき図
9(a)に示す会員属性情報テーブルに新規会員の登録
或いは会員情報の更新が実施され、これら更新が実施さ
れた場合には、更新の項目に未更新が登録されて、該当
する会員カード37が使用された場合に、該更新或いは
新規登録された会員属性情報が、会員カード37が使用
されたカードユニット3に送信されて、会員カード37
に記録されるようになっている。
【0092】また、この営業処理中において前記管理サ
ーバ12は、所定期間毎にシステムコントローラ100
に対し、稼働を確認するためのヘルスチェックデータを
送信し、該ヘルスチェックデータに対する応答に基づい
て、システムコントローラ100が正常に動作している
かを確認するようになっているとともに、システムコン
トローラ100も各カードユニット3に対して、前記L
AN上に通信接続確認用のブロードパケットを所定時間
毎、例えば5秒毎に送信することで、該ブロードパケッ
トの受信の有無により、各カードユニット3中の前記カ
ードリーダライタ327に設けられている前記制御基板
327bが、オンライン/オフラインの通信状態の確認
を実施できるようになっている。
【0093】また、営業処理中において接続機器やカー
ドの残額異常等の不正を検出した場合においてシステム
コントローラ100は、管理サーバ12に対して不正検
知或いは異常検知を通知することで、管理サーバ12が
設置されているカード会社において、これら異常や不正
を把握できるようになっている。
【0094】営業時間が終了した後においてシステムコ
ントローラ100は、締め処理を実施する。この締め処
理においては、その営業日における店舗全体の売上が集
計された日計売上や、各カードユニット3毎や会員カー
ド毎の売上等を含む個別売上や、各会員カード37に残
存する遊技用価値である度数に相当する残金の情報を含
む会員残金等の各情報を含む集計データが管理サーバ1
2へ送信されるとともに、該管理サーバ12は、その遊
技場が該当する店舗情報と運用情報とを配信するととも
に、最後に前記のヘルスチェックデータによる動作確認
を実施し、該動作確認の後、システムコントローラ10
0の電源が前記UPSにより遮断される。
【0095】この管理サーバ12より配信される前記運
用情報には、その遊技場からの発注に基づき発送された
会員カード37の会員カードIDと会員ID並びにビジ
ターカード38のシリアル番号とビジターカードIDと
ともに、カード会社が使用を禁止した会員カード37の
会員カードIDと会員IDが記述されたブラックリスト
や、カード会社から遊技場への配送途中に紛失や盗難、
或いは製造不良であると判明した会員カード37の会員
カードIDと会員IDが記述されたあみかけリストが含
まれており、該ブラックリスト並びにあみかけリストに
登録されている会員カード37に該当する会員カード3
7が前記会員カードマスターテーブルに登録されている
場合において、該会員カード37の使用不可情報(フラ
グ)が使用不可「1」として登録されて、その会員カー
ド37の使用が不可とされるようになっている。
【0096】次いで、本実施例の会員管理コンピュータ
120について説明すると、該会員管理コンピュータ1
20は、図15に示すように、コンピュータ内部にてデ
ータの送受を行うデータバス121に、該会員管理コン
ピュータ120が実施する会員の帰属情報を受付けて会
員IDに対応付けて登録管理するとともに、これら会員
カードの使用に基づく各情報に基づいてイベント評価等
の各種の分析処理や後述の会員管理DBの更新処理並び
に前記システムコントローラ100からの売上情報に基
づく売上集計等の各種データの集計処理等を行うCPU
122、ワークメモリ等として使用されるRAM12
3、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC124、
磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置12
5、新規会員に関する個人情報等の会員帰属情報等の各
種情報を受付けるためのキーボードやマウス等の入力装
置126、機能選択を実施することで、例えば新規会員
の登録画面や売上情報並びに未発行の会員カードの会員
IDや枚数等の情報を出力するための表示装置127並
びにプリンタ128、前記システムコントローラ100
とのデータ通信を行う収集手段としての第1通信部12
9や前記カードユニット3(制御ユニット328)との
データ通信を行う収集手段としての第2通信部130、
が接続された通常のコンピュータである。
【0097】また、前記記憶装置125には、該会員管
理コンピュータ120が処理を実施するための各種処理
プログラムに加えて、図16(a)に示すように、会員
カード37の会員ID並びに会員カードID毎に、対象
となるイベントのイベントNo.と、その時点の貯蓄玉
数と、本人確認のための暗証番号と、来店回数と、来店
ポイントと、最後の来店日と、これら来店回数や収支金
額等に基づく会員ランクと、会員登録日、並びに当該会
員カード37を所持する会員遊技者の氏名(名字並びに
名前)、性別、年齢、誕生日、職業、郵便番号、住所、
電話番号、携帯電話番号等の個人情報や、交通手段、趣
味、記念日、電子メールアドレス並びにダイレクトメー
ルの送付の可否等からなる会員遊技者の帰属情報と、当
該会員カード37を所持する会員遊技者が本日イベント
対象者であるか否かを示すイベント対象者フラグ(本日
のイベント対象者である場合には「Yes」が登録さ
れ、イベント対象者ではない場合には「No」が登録さ
れる)と、後述する会員登録/変更画面において新規登
録または登録変更が実施された場合に登録される更新状
況(新規登録または登録変更が実施された場合には「Y
es」が登録され、これら新規登録または登録変更に基
づく登録内容が、前記システムコントローラ100の前
記会員属性情報テーブルに反映された時点で「No」が
登録される)と、新規会員の帰属情報等の各種情報の登
録がなされた際に「未」から「既」が登録される発行状
況と、が登録される会員情報テーブル(遊技者データベ
ース)が記憶されており、前記発行状況には、前記シス
テムコントローラ100から送信されてきた新規発行可
能な会員ID並びに会員カードIDが登録された際に、
「未」が登録されて、該発行状況を確認することで、そ
の時点にて未発行でかつ発行可能な会員カード37を選
出できるようになっている。
【0098】また、本実施例の前記記憶装置125に
は、前記会員情報テーブル(遊技者データベース)に加
えて図16(b)に示すように、後述する入力タブの選
択により前記表示装置127に表示されるイベント登録
画面(図示略)にて登録された登録内容であるイベント
名と、実施期間と、実施時間と、対象条件(全会員、女
性会員、来店回数50回以上の会員等)と、対象となる
カードユニット3の範囲(全ユニット、〜番島、対象と
なるカードユニット3の個別の装置ID等)と、対象者
に対する特典(無制限、粗品進呈、等価交換等)と、対
象となるカードユニット3において対象者である旨を報
知する際の報知条件(遊技開始時、使用額〜円以上、遊
技開始〜分後等)と、対象となるカードユニット3での
事前報知の実施の有無(実施する場合には「Yes」が
登録され、実施しない場合には「No」が登録される)
と、イベント効果の比較において比較データとして用い
るデータの集計期間(日数)と、が各イベント毎に付与
されたイベントNo.毎に登録されるイベントテーブル
が記憶されている。
【0099】更に、前記記憶装置125には、図17
(c)に示すように、各会員遊技者の遊技履歴として、
遊技(来店)日、遊技した台番号、遊技開始時間並びに
終了時間と特賞回数と遊技時間、会員遊技者が遊技に消
費した金額である売上金額、会員遊技者が遊技にて獲得
することで遊技場が該会員遊技者に対して提供する景品
と等価な金額である支出金額(最小数は100円単
位)、これら売上金額から支出金額を差し引いた収支金
額と遊技場の勝敗、とが各会員遊技者毎に登録されてい
る会員来店履歴データベース(DB)が記憶されてい
る。
【0100】また、前記記憶装置125には、図17
(d)に示すように、前記締め処理に基づきシステムコ
ントローラ100から出力される各カードユニット3毎
の会員並びにビジターの各売上並びに総売上情報ととも
に、前記カードユニット3から出力される前記補給球総
数レジスタやアウト球総数レジスタに記憶されている営
業開始時点からの補給球総数とアウト球総数の差球に基
づき算出されるパチンコ機2の支出金額や、収支金額、
並びに前記アウト球総数をパチンコ機2において単位時
間(1分間)に打ち出させる平均打出数で除することで
得られる稼働時間(分)や営業時間に占める稼働時間
(分)の割合である稼働率とが、各台番号とその台タイ
プ並びに機種と島番号とともに登録される台別履歴デー
タベース(DB)が記憶されており、これら各データベ
ースに登録されている情報に基づいて、後述する各種情
報の出力やイベント効果の集計が実施されるようになっ
ている。尚、本実施例において支出金額の算出方法とし
ては、前記補給球総数(補給球数(IN))からアウト
球総数(アウト球数(OUT))を差し引いた差球数に
特殊景品との交換率を乗じて支出金額を算出している。
【0101】以下、本実施例の遊技用システムにおける
各部の処理状況並びにデータの授受について説明する。
【0102】本実施例のカードユニット3は、前記会員
カード挿入口319に挿入された会員カード37の記録
情報を読み出して前記システムコントローラ100に送
信する受付処理と、この受付処理において受付けられた
会員カード37より読み出された度数をパチンコ玉の貸
出に使用するための貸出処理と、前記システムコントロ
ーラ100との通信がオンライン状態で、前記会員カー
ド37が受付中でかつ残存する度数が0度の場合であっ
て、複数金種の紙幣(1000円紙幣、2000円紙
幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨
(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入され
て識別された場合に、該識別された金額に相当する度数
(識別金額を100で除算した値)を、受付けられてい
る会員カード37より読み出された度数(本実施例では
「0」のみ)に加算する追加入金(価値加算)処理と、
前記システムコントローラ100との通信がオフライン
状態において、低額紙幣(1000円紙幣)または硬貨
(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入され
て識別された場合に、該識別された金額に相当する度数
を前記受付けられている会員カード37より読み出され
た度数(本実施例では「0」のみ)に加算するオフライ
ン入金処理と、前記システムコントローラ100との通
信状況に拘わらず前記会員カード37が受付けられてい
ない場合に低額紙幣(1000円紙幣)または硬貨(1
00円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識
別された場合に、該識別された金額に相当する度数を前
記ビジターカード装着口318に挿入されたビジターカ
ード38に記録した後、該記録した度数の全てをパチン
コ玉の貸出に使用する発行貸出処理(内封記録媒体遊技
使用処理)と、以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数を再度
遊技に使用することのできる払戻処理と、を行うように
なっている。また、本実施例のカードユニット3におい
ては、上述の処理に加えて、対応する情報表示装置5に
おいて表示される歓迎表示やイベント対象台表示、イベ
ント対象者表示の表示制御等も実施するようになってい
る。
【0103】この本実施例のカードユニット3の起動時
(電源投入時)においては、図21に示すように前記会
員管理コンピュータ120との接続処理が実施される。
この接続処理にあっては、電源投入に伴い、まず前記カ
ードリーダライタ327の制御基板327bとシステム
コントローラ100との接続処理が実施され、該処理の
完了を受けて制御基板327bから接続処理の動作指示
が前記制御ユニット328へ出力される。
【0104】該制御基板327b(カードリーダライタ
327)からの動作開始指示通知の出力に基づき制御ユ
ニット328は、前記会員管理コンピュータ120に対
して接続要求を行うとともに、前記補給球総数レジスタ
やアウト球総数レジスタ並びに特賞回数レジスタへの加
算更新を開始する。
【0105】前記接続要求を受信した会員管理コンピュ
ータ120は、暗号用キーの作成に必要となる機器情報
要求を制御ユニット328へ送信し、該制御ユニット3
28から機器情報応答を入手して暗号用キーを作成す
る。
【0106】次いで会員管理コンピュータ120は、制
御ユニット328が保持している最終トレースデータ番
号の出力要求を送信して最終トレースデータ番号を入手
し、前日の締め処理にて会員管理コンピュータ120に
登録されている最終トレースデータ番号と入手した最終
トレースデータ番号とを比較して、未取得のトレースデ
ータが残存する場合には該未取得のトレースデータの出
力要求を制御ユニット328に対して送信し、該未取得
のトレースデータを入手する。
【0107】これら未取得データの確認を実施した後、
制御ユニット328に対して初期情報の設定要求を送信
することで、制御ユニット328は、補給球総数レジス
タやアウト球総数レジスタ並びに会員補給球数(IN)
レジスタや会員アウト球数(OUT)レジスタをリセッ
トするとともに、特賞回数レジスタもリセットし、各レ
ジスタのカウントを再開し、これら初期設定の処理が終
了した段階にて設定通知を前記会員管理コンピュータ1
20に送信して通常処理状態へ移行し、現金の受付け待
ち或いは会員カード37の挿入待ち状態となる。
【0108】この状態において会員カード37が挿入さ
れた場合には、図18に示す受付け処理が実施される。
前記カードユニット3の会員カード挿入口319に会員
カード37が挿入されると、カードリーダライタ327
は、該挿入された会員カード37から会員カードIDと
会員ID並びに入金IDと度数とを読み出して、使用許
諾要求と読み出した会員カードID並びに入金IDと度
数とを各カードユニット3に個別に付与された装置ID
とともに前記システムコントローラ100に送信する。
【0109】これら使用許諾要求並びに会員カードI
D、入金ID、度数、装置IDを受信したシステムコン
トローラ100は、図9(b)に示す前記会員カードマ
スターテーブルにおいて受信した会員カードID並びに
入金IDとに対応して登録されている残存度数と使用不
可情報(フラグ)とをを抽出し、前記カードユニット3
より受信した度数と前記抽出した残存度数とを照合する
とともに使用不可情報(フラグ)を確認して会員カード
37の使用の可否を判定する使用可否判定処理を行い、
照合が一致するとともに使用不可情報(フラグ)に使用
不可登録がなされていない場合において、会員カード3
7を使用可能と判断して使用許諾を送信元のカードユニ
ット3(カードリーダライタ327)に返信する。ま
た、前記照合において度数が一致しない場合には、カー
ドユニット3(カードリーダライタ327)から受信し
た度数が、前記会員カードマスターテーブルに登録され
ている残存度数未満であるかを判別し、残存度数未満で
ある場合には、該会員カードマスターテーブルの残存度
数を前記受信した少ない方の度数に更新するとともに、
使用許諾を送信元のカードユニット3(カードリーダラ
イタ327)に返信する。また、前記会員カードマスタ
ーテーブルに該当する入金IDが存在しない場合や受信
した度数が会員カードマスターテーブルの残存度数を超
える場合、並びに前記使用不可情報(フラグ)に使用不
可登録がなされている場合には、使用不可を送信元のカ
ードユニット3(カードリーダライタ327)に返信す
る。
【0110】前記カードユニット3(カードリーダライ
タ327)が使用許諾を受信した場合には、挿入された
会員カード37を使用可能とし、前記読み出した会員I
Dと度数とをカード取込通知とともに制御ユニット32
8に出力する。尚、システムコントローラ100から使
用不可を受信した場合には、会員カード37を返却せず
にエラーを表示して、係員のエラー解除(またはユニッ
ト交換)があるまでエラー状態で待機する。
【0111】該出力を受けて制御ユニット328は、会
員カード受付中表示部345を点灯し、前記出力された
会員IDデータと度数データとを、会員IDレジスタ並
びに度数レジスタに記憶するととともに、図22に示す
ように、会員管理コンピュータ120に対して会員ID
と装置IDとを含む会員カード取込要求を送信する。
【0112】該送信を受けて会員管理コンピュータ12
0は、送信されてきた会員IDから会員を特定し、前記
会員来店履歴データベース(DB)の該会員の来店履歴
に遊技開始時刻並びに受信した装置IDに対応する遊技
機の台番号を登録するとともに、受信した会員IDに対
応して登録されている来店日の日付が本日の日付である
かを判別し、来店日が本日の日付でない場合には、来店
日の項目を本日の日付に更新するとともに、前記会員情
報テーブルの来店回数に1を加算する。また、会員ポイ
ント並びに貯蓄球数と暗証番号とを前記会員情報テーブ
ルから抽出して該会員ポイントに来店ポイント100を
付与加算更新し、新たな会員ポイントと貯蓄球数と暗証
番号とを含む会員カード取込応答を送信元の制御ユニッ
ト328に返信する。
【0113】該会員カード取込応答の返信に基づき、制
御ユニット328は、受信した貯蓄球数と暗証番号とを
貯蓄球数レジスタ並びに暗証番号レジスタに記憶すると
ともに、前記貯蓄球数が存在する場合であって該球数が
所定の払出数に達している場合において、その再プレイ
可能回数を前記会員カード用表示部314し、プレイ選
択ボタン316又はエンターキー317からの入力待ち
状態となる。
【0114】この段階で、エンターキー317が選択さ
れた場合には1回の再プレイに相当する数のパチンコ球
の払出指示がパチンコ機2へ出力されて、パチンコ機2
の玉払出装置297からパチンコ球が払い出され、前記
再プレイ可能回数から1が減算されて前記会員管理コン
ピュータ120へ使用通知が送信されて貯蓄球数のデー
タが減算更新される。また、プレイ選択ボタン316が
選択された場合には、前記度数レジスタに記憶されてい
る度数を前記度数表示部309並びにパチンコ機2の度
数表示部17に表示し、貸出処理を行なうことで会員遊
技者は前記度数を使用して遊技を実施できるようにな
る。
【0115】また、本実施例のカードユニット3は、シ
ステムコントローラ100との通信ができない状態(オ
フライン状態)であっても既に受付けている会員カード
37に残存する度数を使用できるとともに、該度数が
「0」となった場合でも、オンライン状態の上限値であ
る10000円からオフライン上限値である1000円
に上限値を変更し、該上限値の範囲で入金を実施でき、
且つ、前記ビジターカード38による貸出を実施できる
ようになっている。
【0116】これらオフライン状態のカードユニット3
における貸出処理について以下に詳述する。まず、カー
ドユニット3が前記システムコントローラ100との通
信状態がオフラインであるかを検出するオフライン検出
処理について、図25に基づき説明する。
【0117】本実施例では、これらオフライン検出処理
を前記カードリーダライタ327に設けられている制御
基板327bが実施するようになっており、該制御基板
327bが実施するオフライン検出処理は、図25に示
すように、前記システムコントローラ100から定期的
(本実施例では5秒毎)に全てのカードユニット3に対
して送信される前記ブロードパケットの受信が有るか否
かの判定を実施し(Sa1)、該判定においてブロード
パケットの受信が有る場合においては、Sa6へ進ん
で、前記制御基板327b上に実装されている監視タイ
マのカウントをリセットして監視タイマをリスタートす
るとともに、Sa7に進んでオンラインであると判断し
て、該オンライン状態であることを前記制御ユニット3
28に出力し(Sa8)、前記S1に戻る。
【0118】また、前記Sa1において、ブロードパケ
ットの受信がない場合においては、Sa2に進んで、監
視タイマがタイムアップ(カウントアップ)しているか
の判定を実施し、該判定において、未だタイムアップ
(カウントアップ)していない場合には前記Sa1へ戻
り、前記タイムアップ(カウントアップ)により予め定
められたオフライン判定時間が経過していると判定した
場合にはSa3に進んでオフラインと判断し、前記監視
タイマのカウントをリセットして監視タイマをリスター
トした後(Sa4)、該オフライン状態であることを前
記制御ユニット328に出力し(Sa5)、前記S1に
戻ることで、前記オンライン状態或いはオフライン状態
が逐次前記制御ユニット328に出力される。
【0119】これらオンライン状態或いはオフライン状
態の出力は、前記制御ユニット328が実施する、図2
6に示す割り込み処理にて検出されて、オフライン状態
における各種処理並びにオンライン状態への復旧に伴う
処理が実施されるようになっている。
【0120】この割り込み処理について説明すると、ま
ず、前記制御基板327bからのオンライン状態或いは
オフライン状態の出力はSb1またはSb17により検
出される。
【0121】前記制御基板327bからオフライン状態
の出力がなされた場合には、該出力がSb1にて検出さ
れてSb2へ進み、前記動作ランプ301の点灯色を赤
色に変更して、前記システムコントローラ100との通
信がオフライン状態となったことを報知するとともに、
Sb3において、新たな会員カード37の受付けを禁止
し、前記会員カード利用可ランプ305を消灯して、新
たな会員カード37の受付けが不可であることを報知す
る一方、貨幣を受付けての前記ビジターカード38によ
る貸出の有効を継続した後、Sb4へ進み、その時点に
て前記カードリーダライタ327にて受付け中の会員カ
ード37が存在するか否かの判定を実施する。
【0122】該Sb4の判定において、受付け中の会員
カード37が存在しない場合には、ビジターカード38
の処理ルーチンへ移行し、受付け中の会員カード37が
存在する場合には、図27に示すSb5へ進む。
【0123】該Sb5においては、入金の上限値をオン
ライン状態の上限値である10000円からオフライン
状態の上限値である1000円に変更するとともに、該
上限値の変更を前記オフライン上限報知ランプ349の
点灯(オンライン上限報知ランプ348は消灯)により
報知した後、Sb6へ進んで、受付け中の会員カード3
7に残度数が存在するか否かを判定する。
【0124】該残度数の有無判定において残度数が存在
する場合にはSb7へ進んで玉貸操作があるか否かの判
定を実施し、玉貸操作が無い場合にはSb15へ進んで
返却操作が有るか否かを判定し、該返却操作も無い場合
には再度Sb7へ戻ることで、これらSb7並びにSb
15により、玉貸操作或いは返却操作待ちの状態とな
る。
【0125】この段階にて玉貸操作が有った場合は、S
b8へ進んで、該残存する度数を使用した貸出処理へ移
行し、該貸出処理にて貸出処理が実施された場合には、
前記Sb6へ戻ることで、再度会員カード37に残度数
が存在するか否かの判定が実施され、これらSb6によ
る残度数の判定とSb8の貸出処理が繰返し実施される
ことで、前記オフライン状態となる以前にカードユニッ
ト3に受付けられていた会員カード37に残度数が存在
する場合において、オフライン状態と成った後でも、こ
れら残度数を遊技に使用することができるようになって
いる。
【0126】また、前記Sb7並びにSb15による玉
貸操作或いは返却操作待ちの状態において、返却操作が
為された場合には、Sb16へ進んで、オフライン入金
処理において入金された度数の全てが使用されずに残存
していることを示す返却無効フラグの有無判定を実施
し、該返却無効フラグが存在する場合には、オフライン
入金処理において入金された度数が残存していることか
ら前記Sb7へ戻って玉貸操作の入力待ちとなり、これ
らオフライン入金処理において入金された度数が残存し
ている状態にて会員カード37が返却されないようにな
っている。
【0127】また、前記Sb16において返却無効フラ
グが無いと判定された場合には、既にオフライン入金処
理において入金された度数の全てが使用されているもの
と判断して、Sb14へ進み、該受付け中の会員カード
37を返却した後、前記ビジターカード38の処理ルー
チンへ移行することで、ビジターカード38の発行貸出
処理が実施可能とされる。
【0128】また、前記Sb6の判定にて残度数が無
し、詰まりは残度数が「0」であると判定された場合に
は、Sb9へ進んで返却無効フラグの有無判定を実施
し、返却無効フラグが有る場合については、Sb10へ
進んで該返却無効フラグをクリアした後、Sb11へ進
む。
【0129】このSb11においては、貨幣受付けがあ
るか否かを判定するとともに、該貨幣受付けが無い場合
には、Sb13へ進んで返却操作が有るか否かを判定
し、返却操作が無い場合には、前記Sb11に戻ること
で、これらSb11並びにSb13ににより、貨幣受付
け或いは返却操作待ちの状態となる。
【0130】これら貨幣受付け或いは返却操作待ちの状
態において、貨幣受付けがあった場合には、図28に示
すSb12のオフライン入金処理に進み、返却操作があ
った場合には、Sb14へ進んで会員カード37を返却
した後、前記ビジターカード38の処理ルーチンへ移行
することで、ビジターカード38の発行貸出処理が実施
可能とされる。
【0131】次いで、図28に示すSb12のオフライ
ン入金処理について説明すると、前記受付け貨幣の識別
をSc1において実施するとともに、該受付け貨幣を紙
幣識別ユニット322内或いは硬貨識別ユニット324
内に留保した後(Sc2)、Sc3へ進む。
【0132】該Sc3においては、前記識別した貨幣の
金額が、オフライン上限値である1000円以下の金額
であるか否かを判定し、識別貨幣が1000円よりも大
きな貨幣である場合にはSc8へ進んで、該受付け貨幣
を返却した後、前記Sb6へ戻るようになっている。
【0133】また、前記Sc3において識別貨幣が10
00円以下の貨幣である場合には、Sc4へ進んで、識
別金額に相当する度数、例えば1000円が識別貨幣で
あれば10度数を、会員カード37の残度数である
「0」度数に加算更新し、該加算更新後の新たな度数で
ある10度数と、オフライン時の入金処理に使用される
オフライン入金ID(本実施例では該オフライン入金I
Dとして、該オフライン入金を実施したカードユニット
3の装置IDを含む形態のIDを使用)を会員カード3
7に記録した後、該入金を実施した会員カード37のカ
ードIDと入金度数と前記入金IDとを前記履歴記憶領
域に登録する(Sc5)。
【0134】該履歴登録の後に、Sc6に進んで前記S
c2にて留保した貨幣を回収するとともに、Sc7に進
んで返却無効フラグをセットした後、Sb6へ戻ること
で、これら入金した度数を貸出処理に使用できるように
なっている。
【0135】また、前記制御基板327bからオンライ
ン状態の出力がなされた場合には、該出力がSb17に
て検出されてSb18へ進み、オフライン状態からのオ
ンライン状態への変更であるか否かの判定を実施し、オ
フライン状態からのオンライン状態への変更である場合
においてSb19へ進む。
【0136】該Sb19においては、前記動作ランプ3
01の点灯色をオフラインを示す赤色からオンラインを
示す白色に変更して、前記システムコントローラ100
との通信がオンライン状態となったことを報知するとと
もに、Sb19+において、上限値をオンライン時の上
限値である10000円に変更し、且つ前記オンライン
上限値ランプ348を点灯(オフライン上限値ランプ3
49を消灯)し、新たな会員カード37の受付けを許諾
して前記Sb2において消灯された会員カード利用可ラ
ンプ305を点灯して、新たな会員カード37の受付け
が可能であることを報知した後(Sb20)、前記履歴
記憶領域にオフライン中の度数使用履歴の登録が存在す
るか否かを判定し(Sb21)、オフライン中の度数使
用並びに入金履歴が存在する場合においてSb22へ進
んで、該オフライン中の履歴を前記システムコントロー
ラ100へ送信した後(Sd12)、通常の処理ルーチ
ンへ移行するようになっている。
【0137】次いで、前記カードユニット3においてオ
ンライン状態及びオフライン状態時に前記使用可否判定
処理済みの会員カード37を受付けている場合(前記図
27Sb8)に実施される貸出処理(遊技使用処理)に
ついて以下に説明すると、前記度数表示部309並びに
パチンコ機2の度数表示部17に度数が残存する場合に
前記貸出ボタン16が入力されることで、該度数を使用
しての貸出処理(遊技使用処理)が実施される。
【0138】この貸出処理の制御状況を図19に基づき
説明すると、前記パチンコ機2の賞球制御基板237
は、前記カードユニット3の制御ユニット328と接続
されて通信が可能な状態であるとスタンバイ状態とな
り、前記PRDYをLOWとする(S1)。
【0139】このようにPRDYが出力されている状態
において前記貸出ボタン16が操作されると、制御ユニ
ット328は、前記BRDYをLOWとし(S2)、こ
の状態において、更に前記BRQをLOWとする(S
3)。
【0140】次いで、前記賞球制御基板237は、前記
BRDYのLOWを検出した状態においてBRQのLO
Wを検出すると、パチンコ玉の払い出しが可能であるか
確認し、可能である場合には、前記EXSをLOWとす
る(S4)。
【0141】該EXSのLOWを検出した制御ユニット
328は、前記BRQをHIGHとし(S5)、該BR
QのHIGHを検出した賞球制御基板237は、玉払出
装置297に玉払出信号を出力し、これに基づき1度数
に該当する玉数(本実施例では25玉)の払出が実施さ
れるとともに、該払出の終了に基づき、前記EXSをH
IGHとする(S6)。
【0142】該EXSのHIGHを検出した制御ユニッ
ト328は、前記度数レジスタに記憶している度数から
1度を減算するとともに、前記度数表示部17に表示さ
れている度数から1度を減算して表示更新する。
【0143】制御ユニット328は、これら(S3)〜
(S6)の信号制御並びに度数の減算更新制御、前記貸
出単位変更ボタン306にて設置された貸出度数分繰返
し実施し、これら制御が終了した後、BRDYをHIG
Hとして(S7)、貸出処理を終了する。
【0144】このようにカードユニット3の制御ユニッ
ト328から出力されるBRQのHIGHの検出回数に
基づき、前記賞球制御基板237は1度分に該当する数
量(25玉)のパチンコ玉の貸出を実施するようになっ
ており、このようにして貸出されたパチンコ玉を使用し
て遊技者はパチンコ機2における遊技を実施できるよう
になっている。
【0145】尚、本実施例においては、前記S6が終了
した段階で1度を減算するようにしているが、前記S3
〜S6の処理を貸出度数分(例えば5度分の貸出であれ
ば5回)繰返し実施した後、すなわち、貸出度数分のパ
チンコ玉が払い出された後、該貸し出された度数(例え
ば5度分の貸出であれば5度)を減算するようにしても
良い。
【0146】この会員カード37による貸出処理の終了
時に制御ユニット328は、カードリーダライタ327
に、玉貸通知と該貸出処理により使用された使用度数を
出力する。これに基づきカードリーダライタ327は、
受付中の会員カード37に記録されている度数を、前記
制御ユニット328より受信した使用度数分減算した度
数に更新記録するとともに、図18に示すように、会員
カード37による貸出処理がなされたことを示す会員貸
出完了通知と挿入されている会員カード37の会員カー
ドIDと入金IDと前記制御ユニット328より受信し
た使用度数並びに装置IDとをシステムコントローラ1
00に対して送信するようになっている。尚、システム
コントローラ100との通信が不能な状態(オフライ
ン)である場合には、前記RAM330に前記度数使用
履歴を記憶し、該度数使用履歴をシステムコントローラ
100との通信が可能(オンライン)となった際に送信
する。
【0147】また、これら会員貸出完了通知並びに会員
カードID、入金ID、使用度数、装置IDを受信した
システムコントローラ100では、カード管理DBの会
員カードマスターテーブルにおいて該当する入金IDの
残存度数から前記受信した使用度数を減算更新し、使用
度数に対して前記受信した使用度数を加算更新するとと
もに、前記カードユニット別データテーブルの前記受信
した装置IDに該当する総使用度数並びに会員カードの
使用度数に対して前記受信した使用度数を加算更新す
る。更に、前記図10に示す会員遊技履歴テーブルに、
前記会員貸出完了通知とともに受信した会員カードID
の登録があるかを確認し、該登録が無い場合には該会員
カードIDと、前記会員カードマスターテーブルにより
該会員カードIDにて特定される会員IDと、装置ID
並びに前記使用度数とを登録する。尚、既に会員遊技履
歴テーブルに受信した会員カードIDの登録がある場合
においては、受信した装置IDの登録があるかを確認
し、登録がある場合にはその使用度数に受信した使用度
数を加算更新し、受信した装置IDの登録がない場合に
は個別の遊技と判断して新たな遊技として装置IDと使
用度数とを登録する。尚、図26のSb22において、
カードユニット3から送信されてきた度数使用履歴を受
信した場合にも、前述と同様に各テーブルの更新を実施
する。
【0148】また、本実施例のカードユニット3におい
ては、前記度数を使用しての遊技を選択した後におい
て、前記エンターキー317を選択することで、該受付
中の会員カード37の会員IDにより特定される貯蓄玉
数の払戻を行う払戻処理を実施できるようになってい
る。
【0149】この払戻処理を図18に基づき説明する
と、前記会員カード37が受付けられ、制御ユニット3
28の会員IDレジスタに前記受付中の会員カード37
から読み出された会員IDと度数レジスタに度数とが記
憶されている場合に、プレイ選択ボタン316の選択操
作により「貯蓄」が選択されると、暗証番号の入力待ち
の状態となる。
【0150】この状態で暗証番号が入力されると、制御
ユニット328は、前述のように、会員カード37挿入
時に会員管理コンピュータ120より受信した会員カー
ド取込応答に基づき暗証番号レジスタに記憶されている
暗証番号と入力された暗証番号とを照合する。この照合
において暗証番号が一致した場合には、前記貯蓄球数レ
ジスタに記憶されている貯蓄玉数に基づいて算出した再
プレイ可能回数を会員カード用表示部314に表示し、
これら表示されている再プレイ可能回数が残存する場合
において貯蓄玉数の払戻が可能な状態となる。
【0151】この状態において、エンターキー317が
入力されると、前述の貸出処理とほぼ同様の要領でパチ
ンコ機2における所定玉数の払出が実施される。
【0152】この際、前記制御ユニット328は、記憶
されている貯蓄玉数から払い出された玉数を減算更新
し、会員カード用表示部314に表示されている再プレ
イ可能回数を1回分減算更新する。また、図18に示す
ように、前記制御ユニット328は、貯蓄玉数の払戻が
なされた旨を示す払戻完了通知と払戻玉数と受付中の会
員カード37の会員IDと装置IDとを会員管理コンピ
ュータ120に対して送信するようになっている。
【0153】また、これら払戻完了通知並びに払戻玉
数、会員ID、装置IDを受信した会員管理コンピュー
タ120では、会員管理DBの会員情報テーブルにおい
て前記受信した会員IDに該当する貯蓄玉数から、前記
受信した払出玉数を減算更新するようになっている。
【0154】次いで、オンライン時における通常の追加
入金処理を図18に基づき説明すると、会員カード37
が受付中で、該会員カード37より読み出された度数が
残存しない場合(0度の場合)に、紙幣(1000円紙
幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙
幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入
または投入されると、紙幣識別ユニット322または硬
貨識別ユニット324において挿入された紙幣または投
入された硬貨の金額が識別され、且つ該識別貨幣の前記
紙幣回収路352(紙幣搬送路350)或いは硬貨回収
樋353(コイン搬送路351)への排出が留保される
とともに、識別金額が前記制御ユニット328に出力さ
れる。
【0155】該出力を受けた制御ユニット328は、入
金上限値が、前記紙幣識別ユニット322において識別
可能な最高金額である10000円であることから、こ
れら上限値を識別貨幣金額が越えているかの判定を省略
し、出力された識別金額を度数(識別金額を100で除
算した値)に変換し、該変換した度数(入金度数)と入
金金種と数量とを入金金種情報としてカードリーダライ
タ327に出力する。
【0156】入金度数の出力を受けたカードリーダライ
タ327は、追加入金がなされた旨を示す入金通知と前
記入金金種情報と入金度数と受付中の会員カード37の
会員カードIDと装置IDとをシステムコントローラ1
00に送信する。
【0157】これら入金通知並びに入金金種情報、入金
度数、会員カードID、装置IDを受信したシステムコ
ントローラ100では、入金IDを生成し、該生成した
入金IDを送信元のカードユニット3(カードリーダラ
イタ327)に返信する。
【0158】システムコントローラ100より入金ID
の返信を受けたカードリーダライタ327においては、
受付中の会員カード37に記録されている入金ID並び
に度数、入金装置の装置IDを、前記システムコントロ
ーラ100より受信した入金ID並びに入金度数、当該
カードユニット3の装置IDに各々更新記録するととも
に、更新完了を制御ユニット328に送信し、該更新完
了を受信した制御ユニット328では、該処理完了をシ
ステムコントローラ100に送信する。
【0159】該処理完了を受信したシステムコントロー
ラ100は、前記受信したカードユニット3の装置ID
と、前記受信した入金度数と、残存度数とを前記受信し
た会員カードIDに対応付けて会員カードマスターテー
ブルに更新登録するとともに、更新完了を送信元のカー
ドユニット3(カードリーダライタ327)に返信す
る。この際、システムコントローラ100は、前記カー
ドユニット別データテーブルの会員カード入金金額に、
該入金度数に対応する金額を加算更新登録するととも
に、前記入金金種情報に基づく入金金種を該カードユニ
ット別データテーブルの該当金種への加算登録を実施す
る。
【0160】該更新完了を受信に基づきカードユニット
3は、前記RAM330に記憶されている度数を前記変
換した入金度数に更新し、該更新した度数を前記度数表
示部309並びに度数表示部17に表示することで、会
員遊技者は更新された度数に基づく前記貸出処理の実施
が行えるようになるととともに、前記紙幣回収路352
或いはコイン搬送路へ識別貨幣を排出する。
【0161】これら追加入金処理中において、前記シス
テムコントローラ100との通信状態がオフラインにな
った場合においては、図28のオフライン入金処理のS
c3へ移行して、前記識別した貨幣金額が前記オフライ
ン上限金額である1000円以下であるか否かの判定
を、前記制御ユニット328は実施し、前記識別した貨
幣金額が1000円を越える金額である場合には入金を
無効として該識別貨幣を返却し、前記識別した貨幣金額
が1000円以下である場合には、Sc4〜Sc7の処
理を実施するようになっている。
【0162】このように本実施例では、前記識別貨幣の
回収を追加入金処理並びにビジターカード38の発行貸
出処理の完了時まで留保するようにしており、このよう
にすることは、前記追加入金処理の完了以前に通信不可
能(オフライン)状態が発生して、前記システムコント
ローラ100にて受付中の会員カード37の度数の更新
が不能となった場合でも、これら追加入金処理に供され
た貨幣を特定できるとともに、前記受付け貨幣金額がオ
フラインの上限値を越えた金額である場合には、該受付
け貨幣を返却できるので、これら追加入金処理に関する
トラブルを防止できることから好ましいが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、これら識別貨幣の回収を
留保しない構成としても良い。
【0163】また、本実施例では、前記のように、オン
ライン時の上限値と、該オンライン時の上限値よりも小
さな金額であるオフライン上限値とを設け、オンライン
時並びにオフライン時において、上限値を変更して、該
上限値以内であれば追加入金を実施できるようにしてい
るが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら
上限値を変更しない構成としたり、更にはこれら上限値
を有しない構成としても良い。
【0164】また、本実施例では、前記オンライン上限
報知ランプ348並びにオフライン上限報知ランプ34
9にて、前記上限値を報知するようにしているが、本発
明はこれに限定されるものではなく、これらオンライン
上限報知ランプ348並びにオフライン上限報知ランプ
349を有しない構成としても良い。
【0165】尚、本実施例に用いた前記入金装置21に
おける入金処理も前記したカードユニット3における入
金処理と同様に処理され、前記システムコントローラ1
00に新たに発行された入金IDに対応付けて入金金額
に相当する度数が登録されるようになっている。但し、
この場合において入金された装置には、入金装置21を
示す固有のIDが登録されるようになっている。
【0166】また、これら入金による度数が余ってしま
った場合には、入金後の所定期間(本実施例では3日間
以内)であれば、前記精算装置22に会員カードを挿入
することで、該会員カードに記録されている会員ID並
びに度数とが、該会員IDにより前記会員カードマスタ
ーテーブルにて特定される大きさの遊技用価値である度
数が一致する場合に、該度数の現金への精算が実施さ
れ、該精算金額が精算を実施した会員カードIDととも
に精算履歴としてシステムコントローラ100に登録、
管理される。
【0167】また、前記入金された度数を使用して会員
遊技者が遊技を実施している場合においてパチンコ機2
にて大当りやプレミアムリーチが発生した場合には、前
記情報出力部298より前述のように大当り情報やプレ
ミアム発生情報が出力され、該出力情報に基づき、制御
ユニット328は図24に示すように、これら大当りや
プレミアムリーチが発生したことを、識別可能な形態で
あるオプション信号情報通知として会員管理コンピュー
タ120へ送信して通知し、該大当りやプレミアムリー
チの終了時にも大当りやプレミアムリーチが終了したこ
とを、オプション信号情報通知にて会員管理コンピュー
タ120へ通知することで、該会員管理コンピュータ1
20は、現時点においてどの遊技機にて大当り或いはプ
レミアムリーチが発生しているかを把握できるようにな
っており、これら大当り或いはプレミアムリーチの発生
に伴ってボーナスポイント等を付与できるようになって
いる。
【0168】また、本実施例のカードユニット3におい
ては、前記返却ボタン15が入力されると、該操作が前
記制御ユニット328により検出され、該制御ユニット
328は前記カードリーダライタ327へカード排出指
示を出力するとともに前記会員カード受付中表示部34
5を所定時間点滅後に消灯し、カードリーダライタ32
7による会員カード挿入口319からの会員カード37
の排出を実施させて会員カード37を遊技者に返却する
ようになっている。
【0169】また、この返却時においては図22に示す
ように、前記制御ユニット328は会員管理コンピュー
タ120へ、前記会員補給球数(IN)レジスタ並びに
会員アウト球数(OUT)レジスタの情報並びに前記会
員特賞回数レジスタに記憶されている補給球数(IN)
と打ち込み球数(OUT)と大当り回数の各データと、
返却される会員カード37の会員ID並びに装置IDと
を含む会員カード抜き取り通知を送信する。この会員カ
ード抜き取り通知を受信することにより、会員管理コン
ピュータ120は、該会員カードの挿入時において前記
会員来店履歴データベース(DB)に登録した前記遊技
開始時刻に対応する遊技終了時刻にその時点の時間を登
録してこれら開始並びに終了時間から遊技時間を算出し
て登録するとともに、前記受信した大当り回数を登録す
る。
【0170】また、前記にて受信した前記補給球数(I
N)と打ち込み球数(OUT)との差数から該会員遊技
者の遊技における遊技場側の支出を算出し、前記会員来
店履歴データベース(DB)に登録した後、前記システ
ムコントローラ100に対して該会員遊技者の会員ID
と装置IDとを送信して使用度数照会を実施すること
で、前記会員遊技履歴テーブルに登録されている該当す
る使用度数を入手して、該入手した使用度数に基づきそ
の会員遊技者が該遊技にて使用した消費(売上)金額を
特定して前記会員来店履歴データベース(DB)の売上
金額に登録し、この売上金額と前記の支出金額より収支
金額を算出登録するとともに、その遊技場から見た勝ち
負けを登録することで、各会員遊技者の遊技履歴の情報
が収集されて前記会員来店履歴データベース(DB)に
登録、管理されるようになっており、これら各会員の収
支等の情報が個人履歴画面(図示略)にて表示される。
【0171】次いで、オンライン時及びオフライン時に
おいて会員カード37が挿入されていない場合にのみ実
施される前記発行貸出処理を図20に基づき説明する
と、前記会員カード37が受付中ではない場合に、低額
紙幣(1000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、5
00円硬貨)が挿入または投入されると、紙幣識別ユニ
ット322または硬貨識別ユニット324において挿入
された紙幣または投入された硬貨の金額が識別され、識
別金額が前記制御ユニット328に出力される。これに
基づき制御ユニット328は、前記LEDモジュール3
46を発光させ、透明カバー部材318’を点灯させる
とともに、前記出力された識別金額を度数(識別金額を
100で除算した値)に変換し、該変換した度数(発行
度数)をカードリーダライタ327に送信する。
【0172】この発行度数を受信したカードリーダライ
タ327では、装着されているビジターカード38に前
記受信した発行度数を記録することで、ビジターカード
38を遊技者に対して発行する形態をとるとともに、該
ビジターカード38に記録した発行度数を再度読み取
り、制御ユニット328に送信する。
【0173】カードリーダライタ327より発行度数を
受信した制御ユニット328では、受信した発行度数を
RAM330内の前記度数レジスタに記憶するととも
に、度数表示部309並びに度数表示部17に表示した
後、読み出した全ての度数を前記貸出処理に使用し、パ
チンコ機2にパチンコ玉を払い出させる制御を実施する
とともに、これら全ての度数の貸出処理が終了した後、
制御ユニット328は貸出処理の終了をカードリーダラ
イタ327に出力する。
【0174】これに基づきカードリーダライタ327
は、前記ビジターカード38に記録した度数を0度に更
新した後、更新完了を制御ユニット328に出力する。
【0175】カードリーダライタ327より更新完了の
出力を受けた制御ユニット328では、LEDモジュー
ル346の発光を停止する。このようにして貸出された
パチンコ玉を使用して遊技者はパチンコ機2における遊
技を実施できるようになっている。
【0176】また、この発行貸出処理の終了時にカード
リーダライタ327は、図20に示すように、前記ビジ
ターカード38による発行貸出処理がなされたことを示
す発行貸出完了通知とその際使用された使用度数(1度
または5度または10度)と装置ID並びに装着されて
いるビジターカード38のビジターカードIDとをシス
テムコントローラ100に対して送信するようになって
おり、該システムコントローラ100では、これらビジ
ターカードによる売上(=入金)を前記カードユニット
別データテーブルのVカード使用度数に加算更新すると
ともに、使用度数が1度の場合は100円に1を加算、
使用度数が5度の場合は500円に1を加算、使用度数
が10度の場合は1000円に1を加算することで、投
入金種を管理するようになっている。尚、システムコン
トローラ100との通信が不能状態(オフライン)であ
る場合には、前記RAM330に度数使用履歴を記憶す
る。尚、図26のSb22において、カードユニット3
から送信されてきた度数使用履歴を受信した場合にも、
前述と同様に各テーブルの更新を実施する。
【0177】また、これら発行貸出完了通知並びに使用
度数、装置IDを受信したシステムコントローラ100
では、カード管理DBのカードユニット別データテーブ
ルにおいて前記受信した装置IDに該当する総使用度数
並びにビジターカードの使用度数に、前記受信した使用
度数を加算更新するようになっている。
【0178】次いで、前記営業中における処理ではなく
営業が終了した後の締め処理の流れについて図23を用
いて説明すると、まず、締め処理の起動は前記システム
コントローラ100にて実施され、該システムコントロ
ーラ100からカードリーダライタ327に対して動作
停止要求が送信されることにより、カードリーダライタ
327は新たな会員カードの挿入等の受付けを禁止した
後、システムコントローラ100に対して動作停止状態
に移行した旨の動作停止応答を返信するとともに、前記
制御ユニット328へ動作停止指示を出力する。この動
作停止指示の出力した後に、前記システムコントローラ
100へ動作停止状態に移行する旨の動作停止通知を送
信した後、カードリーダライタ327は動作停止状態に
移行する。
【0179】また、前記カードリーダライタ327から
動作停止指示の出力を受けた制御ユニット328は、前
記営業開始時点からの加算を実施している補給球総数レ
ジスタやアウト球総数レジスタや特賞回数レジスタのカ
ウントを停止し、前記会員管理コンピュータ120から
の送信待ち状態へ移行する。
【0180】前記動作停止通知を受信したシステムコン
トローラ100は、会員管理コンピュータ120に対
し、会員カードやビジターカードの各処理が完了してい
ることを示す営業終了通知を送信することで、会員管理
コンピュータ120は営業終了を検知して各カードユニ
ット3の制御ユニット328へ動作停止要求を送信す
る。
【0181】該動作停止要求を受信した制御ユニット3
28は、前記にてカウントの停止を実施した補給球総数
レジスタやアウト球総数レジスタや特賞回数レジスタの
各記憶データを装置IDとともに動作停止応答として返
信した後、これらの各レジスタを含む全てのレジスタの
記憶データをリセットしてクリアする。
【0182】前記動作停止応答を受信した会員管理コン
ピュータ120は、該動作停止応答に含まれる前記補給
球総数レジスタやアウト球総数レジスタや特賞回数レジ
スタの各記憶データから、該カードユニット3が対応す
るパチンコ機2の営業中における総支出(補給球総数−
アウト球総数)とアウト球総数から単位時間における発
射可能球数に基づき稼働時間とを算出して、前記台別履
歴データベース(DB)の支出金額と稼働時間に登録
し、該稼働時間を営業延べ時間(分)により除して稼働
率を算出して登録する。
【0183】これら台別履歴データベース(DB)への
前記各データの登録に際して、会員管理コンピュータ1
20は、前記システムコントローラ100に対し、図1
3に示すように、各カードユニット3毎の会員売上や入
金金額、ビジターによる使用金額等のデータを初めとす
る締めデータ要求を送信して締めデータを入手し、該締
めデータの入手に基づき、前記台別履歴データベース
(DB)の会員売上やビジター売上や総売上の項目のデ
ータを登録するとともに、前記にて既に登録されている
支出金額を総売上より差し引いて収支金額を算出登録し
て各営業日毎の台別履歴データベース(DB)を完成し
て確定する。
【0184】つまり、本実施例においては、図24に示
すように、システムコントローラ100には前記入金装
置21や精算装置22並びにカードユニット3より各種
カードに関する情報(使用度数、入金度数、精算金額)
等の情報が収集管理されるとともに、会員管理コンピュ
ータ120には、各カードユニット3より該カードユニ
ット3が対応する遊技機の補給球総数並びにアウト球総
数と総特賞回数とともに、会員カード37の挿入中にお
ける会員補給球数(IN)や会員アウト球数(OUT)
と会員遊技者の大当り回数とが収集されるとともに、大
当りやプレミアムリーチの発生状況並びにその発生とを
把握できるようになっており、前記補給球数(IN)と
アウト球数(OUT)とから、各パチンコ機2における
支出や各会員の遊技における支出を会員管理コンピュー
タ120が把握できるようになっており、これら支出金
額を前記システムコントローラ100から随時或いは締
め時に入手する会員売上(消費)金額や総売上(消費)
金額から差し引くことにより、各会員遊技者の収支や各
パチンコ機2の収支を把握できるようになっている。
【0185】(実施例2)
【0186】図29は、本実施例2に用いた記録媒体処
理装置としてのカードユニット3’を示す正面図であ
り、本実施例2のカードユニット3’は、前記実施例1
のカードユニット3が複数金種の紙幣並びに硬貨の双方
を受付け可能とされていたのに対し、1000円紙幣の
みを受付け可能とされた構成とされており、その前面パ
ネルからは、硬貨を受け付けるための硬貨投入口303
や、硬貨返却ボタン304並びに硬貨返却口313が取
り除かれた構成とされており、本実施例2の遊技用シス
テムは、該カードユニット3’を前記実施例1のカード
ユニット3に代えて使用した構成とされていて、その他
は前記実施例1と同様とされている。
【0187】また、本実施例のカードユニット3’の構
成は、図30に示すように、前記実施例1におけるカー
ドユニット3の構成とほぼ同様とされているが、前記硬
貨投入口303等の取り除きに伴い、硬貨識別ユニット
324を有しない構成とされている。尚、これら硬貨識
別ユニット324の取り除きに伴い、該硬貨識別ユニッ
ト324に連設される硬貨回収樋353や遊技島内に架
設されているコイン搬送路351も取り除かれている。
【0188】また、本実施例に用いた紙幣識別ユニット
322’は、前記実施例1の紙幣識別ユニット322’
が全ての金種の紙幣を識別可能とされていたのに対し、
1000円紙幣のみを識別可能とされた簡素化された構
成とされている。
【0189】本実施例のカードユニット3’において
も、前記実施例1のカードユニット3と同様に、前記会
員カード挿入口319に挿入された会員カード37の記
録情報を読み出して前記システムコントローラ100に
送信する受付処理と、この受付処理において受付けられ
た会員カード37より読み出された度数をパチンコ玉の
貸出に使用するための貸出処理と、前記システムコント
ローラ100との通信がオフライン状態で、前記会員カ
ード37が受付中でかつ残存する度数が0度の場合であ
って、1000円紙幣が挿入されて識別された場合に、
該識別された金額に相当する10度数を、受付けている
前記会員カード37より読み出された度数(本実施例で
は「0」のみ)に加算する追加入金(価値加算)処理
と、前記システムコントローラ100との通信がオフラ
イン状態において、1000円紙幣が挿入されて識別さ
れた場合に、該識別された金額に相当する10度数を前
記受付けられている会員カード37より読み出された度
数(本実施例では「0」のみ)に加算し、且つ該加算し
た10度数を全て貸出処理にて貸し出すオフライン入金
貸出処理と、前記システムコントローラ100との通信
状況に拘わらず前記会員カード37が受付けられていな
い場合に1000円紙幣が挿入されて識別された場合
に、該識別された1000円に相当する10度数を前記
ビジターカード装着口318に挿入されたビジターカー
ド38に記録した後、該記録した度数の全てをパチンコ
玉の貸出に使用する発行貸出処理(内封記録媒体遊技使
用処理)と、以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数を再度遊
技に使用することのできる払戻処理と、を行うようにな
っていて、前記受付処理や貸出処理並びに発行貸出処理
(内封記録媒体遊技使用処理)は、図33に示すよう
に、前記実施例1と同様とされていて、更に、前記追加
入金(価値加算)処理の内容も、該追加入金(価値加
算)処理に供用可能な金額が、前記紙幣識別ユニット3
22’が1000円紙幣のみを識別可能な構成とされて
いるために、該1000円のみを供用可能な点が異なる
のみで、基本的な処理内容は前記実施例1のカードユニ
ット3における追加入金(価値加算)処理と同様とされ
ている。
【0190】この本実施例2のカードユニット3’にお
ける処理で、前記実施例1のカードユニット3と異なる
点は、前記システムコントローラ100との通信がオフ
ライン状態における処理形態であり、該オフライン状態
における処理を図31並びに図32に基づき以下に説明
する。
【0191】まず、オフラインの検出手法並びに検出処
理形態は、図25に示す前記実施例1のカードユニット
3の場合と同様とされており、該図25のオフライン検
出処理に基づくオフライン状況の出力により、図26の
割り込み処理が起動されて実施される。
【0192】この割り込み処理におけるSb4の受付け
中の会員カード37が有無判定において、会員カード3
7の受付けが有る場合には図31に示すSd6へ進み、
残度数が有るか否かを判定する。
【0193】このSd6における残度数の有無判定にお
いて残度数が存在する場合にはSd7へ進んで玉貸操作
があるか否かの判定を実施し、玉貸操作が無い場合には
Sd13へ進んで返却操作が有るか否かを判定し、該返
却操作も無い場合には再度Sd7へ戻ることで、これら
Sd7並びにSd13により、玉貸操作或いは返却操作
待ちの状態が形成される。
【0194】この段階にて玉貸操作が有った場合は、S
d8へ進んで、該残存する度数を使用した貸出処理へ移
行し、前記図19に示すように、対応するパチンコ機2
との間で所定度数に対応する数の玉数に伴う各種信号の
授受を実施して玉貸を実施した後に前記Sd6へ戻るこ
とで、再度会員カード37に残度数が存在するか否かの
判定が実施され、これらSd6による残度数の判定とS
d8の貸出処理が繰返し実施されることで、前記オフラ
イン状態となる以前にカードユニット3に受付けられて
いた会員カード37に残度数が存在する場合において、
オフライン状態と成った後でも、これら残度数を遊技に
使用することができるようになっている。
【0195】また、前記Sd7並びにSd13による玉
貸操作或いは返却操作待ちの状態において、返却操作が
為された場合には、Sd12へ進んで、該受付け中の会
員カード37を返却した後、前記ビジターカード38の
処理ルーチンへ移行することで、ビジターカード38の
発行貸出処理が実施可能とされる。
【0196】また、前記Sd6の判定にて残度数が無
し、つまりは残度数が「0」であると判定された場合に
は、Sd9へ進んで貨幣受付けが有るか否かを判定する
とともに、該貨幣受付けが無い場合には、Sd11へ進
んで返却操作が有るか否かを判定し、返却操作が無い場
合には、前記Sd9に戻ることで、これらSd9並びに
Sd11により、貨幣受付け或いは返却操作待ちの状態
が形成される。
【0197】これら貨幣受付け或いは返却操作待ちの状
態において、貨幣受付けがあった場合には、図32に示
すSd10のオフライン入金貸出処理に進み、返却操作
があった場合には、Sd12へ進んで会員カード37を
返却した後、前記ビジターカード38の処理ルーチンへ
移行することで、ビジターカード38の発行貸出処理が
実施可能とされる。
【0198】次いで、図32に示すSd10のオフライ
ン入金貸出処理について説明すると、前記受付け貨幣で
ある1000円紙幣の識別をSf1において実施すると
ともに、該受付けた1000円紙幣を紙幣識別ユニット
322’内に留保した後(Sf2)、Sf3へ進む。
【0199】該Sf3においては、前記識別した貨幣の
金額が、所定の1金種である1000円に合致している
か否かを判定し、識別貨幣が1000円でない場合には
Sf8に進んで該受付け貨幣を返却した後、前記Sb6
へ戻るようになっている。
【0200】また、前記Sf3において識別貨幣が10
00円である場合には、Sf4へ進んで、識別金額の1
000円に相当する10度数を、会員カード37の残度
数である「0」度数に加算更新し、該加算更新後の新た
な度数である10度数と、オフライン時の入金処理に使
用されるオフライン入金ID(本実施例では該オフライ
ン入金IDとして、該オフライン入金を実施したカード
ユニット3’の装置IDを含む形態のIDを使用)を会
員カード37に記録した後、該入金を実施した会員カー
ド37のカードIDと入金度数(10度数)と前記入金
IDとを前記履歴記憶領域に登録する(Sf5)。
【0201】該履歴登録の後に、Sf6に進んで前記S
f2にて留保した1000円紙幣を回収するとともに、
Sc7に進んで該加算した10度数分を貸出処理に供し
て10度数分の玉貸を実施し、前記会員カード37の記
録情報を更新した後、Sf8へ進んで、該使用履歴とし
て会員カード37のカードIDと使用度数(10度数)
と前記入金IDとを前記履歴記憶領域に登録した後、前
記Sb6へ戻るようになっている。
【0202】このように、本実施例2のカードユニット
3’では、使用可能な金種を低額紙幣である1000円
紙幣の1金種に限定し、オフライン時においても、オン
ライン時と同様に会員カード37に入金できるようにす
るとともに、該オフライン時の入金にあっては、該入金
された度数を入金と同時に貸出処理に供することで、該
オフライン時の入金による度数が未使用のまま、会員カ
ード37が返却されてしまうことがないようになってい
る。
【0203】また、本実施例2の前記紙幣識別ユニット
322’においても、前記Sf2に示すように、受付け
貨幣を処理完了まで留保するようにしており、このよう
にすることで、オフライン入金貸出処理や通常の追加入
金(価値加算)処理並びに発行貸出処理の処理中に異常
が発生しても、各処理に供された貨幣を特定或いは返却
できるようになることから好ましいが、本発明はこれに
限定されるものではなく、これら留保を実施しない構成
としても良い。
【0204】以上説明したように、前記実施例1並びに
実施例2の遊技用システムを用いることで、前記オフラ
イン状態(通信不可能状態)においては、新たな会員カ
ード37の受付けを行わないことで、不正な会員カード
37による遊技を防止しつつ、前記オフライン状態とな
る以前の通信可能状態にて既に前記カードユニット3、
3’に受付けられ、且つ前記システムコントローラ10
0による使用可否判定において使用可能と判定された会
員カード37に遊技用価値の大きさである度数が残存す
る場合においては、遊技者は該残存する度数を遊技に使
用できるとともに、該使用可否判定済みの会員カード3
7に対して追加入金(価値加算)を実施できることか
ら、遊技場側は、最低限の営業状態を確保できるように
なり、これらオフライン状態(通信不可能状態)による
被害を最小限に抑えることができる。
【0205】更に、オフライン状態であっても、遊技者
は前記ビジターカード38への入金を実施して遊技を継
続できるようになり、よって遊技場の被害もより一層小
さなものに抑えることができる。
【0206】前記実施例における各要素は、本発明に対
して以下のように対応している。本発明の請求項1は、
貨幣の支払いに応じた価値であって、遊技に使用可能な
遊技用価値(度数)の大きさを特定可能な情報(プリペ
イドID)及び各記録媒体に固有の識別情報(カードI
D)が記録された遊技用記録媒体(会員カード37)の
遊技用価値(度数)の大きさを、各遊技用記録媒体(会
員カード37)の前記識別情報(カードID)に対応づ
けて管理する記録媒体管理装置(システムコントローラ
100)と、該記録媒体管理装置(システムコントロー
ラ100)と通信可能であって、前記遊技用記録媒体
(会員カード37)を受付けて、該受付けた遊技用記録
媒体(会員カード37)の記録情報を少なくとも読み出
す記録媒体処理手段(カードリーダライタ327)と、
該記録媒体処理手段(カードリーダライタ327)にて
前記遊技用記録媒体(会員カード37)から読み出した
記録情報から特定される遊技用価値(度数)の大きさを
遊技に使用するための遊技使用処理(貸出処理)を行う
遊技使用処理手段(制御ユニット328、カードリーダ
ライタ327)と、貨幣を受付けて該受付け貨幣の識別
を行う貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322,32
2’、硬貨識別ユニット324)と、該貨幣識別手段
(紙幣識別ユニット322,322’、硬貨識別ユニッ
ト324)における識別貨幣金額の範囲内の所定額に相
当する遊技用価値(度数)の大きさを前記遊技用記録媒
体(会員カード37)の記録情報から特定される遊技用
価値(度数)の大きさに加算した新たな遊技用価値(度
数)の大きさを、前記遊技用記録媒体(会員カード3
7)の記録情報より特定可能とするための価値加算処理
(追加入金処理)を行う価値加算処理手段(制御ユニッ
ト328、カードリーダライタ327)と、を備える記
録媒体処理装置(カードユニット3,3’)と、から成
り、前記記録媒体処理手段(カードリーダライタ32
7)にて読み出した前記遊技用記録媒体(会員カード3
7)の記録情報と、前記記録媒体管理装置(システムコ
ントローラ100)にて管理されている該遊技用記録媒
体の遊技用価値(度数)の大きさとに基づいて、前記記
録媒体処理手段(カードリーダライタ327)に受付中
の遊技用記録媒体(会員カード37)の使用可否を判定
し、該判定結果が使用可能である場合において前記遊技
使用処理手段(制御ユニット328、カードリーダライ
タ327)並びに価値加算処理手段(制御ユニット32
8、カードリーダライタ327)による遊技使用処理並
びに価値加算処理(追加入金処理)を行う遊技用システ
ムにおいて、前記記録媒体処理装置(カードユニット
3、3’)は、前記記録媒体管理装置(システムコント
ローラ100)との通信状態が通信可能状態(オンライ
ン状態)或いは通信不可能状態(オフライン状態)であ
るかの確認を行う通信状態確認手段(制御基板327
b)を備え、前記通信状態確認手段(制御基板327
b)により通信不可能状態(オフライン状態)が確認さ
れた場合において、該通信不可能状態(オフライン状
態)となる以前の通信可能状態(オンライン状態)にお
いて受付けていて、且つ前記使用可否判定において使用
可能と判定された前記遊技用記録媒体(会員カード3
7)の記録情報から特定される遊技用価値(度数)の大
きさが残存している場合には、該残存する遊技用価値
(度数)の少なくとも一部については前記遊技使用処理
(貸出処理)への使用を許諾する一方、前記遊技用記録
媒体(会員カード37)を受付けていない場合には、新
たな遊技用記録媒体(会員カード37)の受付けを行わ
ないとともに、前記通信不可能状態(オフライン状態)
になる以前に受付けていて、該通信不可能状態(オフラ
イン状態)になる以前に既に前記使用可否判定にて使用
可能と判定された前記遊技用記録媒体(会員カード3
7)に対しては前記価値加算処理(オフライン入金処
理、オフライン入金貸出処理)を許容する。
【0207】本発明の請求項2は、前記貨幣識別手段
(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニット324)
は複数金種を受付け可能であり、前記価値加算処理手段
(制御ユニット328、カードリーダライタ327)は
該貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユ
ニット324)にて識別された複数金種に応じた価値加
算処理(追加入金処理)を実施するとともに、前記通信
可能状態(オンライン状態)並びに前記通信不可能状態
(オフライン状態)において前記価値加算処理(追加入
金処理)に供用可能な遊技用価値(度数)の大きさに所
定の上限値(オンライン上限値、オフライン上限値)が
設けられ、前記記録媒体処理装置(カードユニット3)
は、前記通信不可能状態(オフライン状態)の発生に伴
って前記上限値を通信可能状態の上限値(オンライン上
限値)から、該通信可能状態の上限値(オンライン上限
値)よりも小さな値である通信不可能状態の上限値(オ
フライン上限値)に変更し、該変更された通信不可能状
態の上限値(オフライン上限値)の範囲内で価値加算処
理(オフライン入金処理)を許容し、該通信不可能状態
(オフライン状態)における価値加算処理(オフライン
入金処理)にて加算された遊技用価値(度数)の大きさ
が全て前記遊技使用処理(貸出処理)にて使用されるま
では、該受付け中の遊技用記録媒体(会員カード37)
の返却を不能化する。
【0208】本発明の請求項3は、前記価値加算処理
(追加入金処理、オフライン入金処理)に供用可能な所
定の上限値(オンライン上限値、オフライン上限値)を
報知する上限値報知手段(オンライン上限報知ランプ3
48、オフライン上限報知ランプ349)を備える。
【0209】本発明の請求項4は、前記記録媒体処理装
置(カードユニット3)は、前記貨幣識別手段(紙幣識
別ユニット322、硬貨識別ユニット324)にて識別
されて前記価値加算処理(追加入金処理)に供された貨
幣を回収する貨幣回収手段(紙幣搬送路350、紙幣回
収路352、コイン搬送路351、硬貨回収樋353)
を備え、該貨幣回収手段(紙幣搬送路350、紙幣回収
路352、コイン搬送路351、硬貨回収樋353)
は、前記貨幣識別終了後でも前記価値加算処理(追加入
金処理、オフライン入金処理)が終了するまでは、該価
値加算処理(追加入金処理、オフライン入金処理)に供
した貨幣の回収を留保し、前記価値加算処理手段(制御
ユニット328、カードリーダライタ327)は、前記
貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322、硬貨識別ユニ
ット324)における貨幣の受付け後の価値加算処理
(追加入金処理、オフライン入金処理)中に通信不可能
状態(オフライン)となった場合には、前記回収を留保
している貨幣金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価
値(度数)の大きさが、前記通信不可能状態の上限値
(オフライン上限値)の範囲内か否かを判定し、該通信
不可能状態の上限値(オフライン上限値)の範囲内であ
ると判定された場合には、前記価値加算処理(オフライ
ン入金処理)を許容し、上限値(オフライン上限値)の
範囲外とされた場合には、前記回収を留保している貨幣
を返却する。
【0210】本発明の請求項5は、前記貨幣識別手段
(紙幣識別ユニット322’)は単一金種を受付け可能
であり、前記価値加算処理手段(制御ユニット328、
カードリーダライタ327)は該貨幣識別手段(紙幣識
別ユニット322’)にて識別された単一金種に応じた
価値加算処理(入金処理)を実施するとともに、前記通
信不可能状態(オフライン状態)における価値加算処理
(オフライン入金貸出処理)にて加算された遊技用価値
の大きさを一度の遊技使用処理にて使用する。
【0211】本発明の請求項6は、前記記録媒体処理装
置(カードユニット3’)は、前記貨幣識別手段(紙幣
識別ユニット322’)にて識別されて前記価値加算処
理(追加入金処理)に供された貨幣を回収する貨幣回収
手段(紙幣搬送路350、紙幣回収路352)を備え、
該貨幣回収手段(紙幣搬送路350、紙幣回収路35
2)は、前記貨幣識別終了後でも前記価値加算処理(追
加入金処理、オフライン入金貸出処理)が終了するまで
は、該価値加算処理(追加入金処理、オフライン入金貸
出処理)に供した貨幣の回収を留保する。
【0212】本発明の請求項7は、前記記録媒体処理装
置(カードユニット3、3’)は、該装置内に内封され
た遊技用内封記録媒体(ビジターカード38)と、前記
遊技用記録媒体(会員カード37)の非受け付け時にお
いて前記貨幣識別手段(紙幣識別ユニット322,32
2’、硬貨識別ユニット324)にて識別された貨幣金
額の範囲内の所定額に応じた遊技用価値(度数)の大き
さを前記遊技用内封記録媒体(ビジターカード38)の
記録情報から特定可能とするとともに、該遊技用内封記
録媒体(ビジターカード38)の記録情報から特定され
る遊技用価値(度数)の大きさを遊技に使用するための
内封記録媒体遊技使用処理(発行貸出処理)を行う内封
記録媒体遊技使用処理手段(制御ユニット328、カー
ドリーダライタ327)と、を備え、前記通信状態確認
手段(制御基板327b)により通信不可能状態(オフ
ライン状態)が確認され、且つ前記遊技用記録媒体(会
員カード37)を受付けていない場合において、新たな
遊技用記録媒体(会員カード37)の受け付けを行わず
に前記内封記録媒体遊技使用処理(発行貸出処理)のみ
を許容する。
【0213】本発明の請求項8は、前記記録媒体処理装
置(カードユニット3、3’)は、前記遊技用記録媒体
(会員カード37)の受付の可/不可を報知する遊技用
記録媒体受付可否報知手段(会員カード利用可ランプ3
05)を備え、該遊技用記録媒体受付可否報知手段(会
員カード利用可ランプ305)は、前記通信不可能状態
(オフライン状態)時における前記返却処理後或いは前
記遊技用記録媒体(会員カード37)を受付けていない
場合に、遊技用記録媒体(会員カード37)の受付が不
可である旨を報知する。
【0214】本発明の請求項9は、前記記録媒体処理装
置(カードユニット3、3’)は、前記通信不可能状態
(オフライン状態)時に前記遊技使用処理(貸出処理)
に使用された遊技用価値の大きさ及び前記価値加算処理
(オフライン実施例入金処理、オフライン実施例入金貸
出処理)に供された遊技用価値(度数)の大きさを前記
識別情報(カードID)に対応付けて記憶する記憶手段
(RAM330)を備え、前記通信状態が通信可能状態
(オンライン状態)に復旧した際に前記記憶手段(RA
M330)の記憶情報を前記記録媒体管理装置(システ
ムコントローラ100)へ送信する。
【0215】以上、本発明の実施形態を図面により前記
実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限
定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲
における変更や追加があっても本発明に含まれることは
言うまでもない。
【0216】例えば、前記実施例では、前記カード会社
の管理サーバ12から通信回線を介してブラックリスト
やあみかけリストを前記システムコントローラ100が
受付けて該リストに登録されている会員カード37の使
用を不可とするようにしているが、本発明はこれに限定
されるものではない。また、これらブラックリストやあ
みかけリストに該当する会員カード37の使用があった
場合において、該使用を前記管理サーバ12に送信する
こと等は任意とされる。
【0217】また、前記実施例の遊技用システムでは、
入金装置21や精算装置22を設けているが、本発明は
これに限定されるものではなく、これらを適宜に省略し
ても良い。
【0218】また、前記実施例では、会員管理コンピュ
ータ120が会員の貯蓄球数を管理し、前記カードユニ
ット3にてプレイ選択ボタンを選択することで、貯蓄球
数による遊技を実施できるようにしているが、本発明は
これに限定されるものではなく、これら貯蓄球数による
遊技を実施できないものであっても良い。
【0219】また、前記実施例の遊技用システムでは、
システムコントローラ100並びに会員管理コンピュー
タ120と各カードユニット3とを有線のLANにて接
続しているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、これらの通信形態は無線でも赤外線であっても電源
ケーブルを用いたものであっても良く、双方向のデータ
通信が可能なものであれば適用可能なことは言うまでも
ない。
【0220】また、前記実施例の遊技用システムでは、
システムコントローラ100並びに会員管理コンピュー
タ120を各カードユニット3に接続して各種の遊技関
連情報を、該カードユニット3を介して入手するように
しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えばパチンコ機2とシステムコントローラ100並び
に会員管理コンピュータ120を接続して、該パチンコ
機2を通じて前記カードユニット3における情報を入手
するようにしても良い。また、適宜パチンコ機2、カー
ドユニット3それぞれから情報を入手してもよい。
【0221】また、前記実施例においては、遊技用価値
を特定可能な情報として会員カード37に入金(プリペ
イド)ID及び度数を記録しているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、これら遊技用価値を特定可能
な情報としては、前記した入金(プリペイド)ID及び
度数のいずれか一方としても良い。また、これら入金
(プリペイド)IDを前記会員IDや会員カードIDに
て代用するようにして、該会員IDや会員カードID
を、遊技用価値を特定可能な情報及び各カードに固有の
識別情報の双方に用いるようにしても良い。
【0222】また、前記実施例では記録媒体処理装置と
して、挿入された会員カード37や内封されているビジ
ターカード38の度数を使用してカードリーダ式パチン
コ機2にパチンコ玉の払出を実施させるカードユニット
3、3’を用いているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、少なくとも会員カード37やビジターカー
ド38の度数を使用して対応する遊技機での遊技が実施
可能とされていれば良く、例えば、これら記録媒体処理
装置として、会員カード37やビジターカード38の度
数を使用して、自らパチンコ玉の払出を実施するカード
式玉貸ユニットやメダルの払出を実施するカード式メダ
ル貸ユニット(図示略)等としても良い。
【0223】また、前記実施例のカードユニット3、
3’では、会員カード37により特定される貯蓄玉数を
再プレイに使用する際に、暗証番号の入力を受付けて本
人確認を実施するようになっているが、本発明はこれに
限定されるものではなく、特に暗証番号を受付けずに貯
蓄玉数を再プレイに使用できるようにしても良いし、会
員カード37を受付けた際に暗証番号を受付けるように
しても良い。
【0224】また、前記実施例1のカードユニット3で
は、1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙
幣、10000円紙幣、100円硬貨、500円硬貨を
受付け、会員カード37への追加入金処理が実施できる
とともに、1000円紙幣、100円硬貨、500円硬
貨を受付け、ビジターカード38の発行貸出処理が実施
できるようになっているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば、紙幣のみまたは硬貨のみを受付
けてこれら追加入金処理や発行貸出処理ができるように
なっていても良いし、1回の追加入金処理において複数
の貨幣を受付けて追加入金できるようにしてもよいし、
実施例2のカードユニット3’のように、単一金種の硬
貨または紙幣を受付けて追加入金処理や発行貸出処理が
できるようになっていても良い。尚、本発明における記
録媒体処理装置としては、これらビジターカード38の
発行機能が付与されていない構成のものも含まれる。
【0225】また、前記実施例2のカードユニット3’
では、単一金種として1000円のみを受け付けるよう
にしているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、2000円紙幣のみとしたり、或いは500円硬貨
のみを受け付けるようにしても良い。
【0226】また、前記実施例のカードユニット3で
は、会員カード37が受付中でない場合において、貨幣
が投入されるとビジターカード38の発行貸出処理が実
施され、投入された貨幣の金額分の度数がビジターカー
ド38に記録されるとともに、記録された度数が全て自
動的に貸出処理に使用されるようになっているが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えば、所定の度
数分の貸出を自動で貸出を実施し、貸出ボタン16の操
作により所定度数分の貸出を実施するようにしても良い
し、自動での貸出を実施せず、貸出ボタン16の操作に
基づいて貸出を実施するようにしても良い。
【0227】また、前記実施例のカードユニット3で
は、会員カード37を受付けた際に、該会員カード37
の度数等の各情報を前記RAM330に記憶し、該記憶
した情報を前記貸出処理や追加入金処理に基づき更新す
るとともに、前記カードリーダライタ327に受付中の
会員カード37に記録された度数等の情報についても更
新するようになっているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば、前記貸出処理や追加入金に基づ
き度数等の情報が更新された場合には、RAM330に
記憶された情報のみを更新し、返却操作がされた場合に
おいて、前記更新した情報を会員カード37に記録され
ている情報に対して更新記録するようにしても良い。
【0228】また、前記実施例の遊技用システムでは、
会員カード37により特定される遊技用価値としての度
数が該会員カード37とシステムコントローラ100と
の双方に記録または登録され、どちらの情報からも度数
を特定できるようになっているが、本発明はこれに限定
されるものではなく、会員カード37のみに度数を記録
するようにしても良いし、システムコントローラ100
または前記管理サーバ12にのみ度数を登録し、前記会
員カード37の会員ID或いは会員カードID等の遊技
者特定情報を読み出すことにより、前記登録されている
度数を特定するようにしても良い。
【0229】また、前記実施例では、会員カード37に
より特定される遊技用価値としての度数が追加入金処理
毎に付与される入金IDに対応付けて度数を登録し、管
理されるようになっているが、本発明はこれに限定され
るものではなく、例えば、これら遊技用価値としての度
数が、会員カード37の会員IDに対応付けてシステム
コントローラ100に登録され、管理されるようになっ
ていても良い。
【0230】また、前記実施例では、記録媒体(会員カ
ード37、ビジターカード38)として非接触型のIC
カードを用いているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、これを磁気カードや接触型のICカードとし
ても良いし、更には識別符号を用いて記録情報を特定で
きる場合等には、遊技用記録媒体を特定可能な識別情報
を少なくとも読み取り可能に記録できるものであれば良
く、例えばバーコード等の所定の情報記録シンボル等が
読み取り可能にプリントされた記録媒体等であっても良
い。
【0231】また、前記実施例に用いた記録媒体(会員
カード37、ビジターカード38)の形状はカード状と
されているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば円盤形状や球状、チップ状等その他の形状と
されていても良い。
【0232】また、前記実施例に用いた会員カード37
は、所定の遊技場内においてのみ使用可能とされている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の遊
技場において使用可能とされた共通会員カードとして使
用するようにしても良い。
【0233】また前記実施例では、遊技機であるパチン
コ機2において使用される遊技用価値の形態として度数
や該度数に相当する金額を用いているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、これら遊技用価値を所定の
ポイントや相当するパチンコ玉数やコイン数としても良
く、その形態は任意に選択すれば良い。
【0234】また前記実施例では、遊技機であるパチン
コ機2に使用される遊技媒体としてパチンコ玉を用いて
いるが、これら遊技媒体をコインや点数、更には後述す
る画像式のパチンコ機やスロットマシン等における画像
にて形成されたパチンコ玉やコイン等としても良く、こ
れら遊技媒体は遊技において使用される媒体であれば、
本発明の遊技媒体に含まれるものであり、その形態が限
定されるものではない。
【0235】また前記実施例においては、遊技機とし
て、カードユニット3,3’に挿入されるカードから特
定される度数を使用して自らパチンコ玉の払出を実施す
るカードリーダ式パチンコ機2を用いているが、本発明
はこれらカードリーダ式パチンコ機2のみならず、前述
のカード式玉貸ユニット等からパチンコ玉の供給を受け
て遊技を実施可能なパチンコ機や、コインを用いて遊技
を行うスロットマシンやパチンコ玉を用いて遊技を行う
パチロット遊技機や、パチンコ玉やコインが外部に排出
されることなく遊技可能な封入式のパチンコ機や完全ク
レジット式のスロットマシン、さらにはこれら遊技媒体
を用いずにデータ等により遊技可能な遊技機や、遊技盤
やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機
や、リールが画像にて表示される画像式のスロットマシ
ンやパチロットにも適用可能であることはいうまでもな
く、これら遊技機が限定されるものではない。
【0236】また前記実施例においては、貯蓄玉数を使
用する場合の暗証番号の照合を、カードユニット3への
会員カード37の挿入時において前記会員管理コンピュ
ータ120から予め送信されてきて、前記暗証番号レジ
スタに登録している暗証番号と入力された暗証番号とを
カードユニット3が比較照合することで、迅速な照合を
できるようにしているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、これら入力された暗証番号をカードユニッ
ト3が前記会員管理コンピュータ120へ送信して該会
員管理コンピュータ120が照合を実施するようにして
も良い。
【0237】また、前記実施例では、遊技用記録媒体受
付可否報知手段として前記会員カード利用可ランプ30
5を用い、該会員カード利用可ランプ305の点灯によ
り新たな会員カードの受付け可/不可を報知するように
しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
これら新たな会員カードの受付け可/不可の報知をその
他の報知形態、例えば、前記会員カード用表示部への表
示等により報知するようにしても良い。また、これら遊
技用記録媒体受付可否報知手段を適宜に省いた構成とし
ても良い。
【0238】また、前記実施例では、前記システムコン
トローラ100との通信状態を報知可能な前記動作ラン
プ301をカードユニット3に設けているが、本発明は
これに限定されるものではなく、これら通信状態を報知
可能な動作ランプ301を有しない構成としても良い。
【0239】また、前記実施例では、カードユニット3
に遊技用内封記録媒体であるビジターカード38を内封
して、該ビジターカード38による貸出を実施するよう
にしているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、これらビジターカード38を有しない構成としても
良い。
【0240】また、前記実施例では、遊技用記録媒体と
して会員遊技者に対して発行された会員カード37とし
た例を示したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、これら遊技用記録媒体として従来より使用されてい
るプリペイドカードを用いるようにしても良い。
【0241】また前記実施例においては、記録媒体管理
装置であるシステムコントローラ100において、カー
ドユニット3における使用否判定を実施するようにして
いるが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技
用記録媒体の識別情報であるカードIDに対応付けてシ
ステムコントローラ100に登録されている遊技用価値
としての度数の大きさの情報を該システムコントローラ
100にから入手して、カードユニット3が前記使用否
判定を実施するようにしても良い。
【0242】また前記実施例の各カードユニット3、
3’では実施していないが、直前に返却した会員カード
37のカードIDや残度数等のカード情報を記憶してお
き、該直前に返却した会員カード37が再度挿入された
場合には、前記カード情報に基づいてそのカードユニッ
ト3、3’にて使用可否判定を実施して、前記貸出処理
や追加入金を実施できるようにしても良く、このように
することで、例えばオンライン時に使用していた会員カ
ード37が特賞発生による持ち玉遊技のために返却さ
れ、オフライン状態時にこれらの特賞による持ち玉が無
くなったために、再度該会員カード37を挿入して使用
する場合において、カードユニット3、3’にて使用可
否判定を実施できるために、オフライン状態であっても
これら直前に返却した会員カード37の度数使用や追加
入金が可能となるので、遊技者の利便性を向上できるよ
うになる。本発明はこのような利用形態の概念をも含む
ものであり、前記請求項における新たな遊技用記録媒体
とは、前記直前に返却した遊技用記録媒体である会員カ
ード37以外の遊技用記録媒体である会員カード37を
示すものであり、これら直前に返却した遊技用記録媒体
である会員カード37は前記請求項における新たな遊技
用記録媒体には含まれない。
【0243】また前記実施例1では、オフライン入金に
おいて返却フラグをセットして、該オフライン入金にお
ける入金(加算)度数の全てが遊技に使用されて返却フ
ラグがクリアされないと、該会員カード37を返却しな
いようにしているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、前記実施例1のカードユニット3においても、
実施例2のカードユニット3’と同様に、オフライン入
金における入金(加算)度数の全てを該オフライン入金
とともに一度の使用処理にて使用するようにしても良
い。
【0244】また、前記実施例においては、会員カード
37の挿入は受付けるが、該挿入された会員カード37
の記録情報の読み出しは行わずに返却することで、新た
な会員カード37の受付けを禁止するようにしている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会
員カード37自体の挿入自体を受付けない構成としても
良い。
【0245】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。 (a)請求項1の発明によれば、前記通信不可能状態に
おいては、新たな遊技用記録媒体の受付けを行わないこ
とで、不正な遊技用記録媒体による遊技を防止しつつ、
前記通信不可能状態となる以前の通信状態にて既に前記
記録媒体処理装置に受付けられ、且つ前記使用可否判定
において使用可能と判定された前記遊技用記録媒体に遊
技用価値の大きさが残存する場合においては、遊技者は
該残存する遊技用価値の大きさの少なくとも一部を遊技
に使用できるとともに、該使用可否判定済みの遊技用記
録媒体に対して前記価値加算処理を実施できることか
ら、遊技場側は、最低限の営業状態を確保できるように
なり、これら通信不可能状態による被害を最小限に抑え
ることができる。
【0246】(b)請求項2の発明によれば、通信不可
能状態における価値加算処理にて加算された遊技用価値
の大きさが残存する遊技用記録媒体を返却することに伴
なう不都合、例えば、該返却された遊技用記録媒体を他
の記録媒体処理装置にて使用する場合に、使用可否判定
にて使用不可とされたり、また、精算装置を設けた場合
には、前記未使用の通信不可能状態における価値加算処
理にて加算された遊技用価値の大きさを精算できない等
の問題が生じることを回避できる。
【0247】(c)請求項3の発明によれば、遊技者
は、通信不可能状態の発生にて前記上限値が変更されて
も、該変更された上限値を確認して貨幣を投入できるよ
うになり、遊技者の利便性を向上できる。
【0248】(d)請求項4の発明によれば、前記貨幣
識別手段における貨幣の受付け後の価値加算処理中に通
信不可能状態となった場合であっても、前記受付け貨幣
金額の範囲内の所定額に相当する遊技用価値の大きさ
が、前記通信不可能状態の上限値の範囲内である場合に
は、該価値加算処理が中断されずに継続されるようにな
るため、遊技者の利便性を向上できる。
【0249】(e)請求項5の発明によれば、前記通信
不可能状態における価値加算処理にて加算された遊技用
価値の大きさが残存する状態で、前記遊技用記録媒体が
返却されることがなく、これら通信不可能状態における
価値加算処理にて加算された遊技用価値の大きさが残存
する遊技用記録媒体の返却に伴なう不都合、例えば、該
返却された遊技用記録媒体を他の記録媒体処理装置にて
使用する場合に、使用可否判定にて使用不可とされた
り、また、精算装置を設けた場合には、前記未使用の通
信不可能状態における価値加算処理にて加算された遊技
用価値の大きさを精算できない等の問題が生じることを
回避できる。
【0250】(f)請求項6の発明によれば、前記価値
加算処理中に異常が発生しても、該価値加算処理に供さ
れた貨幣を特定或いは返却できる。
【0251】(g)請求項7の発明によれば、前記通信
不可能状態において新たな遊技用記録媒体を受付けなく
ても、遊技者は、前記貨幣識別手段に貨幣を投入するこ
とで、前記内封記録媒体遊技使用処理を受けて遊技を実
施できるようになり、遊技場は営業を継続できるので、
通信不可能状態における遊技場側の被害をより小さなも
のに抑えることができるとともに、前記内封された遊技
用内封記録媒体を使用するので、記録情報の改竄等によ
る不正も防止できる。
【0252】(h)請求項8の発明によれば、遊技者
は、前記遊技用記録媒体の受付の可/不可を事前に把握
できるので、遊技者が誤って遊技用記録媒体を挿入して
しまうことを防止できる。
【0253】(i)請求項9の発明によれば、前記通信
状態が通信可能状態に復旧した際に通信不可能状態にお
いて遊技に使用された遊技用価値の大きさ及び前記価値
加算処理に供された遊技用価値の大きさが前記識別情報
とともに前記記録媒体管理装置へ送信されることで、前
記遊技用記録媒体に残存する遊技用価値の大きさに不整
合が生じてしまうことによる不都合を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における遊技用システムの構成
を示す図である。
【図2】(a)は、本発明の実施例に用いた会員カード
を示す正面図であり、(b)は、ビジターカードを示す
正面図である。
【図3】本発明の実施例において用いたパチンコ機並び
にカードユニットの正面図である。
【図4】本発明の実施例におけるパチンコ機の操作部を
示す平面図である。
【図5】本発明の実施例におけるカードユニットの前面
構造を示す斜視図である。
【図6】(a)は、本発明の実施例におけるカードユニ
ットの一部破断側面図並びに背面図である。
【図7】本発明の実施例におけるカードユニット並びに
パチンコ機の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施例におけるシステムコントローラ
の構成を示すブロック図である。
【図9】(a)(b)(c)は、本発明の実施例に用い
たシステムコントローラにおけるカード管理DBを構成
する会員属性情報テーブル、会員カードマスターテーブ
ル、カードユニット別データテーブルの登録状況を示す
図である。
【図10】本発明の実施例に用いたシステムコントロー
ラにおける会員遊技履歴テーブルを示す図である。
【図11】本発明の実施例におけるシステムコントロー
ラにおける各種機能の説明図である。
【図12】本発明の実施例におけるシステムコントロー
ラにおける各種機能の選択において表示される機能選択
画面を示す図である。
【図13】本発明の実施例におけるシステムコントロー
ラにおける出力例である各カードユニット毎の個別売上
画面である。
【図14】本発明の実施例における会員管理コンピュー
タとシステムコントローラと管理サーバとの連携の状況
を示す説明図である。
【図15】本発明の実施例における会員管理コンピュー
タの構成を示すブロック図である。
【図16】(a)、(b)は、本発明の実施例に用いた
会員管理コンピュータにおける会員管理DBを構成する
会員情報テーブル、イベントテーブルの登録状況を示す
図である。
【図17】(c)は、本発明の実施例に用いた会員管理
コンピュータにおける来店履歴データベースを、(d)
は、本発明の実施例に用いた会員管理コンピュータにお
ける台別履歴データベースの構成を示す図である。
【図18】本発明の実施例に用いた遊技用システムを構
成する各機器の処理状況(会員カード受付け時)を示す
図である。
【図19】本発明の実施例におけるパチンコ機の賞球制
御基板とカードユニットから出力される各信号の出力状
況を示す図である。
【図20】本発明の実施例に用いた遊技用システムを構
成する各機器の処理状況(会員カード受付け時以外)を
示す図である。
【図21】カードユニットの電源投入時(営業前処理)
における会員管理コンピュータとの接続確立の処理状況
の説明図である。
【図22】カード挿入とカード排出におけるカードリー
ダライタと制御ユニット並びに会員管理コンピュータと
の情報の授受状況を示す図である。
【図23】本発明の実施例に用いた遊技用システムにお
ける締め処理の流れの説明図である。
【図24】本発明の実施例に用いた遊技用システムにお
ける各種情報の流れを説明する図である。
【図25】本発明の実施例に用いた制御基板が実施する
オフライン検出処理の処理内容を示すフロー図である。
【図26】本発明の実施例に用いた制御ユニットが実施
する割り込み処理の処理内容を示すフロー図である。
【図27】本発明の実施例に用いた制御ユニットが実施
する割り込み処理の処理内容を示すフロー図である。
【図28】本発明の実施例に用いた制御ユニットが実施
するオフライン入金処理の処理内容を示すフロー図であ
る。
【図29】本発明の実施例2において用いたパチンコ機
並びにカードユニットの正面図である。
【図30】本発明の実施例2におけるカードユニット並
びにパチンコ機の構成を示すブロック図である。
【図31】本発明の実施例2に用いたカードユニットの
制御ユニットが実施する割り込み処理の処理内容を示す
フロー図である。
【図32】本発明の実施例2に用いたカードユニットの
制御ユニットが実施するオフライン入金貸出処理の処理
内容を示すフロー図である。
【図33】本発明の実施例2に用いた遊技用システムを
構成する各機器の処理状況を示す図である。
【符号の説明】
2 カードリーダ式パチンコ機(遊技機) 3 カードユニット(記録媒体処理装置) 3’ カードユニット(記録媒体処理装置) 4 呼出ランプ 6 中継器 7 ハブ 8 通信ケーブル 9 信号ケーブル 10 通信ケーブル 11 通信回線網 14 操作部 15 返却ボタン 16 貸出ボタン 17 度数表示部 18 操作基板 20 カードユニットストッカ 21 入金装置 22 精算装置 23 分流樋 24 補給球計数器 25 アウト球タンク 26 アウト球計数器 31 ユニットホルダ 31’ スライドレール 37 会員カード(遊技用記録媒体) 38 ビジターカード(遊技用内封記録媒体) 83 アンテナコイル 84 集積回路 85 バーコード 91 アンテナコイル 92 集積回路(IC) 100 システムコントローラ(記録媒体管理装置) 101 データバス 102 CPU 103 RAM 104 RTC 105 記憶装置 106 入力装置 107 表示装置 108 プリンタ 109 第1通信部 110 第2通信部 111 デジタルサービスユニット(DSU) 120 会員管理コンピュータ(遊技者管理装置) 121 データバス 122 CPU 123 RAM 124 RTC 125 記憶装置 126 入力装置 127 表示装置 128 プリンタ 129 第1通信部 130 第2通信部 131 バーコードリーダ 202 ガラス扉枠 203 打球供給皿 204 余剰玉受皿 205 打球操作ハンドル(操作ノブ) 206 遊技盤 207 遊技領域 209 可変表示部 210 可変表示装置 211 通過ゲート 214 始動入賞口 215 可動片 216 可変入賞球装置 220 開閉板 224 入賞口 226 アウト口 298 情報出力部 231 遊技制御基板 235 ランプ制御基板 237 賞球制御基板 270 音声制御基板 280 表示制御基板 291 発射制御基板 297 玉払出装置 300 貨幣利用可ランプ(貨幣受付可否報知手段) 301 動作ランプ 302 紙幣挿入口 303 硬貨投入口 304 硬貨返却ボタン 305 会員カード利用可ランプ(遊技用記録媒体受
付可否報知手段) 306 貸出単位変更ボタン 307 貸出単位表示部 308 端数ボタン 309 度数表示部 310 機種設定ランプ 311 方向指示ランプ 312 挿入中ランプ 313 硬貨返却口 313’ 受部 314 会員カード用表示部 315 テンキー 316 プレイ選択ボタン 317 エンターキー 318 ビジターカード装着口 318’ 透明カバー部材 319 会員カード挿入口 320 第1操作基板 321 第2操作基板 322 紙幣識別ユニット(貨幣識別手段;貨幣回収
手段) 322’ 紙幣識別ユニット(貨幣識別手段;貨幣回収
手段) 323 硬貨投入路 324 硬貨識別ユニット(貨幣識別手段;貨幣回収
手段) 325 硬貨返却路 326 硬貨回収路 327 カードリーダライタ(記録媒体処理手段、遊
技使用処理手段、内封記録媒体遊技使用処理手段、価値
加算処理手段) 327a 通信基板 327b 制御基板(通信状態確認手段) 328 制御ユニット(遊技使用処理手段、内封記録
媒体遊技使用処理手段、価値加算処理手段) 329 MPU 330 RAM 331 ROM 332a I/Oポート 332b I/Oポート 332c I/Oポート 332d I/Oポート 334 通信部 335 イベント対象者ランプ 336 データ入出力部 340 段部 341 係止突起 342 係止孔 343 係止爪 344 係止孔 345 受付中表示部 346 LEDモジュール 348 オンライン上限報知ランプ(10000円) 349 オフライン上限報知ランプ(1000円) 350 紙幣搬送路(貨幣回収手段) 351 コイン搬送路(貨幣回収手段) 352 紙幣回収路(貨幣回収手段) 353 硬貨回収樋(貨幣回収手段) 501 タイトル域 502 表示領域 503 サブメニュー表示域 504 メニュータブ 505 機能ボタン域

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貨幣の支払いに応じた価値であって、遊
    技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報及
    び各記録媒体に固有の識別情報が記録された遊技用記録
    媒体の遊技用価値の大きさを、各遊技用記録媒体の前記
    識別情報に対応づけて管理する記録媒体管理装置と、該
    記録媒体管理装置と通信可能であって、前記遊技用記録
    媒体を受付けて、該受付けた遊技用記録媒体の記録情報
    を少なくとも読み出す記録媒体処理手段と、該記録媒体
    処理手段にて前記遊技用記録媒体から読み出した記録情
    報から特定される遊技用価値の大きさを遊技に使用する
    ための遊技使用処理を行う遊技使用処理手段と、貨幣を
    受付けて該受付け貨幣の識別を行う貨幣識別手段と、該
    貨幣識別手段における識別貨幣金額の範囲内の所定額に
    相当する遊技用価値の大きさを前記遊技用記録媒体の記
    録情報から特定される遊技用価値の大きさに加算した新
    たな遊技用価値の大きさを、前記遊技用記録媒体の記録
    情報より特定可能とするための価値加算処理を行う価値
    加算処理手段と、を備える記録媒体処理装置と、から成
    り、前記記録媒体処理手段にて読み出した前記遊技用記
    録媒体の記録情報と、前記記録媒体管理装置にて管理さ
    れている該遊技用記録媒体の遊技用価値の大きさとに基
    づいて、前記記録媒体処理手段に受付中の遊技用記録媒
    体の使用可否を判定し、該判定結果が使用可能である場
    合において前記遊技使用処理手段並びに価値加算処理手
    段による遊技使用処理並びに価値加算処理を行う遊技用
    システムにおいて、前記記録媒体処理装置は、前記記録
    媒体管理装置との通信状態が通信可能状態或いは通信不
    可能状態であるかの確認を行う通信状態確認手段を備
    え、前記通信状態確認手段により通信不可能状態が確認
    された場合において、該通信不可能状態となる以前の通
    信可能状態において受付けていて、且つ前記使用可否判
    定において使用可能と判定された前記遊技用記録媒体の
    記録情報から特定される遊技用価値の大きさが残存して
    いる場合には、該残存する遊技用価値の少なくとも一部
    については前記遊技使用処理への使用を許諾する一方、
    前記遊技用記録媒体を受付けていない場合には、新たな
    遊技用記録媒体の受付けを行わないとともに、前記通信
    不可能状態になる以前に受付けていて、該通信不可能状
    態になる以前に既に前記使用可否判定にて使用可能と判
    定された前記遊技用記録媒体に対しては前記価値加算処
    理を許容することを特徴とする遊技用システム。
  2. 【請求項2】 前記貨幣識別手段は複数金種を受付け可
    能であり、前記価値加算処理手段は該貨幣識別手段にて
    識別された複数金種に応じた価値加算処理を実施すると
    ともに、前記通信可能状態並びに前記通信不可能状態に
    おいて前記価値加算処理に供用可能な遊技用価値の大き
    さに所定の上限値が設けられ、前記記録媒体処理装置
    は、前記通信不可能状態の発生に伴って前記上限値を通
    信可能状態の上限値から、該通信可能状態の上限値より
    も小さな値である通信不可能状態の上限値に変更し、該
    変更された通信不可能状態の上限値の範囲内で価値加算
    処理を許容し、該通信不可能状態における価値加算処理
    にて加算された遊技用価値の大きさが全て前記遊技使用
    処理にて使用されるまでは、該受付け中の遊技用記録媒
    体の返却を不能化する請求項1に記載の遊技用システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記価値加算処理に供用可能な所定の上
    限値を報知する上限値報知手段を備える請求項2に記載
    の遊技用システム。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体処理装置は、前記貨幣識別
    手段にて識別されて前記価値加算処理に供された貨幣を
    回収する貨幣回収手段を備え、該貨幣回収手段は、前記
    貨幣識別終了後でも前記価値加算処理が終了するまで
    は、該価値加算処理に供した貨幣の回収を留保し、前記
    価値加算処理手段は、前記貨幣識別手段における貨幣の
    受付け後の価値加算処理中に通信不可能状態となった場
    合には、前記回収を留保している貨幣金額の範囲内の所
    定額に相当する遊技用価値の大きさが、前記通信不可能
    状態の上限値の範囲内か否かを判定し、該通信不可能状
    態の上限値の範囲内であると判定された場合には、前記
    価値加算処理を許容し、上限値の範囲外とされた場合に
    は、前記回収を留保している貨幣を返却する請求項2ま
    たは3に記載の遊技用システム。
  5. 【請求項5】 前記貨幣識別手段は単一金種を受付け可
    能であり、前記価値加算処理手段は該貨幣識別手段にて
    識別された単一金種に応じた価値加算処理を実施すると
    ともに、前記通信不可能状態における価値加算処理にて
    加算された遊技用価値の大きさを一度の遊技使用処理に
    て使用する請求項1に記載の遊技用システム。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体処理装置は、前記貨幣識別
    手段にて識別されて前記価値加算処理に供された貨幣を
    回収する貨幣回収手段を備え、該貨幣回収手段は、前記
    貨幣識別終了後でも前記価値加算処理が終了するまで
    は、該価値加算処理に供した貨幣の回収を留保する請求
    項5に記載の遊技用システム。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体処理装置は、該装置内に内
    封された遊技用内封記録媒体と、前記遊技用記録媒体の
    非受付け時において前記貨幣識別手段にて識別された貨
    幣金額の範囲内の所定額に応じた遊技用価値の大きさを
    前記遊技用内封記録媒体の記録情報から特定可能とする
    とともに、該遊技用内封記録媒体の記録情報から特定さ
    れる遊技用価値の大きさを遊技に使用するための内封記
    録媒体遊技使用処理を行う内封記録媒体遊技使用処理手
    段と、を備え、前記通信状態確認手段により通信不可能
    状態が確認され、且つ前記遊技用記録媒体を受付けてい
    ない場合において、新たな遊技用記録媒体の受付けを行
    わずに前記内封記録媒体遊技使用処理のみを許容する請
    求項1〜6のいずれかに記載の遊技用システム。
  8. 【請求項8】 前記記録媒体処理装置は、前記遊技用記
    録媒体の受付の可/不可を報知する遊技用記録媒体受付
    可否報知手段を備え、該遊技用記録媒体受付可否報知手
    段は、前記通信不可能状態時に前記遊技用記録媒体を受
    付けていない場合には遊技用記録媒体の受付が不可であ
    る旨を報知する請求項1〜7のいずれかに記載の遊技用
    システム。
  9. 【請求項9】 前記記録媒体処理装置は、前記通信不可
    能状態時に前記遊技使用処理に使用された遊技用価値の
    大きさ及び前記価値加算処理に供された遊技用価値の大
    きさを前記識別情報に対応付けて記憶する記憶手段を備
    え、前記通信状態が通信可能状態に復旧した際に前記記
    憶手段の記憶情報を前記記録媒体管理装置へ送信する請
    求項1〜8のいずれかに記載の遊技用システム。
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