JP2014025751A - エンコーダ、エンコーダ用スケールの製造方法、駆動装置及びロボット装置 - Google Patents

エンコーダ、エンコーダ用スケールの製造方法、駆動装置及びロボット装置 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性に優れたエンコーダ、エンコーダ用スケールの製造方法、駆動装置及びロボット装置を提供すること。
【解決手段】回転可能に設けられ、金属材料で構成され所定部分にパターンが形成されたスケール部を有し、当該スケール部のうち前記所定部分が鍛造形成された回転部と、当該回転部との間で相対的に移動して、パターンを検出する検出部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンコーダ、エンコーダ用スケールの製造方法、駆動装置及びロボット装置に関する。
モータの回転軸などを含む回転体の回転数、回転角度、回転位置といった回転情報を検出する装置として、エンコーダが知られている。(例えば、特許文献1参照)。このようなエンコーダは、例えば回転軸に接続される接続部と、例えば表面にパターンが形成されたスケール部とを有し、回転軸の回転に伴ってスケール部が回転する場合のパターンの変化を検出することで該回転情報を検出する。スケール部と接続部とは、例えば接着剤によって貼り合わされている。
特開2004−20548号公報
しかしながら、スケール部と接着部とを貼り合わせる際、互いの位置を調整する必要があり、手間がかかる。また、スケール部と接着部とが接着剤によって固定される場合、接着剤の劣化によりスケール部と接着部との間で剥がれなどが生じ、エンコーダとしての信頼性が低下する場合があった。
以上のような事情に鑑み、本発明の態様は、信頼性に優れたエンコーダ、エンコーダ用スケールの製造方法、駆動装置及びロボット装置を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様に従えば、回転可能に設けられ、金属材料で構成され所定部分にパターンが形成されたスケール部を有し、当該スケール部のうち前記所定部分が鍛造形成された回転部と、当該回転部との間で相対的に移動して、パターンを検出する検出部とを備えるエンコーダが提供される。
本発明の第二の態様に従えば、金属部材のうち所定部分を鍛造形成することと、当該所定部分にパターンを形成することとを含むエンコーダ用スケールの製造方法が提供される。
本発明の第三の態様に従えば、駆動部と、当該駆動部の駆動によって所定の軸線周りに回転する回転子と、当該回転子の回転情報を検出するエンコーダとを備え、当該エンコーダとして、本発明の第一の態様に従うエンコーダが用いられている駆動装置が提供される。
本発明の第四の態様に従えば、アームと、当該アームを駆動する駆動装置とを備え、当該駆動装置として、本発明の第三の態様に従うに記載の駆動装置が用いられているロボット装置が提供される。
本発明の態様によれば、信頼性に優れたエンコーダ、エンコーダ用スケールの製造方法、駆動装置及びロボット装置を提供することができる。
第一実施形態に係るエンコーダの全体構成を示す断面図。 本実施形態に係るエンコーダの一部の構成を示す平面図。 本実施形態に係るエンコーダのスケール部の製造工程を示すフローチャート。 本実施形態に係るスケール部の製造過程を示す図。 本実施形態に係るスケール部の製造過程を示す図。 本実施形態に係るスケール部の製造過程を示す図。 第二実施形態に係るロボット装置の構成を示す図。 変形例に係るスケール部の構成を示す断面図。 変形例に係るスケール部の構成を示す断面図。 変形例に係るスケール部の構成を示す断面図。 変形例に係るスケール部の構成を示す断面図。 変形例に係るスケール部の構成を示す断面図。 変形例に係るスケール部の構成を示す断面図。 変形例に係るスケール部の構成を示す断面図。 変形例に係るスケール部の構成を示す断面図。 変形例に係るスケール部の構成を示す断面図。 変形例に係るスケール部の構成を示す断面図。 変形例に係るスケール部の構成を示す断面図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[第一実施形態]
図1は、本実施形態に係る駆動装置(測定対象)の一例としてモータ装置MTRの構成を示す断面図である。
図1に示すように、モータ装置MTRは、移動体(回転子)である移動軸(回転軸)SFと、当該回転軸SFを回転させる駆動部であるモータ本体BDと、回転軸SFの移動情報(例、回転情報)を検出するエンコーダECとを備えている。エンコーダECは、移動体の移動情報を検出するために、回転部R及び該回転部Rと相対的に移動する検出部Dを有している。エンコーダECは、検出部Dを構成する筐体30内に回転部Rが収容された状態で用いられる。なお、本実施形態のエンコーダECは、回転部Rが移動方向(例、回転方向)に移動する構成である。
回転部Rは、スケール部S及び磁石部Mを有している。
スケール部Sは、回転軸SFに固定されている。スケール部Sは、回転軸SFを中心軸として当該回転軸SFと一体的に回転する。スケール部Sは、例えばアルミニウムやアルミニウム化合物などの金属材料によって形成されている。スケール部Sの構成材料として、他の金属材料(例、ステンレス、チタン、ニッケル、真鍮、又はそれらの化合物、等)を用いても勿論構わない。
スケール部Sは、一部材で形成されている。スケール部Sは、接続部20及びパターン形成部(所定部分)21を有している。スケール部Sは、これら接続部20及びパターン形成部21が鍛造によって一体的に形成されている。
接続部20の下面側には、平面視中央部に凹部20a(被固定部)が形成されている。凹部20aは、上記モータ装置MTRの回転軸SFが挿入されるようになっている。接続部20は、回転軸SFが凹部20aに挿入された状態で回転軸SFと接続部20との間を固定する固定機構(不図示)を有している。接続部20の上面側には、突起部20bが設けられている。突起部20bは、接続部20の平面視中央に設けられており、接続部20の上面側に突出して形成されている。
接続部20には、磁石保持部22が設けられている。磁石保持部22は、磁石部Mを保持する。磁石保持部22は、例えば凹部23を有する。凹部(溝部)23は、磁石部Mを収容する。凹部23は、接続部20の上面に設けられている。凹部23は、回転軸SFの軸線方向に見て、円環状に形成されている。凹部23は、回転軸SFの径方向において、パターン形成部21と突起部20bとの間に配置されている。突起部20bには、スケール部Sを回転軸SFに固定する不図示の固定部材が取り付けられている。なお、凹部23の一部が、回転軸SFの軸線方向にスケール部Sを貫通している構成であっても良い。また、磁石保持部22は、凹部23に代えて、磁石部Mを保持する凸部(磁石保持用突出部)を有する構成であっても良い。
パターン形成部21は、接続部20の周縁部に設けられた円環状の部分である。パターン形成部21の上面側には、スケール部Sの第一面Sa(パターン面)が形成されている。例えば、当該第一面Saは平坦に形成されており、鏡面加工された状態となっている。第一面Saには、光反射パターン24が形成されている。例えば、光反射パターン24は、スケール部Sの円周方向に沿って環状に形成された一回転情報である。
磁石部Mは、スケール部Sの磁石保持部22に保持されている。本実施形態では、磁石部Mは、例えば凹部23に収容された状態で不図示の接着剤などによって固定されている。磁石保持部22が凸部を有する場合には、磁石部Mは当該凸部によって保持あるいは固定されても良い。磁石部Mは、スケール部Sの回転方向に沿って円環状に形成された永久磁石である。磁石部Mには、所定の磁気パターンが形成されている。磁気パターンは、例えば、磁石部Mの周方向に沿って環状に形成された多回転情報である。
図2は、図2は、回転部Rを軸線方向に見たときの構成を示す図である。
図2に示すように、磁石部Mは、回転軸SFの軸線方向に見て、内周側と外周側とで2つに分割されていると共に図中左右方向に2つに分割されており、計4つの領域が形成されている。磁石部Mの外周側の2つの領域については、図中左側がN極、図中右側がS極にそれぞれ着磁されている。また、磁石部Mの内周側の2つの領域については、図中左側がS極、図中右側がN極にそれぞれ着磁されている。勿論、磁気パターンとして他の形態を採用しても構わない。
図2に示すように、スケール部Sの突起部20bには、切り欠き部20cが設けられている。一方、磁石部Mは、内周側へ向けて突出する突起部26を有する。突起部26は、切り欠き部20cに挿入されている。突起部26及び切り欠き部20cは、ほぼ隙間無く係合されている。突起部26及び切り欠き部20cにより、磁石部Mとスケール部Sとの間において、回転軸SFの軸線周りにおける相対移動が規制される。このように、突起部26及び切り欠き部20cは、当該相対移動を規制する規制部27を構成する。
図1に示すように、検出部Dは、上記の光反射パターン24及び磁気パターン25による磁場を検出する部分である。検出部Dは、筐体30、光センサ31及び磁気センサ32を有している。
筐体30は、例えば平面視円形のコップ状(円筒状)に形成されている。筐体30は、モータ装置MTRのうち回転軸SFを回転させるモータ本体BDに固定されており、回転軸SFとは固定されていない状態となっている。したがって、回転軸SFが回転しても、筐体30とモータ装置MTRとの相対位置が変化しないようになっている。筐体30は、一体的に形成されたスケール部S及び磁石部Mを収容する。スケール部S及び磁石部Mは、回転軸SFの軸方向に見たときに、それぞれの中心が筐体30の中心に一致するように位置合わせされた状態で収容されている。
光センサ31は、光反射パターン24へ向けて光を射出し、反射光を読み取ることで光反射パターン24を検出するセンサである。光センサ31は、例えばスケール部Sの光反射パターン24に対して、回転軸SFの軸方向に見て重なる位置に配置されている。光センサ31は、光を射出する発光部及び反射光を受光する受光部を有する。発光部としては、例えばLEDなどが用いられる。受光部としては、例えば光電素子などが用いられる。受光部によって読み取られた光は、電気信号として不図示の制御装置に送信されるようになっている。光センサ31を構成する各部は、筐体30に保持されている。
磁気センサ32は、例えば磁石部Mに対して回転軸SFの軸方向に見て重なる位置に一対配置されている(磁気センサ32A及び32B)。各磁気センサ32A及び32Bは、バイアス磁石(不図示)及び磁気抵抗素子(不図示)を有している。磁気センサ32A及び32Bは、それぞれ筐体30に保持されている。
バイアス磁石は、磁石部Mの磁場との間で合成磁場を形成する磁石である。バイアス磁石を構成する材料として、例えばサマリューム・コバルトなどの磁力の大きい希土類磁石などが挙げられる。バイアス磁石は、磁気抵抗素子に接触したり、隣接したりしない位置に配置されている。
磁気抵抗素子は、例えば金属配線などによって形成された直交する2つの繰り返しパターンを有している。磁気抵抗素子は、磁場の方向が当該繰り返しパターンに流れる電流の方向の垂直方向に近くなると電気抵抗が低下するようになっている。磁気抵抗素子は、この電気抵抗の低下を利用して磁場の方向を電気信号に変換するようになっている。磁気抵抗素子は、磁石部Mの磁場及びバイアス磁石の磁場による合成磁場を検出するようになっている。検出結果は、電気信号として上記の制御装置(不図示)に送信されるようになっている。
検出部Dは、移動情報(例、回転情報)として、光センサ31において一回転情報を検出し、磁気センサ32において多回転情報を検出する。制御装置は、光センサ31から出力される一回転情報に基づいて回転軸SFの回転角度を求めると共に、磁気センサ32A及び32Bから出力される多回転情報に基づいて回転軸SFの回転数を求める処理を行う。
次に、上記のように構成されたエンコーダEC用スケールの製造方法、エンコーダECの製造方法の一例を説明する。
図3は、エンコーダECのスケール部Sを製造する工程を示すフローチャートである。図3に示すように、スケール部Sの製造工程は、基材形成工程、鍛造工程及びパターン形成工程を含む。
基材形成工程は、スケール部Sのもとになる基材を形成する。基材形成工程では、例えば図4に示すように、アルミニウム材を用いて円板状の基材Tを形成する。
鍛造工程は、基材Tを鍛造してスケール部Sの形状に形成する。鍛造工程により、例えば図5に示すように、基材Tが、接続部20及びパターン形成部21に対応する形状に変形する。鍛造工程では、凹部20aや突起部20b、切り欠き部20c、凹部23についても形成される。このように、一片の金属の基材Tを鍛造によって成形することで、接続部20及びパターン形成部21が一体的に形成される。このため、鍛造工程を経て成形された基材Tは、硬度が高くなり、外力によって変形しにくくなる。
また、基材Tのうち接続部20及びパターン形成部21に対応する部分の硬度が高いため、パターン形成工程において第一面Saや第二面Sbのほぼ全面に傷がつきにくく、変形しにくくなる。これにより、エンコーダECのスケール部Sを製造する工程で外部から冶具などを接触させる場合や、更には回転軸SFにエンコーダECを取り付ける工程などにおいて、寸法誤差の発生を防ぐことができる。
パターン形成工程は、例えば図6に示すように、鍛造工程を経て成形された基材Tのうちパターン形成部21に対応する部分に光反射パターン24を形成する。これにより、スケール部Sが形成される。その後、スケール部Sの凹部23に磁石部Mを取り付けることで、回転部Rが得られる。なお、磁石部Mには、予め磁気パターン25を着磁形成しておく。更に、検出部Dを別途形成することにより、エンコーダECを得ることができる。
その後、回転部R及び検出部Dをモータ装置MTRに取り付ける。まず、スケール部Sの接続部20に形成される凹部20aに回転軸SFを挿入することで、エンコーダECの回転部R(スケール部S)をモータ装置MTRの回転軸SFに取り付ける。
凹部20aに回転軸SFを挿入する際、凹部20aの硬度が不十分な場合、回転軸SFによって凹部20aの内部に傷が形成され、モータ装置MTRの偏心が取りにくくなってしまうことがある。これに対して、本実施形態では、接続部20の硬度が高いため、凹部20aに回転軸SFを挿入する際に凹部20aの内部に傷がつきにくくなる。このため、モータ装置MTRの偏心が取りにくくなるのを防ぐことができる。
回転部Rを回転軸SFに取り付けた後、検出部Dをモータ装置MTRの駆動部ACに取り付ける。これにより、図1に示すエンコーダECが取り付けられたモータ装置MTRを得ることができる。
以上のように、本実施形態によれば、金属材料を鍛造することでスケール部Sが一体的に形成されているため、接着剤を用いて複数部材を貼り付けて形成されたスケールにおける剥がれなどは生じないため、長期的に安定した状態を維持することができる。これにより、信頼性の高いエンコーダECを得ることができる。また、本実施形態によれば、信頼性の高いエンコーダECを備えるので、安定性に優れたモータ装置MTRを得ることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態を説明する。
図7は、上記実施形態のいずれかに記載の駆動装置ACTを備えるロボット装置RBTの一部(指部分の先端)の構成を示す図である。なお、上記実施形態に記載の駆動装置ACTは、ロボット装置RBTのアーム部を駆動する駆動部として用いてもよい。
図7に示すように、ロボット装置RBTは、末節部101、中節部102及び関節部103を有しており、末節部101と中節部102とが関節部103を介して接続された構成になっている。関節部103には軸支持部103a及び軸部103bが設けられている。軸支持部103aは中節部102に固定されている。軸部103bは、軸支持部103aによって固定された状態で支持されている。
末節部101は、接続部101a及び歯車101bを有している。接続部101aには、関節部103の軸部103bが貫通した状態になっており、当該軸部103bを回転軸として末節部101が回転可能になっている。この歯車101bは、接続部101aに固定されたベベルギアである。接続部101aは、歯車101bと一体的に回転するようになっている。
中節部102は、筐体102a及び駆動装置ACTを有している。駆動装置ACTは、上記実施形態に記載の駆動装置ACTを用いることができる。駆動装置ACTは、筐体102a内に設けられている。駆動装置ACTには、回転軸部材104aが取り付けられている。回転軸部材104aの先端には、歯車104bが設けられている。この歯車104bは、回転軸部材104aに固定されたベベルギアである。歯車104bは、上記の歯車101bとの間で噛み合った状態になっている。
上記のように構成されたロボット装置RBTは、駆動装置ACTの駆動によって回転軸部材104aが回転し、当該回転軸部材104aと一体的に歯車104bが回転する。歯車104bの回転は、当該歯車104bと噛み合った歯車105bに伝達され、歯車105bが回転する。当該歯車105bが回転することで接続部105aも回転し、これにより末節部105が軸部103bを中心に回転する。
このように、本実施形態によれば、駆動装置ACTとして、安定性に優れたモータ装置MTRが搭載されているので、動作に不具合の生じにくいロボット装置RBTを得ることができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、図8に示すように、スケール部Sの凹部23に、補強部材28が配置された構成であっても良い。補強部材28は、例えば板状に形成されており、凹部23の底部に載置されている。補強部材28は、凹部23の形状に沿って環状に形成されている。凹部23の壁部23aは、補強部材28側にせり出している。補強部材28は、当該壁部23aのせり出した部分と、凹部23の底部23bとによって挟まれて保持されている。
当該補強部材28は、例えば鍛造工程において、突起部20b及びパターン形成部21を形成する前に、基材T上に配置しておき、基材T上に補強部材28を載置した状態で鍛造を行って基材Tを変形させるようにする。この場合、例えば補強部材28を基材T上に押圧すると共に、パターン形成部21側を突起部20b側(内側)に寄せるようにプレスする。これにより、パターン形成部21側が補強部材28側にせり出すと共に、補強部材28が突起部20b側に食い込んだ状態となる。この結果、当該壁部23aが補強部材28側にせり出す構成を容易に形成することができる。したがって、接着剤などを用いることなく補強部材28を固定することができる。
補強部材28が設けられることにより、スケール部Sの強度が一層高められることになる。補強部材28は、スケール部Sとは異なる材料、例えばSUSなどを用いて形成されている。この場合、補強部材28は、バックヨークとして機能することになる。
なお、補強部材28を設ける場合、例えば図9に示すように、接続部20の内部に補強部材28が埋められた構成としても良い。この構成においても、スケール部Sの強度が一層高められることになる。また、補強部材28がバックヨークとして機能することになる。
また、上記実施形態では、スケール部Sが一部材で形成された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、スケール部Sが複数の部材で形成された構成であっても良い。
図10は、スケール部Sの一構成を示す断面図である。図10は、スケール部Sの回転中心軸の軸線方向に平行な平面による切断面を示している。
例えば、図10に示すように、スケール部Sがそれぞれ独立した第一部材S1及び第二部材S2を有し、当該第一部材S1及び第二部材S2が鍛造によって継目41において一体化された構成であっても良い。第一部材S1は、接続部20を含んでいる。第二部材S2は、パターン形成部21を含んでいる。この構成であっても、硬度及び変形に対する強度に優れたスケール部Sが得られる。
図11は、スケール部Sの一構成を示す断面図である。図11は、スケール部Sの回転中心軸の軸線方向に平行な平面による切断面を示している。
スケール部Sが複数の部材(例、第一部材S1及び第二部材S2)によって形成される場合、第一部材S1と第二部材S2との継目41において、第一部材S1及び第二部材S2の一方が他方に食い込んだ状態としても良い。例えば図11に示す構成では、継目41において、第一部材S1が第二部材S2に食い込んでおり、第二部材S2に食い込みによる凹部21aが形成されている。これにより、第一部材S1と第二部材S2とが断面視において係合するため、第一部材S1と第二部材S2との間の接続強度が高められることになる。
図12は、スケール部Sの一構成を示す断面図である。図12は、スケール部Sの回転中心軸の軸線方向に平行な平面による切断面を示している。
図12に示すように、上記図11に示す構成を実現させる場合、例えば第一部材S1と第二部材S2とを鍛造によって一体化させる前に、予め第二部材S2に凹部21bを形成しておいても良い。これにより、第一部材S1が第二部材S2に食い込みやすくなるため、第一部材S1と第二部材S2との間の接続強度がより高められることになる。
なお、上記説明においては、第一部材S1を第二部材S2に食い込ませる構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無く、例えば第二部材S2を第一部材S1に食い込ませる構成としても良い。
図13は、スケール部Sの一構成を示す断面図である。図13は、スケール部Sの回転中心軸の軸線方向に平行な平面による切断面を示している。
スケール部Sが第一部材S1及び第二部材S2を有する場合、第一部材S1及び第二部材S2の一方を他方に食い込ませる構成に限られず、例えば図13に示すように、継目41において、第一部材S1及び第二部材S2が互いに食い込み合った構成であっても良い。この場合、第一部材S1と第二部材S2との間に段部21cが形成される。この構成により、第一部材S1と第二部材S2との間の接続強度が高められることになる。
また、上記図11〜図13では、第一部材S1と第二部材S2とが断面視において係合する構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。
図14は、スケール部Sの一構成を示す断面図である。図14は、スケール部Sの回転面に平行な平面による切断面を示している。
例えば、図14に示すように、回転軸SFの軸線方向視において第一部材S1及び第二部材S2が係合する構成であっても良い。この場合であっても、第一部材S1と第二部材S2との間の接続強度が高められることになる。
図15(a)及び図15(b)は、スケール部Sの一構成を示す図である。図15(a)はスケール部Sの回転面に平行な平面による切断面を示しており、図15(b)はスケール部Sの回転中心軸の軸線方向に平行な平面による切断面を示している。
図15(a)及び図15(b)に示すように、第一部材S1の一部が回転軸SFの軸線方向に突出する突出部20eを有すると共に、第二部材S2の一部が突出部20eを挿入可能な貫通孔21eを有する構成であっても良い。この場合、第一部材S1と第二部材S2とが突出部20e及び貫通孔21eによって係合されるため、第一部材S1と第二部材S2との間の接続強度が高められることになる。この場合、磁石保持部22に磁石部Mなどを保持させる構成としても良い。
図16(a)及び図16(b)は、スケール部Sの一構成を示す図である。図16(a)はスケール部Sの回転面に平行な平面による切断面を示しており、図16(b)はスケール部Sの回転中心軸の軸線方向に平行な平面による切断面を示している。
また、図16(a)及び図16(b)に示すように、第二部材S2の中央部に貫通孔42が形成され、第一部材S1が貫通孔42に挿入された状態で鍛造によって第一部材S1と第二部材S2とが一体化された構成であっても良い。
また、この場合、例えば図16(a)に示すように、第一部材S1の外周面の一部に平坦部43が形成され、第二部材S2の貫通孔42において平坦部43に対応する平坦部44が形成されていても良い。この構成により、第一部材S1と第二部材S2とは平坦部43及び平坦部44が当接するように連結される。これにより、第一部材S1と第二部材S2との間で、回転軸SFの軸線周りの方向について、位置決めを行うことができる。
図17は、スケール部Sの一構成を示す断面図である。
上記説明では、第一部材S1がスケール部Sの第二面Sb側に配置され、第二部材S2がスケール部Sの第一面Sa側に配置された構成を例に挙げて説明したが、これに限られることは無い。例えば図17に示すように、第一部材S1がスケール部Sの第一面Sa側に配置された構成であっても良い。
図18は、スケール部Sの一構成を示す断面図である。
図16(b)に示す場合、スケール部Sの断面視左右方向に占める比率は第一部材S1よりも第二部材S2の方が大きい。これに対して、例えば図18に示すように、スケール部Sの断面視左右方向に占める比率が第二部材S2よりも第一部材S1の方が大きくても良い。
MTR…モータ装置 SF…回転軸 BD…モータ本体 EC…エンコーダ R…回転部 D…検出部 S…スケール部 M…磁石部 AC…駆動部 S1…第一部材 S2…第二部材 20…接続部 20a…凹部 20b…突起部 20c…切り欠き部 21…パターン形成部 22…磁石保持部 23…凹部 24…光反射パターン 25…磁気パターン 26…突起部 27…規制部 28…補強部材 T…基材

Claims (14)

  1. 回転可能に設けられ、金属材料で構成され所定部分にパターンが形成されたスケール部を有し、当該スケール部のうち前記所定部分が鍛造形成された回転部と、
    前記回転部との間で相対的に移動して、前記パターンを検出する検出部と
    を備えるエンコーダ。
  2. 前記スケール部は、円板状に形成されており、
    前記所定部分は、前記スケール部の円板面に設けられる
    請求項1に記載のエンコーダ。
  3. 前記回転部は、所定の回転子に接続される接続部を有し、
    前記スケール部と前記接続部とは、一体的に形成されている
    請求項1又は請求項2に記載のエンコーダ。
  4. 前記スケール部と前記接続部とは、鍛造によって一体的に形成されている
    請求項3に記載のエンコーダ。
  5. 前記回転部は、前記接続部を補強する補強部を有し、
    前記補強部は、鍛造によって前記接続部と一体的に設けられている
    請求項3又は請求項4に記載のエンコーダ。
  6. 前記接続部は、溝部を有し、
    前記補強部は、前記溝部の底部に嵌入されている
    請求項5に記載のエンコーダ。
  7. 前記接続部は、前記溝部の壁部が補強部の周縁部側へせり出すように設けられている
    請求項6に記載のエンコーダ。
  8. 前記補強部は、磁性体を用いて形成されている
    請求項5から請求項7のうちいずれか一項に記載のエンコーダ。
  9. 前記回転部は、前記パターンとは異なる第二パターンが形成されたパターン形成部材を保持する保持部を有し、
    前記保持部は、金属材料で構成されると共に鍛造形成されている
    請求項1から請求項8のうちいずれか一項に記載のエンコーダ。
  10. 前記回転部は、前記パターン形成部材が前記保持部との間で前記回転部の回転方向に相対的に移動するのを規制する規制部を有する
    請求項1から請求項9のうちいずれか一項に記載のエンコーダ。
  11. 前記規制部は、
    前記保持部に設けられた切り欠き部と、
    前記パターン形成部材に設けられ、前記切り欠き部に挿入される突起部と
    を有する
    請求項10に記載のエンコーダ。
  12. 金属部材のうち所定部分を鍛造形成することと、
    前記所定部分にパターンを形成することと
    を含むエンコーダ用スケールの製造方法。
  13. 駆動部と、
    前記駆動部の駆動によって所定の軸線周りに回転する回転子と、
    前記回転子の回転情報を検出するエンコーダと
    を備え、
    前記エンコーダとして、請求項1から請求項11のうちいずれか一項に記載のエンコーダが用いられている
    駆動装置。
  14. アームと、
    前記アームを駆動する駆動装置と
    を備え、
    前記駆動装置として、請求項13に記載の駆動装置が用いられている
    ロボット装置。
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