JP2014018526A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】予め定められた間隔で遊技領域111に向けて遊技球を発射可能な発射装置と、遊技領域111に対して左右方向の一方の側に設けられ、発射装置から発射された遊技球を一方の側から遊技領域111内に導く導入路120と、遊技領域111の他方の側の領域に配置された大入賞口125と、遊技領域111の上部を区画する外側レール部材112bと、上部が外側レール部材112bと対向して配置され、外側レール部材112bとともに遊技球を大入賞口125の方へ案内する案内路113を形成する中央装飾部140と、発射装置にて発射されて、中央装飾部140の上部にあたることにより速度が低下した遊技球が、中央装飾部140の上部に沿って転がり、大入賞口125の方へ向かうのを抑制する連通路145と、を備える。
【選択図】図5
Description
本発明は、複数の遊技球が同じタイミングで大入賞口の方へ向かうのを抑制することができる遊技機を提供することを目的とする。
あるいは、前記抑制手段は、前記装飾部140の上部の頂部よりも前記他方の側の領域に設けられて、遊技球を前記遊技領域111外に排出する排出口118を有するとよい。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116が取り付けられている。可動役物115は、遊技盤110に対して可動に構成され、可動による各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで光による各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球は第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
また、遊技盤110の右下の位置には、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。この表示器130の詳細は後述する。
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する後述の演出制御部300が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する後述の画像/音響制御部310が構成された画像制御基板、および、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御する後述のランプ制御部320が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)と、が枠部材150に配設されている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。なお、本実施の形態では、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、7セグ表示装置で構成され、また、普通図柄表示器223は、LED表示装置で構成されている。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、さらにはサブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、が接続されている。
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際に、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157での発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、特別図柄抽選部231と、普通図柄抽選部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄抽選結果判定部234と、普通図柄制御部237と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235と、遊技進行制御部236と、を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部238と、電動チューリップ動作制御部239と、賞球処理部240と、出力制御部241と、乱数制御部242と、を備えている。
普通図柄抽選部232は、ゲート124を遊技球が通過した場合に、普通図柄抽選を行う。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果に応じて特別図柄の変動を制御する。
ここで、「大当たり」の種類には、大当たり遊技の時間が長く多量の遊技球の払い出しが期待できる「長当たり」と、大当たり遊技の時間が短い「短当たり」とがある。例えば、「長当たり」では、大入賞口125の開状態が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで維持されるラウンドが例えば15回繰り返される。また、「短当たり」では、大入賞口125でのラウンドが例えば2回繰り返される。
また、「はずれ」では、「大当たり」でも「小当たり」でもなく、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない(後段の「はずれ図柄」の設定)。
遊技進行制御部236は、各遊技状態において遊技の進行を制御する。
また、普通図柄制御部237は、現在のパチンコ遊技機100の動作状態が確変遊技状態または時短遊技状態のいずれにも該当しない場合には、普通図柄変動の変動時間を長時間、例えば29秒に設定する。これに対し、パチンコ遊技機100の現在の動作状態が確変遊技状態または時短遊技状態のいずれかに該当する場合には、普通図柄変動の変動時間を短時間、例えば3秒に設定する。
電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123の開放動作を制御する。
賞球処理部240は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力制御部241は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数値の更新を制御する。
<第1の実施形態>
図5は、第1の実施形態に係る遊技盤110の構成を示す図である。
遊技盤110は、平板状の遊技板110aに、上述したレール部材112、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125、遊技くぎ127、風車128、画像表示部114の周囲を装飾する装飾部の一例としての中央装飾部140などが装着されることで構成される。
遊技領域111は、左右方向についての第1始動口121の中心から左側の領域である左側領域111aと右側の領域である右側領域111bとにより構成される。
また、遊技盤110は、外側レール部材112bにおける最右端よりも下流側に遊技球の勢いを和らげるとともに進行方向を変える弾性部材119が設けられている。
中央装飾部140の中央部には、手前側から画像表示部114を見易くするための開口部141が形成されている。そして、中央装飾部140は、開口部141の周囲の複数の部位がねじ止めにて締め付けられることにより、遊技板110aに装着される。
また、中央装飾部140は、外側レール部材112bと対向し、この外側レール部材112bとともに遊技球を遊技領域111の右端部へ案内する案内路113を形成する案内面142を有している。この案内面142が始まる開始端142aは、遊技領域111における左右方向の中心よりもやや左側に位置する。そして、案内面142は、この開始端142aから遊技領域111の右端部の方へ、開始端142aを最上位点(頂点)とする円弧状に形成されている。それゆえ、遊技球は、案内面142上を転がって遊技領域111の右端部の方へ向かう。
また、中央装飾部140には、案内面142と中央装飾部140における右端面144とを連通する連通路145が形成されている。連通路145は、この連通路145の始端145aが案内面142の開始端142aよりもやや右に存在し、終端145bが画像表示部114の上方に存在するように形成されている。
ハンドルレバー152の回転角度が所定角度である場合、発射装置158にて発射された遊技球は、中央装飾部140の案内面142の開始端142a付近に落下する(図7(a)参照)。そして、中央装飾部140の案内面142の開始端142a付近に衝突した遊技球は、その衝撃で進行速度が小さくなる。そして、案内面142の開始端142a付近に衝突した後に傾斜面143の方へはね返った遊技球は、左側領域111aを流下して行く。これに対して、案内面142の開始端142a付近に衝突した後に案内面142に落下した遊技球(図7(b)参照)は、案内面142を転がるのではなく、連通路145の始端145aから連通路145に導かれる(図7(c)参照)。その後、連通路145の後端145bから出て、右側領域111bを流下して行く。このように、連通路145は、遊技球が案内面142を転がるのを抑制する抑制手段の一例として機能する。また、連通路145は、中央装飾部140の上部の頂部である開始端142aよりもやや右側の領域に設けられた始端145aと、大入賞口125の上方に設けられた終端145bとを有し、始端145aから遊技球を導き入れるとともに終端145bから導出して、案内面142と外側レール部材112bとから形成される案内路113を迂回して遊技球を大入賞口125の方へ向かわせる迂回路の一例として機能する。始端145aが導入口の一例として機能し、終端145bが導出口の一例として機能する。
中央装飾部140に連通路145が形成されていない場合、発射装置158にて発射された遊技球であって案内面142の開始端142a付近に落下し(図8(a)参照)、その後案内面142に落下した遊技球(図8(b)参照)は、ゆっくりと案内面142を転がる(図8(c)参照)。かかる場合、案内面142の開始端142a付近に落下するほどの回転角度にて発射された遊技球(以下、「先行遊技球」と称す。)の次に発射される遊技球(以下、「後行遊技球」と称す。)が、例えばハンドルレバー152を回しきる程の発射強度にて発射された場合には、後行遊技球が案内面142を転っている先行遊技球に衝突する。その後、先行遊技球は、後行遊技球に押されながら流下し、先行遊技球と後行遊技球とが同じタイミングで大入賞口125の方へ向かい易くなる。そして、大入賞口125が開状態である場合には、ほぼ同じタイミングで先行遊技球と後行遊技球とが大入賞口125に入賞し易くなる。その結果、例えば大当たり遊技の1ラウンドに大入賞口125の開状態が所定期間(例えば30秒)経過または遊技球の所定個(例えば10個)の入賞の条件を満たすまで維持される場合に、遊技球が所定個を超えて入賞してしまうおそれがある。つまり、所定個−1個(例えば9個)の入賞がある状態で、先行遊技球と後行遊技球とがほぼ同じタイミングで大入賞口125に入賞し、所定個+1個(例えば11個)の遊技球が入賞してしまうおそれがある。
図9は、第2の実施形態に係る遊技盤110の構成を示す図である。
図10は、第2の実施形態に係る中央装飾部140の概略構成を示す図である。
第2の実施形態に係る遊技盤110は、以下の点が第1の実施形態に係る遊技盤110と異なる。以下では、異なる点についてのみ説明する。
第2の実施形態に係る遊技盤110は、遊技領域111に打ち出された遊技球を遊技領域111の外に排出する第2の排出口118を、遊技領域111の上部に備えている。また、第2の実施形態に係る中央装飾部140には、案内面142を転がる遊技球を第2の排出口118の方へ導くように案内面142から凹んだ凹部146が形成されている。
Claims (3)
- 予め定められた間隔で遊技領域に向けて遊技球を発射可能な発射装置と、
前記遊技領域に対して左右方向の一方の側に設けられ、前記発射装置から発射された遊技球を当該一方の側から当該遊技領域内に導く導入路と、
前記遊技領域の他方の側の領域に配置された大入賞口と、
前記遊技領域の上部を区画するレールと、
上部が前記レールと対向して配置され、当該レールとともに遊技球を前記大入賞口の方へ案内する案内路を形成する装飾部と、
前記発射装置にて発射されて、前記装飾部の上部にあたることにより速度が低下した遊技球が、当該装飾部の上部に沿って転がり、前記大入賞口の方へ向かうのを抑制する抑制手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記抑制手段は、前記装飾部の上部の頂部よりもやや前記他方の側の領域に設けられた導入口と、前記大入賞口の上方に設けられた導出口とを有し、当該導入口から遊技球を導き入れるとともに当該導出口から導出して、前記案内路を迂回して遊技球を前記大入賞口の方へ向かわせる迂回路であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記抑制手段は、前記装飾部の上部の頂部よりも前記他方の側の領域に設けられて、遊技球を前記遊技領域外に排出する排出口を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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