JP2014018526A - 遊技機 - Google Patents

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Takanori Kaji
高典 加治
Makoto Kobayashi
誠 小林
Takahiro Fujita
恭浩 藤田
Tatsuya Yoshikawa
達也 吉川
Kazuma Furuya
一馬 古谷
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Abstract

【課題】複数の遊技球が同じタイミングで大入賞口の方へ向かうのを抑制することができる技術を提供する。
【解決手段】予め定められた間隔で遊技領域111に向けて遊技球を発射可能な発射装置と、遊技領域111に対して左右方向の一方の側に設けられ、発射装置から発射された遊技球を一方の側から遊技領域111内に導く導入路120と、遊技領域111の他方の側の領域に配置された大入賞口125と、遊技領域111の上部を区画する外側レール部材112bと、上部が外側レール部材112bと対向して配置され、外側レール部材112bとともに遊技球を大入賞口125の方へ案内する案内路113を形成する中央装飾部140と、発射装置にて発射されて、中央装飾部140の上部にあたることにより速度が低下した遊技球が、中央装飾部140の上部に沿って転がり、大入賞口125の方へ向かうのを抑制する連通路145と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来より、大入賞口が右側の領域に配置されている遊技機が提案されている。例えば、特許文献1に記載されているパチンコ遊技機は、第1始動口が遊技領域内の下部中央に配置され、第2始動口、ゲートおよび大入賞口が右側の領域に配置されている。このように構成された遊技機においては、遊技領域内の右側の領域に配置されている大入賞口に遊技球を入賞させるには、操作ハンドルの回動角度を所定角度よりも大きくして発射した遊技球を、液晶表示装置の周囲の装飾部(中央装飾部)の上面とレールとの間を通過させて右側の領域まで送る。
特開2011−250858号公報
1ラウンドあたりの大入賞口の開状態は、所定期間経過するまで、または所定個(例えば10個)の遊技球が入賞するまで維持される。そして、大入賞口へ何個の遊技球が入賞したかどうかは、スイッチの検出に基づいて把握する。それゆえ、所定個−1個(例えば9個)の遊技球が大入賞口に入賞した後に、複数の遊技球が同じタイミングで大入賞口の方へ向かうと、スイッチの検出に基づいて大入賞口が閉状態となる前にこれら複数の遊技球が大入賞口に入賞するおそれがある。その結果、所定個よりも多くの遊技球が大入賞口に入賞してしまうおそれがある。
本発明は、複数の遊技球が同じタイミングで大入賞口の方へ向かうのを抑制することができる遊技機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明は、予め定められた間隔で遊技領域111に向けて遊技球を発射可能な発射装置158と、前記遊技領域111に対して左右方向の一方の側に設けられ、前記発射装置158から発射された遊技球を当該一方の側から当該遊技領域111内に導く導入路120と、前記遊技領域111の他方の側の領域に配置された大入賞口125と、前記遊技領域111の上部を区画するレール112bと、上部が前記レール112bと対向して配置され、当該レール112bとともに遊技球を前記大入賞口125の方へ案内する案内路113を形成する装飾部140と、前記発射装置158にて発射されて、前記装飾部140の上部にあたることにより速度が低下した遊技球が、当該装飾部140の上部に沿って転がり、前記大入賞口125の方へ向かうのを抑制する抑制手段(145または118)と、を備えることを特徴とする遊技機100である。
ここで、前記抑制手段は、前記装飾部140の上部の頂部よりもやや前記他方の側の領域に設けられた導入口145aと、前記大入賞口125の上方に設けられた導出口145bとを有し、当該導入口145aから遊技球を導き入れるとともに当該導出口145bから導出して、前記案内路113を迂回して遊技球を前記大入賞口125の方へ向かわせる迂回路145であるとよい。
あるいは、前記抑制手段は、前記装飾部140の上部の頂部よりも前記他方の側の領域に設けられて、遊技球を前記遊技領域111外に排出する排出口118を有するとよい。
なお、本欄における上記符号は、本発明の説明に際して例示的に付したものであり、この符号により本発明が減縮されるものではない。
本発明によれば、複数の遊技球が同じタイミングで大入賞口の方へ向かうのを抑制することができる。
本実施形態に係るパチンコ遊技機の概略正面図である。 本実施形態のパチンコ遊技機の部分拡大図である。 本実施形態のパチンコ遊技機の制御ユニットの内部構成を示す図である。 本実施形態の遊技制御部の機能構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る遊技盤の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る中央装飾部の概略構成を示す図である。 発射装置にて発射された遊技球が中央装飾部の案内面の開始端に落下した場合の遊技球の進行方向を時系列に示す図である。 中央装飾部に連通路が形成されていない場合に、発射装置にて発射された遊技球の進行方向を時系列に示す図である。 第2の実施形態に係る遊技盤の構成を示す図である。 第2の実施形態に係る中央装飾部の概略構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110には、前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111が形成されている。また、遊技盤110には、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111へ向かう通路を形成するレール部材112が取り付けられている。また、遊技盤110には、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116が取り付けられている。可動役物115は、遊技盤110に対して可動に構成され、可動による各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで光による各種の演出を行う。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための遊技くぎ127(図5参照)および風車128(図5参照)等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。
入賞や抽選に関する種々の役物としては、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121と、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選が始動する第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動するゲート124と、が遊技盤110に配設されている。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球は第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
入賞や抽選に関する種々の役物としては、特別図柄抽選の結果に応じて開放する大入賞口125と、遊技球が入賞しても抽選が始動しない普通入賞口126と、が遊技盤110に配設されている。この大入賞口125は、通常は閉状態であるが特別図柄抽選の結果により所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態が維持されるラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返す。
また、遊技盤110の右下の位置には、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。この表示器130の詳細は後述する。
賞球の払い出しについて説明する。第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて、1つの遊技球当たり規定個数の賞球が払い出される。その一例を示すと、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球がそれぞれ払い出される。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは無い。
なお、遊技盤110の後面には、図示しない各種の基板等が取り付けられる。この各種の基板等について付言すると、遊技盤110の後面には、メイン基板およびサブ基板が配設されている。すなわち、遊技盤110の後面には、メイン基板として、内部抽選および当選の判定等を行う後述の遊技制御部200が構成された遊技制御基板が配設されている。この遊技制御基板は、開封することにより痕跡が残るように透明部材で構成されたメイン基板ケースに密封されている。
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する後述の演出制御部300が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する後述の画像/音響制御部310が構成された画像制御基板、および、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御する後述のランプ制御部320が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)と、が枠部材150に配設されている。
枠部材150は、遊技者が回転操作を行うハンドルレバー152が回転可能に取り付けられたハンドル151と、ハンドルレバー152の時計回転方向の回転操作の操作角度(操作量)に応じた発射強度にて遊技球を打ち出す発射機構部(不図示)とを有する発射装置158を備えている。発射装置158は、遊技者がハンドル151に触れてハンドルレバー152を時計回転方向に回転させる操作を行うと遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で発射する。また、枠部材150は、遊技者のハンドルレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置158に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置158に供給する遊技球を一時的に溜めておく皿153(図2参照)と、を備えている。この皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
また、枠部材150は、発射装置158のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、皿153に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図2は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100を説明する図であり、(a)は、遊技盤110の右下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、(b)は、パチンコ遊技機100の部分平面図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。なお、本実施の形態では、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、7セグ表示装置で構成され、また、普通図柄表示器223は、LED表示装置で構成されている。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。この保留について説明する。変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに他の遊技球による入賞があると、その入賞した遊技球に対する図柄の変動表示動作は、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、規定個数(例えば4個)を限度に保留される。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未抽選数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。なお、本実施の形態では、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220の各々は、一列に配設したLED表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
パチンコ遊技機100の枠部材150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図2の(b)に示すように、本実施の形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接し、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162と、が枠部材150に配設されている。演出キー162は、その中央に1つの中央キーを配置し、また、中央キーの周囲に略同一形状の4つの周囲キーを配置して構成されている。遊技者は、4つの周囲キーを操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを指示することが可能であり、また、中央キーを操作することにより、指示した画像を選択することが可能である。
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、さらにはサブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部400に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部400に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部400に指示しない。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、図3に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(大当たり抽選)の未抽選分の保留個数を限度個数内(例えば4個)で表示する第1特別図柄保留表示器218と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する第2特別図柄保留表示器219と、ゲート124への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、大入賞口スイッチ215および普通入賞口スイッチ217にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、大入賞口開閉部216、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板250が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部400から取得した払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板250を介してホストコンピュータに送信する。
〔演出制御部の構成・機能〕
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際に、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157での発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部400には、払出駆動部411により遊技球の貯留部から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部412と、貯留部(不図示)での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部413と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部414と、が接続されている。そして、払出制御部400は、払出球検出部412、球有り検出部413および満タン検出部414にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
〔遊技制御部の機能構成〕
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、特別図柄抽選部231と、普通図柄抽選部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄抽選結果判定部234と、普通図柄制御部237と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235と、遊技進行制御部236と、を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部238と、電動チューリップ動作制御部239と、賞球処理部240と、出力制御部241と、乱数制御部242と、を備えている。
特別図柄抽選部231は、第1始動口121や第2始動口122に遊技球が入賞した場合に、特別図柄の抽選を行う。
普通図柄抽選部232は、ゲート124を遊技球が通過した場合に、普通図柄抽選を行う。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果に応じて特別図柄の変動を制御する。
特別図柄抽選結果判定部234は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果が「大当たりか否か」、「大当たりに当選した場合の大当たりの種類」、「大当たりに当選していない場合での小当たりかはずれか」を判定する。
ここで、「大当たり」の種類には、大当たり遊技の時間が長く多量の遊技球の払い出しが期待できる「長当たり」と、大当たり遊技の時間が短い「短当たり」とがある。例えば、「長当たり」では、大入賞口125の開状態が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで維持されるラウンドが例えば15回繰り返される。また、「短当たり」では、大入賞口125でのラウンドが例えば2回繰り返される。
さらに、「長当たり」には、大当たり遊技の終了後に確率変動(確変)遊技状態および時間短縮(時短)遊技状態の両方を発生させる「15ラウンド確変当たり」とも呼ばれる大当たり(後段の「特定図柄A」での大当たり)と、大当たり遊技の終了後に時短遊技状態のみを発生させ確変遊技状態は発生させない「通常大当たり」とも呼ばれる大当たり(後段の「通常図柄」での大当たり)とがある。また、「短当たり」は、大当たり遊技の終了後に確変遊技状態を発生させ時短遊技状態を発生させない所謂「2ラウンド確変当たり」と呼ばれる大当たり(後段の「特定図柄B」での大当たり)である。
また、大当たりに当選していない場合の「小当たり」は、例えば大入賞口125の開閉が2回行われる小当たり遊技が行われ、終了した後においても小当たり当選時の遊技状態を継続する当たり(後段の「小当たり図柄」での当たり)である。すなわち、小当たり当選時の遊技状態が確変遊技状態である場合には、小当たり遊技の終了後においても確変遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。同様に、小当たりの当選時の遊技状態が確率変動も時間短縮もしていない通常の遊技状態(通常遊技状態)である場合には、小当たり遊技の終了後においても通常遊技状態が継続され、遊技状態は移行しない。
また、「はずれ」では、「大当たり」でも「小当たり」でもなく、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない(後段の「はずれ図柄」の設定)。
なお、特別図柄抽選結果判定部234での判定では、第2始動口122への入賞に基づく特別図柄の抽選結果が15ラウンド確変当たりとなる確率が、第1始動口121への入賞に基づく特別図柄の抽選結果が15ラウンド確変当たりとなる確率と比べて高くなるように判定される。
変動パターン選択部235は、特別図柄の抽選結果が「大当たり」であった場合に、第1特別図柄表示器221や第2特別図柄表示器222にて表示する特別図柄の変動パターンを選択する。また、「リーチ演出を行うか否か」を判定する。ここでの「リーチ演出」とは、遊技者に大当たりを期待させるための画像表示部114等にて行われる演出である。
遊技進行制御部236は、各遊技状態において遊技の進行を制御する。
普通図柄制御部237は、普通図柄の抽選が行われた場合に、普通図柄の抽選結果が「当選かはずれであるか」を判定する。そして、「当選」と判定された場合には、電動チューリップ123を規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開放し、第2始動口122への遊技球の入賞確率が高まる状態を発生させる。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態は発生されない。なお、普通図柄の抽選結果が当選となる確率は9/10に設定されている。
また、普通図柄制御部237は、現在のパチンコ遊技機100の動作状態が確変遊技状態または時短遊技状態のいずれにも該当しない場合には、普通図柄変動の変動時間を長時間、例えば29秒に設定する。これに対し、パチンコ遊技機100の現在の動作状態が確変遊技状態または時短遊技状態のいずれかに該当する場合には、普通図柄変動の変動時間を短時間、例えば3秒に設定する。
大入賞口動作制御部238は、大入賞口125の開放動作を制御する。
電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123の開放動作を制御する。
賞球処理部240は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力制御部241は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数値の更新を制御する。
次に、本実施の形態に係る遊技盤110について詳述する。
<第1の実施形態>
図5は、第1の実施形態に係る遊技盤110の構成を示す図である。
遊技盤110は、平板状の遊技板110aに、上述したレール部材112、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125、遊技くぎ127、風車128、画像表示部114の周囲を装飾する装飾部の一例としての中央装飾部140などが装着されることで構成される。
そして、遊技盤110には、前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111が形成されており、この遊技領域111の領域の一部はレール部材112にて区画されている。より詳しく述べると、レール部材112は、内側に配置された内側レール部材112aと、外側に配置された外側レール部材112bとから構成される。図5に示すように、内側レール部材112aは、遊技領域111の最下部に設けられた排出口117から上方へ円弧を描くように配置されて、遊技領域111における左側の領域を区画する。外側レール部材112bは、遊技盤110における左側の部位においては内側レール部材112aの外側に配置され、左下部から上方へ約180度の円弧を描くように配置されている。そして、外側レール部材112bは、遊技領域111における上部の領域を区画するレールとして機能する。なお、内側レール部材112aと外側レール部材112bとは、遊技領域111に対して左右方向の一方の側(左側)に設けられ、発射装置158から発射された遊技球を一方の側から遊技領域111内に導く導入路120を形成する。
遊技盤110における遊技領域111の中央部には、矩形の画像表示部114が配置されている。この画像表示部114は、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、特別図柄抽選結果(特別図柄変動結果)を遊技者に装飾図柄により報知するなど、特別図柄抽選の結果に応じた画像を表示する。また、画像表示部114は、キャラクタの登場やアイテムの出現による予告演出を表示したりする。なお、画像表示部114としては、例えば液晶表示装置、EL表示装置、LEDドット表示装置または7セグ表示装置等による構成例が考えられる。
第1始動口121は、左右方向(横方向)に関して遊技領域111の略中心に配置されている。また、第1始動口121の左右方向(横方向)の中心が、画像表示部114の左右方向の中心とほぼ同じになるように配置されている。そして、上下方向(縦方向)に関しては、第1始動口121は、中央装飾部140の下側に配置されている。
遊技領域111は、左右方向についての第1始動口121の中心から左側の領域である左側領域111aと右側の領域である右側領域111bとにより構成される。
ゲート124および大入賞口125は、図5に示すように、右側領域111bにおける画像表示部114の下端部114aよりも下側の領域に配置されている。第2始動口122は、遊技領域111の中央下部、つまり第1始動口121の下側に配置されている。その結果、大入賞口125は、第2始動口122の右斜め上に配置されており、ゲート124は、大入賞口125の真上に配置されている。
ゲート124の右斜め上には、上方から落下してくる遊技球をゲート124の方へ案内するゲート案内壁159が設けられている。また、大入賞口125の下側には、大入賞口125が閉じているときにこの大入賞口125の前側を通過した遊技球を第2始動口122の方へ案内する第2始動口案内壁160が設けられている。
また、遊技盤110は、外側レール部材112bにおける最右端よりも下流側に遊技球の勢いを和らげるとともに進行方向を変える弾性部材119が設けられている。
図6は、第1の実施形態に係る中央装飾部140の概略構成を示す図である。
中央装飾部140の中央部には、手前側から画像表示部114を見易くするための開口部141が形成されている。そして、中央装飾部140は、開口部141の周囲の複数の部位がねじ止めにて締め付けられることにより、遊技板110aに装着される。
また、中央装飾部140は、外側レール部材112bと対向し、この外側レール部材112bとともに遊技球を遊技領域111の右端部へ案内する案内路113を形成する案内面142を有している。この案内面142が始まる開始端142aは、遊技領域111における左右方向の中心よりもやや左側に位置する。そして、案内面142は、この開始端142aから遊技領域111の右端部の方へ、開始端142aを最上位点(頂点)とする円弧状に形成されている。それゆえ、遊技球は、案内面142上を転がって遊技領域111の右端部の方へ向かう。
また、中央装飾部140は、案内面142の開始端142aよりも左側において、開始端142aから左下方へ略直線状に傾斜する傾斜面143を有している。遊技球は、この傾斜面143に沿って左側領域111aを流下して行く。
また、中央装飾部140には、案内面142と中央装飾部140における右端面144とを連通する連通路145が形成されている。連通路145は、この連通路145の始端145aが案内面142の開始端142aよりもやや右に存在し、終端145bが画像表示部114の上方に存在するように形成されている。
以上のように構成されたパチンコ遊技機100においては、特別図柄抽選の結果が大当たりの場合に開放する大入賞口125が遊技領域111の右側領域111bに配設されている。それゆえ、遊技者は、特別図柄抽選の結果が大当たりとなり大入賞口125が開状態となるときには、右側領域111bの下部に遊技球を供給するべくハンドルレバー152の回転角度を予め定められた所定角度よりも大きくする、いわゆる右打ちを行うことにより、より確率高く遊技球を大入賞口125へ入賞させることが可能となる。所定角度とは、ハンドルレバー152の回転角度がこの所定角度であるときに発射装置158にて発射された遊技球が中央装飾部140の案内面142の開始端142aに落下する角度であることを例示することができる。
この右打ちを行うために、例えば、遊技者がハンドルレバー152を回しきった場合には、発射装置158にて発射された遊技球の発射速度が大きいため、遊技球は、外側レール部材112bに沿って右側領域111bへ向かい、弾性部材119に衝突して落下する。また、遊技者が、ハンドルレバー152を、回しきるまでではないが、予め定められた角度よりも大きく回した場合には、発射装置158にて発射された遊技球は、外側レール部材112bに沿って右側領域111bへ向かい、中央装飾部140の連通路145の始端145aを越える。そして、連通路145の始端145aを越えた遊技球が、その後、中央装飾部140の案内面142上に落下した場合には、案内面142上を転がり右側領域111bを流下する。
他方、大当たり遊技状態ではないときや、確変遊技状態および時短遊技状態ではないとき、言い換えれば通常遊技状態のときには、遊技者は、ハンドルレバー152の回転角度を予め定められた角度よりも小さくする、いわゆる左打ちを行う。遊技者が左打ちを行い、発射装置158にて発射された遊技球が傾斜面143に当たり、左側へ向かった場合には、左側領域111aを流下して行く。また、発射装置158にて発射された遊技球が遊技くぎ127に当たり左側へ向かった場合には、左側領域111aを流下して行く。
図7は、発射装置158にて発射された遊技球が中央装飾部140の案内面142の開始端142aに落下した場合の遊技球の進行方向を時系列に示す図である。
ハンドルレバー152の回転角度が所定角度である場合、発射装置158にて発射された遊技球は、中央装飾部140の案内面142の開始端142a付近に落下する(図7(a)参照)。そして、中央装飾部140の案内面142の開始端142a付近に衝突した遊技球は、その衝撃で進行速度が小さくなる。そして、案内面142の開始端142a付近に衝突した後に傾斜面143の方へはね返った遊技球は、左側領域111aを流下して行く。これに対して、案内面142の開始端142a付近に衝突した後に案内面142に落下した遊技球(図7(b)参照)は、案内面142を転がるのではなく、連通路145の始端145aから連通路145に導かれる(図7(c)参照)。その後、連通路145の後端145bから出て、右側領域111bを流下して行く。このように、連通路145は、遊技球が案内面142を転がるのを抑制する抑制手段の一例として機能する。また、連通路145は、中央装飾部140の上部の頂部である開始端142aよりもやや右側の領域に設けられた始端145aと、大入賞口125の上方に設けられた終端145bとを有し、始端145aから遊技球を導き入れるとともに終端145bから導出して、案内面142と外側レール部材112bとから形成される案内路113を迂回して遊技球を大入賞口125の方へ向かわせる迂回路の一例として機能する。始端145aが導入口の一例として機能し、終端145bが導出口の一例として機能する。
図8は、中央装飾部140に連通路145が形成されていない場合に、発射装置158にて発射された遊技球の進行方向を時系列に示す図である。
中央装飾部140に連通路145が形成されていない場合、発射装置158にて発射された遊技球であって案内面142の開始端142a付近に落下し(図8(a)参照)、その後案内面142に落下した遊技球(図8(b)参照)は、ゆっくりと案内面142を転がる(図8(c)参照)。かかる場合、案内面142の開始端142a付近に落下するほどの回転角度にて発射された遊技球(以下、「先行遊技球」と称す。)の次に発射される遊技球(以下、「後行遊技球」と称す。)が、例えばハンドルレバー152を回しきる程の発射強度にて発射された場合には、後行遊技球が案内面142を転っている先行遊技球に衝突する。その後、先行遊技球は、後行遊技球に押されながら流下し、先行遊技球と後行遊技球とが同じタイミングで大入賞口125の方へ向かい易くなる。そして、大入賞口125が開状態である場合には、ほぼ同じタイミングで先行遊技球と後行遊技球とが大入賞口125に入賞し易くなる。その結果、例えば大当たり遊技の1ラウンドに大入賞口125の開状態が所定期間(例えば30秒)経過または遊技球の所定個(例えば10個)の入賞の条件を満たすまで維持される場合に、遊技球が所定個を超えて入賞してしまうおそれがある。つまり、所定個−1個(例えば9個)の入賞がある状態で、先行遊技球と後行遊技球とがほぼ同じタイミングで大入賞口125に入賞し、所定個+1個(例えば11個)の遊技球が入賞してしまうおそれがある。
これに対して、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100においては、中央装飾部140に形成された連通路145が、中央装飾部140の上部にあたることにより速度が低下した遊技球が中央装飾部140の案内面142に沿って転がって大入賞口の方へ向かうのを抑制する。つまり、中央装飾部140の上部にあたることにより速度が低下した遊技球(先行遊技球)は、連通路145を通り、大入賞口125の方へ向かう。これにより、その次に発射される遊技球(後行遊技球)が、例えばハンドルレバー152を回しきる程の発射強度にて発射された場合でも、先行遊技球に衝突し難くなる。その結果、先行遊技球と後行遊技球とが同じタイミングで大入賞口125の方へ向かい難くなり、遊技球が所定個を超えて大入賞口125に入賞し難くなる。
<第2の実施形態>
図9は、第2の実施形態に係る遊技盤110の構成を示す図である。
図10は、第2の実施形態に係る中央装飾部140の概略構成を示す図である。
第2の実施形態に係る遊技盤110は、以下の点が第1の実施形態に係る遊技盤110と異なる。以下では、異なる点についてのみ説明する。
第2の実施形態に係る遊技盤110は、遊技領域111に打ち出された遊技球を遊技領域111の外に排出する第2の排出口118を、遊技領域111の上部に備えている。また、第2の実施形態に係る中央装飾部140には、案内面142を転がる遊技球を第2の排出口118の方へ導くように案内面142から凹んだ凹部146が形成されている。
第2の排出口118は、遊技領域111の上部であって、中央装飾部140の案内面142よりも下方の位置に形成された、遊技板110aの板厚方向に貫通された孔である。そして、第2の排出口118を介して遊技領域111の外に排出された遊技球は、遊技領域111の最下部に設けられた排出口117を介して遊技領域111の外に排出された遊技球と同様に、いかなるスイッチ(SW)にも検出されない。
以上のように構成された第2の実施形態に係る遊技盤110を有するパチンコ遊技機100においては、発射装置158にて発射され、中央装飾部140の案内面142の開始端142a付近に落下し速度が低下した遊技球は、中央装飾部140の凹部146に導かれて第2の排出口118を介して遊技領域111の外に排出される。このように、中央装飾部140の凹部146および第2の排出口118は、中央装飾部140の上部にあたることにより速度が低下した遊技球(先行遊技球)が案内面142に沿って転がって大入賞口の方へ向かうのを抑制する抑制手段の一例として機能する。これにより、その次に発射される遊技球(後行遊技球)が、例えばハンドルレバー152を回しきる程の発射強度にて発射された場合でも、先行遊技球に衝突し難くなる。その結果、先行遊技球と後行遊技球とが同じタイミングで大入賞口125の方へ向かい難くなり、遊技球が所定個を超えて大入賞口125に入賞し難くなる。
また、発射装置158にて、中央装飾部140の案内面142の開始端142a付近に落下させて速度が低下するように遊技球を発射させたとしても、そのように発射された遊技球は第2の排出口118を介して遊技領域111の外に排出されてしまう。そのため、遊技者に対して、大当たり遊技状態や、確変遊技状態や、時短遊技状態など右打ちすべき遊技状態のときには、遊技球の発射速度をできる限り大きくして遊技球が第2の排出口118を越えるようにハンドルレバー152を回しきる操作を促すことが可能となる。これにより、発射された遊技球が順に大入賞口125の方へ向かい易くなる為、遊技球が所定個を超えて大入賞口125に入賞し難くなる。
100…パチンコ遊技機、111…遊技領域、118…第2の排出口、125…大入賞口、140…中央装飾部、142…案内面、145…連通路、146…凹部、152…ハンドルレバー

Claims (3)

  1. 予め定められた間隔で遊技領域に向けて遊技球を発射可能な発射装置と、
    前記遊技領域に対して左右方向の一方の側に設けられ、前記発射装置から発射された遊技球を当該一方の側から当該遊技領域内に導く導入路と、
    前記遊技領域の他方の側の領域に配置された大入賞口と、
    前記遊技領域の上部を区画するレールと、
    上部が前記レールと対向して配置され、当該レールとともに遊技球を前記大入賞口の方へ案内する案内路を形成する装飾部と、
    前記発射装置にて発射されて、前記装飾部の上部にあたることにより速度が低下した遊技球が、当該装飾部の上部に沿って転がり、前記大入賞口の方へ向かうのを抑制する抑制手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記抑制手段は、前記装飾部の上部の頂部よりもやや前記他方の側の領域に設けられた導入口と、前記大入賞口の上方に設けられた導出口とを有し、当該導入口から遊技球を導き入れるとともに当該導出口から導出して、前記案内路を迂回して遊技球を前記大入賞口の方へ向かわせる迂回路であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記抑制手段は、前記装飾部の上部の頂部よりも前記他方の側の領域に設けられて、遊技球を前記遊技領域外に排出する排出口を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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