JP2014010863A - 記録再生装置、調整方法、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】光記録媒体に対する記録時において、温度により温度依存変化要素の値が変化して記録パワーの最適点がずれてしまう場合にも、良好な記録品質を維持できるようにし、温度に対し安定的な記録を実現する。
【解決手段】温度変化に伴いその値が変化する温度依存変化要素についての調整を行う調整部を備えた光記録媒体の記録再生装置において、それぞれ異なる上記温度依存変化要素の値の設定下でのOPC(Optimum Power Control)を実行させ、それらのOPCでそれぞれ求まった複数のOPC最適記録パワーの値に基づき、記録時に設定すべき記録パワーの値を求める。
【選択図】図3

Description

本技術は、光記録媒体に対して対物レンズを介して光照射を行って情報の記録再生を行う共に、温度変化に伴いその値が変化する温度依存変化要素についての調整を行うように構成された記録再生装置とその調整方法、及びプログラムに関する。
特開2010−244669号公報
例えばCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc:登録商標)などの光ディスク記録媒体(以下、光ディスクとも表記)が広く普及しており、またこれらの光ディスクについて記録再生を行う記録再生装置が広く普及している。
このような光ディスクについての記録再生装置では、良好な記録品質を実現するために各種光学収差を補正することが行われている。
これらの収差補正として、例えば球面収差補正、フォーカスバイアス補正、コマ収差(チルト)補正などが行われている(例えば上記特許文献1を参照)。
ここで、近年ではコスト削減等の目的で、記録再生装置が備える対物レンズにプラスティックレンズが用いられる場合がある。
但し、このようなプラスティックレンズでは、温度変化によるレンズ屈折率の変化が大きく、結果として、上記の球面収差、フォーカスバイアス、コマ収差などの値が温度に依存して比較的大きく変化してしまう。
ここで、記録再生装置で調整可能とされる各要素のうち、このように温度に依存してその値が変化する要素のことを以下「温度依存変化要素」と表記する。
また一方で、光ディスクに対する記録時においては、いわゆるOPC(Optimum Power Control)によって最適な記録パワーの探索が行われる。このOPCで求まった最適な記録パワーで記録が行われることで、記録品質の向上が図られる。
但し、最適な記録パワーを探索するにあたっては、上述のように温度変化に伴って球面収差やコマ収差といった温度依存変化要素の値が変化することを考慮すべきものとなる。
従来、OPCでは、例えば上記特許文献1などに開示されるような所定の探索処理で求まった温度依存変化要素の値を設定した下で、記録パワーを複数点に振った試し書きを行った結果に基づき、最適とされる記録パワーを求めるようにされている。そして、このように或る温度依存変化要素の値の設定下で求まった記録パワーが設定されて、記録動作が実行されることになる。
しかしながら、このとき、上述のように温度変化に伴って温度依存変化要素の値が変化してしまうと、最適な記録パワーが、OPCで求まった最適記録パワーに対して徐々にずれていくという現象が起こる。つまり、記録開始後の温度変化に伴って、記録品質が徐々に悪化してしまうという問題が生じるものである。
本技術はかかる問題点に鑑み為されたものであり、記録時において、温度により温度依存変化要素の値が変化して記録パワーの最適点がずれてしまう場合にも、良好な記録品質を維持できるようにし、それにより安定的な記録を実現することをその課題とする。
上記課題の解決のため、本技術では記録再生装置を以下のように構成することとした。
すなわち、本技術の記録再生装置は、光記録媒体に対して対物レンズを介して光照射を行って情報の記録再生を行う記録再生部を備える。
また、温度変化に伴いその値が変化する温度依存変化要素についての調整を行う調整部と、制御部とを備える。
そして、上記制御部が、上記調整部と上記記録再生部とを制御してそれぞれ異なる上記温度依存変化要素の値の設定下でのOPC(Optimum Power Control)を実行させ、それらのOPCでそれぞれ求まった複数のOPC最適記録パワーの値に基づき、記録時に設定すべき記録パワーの値を求めるものである。
上記構成によれば、温度変化により温度依存変化要素が変化したときのOPC最適記録パワーも加味して、記録時に設定すべき記録パワーを求めることができる。つまりこの結果、温度変化に伴う温度依存変化要素の変化に対してロバストな記録パワーの導出が可能となるものである。
上記本技術により、温度変化に伴う温度依存変化要素の変化に対してロバストな記録パワーの設定が可能となる。
これにより、温度変化に伴う温度依存変化要素の値の変化によって記録パワーの最適点が変化してしまう場合に対応して、より安定的な記録を実現することができる。
実施の形態の記録再生装置の内部構成を示したブロック図である。 温度変化に伴う温度依存変化要素の値の変化によって記録パワーの最適点にずれが生じることの説明図である。 3つのOPC最適記録パワーから求まる最適記録パワーのイメージを示した図である。 第1の実施の形態の調整手法を実現するために実行されるべき具体的な処理の手順を示したフローチャートである。 再生時最適温度依存変化要素値を基準に温度依存変化要素値を3点に振ったOPCで求まった3つのOPC記録パワーの関係を例示した図である。 二次曲線と該二次曲線から求まる記録時の最適球面収差補正値のイメージを示した図である。 第2の実施の形態の調整手法を実現するために実行されるべき具体的な処理の手順を示したフローチャートである。 複数の温度依存変化要素の温度依存変化に対してロバストな記録パワーを求めるにあたり実行されるべき具体的な処理の手順を示したフローチャートである。
以下、本技術に係る実施の形態について説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。

<1.第1の実施の形態>
[1-1.実施の形態の記録再生装置の構成]
[1-2.第1の実施の形態の調整手法]
[1-3.処理手順]
<2.第2の実施の形態>
[2-1.第2の実施の形態の調整手法]
[2-2.処理手順]
<3.変形例>
<1.第1の実施の形態>
[1-1.実施の形態の記録再生装置の構成]

図1は、本技術に係る第1の実施の形態としての記録再生装置(記録再生装置1とする)の内部構成を示している。
先ず、本実施の形態の記録再生装置1は、光記録媒体として、図中の光ディスクDとしての円盤状の光記録媒体(光ディスク記録媒体)に対応して記録再生を行うものであるとする。
ここで、光記録媒体とは、光の照射により情報の記録又は再生が行われる記録媒体を総称したものである。
具体的に記録再生装置1は、光ディスクDとして、少なくともDVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc:登録商標)に対応してその記録再生が可能に構成されているとする。
光ディスクDは、記録再生装置1に装填されると、図中のスピンドルモータ(SPM)2によって回転駆動される。
スピンドルモータ2は、後述するスピンドルサーボ回路15より供給される駆動信号に従って光ディスクDを回転駆動する。
記録再生装置1には、上記のように回転駆動される光ディスクDに対して情報の記録/再生を行うためのレーザ光の照射、及び光ディスクDに照射された当該レーザ光の反射光(戻り光)を受光するための光ピックアップOPが設けられる。
光ピックアップOP内には、上記レーザ光の光源となるレーザダイオード(不図示)が設けられる。また、上記レーザ光を光ディスクDに集光するための対物レンズ3、及び当該対物レンズ3を光ディスクDに接離する方向(フォーカス方向)及び半径方向(トラッキング方向)に変位可能に保持する2軸アクチュエータ4が設けられる。さらには、上記反射光を受光するためのフォトディテクタを有する受光部が設けられる。また、光ピックアップOP内には、上記レーザ光を上記レーザダイオードから対物レンズ3に導き且つ上記反射光を上記フォトディテクタに導くための光学系も備えられる。
なお本例の場合、対物レンズ3はプラスティック製とされる。
また、光ピックアップOP内には、チルト調整を行うためのチルト調整部5が設けられる。このチルト調整部5は、対物レンズ3を傾斜可能に保持しており、これにより光ディスクDの記録面に対するレーザ光の光軸の角度ずれとしてのチルトの調整(コマ収差の補正)を行う。
また図示は省略したが、光ピックアップOP内には、球面収差(SA)の補正を行うための球面収差補正機構が設けられており、当該球面収差補正機構が後述するSA補正ドライバ14により駆動されることで、対物レンズ3を介して光ディスクDに照射されるレーザ光についての球面収差補正が実現されるようになっている。
また、光ピックアップOP全体は、図中のスライド駆動部6によって、トラッキング方向にスライド移動可能に保持されている。
光ピックアップOP内における上記レーザダイオードは、レーザドライバ7により発光駆動される。記録時において、レーザドライバ7は、記録処理部8から入力される記録信号に従って上記レーザダイオードを発光駆動するようにされる。
記録処理部8は、入力された記録データに所定の記録変調符号化処理等を施して、上記記録信号を生成する。
ここでレーザドライバ7は、後述するコントローラ17からの指示に基づき、レーザパワーの調整を行うことが可能に構成されている。再生時には、コントローラ17からの指示に基づき上記レーザダイオードを再生パワーにより連続発光させ、記録時には、コントローラ17からの指示に基づき上記レーザダイオードを記録パワーにより発光駆動する。
光ピックアップOP内の上記受光部が上記反射光を受光して得られた受光信号は、マトリクス回路9に供給される。
マトリクス回路9は、上記フォトディテクタとしての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。
例えば再生データを得るための高周波信号(再生データ信号:以下RF信号と表記)、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、及びトラッキングエラー信号TEを生成する。
ここで、フォーカスエラー信号FEは、光ディスクDに形成された記録面(反射面)に対する上記レーザ光の合焦位置の誤差を表す信号である。またトラッキングエラー信号TEは、上記記録面に形成されたトラック(ピット列又はグルーブ)に対する上記レーザ光の照射スポットのトラッキング方向における位置誤差を表す信号となる。本例の場合、当該トラッキングエラー信号TEとしてはDPP(Differential Push Pull)法によるトラッキングエラー信号(記録時)、又はDPD(Differential Phase Detection)法によるトラッキングエラー信号(再生時)を生成する。ここで、周知のようにDPP法によるトラッキングエラー信号は、MPP(Main Push Pull)信号とSPP(Side Push Pull)信号とに基づき生成されるものである。
また、マトリクス回路9は、グルーブのウォブリングに係る信号、すなわちウォブリングを検出する信号としてウォブル信号WSを生成する。
マトリクス回路9が生成したRF信号は再生処理部10へ、フォーカスエラー信号FE及びトラッキングエラー信号TEはサーボ回路12へ、またウォブル信号WSはアドレスデコーダ11へそれぞれ供給される。
再生処理部10は、RF信号に対して2値化処理を行うと共に、PLL(Phase Locked Loop)による再生クロック生成処理等を行う。
再生処理部10で得られた再生データ(2値化データ)は、不図示の復調回路に供給され、エラー訂正処理等の所定の復調処理が施されることになる。
また再生処理部10には、評価器10aが設けられる。
評価器10aは、RF信号の2値化処理で得られる2値化データについて、その再生性能(再生信号品質)についての評価指標となる再生信号評価値を測定(計算)する。具体的に本例の場合、再生処理部10はPRML(Partial Response Maximum Likelihood)方式による2値データ列の再生を行うようにされており、これに対応して評価器10aでは、上記再生信号評価値としてiMLSE (Maximum Likelihood Sequence Estimation)を生成するものとしている。
評価器10aにて生成された再生信号評価値は、コントローラ17を始めとした必要な各部に供給される。
アドレスデコーダ11は、ウォブル信号WSに基づき、グルーブのウォブリングにより記録されたアドレス情報の検出を行う。検出されたアドレス情報はコントローラ17に供給される。
またアドレスデコーダ11は、ウォブル信号WSを用いたPLL処理でクロックを生成する。このクロックは例えば記録時のエンコードクロック等として用いられる。
サーボ回路12は、マトリクス回路9からのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに基づき、フォーカス、トラッキング、スレッドの各種サーボ信号を生成し、サーボ動作を実行させる。すなわち、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに応じてフォーカスサーボ信号、トラッキングサーボ信号をそれぞれ生成し、これらを2軸ドライバ13に与える。
2軸ドライバ13は、これらフォーカスサーボ信号、トラッキングサーボ信号に基づき生成したフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号により、2軸アクチュエータ4のフォーカスコイル、トラッキングコイルをそれぞれ駆動する。これにより、2軸アクチュエータ4→マトリクス回路9→サーボ回路12→2軸ドライバ13→2軸アクチュエータ4・・・によるフォーカスサーボループ及びトラッキングサーボループがそれぞれ形成される。
また、サーボ回路12は、トラッキングエラー信号TEの低域成分として得られるスライドエラー信号や、コントローラ17からのアクセス実行制御などに基づいてスライドドライブ信号を生成し、スライド駆動部6を駆動する。スライド駆動部6は、図示は省略したが、光ピックアップOPを保持するメインシャフト、スライドモータ、伝達ギア等による機構を有し、上記スライドドライブ信号に応じて上記スライドモータを駆動することで、光ピックアップOPの所要のスライド移動を実現する。
またサーボ回路12は、フォーカスサーボループに対してフォーカスバイアスを付与可能に構成される。具体的にサーボ回路12内には、マトリスク回路9から供給されるフォーカスエラー信号FEに対しフォーカスバイアス値を加算する加算器が備えられている。
サーボ回路12が加算すべきフォーカスバイアス値は、コントローラ17により指示される。
スピンドルサーボ回路15は、スピンドルモータ2をCLV回転(線速度一定回転)させる制御を行う。
スピンドルサーボ回路15は、前述のアドレスデコーダ11がウォブル信号WSに対するPLL処理で生成したクロック(記録クロック)を現在のスピンドルモータ2の回転速度情報として得、これを所定のCLV基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号を生成する。
またデータ再生時においては、再生処理部10のPLL処理によって生成されるクロックが、現在のスピンドルモータ2の回転速度情報となるため、これを所定のCLV基準速度情報と比較することでスピンドルエラー信号を生成することもできる。
そしてスピンドルサーボ回路15は、スピンドルエラー信号に応じて生成したスピンドルドライブ信号を出力し、スピンドルモータ2のCLV回転を実行させる。
またスピンドルサーボ回路15は、コントローラ17からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ2の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
SA補正ドライバ14は、コントローラ17から指示される球面収差補正値に基づき光ピックアップOP内の球面収差補正機構を駆動する。
チルトドライバ16は、前述したチルト調整部5に対して対物レンズ3の傾け量を調整するための駆動信号を与えることで、チルト調整を実行させる。チルトドライバ16に対する対物レンズ3の傾け量(チルト調整値)の指示は、コントローラ17が行う。
以上で説明してきたサーボ系及び記録再生系等の各部の動作は、コントローラ17により制御される。コントローラ17は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備えたマイクロコンピュータで構成され、例えば上記ROM等のメモリに格納されたプログラムに従った制御・処理を実行することで、記録再生装置1の全体制御を行う。
例えばコントローラ17は、サーボ回路12に指示を出すことにより、スライド駆動部6によって所定のアドレスに光ピックアップOPを移動させる。またコントローラ17は、スピンドルサーボ回路15に対し前述したキック/ブレーキについての制御指示を行う。
またコントローラ17は、例えばスタートアップ時等の所定のタイミングで、最適とされる球面収差補正値、フォーカスバイアス値、チルト調整値の探索処理を実行する。
具体的に、球面収差補正値及びフォーカスバイアス値については、これら球面収差補正値及びフォーカスバイアス値をそれぞれ異なる値の組み合わせで設定した下で、既記録区間の再生を行い、それに伴い前述の評価器10aで得られる再生信号評価値(iMLSE)に基づき、最適とされる球面収差補正値とフォーカスバイアス値との組み合わせを求める。具体的に本例では、iMLSEの値が最も小となる(つまり再生信号品質が最も高いとされた)球面収差補正値とフォーカスバイアス値との組を、最適な球面収差補正値、フォーカスバイアス値として求める。
またチルト調整値についても同様に、それぞれ異なるチルト調整値の設定の下で既記録区間の再生を行い、それにより得られた再生信号評価値(iMLSE)に基づき、最も再生信号品質が高いとされたチルト調整値を最適なチルト調整値とする探索処理を行う。
ここで以下、上記のようなスタートアップ時等の探索処理で求められた最適な球面収差補正値のことを、再生時最適球面収差補正値(SAread)と表記する。
またコントローラ17は、評価器10aで得られる再生信号評価値に基づき、いわゆるOPC(Optimum Power Control)処理を実行する。
具体的に、本例のOPC処理としては、レーザドライバ7に対する指示を行ってそれぞれ異なる記録パワーの設定の下での試し書きを実行させ、各記録パワーの設定下での再生信号評価値(iMLSE)を取得した結果に基づき、最適とされる記録パワーを探索する。本例のOPC処理では、iMLSEの値が最も小となる記録パワーを、最適とされる記録パワー(以下、OPC最適記録パワーと表記する)として求める。
なお、OPC処理としては、β値を用いて最適記録パワーを算出する手法や、変調度を用いて最適記録パワーを算出する手法(特開2005−149538に記載されているようなκ法やν法)を採用することもできる。
何れにしてもOPC処理としては、それぞれ異なる記録パワーの設定下で試し書きした信号の記録品質を評価した結果に基づき、最適とされる記録パワーを導出するものであればよい。
またコントローラ17に対しては、メモリ18が設けられる。
図示するようにこのメモリ18には、制御プログラム18aが記憶されている。この制御プログラム18aについては後に改めて説明する。
[1-2.第1の実施の形態の調整手法]

ここで、本例の記録再生装置1のように対物レンズ3にプラスティックレンズが用いられる場合には、前述のように温度変化によるレンズ屈折率の変化が大きくなり、結果、球面収差、フォーカスバイアス、コマ収差などの値が温度に依存して比較的大きく変化してしまうことになる。
なお、本明細書においては、光記録媒体の記録再生装置で調整可能とされる各要素のうち、上記のように温度に依存してその値が変化する要素のことを「温度依存変化要素」と称するものとする。
先に述べたように、従来、最適とされる記録パワーは、温度依存変化要素の値を或る値に固定した状態でOPCを行って求めるものとされていた。
しかしながら、このような単純なOPCで求めた記録パワーで記録を実行すると、記録開始からの温度変化によって温度依存変化要素の値が変化することに伴い、記録パワーの最適点が、OPCで設定された最適記録パワーからずれてしまうという現象が起こる。
図2は、温度変化に伴う温度依存変化要素の値の変化によって記録パワーの最適点にずれが生じることの説明図である。
なお以下の説明では一例として、温度依存変化要素が球面収差である場合を例示する。
図2では、横軸を記録パワーPw[mW]、縦軸をiMLSEとして、球面収差補正値(SA)がそれぞれ「SAopt」「SAopt+X」「SAopt−X」に設定されたときの記録パワーに対するiMLSEの変化特性を示している。
ここで、「SAopt」は、記録に最適とされる球面収差補正値を意味するものとする。
また、この図に示す「X」は、温度変化によって球面収差補正値が「SAopt」から±方向にそれぞれ変化し得る量(最大変化量)を見積もった値であるとする。すなわち、球面収差補正値は、温度変化に依存して最大で「SAopt−X」から「SAopt+X」まで変化し得るものとする。
図中では、「SAopt」時のiMLSEの変化特性(iMLSE@SAopt)を菱形のプロットで示し、「SAopt+X」時のiMLSEの変化特性(iMLSE@SAopt+X)を四角のプロットで示している。また「SAopt−X」時のiMLSEの変化特性(iMLSE@SAopt−X)を三角のプロットで示している。
ここで、iMLSEが最小となる記録パワーが、最適な記録パワーであると言える。
この点より、球面収差補正値が「SAopt」であるときには、図中に「Pwopc@SAopt」と示す記録パワーPwが最適な記録パワーとなる。すなわち、球面収差補正値が「SAopt」であるときの記録パワーPwの最適点は、当該「Pwopc@SAopt」となる。
これに対し、温度変化によって球面収差補正値が最大に変化して「SAopt+X」「SA−X」となったときには、図中の「Pwopc@SAopt+X」「Pwopc@SAopt−X」と示す記録パワーPwが、最適な記録パワーとなる。
このことからも理解されるように、温度変化により温度依存変化要素値が変化する場合には、記録パワーの最適点が、記録開始前のOPCにより設定した記録パワーPwopc@SAoptから、上記の「Pwopc@SAopt+X」「Pwopc@SAopt−X」までの間で変動するものである。図中ではこの変動量を「ΔPwopc」と表記している。
このようにして、温度変化に伴う温度依存変化要素の値の変化によって記録パワーの最適点にずれが生じてしまうことで、記録開始後の温度変化に伴って、記録品質が徐々に悪化してしまうという問題が生じる。
本実施の形態はかかる問題点に鑑み、記録時において、温度により温度依存変化要素の値が変化して記録パワーの最適点がずれてしまう場合にも、良好な記録品質を維持できるようにし、それにより安定的な記録を実現することを課題とする。
実施の形態では、かかる課題の解決のため、温度変化に対してロバストな記録パワー(以下、最適記録パワーPwoptと表記する)が設定されるべく、以下のような記録パワー調整手法を採る。
すなわち、それぞれ異なる温度依存変化要素の値の設定下でのOPCを行い、それらのOPCでそれぞれ求まった複数のOPC最適記録パワーの値に基づき、記録時に設定すべき記録パワーの値を求める、というものである。
このような調整手法によれば、温度変化により温度依存変化要素が変化したときのOPC最適記録パワーも加味して、記録時に設定すべき記録パワーを求めることができる。つまりこの結果、温度変化に伴う温度依存変化要素の変化に対してロバストな最適記録パワーPwoptの導出が可能となるものである。
以下、第1の実施の形態としての具体的な調整手法の例を説明する。
なお、以下の実施の形態の説明においても、温度依存変化要素の値としては球面収差補正値のみを例示する。
第1の実施の形態の調整手法の大まかな手順を以下に示す。

(手順1−1)
球面収差補正値を変化させながら試し書きを行った結果に基づき、記録に最適とされる球面収差補正値としての最適球面収差補正値(SAopt)を求める。

(手順1−2)
球面収差補正値を、上記の最適球面収差補正値SAopt、該最適球面収差補正値SAoptを所定量減少させた値、該最適球面収差補正値SAoptを所定量増加させた値にそれぞれ設定した下でのOPCを実行し、それらのOPCで求まった3つのOPC最適記録パワーPwopcの値に基づき、温度による球面収差補正値の変化に対してロバストな最適記録パワーPwoptを求める
先ず、上記(手順1−1)について説明する。
先ず前提として、本例では、記録時における球面収差補正値としてスタートアップ時等に求まる再生時最適球面収差補正値SAreadをそのまま用いるものとはせず、記録に最適とされる球面収差補正値SAoptを求め、その設定下で記録を行うものとする。
ここで、スタートアップ時等にiMLSEで調整された再生時最適球面収差補正値SAreadは、あくまでiMLSEが良好となる値に調整されたものであるため、この値が必ずしも記録にあたっての球面収差補正値の最適点に該当するものとはならない。
このため本例では、記録に最適とされる球面収差補正値(SAopt)を求め、該SAoptを設定して記録を実行するものである。
この最適球面収差補正値SAoptの具体的な探索手法としては、特に1つの手法に限定されるべきものではなく、記録に最適とされる球面収差補正値が求まる探索手法が採用されればよい。
具体例としては、球面収差補正値を複数点に振りながらRF信号振幅を取得し、RF信号振幅が最大となった球面収差補正値を最適球面収差補正値SAoptとするなどの手法を挙げることができる。
或いは、評価指標としてはRF信号振幅に限定されず、β値を用いてもよい。
この場合、記録再生装置1には、光ピックアップOPで得られる受光信号からβ値を生成する回路を設けておき、これをコントローラ17に供給可能としておく。
同様に球面収差補正値を複数点に振りながらβ値を取得し、最も良好とされるβ値が得られたときの球面収差補正値を、最適球面収差補正値SAoptとすればよい。
続いて、上記(手順1−2)について説明する。
本例の場合、(手順1−2)で振る球面収差補正値の値としては、以下の3値を用いる。
つまり、(手順1−1)で求まった最適球面収差補正値SAoptと、該SAoptの値に対し、温度変化等の要因で球面収差補正値が変化し得る最大量を見積もった値(X)を加算/減算した値の2値とによる計3値を用いる。
なお、球面収差補正値SAはステップ値制御されるため、上記「X」の値はステップ値換算で「Xstep」と表記する。
ここで、「Xstep」の具体的な値は、温度変化で球面収差補正値が最適値SAoptから+方向/−方向にそれぞれ変化する最大量(絶対値)と共に、さらに光ディスクDの内周/外周で生じる膜厚差に起因した球面収差補正値の変化量も考慮して設定する。
本例の(手順1−2)では、球面収差補正値を「SAopt−Xstep」「SAopt」「SAopt+Xstep」にそれぞれ設定した下でのOPCを行う。すなわち、球面収差補正値を「SAopt−Xstep」に設定した状態でのOPC、「SAopt」に設定した状態でのOPC、「SAopt+Xstep」に設定した状態でのOPCの計3回のOPCを行う。
これらのOPCでそれぞれ求まったOPC最適記録パワーPwopcを、それぞれ「Pwopc@SAopt−X」「Pwopc@SAopt」「Pwopc@SAopt+X」と表記する。
(手順1−2)では、このように求まった3つの記録パワー「Pwopc@SAopt−X」「Pwopc@SAopt」「Pwopc@SAopt+X」に基づき、最適記録パワーPwoptを求める。
具体的に本例では、これら3つの記録パワーPwopcの平均値を、最適記録パワーPwoptとして算出する。
図3は、このように3つのOPC最適記録パワーPwopcから求まる最適記録パワーPwoptのイメージを示している。
図3では先の図2と同様に横軸を記録パワーPw[mW]、縦軸をiMLSEとした上で、球面収差補正値がそれぞれ「SAopt」「SAopt+Xstep」「SAopt−Xstep」に設定されたときの記録パワーPwに対するiMLSEの変化特性を示している。
図2の場合と同様、「SAopt」時のiMLSEの変化特性(iMLSE@SAopt)を菱形のプロットで示し、「SAopt+Xstep」時のiMLSEの変化特性(iMLSE@SAopt+X)を四角のプロットで示し、「SAopt−Xstep」時のiMLSEの変化特性(iMLSE@SAopt−X)を三角のプロットで示している。
上記のように3つの記録パワーPwopcの平均値を算出することで、最適記録パワーPwoptとしては、記録パワーPwopc@SAoptと記録パワーPwopc@SAopt+X≒Pwopc@SAopt−Xとのほぼ中間の値とすることができる。
これにより、温度(本例では内周/外周の膜厚差も考慮)による球面収差補正値の変化に対する記録品質の最大の悪化量(iMLSEの最大悪化量)を、記録パワーをPwopc@SAoptに設定する場合との比較でほぼ半減することができ、結果、温度に対してロバストな最適記録パワーPwoptを実現できる。
上記のように本実施の形態によれば、温度による温度依存変化要素の値の変化に対してロバストな記録パワーを求めることができる。
つまりこれにより、温度変化に伴う温度依存変化要素の値の変化によって記録パワーの最適点が変化してしまう場合に対応して、より安定的な記録を実現することができる。
また本実施の形態では、記録に最適とされる温度依存変化要素値(上記例ではSAopt)を求め、これを設定して記録を実行するようにしているが、この点で、スタートアップ時等に求まった再生時最適温度依存変化要素値をそのまま設定して記録を実行する場合よりも高品質な記録を実現できる。
[1-3.処理手順]

図4は、上記により説明した第1の実施の形態としての調整手法を実現するために実行されるべき具体的な処理の手順を示したフローチャートである。
本例の場合、この図4に示す処理は、図1に示したコントローラ17が制御プログラム18aに従って実行するものである。
先ず、ステップS101では、最適球面収差補正値SAoptの探索処理を実行する。
つまり本例では、球面収差補正値を複数点に振りながらRF信号振幅を取得し、RF信号振幅が最大となった球面収差補正値を最適球面収差補正値SAoptとして取得する。
このとき、コントローラ17は、SA補正ドライバ14に与える球面収差補正値を順次変更しながら、各球面収差補正値の設定下で得られるRF信号振幅値を取得し、その結果、RF信号振幅値が最大となった球面収差補正値を最適球面収差補正値SAoptとして例えばメモリ18などに保持しておく。
ステップS101で最適球面収差補正値SAoptを求めた後は、ステップS102において、球面収差補正値SAopt−X、SAopt、SAopt+Xの3点でOPCを行う。
すなわち、球面収差補正値を「SAopt−Xstep」に設定した状態でのOPC、「SAopt」に設定した状態でのOPC、「SAopt+Xstep」に設定した状態でのOPCの計3回のOPCを行うものである。
続くステップS103では、3点のOPC最適記録パワーPwopcに基づき、最適記録パワーPwoptを求める。
具体的には、ステップS102のOPCで求まったOPC最適パワーPwopc@SAopt−X、Pwopc@SAopt、Pwopc@SAopt+Xの3値の平均値を、最適記録パワーPwoptとして求める。
ここで、本例では、上記のように3点のOPC最適記録パワーの平均値の計算で、最適記録パワーPwoptを求めるものとしているが、例えば光ディスクDが追記型ではなく書き換え可能型とされる場合には、高い記録パワーの設定が書き換え可能回数の減少を招く虞がある。
そこで、特に書き換え可能型の光ディスクDについては、3点のOPC最適記録パワーの平均値を求め、その平均値が所定の上限値以下である場合にのみ該平均値をそのまま最適記録パワーPwoptとして採用し、上限値を超えるときには平均値でなく上限値を採用するなどの対策を採ることもできる。
なお、この点からも理解されるように、3点のOPC最適記録パワーPwopcからの最適記録パワーPwopt(つまり記録時に設定すべき記録パワーPw)の導出手法は、平均値の計算には限定されず、他の手法も採り得るものである。
<2.第2の実施の形態>
[2-1.第2の実施の形態の調整手法]

続いて、第2の実施の形態について説明する。
先の第1の実施の形態では、最適記録パワーPwopt(及び記録時の最適球面収差補正値SAopt)を求めるにあたって、球面収差補正値を振る動作を2度行う(図4におけるステップS101とステップS102とが該当)ことが必要とされたが、第2の実施の形態は、これを1回に抑えることで、より効率的に最適記録パワーPwoptの導出を行うことを意図したものである。
なお第2の実施の形態においても、記録再生装置の構成としては第1の実施の形態の記録再生装置1と同様となることから改めての図示による説明は省略する。
但し、第2の実施の形態では、制御プログラム18aの内容が第1の実施の形態の場合とは異なるものとなる(後の図7を参照)。
第2の実施の形態の最適記録パワーPwoptの調整手法は、おおまかには以下の手順で行う。

(手順2−1)
再生時最適球面収差補正値SAreadを基準に、球面収差補正値を、該再生時最適球面収差補正値SAread、該再生時最適球面収差補正値SAreadを所定量減少させた値、該再生時最適球面収差補正値SAreadを所定量増加させた値にそれぞれ設定した下でのOPCを行い、3点のOPC最適記録パワーPwopcを得る。

(手順2−2)
上記3点のOPC最適記録パワーPwopcの値を用いて、球面収差補正値とOPC最適記録パワーPwopcの値との関係を表す二次曲線を求める。

(手順2−3)
上記二次曲線上でパワーが最小となる球面収差補正値を、記録時の最適球面収差補正値SAoptとして求める。

(手順2−4)
上記二次曲線を用いて、球面収差補正値がSAopt−Xstep、SAopt+XstepであるときのOPC最適記録パワーPwopc(Pwopc@SAopt−X、Pwopc@SAopt+X)を求め、これらOPC最適記録パワーPwopc@SAopt−X、Pwopc@SAopt+Xと、球面収差補正値が最適球面収差補正値SAoptであるときのOPC最適記録パワーPwopc@SAoptとの3つの記録パワーPwopcに基づき、温度変化に対してロバストな最適記録パワーPwoptを求める。
先ず(手順2−1)について具体的に説明する。
該(手順2−1)では、上記「再生時最適球面収差補正値SAreadを所定量減少させた値」、「再生時最適球面収差補正値SAreadを所定量増加させた値」として、具体的に「再生時最適球面収差補正値SAreadを−Xstepした値」、「再生時最適球面収差補正値SAreadを+Xstep」した値」をそれぞれ用いる。つまりこの場合の(手順2−1)では、球面収差補正値をSAread、SAread−Xstep、SAread+Xstepの3点にそれぞれ設定した下でのOPCを行う。
これらのOPCで求まる3つのOPC最適記録パワーPwopcの値を、それぞれOPC最適記録パワーPwopc@SAread−X、Pwopc@SAread、Pwopc@SAread+Xとする。
ここで、図5により、これら3つの記録パワーPwopc@SAread−X、Pwopc@SAread、Pwopc@SAread+Xの関係を例示する。
なお、以下では説明上の例として、「Xstep」の「X」の値が「3」であり、また再生時最適球面収差補正値SAreadと記録時の最適球面収差補正値SAoptとの乖離が「+1step」であるものとする。
この例によると、「SAread」の値は「SAopt+1」と表されるものとなる。また、「SAread+X」=「SAread+3」は、「SAopt+4」と表記でき、さらに「SAread−X」=「SAread−3」は「SAopt−2」と表記できる。
図5では、先の図2や図3と同様に横軸を記録パワーPw[mW]、縦軸をiMLSEとした上で、球面収差補正値がそれぞれ「SAread」「SAread+3」「SAread−3」に設定されたときの記録パワーPwに対するiMLSEの変化特性を示している。
「SAread」時のiMLSEの変化特性(iMLSE@SAread)を×印プロットと実線の組で示し、「SAread+3」時のiMLSEの変化特性(iMLSE@SAread+3)を*印プロットと一点鎖線との組で示し、「SAread−3」時のiMLSEの変化特性(iMLSE@SAread−3)を●印プロットと破線の組で示している。
その上で、「SAread」設定下で探索されたOPC最適記録パワーPwopc@SAreadを縦実線、「SAread+3」設定下で探索されたOPC最適記録パワーPwopc@SAread+3を縦一点鎖線、「SAread−Xstep」設定下で探索されたOPC最適記録パワーPwopc@SAread−3を縦破線でそれぞれ示している。
この図に例示するように、「SAread」設定下で探索された「Pwopc@SAread」は6.5[mW]であったとする。また、「SAread−3」設定下で探索された「Pwopc@SAread−3」は6.65[mW]、「SAread+Xstep」設定下で探索された「Pwopc@SAread+3」は7.2[mW]であったとする。
なお、上記では再生時最適球面収差補正値SAreadを基準とした球面収差補正値の振り幅を「−Xstep」「+Xstep」として、OPC最適記録パワーPwopcの3値を求める場合を例示したが、これら3つの記録パワーPwopcの値は、以下で詳述する(手順2−2)で球面収差補正値とOPC最適記録パワーPwopcの値との関係を表す二次曲線を求めることができれば、どのような値とされてもよいものである。この意味で、上記(手順2−1)におけるSAreadを基準とした球面収差補正値の振り幅は、上記の「−Xstep」「+Xstep」に限定されるべきものではない。
続いて、(手順2−2)では、上記のように求まった3点のOPC最適記録パワーPwopcの値を用いて、球面収差補正値とOPC最適記録パワーPwopcの値との関係を表す二次曲線を求める。すなわち、(SAread−X,Pwopc@SAread−X)(SAread,Pwopc@SAread)(SAread+X,Pwopc@SAread+X)の3点の値を用いた二次近似により上記二次曲線を求めるものである。
そして(手順2−3)では、このように求めた二次曲線上でパワーが最小となる球面収差補正値を、記録時の最適球面収差補正値SAoptとして求める。確認のため述べておくと、このようにパワーが最小となる球面収差補正値を記録時の最適球面収差補正値SAoptとするのは、パワーが最も小さくなる球面収差補正値がパワーロスの最も少ない球面収差補正値であるとの考えに基づくものである。
確認のため、図6に(手順2−2)で求まる二次曲線のイメージと、該二次曲線から(手順2−3)で求まる最適球面収差補正値SAoptのイメージを示しておく。
なお前述のように、ここでの説明では再生時最適球面収差補正値SAreadと記録時の最適球面収差補正値SAoptとの乖離が「+1step」、「Xstep」の「X」の値は「3」である。
図中の黒丸が、再生時最適球面収差補正値SAreadを設定したOPCで求まった最適記録パワーPwopc@SAread、その両側の白丸がそれぞれ球面収差補正値SAread−Xstep、SAread+Xstepを設定したOPCで求まった最適記録パワーPwopc@SAread−Xstep、Pwopc@SAread+Xstepである。
そして、図中の×印が二次曲線上でパワーが最小となる点を表しており、このときの球面収差補正値を、記録時の最適球面収差補正値SAoptとするものである。
ここで、前述の数値例によると、パワーが最小となる球面収差補正値(A)に関して、

0.0427(SAread+A)2+0.0917(SAread+A)+6.5

と計算される。
この「A」の値は「−0.917」≒「−1」と計算されるので、これによると最適球面収差補正値SAoptは、「SAread−1step」と計算される。
なお、この最適球面収差補正値SAoptのときのOPC最適記録パワー(Pw@SAopt)の値は、6.45[mW]と計算される。
このように求まった記録時の最適球面収差補正値SAoptの値を基に、(手順2−4)において二次曲線を利用した最適記録パワーPwoptの導出を行う。
具体的に、この(手順2−4)では、(手順2−2)で求めた二次曲線を用いて、球面収差補正値がSAopt−Xstep、SAopt+XstepであるときのOPC最適記録パワーPwopc(Pwopc@SAopt−X、Pwopc@SAopt+X)を求める。そして、これらOPC最適記録パワーPwopc@SAopt−X、Pwopc@SAopt+Xと、球面収差補正値が最適球面収差補正値SAoptであるときのOPC最適記録パワーPwopc@SAoptとの3つの記録パワーPwopcに基づき、温度変化に対してロバストな最適記録パワーPwoptを求める。
具体的に本例においても、これらOPC最適記録パワーPwopc@SAopt−X、SAopt、Pwopc@SAopt+Xの3値からの最適記録パワーPwoptの導出は、先の第1の実施の形態で例示した手法と同様に、これら3値の平均値を求めることで行う。
ここで、前述の数値例によると、二次曲線上でパワーが最小となる球面収差補正値(SAopt)から±3stepずれた場合のOPC最適記録パワー(Pwopc@SAopt±X)は、共に6.87[mW]と計算される。よって、OPC最適記録パワーPwopc@SAopt−X、SAopt、Pwopc@SAopt+Xの3値の平均値としての最適記録パワーPwoptは、(6.87+6.45)/2=6.66[mW]と計算される。
上記により説明した第2の実施の形態によれば、球面収差補正値とOPC最適記録パワーとの関係を表す二次曲線を利用するものとしたことで、第1の実施の形態と同様に記録時の最適球面収差補正値SAoptと最適記録パワーPwoptとを求めるにあたり、球面収差補正値SAを振る動作を1回に抑えることができ、より効率的に最適記録パワーPwopt(及び最適球面収差補正値SAopt)の調整を行うことができる。
なお、確認のため述べておくと、上記のような第2の実施の形態の調整手法としても、第1の実施の形態と同様に、「それぞれ異なる温度依存変化要素の値の設定下でのOPCを実行させた結果に基づき、上記温度依存変化要素の値が、上記記録時最適温度依存変化要素値、上記記録時最適温度依存変化要素値を所定量減少させた値、上記記録時最適温度依存変化要素値を所定量増加させた値にそれぞれ設定されたときのOPC最適記録パワーの値を求め」ていることに変わりはない。
[2-2.処理手順]

図7は、上記により説明した第2の実施の形態の調整手法を実現するために実行されるべき具体的な処理の手順を示したフローチャートである。
なおこの図に示す処理は、第2の実施の形態の記録再生装置1が備えるコントローラ17が制御プログラム18aに基づき実行するものである。
図7において、ステップS201では、球面収差補正値SAread−X、SAread、SAread+Xの3点でOPCを行う。すなわち、球面収差補正値を「SAread−Xstep」に設定した状態でのOPC、「SAread」に設定した状態でのOPC、「SAread+Xstep」に設定した状態でのOPCの計3回のOPCを行う。
これにより、先の図6に示したOPC最適記録パワーPwopc@SAread−X、Pwopc@SAread、Pwopc@SAread+Xが得られる。
ステップS201で3点のOPC最適記録パワーPwopcを求めた後は、ステップS202において、これら3点のOPC最適記録パワーPwopcを用いて二次曲線を求める。
すなわち、(SAread−X,Pwopc@SAread−X)(SAread,Pwopc@SAread)(SAread+X,Pwopc@SAread+X)の3点の値を用いた二次近似により、球面収差補正値とOPC最適記録パワーとの関係を表す二次曲線を求める。
ステップS202で二次曲線を求めた後は、ステップS203において、該二次曲線からOPC最適記録パワーPwopcが最小となる球面収差補正値を最適球面収差補正値SAoptとして求める。
続くステップS204では、上記二次曲線を用いてSAopt−X、SAopt+XのときのOPC最適記録パワーPwopcを求める。
すなわち、上記二次曲線から、球面収差補正値がSAopt−Xstep、SAopt+XstepであるときのOPC最適記録パワーであるPwopc@SAopt−X、Pw@SAopt+Xをそれぞれ求めるものである。
ステップS204でOPC最適記録パワーPwopc@SAopt−X、Pw@SAopt+Xを求めた後は、ステップS205において、最適球面収差補正値SAoptのときのOPC最適記録パワーPwopc@SAoptと、これらOPC最適記録パワーPwopc@SAopt−X、Pw@SAopt+Xとの3値に基づき、最適記録パワーPwoptを求める。
具体的に本例の場合は、これら3値の平均値を最適記録パワーPwoptとして求める。
なお確認のため述べておくと、最適球面収差補正値SAoptのときのOPC最適記録パワーPwopc@SAoptは、ステップS202における最適球面収差補正値SAoptの算出過程で自ずと求まるものである。
<3.変形例>

以上、本技術に係る実施の形態について具体例を挙げて説明したが、本技術はこれまでで説明した具体例に限定されるべきものではない。
例えばこれまでの説明では、温度依存変化要素として球面収差のみを例示したが、例えばチルト(コマ収差)やフォーカスバイアスなどの他の温度依存変化要素についても同様の調整を行うことで、同様に温度変化に対してロバストな記録パワーPwoptを求めることができる。また同様に、記録時に最適とされる温度依存変化要素の値を求めることができる。
また、これまでの説明では、単一の温度依存変化要素の値を変化させて最適記録パワーPwoptを求める場合を例示したが、複数の温度依存変化要素の値を同時に変化させて、それら複数の温度依存変化要素の温度による変化に対してロバストな最適記録パワーPwoptを求めることもできる。
一例として、球面収差補正値とチルト補正値の双方を考慮した最適記録パワーPwoptの調整手法を図8を参照して説明しておく。
ここで、以下の説明において「Y」は、球面収差補正値についての「X」の値と同様に、温度変化に伴いチルト補正値が±方向に変化し得る量を見積もった値であるとする(実際には光ディスクDの内周/外周の膜厚差で生じるチルト補正値の変化量も考慮した値とすることが好ましい)。
なお、この図では記録時の最適球面収差補正値SAopt、最適チルト補正値Tiltoptの値が、例えば第1の実施の形態で説明した手法と同様の手法などで既に求まっているものとする。確認のため述べておくと、仮に、下記の処理でスタートアップ時等に求まる再生時球面収差補正値SAread、再生時最適チルト補正値Tiltreadを用いたとしても、温度変化に対してロバストな最適記録パワーPwoptを求めることが可能である。
図8において、ステップS301では、SAopt−X且つTiltopt−Y、SAopt且つTiltopt、SAopt+X且つTiltopt+Yの3点でOPCを行う。すなわち、球面収差補正値とチルト補正値の組み合わせとして、「SAopt−X且つTiltopt−Y」を設定した下でのOPC、「SAopt且つTiltopt」を設定した下でのOPC、「SAopt+X且つTiltopt+Y」を設定した下でのOPCの計3回のOPCを実行するものである。
そして、続くステップS302で、上記ステップS301で求まった3点のOPC最適記録パワーPwopcに基づき、最適記録パワーPwoptを求める。この場合も最適記録パワーPwopcとしては、例えば3値の平均値を求めるものとすればよい。
また、これまでの説明では、記録に最適とされる温度依存変化要素値(記録時最適温度依存変化要素値)を、温度依存変化要素値を複数点に振った結果から求めるものとしたが、本技術で用いる記録時最適温度依存変化要素値としては、例えば再生時最適温度依存変化要素値に固定値を与えて求めたものとしてもよい。すなわち、記録時最適温度依存変化要素値の探索は必須ではないものである。
また、本技術としては以下に示す構成を採ることもできる。
(1)
光記録媒体に対して対物レンズを介して光照射を行って情報の記録再生を行う記録再生部と、
温度変化に伴いその値が変化する温度依存変化要素についての調整を行う調整部と、
制御部とを備え、
上記制御部は、
上記調整部と上記記録再生部とを制御してそれぞれ異なる上記温度依存変化要素の値の設定下でのOPC(Optimum Power Control)を実行させ、それらのOPCでそれぞれ求まった複数のOPC最適記録パワーの値に基づき、記録時に設定すべき記録パワーの値を求める
記録再生装置。
(2)
上記調整部は、
上記温度依存変化要素についての調整として、球面収差、チルト、フォーカスバイアスの少なくとも何れかについての調整を行うように構成される
上記(1)に記載の記録再生装置。
(3)
上記制御部は、
上記温度依存変化要素の値を変化させながら記録信号の品質を評価した結果に基づき、記録に最適とされる上記温度依存変化要素の値としての記録時最適温度依存変化要素値を求める
上記(1)又は(2)何れかに記載の記録再生装置。
(4)
上記制御部は、
それぞれ異なる上記温度依存変化要素の値の設定下でのOPCを実行させた結果に基づき、上記温度依存変化要素の値が、上記記録時最適温度依存変化要素値、上記記録時最適温度依存変化要素値を所定量減少させた値、上記記録時最適温度依存変化要素値を所定量増加させた値にそれぞれ設定されたときのOPC最適記録パワーの値を求め、それら3つの記録パワーの値に基づいて、上記記録時に設定すべき記録パワーの値を求める
上記(3)に記載の記録再生装置。
(5)
上記温度依存変化要素の値を変化させながら既記録区間を再生させて得られた再生信号評価値に基づいて求まった上記温度依存変化要素の値を再生時最適温度依存変化要素値としたとき、
上記制御部は、
温度依存変化要素の値を、上記再生時最適温度依存変化要素値、上記再生時最適温度依存変化要素値を所定量減少させた値、上記再生時最適温度依存変化要素値を所定量増加させた値にそれぞれ設定した下でのOPCを実行させ、それらのOPCで求まった3つのOPC最適記録パワーの値に基づき、温度依存変化要素の値とOPC最適記録パワーの値との関係を表す二次曲線を求めると共に、
該二次曲線に基づき、上記記録時最適温度依存変化要素の値を求める
上記(4)に記載の記録再生装置。
(6)
上記制御部は、
上記二次曲線上でパワーが最小となる温度依存変化要素の値を、上記記録時最適温度依存変化要素の値として求める
上記(5)に記載の記録再生装置。
(7)
上記制御部は、
上記二次曲線に基づき、温度依存変化要素の値がそれぞれ上記記録時最適温度依存変化要素値、上記記録時最適温度依存変化要素値を所定量減少させた値、上記記録時最適温度依存変化要素値を所定量増加させた値であるときのOPC最適記録パワーの値を求め、これらの3つの記録パワーの値に基づいて、上記記録時に設定すべき記録パワーの値を求める
上記(5)又は(6)何れかに記載の記録再生装置。
(8)
上記制御部は、
上記温度依存変化要素の値を、上記記録時最適温度依存変化要素値、上記記録時最適温度依存変化要素値を所定量減少させた値、上記記録時最適温度依存変化要素値を所定量増加させた値にそれぞれ設定した下でのOPCを実行させ、それらのOPCで求まった3つのOPC最適記録パワーの値に基づき、上記記録時に設定すべき記録パワーの値を求める
上記(4)に記載の記録再生装置。
(9)
上記調整部は、
複数の温度依存変化要素についての調整を行うことが可能に構成され、
上記制御部は、
上記調整部と上記記録再生部とを制御して上記複数の温度依存変化要素の値の設定をそれぞれ異なる設定とした下でのOPCを実行させ、それらのOPCでそれぞれ求まった複数のOPC最適記録パワーの値に基づき、記録時に設定すべき記録パワーの値を求める
上記(1)乃至(8)何れかに記載の記録再生装置。
(10)
上記制御部は、
上記3つのOPC最適記録パワーの値の平均値を上記記録時に設定すべき記録パワーの値として求める上記(4)乃至(9)何れかに記載の記録再生装置。
1 記録再生装置、2 スピンドルモータ(SPM)、3 対物レンズ、4 2軸アクチュエータ、5 チルト調整部、6 スライド駆動部、7 レーザドライバ、8 記録処理部、9 マトリクス回路、10 再生処理部、10a 評価器、11 アドレスデコーダ、12 サーボ回路、13 2軸ドライバ、14 SA補正ドライバ、15 スピンドルサーボ回路、16 チルトドライバ、17 コントローラ、18 メモリ、18a 制御プログラム、OP 光ピックアップ、D 光ディスク
またコントローラ17は、評価器10aで得られる再生信号評価値に基づき、いわゆるOPC(Optimum Power Control)処理を実行する。
具体的に、本例のOPC処理としては、レーザドライバ7に対する指示を行ってそれぞれ異なる記録パワーの設定の下での試し書きを実行させ、各記録パワーの設定下での再生信号評価値(iMLSE)を取得した結果に基づき、最適とされる記録パワーを探索する。本例のOPC処理では、iMLSEの値が最も小となる記録パワーを、最適とされる記録パワー(以下、OPC最適記録パワーと表記する)として求める。
なお、OPC処理としては、β値を用いて最適記録パワーを算出する手法や、変調度を用いて最適記録パワーを算出する手法(特開2005−149538に記載されているようなκ法やγ法)を採用することもできる。
何れにしてもOPC処理としては、それぞれ異なる記録パワーの設定下で試し書きした信号の記録品質を評価した結果に基づき、最適とされる記録パワーを導出するものであればよい。

Claims (12)

  1. 光記録媒体に対して対物レンズを介して光照射を行って情報の記録再生を行う記録再生部と、
    温度変化に伴いその値が変化する温度依存変化要素についての調整を行う調整部と、
    制御部とを備え、
    上記制御部は、
    上記調整部と上記記録再生部とを制御してそれぞれ異なる上記温度依存変化要素の値の設定下でのOPC(Optimum Power Control)を実行させ、それらのOPCでそれぞれ求まった複数のOPC最適記録パワーの値に基づき、記録時に設定すべき記録パワーの値を求める
    記録再生装置。
  2. 上記調整部は、
    上記温度依存変化要素についての調整として、球面収差、チルト、フォーカスバイアスの少なくとも何れかについての調整を行うように構成される
    請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 上記制御部は、
    上記温度依存変化要素の値を変化させながら記録信号の品質を評価した結果に基づき、記録に最適とされる上記温度依存変化要素の値としての記録時最適温度依存変化要素値を求める
    請求項1に記載の記録再生装置。
  4. 上記制御部は、
    それぞれ異なる上記温度依存変化要素の値の設定下でのOPCを実行させた結果に基づき、上記温度依存変化要素の値が、上記記録時最適温度依存変化要素値、上記記録時最適温度依存変化要素値を所定量減少させた値、上記記録時最適温度依存変化要素値を所定量増加させた値にそれぞれ設定されたときのOPC最適記録パワーの値を求め、それら3つの記録パワーの値に基づいて、上記記録時に設定すべき記録パワーの値を求める
    請求項3に記載の記録再生装置。
  5. 上記温度依存変化要素の値を変化させながら既記録区間を再生させて得られた再生信号評価値に基づいて求まった上記温度依存変化要素の値を再生時最適温度依存変化要素値としたとき、
    上記制御部は、
    温度依存変化要素の値を、上記再生時最適温度依存変化要素値、上記再生時最適温度依存変化要素値を所定量減少させた値、上記再生時最適温度依存変化要素値を所定量増加させた値にそれぞれ設定した下でのOPCを実行させ、それらのOPCで求まった3つのOPC最適記録パワーの値に基づき、温度依存変化要素の値とOPC最適記録パワーの値との関係を表す二次曲線を求めると共に、
    該二次曲線に基づき、上記記録時最適温度依存変化要素の値を求める
    請求項4に記載の記録再生装置。
  6. 上記制御部は、
    上記二次曲線上でパワーが最小となる温度依存変化要素の値を、上記記録時最適温度依存変化要素の値として求める
    請求項5に記載の記録再生装置。
  7. 上記制御部は、
    上記二次曲線に基づき、温度依存変化要素の値がそれぞれ上記記録時最適温度依存変化要素値、上記記録時最適温度依存変化要素値を所定量減少させた値、上記記録時最適温度依存変化要素値を所定量増加させた値であるときのOPC最適記録パワーの値を求め、これらの3つの記録パワーの値に基づいて、上記記録時に設定すべき記録パワーの値を求める
    請求項5に記載の記録再生装置。
  8. 上記制御部は、
    上記温度依存変化要素の値を、上記記録時最適温度依存変化要素値、上記記録時最適温度依存変化要素値を所定量減少させた値、上記記録時最適温度依存変化要素値を所定量増加させた値にそれぞれ設定した下でのOPCを実行させ、それらのOPCで求まった3つのOPC最適記録パワーの値に基づき、上記記録時に設定すべき記録パワーの値を求める
    請求項4に記載の記録再生装置。
  9. 上記調整部は、
    複数の温度依存変化要素についての調整を行うことが可能に構成され、
    上記制御部は、
    上記調整部と上記記録再生部とを制御して上記複数の温度依存変化要素の値の設定をそれぞれ異なる設定とした下でのOPCを実行させ、それらのOPCでそれぞれ求まった複数のOPC最適記録パワーの値に基づき、記録時に設定すべき記録パワーの値を求める
    請求項1に記載の記録再生装置。
  10. 上記制御部は、
    上記3つのOPC最適記録パワーの値の平均値を上記記録時に設定すべき記録パワーの値として求める請求項4に記載の記録再生装置。
  11. 光記録媒体に対して対物レンズを介して光照射を行って情報の記録再生を行う記録再生部と、温度変化に伴いその値が変化する温度依存変化要素についての調整を行う調整部とを備える記録再生装置の調整方法であって、
    上記調整部と上記記録再生部とを制御してそれぞれ異なる上記温度依存変化要素の値の設定下でのOPC(Optimum Power Control)を実行させ、それらのOPCでそれぞれ求まった複数のOPC最適記録パワーの値に基づき、記録時に設定すべき記録パワーの値を求める
    調整方法。
  12. 光記録媒体に対して対物レンズを介して光照射を行って情報の記録再生を行う記録再生部と、温度変化に伴いその値が変化する温度依存変化要素についての調整を行う調整部とを備える記録再生装置において実行されるべきプログラムであって、
    上記調整部と上記記録再生部とを制御してそれぞれ異なる上記温度依存変化要素の値の設定下でのOPC(Optimum Power Control)を実行させ、それらのOPCでそれぞれ求まった複数のOPC最適記録パワーの値に基づき、記録時に設定すべき記録パワーの値を求める処理
    を上記記録再生装置に実行させるプログラム。
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