JP2014009617A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関の早期暖機を図りつつ、早期暖機中に内燃機関内の冷却水が沸騰してしまうのを防止することができる内燃機関の冷却装置を提供すること。
【解決手段】冷却装置13のECU12は、上流側主供給管15Aおよびバイパス管20を流れる冷却水の温度が、EGRクーラ11に凝縮水が発生しない温度であるT1℃未満であることを条件として、三方電磁弁22を第2の連通位置に切換える。また、冷却装置13のECU12は、上流側主供給管15Aおよび主供給管15を流れる冷却水の温度がT1℃以上であることを条件として、三方電磁弁22を第1の連通位置に切換える。
【選択図】図1
【解決手段】冷却装置13のECU12は、上流側主供給管15Aおよびバイパス管20を流れる冷却水の温度が、EGRクーラ11に凝縮水が発生しない温度であるT1℃未満であることを条件として、三方電磁弁22を第2の連通位置に切換える。また、冷却装置13のECU12は、上流側主供給管15Aおよび主供給管15を流れる冷却水の温度がT1℃以上であることを条件として、三方電磁弁22を第1の連通位置に切換える。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の冷却装置に関し、特に、排気ガスの熱を回収する熱交換器によって加熱された冷却水を利用して内燃機関の早期暖機を図るようにした内燃機関の冷却装置に関する。
排気ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)を低減させるために、排気ガスの一部を内燃機関の燃焼室に再循環させるためのEGR(Exhaust Gas Recirculation)装置を備えた内燃機関が知られている。
この内燃機関にあっては、EGR装置を通じて再循環される排気ガスを、内燃機関を流れる冷却水と熱交換することによって冷却するためのEGRクーラを備えたものが知られている。
ところで、内燃機関の冷間始動時にあっては、内燃機関の冷却水の温度が極めて低いため、EGRクーラを流れる排気ガスと冷却水との温度差が非常に大きくなってしまう。このため、再循環される排気ガスがEGRクーラ内で急激に冷却されることになり、排気ガスに含まれる水分がEGRクーラ内で液化し、EGRクーラ内に大量の凝縮水が発生するおそれがある。
また、内燃機関の冷間始動時に、EGRガスが低温状態にあるため、燃焼を不安定にさせる要因となる。すなわち、低温のEGRガスでは、燃料が完全に霧化されず、既燃ガスの混入により、燃焼反応が緩慢になる。さらに、混合状態も悪くなるため、燃焼が不安定となる。この結果、冷間始動時に燃費効率が悪化してしまうおそれがある。
そこで、内燃機関の冷間始動時にEGRガスの早期暖機を図ることにより、EGRクーラ内に凝縮水が発生するのを抑制するとともに、内燃機関の燃費効率が悪化するのを抑制しつつ、排気ガスに含まれるNOxの低減化を図る必要がある。
冷間始動時に内燃機関の早期暖機を図ることが可能なものとしては、例えば、特許文献1に記載されたEGRクーラの冷却水回路が知られている。このEGRクーラの冷却水回路は、内燃機関の排気側と吸気側とを連通させて排気ガスの一部を再循環させるEGR管と、EGR管に設けられたEGRクーラとを備えたEGR装置におけるEGRクーラの冷却水回路である。
このEGRクーラの冷却水回路は、EGRクーラの出口側冷却水流路を開閉するサーモスタットと、出口側冷却水流路でのEGRクーラの冷却水室とサーモスタットとの間から分岐してサーモスタットの感温室に常時冷却水を流す感温室側分岐流路とを備えている。
このサーモスタットには、感温室に流入する冷却水が所定温度以下の場合に出口側冷却水流路を遮断し、かつ所定温度を越えた場合に出口側冷却水流路を連通させる弁部材が設けられている。
このような構成を有するEGRクーラの冷却水回路は、冷却水が所定温度以下の場合、サーモスタットでの弁部材によりEGRクーラの出口側冷却水流路を遮断するため、EGRクーラに流入する冷却水を、感温室側分岐流路を通った僅かな流量にすることができる。
このため、EGRクーラを通して内燃機関に供給される冷却水量を少なくすることができ、EGRクーラにおいて冷却水をEGRガスで加熱することができる。したがって、EGRクーラの早期暖機を図ることができる。
このような従来のEGRクーラの冷却水回路にあっては、冷却水が所定温度以下の場合、EGRクーラを通して内燃機関に供給される冷却水量を少なくすることでEGRクーラの早期暖機を図ることができるが、冷間始動時にEGRクーラに少量の冷却水が供給されるので、EGRクーラの早期暖機をより一層促進することが困難となる。
また、内燃機関の冷間始動時に内燃機関の早期暖機を促進させるために、内燃機関に冷却水を供給するのを停止することが考えられるが、この場合には、内燃機関の冷間始動時に内燃機関の運転状態が高負荷となった場合に、内燃機関内の冷却水が沸騰してしまうおそれがある。
そして、冷却水が沸騰してしまうと、冷却水に含まれるエチレングリコールや防錆剤等が変質して劣化したり、冷却水回路を構成する配管等の内圧が上昇して配管等に過大な負荷が作用したりするおそれがあり、好ましくない。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、内燃機関の早期暖機を図りつつ、早期暖機中に内燃機関内の冷却水が沸騰してしまうのを防止することができる内燃機関の冷却装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の冷却装置は、上記目的を達成するため、(1)内燃機関の排気管に一端が接続されるとともに、前記内燃機関の吸気管に他端が接続され、前記内燃機関の排気ガスの一部を前記排気管から前記吸気管に供給するEGR管と、前記EGR管に設けられ、前記内燃機関の冷却水が供給されるEGRクーラと、前記排気管に設けられ、前記排気管内の排気ガスの熱を回収して前記内燃機関から供給される冷却水を加熱する熱交換器とを備えた内燃機関の冷却装置であって、前記内燃機関、前記EGRクーラおよび前記熱交換器の順に冷却水を循環させる冷却水供給管と、前記熱交換器の下流側の前記冷却水供給管から分岐され、前記熱交換器の下流側の前記冷却水供給管と前記EGRクーラの上流側の前記冷却水供給管とを接続する分岐管と、前記熱交換器の下流側の前記冷却水供給管に設けられ、冷却水の供給先を前記熱交換器の下流側と前記内燃機関とを連通する第1の連通位置と、前記熱交換器の下流側と前記EGRクーラの上流側とを前記分岐管を介して連通する第2の連通位置に切換える切換手段と、前記内燃機関内の冷却水の沸騰を検知する沸騰検知手段と、前記切換手段の切換制御を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記内燃機関の冷間始動時に、前記沸騰検知手段が冷却水の沸騰を検知したことを条件として、前記切換手段を前記第1の連通位置に切換えるものから構成されている。
この内燃機関の冷却装置は、制御手段が切換手段を制御することにより、冷却水の供給先を、熱交換器の下流側と内燃機関とを連通する第1の連通位置と、熱交換器の下流側とEGRクーラの上流側とを分岐管を介して連通する第2の連通位置に切換える。
このため、内燃機関の冷間始動時に、制御手段が切換手段を第2の連通位置に切換えて熱交換器とEGRクーラとの間で循環させることで、排気ガスによって温められた冷却水をEGRクーラに供給することができ、EGRクーラを温めることができる。
したがって、EGRクーラの早期暖機を行うことができるとともに、EGRクーラに凝縮水が発生するのを抑制しつつEGR管に早期にEGRガスを供給することができる。
この結果、内燃機関に再還流されるEGRガスによって内燃機関の燃焼が不安定になるのを防止して、内燃機関の冷間始動時に燃費効率が悪化するのを防止することができる。
また、切換手段が第2の連通位置に切換られたときには、内燃機関に冷却水を供給するのを停止することができ、内燃機関の早期暖機を図ることができる。
また、切換手段が第2の連通位置に切換られたときには、内燃機関に冷却水を供給するのを停止することができ、内燃機関の早期暖機を図ることができる。
また、内燃機関の冷間始動時に内燃機関に冷却水を供給するのを停止しているため、内燃機関が高負荷運転状態となった場合に、内燃機関の冷却水が沸騰するおそれがあるが、制御手段は、内燃機関内の冷却水が沸騰した場合に、切換手段を第1の連通位置に切換えるようになっている。
したがって、冷却水供給管を介して熱交換器と内燃機関とを連通して、熱交換器から内燃機関に冷却水を供給することができ、内燃機関の冷間始動時に内燃機関内の冷却水が沸騰するのを抑制することができる。
上記(1)に記載の内燃機関の冷却装置において、(2)前記制御手段は、前記冷却水供給管を流れる冷却水の温度が所定の温度未満であることを条件として、前記切換手段を前記第2の連通位置に切換え、前記冷却水供給管を流れる冷却水の温度が前記所定の温度以上であることを条件として、前記切換手段を前記第1の連通位置に切換えるものから構成されている。
この内燃機関の冷却装置は、制御手段が、冷却水供給管を流れる冷却水の温度が所定の温度未満であることを条件として、切換手段を第2の連通位置に切換えるので、内燃機関の冷間始動時に、熱交換器とEGRクーラとの間で冷却水を循環させて、排気ガスによって温められた冷却水をEGRクーラに供給することができ、EGRクーラの早期暖機を図ることができる。
このため、EGR管にEGRガスを早期に供給することができ、内燃機関の冷間始動時に燃費効率が悪化するのを防止することができる。
また、制御手段が、冷却水供給管を流れる冷却水の温度が所定の温度以上であることを条件として、切換手段を第1の連通位置に切換えるので、EGRクーラの早期暖機後に暖機された冷却水を内燃機関に供給することができ、内燃機関の早期暖機を図ることができる。
上記(1)または(2)に記載の内燃機関の冷却装置において、(3)前記EGR管の流路面積を可変する流路面積可変手段を有し、前記制御手段は、前記冷却水供給管を流れる冷却水の温度が前記所定の温度未満であることを条件として、前記流路面積可変手段を制御して前記EGR管を全閉するものから構成されている。
この内燃機関の冷却装置は、制御手段が、冷却水供給管を流れる冷却水の温度が所定の温度未満であることを条件として、流路面積可変手段を制御してEGR管を全閉するので、EGRクーラの暖機中に低温のEGRクーラによってEGRガスが急激に冷却されることがなく、EGRクーラ内に凝縮水が発生するのを確実に防止することができる。
本発明によれば、内燃機関の早期暖機を図りつつ、早期暖機中に内燃機関内の冷却水が沸騰してしまうのを防止することができる内燃機関の冷却装置を提供することができる。
以下、本発明に係る内燃機関の冷却装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図5は、本発明に係る内燃機関の冷却装置の一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、内燃機関としてのエンジン1は、例えば、図示しない過給機を備えたディーゼルエンジンやガソリンエンジンから構成されており、エンジン1は、シリンダブロック2およびシリンダヘッド3を備えている。
図1〜図5は、本発明に係る内燃機関の冷却装置の一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、内燃機関としてのエンジン1は、例えば、図示しない過給機を備えたディーゼルエンジンやガソリンエンジンから構成されており、エンジン1は、シリンダブロック2およびシリンダヘッド3を備えている。
シリンダブロック2には、複数の気筒4が設けられており、気筒4内には図示しないピストンが上下方向に往復移動自在に設けられ、このピストンの往復移動が図示しないクランクシャフトの回転運動に変換されるようになっている。なお、本実施の形態では、4気筒エンジンを例にしているが、気筒数は、これに限定されるものではない。
シリンダヘッド3は、図示しない吸排気カム、吸排気カムシャフト、吸排気バルブ等の動弁装置や燃料噴射弁等が設けられており、動弁装置は、シリンダヘッド3に形成された図示しない吸気ポートおよび排気ポートを開閉するようになっている。
シリンダヘッド3には吸気ポートに連通するように吸気管5が取付けられており、吸気管5は、気筒4、シリンダヘッド3およびピストンによって画成される燃焼室に吸入空気を導入するようになっている。
また、シリンダヘッド3には排気ポートに連通するように排気管6が取付けられており、排気管6は、燃焼室で燃焼された排気ガスを外部に排出するようになっている。なお、図1では、排気管6がシリンダブロック2に取付けられているが、実際は、シリンダヘッド3に取付けられている。
また、排気管6には熱交換器としての排熱回収器7が取付けられており、この排熱回収器7は、排気管6を流れる排気ガスの熱と冷却水との間で熱交換を行うことで冷却水を加熱するようになっている。
また、エンジン1にはEGR装置8が設けられており、このEGR装置8は、一端が排気管6に接続され、他端が吸気管5に接続されるEGR管9と、EGR管9の途中に設けられた流路面積可変手段としてのEGR弁10と、EGR弁10の下流側に設けられたEGRクーラ11と、エンジン1の回転数および負荷に応じてEGR弁10の開閉を制御するECU(Electronic Control Unit)12とを含んで構成されている。
EGR弁10は、EGR管9の開度が零の全閉状態からEGR管9の開度が100%の全開状態の間でEGR管9の開度を適宜調整するようになっており、ECU12から出力される開度信号のデューティ値に基づいて開閉制御される。
そして、EGR弁10が開状態となると、排気管6に排出された排気ガスの一部がEGR管9および吸気管5を通してエンジン1の燃焼室に再循環される。エンジン1にEGRガスが再循環されると、排気ガスを含んだ吸気がエンジン1の燃焼室に供給されるため、NOxの低減を図ることができる。
EGRクーラ11は、EGRガスの熱と冷却水との間で熱交換を行うことでEGRガスを冷却するようになっており、EGRガスが冷却されると、エンジン1の燃焼室に再循環されるEGRガスの充填効率が向上するとともに、燃焼室における燃焼温度が低下して、NOxの抑制効果をさらに向上させることができる。
また、エンジン1には冷却装置13が設けられている。この冷却装置13は、ラジエータ14を備える主供給管15を備えており、この主供給管15は、エンジン1に接続されている。すなわち、主供給管15は、シリンダブロック2に接続された入口部15aとシリンダヘッド3に接続される出口部15bとを備えている。
主供給管15にはウォータポンプ16が設けられている。このウォータポンプ16は、トロコイドポンプやギヤポンプ等から構成されており、エンジン1のクランクシャフトによって回転されることにより、エンジンの回転数に比例して回転数が増大するようになっている。したがって、ウォータポンプ16の回転数が増大すると、ウォータポンプ16から吐出される冷却水量が回転数に比例して増大する。
エンジン1の運転中にウォータポンプ16が駆動されると、エンジン1のシリンダブロック2およびシリンダヘッド3に形成された図示しない冷却水通路を構成するウォータジャケットとラジエータ14との間で冷却水が循環する。
なお、図1において、シリンダブロック2とシリンダヘッド3に記載された矢印は、エンジン1内の冷却水の流れを示すものであり、主供給管15からシリンダブロック2に供給された冷却水は、シリンダブロック2の気筒4や各部を冷却した後、シリンダヘッド3の各部を冷却して主供給管15に吐出されるようになっている。
主供給管15を通してウォータジャケットとラジエータ14との間で冷却水が循環すると、エンジン1の気筒4や各部の熱を奪って昇温した冷却水がラジエータ14に導入され、ラジエータ14によって冷却された冷却水が、ウォータポンプ16によって圧送されて再びエンジン1のウォータジャケットに導入されるようになっている。
また、主供給管15上にはEGRクーラ11が設けられており、このEGRクーラ11は、主供給管15を流れる冷却水によってEGR管9を流れるEGRガスを冷却するようになっている。
また、主供給管15には、バイパス管17が分岐して接続されており、このバイパス管17は、EGRクーラ11の上流側と下流側の主供給管15に接続されている。バイパス管17にはヒータコア18が設けられており、このヒータコア18は、エンジン1の燃焼熱によって昇温した冷却水がバイパス管17を通して導入されることにより、冷却水と空気との間で熱交換を行うようになっている。そして、この熱交換によって暖められた空気が車室内の暖房に利用される。
また、主供給管15とバイパス管17の分岐部には三方電磁弁19が設けられており、この三方電磁弁19は、ECU12によって制御されることにより、冷却水の供給先がEGRクーラ11またはヒータコア18のいずれか一方になるように流路を切換えるようになっている。
すなわち、三方電磁弁19は、主供給管15を介してエンジン1とEGRクーラ11とを連通する第1の連通位置と、バイパス管17を介してエンジン1とヒータコア18とを連通する第2の連通位置とに切換えられるようになっている。
EGRクーラ11の下流側の主供給管15にはバイパス管20が分岐して接続されており、このバイパス管20には排熱回収器7が設けられている。この排熱回収器7は、排気管6を流れる排気ガスの熱とバイパス管20を流れる冷却水との間で熱交換を行うことで冷却水を加熱するようになっている。なお、主供給管15とバイパス管20との接続位置は、分岐部15cを構成している。
また、バイパス管20の下流端は、ラジエータ14をバイパスしてラジエータ14の下流側の主供給管15に接続されている。このため、エンジン1から主供給管15に吐出される冷却水がバイパス管20に供給されると、EGRクーラ11、排熱回収器7およびエンジン1の順に冷却水が供給される。
すなわち、分岐部15cよりも上流側の主供給管15の部位(以下、上流側主供給管15Aという)およびバイパス管20は、エンジン1、EGRクーラ11および排熱回収器7の順に冷却水を循環する冷却水供給管を構成している。
また、排熱回収器7の下流側のバイパス管20には分岐管としてのバイパス管21が分岐して接続されており、このバイパス管21の下流端は、ウォータポンプ16の上流側の上流側主供給管15Aに接続されている。
バイパス管20とバイパス管21の分岐部には切換手段としての三方電磁弁22が設けられており、この三方電磁弁22は、ECU12によって制御されることにより、冷却水の供給先を、排熱回収器7の下流側とエンジン1とを連通する第1の連通位置と、排熱回収器7の下流側とEGRクーラ11の上流側とをバイパス管20を介して連通する第2の連通位置に切換えるようになっている。
また、ラジエータ14の下流側の主供給管15には公知のワックス式のサーモスタット23が設けられており、このサーモスタット23は、主供給管15を流れる冷却水が暖機温度Th℃以上の場合に、主供給管15を開放してエンジン1とラジエータ14との間で冷却水を循環させるようになっている。
この状態では、エンジン1の気筒4や各部の熱を奪うことで気筒4や各部を冷却した高温の冷却水がラジエータ14によって冷却されて低温の冷却水がエンジン1に導入される。
この状態では、エンジン1の気筒4や各部の熱を奪うことで気筒4や各部を冷却した高温の冷却水がラジエータ14によって冷却されて低温の冷却水がエンジン1に導入される。
また、サーモスタット23は、主供給管15を流れる冷却水が暖機温度Th℃未満の場合に、主供給管15を閉塞し、上流側主供給管15Aおよびバイパス管20を通して排熱回収器7とエンジン1との間で冷却水を循環させる。この状態では、冷却水がラジエータ14によって冷却されることがないため、冷間始動時等にエンジン1の暖機が促進される。
一方、EGRクーラ11の下流側の主供給管15には水温センサ24が設けられており、この水温センサ24は、冷却水の温度に応じて抵抗値が変化するサーミスタ等によって構成されており、抵抗値の変化に応じて変化する電圧を冷却水の温度を表す信号としてECU12に出力するようになっている(図2参照)。
また、エンジン1には水温センサ25および圧力センサ26が設けられている。水温センサ25は、水温センサ24と同一のサーミスタ等によって構成されており、エンジン1のウォータジャケットを流れる冷却水の温度を検知して抵抗値の変化に応じて変化する電圧を冷却水の温度を表す信号としてECU12に出力するようになっている(図2参照)。
圧力センサ26は、水温センサ25に近接して設けられており、エンジン1のウォータジャケット内の圧力を検知し、圧力に応じた信号をECU12に出力するようになっている(図2参照)。
また、エンジン1にはクランクシャフトの回転数を検知するクランク角センサ27が設けられており、クランク角センサ27は、クランクシャフトの回転数を検知してECU12に回転数に応じた信号を出力するようになっている(図2参照)。
また、エンジン1にはクランクシャフトの回転数を検知するクランク角センサ27が設けられており、クランク角センサ27は、クランクシャフトの回転数を検知してECU12に回転数に応じた信号を出力するようになっている(図2参照)。
また、ECU12にはイグニッションスイッチ28が接続されており、イグニッションスイッチ28は、エンジン1の始動を行うためのスタート信号をECU12に出力するようになっている(図2参照)。
ECU12は、CPU(Central processing unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等のマイクロコンピュータ等を含んで構成されている。
CPUは、ROMに記憶されたEGR装置8の制御やエンジン1の冷却を行うためのエンジン制御プログラムを含んだ各種演算処理を実行する。RAMは、CPUでの演算結果や上述した水温センサ24、25および圧力センサ26から入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、ワークエリアの一部も構成する不揮発性のメモリである。
ECU12は、クランク角センサ27および水温センサ24の検知情報に基づいてEGR弁10を制御することにより、エンジン1の回転数および負荷に応じてEGR管9の開度を調整するようになっている。
また、ECU12は、水温センサ24の検知情報に基づいて上流側主供給管15Aおよびバイパス管20を流れる冷却水の温度が所定の温度であるT1℃以上であることを条件として、三方電磁弁22を第1の連通位置に切換え、上流側主供給管15Aおよびバイパス管20を流れる冷却水の温度がT1℃未満であることを条件として、三方電磁弁22を第2の連通位置に切換えるようになっている。
なお、T1℃は、EGRガスをEGRクーラ11に供給してもEGRクーラ11に凝縮水が発生しない温度に設定されており、このT1℃は、暖機温度Th℃よりも低い温度に設定されている。
また、ECU12は、水温センサ25および圧力センサ26の検知情報に基づいてエンジン1内の冷却水の沸騰を検知するようになっており、水温センサ25、圧力センサ26およびECU12は、沸騰検知手段を構成している。
また、ECU12は、エンジン1の冷間始動時に、エンジン1内の冷却水の沸騰を検知したことを条件として、三方電磁弁22を強制的に第1の連通位置に切換えるようになっており、制御手段を構成している。
また、ECU12は、水温センサ24の検知情報に基づいて上流側主供給管15Aおよびバイパス管20を流れる冷却水の温度がT1℃未満であることを条件として、EGR弁10を制御してEGR管9を全閉するように制御する。
また、ECU12には、空調スイッチ30(図2参照)から信号が入力されるようになっており、ECU12は、空調スイッチ30から信号が入力されると、暖房要求があったものと判断し、冷却水の供給先がヒータコア18になるように三方電磁弁22の切換制御を行う。
また、ラジエータ14に対向する位置にはラジエータファン29が設けられており、このラジエータファン29は、ECU12によって制御される。具体的には、ECU12は、水温センサ24の検知情報に基づいて、冷却水の温度が暖機温度Th℃よりも高い温度T2である場合に、冷却水の冷却の補助を行うためにラジエータファン29を駆動するようになっている。なお、本実施の形態の冷却装置13は、ECU12が制御手段を構成している。
また、本実施の形態の冷却装置13は、ECU12、ラジエータ14、主供給管15、ウォータポンプ16、バイパス管17、三方電磁弁19、22、バイパス管20、21、サーモスタット23がエンジン1の冷却装置13を構成している。
次に、作用を説明する。
図3は、ECU12のROMに記憶されたエンジン制御プログラムのフローチャートであり、このフローチャートは、CPUによって実行される。なお、このフローチャートは、エンジン1の冷間始動時に実行されるものであり、冷却水の温度が暖機温度に到達したら終了するものである。
図3は、ECU12のROMに記憶されたエンジン制御プログラムのフローチャートであり、このフローチャートは、CPUによって実行される。なお、このフローチャートは、エンジン1の冷間始動時に実行されるものであり、冷却水の温度が暖機温度に到達したら終了するものである。
図3において、ECU12は、イグニッションスイッチ28からスタート信号が入力したか否かを判別する(ステップS1)。
ECU12は、イグニッションスイッチ28からスタート信号が入力した場合に、エンジン1が始動されたものと判断して暖房要求があるか否かを判別する(ステップS2)。
ECU12は、空調スイッチ30から信号が入力されない場合には、暖房要求がないものと判断して三方電磁弁19を第1の連通位置に切換える(ステップS3)。次いで、ECU12は、水温センサ24の検知情報に基づいて上流側主供給管15Aおよびバイパス管20を流れる冷却水の温度がT1℃未満であるか否かを判別する(ステップS4)。
ECU12は、上流側主供給管15Aおよびバイパス管20を流れる冷却水の温度がT1℃未満であるものと判断した場合には、エンジン1の冷間始動時であるものと判断し、三方電磁弁22を第2の連通位置に切換える(ステップS5)。
このため、ウォータポンプ16の駆動によって冷却水が上流側主供給管15A、バイパス管20およびバイパス管21の順に流れるため、冷却水がEGRクーラ11および排熱回収器7の順に供給される。すなわち、冷却水がEGRクーラ11および排熱回収器7の間で循環される。
このため、排気管6に排出された排気ガスの熱と冷却水とが熱交換されることにより、排熱回収器7で冷却水が加熱され、この加熱された冷却水がEGRクーラ11に供給され、EGRクーラ11が暖機される。
また、EGRクーラ11から排出される冷却水の一部は、分岐部15cの下流側の主供給管15を通してラジエータ14に供給されるが、冷却水は、暖機温度Th℃よりも低温であり、ラジエータ14の下流のサーモスタット23が全閉となっている。このため、冷却水がラジエータ14によって冷却されることがないとともに、エンジン1に冷却水が供給されない。
次いで、ECU12は、EGR弁10を全閉状態にしてEGR管9にEGRガスを導入しない(ステップS6)。このため、EGR管9に導入されるEGRガスによってEGRクーラ11に凝縮水が発生することが抑制される。
次いで、ECU12は、水温センサ25および圧力センサ26の検知情報に基づいてエンジン1内の冷却水が沸騰しているか否かを判別する(ステップS7)。
次いで、ECU12は、水温センサ25および圧力センサ26の検知情報に基づいてエンジン1内の冷却水が沸騰しているか否かを判別する(ステップS7)。
ECU12は、エンジン1内の冷却水が沸騰していないものと判断した場合には、ステップS2に処理を移す。また、ECU12は、エンジン1内の冷却水が沸騰しているものと判断した場合には、三方電磁弁22を第1の連通位置に強制的に切換える(ステップS8)。
このようにエンジン1内の冷却水が沸騰するのは、エンジン1への冷却水の供給が停止されて冷却水がエンジン1のウォータジャケット内で滞留した状態となり、さらに、冷間始動時にエンジン1の運転状態が高負荷となり、エンジン1内で冷却水が局部的に高温となるからである。
エンジン1内の冷却水が沸騰したときに、三方電磁弁22が第1の連通位置に強制的に切換えられると、ウォータポンプ16の駆動によって冷却水がバイパス管21に供給されず、上流側主供給管15Aおよびバイパス管20を流れるため、冷却水がエンジン1、EGRクーラ11および排熱回収器7の順に供給される。
すなわち、冷却水がエンジン1、EGRクーラ11および排熱回収器7の間で循環され、沸騰している冷却水よりも低温の冷却水がエンジン1に供給され、エンジン1内の冷却水の沸騰が抑制される。
ECU12は、三方電磁弁22を第1の連通位置に強制的に切換えた後にステップS7に処理を戻し、エンジン1内の冷却水の沸騰が抑制されたか否かをモニターする。
ECU12は、三方電磁弁22を第1の連通位置に強制的に切換えた後にステップS7に処理を戻し、エンジン1内の冷却水の沸騰が抑制されたか否かをモニターする。
また、ECU12は、ステップS4で上流側主供給管15Aおよびバイパス管20を流れる冷却水の温度がT1℃以上であるものと判断した場合には、三方電磁弁22を第1の連通位置に切換えた後(ステップS10)、クランク角センサ27および水温センサ24の検知情報に基づいた開度でEGR弁10の開度を設定してEGR弁10を開く(ステップS11)。
三方電磁弁22が第1の連通位置に切換えられると、ウォータポンプ16の駆動によって冷却水が上流側主供給管15Aおよびバイパス管20を流れるため、冷却水がエンジン1、EGRクーラ11および排熱回収器7の順に供給される。すなわち、冷却水がエンジン1、EGRクーラ11および排熱回収器7の間で循環される。
また、EGRクーラ11から排出される冷却水の一部は、主供給管15を通してラジエータ14に供給されるが、冷却水は、未だ暖機温度よりも低温であり、ラジエータ14の下流のサーモスタット23が全閉となっているため、冷却水がラジエータ14によって冷却されることがないとともに、エンジン1に冷却水が供給されない。
このため、排熱回収器7によって加熱された冷却水がエンジン1に供給され、エンジン1の早期暖機が行われる。
このため、排熱回収器7によって加熱された冷却水がエンジン1に供給され、エンジン1の早期暖機が行われる。
次いで、ECU12は、水温センサ24の検知情報に基づいて冷却水の温度Tが暖機温度Th℃未満であるか否かを判別する(ステップS11)。ECU12は、冷却水の温度Tが暖機温度Th℃未満であるものと判断した場合には、ステップS10に処理を戻し、冷却水の温度Tが暖機温度Th℃以上であるものと判断した場合には、今回の処理を終了する。この後、冷却装置13は、通常制御に移行する。
冷却水の温度Tが暖機温度Th℃以上となると、サーモスタット23が全開となるため、冷却水がエンジン1とラジエータ14との間で循環し、エンジン1の気筒4や各部を冷却することができる。
また、通常制御は、冷却水の温度に基づいてサーモスタット23を開閉制御して冷却水をエンジン1とラジエータ14との間に循環したり、ラジエータ14をバイパスしてエンジン1と排熱回収器7との間で循環する制御である。
一方、ECU12は、ステップS2で空調スイッチ30から信号が入力された場合には、暖房要求があったものと判断して三方電磁弁19を第2の連通位置に切換えた後(ステップS9)、ステップS4に処理を移す。
三方電磁弁19が第2の連通位置に切換えられると、バイパス管20がバイパス管17に連通される。
三方電磁弁19が第2の連通位置に切換えられると、バイパス管20がバイパス管17に連通される。
また、ECU12は、ステップS4で上流側主供給管15Aおよびバイパス管20を流れる冷却水の温度がT1℃未満であると判断した場合には、ステップS5に処理を移し、エンジン1の冷間始動時であるものと判断し、三方電磁弁22を第2の連通位置に切換える。
このため、ウォータポンプ16の駆動によって冷却水が上流側主供給管15Aからバイパス管17に分岐され、冷却水がバイパス管17、バイパス管20およびバイパス管21の順に流れる。このため、冷却水がヒータコア18および排熱回収器7の間で循環され、ヒータコア18内を流れる冷却水と熱交換されることによって暖められた空気が車室内の暖房に利用される。
また、ECU12は、ステップS4で上流側主供給管15Aおよびバイパス管20を流れる冷却水の温度がT1℃以上であると判断した場合には、ステップS10に処理を移し、三方電磁弁22を第1の連通位置に切換える。
三方電磁弁22が第1の連通位置に切換えられると、ウォータポンプ16の駆動によって冷却水がバイパス管17およびバイパス管20を流れるため、冷却水がエンジン1、ヒータコア18、排熱回収器7の順に供給される。
三方電磁弁22が第1の連通位置に切換えられると、ウォータポンプ16の駆動によって冷却水がバイパス管17およびバイパス管20を流れるため、冷却水がエンジン1、ヒータコア18、排熱回収器7の順に供給される。
すなわち、冷却水がエンジン1、ヒータコア18および排熱回収器7の間で循環され、ヒータコア18に供給される。このため、ヒータコア18内を流れる冷却水と熱交換されることによって暖められた空気が車室内の暖房に利用される。
ECU12は、ステップS6、S10の処理がそれぞれ終了すると、ステップS6以降、ステップS10以降の処理を実行する。
ECU12は、ステップS6、S10の処理がそれぞれ終了すると、ステップS6以降、ステップS10以降の処理を実行する。
なお、三方電磁弁19によって冷却水の供給先をEGRクーラ11およびヒータコア18に選択的に切換える場合には、冷却水の供給先をEGRクーラ11およびヒータコア18のいずれか一方のみにするだけでなく、EGRクーラ11およびヒータコア18への冷却水の分配割合を換えてもよい。例えば、EGRクーラ11に優先して冷却水を供給する場合には、EGRクーラ11に80%、ヒータコア18に20%というような冷却水の分配比率に設定する。
このように本実施の形態の冷却装置13は、ECU12が三方電磁弁22を制御することにより、冷却水の供給先を、排熱回収器7の下流側とエンジン1とを連通する第1の連通位置と、排熱回収器7の下流側とEGRクーラ11の上流側とをバイパス管17を介して連通する第2の連通位置に切換えるように構成した。
特に、本実施の形態の冷却装置13のECU12は、上流側主供給管15Aおよびバイパス管20を流れる冷却水の温度が、EGRクーラ11に凝縮水が発生しない温度T1℃未満であることを条件として、三方電磁弁22を第2の連通位置に切換えるので、エンジン1の冷間始動時に、排熱回収器7とEGRクーラ11との間で冷却水を循環させて、排気ガスによって温められた冷却水をEGRクーラ11に供給することができ、EGRクーラ11の早期暖機を図ることができる。
このため、EGR管9を流れるEGRガスがEGRクーラ11によって急激に冷却されてしまうのを防止することができ、EGR管9にEGRガスを早期に供給することができる。この結果、エンジン1に再還流されるEGRガスによってエンジン1の燃焼が不安定になるのを防止して、エンジン1の冷間始動時に燃費効率が悪化するのを防止することができる。
図4は、エンジン1内の冷却水の温度の変化とEGRクーラ11に供給される冷却水の温度の変化を示す図である。図4に示すように、本実施の形態では、EGRクーラ11に供給される冷却水の温度をエンジン1内の冷却水の温度よりも早期に暖機することができるため、EGRガスをEGR管9に早期に供給することができる。
また、図5から明らかなように、EGRガスをEGR管9に早期に供給した場合には、EGRガスを供給しない場合に比べて燃費効率が向上することが明らかであり、したがって、EGRガスをEGR管9に早期に供給した場合に、EGRガスをEGR管9に早期に供給しない場合に比べて燃費効率を向上させることができる。
また、本実施の形態では、三方電磁弁22が第2の連通位置に切換えられたときに、エンジン1に冷却水を供給するのを停止することができるため、エンジン1の早期暖機を図ることができる。
また、本実施の形態の冷却装置13のECU12は、上流側主供給管15Aおよび主供給管15を流れる冷却水の温度がT1℃以上であることを条件として、三方電磁弁22を第1の連通位置に切換えるので、EGRクーラ11の暖機後に暖機された冷却水をエンジン1に供給することができ、エンジン1の早期暖機を図ることができる。
また、エンジン1の冷間始動時にエンジン1に冷却水を供給するのを停止しているため、エンジン1が高負荷運転状態となった場合に、エンジン1の冷却水が沸騰するおそれがある。
本実施の形態の冷却装置13のECU12は、エンジン1の冷間始動時にエンジン1内の冷却水が沸騰した場合に、三方電磁弁22を第1の連通位置に切換えるようになっているので、上流側主供給管15Aおよびバイパス管20を介して排熱回収器7とエンジン1とを連通して、排熱回収器7からエンジン1に冷却水を供給することができる。このため、エンジン1の早期暖機中にエンジン1内の冷却水の沸騰を抑制することができる。
このようにエンジン1内の冷却水の沸騰を抑制することができるため、冷却水に含まれるエチレングリコールや防錆剤等が変質して劣化したり、冷却装置13を構成する主供給管15、バイパス管17、バイパス管20、21の内圧が上昇してこれら主供給管15等に過大な負荷が作用するのを防止することができる。
また、本実施の形態の冷却装置13のECU12は、主供給管15を流れる冷却水の温度がT1℃未満であることを条件として、EGR弁10を制御してEGR管9を全閉するので、EGRクーラ11の暖機中に低温のEGRクーラ11によってEGRガスが急激に冷却されることがなく、EGRクーラ11内に凝縮水が発生するのを確実に防止することができる。
なお、サーモスタット23が全開となったときに、冷却水がエンジン1とラジエータ14との間で循環するが、このとき、バイパス管20に冷却水の一部が流れる。この場合に、バイパス管20の流路面積や流路抵抗を最適に設計して、ラジエータ14に多くの冷却水が流れるようにしてエンジン1の冷却性能を高めるようにしてもよい。
また、本実施の形態の冷却装置13のECU12は、エンジン1内の冷却水が沸騰したときに、三方電磁弁22を第1の連通位置に切換えているが、エンジン1内の冷却水が沸騰する可能性のある場合に三方電磁弁22を第1の連通位置に切換えてもよい。
この場合、ECU12は、水温センサ25および圧力センサ26の検知情報に基づいて、エンジン1内の冷却水の圧力および温度が、冷却水が沸騰する圧力および温度に近い圧力および温度となったときに沸騰の可能性があるものと判断すればよい。
以上のように、本発明に係る内燃機関の冷却装置は、内燃機関の早期暖機を図りつつ、早期暖機中に内燃機関内の冷却水が沸騰してしまうのを防止することができるという効果を有し、排気ガスの熱を回収する熱交換器によって加熱された冷却水を利用して内燃機関の早期暖機を図るようにした内燃機関の冷却装置等として有用である。
1 エンジン(内燃機関)
5 吸気管
6 排気管
7 排熱回収器(熱交換器)
9 EGR管
10 EGR弁(流路面積可変手段)
11 EGRクーラ
12 ECU(制御手段、沸騰検知手段)
13 冷却装置
15A 上流側主供給管(冷却水供給管)
20 バイパス管(冷却水供給管)
21 バイパス管(分岐管)
22 三方電磁弁(切換手段)
25 水温センサ(沸騰検知手段)
26 圧力センサ(沸騰検知手段)
5 吸気管
6 排気管
7 排熱回収器(熱交換器)
9 EGR管
10 EGR弁(流路面積可変手段)
11 EGRクーラ
12 ECU(制御手段、沸騰検知手段)
13 冷却装置
15A 上流側主供給管(冷却水供給管)
20 バイパス管(冷却水供給管)
21 バイパス管(分岐管)
22 三方電磁弁(切換手段)
25 水温センサ(沸騰検知手段)
26 圧力センサ(沸騰検知手段)
Claims (3)
- 内燃機関の排気管に一端が接続されるとともに、前記内燃機関の吸気管に他端が接続され、前記内燃機関の排気ガスの一部を前記排気管から前記吸気管に供給するEGR管と、前記EGR管に設けられ、前記内燃機関の冷却水が供給されるEGRクーラと、前記排気管に設けられ、前記排気管内の排気ガスの熱を回収して前記内燃機関から供給される冷却水を加熱する熱交換器とを備えた内燃機関の冷却装置であって、
前記内燃機関、前記EGRクーラおよび前記熱交換器の順に冷却水を循環させる冷却水供給管と、
前記熱交換器の下流側の前記冷却水供給管から分岐され、前記熱交換器の下流側の前記冷却水供給管と前記EGRクーラの上流側の前記冷却水供給管とを接続する分岐管と、
前記熱交換器の下流側の前記冷却水供給管に設けられ、冷却水の供給先を前記熱交換器の下流側と前記内燃機関とを連通する第1の連通位置と、前記熱交換器の下流側と前記EGRクーラの上流側とを前記分岐管を介して連通する第2の連通位置に切換える切換手段と、
前記内燃機関内の冷却水の沸騰を検知する沸騰検知手段と、
前記切換手段の切換制御を行う制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記内燃機関の冷間始動時に、前記沸騰検知手段が冷却水の沸騰を検知したことを条件として、前記切換手段を前記第1の連通位置に切換えることを特徴とする内燃機関の冷却装置。 - 前記制御手段は、前記冷却水供給管を流れる冷却水の温度が所定の温度未満であることを条件として、前記切換手段を前記第2の連通位置に切換え、
前記冷却水供給管を流れる冷却水の温度が前記所定の温度以上であることを条件として、前記切換手段を前記第1の連通位置に切換えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。 - 前記EGR管の流路面積を可変する流路面積可変手段を有し、
前記制御手段は、前記冷却水供給管を流れる冷却水の温度が前記所定の温度未満であることを条件として、前記流路面積可変手段を制御して前記EGR管を全閉することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の冷却装置。
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