JP2014004979A - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接工程を廃止しつつ、クランプ時の振動特性を改善するとともに、締結軸力のロスを低減し、操作レバーの操作力を低減しつつ、圧接結合の締結力を向上させることができるステアリングコラム装置を提供する。
【解決手段】アジャストブラケット42の内側に補助ブラケット43を配置し、補助側天井部を、アジャスト側垂下部42bの内面との間に空間を形成するように、アジャスト側天井部42aに固定し、補助側垂下部43bを、アジャスト側垂下部42bの内面に重ねて、クランプボルト51を締上げ、アジャスト側垂下部42bと補助側垂下部43bとを、ジャケットとともに圧接、固持する。
【選択図】図2

Description

本発明は、運転者の体型及び好みに合わせて最も運転し易いようにステアリングホイールの傾斜角度や位置を調整できる機能を備えたステアリングコラム装置に関する。
従来、自動車のステアリングホイールの位置調整を行なうステアリングコラム装置として、特許文献1に示される構成のものが提案されている。このステアリングコラム装置は、図11に示すように、コ字形状を有し、車体側に固定される車体側ブラケット111の垂下側壁112と、一対の垂下側壁112の間に配設され、ステアリングホイール側に固定されるアウタジャケット(図示せず)とが、締結ボルト(図示せず)によって圧接結合されている。垂下側壁112は、本体部113から垂下する垂下部114と、垂下部114の車両後方側端部に溶接される板部115とから構成されている。そして、締結ボルトは、一対の板部115を貫通し、アウタジャケットを圧接結合する。また、車体側ブラケット111の車両前方側端部には、補強プレート116が配置され、この補強プレート116が本体部113と、一対の垂下側壁112の垂下部114とに溶接固定されている。なお、板部115の板厚は、垂下部114よりも薄くなるように設定されている。
上記構成によって、アウタジャケットを締結した際の振動特性を改善するとともに、締結軸力のロスが低減することで、操作レバー(図示せず)の操作力を低減しつつ、圧接結合の締結力を向上させることができるものである。
特許第4721428号
ところで、特許文献1に記載の技術にあっては、溶接によって補強プレート116と板部115を車体側ブラケット111に配置するため、溶接の熱影響によって寸法精度が悪化するおそれがあった。
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、溶接工程を廃止しつつ、クランプ時の振動特性を改善するとともに、締結軸力のロスを低減し、操作レバーの操作力を低減しつつ、圧接結合の締結力を向上させることができるステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、断面略コ字形状を備え、下方に開口した状態で天井部が車体に固定されつつ、車体から垂下する一対の垂下部を備えたアジャストブラケットと、ステアリングシャフトを回転可能に支承しつつ、該一対の垂下部間に懸架されるジャケットと、該一対の垂下部に支持され、且つ該ジャケットを貫通するクランプボルトとを備え、該クランプボルトを締上げることで、該ジャケットが該垂下部を介して該アジャストブラケットに圧接、固持されるステアリングコラム装置であって、前記アジャストブラケットの内側に補助ブラケットが配置され、該補助ブラケットは、基部が該アジャストブラケットの前記天井部に固定され、該基部から下方へ垂下し、上端側が前記垂下部の内面との間に空間を形成し且つ下端側が、該垂下部の内面に重ねられる補助側垂下部を有し、前記クランプボルトを締上げることで、該垂下部と該補助ブラケットとが、前記ジャケットとともに圧接、固持されることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載のステアリングコラム装置において、前記アジャストブラケットの前記天井部と前記垂下部と、前記補助ブラケットの補助側垂下部の上端側とで形成される前記空間の形状が、上方が広く、下方が狭い略三角形となるように、該アジャストブラケットと該補助ブラケットが形成されたことを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1、または請求項2に記載のステアリングコラム装置において、前記アジャストブラケットの垂下部は、前記空間を構成する部位の剛性が、該アジャストブラケットの垂下部の他の部位よりも高くなるように設定されたことを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項3に記載のステアリングコラム装置において、前記アジャストブラケットと、前記補助ブラケットとの間に摩擦板が配置されたことを特徴としている。
請求項1の発明において、クランプボルトを締上げ、締結した状態では、ジャケットに車幅方向の荷重が掛かった際に、アジャストブラケットの垂下部と補助ブラケットの補助側垂下部が上端部分で閉じた空間を形成し、互いに突っ張って垂下部の撓み変形を阻止するため、アジャストブラケットと補助ブラケット、それぞれの剛性を高めることなく、装置全体としてクランプ時の剛性を高められ、振動特性を改善することができる。
また、クランプボルトを緩めた状態から締上げる際には、アジャストブラケットと補助ブラケットの剛性が高くないため、クランプボルトを締上げる際の締結軸力のロスが低減され、クランプボルトを締結する操作力を低減しつつ、圧接結合の締結力を向上させることができる。
請求項2の発明において、アジャストブラケットの天井部と垂下部と補助ブラケットの補助側垂下部上端側部分とで形成される空間の形状を略三角形とすることで、クランプ時に空間を構成する部分のアジャストブラケットと補助ブラケットとが、より高い剛性を発揮することができる。これにより、さらに振動特性を改善することができる。また、アジャストブラケットの垂下部と補助側垂下部の剛性を下げて、クランプボルトを締上げる際の締結軸力のロスをさらに低減し、クランプボルトを締結する操作力を低減しつつ、圧接結合の締結力をより一層向上させることができる。
請求項3の発明において、アジャストブラケットの垂下部は、空間を構成する部位の剛性が、他の部位よりも高くなるように設定されたことで、クランプ時に、アジャストブラケットと補助ブラケットとの間に形成される空間を構成する部分のアジャストブラケットと補助ブラケットとが、より高い剛性を発揮することができる。これにより、さらに振動特性を改善することができる。また、垂下部と補助ブラケットの剛性を下げて、クランプボルトを締上げる際の締結軸力のロスをさらに低減し、クランプボルトを締結する操作力を低減しつつ、圧接結合の締結力をより一層向上させることができる。
請求項4の発明において、アジャストブラケットと補助ブラケットとの間に摩擦板を配置することで、クランプ時の締結力をさらに向上することができる。
本発明の第1実施形態を示し、ステアリングコラム装置の側面図である。 本発明の第1実施形態を示し、ステアリングコラム装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、ステアリングコラム装置の正面図である。 本発明の第1実施形態を示し、ブラケットユニットの斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、アジャストブラケットに補助ブラケットユニットを組付けた状態の斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、アジャストブラケットに補助ブラケットユニットを組付けた状態の要部拡大図である。 第1実施形態の第1別態様を示し、アジャストブラケットに補助ブラケットユニットを組付けた状態の要部拡大図である。 第1実施形態の第2別態様を示し、アジャストブラケットに補助ブラケットユニットを組付けた状態の要部拡大図である。 本発明の第2実施形態を示し、ステアリングコラム装置の斜視図である。 第2実施形態の別態様を示し、アジャストブラケットに補助ブラケットユニットを組付けた状態の要部拡大図である。 従来例のステアリングコラム装置を構成する車体側ブラケットの側面図である。
以下、本発明の第1実施形態を図面を参照して説明する。本実施形態のステアリングコラム装置1は、図1〜図6に示すように、後端にステアリングホイール(図示せず)が配置されるステアリングシャフト2を収容するジャケット3を車体側に支持するもので、乗員の体型に合わせてステアリングホイールの位置をチルト方向(車両上下方向)とテレスコ方向(車両前後方向)に移動させることができる。
ジャケット3は、車両前方に位置するロアジャケット31と、前端部分がロアジャケット31の後端部を内挿しつつ、ロアジャケット31の後方に配置されるアッパジャケット32と、アッパジャケット32の前端部に固定されるディスタンスブラケット33とで構成される。ロアジャケット31とアッパジャケット32とは、互いに軸方向に移動可能に嵌合されるとともに、両ジャケット31,32の重なり部分が後述するブラケットユニット4の一対の垂下部4a,4a間に懸架される。また、ロアジャケット31は、チルトブラケット91に設けたチルト軸92を介してチルト方向に揺動可能に、車体の乗員足下付近で支持される。
ディスタンスブラケット33は、水平な平板状の底部33aと、底部33aの左右両端縁から上方へ延設される一対の縦壁部33bとで上方に開口する断面略コ字形状に形成される。そして、縦壁部33bの上縁部分が、アッパジャケット32の前端部と一体に固定される。また、ディスタンスブラケット33の一対の縦壁部33bには、ステアリングシャフト2の軸方向に沿って車両前後方向に延びる直線状のテレスコ用長孔33cが設けられている。
また、ステアリングシャフト2は、車両前方側に配置されて、その前端部がステアリングギヤボックス(図示せず)に連結されるロアシャフト21と、ロアシャフト21の後方に配置され、その後端部にステアリングホイールが取付けられるアッパシャフト22とで構成される。また、ロアシャフト21とアッパシャフト22との連結部分は、スプライン嵌合されており、ジャケット3の伸縮に合わせて、ステアリングシャフト2の伸縮が可能となっている。
したがって、ジャケット3のチルト軸92を中心とする上下回動によって、ステアリングホイールのチルト調節が可能となる。また、ステアリングシャフト2のロアシャフト21とアッパシャフト22の軸方向相対移動と、ジャケット3のロアジャケット31とアッパジャケット32の軸方向相対移動とによって、ステアリングホイールのテレスコピック調節が可能となる。
ブラケットユニット4は、車体に固定される固定ブラケットとしてのフランジブラケット41、アジャストブラケット42、補助ブラケット43、固定プレート44で構成され、上からこの順番で重ねられた状態で、固定ボルト45によって一体に固定される。また、ブラケットユニット4を構成する各ブラケットの剛性は、フランジブラケット41と固定プレート44が1番高く、次がアジャストブラケット42、一番低いのが補助ブラケット43となるように板厚が設定されている。
フランジブラケット41は、平板状の部材からなり、固定ボルト45が貫通する一対の長孔41aが車両前後方向に沿って形成されており、乗員の2次衝突時には、固定ボルト45、アジャストブラケット42、補助ブラケット43が、長孔41aに沿って車両前方へ移動可能に構成されている。
アジャストブラケット42は、水平な平板状のアジャスト側天井部42a(天井部)と、アジャスト側天井部42aの左右両端縁から下方へ垂下する一対のアジャスト側垂下部42b(垂下部)とで下側に開口する断面略コ字形状に形成される。なお、アジャストブラケット42は、フランジブラケット41よりも薄い板厚の部材で成形することによって、フランジブラケット41よりも剛性を下げている。
補助ブラケット43は、水平な平板状の補助側天井部43a(基部)と、補助側天井部43aの左右両端縁から下方へ垂下する一対の補助側垂下部43bとで下側に開口する断面略コ字形状に形成される。なお、補助ブラケット43は、アジャストブラケット42よりも薄い板厚の部材を用いることによって、アジャストブラケット42よりも剛性を下げている。
また、アジャストブラケット42の内側に補助ブラケット43を配置し、アジャスト側天井部42aに補助側天井部43aを重ねた状態で、両天井部42a,43aは互いに固定される。アジャスト側垂下部42bの上端側には、左右方向外側へ膨出するアジャスト側膨出部42cが形成されるとともに、補助側垂下部43bの上端側が、アジャスト側垂下部42bの下端側に向かって傾斜し、下端側では、アジャスト側垂下部42bと補助側垂下部43bが重なることで、アジャスト側垂下部42bと補助側垂下部43bとの間に、上方が広く、下方が狭い略三角形となる形状の空間4bが形成される。そして、アジャストブラケット42の一対のアジャスト側垂下部42b,42bと、補助ブラケット43の一対の補助側垂下部43b,43bとが重なる部位には、チルト軸92を中心とする車両上下方向に延びる円弧状のチルト用長孔4cが、それぞれ設けられている。
固定プレート44は、矩形形状の平板からなり、アジャストブラケット42、および補助ブラケット43とともに、2箇所に固定ボルト45が貫通する固定孔(図示せず)が設けられており、この固定孔上に固定ボルト45が螺着される一対のナット46が固定されている。また、固定プレート44は、フランジブラケット41とともに、固定ボルト45によってアジャストブラケット42と補助ブラケット43を挟持することで、アジャストブラケット42と補助ブラケット43の天井部42a,43aの撓み変形を阻止する。
更に、ステアリングコラム装置1は、乗員が希望するステアリングホイールの位置に、ジャケット3を固持するクランプ手段5を備えている。クランプ手段5は、クランプボルト51、カム部52、操作レバー53、およびナット55で構成されている。
クランプボルト51は、ブラケットユニット4のチルト用長孔4cと、アッパジャケット32を構成するディスタンスブラケット33のテレスコ用長孔33cとに挿通されて、ナット55に螺着されている。また、クランプボルト51には、偏心カム51aが配置される。
偏心カム51aは、ボス部51bがクランプボルト51の外周にスプライン嵌合され、偏心カム51aとクランプボルト51とは一体に回転する。また、偏心カム51aは、アッパジャケット32に形成した開口部32aに挿入され、偏心カム51aの外周に設定されたカム面がロアジャケット31の外周面に接触している。そして、偏心カム51aは、クランプボルト51のクランプ方向(締付け方向)の回転方向に突出量が増大するように設定されており、操作レバー53のクランプ操作位置でロアジャケット31をアッパジャケット32の内面上部に押し付けて固持するようになっている。
カム部52は、アジャストブラケット42の片側(左側)のアジャスト側垂下部42bの外側に、クランプボルト51の軸上に配置される。また、カム部52は、操作レバー53の操作によるクランプボルト51の回転によって、軸方向の外形寸法が増大、減少する。操作レバー53をクランプ方向に操作すると、カム部52の軸方向の外形寸法が増大し、クランプボルト51に締結軸力が発生する。また操作レバー53をアンクランプ方向に操作すると、カム部52の軸方向の外形寸法が減少し、クランプボルト51の締結軸力が減少、もしくは除去される。そして、クランプ手段5は、発生した軸力によって、ブラケットユニット4とディスタンスブラケット33を圧接、固持する。また、クランプボルト51がチルト用長孔4c内を移動することで、ジャケット3に設けたチルト軸92を中心とする円弧状に、車両上下方向に沿ってステアリングホイールのチルト操作を許容しつつ、チルト方向の移動範囲が規定される。また、クランプボルト51がテレスコ用長孔33c内を移動することで、ジャケット3の軸方向に沿って、車両前後方向のステアリングホイールのテレスコピック操作を許容しつつ、テレスコ方向の移動範囲が規定される。
操作レバー53は、クランプボルト51に固定される取付部53aと、この取付部53aから延伸するアーム部53bと、このアーム部53bの先端部に設けられる操作部53cと、を設けて構成される。
なお、本実施形態には、ブラケットユニット4によるディスタンスブラケット33のクランプ力を高めるために、摩擦手段6がカム部52と左側のアジャスト側垂下部42bとの間に設置されている。摩擦手段6は、重ね合わされる複数のボルト上摩擦板(図示せず)と1枚のチルト側摩擦板61の間にテレスコ側摩擦板62をそれぞれ配置して構成されている。
チルト側摩擦板61は、略長円状の薄板からなり、クランプボルト51が貫通する貫通孔(図示せず)がアジャストブラケット42のチルト用長孔4cと略一致するように形成される。また、チルト側摩擦板61は、チルト用長孔4cに沿って設置され、アジャスト側垂下部42bのチルト用長孔4cの上方に突出するチルト側係止突起61bに回転可能、且つ軸方向に移動可能に一端が保持される。チルト側係止突起61bは、図6に示すように、頭部61cと軸部61dとで構成され、頭部61cがアジャスト側垂下部42bのアジャスト側膨出部42cと補助側垂下部43bとの間に位置し、軸部61dがアジャスト側垂下部42bのアジャスト側膨出部42cを貫通して突出する。なお、ボルト上摩擦板は、ワッシャのような略円形状の薄板からなり、クランプボルト51が貫通する略方形の貫通孔が形成されている。
テレスコ側摩擦板62は、略長円状の薄板からなり、クランプボルト51が貫通する貫通孔62aが、テレスコ用長孔33cと略一致するように形成される。また、テレスコ側摩擦板62は、テレスコ用長孔33cに沿って設置され、縦壁部33bのテレスコ用長孔33cの前方に突出するテレスコ側係止突起62bに回転可能、且つ軸方向に移動可能に一端が保持される。
上記構成によって、ステアリングコラム装置1は、操作レバー53をクランプ方向(図3の下方から上方)に操作した場合には、カム部52の軸方向の外形寸法が増大し、クランプボルト51が締上げられて、クランプボルト51に締結軸力が作用し、その締結軸力がアジャストブラケット42の両垂下部42b,43bに入力される。締結軸力によって、両垂下部42b,43bは、アジャスト側垂下部42bと補助側垂下部43bとが圧接されつつ撓み、ディスタンスブラケット33の縦壁部33bに圧接されることで、ディスタンスブラケット33に結合されたアッパジャケット32を車体側に固持する。また、操作レバー53をクランプ方向に操作することによって、クランプボルト51が偏心カム51aとともに回転し、偏心カム51aがロアジャケット31をアッパジャケット32の内面に圧接し、ロアジャケット31をアッパジャケット32に固持する。
このようにして、ロアジャケット31がアッパジャケット32に固持され、かつ、アッパジャケット32がアジャストブラケット42に固持されることにより、ジャケット3はクランプ状態となり、ステアリングホイールはチルト方向およびテレスコピック方向の調整した位置に固持される。
また、操作レバー53をアンクランプ方向に操作した場合には、カム部52によるクランプボルト51の締結軸力が除去されるので、アジャストブラケット42の一対のアジャスト側垂下部42b,42bとディスタンスブラケット33の一対の縦壁部33bとの圧接力が取り除かれる。これと同時に、偏心カム51aもアンクランプ方向に回転し、偏心カム51aによるロアジャケット31への圧接力が除去されるので、ロアジャケット31とアッパジャケット32との間の圧接が解除される。これにより、ステアリングホイールのチルト調整およびテレスコピック調整が可能となる。
以上の本実施形態によれば、操作レバー53をクランプ方向に操作し、クランプボルト51を締上げ、ブラケットユニット4とジャケット3を締結したクランプ状態では、ジャケット3に車幅方向の荷重が掛かった際に、空間4bを構成する両垂下部42b,43bの上端側部分が互いに突っ張って撓み変形を阻止するため、両垂下部42b,43bの個々の剛性を高めることなく、装置全体としてクランプ時の剛性を高められ、振動特性を改善することができる。
また、アジャスト側垂下部42b、補助側垂下部43bのそれぞれの剛性を小さくすることができるため、操作レバー53をクランプ方向に操作し、締結軸力によって両垂下部42b,43bが撓む際の締結軸力のロスが低減され、クランプボルト51を締結する操作力を低減しつつ、圧接結合の締結力を向上させることができる。
さらに、アジャスト側天井部42aとアジャスト側垂下部42bと補助側垂下部43bとで形成される空間4bの形状を略三角形とすることで、クランプ時に空間4bを構成する部分のアジャストブラケット42と補助ブラケット43とが、より高い剛性を発揮することができる。これにより、さらに振動特性を改善することができる。また、これにより、両垂下部42b,43bの剛性を下げられるため、クランプボルト51を締上げる際の締結軸力のロスをさらに低減し、クランプボルト51を締結する操作力を低減しつつ、圧接結合の締結力をより一層向上させることができる。なお、振動特性の改善のために、空間4bの断面係数ができるだけ大きくなるように、天井部分の寸法Hを設定することが望ましい。
アジャストブラケット42のアジャスト側天井部42aがフランジブラケット41に接した状態で固定されることによって、アジャストブラケット42に荷重が掛かった際に、フランジブラケット41が空間4bを構成するアジャスト側天井部42aの上方への変形を阻止するので、クランプ時の剛性がさらに高まり、より高い振動特性を発揮することができる。なお、車体側の取付部(図示せず)の剛性がアジャストブラケット42の剛性よりも十分に高く、また、アジャスト側天井部42aに接した状態で固定できる場合には、フランジブラケット41を省略し、アジャストブラケット42を車体に直接固定する構成としても良い。
摩擦手段6を一方のアジャスト側垂下部42b側にのみ設置する場合、チルト側係止突起61bの頭部61cを配置するために、一方のアジャスト側垂下部42bの一部を、左右方向外側に膨出する必要があるため、垂下部が左右方向外側へ膨出することで、ディスタンスブラケット33との接触面が減少し、ディスタンスブラケット33との接触面積が垂下部の左右で異なって、クランプ力に差異が生じることから、チルト側係止突起61bを適切な位置に配置できない場合があったが、補助ブラケット43を用いることで、垂下部4a,4aの左右で略均一にクランプ力を掛けられるため、適切な位置にチルト側係止突起61bを配置できる。
次に、第1実施形態の別態様を図面を参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1の別態様と、第1実施形態とで異なる構成は、図7に示すように、アジャストブラケット42Aと補助ブラケット43Aとで形成される空間4bAの形状である。空間4bAの形状が、上記第1実施形態よりも、さらに逆三角形に近い形となるように、アジャスト側膨出部42cが直線的に形成されている。また、アジャスト側膨出部42cの外側側面には、リブ42Aaが設けられている。これにより、クランプ時の剛性がさらに高まり、より高い振動特性を発揮することができる。
第2の別態様と、第1実施形態とで異なる構成は、図8に示すように、アジャストブラケット42Bと補助ブラケット43Bとで形成される空間4bBの構成である。空間4bBの形状は、上記第1実施形態と同様であるが、アジャストブラケット42Bと補助ブラケット43Bの空間4bBを構成する部位のそれぞれに、フランジ42Ba,43Baが設けられている。フランジ42Ba,43Baは、両ブラケット42B,43Bの車両前後方向の両端縁部に切片を設け、この切片を板厚方向に折曲げることで構成されている。このような構成とすることでも、クランプ時の剛性がさらに高まり、より高い振動特性を発揮することができる。なお、フランジ42Ba,43Baに替えて、上記第1の別態様のように、リブを複数設けるようにしても良く、また、フランジとリブの両方を設けても良い。
次に、第2実施形態を図面を参照して説明する。なお、別態様の説明と同様に、第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第2実施形態のステアリングコラム装置11と、第1実施形態とで異なる構成は、図9に示すように、アジャスト側垂下部42bと補助側垂下部43bとの間に、テレスコ用の摩擦板76が配置されている点である。摩擦板76は、第1実施形態のテレスコ側摩擦板62と同様の構成で、略長円状の薄板からなり、中央の貫通孔76aは、テレスコ用長孔33cと一致するように形成されるとともに、クランプボルト51が挿通される。また、テレスコ側摩擦板76は、テレスコ用長孔33cに沿って設置され、縦壁部33bのテレスコ用長孔33cの前方に突出するテレスコ側係止突起62bに回転可能且つ軸方向移動可能に一端が支持される。これにより、クランプ状態におけるアジャスト側垂下部42bと補助側垂下部43bとの間にチルト、およびテレスコの両方向に作用する摩擦面を増やすことができ、クランプ状態での締結力を向上できる。
次に、第2実施形態の別態様を図面を参照して説明する。なお、第2実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本態様と、第2実施形態とで異なる構成は、図10に示すように、摩擦板76Aの構成である。本態様の摩擦板76Aは、第1実施形態のボルト上摩擦板64と同様の構成で、略円形を有する平座金状の孔空き円板で構成され、中央の貫通孔76aAにはクランプボルト51が挿通される。また、摩擦板76Aの外径寸法は、アジャスト側垂下部42bからはみ出さないように設定されている。これにより、クランプ状態におけるアジャスト側垂下部42bと補助側垂下部43bとの間に、チルト方向に作用する摩擦面を増やすことができ、クランプ状態でのチルト方向の締結力を向上できる。
1…ステアリングコラム装置
2…ステアリングシャフト
3…ジャケット
41…フランジブラケット(固定ブラケット)
42…アジャストブラケット
42a…アジャスト側天井部(アジャストブラケットの天井部)
42b…アジャスト側垂下部(アジャストブラケットの垂下部)
42c…アジャスト側膨出部(補助ブラケットから離間するアジャストブラケットの部位)
43…補助ブラケット
43a…補助側天井部(補助ブラケットの基部)
43b…補助側垂下部
51…クランプボルト
76,…摩擦板
76,76A…摩擦板

Claims (4)

  1. 断面略コ字形状を備え、下方に開口した状態で天井部が車体に固定されつつ、車体から垂下する一対の垂下部を備えたアジャストブラケットと、
    ステアリングシャフトを回転可能に支承しつつ、該一対の垂下部間に懸架されるジャケットと、
    該一対の垂下部に支持され、且つ該ジャケットを貫通するクランプボルトとを備え、
    該クランプボルトを締上げることで、該ジャケットが該垂下部を介して該アジャストブラケットに圧接、固持されるステアリングコラム装置であって、
    前記アジャストブラケットの内側に補助ブラケットが配置され、
    該補助ブラケットは、基部が該アジャストブラケットの前記天井部に固定され、該基部から下方へ垂下し、上端側が前記垂下部の内面との間に空間を形成し且つ下端側が、該垂下部の内面に重ねられる補助側垂下部を有し、
    前記クランプボルトを締上げることで、該垂下部と該補助ブラケットとが、前記ジャケットとともに圧接、固持されることを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 請求項1に記載のステアリングコラム装置において、
    前記アジャストブラケットの前記天井部と前記垂下部と、前記補助ブラケットの補助側垂下部の上端側とで形成される前記空間の形状が、上方が広く、下方が狭い略三角形となるように、該アジャストブラケットと該補助ブラケットが形成されたことを特徴とするステアリングコラム装置。
  3. 請求項1、または請求項2に記載のステアリングコラム装置において、
    前記アジャストブラケットの垂下部は、前記空間を構成する部位の剛性が、該アジャストブラケットの垂下部の他の部位よりも高くなるように設定されたことを特徴とするステアリングコラム装置。
  4. 請求項3に記載のステアリングコラム装置において、
    前記アジャストブラケットと、前記補助ブラケットとの間に摩擦板が配置されたことを特徴とするステアリングコラム装置。
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