JP2014003215A - 磁気抵抗効果素子及び電流センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】感度軸方向に直交する向きの磁界による不可逆的な特性の変化を防止可能な磁気抵抗効果素子、及びその磁気抵抗効果素子を備えた電流センサを提供すること。
【解決手段】外部磁界が印加されることで磁化方向が変動する磁化自由層(307)と、外部磁界が無磁界のときに磁化自由層の磁化方向を所定の方向に固定するバイアス磁界(B1,B2)を印加する一対のバイアス部(22,23)とを含み、一対のバイアス部は、磁化自由層に対して互いに向かい合う向きのバイアス磁界を印加可能に構成されたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、磁気抵抗効果素子、及び磁気抵抗効果素子を備える電流センサに関する。
被測定電流により生じる誘導磁界に基づき、非接触で電流値を測定可能な電流センサが実用化されている。この電流センサは、例えば、印加される磁界の強度に応じて電気抵抗の変動する磁気抵抗効果素子を備えており、磁気抵抗効果素子の電気抵抗の変動に基づいて被測定電流の電流値を算出する。この磁気抵抗効果素子は、一般に、反強磁性層、強磁性固定層(磁化固定層)、非磁性中間層(非磁性層)、フリー磁性層(磁化自由層)などが積層された磁界検出部を備えている。
磁気抵抗効果素子の磁界検出部において、強磁性固定層は、反強磁性層の上面に接するように設けられている。これにより、強磁性固定層の磁化方向は、反強磁性層との間で生じる交換結合磁界により一方向に揃えられている。また、フリー磁性層は、強磁性固定層の上方に非磁性中間層を介して設けられている。このため、フリー磁性層の磁化方向は、外部磁界の向きと強度に応じて変化される。磁気抵抗効果素子の電気抵抗は、外部磁界により変化されるフリー磁性層の磁化方向と強磁性固定層の磁化方向との関係で変動する。
このような磁気抵抗効果素子を備える電流センサにおいて、フリー磁性層にバイアス磁界を印加するためのハードバイアス層を備える磁気抵抗効果素子を用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電流センサでは、ハードバイアス層から印加されるバイアス磁界により磁気抵抗効果素子のフリー磁性層の磁化方向は初期化されるので、磁気ヒステリシスによる電流測定精度の低下を抑制できる。
特開2006−66821号公報
ところで、被測定電流とは別の電流を通流される導体が電流センサに近接して配置され、この導体を通流する電流により、感度軸方向に直交する向きの強い誘導磁界が電流センサに印加されることがある。上述の電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子は、感度軸方向に直交する向きに強い磁界を受けることを想定されていないので、このような磁界を受けると磁気抵抗効果素子の特性が不可逆的に変化され、電流センサの電流測定精度は低下される恐れがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、感度軸方向に直交する向きの磁界による不可逆的な特性の変化を防止可能な磁気抵抗効果素子、及びその磁気抵抗効果素子を備えた電流センサを提供することを目的とする。
本発明の磁気抵抗効果素子は、外部磁界が印加されることで磁化方向が変動する磁化自由層と、前記外部磁界が無磁界のときに前記磁化自由層の磁化方向を所定の方向に固定するバイアス磁界を印加する一対のバイアス部とを含み、前記一対のバイアス部は、前記磁化自由層に対して互いに向かい合う向きのバイアス磁界を印加可能に構成されたことを特徴とする。
この構成によれば、磁気抵抗効果素子の磁化自由層は、一対のバイアス部により互いに向かい合う向きのバイアス磁界を印加され、バイアス磁界に起因する複数の磁区が形成されている。このため、感度軸方向に直交する向きの磁界により磁化自由層の磁化の状態が一時的に変化しても、外部磁界が印加されなくなれば、バイアス磁界によって磁化自由層の磁化の状態は元に戻る。つまり、磁気抵抗効果素子の特性が一時的に変化しても、容易に元の特性に戻る。よって、感度軸方向に直交する向きの磁界による磁気抵抗効果素子の不可逆的な特性の変化を防ぐことができる。
本発明の磁気抵抗効果素子において、前記一対のバイアス部は、前記磁化自由層の延在方向に垂直な向きに着磁されたことが好ましい。また、前記一対のバイアス部は、同じ向きに着磁されたことが好ましい。この構成によれば、磁化自由層に対して互いに向かい合う向きのバイアス磁界を印加可能な一対のバイアス部を容易に実現し、感度軸方向に直交する向きの磁界による磁気抵抗効果素子の不可逆的な特性の変化を防ぐことができる。
本発明の磁気抵抗効果素子において、前記一対のバイアス部は、着磁方向とは異なる向きのバイアス磁界を生じさせる領域をそれぞれ含むことが好ましい。この構成によれば、一対のバイアス部により、着磁方向とは異なる向きのバイアス磁界を生じさせて磁気抵抗効果素子のフリー磁性層に適切なバイアス磁界を印加できる。
本発明の磁気抵抗効果素子において、前記一対のバイアス部は、対称な平面形状を有することが好ましい。この構成によれば、磁化自由層に対して互いに向かい合う向きのバイアス磁界を容易に印加できる。
本発明の電流センサは、上記磁気抵抗効果素子を備えたことを特徴とする。この構成によれば、感度軸方向に直交する向きの磁界による磁気抵抗効果素子の不可逆的な特性の変化は防止されるので、電流センサの電流測定精度の低下を抑制できる。
本発明によれば、感度軸方向に直交する向きの磁界による不可逆的な特性の変化を防止可能な磁気抵抗効果素子、及びその磁気抵抗効果素子を備えた電流センサを提供できる。
実施の形態1に係る電流センサの構成の一部を示す回路図である。 実施の形態1に係る電流センサが備える磁気抵抗効果素子の構成例を示す平面模式図である。 実施の形態1に係る電流センサにおいて、長尺パターンの長手方向に略平行なバイアス磁界が発生するメカニズムを説明するための模式図である。 実施の形態1に係る電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子の積層構造を示す断面模式図である。 感度軸方向に直交する向きに強い磁界が印加される場合の磁気抵抗効果素子の状態を示す平面模式図である。 実施の形態2に係る電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子の構成例を示す平面模式図である。 実施の形態3に係る電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子の構成例を示す平面模式図である。 実施の形態4に係る電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子の構成例を示す平面模式図である。 実施例及び比較例の電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子のR−H曲線を示すグラフである。 実施例及び比較例の電流センサに対して感度軸方向に直交する向きの磁界が印加される場合の磁気抵抗効果素子の感度を示すグラフである。 感度軸方向に直交する向きに強い磁界を受けて磁気抵抗効果素子の特性が大きく変化される様子を示す平面模式図である。
フリー磁性層(磁化自由層)にバイアス磁界を印加するためのハードバイアス層を備える磁気抵抗効果素子は、感度軸方向に印加される磁界の履歴をバイアス磁界によって初期化できる。しかしながら、従来の磁気抵抗効果素子は、感度軸方向に直交する向きに強い磁界を受けることを想定されていないので、感度軸方向に直交する向きの強い磁界を受けると特性が大きく変化されてしまうことがある。
図11は、感度軸方向に直交する向きに強い磁界を受けて磁気抵抗効果素子の特性が大きく変化される様子を示す平面模式図である。図11Aに示すように、磁気抵抗効果素子4は、一方向に延びるフリー磁性層411を備える磁界検出部41と、磁界検出部41の両端部の外側において磁界検出部41のフリー磁性層411にバイアス磁界Bを印加する一対のバイアス部42,43とを備えている。
バイアス部42,43は、平面形状が略長方形状のフリー磁性層411の長手方向に平行な向きのバイアス磁界Bを生じるように構成されている。磁界検出部41のフリー磁性層411は、バイアス部42,43から印加されるバイアス磁界Bにより、バイアス磁界Bと同方向に磁化されている。この磁気抵抗効果素子4の感度軸方向Sは、フリー磁性層の長手方向に垂直な方向である。
感度軸方向Sに直交し、バイアス磁界Bと逆向きの強い外部磁界Hがフリー磁性層411に印加されると、図11Bに示すように、フリー磁性層411の一部の領域の磁化は反転されて逆向きになる。具体的には、バイアス部42,43に近接するフリー磁性層411の両端の領域では、バイアス磁界Bによって磁化の向きは維持されるが、フリー磁性層411の中央の領域では、外部磁界Hによって磁化は反転される。外部磁界Hにより一部の領域の磁化が反転される結果、磁化の向きが維持される領域と磁化が反転される領域との境界には磁壁Wが形成される。
このように、外部磁界Hによりフリー磁性層411の中央の領域の磁化が反転されてしまうと、その後、図11Cに示すように外部磁界Hが印加されなくなっても、フリー磁性層411の中央の一部の領域の磁化は反転された状態で維持される。その結果、磁気抵抗効果素子4の磁気感度は図11Aの状態から大きく変化され、電流センサの電流測定精度は低下してしまう。
上述のように、外部磁界の印加前後で磁気抵抗効果素子の特性が大きく変化されてしまうのは、フリー磁性層の磁化の一部が外部磁界によって反転され、外部磁界が失われた後もその状態が維持されてしまうからである。すなわち、上述のような磁気抵抗効果素子の不可逆的な特性変化は、フリー磁性層がバイアス磁界によって一方向に磁化されているために生じると考えられる。本発明者らは、この知見に基づき、フリー磁性層にあらかじめ2以上の磁区を形成しておくことで、磁気抵抗効果素子の不可逆的な特性変化を抑制できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の骨子は、一方向に延びるフリー磁性層の両端部の外側においてバイアス磁界を生じる一対のバイアス部を有する磁気抵抗効果素子において、フリー磁性層に対して互いに向かい合う向きのバイアス磁界を印加できる構成の一対のバイアス部を設けることである。以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、磁気抵抗効果素子を用いた電流センサの第1の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る電流センサ1の構成の一部を示す回路図である。電流センサ1は、被測定電流が流れる導体(不図示)の近傍に配設される磁界検出ブリッジ回路11を備えている。磁界検出ブリッジ回路11は、被測定電流からの誘導磁界H1により電気抵抗が変化される4個の磁気抵抗効果素子12a〜12dにより構成されている。この4個の磁気抵抗効果素子12a〜12dは、いずれも同じ素子構造を有している。
磁界検出ブリッジ回路11は、磁気抵抗効果素子12aと磁気抵抗効果素子12cとの接続点と等電位の端子T1を備えており、端子T1は、電源電圧を供給する電源(不図示)に接続されている。また、磁界検出ブリッジ回路11は、磁気抵抗効果素子12bと磁気抵抗効果素子12dとの接続点と等電位の端子T2を備えており、端子T2は、接地電圧を供給するグランド(不図示)に接続されている。
さらに、磁界検出ブリッジ回路11は、磁気抵抗効果素子12aと磁気抵抗効果素子12bとの接続点と等電位の出力端子O1、及び、磁気抵抗効果素子12cと磁気抵抗効果素子12dとの接続点と等電位の出力端子O2を備えている。この2個の出力端子O1,O2から、被測定電流による誘導磁界H1に対応する電圧差が出力される。電流センサ1は、出力端子O1,O2の電圧差に基づいて、後段の演算回路(不図示)で被測定電流の電流値を算出する。
図2は、磁気抵抗効果素子12a〜12dの構成例を示す平面模式図である。図2Aは、磁気抵抗効果素子12a〜12dの構成概略を模式的に示し、図2Bは、磁気抵抗効果素子12a〜12d内のバイアス磁界を模式的に示している。図2Aに示すように、磁気抵抗効果素子12a〜12dは、それぞれ、基板301(図2Aにおいて不図示、図4参照)の上面に形成される磁界検出部21と、磁界検出部21を挟むように配置される一対のバイアス部22,23とを含む。磁界検出部21は、平面形状が略長方形状の複数の長尺パターン(長尺部)211(211a〜211g)を有している。各長尺パターン211は、長手方向(X方向)に直交する方向(Y方向)において、所定間隔で平行に配列されている。
各長尺パターン211の両端部には、それぞれ、導電パターン212(212a〜212h)が設けられている。長尺パターン211の配列方向(Y方向)において、最も外側に設けられた長尺パターン211aの一端部(図2の左側)には、各磁気抵抗効果素子12a〜12dの一方の端子となる導電パターン212aが接続されている。長尺パターン211aの配列方向において、長尺パターン211aから最も離れて設けられた長尺パターン211gの他端部(図2の右側)には、各磁気抵抗効果素子12a〜12dの他方の端子となる導電パターン212hが接続されている。
長尺パターン211aの他端部と、長尺パターン211aに隣接する長尺パターン211bの他端部とは、導電パターン212bによって接続されている。また、長尺パターン211bの一端部と、長尺パターン211bに隣接する長尺パターン211cの一端部とは、導電パターン212cによって接続されている。同様に、長尺パターン211cの他端部と、長尺パターン211cに隣接する長尺パターン211dの他端部とは、導電パターン212dによって接続されている。長尺パターン211dの一端部と、長尺パターン211dに隣接する長尺パターン211eの一端部とは、導電パターン212eによって接続されている。さらに、長尺パターン211eの他端部と、長尺パターン211eに隣接する長尺パターン211fの他端部とは、導電パターン212fによって接続されている。長尺パターン211fの一端部と、長尺パターン211fに隣接する長尺パターン211gの一端部とは、導電パターン212gによって接続されている。
このように、長尺パターン211の両端部に設けられる導電パターン212は、各磁気抵抗効果素子12a〜12dの端子となる導電パターン212a,212hを除き、隣接する長尺パターン211を相互に接続する屈曲部分を構成している。隣接する長尺パターン211が導電パターン212で接続されることにより、ミアンダ状に折れ曲がったミアンダパターンの磁界検出部21が構成されている。磁界検出部21の感度軸方向S1は、長尺パターン211の長手方向に垂直な方向である。
長尺パターン211の両端部の外側には、磁界検出部21を挟むように一対のバイアス部22,23が設けられている。バイアス部22,23は、それぞれ、各長尺パターン211(211a〜211g)に対応するハードバイアス層221(221a〜221g),231(231a〜231g)を有している。各ハードバイアス層221,231は、それぞれ、長尺パターン211の長手方向に略平行な第1辺と、長尺パターン211の長手方向に略垂直な第2辺とを含む略直角三角形状の平面形状を有している。また、各ハードバイアス層221,231の略直角三角形状の斜辺は、磁界検出部21の方向を向くように形成されている。ハードバイアス層221(221a〜221g)とハードバイアス層231(231a〜231g)とは、各長尺パターン211(211a〜211g)を挟んで対称な平面形状を有している。
図2Bに示すように、各ハードバイアス層221,231の着磁方向M1は、各長尺パターン211の長手方向に対して略垂直な方向である。より具体的には、各ハードバイアス層221,231は、略直角三角形状の第1辺から斜辺へと向かう同じ向き(図2の上向き)に着磁されている。各ハードバイアス層221,231の斜辺に相当する領域A1は、着磁方向M1とは異なる向きのバイアス磁界B1,B2を生じさせる磁界方向の変化領域である。この領域A1により、各長尺パターン211の長手方向に略平行で、互いに向かい合う向きのバイアス磁界B1,B2が発生される。各ハードバイアス層221,231から発生されるバイアス磁界B1,B2は、各長尺パターン211を構成するフリー磁性層307(図2において不図示、図4参照)に印加される。
長尺パターンの長手方向に対して略垂直な方向に着磁されたハードバイアス層から、長尺パターンの長手方向に略平行で、互いに向かい合う向きのバイアス磁界が発生するメカニズムを説明する。ハードバイアス層は、その着磁方向に位置する端部からバイアス磁界を発生する。このため、ハードバイアス層の着磁方向における端部の位置と、長尺パターンの長手方向の端部の位置との関係に応じて、バイアス磁界の向きは異なってくる。
例えば、図3Aに示すような平面形状が略長方形のハードバイアス層HBaにおいて、ハードバイアス層HBaの着磁方向Maの端部E1aは、長尺パターンPaの長手方向Laの端部E2aから離れた位置に位置付けられている。このため、図3Aに示すように、バイアス磁界Baは、略長方形のハードバイアス層HBaに沿うように発生し、長尺パターンPaに印加される。つまり、ハードバイアス層HBaから長尺パターンPaに印加されるバイアス磁界Baは、長尺パターンPaの長手方向Laに垂直な方向の成分が大きくなっている。
これに対し、図3Bに示すようなハードバイアス層HBbにおいて、着磁方向Mbに存在する端部E1bは、長尺パターンPbの長手方向Lbの端部E2bと向かい合うような位置に位置付けられている。この場合、ハードバイアス層HBbにおいて端部E1bから発生するバイアス磁界Bbは、磁性材料で構成される長尺パターンPbの端部E2bに向かって引き寄せられて、長手方向Lbに平行な方向の成分が大きくなる。これにより、長尺パターンPbには、ハードバイアス層HBbから長手方向Lbに平行な方向の成分が大きいバイアス磁界Bbが印加される。
このようなメカニズムから、図2に示すような形状(構造)を有する各ハードバイアス層221,231を用いることで、各長尺パターン211の長手方向に略平行で、互いに向かい合う向きのバイアス磁界B1,B2を容易に発生させることができる。すなわち、各ハードバイアス層221,231においてバイアス磁界の発生する端部と、各長尺パターン211の長手方向の端部とを近接させることで、各長尺パターン211の長手方向に略平行で、互いに向かい合う向きのバイアス磁界B1,B2を容易に発生させることができる。そして、発生するバイアス磁界B1,B2を、各長尺パターン211のフリー磁性層307に対して印加することができる。
図4は、本実施の形態の電流センサ1に用いられる磁気抵抗効果素子12a〜12dの積層構造を示す断面模式図である。図4では、長尺パターン211及びハードバイアス層221,231の積層構造のみを模式的に示している。図4に示すように、長尺パターン211及びハードバイアス層221,231は、シリコンなどの半導体材料で構成される基板301の上面に形成されている。
長尺パターン211は、シード層302、第1の強磁性層303、反平行結合層304、第2の強磁性層305、非磁性中間層(非磁性層)306、フリー磁性層(磁化自由層)307、及び保護層308がこの順序で積層されることにより形成されている。第1の強磁性層303及び第2の強磁性層305は、反平行結合層304を介して反強磁性的に結合されており、いわゆるセルフピン止め型の強磁性固定層(SFP層:Synthetic Ferri Pinned層)(磁化固定層)を構成している。このように、磁気抵抗効果素子12a〜12dは、強磁性固定層(磁化固定層)、フリー磁性層(磁化自由層)307、及び強磁性固定層(磁化固定層)とフリー磁性層(磁化自由層)307との間の非磁性中間層(非磁性層)306を含む積層構造を備えるスピンバルブ型の素子である。
ハードバイアス層221,231は、フリー磁性層307に対して互いに向かい合う向きのバイアス磁界B1,B2を印加できるように構成されている。フリー磁性層307は、ハードバイアス層221,231から印加されるバイアス磁界B1,B2により互いに向かい合う2方向に磁化される。
この磁気抵抗効果素子12a〜12dは、感度軸方向S1に直交する向きに強い磁界を受けても、図11に示すような不可逆的な特性の変化を生じない。図5は、感度軸方向S1に直交する向きに強い磁界が印加される場合の磁気抵抗効果素子12a〜12dの状態を示す平面模式図である。図5Aに示すように、磁界検出部21のフリー磁性層307は、バイアス磁界B1,B2によって互いに向かい合う方向に磁化されており、少なくとも2個の磁区を形成されている。また、磁区の境界には磁壁W1が形成されている。
感度軸方向S1に直交する向きの強い外部磁界H2がフリー磁性層307に印加されると、図5Bに示すように、フリー磁性層307の一部の領域の磁化は反転されて逆向きになる。その結果、磁区の境界である磁壁W1は外部磁界H2の向きに移動される。その後、図5Cに示すように外部磁界H2が印加されなくなると、外部磁界H2で反転された磁化はバイアス磁界B1,B2によって元の状態に戻される。また、磁壁W1の位置も、フリー磁性層307の中央の位置に戻される。
このように、磁気抵抗効果素子12a〜12dのフリー磁性層307は、一対のバイアス部221,231により互いに向かい合う向きのバイアス磁界B1,B2を印加され、バイアス磁界B1,B2に起因する複数の磁区を形成されている。このため、感度軸方向S1に直交する向きの外部磁界H2によりフリー磁性層307の磁化の状態が一時的に変化されても、外部磁界H2が印加されなくなれば、バイアス磁界B1,B2によってフリー磁性層307の磁化の状態は元に戻される。つまり、磁気抵抗効果素子12a〜12dの特性が一時的に変化されても、容易に元の特性に戻される。よって、感度軸方向S1に直交する向きの外部磁界H2による磁気抵抗効果素子12a〜12dの不可逆的な特性の変化を防ぎ、電流センサ1の電流測定精度の低下を抑制できる。
なお、本実施の形態では、フリー磁性層307の延びる方向に平行で、互いに向かい合う向きのバイアス磁界B1,B2を生じさせているが、バイアス磁界はこれに限られない。バイアス磁界は、少なくとも、外部磁界の印加前後においてフリー磁性層の磁化を略等しい状態にできれば良い。例えば、バイアス磁界の向きは、フリー磁性層307の延びる方向に対して僅かに傾斜されていても良い。
(実施の形態2)
本実施の形態では、磁気抵抗効果素子を用いた電流センサの第2の形態について説明する。図6は、本実施の形態に係る電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子12eの構成例を示す平面模式図である。図6Aは、磁気抵抗効果素子12eの構成概略を模式的に示し、図6Bは、磁気抵抗効果素子12e内のバイアス磁界の様子を模式的に示している。なお、本実施の形態の電流センサの構成は、磁気抵抗効果素子12eの一部の構成を除いて電流センサ1の構成と共通している。このため、本実施の形態では、電流センサ1と異なる構成についてのみ説明する。
図6Aに示すように、本実施の形態の電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子12eは、実施の形態1の磁気抵抗効果素子12a〜12dとは異なる形状のハードバイアス層222(222a〜222g),232(232a〜232g)を備えている。各ハードバイアス層222,232は、それぞれ、各長尺パターン211に対して対称な略L字状の平面形状を有している。図6Bに示すように、各ハードバイアス層222,232の着磁方向M2は、各長尺パターン211の長手方向に対して略垂直な同じ方向である。また、各ハードバイアス層222,232において、屈曲された領域A2は、着磁方向M2とは異なる向きのバイアス磁界B1,B2を生じさせる磁界方向の変化領域である。この領域A2により、各長尺パターン211の長手方向に略平行で、互いに向かい合う向きのバイアス磁界B1,B2が発生される。
つまり、図6に示すような形状(構造)を有する各ハードバイアス層222,232を用いることで、各長尺パターン211の長手方向に略平行で、互いに向かい合う向きのバイアス磁界B1,B2を発生させることができる。そして、発生するバイアス磁界B1,B2を、各長尺パターン211のフリー磁性層307に対して印加することができる。
このように、本実施の形態においても、磁気抵抗効果素子12eのフリー磁性層307は、一対のバイアス部222,232により互いに向かい合う向きのバイアス磁界B1,B2を印加され、バイアス磁界B1,B2に起因する複数の磁区を形成されている。このため、感度軸方向S1に直交する向きの外部磁界H2による磁気抵抗効果素子12eの不可逆的な特性の変化を防ぎ、電流センサの電流測定精度の低下を抑制できる。本実施の形態において示される構成は、他の実施の形態において示される構成と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、磁気抵抗効果素子を用いた電流センサの第3の形態について説明する。図7は、本実施の形態に係る電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子12fの構成例を示す平面模式図である。図7Aは、磁気抵抗効果素子12fの構成概略を模式的に示し、図7Bは、磁気抵抗効果素子12f内のバイアス磁界の様子を模式的に示している。なお、本実施の形態の電流センサの構成は、磁気抵抗効果素子12fの一部の構成を除いて電流センサ1の構成と共通している。このため、本実施の形態では、電流センサ1と異なる構成についてのみ説明する。
図7Aに示すように、本実施の形態の電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子12fは、実施の形態1の磁気抵抗効果素子12a〜12dとは異なる形状のハードバイアス層223(223a〜223g),233(233a〜233g)を備えている。各ハードバイアス層223,233は、それぞれ、各長尺パターン211に対して対称な略円形状の平面形状を有している。図7Bに示すように、各ハードバイアス層223,233の着磁方向M3は、各長尺パターン211の長手方向に対して略垂直な同じ方向である。また、各ハードバイアス層223,233において、各長尺パターン211に近接される円孤の一部に相当する領域A3は、着磁方向M3とは異なる向きのバイアス磁界B1,B2を生じさせる磁界方向の変化領域である。この領域A3により、各長尺パターン211の長手方向に略平行で、互いに向かい合う向きのバイアス磁界B1,B2が発生される。
つまり、図7に示すような形状(構造)を有する各ハードバイアス層223,233を用いることで、各長尺パターン211の長手方向に略平行で、互いに向かい合う向きのバイアス磁界B1,B2を発生させることができる。そして、発生するバイアス磁界B1,B2を、各長尺パターン211のフリー磁性層307に対して印加することができる。
このように、本実施の形態においても、磁気抵抗効果素子12fのフリー磁性層307は、一対のバイアス部223,233により互いに向かい合う向きのバイアス磁界B1,B2を印加され、バイアス磁界B1,B2に起因する複数の磁区を形成されている。このため、感度軸方向S1に直交する向きの外部磁界H2による磁気抵抗効果素子12fの不可逆的な特性の変化を防ぎ、電流センサの電流測定精度の低下を抑制できる。本実施の形態において示される構成は、他の実施の形態において示される構成と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、磁気抵抗効果素子を用いた電流センサの第4の形態について説明する。図8は、本実施の形態に係る電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子12gの構成例を示す平面模式図である。図8Aは、磁気抵抗効果素子12gの構成概略を模式的に示し、図8Bは、磁気抵抗効果素子12g内のバイアス磁界の様子を模式的に示している。なお、本実施の形態の電流センサの構成は、磁気抵抗効果素子12gの一部の構成を除いて電流センサ1の構成と共通している。このため、本実施の形態では、電流センサ1と異なる構成についてのみ説明する。
図8Aに示すように、本実施の形態の電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子12gは、実施の形態1の磁気抵抗効果素子12a〜12dとは異なる形状のハードバイアス層224(224a〜224g),234(234a〜234g)を備えている。各ハードバイアス層224,234は、それぞれ、各長尺パターン211に対して対称な略平行四辺形状の平面形状を有している。図8Bに示すように、各ハードバイアス層224,234の着磁方向M4は、各長尺パターン211の長手方向に対して略垂直な同じ方向である。また、各ハードバイアス層224,234において、各長尺パターン211に近接される一辺に相当する領域A4は、着磁方向M4とは異なる向きのバイアス磁界B1,B2を生じさせる磁界方向の変化領域である。この領域A4により、各長尺パターン211の長手方向に略平行で、互いに向かい合う向きのバイアス磁界B1,B2が発生される。
つまり、図8に示すような形状(構造)を有する各ハードバイアス層224,234を用いることで、各長尺パターン211の長手方向に略平行で、互いに向かい合う向きのバイアス磁界B1,B2を発生させることができる。そして、発生するバイアス磁界B1,B2を、各長尺パターン211のフリー磁性層307に対して印加することができる。
このように、本実施の形態においても、磁気抵抗効果素子12fのフリー磁性層307は、一対のバイアス部224,234により互いに向かい合う向きのバイアス磁界B1,B2を印加され、バイアス磁界B1,B2に起因する複数の磁区を形成されている。このため、感度軸方向S1に直交する向きの外部磁界H2による磁気抵抗効果素子12gの不可逆的な特性の変化を防ぎ、電流センサの電流測定精度の低下を抑制できる。本実施の形態において示される構成は、他の実施の形態において示される構成と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施例)
上記実施の形態に示す磁気抵抗効果素子及び電流センサの有効性を確認するために行った実施例について説明する。ただし、本発明の構成は、実施例の記載に限定されるものではない。
フリー磁性層に対して互いに向かい合う向きのバイアス磁界が印加される磁気抵抗効果素子を備えた電流センサ(実施例)の特性を確認した。比較のため、フリー磁性層に対して一方向のバイアス磁界が印加される磁気抵抗効果素子を備えた電流センサ(比較例)の特性を併せて確認した。バイアス磁界が異なる点を除き、実施例及び比較例の電流センサの構成は同じである。
図9は、実施例及び比較例の電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子の初期特性を示すグラフである。図9A及び図9Bは、実施例の電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子のR−H曲線を示し、図9C及び図9Dは、比較例の電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子のR−H曲線を示す。図9A及び図9Cは、印加磁界が±3mTで測定されたR−H曲線であり、図9B及び図9Dは、印加磁界が±40mTで測定されたR−H曲線である。図9から、実施例及び比較例の電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子は、同等の初期特性を有しているのが分かる。
図10は、実施例及び比較例の電流センサに対して感度軸方向に直交する向きの磁界(以下、直交磁界)が印加される場合の磁気抵抗効果素子の感度を示すグラフである。図10A及び図10Bは、実施例の電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子の感度を示し、図10C及び図10Dは、比較例の電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子の感度を示す。図10A〜図10Dにおいては、逆向きの2種類の直交磁界を印加された場合の感度をそれぞれ示している。
図10A及び図10Cは、直交磁界を印加されている状態の磁気抵抗効果素子の感度を、直交磁界の強度がゼロの状態を基準として示している。図10A及び図10Cにおいて、横軸は、印加されている直交磁界の強度(mT)を示し、縦軸は、直交磁界の強度がゼロの場合を基準とする感度変化率(%)を示す。
図10Aに示されるように、実施例の電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子では、直交磁界の方向に関わらず、直交磁界が大きくなるにつれて感度は徐々に低下される。また、図10Cに示されるように、比較例の電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子においても、第1の方向の直交磁界(以下、正方向磁界)が印加される場合(実線)には、正方向磁界が大きくなるにつれて感度は徐々に低下される。一方で、第2の方向の直交磁界(以下、逆方向磁界)が印加される場合(破線)には、逆方向磁界が大きくなると、感度は一度上昇した後に低下される。
図10B及び図10Dは、直交磁界を印加された後の磁気抵抗効果素子の感度を示している。図10B及び図10Dにおいて、横軸は、直前に印加された直交磁界の強度(mT)を示し、縦軸は、直交磁界が印加されていない状態の感度を示す。なお、縦軸は、直前に印加された直交磁界がゼロの場合を基準とした感度変化率(%)を示している。
図10Bに示されるように、実施例の電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子では、直前に印加された直交磁界が大きくても感度は殆ど変わらない。また、図10Dに示されるように、比較例の電流センサに用いられる磁気抵抗効果素子でも、直前に正方向磁界が印加されている場合(実線)には、正方向磁界が大きくても感度はほとんど変わらない。しかしながら、逆方向磁界が印加された場合(破線)には、逆方向磁界がある値より大きくなると、感度は大幅に増大されてしまう。
このように、比較例の磁気抵抗効果素子では、バイアス磁界の逆向きに強い磁界が印加されると、フリー磁性層の一部の磁化が反転されて元に戻らなくなり、電流センサの感度は増大されてしまう。これに対して、実施例の磁気抵抗効果素子では、フリー磁性層の磁化の状態が一時的に変化されても、外部磁界が印加されなくなれば、互いに向かい合う向きのバイアス磁界によりフリー磁性層の磁化の状態は元に戻される。つまり、感度軸方向に直交する向きの磁界による磁気抵抗効果素子の不可逆的な特性の変化を防ぎ、電流センサの電流測定精度の低下を抑制できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することができる。例えば、上記実施の形態では、平面形状が略直角三角形状、略L字状、略円形状、略平行四辺形状のハードバイアス層を示しているが、フリー磁性層に必要なバイアス磁界を印加できるのであれば、ハードバイアス層の平面形状は特に限定されない。一般的な長方形状の平面形状を有するハードバイアス層を用いても良い。
また、上記実施の形態では、4個の磁気抵抗効果素子を備える磁界検出ブリッジ回路を示しているが、磁界検出ブリッジ回路の構成は特に限定されない。例えば、2個の磁気抵抗効果素子と2個の固定抵抗素子とを組み合わせて磁界検出ブリッジ回路を構成しても良い。また、上記実施の形態では、7個の長尺パターンが略平行に配列された磁界検出部を備える磁気抵抗効果素子を示しているが、長尺パターンの数などはこれに限定されない。さらに、電流センサは、磁気比例式としても良いし、磁気平衡式としても良い。その他、本発明は、適宜変更して実施することができる。
本発明は、例えば、電気自動車のモータ駆動用の電流の大きさを検出する電流センサに適用することが可能である。
1 電流センサ
11 磁界検出ブリッジ回路
12a〜12d 磁気抵抗効果素子
21 磁界検出部
22,23 バイアス部
211(211a〜211g) 長尺パターン(長尺部)
212(212a〜212h) 導電パターン
221(221a〜221g),231(231a〜231g) ハードバイアス層
301 基板
302 シード層
303 第1の強磁性層
304 反平行結合層
305 第2の強磁性層
306 非磁性中間層(非磁性層)
307 フリー磁性層(磁化自由層)
308 保護層
A1〜A4 領域
B1,B2 バイアス磁界
M1〜M4 着磁方向
T1,T2 端子
O1,O2 出力端子
S1 感度軸方向

Claims (6)

  1. 外部磁界が印加されることで磁化方向が変動する磁化自由層と、前記外部磁界が無磁界のときに前記磁化自由層の磁化方向を所定の方向に固定するバイアス磁界を印加する一対のバイアス部とを含み、
    前記一対のバイアス部は、前記磁化自由層に対して互いに向かい合う向きのバイアス磁界を印加可能に構成されたことを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 前記一対のバイアス部は、前記磁化自由層の延在方向に垂直な向きに着磁されたことを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
  3. 前記一対のバイアス部は、同じ向きに着磁されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の磁気抵抗効果素子。
  4. 前記一対のバイアス部は、着磁方向とは異なる向きのバイアス磁界を生じさせる領域をそれぞれ含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の磁気抵抗効果素子。
  5. 前記一対のバイアス部は、対称な平面形状を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の磁気抵抗効果素子。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の磁気抵抗効果素子を備えた電流センサ。
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