JP2013249007A - エアバッグ装置の取付構造及び車両用シート - Google Patents

エアバッグ装置の取付構造及び車両用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2013249007A
JP2013249007A JP2012125987A JP2012125987A JP2013249007A JP 2013249007 A JP2013249007 A JP 2013249007A JP 2012125987 A JP2012125987 A JP 2012125987A JP 2012125987 A JP2012125987 A JP 2012125987A JP 2013249007 A JP2013249007 A JP 2013249007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting
airbag
airbag device
holding
nut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012125987A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetaka Azuma
英孝 東
Shuji Yamamoto
周司 山本
Yoshitaka Okaue
喜貴 岡上
Katsunori Imai
克典 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ashimori Industry Co Ltd
Original Assignee
Ashimori Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ashimori Industry Co Ltd filed Critical Ashimori Industry Co Ltd
Priority to JP2012125987A priority Critical patent/JP2013249007A/ja
Publication of JP2013249007A publication Critical patent/JP2013249007A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】エアバッグ装置の取付ボルトへのナットの締結を正確に行いつつ、エアバッグ装置を車両の構成部材に容易に取り付ける。
【解決手段】エアバッグ装置10は、エアバッグ11、インフレータ12、及び、取付ボルト13を有する。カバー部材20は、エアバッグ装置10の保持部22、及び、取付ボルト13が挿入される開口部27を有する。保持手段40は、取付ボルト13に締結される保持ナット41により、エアバッグ装置10を保持部22に保持する。取付ボルト13が、車両の構成部材に形成された取付孔に挿入され、取付ナットが、取付ボルト13に締結される。規制部材50は、開口部27に配置され、取付ボルト13に締結される保持ナット41と取付ナットによる保持部22の締め付けを規制する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両の構成部材に対するエアバッグ装置の取付構造と、エアバッグ装置が取り付けられた車両用シートに関する。
車両の緊急時や衝突時に、乗員への衝撃を吸収して乗員を保護するため、各種のエアバッグ装置が車両(自動車等)に搭載されている。エアバッグ装置は、車両の構成部材に取り付けられて、膨張したエアバッグにより乗員を受け止める。また、従来、車両用シートの側部に内蔵され、着座した乗員の側方にエアバッグを展開するエアバッグ装置(サイドエアバッグ装置)も知られている。このエアバッグ装置は、車両の構成部材である車両用シートの構成部材に取り付けられ、車両用シート内に保持される。
本発明では、このように車両の構成部材に取り付けられるエアバッグ装置に関して、その取付構造を改良する。そこで、まず、従来のエアバッグ装置の取付構造について、エアバッグ装置を備えた車両用シートを例に採り説明する。
図15は、従来の車両用シート100の斜視図であり、シートバック101の内部構造を示している。図16は、車両用シート100の側部を示す断面図である。
この車両用シート100は、車両の右側に設けられる前席であり、フロアパネル上に設置される。また、車両用シート100は、図示のように、シートバック101と、シートクッション102と、ヘッドレスト103と、シートバック101内に配置された矩形状のシートフレーム110を備えている。
シートフレーム110は、左右のサイドフレーム111、112と、アーチ状のアッパクロスメンバ113と、直線状のロアクロスメンバ114を有する。サイドフレーム111、112は、シートバック101の左右の側部に、上下方向に延びるように配置される。アッパクロスメンバ113は、折り曲げた円管からなり、サイドフレーム111、112の上端部を連結する。ロアクロスメンバ114は、サイドフレーム111、112の下端部を連結する。
このシートフレーム110に加えて、シートバック101(図16参照)は、シートカバー104と、パッド105と、空所106を有する。シートカバー104は、前面シートカバー104A及び側面シートカバー104Bを有し、シートバック101を覆う。前面シートカバー104Aの右端部と側面シートカバー104Bの前端部は、シートバック101内で重ね合わせた状態で、縫製部107で縫製されている。パッド105は、前面シートカバー104Aの内側に配置され、空所106は、パッド105と側面シートカバー104Bの間に形成されている。空所106には、右側のサイドフレーム112が配置される。
エアバッグ装置120と樹脂製のカバー部材130が、サイドフレーム112と側面シートカバー104Bの間の空所106において、サイドフレーム112に沿って配置されている。エアバッグ装置120は、折り畳まれたエアバッグ121と、エアバッグ121に収容されたインフレータ122と、エアバッグ121を包むラッピング材123と、インフレータ122に設けられた取付ボルト124を有する。インフレータ122からエアバッグ121に供給されるガスにより、エアバッグ121が、ラッピング材123を破断した後、膨張展開する。また、エアバッグ121は、シートカバー104の縫製部107を破断して、車両用シート100の外部に飛び出す(図15参照)。
カバー部材130は、本体部である板状のカバー部131と、エアバッグ装置120を保持する保持部132と、カバー部131から突出する連結部133と、エアバッグ121の膨張展開により変形する変形部134と、エアバッグ装置120を収容する収容部135を有する。カバー部131は、シートバック101の一部の外面形状を保持する形状保持部であり、シートバック101の一部を覆うように外面に沿って配置される。また、カバー部131は、空所106内でエアバッグ装置120の少なくとも一部を覆う。
カバー部材130の保持部132は、連結部133によりカバー部131に連結され、サイドフレーム112に沿って配置される。変形部134は、カバー部131の前端側の部分であり、エアバッグ装置120を覆う。収容部135は、保持部132とカバー部131の間に形成されている。エアバッグ装置120は、収容部135に収容された状態で、保持部132に保持される。
エアバッグ装置120の取付ボルト124が保持部132とサイドフレーム112を貫通し、取付ナット125が取付ボルト124に締結される。これにより、カバー部材130とエアバッグ装置120が、車両用シート100の構成部材(サイドフレーム112)に取り付けられる。同時に、カバー部材130の保持部132が、サイドフレーム112とともに、取付ボルト124に締結された取付ナット125により締め付けられる。
車両右側の車体(センターピラー等)に配置された衝突検知センサにより、衝突が検知されたときに、制御装置(図示せず)からの指示に応じて、インフレータ122が作動する。インフレータ122が発生するガスにより、エアバッグ121が膨張展開し、エアバッグ121により縫製部107が破断する。エアバッグ121は、縫製部107の破断により形成された開口から車両用シート100の外部に展開し、車室内で膨張展開する。
その際、カバー部材130の変形部134が、エアバッグ121により押されて変形する。これに伴い、変形部134の前端部が、側面シートカバー104Bを押して、縫製部107を側面シートカバー104B側に引っ張る。同時に、低伸長部材140により、縫製部107に位置する前面シートカバー104Aの右端部を拘束することで、破断力が縫製部107に集中して、縫製部107が早期に破断する。
低伸長部材140は可撓性を有する部材からなり、その伸長率は前面シートカバー104Aの伸長率よりも低くなっている。低伸長部材140の一端部は、前面シートカバー104Aの右端部に縫製により取り付けられ、低伸長部材140の他端部は、L字状の取付部品141によりサイドフレーム112の後方部に取り付けられている。ボルト142が、サイドフレーム112に固定されており、取付部品141の孔143に挿入される。取付部品141は、ボルト142に装着したナット144により、サイドフレーム112に固定される。その際、作業用工具をカバー部材130に形成された作業用開口部136に差し込み、ナット144を作業用工具により回転する。
以上説明した車両用シート100では、エアバッグ121がパッドのない部分から車両用シート100の外部に向かって円滑に展開するため、エアバッグ121の展開が遅れるのが防止される。
ところが、従来のエアバッグ装置の取付構造150では、取付ナット125の取付ボルト124への締結により、カバー部材130の保持部132が締め付けられるため、保持部132が変形することがある。その結果、取付ナット125を取付ボルト124にしっかりと締結できたか否かを把握し難い。また、取付ボルト124と取付ナット125を所定のトルクで締めるのが困難であり、取付ナット125の締結を正確に行えない虞がある。加えて、締結後に保持部132が徐々に変形するときには、取付ナット125による取付ボルト124の軸方向の締め付け力が低下する虞がある。この場合には、取付ボルト124に締結された取付ナット125が緩む虞もある。
また、この取付構造150では、エアバッグ装置120をサイドフレーム112に取り付ける前に、エアバッグ装置120をカバー部材130に保持できない。そのため、エアバッグ装置120とカバー部材130を組み合わせつつ、エアバッグ装置120をサイドフレーム112に取り付ける必要がある。同時に、エアバッグ装置120とカバー部材130を押さえながらサイドフレーム112の所定位置に取り付ける必要もある。その結果、エアバッグ装置120の取り付け作業が煩雑になり、作業の手間と時間が増加する。このように、エアバッグ装置120をカバー部材130に予め保持できないため、作業効率が低下することがある。なお、取り付け作業を容易に行うためには、エアバッグ装置120をカバー部材130に確実に保持する必要があり、これにより、エアバッグ装置120とカバー部材130の保管や運搬も容易になる。
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、エアバッグ装置を車両の構成部材に取り付ける前に、エアバッグ装置をカバー部材に確実に保持することである。また、他の目的は、エアバッグ装置に設けられた取付ボルトへのナットの締結を正確に行いつつ、エアバッグ装置を車両の構成部材に容易に取り付けることである。
本発明は、折り畳まれたエアバッグ及びインフレータを有するエアバッグ装置を車両の構成部材に取り付けるエアバッグ装置の取付構造であって、エアバッグ装置に設けられた取付ボルトと、エアバッグ装置を保持する保持部、及び、保持部に形成されて取付ボルトが挿入される開口部を有するカバー部材と、開口部から突出する取付ボルトに締結される保持ナットを有し、保持ナットによりエアバッグ装置を保持部に保持する保持手段と、車両の構成部材に形成され、開口部から突出する取付ボルトが挿入される取付孔と、取付孔に挿入された取付ボルトに締結され、保持部に保持されたエアバッグ装置を車両の構成部材に取り付ける取付ナットと、開口部に配置され、取付ボルトに締結される保持ナットと取付ナットによる保持部の締め付けを規制する規制部材と、を備えたエアバッグ装置の取付構造である。
本発明によれば、エアバッグ装置を車両の構成部材に取り付ける前に、エアバッグ装置をカバー部材に確実に保持することができる。また、エアバッグ装置に設けられた取付ボルトへのナットの締結を正確に行いつつ、エアバッグ装置を車両の構成部材に容易に取り付けることができる。
第1実施形態のエアバッグ装置を保持するカバー部材の正面図である。 車両用シートに搭載したエアバッグ装置とカバー部材の断面図である。 図1に示すエアバッグ装置とカバー部材の断面図である。 取付用ブラケットの斜視図である。 第1実施形態のカバー部材を裏側からみた斜視図である。 第1実施形態の装着部材の斜視図である。 第1実施形態の保持ナットの斜視図である。 第2実施形態のエアバッグ装置の取付構造を示す断面図である。 第2実施形態の保持ナットの斜視図である。 第3実施形態のエアバッグ装置の取付構造を示す断面図である。 第4実施形態のエアバッグ装置の取付構造を示す断面図である。 第5実施形態のエアバッグ装置の取付構造を示す断面図である。 第6実施形態のエアバッグ装置の取付構造を示す断面図である。 第7実施形態のエアバッグ装置の取付構造を示す断面図である。 従来の車両用シートの斜視図である。 従来の車両用シートの側部を示す断面図である。
本発明のエアバッグ装置の取付構造について、その実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態のエアバッグ装置の取付構造では、エアバッグ装置を車両のカバー部材とともに車両の構成部材に取り付け、エアバッグ装置とカバー部材を車両の構成部材に保持する。車両の構成部材は、エアバッグ装置が取り付けられる被取付部材であり、車両の一部を構成する。
以下、車両の構成部材に対するエアバッグ装置の取付構造について、車両用シートを例に採り説明する。即ち、各実施形態では、車両の構成部材が車両用シートの構成部材(ここでは、シート部材であるサイドフレーム)であり、車両用シートがエアバッグ装置(サイドエアバッグ装置)の取付構造を備えている。なお、車両用シートは、従来の車両用シート100(図15、図16参照)と同様に構成されているため、車両用シートの説明は省略する。また、以下説明する点を除いて、エアバッグ装置とカバー部材も、特に言及しない限り、従来のエアバッグ装置120とカバー部材130と同様に構成されている。
(第1実施形態)
図1は、エアバッグ装置10を保持するカバー部材20の正面図であり、エアバッグ11(図1では点線で示す)を透視して、エアバッグ装置10とカバー部材20を示している。
図2は、車両用シート30に搭載したエアバッグ装置10とカバー部材20の断面図であり、エアバッグ装置10とカバー部材20を図1のW−W線に沿う断面で示している。また、図2では、車両用シート30の一部(サイドフレーム31の周辺部)を図16に対応させて示している。
図3は、図1に示すエアバッグ装置10とカバー部材20の断面図であり、後述するインフレータ12と取付ボルト13の中心線を通る断面を示している。また、図3Aは全体の図、図3Bは図3AのX部を拡大した図である。
エアバッグ装置10は、図示のように、第1実施形態のエアバッグ装置の取付構造1により、車両用シート30に取り付けられる。その際、エアバッグ装置10は、カバー部材20に装着された状態で、取付ナット32(図2参照)により、車両用シート30の構成部材(サイドフレーム31)に取り付けられる。これにより、エアバッグ装置10とカバー部材20が、同時にサイドフレーム31に取り付けられて、車両用シート30に搭載される。
エアバッグ装置10は、折り畳まれたエアバッグ(サイドエアバッグ)11、エアバッグ11に収容された筒状のインフレータ12、取付ボルト13、インフレータ12に巻き付けられた帯状部材14、及び、取付用ブラケット15を有する。取付ボルト13は、雄ネジ部が形成された部材(例えば、スタッドボルト)であり、複数(ここでは2つ)の取付ボルト13と帯状部材14が、エアバッグ装置10に設けられている。
折り畳まれたエアバッグ11は、外面に巻かれたラッピング材(又はテープ)(図示せず)により、折り畳まれた状態に維持される。インフレータ12は、その長手方向の一端部に設けられたガス噴出部12Aと、ガス噴出部12Aに配置された複数のガス噴出口12Bを有する。インフレータ12がガスを発生すると、ガスは、複数のガス噴出口12Bから放射状に噴き出す。このインフレータ12から供給されるガスにより、エアバッグ11が、ラッピング材を破断して、膨張展開する(図15参照)。
複数の取付ボルト13は、所定の間隔をあけてエアバッグ装置10に並べて設けられ、エアバッグ装置10から同じ方向に突出する。ここでは、複数の取付ボルト13は、それぞれ帯状部材14に固定されて、インフレータ12の側方に突出するようにインフレータ12に設けられている。複数の帯状部材14は、取付ボルト13の間隔に合わせてインフレータ12の長手方向に離して配置され、インフレータ12の外周に固定されている。複数の帯状部材14により、複数の取付ボルト13が、インフレータ12の長手方向に順に間隔をあけて配置されて、インフレータ12に取り付けられる。
エアバッグ11は、複数の取付ボルト13を通す複数の通過孔11Aを有する(図3B参照)。通過孔11Aは、エアバッグ11の基布11Bに形成された円形状の孔であり、インフレータ12に設けられた取付ボルト13は、通過孔11Aに挿入される。取付ボルト13は、インフレータ12を収容するエアバッグ11の内側から、通過孔11Aを通って、エアバッグ11の外側に突出する。インフレータ12は、取付用ブラケット15とともにエアバッグ11内に配置されており、取付ボルト13は、エアバッグ11に形成された通過孔11Aを通ってエアバッグ11内からエアバッグ11外まで配置される。
図4は、取付用ブラケット15の斜視図である。
取付用ブラケット15は、図示のように、細長い矩形状の段部15Aと、段部15Aの周縁部に形成されたフランジ部15Bと、フランジ部15Bに形成された壁部15Cと、段部15Aに形成された複数のボルト孔15Dを有する。ボルト孔15Dは、エアバッグ装置10の取付ボルト13が挿入される円形状のボルト用孔であり、複数の取付ボルト13は、それぞれボルト孔15Dに挿入される。
取付用ブラケット15は、ボルト孔15Dに挿入された取付ボルト13に取り付けられて、取付ボルト13及びインフレータ12に装着される。その状態で、湾曲した壁部15Cが、インフレータ12のガス噴出部12Aに沿って配置される(図1参照)。壁部15Cにより、ガス噴出口12Bから噴き出すガスの方向が調整されて、ガスがエアバッグ11の展開方向に供給される。また、壁部15Cにより、ガスがエアバッグ11の基布11Bへ直接当たらないように遮蔽されるため、基布11Bがガスの熱から保護される。
取付用ブラケット15(図3参照)は、取付ボルト13及びインフレータ12に取り付けられた状態で、エアバッグ11内に収容され、基布11Bの所定部に配置される。その際、ボルト孔15Dから突出する取付ボルト13が、通過孔11Aを貫通してエアバッグ11から突出し、取付用ブラケット15が、基布11Bに接触する。取付用ブラケット15は、エアバッグ装置10をカバー部材20に取り付けるための取付用部材であり、取付用ブラケット15と取付ボルト13等により、エアバッグ装置10がカバー部材20に取り付けられる。
カバー部材20(図2、図3参照)は、車両用シート30に設けられるシート用カバー部材であり、車両用シート30とエアバッグ装置10の少なくとも一部を覆うカバー部(本体部)21を有する。カバー部21は、前端側に形成された変形部21Aと、後端側に形成された湾曲部21Bと、2つの作業孔21Cを有する。変形部21Aは、エアバッグ装置10の側面を覆い、エアバッグ11の膨張展開により変形する。また、カバー部材20は、エアバッグ装置10を保持する保持部22と、連結部23と、エアバッグ装置10の収容部24と、開閉可能な蓋部材25と、エアバッグ装置10の保持手段40を有する。
カバー部材20の連結部23は、カバー部21の中間部からサイドフレーム31に向かって突出し、保持部22をカバー部21に連結する。保持部22は、カバー部21(変形部21A)から離して形成され、サイドフレーム31に沿って配置される。エアバッグ装置10は、保持手段40により保持部22に保持され、保持部22とカバー部21の間の収容部24に収容される。蓋部材25は、カバー部21(湾曲部21B)の後端部に設けられ、開いた位置(図2A参照)と閉じた位置(図2B参照)との間で変位する。
図5は、第1実施形態のカバー部材20を裏側からみた斜視図であり、角度を変えてみたカバー部材20の2つの図を示している。また、図5Aは、蓋部材25が開いたカバー部材20を示す図であり、図5Bは、蓋部材25が閉じたカバー部材20を示す図である。なお、蓋部材25については後で詳しく説明する。
カバー部材20は、図示のように、複数のリブ26と、保持部22に形成された1つの開口部27と、凹部(又は、段部)28を有する。
複数のリブ26は、連結部23とカバー部21の湾曲部21Bを繋ぐように、カバー部材20に形成されている。開口部27は、保持部22の開口が設けられた部分であり、取付用ブラケット15の段部15Aに対応する細長い矩形状に形成されている。凹部28は、保持部22のサイドフレーム31側の面において、開口部27を囲むように形成されている。また、凹部28は、開口部27よりも大きい細長い矩形状をなし、凹部28の両端部(深凹部28A)は、他の部分よりも深く形成されている。
保持手段40は、保持部22(開口部27、凹部28)に設けられて、エアバッグ装置10をカバー部材20の保持部22に保持する(図3参照)。その際、複数の取付ボルト13がカバー部材20の1つの開口部27に挿入され、開口部27から取付ボルト13が突出する状態で、エアバッグ装置10が保持手段40により保持される。保持手段40は、複数の取付ボルト13に取り付けられる複数の保持ナット41と、保持部22に装着される1つの装着部材42を有する。保持ナット41は、保持部22の開口部27から突出する取付ボルト13に装着され、保持手段40は、保持ナット41によりエアバッグ装置10をカバー部材20の保持部22に保持する。ここでは、保持ナット41は、装着部材42を介してエアバッグ装置10を保持する。
図6は、第1実施形態の装着部材42の斜視図である。図6Aは、カバー部材20側からみた装着部材42を示しており、図6Bは、図6Aの反対側からみた装着部材42を示している。
装着部材42は、金属製のプレートであり、図示のように、細長い矩形状に形成されている。また、装着部材42は、複数の取付ボルト13が挿入される複数の挿入孔42Aを有し、装着部材42の両端部(屈曲部42B)は、カバー部材20側に屈曲している。
装着部材42は、保持部22の凹部28(図5参照)に対応する形状に形成されており、凹部28に嵌め込まれる(図3参照)。その際、複数の取付ボルト13が、それぞれ装着部材42の挿入孔42Aに挿入され、装着部材42が、開口部27から突出する取付ボルト13に装着される。また、装着部材42の屈曲部42Bが、凹部28の深凹部28Aに収容されることで、装着部材42が、凹部28に正確に配置される。これにより、装着部材42が、開口部27を覆うように保持部22に配置され、エアバッグ装置10が位置する側の反対側から保持部22及び開口部27に装着される。
複数の保持ナット41は、装着部材42に接触するように、それぞれ装着部材42の挿入孔42Aから突出する取付ボルト13に装着される。保持ナット41は、装着部材42の挿入孔42Aよりも大きく形成されており、保持ナット41の取付ボルト13への締結により、装着部材42が取付ボルト13から外れるのが防止される。装着部材42は、保持ナット41により開口部27に装着されてカバー部材20の保持部22に保持される。その状態で、装着部材42が、凹部28の底面に押し付けられて凹部28に嵌まり、これにより、装着部材42が拘束されて装着位置に維持される。同時に、取付ボルト13が、保持ナット41により装着部材42に固定され、エアバッグ装置10が、保持ナット41及び装着部材42により押さえられて保持部22に保持される。
図7は、第1実施形態の保持ナット41の斜視図であり、2つの保持ナット41を示している。
保持ナット41は、図示のように、プレート状の保持部材(保持プレート)であり、雌ネジ部41Aとナット回転部41B(41C)を有する。雌ネジ部41Aが取付ボルト13に装着されて、保持ナット41が取付ボルト13に締結される。ナット回転部41B(41C)は、保持ナット41の取付ボルト13への締結時に、保持ナット41の回転を操作する回転操作部である。保持ナット41の回転方向の力(回転力)がナット回転部41B(41C)に加えられて、この回転力により、ナット回転部41B(41C)は保持ナット41を回転させる。
図7Aに示すナット回転部41Bは、保持ナット41の外縁部に形成された少なくとも1つの平面部からなる。ここでは、ナット回転部41Bは、雌ネジ部41Aの両側に形成された平行な2つの平面部からなる。保持ナット41の取付ボルト13への締結時には、回転工具(インパクトレンチ等)をナット回転部41Bにセットし、保持ナット41を回転工具により回転する。この回転力により、保持ナット41を取付ボルト13に対して回転し、保持ナット41を取付ボルト13に締結する。
これに対し、図7Bに示すナット回転部41Cは、保持ナット41に形成された少なくとも1つの凹部又は孔部からなる。ここでは、ナット回転部41Cは、雌ネジ部41Aの両側に形成された2つの孔部からなり、円盤状の保持ナット41内で、外縁部と雌ネジ部41Aの間に形成されている。保持ナット41の取付ボルト13への締結時に、回転工具の凸部をナット回転部41Cに挿入し、保持ナット41を回転工具により回転する。この回転力により、保持ナット41を取付ボルト13に対して回転し、保持ナット41を取付ボルト13に締結する。これら保持ナット41に設けたナット回転部41B(41C)により、保持ナット41が取付ボルト13に容易かつ確実に締結される。
次に、エアバッグ装置10をカバー部材20に保持する手順と、エアバッグ装置10をサイドフレーム31に取り付ける手順について説明する。
まず、インフレータ12の取付ボルト13(図3参照)を取付用ブラケット15のボルト孔15Dに挿入し、取付用ブラケット15をインフレータ12に取り付ける。その状態で、インフレータ12と取付用ブラケット15をエアバッグ11内に収容し、取付ボルト13をエアバッグ11の通過孔11Aに挿入する。その後、エアバッグ11を折り畳んで、エアバッグ装置10を組み立てる。
続いて、エアバッグ装置10の取付ボルト13をカバー部材20(保持部22)の開口部27に挿入し、取付用ブラケット15の段部15Aを、開口部27に嵌め込む。段部15Aにより、エアバッグ11の基布11Bが開口部27に押し込まれる。その状態で、取付ボルト13を装着部材42の挿入孔42Aに挿入し、装着部材42を取付ボルト13と保持部22に装着する。次に、保持ナット41を装着部材42から突出する取付ボルト13の先端側に取り付けて、エアバッグ装置10をカバー部材20の保持部22に保持する。
その際、作業孔21Cに挿入した押さえ治具(図示せず)によりエアバッグ装置10を押さえつつ、保持ナット41を取付ボルト13に締結する。保持ナット41は、装着部材42、基布11B、取付用ブラケット15、及び、取付ボルト13の基部の間に隙間が生じないように、しっかりと締める。これに伴い、開口部27の外側で、カバー部材20の保持部22(図3AのY部参照)が、装着部材42と取付用ブラケット15のフランジ部15Bの間に強く挟まれる。その結果、エアバッグ装置10が保持部22に確実に固定される。
これに対し、開口部27では、装着部材42が、取付ボルト13に締結される保持ナット41により締め付けられて、保持ナット41による締め付け力(締結力)を受ける。そのため、保持ナット41の締め付け力がカバー部材20の保持部22に作用せず、保持ナット41による保持部22の圧縮が防止される。このように、装着部材42は、保持ナット41の取付ボルト13への締結時に、保持ナット41による保持部22の締め付けを規制する規制部材50でもある。
エアバッグ装置10をサイドフレーム31に取り付けるときには(図2参照)、開口部27から突出する取付ボルト13をサイドフレーム31の取付孔31Aに挿入し、カバー部材20をサイドフレーム31に押し付ける。複数の取付孔31Aが、所定の間隔をあけてサイドフレーム31に並べて形成されており、複数の取付ボルト13が、それぞれ取付孔31Aに挿入される。その後、複数の取付ナット32を、それぞれ取付孔31Aに挿入された取付ボルト13に締結し、カバー部材20及び保持部22に保持されたエアバッグ装置10をサイドフレーム31に取り付ける。取付ボルト13と取付ナット32の締結により、エアバッグ装置10とカバー部材20がサイドフレーム31に強固に固定される。
この取付ナット32の取付ボルト13への締結時にも、開口部27で、装着部材42からなる規制部材50が、取付ナット32による締め付け力を受ける。そのため、取付ナット32による締め付け力がカバー部材20の保持部22に作用せず、取付ナット32による保持部22の圧縮が防止される。規制部材50は、取付ナット32による保持部22の締め付けを規制する。
以上説明したエアバッグ装置の取付構造1では、エアバッグ装置10をサイドフレーム31に取り付ける前に、保持手段40の保持ナット41により、エアバッグ装置10をカバー部材20に確実に保持することができる。そのため、エアバッグ装置10とカバー部材20を同時に、かつ、容易にサイドフレーム31に取り付けることができる。取り付け作業の手間と時間を削減できるため、作業効率を向上することもできる。エアバッグ装置10を予めカバー部材20に保持することで、エアバッグ装置10とカバー部材20の保管や運搬を容易に行うことができる。
また、開口部27に配置される規制部材50が、取付ボルト13に締結される保持ナット41と取付ナット32による保持部22の締め付けを規制する。即ち、カバー部材20が、保持ナット41と取付ナット32の取付ボルト13への締結時に、保持ナット41と取付ナット32により締め付けられない構造を有する。ここでは、カバー部材20の締め付けられない構造は、開口部27と規制部材50(装着部材42)により構成されている。
これにより、カバー部材20の保持部22が、他の部材(サイドフレーム31等)とともに締め付けられないため、保持部22の変形を防止することができる。そのため、保持ナット41と取付ナット32の締結作業において、保持ナット41と取付ナット32を締結したときの底付き感が得られる。また、保持ナット41と取付ナット32をしっかりと締結できたか否かを容易に把握でき、保持ナット41と取付ナット32の締結時のトルクを調整することもできる。従って、取付ボルト13への保持ナット41と取付ナット32の締結を正確に行うことができる。保持ナット41と取付ナット32により保持部22を圧縮しないため、保持部22に経年変化が生じたとしても、保持ナット41と取付ナット32による取付ボルト13の軸方向の締め付け力が低下するのを防止することもできる。
エアバッグ装置10をカバー部材20に保持するときには、複数の取付ボルト13をカバー部材20の1つの開口部27に挿入する。そのため、複数の取付ボルト13を開口部27の位置に容易に合わせて、開口部27に同時に挿入できる。これに伴い、複数の取付ボルト13を簡単に開口部27に挿入でき、作業効率を向上することができる。
装着部材42の屈曲部42Bを凹部28の深凹部28Aに収容するため、装着部材42が多少浮き上がり、或いは、ずれたとしても、屈曲部42Bの先端が深凹部28Aの側面に引っ掛かる。その結果、装着部材42が凹部28から外れるのを防止することができる。また、装着部材42が凹部28に位置決めされるとともに、凹部28内に保持される。これに伴い、カバー部材20のサイドフレーム31への取り付け時に、装着部材42が保持部22とサイドフレーム31の間に挟まれるのを防止できる。
ここで、カバー部材20のカバー部21(図2、図5参照)と蓋部材25は、ヒンジ部25Aで連結されている。ヒンジ部25Aは、蓋部材25とカバー部21の間に形成された薄い部分であり、蓋部材25は、ヒンジ部25Aを支点として開閉する。また、蓋部材25は、補強リブ25Bと、補強リブ25Bの側面に形成された爪部材25Cと、補強リブ25Bの先端部に形成された突起25Dを有する。爪部材25Cは、蓋部材25を閉じた位置でカバー部材20に係止する係止手段であり、蓋部材25に隣接するカバー部材20に引っ掛かる。蓋部材25は、爪部材25Cによりカバー部材20に係止され、閉じた状態に維持される。
蓋部材25を閉じるときには、補強リブ25Bと爪部材25Cが、蓋部材25の両側のカバー部材20に押されて変位しつつ、カバー部材20の内側に押し込まれる。その後、爪部材25Cが、元の位置に戻ってカバー部材20に係止される。蓋部材25を開くときには、補強リブ25Bを内側に押すようにして、爪部材25Cをカバー部材20から外す。
蓋部材25を開くことで、カバー部材20の作業用開口部25Eが開放される。その状態(図2A参照)で、低伸長部材33の取付部品34が、ナット35により、サイドフレーム31のボルト36に固定される。ナット35は、作業用開口部25Eに差し込まれた作業用工具(例えば、回転工具)により回転して、ボルト36に締結される。その後、蓋部材25を閉じることで、作業用開口部25Eが閉鎖され、突起25Dがサイドフレーム31に押し付けられる(図2B参照)。突起25Dが潰れてサイドフレーム31に密着することで、蓋部材25のがたつきが防止される。
カバー部材20が作業用開口部25Eに開閉可能な蓋部材25を一体に有するため、カバー部材20をシートカバー(図16参照)で覆ったときに、作業用開口部25Eの位置でシートカバーが凹むことがない。そのため、車両用シート30の外観がよくなり、蓋部材25に接するシートカバーが押されたとしても、シートカバーが損傷するのを防止できる。
なお、インフレータ12は、エアバッグ11の全部又は一部を折り畳んだ後に、エアバッグ11内に収容するようにしてもよい。取付ボルト3は、帯状部材14を使用せずに、接合(溶接等)によりインフレータ12に直接固定するようにしてもよい。また、取付ボルト13は、インフレータ12以外のエアバッグ装置10の部材に設けてもよく、例えば、エアバッグ11内の取付用ブラケット15、又は、エアバッグ11外に位置する部材に設けてもよい。エアバッグ装置10を、サイドフレーム31以外のシート部材に取り付けるようにしてもよい。
保持ナット41は、装着部材42が取付ボルト13から外れるのを防止できる形状と寸法であればよく、種々の形状(例えば、円形状、楕円形状、矩形状)に形成される。また、保持ナット41の雌ネジ部41Aは、取付ボルト13へ支障なく締結される程度の厚さに形成され、保持ナット41は、そのような雌ネジ部41Aが形成できる厚さに形成される。
次に、第1実施形態のエアバッグ装置の取付構造1と一部が異なる他の実施形態のエアバッグ装置の取付構造について説明する。以下説明する第2〜第7実施形態のエアバッグ装置の取付構造は、基本的には、第1実施形態のエアバッグ装置の取付構造1と同様に構成されて、第1実施形態のエアバッグ装置の取付構造1と同様の効果を発揮する。そのため、以下では、既に説明した事項とは異なる事項を説明し、既に説明した事項と同じ事項の説明は省略する。第2〜第7実施形態のエアバッグ装置の取付構造に関して、第1実施形態のエアバッグ装置の取付構造1と同じ構成には同じ名称と符号を付す。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態のエアバッグ装置の取付構造2を示す断面図であり、エアバッグ装置10とカバー部材20を図3に対応させて示している。
この取付構造2では、図示のように、保持ナット41が、第1実施形態(図3参照)と相違する。保持ナット41は、装着部材42の挿入孔42A及びエアバッグ11の通過孔11A内に配置される突出部41Dを有する。
突出部41Dは、保持ナット41と一体に形成された環状部であり、保持ナット41からエアバッグ装置10側に向かって突出する。装着部材42は、突出部41Dが挿入される大きさの挿入孔42Aを有し、エアバッグ11は、突出部41Dが挿入される大きさの通過孔11Aを有する。保持ナット41の取付ボルト13への締結時に、突出部41Dは、挿入孔42Aと通過孔11Aに挿入されて、保持ナット41とともに取付ボルト13に取り付けられる。その状態で、突出部41Dは、挿入孔42A及び通過孔11A内で取付ボルト13を囲み、突出部41Dの先端部は、エアバッグ11内で取付用ブラケット15に接触する。エアバッグ11の基布11Bは、突出部41Dと取付用ブラケット15の間に配置されず、突出部41Dの周囲に配置される。
図9は、第2実施形態の保持ナット41の斜視図であり、2つの保持ナット41を示している。
保持ナット41は、図示のように、第1実施形態(図7参照)と同様に、ナット回転部41B(41C)を有する。保持ナット41は、ナット回転部41B(41C)に加えられる回転力により、取付ボルト13に対して回転して、取付ボルト13に締結される。ナット回転部41B(41C)により、突出部41Dを有する保持ナット41が、取付ボルト13に容易かつ確実に締結される。
保持ナット41に突出部41Dを設けることで、保持ナット41や取付ナット32の締結時に、エアバッグ11の基布11Bが突出部41Dの周囲において圧縮されるのを防止できる。また、基布11Bが取付用ブラケット15と装着部材42の間で締め付けられるのを防止できる。その結果、基布11Bの影響を受けずに、保持ナット41と取付ナット32を取付ボルト13にしっかりと締結することができる。
締結時には、保持ナット41と取付ナット32をしっかりと締結できたか否かを容易に把握でき、保持ナット41と取付ナット32の締結時のトルクを調整することもできる。従って、取付ボルト13への保持ナット41と取付ナット32の締結を一層正確に行うことができる。また、基布11Bの厚さが変化したとしても、取付ボルト13に締結された保持ナット41と取付ナット32に影響が生じない。そのため、保持ナット41と取付ナット32による取付ボルト13の軸方向の締め付け力が低下するのを防止することもできる。これにより、ロックナット等の特殊なナットを、保持ナット41や取付ナット32として使用する必要もない。
なお、雌ネジ部41Aを突出部41Dの内周面に形成してもよい。この場合には、雌ネジ部41Aが、突出部41Dを含む保持ナット41の全体に形成されるため、保持ナット41を薄くしても、保持ナット41を取付ボルト13にしっかりと締結できる。そのため、保持ナット41を薄くすることができる。これに対し、保持ナット41の突出部41Dのみに雌ネジ部41Aを形成するようにしてもよい。
(第3実施形態)
図10は、第3実施形態のエアバッグ装置の取付構造3を示す断面図であり、エアバッグ装置10とカバー部材20を図3に対応させて示している。
この取付構造3では、図示のように、取付ボルト13が、第1実施形態(図3参照)と相違する。取付ボルト13は、段付きボルトであり、ネジ部(軸部)13Aと基部(段部)13Bを有する。
ネジ部13Aは、取付ボルト13の先端側に形成された雄ネジ部であり、装着部材42から突出する。基部13Bは、ネジ部13Aよりも太い大径部であり、取付ボルト13の根元側に形成される。エアバッグ11は、基部13Bが挿入される大きさの通過孔11Aを有し、装着部材42の挿入孔42Aは、基部13Bよりも小さく形成されている。
エアバッグ装置10のカバー部材20への保持時に、ネジ部13Aが装着部材42の挿入孔42Aに挿入されて、保持ナット41がネジ部13Aに装着される。その状態で、基部13Bは、エアバッグ11の通過孔11A内に配置され、基部13Bの端部は、装着部材42に接触する。エアバッグ11の基布11Bは、基部13Bと装着部材42の間に配置されず、基部13Bの周囲に配置される。取付ボルト13に基部13Bを設けることで、保持ナット41や取付ナット32の締結時に、基布11Bが基部13Bの周囲において圧縮されるのを防止できる。また、基布11Bが取付用ブラケット15と装着部材42の間で締め付けられるのを防止できる。従って、第2実施形態と同様の効果が得られる。
(第4実施形態)
図11は、第4実施形態のエアバッグ装置の取付構造4を示す断面図であり、エアバッグ装置10とカバー部材20を図3に対応させて示している。
この取付構造4では、図示のように、カバー部材20の開口部27と取付用ブラケット15が、第1実施形態(図3参照)と相違する。また、保持手段40は、装着部材42を有さず、保持ナット41からなる。規制部材50は、開口部27内で取付ボルト13の周囲に配置される筒状のスペーサ51からなる。取付用ブラケット15は、段部15Aを有さない。
開口部27は、1つの取付ボルト13が挿入される孔からなり、複数の開口部27が、所定の間隔をあけて保持部22に並べて形成されている。複数の取付ボルト13が、それぞれ開口部27に挿入されて、複数の保持ナット41が、それぞれ開口部27から突出する取付ボルト13に締結される。エアバッグ装置10は、保持手段40の保持ナット41により保持部22に保持される。
スペーサ51は、剛性の高い材料(例えば金属)からなり、保持部22の厚さに相当する厚さに形成されている。ここでは、スペーサ51は、保持ナット41と取付ナット32による締め付け力に対抗できる剛性を有し、保持部22の厚さに等しい厚さ(高さ)に形成されている。取付ボルト13は、開口部27に装着されたスペーサ51の貫通孔51Aに挿入され、保持ナット41は、スペーサ51から突出する取付ボルト13に装着される。その際、保持ナット41は、貫通孔51Aに挿入された取付ボルト13の先端側に取り付けられて、スペーサ51と保持部22に接触するように取付ボルト13に装着される。スペーサ51は、保持ナット41により開口部27に嵌合した状態に維持され、開口部27内で取付ボルト13を囲む。
スペーサ51は、保持ナット41とエアバッグ装置10の間に配置されて、取付ボルト13に締結される保持ナット41と取付ナット32により締め付けられる。その際、スペーサ51が、保持ナット41と取付ナット32による締め付け力を受け、スペーサ51により、締め付け力がカバー部材20の保持部22に作用するのが防止される。このスペーサ51からなる規制部材50は、開口部27に配置されて、保持ナット41と取付ナット32による保持部22の締め付けを規制する。また、カバー部材20は、開口部27内の規制部材50(スペーサ51)により構成される上記した締め付けられない構造を有する。これにより、保持部22が他の部材とともに締め付けられるのが防止される。
(第5実施形態)
図12は、第5実施形態のエアバッグ装置の取付構造5を示す断面図であり、エアバッグ装置10とカバー部材20を図3に対応させて示している。
この取付構造5では、図示のように、保持ナット41とスペーサ51が、第4実施形態(図11参照)と相違する。保持ナット41とスペーサ51は、接合、又は、一体加工等により、一体に形成されている。スペーサ51は、保持ナット41の取付ボルト13への締結時に、カバー部材20の開口部27に挿入されて、保持ナット41とともに取付ボルト13に取り付けられる。保持ナット41とスペーサ51を一体化することで、部品数を削減することができる。また、保持ナット41とスペーサ51の装着を容易に行うことができる。
なお、雌ネジ部をスペーサ51の内周面(貫通孔51A)に形成してもよい。スペーサ51の雌ネジ部は、保持ナット41の雌ネジ部41Aに連続して形成され、スペーサ51は、保持ナット41とともに取付ボルト13に締結される。スペーサ51に雌ネジ部を形成することで、保持ナット41を薄くしても、保持ナット41を取付ボルト13にしっかりと締結できる。そのため、保持ナット41を薄くすることができる。これに対し、保持ナット41に雌ネジ部41Aを形成せず、スペーサ51のみに雌ネジ部を形成するようにしてもよい。
(第6実施形態)
図13は、第6実施形態のエアバッグ装置の取付構造6を示す断面図であり、エアバッグ装置10とカバー部材20を図3に対応させて示している。
この取付構造6では、図示のように、スペーサ51が、第4実施形態(図11参照)と相違する。スペーサ51は、カバー部材20の保持部22よりも厚く形成され、エアバッグ装置10側に突出するように開口部27内に装着される。ここでは、スペーサ51は、保持部22の厚さとエアバッグ11の基布11Bの厚さの合計に相当する厚さに形成され、保持ナット41により、保持部22から突出する状態で保持される。
エアバッグ11は、スペーサ51が挿入される大きさの通過孔11Aを有し、スペーサ51は、カバー部材20の開口部27及びエアバッグ11の通過孔11A内に配置される。その状態で、スペーサ51は、開口部27及び通過孔11A内で取付ボルト13を囲み、スペーサ51の先端部は、エアバッグ11内で取付用ブラケット15に接触する。エアバッグ11の基布11Bは、スペーサ51と取付用ブラケット15の間に配置されず、スペーサ51の周囲に配置される。
スペーサ51は、保持ナット41と取付用ブラケット15の間に配置されて、取付ボルト13に締結される保持ナット41と取付ナット32による締め付け力を受ける。スペーサ51により、締め付け力がエアバッグ11の基布11Bに作用するのが防止される。また、保持ナット41や取付ナット32の締結時に、基布11Bがスペーサ51の周囲において圧縮されるのを防止できるとともに、基布11Bがスペーサ51と取付用ブラケット15の間で締め付けられるのを防止できる。その結果、第2実施形態と同様の効果が得られる。
(第7実施形態)
図14は、第7実施形態のエアバッグ装置の取付構造7を示す断面図であり、エアバッグ装置10とカバー部材20を図3に対応させて示している。
この取付構造7では、図示のように、保持ナット41とスペーサ51が、第6実施形態(図13参照)と相違する。保持ナット41とスペーサ51は、第5実施形態(図12参照)と同様に、一体に形成されている。スペーサ51は、保持ナット41の取付ボルト13への締結時に、カバー部材20の開口部27及びエアバッグ11の通過孔11A内に挿入される。保持ナット41とスペーサ51を一体化することで、第5実施形態と同様の効果が得られる。なお、第5実施形態と同様に、雌ネジ部をスペーサ51の内周面に形成してもよい。また、保持ナット41に雌ネジ部41Aを形成せず、スペーサ51のみに雌ネジ部を形成するようにしてもよい。
以上、エアバッグ装置10を車両用シート30に取り付ける例を説明したが、本発明は、車両用シート30のエアバッグ装置10以外のエアバッグ装置に適用することができる。即ち、本発明は、上記と同様に車両の構成部材に取り付けられる各種のエアバッグ装置に適用できる。その場合には、エアバッグ装置は、車両の取り付け箇所に対応したカバー部材に保持されて、車両の構成部材に取り付けられる。
1〜7・・・エアバッグ装置の取付構造、10・・・エアバッグ装置、11・・・エアバッグ、11A・・・通過孔、11B・・・基布、12・・・インフレータ、12A・・・ガス噴出部、12B・・・ガス噴出口、13・・・取付ボルト、13A・・・ネジ部、13B・・・基部、14・・・帯状部材、15・・・取付用ブラケット、15A・・・段部、15B・・・フランジ部、15C・・・壁部、15D・・・ボルト孔、20・・・カバー部材、21・・・カバー部、21A・・・変形部、21B・・・湾曲部、21C・・・作業孔、22・・・保持部、23・・・連結部、24・・・収容部、25・・・蓋部材、25A・・・ヒンジ部、25B・・・補強リブ、25C・・・爪部材、25D・・・突起、25E・・・作業用開口部、26・・・リブ、27・・・開口部、28・・・凹部、28A・・・深凹部、30・・・車両用シート、31・・・サイドフレーム、31A・・・取付孔、32・・・取付ナット、33・・・低伸長部材、34・・・取付部品、35・・・ナット、36・・・ボルト、40・・・保持手段、41・・・保持ナット、41A・・・雌ネジ部、41B・・・ナット回転部、41C・・・ナット回転部、41D・・・突出部、42・・・装着部材、42A・・・挿入孔、42B・・・屈曲部、50・・・規制部材、51・・・スペーサ、51A・・・貫通孔。

Claims (12)

  1. 折り畳まれたエアバッグ及びインフレータを有するエアバッグ装置を車両の構成部材に取り付けるエアバッグ装置の取付構造であって、
    エアバッグ装置に設けられた取付ボルトと、
    エアバッグ装置を保持する保持部、及び、保持部に形成されて取付ボルトが挿入される開口部を有するカバー部材と、
    開口部から突出する取付ボルトに締結される保持ナットを有し、保持ナットによりエアバッグ装置を保持部に保持する保持手段と、
    車両の構成部材に形成され、開口部から突出する取付ボルトが挿入される取付孔と、
    取付孔に挿入された取付ボルトに締結され、保持部に保持されたエアバッグ装置を車両の構成部材に取り付ける取付ナットと、
    開口部に配置され、取付ボルトに締結される保持ナットと取付ナットによる保持部の締め付けを規制する規制部材と、
    を備えたエアバッグ装置の取付構造。
  2. 請求項1に記載されたエアバッグ装置の取付構造において、
    複数の取付ボルトが、間隔をあけてエアバッグ装置に並べて設けられて、カバー部材の1つの開口部に挿入され、
    規制部材が、エアバッグ装置が位置する側の反対側から開口部に装着されるとともに複数の取付ボルトが挿入される複数の挿入孔を有する装着部材からなり、
    保持ナットが、装着部材の挿入孔から突出する取付ボルトに装着されたエアバッグ装置の取付構造。
  3. 請求項2に記載されたエアバッグ装置の取付構造において、
    エアバッグが、取付ボルトを通してエアバッグ内からエアバッグ外まで配置する通過孔を有し、
    保持ナットが、装着部材の挿入孔及びエアバッグの通過孔内に配置される突出部を有するエアバッグ装置の取付構造。
  4. 請求項2に記載されたエアバッグ装置の取付構造において、
    エアバッグが、取付ボルトを通してエアバッグ内からエアバッグ外まで配置する通過孔を有し、
    取付ボルトが、装着部材の挿入孔に挿入されて保持ナットが装着されるネジ部と、エアバッグの通過孔内に配置されるネジ部よりも太い基部とを有するエアバッグ装置の取付構造。
  5. 請求項1に記載されたエアバッグ装置の取付構造において、
    規制部材が、カバー部材の開口部内で取付ボルトを囲み、保持ナットと取付ナットによる締め付け力を受けるスペーサからなり、
    保持ナットが、スペーサから突出する取付ボルトに装着されたエアバッグ装置の取付構造。
  6. 請求項5に記載されたエアバッグ装置の取付構造において、
    エアバッグが、取付ボルトを通してエアバッグ内からエアバッグ外まで配置する通過孔を有し、
    スペーサが、カバー部材の開口部及びエアバッグの通過孔内に配置されて締め付け力を受けるエアバッグ装置の取付構造。
  7. 請求項5又は6に記載されたエアバッグ装置の取付構造において、
    保持ナットとスペーサが、一体に形成されたエアバッグ装置の取付構造。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載されたエアバッグ装置の取付構造において、
    取付ボルトが、インフレータに設けられたエアバッグ装置の取付構造。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載されたエアバッグ装置の取付構造において、
    保持ナットが、取付ボルトへの締結時に、保持ナットの回転方向の力が加えられて保持ナットを回転させるナット回転部を有するエアバッグ装置の取付構造。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載されたエアバッグ装置の取付構造において、
    エアバッグ装置が、取付ボルトに取り付けられた状態で、エアバッグ内に収容される取付用ブラケットを有するエアバッグ装置の取付構造。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載されたエアバッグ装置の取付構造において、
    車両の構成部材が、車両用シートの構成部材であり、
    カバー部材が、車両用シートに設けられるシート用カバー部材であるエアバッグ装置の取付構造。
  12. 請求項11に記載されたエアバッグ装置の取付構造を備えた車両用シート。
JP2012125987A 2012-06-01 2012-06-01 エアバッグ装置の取付構造及び車両用シート Pending JP2013249007A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012125987A JP2013249007A (ja) 2012-06-01 2012-06-01 エアバッグ装置の取付構造及び車両用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012125987A JP2013249007A (ja) 2012-06-01 2012-06-01 エアバッグ装置の取付構造及び車両用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013249007A true JP2013249007A (ja) 2013-12-12

Family

ID=49848115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012125987A Pending JP2013249007A (ja) 2012-06-01 2012-06-01 エアバッグ装置の取付構造及び車両用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013249007A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9475446B2 (en) 2014-05-28 2016-10-25 Toyoda Gosei Co., Ltd. Side airbag apparatus
JP2018193035A (ja) * 2017-05-22 2018-12-06 トヨタ紡織株式会社 乗物用シートの締結構造、及び乗物用シート用締結具
KR20210144907A (ko) * 2019-04-17 2021-11-30 아우토리브 디벨롭먼트 아베 사이드 에어백 장치

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08295198A (ja) * 1995-04-27 1996-11-12 Toyo Tire & Rubber Co Ltd エアバッグ装置
US5806882A (en) * 1997-11-20 1998-09-15 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Vehicle occupant protection apparatus
JP2000085509A (ja) * 1998-09-18 2000-03-28 Honda Motor Co Ltd エアバッグ装置
JP2008114631A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Toyota Motor Corp 車両用乗員保護装置
JP2009220646A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Toyota Motor Corp グラブドア付けニーエアバッグ装置
JP2010052668A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Honda Motor Co Ltd 小型車両用荷掛け構造
JP2010089596A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Toyota Motor Corp 車両用ニーエアバッグ装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08295198A (ja) * 1995-04-27 1996-11-12 Toyo Tire & Rubber Co Ltd エアバッグ装置
US5806882A (en) * 1997-11-20 1998-09-15 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Vehicle occupant protection apparatus
JP2000085509A (ja) * 1998-09-18 2000-03-28 Honda Motor Co Ltd エアバッグ装置
JP2008114631A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Toyota Motor Corp 車両用乗員保護装置
JP2009220646A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Toyota Motor Corp グラブドア付けニーエアバッグ装置
JP2010052668A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Honda Motor Co Ltd 小型車両用荷掛け構造
JP2010089596A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Toyota Motor Corp 車両用ニーエアバッグ装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9475446B2 (en) 2014-05-28 2016-10-25 Toyoda Gosei Co., Ltd. Side airbag apparatus
JP2018193035A (ja) * 2017-05-22 2018-12-06 トヨタ紡織株式会社 乗物用シートの締結構造、及び乗物用シート用締結具
KR20210144907A (ko) * 2019-04-17 2021-11-30 아우토리브 디벨롭먼트 아베 사이드 에어백 장치
KR102589512B1 (ko) 2019-04-17 2023-10-16 아우토리브 디벨롭먼트 아베 사이드 에어백 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1948483B1 (en) Flexible housing for an airbag module
JP4720449B2 (ja) 自動車のフロントピラー周辺の内装材の取付け構造
US8419048B2 (en) Airbag device
US8840136B2 (en) Mounting structures for front pillar trims
US9278662B2 (en) Airbag apparatus and method for assembling the same
JP6243152B2 (ja) サイドエアバッグ装置
WO2012176730A1 (ja) エアバッグ装置の取付構造
JP4735517B2 (ja) エアバッグ装置
JP2013006447A5 (ja)
JP2013249007A (ja) エアバッグ装置の取付構造及び車両用シート
JP4858421B2 (ja) グラブドア付けニーエアバッグ装置
WO2012063670A1 (ja) エアバッグ装置
JP5546429B2 (ja) エアバッグ装置
JP4744278B2 (ja) 非乗員保護装置
JP3748285B2 (ja) 側面衝突用エアバッグ装置
JP2012232664A (ja) エアバッグ装置
JP6150609B2 (ja) エアバッグカバーの取付構造
JP7180577B2 (ja) エアバッグ装置
JP6753381B2 (ja) エアバッグ装置
KR102512647B1 (ko) 시트 사이드 에어백 체결구조
JP5194730B2 (ja) エアバッグ装置
JP5996209B2 (ja) エアバッグ装置
JP4254679B2 (ja) エアバッグ装置
JP2011136638A (ja) 頭部保護エアバッグ装置
JP6756323B2 (ja) エアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160412

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161108