JP2013242235A - 汚染水処理ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】放射性セシウムイオンを含む汚染水から放射性セシウムイオンを除去する。
【解決手段】放射性セシウムイオンを含む汚染水から放射性セシウムイオンを除去する汚染水処理ユニット2であって、複数の粒状ゼオライト11Dを保持する保持部材を備え、保持部材は、複数の粒状ゼオライト11Dを、汚染水と接触し、かつ保持部材からの流出を阻止する状態に保持する。
【選択図】図3

Description

本発明は、汚染水処理ユニットに関する。
原子力発電所のような放射性物質を扱う原子力施設では、事故により施設から大量の放射性物質が漏洩する恐れがある。
原子力施設から放射性物質が漏洩すると、施設周辺にある建物等の工作物や土壌が放射性物質に汚染される。漏洩する放射性物質には、さまざまな放射性核種が含まれている。それら放射性核種の中で特に重視されるのは、セシウム134(134Cs)及びセシウム137(137Cs)である。
セシウム134の半減期は約2年であり、セシウム137の半減期は約30年である。そのため、これら放射性セシウムに汚染された工作物や土壌は、そのまま放置していると汚染された状態が長期間続く。したがって、長期にわたる大量被ばくの恐れから、汚染された地域の住民がその地域で生活を続けることは困難になる。そこで、放射性セシウムに汚染された地域では、生活環境を早急に回復するために、工作物や土壌の除染を行って放射性セシウムを除去することが求められる。
一般的な除染方法は、汚染された工作物や土壌を水で洗浄する方法である。ところが、この方法では、洗浄により生じる除染廃液に放射性セシウムが含まれている。そのため、除染廃液を回収し、除染廃液から放射性セシウムを除去する処理を行う必要がある。
除染廃液は、通常、砂などの微細粒子が水中に分散した懸濁液である。除染廃液に含まれる放射性セシウムは、その大部分が微細粒子に付着又は吸着している。そのため、回収した除染廃液から微細粒子を取り除くことで、除染廃液に含まれる放射性セシウムの大部分を除去することができる。
除染廃液から微細粒子を取り除く方法の1つとして、凝集沈殿法がある。この方法では、凝集剤を用いて除染廃液中の微細粒子を凝集させ、その凝集体を沈殿させる。これにより除染廃液は微細粒子と水とに分離する。そのため、除染廃液から微細粒子を容易に取り除くことができる(たとえば、非特許文献1を参照。)。
「セシウム除染水 分離剤 〜放射性物質を含む除染水の懸濁成分を高速に凝集沈殿〜」、[online]、株式会社フジテックス、[平成24年5月11日検索]、インターネット<URL:http://www.saigai-kiki.com/coagulation-settling/item-734.html>
しかしながら、放射性セシウムはわずかに水に溶解する。そのため、微細粒子を取り除いた後の水は、放射性セシウムイオンを含んでいる。したがって、除染廃液から微小粒子を取り除いた水は、汚染水として扱う必要がある。すなわち、放射性セシウムイオンを除去する処理を行う必要がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、放射性セシウムイオンを含む汚染水から放射性セシウムイオンを除去することが可能な汚染水処理ユニットを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の請求項1に係る汚染水処理ユニットは、放射性セシウムイオンを含む汚染水から放射性セシウムイオンを除去する汚染水処理ユニットであって、複数の粒状ゼオライトを保持する保持部材を備え、保持部材は、複数の粒状ゼオライトを、汚染水と接触し、かつ保持部材からの流出を阻止する状態に保持することを特徴とする。
本発明の請求項2に係る汚染水処理ユニットは、上記請求項1に係る汚染水処理ユニットにおいて、保持部材は、複数の粒状ゼオライトを充填可能な内部空間を有する容器状を成し、汚染水を内部空間に透水する第1の透水部と、粒状ゼオライト間を通過した水を保持部材の外部に透水する第2の透水部とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る汚染水処理ユニットは、上記請求項1に係る汚染水処理ユニットにおいて、保持部材は、繊維状物質で形成された透水性を有する部材であり、繊維状物質の隙間に粒状ゼオライトを定着させて保持することを特徴とする。
本発明に係る汚染水処理ユニットは、複数の粒状ゼオライトを、汚染水と接触し、かつ保持部材からの流出を阻止する状態に保持している。ゼオライトは、ナトリウムイオンなどの陽イオンを結晶構造中に取り込むことで、電気的に中性の状態を保っている。また、ゼオライトには陽イオン交換能があり、セシウムイオンはゼオライトにおける陽イオン交換の優先順位が高い。そのため、放射性セシウムイオンを含む汚染水がゼオライトに接すると、その界面において、汚染水中の放射性セシウムイオンと、ゼオライトに取り込まれている陽イオンとのイオン交換が起こる。すなわち、汚染水中の放射性セシウムイオンは、イオン交換によりゼオライトに吸着する。その結果、汚染水に含まれる放射性セシウムイオンの量が低減する。したがって、本発明に係る汚染水処理ユニットは、汚染水から放射性セシウムイオンを除去することができる。
図1は、本発明に係る汚染水処理ユニットを適用した除染廃液処理システムの概略構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態1である汚染水処理ユニットの概略構成を示す分解斜視図である。 図3は、実施の形態1の汚染水処理ユニットの内部構成を示す断面図である。 図4は、本発明の実施の形態2である汚染水処理ユニットの内部構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る汚染水処理ユニットの実施の形態を詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
(除染廃液処理システムの構成例)
図1は、本発明に係る汚染水処理ユニットを適用した除染廃液処理システムの概略構成を示す図である。
本発明に係る汚染水処理ユニットは、水洗浄による除染で生じた除染廃液から放射性物質を除去する除染廃液処理システムに適用される。この除染廃液処理システムは、図1に示すように、凝集沈殿処理タンク1と、汚染水処理ユニット2と、貯水タンク3と、4本のパイプ41、42、43、44とを備える。除染で生じる除染廃液は、図示しない回収手段により回収し、パイプ41を通して凝集沈殿処理タンク1に貯める。
凝集沈殿処理タンク1は、回収した除染廃液を微細粒子5と汚染水61とに分離する容器である。回収した除染廃液は、通常、砂などの微細粒子5が汚染水61中に分散した懸濁液である。そのため、回収した除染廃液は、凝集剤を用いて微細粒子5を凝集させ、その凝集体を沈殿させる。除染廃液に含まれる放射性物質は、その大部分が微細粒子5に付着又は吸着している。そのため、回収した除染廃液から微細粒子5を取り除くことで、除染廃液に含まれる放射性物質の大部分を除去することができる。
汚染水61は、微細粒子5を取り除く前の除染廃液に比べれば、放射性物質の量が非常に少なくなっている。しかしながら、この汚染水61には、水中にイオン状態で存在している放射性物質が残っている。汚染水61に残っている放射性物質の1つとして、放射性セシウムイオンがある。本発明に係る汚染水処理ユニット2は、汚染水61から放射性セシウムイオンを除去するものである。汚染水61は、パイプ42を通して汚染水処理ユニット2に送られる。汚染水処理ユニット2の構成及び作用は後述する。
汚染水処理ユニット2を通過した処理水62は、パイプ43を通して貯水タンク3に貯める。貯水タンク3に貯まった処理水62は、放射能濃度を測定して問題が無いことを確認した後、パイプ44を通して下水道や川などに放流する。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態1である汚染水処理ユニットの概略構成を示す分解斜視図である。図3は、実施の形態1の汚染水処理ユニットの内部構成を示す断面図である。
本実施の形態の汚染水処理ユニット2は、図2及び図3に示すように、ケース部10と、フィルタ部11と、一対の押さえ金物12A、12Bとを備える。
ケース部10は、フィルタ部11を収容するケースであり、円筒状のフィルタ収容部10Aの両端にフランジ10B、10Cが形成されている。このケース部10は、塩化ビニル樹脂を成形したものである。フィルタ収容部10Aは、その内径をパイプ42、43の内径と一致させている。ケース部10のフランジ10Bは、その寸法をパイプ42の端に形成されたフランジ42Aと一致させている。同様に、ケース部10のフランジ10Cは、その寸法をパイプ43の端に形成されたフランジ43Aと一致させている。ケース部10とパイプ42とは、フランジ10B及びフランジ42Aのそれぞれに形成された貫通孔を介してボルトとナットとで締結する。同様に、ケース部10とパイプ43とは、フランジ10C及びフランジ43Aのそれぞれに形成された貫通孔を介してボルトとナットとで締結する。
フィルタ部11は、環状部材11A、第1の透水部材11B、第2の透水部材11C、顆粒状ゼオライト11D、及び不織布フィルタ11Eを備える。
環状部材11A、第1の透水部材(第1の透水部)11B、及び第2の透水部材(第2の透水部)11Cは、顆粒状ゼオライト11Dを充填する容器を構成する部材である。
環状部材11Aは、ロックウールなどの繊維状物質を環状に成形したものであり、不透水性を持たせるための撥水処理が施されている。第1の透水部材11B及び第2の透水部材11Cは、ロックウールなどの繊維状物質を円板状に成形した部材であり、透水性を有する。第1の透水部材11B及び第2の透水部材11Cで環状部材11Aの開口端を塞ぐことにより、顆粒状ゼオライト11Dを充填可能な内部空間を有する容器となる。環状部材11A、第1の透水層11B、及び第2の透水層11Cは、いずれもフィルタ収容部10Aに嵌合可能な寸法に成形する。
また、環状部材11A、第1の透水部材11B、及び第2の透水部材11Cは、いずれも顆粒状ゼオライト11Dの流出を阻止することが可能な密度になるよう成形する。顆粒状ゼオライト11Dは、粉末状のゼオライトに微量のモンモリロナイトを添加し、粒径が数mm程度になるよう成形したものである。したがって、環状部材11A、第1の透水部材11B、及び第2の透水部材11Cは、透水性を有し、かつ粒径が数mm程度以上の粒状固体は透過しないように成形する。なお、環状部材11Aについては、成形時又は成形後に上記のように撥水処理を施す。これにより、環状部材11A、第1の透水部材11B、及び第2の透水部材11Cで構成される容器は、顆粒状ゼオライト11Dを、汚染水61と接触し、かつ容器からの流出を阻止する状態に保持する保持部材として機能する。さらに、第1の透水部材11B及び第2の透水部材11Cは、汚染水61中に存在する微小粒子などの異物を除去するフィルターとしても機能する。
不織布フィルタ11Eは、第1の透水部材11B及び第2の透水部材11Cで除去しきれなかった微細粒子を除去するためのフィルタである。
押さえ金物12A、12Bは、ケース部10のフィルタ収容部10Aに収容したフィルタ部11の位置を固定するものである。この押さえ金物12A、12Bは、金属板に複数の孔を形成したパンチングメタルである。押さえ金物12A、12Bの直径は、いずれもフィルタ収容部10Aの内径よりもわずかに大きくしておく。すなわち、押さえ金物12A、12Bをフィルタ収容部10Aに圧入することで、フィルタ収容部10A内におけるフィルタ部11の位置を固定する。
パイプ42を通り汚染水処理ユニット2に流入した汚染水61は、押さえ金物12A、第1の透水部材11Bを通過した後、顆粒状ゼオライト11Dの層を通過する。ゼオライトはアルミノケイ酸塩の一種であり、結晶構造中にナトリウムイオンなどの陽イオンを取り込んでいる。また、ゼオライトには陽イオン交換能があり、特にセシウムイオンのイオン交換能優先順位が高い。そのため、汚染水61が顆粒状ゼオライト11Dの層を通過する際に、汚染水61に含まれる放射性セシウムイオンが顆粒状ゼオライト11Dに吸着する。したがって、汚染水処理ユニット2を通過してパイプ43に流出する処理水62は、汚染水61よりも放射性セシウムイオンの量が少なくなる。
本願発明者は、セシウム133(133Cs)の陽イオンを含む水に対するセシウムイオンの除去率から、本実施の形態の汚染水処理ユニット2における放射性セシウムイオンの除去能力を見積もった。その結果、放射能濃度が3000Bq/kg相当の汚染水61は、本実施の形態の汚染水処理ユニット2を通過することで、放射能濃度が約200Bq/kgに低下することが確認された。なお、汚染水処理ユニット2は、フィルタ部11を直径10cm及び厚さ5cmの円柱状にし、約30gの顆粒状ゼオライト11Dを充填したものを用いた。
このように、本実施の形態の汚染水処理ユニット2は、顆粒状ゼオライト11Dを充填したフィルタ部11を備えることにより、汚染水61から放射性セシウムイオンを容易に除去することができる。
また、汚染水処理ユニット2で処理する汚染水61は、凝集沈殿処理タンク1において除染廃液から微細粒子5を取り除いた水である。前述のように、除染廃液に含まれる放射性セシウムは、その大部分が微細粒子5に付着又は吸着している。そのため、汚染水61の放射能濃度は、除染廃液の放射能濃度の約1/200になる。したがって、凝集沈殿法と汚染水処理ユニット2とを併用することで、貯水タンク3に回収される処理水62の放射能濃度を、除染廃液の放射能濃度の約1/3000にすることができる。
さらに、汚染水処理ユニット2を取り付けるパイプ42、43は、通常、JIS規格に基づいて形成されている。すなわち、パイプ42、43は、管の内径やフランジ42A、43Aの寸法などが規格化されている。そのため、ケース部10におけるフィルタ収容部10Aの内径やフランジ10B、10Cの寸法などをパイプ42、43の規格に合わせることにより、一般的な水処理設備に汚染水処理ユニット2を容易に取り付けることができる。
なお、本実施の形態では、第1の透水部材11Bと第2の透水部材11Cとの間に環状部材11Aを配置し、これらで構成される容器に顆粒状ゼオライト11Dを充填している。しかしながら、汚染水処理ユニット2は、このような構成に限らず、環状部材11Aを用いない構成であってもよい。すなわち、第1の透水部材11B及び第2の透水部材11Cをケース部10に所定の間隔で配置し、その間に顆粒状ゼオライト11Dを充填した構成でもよい。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2である汚染水処理ユニットの内部構成を示す断面図である。
本実施の形態の汚染水処理ユニット2は、図4に示すように、ケース部10と、フィルタ部11と、一対の押さえ金物12A、12Bとを備える。このうちケース部10及び押さえ金物12A、12Bは、実施の形態1で挙げたものと同じ構成である。そのため、ケース部10及び押さえ金物12A、12Bの説明は省略する。
フィルタ部11は、図4に示すように、第1の透水部材11Bと、第2の透水部材11Cと、ゼオライト含有部材11Fと、不織布フィルタ11Eとを備える。このうち第1の透水部材11B、第2の透水部材11C、及び不織布フィルタ11Eは、実施の形態1で挙げたものと同じ構成である。そのため、第1の透水部材11B、第2の透水部材11C、及び不織布フィルタ11Eの説明は省略する。
ゼオライト含有部材11Fは、ロックウールなどの繊維状物質を円板状に成形した基材に、粒状ゼオライトを定着させたものである。ゼオライト含有部材11Fの基材は、第1の透水部材11B及び第2の透水部材11Cと同様の透水性を持たせる。なお、粒状ゼオライトは、粉末状のゼオライトに微量のモンモリロナイトを添加し、繊維状物質の隙間に定着させている。これにより、ゼオライト含有部材11Fの基材は、粒状ゼオライトを、汚染水61と接触し、かつ基材からの流出を阻止する状態に保持する保持部材として機能する。
本実施の形態の汚染水処理ユニット2を図1に示した汚染水処理システムに適用した場合、実施の形態1と同様の効果が期待できる。パイプ42を通り汚染水処理ユニット2に流入した汚染水61は、押さえ金物12A、第1の透水部材11Bを通過した後、ゼオライト含有部材11Fを通過する。このとき、汚染水61に含まれる放射性セシウムイオンは、イオン交換によりゼオライトに吸着する。したがって、汚染水処理ユニット2を通過してパイプ43に流出する処理水62は、汚染水61よりも放射性セシウムイオンの量が少なくなる。
本願発明者は、セシウム133(133Cs)の陽イオンを含む水に対するセシウムイオンの除去率から、本実施の形態の汚染水処理ユニット2における放射性セシウムイオンの除去能力を見積もった。その結果、放射能濃度が3000Bq/kg相当の汚染水61は、本実施の形態の汚染水処理ユニット2を通過することで、放射能濃度が約40Bq/kgに低下することが確認された。なお、汚染水処理ユニット2は、フィルタ部11を直径10cm及び厚さ5cmの円柱状にし、約30gの粒状ゼオライトを基材に定着させたゼオライト含有部材11Fを用いた。
このように、本実施の形態の汚染水処理ユニット2は、繊維状物質を成形した基材に粒状ゼオライトを定着させたゼオライト含有部材11Fを備えることにより、汚染水61から放射性セシウムイオンを除去することができる。
また、汚染水処理ユニット2で処理する汚染水61は、凝集沈殿処理タンク1において除染廃液から微細粒子5を取り除いた水である。前述のように、汚染水61の放射能濃度は、除染廃液の放射能濃度の約1/200である。したがって、凝集沈殿法と本実施の形態の汚染水処理ユニット2とを併用することで、貯水タンク3に回収される処理水62の放射能濃度を、除染廃液の放射能濃度の約1/14000にすることができる。
さらに、汚染水処理ユニット2を取り付けるパイプ42、43は、通常、JIS規格に基づいて形成されている。すなわち、パイプ42、43は、管の内径やフランジ42A、43Aの寸法などが規格化されている。そのため、ケース部10におけるフィルタ収容部10Aの内径やフランジ10B、10Cの寸法などをパイプ42、43の規格に合わせることにより、一般的な水処理設備に汚染水処理ユニット2を容易に取り付けることができる。
なお、図4に示したフィルタ部11は、ゼオライト含有部材11Fの上流側及び下流側に、第1の透水部材11B及び第2の透水部材11Cをそれぞれ配置している。しかしながら、フィルタ部11は、このような構成に限らず、第1の透水部材11B及び第2の透水部材11Cにも粒状ゼオライトを定着させてもよい。
以上、本発明に係る汚染水処理ユニット2を、上記実施の形態に基づき具体的に説明した。しかしながら、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
たとえば、本発明に係る汚染水処理ユニット2は、図1に示したような除染廃液処理システムに限らず、放射性セシウムイオンの除去が求められるさまざまな処理システムに適用できる。そのため、フィルタ部11を収容するケース部10の構成は、適用する処理システムにあわせて適宜変更可能である。
1 凝集沈殿処理タンク
2 汚染水処理ユニット
3 貯水タンク
41,42,43,44 パイプ
42A,43A フランジ
5 微細粒子
61 汚染水
62 処理水
10 ケース部
10A フィルタ収容部
10B,10C フランジ
11 フィルタ部
11A 環状部材
11B 第1の透水部材
11C 第2の透水部材
11D 顆粒状ゼオライト
11E 不織布フィルタ
11F ゼオライト含有部材
12A,12B 押さえ金物

Claims (3)

  1. 放射性セシウムイオンを含む汚染水から前記放射性セシウムイオンを除去する汚染水処理ユニットであって、
    複数の粒状ゼオライトを保持する保持部材を備え、
    前記保持部材は、前記複数の粒状ゼオライトを、前記汚染水と接触し、かつ前記保持部材からの流出を阻止する状態に保持することを特徴とする汚染水処理ユニット。
  2. 前記保持部材は、前記複数の粒状ゼオライトを充填可能な内部空間を有する容器状を成し、
    前記汚染水を前記内部空間に透水する第1の透水部と、粒状ゼオライト間を通過した水を前記保持部材の外部に透水する第2の透水部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の汚染水処理ユニット。
  3. 前記保持部材は、繊維状物質で形成された透水性を有する部材であり、
    繊維状物質の隙間に粒状ゼオライトを定着させて保持することを特徴とする請求項1に記載の汚染水処理ユニット。
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