JP2013210209A - 放射性物質の除去装置 - Google Patents

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Yoko Umeda
陽子 梅田
Hideko Honjo
秀子 本條
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Abstract

【課題】放射性物質で汚染された水から汚染源である放射性物質を取り除く装置であって、カラム方式の吸着塔に比べて高い流速で処理することができ、かつ放射性物質が漏洩する危険を回避できる放射性物質除去装置を提供する。
【解決手段】放射性物質で汚染された水から放射性物質を除去する装置であって、吸着剤を充填するための内筒ならびに外筒からなる二重筒構造の容器が、外容器の中に収納されており、放射性物質で汚染された水は、吸着剤を充填した内筒から外筒を通り、外容器を経由して、内筒に循環することにより、放射性物質が除去される。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射性物質を含む水から放射性物質を吸着除去する装置に関し、詳細には、放射性物質を含む水を、カラム方式の吸着塔に比べて高い流速で処理することができ、かつ放射性物質を含む水の漏洩を防ぐことができる放射性物質除去装置に関する。
東日本大震災にともない発生した放射性物質の飛散は、発電所内に止まらず周辺の幅広い地域に及び、基準値を越える放射線が検出される状況が続いており、これら地域では放射性物質の除染が深刻な問題となっている。
震災時に発電所内で冷却等に使用され高濃度の放射性物質で汚染された水は、放射性物質を除去しなければ環境中に戻すことができない。また、飛散した放射性物質で汚染された道路や施設、土壌などの洗浄に使用した水についても、基準を上回る濃度の放射性物質を含む場合には、放射性物質を除去することが求められる。
吸着剤を充填したカラム方式の吸着塔により、放射性物質で汚染された水の処理が試みられているが、カラム方式の吸着塔の場合には目詰まりによって差圧が高くなり処理速度が上げられない、あるいは差圧が大きくなった場合に装置の破損による放射性物質の漏洩の懸念があるなどの課題がある。
本発明は、放射性物質で汚染された水から汚染源である放射性物質を取り除く装置であって、カラム方式の吸着塔に比べて高い流速で処理することができ、かつ放射性物質が漏洩する危険を回避できる放射性物質除去装置を提供することを課題とする。
本発明者らは鋭意検討し、内筒と外筒からなる二重筒構造の容器が外容器中に収納され、内筒および外筒には吸着剤が充填されており、放射性物質で汚染された水は、内筒から外筒を通り、外容器を経由して、内筒に循環する構造の装置により、前記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、
放射性物質で汚染された水から放射性物質を除去する装置であって、
吸着剤を充填するための内筒ならびに外筒からなる二重筒構造の容器が、外容器中に収納されており、
内筒は、外筒の底部に設けられた架台上に載置され、天面は注水用配管を備えた蓋により密閉され、底面には複数の孔からなる内筒排水口が設けられた構造となっており、
外筒は、外容器の底部に設けられた架台上に載置され、天面は、前記注水用配管を通せる径を有し且つ注水用配管との隙間部分が密閉できる管を備えた蓋により密閉され、側面の上部複数箇所に外筒排水口が設けられた構造となっており、
外容器は、天面は、前記注水用配管を通せる径を有する管を備えた蓋により覆われ、底面付近の側面に外容器排水口が設置された構造となっており、
前記外容器排水口が循環ポンプを介して前記注水用配管と接続されている、
ことを特徴とする放射性物質の除去装置を提供する。
本発明の放射性物質の除去装置は、内筒および外筒の内径を大きくしており、かつ外筒からの流出口を複数設けることで複数の水道(みずみち)を形成できるので、吸着剤の目詰まり、すなわち差圧の上昇を防止することができる。そのため、放射性物質で汚染された水の通液速度を大きくすることが可能となる。さらに、外容器中に収納されるようになっているので、目詰まりが発生した場合でも、外筒からオーバーフローした汚染水は、外容器の底部から排出することができるので、例えば、放射性物質を含んだ圧力水が漏洩するといった状況の発生を防ぐことが可能となる。
本発明の放射性物質の除去装置の主要部を示す概略断面図である。 本発明の放射性物質の除去装置の全体を示す概略図である。
図1および図2を参照しながら、本発明の放射性物質の除去装置について、より詳細に説明する。
図1に示すように、外筒2の底面には架台12aが設置されており、内筒1は、架台12aの中に嵌め込まれる形で載置される。そして、外容器3の底面にも架台12bが設置されており、外筒2が、架台12bの中に嵌め込まれる形で載置されるようになっている。
内筒1は蓋10aにより密閉され、注水用配管4が蓋10aを貫通する形で接合され、注水用配管4の先端部は内筒1の上部空間に導入されている。内筒排水口5を構成する複数の孔は、内筒1の底部に多孔板やメッシュあるいはフィルターを設置することで形成され、吸着剤はこれらの多孔板やメッシュあるいはフィルターの上に充填する。
外筒2も蓋10bにより密閉されるが、外筒2の蓋10bには管11aが設置されており、注水用配管4は、管11aの中を通り抜けることで外筒の蓋10bを貫通する構造となっている。そして、管11aと注水用配管4の間に生じる空隙部は、パッキンやワッシャなどで閉じることにより、外筒2は蓋10bにより密閉されることになる。外筒2の側面の上部の複数箇所には外筒排水口6が設けられており、吸着剤は外筒排水口6を越えないように充填する。
また、注水用配管4は外容器3の蓋10cも貫通しており、外筒2の蓋10bの場合と同様、外容器3の蓋10cには、注水用配管4を通せる径を有する管11bが設けられているが、外容器3の蓋10cの場合には、管11bと注水用配管4の間に生じる空隙部は閉じずに、圧抜きを兼ねる構造となっている。そして、外容器3の底部付近の側壁には外容器排水口7が設けられており、前記外筒排水口6からの流出液を排出できるようになっている。
内筒および外筒に充填する吸着剤としては、ゼオライト、活性炭などが挙げられ、内筒に充填する吸着剤と外筒に充填する吸着剤は同じものであっても、異なるものであってもよい。
次に、図2を参照しながら、本発明の放射性物質の除去装置により、放射性物質で汚染された水の処理方法について説明する。なお、図2中の矢印は内筒1、外筒2および外容器3での汚染水の流れを模式的に表すものである。
本発明の放射性物質の除去装置では、放射性物質で汚染された水(以下、汚染水と称する。)を装置内を循環させて複数回吸着剤で処理する循環処理を行うこともできるし、あるいは汚染水を一度だけ吸着剤で処理するワンパス処理を行うこともできる。
循環処理は次のようにして行うことができる。すなわち、切替え弁22aにより注水用配管4と汚染水導入ポンプ21を接続し、汚染水貯留槽30に貯留された汚染水を、汚染水導入ポンプ21を用いて、内筒1に導入する。内筒1に導入した汚染水は、内筒1に充填された吸着剤13aの中を流下した後、内筒排水口5から外筒2へ流出する。外筒2へ流出した汚染水は、外筒2に充填された吸着剤13bの中を上昇した後、外筒排水口6より外容器3に溢流する。そして、吸着剤中を通過した汚染水が所定量となるまで、外容器3に溜めた後、汚染水導入ポンプ21を停止し、切替え弁22aを切替えて注水用配管4を循環ポンプ20に接続し、循環ポンプ20を作動して、外容器中に溜まった前記汚染水を外容器排水口7より抜き出し、注水用配管4を介して内筒1に導入して循環させる。
なお、図示していないが、外容器3に別途注水用の管を設けて汚染水導入ポンプ21と接続することで、汚染水を外容器3に導入することもできる。この場合には、汚染水を直接外容器3に導入し、所定量の汚染水を外容器3に貯留した後、循環ポンプ20を作動して外容器排水口7より抜き出し、注水用配管4を介して汚染水を内筒1に導入し循環する。
循環処理が終了後、切替え弁22bを切替えて循環ポンプ20を処理水貯留槽31に接続することで、循環ポンプ20により、処理水を処理水貯留槽31に送り出すことができる。
また、ワンパス処理は次のようにして行うことができる。切替え弁22aにより注水用配管4と汚染水導入ポンプ21を接続し、汚染水貯留槽30に貯留された汚染水を、汚染水導入ポンプ21により、注水用配管4を介して内筒1に導入する。内筒1に導入された汚染水は、内筒1に充填された吸着剤13a中を流下して吸着処理された後、内筒排水口5から外筒2へ流出し、外筒2に充填された吸着剤13b中を上昇してさらに吸着処理され外筒排水口6より外容器3に溢流する。そして、切替え弁22bにより循環ポンプ20を処理水貯留槽31と接続しておき、外容器3に溢流した処理水を、循環ポンプ20により外容器排水口7より抜き出し、処理水貯留槽31に送出することで処理をワンパスで行うことができる。
(試験例1)
図1ならびに図2に示す装置で、内筒1の内径が22cm、高さが40cm、外筒2の内径が30cm、高さが45cm、外容器3の内径が50cm、高さが60cmの装置を用い、内筒1に、大きさが2〜5mm×3〜7mmで厚みが1〜1.5mmのヤシガラ活性炭((株)ユー・イー・エス製KD−GA−X)を700g充填した。そして外筒2に粒径が2〜5mmのゼオライトを500g充填した後、ゼオライトが流出するのを防止するために、ゼオライト層の上にフィルター材を配置した。
また、塩化セシウム(セシウムとして約1.8ppm)、ヨウ素(約6ppm)ならびに塩化ストロンチウム(ストロンチウムとして約19ppm)を含有する水溶液を調整し、放射性物質による模擬汚染水とした。
模擬汚染水20Lを、外容器3中に導入した後、循環ポンプ20を作動して、圧力0.1MPaで、模擬汚染水を内筒1に導入し、模擬汚染水を装置内に循環させる循環試験を実施した。模擬汚染水の通水速度は、ほぼ1L/分であり、この通水速度は試験中ほぼ一定に保つことができ、またその間圧力の変化もなかった。
外容器3中の処理液を適宜サンプリングし、セシウム、ヨウ素ならびにストロンチウムの濃度を測定するとともに、測定した濃度の値から除去率を算出した。経時によるセシウム、ヨウ素およびストロンチウムの濃度と除去率を表1に示す。
Figure 2013210209
(比較試験例1)
内径5cm、高さ50cmのカラム3筒からなるカラム吸着塔を用いて吸着試験を実施した。1本目ならびに2本目のカラムに試験例1と同じヤシガラ活性炭を350gずつ充填し、3本目のカラムには試験例1と同じゼオライトを500g充填し、これらのカラムを順に直列に接続した。また、試験例1と同様にして、塩化セシウム(セシウムとして1.88ppm)、ヨウ素(5.72ppm)ならびに塩化ストロンチウム(ストロンチウムとして21.1ppm)を含有する水溶液を調整し、放射性物質による模擬汚染水とした。
ポンプを用いて、模擬汚染水の導入を開始した。通水速度が0.2L/分の時点で、差圧が0.9MPaとなり、さらに通水速度を上げようとすると配管接続部の液漏れなどが生じたため、0.2L/分以上の通水速度にすることはできなかった。
1 内筒
2 外筒
3 外容器
4 注水用配管
5 内筒排水口
6 外筒排水口
7 外容器排水口
10a、10b、10c 蓋
11a、11b 管
12a、12b 架台
13a、13b 吸着剤
20 循環ポンプ
21 汚染水導入ポンプ
22a、22b 切替え弁
30 汚染水貯留槽
31 処理水貯留槽

Claims (1)

  1. 放射性物質で汚染された水から放射性物質を除去する装置であって、
    吸着剤を充填するための内筒ならびに外筒からなる二重筒構造の容器が、外容器の中に収納されており、
    内筒は、外筒の底部に設けられた架台上に載置され、天面は注水用配管を備えた蓋により密閉され、底面には複数の孔からなる内筒排水口が設けられた構造となっており、
    外筒は、外容器の底部に設けられた架台上に載置され、天面は、前記注水用配管を通せる径を有し且つ注水用配管との隙間部分が密閉できる管を備えた蓋により密閉され、側面の上部複数箇所に外筒排水口が設けられた構造となっており、
    外容器は、天面は、前記注水用配管を通せる径を有する管を備えた蓋により覆われ、底面付近の側面に外容器排水口が設置された構造となっており、
    前記外容器排水口が循環ポンプを介して前記注水用配管と接続されている、
    ことを特徴とする放射性物質の除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013242235A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Shimizu Corp 汚染水処理ユニット

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