JP2013222052A - 静電荷現像用トナー - Google Patents

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Abstract

【課題】低温定着性に優れ、保存性・耐久性の改善が図られ、及び高い発色性を有するトナーが得られ、流動性・現像性が向上し、高濃度で精細な高画質画像を達成する静電荷現像用トナーを提供することを課題とする。
【解決手段】少なくとも結着樹脂、着色剤、帯電制御剤およびワックスを含むトナー組成物を溶融混練後、粉砕、分級して製造されるトナーであり、前記結着樹脂は、非晶性ポリエステル樹脂と結晶性ポリエステル樹脂よりなり、該結晶性ポリエステル樹脂は、融点が85〜120℃の範囲にあり、結着樹脂100重量部に対して5〜30重量%含有してなり、前記着色剤がDBP吸収量80cm3/100g以下のカーボンブラックであり、前記帯電制御剤がアゾ系鉄錯体化合物であり、前記トナーは、体積中位粒径(D50)が5.5〜7.5μmであり、5μm以下の粒径を有するトナー母粒子の含有率が15〜55個数%であることを特徴とする静電荷現像用トナーにより、上記の課題を解決する。
【選択図】なし

Description

本発明は、静電荷現像用トナーに関する。
近年、電子写真法による画像形成技術においては、カラー化、高画質化、高速化が要望されている。それに伴いトナーのカラー化、小粒径化および低温定着性の確保などの技術開発が進められている。
トナーの低温定着性の改善を図るため結晶性ポリエステル樹脂を使用することが有用であり、最近、多くの提案がなされている。
低温定着性の改善するために、従来の非晶性ポリエステル樹脂に結晶性ポリエステル樹脂を含有させたトナーが、特開2001−222138号公報(特許文献1)に開示されている。低温定着性を確保しつつ同時にトナーの保存安定性や環境安定性を改善するために、ゲル成分を含む非晶性ポリエステル樹脂と結晶性ポリエステル樹脂の軟化点及び融点を規定したトナーが、特開2003−57875号公報(特許文献2)に開示されている。
また、低温定着性を確保しつつ同時にトナーの保存性や耐久性を改善するために、低分子量成分の少ない高分子量型の結晶性ポリエステル樹脂を含むトナーが、特開2004−61875号公報(特許文献3)に開示されている。同様にトナーの保存性や耐久性を改善するために、特開2010−138225公報(特許文献4)では、3価以上の多価カルボン酸成分を含む原料を縮重合させて、クロロホルム不溶分を含む結晶性ポリエステル樹脂を製造し、その結晶性ポリエステル樹脂を含むトナーが提案されている。
結晶性ポリエステル樹脂を含むトナーは、結晶性ポリエステル樹脂のシャープメルト特性を生かすことができるため低温定着性に優位である。
しかしながら、結晶性ポリエステル樹脂を含むトナーは保存安定性や耐久性が低下するという問題がある。理由としては、溶融混練によって結晶性ポリエステル樹脂の結晶構造が崩れることに原因があると考えられており、結晶構造が崩れた樹脂部分は極端にTgが低くなり、樹脂が軟質化し耐久性の低いものとなる。このようなトナー粒子は保存性や耐久性が低くなるだけでなく、外添剤が外れやすく凝集性の高く流動性の低いトナーとなる問題がある。現状では、結晶性ポリエステル樹脂を含有させて低温定着性の改善を図るトナーにおいて、トナーの保存性や耐久性および流動性が十分に改善できているとはいえない。
また、溶融混錬時に結晶性が崩れ軟質化した樹脂部分は、着色顔料を取り込んでしまう傾向がある。そのため、着色顔料の凝集が生じ電荷が局在してしまい発色性の低下を招くという問題がある。特に、低温低湿環境下で顕著に発色性の低下が認められる。
着色顔料の発色性を高めるためには着色顔料を微分散させ、且つ良好な帯電特性を与える必要がある。着色顔料とトナーの帯電特性を良好にし、発色性を上げるため着色顔料と帯電制御剤と結着樹脂の組み合わせが種種検討されている。特に帯電制御剤と着色剤の組合せは重要であり、組み合わせによっては発色性が阻害されたりする場合もある。
特開平10−186713号公報(特許文献5)にはスチレンモノマーを使用する重合トナーにおいてカーボンブラックとアゾ系金属化合物の組み合わせでカーボンブラックの分散性・発色性が高められることが報告されている。特開2001−66825号公報(特許文献6)には結着樹脂をポリエステル樹脂とするトナーにおいて、サリチル酸誘導体の金属化合物と分子式を規定したイエローアゾ顔料の組合せが良好な定着性、色再現性を示すことが報告されている。特開2002−182433号公報(特許文献7)には結着樹脂をポリエステル樹脂とするトナーにおいて、ベンジル酸誘導体のアルミニウム化合物と分子式を規定したマゼンタアゾ顔料の組合せが良好な発色性、色再現性を示すことが報告されている。特開2009−251278号公報(特許文献8)にはサリチル酸誘導体の金属化合物とC.I.ピグメントレッド122とC.I.ピグメントレッド81の組み合わせで色再現性や着色力の改善が図れることが報告されている。
しかしながら、最近の結晶性ポリエステル樹脂を含有する結着樹脂において、着色顔料の凝集が生じ発色性が低下するという問題に対して、十分な検討が為されているとはいえない。
特開2010−122370号公報(特許文献9)には、非晶性ポリエステル樹脂、結晶性ポリエステル樹脂および離型剤を含む静電荷現像用トナーにおいて、離型剤の含有量、トナーの表面離型剤存在比率およびトナーの熱特性(吸熱ピーク)を規定することにより、トナー粉体流動性、低温定着性および定着時の耐オフセット性を向上できることが開示されている。
また、特開2005−3088901号公報(特許文献10)には、バインダー樹脂(結着樹脂)、顔料(着色剤)および無機微粒子を含有するトナーにおいて、無機微粒子の平均粒子径および含有量を規定することにより、光沢を制御でき、良好な発色性、優れた低温定着性および耐ホットオフセット性を得られることが開示されている。
特開2001−222138公報 特開2003−57875公報 特開2004−61875号公報 特開2010−138225公報 特開平10−186713号公報 特開2001−66825公報 特開2002−182433公報 特開2009−251278公報 特開2010−122370号公報 特開2005−3088901号公報
結晶性ポリエステルを含む粉砕トナーには、溶融混錬時に結晶性ポリエステルの結晶性が崩れ、極端にTgが低くなって樹脂としての強度が低下してしまう樹脂部分が生じる。この軟質化した樹脂部分は着色顔料を取り込んでしまう傾向があり、その樹脂部分に着色顔料の凝集が生じ電荷が局在化してしまい発色性が低下するという問題がある。特に、低温低湿環境下で顕著に発色性の低下が認められる。
また、粉砕時に結晶性が崩れ強度が低下した樹脂部分に沿って壁解し、トナー母粒子表面に強度の低い樹脂部分が露出し、トナーの保存性や耐久性及び流動性が低下するという問題がある。
本発明は、少なくとも結着樹脂、着色剤、帯電制御剤およびワックスを含むトナー組成物を溶融混練後、粉砕、分級して製造されるトナーであり、
前記結着樹脂は、非晶性ポリエステル樹脂と結晶性ポリエステル樹脂よりなり、該結晶性ポリエステル樹脂は、融点が85〜120℃の範囲にあり、結着樹脂100重量部に対して5〜30重量%含有してなり、
前記着色剤がDBP吸収量80cm3/100g以下のカーボンブラックであり、
前記帯電制御剤がアゾ系鉄錯体化合物であり、
前記トナーは、体積中位粒径(D50)が5.5〜7.5μmであり、5μm以下の粒径を有するトナー母粒子の含有率が15〜55個数%である
ことを特徴とする静電荷現像用トナーである。
本発明は、高精細な画像を実現できる小粒径トナーにおいて、結晶性ポリエステル樹脂を含有することで低温定着性の改善を図りつつ、トナーの保存性や耐久性、流動性及び発色性の改善を図るために、結晶性ポリエステルの含有量とトナー母粒子の粒度分布、及び顔料と帯電制制御剤の組み合わせを規定したトナーである。
本発明により、低温定着性に優れ、保存性・耐久性の改善が図られ、及び高い発色性を有するトナーが得られ、流動性・現像性が向上し、高濃度で精細な高画質画像を達成することができる。
結晶性ポリエステル樹脂は、そのシャープメルト特性から低温定着性に優位に働くが、混錬で結晶性ポリエステル樹脂の結晶性が崩れ、結晶性が崩れた樹脂部分は極端に低いTgとなり、樹脂が軟質化する。軟質化した樹脂部分は着色顔料を取り込んでしまう傾向があり、その樹脂部分で着色顔料の凝集が生じる。また、粉砕時に結晶性が崩れ軟質化した樹脂部分に沿って壁解し、トナー母粒子表面に軟質化した樹脂部分が露出することになる。トナーを小粒径化するほど軟質化した樹脂部分の露出が増加し、保存性や耐久性の低いトナーとなる。また、外添剤の保持も十分になされないためトナーの凝集が起こり流動性の低いトナーとなる。しかしながら、高精細な画像を実現するためにはトナーの小粒径化は必要であり、低温定着性の改善のためには結晶性ポリエステル樹脂を含有させることも有用である。そこで、本発明では、結晶性ポリエステルの融点と含有量、及びトナーの粒度分布について検討し、高精細な画像を実現し、低温定着性に優れ、保存性や耐久性及び流動性に優れるトナーを提供できる本発明を見出した。
本発明は、非晶性ポリエステル樹脂と結晶性ポリエステル樹脂よりなる結着樹脂と、着色剤、帯電制御剤およびワックスを含むトナー組成物を溶融混練後、粉砕、分級して製造されるトナーであって、トナーの体積中位粒径(D50)が5.5〜7.5μmであり、5μm以下の粒径を有するトナー母粒子の含有率が15〜55個数%である粒度分布を有する。この粒度分布を達成することにより精細な高画質画像を形成することが可能となる。
5μm以下の粒径を有するトナー母粒子の含有率が、55個数%を超えると、結晶性が崩れ軟質化した樹脂部分の露出が多くなり保存性や耐久性及び流動性が悪化する。また、15個数%未満であると小粒径トナーが少なすぎ高精細な画像を実現することができない。また、トナー母粒子の体積中位粒径(D50)が5.5μmより小さくなると、粉砕において結晶性が崩れ軟質化した樹脂部分の露出が多くなり保存性や耐久性及び流動性が悪化する。体積中位粒径(D50)が7.5μmより大きくなると高精細な画像形成が困難となる。
本発明のトナーは、着色剤がDBP吸収量80cm3/100g以下のカーボンブラックであり、帯電制御剤がアゾ系鉄錯体化合物である。混錬において結晶性が崩れ軟質化した樹脂は、カーボンブラックを取り込み凝集させてしまい、その凝集部分で電荷が局在化し発色性が低下する。本発明では、DBP吸収量80cm3/100g以下のカーボンブラックと帯電制御剤としてアゾ系鉄錯体化合物を組み合わせることで、カーボンブラックの凝集を抑制するとともにカーボンブラックの凝集部分での電荷の局在化を防ぎ発色性を高めることができる。
〔非晶性ポリエステル樹脂〕
非晶性ポリエステル樹脂は、公知の多価アルコール成分と多価カルボン酸成分を含む単量体を縮重合させることにより得られる。
2価アルコール成分としては、たとえばポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス4−ヒドロキシフェニルプロパン、ポリオキシプロピレン(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニルプロパン、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス4−ヒドロキシフェニルプロパン、ポリオキシプロピレン(2.0)−ポリオキシエチレン(2.0)−2,2−ビス4−ヒドロキシフェニルプロパン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス4−ヒドロキシフェニルプロパン等のビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールAのプロピレン付加物、ビスフェノールAのエチレン付加物、水素添加ビスフェノールA等が挙げられる。
3価以上のアルコール成分としては、たとえばソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等が挙げられる。
酸成分としては、2価のカルボン酸成分および3価以上のカルボン酸成分などが挙げられる。
2価のカルボン酸成分としては、たとえばマレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、マロン酸、n−ドデセニルコハク酸、イソドデセニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、イソドデシルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、イソオクテニルコハク酸、イソオクチルコハク酸、およびこれらの酸の無水物、もしくは低級アルキルエステル等が挙げられる。
3価以上のカルボン酸成分としては、たとえば1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラメチレンカルボキシルメタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、エンポール三量体酸およびこれらの酸無水物、低級アルキルエステル等が挙げられる。
これらのうち、特に1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、すなわちトリメリット酸またはその誘導体が安価で、反応制御が容易であるため、好ましく用いられる。
本発明の非晶性ポリエステル樹脂は、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物よりなるアルコール成分と酸成分より合成されることが好ましい。ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物としては、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス4−ヒドロキシフェニルプロパン、ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス4−ヒドロキシフェニルプロパンがより好ましい。
本発明の非晶性ポリエステル樹脂は、酸成分に少なくともトリメリット酸(若しくは無水トリメリット酸)を含むことが好ましい。
本発明の非晶性ポリエステル樹脂は、前記非晶性ポリエステル樹脂が、110〜150℃の軟化点を有する非晶性ポリエステル樹脂であることが好ましい。非晶性ポリエステル樹脂の軟化点が110℃よりも低いとトナーの耐オフセット性や保存性に問題が生じる。また、軟化点が150℃よりも高いと低温定着性を確保することができない。
特に、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物をアルコール成分として、カルボン酸成分と縮重合させて製造した非晶性ポリエステル樹脂に、α,ω−直鎖アルカンジオールをアルコール成分として、カルボン酸成分と縮重合させて製造した結晶性ポリエステル樹脂を含ませた場合、相溶性の関係からの結晶性ポリエステル樹脂の結晶性が保持されやすくなり結晶性ポリエステル樹脂のシャープメルト特性が顕著に表われ低温定着性に優位に働く。また、非晶性ポリエステル樹脂において、酸成分に少なくともトリメリット酸を含ませて製造した非晶性ポリエステル樹脂を含有させることにより、非晶性ポリエステル樹脂に分子量が107以上の超高分子量成分を含ませることができる。この超高分子量成分は、混錬により分子量が105〜107の範囲に低分子量化されるが、耐オフセット性の改善効果を発揮する。この非晶性ポリエステル樹脂と結晶性ポリエステル樹脂の組み合わせによりトナーとして保存性・耐久性の改善効果も認められる。
〔結晶性ポリエステル樹脂〕
本発明において、結晶性ポリエステル樹脂とは、高化式フローテスター((株)島津製作所製、CFT−500D)を用いて測定された軟化点と、示差走査熱量測定(セイコー電子工業社製、DSC210)によって測定された最大吸熱ピーク(融点)のピーク温度との比(軟化点/融解熱の最大ピーク温度)が0.8以上1.2以下であるポリエステル樹脂をいう。また非晶性ポリエステル樹脂とは、軟化点と融解熱の最大ピーク温度との比(軟化点/融解熱の最大ピーク温度)が1.2より大きいポリエステル樹脂をいう。
結晶性ポリエステル樹脂は、α,ω−直鎖アルカンジオールを含有したアルコール成分として、脂肪族ジカルボン酸化合物を含有したカルボン酸成分と縮重合させて得られたポリエステル樹脂であることが好ましい。この組み合わせで製造した結晶性ポリエステル樹脂は結晶性が良好であり、特に、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物をアルコール成分として、カルボン酸成分と縮重合させて製造した非晶性ポリエステル樹脂に含有させて使用することで、混錬においても相溶性の観点から結晶性が保持されやすく、トナーの保存性や耐久性の改善が図れる。
α,ω−直鎖アルカンジオールとしては、エチレングリコール、1,3-プロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール等が挙げられ、なかでも炭素数2〜8のジオールが好ましく、1,4-ブタンジオール及び1,6-ヘキサンジオールがより好ましい。α,ω−直鎖アルカンジオールの含有量は、アルコール成分中、90〜100モル%が好ましく、95〜100モル%がより好ましい。
脂肪族ジカルボン酸化合物としては、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、n-ドデシルコハク酸、n-ドデセニルコハク酸等の脂肪族ジカルボン酸及びこれらの酸の無水物、アルキル(炭素数1〜3)エステル等が挙げられ、これらの中では、炭素数2〜8のジカルボン酸化合物が好ましく、フマル酸がより好ましい。なお、脂肪族ジカルボン化合物とは、前記の如く、脂肪族ジカルボン酸、その無水物及びそのアルキル(炭素数1〜3)エステルを指すが、これらの中では、脂肪族ジカルボン酸が好ましい。芳香族ジカルボン酸としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン酸及びこれらの無水物が好ましい。脂肪族ジカルボン酸化合物、又は芳香族ジカルボン酸化合物の含有量は、カルボン酸成分中、90〜100モル%が好ましく、95〜100モル%がより好ましい。
結晶性ポリエステル樹脂は、例えばアルコール成分とカルボン酸成分を、不活性ガス雰囲気中にて、好ましくは120〜230℃の温度で反応させること等により得ることができる。この反応において、必要に応じて公知のエステル化触媒や重合禁止剤を用いてもよい。又、重合反応の後半に反応系を減圧することにより、反応を促進させてもよい。アルコール成分とカルボン酸成分を反応させる際のモル比は、アルコール成分/ カルボン酸成分が50/50〜60/40であることが好ましく、50/50〜55/45であることが更に好ましい。
本発明の結晶性ポリエステル樹脂は85〜120℃の融点を有する。融点が85℃未満の結晶性ポリエステル樹脂は製造が困難であり、粉砕時にトナー表面に露出した結晶性ポリエステル樹脂がトナーの保存性、あるいは凝集性を悪化させる。また、本発明における発色性の改善効果が認められなくなる。融点が120℃を超えると低温定着性の改善効果が認められなくなる。
また、本発明の結晶性ポリエステル樹脂と非晶性ポリエステル樹脂よりなる結着樹脂において、結晶性ポリエステル樹脂は結着樹脂100重量部に対して5〜30重量部の範囲で含有させることが好ましい。5重量部未満であると結晶性ポリエステル樹脂による低温定着性の改善効果が認められない。30重量部を超えるとトナー粒子内での結晶性ポリエステル樹脂の分散性が低下し耐高温オフセット性が悪化する。また、トナーの保存性、凝集性あるいは発色性の改善効果にも問題が生じる。
<着色剤及び帯電制御剤>
本発明では、着色剤としてカーボンブラックを、帯電制御剤としてアゾ系鉄錯体化合物を組み合わせて使用する。本発明の結晶性ポリエステル樹脂を含有する結着樹脂と、カーボンブラックとアゾ系鉄錯体化合物の組合せで帯電特性および発色性が良好になることを見出した。これは、アゾ系鉄錯体化合物が、本発明の結晶性ポリエステル樹脂を含有する結着樹脂に良好に分散して安定した帯電特性を付与し、低温低湿の環境下で過多に負帯電になりやすいポリエステル樹脂の弊害を抑制すると共に、過多に負帯電になったポリエステル樹脂中で、電荷がカーボンブラックに局在化するのを良好に抑制するためと考えられる。
本発明では、着色剤として平均一次粒子径が40nm以下、DBP(フタル酸ジブチル)吸収量が80cm3/100g以下、pH2〜8の酸性・中性カーボンブラックを使用することが好ましく、本発明の結着樹脂において良好な分散性を示す。特にDBP吸収量はカーボン粒子の繋がり具合(ストラクチャー)を示す指標であるが、一般に50cm3/100g以上の値を示すが、この値が80cm3/100gより大きいとカーボンブラックが凝集体を形成しやすいだけでなく、混錬において結晶性が崩れ軟質化した樹脂に取り込まれてしまいやすくなる。トナー原料の溶融混練物におけるカーボンブラックの含有量は特に制限されないけれども、好ましくは結着樹脂100重量部に対して、1〜15重量部、さらに好ましくは2〜10重量部である。着色剤の添加量が1重量部より少ないと十分な画像濃度を得ることが困難となる。また15重量部を超えると色再現性に問題が生じやすくなる。
本発明の前記帯電制御剤が下記一般式(I)で表されるアゾ系鉄錯体化合物であることが好ましい。
(式中、Xは、水素原子、塩素原子、ニトロ基、カルボキシル基、メチル基、エチル基を表す。A+は、水素イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン、またはそれらの2種以上の混合物を表す)
トナー原料の溶融混練物における電荷制御剤の含有量は特に制限されず広い範囲から適宜選択できるけれども、好ましくは、結着樹脂100重量部に対して、0.5〜5重量部である。
〔ワックス〕
ワックスとしては、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、ポリエチレン−ポリプロピレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素系ワックス、アルコール変性炭化水素ワックス、エステルワックス、カルナウバワックス、アミド系ワックス等のワックスを使用することができる。特に、ポリエステル樹脂との相溶性の観点からエステルワックスやカルナウバワックス、あるいはパラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックスを使用することが好ましい。
また、低温定着性の確保のためワックスの融点は70〜110℃であることが好ましく、80〜100℃であることがより好ましい。ワックスは1種を単独で使用してもよく、また2種以上を併用して使用してもよい。結着樹脂へのワックスの含有量は、結着樹脂100重量部に対して、0.5〜8重量部が好ましく、1〜6重量部がより好ましい。
[外添剤]
本発明のトナーの外添剤は、平均一次粒子径1〜50nm、好ましくは5〜30nmの小粒径無機微粒子を含むことが好ましい。外添剤としては、シリカ微粒子、酸化チタン微粒子、アルミナ微粒子などの酸化物微粒子が挙げられ、1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの酸化物微粒子は、保存安定性の点で、シリコンオイル、シランカップリング剤、ジメチルジクロールシラン(DDS)、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)などの疎水化処理剤で表面処理されているのが好ましい。小粒径無機微粒子は、トナー母粒子の表面に外添されることにより、コロのように機能し、トナー粒子の流動性を確保することができる。小粒径無機微粒子の平均一次粒子径が1nm未満、あるいは50nmを超えると、流動性の確保に問題が生じる。
また、小粒径無機微粒子と併用して平均一次粒子径70〜150nm、好ましくは90〜120nmの大粒径無機微粒子とを含んでもよい。大粒径無機粒子は、トナー粒子同士の付着力、トナーとキャリアとの付着力およびトナーと各種部材との付着力を低減させるスペーサ効果を有する。この効果により、小粒径無機微粒子の離脱を抑制してトナーの流動性が確保しやすくなり、現像性、転写性およびクリーニング性を向上させることができる。また、大粒径無機粒子の平均一次粒子径が70nm未満であると、上記のようなスペーサ効果を十分に発揮することができない。一方、大粒径無機粒子平均一次粒子径が150nmを超えると、感光体を劣化させる原因となる。
外添剤は、結着樹脂100重量部に対して0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜3重量部配合されてなる。外添剤が結着樹脂100重量部に対して0.1重量部未満であると、外添剤の効果が得られず、トナーの流動性が低下して現像性、転写性およびクリーニング性に問題が生じる。一方、外添剤が結着樹脂100重量部に対して5重量部を超えると、定着不良や光学濃度が低下を招き、トナーの経時変化により遊離外添剤の量が増加して、キャリアや感光体に悪影響を及ぼして帯電性の不安定化や感光体のフィルミングの原因となる。
〔トナーの製造〕
トナー原料の溶融混練物の好ましい形態は、着色剤4〜12重量部、ワックス1〜6重量部および電荷制御剤0.5〜4重量部を含み、残部が結着樹脂である形態などが挙げられる。トナー原料の溶融混練は、たとえば、トナー原料を混合機で乾式混合し、得られる混合物を混練機で溶融混練することによって行われる。溶融混練は、結着樹脂の溶融温度以上の温度(通常は80〜200℃程度、好ましくは100〜150℃程度)に加熱しながら行われる。ここで混合機としては公知のものを使用でき、たとえば、ヘンシェルミキサ、スーパーミキサー、メカノミルなどのヘンシェルタイプの混合装置、オングミル、ハイブリダイゼーションシステム、コスモシステムなどが挙げられる。混練機としても公知のものを使用でき、たとえば、二軸押し出し機、三本ロール、ラボブラストミルなどの一般的な混練機を使用できる。さらに具体的には、たとえば、TEM−100B(商品名、東芝機械(株)製)、PCM−65/87(商品名、(株)池貝製)などの1軸もしくは2軸の押出機、ニーディックス(商品名、三井鉱山(株)製)などのオープンロール方式のものが挙げられる。
溶融混練にて得られる溶融混練物を冷却し、固化させてバインダ樹脂および着色剤を含む樹脂組成物を得る。溶融混練によって得られた樹脂組成物は、ハンマーミルまたはカッターミルなどによって、たとえば100μm〜5mm程度の粒径を有する粗粉砕物に粉砕される。その後、このような粗粉砕物を、たとえば15μm以下の粒径の微粉体になるまでさらに粉砕する。粗粉砕物の粉砕には、たとえば、超音速ジェット気流を利用して粉砕するジェット式粉砕機または高速で回転する回転子(ロータ)と固定子(ライナ)との間に形成される空間に粗粉砕物を導入して粉砕する衝撃式粉砕機などを用いることができる。粉砕機による粉砕後、トナー粒子から微粉を除去するために分級を行なう。
以上のようにして製造されたトナー粒子には、外添剤が外添される。外添剤は、外添されなくてもよいが、外添剤を外添することによって、粉体流動性、摩擦帯電性、転写性、クリーニング性等の改善効果を得ることができる。
〔トナーの粒度分布〕
本発明は、少なくとも結着樹脂、着色剤およびワックスを含むトナー組成物を溶融混練後、粉砕、分級して製造されるトナーであって、トナーの体積中位粒径(D50)が5.5〜7.5μmであり、5μm以下の粒径を有するトナー母粒子の含有率が15〜55個数%である粒度分布を有する。この粒度分布を達成することによりトナーの保存性・耐久性を改善することができ流動性の高いトナーが得られる。トナーの粒度分布は、粉砕、分級装置の設定条件を変更することにより達成される。
トナーの粒度分布は、測定機としてコールターマルチサイザーII(ベックマンコールター社製)を用いて測定した。測定は、アパチャー径:100μm、測定粒径範囲:2〜60μm、解析ソフト:コールターマルチサイザーアキュコンプ バージョン 1.19(ベックマンコールター社製)、電解液:アイソトンII(ベックマンコールター社製)、分散液:エマルゲン109P(花王社製、ポリオキシエチレンラウリルエーテルHLB 13.6)5%電解液の条件で、分散液5mlに測定試料10mgを添加し、超音波分散機にて1分間分散させ、その後、電解液25mlを添加し、さらに、超音波分散機にて1分間分散させ、ビーカーに電解液100mlと分散液を加え、3万個の粒子の粒径を20秒で測定できる濃度で、3万個の粒子を測定し、その粒度分布を求める。
〔樹脂の平均分子量〕
以下の方法により得られる、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる分子量分布を示すチャートから、数平均分子量及び重量平均分子量を求める。
(1) 試料溶液の調製
濃度が0.5g/100mLになるように樹脂をテトラヒドロフラン中に溶解する。次いで、この溶液をポアサイズ2μmのフッ素樹脂フィルター(住友電気工業社製、FP−200)を用いて濾過して不溶解成分を除き、試料溶液とする。
(2) 分子量分布測定
下記の測定装置と分析カラムを用い、溶解液としてテトラヒドロフランを毎分1mLの流速で流し、40℃の恒温槽中でカラムを安定化させる。そこに試料溶液100μLを注入して測定を行う。試料の分子量は、あらかじめ作成した検量線に基づき算出する。このときの検量線には、数種類の単分散ポリスチレンを標準試料として作成したものを用いる。
測定装置:HLC−8220GPC(東ソー社製)
分析カラム:TSKgel superHZM−Hを3本連結(東ソー社製)
〔樹脂の軟化点〕
高化式フローテスター((株)島津製作所製、CFT−500D)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルを押し出すようにし、これによりフローテスターのプランジャー降下量(流れ値)−温度曲線を描き、そのS字曲線の高さをhとするときh/2に対応する温度(樹脂の半分が流出した温度)を融点(軟化点)とする。
〔結晶性ポリエステル樹脂及びワックスの融点、ガラス転移点〕
示差走査熱量測定(セイコー電子工業社製、DSC210)を用い、昇温速度10℃/分で200℃まで昇温し、その温度から5分間で0℃まで冷却したサンプルを昇温速度10℃/分で測定する。結晶性ポリエステル樹脂及びワックスの融点はDSCにて観測される最大吸熱ピーク(融解ピーク)のピーク温度とする。ガラス転移点は、ガラス転移点以下のベースラインの延長線とピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの間の最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移点とする。
〔THF不溶分〕
樹脂試料を微粉砕し、42メッシュ(目開き:355μm)の篩を通過した試料粉体5.0g採取し、濾過助剤ラジオライト(#700)5.0gとともに150ml容の容器に入れ、この容器内にTHF溶解液100gを注入し、ボールミル架台に載せて5時間以上にわたって回転させて充分に試料を溶解させる。一方、加圧濾過器内に直径7cmの濾紙(No.2)を置き、その上にラジオライトを均一にプレコートし、少量のTHF溶解液を加えて濾紙を濾過器に密着させた後、前記容器内の内容物を濾過器内に流し込む。さらに100mlの溶解液により充分に洗浄して濾過器に流し込み、容器の器壁に付着物が残留しないようにする。その後、濾過器の上蓋を閉じ、濾過を行う。濾過は4kg/cm以下の加圧下で行い、溶解液流出が止まった後、溶解液100mlで洗浄後、更に加圧濾過を行う。以上の操作終了後、濾紙及びその上の残渣ならびにラジオライトの全てをアルミホイルに載せて真空乾燥器に入れ、温度85℃、圧力100mmHgで10時間乾燥させ得られた乾固物の重量を測定し、THF不溶分の重量比率を計算する。
次に実施例により本発明を具体的に説明する。なお、以降「部」は、特にことわらない限り重量部を表わす。
〔結晶性ポリエステル樹脂の製造例A〜E〕
表1に示す無水トリメリット酸以外の原料モノマーおよびエステル化触媒としての酸化ジブチルスズ20g、ハイドロキノン12gを窒素導入管、脱水管、攪拌器を装備した5リットル容の4つ口フラスコに入れ、160℃で8時間かけて反応させた後、200℃に昇温して1時間反応させ、さらに8.0kPa以下の減圧下にて所望の軟化点まで反応を行った。
[非晶質ポリエステルNo.1 〜4の製造例]
表2に示す無水トリメリット酸以外の原料モノマーおよびエステル化触媒としての酸化ジブチルスズ20gを窒素導入管、脱水管、攪拌機および熱電対を装備した容量10リットルの四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気、撹拌下、温度220℃で6時間反応させた後、同温度、圧力8.3kPaで1時間反応させた。その後、180℃ まで冷却し、ハイドロキノンを添加し、210℃ まで段階昇温を行った後、無水トリメリット酸を添加し、1時間常圧反応を行ったあと、50kPaにて所望の軟化点まで反応を行った。
[非晶質ポリエステルNo.5,6の製造例]
上記で製造したNo.2,3,4の非晶性ポリエステル樹脂を表3に示す割合でヘンシェルミキサーにより十分混合した後、得られた混合物を、オープンロール型混練機「ニーデックス」(三井鉱山社製)を用いて溶融混練し、表3に示す非晶性ポリエステルを得た。連続式二本ロール型混練機のロール内の加熱媒体温度及び冷却媒体温度は、高回転側ロールの原料投入側が115℃及び混練物排出側が90℃であり、低回転側ロールの原料投入側が75℃及び混練物排出側が35℃であった。
〔カーボンブラック〕
実施例には表4に示す特性を有するカーボンブラック1〜3を使用した。
〔帯電制御剤〕
(帯電制御剤の製造例1)
1リットルの水に、4−クロロ−2−アミノフェノール72g(0.1mol)と濃度37%の塩酸100gを添加し、攪拌した。その後、反応系を0℃に冷却し、亜硝酸ナトリウム水溶液(34重量%)を滴下しジアゾニウム塩溶液を得た。さらに予めナフトーAS(3−ヒドロキシ−2−ナフトアニリド)125g及び水酸化カリウム150gを800mlの水に溶解させて用意した水溶液に、前記のジアゾニウム塩溶液を加え、反応温度10℃の条件で5時間かけて反応させることによってカップリング溶液を得た。得られたカップリング溶液に、メチルアルコール500mlと、濃度20%の水酸化カリウム溶液160gと、塩化アンモニウム(NH4 Cl)80gとを加えた後、更に濃度20%の塩化鉄(FeCl3)溶液200gを滴下した後、溶液を70℃で2.5時間反応させた。得られた反応溶液を冷却後、濾過処理、洗浄処理および乾燥処理することにより、反応生成物200gを得た。
(式中、A+は、水素イオン、カリウムイオン、アンモニウムイオンの混合物を表す。)
(帯電制御剤の製造例2)
製造例1において、4−クロロ−2−アミノフェノール0.1molに代えて、4−ニトロ−2−アミノフェノール0.1molを用いたこと以外は製造例1と同様にして反応生成物を得た。
(式中、A+は、水素イオン、カリウムイオン、アンモニウムイオンの混合物を表す。)
(帯電制御剤の製造例3)
製造例1において、4−クロロ−2−アミノフェノール0.1molに代えて、2−アミノフェノール0.1molを用いたこと以外は製造例1と同様にして反応生成物を得た。
(式中、A+は、水素イオン、カリウムイオン、アンモニウムイオンの混合物を表す。)
(帯電制御剤の製造例4)
製造例1において、4−クロロ−2−アミノフェノール0.1molに代えて、4−カルボン酸−2−アミノ酸フェノール0.1molを用いたこと以外は製造例1と同様にして反応生成物を得た。
(式中、A+は、水素イオン、カリウムイオン、アンモニウムイオンの混合物を表す。)
(帯電制御剤の製造例5)
製造例1において、4−クロロ−2−アミノフェノール0.1molに代えて、4−メチル−2−アミノフェノール0.1molを用いたこと以外は製造例1と同様にして反応生成物を得た。
(式中、A+は、水素イオン、カリウムイオン、アンモニウムイオンの混合物を表す。)
実施例には、表5に示すように、上記の帯電制御剤の製造例1〜5と、アゾ系クロム錯塩(ボントロンS−34、オリエント化学社製)と、ニグロシン系染料(ボントロン03、オリエント化学社製)を使用した。
〔ワックス〕
実施例には、エステルワックス(WEP−5、融点86℃、日本日油社製)を使用した。
〔実施例1〕
表6に示すトナー材料をヘンシェルミキサーで十分混合した後、得られた混合物を、オープンロール型混練機「ニーデックス」(三井鉱山社製)を用いて溶融混練した。連続式二本ロール型混練機のロール内の加熱媒体温度及び冷却媒体温度は、高回転側ロールの原料投入側が125℃及び混練物排出側が100℃であり、低回転側ロールの原料投入側が75℃及び混練物排出側が35℃であった。得られた混練物を冷却、粗粉砕した後、流動槽式粉砕機(AFG:アルパイン社製)にて、ローター回転数:8000rpm、Air圧力:1.0MPaの条件で粉砕し、ローター式分級機(TTSP:アルパイン社製)にて分級を行い、表6に示す5μm以下の粒度分布が44.54個数%で、体積中位粒径(D50)が6.42μmのトナー粒子を得た。
トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ「R976S」(日本アエロジル社製、平均一次粒径 7nm、) 2重量部をヘンシェルミキサーにて混合し外添した。
〔実施例2〜5、比較例1,2〕
表6に示すトナー材料を使用して、実施例1と同様にして溶融混練し、得られた混練物を冷却、粗粉砕した後、流動槽式粉砕機(CGS16型:アルピネ社製) にて、ローター回転数:8000rpm、Air圧力:1.0MPaの条件と、ローター回転数:7000rpm、Air圧力:0.9MPaの条件と、ローター回転数:9000rpm、Air圧力:1.2MPaの条件とで粉砕し、ローター式分級機(TTSP:アルピネ社製)にて分級を行い、分級された粒子の配合を変えることにより表6に示す粒度分布、体積中位粒径(D50)のトナー粒子を得た。
〔実施例6〜8、比較例3,4〕
結晶性ポリエステルの含有量について検討するため、表7に示すトナー材料を使用して、実施例1と同様にして溶融混練し、得られた混練物を冷却、粗粉砕した後、粉砕・分級を行い、表7に示す粒度分布、体積中位粒径(D50)のトナー粒子を得た。
〔実施例9〜14、比較例5〜7〕
カーボンブラックと帯電制御剤について検討するため、表8に示すトナー材料を使用して、実施例1と同様にして溶融混練し、得られた混練物を冷却、粗粉砕した後、粉砕・分級を行い、表8に示す粒度分布、体積中位粒径(D50)のトナー粒子を得た。
〔実施例15,16、比較例8,9〕
結晶性ポリエステルの融点について検討するため、表9に示すトナー材料を使用して、実施例1と同様にして溶融混練し、得られた混練物を冷却、粗粉砕した後、粉砕・分級を行い、表9に示す粒度分布、体積中位粒径(D50)のトナー粒子を得た。
〔実施例17,18、比較例10,11〕
非晶性ポリエステル樹脂について検討するため、表10に示すトナー材料を使用して、実施例1と同様にして溶融混練し、得られた混練物を冷却、粗粉砕した後、粉砕・分級を行い、表10に示す粒度分布、体積中位粒径(D50)のトナー粒子を得た。
〔キャリアの製造〕
フェライト原料(KDK社製)をボールミルにて混合した後、ロータリーキルンにて900℃で仮焼した。得られた仮焼粉を、湿式粉砕機(粉砕媒体としてスチールボール使用)により平均粒子径2μm以下にまで微粉砕した。得られたフェライト粉末をスプレードライ方式により造粒し、造粒物を1300℃で焼成した。焼成後、クラッシャを用いて解砕することで、体積平均粒子径が約40μmであり、体積抵抗率が3×109Ω・cmのフェライト成分からなるコア粒子を得た。
次に、ジメチルシリコーン樹脂(東芝シリコン社製)100重量部と、硬化剤としてオクチル酸5重量部とをトルエンに溶解することによって前記コア粒子を被覆する熱硬化性シリコーン樹脂層を形成するための被覆用塗液を得た。この被覆用塗液中にコア粒子を浸漬させる浸漬被覆装置を用いて、コア粒子に樹脂層を被覆した。その後、トルエンを完全に蒸発除去し、190℃で30分間キュアリングを行うことでキャリアを得た。得られたキャリアは、体積平均粒子径が43μmであり、被覆率が100%であり、体積抵抗率が2×1012Ω・cmであり、飽和磁化が65emu/gであった。
〔2成分現像剤の製造〕
ナウタミキサ(ホソカワミクロン株式会社製、型式:VL−0)を用いて、得られた実施例1〜10および比較例1〜10の各トナー6重量部およびキャリア94重量部を25分間撹拌混合することにより2成分現像剤を製造した。
〔評価〕
得られた各トナーの保存性、各2成分現像剤の流動性、低温定着性、耐高温オフセット性、帯電性、白地かぶり、光学濃度、及び画質について評価した。使用した装置は高速現像機を搭載したデジタル複合機(シャープ株式会社製、型式:MX―5000FN)であり、2成分現像剤をセットして印刷評価を行った。エージングは、温度10℃湿度10%の環境下にて、印字率5%の原稿を用いてA4PPC用紙100000枚のエージング印刷を行った。
〔保存性〕
各トナーを、温度40℃・湿度60%の環境条件下に72時間放置後、150メッシュのふるいに5gのせ、パウダーテスター(細川ミクロン社製)の加減抵抗機のメモリを3にして1分間振動を与える。振動後の150メッシュのふるいの上に残ったトナーの質量を測定し残存質量比を求め、下記の基準により評価した。
○:良好(残存質量比が20%未満)
△:可 (残存質量比が20%以上30未満)
×:不可(残存質量比が30%以上)
〔流動性評価〕
各2成分現像剤を上記デジタル複合機にセットし100000枚のエージング印刷後、嵩比重測定器(JISかさ比重測定器、筒井理化学器械株式会社製)を用い、JIS K5101−12−1(顔料および体質顔料の静置法による見掛け密度又は見掛け比容を測定する一般試験方法)に従って、各2成分現像剤の流動性の評価を行った。嵩比重値が大きいほど、流動性が良好であることを示す。評価基準は以下の通りである。
○:良好(嵩比重値が0.39g/cm3以上)
△:可 (嵩比重値が0.35g/cm3以上0.39g/cm3未満)
×:不可(嵩比重値が0.35g/cm3未満)
〔低温定着性の評価〕
各2成分現像剤を上記デジタル複合機にセットし100000枚のエージング印刷後、定着用加熱ローラの表面温度を100℃から150℃の範囲で10℃刻みで定着ロールの温度を変えて評価サンプルを印刷した。この評価サンプルのベタ部分と白地部分との間を、学振式堅牢度試験機において1kgの荷重を載せた砂消しゴムによって3往復擦過し、擦過前後の光学反射密度(像濃度)を反射濃度計(マクベス社製)にて測定し、下記式によって定着率(%)を算出した。定着率が70%を超える際の最低温度を定着温度とした。
定着率(%)=〔(擦過後の像濃度)/(擦過前の像濃度)〕×100
○:良好(定着温度が140℃以下、及び、オフセットが発生していない。)
△:可 (定着温度が150℃以下、及び、オフセットが発生していない。)
×:不可(定着温度が150℃より高い、或は、オフセットが発生)
〔耐高温オフセット性の評価〕
各2成分現像剤を上記デジタル複合機にセットし100000枚のエージング印刷後、着用加熱ローラの表面温度を150℃から230℃まで10℃ずつ順次上昇させて評価サンプルを印刷した。印刷した評価サンプルの画像を目視によって観察し、記録用紙の白地となるべき白地部に定着用加熱ローラからトナーが再転写されているか否かを確認し、再転写されている場合を高温オフセット現象が発生していると判断し、再転写されていない場合を高温オフセット現象が発生していないと判断した。
○:良好(高温オフセット温度が210℃以上)
△:可 (高温オフセット温度が200℃以上)
×:不可(高温オフセット温度が200℃未満)
〔帯電特性の評価〕
(1)初期の帯電量評価
各2成分現像剤を上記デジタル複合機にセットし、感光体上に現像されないように調整した状態で現像器のみ3分間連続駆動した後、現像剤を採取し、吸引式小型帯電量測定装置(トレックジャパン株式会社製、型式:210HS−2A)を用いて、2成分現像剤の帯電量を測定し下記の基準により評価した。
○:良好(帯電量が30μC/g以上40μC/g未満)
△:可 (帯電量が25μC/g以上30μC/g未満あるいは
40μC/g以上45μC/g未満)
×:不可(帯電量が25μC/g未満あるいは45μC/g以上)
(2)100K印刷後の帯電量評価
各2成分現像剤を上記デジタル複合機にセットし100000枚のエージング印刷後、現像剤の帯電量を測定した。初期の帯電量との差を求め下記の基準により評価した。
○:良好 (帯電量の差が絶対値で5μC/g以下)
△:利用可(帯電量の差が絶対値で5μC/gより大きく7μC/g以下)
×:不良 (帯電量の差が絶対値で7μC/gより大きい)
(3)100K印刷後のかぶり濃度
かぶり濃度は、各2成分現像剤を上記デジタル複合機にセットし100000枚のエージング印刷後、感光体に表面電位をかける前と、600Vの表面電位をかけて白ベタ印刷後に、感光体表面上のトナーを粘着テープで採取し、分光測色濃度計(商品名:X−Rite938、日本平版印刷機材社製)を用いてトナーを採取した粘着テープの光学濃度を測定し、表面電位をかける前後での光学濃度の差を求め下記の基準により評価した。
○:良好 (かぶり濃度が0.01以下)
△:利用可(かぶり濃度が0.01を超えて0.015以下)
×:不良 (かぶり濃度が0.02以下)
〔発色性の評価〕
(1)初期画像濃度の評価
評価サンプルのべた部分の記録紙面上でのトナー付着量が0.8mg/cmとなるように調整し、分光測色濃度計(商品名:X−Rite938、日本平版印刷機材社製)を用いてベタ画像の光学濃度を測定し下記の基準により評価した。
○:良好 (画像濃度が1.8以上)
△:利用可(画像濃度が1.7以上1.8未満)
×:不良 (画像濃度が1.7未満)
(2)100K印刷後の画像濃度の評価
各2成分現像剤を上記デジタル複合機にセットし100000枚のエージング印刷後、上記の要綱で画像濃度を測定し下記の基準により評価した。
○:良好 (画像濃度が1.75以上)
△:利用可(画像濃度が1.65以上1.75未満)
×:不良 (画像濃度が1.65未満)
〔画質評価〕
各2成分現像剤を上記デジタル複合機にセットし100000枚のエージング印刷後に印刷した評価サンプルのハーフトーン画像を、以下の評価基準に従って目視で画質評価を行った。
○:良好(ハーフトーンの一部に粒状感があっても全体的に滑らかで、且つ、
トナーの飛び散りがほとんど見られない。)
△:可 (ハーフトーンにややムラ・粒状感が見られる、あるいは、
ややトナーの飛び散りが見られる。)
×:不可(ハーフトーンにムラ・粒状感が目立つ、あるいは、
トナーの飛び散りが目立つ)
〔総合評価〕
以上の各評価結果に基づいて、次の基準で総合的に評価した。
◎:特に良好(各評価結果に△および×がない)
○:良好 (各評価結果に×がなく、△が5つ以下である)
×:不可 (各評価結果のいずれか1つ以上に×がある、あるい、
△が6つ以上である)
実施例および比較例のトナーの保存性の評価結果、実施例および比較例のトナーを用いて作製した2成分現像剤の流動性、低温定着性、耐高温オフセット性、帯電性、白地かぶり、光学濃度、及び画質の評価結果および総合評価を表11に示す。本発明のトナーは全ての評価において良好な結果が得られた。

Claims (6)

  1. 少なくとも結着樹脂、着色剤、帯電制御剤およびワックスを含むトナー組成物を溶融混練後、粉砕、分級して製造されるトナーであり、
    前記結着樹脂は、非晶性ポリエステル樹脂と結晶性ポリエステル樹脂よりなり、該結晶性ポリエステル樹脂は、融点が85〜120℃の範囲にあり、結着樹脂100重量部に対して5〜30重量%含有してなり、
    前記着色剤がDBP吸収量80cm3/100g以下のカーボンブラックであり、
    前記帯電制御剤がアゾ系鉄錯体化合物であり、
    前記トナーは、体積中位粒径(D50)が5.5〜7.5μmであり、5μm以下の粒径を有するトナー母粒子の含有率が15〜55個数%である
    ことを特徴とする静電荷現像用トナー。
  2. 前記帯電制御剤が下記一般式(I):
    (式中、Xは、水素原子、塩素原子、ニトロ基、カルボキシル基、メチル基、エチル基を表す。A+は、水素イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイオン、またはそれらの2種以上の混合物を表す)
    で表されるアゾ系鉄錯体化合物であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷現像用トナー。
  3. 前記結晶性ポリエステル樹脂は、α,ω−直鎖アルカンジオールよりなるアルコール成分と脂肪族ジカルボン酸よりなる酸成分より合成されることを特徴とする請求項1に記載の静電荷現像用トナー。
  4. 前記非晶性ポリエステル樹脂は、120〜150℃の軟化点を有する非晶性ポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷現像用トナー。
  5. 前記非晶性ポリエステル樹脂は、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物よりなるアルコール成分と酸成分より合成されることを特徴とする請求項1に記載の静電荷現像用トナー。
  6. 前記非晶性ポリエステル樹脂において、酸成分に少なくともトリメリット酸(若しくは無水トリメリット酸)を含んで合成される非晶性ポリエステル樹脂成分を含有し、且つ前記非晶性ポリエステル樹脂はTHF不溶成分を含有することを特徴とする請求項1に記載の静電荷現像用トナー。
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