JP2013217952A - 光学系、光学装置、光学系の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とを有し、第1レンズ群G1内の最も物体側のレンズは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであり、第2レンズ群G2は、開口絞りSと、開口絞りSよりも物体側に配置された少なくとも2枚のレンズとを有し、第2レンズ群G2内の最も物体側のレンズは、正レンズ成分であり、第2レンズ群G2内の最も像側のレンズは、正レンズであり、第1レンズ群G1の位置を固定し、第2レンズ群G2全体を光軸方向へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦を行い、所定の条件式を満足することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、
前記第1レンズ群内の最も物体側のレンズは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであり、
前記第2レンズ群は、開口絞りと、前記開口絞りよりも物体側に配置された少なくとも2枚のレンズとを有し、
前記第2レンズ群内の最も物体側のレンズは、正レンズ成分であり、
前記第2レンズ群内の最も像側のレンズは、正レンズであり、
前記第1レンズ群の位置を固定し、前記第2レンズ群全体を光軸方向へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦を行い、
以下の条件式を満足することを特徴とする光学系を提供する。
f2/f < 1.28
ただし、
f :前記光学系の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
前記光学系を有することを特徴とする光学装置を提供する。
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有する光学系の製造方法であって、
前記第1レンズ群内の最も物体側のレンズを、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズとし、
前記第2レンズ群が、開口絞りと、前記開口絞りよりも物体側に配置された少なくとも2枚のレンズとを有するようにし、
前記第2レンズ群内の最も物体側のレンズを正レンズ成分とし、前記第2レンズ群内の最も像側のレンズを正レンズとし、
前記光学系が以下の条件式を満足するようにし、
前記第1レンズ群の位置を固定し、前記第2レンズ群全体を光軸方向へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦を行うようにすることを特徴とする光学系の製造方法を提供する。
f2/f < 1.28
ただし、
f :前記光学系の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
本願の光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、前記第1レンズ群内の最も物体側のレンズは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであり、前記第2レンズ群は、開口絞りと、前記開口絞りよりも物体側に配置された少なくとも2枚のレンズとを有し、前記第2レンズ群内の最も物体側のレンズは、正レンズ成分であり、前記第2レンズ群内の最も像側のレンズは、正レンズであり、前記第1レンズ群の位置を固定し、前記第2レンズ群全体を光軸方向へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦を行い、以下の条件式(1)を満足することを特徴とする。
(1) f2/f < 1.28
ただし、
f :前記光学系の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
また本願の光学系は、上記のように、第2レンズ群が、開口絞りと、該開口絞りよりも物体側に配置された少なくとも2枚のレンズとを有することにより、球面収差とコマ収差を良好に補正することができる。
また本願の光学系は、上記のように、第2レンズ群内の最も像側のレンズを正レンズとすることにより、像面から射出瞳までの距離とバックフォーカスを十分に確保し、像面湾曲を良好に補正することができる。
本願の光学系の条件式(1)の対応値が上限値を上回ると、第2レンズ群の焦点距離が大きくなる。このため、合焦時の第2レンズ群の移動距離が増加し、球面収差を補正することが困難になってしまう。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の上限値を1.27とすることが好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(1)の上限値を1.26とすることがより好ましい。
以上より、像面から射出瞳までの距離とバックフォーカスを十分に確保し、無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時まで良好な光学性能を備えた大口径で小型の光学系を実現することができる。
(2) 1.50 < (−f1)/f < 20.00
ただし、
f :前記光学系の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
本願の光学系の条件式(2)の対応値が上限値を上回ると、像面から射出瞳までの距離とバックフォーカスが小さくなり、コマ収差が発生してしまう。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の上限値を15.00とすることが好ましい。また、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の上限値を12.00とすることがより好ましい。
一方、本願の光学系の条件式(2)の対応値が下限値を下回ると、第1レンズ群内で発生するコマ収差や歪曲収差を補正することが困難になってしまう。なお、本願の効果をより確実にするために、条件式(2)の下限値を1.75とすることが好ましい。
また本願の光学系は、前記第2レンズ群内の最も像側のレンズが、両凸形状の正レンズであることが望ましい。この構成により、本願の光学系は像面湾曲を良好に補正することができる。
また本願の光学系は、前記第2レンズ群が、少なくとも1枚の非球面レンズを含むことが望ましい。この構成により、本願の光学系はコマ収差を良好に補正することができる。
(1) f2/f < 1.28
ただし、
f :前記光学系の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
(第1実施例)
図1は、本願の第1実施例に係る光学系の無限遠物体合焦時の断面図である。
本実施例に係る光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなる。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11のみからなる。
第2レンズ群G2と像面Iとの間には、ローパスフィルタや赤外カットフィルタ等からなるフィルタ群FLが配置されている。
表1において、fは焦点距離、BFはバックフォーカス(最も像側のレンズ面と像面Iとの間隔)を示す。
[面データ]において、面番号は物体側から数えた光学面の順番、rは曲率半径、dは面間隔(第n面(nは整数)と第n+1面との面間隔)、ndはd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率、νdはd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数をそれぞれ示す。また、物面は物体面、可変は合焦時の可変の面間隔、(絞りS)は開口絞りS、像面は像面Iをそれぞれ示す。なお、曲率半径r=∞は平面又は開口を示し、空気の屈折率nd=1.00000の記載は省略している。また、非球面には面番号に*を付して曲率半径rの欄には近軸曲率半径を示している。
S(y)=(y2/r)/{1+(1−κ・y2/r2)1/2}
+A4・y4+A6・y6+A8・y8
ここで、yを光軸に垂直な方向の高さ、S(y)を高さyにおける非球面の頂点の接平面から当該非球面までの光軸方向に沿った距離(サグ量)、κを円錐定数、A4,A6,A8を非球面係数、rを基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)とする。なお、「E−n」(nは整数)は「×10−n」を示し、例えば「1.234E-05」は「1.234×10−5」を示す。また、2次の非球面係数A2は0であり、記載を省略している。
ここで、表1に掲載されている焦点距離f、曲率半径r及びその他の長さの単位は一般に「mm」が使われる。しかしながら光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるため、これに限られるものではない。
なお、以上に述べた表1の符号は、後述する各実施例の表においても同様に用いるものとする。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 50.0000 1.00 1.62299 58.16
2 21.8195 可変
3 19.8265 2.30 1.77250 49.60
4 261.9047 0.50
5 9.7575 2.65 1.80400 46.57
6 17.1315 1.00 1.62004 36.26
7 6.6583 2.40
8(絞りS) ∞ 2.43
9 -8.9284 1.00 1.75520 27.51
10 19.8742 3.90 1.80400 46.57
11 -12.1827 0.50
*12 33.4293 2.30 1.77377 47.18
13 -43.2977 可変
14 ∞ 0.50 1.51680 63.88
15 ∞ 1.11
16 ∞ 1.59 1.51680 63.88
17 ∞ 0.30
18 ∞ 0.70 1.51680 63.88
19 ∞ 0.70
像面 ∞
[非球面データ]
第12面
κ = 0.0000
A4 = -2.3556E-05
A6 = -3.8840E-08
A8 = 2.7184E-09
[各種データ]
f 18.50
FNO 1.85
2ω 47.78
Y 7.97
TL 46.29
無限遠物体合焦時 近距離物体合焦時
f又はβ 18.50 -0.1238
d0 ∞ 153.7057
d2 10.9372 8.3180
d13 10.4760 13.0952
BF 15.3760 17.9952
空気換算BF 14.4254 17.0446
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -63.0000
2 3 19.5000
[条件式対応値]
(1) f2/f = 1.0540
(2) (−f1)/f = 3.4054
各収差図において、FNOはFナンバー、NAは開口数、H0は物体高、Aは半画角をそれぞれ示す。dはd線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.8nm)における収差をそれぞれ示す。非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。なお、後述する各実施例の諸収差図においても本実施例と同様の符号を用いる。
図2(a)及び図2(b)より、本実施例に係る光学系は無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時にわたって諸収差が良好に補正され優れた結像性能を有していることがわかる。
図3は、本願の第2実施例に係る光学系の無限遠物体合焦時の断面図である。
本実施例に係る光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなる。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11のみからなる。
第2レンズ群G2と像面Iとの間には、ローパスフィルタや赤外カットフィルタ等からなるフィルタ群FLが配置されている。
以下の表2に、本実施例に係る光学系の諸元の値を掲げる。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 558.9579 1.00 1.6180 63.33
2 21.9523 可変
3 14.8929 2.97 1.6030 65.44
4 314.7403 0.50
5 10.2086 2.65 1.7725 49.6
6 16.0762 1.01
7 7.3845 1.00 1.6989 30.13
8 5.0934 3.00
9(絞りS) ∞ 2.43
10 -7.1298 1.00 1.7618 26.52
11 11.1196 3.90 1.8061 40.92
12 -15.3919 0.50
*13 81.0300 3.85 1.8061 40.71
14 -14.4358 可変
15 ∞ 0.50 1.5168 63.88
16 ∞ 1.11
17 ∞ 1.59 1.5168 63.88
18 ∞ 0.30
19 ∞ 0.70 1.5168 63.88
20 ∞ 0.70
像面 ∞
[非球面データ]
第13面
κ = 0.0000
A4 = -7.1626E-05
A6 = 1.3682E-08
A8 = 2.4332E-09
[各種データ]
f 17.89
FNO 2.01
2ω 49.35
Y 7.97
TL 48.55
無限遠物体合焦時 近距離物体合焦時
f又はβ 17.89 -0.1190
d0 ∞ 155.7796
d2 9.9943 6.9514
d14 9.8496 12.8925
BF 14.7496 17.7925
空気換算BF 13.7989 16.8419
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -37.0000
2 3 22.0000
[条件式対応値]
(1) f2/f = 1.2297
(2) (−f1)/f = 2.0682
図4(a)及び図4(b)より、本実施例に係る光学系は無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時にわたって諸収差が良好に補正され優れた結像性能を有していることがわかる。
図5は、本願の第3実施例に係る光学系の無限遠物体合焦時の断面図である。
本実施例に係る光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなる。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11のみからなる。
第2レンズ群G2と像面Iとの間には、ローパスフィルタや赤外カットフィルタ等からなるフィルタ群FLが配置されている。
以下の表3に、本実施例に係る光学系の諸元の値を掲げる。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 72.0383 1.00 1.62230 53.17
2 20.9062 可変
3 17.8682 1.50 1.72916 54.68
4 354.3493 0.20
5 6.8864 1.80 1.72916 54.68
6 8.8093 0.10
7 6.8318 0.80 1.62004 36.26
8 4.8548 3.00
9(絞りS) ∞ 1.50
10 -8.5979 0.50 1.75520 27.51
11 10.8349 2.50 1.78590 44.2
12 -16.6470 0.50
*13 64.9702 1.50 1.88202 37.23
14 -17.7721 可変
15 ∞ 0.50 1.51680 63.88
16 ∞ 1.11
17 ∞ 1.59 1.51680 63.88
18 ∞ 0.30
19 ∞ 0.70 1.51680 63.88
20 ∞ 0.70
像面 ∞
[非球面データ]
第13面
κ = 0.0000
A4 = -5.5965E-05
A6 = -6.7956E-07
A8 = 3.3105E-08
[各種データ]
f 18.50
FNO 2.02
2ω 47.86
Y 7.97
TL 33.54
無限遠物体合焦時 近距離物体合焦時
f又はβ 18.50 -0.1254
d0 ∞ 167.5175
d2 4.1867 1.2112
d14 9.5517 12.5271
BF 14.4517 17.4271
空気換算BF 13.5011 16.4765
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -47.6889
2 3 16.5000
[条件式対応値]
(1) f2/f = 0.8920
(2) (−f1)/f = 2.5781
図6(a)及び図6(b)より、本実施例に係る光学系は無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時にわたって諸収差が良好に補正され優れた結像性能を有していることがわかる。
図7は、本願の第4実施例に係る光学系の無限遠物体合焦時の断面図である。
本実施例に係る光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなる。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12と、両凹形状の負レンズL13とからなる。
第2レンズ群G2と像面Iとの間には、ローパスフィルタや赤外カットフィルタ等からなるフィルタ群FLが配置されている。
以下の表4に、本実施例に係る光学系の諸元の値を掲げる。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 17.6962 0.50 1.62230 53.17
2 9.7553 0.50
3 9.0865 3.70 1.75500 52.32
4 47.4168 1.70
5 -28.6956 0.50 1.61772 49.81
6 11.1746 可変
7 150.0000 1.25 1.72916 54.68
8 -14.8379 0.20
9 13.1062 1.10 1.72916 54.68
10 37.3232 0.30
11 36.1134 0.65 1.80810 22.76
12 21.1549 1.30
13(絞りS) ∞ 1.50
14 -6.0999 0.50 1.75520 27.51
15 -35.8411 1.00
16 -19.9796 1.30 1.80400 46.57
17 -7.0916 0.20
*18 -29.6731 1.10 1.80139 45.46
19 -15.1072 可変
20 ∞ 0.50 1.51680 63.88
21 ∞ 1.11
22 ∞ 1.59 1.51680 63.88
23 ∞ 0.30
24 ∞ 0.70 1.51680 63.88
25 ∞ 0.70
像面 ∞
[非球面データ]
第18面
κ = 0.0000
A4 = -1.1627E-05
A6 = -7.8674E-06
A8 = 2.7680E-07
[各種データ]
f 18.51
FNO 2.01
2ω 47.89
Y 7.97
TL 35.55
無限遠物体合焦時 近距離物体合焦時
f又はβ 18.51 -0.1292
d0 ∞ 164.4509
d6 4.1366 0.9870
d19 9.2170 12.3665
BF 14.1170 17.2665
空気換算BF 13.1663 16.3159
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -47.6889
2 7 13.5000
[条件式対応値]
(1) f2/f = 0.7295
(2) (−f1)/f = 2.5770
図8(a)及び図8(b)より、本実施例に係る光学系は無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時にわたって諸収差が良好に補正され優れた結像性能を有していることがわかる。
図9は、本願の第5実施例に係る光学系の無限遠物体合焦時の断面図である。
本実施例に係る光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなる。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11のみからなる。
第2レンズ群G2と像面Iとの間には、ローパスフィルタや赤外カットフィルタ等からなるフィルタ群FLが配置されている。
以下の表5に、本実施例に係る光学系の諸元の値を掲げる。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 42.5964 1.00 1.51742 52.43
2 18.3182 可変
3 14.9243 2.30 1.72916 54.68
4 120.2730 0.50
5 8.2960 2.50 1.62004 36.26
6 6.2925 2.70
7(絞りS) ∞ 2.49
8 -8.3197 1.00 1.75520 27.51
9 20.3548 3.90 1.80400 46.57
10 -11.3223 0.50
*11 32.0083 2.30 1.77377 47.18
12 -54.7506 可変
13 ∞ 0.50 1.52509 95.12
14 ∞ 1.11
15 ∞ 1.59 1.51680 63.88
16 ∞ 0.30
17 ∞ 0.70 1.51680 63.88
18 ∞ 0.70
像面 ∞
[非球面データ]
第11面
κ = 0.0000
A4 = -2.1487E-05
A6 = -2.5197E-07
A8 = 6.1541E-09
[各種データ]
f 18.50
FNO 1.85
2ω 47.90
Y 7.97
TL 46.40
無限遠物体合焦時 近距離物体合焦時
f又はβ 18.50 -0.1238
d0 ∞ 153.5950
d2 10.8664 8.2463
d12 11.4481 14.0681
BF 16.3481 18.9681
空気換算BF 15.3957 18.0157
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -63.0000
2 3 19.5000
[条件式対応値]
(1) f2/f = 1.0540
(2) (−f1)/f = 3.4054
図10(a)及び図10(b)より、本実施例に係る光学系は無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時にわたって諸収差が良好に補正され優れた結像性能を有していることがわかる。
図11は、本願の第6実施例に係る光学系の無限遠物体合焦時の断面図である。
本実施例に係る光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなる。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11のみからなる。
第2レンズ群G2と像面Iとの間には、ローパスフィルタや赤外カットフィルタ等からなるフィルタ群FLが配置されている。
以下の表6に、本実施例に係る光学系の諸元の値を掲げる。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 24.5873 1.00 1.62299 58.16
2 20.2145 可変
3 20.9466 2.30 1.77250 49.6
4 150.9378 0.50
5 11.5874 2.65 1.80400 46.57
6 12.5564 1.00 1.62004 36.26
7 7.6182 2.40
8(絞りS) ∞ 2.43
9 -7.4503 1.00 1.75520 27.51
10 19.9667 3.90 1.80400 46.57
11 -10.2857 0.50
*12 28.2387 2.30 1.77377 47.18
13 -37.8039 可変
14 ∞ 0.50 1.51680 63.88
15 ∞ 1.11
16 ∞ 1.59 1.51680 63.88
17 ∞ 0.30
18 ∞ 0.70 1.51680 63.88
19 ∞ 0.70
像面 ∞
[非球面データ]
第12面
κ = 0.0000
A4 = -1.7969E-05
A6 = -4.2746E-07
A8 = 7.5904E-09
[各種データ]
f 18.51
FNO 1.85
2ω 47.71
Y 7.97
TL 45.60
無限遠物体合焦時 近距離物体合焦時
f又はβ 18.51 -0.1189
d0 ∞ 154.7607
d2 22.9050 20.6980
d13 16.6777 18.8847
BF 21.5777 23.7847
空気換算BF 20.6269 22.8339
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -200.0000
2 3 18.8800
[条件式対応値]
(1) f2/f = 1.0201
(2) (−f1)/f = 10.8064
図12(a)及び図12(b)より、本実施例に係る光学系は無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時にわたって諸収差が良好に補正され優れた結像性能を有していることがわかる。
図13は、本願の第7実施例に係る光学系の無限遠物体合焦時の断面図である。
本実施例に係る光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなる。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11のみからなる。
第2レンズ群G2と像面Iとの間には、ローパスフィルタや赤外カットフィルタ等からなるフィルタ群FLが配置されている。
以下の表7に、本実施例に係る光学系の諸元の値を掲げる。
[面データ]
面番号 r d nd νd
物面 ∞
1 39.7717 1.00 1.62299 58.16
2 19.5635 可変
3 24.0719 1.00 1.59551 39.24
4 16.8446 2.30 1.77250 49.6
5 -940.7326 0.50
6 9.0361 2.65 1.80400 46.57
7 11.6477 1.00 1.62004 36.26
8 6.3081 2.40
9(絞りS) ∞ 2.43
10 -9.6760 1.00 1.75520 27.51
11 14.6730 3.90 1.80400 46.57
12 -18.2552 0.50
*13 39.3628 2.30 1.77377 47.18
14 -18.3862 可変
15 ∞ 0.50 1.51680 63.88
16 ∞ 1.11
17 ∞ 1.59 1.51680 63.88
18 ∞ 0.30
19 ∞ 0.70 1.51680 63.88
20 ∞ 0.70
像面 ∞
[非球面データ]
第13面
κ = 0.0000
A4 = -4.9610E-05
A6 = -1.4945E-07
A8 = 5.7126E-09
[各種データ]
f 18.50
FNO 1.85
2ω 47.78
Y 7.97
TL 45.05
無限遠物体合焦時 近距離物体合焦時
f又はβ 18.50 -0.1226
d0 ∞ 154.9458
d2 8.8982 6.3044
d14 10.2768 12.8706
BF 15.1768 17.7706
空気換算BF 14.2261 16.8200
[レンズ群データ]
群 始面 f
1 1 -63.0000
2 3 19.5000
[条件式対応値]
(1) f2/f = 1.0540
(2) (−f1)/f = 3.4054
図14(a)及び図14(b)より、本実施例に係る光学系は無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時にわたって諸収差が良好に補正され優れた結像性能を有していることがわかる。
本願の光学系の数値実施例として2群構成のものを示したが、本願はこれに限られず、その他の群構成(例えば、3群等)の光学系を構成することもできる。具体的には、本願の光学系の最も物体側や最も像側にレンズ又はレンズ群を追加した構成でも構わない。なお、レンズ群とは、本願の光学系における第1レンズ群及び第2レンズ群と空気間隔で分離されており、少なくとも1つのレンズを有する部分をいう。
また、本願の光学系を構成するレンズのレンズ面に、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。これにより、フレアやゴーストを軽減し、高コントラストの高い光学性能を達成することができる。
図15は、本願の光学系を備えたカメラの構成を示す図である。
図15に示すようにカメラ1は、撮影レンズ2として上記第1実施例に係る光学系を備えたレンズ交換式の所謂ミラーレスカメラである。
本カメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズ2で集光されて、不図示のOLPF(Optical low pass filter:光学ローパスフィルタ)を介して撮像部3の撮像面上に被写体像を形成する。そして、撮像部3に設けられた光電変換素子によって被写体像が光電変換されて被写体の画像が生成される。この画像は、カメラ1に設けられたEVF(Electronic view finder:電子ビューファインダ)4に表示される。これにより撮影者は、EVF4を介して被写体を観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、撮像部3で生成された被写体の画像が不図示のメモリに記憶される。このようにして、撮影者は本カメラ1による被写体の撮影を行うことができる。
図16に示す本願の光学系の製造方法は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有する光学系の製造方法であって、以下のステップS1〜S5を含むものである。
ステップS1:第1レンズ群内の最も物体側のレンズを、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズとする。
ステップS2:第2レンズ群が、開口絞りと、開口絞りよりも物体側に配置された少なくとも2枚のレンズとを有するようにする。
ステップS4:光学系が以下の条件式(1)を満足するようにし、第1、第2レンズ群をレンズ鏡筒内に物体側から順に配置する。
(1) f2/f < 1.28
ただし、
f :光学系の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
斯かる本願の光学系の製造方法によれば、像面から射出瞳までの距離とバックフォーカスを十分に確保し、無限遠物体合焦時から近距離物体合焦時まで良好な光学性能を備えた大口径で小型の光学系を製造することができる。
G2 第2レンズ群
S 開口絞り
I 像面
Claims (7)
- 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有し、
前記第1レンズ群内の最も物体側のレンズは、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであり、
前記第2レンズ群は、開口絞りと、前記開口絞りよりも物体側に配置された少なくとも2枚のレンズとを有し、
前記第2レンズ群内の最も物体側のレンズは、正レンズ成分であり、
前記第2レンズ群内の最も像側のレンズは、正レンズであり、
前記第1レンズ群の位置を固定し、前記第2レンズ群全体を光軸方向へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦を行い、
以下の条件式を満足することを特徴とする光学系。
f2/f < 1.28
ただし、
f :前記光学系の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離 - 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
1.50 < (−f1)/f < 20.00
ただし、
f :前記光学系の焦点距離
f1:前記第1レンズ群の焦点距離 - 前記第2レンズ群は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ成分を前記開口絞りの物体側に有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光学系。
- 前記第2レンズ群内の最も像側のレンズは、両凸形状の正レンズであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光学系。
- 前記第2レンズ群は、少なくとも1枚の非球面レンズを含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光学系。
- 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光学系を有することを特徴とする光学装置。
- 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有する光学系の製造方法であって、
前記第1レンズ群内の最も物体側のレンズを、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズとし、
前記第2レンズ群が、開口絞りと、前記開口絞りよりも物体側に配置された少なくとも2枚のレンズとを有するようにし、
前記第2レンズ群内の最も物体側のレンズを正レンズ成分とし、前記第2レンズ群内の最も像側のレンズを正レンズとし、
前記光学系が以下の条件式を満足するようにし、
前記第1レンズ群の位置を固定し、前記第2レンズ群全体を光軸方向へ移動させることにより、無限遠物体から近距離物体への合焦を行うようにすることを特徴とする光学系の製造方法。
f2/f < 1.28
ただし、
f :前記光学系の焦点距離
f2:前記第2レンズ群の焦点距離
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