JP2013213420A - 送風機とそれを用いた室外ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】翼端渦の生成を安定化させ、流動損失と乱流騒音の増加を抑える送風機とそれを用いた室外ユニットを提供する。
【解決手段】羽根の外周端部13dの圧力面側13d1に第1面取り15を設け、この第1面取りにより、圧力面側13d1から負圧面側13d2に小さくかつ滑らかに気流を回り込ませ、かつオリフィス14に囲われていない羽根吸込み側13aの外周端部13dの負圧面側13d2で生成される翼端渦を小さくかつ安定化させ、さらにオリフィス14に囲まれた羽根吐出側13bの外周端部13eでも、羽根外周端部13eの圧力面側13e1に配設した第2面取り16から羽根負圧面側13e2の凸部17にかけの滑らかな略曲線状の形状に沿って漏れ流れを回り込ませることができ、漏れ流れによる翼端渦が小さく安定し、流動損失と乱流騒音の増加を抑えることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気調和機やヒートポンプ式給湯機などの冷凍装置に好適な送風機とそれを用いた室外ユニットに関するものである。
近年、空気調和機では、地球温暖化などの対応として省エネが急激に進んでおり、機器の低入力化が促進されている。一方、暖房快適性の向上など室内機、室外機の熱交換性能の向上も求められており、熱交換器の高性能化とともに、室内、室外の送風機の高効率高性能も必須となっている。
従来、室外機の送風機には、大風量でかつ低騒音の観点から軸流式、あるいは斜流式の送風機が用いられてきた。しかし、空気調和機のさらなる省エネの促進のため、室外機の送風機にも低入力化が必要であり、室外機として所定の風量を維持しつつ、送風機の送風効率をさらに向上することが求められている。
この様な背景をもとに空調用送風機の従来技術として、特許文献1に記載されたものがある。
図7から図11は、特許文献1に記載の空気調和機用室外ユニット及び搭載された空調用送風機羽根車を示すものである。
まず、図7において、室外機ユニット111は、ユニット本体112内に、平面L形状の熱交換器113と、ファンモータ150と、空調用送風機羽根車151と、ケーシング159からなる室外送風回路115と、圧縮機116と、四方弁、インバータ等(図示せず)を収容している。そして、室外送風回路115と圧縮機116との間を仕切板117により仕切っている。
また、図8、図9に示すように、空調用送風機羽根車151は、回転軸中心にモ−タ150のシャフトを固定して断面が略円錐台状のハブ153を中心に薄断面の翼152を放射状に3枚設けて構成してある。そして、図8のように、翼152外周端の回転軌跡に沿うような適切なケ−シング159にて翼152の吐出側を囲うようにしている。
ここで、図10(a)、(b)および(c)に示すように、翼152の半径方向の断面形状を、中点線E−E付近より外周端156側では風上側に対して凹形状の曲線で、中点線E−E付近よりハブ153側は風上側に対して凸形状の曲線にて構成している。かつ、中点線E−E付近より外周端156側では風上側に対して凹形状である曲線の曲率半径が、翼152の前縁154側の半径方向断面部、翼152の弦長の中央付近の半径方向断面部、翼152の後縁155付近の半径方向断面部の順に、その値が大きくなるようにして構成してある。すなわち、翼152の前縁154側の半径方向断面部の曲率半径をr1、翼152の弦長の中央付近の半径方向断面部の曲率半径をr2、翼152の後縁155付近の半径方向断面部の曲率半径をr3としたとき、曲率半径の大きさの関係がr1<r2<r3となるように構成している。
次に、まず、特許文献1に記載の空気調和機用室外ユニットの作用を説明する。
まず、ファンモータ150により回転軸を介して空調用送風機羽根車151が回転駆動し、熱交換器113を介して室外空気を、空調用送風機羽根車151内に導く。その際、
翼152と、翼152の周囲に設けられたケーシング159により、動圧と静圧が付加され送風作用を成す。また、熱交換器113を通過する際に、圧縮機116の作動により熱交換器113の管内を流動する冷媒と熱交換する。
そして、上記の構成によって、風下側である翼152の圧力面158から風上側である負圧面157に向かい、翼外周端156とケーシング159間を通過する洩れ流れが生じる。これにより翼152の翼外周端156の負圧面157側に発生する翼端渦の生成を翼152自体の上記の凹状の曲線部で促進させて低騒音化が図れる。
また、翼端渦は、翼外周端156の負圧面157に発生し、翼152の弦長の中心付近より後縁155よりの位置で、翼152の負圧面157から剥離する傾向にある。しかし、凹形状である曲線の曲率半径が、翼152の前縁154側の半径方向断面部、翼152の弦長の中心付近の半径方向断面部、翼152の後縁155付近の半径方向断面部の順に、その値が大きくなるようにして、翼152の後縁155付近の半径方向断面部側の曲率半径r3を充分に大きくしているので、後縁付近の凹部は、この翼端渦の剥離現象が阻害されることはない。したがって、渦剥離による損失が減少して更なる効率の向上が図れる。
特開2003−148395号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の従来の構成では、図11で示すように、ケーシング159に囲われていない翼152の外周端156の負圧面側に翼端渦が発生する際、翼外周端156が仕切板117や、室外送風回路115の熱交換器113の内面側に近接するため、翼端渦が仕切版117に接触し、渦の形が崩れ、室外送風回路115内のケーシング159に囲われていない翼外周端156付近では、翼端渦が安定せず、翼152外周端側の流れが乱れ、流動損失の増加と、乱流騒音を高める要因となっている。
また、安定しない翼端渦は、翼152の吸込側から吐出側に向かう流れとともにケーシング159に吸い込まれ、このケーシング159の内壁に接触して、不安定な翼端渦となる。
また、翼外周端156とケーシング159間を通過する洩れ流れにより、翼152の翼外周端部156の負圧面157側の翼端渦は生成を続けながら翼152の吐出側まで進行するが、翼152の外周側の凹形状の負圧面側に向けての湾曲により漏れ流れが大きくなり、ケーシング159に囲われた吐出側において翼外周端部156から翼152の外周端部側にかけて翼端渦の不安定さを助長し、大きな乱れエネルギが放出され、流動損失の増加と、乱流騒音が高まるという問題点を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、室外送風回路内において、ケーシングに囲われていない翼外周端部での翼端渦の仕切版、熱交換器の内面の接触を抑え翼端渦を安定化させ、さらに、翼外周端とケーシング間を通過する洩れ流れを抑制かつ制御し、翼端渦の生成を安定化させ、流動損失と乱流騒音の増加を抑える送風機とそれを用いた室外ユニットを提供するものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明の送風機は、モータに連結されるハブの周囲
に配設された複数の羽根を有していて、回転によって空気流を形成する羽根車と、前記羽根車によって形成される空気流の下流側に配設され、前記複数の羽根の空気流下流側の一部を囲むオリフィスとで構成され、前記複数の羽根の外周端部は前記羽根車の負圧面側に向けて湾曲するように形成され、かつ、前記オリフィスに囲まれていない前記複数の羽根の外周端部の圧力面側には肉厚が外周に向けて薄くなるように形成される第1面取りを設けるとともに、前記オリフィスに囲まれた前記複数の羽根の外周端部の一部には肉厚部を設け、前記肉厚部は、前記オリフィスに囲まれていない前記複数の羽根の外周端部の肉厚よりも厚くなるように形成されている。
かかる構成とすることにより、オリフィスに囲われていない羽根の吸込み側の外周端部側では、羽根の外周端部で圧力面側から負圧面側に小さくかつ滑らかに気流が回り込み、オリフィスに囲われていない羽根の吸込み側の外周端部の負圧面側で生成される翼端渦が小さくかつ安定化し、羽根外周側の流れが乱れず、流動損失と乱流騒音の増加を抑制する。
さらに、安定した翼端渦は、羽根の吸込側から吐出側に向かう流れとともにオリフィスに吸い込まれるが、安定化しているので、オリフィスに囲われた吐出側においても羽根外周端部から羽根の外周側にかけ流れを安定させ、大きな乱れエネルギが放出されず、吐出側での流動損失と乱流騒音の高まりを小さく抑える。
また、オリフィスに囲まれた羽根の吐出側の外周端部側では、オリフィスに囲まれていない前記複数の羽根の外周端部の肉厚よりも厚くなる肉厚部により、外周端とオリフィスの間を通過する洩れ流れにより、羽根の外周端の負圧面側の翼端渦は生成を続けながら羽根の吐出側まで進行するが、漏れ流れが抑制され、オリフィスに囲われた吐出側において羽根外周端部から羽根の外周側にかけて翼端渦を安定させ、吐出側での大きな流動損失と乱流騒音の高まりを小さく抑える。
本発明の送風機は、オリフィスに囲われていない吸込側の羽根外周端部での翼端渦を安定化させ、さらに、オリフィスに囲われた吐出側の羽根外周端とオリフィス間を通過する洩れ流れを抑制かつ制御し、翼端渦の生成を安定化させ、流動損失と乱流騒音の増加を小さく抑えることができる。
本発明の実施の形態1における空気調和機の室外ユニットの断面図 同実施の形態における送風機の断面図 同実施の形態における送風機の平面図 (a)図3のO−A断面における羽根外周要部拡大図(b)図3のO−B断面における羽根外周要部拡大図 (a)実施の形態2における図3のO−A断面における羽根外周要部拡大図(b)同実施の形態における図3のO−B断面における羽根外周要部拡大図 (a)実施の形態3における図3のO−A断面における羽根外周要部拡大図(b)同実施の形態における図3のO−B断面における羽根外周要部拡大図 従来の空気調和機の室外ユニットの断面図 従来の送風機の子午断面図 従来の送風機の正面図 (a)図9のA−O断面図(同羽根車の前縁側半径方向断面図)(b)図9のB−O断面図(同羽根車の翼の弦長の中央付近の半径方向断面図)(c)図9のC−O断面図(同羽根車の後縁側半径方向断面図) 従来の羽根外周要部拡大図
第1の発明の送風機は、モータに連結されるハブの周囲に配設された複数の羽根を有していて、回転によって空気流を形成する羽根車と、前記羽根車によって形成される空気流の下流側に配設され、前記複数の羽根の空気流下流側の一部を囲むオリフィスとで構成され、前記複数の羽根の外周端部は前記羽根車の負圧面側に向けて湾曲するように形成され、かつ、前記オリフィスに囲まれていない前記複数の羽根の外周端部の圧力面側には肉厚が外周に向けて薄くなるように形成される第1面取りを設けるとともに、前記オリフィスに囲まれた前記複数の羽根の外周端部の一部には肉厚部を設け、前記肉厚部は、前記オリフィスに囲まれていない前記複数の羽根の外周端部の肉厚よりも厚くなるように形成された構成としてある。
かかる構成により、オリフィスに囲われていない羽根の吸込み側の外周端部側では、羽根の外周端部で圧力面側から負圧面側に小さくかつ滑らかに気流が回り込み、オリフィスに囲われていない羽根の吸込み側の外周端部の負圧面側で生成される翼端渦が小さくかつ安定化し、羽根外周側の流れが乱れず、流動損失と乱流騒音の増加を抑制する。
さらに、安定した翼端渦は、羽根の吸込側から吐出側に向かう流れとともにオリフィスに吸い込まれるが、安定化しているので、オリフィスに囲われた吐出側においても羽根外周端部から羽根の外周側にかけ流れを安定させ、大きな乱れエネルギーが放出されず、吐出側での流動損失と乱流騒音の高まりを小さく抑える。
また、オリフィスに囲まれた羽根の吐出側の外周端部側では、オリフィスに囲まれていない前記複数の羽根の外周端部の肉厚よりも厚くなる肉厚部により、外周端とオリフィスの間を通過する洩れ流れにより、羽根の外周端の負圧面側の翼端渦は生成を続けながら羽根の吐出側まで進行するが、漏れ流れが抑制され、オリフィスに囲われた吐出側において羽根外周端部から羽根の外周側にかけて翼端渦を安定させ、吐出側での大きな流動損失と乱流騒音の高まりを小さく抑える。
第2の発明は、第1の発明において、前記肉厚部が前記複数の羽根の外周端部に向けて厚くなるように形成されたものである。
かかる構成とすることにより、オリフィスに囲まれた羽根の吐出側の外周端部側では、外周端とオリフィスの間を通過する洩れ流れがさらに抑制されることで、オリフィスに囲われた吐出側において羽根外周端部から羽根の外周側にかけて翼端渦を小さくかつ安定させることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記オリフィスに囲まれた前記複数の羽根の外周端部の圧力面側に肉厚が外周に向けて薄くなるように形成される第2面取りを有し、肉厚部は、前記オリフィスに囲まれた前記複数の羽根の外周端部の負圧面側に配設され、羽根車の半径方向断面の形状が前記複数の羽根の負圧面に対して凸となる凸部によって形成されたものである。
かかる構成にすることで、オリフィスに囲まれた羽根の吐出側の外周端部側でも、羽根の外周端部の圧力面側に配設され、羽根の肉厚が外周に向けて薄くなるように形成される第2面取りにより、圧力面側から負圧面側に滑らかに乱れることなく気流が小さく回り込み、負圧面に対して凸となる凸部により、漏れ流れが抑制され、漏れ流れによる翼端渦が小さく、安定度が増すことができる。
第4の発明は、第3の発明において前記第2面取りの表面と前記凸部の表面とが滑らか
につながれているものである。
かかる構成により、オリフィスに囲まれた羽根の吐出側の外周端部で、圧力面側から負圧面側に回り込む曲率が最も小さくなる部分で滑らかな略曲線状の形状に沿って漏れ流れが回り込むことができ、漏れ流れによる翼端渦の安定度を極大とすることができる。
第5の発明は、第1または第2の発明において、前記肉厚部は、前記オリフィスに囲まれた前記複数の羽根の外周端部の圧力面側に配設され、前記羽根車の半径方向断面の形状が前記複数の羽根の圧力面に対して凸となる凸部によって形成されるものである。
かかる構成により、オリフィスに囲まれた羽根の吐出側の外周端部で、外周端とオリフィスの間を通過する洩れ流れを小さく抑制されると共に、外周端部の圧力面側の漏れ流れの一部をそのまま圧力面側より羽根車の吹き出し側に吐出させることができ、送風機の空力性能を向上させることができる。
第6の発明は、第1または第2の発明において、前記肉厚部は、前記オリフィスに囲まれた前記複数の羽根の外周端部の負圧面側に配設され、前記羽根車の半径方向断面の形状が前記複数の羽根の負圧面に対して凸となる第一の凸部と、前記オリフィスに囲まれた前記複数の羽根の外周端部の圧力面側に配設され、前記羽根車の半径方向断面の形状が前記複数の羽根の圧力面に対して凸となる第二の凸部とによって形成され、前記第一の凸部の表面と前記第二の凸部の表面が滑らかにつながれているものである。
かかる構成により、オリフィスに囲まれた羽根の吐出側の外周端部側で、負圧面側の第一の凸部と圧力面側の第二の凸部により、外周端とオリフィスの間を通過する洩れ流れが極力抑制されると共に、圧力面側の第二の凸部により外周端部の圧力面側の漏れ流れの一部をそのまま圧力面側から羽根車の吹き出し側に吐出させることができ、漏れ損失を極力小さくし、翼端渦を小さくかつ安定させかつ、送風機の空力特性を向上させることが両立できる。
第7の発明は、筐体と、前記筐体内に設けられた圧縮機と、筐体内の吸込み側開口部に設けられた熱交換器と、前記筐体の熱交換器の空気吸込側と反対の面に設けられた第1から第6の発明のいずれかに記載の送風機と、前記熱交換器と前記送風機が配置された風路と、前記風路と前記圧縮機との間を仕切る仕切板とを有する室外ユニットとしてある。
かかる構成により、第1から第6の発明のいずれかの送風機を搭載することで、送風機のモータへの入力が少なく空力性能を高くすることができ、さらに送風機の送風騒音を抑制することができる。従って、ヒートポンプユニットとしての高い熱交換能力を発揮して、省エネルギーでかつ低騒音な室外ユニットを実現できるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1における空気調和機の室外ユニットの断面図であり、図2は同実施の形態における送風機の断面図であり、図3は同実施の形態における送風機の平面図であり、図4(a)は図3のO−A断面における羽根外周要部拡大図であり、図4(b)は図3のO−B断面における羽根外周要部拡大図である。
図1において、室外ユニット1は、筐体2内に、平面がL形状の熱交換器3と、モータ4、羽根車5、オリフィス14からなる送風機7と、圧縮機8と、四方弁、インバータ等
(図示せず)を収容している。そして、熱交換器3と、送風機7からなる風路9と圧縮機8との間を仕切板10により仕切っている。
また、図2、図3に示すように、羽根車5は、モータ4のシャフト11に固定された略円筒状のハブ12を中心にして薄肉翼状の羽根13を放射状に2枚設けて構成している。そして、羽根13の外周端部13dの回転軌跡に沿うような適切なオリフィス14にて羽根13の吐出側13bを囲うようにしている。
ここで、図4(a)で示すように、羽根13のオリフィス14に囲まれていない吸込み側13aの外周端部13dを負圧面側13d2に湾曲させ、また、羽根13の外周端部13dの圧力面側13d1に外周に向けて薄くなる第1面取り15を設けている。
さらに、図4(b)で示すように、羽根13のオリフィス14に囲まれている吐出側13bの羽根13の外周端部13eの圧力面側13e1に配設され、外周に向けて薄くなるように形成される第2面取り16を有し、羽根13の外周端部13eの負圧面側13e2に配設され、羽根車5の半径方向断面の形状が羽根13の負圧面側13e2に対して凸となる凸部17を設けている。
そして、さらに、第2面取り16の表面と、凸部17の表面とが滑らかにつながれているものである。
以上のように構成された室外ユニット及び送風機について、以下その動作、作用を説明する。
まず、モータ4によりシャフト11を介して羽根車5が回転駆動して、熱交換器3を介して室外空気を、羽根車5内に導く。その際、複数の羽根13と、羽根13の周囲に設けられたオリフィス14により、動圧と静圧が付加され送風作用を成す。また、熱交換器3を通過する際に、圧縮機8の作動により熱交換器3の管内を流動する冷媒と熱交換する。
そして、オリフィス14に囲われていない羽根13の吸込み側13aの外周端部13d側では、羽根13の外周端部13dは羽根13の負圧面側13d2に向けて湾曲し、羽根13の外周端部13dの圧力面側13d1の羽根13の肉厚が外周に向けて薄くなるように形成されている第1面取り15により、羽根13の外周端部13dで圧力面側13d1から負圧面側13d2に小さくかつ滑らかに気流が回り込み、オリフィス14に囲われていない羽根13の吸込み側13aの外周端部13dの負圧面側13d2で生成される翼端渦が小さくかつ安定化し、羽根13の外周端部13dの流れが乱れず、流動損失と乱流騒音の増加を抑制する。
さらに、安定した翼端渦は、羽根13の吸込み側13aから吐出側13bに向かう流れとともにオリフィス14内に吸い込まれるが、安定化しているので、オリフィス14に囲われた羽根13の吐出側13bにおいても羽根13の外周端部13dから羽根13の外周端部13dにかけ流れを安定させ、大きな乱れエネルギーが放出されず、羽根13の吐出側13bでの流動損失と乱流騒音の高まりを小さく抑える。
また、オリフィス14に囲まれた羽根13の吐出側13bの外周端部13eでも、羽根13の外周端部13eの圧力面側13e1に配設され、羽根13の肉厚が外周に向けて薄くなるように形成される第2面取り16から羽根13の負圧面側13e2の凸部17にかけ、圧力面側13e1から負圧面側13e2に気流が回り込む曲率が最も小さくなる部分で滑らかな略曲線状の形状に沿って漏れ流れが回り込むことができ、外周端部13eの圧力面側13e1から負圧面側13e2に滑らかに乱れることなく気流が小さく回り込み、
負圧面側13e2に対して凸となる凸部17により、漏れ流れが抑制され、漏れ流れによる翼端渦が小さく、安定度を極大とすることができる。
従ってこの送風機7は、モータ4への入力が少なく空力性能を高くすることができ、さらに送風機7の送風騒音を抑制することができ、例えばヒートポンプの室外機に組み込むことにより、ヒートポンプユニットとして高い熱交換能力を発揮して、省エネルギーでかつ低騒音な室外ユニット1を実現できるものである。
(実施の形態2)
図5(a)は実施の形態2における図3のO−A断面の羽根外周要部拡大図であり、図5(b)は同実施の形態における図3のO−B断面における羽根外周要部拡大図である。
なお、実施の形態1と同じ構成要件については同一の符号を付して説明を省略する。
図5(b)で示すように,オリフィス14に囲まれた羽根13の外周端部13fの圧力面側13f1に、羽根車5の半径方向断面の形状が外周端部13fの圧力面側13f1に対して凸となる凸部18を配設している。
以上のように構成された実施の形態2の室外ユニット1の特に送風機7の動作、作用を説明する。
オリフィス14に囲まれた羽根13の吐出側13bの外周端部13fで,圧力面側13f1に対して凸となる凸部18により、外周端部13fとオリフィス14の間を通過する洩れ流れを小さく抑制されると共に、外周端部13fの圧力面側13f1の漏れ流れの一部をそのまま圧力面側13f1より羽根車5の吹き出し側に吐出させることができ、送風機7の空力性能を向上させることができる。
(実施の形態3)
図6(a)は実施の形態3における図3のO−A断面の羽根外周要部拡大図であり、図6(b)は同実施の形態における図3のO−B断面における羽根外周要部拡大図である。
なお、実施の形態1と同じ構成要件については同一の符号を付して説明を省略する。
図6(b)で示すように、オリフィス14に囲まれた羽根13の外周端部13gの負圧面側13g2には、羽根車5の半径方向断面の形状が外周端部13gの負圧面側13g2に対して凸となる第一の凸部19が配設され、オリフィス14に囲まれた羽根13の外周端部13gの圧力面側13g1には、羽根車5の半径方向断面の形状が羽根13の外周端部13gの圧力面側13g1に対して凸となる第二の凸部20を配設し、第一の凸部19の表面と第二の凸部20の表面が滑らかにつながれている。
以上のように構成された実施の形態3の室外ユニット1の特に送風機7の動作、作用を説明する。
オリフィス14に囲まれた羽根13の吐出側13bの外周端部13gで、負圧面側13g2の第一の凸部19と圧力面側13g1の第二の凸部20により、外周端部13gとオリフィス14の間を通過する洩れ流れが極力抑制されると共に、圧力面側13g1の第二の凸部20により、外周端部13gの圧力面側13g1の漏れ流れの一部をそのまま圧力面側13g1から羽根車5の吹き出し側に吐出させることができ、漏れ損失を極力小さくし、翼端渦を小さくかつ安定させかつ、送風機7の空力特性を向上させることが両立できる。
以上のように、本発明にかかる構成の送風機とそれを用いた室外ユニットは、オリフィスに囲われていない吸込側の羽根外周端部での翼端渦を安定化させ、さらに、オリフィスに囲われた吐出側の羽根外周端とオリフィス間を通過する洩れ流れを抑制かつ制御し、翼端渦の生成を安定化させ、流動損失と乱流騒音の増加を小さく抑えることができる。
従って、かかる送風機を用いた室外ユニットの送風効率の向上とヒートポンプユニットとしての高い熱交換能力を両立でき、さらに低騒音化が可能となるので、家庭用、業務用等エアコンの空調機器、家庭用冷凍冷蔵庫や自動販売機等の冷凍冷蔵機器、給湯機等のヒートポンプ機器、さらに熱電子部品を有する電子機器のみならず、AV機器、廃熱回収機器などの用途にも適用できる。
1 室外ユニット
2 筐体
3 熱交換器
4 モータ
5 羽根車
7 送風機
8 圧縮機
9 風路
10 仕切板
12 ハブ
13 羽根
13a 吸込み側
13b 吐出側
13d、13e、13f、13g 外周端部(湾曲部)
13d1、13e1、13f1、13g1 圧力面側
13d2、13e2、13f2、13g2 負圧面側
14 オリフィス
15 第1面取り(圧力面側)
16 第2面取り(圧力面側)
17 凸部(負圧面側)
18 凸部(圧力面側)
19 第一の凸部(負圧面側)
20 第二の凸部(圧力面側)

Claims (7)

  1. モータと、モータに連結されるハブ、ハブの周囲に配設された複数の羽根を有していて、回転によって空気流を形成する羽根車と、前記羽根車によって形成される空気流の下流側に配設され、前記複数の羽根の空気流下流側の一部を囲むオリフィスとで構成され、前記複数の羽根の外周端部は前記羽根車の負圧面側に向けて湾曲するように形成され、かつ、前記オリフィスに囲まれていない前記複数の羽根の外周端部の圧力面側には肉厚が外周に向けて薄くなるように形成される第1面取りを設けるとともに、前記オリフィスに囲まれた前記複数の羽根の外周端部の一部には肉厚部を設け、前記肉厚部は、前記オリフィスに囲まれていない前記複数の羽根の外周端部の肉厚よりも厚くなるように形成されている送風機。
  2. 羽根の肉厚部は羽根外周端部に向けて厚くなるように形成された請求項1に記載の送風機。
  3. 送風機は、さらに、オリフィスに囲まれた複数の羽根の外周端部の圧力面側に肉厚が外周に向けて薄くなるように形成される第2面取りを有し、肉厚部は、前記オリフィスに囲まれた前記複数の羽根の外周端部の負圧面側に配設され、羽根車の半径方向断面の形状が前記複数の羽根の負圧面に対して凸となる凸部によって形成される請求項1または2に記載の送風機。
  4. 羽根の第2面取りの表面と凸部の表面とが滑らかにつながれている請求項3に記載の送風機。
  5. 肉厚部は、オリフィスに囲まれた複数の羽根の外周端部の圧力面側に配設され、羽根車の半径方向断面の形状が前記複数の羽根の圧力面に対して凸となる凸部によって形成される請求項1または2に記載の送風機。
  6. 肉厚部は、オリフィスに囲まれた複数の羽根の外周端部の負圧面側に配設され、羽根車の半径方向断面の形状が前記複数の羽根の負圧面に対して凸となる第一の凸部と、前記オリフィスに囲まれた前記複数の羽根の外周端部の圧力面側に配設され、前記羽根車の半径方向断面の形状が前記複数の羽根の圧力面に対して凸となる第二の凸部とによって形成され、前記第一の凸部の表面と前記第二の凸部の表面が滑らかにつながれている請求項1または2に記載の送風機。
  7. 筐体と、前記筐体内に設けられた圧縮機と、筐体内の吸込み側開口部に設けられた熱交換器と前記筐体の熱交換器の空気吸込側と反対の面に設けられた請求項1から6のいずれかに記載の送風機と、前記熱交換器と前記送風機が配置された風路と、前記風路と前記圧縮機との間を仕切る仕切板とを有する室外ユニット。
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