JP6430032B2 - 遠心ファン、空気調和装置および冷凍サイクル装置 - Google Patents

遠心ファン、空気調和装置および冷凍サイクル装置 Download PDF

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Description

この発明は、遠心ファン、および遠心ファンを備えた空気調和装置および冷凍サイクル装置に関する。
特開平6−299994号公報(特許文献1)には、多翼の遠心ファンが開示されている。特許文献1に開示された遠心ファンは、翼の主板側および側板側の入口角をそれぞれ異ならせた構成となっている。
特開平6−299994号公報
遠心ファンにおいて、回転軸方向の翼幅が広いほど、翼幅方向に不均一な風速分布になりやすい。この場合、翼の前縁における迎角が不均一になり、反回転方向側の翼表面では気流がはく離しやすくなる。このような気流のはく離は、翼間の有効風路幅の縮小を招く。そのため、気流のはく離は、遠心ファンの効率の低下、さらには渦の発生による騒音増大という問題の原因となっていた。
特許文献1では、側板から主板に向かう軸方向において、全翼幅の30%〜40%の部位を境界とし、前記翼の入口部を境界から側板側と主板側に分割している。そして、側板側と主板側とで、翼が異なる入口角を有するように構成されている。特許文献1では、このような構成により、翼の入口部で発生する渦および渦音の低減を図っている。
しかし、上述した従来の送付ファンでは、主板近傍においても迎角が大きく変化する。このため、回転方向側の翼表面で前縁から気流がはく離する。この結果、騒音低減効果が十分に得られないという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、翼の幅方向全域で翼表面での気流のはく離を抑制し、高効率で低騒音の遠心ファン、空気調和装置および冷凍サイクル装置を提供することである。
本発明に係る遠心ファンは、主面を有する主板と、主面に面したリング状の側板と、主板と側板との間に設けられた複数の翼とを備える。複数の翼の内周側において、複数の翼は翼入口角を有する。複数の翼のそれぞれは、第1領域と、第2領域と、第3領域とを有する。第1領域は主板に接続される。第3領域は側板に接続される。第2領域は第1領域と第3領域との間に位置する。複数の翼のうちの少なくとも1つの翼の第1領域での翼入口角は、当該少なくとも1つの翼の第2領域での翼入口角より大きい。当該少なくとも1つの翼の第3領域での翼入口角は、当該少なくとも1つの翼の第2領域での翼入口角より小さい。第2領域における翼の内周側の翼厚に対し、第1領域における翼の内周側の翼厚が厚い。第2領域における翼の内周側であって反回転方向側の翼面に対し、第1領域における翼の内周側であって反回転方向側の翼面が反回転方向に向かって突出している。
本発明によれば、翼幅方向に翼の迎角が均一化するため、反回転方向側の翼表面側および回転方向側の翼表面側の前縁からのはく離が抑制され、高効率化と低騒音化を図ることができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の室内機の斜視模式図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の室内機の内部構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る遠心ファンの斜視模式図である。 本発明の実施の形態1に係る遠心ファンの部分拡大模式図である。 本発明の実施の形態1に係る遠心ファンの翼を軸方向から見た模式図である。 本発明の実施の形態1に係る遠心ファンの翼の幅方向における翼入口角の変化を示すグラフである。 遠心ファンの翼の幅方向における迎角の変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係る遠心ファンの翼を軸方向から見た模式図である。 本発明の実施の形態3に係る遠心ファンの部分拡大模式図である。 本発明の実施の形態4に係る空気調和装置の構成図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
<本実施形態に係る空気調和装置の室内機の構成および動作>
図1は、本発明の実施の形態1に係る遠心ファンを搭載する空気調和装置の室内機の斜視模式図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の室内機の内部構成を示す模式図である。
図1および図2に示すように、空気調和装置の室内機は、空調対象の空間の天井裏に設置されたケース1を備えている。なお、ケース1の形状は任意の形状を採用できる。たとえば一例として、ケース1は直方体状に形成されている。ケース1は、上面部1aと、下面部1bと、側面部1cとを含む。
ケース1の側面部1cの内、1面に吹出口2が設けられている。吹出口2の形状は任意の形状を採用し得る。吹出口2の形状はたとえば矩形状である。また、ケース1の側面部1cのうち、吹出口2が形成された面と反対側の面に、吸込口8が形成されている。吸込口8の形状は任意の形状を採用し得る。吸込口8の形状はたとえば矩形状である。吸込口8には、空気を除塵するフィルタが設けられていてもよい。
ケース1内には、ベルマウス5が設置された遠心ファン3と、ファンモータ4と、熱交換器6と、渦形ケーシング7とが収容されている。ファンモータ4は、たとえばケース1の上面部1aに固定されたモータサポートにより支持されている。ファンモータ4は回転軸を有する。回転軸は、側面部1cのうち吸込口8が形成された面および吹出口2が形成された面に対して平行に伸びるように配置されている。回転軸には、多翼遠心ファンである遠心ファン3が取り付けられている。遠心ファン3は、少なくとも1つが回転軸に取り付けられている。図2に示した室内機では、2つの遠心ファン3が回転軸に取り付けられている。遠心ファン3は、吸込口8からケース1内に吸込まれ吹出口2から対象空間へと吹出される空気の流れを作る。
熱交換器6は、空気の流動路中に配置される。熱交換器6は空気の温度を調整する。渦形ケーシング7は、遠心ファン3を囲うように設けられる。渦形ケーシング7は、遠心ファン3から吹出された空気を整流する。渦形ケーシング7の吸込口にはベルマウス5が配置されている。また、ベルマウス5は遠心ファン3の吸込口に対向する位置に配置されている。ベルマウス5は遠心ファン3に流入する気流を整流する。ベルマウス5の吸込側の空間と渦形ケーシング7の吹出側の空間は、仕切板により仕切られている。なお、ベルマウス5や熱交換器6の構成や態様は特に限定されるものではなく、本実施の形態1では周知のものが用いられている。
このような構成において、遠心ファン3が回転すると、空調対象の部屋の空気は、吸込口8に吸い込まれる。ケース1の内部に吸い込まれた空気は、ベルマウス5によって案内されて、遠心ファン3に吸い込まれる。さらに、遠心ファン3では、吸い込まれた空気が、遠心ファン3の径方向の外側に吹き出される。遠心ファン3から吹き出された空気は、渦形ケーシング7の内部を通過後、熱交換器6に供給される。熱交換器6に供給された空気は、熱交換器6を通過する際に、熱交換および湿度調整される。その後、空気は吹出口2から部屋に吹き出される。
<遠心ファンの構成>
次に、図3〜5に基づいて、遠心ファン3の構成について説明する。図3は、遠心ファン3の斜視模式図である。図4は図3に示した遠心ファンの翼の拡大模式図である。図5は遠心ファン3の翼を軸方向から見た模式図である。遠心ファン3は、主板3aと、側板3cと、複数の翼3dとを備える。
主板3aは回転軸を中心に回転する。側板3cは主板3aに面するように設けられ、リング状の形状を有する。複数の翼3dは、主板3aと側板3cとの間に設けられる。複数の翼3dの内周側において、複数の翼3dは翼入口角θ1〜θ3を有する。複数の翼3dのそれぞれは、第1領域と、第2領域と、第3領域とを有する。第1領域は主板3aに接続される。第3領域は側板3cに接続される。第2領域は第1領域と第3領域との間に位置する。複数の翼3dのうちの少なくとも1つの翼3dの第1領域での翼入口角θ1は、当該少なくとも1つの翼3dの第2領域での翼入口角θ2より大きい。当該少なくとも1つの翼3dの第3領域での翼入口角θ3は、当該少なくとも1つの翼3dの第2領域での翼入口角θ2より小さい。また、異なる観点から言えば、翼3dにおいて、主板3aから側板3cに向かう方向にて主板3aから第1の距離L1だけ離れた第1位置Aと、主板3aから第1の距離L1より大きい第2の距離L2だけ離れた第2位置Bとを考える。このとき、翼3dの第1位置Aから主板3a側の領域を第1領域とする。翼3dの第1位置Aから第2位置Bまでの領域を第2領域とする。翼3dの第2位置Bから側板3c側の領域を第3領域とする。第1領域での翼3dの内周側における翼入口角θ1は、翼3dの第2領域での翼入口角θ2より大きい。翼の第3領域での翼入口角θ3は、第2領域での翼入口角θ2より小さい。上記遠心ファン3において、翼3dは外周側縁部13bおよび内周側縁部13aを含む。また、図4からわかるように、主板3aから側板3cに向かう方向において、第1領域の幅は上記距離L1である。第2領域の幅は距離(L2−L1)である。第3領域の幅は距離L3である。
主板3aは円盤状である。主板3aはその中心部にボス部3bを有する。ボス部3bの中央には、ファンモータ4(図2参照)の出力軸が接続される。遠心ファン3はファンモータ4の駆動力によって回転される。側板3cは、主板3aに対向するように配置される。複数の翼3dは、主板3aから側板3cに向かって回転軸Xを環状に囲むように設けられている。
複数の翼3dは、相互に同一形状を有する。翼3dは、それぞれ内周側前縁9a、外周側後縁9b、回転方向側の翼表面9c、反回転方向側の翼表面9d、側板側端面9eを有している。回転方向側の翼表面9cは正圧面である。反回転方向側の翼表面9dは負圧面である。翼3dにおいて、翼間の風路に対し、回転方向側の翼表面9cは凹面となっている。翼3dにおいて、翼間の風路に対し、反回転方向側の翼表面9dは凸面となっている。翼3dは、外周側後縁9bが内周側前縁9aより回転方向に前進して位置した前向き羽根である。
ここで、翼3dの内周側前縁9aにおける翼入口角θ1、θ2、θ3は、内周側前縁9aを結んだ翼内接円の接線から回転方向側に、内周側前縁9aにおける翼中心線9fの接線とのなす角で定義される。図5に示すように、第2領域での翼3dの内周側の断面輪郭9hと比べて、第1領域での翼3dの内周側の断面輪郭9gは半回転方向側に傾いている。また、第2領域での翼3dの内周側の断面輪郭9hと比べて、第3領域での翼3dの内周側の断面輪郭9iは回転方向側に傾いている。
図6に、本実施形態に係る遠心ファン3における翼の幅方向における翼入口角の変化を示す。図6の横軸は翼の幅方向での位置を示し、縦軸は翼入口角を示す。図6に示すように、本実施形態に係る遠心ファン3では、上述した第2領域での翼入口角θ2は一定とする。
一方、第1領域においては、主板3aから第1の距離だけ離れた位置Aから主板3aに向かうにつれて翼入口角θ1は徐々に大きくなる。具体的には、翼3dの翼中心線9fの内周側の端部の位置が、第1領域にて主板3aに向かうにつれて徐々に反回転方向側に移動する。
一方、第3領域では、主板3aから第2の距離だけ離れた位置Bから側板3cに向かうにつれて翼入口角θ3は徐々に小さくなる。具体的には、翼3dの翼中心線9fの内周側の端部の位置が、第3領域にて側板3cに向かうにつれて徐々に回転方向側に移動する。翼入口角θは、主板3a側端部で最大となり、側板3c側端部で最小となる。図6に示すように、翼入口角θは、翼3dの幅方向において、主板3a側から側板3c側にかけて、滑らかに変化する。
なお、翼入口角θが翼3dの幅方向において一定である場合には、図7に示すように翼3dの幅方向において迎角が変化する。ここで、翼3dの迎角を、翼3dの前縁(内周側)における気流の流入角として規定する。具体的には、回転軸Xを中心とする円の接線から回転方向に、翼3dの前縁における気流の方向とのなす角度を迎角とする。
図7は翼入口角が幅方向で一定である場合の翼の幅方向における迎角の変化を示すグラフである。図7の横軸は翼の幅方向での位置を示し、縦軸は迎角を示す。図7に示すように、迎角(流入角とも呼ぶ)は、主板3a近傍と側板3c近傍とでそれぞれ変化する。より具体的には、主板3aから側板3cまでの距離、すなわち翼幅、の20%の位置から主板3aまでの領域では、主板3aに近付くにつれて迎角が大きくなる。これは、主板3a近傍では翼間への流入風速が大きいためである。また、主板3aから翼幅の80%の位置から側板3cまでの領域では、側板3cに近付くにつれて迎角が小さくなる。これは、側板3c側では翼間への流入速度が小さいためである。
<遠心ファンの作用効果>
図6および図7に示すように、主板3a側では翼入口角θ1を拡大することで、回転方向側の翼表面9c(図5参照)側の前縁における気流のはく離を抑制することができる。また、側板3c側では翼入口角θ3を縮小することで、反回転方向側の翼表面9d(図5参照)側の前縁における気流のはく離を抑制することができる。
図7に示したデータから考えると、上記遠心ファン3において、第1位置Aを示す第1の距離L1(図4参照)は、主板3aから側板3cに向かう方向での翼幅(図4における距離L2+距離L3)のたとえば20%以下である。また、遠心ファン3において、第2位置Bを示す第2の距離L2(図4参照)は、主板3aから側板3cに向かう方向での翼幅のたとえば80%以上である。また、異なる観点から言えば、主板3aから側板3cに向かう方向において、第1領域の幅(距離L1)は、主板3aから側板3cに向かう方向での翼幅の20%以下である。また、主板3aから側板3cに向かう方向において、第3領域の幅(図4の距離L3)は、主板3aから側板3cに向かう方向での翼幅の20%以下である。
以上のように、本実施の形態1の遠心ファン3によれば、主板3aから側板3cにかけて気流の剥離を抑制できる。よって、気流の乱れの低減により、遠心ファン3の高効率化と低騒音化を図ることができる。また異なる観点からいえば、翼入口角θを翼3dの幅方向において調整することで、翼3dの幅方向における迎角のばらつきを抑えることができる。このため、翼3dの幅方向全域について、反回転方向側の翼表面9dおよび回転方向側の翼表面9cでの気流の剥離を抑制できる。この結果、高効率かつ低騒音の遠心ファンを提供できる。
また、上記遠心ファン3において、第1の距離は、主板3aから側板3cに向かう方向での翼幅の20%以下であってもよい。第1の距離は翼幅の15%以下でもよい。また、第2の距離は、主板3aから側板3cに向かう方向での翼幅の80%以上であってもよい。第2の距離は翼幅の85%以上でもよい。この場合、翼3dの主板3a側や側板3c側において特に迎角の変動が起きる領域について、翼入口角θを調整することができる。
(実施の形態2)
<遠心ファンの構成>
図8に基づいて、本発明の実施の形態2について説明する。図8は本実施の形態に係る遠心ファン3の翼を軸方向から見た模式図である。
本実施の形態2に係る遠心ファン3は、基本的には本発明の実施の形態1に係る遠心ファン3と同様の構成を備えるが、翼3dの断面形状が実施の形態1に係る遠心ファン3と異なっている。すなわち、図8に示した遠心ファン3では、翼3dの第2領域に対して、主板3a側の第1領域における翼3dの内周側の翼厚が大きくなっている。つまり、反回転方向に向かって翼厚が拡大している。このため、第2領域より、第1領域において翼3dの翼中心線9fの内周側の端部の位置が、反回転方向側にずれている。より詳しく言えば、第1領域では、主板3aに近付くにつれて、翼中心線9fの内周側の端部の位置が反回転方向側に移動している。
さらに、図8に示した遠心ファン3では、翼3dの第2領域に対して、側板3c側の第3領域における翼3dの内周側の翼厚が小さくなっている。つまり、回転方向に向かって翼厚が縮小している。このため、第2領域より、第3領域において翼3dの翼中心線9fの内周側の端部の位置が、回転方向側にずれている。より詳しく言えば、第3領域では、側板3cに近付くにつれて、翼中心線9fの内周側の端部の位置が回転方向側に移動している。
<遠心ファンの作用効果>
上記遠心ファン3においては、図8に示すように、第2領域における翼3dの内周側の翼厚に対し、第1領域における翼3dの内周側の翼厚は厚い。第2領域における翼3dの内周側であって反回転方向側の翼面に対し、第1領域における翼3dの内周側であって反回転方向側の翼面が反回転方向に向かって突出している。また、遠心ファン3において、第2領域における翼3dの内周側の翼厚に対し、第3領域における翼3dの内周側の翼厚は薄い。第2領域における翼3dの内周側であって反回転方向側の翼面に対し、第3領域における翼3dの内周側であって反回転方向側の翼面が回転方向に向かって凹んでいる。
この場合、本実施の形態1に係る遠心ファン3と同様の効果を得られる。さらに、翼3dの内周側の翼厚が、第1領域から第2領域、第3領域と幅方向に徐々に薄くなる。このため、たとえば金型を用いて翼3dを成型する場合に、第3領域側、すなわち側板3c側から、金型を翼3dより分離することができる。
また、主板3a側の翼厚を拡大することで、主板3a側で翼間の距離が小さく通風抵抗を大きくできる。一方、側板3c側の翼厚を縮小することで、側板3c側で翼間の距離が大きく通風抵抗を小さくできる。このため、主板3a側に偏る流れを翼幅方向で均一化できる。この結果、翼幅方向における風速差によって生じる摩擦損失と渦を抑制できる。したがって、遠心ファン3の高効率化と低騒音化が図れる。
(実施の形態3)
<遠心ファンの構成>
次に、図9に基づいて、本発明の実施の形態3について説明する。図9は本実施の形態に係る遠心ファン3の部分拡大模式図である。
本実施の形態3に係る遠心ファン3は、基本的には本発明の実施の形態1に係る遠心ファン3と同様の構成を備えるが、翼3dの形状が実施の形態1に係る遠心ファン3と異なっている。すなわち、本実施の形態3では、遠心ファン3が、側板3c側に配置され、翼3dと対向する開口部5aを含むベルマウス5をさらに備える。ベルマウス5の開口部5aの内径が、側板3cに沿って環状に配置された複数の翼3dの内径よりも大きい。ベルマウス5の開口部5aより内周側では、翼3dの側板3c側の端部19aが回転方向に傾いている。ベルマウス5の開口部5aより外周側では、翼3dの側板3c側の端部19bが、開口部5aより内周側における翼3dの側板3c側の端部19aより、反回転方向側を向いている。なお、環状に配置された複数の翼3dの内径とは、環状に配置されている複数の翼3dを軸方向から見たときに、当該翼3dが占有している環状領域の内周側に形成される開口部の径を意味する。
異なる観点からいえば、ベルマウス5(図2参照)の開口部5aの下流端の内径が遠心ファン3の翼3dの内径よりも大きい。翼3dの内周側前縁9aがベルマウス5の開口部5aから突出している。ベルマウス5の開口部5aの下流端より内周側では、翼3dの側板側翼端(端部19a)が回転方向に傾いている。ベルマウス5の開口部5aの下流端より外周側では、翼3dの側板側翼端(端部19b)が、内周側における側板側翼端より反回転方向側を向いている。なお、開口部5aより外周側の翼3dの端部19bも、基本的には翼幅方向において回転方向に傾いている。しかし、当該端部19bの回転方向への傾きは、開口部5aより内周側の翼3dの端部19aに関する翼幅方向での回転方向に向けた傾きより小さくなっている。端部19a、19bの回転方向側表面および反回転方向側表面はともに曲面状となっている。
<遠心ファンの作用効果>
ベルマウスの開口部5aより内周側では、主板に向かって垂直に気流が流入するため、側板側翼端(端部19a)を回転方向側に向けることで、ベルマウスの開口部5a側から流入する気流に対する迎角を小さくできる。このため、翼3dの反回転方向側の面である翼負圧面の気流のはく離を抑制できる。ベルマウスの開口部5aより外周側では、スクロール内を回転方向に循環する気流が、側板側翼端(端部19b)流入する。このため、側板側翼端(端部19b)をベルマウスの開口部5aより内周側の翼の端部19aより反回転方向側に向けることで、迎角を小さくすることができる。
以上のように構成された本実施の形態3の遠心ファン3によれば、本実施の形態1による効果に加えて、側板側の翼の端部19a、19bから流入する気流のはく離をさらに抑制できる。
(実施の形態4)
図10は本発明の実施の形態4に係る空気調和装置の構成図である。本実施の形態では、上述した遠心ファン等を備える室内機200を有する冷凍サイクル装置としての空気調和装置について説明する。図10に示した空気調和装置は、室外機100と室内機200とを備える。これらの室外機100と室内機200とは冷媒配管で連結され、冷媒回路を構成している。冷媒回路中では冷媒を循環させている。冷媒配管のうち、気体の冷媒(ガス冷媒)が流れる配管をガス配管300とする。また、液体を含む冷媒(液冷媒、あるいは気液二相冷媒の場合もある)が流れる配管を液配管400とする。
室外機100は、本実施の形態においては、圧縮機101、四方弁102、室外側熱交換器103、室外側送風機104、絞り装置(膨張弁)105で構成する。
圧縮機101は、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。ここで、圧縮機101は、インバータ装置等を備え、運転周波数を任意に変化させることにより、圧縮機101の容量(単位時間あたりの冷媒を送り出す量)を細かく変化させることができるものとする。四方弁102は、制御装置(図示せず)からの指示に基づいて冷房運転時と暖房運転時とによって冷媒の流れを切り換える。
また、室外側熱交換器103は、冷媒と空気(室外の空気)との熱交換を行う。例えば、暖房運転時においては蒸発器として機能し、液配管400から流入した低圧の冷媒と空気との熱交換を行う。この場合、室外側熱交換器103では、冷媒を蒸発させ、気化させる。また、冷房運転時において室外側熱交換器103は凝縮器として機能する。この場合、圧縮機101において圧縮された冷媒が四方弁102側から室外側熱交換器103に流入する。室外側熱交換器103では、冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒を凝縮して液化させる。室外側熱交換器103には、冷媒と空気との熱交換を効率よく行うため、上述の実施の形態1〜3で説明した遠心ファン3を有する室外側送風機104が設けられている。室外側送風機104についても、インバータ装置によりファンモータの運転周波数を任意に変化させて送風ファンとしての遠心ファン3の回転速度を細かく変化させるようにしてもよい。絞り装置105は、開度を変化させることで、冷媒の圧力等を調整するために設けられる。
一方、室内機200は、負荷側熱交換器201及び負荷側送風機202で構成される。負荷側熱交換器201は冷媒と空気との熱交換を行う。例えば、暖房運転時においては凝縮器として機能する。この場合、負荷側熱交換器201では、ガス配管300から流入した冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒を凝縮させて液化(又は気液二相化)させる。この結果、負荷側熱交換器201から液配管400側に液化した冷媒が流出する。一方、冷房運転時においては負荷側熱交換器201は蒸発器として機能する。例えば、負荷側熱交換器201では、絞り装置105により低圧状態にされた冷媒と空気との熱交換を行う。この場合、負荷側熱交換器201では、冷媒に空気の熱を奪わせて蒸発させることにより冷媒を気化させる。負荷側熱交換器201から気化した冷媒がガス配管300側に流出する。また、室内機200には、熱交換を行う空気の流れを調整するための負荷側送風機202が設けられている。この負荷側送風機202の運転速度は、例えば利用者の設定により決定される。特に限定するものではないが、負荷側送風機202にも実施の形態1〜3で説明した遠心ファンを用いるようにすることができる。
以上のように実施の形態4の空気調和装置では、実施の形態1〜3において説明した送風機を室外機100、さらには室内機200に用いることで、風量低下、騒音の抑制等を実現することができる。
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
例えば、本発明の活用例としては、冷凍サイクル装置を構成する室内機、例えば空気調和装置の室内機は勿論、その他、遠心ファンが設置される各種装置や設備などに広く利用することができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行ったが、上述の実施の形態を様々に変形することも可能である。また、本発明の範囲は上述の実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
本発明は、多翼の遠心ファンに特に有利に適用される。
1 ケース、1a 上面部、1b 下面部、1c 側面部、2 吹出口、3 遠心ファン、3a 主板、3b ボス部、3c 側板、3d 翼、4 ファンモータ、5 ベルマウス、5a 開口部、6 熱交換器、7 渦形ケーシング、8 吸込口、9a 前縁、9b 外周側後縁、9c,9d 翼表面、9e 側板側端面、9f 翼中心線、9g,9h,9i 断面輪郭、13a 内周側縁部、13b 外周側縁部、19a,19b 端部、100 室外機、101 圧縮機、102 四方弁、103 室外側熱交換器、104 室外側送風機、105 絞り装置、200 室内機、201 負荷側熱交換器、202 負荷側送風機、300 ガス配管、400 液配管。

Claims (7)

  1. 主面を有する主板と、
    前記主面に面したリング状の側板と、
    前記主板と前記側板との間に設けられた複数の翼とを備え、
    前記複数の翼の内周側において、前記複数の翼はそれぞれ翼入口角を有し、
    前記複数の翼のそれぞれは、第1領域と、第2領域と、第3領域とを有し、前記第1領域は前記主板に接続され、前記第3領域は前記側板に接続され、前記第2領域は前記第1領域と前記第3領域との間に位置し、
    前記複数の翼のうちの少なくとも1つの翼の前記第1領域での前記翼入口角が、前記少なくとも1つの翼の前記第2領域での前記翼入口角より大きく、前記少なくとも1つの翼の前記第3領域での前記翼入口角が、前記少なくとも1つの翼の前記第2領域での前記翼入口角より小さく、
    前記第2領域における前記翼の内周側の翼厚に対し、前記第1領域における前記翼の内周側の翼厚が厚く、
    前記第2領域における前記翼の内周側であって反回転方向側の翼面に対し、前記第1領域における前記翼の内周側であって反回転方向側の翼面が反回転方向に向かって突出している、遠心ファン。
  2. 前記主板から前記側板に向かう方向において、前記第1領域の幅は、前記主板から前記側板に向かう方向での翼幅の20%以下である、請求項1に記載の遠心ファン。
  3. 前記主板から前記側板に向かう方向において、前記第3領域の幅は、前記主板から前記側板に向かう方向での翼幅の20%以下である、請求項1または請求項2に記載の遠心ファン。
  4. 前記第2領域における前記翼の内周側の翼厚に対し、前記第3領域における前記翼の内周側の翼厚が薄く、
    前記第2領域における前記翼の内周側であって反回転方向側の翼面に対し、前記第3領域における前記翼の内周側であって反回転方向側の翼面が回転方向に向かって凹んでいる、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の遠心ファン。
  5. 前記側板側に配置され、前記翼と対向する開口部を含むベルマウスをさらに備え、
    前記ベルマウスの前記開口部の内径が、前記側板に沿って環状に配置された複数の前記翼の内径よりも大きく、
    前記ベルマウスの前記開口部より内周側では、前記翼の前記側板側の端部が回転方向に傾き、
    前記ベルマウスの前記開口部より外周側では、前記翼の前記側板側の端部が、前記開口部より内周側における前記翼の前記側板側の端部より、反回転方向側を向いている、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の遠心ファン。
  6. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の遠心ファンを備えた空気調和装置。
  7. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の遠心ファンを備えた冷凍サイクル装置。
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