JP2013207260A - 太陽電池用バックシート - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池セル封止材との接着性に優れ、さらに耐ブロッキング性及び電気絶縁性に優れる太陽電池用バックシートを提供することを目的とする。
【解決手段】基材層とポリビニルアセタール層とを有する多層構造体からなり、前記ポリビニルアセタール層における可塑剤の含有量がポリビニルアセタール100質量部に対して15質量部未満である、太陽電池用バックシート。前記多層構造体が前記基材層と前記ポリビニルアセタール層との間に接着層をさらに有することが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、特定のポリビニルアセタール層を有する太陽電池用バックシート及びその製造方法、並びにそのバックシートを用いた太陽電池モジュール及びその製造方法に関する。さらに、本発明は、太陽電池用バックシート製造用ポリビニルアセタールフィルムに関する。
太陽電池モジュールは、通常、外部の影響から保護するために透明な覆いを有する光電性の半導体層(以下、太陽電池セルと言う)を有する。該太陽電池セルは、しばしばガラス板と、ガラス等の硬質カバープレート又はバックシートとの間に設けられ、接着性を有する太陽電池セル封止材によって封止されている。
太陽電池セルは極めて壊れやすいため、たとえば特許文献1又は特許文献2に開示されているように、封止材として、しばしば、ポリエチレンビニルアセテート(以下、「EVA」と略記することがある)又は硬化性注型樹脂をベースとする架橋性の化合物が使用される。これらの封止材は硬化していない状態では、気泡を含むことなく太陽電池セルを包囲するような低い粘度に調整することができる。また、硬化剤又は架橋剤による架橋反応の後、あるレベル以上の力学的強度を示す封止材が得られる。EVAを用いた太陽電池モジュールの問題点としては、EVAの加水分解又は熱分解により生じる酢酸を原因とする金属成分の腐食が挙げられる。また、EVAを用いた場合の別の問題点としては、架橋反応を進めながらラミネートする必要があり、近年、要求されている製造プロセスの時間短縮を達成することが困難なことである。また、硬化性注型樹脂を用いた太陽電池モジュールの製造は太陽電池セルの埋め込みと硬化の制御が困難であり、実際には殆ど採用されていない。さらにいくつかの注型樹脂は数年後に気泡を形成するか、又は剥離する傾向がある。
また、特許文献3などに記載されている通り、熱可塑性樹脂であるポリビニルブチラール(以下、「PVB」と略記することがある)をベースとするフィルムも封止材として使用される。PVBは酸成分を生じる原因となる酢酸ユニットを少量しか有しておらず、EVAに比べて金属成分の腐食が発生しにくいという利点がある。また、PVBは熱可塑性樹脂であるため、流動開始温度での粘性が高く、PVBがガラス端部から流れ出て、装置やガラス面を汚す心配が少ない。また、力学的な観点から見ても、PVBからなるフィルムはガラスに対する接着性及び耐貫通性が優れており、自動車のフロントガラスや建築用安全合わせガラス用の中間膜としても使用できる。また、架橋工程を含まないため、ロール・トゥ・ロール・プロセスによる太陽電池モジュールの製造に有利である。
PVBのようなポリビニルアセタールは、太陽電池セル封止材として使用した場合に、金属成分の腐食を起こしにくいという点でEVAより有利であるため、長期耐久性を有する太陽電池モジュールの作製が可能であると考えられており、その特徴をより活かした両面ガラスの太陽電池モジュールが多く作製されている。しかしながら、今日、バックシートを使用したタイプの太陽電池モジュールにおいても、ポリビニルアセタールが封止材として使用される太陽電池モジュールが求められており、この封止材に適合可能な安価なバックシートの開発が求められている。
すなわち、ポリビニルアセタールはEVAとは接着の機構が異なるため、既存のEVA用に最適化されたバックシートを使用しても、充分な接着力が得られないことがある。よって、ポリビニルアセタールを封止材として用いた太陽電池モジュールにも使用できるバックシートの開発が望まれている。なお、太陽電池用バックシートとは、通常、太陽電池セルと接触せずに、太陽電池セルの裏面側に配置されるものであり、太陽電池セル封止材とは異なる。
このような中、例えば、特許文献4には、太陽電池セルを含む太陽電池層と、PVBを含む層/(金属層又はポリマーフィルム層)とを含む太陽電池ラミネートが開示されており、PVBを含む層が太陽電池用バックシートとして用いられている。しかし、PVBを含む層を構成する組成物は、組成物の合計重量に対して、約15〜60%の可塑剤を含むことが記載されており、充分な耐ブロッキング性や絶縁性を得られないことがある。
また、特許文献5には、ポリビニルアセタール層とその他の樹脂からなる層とを有する積層体が開示されており、この積層体は、その耐候性や柔軟性の高さから封止材として適用できることが記載されている。しかし、特許文献5では、可塑剤が添加されていないポリビニルアセタール層に表面処理を施したPETフィルムを積層させることが記載されているが、封止材であるポリビニルアセタール層に、さらにポリビニルアセタール層を積層することは開示されておらず、充分な接着強度が得られない場合があった。
さらには、特許文献6には、基板/薄膜光起電デバイス/ポリビニルブチラール層/保護基板を含む太陽電池モジュールが開示されている。しかし、特許文献6では、薄膜光起電デバイスを封止するポリビニルブチラール層に、さらにポリビニルアセタール層を積層することは開示されておらず、特許文献5と同様に、充分な接着強度が得られない場合があった。
特開昭58−023870号公報 特開平6−177412号公報 特開2006−013505号公報 特表2010−512027号公報 国際公開第2010/041391号 特表2011−522419号公報
本発明の課題は、太陽電池セル封止材としてポリビニルアセタールを用いた太陽電池モジュールにも使用可能な太陽電池用バックシートを提供することであり、また、該太陽電池用バックシートを用いた太陽電池モジュールを提供することである。
このような課題について検討した結果、本発明者らは、基材層とポリビニルアセタール層とを有する多層構造体からなり、前記ポリビニルアセタール層における可塑剤の含有量が少ない太陽電池用バックシートが、上記課題を解決できることを見出した。さらに本発明者らは、この知見を基に鋭意検討を重ね、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、基材層とポリビニルアセタール層とを有する多層構造体からなり、前記ポリビニルアセタール層における可塑剤の含有量がポリビニルアセタール100質量部に対して15質量部未満である、太陽電池用バックシートである。
また、本発明では、前記多層構造体が前記基材層と前記ポリビニルアセタール層との間に接着層をさらに有することが好ましい。
また、本発明では、前記ポリビニルアセタール層に含まれるポリビニルアセタールの粘度平均重合度が400〜3000であることが好ましい。
また、本発明では、前記ポリビニルアセタール層の厚さが0.001〜0.24mmであることが好ましい。
また、本発明では、前記ポリビニルアセタール層における白色顔料の含有率は、5〜30質量%であることが好ましい。
本発明は、また、前記太陽電池用バックシートを有する、太陽電池モジュールである。ここで、前記太陽電池用バックシートにおける前記ポリビニルアセタール層と、ポリビニルアセタールを含む太陽電池セル封止材層とが接するように積層されていることが好ましい。
本発明は、また、前記太陽電池用バックシートにおける前記ポリビニルアセタール層と、ポリビニルアセタールを含む太陽電池セル封止材層とが接するように積層する工程を含む、太陽電池モジュールの製造方法である。
本発明は、また、可塑剤の含有量がポリビニルアセタール100質量部に対して15質量部未満である、太陽電池用バックシート製造用ポリビニルアセタールフィルムである。
本発明は、さらに、基材と前記太陽電池用バックシート製造用ポリビニルアセタールフィルムとを積層する工程を含む、太陽電池用バックシートの製造方法である。
本発明の太陽電池用バックシートは、太陽電池セル封止材との接着性に優れ、さらに耐ブロッキング性及び電気絶縁性に優れる。したがって、本発明の太陽電池用バックシートによれば、力学的強度に優れ、長寿命な太陽電池モジュールを提供することができる。
本発明の太陽電池用バックシートは、基材層とポリビニルアセタール層とを有する多層構造体からなり、上記ポリビニルアセタール層における可塑剤の含有量がポリビニルアセタール100質量部に対して15質量部未満である。また、上記多層構造体は、基材層及びポリビニルアセタール層に加えて、接着層などの他の層をさらに有していてもよい。以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明において特定の機能を発現するものとして具体的な材料を例示する場合があるが、本発明はこれに限定されない。また、例示される材料は、特に記載がない限り、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
<基材層>
本発明の太陽電池用バックシートにおける多層構造体が有する基材層は、特に限定されるものではなく、種々の樹脂フィルムを基材として用いることができる。このような樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル樹脂;ポリカーボネート;ポリメチルメタクリレート;ポリアクリレート;ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂;ポリフェニレンサルファイド(PPS);ポリフッ化ビニル、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)等のフッ素含有樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は、単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。中でも強度、寸法安定性及び熱安定性に優れていることからポリエステル樹脂が好ましく、さらに安価であることからPETやPENがより好ましい。また、ポリエステル樹脂は共重合体であってもよく、共重合成分としては、例えば、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール等のジオール成分;イソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸及びそのエステル形成性誘導体等のジカルボン酸成分などが挙げられる。一方、光学特性および耐候性の点ではETFEが好ましい。
上記基材層の厚さは、特に限定されるものではないが、1〜500μmが好ましく、20〜300μmがより好ましい。基材層の厚さが上記範囲にあることにより、コストと電気絶縁性のバランスの取れた太陽電池モジュールを得ることができる。
<ポリビニルアセタール層>
本発明の太陽電池用バックシートに使用されるポリビニルアセタール層においては、後述の通り、ポリビニルアセタール100質量部に対して可塑剤の含有量が15質量部未満であることが重要である。また、該ポリビニルアセタール層はポリビニルアセタールが主成分であることが好ましく、具体的に、その含有割合は40質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましく、60質量%以上がさらに好ましく、80質量%以上が特に好ましい。ポリビニルアセタールの含有割合が40質量%未満であると、力学物性が不充分となる傾向がある。また、本発明の太陽電池用バックシートに使用されるポリビニルアセタール層においては、本発明の趣旨に反しない限り、ポリビニルアセタール以外の樹脂を混合することも可能である。また、無機物(酸化チタン、タルク等)を混合することも可能である。
[ポリビニルアセタール]
上記ポリビニルアセタールとしてはアセタール化度が40〜90モル%のものが好ましい。アセタール化度が40モル%未満であると、吸水率が高くなるため好ましくない。一方、アセタール化度が90モル%を超えると、ポリビニルアセタールを得るための反応に長時間を要し、反応プロセス上、好ましくないことがある。アセタール化度は、より好ましくは60〜85モル%であり、耐水性の観点からさらに好ましくは65〜80モル%である。なお、上記アセタール化度は、後述のポリビニルアセタールにおけるビニルアセタール単位に基づく。
上記ポリビニルアセタールは、ポリビニルアセタール中のビニルアルコール単位の含有率が8〜55モル%であることが好ましく、10〜38モル%であることがより好ましく、12〜34モル%であることがさらに好ましい。ビニルアルコール単位の含有率が高すぎると、得られるポリビニルアセタール層の吸湿性が高くなり、該ポリビニルアセタール層が吸収した水により、太陽電池用バックシートの電気絶縁性が低下したり、基材層とポリビニルアセタール層との層間剥離が生じるおそれがある。一方、ビニルアルコール単位の含有率が低すぎると、得られるポリビニルアセタール層の力学的強度の低下、基材層とポリビニルアセタール層との層間剥離が生じるおそれがある。
上記ポリビニルアセタールは、ポリビニルアセタール中のビニルエステル単位の含有率が5モル%以下であることが好ましく、2モル%以下であることがより好ましく、1モル%以下であることがさらに好ましい。ビニルエステル単位は、熱による分解、水分による加水分解により、腐食性物質である酢酸を発生させるほか、酢酸の脱離によってオレフィンが生成されて着色の原因になる傾向にある。
ポリビニルアセタールは、通常、ビニルアセタール単位(主鎖の炭素数を2個とする)、ビニルアルコール単位及びビニルエステル単位から構成されており、これらの各成分量は、例えば、JIS K6728:1977年「ポリビニルブチラール試験方法」や核磁気共鳴法(NMR)に基づいて測定することができる。
ポリビニルアセタールが、ビニルアセタール単位以外の単位を含む場合は、通常、ビニルアルコールの単位量とビニルエステルの単位量を測定し、ポリビニルアセタールの全単位量からこれらの両単位量を差し引くことで、残りのビニルアセタール単位の量を算出することができる。
本発明の太陽電池用バックシートに使用されるポリビニルアセタールとしては、ポリビニルアルコールに後述のアルデヒド類を反応させてなるものを用いることができる。このようなポリビニルアセタールは、公知の方法により製造することができる。
ポリビニルアセタールの原料として用いられるポリビニルアルコールは、例えば、ビニルエステル系単量体を重合し、得られた重合体をけん化することによって得ることができる。ビニルエステル系単量体を重合する方法としては、溶液重合法、塊状重合法、懸濁重合法、乳化重合法など、従来公知の方法を採用することができる。重合開始剤としては、重合方法に応じて、アゾ系開始剤、過酸化物系開始剤、レドックス系開始剤などを適宜選択することができる。けん化反応は、従来公知のアルカリ触媒又は酸触媒を用いる加アルコール分解、加水分解などが適用でき、中でもメタノールを溶剤とし水酸化ナトリウム(NaOH)触媒を用いるけん化反応が簡便であり最も好ましい。
ポリビニルアセタールの原料として用いられるポリビニルアルコールのけん化度には特に制限はないが、得られるポリビニルアセタールのビニルエステル単位の含有率を上記範囲に設定することが好ましいため、ポリビニルアルコールのけん化度は、95モル%以上が好ましく、98モル%以上がより好ましく、99モル%以上がさらに好ましい。
上記ビニルエステル系単量体としては、例えば、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バーサチック酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、ラウリン酸ビニル、パルミチン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、オレイン酸ビニル、安息香酸ビニルなどが挙げられるが、とりわけ酢酸ビニルが好ましい。また、上記ビニルエステル系単量体を重合する場合、本発明の趣旨を損なわない範囲でα−オレフィン等の他の単量体と共重合させることもできる。他の単量体単位は、通常、得られるポリビニルエステル系重合体のビニルエステル系単量体単位に対して10モル%未満の割合で用いられる。
ポリビニルアセタールの原料として用いられるポリビニルアルコールとしては、粘度平均重合度400〜3000のものが好ましく、450〜2000のものがより好ましく、500〜1500のものがさらに好ましく、600〜1000のものが特に好ましい。ポリビニルアルコールの粘度平均重合度が高すぎると、得られるポリビニルアセタールの製膜が困難となったり、また、粘度平均重合度が低すぎると、太陽電池セル封止材とバックシートとの接着性が低下したり、ポリビニルアセタール層の力学的強度の低下等の問題が生じるおそれがある。上記ポリビニルアセタールの粘度平均重合度は、原料であるポリビニルアルコールの粘度平均重合度と一致するため、上記のポリビニルアルコールの好ましい粘度平均重合度は、ポリビニルアセタールの好ましい粘度平均重合度と一致する。
ポリビニルアルコールの粘度平均重合度は、例えば、JIS K6726「ポリビニルアルコール試験方法」に基づいて測定することができる。
ポリビニルアセタールの製造に用いる溶媒は特に制限されないが、工業的に大量に製造する上では、水を用いることが好ましく、ポリビニルアルコールを反応前に予め高い温度、例えば90℃以上の温度で充分に水に溶解しておくことが好ましい。また、ポリビニルアルコールを溶解した水溶液の濃度は、5〜40質量%が好ましく、6〜20質量%がより好ましく、8〜15質量%が特に好ましい。このポリビニルアルコールの水溶液の濃度が低すぎるとポリビニルアセタールの生産性が低下することから好ましくない。一方、ポリビニルアルコール水溶液の濃度が高すぎると、反応中の撹拌が困難となること、またポリビニルアルコールの分子間水素結合によるゲル化が起こり、反応にむらができることなどの理由から好ましくない。
上記ポリビニルアルコールの水溶液に、アルデヒド類を添加して反応させることによりポリビニルアセタールを製造することができるが、その際に用いられる触媒としては特に限定されず、有機酸及び無機酸のいずれの酸触媒も使用可能であり、例えば、酢酸、パラトルエンスルホン酸、硝酸、硫酸、塩酸、炭酸等が挙げられる。中でも無機酸が好ましく、特に塩酸、硫酸、硝酸が、アセタール化反応について充分な反応速度が得られることと、反応後の洗浄が容易であることから好ましい。反応に使用する酸の濃度は、用いる酸の種類にもよるが、塩酸、硫酸、硝酸の場合、0.01〜5mol/Lであることが好ましく、0.1〜2mol/Lがより好ましい。触媒の濃度が低すぎると反応速度が遅く、目的のアセタール化度、目的の物性のポリビニルアセタールを得るのに時間がかかるため好ましくない。一方、触媒の濃度が高すぎると、アセタール化反応を制御することが困難であると共に、アルデヒド類の3量体が生成しやすくなるため好ましくない。
ここで、アルデヒド類としては、例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、ベンズアルデヒドなどが使用される。炭素数1〜12のアルデヒド化合物が好ましく、炭素数1〜6の飽和アルキルアルデヒド化合物がさらに好ましく、炭素数1〜4の飽和アルキルアルデヒド化合物が特に好ましく、中でも、得られる太陽電池用バックシートの力学物性の観点から、ブチルアルデヒドが好ましい。また、アルデヒド類は1種のみを用いてアセタール化してもよいし、2種以上を併用してアセタール化してもよい。さらに、多官能アルデヒド類やその他の官能基を有するアルデヒド類などを全アルデヒド類の20質量%以下の範囲で少量併用してもよい。
ポリビニルアルコールにアルデヒド類を反応させる手順としては、公知の方法が挙げられるが、例えば、ポリビニルアルコールの水溶液に上記触媒を添加してからアルデヒド類を添加する方法、アルデヒド類を先に添加した後に触媒を添加する方法が挙げられる。また、添加するアルデヒド類又は触媒を、一括添加又は逐次添加、分割添加する方法や、触媒を含む溶液にポリビニルアルコールの水溶液とアルデヒドの混合溶液を添加する方法、アルデヒド類を含む溶液にポリビニルアルコールの水溶液と触媒の混合溶液を添加する方法なども挙げられる。
アセタール化反応の反応温度としては特に制限はないが、太陽電池用バックシートの耐久性を向上させるために、反応後に洗浄しやすい多孔質状のポリビニルアセタールを生成させる観点から、反応の途中でポリビニルアセタール粒子が析出するまでは0〜40℃の比較的低温で反応を行うことが好ましく、5〜20℃で反応を行うことがより好ましい。反応温度が40℃を超えると、ポリビニルアセタールが融着し、多孔質状になりにくくなるおそれがある。0〜40℃の比較的低温で反応を行った後は、反応を追い込んで生産性を上げるため、反応温度を50〜80℃とすることが好ましく、65〜75℃とすることがより好ましい。
アセタール化反応の後に残存するアルデヒド類及び触媒を除去する方法としては、公知の方法が挙げられる。酸触媒を用いたアセタール化反応により得られたポリビニルアセタールは、通常、アルカリ化合物により中和されるが、中和前に、ポリビニルアセタール中に残存するアルデヒド類をできるだけ除去しておくことが好ましい。ポリビニルアセタール中に残存するアルデヒド類を除去する方法としては、アルデヒド類の反応率が高くなる条件で反応を追い込む方法、水や水/アルコール混合溶媒等により充分に洗浄する方法、化学的にアルデヒド類を処理する方法が有用である。中和に使用されるアルカリ化合物としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物やアンモニア、トリエチルアミン、ピリジンなどのアミン系化合物が挙げられる。これらの中でも、アルカリ金属の水酸化物が特に好ましい。
上記の方法により得られるポリビニルアセタールは、水の存在下、酸により分解してアルデヒド類を生じないようにするために、アルカリタイター値が正の値になるよう調整することが好ましい。アルカリ化合物による中和後のポリビニルアセタールのアルカリタイター値は、0.1〜30であることが好ましく、1〜20であることがより好ましく、1〜10であることがさらに好ましい。アルカリタイター値が低すぎると、ポリビニルアセタールが加水分解しやすくなるおそれがあり、逆にアルカリタイター値が高すぎると、ポリビニルアセタールのフィルム(シート)製造時に着色が発生しやすくなるおそれがある。ここで、アルカリタイター値とは、100gのポリビニルアセタール中のアルカリ成分を中和滴定するのに要する0.01mol/L塩酸量(mL)である。
上記ポリビニルアセタール中に含まれる、アセタール化触媒由来の塩化物イオン、硫酸イオン及び硝酸イオンの量は、合計100ppm以下であることが好ましく、50ppm以下であることがより好ましく、20ppm以下であることがさらに好ましい。これらのイオンは、太陽電池モジュールに使用される金属成分の腐食原因となるため、少ない方が好ましい。
[可塑剤]
本発明において、上記ポリビニルアセタール層における可塑剤の含有量は非常に重要である。本発明の太陽電池用バックシートにおける多層構造体が有するポリビニルアセタール層において、可塑剤の含有量は、ポリビニルアセタール100質量部に対して15質量部未満であることが重要であり、10質量部以下であることが好ましく、8質量部以下であることがより好ましく、5質量部以下であることがさらに好ましく、2質量部以下であることが特に好ましく、0質量部であってもよい(つまり、可塑剤を含有しなくてもよい)。可塑剤の含有量が15質量部以上であると、得られる太陽電池用バックシートの耐ブロッキング性及び電気絶縁性が低下する。
上記可塑剤としては特に制限はないが、例えば、トリエチレングリコール−ジ(2−エチルヘキサノエート)(3GO)、テトラエチレングリコール−ジ(2−エチルヘキサノエート)、ジ(2−ブトキシエチル)−アジピン酸エステル(DBEA)、ジ(2−ブトキシエチル)−セバシン酸エステル(DBES)、ジ(2−ブトキシエチル)−アゼライン酸エステル、ジ(2−ブトキシエチル)−グルタル酸エステル、ジ(2−ブトキシエチル)−フタル酸エステル、ジ(2−ブトキシエトキシエチル)−アジピン酸エステル(DBEEA)、ジ(2−ブトキシエトキシエチル)−セバシン酸エステル(DBEES)、ジ(2−ブトキシエトキシエチル)−アゼライン酸エステル、ジ(2−ブトキシエトキシエチル)−グルタル酸エステル、ジ(2−ブトキシエトキシエチル)−フタル酸エステル、ジ(2−ヘキソキシエチル)−アジピン酸エステル、ジ(2−ヘキソキシエチル)−セバシン酸エステル、ジ(2−ヘキソキシエチル)−アゼライン酸エステル、ジ(2−ヘキソキシエチル)−グルタル酸エステル、ジ(2−ヘキソキシエトキシエチル)−アジピン酸エステル、ジ(2−ヘキソキシエトキシエチル)−セバシン酸エステル、ジ(2−ヘキソキシエトキシエチル)−アゼライン酸エステル、ジ(2−ヘキソキシエトキシエチル)−グルタル酸エステル、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸−ジイソノニルエステル(DINCH)などが挙げられる。これらの中でも、可塑剤の分子を構成する炭素原子数と酸素原子数の和が28よりも大きい可塑剤であることが好ましい。可塑剤の分子を構成する炭素原子数と酸素原子数の和が28以下となると、特に、高温高湿下で熱分解や加水分解が発生して酸価が大きくなり、太陽電池用バックシートにおける酸の濃度が高くなる傾向にある。可塑剤の分子を構成する炭素原子数と酸素原子数の和が28よりも大きい可塑剤として、例えば、トリエチレングリコール−ジ(2−エチルヘキサノエート)(3GO)、テトラエチレングリコール−ジ(2−エチルヘキサノエート)、ジ(2−ブトキシエトキシエチル)−アジピン酸エステル(DBEEA)、ジ(2−ブトキシエトキシエチル)−セバシン酸エステル(DBEES)、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸−ジイソノニルエステル(DINCH)などが挙げられる。これらの中でも、力学物性・光学特性を低下させることなく、少量で所望の可塑効果を得ることができる点から、トリエチレングリコール−ジ(2−エチルヘキサノエート)(3GO)、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸−ジイソノニルエステル(DINCH)が好ましい。このような可塑剤は1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
[その他の添加剤]
上記ポリビニルアセタール層は、さらに、酸化防止剤、紫外線吸収剤、接着力調整剤、ブロッキング防止剤、染料、機能性無機化合物等をさらに含有していてもよい。
上記酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤などが挙げられ、これらの中でもフェノール系酸化防止剤が好ましく、アルキル置換フェノール系酸化防止剤が特に好ましい。これらの酸化防止剤は単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。酸化防止剤の含有量は、ポリビニルアセタール100質量部に対して0.001〜5質量部、好ましくは0.01〜1質量部である。
上記紫外線吸収剤としては、公知のものを用いることができ、例えば、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系紫外線吸収剤、ベンゾエート系紫外線吸収剤が挙げられる。紫外線吸収剤の含有量は、ポリビニルアセタールに対して質量基準で10〜50,000ppmであることが好ましく、100〜10,000ppmがより好ましい。また、紫外線吸収剤は1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
上記機能性無機化合物としては、例えば、光反射材料、光吸収材料、熱伝導性改良材料、電気特性改良材料、ガスバリア性改良材料、力学物性改良材料などが挙げられる。
上記光反射材料としては、例えば白色顔料が挙げられる。中でも屈折率が1.8を超える白色顔料が好適であり、具体的には、二酸化チタン、リトポン、硫酸バリウム、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸鉛などが挙げられる。中でも、屈折率が高く、光反射性に優れている点で、二酸化チタンが特に好ましい。また、上記光反射材料として、アルミニウム、亜鉛、クロム又はチタンなどの金属を使用することもできる。これらの光反射材料は1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記白色顔料の含有率は特に限定されないが、ポリビニルアセタール層に対して、5〜30質量%であることが好ましく、6〜20質量%であることがより好ましく、7〜16質量%であることがさらに好ましい。ポリビニルアセタール層における白色顔料の含有率が5質量%未満となると、光反射が充分でなくなり、太陽電池の出力が低下する傾向にあり、白色顔料の含有率が30質量%を超えると、力学物性が低下する傾向にある。
本発明の太陽電池用バックシートにおけるポリビニルアセタール層は、それと同様の組成や構成を有するポリビニルアセタールフィルムを用いて形成することができる。本発明は、太陽電池用バックシートを製造するためのこのようなポリビニルアセタールフィルム、すなわち、可塑剤の含有量が上記範囲にある太陽電池用バックシート製造用ポリビニルアセタールフィルムを包含する。また本発明は、上記した基材と当該太陽電池用バックシート製造用ポリビニルアセタールフィルムとを積層する工程を含む、太陽電池用バックシートの製造方法をも包含する。
上記ポリビニルアセタールフィルムの製造方法としては、押出機を用いる方法が好適に採用される。押出機による押出し時のポリビニルアセタールの温度は150〜250℃であることが好ましく、180〜230℃であることがより好ましい。ポリビニルアセタールの温度が高くなりすぎるとポリビニルアセタールが分解を起こし、揮発性物質の含有量が多くなる。逆にポリビニルアセタールの温度が低すぎると、やはり揮発性物質の含有量は多くなる。揮発性物質を効率的に除去するためには、押出機のベント口から減圧により、揮発性物質を除去することが好ましい。
上記ポリビニルアセタール層の厚さは、0.001〜0.24mmが好ましく、0.01〜0.20mmがより好ましく、0.05〜0.15mmがさらに好ましい。ポリビニルアセタール層の厚さが0.001mmより薄い場合は、電気絶縁性が低下するおそれがあり、ポリビニルアセタール層の厚さが0.24mmより厚い場合はポリビニルアセタール層のコストが高くなり、その結果、得られる太陽電池用バックシートのコストが高くなることから好ましくない。
また、上記ポリビニルアセタール層には、本発明の太陽電池用バックシートにおける上記基材層と該ポリビニルアセタール層との層間、又は、上記ポリビニルアセタール層と後述する接着層との層間での脱気性を高めるために、表面に凹凸を設けてもよい。ポリビニルアセタール層の表面に凹凸を設ける方法としては、従来から公知の方法が採用でき、例えば、ポリビニルアセタールフィルムの製造時において、押出し条件を調整することによりメルトフラクチャー構造を設ける方法、押出したフィルムにエンボス構造を付与する方法等が採用される。
<接着層>
本発明の太陽電池用バックシートは、上記基材層及び上記ポリビニルアセタール層に加えて、さらに接着層を有していてもよい。基材層とポリビニルアセタール層との接着強度が実用上充分でないと判断される場合は、基材層とポリビニルアセタール層との間に接着層を設けることで、より安定した接着強度が得られる。接着層を形成するための接着剤は特に限定されるものではないが、例えば、アルコキシシリル基及びアミノ基を含有する化合物、アルコキシシリル基及びエポキシ基を含有する化合物;又はポリエステルポリオール等のポリオール及びポリイソシアネート等のイソシアネートを含む混合物などが挙げられる。中でも、より安定した接着強度を有する接着層を形成することができる点で、上記アルコキシシリル基及びアミノ基を含有する化合物として3−アミノプロピルトリメトキシシラン;上記アルコキシシリル基及びエポキシ基を含有する化合物として3−グリシジロキシプロピルトリメトキシシラン;上記ポリオール及びイソシアネートを含む混合物として2液硬化型ウレタン系接着剤が好ましい。
接着層を形成する方法としては、例えば、上記接着剤をそのまま又は接着剤を必要に応じて水に溶解させて得られた水溶液を基材層又はポリビニルアセタール層の表面に塗布して乾燥させることにより接着層が形成される。上記水溶液における接着剤の含有量は、使用する接着剤の種類や目的とする接着層の厚さによって適宜選択されるが、水100質量部に対して、0.1〜20質量部が好ましく、0.5〜10質量部がより好ましい。
上記接着層の厚さは、特に限定されるものではないが、0.1〜100μmが好ましい。接着層の厚さが0.1μmより薄い場合には、接着剤や、それを含む水溶液の塗工時に膜切れが生じたり、上記基材層と上記ポリビニルアセタール層との層間剥離が生じる場合がある。一方、接着層の厚さが100μmより厚い場合には、コスト高となるため好ましくない。
<太陽電池モジュール>
本発明の太陽電池モジュールは、本発明の太陽電池用バックシートを有すること以外は、太陽電池モジュールの構造として公知の構造をとることができる。また、太陽電池モジュールの製造方法も特に限定されず、公知の方法により製造されるが、太陽電池セル封止材層とバックシートとの接着性をより一層向上させる観点から、該封止材としてポリビニルアセタールを使用し、かつ該バックシートとして、本発明の太陽電池用バックシートを使用することが好ましい。
さらに、本発明の太陽電池モジュールを製造するにあたり、太陽電池用バックシートにおける上記ポリビニルアセタール層と、ポリビニルアセタールを含む太陽電池セル封止材層とが接するように積層する工程を含むことが好ましい。このような工程を経て得られる太陽電池モジュールは、太陽電池用バックシートにおける前記ポリビニルアセタール層と、ポリビニルアセタールを含む太陽電池セル封止材層とが接するように積層されているため、両層間での接着性がより一層向上することから好ましい。
本発明の太陽電池モジュールとしては、種々のタイプのものを例示することができる。例えば、表面側透明保護部材/表面封止材/太陽電池セル/裏面封止材/バックシートのように太陽電池セルを両側から封止材で挟む構成のもの、表面側透明保護部材/太陽電池セル/封止材/バックシートのような構成のもの(スーパーストレート構造)を挙げることができる。なお、上記バックシートは、本発明の太陽電池用バックシートを意味する。
太陽電池モジュールを構成する太陽電池セルとしては、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコンなどのシリコン系、ガリウム・砒素、CIGS、カドミウム・テルルなどの周期律表III−V族やII−VI族化合物半導体系、色素増感、有機薄膜などの有機系等の各種太陽電池セルが挙げられる。
太陽電池モジュールを構成する表面側透明保護部材としては、ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリエステル、フッ素含有樹脂などが挙げられる。
使用されるガラスは、特に制限はないが、フロートガラス、強化ガラス、網入りガラス、有機ガラスなどが挙げられる。ガラスの厚さは特に制限はないが、1〜10mmが好ましく、2〜6mmがより好ましい。
太陽電池モジュールを構成する封止材(太陽電池セル封止材)としては、本発明の太陽電池用バックシートとの接着性をより一層向上させる観点から、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタールであることが好ましい。また、封止材の厚さは、特に限定されるのもではないが、0.05〜10.0mmが好ましく、0.2〜1.0mmがより好ましい。
その他、本発明の太陽電池モジュールには、公知のフレームやジャンクションボックス、シーリング剤、取り付け治具及び架台、反射防止膜、太陽熱を利用した各種設備、雨樋構造などを組み合わせることが可能である。
太陽電池モジュールを得るためのラミネート方法としては、公知の方法を採用することができ、例えば、真空ラミネーター装置を用いる方法、真空バッグを用いる方法、真空リングを用いる方法、ニップロールを用いる方法等が挙げられる。また、仮圧着後に、オートクレーブ工程に投入する方法を付加的に行うこともできる。
その中でも、真空ラミネーター装置を用いる方法が特に好適である。例えば、太陽電池モジュールの製造に用いられる公知の装置を使用し、0.01〜300ミリバールの減圧下、通常100〜200℃、好ましくは130〜160℃の温度でラミネートされる。真空バッグ又は真空リングを用いる方法は、例えば、欧州特許第1235683号明細書に記載されており、約200ミリバールの圧力下、130〜145℃でラミネートされる。
本発明の太陽電池モジュールは、窓、壁、屋根、サンルーム、防音壁、ショーウィンドー、バルコニー、手すり壁等の部材として、又は会議室などの仕切りガラス部材等として使用でき、家電製品の一部として使用することもできる。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、以下の実施例及び比較例において、使用されたポリビニルブチラール(PVB)としては、目的とする粘度平均重合度と同じ粘度平均重合度(JIS K6726「ポリビニルアルコール試験方法」に基づいて測定した粘度平均重合度)を有するポリビニルアルコールを硝酸触媒下にn−ブチルアルデヒドでアセタール化したものを用いた。
[実施例1]
粘度平均重合度1000、アセタール化度78モル%、ビニルアルコール単位の含有率21モル%及びビニルエステル(酢酸ビニル)単位の含有率1モル%のPVB100質量部に対して、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸−ジイソノニルエステル10質量部を混合して得られた組成物を、単軸押出機(樹脂温度230℃)にて押し出し、巻き取り速度3m/分にて、厚さ0.15mmのPVBフィルムを得た。該PVBフィルムと、厚さ100μmのETFEフィルム(旭化成株式会社製:アフレックス100N)とを重ねて、135℃、12kg/cm、30分熱プレスを施すことにより太陽電池用バックシートを得た。
その後、該太陽電池用バックシートを用いて、下記の方法により、接着性、耐ブロッキング性及び電気絶縁性の評価を実施した。その結果を表1に示す。
(1)接着性:太陽電池セル封止材と太陽電池用バックシートとの接着強度の測定
JIS K6854−2に基づき、太陽電池セル封止材(株式会社クラレ製:TROSIFOL SOLAR R40、厚さ0.76mm)と上記太陽電池用バックシートとの接着力を測定した。具体的には、まず、厚さ3.2mmの半強化ガラスの上に上記太陽電池セル封止材を重ね、該封止材層と、上記太陽電池用バックシートのPVB層とが接するように該バックシートを重ねて、市販の真空ラミネーター装置を用いて、熱板設定温度155℃、真空引き11分、圧力調整1分、及びプレス15分の条件でラミネートを行い、測定用サンプルを調製した。
接着強度の測定は、テンシロン RTG−1210(株式会社エー・アンド・デイ製)を用い、測定用サンプルの幅10mm、剥離速度200mm/分の条件で、3つの試験片について測定を行った。そして、測定した結果の平均値を接着強度とした。接着強度は10N/10mm以上であれば実用上支障がない。表1中では、接着強度が10N/10mm以上のものを「○」、2N/10mm以上10N/10mm未満のものを「△」、2N/10mm未満のものを「×」と判定した。
(2)耐ブロッキング性:剪断力の測定
上記太陽電池用バックシートの測定用サンプル2枚(5cm×5cm)をPVB層が向かい合わない方向で重ね合わせ(すなわち、PVB層/基材層/PVB層/基材層の順に並ぶように重ね合わせ)、金属製板上に基材(ETFEフィルム)層が接するように置いた。さらに底面3×4cmの直方体の金属製のおもりを2枚のシート上に置き、そのまま気温40℃の環境に65時間放置した。その後、おもりを外し、2枚のシートのそれぞれを平面に沿った対向方向(おもり底面の長軸方向)に引っ張り、剪断力を測定した。この測定を3組の測定用サンプルについて行い、その平均値を剪断力とした。ブロッキングが発生しない場合には、剪断力は0であり、ブロッキングが発生している度合いが大きいほど、剪断力は高い値となる。この測定法での剪断力が0.05kgf以下であれば実用上支障がない。表1中では、0.05kgf以下のものを「○」、0.05kgwより大きいものを「×」と判定した。
(3)電気絶縁性:部分放電電圧の測定
上記太陽電池用バックシートについて、下記の測定法に基づき部分放電電圧を測定し、電気絶縁性を評価した。
準拠規格 :IEC60664/A2:2002 4.1.2.4
試験器 :KPD2050(菊水電子工業株式会社製)
測定パターン :台形
開始電圧電荷しきい値:1.0pC
消滅電圧電荷しきい値:1.0pC
試験時間 :22.0秒
なお表1中では、1000Vを越えるものを「○」、950V以上、1000V未満を「△」、950V未満を「×」と判定した。
[実施例2]
実施例1と同様の方法により、厚さ0.15mmのPVBフィルムを得た。続いて、厚さ125μmのPETフィルム(東レ株式会社製:ルミラーX10S)上に、2液硬化型ウレタン系接着剤として、タケラックA310(三井化学株式会社製)とタケラックA−3(三井化学株式会社製)とをタケラックA310/タケラッタA−3(質量比)=12/1で混合したものを塗布し、厚さ30μmの接着層を形成した。そして、上記PVBフィルムを、上記接着層のPETフィルムと接していない方の表面に重ねて、ドライラミネートを実施し、60℃で7日間アニールして太陽電池用バックシートを得た。
そして、該太陽電池用バックシートについて、実施例1と同様の方法により、接着性、耐ブロッキング性及び電気絶縁性の評価を実施した。その結果を表1に示す。
[実施例3]
実施例1と同様の方法により、厚さ0.15mmのPVBフィルムを得た。続いて、厚さ125μmのPETフィルム(東レ株式会社製:ルミラーX10S)上に、脱イオン水100質量部に対して3−アミノプロピルトリメトキシシラン0.5質量部を溶解して得られた水溶液を、アプリケーターを用いて厚さ30μmとなるように塗布し、80℃で乾燥させて、乾燥後の厚さ0.3μmの接着層を形成した。そして、上記PVBフィルムを、上記接着層のPETフィルムと接していない方の表面に重ねて、135℃、12kg/cmの条件で30分熱プレスすることにより太陽電池用バックシートを得た。
そして、該太陽電池用バックシートについて、実施例1と同様の方法により、接着性、耐ブロッキング性及び電気絶縁性の評価を実施した。その結果を表1に示す。
[実施例4]
単軸押出機からの巻き取り速度を4m/分に変更して厚さ0.1mmのPVBフィルムを用いたこと以外は実施例2と同様の方法により太陽電池用バックシートを得た。
そして、該太陽電池用バックシートについて、実施例1と同様の方法により、接着性、耐ブロッキング性及び電気絶縁性の評価を実施した。その結果を表1に示す。
[実施例5]
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸−ジイソノニルエステルを用いなかったこと以外は実施例2と同様の方法により太陽電池用バックシートを得た。
そして、該太陽電池用バックシートについて、実施例1と同様の方法により、接着性、耐ブロッキング性及び電気絶縁性の評価を実施した。その結果を表1に示す。
[実施例6]
粘度平均重合度1700、アセタール化度78モル%、ビニルアルコール単位の含有率21モル%及びビニルエステル(酢酸ビニル)単位の含有率1モル%のPVBを用いたこと以外は実施例2と同様の方法により太陽電池用バックシートを得た。
そして、該太陽電池用バックシートについて、実施例1と同様の方法により、接着性、耐ブロッキング性及び電気絶縁性の評価を実施した。その結果を表1に示す。
[実施例7]
粘度平均重合度1700、アセタール化度78モル%、ビニルアルコール単位の含有率21モル%及びビニルエステル(酢酸ビニル)単位の含有率1モル%のPVBを用いたこと以外は実施例4と同様の方法により太陽電池用バックシートを得た。
そして、該太陽電池用バックシートについて、実施例1と同様の方法により、接着性、耐ブロッキング性及び電気絶縁性の評価を実施した。その結果を表1に示す。
[実施例8]
PVB100質量及び1,2−シクロヘキサンジカルボン酸−ジイソノニルエステル10質量部からなる組成物に、さらに二酸化チタン(KRONOS社製:KRONOS 2220)を、PVBフィルムにおける含有率が30質量%となるように添加したこと以外は実施例2と同様の方法により太陽電池用バックシートを得た。
そして、該太陽電池用バックシートについて、実施例1と同様の方法により、接着性、耐ブロッキング性及び電気絶縁性の評価を実施した。その結果を表1に示す。
[実施例9]
得られるPVBフィルムにおける二酸化チタンTiOの含有率が15質量%となるように、二酸化チタンを添加したこと以外は実施例8と同様の方法により太陽電池用バックシートを得た。
そして、該太陽電池用バックシートについて、実施例1と同様の方法により、接着性、耐ブロッキング性及び電気絶縁性の評価を実施した。その結果を表1に示す。
[実施例10]
得られるPVBフィルムにおける二酸化チタンの含有率が5質量%となるように、二酸化チタンを添加したこと以外は実施例8と同様の方法により太陽電池用バックシートを得た。
そして、該太陽電池用バックシートについて、実施例1と同様の方法により、接着性、耐ブロッキング性及び電気絶縁性の評価を実施した。その結果を表1に示す。
[実施例11]
粘度平均重合度200、アセタール化度78モル%、ビニルアルコール単位の含有率21モル%及びビニルエステル(酢酸ビニル)単位の含有率1モル%のPVBを用いたこと以外は実施例2と同様の方法により太陽電池用バックシートを得た。
そして、該太陽電池用バックシートについて、実施例1と同様の方法により、接着性、耐ブロッキング性及び電気絶縁性の評価を実施した。その結果を表1に示す。
Figure 2013207260
[比較例1]
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸−ジイソノニルエステルの添加量を30質量部に変更したこと以外は実施例2と同様の方法により太陽電池用バックシートを得た。
そして、該太陽電池用バックシートについて、実施例1と同様の方法により、接着性、耐ブロッキング性及び電気絶縁性の評価を実施した。その結果、得られた太陽電池用バックシートの耐ブロッキング性及び電気絶縁性が特に不充分であった。その結果を表2に示す。
[比較例2]
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸−ジイソノニルエステルの添加量を20質量部に変更したこと以外は実施例2と同様の方法により太陽電池用バックシートを得た。
そして、該太陽電池用バックシートについて、実施例1と同様の方法により、接着性、耐ブロッキング性及び電気絶縁性の評価を実施した。その結果、得られた太陽電池用バックシートの耐ブロッキング性が特に不充分であった。その結果を表2に示す。
[比較例3]
厚さ125μmのPETフィルム(東レ株式会社製:ルミラーX10S)をそのまま太陽電池用バックシートとして用いて、実施例1と同様の方法により接着性の評価を実施した。その結果、太陽電池セル封止材層とPET層との接着性が不充分であった。その結果を表2に示す。
Figure 2013207260
実施例及び比較例から、接着性、耐ブロッキング性及び電気絶縁性に優れる太陽電池用バックシートを得るためには、該バックシートを構成するポリビニルアセタール層における可塑剤の含有量を少なくすることが重要であることがわかる。

Claims (10)

  1. 基材層とポリビニルアセタール層とを有する多層構造体からなり、前記ポリビニルアセタール層における可塑剤の含有量がポリビニルアセタール100質量部に対して15質量部未満である、太陽電池用バックシート。
  2. 前記多層構造体が前記基材層と前記ポリビニルアセタール層との間に接着層をさらに有する、請求項1に記載の太陽電池用バックシート。
  3. 前記ポリビニルアセタール層に含まれるポリビニルアセタールの粘度平均重合度が400〜3000である、請求項1又は2に記載の太陽電池用バックシート。
  4. 前記ポリビニルアセタール層の厚さが0.001〜0.24mmである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の太陽電池用バックシート。
  5. 前記ポリビニルアセタール層における白色顔料の含有率が5〜30質量%である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の太陽電池用バックシート。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の太陽電池用バックシートを有する、太陽電池モジュール。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の太陽電池用バックシートにおける前記ポリビニルアセタール層と、ポリビニルアセタールを含む太陽電池セル封止材層とが接するように積層されている、太陽電池モジュール。
  8. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の太陽電池用バックシートにおける前記ポリビニルアセタール層と、ポリビニルアセタールを含む太陽電池セル封止材層とが接するように積層する工程を含む、太陽電池モジュールの製造方法。
  9. 可塑剤の含有量がポリビニルアセタール100質量部に対して15質量部未満である、太陽電池用バックシート製造用ポリビニルアセタールフィルム。
  10. 基材と請求項9に記載の太陽電池用バックシート製造用ポリビニルアセタールフィルムとを積層する工程を含む、太陽電池用バックシートの製造方法。
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