JP2013203513A - エレベータ - Google Patents

エレベータ Download PDF

Info

Publication number
JP2013203513A
JP2013203513A JP2012073285A JP2012073285A JP2013203513A JP 2013203513 A JP2013203513 A JP 2013203513A JP 2012073285 A JP2012073285 A JP 2012073285A JP 2012073285 A JP2012073285 A JP 2012073285A JP 2013203513 A JP2013203513 A JP 2013203513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
storage device
power storage
elevator
car
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012073285A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyo Kinugasa
満代 衣笠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2012073285A priority Critical patent/JP2013203513A/ja
Publication of JP2013203513A publication Critical patent/JP2013203513A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Elevator Control (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

【課題】蓄電装置の電力が枯渇した場合や、備蓄電力が不足した場合、階間でかごが停止し閉込めの発生が全くないとは言えない。
【解決手段】一実施形態によれば、かご16と、シーブ19と、シーブ19の回転の駆動装置21と、かご16を停電時に最寄り階へ着床させるために必要な電力を蓄える蓄電装置13と、蓄電装置13とは別系統にエスカレータ12に設けられエスカレータ12の停電時の駆動用の蓄電装置14と、蓄電装置13、14又は駆動装置21からの給電によってかご16の昇降を制御する運行制御部23と、エレベータ運転中、停電の発生及び蓄電装置13の異常を検出する検出部24と、異常検出により蓄電装置14から電力を受電し電力を駆動装置21へ供給する停電時救出運転実行部25とを備え、停電時救出運転実行部25は運行制御部23に電力でかご16を階床位置まで走行させるエレベータ11が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明はエレベータに関し、特に停電時における自動着床運転機能付きのエレベータに関する。
従来、地震発生時や停電時にかごを階間で停止させることなく、停電時着床装置により救出運転制御を行うエレベータが知られている(例えば特許文献1参照)。停電の発生時、エレベータはかごを最寄階にまで走行させて、着床後、乗客をかご室内から救出する。停電時着床運転ではエレベータはできるだけ長く運転を継続させ、かごが階間で停止したまま乗客が閉込められることを防止する必要がある。エレベータは停電時着床運転用の動力源として専用の蓄電装置を有する。
商用電源からの電力を蓄積する第1の蓄電装置からの電力を、エレベータの機器用の第2の蓄電装置に補給するエレベータ用給電システムが知られている(例えば特許文献2参照)。また、電力回生用貯蔵デバイス及び停電時用電力貯蔵デバイスを有し、エレベータの運転状態に応じて蓄電制御を行う回生・放電制御部を備えたエレベータ蓄電制御装置が知られている(例えば特許文献3参照)。
特開2009−35408号公報 国際公開第2006/114820号パンフレット 特開2009−143711号公報
しかし、上述の従来技術では、蓄電装置の電力が枯渇した場合や、備蓄された蓄電力が不足した場合、階間でかごが停止して閉込めの発生が全くないとは言えない。
このような課題を解決するため、本発明の一実施形態によれば、建屋の昇降路を昇降するかごと、このかごおよび釣合い重りに連結されたロープが巻掛けられたシーブと、このシーブの回転を駆動する駆動装置と、この駆動装置により前記かごを停電時に最寄り階へ着床させるために必要な電力を蓄える第1の蓄電装置と、この第1の蓄電装置とは別系統に前記建屋のエスカレータに設けられ、このエスカレータの停電時の駆動用の第2の蓄電装置と、この第2の蓄電装置、前記第1の蓄電装置又は前記駆動装置からの給電によって前記かごの昇降を制御する運行制御部と、この運行制御部によるエレベータ運転中、停電の発生および前記第1の蓄電装置の異常を検出する検出部と、この検出部による前記異常の検出によって前記第2の蓄電装置から電力を受電し、この電力を前記駆動装置へ供給する停電時救出運転実行部と、を備え、この停電時救出運転実行部は前記運行制御部に対して前記電力によって前記かごを階床位置まで走行させることを特徴とするエレベータが提供される。
本発明の一実施形態に係るエレベータの構成図である。 本発明の一実施形態に係るエレベータの電力制御系のブロック図である。 本発明の一実施形態に係るエレベータに用いられる配電制御部を含む電力分配システムの構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係るエレベータについて、図1乃至図3を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
(一実施形態)
図1は本発明の一実施形態に係るエレベータの構成図である。建屋10には、エレベータ11と、各階のエスカレータ12とが併設されており、エレベータ11及び各エスカレータ12にはそれぞれ停電時用の電力を蓄電する蓄電装置13(第1の蓄電装置)及び蓄電装置14(第2の蓄電装置)が備えられている。このエレベータ11は建屋10において停電が発生したときに蓄電装置13の電力を使って安全な階へかご16の走行を継続し、更にバッテリ枯れや蓄電力不足によって目的位置まで走行不可と判断した場合、エスカレータ12側の何れかの蓄電装置14から必要な電力を受電して走行を継続するようにしている。各蓄電装置14はバッテリ装置であり、蓄電装置13及び駆動装置21とは別系統の電力供給源である。走行を継続させるために、エレベータ11は全階の蓄電装置14のうちの何れかを選択し、選択した蓄電装置14からの電力によってかご16を安全な最寄り階へと向かわせる救出運転を行う。停電によってかご16が階間で停止したとしても、エレベータ11は乗客を乗せたままの閉込めを発生させないようになっている。
エレベータ11は、建屋10の昇降路15を昇降するかご16と、このかご16及び釣合い重り17に連結されたメインロープ18(ロープ)と、このメインロープ18が巻掛けられたシーブ19とを備えている。エレベータ11は、シーブ19の回転を駆動する駆動装置21と、駆動装置21からの電力によりかご16の停電時における最寄り階への着床に必要な予備の電力を蓄える蓄電装置13とを備えている。エレベータ11は、各蓄電装置14、蓄電装置13又は駆動装置21からの給電によってかご16の昇降を制御する運行制御部23と、運行制御部23によるエレベータ運転中、商用交流電源20の停電の発生を検出し、及び蓄電装置13の異常を検出する検出部24とを備えている。
更にエレベータ11は、検出部24による蓄電装置13の異常の検出によってエスカレータ12側の何れかの蓄電装置14から非常の電力を給電ライン24により受電し、その電力をかご16及び駆動装置21へ供給する停電時救出運転実行部25を備えている。この停電時救出運転実行部25は蓄電装置13の異常発生時、運行制御部23に対して蓄電装置14からの電力によりかご16を階床位置まで走行させる。エレベータ11は、各エスカレータ12側の蓄電装置14の何れかを各エスカレータ12の動作状況及び各蓄電装置14の蓄電電力情報によって選択し、選択した蓄電装置14から電力を受電する配電制御部26を備えている。
かご16は、エレベータ制御部27との間でテールコード28を介して信号を授受するかご制御装置29と、かごドアを開閉させる戸開閉装置30とを有する。かご制御装置29はテールコード28により、かご16に必要な電力をエレベータ制御部27から給電されている。シーブ19はトラクションシーブである。駆動装置21によりこのシーブ19が正逆に回されることによって、かご16と釣合い重り17とが昇降路15内でつるべ式に移動する。
駆動装置21は商用交流電源20から三相交流電圧を生成しこの三相交流電圧によりシーブ19を回転駆動する。
図2は駆動装置21を含むエレベータ11の電力制御系のブロック図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。駆動装置21は三相交流電圧を直流電圧に変換し、この直流電圧をラインP、N間に印加するコンバータ31と、直流電圧に含まれるリップル電圧を吸収するキャパシタ32とを備えている。更に駆動装置21は、キャパシタ32の端子電圧に等しいラインP、N間の直流電圧を他の三相交流電圧に変換するインバータ33と、このインバータ33によって回転駆動される巻上モータ34とを備えている。巻上モータ34はインダクションモータであり、この巻上モータ34及びシーブ19は巻上機35を構成する。駆動装置21は、蓄電装置13に対する充電及び放電を切替えるための充放電回路37を備えており、この充放電回路37を介して駆動装置21は蓄電装置13に接続されている。
この蓄電装置13は停電時着床運転に必要な電力を蓄える蓄電容量を有する。蓄電装置13は電力を、停電時におけるかご16の昇降のための駆動電源として、及び駆動装置21の電源として蓄えている。蓄電装置13は、例えばニッケル水素電池や、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池や、電気二重層キャパシタを用いる。蓄電装置13はエレベータ制御部27との給電ライン38によって接続されている。エレベータ11は給電ライン38上にこの給電ライン38を開閉するためのスイッチ39を有する。
また、図1のエスカレータ12は、上階床及び下階床を跨いで設けられたトラス機構40と、トラス機構40内の図示しない複数の踏段チェーンを走行させる駆動装置41と、この駆動装置41の駆動を制御する電源回生付きのエスカレータ制御部42と、停電が発生したときに救出運転を行う停電時救出運転実行部43とを備えている。エスカレータの救出運転とは図示しない踏段上に取り残された人を傾斜移動方向に沿って上階床又は下階床側の乗降部に送る運転を言う。停電時救出運転実行部43はエレベータ11側の停電時救出運転実行部25との間で受電のための信号を送受信する。
蓄電装置14は、エスカレータ12が平常時下り方向の回生運転中に生成された電力によって蓄電される。蓄電装置14はニッケル水素電池、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池あるいは電気二重層キャパシタを用いる。エスカレータ制御部42は給電ライン22によってエレベータ制御部27に接続されている。この給電ライン22を介してエスカレータ制御部42は蓄電装置14からの電力をエレベータ11側へ送る。エスカレータ12が設置された階床の間で、各エスカレータ12は同じ構成を有する。
エレベータ11側の運行制御部23は、呼び登録された階床へかご16を走行させるための指令信号を巻上機35に出力し、及び着床後のかごドアの戸開閉を制御する。運行制御部23は、登録された呼びと、現在のかご位置とによってかご16の運転方向を決定し、運転方向、目的階及び速度指示情報を巻上機35に出力する。
検出部24は図2に示すように商用交流電源20の出力電圧の低下により停電を検出する停電検出部24aを備える。停電検出部24aは、ラインP、N間に接続された電圧検出器45によって停電を検出する。検出部24は予め保持した閾値によって蓄電装置13の異常を検出する容量低下検出部24bを備える。容量低下検出部24bは、充放電回路37の入力ラインの一方に直列に接続された電流検出器46と、蓄電装置13の端子対に並列に接続された電圧検出器47とによって蓄電装置13の異常を検出する。
停電時救出運転実行部25は検出部24の出力を常時監視し、停電検出信号を受けると、スイッチ39を閉じて蓄電装置13からの電力をエレベータ制御部27を介してインバータ33に供給する。蓄電装置13からの直流電圧をインバータ33が交流電圧に変換して巻上モータ34に供給する。
配電制御部26は、エレベータ11及び各エスカレータ12間で電力を融通するための電力分配システムを構成する。
図3は本実施形態に係るエレベータに用いられる配電制御部26を含む電力分配システムの構成例を示す図である。既述の符号はそれらと同じ要素を表す。電力分配システムは、複数の蓄電装置14と、これらの蓄電装置14間に給電系及び信号系を介して接続された配電制御部26と、各蓄電装置14に設けられたインターフェース部48とを備えている。給電系とはこの配電制御部26に接続された複数系統の給電ライン22である。信号系とは各インターフェース部48及び配電制御部26間を接続する複数本の通信ケーブル44である。
配電制御部26は、それぞれ給電ライン22を介して複数の蓄電装置14から電力を受電する配電器50と、それぞれインターフェース部48を介して複数の蓄電電力情報を受信しこれらの蓄電電力情報によって一つの蓄電装置14を選択する選択部51と、複数の蓄電装置14のうち選択された蓄電装置14を含む切替え信号を配電器50へ出力する切替部52とを備えている。配電器50は選択された蓄電装置14からの電力を給電ライン38に供給出力する。
この配電制御部26及び運行制御部23、検出部24、停電時救出運転実行部25は全体制御を司るエレベータ制御部27を構成する。エレベータ制御部27は停電時着床運転機能付きのエレベータ制御装置であり、制御盤内に設けられる。運行制御部23、検出部24及び停電時救出運転実行部25の機能と、配電制御部26の一部の機能とはCPU、ROM、RAM、LSI等によって実行される。
このような構成のエレベータ11は平常運転に先立って複数の蓄電装置14を管理対象として登録する。選択部51がRAMに電力の貸し借りをする蓄電装置14のIDを予め登録する。エレベータ11と、各階のエスカレータ12とは独立して運行を開始する。
<平常運転時>
エレベータ11は平常運転時、商用交流電源20から蓄電装置13を充電する。エレベータ11は回生運転で得られた電力により、蓄電装置13を充電しておく。停電時に最寄階へかご16を着床可能な量の電力が蓄えられる。一方、各階フロアのエスカレータ12は下り方向の回生運転で得られた電力により、各蓄電装置14を充電しておく。
図2の駆動装置21においてコンバータ31はエレベータ制御部27から出力されるパルス幅変調信号により三相交流を直流に全波整流する。キャパシタ32はラインP、N間の直流電圧を平滑化する。インバータ33はエレベータ制御部27からのパルス幅変調信号によって巻上モータ34を駆動制御する。巻上機35はかご16を昇降路15内で巻上げ及び巻戻しする。巻上モータ34にはエンコーダ36が設けられており、パルス信号をエレベータ制御部27へ出力する。
エレベータ制御部27は検出部24から正常状態を示す信号を受信している間、平常運転を行う。かご16が釣合い重り17よりも重い積載荷重状態で上昇する場合、及びかご16が釣合い重り17よりも軽い積載荷重状態で下降する場合、エレベータ11は力行運転を実行する。この力行運転では、駆動装置21は、商用交流電源20→コンバータ31→キャパシタ32→インバータ33の順序で生成される電力を巻上モータ34に供給する。
逆にかご16が釣合い重り17よりも重い積載荷重状態で下降する場合、及びかご16が釣合い重り17よりも軽い積載荷重状態で上昇する場合、エレベータ11は回生運転を実行する。回生運転では、駆動装置21は、巻上モータ34→インバータ33→キャパシタ32の順序で電力を発電する。この回生運転時、巻上モータ34からインバータ33に戻る電力を、コンバータ31はこのコンバータ31内部に設けた整流回路によってブロックする。ラインP、N間の電圧が上昇して素子破壊が生じないようにするため、エレベータ制御部27は放電回路49内のスイッチング素子49aをオンし、余剰電力を抵抗器49bにより消費させる。
また、平常運転時、充放電回路37はスイッチ39をオフにしており、蓄電装置13及びエレベータ制御部27間は切り離されている。蓄電装置13はラインP、N間に生じる電力を蓄える。
<停電自動着床運転時>
エレベータ11の運転中に商用交流電源20の停電が発生する。停電検出部24aは停電の検出により、停電検出信号を充放電回路37及び停電時救出運転実行部25に送る。図2において蓄電装置13から直流電圧がインバータ33に供給される。インバータ33は供給された直流電圧を駆動電圧信号に変換し、巻上モータ34を起動する。
停電検出信号によって停電時救出運転実行部25は開いた状態のスイッチ39を閉じる。蓄電装置13及びエレベータ制御部27間が導通する。蓄電装置13は蓄電された電力をエレベータ制御部27へ送る。この電圧を動力源として停電時救出運転実行部25はかご16を最寄り階又は予め定められた基準階へ向けて低速で走行させる。着床後、戸開閉装置30は戸開する。乗客が全員降りる。乗客はかご16から救出される。
<停電発生時ケース1>
エレベータ11の走行中に停電が発生したとする。停電時救出運転実行部25は蓄電装置13及びエレベータ制御部27間を導通させる。蓄電装置13は蓄電された電力をエレベータ制御部27へ送る。停電時救出運転実行部25はエレベータ11の状態が停電状態になったと判断する。
この状況下で更にエレベータ11側の蓄電装置13にバッテリ枯れなどの異常が生じたとする。あるいは、蓄電装置13の蓄電状態が充電不足の状態に陥ったとする。容量低下検出部24bは予め閾値を保持しておき、蓄電装置13の残存する蓄電容量がこの閾値よりも小さいと、蓄電容量が低下したことを検出する。容量低下検出部24bは、蓄電装置13の残存する蓄電容量の低下を検出すると、残存容量低下信号を運行制御部23及び停電時救出運転実行部25に送る。
バッテリ枯れ又は充電不足の検出によって停電時救出運転実行部25は、残存電力値と予め定めた電力閾値とを比較する。比較の結果、停電時救出運転実行部25は目的位置まで走行することが不可であると判断する。停電時救出運転実行部25は、何れかの階のエスカレータ12の停電時救出運転実行部43に対して電力量の問い合わせのメッセージを出力する。メッセージとは複数バイトのビット列からなる信号を言う。エスカレータ制御部42はこのメッセージに応答してエレベータ制御部27へ電力値情報や稼動状態等を表すメッセージを送る。
図3に示すように、複数のインターフェース部48は各蓄電装置14の蓄電容量を計測する。各インターフェース部48は、決められたタイミングで蓄電装置14毎に割振られた装置ID(固有識別情報)をメッセージに挿入する。各インターフェース部48はメッセージ内に、対応のエスカレータ12が稼動中かどうかを示す運転状況情報と、各蓄電装置14の蓄電電力情報とを挿入する。各インターフェース部48はメッセージを応答として配電制御部26に宛てて送る。
配電制御部26は各蓄電装置14から受信したメッセージによって、各エスカレータ12の運転状況情報及び各蓄電装置14の蓄電電力情報を収集する。配電制御部26はRAMに収集した情報を蓄電装置14のIDと対応付けて書込む。収集には配電制御部26は一定時間毎に全ての蓄電装置14からこの配電制御部26へ電力情報を送る方法を用いても良い。
配電制御部26は応答メッセージを受信すると蓄電装置14を選択判定する。配電制御部26は装置ID毎に、エスカレータ12が運転中か否かの運転状況情報と、エスカレータ12側の蓄電電力情報とをサーチして、何れかの蓄電装置14を選択する。例えば蓄電ワット値が最も大きい蓄電装置14を配電制御部26は選択する。この選択の条件として、配電制御部26は、火災や地震等の被害が生じていない階のエスカレータ12を選択することや、救助の消防の人が集まりやすい基準階のエスカレータ12を選択すること等を用いても良い。配電制御部26は、種々の条件を組合わせて優先順位を生成して選択を行ってもよい。停電時救出運転実行部25は選択した階の蓄電装置14から電力を受電する。停電時救出運転実行部25が必要な電力を受電することにより、エレベータ11はかご16の目的位置までの走行を継続させる。乗客が救出される。
このように、蓄電装置13及び蓄電装置14を備えたエレベータ11及び複数のエスカレータ12において、エレベータ走行中に停電が発生しても、エレベータ11は蓄電電力を使って安全な階へ走行を継続する停電時自動着床運転を行えるとともに、バッテリ枯れや蓄電力不足によって、目的位置まで走行不可と判断した場合、並設のエスカレータ12の蓄電装置14から必要電力を受電して走行を継続することができる。
配電制御部26は、踏段が停止中のエスカレータ12を選択してその蓄電装置14から受電してもよい。踏段が移動中のエスカレータ12の蓄電装置14に急激な負荷の変動が生じることを避けるためである。
<停電発生時ケース2>
身障者あるいは高齢者がエスカレータ12を利用中に、停電が発生したとする。身障者あるいは高齢者はIC(integrated circuit)タグを身につけており、建屋10内ではエスカレータ12やエレベータ11の乗場付近にICタグからの情報を収集するリーダが複数箇所に設けられているとする。病院や療養施設などは在館者を管理するためのシステムを構築している場合が存在する。在館者管理用のシステムとは在館者データベースと、ICタグ付きの患者が携帯するカードと、複数箇所のリーダとを用いて在館者の移動を管理するシステムを言い、在館者の徘徊を防ぐためのものである。複数箇所のリーダから各ICタグの情報を読みデータベースを参照することによって、システムは在館者がどの場所にいるか、あるいはどのエスカレータ12やエレベータ11を利用中であるかを予め判断可能になっているものとする。
このシステムを有する建屋10において、エスカレータ12の上又は下の階床側の乗降部に設けられたリーダは、例えば歩行の困難な人や車椅子の利用者が長い距離のエスカレータ12を利用していることを把握する。この状況下において、エスカレータ12の停電時救出運転実行部43はシステム側からの通知を受けることによって、エスカレータ12の運転を継続する必要があるかどうかを判定する。エスカレータ12の運転を継続すると判断した場合、停電時救出運転実行部43は、エレベータ11の停電時救出運転実行部25に対して給電要求を出力する。このエレベータ11からエスカレータ12が応答メッセージを受信すると、エスカレータ12は、このエスカレータ12を一定時間走行させるために必要な量の電力を受電する。これにより、エスカレータ12の停電時救出運転実行部43は、受電した電力によって一定時間、エスカレータ12の運転を継続でき、利用者を安全に避難させることができる。エレベータ11とエスカレータ12との間で相互に電力を融通できる。
エレベータ11は乗客を乗せたまま階間で閉込めることを防止でき、できるだけ長く運転を継続して安全に乗客を避難させることができる。エレベータ11及び複数のエスカレータ12のうち、何れかの箇所の蓄電装置13、14に電力が残っている限り、身体が不自由方や、お年寄りがかご16に閉込められることがなくなる。火災等による逃げ遅れをなくすことができる。
(他の実施形態)
身体の不自由な人あるいは歩行が困難な高齢者がエスカレータ12を利用中の場合、エレベータ11側からエスカレータ12へ電力を供給してもよい。これにより、エスカレータ12の運行を停止させずに利用者を安全に運搬することができる。
また、停電時にエレベータ11とエスカレータ12との各備蓄電力を相互に共有して利用者を安全な階へ誘導するようにしてもよい。
また、エレベータ11側の電力量とエスカレータ12側の電力量とを加算したバッテリ総電力量が不足している場合、かご内表示装置への電力を優先してエレベータ11は給電してもよい。室内灯や情報表示器を通電させてかご16内の乗客のパニックを防ぐためである。
上記説明では、電力供給源としてエスカレータ12の蓄電装置14をエレベータ11は用いていたが、建屋10の電力系統は建屋10内外の自家発電機などの他の電力源を用いても良い。電力系統は建屋10外の送電網と連携してもよい。
電力系統はスマートグリッドと接続されてもよく、この場合、スマートグリッドに接続されたスマートメータのメータ値を配電制御部26が参照可能にしておく。スマートグリッドとは自家発電機、建屋10外のビル、家屋、土地、あるいは事業所の太陽光発電などによって生成された余剰電力分などの電力網を言う。建屋10のエレベータ11の配電制御部26はスマートメータから直接にメータ値を読み、電力情報を配電制御部26が収集するようにしてもよい。これらの外部施設との間に、給電ラインと、信号ラインとを敷設し、装置IDや余剰電力量を含むメッセージを流通させることによって、より効率的な電力運用が可能になる。例えば大地震が発生した後、電力網を構築して各家庭の通信装置から情報を収集する。大地震の翌日、停電が発生する。残留電力は存在するが建物の破壊によって電力を使えずに余っているといった情報を配電制御部26が集める。エレベータ11あるいはエスカレータ12はこの電力を停電時の救出に使うようにする。大地震や停電時、エレベータ11やエスカレータ12が、蓄電装置13、14に蓄積された余剰の電力を何れかの場所の電子機器へ融通してもよい。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…建屋、11…エレベータ、12…エスカレータ、13…蓄電装置(第1の蓄電装置)、14…蓄電装置(第2の蓄電装置)、15…昇降路、16…かご、17…釣合い重り、18…メインロープ(ロープ)、19…シーブ、20…商用交流電源、21…駆動装置、22…給電ライン、23…運行制御部、24…検出部、24a…停電検出部、24b…容量低下検出部、25…停電時救出運転実行部、26…配電制御部、27…エレベータ制御部、28…テールコード、29…かご制御装置、30…戸開閉装置、31…コンバータ、32…キャパシタ、33…インバータ、34…巻上モータ、35…巻上機、36…エンコーダ、37…充放電回路、38…給電ライン、39…スイッチ、40…トラス機構、41…駆動装置、42…エスカレータ制御部、43…停電時救出運転実行部、44…信号ケーブル、45,47…電圧検出器、46…電流検出器、48…インターフェース部、49…放電回路、49a…スイッチング素子、49b…抵抗器、50…配電器、51…選択部、52…切替部。

Claims (3)

  1. 建屋の昇降路を昇降するかごと、
    このかごおよび釣合い重りに連結されたロープが巻掛けられたシーブと、
    このシーブの回転を駆動する駆動装置と、
    この駆動装置により前記かごを停電時に最寄り階へ着床させるために必要な電力を蓄える第1の蓄電装置と、
    この第1の蓄電装置とは別系統に前記建屋のエスカレータに設けられ、このエスカレータの停電時の駆動用の第2の蓄電装置と、
    この第2の蓄電装置、前記第1の蓄電装置又は前記駆動装置からの給電によって前記かごの昇降を制御する運行制御部と、
    この運行制御部によるエレベータ運転中、停電の発生および前記第1の蓄電装置の異常を検出する検出部と、
    この検出部による前記異常の検出によって前記第2の蓄電装置から電力を受電し、この電力を前記駆動装置へ供給する停電時救出運転実行部と、を備え、
    この停電時救出運転実行部は前記運行制御部に対して前記電力によって前記かごを階床位置まで走行させることを特徴とするエレベータ。
  2. 前記建屋の複数のエスカレータに設けられそれぞれ停電時にこれらのエスカレータの駆動用の複数の第2の蓄電装置のうちの何れかを選択して電力を受電する配電制御部を更に備え、
    この配電制御部は、前記複数の第2の蓄電装置の固有識別情報およびこれらの第2の蓄電装置の蓄電電力情報によって選択を行うことを特徴とする請求項1記載のエレベータ。
  3. 前記第2の蓄電装置は、前記エスカレータが平常時下り方向の回生運転中に生成された電力によって蓄電されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエレベータ。
JP2012073285A 2012-03-28 2012-03-28 エレベータ Pending JP2013203513A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012073285A JP2013203513A (ja) 2012-03-28 2012-03-28 エレベータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012073285A JP2013203513A (ja) 2012-03-28 2012-03-28 エレベータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013203513A true JP2013203513A (ja) 2013-10-07

Family

ID=49523034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012073285A Pending JP2013203513A (ja) 2012-03-28 2012-03-28 エレベータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013203513A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017178598A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 株式会社日立ビルシステム エレベータ制御システム
JP2019103177A (ja) * 2017-11-29 2019-06-24 株式会社Ihiインフラシステム 負荷駆動装置
CN111532925A (zh) * 2020-03-27 2020-08-14 日立电梯(中国)有限公司 电梯电源保护方法
JPWO2020161762A1 (ja) * 2019-02-04 2021-10-07 三菱電機株式会社 乗客コンベアの制御装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017178598A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 株式会社日立ビルシステム エレベータ制御システム
JP2019103177A (ja) * 2017-11-29 2019-06-24 株式会社Ihiインフラシステム 負荷駆動装置
JPWO2020161762A1 (ja) * 2019-02-04 2021-10-07 三菱電機株式会社 乗客コンベアの制御装置
JP7184102B2 (ja) 2019-02-04 2022-12-06 三菱電機株式会社 乗客コンベアの制御装置
CN111532925A (zh) * 2020-03-27 2020-08-14 日立电梯(中国)有限公司 电梯电源保护方法
CN111532925B (zh) * 2020-03-27 2021-10-22 日立电梯(中国)有限公司 电梯电源保护方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101930252B1 (ko) 엘리베이터 자동 구조 및 절전 장치와 그 제어 방법 및 슈퍼 커패시터 모듈
RU2011101965A (ru) Лифт и монтированная система электропитания с дополнительным управлением электропитанием
CN108238517B (zh) 电梯
CN108178040B (zh) 多台电梯停电应急方法、装置、计算机设备及存储介质
CN102905999A (zh) 限制电梯组合***的负载的方法以及电梯组合***
JP5812976B2 (ja) 昇降機を備えた建物の電力システム
JP2022010178A (ja) エレベータシステム
JP2013203513A (ja) エレベータ
JP4619038B2 (ja) エレベータ制御装置
JP5741686B2 (ja) エレベータの制御装置
JP2009035408A (ja) エレベータ
JP4964455B2 (ja) 避難用エレベータ制御装置および制御装置群
JP7241490B2 (ja) エレベータ駆動装置用の自動救助及び充電システム
KR100860725B1 (ko) 비상 탈출용 엘리베이터
JP5550680B2 (ja) エレベータシステム及びエレベータ制御方法
JP5847066B2 (ja) 昇降機を備えた建物の電力システム
JPWO2020194826A1 (ja) エレベーターシステム
CN103946140A (zh) 电梯组群管理控制装置
JP2006143388A (ja) エレベータの停電運転装置
CN114314221A (zh) 曳引电梯***
JP2014172668A (ja) エレベータシステム
JP5535352B1 (ja) エレベータ
JP6222857B2 (ja) エレベータ制御装置及びエレベータ制御方法
JP5714658B2 (ja) エレベータシステム
JP5532879B2 (ja) エレベータの制御装置