JP2013203506A - 乗客コンベア - Google Patents

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kentaro Sekiguchi
健太郎 関口
Kazuaki Hashimoto
和彰 橋本
Hirotaka Kamata
裕貴 鎌田
Hirobumi Utsunomiya
博文 宇津宮
Takaaki Gunchi
孝昭 軍地
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Abstract

【課題】乗降口付近に誘導柵を設けた乗客コンベアにおいて、乗客コンベアが備えるハンドレールと乗客コンベアの乗降口付近に設けられた誘導柵との間に形成される挟まれ領域に異物が挟まれた際の安全増しの実現。
【解決手段】乗降口付近に誘導柵を備えた乗客コンベアにおいて、前記誘導柵は、前記誘導柵と前記乗客コンベアのハンドレールとの間に形成される挟まれ領域に異物が挟まれた場合に、前記乗客コンベアの床面から前記誘導柵の上端までの高さを維持したまま、前記誘導柵の全部もしくは一部が前記ハンドレールから離れる方向に水平移動することによって前記挟まれ領域を拡大する誘導柵変位部を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、乗降口付近に誘導柵を設けた、エスカレーターや電動道路を含む乗客コンベアに関する。
エスカレーターや電動道路を含む乗客コンベアにおいて、降り口に近接して人の流れがある場合には、利用者の保護を目的として誘導柵を設けることがある(平成12年建設省告示第1417号第2の解説第2)。誘導柵によって視覚的、実力的に乗客コンベアの利用者及び周囲の人の動線を整理し、混雑緩和・事故防止を図るものである。
しかし、誘導柵は乗客コンベアの乗降口に近接して設置されていることから、乗客コンベア利用者の荷物や、乗客コンベアに対するいたずらによって人体などの異物が誘導柵と乗客コンベアの備えるハンドレールとの間に挟まれてしまうことが懸念される(これを本明細書では挟まれ領域に対する異物の侵入と表現する。挟まれ領域は、乗客コンベアが備えるハンドレールと乗客コンベアの乗降口付近に設けられた誘導柵との間に形成される領域と定義する。)。
このため、挟まれ領域に対する異物の侵入時に対する安全増しを目的として、誘導柵を備えた乗客コンベアの形状には先行していくつも提案がなされている。
特許文献1では、誘導柵に変形可能部位を備えることによって、挟まれ領域に異物が侵入した際に、誘導柵が備えた変形可能部位が挟まれ領域を拡大する方向に変形することによって異物への圧迫や変形の影響がなくなる構造を提案している。
特許文献2では、誘導柵と床部との接続部分にリンク機構を採用し、挟まれ領域に異物が侵入した際に誘導柵全体がリンク基点を中心に円周運動することによって挟まれ領域を拡大する構造を提案している。
特開2008−137801号公報 特開2008−265906号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、誘導柵の備えた変形可能部位の変形方向が規制されないため、挟まれ領域に異物が侵入した場合に誘導柵が思わぬ方向へ変形移動し、前記誘導柵が乗客コンベア周囲の動線を整理することができなくなる懸念がある。
また、特許文献2に記載された技術では、誘導柵の備えたリンク機構によって誘導柵全体がリンク基点を中心に円周運動するため、挟まれ領域に異物が侵入した場合に誘導柵の高さが変わる。誘導柵の上端は手すりになっている場合があり、挟まれ領域に異物が侵入した場合に誘導柵の手すり位置が低くなり、誘導柵としての機能を低下させる懸念がある。また、誘導柵全体が円周運動するため、円周移動後の誘導柵と誘導柵が設置されている床部などとの間の空間に、別の異物が挟まれる可能性のある新たな挟まれ領域が形成されてしまう懸念がある。
本発明の目的は、乗降口付近に誘導柵を設けた乗客コンベアにおいて、乗客コンベアが備えるハンドレールと、乗客コンベアの乗降口付近に設けられた誘導柵との間に形成される挟まれ領域に異物が挟まれた際、設けられた誘導柵の高さを維持したまま挟まれ領域を拡大することができる乗客コンベアを提供することである。
この課題を解決するために、本発明の乗客コンベアでは、挟まれ領域に異物が挟まれた場合に、床面から誘導柵の上端までの高さを維持したまま、誘導柵の全部もしくは一部が乗客コンベアから離れる方向に水平移動することで、挟まれ領域を拡大する構造を備えた乗客コンベアとする。
本発明によれば、乗降口付近に誘導柵を設けた乗客コンベアにおける挟まれ領域に異物が挟まれた場合に床面から誘導柵の上端までの高さを維持したまま挟まれ領域を拡大することができるので、乗客コンベアの乗客に対する安全増しを図ることができる。
本発明の一実施形態である乗客コンベアの側面図を示す。 本発明の一実施形態である乗客コンベアの上面図を示す。 本発明の一実施形態である乗客コンベアが通常運転している場合の乗客コンベアの側面図を示す。 本発明の一実施形態である乗客コンベアに異物が挟まった場合の乗客コンベアの側面図を示す。 乗客コンベアの一例の斜視図を示す。 本発明の実施形態のうち、動作時誘導柵保持部品の別の実施形態を示す。 本発明の実施形態のうち、誘導柵位置復帰用駆動体の別の実施形態を示す。
本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。尚、各図および各実施形態において、同一又は類似の構成要素には同じ符号を付し、説明を省略する。
本発明の実施形態の一例を図1から図7を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態である乗客コンベアの側面図を示す。図2は本発明の一実施形態である乗客コンベアの上面図を示す。図3は本発明の一実施形態である乗客コンベアが通常運転している場合の乗客コンベアの側面図を示す。図4は本発明の一実施形態である乗客コンベアに異物が挟まった場合の乗客コンベアの側面図を示す。図5は乗客コンベアの一例の斜視図を示す。図6は本発明の実施形態のうち、動作時誘導柵保持部品の別の実施形態を示す。図7は本発明の実施形態のうち、誘導柵位置復帰用駆動体の別の実施形態を示す。
誘導柵1は、図1、図5に示すような乗客コンベアの乗降口付近に設置される。乗客コンベアは無端状に配置された循環するステップ17に乗客を乗せるものである。ステップ17は、図示しない踏段チェーンで連結され、往路側ステップガイドレール18と帰路側ステップガイドレール19を走行する。乗客コンベア駆動装置16は駆動スプロケット20を駆動し、駆動スプロケット20に巻き掛けられた踏段チェーンを介してステップ17が駆動される。乗客コンベアは、乗客コンベアの長手方向両端で建屋12に設置される。
続いて、図2、図3、図4により誘導柵1の基本的な動作について述べる。乗客コンベアが備えたハンドレール11と、誘導柵1との間には、異物が挟まれる可能性のある挟まれ領域Sが形成される。乗客コンベアの降り口付近では、ハンドレール11が挟まれ領域に侵入した異物を圧迫する方向に回転しているため、この侵入した異物を圧迫する荷重がかかり異物が変形する懸念があった。
本実施形態の乗客コンベアでは、挟まれ領域Sに異物が侵入した際には、誘導柵1は、誘導柵1の高さを変えることなく誘導柵ストローク長さLだけ水平移動ができる機構である、誘導柵変位部3を備える。これによって誘導柵ストローク長さLだけ誘導柵変位部3が水平移動を行い、図4のように挟まれ領域Sを拡大する。このため、誘導柵1の床部22の床面から誘導柵1の上端までの高さである誘導柵高さHは何れも不変である。挟まれ領域Sが拡大することによって、挟まれ領域Sに侵入した異物が挟まれ、圧迫されることがなくなる。
次に、図1によって本発明の一実施形態を説明する。誘導柵1は大きく分け、誘導柵固定部2と誘導柵変位部3とに分けられる。
誘導柵固定部2は床部22で固定されており、誘導柵1自身及び誘導柵変位部3を保持する。誘導柵1の主構成部品は中空の丸パイプとする。誘導柵固定部2はばね固定端8を備えており、誘導柵位置復帰用駆動体(例えばばねなどの弾性体)9を介して誘導柵変位部3の備える誘導柵変位ストローク芯4と接続される。ばねのストロークは自然長から誘導柵ストローク長さLだけ変位することが求められる。
誘導柵固定部2には、誘導柵1を保持するための保持部品が備えられている。保持部品の1つは、平常時位置固定用の平常時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)6であり、保持部品のもう1つは、挟まれ領域Sに異物が侵入した際に誘導柵1が変位した位置で固定されるための動作時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)7である。これら保持部品の電磁石は誘導柵制御部21と接続されており、電磁石に流れる電流の値によって誘導柵変位部3を保持する力の大きさを変更することができる。また、誘導柵位置測定用センサ10により、誘導柵変位部3が定常位置にあるかどうかの判定機能を備える。尚、本明細書では、単に「磁石」と表記した場合は永久磁石のことを指す。
誘導柵変位部3は誘導柵変位ストローク芯4と自身の位置を保持するための固定用部品(磁石)5を備える。この固定部用部品(磁石)5は、誘導柵変位部3が平常時位置にあるときに平常時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)6と対向する位置に設けられており、これによって、誘導柵変位部3は所定の大きさの保持力で誘導柵固定部2に保持される。誘導柵変位ストローク芯4の誘導柵固定部挿入側の先端で誘導柵位置復帰用駆動体9が取り付けられている。誘導柵変位部3は異物検知センサ23を備えており、挟まれ領域Sに対する異物の侵入有無を誘導柵制御部21へ信号出力する。
次に、誘導柵1の動作機構について述べる。乗客コンベアが通常運転しているとき、または乗客コンベアが通電していないとき、誘導柵変位部3は図1の位置(平常時位置)に保持されている。すなわち、固定用部品(磁石)5が、平常時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)6と対向する位置に設けられている。
乗客コンベアに通電されていないときは、平常時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)6にも通電されず、誘導柵変位部3の保持力は最大となる。この保持力以下の力が誘導柵変位部3に加わっても、誘導柵変位部3は変位せず、位置を保持したままとなる。これによって、軽く触っただけで誘導柵変位部3が変位してしまうのを防止することができる。
一方、乗客コンベアが通常運転しているとき、すなわち、乗客コンベアに電力が供給されているときは、誘導柵制御部21に通電され、平常時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)6に電流が流れる。このとき電磁石は磁力を相殺する方向(磁場を中和する方向)に電流を流し、任意の動作荷重値まで保持力を低下させる。誘導柵制御部21によってこのとき電磁石に流れる電流の値を変化させることで保持力(動作荷重値)を変更することができる。この保持力は、乗客コンベアの設置場所や用途、乗客コンベアの利用時間帯、利用者の傾向によって任意の値に設定することができる。
ここで誘導柵制御部21は、制御盤15と通信が可能な状態に接続されている。制御盤15は信号によって、誘導柵制御部21が、平常時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)6及び動作時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)7へ流す電流の大きさを制御する。したがって、制御盤15の設定を変更することで、任意の動作荷重値を設定することが可能である。また、乗客コンベアは保全及び稼動状況の情報収集を目的として図示しない電話回線等のネットワークを通じて通信する通信設備を備えており、この通信は制御盤15との間で行われる。このため、電話回線等を通じて前記乗客コンベアの動作荷重値の設定変更を遠隔で行うことができる。
次に、挟まれ領域Sに異物が侵入し、誘導柵1が動作する場合について述べる。誘導柵変位部3は、保持力(動作荷重値)を超える水平方向荷重が負荷されると、図1の左側へ移動する。このとき誘導柵変位ストローク芯4に備えられた固定用部品(磁石)5は動作時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)7に対向する位置まで移動し、動作時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)7によって所定の保持力で保持される。誘導柵変位部3は、誘導柵変位ストローク芯4に備えられた固定用部品(磁石)5と、動作時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)7とが備える磁石の、磁石同士の引力によって保持力を発生させる。
誘導柵位置復帰用駆動体(ばね)9は自然長より誘導柵ストローク長さLだけ縮められる。誘導柵位置測定用センサ10は、誘導柵変位部3が変位していることを検知し、誘導柵制御部21と通信していた信号の値がなくなる。誘導柵位置測定用センサ10は、誘導柵変位部3が所定の位置にある場合は信号を出力し、それ以外の位置にある場合は信号を出力しない。誘導柵制御部21は、誘導柵位置測定用センサ10からの信号の入力によって乗客コンベアの安全装置14への信号出力を変更する。誘導柵位置測定用センサ10から誘導柵制御部21への信号入力がある場合は、誘導柵制御部21は乗客コンベアの安全装置14へ信号を出力する。誘導柵位置測定用センサ10から誘導柵制御部21への信号入力がない場合は、誘導柵制御部21は乗客コンベアの安全装置14へ信号を出力しない。
ここで、誘導柵位置測定用センサ10は、誘導柵変位部3が平常時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)6に対向する位置に位置する場合に信号を出力するように構成すれば、誘導柵変位部3が平常時位置にあることを検知することが可能となる。さらに、安全装置14は、誘導柵制御部21と、図示しない乗客コンベアの単数または複数の安全監視センサと接続されている。安全装置14への信号の入力は、安全が確認されている場合のみ信号を入力するものとし、それ以外の場合は信号を入力しない。安全装置14は誘導柵制御部21及び安全監視センサの信号入力が全てある場合のみ乗客コンベアの運転を許可し、何れか1つでも信号入力がない場合は、乗客コンベアの運転を許可せず、乗客コンベア停止させる。
誘導柵変位部3は、ハンドレール11と対向する位置に異物検知センサ23を備える。異物検知センサ23としては、例えば赤外線を用いて反射光を検知することで異物を検知する光学式の近接センサを用いることができる。異物検知センサ23は挟まれ領域Sに異物が存在するかどうかを検知する。異物検知センサ23は誘導柵制御部21と通信しており、挟まれ領域Sに異物がない場合に安全であることを示す信号を出力する。異物検知センサ23は例えば3つのセンサから構成されており、ハンドレール11が最も近接する高さを中心としてそれぞれ所定の間隔(例えば人間の頭の大きさの1/3程度である80mm)を空けて配置される。誘導柵制御部21は、異物検知センサ23の出力信号によって挟まれ領域Sに異物が存在しているかどうかを検知し、異物が挟まれていると判断した場合には安全装置14と通信し、乗客コンベアを停止させる。
誘導柵制御部21は、3つ備えた異物検知センサ23からの信号出力のうち、3つ全ての信号がない場合に、挟まれ領域Sに異物が挟まれたと判断する(1つでも信号がない場合には異物が存在していることは検知している)。これは、乗客コンベア通常稼動時における、異物検知センサ23による乗客コンベアの誤停止を防ぐ目的である。
誘導柵制御部21は、異物検知センサ23からの信号出力のうち、一部(1つまたは2つ)または全部(3つ)の信号がない場合に、挟まれ領域Sに異物が存在していると判断し、安全装置14に停止準備信号を出力する。停止準備信号を受け取った安全装置14は図示しない乗客コンベアのスピーカーに対して注意喚起文章を読み上げる命令を出力する。読み上げる文章は例えば「エスカレーターの手すりと柵との間に、手や荷物を入れることは大変危険ですから、おやめください。」などとし、乗客コンベア利用客の注意を促すと共に、いたずらを防止する。
続いて、異物検知センサ23のうち、3つ全てからの出力信号が所定時間(例えば3秒間)継続して遮断された場合には、誘導柵制御部21は、挟まれ領域Sに異物が挟まれて危険な状態にあると判断し、安全装置14に安全状態を示す信号の出力を停止する。ここで、本実施形態では安全増しのために図示しない前記スピーカーに注意喚起文章を読み上げる命令を出力しているが、図示しない前記スピーカーが未搭載の乗客コンベアに関しては、停止準備信号の出力はしないようにしてもよい。その場合においても乗客コンベアの停止は可能であるとともに、いたずら等による乗客コンベアの誤停止を最小限にすることができる。
尚、本実施形態では異物検知センサ23は3つ搭載としているが、それ以外の個数としても良い。個数とは無関係に挟まれ領域Sに対する異物の存在を検知することは可能である。
また、本実施形態では、異物検知センサ23を誘導柵変位部3に備えているが、ハンドレール11を支持する支持体に備えたり、乗客コンベアの床部22に備えたりすることでも同じ効果を得ることができる。
また、本実施形態では異物検知センサ23の検知動作の所定時間の設定を3秒としているが、乗客コンベアの利用実態を鑑みて検知動作の所定時間の設定を変更しても同様の効果を得ることができる。
更に、注意喚起文章はその目的のためにブザーとするなど、安価な実現手段としても効果は変わらない。
次に、誘導柵1の復帰動作について述べる。挟まれ領域Sから異物が取り除かれた場合は、異物検知センサ23がそれを検知し、誘導柵制御部21への信号を出力する。誘導柵制御部21は異物検知センサ23の信号を受けると、まず初めに誘導柵変位部3を所定の位置に戻す動作を指示する。これは、動作時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)7へ、磁力を相殺する方向へ電流を流すことで行う。動作時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)7の磁力を0へ近づけ誘導柵変位部3を移動可能な状態とし、誘導柵位置復帰用駆動体(ばね)9の復元力によって所定の位置(平常時位置)へ移動させる。移動している誘導柵変位部3は所定の位置(平常時位置)に近づくと、誘導柵変位ストローク芯4が備えた固定用部品(磁石)5と平常時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)6の保持力によって保持されて固定される。その後、誘導柵位置測定用センサ10は誘導柵変位部3が所定の位置(平常時位置)にあることを検知して、信号を誘導柵制御部21へ出力する。誘導柵制御部21は、この信号を受け、安全装置14へ信号出力する。信号を受け取った安全装置14は(図示しない安全監視センサの値が正常値を出力していれば)乗客コンベアの制御盤15へ信号出力し、制御盤15は乗客コンベアを通常運転動作へ復帰させる。
ここで、動作時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)7は磁石と電磁石の組合せとすることで、誘導柵1の動作時における誘導柵変位部3の保持と所定の位置(平常時位置)への復帰動作の機能を実現している。本実施形態では、動作時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)7の備える磁石を誘導柵変位部3の位置固定のために用い、電磁石によって磁石の磁力を相殺して誘導柵変位部3が移動可能にすると共に電磁石へ流れる電圧値を制御することによって自動復帰動作を可能としている。尚、本実施形態では乗客コンベアの復帰動作を自動としたが、これを乗客コンベアの保全作業員による手動動作による復帰としてもよい。その場合、動作時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)7の電磁石は省略しても良い。
また、動作時誘導柵保持部品の別の実施形態として、図6のように誘導柵変位ストローク芯4と誘導柵固定部2とが動作時誘導柵保持部品(機構品)24を用いて機械的に係合するような構成とし、別途係合開放器を設けるようにしてもよい。尚、動作時誘導柵保持部品(機構品)24は動作時誘導柵保持部品固定用ばね25を介して誘導柵固定部2と固定されており、動作時誘導柵保持部品固定用ばね25の弾性力により、係合の状態を保持する。動作時誘導柵保持部品(機構品)24は係合解除のためのつまみ26を備えており、前記つまみ26を手で引張ることによって誘導柵変位ストローク芯4と動作時誘導柵保持部品(機構品)24との係合が解除され、誘導柵変位部3は所定の位置(平常時位置)に戻る。尚、図6の構成の場合は、自動復帰動作はできないが、別途自動復帰するための機構を設けてもよい。
また、誘導柵変位部3を所定の位置(平常時位置)に戻すために誘導柵位置復帰用駆動体として誘導柵位置復帰用駆動体(ばね)9を用いているが、誘導柵位置復帰用駆動体の別の実施形態として、図7のように誘導柵位置復帰用駆動体(気体)91としてもよい。図7では、誘導柵1の内部に封入された気体である誘導柵位置復帰用駆動体(気体)91を有している。この場合、誘導柵1の動作位置にある場合と平常時位置にある場合との誘導柵1内部の体積を比べると、動作時にある場合の方が平常時位置にある場合よりも体積が小さいので、誘導柵位置復帰用駆動体(気体)91の圧力が大きくなり、誘導柵変位部3を駆動することができる。尚、誘導柵位置復帰用駆動体(気体)91としては空気を用いることができる。
尚、本実施形態では乗客コンベアの復帰動作を自動としたが、これを乗客コンベアの保全作業員による手動動作による復帰としてもよい。
以上、本発明を実施例を用いて説明してきたが、これまでの各実施例で説明した構成はあくまで一例であり、本発明は、技術思想を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。
1 誘導柵
2 誘導柵固定部
3 誘導柵変位部
4 誘導柵変位ストローク芯
5 固定用部品(磁石)
6 平常時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)
7 動作時誘導柵保持部品(磁石と電磁石の組合せ)
8 ばね固定端
9 誘導柵位置復帰用駆動体(ばね)
10 誘導柵位置測定用センサ
11 ハンドレール
12 建屋
13 乗客コンベア枠体
14 安全装置
15 制御盤
16 乗客コンベア駆動装置
17 ステップ
18 往路側ステップガイドレール
19 帰路側ステップガイドレール
20 駆動スプロケット
21 誘導柵制御部
22 床部
23 異物検知センサ
24 動作時誘導柵保持部品(機構品)
25 動作時誘導柵保持部品固定用ばね
26 つまみ
91 誘導柵位置復帰用駆動体(気体)
S 挟まれ領域
L 誘導柵ストローク長さ
H 誘導柵高さ

Claims (12)

  1. 乗降口付近に誘導柵を備えた乗客コンベアにおいて、前記誘導柵は、前記誘導柵と前記乗客コンベアのハンドレールとの間に形成される挟まれ領域に異物が挟まれた場合に、前記乗客コンベアの床面から前記誘導柵の上端までの高さを維持したまま、前記誘導柵の全部もしくは一部が前記ハンドレールから離れる方向に水平移動することによって前記挟まれ領域を拡大する誘導柵変位部を有することを特徴とする乗客コンベア。
  2. 請求項1において、前記誘導柵は、前記挟まれ領域に異物が挟まれることによって、前記誘導柵に対して所定の荷重値を超える荷重が加わった場合に、前記誘導柵変位部が水平移動を行い前記挟まれ領域が拡大することを特徴とする乗客コンベア。
  3. 請求項2において、前記所定の荷重値の設定変更を遠隔操作可能にしたことを特徴とする乗客コンベア。
  4. 請求項2または3において、前記誘導柵変位部は、磁石を備え、
    前記誘導柵は、平常時において前記誘導柵変位部の前記磁石と対向する位置に、磁石と電磁石とを組合せた平常時誘導柵保持部品を備え、
    前記乗客コンベアに通電していないときは、前記誘導柵変位部の前記磁石と前記平常時誘導柵保持部品の前記磁石との引力で前記誘導柵変位部を保持し、前記乗客コンベアが運転状態にあるときは、前記平常時誘導柵保持部品が備えた前記電磁石によって磁力を相殺し、前記誘導柵変位部が動作する前記所定の荷重値まで前記誘導柵変位部の保持力を小さくすることを特徴とする乗客コンベア。
  5. 請求項1から4の何れかにおいて、前記誘導柵は、前記異物が挟まれた場合に、前記柵誘導変位部が水平移動した後にそのままの位置関係を保持し続ける動作時誘導柵保持部品を有することを特徴とする乗客コンベア。
  6. 請求項5において、前記誘導柵は、前記異物が挟まれた場合に、前記誘導柵変位部が水平移動した後にそのままの位置関係を保持し続けるために、前記誘導柵変位部は磁石を備え、前記誘導柵は前記動作時誘導柵保持部品として前記誘導柵変位部が水平移動した後の前記誘導柵変位部の前記磁石に対向する位置に磁石を備え、前記誘導柵変位部の前記磁石と前記動作時誘導柵保持部品の前記磁石との間に働く引力で前記誘導柵変位部を保持することを特徴とする乗客コンベア。
  7. 請求項6において、前記動作時誘導柵保持部品は、電磁石を更に備え、前記誘導柵変位部を平常時の位置に戻す際に、前記動作時誘導柵保持部品が備えた前記電磁石によって磁力を相殺し、前記誘導柵変位部の保持力を小さくして前記誘導柵変位部を移動可能にすることを特徴とする乗客コンベア。
  8. 請求項1から7の何れかにおいて、前記挟まれ領域に前記異物が挟まったことを検知するセンサと、前記センサによって前記異物が挟まったことを検知したときに前記乗客コンベアの動作を停止させる安全装置とを有することを特徴とする乗客コンベア。
  9. 請求項8において、前記安全装置は、前記挟まれ領域から前記異物が除去された後に、自動的に運転を再開させることを特徴とする乗客コンベア。
  10. 請求項1から9の何れかにおいて、安全が確認された後に前記誘導柵変位部を平常時の位置に戻す誘導柵位置復帰用駆動体を有することを特徴とする乗客コンベア。
  11. 請求項10において、前記誘導柵位置復帰用駆動体は、ばねであることを特徴とする乗客コンベア。
  12. 請求項10において、前記誘導柵位置復帰用駆動体は、前記誘導柵の内部に封入された気体であることを特徴とする乗客コンベア。
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