JP2013203327A - 車両用表示装置、車両用表示装置の表示制御方法 - Google Patents

車両用表示装置、車両用表示装置の表示制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の表示機器に表示される情報おいて、明示的な課題切替が存在しない場合であっても、ユーザの視認性の低下を抑制することが可能な車両用表示装置を提供する。
【解決手段】車両用表示装置100は、複数の表示ディスプレイをそれぞれ有する複数の表示装置42.1〜42.nと、運転者の動画像を撮影するためのカメラ30とを備える。頭部位置推定部5610は、撮影された動画像から運転者の頭部の位置を検出し、表示制御部5613は、運転者の頭部から複数の表示ディスプレイまでの距離に応じて、それぞれ、表示される文字の大きさが、統一して表示されるように調整する。
【選択図】図4

Description

この発明は、車両における表示装置の表示態様に関し、より特定的には、ドライバーが視認する車両用表示装置、車両用表示装置の表示制御方法に関する。
近年、車載表示機器は高度化されており、ドライバーに提示される情報は多岐にわたる。例えば、カーナビゲーションは高機能化し、ナビゲーション機能のみではなく、音楽や映像の再生機能、通信機能を利用した道路情報や主要スポットの表示機能などが一般的となっている。
また、最近の環境対応が謳われた車種では、燃費計などの従来搭載されていなかった計器が搭載されることもある。
このように、車室内の表示機器は複数にまたがり、またその表示内容も機器によって異なる場合が多い。ドライバーに安全かつ快適な運転環境を提供するためには、車載表示機器には高い視認性が求められる。
従来、このような車両内の表示の視認性については、まず、移動速度が一定以上の場合においては、表示装置に表示される情報量を制限する技術が存在する(特許文献1、特許文献2を参照)。
また、メータ表示を行う表示装置において、車載用ナビゲーション装置の画面表示も行うにあたり、視認性を向上させるために、車載用ナビゲーション装置の表示のための文字列を、メータ表示用の文字列に変換する技術も存在する(特許文献3を参照)。
一方で、視覚による異なる課題を連続で行う場合に、「課題切替コスト」が生じることが知られている(非特許文献1を参照)。
課題切替コストとは、同種の課題を繰り返し行う場合と、途中で異なる課題に切り替わる場合では、課題が切り替わる場合にパフォーマンスが低下する現象である。課題切替コストは様々な場面で生じるが、例えば文字認識と数字認識といった、比較的類似した情報処理においても生じることが示されている。
特開平8―305993号公報 特開2007−210462号公報 特開2007−71738号公報
Rogers、 R. D.、 & Monsell、 S、 "Costs of a predictable switch between simple and cognitive tasks"、 Journal of Experimental Psychology、 124(2)、 pp.207-231、 1995
したがって、車両内で運転者に視認される表示機器間でその表示形式や内容が異なることによって、視認性や快適性に影響する可能性が考えられる。例えば、燃費計のデジタル表記の数値を確認した後、カーナビゲーション画面で地図を確認するといった場合は、異なる認知課題を連続で遂行する事態と言える。
通常、計器やカーナビなどの車載表示機器はそれぞれ異なる情報を提示しているため、注視する表示機器の切り替えが生じる場合には、切替のない場合と比べて表示内容の認知に遅延が生じる。
しかし、明示的な課題切替が生じないような事態においても、視対象の違いによって認知の遅延が生じる可能性が考えられる。例えば、計器に表示される数字の認識などの場合、表示機器間で数字の大きさや色などが異なると、注視前後の表示の違いに戸惑う場面がある可能性がある。すなわち、複数の視対象の認知事態において、それらの表示形式が異なること自体、認知コストとなる可能性がある。
このように、複数の表示機器がそれぞれ異なる表示形式、表示内容で提示される車内表示機器環境では、利便性と引き換えに視認性や快適性、また、それらに起因してドライバーの安全性を犠牲にしてしまう可能性を、はらんでいる。速く、且つ正確に車載表示の内容を認知するためには、表示内容の認知コストを低減することが必要となる。
しかしながら、車内環境の利便性が高まっている一方で、その視認性、快適性、ひいては安全性についての検討が十分になされているとはいえないのが現状である。
それゆえに本発明の目的は、複数の表示機器に表示される情報おいて、明示的な課題切替が存在しない場合であっても、ユーザの視認性の低下を抑制することが可能な車両用表示装置および車両用表示装置の表示制御方法を提供することである。
この発明のある局面に従うと、車両用表示装置であって、車両内に設置され、複数の表示ディスプレイをそれぞれ有する複数の表示装置と、運転者の動画像を撮影するための撮像手段と、撮像手段により撮影された動画像から運転者の頭部の位置を検出する頭部検出手段と、運転者の頭部から複数の表示ディスプレイまでの距離を算出する距離算出手段と、算出された距離に応じて、それぞれ、複数の表示ディスプレイに表示される文字の大きさが、複数の表示ディスプレイ間で統一して表示されるように調整する表示制御手段とを備える。
好ましくは、車両用表示装置は、車両の車速を検出する速度検出手段をさらに備え、表示制御装置は、検出された速度の増加とともに、文字のフォントのサイズが大きくなるように制御する。
好ましくは、表示制御装置は、検出された速度の増加とともに、予め指定されたフォント種類のうち、より視認性の高いフォントを表示するように制御する。
好ましくは、表示制御手段は、複数の表示手段に対して、文字の大きさやフォントの種類に関する文字制御情報のみを出力し、複数の表示装置は、文字制御情報に従って、表示する文字を変更する。
この発明の他の局面に従うと、車両内に設置され、複数の表示ディスプレイをそれぞれ有する複数の表示装置に文字表示を実行させるための制御装置を備える車両用表示装置の表示制御方法であって、制御装置が、運転者の動画像を撮影するステップと、制御装置が、撮影された動画像から運転者の頭部の位置を検出するステップと、制御装置が、運転者の頭部から複数の表示ディスプレイまでの距離を算出するステップと、算出された距離に応じて、それぞれ、複数の表示ディスプレイに表示される文字の大きさが、複数の表示ディスプレイ間で統一して表示されるように、制御装置が、調整するステップとを備える。
本発明の車両用表示装置、車両用表示装置の表示制御方法によれば、表示の統一感を持たせることで、ユーザの視認性を向上することが可能である。
車両用表示装置の構成の概略を示す図である。 運転者2から見た車両内の計器パネルの配置の例を示す概念図である。 車両用表示装置100のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。 本実施の形態の車両用表示装置100において、上述したCPU56がソフトウェアを実行するにより実現する機能を示す機能ブロック図である。 表示制御部5613が実行する第1の表示制御を示すフローチャートである。 表示制御部5613が実行する第2の表示制御を示すフローチャートである。 第1実験の実験環境を示す図である。 第1実験で刺激に使用したフォントの例を示す図である。 図8に示した環境において、刺激表示がなされている状態を示す図である。 第1実験の手続きの流れを示す図である。 第1実験における条件ごとの平均反応時間を示す図である。 条件ごとの課題の難易度、および課題中の自覚症状主観評価の結果を示す図である。 第1実験における画面の印象評定結果を示す図である。 第2実験で用いたフォントの例を示す図である。 与えられた刺激に対して、被験者が反応として、操作するボタンの配置の例である。 課題切替課題の概念を説明するための図である。 第2実験の刺激提示例を示す図である。 単一画面条件での画面表示の例を示す図である。 複数画面条件での画面表示の例を示す図である。 条件ごとの平均反応時間と課題切替コストを示す図である。 条件ごとの平均誤答率と課題切替コストを示す図である。 条件ごとの平均反応時間と課題切替コストを示す図である。 条件ごとの平均誤答率と課題切替コストを示す図である。 条件ごとの課題の難易度、および課題中の自覚症状主観評価の結果を示す図である。 第2実験における画面の印象評定結果を示す図である。
[ハードウェア構成]
以下、本発明の実施の形態にかかる「車両用表示装置」について説明する。この車両用表示装置は、コンピュータまたはマイコン等、プログラムにより動作する演算装置により実行されるソフトウェアにより実現されるものであって、対象画像から人物の顔を抽出し、当該人物までの距離に応じて、複数の表示デバイスに表示される文字について、ドライバーからみて、統一感があり視認性が向上した表示をするものである。
図1は、この車両用表示装置の構成の概略を示す図である。
図1に示されるように、車両用表示装置は、運転中に、自動車内でフロントガラス3を通して前方を見たり、あるいは、計器パネル(インストルメントパネル)を見る体勢の運転者2の動画像を撮影するために、たとえば、ダッシュボード上に設置されるビデオカメラ30と、ダッシュボード内に配置される表示制御装置20と、計器パネルの一部として運転に係る情報を表示するための複数の表示装置42(図中では、表示パネル42.1のみを示す。以下、複数の表示装置(表示パネル)を総称する場合は、「表示装置42」と呼ぶ。)とを備える。
カメラ30としては、特に限定されないが、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサのような固体撮像素子を含む単眼カメラを用いることができる。あるいは、カメラ30としては、これも限定されないが、ステレオ式カメラを用いることも可能である。
また、以下に説明する「表示制御装置20」では、ソフトウェアに基づいて、複数の表示装置42における表示文字の統一感の制御を行うものとして説明するが、「表示制御装置20」の各機能の一部または全部は、ハードウェアにより実現されてもよい。
図2は、運転者2から見た車両内の計器パネルの配置の例を示す概念図である。
図2を参照して、ダッシュボード上には、運転者2を撮影するためのビデオカメラ30が設置され、運転席左側のダッシュボードには、カーナビゲーションシステムの表示パネル42.1と、時刻を表示するための時計用の表示パネル42.2とが設けられる。
さらに、運転者2の正面のスピードメータとタコメータとの間には、燃費を示す燃費計表示を行うための表示パネル42.3が設けられる。
なお、本実施の形態の車両用表示装置では、運転者2が視認する表示パネルであって、文字(数字を含む)が表示されるパネルが複数個設けられていればよく、図2に示した計器パネルの配置は、あくまでも例示であり、文字が表示されるパネルが、さらに、多く設けられる構成であってもよい。したがって、図3においては、表示装置42としては、表示装置42.1〜42.nが設けられるものとして図示してある。また、たとえば、カーナビゲーションに係る情報の少なくとも一部が、表示パネル42.3において表示される構成であってもよい。
図3は、車両用表示装置100のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
図3に示されるように、この車両用表示装置100を構成する表示制御装置20は、外部記録媒体64に記録されたデータを読み取ることができるドライブ装置52と、バス66に接続された中央演算装置(CPU:Central Processing Unit)56と、ROM(Read Only Memory) 58と、RAM(Random Access Memory)60と、不揮発性記憶装置54と、カメラ30からの画像を取込んだり、あるいは、スピード計34からのスピードに関する情報を取り込むためのインタフェース装置68とを含んでいる。
なお、ドライブ装置52があることで、たとえば、ユーザごとの設定データなどを媒体64から読込せたり、あるいは、ファームウェアなどの更新データを媒体64から読み込むことが可能となる。ただし、外部記録媒体64を使用することは、システムの構成上は任意であって、ドライブ装置52は、構成から省略してもよい。
外部記録媒体64としては、たとえば、メモリカードを使用することができる。ただし、ドライブ装置52の機能を実現する装置は、フラッシュメモリなどの不揮発性の半導体メモリあるいは不揮発性の他の種類の媒体に記憶されたデータを読み出せる装置であれば、対象となる記録媒体は、メモリカードに限定されない。また、不揮発性記憶装置54の機能を実現する装置も、不揮発的にデータを記憶し、かつ、ランダムアクセスできる装置であれば、ハードディスクのような磁気記憶装置を使用してもよいし、フラッシュメモリなどの不揮発性半導体メモリを記憶装置として用いるソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)を用いることもできる。
既に述べたように、この車両用表示装置の主要部は、コンピュータハードウェアと、CPU56により実行されるソフトウェアとにより実現される。一般的にこうしたソフトウェアは、マスクROMやプログラマブルROMなどにより表示制御装置20の製造時に記録されており、これが実行時にRAM60に読みだされる構成としてもよいし、ドライブ装置52により記録媒体64から読取られて不揮発性記憶装置54に一旦格納され、実行時にRAM60に読みだされる構成としてもよい。または、当該装置がネットワークに接続されている場合には、ネットワーク上のサーバから、一旦、不揮発性記憶装置54にコピーされ、不揮発性記憶装置54からRAM60に読出されてCPU56により実行される構成であってもよい。
図3に示したコンピュータのハードウェア自体およびその動作原理は一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、不揮発性記憶装置54等の記録媒体に記憶されたソフトウェアである。
[システムの機能ブロック]
以下に説明するとおり、本実施の形態の車両用表示装置100では、顔特徴点を検出・追跡することにより、顔の位置を特定し、表示装置42から運転者2の頭部までの距離を推定する。
図4は、本実施の形態の車両用表示装置100において、上述したCPU56がソフトウェアを実行するにより実現する機能を示す機能ブロック図である。
なお、図4に示した機能ブロックのうちのCPU56が実現する機能ブロックとしては、ソフトウェアでの処理に限定されるものではなく、その一部または全部がハードウェアにより実現されてもよい。
図4を参照して、カメラ30により撮像された動画に対応する映像信号は、フレームごとに画像キャプチャ処理部5602により制御されてデジタルデータとしてキャプチャされ、画像データ記録処理部5604により、たとえば、不揮発性記憶装置54のような記憶装置に格納される。
顔(頭部)検出部5606は、キャプチャされたフレーム画像列に対して、周知の顔検出アルゴリズムにより、顔(頭部)候補探索を行う。なお、このような周知な顔(頭)検出アルゴリズムとしては、特に限定されないが、たとえば、特許文献2(特開2008−102902号公報明細書)に記載されるようなアルゴリズムや、以下の公知文献に開示されるようなアルゴリズムを使用することが可能である。
すなわち、このような顔(頭部)の検出処理としては、特に限定されないが、たとえば、以下の公知文献1や公知文献2に開示されたアルゴリズム(AdaBoostと呼ぶ)を使用することもできる。
公知文献1:S. Kawato, N. Tetsutani and K. Hosaka: “Scale adaptive face detection and tracking in real time with SSR filters and support vector machine”, IEICE Trans. on Info. and Sys., E88-D, 12, pp. 2857〜2863 (2005).
公知文献2:CVIM研究会 チュートリアルシリーズ(チュートリアル2) 情報処理学会研究報告. 2007-CVIM-159(32), [コンピュータビジョンとイメージメディア] , P.265-272, 2007-05-15.
顔(頭部)の画像フレームからの検出については、周知の他のアルゴリズムを利用することも可能である。
続いて、特徴点抽出部5608は、目・鼻・口などの位置関係を利用して顔特徴点を抽出・追跡する。
このような特徴点の抽出・追跡には,特に限定されないが、たとえば、Lucas-Kanadeの特徴点を用いることができる。なお、Lucas-Kanadeの特徴点については、以下の文献に開示がある。
公知文献3:B. Lucas and T. Kanade: “An iterative image registration technique with an application to stereo vision.”, Proc.Int'l Joint Conf. Articial Intelligence, pp. 674〜679 (1981).
あるいは、特徴点としては、以下の公知文献4に記載されるような「ガボール(Gabor)表現を用いたモデル」を用いることも可能である。
公知文献4:画像処理による顔検出と顔認識(サーベイ(2))情報処理学会研究報告. 2005-CVIM-149(37), [コンピュータビジョンとイメージメディア] , P.343-368, 2005-05-13.
続いて、頭部位置推定部5610が、たとえば、周知のステレオ式カメラによるのと同様の処理により、カメラ30からの画像データにおいて、頭部の位置の推定処理を実行する。特定された特定人物の頭部位置は、当該時刻における頭部位置として、次の処理で使用するために不揮発性記憶装置54に格納される。なお、「頭部位置の推定」については、カメラ30から運転者2の頭部までの距離を推定できる処理であれば、他の方法であってもよい。
また、データ入力部5618は、スピード計34から現在の車両の走行スピードについての情報を受け取り、表示制御部5613に与える。
表示制御部5613は、上述したような運転者2頭部の位置や、走行スピードの情報に基づいて、後に説明するように、表示する文字の大きさやフォントに関する情報を表示装置42.1〜42.nに出力する。
したがって、表示制御部5613が、このように文字の大きさやフォントの種類に関する文字制御情報のみを表示装置42.1〜42.nに出力し、各表示装置42.1〜42.nがこの文字制御情報にしたがって表示する文字を変更する構成とする場合、表示装置42.1〜42.nが、車両メーカの製造時点で搭載されている場合に限られず、表示装置42(または表示装置42を搭載する装置)がオプション品として、後付けで車両に取り付けられる場合であっても、表示文字について統一感を出す制御を実行することが可能である。なお、表示制御部5613が、単に、文字の大きさやフォントに関する情報のみを出力するのではなく、表示内容も制御する構成とすることも可能である。
図5は、表示制御部5613が実行する第1の表示制御を示すフローチャートである。
この第1の表示制御では、運転者2の頭部から表示装置42までの距離に応じて、表示装置42に表示されるフォントの大きさを制御する。なお、ここで、「運転者2の頭部から表示装置42までの距離」とは、運転者2の両目の平均の位置から、複数の表示装置42.1〜42.nのそれぞれの表示パネルの中心の位置までの距離とする。なお、「運転者2の両目の平均の位置」は、頭部の中心位置とすることも可能である。運転者2が、複数の表示装置をそれぞれ視認する際に、目の位置からそれぞれの表示パネルまでの距離を代表する距離であれば、他の定義の距離を用いることも可能である。
図5を参照して、処理が開始されると(S100)、上述したように、画像中の顔の位置の計測・推定が実行される(S102)。
表示制御部5613は、ワーキング変数iの値が1に設定した後(S104)、頭部と表示装置42.iとの距離diを計算する(S106)。
続いて、表示制御部5613は、表示装置42.iのフォントサイズをc/diに最も近くなるように設定する(S108)。ここで、cは、所定の定数である。
すなわち、「運転者2の頭部から表示装置42までの距離」に反比例して、表示される文字の大きさが大きくなるように、表示文字のサイズが制御される。ただし、ディスプレイの表示面積、解像度との関係で、予め定められた複数のレベルの範囲内で、このような反比例したとしたときの大きさに最も近いレベルのサイズが選択されることとしてもよい。
次に、ワーキング変数iの値が、表示装置の個数を超えていなければ(S110)、変数iの値が1だけインクリメントされて(S112)、処理は、ステップS106に復帰する。
一方で、ステップS110で、ワーキング変数iの値が、表示装置の個数を超えていれば、処理は終了する(S114)。
以上のような処理により、複数の表示装置42.1〜42.nにわたって、表示される文字の大きさに統一感のある表示をすることが可能である。
図6は、表示制御部5613が実行する第2の表示制御を示すフローチャートである。
この第2の表示制御では、車両の走行速度に応じて、表示装置42に表示されるフォントの大きさおよびフォントの種類を制御する。
図6を参照して、処理が開始されると(S200)、表示制御部5613は、スピード計34からの情報により、車速vを検出する(S202)。
続いて、表示制御部5613は、車速が時速5km未満であると判断すると、停車中であるとして、フォントサイズを、予め定められたサイズのランクのうち、もっとも小さなサイズに設定するとともに、フォントも明朝体として(S206)、処理をステップS202に復帰させる。
一方、表示制御部5613は、車速が時速5km以上時速20km未満であると判断すると、低速走行中であるとして、フォントサイズを、予め定められたサイズのランクのうち、中程度のサイズに設定するとともに、フォントもゴシック体として(S208)、処理をステップS202に復帰させる。
また、表示制御部5613は、車速が時速20km以上であると判断すると、高速走行中であるとして、フォントサイズを、予め定められたサイズのランクのうち、もっとも大きなサイズに設定するとともに、フォントはゴシック体として(S210)、処理をステップS202に復帰させる。
上述した第1の表示制御と第2の表示制御とは、第1の表示制御のみを実行してもよいし、双方を組み合わせて実行してもよい。
なお、以上説明した例では、フォントサイズのランクは3ランクであるものとしたが、2ランクであっても、あるいは、4ランク以上であってもよい。さらに、フォントの種類としては、明朝体とゴシック体であるものとして説明したが、車速によってもフォントの種類は変更しない構成とすることも可能であるし、あるいは、低速側と高速側で、高速側においてより視認性の高いフォントを使用する限り、明朝体とゴシック体に限定されるものでもない。ここで、あるフォントに比べて他のフォントの「視認性がより高い」とは、特に限定されないが、たとえば、「文字を構成する構成要素の線分の太さの文字内および文字間のばらつきが、より小さい」ことをいう。
(実験結果)
以下、以上説明したような表示の統一感のための処理が、実際にドライバーの視認性の向上に有効であることを示す実験結果について説明する。
以下の例では、複数の車載表示機器の認知コストに関わる要因として文字の認知コストと表示される文字の表示形式の関係について検討した実験結果について説明する。
特に、「文字表示の統一感」が着目され、表示機器間で文字表示の統一感の有無と文字認識課題の成績を検討することで、文字の表示形式操作による認知コスト低減方式の有効性が検討された。
「統一感」とい用語は、本明細書においては、「文字表記の統一感」を意味するものとする。そして、統一感を「文字間の表記方法の単一性」と定義し、表記方法要因として「サイズ」と「フォント」を操作した。すなわち、文字表記に用いられるサイズ、フォントが少ないほど、全体として統一感のある表示とした。
以下で説明する「第1実験」では、表示画面間で数字のサイズ、およびフォントが同じ場合と、異なる場合とを設定し、それぞれの条件下における数字認識課題(選択反応時間)の成績比較を実施した。
課題自体は、画面間で同一とし、統一感の有無自体が数字認識課題の反応時間に及ぼす影響について検討を実施した。統一感のある場合、ない場合の表示形式の数字認識課題の反応時間について、統一感がある場合にない場合よりも速い反応時間であった場合、統一感のある文字表示形式により認知コストが低減した結果であると考えられる。
さらに、「第2実験」では、表示画面間で課題切替が生じる事態を想定し、文字認識課題と数字認識課題を、異なるディスプレイ、あるいはディスプレイ内の異なる場所に表示し、文字認識課題、数字認識課題を交互に遂行する事態を設定した(課題切替課題)。
そして、課題間の統一感を操作し、文字表示形式による文字認識コストの低減について検討した。課題切替事態においても、選択反応時間の場合と同様、認知コスト量を反応時間により評価し、統一感の有無との比較を実施した。
各課題では、行動指標に加え、課題の難易度、課題中の自覚症状についての主観評価を実施し、行動指標の結果と合わせて車内環境における統一感の機能的側面について検討を実施した。また、上記に加え、表示画面の印象についての主観評価も実施した。
表示形式の統一感は、視認性等の機能的な側面と同時に、車内環境のデザインとしても重要な要素である。このため、表示画面の印象を測定することにより、統一感の有無と快適性や受容性に関わる質問項目との関連について検討し、車室内環境のデザイン評価と統一感の関係について検討する。
[第1実験:選択反応時間]
1.1 被験者
運転免許証を持つ9名の被験者(男性4名、女性5名、年齢:22歳−56歳) が実験に参加した。
1.2 実験装置
刺激は、パーソナルコンピュータにより、PC用のディスプレイの表示を制御することで、疑似的に被験者に与える構成とした。
図7は、このような第1実験の実験環境を示す図である。
図7に示すように、実車環境を想定し、実車の速度計周辺の画像を22インチ高解像度液晶ディスプレイに、メータ画面を提示した(以下、「メータ画面」と呼ぶ)。ここで、提示解像度は、1920×2400である。ただし、ディスプレイのネイティブ解像度は、3800×2400で、表示範囲は画面全体の半分に設定している。
メータ画面は、統一感要因に表示のリアリティが影響することを防ぐため、高解像度ディスプレイを用いて表示した。また、また、カーナビを想定した補助画面として、7インチLCD液晶ディスプレイ(提示解像度1280×1024) を用いた(以下、「ナビ画面」と呼ぶ)。被験者の反応取得には、USBゲームハンドルに付属するボタンを利用した。
1.3 刺激
各画面には、ランダムに選択した3桁の数字が提示された。文字フォントは”DIGITAL DREAM FAT SKEW NARROW” および”Futura Std Medium” を用いた。
図8は、このような第1実験で刺激に使用したフォントの例を示す図である。
ここで、刺激サイズは、大:1.72deg、小:0.86degとした。運転姿勢を想定した環境としたため実験中頭部の固定は行わず、そのため視距離は被験者によって異なったが、概ね100cmとなるよう設定した。刺激サイズ等は視距離100cmとして算出した。
1.4 条件
メータ画面およびナビ画面に提示される数字のフォント、およびサイズのパターンに基づき、4条件を設定した。
統一感あり条件(“条件S+F+”と呼ぶ)では、数字課題、文字課題とも同サイズ、同フォントで提示された。ここで、フォントサイズ(s)およびフォント種類(F)の双方とも、メータ画面とナビ画面とで、統一している状態(“+”で表す)を、“S+F+”で表現する
一方、統一感無し条件は以下の3条件が設定された。
i)異フォント条件(S+F−) : フォントサイズ(S)は共通(“+”で表す)で、フォント種類(F)が異なる(“−”で表す)、
ii)異サイズ条件 (S−F+) : フォント種類(F)は共通で、フォントサイズ(S)が異なる、
iii)異フォント・異サイズ条件 (S−F−) : フォントサイズ(S)も、フォント種類(F)も異なる。
各条件では、それぞれ該当する文字設定要因が課題間で異なる設定とした。条件ごとに、フォント・サイズの組み合わせにより4パターンの実験課題が設定された。本実験では、各条件から1パターンずつ選択し、4パターンを1セッションとして計4セッションを実施した。
図9は、図8に示した環境において、刺激表示がなされている状態を示す図である。
図9においては、S−F−条件での表示例が示されている。被験者には、各画面に提示された数字の大小判断の課題が課された。
1.5 手続き
図10は、第1実験の手続きの流れを示す図である。
本試行開始前、S+F+ 条件で24試行の練習試行を実施した。各試行は被験者のボタン押しで開始した。
図10を参照して、試行が開始すると、メータ画面、ナビ画面のいずれかに注視点が1500msの間、提示された。各画面に注視点が提示される確率は50%とし、提示画面はランダムに選択された。
その後、500msのブランク画面に続き、両画面に刺激が提示された。被験者は、両画面に提示された数字の大小について、早く正確に判断し、ボタン押し反応することを教示された。反応する数字(大・小) は被験者ごとにカウンターバランスを実施した。刺激は被験者がボタン押し反応するまで、あるいは刺激提示後、2000ms経過するまで提示された。誤反応が生じた場合、フィードバック音を提示した。各試行中、メータ画面の背景画像は常時提示された。
試行間間隔(インターバル)は1000msとし、1条件につき48試行で構成される試行パターンを計4回、計192試行実施した。
1.6 主観評価
実験終了後、各条件の難易度、各条件下における主観的自覚症状、および画面の印象についての質問紙調査を実施した。
主観的自覚症状項目は、一過性ストレス主観評価質問紙(PSS) をもとに、本実験事態に適切な項目を採用した。難易度、主観的自覚症状については「全く感じない」から「非常に感じた」の7段階で評定させた。画面の印象についての質問は、「車載表示機器の統一感」から連想される語を元に作成した形容詞対を用い、SD(semantic differential)法を用いて7段階の評定を実施した。
1.7 結果
(行動指標)
図11は、第1実験における条件ごとの平均反応時間を示す図である。
個人のデータをみると、数名の被験者で文字表記に統一感のあるS+F+条件と比較して、統一感のない条件の反応時間が延長する傾向がみられたものの、平均としてみると各条件の反応時間に目立った差はみられない。
これらについて、1要因の分散分析を実施したところ、統一感条件の主効果は有意ではなかった (F (3, 24) = 1.12, n.s.).この結果から、実験1の実験状況に置いて、文字表記の統一感が文字認識時間に影響することを示す結果は得られなかった。
(主観評価)
[難易度・自覚症状]
図12は、条件ごとの課題の難易度、および課題中の自覚症状主観評価の結果を示す図である。
図12において、縦軸は評定値を示す。評定は、「1.全く感じない」から「7.非常に感じる」の7段階で評定された。
図12に示される結果から、すべての項目において、S+F+の評定値が他の条件と比較して低いことが分かる。難易度、および自覚症状主観評価について、各質問項目と主観的難易度、および自覚症状との関連を検討するため、質問項目ごとに1要因の分散分析を実施したところ、難易度において、統一感の効果が有意傾向であった (F (3、 24) = p <.06)。ここで、F()というのは、F分布のことを意味する。
次に、課題中の自覚症状について同様の検定を実施したところ、「悩んだ」「ストレスを感じた」の項目で統一感の主効果がみられた(Fs (3、 24) > 3.80、 ps <.03) 。ここで、Fs(),psは複数の検定をまとめて示すこと意味する。
TukeyのHSD(the honestly significant difference test)検定を用いて統一感要因間の多重比較を実施したところS+F+とS−F− の間で有意差が見られた (p < .01)。
これらの結果は、文字表記の統一感がない場合に、ある場合と比べて文字認識課題が困難であり、疲労やストレスを誘発することを示している。つまり、実際の運転環境においても、車載表示機器間で文字のフォントやサイズが異なることで、文字認識のしづらさを感じたり、疲労感やストレスを感じる可能性があることが示唆される結果が得られた。
一方、「集中していた」の項目については、統一感条件間で有意差が見られなかった。被験者の内省報告によると、集中に関する項目について、「文字表記に統一感があるため課題に集中できた」といった統一感があることに対するポジティブな評価と、「統一感がない場合に課題遂行に注意を要した」といった、統一感がないことに対するネガティブな評価が混交している可能性が考えられる。
このため、集中度についての評定値については解釈が難しいが、被験者の内省報告をもとに考察すると、S+F+条件では統一感があることで文字認識が妨げられず、一方で統一感のない条件では文字認識コストが自覚できたため、課題に集中する必要があったことを反映していることが示唆された。
難易度、および課題中の自覚症状についての主観評価結果を総括すると、以下の3点にまとめられる。
i)文字表記の統一感がある場合、ない場合と比べて課題が困難であった、
ii)文字表記の統一感がない場合、ある場合と比べて課題中に疲労、ストレスを感じ、また悩むことがあった、
iii)文字表記の統一感がない場合、ある場合と比べて文字認識に集中が必要であることが示唆された。
これらの結果は、いずれも文字表記の統一感が車載表示機器の視認性、および快適性に重要な要因であることを示唆している。本実験では課題自体は同一で、統一感のみを要因として操作した。このため、統一感要因間で主観的難易度に差がみられたことは、統一感要因間で視認コストに差があることを示していると考えられる。
また、疲労、ストレス、悩みといった課題中の自覚症状についても、統一感要因間の視認コストの差を反映していることが示唆される。すなわち、文字表記の統一感がない場合、統一感がある場合と比較して文字認識が困難となり、それに起因して課題中に疲労やストレスを感じることが考えられることから、車載表示機器の表示内容の統一感によって、表示機器の視認性およびドライバーの運転時の心身状態を向上することができる可能性が示された。
(画面の印象評価)
図13は、第1実験における画面の印象評定結果を示す図である。
条件ごとの評定値をみると、S+F+条件の評定値が他条件と比較して高いことが分かる。また、統一感が低くなるほど評定値が低くなる傾向があることがわかる。
印象評定値について、条件(4個) × 項目 (6個) の分散分析を実施したところ、条件の主効果が有意であった (F (3、 24) = 4.71、 p <.01)。
TukeyのHSD検定を用いて多重比較を行ったところ、S+F+条件とS+F−条件、 S−F−条件の間に有意差が見られた (ps < .05)。
一方、統一感無し条件間には差は見られなかった。この結果から、文字表記の統一感がある場合に、ない場合と比較してポジティブな印象を持つことが示された。また、文字フォント、サイズに関わらず、統一感がない場合にはある場合と比較して低い評価であることが示された。今回の結果からは項目間に有意差が見られなかったため、表記文字の統一感が観察者に与える影響について詳細な分析は行えない。しかしながら、「好ましい」「心地よい」といった快感情に関わる質問項目、「落ち着いた」「違和感のない」といった快適性に関わる質問項目、そして「見やすさ」について、文字表記の統一感がない場合と比べて特に高い評価が得られたことは、統一感が車内環境の快適性や視認性を構成する要因として重要であることを示している。本評定では、評定値4を「どちらでもない」とした。
図13をみると、統一感なし条件 (S−F+、S+F−、S−F−) の平均評定値は概ね3−4の間となっていることから、統一感がないことに対してややネガティブな評価であるものの、特別にネガティブな印象があるわけではない事が分かる。実際、現在市販されている車の車内環境はサードパーティ製機器などの影響で統一感がないことが多いため、被験者の多くが統一感のない環境に慣れているとするならば、本評定結果は現状の車内環境への認知を反映したものかもしれない。
しかしながら、本実験結果より、文字表記の統一感があるほうがより好印象評価であることから、車載表示機器を含めたインテリアデザインに統一感を要因として加味することの重要性が示された。
[第2実験 課題切替課題]
第1実験では、文字や数字の表記の統一感の有無が表記の視認性に影響を及ぼすことは行動指標から確認することができなかった。しかしその一方で、被験者によっては行動指標においても統一感がない条件で、統一感がある場合と比較して成績が低い傾向がみられた。また、主観評価の結果から、表記に統一感がある場合、統一感がない場合と比較して課題難易度の増大、視認性の低下、疲労度の増大、印象評価の低下などが示されたことから、表記の統一感が運転者の行動に影響する可能性が示唆された。
行動指標と主観指標の結果の齟齬の原因の一つとして、課題設定が考えられる。
第1実験では、表記の統一感自体の効果を検討するために、数字の大小判断という比較的単純な課題設定とした。ヒトの視覚認知能力は非常に優れているため、視覚的にかなり異なる場合であっても即座に認識可能であることは日常的に経験される(例えば犬を上から見た場合と斜め前から見た場合、同じ犬であると認識することが可能である)。このことは、第1実験において、表記の統一感がないことで主観的に見づらさを感じてはいたものの、行動指標に現れるほど困難な状況ではなかったため、行動指標の成績に差が見られなかった、という解釈の可能性を示している。すなわち、表記の統一感が文字認識課題のような状況下で課題成績に影響するのは、より難しい課題条件下である可能性が考えられる。
文字表記の統一感にかかわる文字認識課題の難易度操作要因としては、i)文字表記の操作、ii)課題自体の難易度操作、の2つが考えられる。
i)文字表記の操作について、第1実験では、文字サイズ、およびフォントの2要因を操作することで文字表記の統一感を操作した。
例えば、文字の色や画面の空間配置など、車室内インテリアの統一感に関わる要因を増やすことで、より統一感のない状況設定が可能である。これらの要因は車室内の統一感に重要な要因である。しかし、一方で、より統一感のない状況下での実験は本質的ではない。本来、車内環境は視認性の良い環境を目指して設計されるものであり、敢えて視認性が低下するような状況を設定することは、その意義自体に疑問が生じるためである。
一方、ii)課題自体の難易度操作については、実際の運転状況を考慮すると、前述の文字表記の操作と比べてより優先されるべき検討要因である。
自動車運転行動は常にマルチタスク環境であり、それ自体がマルチタスクである運転動作に加え、カーナビや種々の車内表示の認識は、絶えず異なる環境への効率的な課題切替が必要とされる。第1実験で用いた課題は、画面間で異なる文字表記自体が視認性に及ぼす影響を検討することを目的としたため、メータ画面とナビ画面の課題は同一の設定であった。このため、運転時のようにドライバーの課題切替が必要な状況下において、文字表記の統一感が文字認識に影響する可能性は現状では排除されない。
一般的に、課題切替自体では、課題切替のない状況下と比較してパフォーマンスが低下する。すなわち、文字表記の統一感がないことで課題切替負荷が増大するならば、文字表記の統一感が課題切替効率に影響する、という仮説が考えられる。
そこで、第2実験では、上記の仮説に基づき、複数の画面に質の異なる情報 (例えばナビ画面の地図表記とカーオーディオの表示パネルなど) が提示され、それらを連続して視認するような課題切替事態を想定し、文字表記の統一感と課題切替効率の関係について検討を実施した。
2.1 被験者
運転免許証を持つ12名の被験者(男性8名、女性4名、年齢:22歳−54歳) が実験に参加した。
2.2 実験装置
刺激提示装置、および刺激制御ソフトウェアは、第1実験と同一のものであった。
2.3 刺激
図14は、第2実験で用いたフォントの例を示す図である。
アルファベット、数字を刺激に用いた。アルファベットは母音(A,I,U,E)、子音(G,K,M,R) 、数字は奇数 (3,5,7,9)、偶数 (2,4,6,8) であった。
文字フォントは”DIGITAL DREAM FAT SKEW NARROW” および”Century Gothic”を用いた。文字サイズは大 (1.72deg)、小 (0.86deg) の2パターンであった。背景は灰色 (20.0cd/m2)、 文字は黒(0.5cd/m2) で提示された。
図15は、与えられた刺激に対して、被験者が反応として、操作するボタンの配置の例である。
図15の例では、ハンドルの左手側に、「子音」「偶数」に対して操作するボタンが配置され、ハンドルの右手側に、「母音」「奇数」に対して操作するボタンが配置される。
母音/奇数、子音/偶数と反応ボタンの割り当ては被験者間で異なったものとしている。
なお、後述する「単一画面条件」では、画面中央には左右の画面を分割する壁を提示した。刺激は壁をまたぎ、画面中央から右上、右下、左上、左下の4カ所を通る仮想正方形上に、時計回りに1個ずつ提示された。仮想正方形の一辺は13.1degであった。
一方、「複数画面条件」では、3台の液晶ディスプレイを使用した。このとき、単一画面条件における右上、右下の位置は右側ディスプレイに、左上、左下画面はそれぞれ該当する位置の小型ディスプレイ上に設定された。運転姿勢を想定した環境としたため、実験中、頭部の固定は行わず、そのため視距離は被験者によって異なったが、概ね57cmとなるよう設定した(刺激サイズ等は、視距離57cmを基準に算出した)。
2.4 課題
図16は、課題切替課題の概念を説明するための図である。
図16に示すように、複数の表示内容の異なる車載表示機器を連続して観察する事態を想定し、文字認識と課題切替を同時に必要とする課題切替課題に基づき、「単純課題切替課題」を設定した。
課題は、提示された数字の奇遇判断(数字課題)、あるいはアルファベットの母音/子音判断(文字課題)であり、被験者は刺激の提示位置によって数字 / 文字課題のどちらの課題が課されるかを予め知らされた。実験中、被験者は被験者の前に設置されたUSBゲームハンドルを握り、ハンドル後部の左右ボタンを用い、提示された刺激に応じて文字/数字の判断課題を実施した。
被験者刺激提示位置は画面中央の壁の左右に2カ所ずつ設定され、刺激は計4カ所の刺激提示位置に時計回りに1個ずつ提示された。すなわち、実際には、一度に画面上に表示されるのは、1つの文字または数字のみである。数字/文字課題は、被験者ごとに壁の左右いずれかに設定された。図16中”切替え” と書かれた箇所で課題 (文字課題/数字課題) が切り替わる。
すなわち、被験者は「LLDDLLDD…(L:文字課題、D: 数字課題)」の順に課題を遂行し、被験者の注視が壁を横切った時に課題の種類が入れ替わった。この設定は、それぞれに異なる情報が提示された車載表示機器画面を系列的に観察する事態を想定した設定である。左右画面への課題の割り当て、および反応設定(課題ごとの判断と反応ボタン左右の割り当て) はカウンターバランスを行い、被験者ごとに異なった。
図17は、第2実験の刺激提示例を示す図である。
図17は、フォント・サイズが異なる条件の場合を示している。なお、上述のとおり、実際には一度に画面上に提示される文字は一つのみである。
2.5 条件
画面に提示される数字・アルファベットのサイズ、フォントの組み合わせに基づき、第1実験と同様の4条件を設定した。条件ごとに、フォント・サイズの組み合わせにより4パターンの実験課題が設定された。本実験では、各条件から1パターンずつ選択し、4パターンを1セッションとして計4セッションを実施した。
2.6 画面設定
第2実験では、注視が複数画面をまたがることが文字認識に及ぼす影響について検討するため、画面設定についての2条件を設定した。
図18は、単一画面条件での画面表示の例を示す図である。
単一画面条件では、刺激提示は25.5インチ画面1枚に提示された。刺激提示位置の間には、壁を提示し、左右に2つの画面が設置された状況を想定した。
図19は、複数画面条件での画面表示の例を示す図である。
複数画面条件では、単一画面条件で使用した画面の左横に、7インチ画面を縦に2枚並べて配置した。複数画面条件は、実際に注視が複数画面をまたがることの効果について検討することを目的として設定されたため、実験条件等は単一画面条件と同一であった。単一画面条件では、前述の4条件全てを実施したが、複数画面条件は注視が実際の画面を横切ることの効果を確認することが目的であったため、 S+F+、およびS−F−の2条件のみ実施した。
2.7 手続き
本試行開始前、課題に慣れるための練習試行を実施した。本試行では数字課題と文字課題の両方を同一実験内で遂行する必要があったが、練習試行では課題ごとの練習とした。練習で用いた刺激は本試行では用いない文字サイズ、フォントとした。練習は各課題96試行ずつ、計192試行実施した。各課題が速く正確に遂行できることが確認された上で、本試行に移行した。
各条件は被験者のボタン押しによって開始された。試行が開始すると、画面右上の刺激提示位置に注視点が1000ms提示された。
その後、500msのブランク画面ののち、注視点が提示されていた位置に刺激が提示された。被験者は、提示された刺激について、母音 (奇数) / 子音 (偶数) を判断し、迅速にボタン押し反応することを教示された。
被験者が条件ごとに異なる表示フォント、サイズに慣れるため、本試行開始から12試行目までは分析に使用せず、被験者には試行開始直後12試行は予備試行であることを教示した。
被験者の反応が正答であった場合、反応後300msで次の刺激が提示された。誤答であった場合はエラー音を200ms提示し、次の刺激が提示されるまでの間隔は1000msに延長された。条件ごとの1パターンの試行は予備試行12試行、本試行96試行、計108試行であった。1セッション432試行ごとに適宜休憩を設け、計1694試行を実施した。被験者ごとの総実験時間は、休憩等を含め約2時間であった。
2.8 主観評価
全課題終了後、各条件における課題の難易度、課題中の主観的自覚症状、および表示画面の印象について、第1実験で用いたものと同じ質問紙によって評価を実施した。
2.9 結果
(行動指標)
図20は、条件ごとの平均反応時間と課題切替コストを示す図である。
図21は、条件ごとの平均誤答率と課題切替コストを示す図である。
課題切替コストは、課題切替ありの成績と課題切替なしの成績の差分とした。文字表記の統一感がない場合に、ある場合と比較して課題切替コストが増大するという仮説に基づき、条件ごとの課題切替コストの比較を実施した。
まず、課題切替自体のコストについてみると、すべての条件下において平均反応時間は課題切替ありのほうが、課題切替なしの場合と比べて延長していることから、本実験課題に置いて課題切替によるコストが生じている。
一方、統一感条件間で課題切替コストを比較すると、数字課題においてS+F+条件の切替コストは95msであるのに対し、S−F−条件では112msであり、統一感がある場合と比較してない場合に反応時間が延長する傾向が見られる。
本実験では、課題自体の切替コストを確認することが目的ではないため、統一感条件ごとの平均反応時間コスト、平均誤答率コストについて分析を実施した。条件ごとの平均誤答率コスト、平均反応時間コストについて1要因分散分析を実施したところ、統一感の効果は確認されなかった ( F (3、33) = 1.30、 n.s. ; F (3、33) = .20、 n.s. )。
次に、課題の難易度が結果に影響した可能性について検討するため、課題(数字/ 文字) ×課題切替(あり/ なし) × 統一感(S+F+ / S−F+ / S+F−/ S−F−) の3要因分散分析を実施したところ、課題切替の主効果、および課題と課題切替の交互作用が有意であったが (F (1、11) = 64.98、 p < .01; F (1、 33) = 6.66、 p < .05)、統一感の主効果は確認されなかった。
これらの結果から、第2実験単一画面条件において、統一感が課題成績に影響することを示す明示的な結果を確認するにはいたっていない。
個人ごとには文字表記の統一感によって行動指標に違いがみられる傾向があったものの、全体として統一感の効果が見られなかった原因の可能性として、単一画面条件の実験環境設定が挙げられる。異なる画面間の統一感について検討するという立場から、単一画面条件下では、実験操作として画面中央に左右の画面を隔てる壁を設けた。しかし、この操作では実際に異なるディスプレイを用いた場合と比べて全体としての統一感を損なわなかった可能性がある。
この可能性について検討するため、被験者が「異なる画面を注視する」ことを意識するような状況下として、複数画面条件を設定した。複数画面条件では、実際に画面をまたがって注視が移動する際の課題切替コストと統一感の関係について検討を実施した。
(複数画面条件の結果)
図22は、条件ごとの平均反応時間と課題切替コストを示す図である。
図23は、条件ごとの平均誤答率と課題切替コストを示す図である。
複数画面条件ではS+F+、およびS−F−条件のみ実施したが、データの傾向は単一画面条件と同様、反応時間、誤答率ともに課題切替の効果のみがみてとれる。
本実験は、文字表記の統一感の効果を確認することが目的であったため、課題ごとのデータの分析は行わず、統一感条件ごとにデータ分析を実施した。
S+F+条件とS−F−条件の誤答率について対応のあるt検定を実施したところ、有意な差は認められなかった ( t (11) = .32、 n.s.)。
一方、反応時間についても同様に条件間で対応のあるt検定を実施したところ、有意差が認められた (t (11) = 1.81、 p < .05)。
誤答率で有意差が見られず、反応時間のみで条件間に有意差が見られたことから、この結果に「速度精度相反性(speed-accuracy tradeoff)」は関与しない事が分かる。つまり、複数画面条件において、文字表記の統一感がない場合、ある場合と比較して反応が遅くなることが明らかとなった。
複数画面条件では、合計3枚のディスプレイを使用している。このため、課題中で、再び以前注視していた個所を注視するまでに計3回の注視ディスプレイの切替が生じる(課題切替時×2、課題切替なし時×1)。上記分析はこの要因を考慮していないため、課題切替なしの場合の半数はディスプレイ間の注視切り替えが必要であった。それにもかかわらず、文字表記の統一感の有無によって課題切替コストに差がみられたことは、注視ディスプレイが変わることにより、課題切替コストが増大することを示していると考えられる。すなわち、ディスプレイを跨って注視が移動する際、課題が切り替わらなければディスプレイ切替コストが生じない一方で、ディスプレイ間で課題が異なる場合には、文字表記の統一感が認知速度の規定要因となる可能性が示された。この結果は、文字表記の統一感があることで、統一感のない場合と比べて課題切替コストを抑えることができることを示している。
(主観指標)
(難易度・自覚症状)
図24は、条件ごとの課題の難易度、および課題中の自覚症状主観評価の結果を示す図である。
図24において、縦軸は評定値を示す。図24に示される結果から、難易度、および自覚症状主観評価の「集中していた」の項目以外のすべての項目において、S+F+の評定値が他の条件と比較して低いことが分かる。
難易度、および自覚症状主観評価について、各質問項目と主観的難易度、および自覚症状との関連を検討するため、質問項目ごとに1要因の分散分析を実施したところ、「集中していた」の項目以外のすべてで統一感の効果が確認された(Fs (3、 33) > 3.97、 ps < .01)。また、TukeyのHSD検定を用いて統一感要因間の多重比較を実施したところ、「悩んだ」の項目ではS+F+とS−F−、それ以外の項目ではS+F+とそれ以外の統一感要因の間に有意差が見られた (ps < .05)。
これらの結果は、第1実験における難易度・自覚症状主観評価の結果と同様、文字表記の統一感がない場合に、ある場合と比べて文字認識課題が困難であり、疲労やストレスを誘発することを示している。第1実験と異なる事態においても統一感の有無で同様の評価が得られたことで、文字表記の統一感が車内表示機器のデザインに重要な要因であることの頑健性が示された。
図25は、第2実験における画面の印象評定結果を示す図である。
条件ごとの評定値をみると、S+F+条件の評定値が他条件と比較して高いことが分かる。また、統一感が低くなるほど評定値が低くなる傾向があることがわかる。印象評定値について、条件(4) × 項目 (6) の分散分析を実施したところ、条件の主効果が有意であった (F (3、 33) = 8.30、 p <.01)。TukeyのHSD検定を用いて多重比較を行ったところ、S+F+条件と他の条件の間に有意差が見られた (ps < .05)。
一方、統一感無し条件間には差は見られなかった。この結果から、第1実験における画面の印象評定結果と同様、文字表記の統一感がある場合、統一感がない場合と比較して画面表示にポジティブな印象を持つことが示された。
以上説明したとおり、第1実験では、文字表記の統一感自体が数字認識に及ぼす影響について検討した。この結果、行動指標において、個人についてみると統一感が文字認識時間に影響する可能性を示したものの、全体として統一感の有無が文字認識時間に影響することを示す結果は得られなかった。
一方、課題の難易度、課題中の自覚症状、および画面表示の印象についての主観評価の結果からは、いずれにおいても文字表示の統一感がある場合に、統一感がない場合と比較してポジティブな評定結果が得られた。
さらに、第2実験では、複数のディスプレイ間で異なる情報が提示された事態を想定し、文字認識課題と数字認識課題を組み合わせ、注視が移動する際に課題が切り替わる実験事態において、文字表記の統一感が文字認識時間に及ぼす影響について検討を実施した。この結果、第1実験と同様、個人データをみると統一感のある表示形式がない場合と比べて文字認識が速くなることを示す結果が見られたものの、全体としては統一感要因間で反応時間に差は見られなかった。主観評価について、第1実験と同様の評価を実施したところ、第2実験に置いても文字表示の統一感がある場合に難易度、自覚症状、画面表示の印象についてポジティブな評価が得られたことから、統一感が車室内の快適性や視認性などに重要な要因であることの頑健性が示された。
以上の結果から、主観評価を考慮すると、車載表示機器の視認性や疲労などの自覚症状に、表示の統一感が影響することが示された。
今回開示された実施の形態は、本発明を具体的に実施するための構成の例示であって、本発明の技術的範囲を制限するものではない。本発明の技術的範囲は、実施の形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲の文言上の範囲および均等の意味の範囲内での変更が含まれることが意図される。
2 運転者、3 フロントガラス、20 表示制御装置、30 カメラ、34 スピード計、42 表示装置、42.1〜42.n 表示パネル、52 ドライブ装置、54 記憶装置、56 CPU,58 ROM、60 RAM、64 記録媒体、66 バス、68 I/F、5602 画像キャプチャ処理部、5604 画像データ記録処理部、5606 顔(頭部)検出部、5608 特徴点抽出部、5610 頭部位置推定部、5613 表示制御部、5618 データ入力部。

Claims (5)

  1. 車両内に設置され、複数の表示ディスプレイをそれぞれ有する複数の表示装置と、
    運転者の動画像を撮影するための撮像手段と、
    前記撮像手段により撮影された動画像から前記運転者の頭部の位置を検出する頭部検出手段と、
    前記運転者の頭部から前記複数の表示ディスプレイまでの距離を算出する距離算出手段と、
    算出された前記距離に応じて、それぞれ、前記複数の表示ディスプレイに表示される文字の大きさが、前記複数の表示ディスプレイ間で統一して表示されるように調整する表示制御手段とを備える、車両用表示装置。
  2. 前記車両の車速を検出する速度検出手段をさらに備え、
    前記表示制御装置は、検出された前記速度の増加とともに、前記文字のフォントのサイズが大きくなるように制御する、請求項1記載の車両用表示装置。
  3. 前記表示制御装置は、検出された前記速度の増加とともに、予め指定されたフォント種類のうち、より視認性の高いフォントを表示するように制御する、請求項2記載の車両用表示装置。
  4. 前記表示制御手段は、
    前記複数の表示手段に対して、文字の大きさやフォントの種類に関する文字制御情報のみを出力し、
    前記複数の表示装置は、前記文字制御情報に従って、表示する文字を変更する、請求項1または2に記載の車両用表示装置。
  5. 車両内に設置され、複数の表示ディスプレイをそれぞれ有する複数の表示装置に文字表示を実行させるための制御装置を備える車両用表示装置の表示制御方法であって、
    前記制御装置が、運転者の動画像を撮影するステップと、
    前記制御装置が、前記撮影された動画像から前記運転者の頭部の位置を検出するステップと、
    前記制御装置が、前記運転者の頭部から前記複数の表示ディスプレイまでの距離を算出するステップと、
    算出された前記距離に応じて、それぞれ、前記複数の表示ディスプレイに表示される文字の大きさが、前記複数の表示ディスプレイ間で統一して表示されるように、前記制御装置が、調整するステップとを備える、車両用表示装置の表示制御方法。
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