JP2013195619A - ズームレンズおよび撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群とから構成され、前記第4レンズ群が、1枚の負レンズのみで構成されるか、または物体側より順に正レンズおよび負レンズが貼りあわされた接合レンズにより構成される。フォーカシングの際には前記第4レンズ群が光軸方向に移動する。以下の条件式を満足する。ただし、R4fは前記第4レンズ群の最も物体側の面の曲率半径、R4rは前記第4レンズ群の最も像面側の面の曲率半径とする。
0.7<(R4f+R4r)/(R4f−R4r)<5 ……(1)
【選択図】図1
Description
0.7<(R4f+R4r)/(R4f−R4r)<5 ……(1)
ただし、
R4f:第4レンズ群の最も物体側の面の曲率半径
R4r:第4レンズ群の最も像面側の面の曲率半径
とする。
1.レンズの基本構成
2.作用・効果
3.撮像装置への適用例
4.レンズの数値実施例
5.その他の実施の形態
図1は、本開示の一実施の形態に係る撮像レンズの第1の構成例を示している。この構成例は、後述の数値実施例1のレンズ構成に対応している。なお、図1は広角端状態(短焦点距離端)で無限遠合焦時におけるレンズ配置に対応している。同様にして、後述の数値実施例2〜8のレンズ構成に対応する第2ないし第8の構成例の断面構成を、図2〜図8に示す。図1〜図8において、符号Simgは像面、Z1は光軸を示す。
次に、本実施の形態に係るズームレンズの作用および効果を説明する。
本実施の形態に係るズームレンズでは、以下の条件式を少なくとも1つ、好ましくは2つ以上の条件式を組み合わせて満足するように各レンズ群の構成の最適化を図ることで、より良好な性能を得ることができる。
0.7<(R4f+R4r)/(R4f−R4r)<5 ……(1)
ただし、
R4f:第4レンズ群GR4の最も物体側の面の曲率半径
R4r:第4レンズ群GR4の最も像面側の面の曲率半径
とする。
1.0<(R4f+R4r)/(R4f−R4r)<3.5 ……(1)’
−4.5<f4/fw<−0.5 ……(2)
ただし、
fw:広角端状態における無限遠合焦時の全系の焦点距離
f4:第4レンズ群GR4の焦点距離
とする。
−3.5<f4/fw<−1.3 ……(2)’
1.5<f1/fw<6.0 ……(3)
ただし、
f1:第1レンズ群GR1の焦点距離
とする。
2.0<f1/fw<5.5 ……(3)’
2.0<f1/fw<4.3 ……(3)’’
ν4n>45 ……(4)
ただし、
ν4n:第4レンズ群GR4に含まれる負レンズのアッベ数
とする。
ν4n>55 ……(4)’
図42は、本実施の形態に係るズームレンズを適用した撮像装置100の一構成例を示している。この撮像装置100は、例えばデジタルスチルカメラであり、カメラブロック10と、カメラ信号処理部20と、画像処理部30と、LCD(Liquid Crystal Display)40と、R/W(リーダ/ライタ)50と、CPU(Central Processing Unit)60と、入力部70とを備えている。
撮影の待機状態では、CPU60による制御の下で、カメラブロック10において撮影された画像信号が、カメラ信号処理部20を介してLCD40に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、例えば入力部70からのズーミングやフォーカシングのための指示入力信号が入力されると、CPU60がレンズ駆動制御部80に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部80の制御に基づいてズームレンズ11の所定のレンズが移動する。
次に、本実施の形態に係るズームレンズの具体的な数値実施例について説明する。
なお、以下の各表や説明において示した記号の意味等については、下記に示す通りである。「面No.」は、最も物体側の構成要素の面を1番目として、像側に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目の面の番号を示している。「Ri」は、i番目の面の曲率半径(mm)を示す。「Di」はi番目の面とi+1番目の面との間の光軸上の間隔(mm)を示す。「Ndi」はi番目の面を有する光学要素の材質(媒質)のd線(波長587.6nm)における屈折率の値を示す。「νdi」はi番目の面を有する光学要素の材質のd線におけるアッベ数の値を示す。また、FnoはFナンバー、fは全系の焦点距離、ωは半画角を示す。面番号に「ASP」を付した面は非球面であることを示す。曲率半径が「Infinity」である面は平面または絞り面であることを示す。
x=(y2・c2)/(1+(1−(1+k)y2・c2)1/2)+ΣAi・Yi
ただし、
x:レンズ面頂点からの光軸方向の距離
y:光軸と垂直な方向の高さ
c:レンズ頂点での近軸曲率
k:コーニック定数
Ai:第i次の非球面係数である。
とする。
[表1]〜[表3]は、図1に示した第1の構成例に係るズームレンズ1に対応する具体的なレンズデータを示している。特に[表1]にはその基本的なレンズデータを示し、[表2]には非球面に関するデータを示す。[表3]にはその他のデータを示す。このズームレンズ1は、変倍に伴って各レンズ群が移動するため、各レンズ群の前後の面間隔の値は可変となっている。この可変の面間隔のデータは[表3]に示す。[表3]にはまた、Fno,f,ωの値を示す。
[表4]〜[表6]は、図2に示した第2の構成例に係るズームレンズ2に対応する具体的なレンズデータを示している。特に[表4]にはその基本的なレンズデータを示し、[表5]には非球面に関するデータを示す。[表6]にはその他のデータを示す。このズームレンズ2は、変倍に伴って各レンズ群が移動するため、各レンズ群の前後の面間隔の値は可変となっている。この可変の面間隔のデータは[表6]に示す。[表6]にはまた、Fno,f,ωの値を示す。
[表7]〜[表9]は、図3に示した第3の構成例に係るズームレンズ3に対応する具体的なレンズデータを示している。特に[表7]にはその基本的なレンズデータを示し、[表8]には非球面に関するデータを示す。[表9]にはその他のデータを示す。このズームレンズ3は、変倍に伴って各レンズ群が移動するため、各レンズ群の前後の面間隔の値は可変となっている。この可変の面間隔のデータは[表9]に示す。[表9]にはまた、Fno,f,ωの値を示す。
[表10]〜[表12]は、図4に示した第4の構成例に係るズームレンズ4に対応する具体的なレンズデータを示している。特に[表10]にはその基本的なレンズデータを示し、[表11]には非球面に関するデータを示す。[表12]にはその他のデータを示す。このズームレンズ4は、変倍に伴って各レンズ群が移動するため、各レンズ群の前後の面間隔の値は可変となっている。この可変の面間隔のデータは[表12]に示す。[表12]にはまた、Fno,f,ωの値を示す。
[表13]〜[表15]は、図5に示した第5の構成例に係るズームレンズ5に対応する具体的なレンズデータを示している。特に[表13]にはその基本的なレンズデータを示し、[表14]には非球面に関するデータを示す。[表15]にはその他のデータを示す。このズームレンズ5は、変倍に伴って各レンズ群が移動するため、各レンズ群の前後の面間隔の値は可変となっている。この可変の面間隔のデータは[表15]に示す。[表15]にはまた、Fno,f,ωの値を示す。
[表16]〜[表18]は、図6に示した第6の構成例に係るズームレンズ6に対応する具体的なレンズデータを示している。特に[表16]にはその基本的なレンズデータを示し、[表17]には非球面に関するデータを示す。[表18]にはその他のデータを示す。このズームレンズ6は、変倍に伴って各レンズ群が移動するため、各レンズ群の前後の面間隔の値は可変となっている。この可変の面間隔のデータは[表18]に示す。[表18]にはまた、Fno,f,ωの値を示す。
[表19]〜[表21]は、図7に示した第7の構成例に係るズームレンズ7に対応する具体的なレンズデータを示している。特に[表19]にはその基本的なレンズデータを示し、[表20]には非球面に関するデータを示す。[表21]にはその他のデータを示す。このズームレンズ7は、変倍に伴って各レンズ群が移動するため、各レンズ群の前後の面間隔の値は可変となっている。この可変の面間隔のデータは[表21]に示す。[表21]にはまた、Fno,f,ωの値を示す。
[表22]〜[表24]は、図8に示した第8の構成例に係るズームレンズ8に対応する具体的なレンズデータを示している。特に[表22]にはその基本的なレンズデータを示し、[表23]には非球面に関するデータを示す。[表24]にはその他のデータを示す。このズームレンズ8は、変倍に伴って各レンズ群が移動するため、各レンズ群の前後の面間隔の値は可変となっている。この可変の面間隔のデータは[表24]に示す。[表24]にはまた、Fno,f,ωの値を示す。
[表25]には、上述の各条件式に関する値を、各数値実施例についてまとめたものを示す。[表25]から分かるように、各条件式について、各数値実施例の値がその数値範囲内となっている。
図9〜図41に、各数値実施例の収差性能を示す。図9〜図41に示した収差はいずれも無限遠合焦時のものである。
本開示による技術は、上記実施の形態および実施例の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば、上記各数値実施例において示した各部の形状および数値は、いずれも本技術を実施するための具体化のほんの一例に過ぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
[1]
物体側より順に、
正の屈折力を有する第1レンズ群と、
負の屈折力を有する第2レンズ群と、
正の屈折力を有する第3レンズ群と、
負の屈折力を有する第4レンズ群とから構成され、
前記第4レンズ群は、1枚の負レンズのみで構成されるか、または物体側より順に正レンズおよび負レンズが貼りあわされた接合レンズにより構成され、
広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とが物体側に移動すると共に、前記第2レンズ群と前記第4レンズ群とが光軸方向に移動し、
フォーカシングの際には前記第4レンズ群が光軸方向に移動し、
以下の条件式を満足する
ズームレンズ。
0.7<(R4f+R4r)/(R4f−R4r)<5 ……(1)
ただし、
R4f:前記第4レンズ群の最も物体側の面の曲率半径
R4r:前記第4レンズ群の最も像面側の面の曲率半径
とする。
[2]
以下の条件式を満足する上記[1]に記載のズームレンズ。
1.0<(R4f+R4r)/(R4f−R4r)<3.5 ……(1)’
[3]
以下の条件式を満足する、上記[1]または[2]に記載のズームレンズ。
−4.5<f4/fw<−0.5 ……(2)
ただし、
fw:広角端状態における無限遠合焦時の全系の焦点距離
f4:前記第4レンズ群の焦点距離
とする。
[4]
以下の条件式を満足する、上記[3]に記載のズームレンズ。
−3.5<f4/fw<−1.3 ……(2)’
[5]
前記第3レンズ群内に、変倍時に前記第3レンズ群と一体になって移動する開口絞りを有する
上記[1]ないし[4]のいずれか1つに記載のズームレンズ。
[6]
前記第1レンズ群が物体側より順に負レンズおよび正レンズを貼り合わせた接合レンズにより構成されている
上記[1]ないし[5]のいずれか1つに記載のズームレンズ。
[7]
以下の条件式を満足する、上記[1]ないし[6]のいずれか1つに記載のズームレンズ。
1.5<f1/fw<6.0 ……(3)
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
とする。
[8]
以下の条件式を満足する、上記[7]に記載のズームレンズ。
2.0<f1/fw<5.5 ……(3)’
[9]
以下の条件式を満足する、上記[1]ないし[8]のいずれか1つに記載のズームレンズ。
ν4n>45 ……(4)
ただし、
ν4n:前記第4レンズ群に含まれる負レンズのアッベ数
とする。
[10]
以下の条件式を満足する、上記[9]に記載のズームレンズ。
ν4n>55 ……(4)’
[11]
前記第3レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを含む複数のレンズを有し、
前記第3レンズ群内の1枚の前記正レンズを防振用レンズとして光軸と垂直方向に移動させて防振を行う
上記[1]ないし[10]のいずれか1つに記載のズームレンズ。
[12]
前記防振用レンズは、前記第3レンズ群内で最も物体側に配置されている
上記[11]に記載のズームレンズ。
[13]
前記防振用レンズは、前記第3レンズ群内で最も像面側に配置されている
上記[11]に記載のズームレンズ。
[14]
実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備えた
上記[1]ないし[13]のいずれか1つに記載のズームレンズ。
[15]
ズームレンズと、前記ズームレンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子とを含み、
前記ズームレンズは、
物体側より順に、
正の屈折力を有する第1レンズ群と、
負の屈折力を有する第2レンズ群と、
正の屈折力を有する第3レンズ群と、
負の屈折力を有する第4レンズ群とから構成され、
前記第4レンズ群は、1枚の負レンズのみで構成されるか、または物体側より順に正レンズおよび負レンズが貼りあわされた接合レンズにより構成され、
広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とが物体側に移動すると共に、前記第2レンズ群と前記第4レンズ群とが光軸方向に移動し、
フォーカシングの際には前記第4レンズ群が光軸方向に移動し、
以下の条件式を満足する
撮像装置。
0.7<(R4f+R4r)/(R4f−R4r)<5 ……(1)
ただし、
R4f:前記第4レンズ群の最も物体側の面の曲率半径
R4r:前記第4レンズ群の最も像面側の面の曲率半径
とする。
[16]
前記ズームレンズは、実質的に屈折力を有さないレンズをさらに備える
上記[15]に記載の撮像装置。
Claims (14)
- 物体側より順に、
正の屈折力を有する第1レンズ群と、
負の屈折力を有する第2レンズ群と、
正の屈折力を有する第3レンズ群と、
負の屈折力を有する第4レンズ群とから構成され、
前記第4レンズ群は、1枚の負レンズのみで構成されるか、または物体側より順に正レンズおよび負レンズが貼りあわされた接合レンズにより構成され、
広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とが物体側に移動すると共に、前記第2レンズ群と前記第4レンズ群とが光軸方向に移動し、
フォーカシングの際には前記第4レンズ群が光軸方向に移動し、
以下の条件式を満足する
ズームレンズ。
0.7<(R4f+R4r)/(R4f−R4r)<5 ……(1)
ただし、
R4f:前記第4レンズ群の最も物体側の面の曲率半径
R4r:前記第4レンズ群の最も像面側の面の曲率半径
とする。 - 以下の条件式を満足する
請求項1に記載のズームレンズ。
1.0<(R4f+R4r)/(R4f−R4r)<3.5 ……(1)’ - 以下の条件式を満足する
請求項1に記載のズームレンズ。
−4.5<f4/fw<−0.5 ……(2)
ただし、
fw:広角端状態における無限遠合焦時の全系の焦点距離
f4:前記第4レンズ群の焦点距離
とする。 - 以下の条件式を満足する
請求項3に記載のズームレンズ。
−3.5<f4/fw<−1.3 ……(2)’ - 前記第3レンズ群内に、変倍時に前記第3レンズ群と一体になって移動する開口絞りを有する
請求項1に記載のズームレンズ。 - 前記第1レンズ群が物体側より順に負レンズおよび正レンズを貼り合わせた接合レンズにより構成されている
請求項1に記載のズームレンズ。 - 以下の条件式を満足する
請求項1に記載のズームレンズ。
1.5<f1/fw<6.0 ……(3)
ただし、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離
とする。 - 以下の条件式を満足する
請求項7に記載のズームレンズ。
2.0<f1/fw<5.5 ……(3)’ - 以下の条件式を満足する
請求項1に記載のズームレンズ。
ν4n>45 ……(4)
ただし、
ν4n:前記第4レンズ群に含まれる負レンズのアッベ数
とする。 - 以下の条件式を満足する
請求項9に記載のズームレンズ。
ν4n>55 ……(4)’ - 前記第3レンズ群は、少なくとも1枚の正レンズを含む複数のレンズを有し、
前記第3レンズ群内の1枚の前記正レンズを防振用レンズとして光軸と垂直方向に移動させて防振を行う
請求項1に記載のズームレンズ。 - 前記防振用レンズは、前記第3レンズ群内で最も物体側に配置されている
請求項11に記載のズームレンズ。 - 前記防振用レンズは、前記第3レンズ群内で最も像面側に配置されている
請求項11に記載のズームレンズ。 - ズームレンズと、前記ズームレンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子とを含み、
前記ズームレンズは、
物体側より順に、
正の屈折力を有する第1レンズ群と、
負の屈折力を有する第2レンズ群と、
正の屈折力を有する第3レンズ群と、
負の屈折力を有する第4レンズ群とから構成され、
前記第4レンズ群は、1枚の負レンズのみで構成されるか、または物体側より順に正レンズおよび負レンズが貼りあわされた接合レンズにより構成され、
広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第3レンズ群とが物体側に移動すると共に、前記第2レンズ群と前記第4レンズ群とが光軸方向に移動し、
フォーカシングの際には前記第4レンズ群が光軸方向に移動し、
以下の条件式を満足する
撮像装置。
0.7<(R4f+R4r)/(R4f−R4r)<5 ……(1)
ただし、
R4f:前記第4レンズ群の最も物体側の面の曲率半径
R4r:前記第4レンズ群の最も像面側の面の曲率半径
とする。
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