JP2013195491A - 階調電圧生成回路、駆動回路、電気光学装置、及び電子機器 - Google Patents

階調電圧生成回路、駆動回路、電気光学装置、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】階調電圧を供給するための階調電圧供給線の本数を削減し、チップ面積の縮小に寄与する階調電圧生成回路、駆動回路、電気光学装置、及び電子機器等を提供する。
【解決手段】階調電圧生成回路100は、例えば負極の第1の階調電圧V1Nに対応する例えば正極の第2の階調電圧V2Pを生成する。階調電圧生成回路100は、第1の階調電圧V1Nが供給される階調電圧供給線に接続されるインピーダンス変換回路110と、インピーダンス変換回路110の出力電圧V2Nを例えばコモン電圧VCを基準に反転して第2の階調電圧V2Pを生成する極性反転回路120とを含む。駆動回路は、第1の極性のとき、例えば出力電圧V2Nを用いて駆動し、第2の極性のとき、例えば第2の階調電圧V2Pを用いて駆動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、階調電圧生成回路、駆動回路、電気光学装置、及び電子機器等に関する。
近年、マトリックス状に配列される複数の画素、各々が各画素に接続される複数のゲート線、及び各々が各画素に接続される複数のソース線を有する液晶装置は、多階調化が進み、1画素当たりの画素データのビット長が長くなっている。液晶装置を駆動する駆動回路は、ラダー抵抗回路等により複数の階調電圧を生成し、生成した複数の階調電圧の中から画素データに対応した階調電圧を選択する。そのため、液晶装置の多階調化に伴い、階調電圧数が増加している。
図16に、一般的な階調電圧の説明図を示す。図16は、画素電極に対向して設けられるコモン電極に印加されるコモン電圧VCを基準に、画素電極に印加される階調電圧の極性を反転するDC駆動の場合の階調電圧の説明図を表す。
駆動回路は、所定の極性反転周期で、画素に印加される電圧の極性を反転しながら、画素に階調電圧を供給して駆動する。画素は、コモン電極に印加されるコモン電圧VCと、画素電極に印加される階調電圧との差に応じて、透過率が変化する。駆動回路は、階調電圧範囲内の複数の階調電圧を生成し、ソース出力毎に、画素データに対応した階調電圧を選択し、選択した階調電圧に基づいて、対応するソース線を駆動する。
駆動回路は、階調電圧範囲内の複数の階調電圧として、正極階調電圧範囲内の複数の階調電圧と、負極階調電圧範囲内の複数の階調電圧とを生成する。そして、駆動回路は、正極性のとき正極階調電圧範囲内の複数の階調電圧から、画素データに対応した階調電圧を選択し、負極性のとき負極階調電圧範囲内の複数の階調電圧から、画素データに対応した階調電圧を選択する。
図17に、従来の液晶装置のソース線S1〜SN(Nは2以上の整数)を駆動する駆動回路の構成の要部を示す。
駆動回路10は、ラダー抵抗回路12と、ソース出力毎に設けられた複数の階調電圧選択回路14〜14と、ソース出力毎に設けられた複数の出力アンプ16〜16とを備えている。
ラダー抵抗回路12は、高電位側電源電圧VDDHと低電位側電源電圧VSSHとの間に接続され、複数の抵抗素子が直列に接続された直列回路を備えている。ラダー抵抗回路12は、複数の抵抗素子により高電位側電源電圧VDDHと低電位側電源電圧VSSHとの間を抵抗分割することにより、コモン電圧VCを含む複数の階調電圧を生成する。複数の階調電圧の各々は、対応する階調電圧供給線に供給される。複数の階調電圧供給線GL〜GL(Pは2以上の整数)は、複数の階調電圧選択回路14〜14に接続される。
複数の階調電圧選択回路14〜14には、画素データDD1〜DDNが入力される。各階調電圧選択回路は、複数のスイッチを備えており、対応する画素データに基づいて、複数の階調電圧供給線GL〜GLのうちの1つの階調電圧供給線を選択する。階調電圧選択回路によって選択された階調電圧供給線に供給される階調電圧は、対応する出力アンプの非反転入力端子に供給される。
複数の出力アンプ16〜16の各々は、ボルテージフォロワー回路であり、非反転入力端子に供給された階調電圧に基づいて、対応するソース線を駆動する。
このような液晶パネルのソース線を駆動する駆動回路に関する技術ついては、例えば特許文献1に開示されている。
特開2010−136005号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、正極階調電圧範囲内と負極階調電圧範囲内において複数の階調電圧を生成するため、各階調電圧に対応した階調電圧供給線が必要となり、階調電圧供給線の配線エリアが大きいという問題がある。そのため、階調電圧供給線の寄生容量が増加してラダー抵抗回路の負荷が重くなることにより、ソース線の本数が増加したときにバッファー等の付加回路が必要になる上に、チップ面積の増大を招く。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は態様として実現することが可能である。
(1)本発明の第1の態様は、第1の極性の第1の階調電圧に対応する第2の極性の第2の階調電圧を生成する階調電圧生成回路が、前記第1の階調電圧が供給される階調電圧供給線に接続されるインピーダンス変換回路と、前記インピーダンス変換回路の出力電圧を第1の電圧を基準に反転して前記第2の階調電圧を生成する極性反転回路とを含む。
本態様によれば、第1の極性の第1の階調電圧から該第1の階調電圧に対応する第2の極性の第2の階調電圧を生成するようにしたので、ラダー抵抗回路等により第2の極性の階調電圧を生成する必要がなくなる。これにより、ラダー抵抗回路等に接続され階調電圧が供給される階調電圧供給線の本数を大幅に削減することができ、階調電圧供給線の配線エリアを小さくし、チップ面積の縮小に寄与することができるようになる。また、第1の極性の階調電圧を生成する場合、従来より低い電圧を用いることができるため、低い耐圧の素子を用いることで回路規模を小さくすることができる。更に、インピーダンス変換回路を介して極性反転回路により第2の極性の階調電圧を生成するようにしたので、ラダー抵抗回路等の負荷を軽減することができる。
(2)本発明の第2の態様に係る階調電圧生成回路では、第1の態様において、前記インピーダンス変換回路は、非反転入力端子に前記階調電圧供給線が接続され、反転入力端子に出力端子が接続される第1の演算増幅回路を含む。
本態様によれば、いわゆるボルテージフォロワー回路により構成されるインピーダンス変換回路により、上記の効果を得ることができるようになる。
(3)本発明の第3の態様に係る階調電圧生成回路では、第2の態様において、前記第1の演算増幅回路の出力端子に接続される第1の位相補償回路を含む。
本態様によれば、上記の効果に加えて、第1の演算増幅回路の発振を確実に防止することができる。
(4)本発明の第4の態様に係る階調電圧生成回路では、第3の態様において、前記第1の位相補償回路は、前記第1の演算増幅回路の出力端子に接続され、第1の補償用抵抗素子及び第1の補償用容量素子が直列に接続される直列回路を含み、前記第1の補償用抵抗素子が形成される層の上層に、前記第1の補償用容量素子が配置される。
本態様によれば、一般的に上層に素子が形成されない抵抗素子が形成される層の上層に、第1の補償用容量素子を形成するようにしたので、抵抗素子が形成される層の上層に均一に容量素子を構成する電極等を配置することで、抵抗値の変化を抑えることができる。その結果、抵抗値の精度を十分に維持し、回路の配置規模を縮小することができる。
(5)本発明の第5の態様に係る階調電圧生成回路では、第1の態様乃至第4の態様のいずれかにおいて、前記極性反転回路は、非反転入力端子に前記第1の電圧が供給される第2の演算増幅回路と、前記インピーダンス変換回路の出力と、前記第2の演算増幅回路の反転入力端子との間に設けられる第1の抵抗素子と、前記第1の抵抗素子と同一の抵抗値となるように形成され、前記第2の演算増幅回路の反転入力端子と出力端子との間に設けられる第2の抵抗素子とを含む。
本態様によれば、2つの抵抗素子と演算増幅回路とを用いて極性反転回路を実現するようにしたので、簡素な構成で、階調電圧供給線の本数を大幅に削減し、上記の効果を得ることができるようになる。
(6)本発明の第6の態様に係る階調電圧生成回路では、第1の態様乃至第4の態様のいずれかにおいて、前記極性反転回路は、非反転入力端子に前記第1の電圧が供給される第2の演算増幅回路と、前記インピーダンス変換回路の出力と、前記第2の演算増幅回路の反転入力端子との間に設けられる第1の容量素子と、前記第1の容量素子と同一の容量値となるように形成され、前記第2の演算増幅回路の反転入力端子と出力端子との間に設けられる第2の容量素子とを含む。
本態様によれば、2つの容量素子と演算増幅回路とを用いて極性反転回路を実現するようにしたので、簡素な構成で、階調電圧供給線の本数を大幅に削減し、上記の効果を得ることができるようになる。
(7)本発明の第7の態様に係る階調電圧生成回路は、第6の態様において、所与の初期化期間において、前記第1の容量素子及び前記第2の容量素子の各々を初期化する初期化回路を含む。
本態様によれば、上記の効果に加えて、第1の容量素子又は第2の容量素子の残留電荷に起因した誤動作を確実に防止することができるようになる。
(8)本発明の第8の態様に係る階調電圧生成回路は、第5の態様乃至第7の態様のいずれかにおいて、前記第2の演算増幅回路の出力端子に接続される第2の位相補償回路を含む。
本態様によれば、上記の効果に加えて、第2の演算増幅回路の発振を確実に防止することができる。
(9)本発明の第9の態様に係る階調電圧生成回路では、第8の態様において、前記第2の位相補償回路は、前記第2の演算増幅回路の出力端子に接続され、第2の補償用抵抗素子及び第2の補償用容量素子が直列に接続される直列回路を含み、階調電圧生成回路を構成する抵抗素子が形成される層の上層に、階調電圧生成回路を構成する容量素子が配置される。
本態様によれば、一般的に上層に素子が形成されない抵抗素子が形成される層の上層に、容量素子を形成するようにしたので、抵抗素子が形成される層の上層に均一に容量素子を構成する電極等を配置することで、抵抗値の変化を抑えることができる。その結果、抵抗値の精度を十分に維持し、回路の配置規模を縮小することができる。
(10)本発明の第10の態様は、駆動回路が、前記第1の電圧と第2の電圧との間で、前記第1の階調電圧を含む前記第1の極性の複数の階調電圧を生成するラダー抵抗回路と、前記ラダー抵抗回路によって生成された前記複数の階調電圧から前記第1の階調電圧を選択する階調電圧選択回路と、第1の態様乃至第9の態様のいずれか記載の階調電圧生成回路と、前記第1の極性のとき前記インピーダンス変換回路の出力電圧に基づいて電気光学装置のソース線を駆動し、前記第2の極性のとき前記第2の階調電圧に基づいて前記ソース線を駆動する出力アンプとを含む。
本態様によれば、第1の極性の複数の階調電圧を生成し、第2の極性の階調電圧については、画素データに基づいて選択される第1の極性の階調電圧に基づいて生成するため、階調電圧供給線の配線エリアを小さくすることができる。また、ラダー抵抗回路の負荷を軽減することができ、ソース出力本数が増加した場合でも、付加回路を不要にすることができるようになる。
(11)本発明の第11の態様は、駆動回路が、前記第1の電圧と第2の電圧との間で、前記第1の極性の複数の階調電圧を生成するラダー抵抗回路と、前記ラダー抵抗回路によって生成された前記複数の階調電圧から、画素データの一部に応じて前記第1の極性の第1の階調電圧範囲の低電位側の第1の階調電圧と高電位側の第3の階調電圧とを選択する階調電圧選択回路と、第1の態様乃至第9の態様のいずれか記載の階調電圧生成回路であり、前記第1の階調電圧に対応する前記第2の極性の第2の階調電圧を生成する第1の階調電圧生成回路と、第1の態様乃至第9の態様のいずれか記載の階調電圧生成回路であり、前記第3の階調電圧に対応する前記第2の極性の第4の階調電圧を生成する第2の階調電圧生成回路と、前記第1の極性のとき、前記第1の階調電圧生成回路のインピーダンス変換回路の出力電圧と前記第2の階調電圧生成回路のインピーダンス変換回路の出力電圧との間で前記画素データの残りの部分に対応した階調電圧に基づいて電気光学装置のソース線を駆動し、前記第2の極性のとき、前記第2の階調電圧と前記第4の階調電圧との間で前記画素データの残りの部分に対応した階調電圧に基づいて電気光学装置のソース線を駆動する出力アンプとを含む。
本態様によれば、第1の極性の複数の階調電圧を生成し、第2の極性の階調電圧については、画素データに基づいて選択される第1の極性の階調電圧に基づいて生成するため、階調電圧供給線の配線エリアを小さくすることができる。また、ラダー抵抗回路の負荷を軽減することができ、ソース出力本数が増加した場合でも、付加回路を不要にすることができるようになる。また、出力アンプにおいて、階調電圧範囲内を更に分割して得られる階調電圧を用いるようにしたので、階調電圧供給線をより一層削減することができるようになる。
(12)本発明の第12の態様は、電気光学装置が、複数の画素と、前記複数の画素に接続される複数のゲート線及び複数のソース線と、前記複数のソース線を駆動する第10の態様又は第11の態様記載の駆動回路とを含む。
本態様によれば、階調電圧供給線の本数が大幅に削減された駆動回路を備えることにより、液晶装置の小型化及び低コスト化に寄与することができるようになる。
(13)本発明の第13の態様は、電子機器が、第1の態様乃至第9の態様のいずれか記載の階調電圧生成回路を含む。
本態様によれば、階調電圧供給線の本数が大幅に削減された駆動回路を備えることにより、電子機器の小型化及び低コスト化に寄与することができるようになる。
第1の実施形態における階調電圧の説明図。 第1の実施形態における駆動回路が備える階調電圧生成回路の構成例を示す図。 第1の実施形態における階調電圧生成回路の動作説明図。 第1の実施形態における駆動回路の構成の要部を示す図。 第1の実施形態の変形例における階調電圧生成回路の構成例を示す図。 第1の実施形態の変形例における駆動回路の回路配置の一例を示す図。 容量配置ブロックの断面構造を模式的に示す図。 第2の実施形態における駆動回路が備える階調電圧生成回路の構成例を示す図。 第2の実施形態における駆動回路の構成の要部を示す図。 第2の実施形態の第1の変形例における階調電圧生成回路の構成例を示す図。 第2の実施形態の第2の変形例における階調電圧生成回路の構成例を示す図。 第3の実施形態における駆動回路の構成例を示す図。 第4の実施形態における駆動回路の構成の要部を示す図。 本発明に係る実施形態又はその変形例における駆動回路が適用された液晶装置の構成の概要を示す図。 図15(A)、図15(B)は、本発明に係る実施形態又はその変形例における駆動回路が適用された液晶装置を有する電子機器の構成を示す斜視図。 一般的な階調電圧の説明図。 従来の液晶装置のソース線を駆動する駆動回路の構成の要部を示す図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の課題を解決するために必須の構成要件であるとは限らない。
〔第1の実施形態〕
図1に、本発明の第1の実施形態における階調電圧の説明図を示す。図1は、画素電極に対向して設けられるコモン電極に印加されるコモン電圧VCを基準に、画素電極に印加される階調電圧の極性を反転するDC駆動の場合の階調電圧の説明図を表す。
第1の実施形態における駆動回路は、階調電圧範囲内の複数の階調電圧として、負極階調電圧範囲内の複数の階調電圧を生成し、コモン電圧VCを基準として負極階調電圧範囲内の階調電圧を反転させることにより、正極階調電圧範囲内の階調電圧を生成する。そして、駆動回路は、正極性のとき、コモン電圧VCを基準として負極階調電圧範囲内の階調電圧を反転させて生成した正極階調電圧範囲内の画素データに対応した階調電圧に基づいて、対応するソース線を駆動する。また、駆動回路は、負極性のとき、負極階調電圧範囲内の複数の階調電圧から、画素データに対応した階調電圧を選択し、選択した階調電圧に基づいて、対応するソース線を駆動する。
従って、第1の実施形態によれば、負極階調電圧範囲内の複数の階調電圧を生成し、正極階調電圧範囲内の階調電圧については、極性反転により生成するようにしたので、階調電圧供給線の本数を半分にすることができる。これにより、階調電圧供給線の寄生容量を低減してラダー抵抗回路の負荷を軽くすることができ、ソース線の本数が増加した場合でも、バッファー等の付加回路が不要になる上に、チップ面積を小さくすることができるようになる。
図2に、第1の実施形態における駆動回路が備える階調電圧生成回路の構成例を示す。
階調電圧生成回路100は、画素データに基づいて選択される負極性(第1の極性)の第1の階調電圧V1Nに対応する正極性(第2の極性)の第2の階調電圧V2Pを生成する。階調電圧生成回路100は、インピーダンス変換回路110と、極性反転回路120とを備えている。インピーダンス変換回路110には、第1の階調電圧V1Nが供給される階調電圧供給線に接続される。極性反転回路120は、インピーダンス変換回路110の出力電圧V2Nを、コモン電圧VC(第1の電圧)を基準に反転して第2の階調電圧V2Pを生成する。
インピーダンス変換回路110は、第1の演算増幅回路AP1を備え、第1の演算増幅回路AP1の非反転入力端子に、階調電圧供給線が接続され、反転入力端子に出力端子が接続されたボルテージフォロワー回路により構成される。極性反転回路120は、第2の演算増幅回路AP2と、第1の抵抗素子R1と、第2の抵抗素子R2とを備えている。第1の抵抗素子R1は、インピーダンス変換回路110(第1の演算増幅回路AP1)の出力と、第2の演算増幅回路AP2の反転入力端子との間に設けられる。第2の抵抗素子R2は、第1の抵抗素子R1と同一の抵抗値となるように形成され、第2の演算増幅回路AP2の反転入力端子と出力端子との間に設けられる。第2の演算増幅回路AP2の非反転入力端子に、コモン電圧VCが供給される。
以上のような構成において、非反転入力端子に第1の階調電圧V1Nが供給されるインピーダンス変換回路110は、第1の階調電圧V1Nと同電位の電圧であるインピーダンス変換後の出力電圧V2Nを出力する。第1の抵抗素子R1の抵抗値と第2の抵抗素子R2の抵抗値との比が「1」になるため、極性反転回路120は、コモン電圧VCを基準に出力電圧V2Nを反転させた第2の階調電圧V2Pを出力することができる。
図3に、階調電圧生成回路100の動作説明図を示す。図3は、横軸に負極の階調電圧を表し、縦軸に階調電圧生成回路100によって生成された階調電圧に基づいてソース線を駆動する駆動回路の出力アンプの出力電圧を表す。
階調電圧生成回路100は、画素データに応じて選択された負極の階調電圧として供給された第1の階調電圧V1Nを、コモン電圧VCを基準に反転することにより、当該画素データに応じて選択されるべき正極の階調電圧である第2の階調電圧V2Pを生成する。例えば負極の階調電圧として第1の階調電圧V1Nが低電位側電源電圧付近の階調電圧が選択されたとき、コモン電圧VCを基準に反転することにより、正極の階調電圧である第2の階調電圧V2Pとして高電位側電源電圧付近の階調電圧が生成される。より具体的には、階調電圧生成回路100は、第1の階調電圧V1Nとコモン電圧VCとの差と、コモン電圧VCと第2の階調電圧V2Pとの差とが等しくなるように、第2の階調電圧V2Pを生成する。
このような階調電圧生成回路100を有する駆動回路は、正極性のとき、インピーダンス変換回路110の出力電圧V2N(又は、第1の階調電圧V1N)に基づいて、対応するソース線を駆動する。また、駆動回路は、負極性のとき、第2の階調電圧V2Pに基づいて、対応するソース線を駆動する。
これにより、駆動回路では、負極の複数の階調電圧を生成し、正極の階調電圧については、画素データに基づいて選択される負極の階調電圧に基づいて生成すればよい。従って、ラダー抵抗回路により生成される階調電圧数を減らすことができ、ラダー抵抗回路をより低い電圧で動作させることが可能となる。このため、ラダー抵抗回路を、より低い耐圧の素子を用いることができ、回路規模を小さくすることができる。また、階調電圧供給線の本数も大幅に削減することができるので、階調電圧供給線の配線エリアを小さくすることができる。更に、インピーダンス変換回路110を介して極性反転回路120により正極の階調電圧を生成するようにしたので、ラダー抵抗回路の負荷を軽減することができる。
図4に、第1の実施形態における駆動回路の構成の要部を示す。
第1の実施形態における駆動回路200は、液晶装置のソース線S1〜SNを駆動する。駆動回路200は、ラダー抵抗回路210と、ソース出力毎に設けられた複数のソース駆動ブロック220〜220とを備えている。ラダー抵抗回路210は、コモン電圧VC(第1の電圧)と低電位側電源電圧VSSH(第2の電圧)との間に接続され、複数の抵抗素子が直列に接続された直列回路を備えている。ラダー抵抗回路210は、複数の抵抗素子によりコモン電圧VCと低電位側電源電圧VSSHとの間を抵抗分割することにより、コモン電圧VCを含む負極階調電圧範囲の複数の階調電圧を生成する。複数の階調電圧の各々は、対応する階調電圧供給線に供給される。複数の階調電圧供給線は、複数のソース駆動ブロック220〜220に接続される。
複数のソース駆動ブロック220〜220の各々は、同様の構成を有している。そのため、以下では、ソース駆動ブロック220について説明する。
ソース駆動ブロック220は、階調電圧選択回路230と、階調電圧生成回路240と、出力アンプ250とを備えている。階調電圧選択回路230には、ラダー抵抗回路210によって生成された複数の階調電圧が供給される複数の階調電圧供給線が接続され、ソース駆動ブロック220に対応した画素データDD1に基づいて、いずれか1つの階調電圧供給線を選択する。階調電圧選択回路230によって選択された階調電圧供給線に供給される階調電圧は、階調電圧生成回路240に供給される。
階調電圧生成回路240は、図2の階調電圧生成回路100の構成に加えて、切替回路242を備えている。階調電圧生成回路240は、負極階調電圧範囲内の複数の階調電圧の中から選択された階調電圧から、これに対応する正極階調電圧範囲の階調電圧を生成する。このとき、階調電圧生成回路240では、図2において説明したように、入力された階調電圧を、コモン電圧VCを基準に反転することにより、正極用の階調電圧を生成する。切替回路242は、インピーダンス変換後の負極用の階調電圧(図2では出力電圧V2N)と、上記のように生成された正極用の階調電圧(図2では、第2の階調電圧V2P)とを、極性切替信号SELに基づいて切り替えて、出力アンプ250に出力する。極性切替信号SELは、所与の極性反転周期で正極及び負極を交互に指定する信号である。
出力アンプ250は、演算増幅回路252を備えている。演算増幅回路252の反転入力端子には、出力端子が接続され、非反転入力端子には、階調電圧生成回路240からの階調電圧が供給される。従って、出力アンプ250は、階調電圧生成回路240の切替回路242によって切り替えて出力された階調電圧に基づいて、液晶装置のソース線S1に駆動信号を供給する。具体的には、出力アンプ250は、負極のときインピーダンス変換回路110の出力電圧に基づいて液晶装置のソース線S1を駆動し、正極のとき第2の階調電圧に基づいてソース線S1を駆動する。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、負極の複数の階調電圧を生成し、正極の階調電圧については、画素データに基づいて選択される負極の階調電圧に基づいて生成するため、階調電圧供給線の配線エリアを小さくすることができる。また、ラダー抵抗回路の負荷を軽減することができ、ソース線の本数が増加した場合でも、付加回路を不要にすることができるようになる。
〔変形例〕
なお、図2の階調電圧生成回路100において、インピーダンス変換回路110の出力や極性反転回路120の出力に位相補償手段を設けることが望ましい。
図5に、第1の実施形態の変形例における階調電圧生成回路の構成例を示す。図5において、図2と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
本変形例における階調電圧生成回路100aの構成が図2の階調電圧生成回路100の構成と異なる点は、第1の位相補償回路130及び第2の位相補償回路140が設けられている点である。第1の位相補償回路130は、インピーダンス変換回路110の出力に接続され、第2の位相補償回路140は、極性反転回路120の出力に接続される。具体的には、第1の位相補償回路130は、インピーダンス変換回路110を構成する第1の演算増幅回路AP1の出力端子に接続される。これにより、第1の演算増幅回路AP1の発振を確実に防止することができるようになる。防止第2の位相補償回路140は、極性反転回路120を構成する第2の演算増幅回路AP2の出力端子に接続される。これにより、第2の演算増幅回路AP2の発振を確実に防止することができるようになる。
第1の位相補償回路130は、第1の演算増幅回路AP1の出力端子に直列に接続される第1の補償用抵抗素子132及び第1の補償用容量素子134を備えている。第1の補償用抵抗素子132の一端には、第1の演算増幅回路AP1の出力端子が接続され、第1の補償用抵抗素子132の他端には、第1の補償用容量素子134の一方の電極が接続される。第1の補償用容量素子134の他方の電極には、接地電圧が供給される。
第2の位相補償回路140は、第2の演算増幅回路AP2の出力端子に直列に接続される第2の補償用抵抗素子142及び第2の補償用容量素子144を備えている。第2の補償用抵抗素子142の一端には、第2の演算増幅回路AP2の出力端子が接続され、第2の補償用抵抗素子142の他端には、第2の補償用容量素子144の一方の電極が接続される。第2の補償用容量素子144の他方の電極には、接地電圧が供給される。
なお、出力電圧V2Nとして、第1の補償用抵抗素子132と第1の補償用容量素子134の接続ノードの電圧を出力するようにしてもよい。
このような本変形例における階調電圧生成回路100aは、図4の階調電圧生成回路240〜240に適用することができる。
また、本変形例では、図5の階調電圧生成回路100aが適用される駆動回路を、次のように回路配置を行うことが望ましい。
図6に、本変形例における駆動回路の回路配置の一例を示す。図6は、上面から見た回路配置の一例を模式的に表しており、説明の便宜上、図4と同様の部分には同一符号を付している。
本変形例における駆動回路200aでは、ソース線S1〜SNが並ぶ方向DXに沿って、ラダー抵抗回路210と、ソース駆動ブロック220〜220とが配列される。各ソース駆動ブロックでは、方向DYに沿って、スイッチ配置ブロックSWB、演算増幅回路配置ブロックAP1B、容量配置ブロックCP1B、演算増幅回路配置ブロックAP2B、容量配置ブロックCP2B、及び出力アンプ配置ブロックAP3Bが設けられる。方向DYは、方向DXと直交(交差)する方向である。
スイッチ配置ブロックSWBには、ラダー抵抗回路210に接続される複数の階調電圧供給線に接続され、階調電圧選択回路を構成する複数のスイッチが配置される。演算増幅回路配置ブロックAP1Bには、インピーダンス変換回路を構成する第1の演算増幅回路が配置される。容量配置ブロックCP1Bには、第1の位相補償回路を構成する第1の補償用抵抗素子及び第1の補償用容量素子が配置される。演算増幅回路配置ブロックAP2Bには、極性反転回路を構成する第2の演算増幅回路が配置される。容量配置ブロックCP2Bには、極性反転回路を構成する第1の抵抗素子、第2の抵抗素子、第2の位相補償回路を構成する第1の補償用抵抗素子及び第1の補償用容量素子が配置される。出力アンプ配置ブロックAP3Bには、出力アンプを構成する演算増幅回路が配置される。
図7に、容量配置ブロックCP1B,CP2Bの断面構造を模式的に示す。
本変形例では、容量配置ブロックCP1B,CP2Bに配置される抵抗素子は、ポリ抵抗により形成され、容量素子は、MIM(Metal-Insulator-Metal)容量により形成される。そして、ポリ抵抗が形成される層の上層に、容量素子が形成される。
具体的には、基板SUBの上層に形成されるフィールド酸化膜FOの上層に、ポリ抵抗PLが配置される。ポリ抵抗PLは、第1の抵抗素子R1等の抵抗素子として形成される。ポリ抵抗PLは、コンタクトCTを介して、その上層に設けられる第1配線層M1に電気的に接続される。第1配線層M1は、ホールHL1を介して、その上層に設けられる第2配線層M2に電気的に接続される。第1配線層M1及び第2配線層M2を介して、ポリ抵抗PLは、他の回路ブロックに形成された素子に電気的に接続される。
第2配線層M2は、ホールHL2を介して、その上層に形成される第3配線層M3に電気的に接続される。第3配線層M3の上層には、容量酸化膜COが形成され、容量酸化膜COの上層には容量電極MTが形成される。第3配線層M3、容量酸化膜CO及び容量電極MTにより、第1の補償用容量素子等の容量素子が形成される。容量電極MTは、ホールHL3を介して、その上層に設けられる第4配線層M4に電気的に接続される。
一般的に、抵抗値が変化するため、ポリ抵抗の上層に素子を形成しない。しかしながら、本変形例では、ポリ抵抗PLの上層に、第3配線層M3、容量酸化膜CO及び容量電極MTを均一に配置することで、抵抗値の変化を抑える。このため、第1の位相補償回路130及び第2の位相補償回路140を構成する抵抗素子や、第1の抵抗素子R1と第2の抵抗素子R2の比に要求される精度として十分な精度を確保することができる。
このように容量配置ブロックCP1において、第1の補償用抵抗素子132が形成される層の上層に、第1の補償用容量素子134を配置することによって、回路の配置規模を縮小することができる。また、容量配置ブロックCP2において、第1の抵抗素子R1、第2の抵抗素子R2、及び第2の補償用抵抗素子142が形成される層の上層に、第2の補償用容量素子144を配置することによって、回路の配置規模を縮小することができる。
〔第2の実施形態〕
第1の実施形態では、極性反転回路120が抵抗素子を用いる例を説明したが、本発明に係る実施形態は、これに限定されるものではない。
図8に、第2の実施形態における駆動回路が備える階調電圧生成回路の構成例を示す。図8において、図2と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第2の実施形態における階調電圧生成回路300は、インピーダンス変換回路110と、極性反転回路310とを備えている。階調電圧生成回路300の構成が第1の実施形態における階調電圧生成回路100の構成と異なる点は、極性反転回路120に代えて極性反転回路310が設けられている点である。
極性反転回路310は、極性反転回路120と同様に、インピーダンス変換回路110の出力電圧V2Nを、コモン電圧VCを基準に反転して第2の階調電圧V2Pを生成する。極性反転回路310は、第2の演算増幅回路AP2と、第1の容量素子C1と、第2の容量素子C2とを備えている。第1の容量素子C1は、インピーダンス変換回路110(第1の演算増幅回路AP1)の出力と、第2の演算増幅回路AP2の反転入力端子との間に設けられる。第2の容量素子C2は、第1の容量素子C1と同一の容量値となるように形成され、第2の演算増幅回路AP2の反転入力端子と出力端子との間に設けられる。第2の演算増幅回路AP2の非反転入力端子に、コモン電圧VCが供給される。
以上のような構成において、非反転入力端子に第1の階調電圧V1Nが供給されるインピーダンス変換回路110は、第1の階調電圧V1Nと同電位の電圧であるインピーダンス変換後の出力電圧V2Nを出力する。第1の容量素子C1の容量値と第2の容量素子C2の容量値との比が「1」になるため、極性反転回路310は、コモン電圧VCを基準に出力電圧V2Nを反転させた第2の階調電圧V2Pを出力することができる。
このような階調電圧生成回路300を有する駆動回路は、正極性のとき、インピーダンス変換回路110の出力電圧V2N(又は、第1の階調電圧V1N)に基づいて、対応するソース線を駆動する。また、駆動回路は、負極性のとき、第2の階調電圧V2Pに基づいて、対応するソース線を駆動する。
従って、第2の実施形態においても、駆動回路では、負極の複数の階調電圧を生成し、正極の階調電圧については、画素データに基づいて選択される負極の階調電圧に基づいて生成すればよい。従って、ラダー抵抗回路により生成される階調電圧数を減らすことができ、ラダー抵抗回路をより低い電圧で動作させることが可能となる。このため、ラダー抵抗回路を、より低い耐圧の素子を用いることができ、回路規模を小さくすることができる。また、階調電圧供給線の本数も大幅に削減することができるので、階調電圧供給線の配線エリアを小さくすることができる。更に、インピーダンス変換回路110を介して極性反転回路310により正極の階調電圧を生成するようにしたので、ラダー抵抗回路の負荷を軽減することができる。
図9に、第2の実施形態における駆動回路の構成の要部を示す。図9において、図4と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第2の実施形態における駆動回路400は、ラダー抵抗回路210と、ソース出力毎に設けられた複数のソース駆動ブロック410〜410とを備えている。ラダー抵抗回路210は、コモン電圧VCを含む負極階調電圧範囲の複数の階調電圧を生成し、複数の階調電圧が供給される複数の階調電圧供給線は、複数のソース駆動ブロック410〜410に接続される。
複数のソース駆動ブロック410〜410の各々は、同様の構成を有している。そのため、以下では、ソース駆動ブロック410について説明する。ソース駆動ブロック410は、階調電圧選択回路230と、階調電圧生成回路420と、出力アンプ250とを備えている。ソース駆動ブロック410の構成がソース駆動ブロック220の構成と異なる点は、階調電圧生成回路240に代えて階調電圧生成回路420が設けられている点である。階調電圧生成回路420は、図2の階調電圧生成回路100の構成に代えて、図8の階調電圧生成回路300の構成を有する。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、負極の複数の階調電圧を生成し、正極の階調電圧については、画素データに基づいて選択される負極の階調電圧に基づいて生成するため、階調電圧供給線の配線エリアを小さくすることができる。また、ラダー抵抗回路の負荷を軽減することができ、ソース線の本数が増加した場合でも、付加回路を不要にすることができるようになる。
〔変形例〕
なお、図8の階調電圧生成回路300において、インピーダンス変換回路110の出力や極性反転回路310の出力に位相補償手段を設けることが望ましい。
図10に、第2の実施形態の第1の変形例における階調電圧生成回路の構成例を示す。図10において、図5又は図8と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第1の変形例における階調電圧生成回路300aの構成が図8の階調電圧生成回路300の構成と異なる点は、第1の位相補償回路130及び第2の位相補償回路140が設けられている点である。第1の位相補償回路130及び第2の位相補償回路140は、図5と同様に接続される。
なお、図10の構成においても、出力電圧V2Nとして、第1の補償用抵抗素子132と第1の補償用容量素子134の接続ノードの電圧を出力するようにしてもよい。
このような第1の変形例における階調電圧生成回路300aは、図9の階調電圧生成回路420〜420に適用することができる。また、第1の変形例において、図10の階調電圧生成回路300aが適用される駆動回路を、図6及び図7のように回路配置を行うことが望ましい。
また、第2の実施形態の第1の変形例における階調電圧生成回路300aに、駆動期間に先立って設けられる所与の初期化期間において、第1の容量素子C1及び第2の容量素子C2の各々を初期化する初期化回路を設けることが望ましい。
図11に、第2の実施形態の第2の変形例における階調電圧生成回路の構成例を示す。図11において、図10と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第2の変形例における階調電圧生成回路300bの構成が第1の変形例における階調電圧生成回路300aの構成と異なる点は、第1の容量素子C1及び第2の容量素子C2の初期化回路が設けられている点である。
第1の容量素子C1及び第2の容量素子C2の初期化回路は、第1のスイッチ素子SW1〜第5のスイッチ素子SW5により構成される。第1のスイッチ素子SW1は、第1の演算増幅回路AP1の出力端子と、第1の容量素子C1の一方の電極との間に設けられる。なお、第1の容量素子C1の他方の電極には、第2の演算増幅回路AP2の反転入力端子が接続される。第2のスイッチ素子SW2は、第1の容量素子C1の一方の電極と、初期化電圧入力ノードとの間に設けられる。初期化電圧入力ノードには、初期化電圧Vrstが供給される。第3のスイッチ素子SW3は、初期化電圧入力ノードと第2の演算増幅回路AP2の反転入力端子との間に設けられる。第4のスイッチ素子SW4は、初期化電圧入力ノードと第2の容量素子C2の他方の電極との間に設けられる。第5のスイッチ素子SW5は、第2の演算増幅回路AP2の出力端子と第2の容量素子C2の他方の電極との間に設けられる。
初期化期間では、第1のスイッチ素子SW1及び第5のスイッチ素子SW5がオフ、第2のスイッチ素子SW2〜第4のスイッチ素子SW4がオンとなるように制御される。これにより、第1の容量素子C1及び第2の容量素子C2の各々は演算増幅回路の出力端子と電気的に遮断された状態で、両方の電極が同電位に設定されて初期化される。
そして、初期化期間後の駆動期間では、第1のスイッチ素子SW1及び第5のスイッチ素子SW5がオン、第2のスイッチ素子SW2〜第4のスイッチ素子SW4がオフとなるように制御される。これにより、第1の位相補償回路130により位相が補償された状態で第1の演算増幅回路AP1が動作し、第2の位相補償回路140により位相が補償された状態で第2の演算増幅回路AP2が動作する。
これにより、第1の容量素子C1又は第2の容量素子C2の残留電荷に起因した誤動作を確実に防止することができるようになる。
なお、図11の構成においても、出力電圧V2Nとして、第1の補償用抵抗素子132と第1の補償用容量素子134の接続ノードの電圧を出力するようにしてもよい。
このような第2の変形例における階調電圧生成回路300bは、図9の階調電圧生成回路420〜420に適用することができる。また、第2の変形例において、図11の階調電圧生成回路300bが適用される駆動回路を、図6及び図7のように回路配置を行うことが望ましい。
〔第3の実施形態〕
第1の実施形態又は第2の実施形態では、ラダー抵抗回路及び階調電圧生成回路により階調電圧範囲内の全階調電圧を生成するものとして説明したが、本発明に係る実施形態は、これに限定されるものではない。
図12に、第3の実施形態における駆動回路の構成例を示す。図12において、図4と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第3の実施形態における駆動回路500は、ラダー抵抗回路及び階調電圧生成回路により複数の階調電圧を生成し、出力アンプにより、所与の階調電圧範囲内を更に分割して得られる階調電圧に基づいてソース線を駆動する。駆動回路500は、ラダー抵抗回路210と、ソース出力毎に設けられた複数のソース駆動ブロック510〜510とを備えている。ラダー抵抗回路210によって生成されたコモン電圧VCを含む負極階調電圧範囲の複数の階調電圧が供給される複数の階調電圧供給線は、複数のソース駆動ブロック510〜510に接続される。
複数のソース駆動ブロック510〜510の各々は、同様の構成を有している。そのため、以下では、ソース駆動ブロック510について説明する。
ソース駆動ブロック510は、階調電圧選択回路520と、第1の階調電圧生成回路530と、第2の階調電圧生成回路540と、スイッチ回路550,560と、出力アンプ570とを備えている。階調電圧選択回路520には、ラダー抵抗回路210によって生成された複数の階調電圧が供給される複数の階調電圧供給線が接続される。階調電圧選択回路520は、ソース駆動ブロック510に対応した画素データDD1の例えば下位4ビットを除く上位ビット(画素データの一部)に基づいて、1つの階調電圧範囲を選択する。選択された階調電圧範囲は、隣り合う2つの階調電圧供給線に供給される隣り合う階調電圧(低電位側の第1の階調電圧と高電位側の第3の階調電圧)により特定される。階調電圧選択回路520によって選択された隣り合う2つの階調電圧のうち低電位側は、第1の階調電圧生成回路530に供給され、高電位側は、第2の階調電圧生成回路540に供給される。
第1の階調電圧生成回路530及び第2の階調電圧生成回路540の各々は、図2の階調電圧生成回路100の構成に加えて、切替回路242を備えている。第1の階調電圧生成回路530は、負極階調電圧範囲内の複数の階調電圧の中から選択された第1の階調電圧から、これに対応する正極階調電圧範囲の第2の階調電圧を生成する。第2の階調電圧生成回路540は、負極階調電圧範囲内の複数の階調電圧の中から選択された第3の階調電圧から、これに対応する正極階調電圧範囲の第4の階調電圧を生成する。第1の階調電圧生成回路530及び第2の階調電圧生成回路540の各々の切替回路242は、インピーダンス変換後の負極用の階調電圧と、これに基づいて上記のように生成された正極用の階調電圧とを、極性切替信号SELに基づいて切り替えて出力する。
スイッチ回路550は、画素データDD1の例えば下位4ビット(画素データの残りの部分)の各反転ビットに対応する4つのスイッチ素子を備え、各スイッチ素子には、第1の階調電圧生成回路530によって生成された階調電圧が供給される。スイッチ回路560は、画素データDD1の下位4ビットの各正転ビットに対応する4つのスイッチ素子を備え、各スイッチ素子には、第2の階調電圧生成回路540によって生成された階調電圧が供給される。スイッチ回路550,560により、画素データDD1の下位4ビットの各ビットに、第1の階調電圧生成回路530によって生成された階調電圧又は第2の階調電圧生成回路540によって生成された階調電圧が割り当てられる。スイッチ回路550,560により生成された4ビットの制御信号は、出力アンプ570に供給される。
出力アンプ570は、演算増幅回路572を備えている。演算増幅回路572の反転入力端子には、出力端子が接続され、非反転入力端子には、スイッチ回路550,560により生成された4ビットの制御信号が供給される。演算増幅回路572は、4ビットの制御信号に対応した階調電圧に基づいて、液晶装置のソース線S1に駆動信号を供給する。具体的には、出力アンプ570は、負極性のとき、第1の階調電圧生成回路530のインピーダンス変換回路の出力電圧と第2の階調電圧生成回路540のインピーダンス変換回路の出力電圧との間を、画素データの下位4ビットに応じて分割した階調電圧に基づいてソース線S1を駆動する。また、出力アンプ570は、正極性のとき、第2の階調電圧と第4の階調電圧との間で画素データの下位4ビットに応じて分割した階調電圧に基づいてソース線S1を駆動する。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、負極の複数の階調電圧を生成し、正極の階調電圧については、画素データに基づいて選択される負極性の階調電圧に基づいて生成するため、階調電圧供給線の配線エリアを小さくすることができる。また、ラダー抵抗回路の負荷を軽減することができるため、ソース線の本数が増加した場合でも、付加回路を不要にすることができるようになる。また、出力アンプにおいて、階調電圧範囲内を更に分割して得られる階調電圧を用いるようにしたので、階調電圧供給線をより一層削減することができるようになる。
なお、図12において、第1の階調電圧生成回路530及び第2の階調電圧生成回路540は、図5の階調電圧生成回路100aを適用するようにしてもよい。
〔第4の実施形態〕
第3の実施形態では、階調電圧生成回路において抵抗素子を用いて階調電圧を生成する例を説明したが、本発明に係る実施形態は、これに限定されるものではない。
図13に、第4の実施形態における駆動回路の構成の要部を示す。図13において、図12と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第4の実施形態における駆動回路600は、ラダー抵抗回路210と、ソース出力毎に設けられた複数のソース駆動ブロック610〜610とを備えている。ラダー抵抗回路210は、コモン電圧VCを含む負極階調電圧範囲の複数の階調電圧を生成し、複数の階調電圧が供給される複数の階調電圧供給線は、複数のソース駆動ブロック610〜610に接続される。
複数のソース駆動ブロック610〜610の各々は、同様の構成を有している。そのため、以下では、ソース駆動ブロック610について説明する。ソース駆動ブロック610は、階調電圧選択回路520と、第1の階調電圧生成回路620と、第2の階調電圧生成回路630と、スイッチ回路550,560と、出力アンプ570とを備えている。ソース駆動ブロック610の構成がソース駆動ブロック510の構成と異なる第1の点は、第1の階調電圧生成回路530に代えて第1の階調電圧生成回路620が設けられる点である。ソース駆動ブロック610の構成がソース駆動ブロック510の構成と異なる第2の点は、第2の階調電圧生成回路540に代えて第2の階調電圧生成回路630が設けられる点である。第1の階調電圧生成回路620及び第2の階調電圧生成回路630は、図2の階調電圧生成回路100の構成に代えて、図8の階調電圧生成回路300の構成を有する。
以上説明したように、第4の実施形態によれば、負極の複数の階調電圧を生成し、正極の階調電圧については、画素データに基づいて選択される負極性の階調電圧に基づいて生成するため、階調電圧供給線の配線エリアを小さくすることができる。また、ラダー抵抗回路の負荷を軽減することができるため、ソース線の本数が増加した場合でも、付加回路を不要にすることができるようになる。また、出力アンプにおいて、階調電圧範囲内を更に分割して得られる階調電圧を用いるようにしたので、階調電圧供給線をより一層削減することができるようになる。
なお、図13において、第1の階調電圧生成回路620及び第2の階調電圧生成回路630は、図10の階調電圧生成回路300a又は図11の階調電圧生成回路300bを適用するようにしてもよい。
〔電気光学装置〕
上記のいずれかの実施形態又はその変形例における駆動回路は、電気光学装置としての液晶装置に搭載することができる。
図14に、上記のいずれかの実施形態又はその変形例における駆動回路が適用された液晶装置の構成の概要を示す。
液晶装置700は、液晶表示(Liquid Crystal Display:以下、LCD)パネル(広義には表示パネル)710を含む。LCDパネル710は、例えばガラス基板上に形成される。このガラス基板上には、Y方向に複数配列され各々がX方向に伸びるゲート線(走査線)G1〜GM(Mは2以上の整数)と、X方向に複数配列され各々がY方向に伸びるソース線(データ線)S1〜SNとが配置されている。また、ゲート線Gm(1≦m≦M、mは整数、以下同様。)とソース線Sn(1≦n≦N、nは整数、以下同様。)との交差位置に対応して、画素領域(画素)が設けられ、該画素領域にTFT712mnが配置されている。
TFT712mnのゲートには、ゲート線Gmが接続される。TFT712mnのソースには、ソース線Snが接続される。TFT712mnのドレインには、画素電極716mnが接続される。画素電極716mnと、これに対向する対向電極718mnとの間に液晶が封入され、素子容量である液晶容量(広義には液晶素子)714mnが形成される。画素電極716mnと対向電極718mnとの間の印加電圧に応じて画素の透過率が変化するようになっている。対向電極718mnには、コモン電圧VCが供給される。
このようなLCDパネル710は、例えば画素電極及びTFTが形成された第1の基板と、対向電極が形成された第2の基板とを貼り合わせ、両基板の間に電気光学材料としての液晶を封入させることで形成される。
液晶装置700は、ソースドライバー(駆動回路)720を備えている。ソースドライバー720は、画素データに基づいて、LCDパネル710のソース線S1〜SNを駆動する。ソースドライバー720は、上記のいずれかの実施形態又はその変形例における駆動回路の構成を有する。
液晶装置700は、ゲートドライバー(広義には走査ドライバー)730を備えることができる。ゲートドライバー730は、1垂直走査期間内に、LCDパネル710のゲート線G1〜GMを走査する。
液晶装置700は、電源回路740を含むことができる。電源回路740は、ソース線の駆動に必要な電圧を生成し、これらをソースドライバー720に対して供給する。電源回路740は、例えばソースドライバー720のソース線の駆動に必要な電源電圧VDDH,VSSHや、ソースドライバー720のロジック部の電圧を生成する。また電源回路740は、ゲート線の走査に必要な電圧を生成し、これをゲートドライバー730に対して供給する。更に電源回路740は、コモン電圧VCを生成する。
液晶装置700は、表示コントローラー750を備えることができる。表示コントローラー750は、図示しない中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)等のホストにより設定された内容に従って、ソースドライバー720、ゲートドライバー730、電源回路740を制御する。例えば、表示コントローラー750は、ソースドライバー720及びゲートドライバー730に対し、動作モードの設定、内部で生成した垂直同期信号や水平同期信号の供給を行う。表示コントローラー750又はホストは、画素データをソースドライバー720に供給することができる。
なお図14では、液晶装置700に電源回路740又は表示コントローラー750を含めて構成するようにしているが、これらのうち少なくとも1つを液晶装置700の外部に設けて構成するようにしてもよい。或いは、液晶装置700に、ホストを含めるように構成することも可能である。また、ソースドライバー720は、ゲートドライバー730及び電源回路740のうち少なくとも1つを内蔵してもよい。
更にまた、ソースドライバー720、ゲートドライバー730、表示コントローラー750及び電源回路740の一部又は全部をLCDパネル710上に形成してもよい。この場合、LCDパネル710は、複数のソース線と、複数のゲート線と、複数のゲート線の各ゲート線及び複数のソース線の各ソース線とに接続された複数の画素と、複数のソース線を駆動するソースドライバーとを含むように構成することができる。
上記のいずれかの実施形態又はその変形例における駆動回路が適用された液晶装置によれば、液晶装置の小型化及び低コスト化を図ることができるようになる。
〔電子機器〕
上記の液晶装置700、又は上記のいずれかの実施形態又はその変形例における駆動回路が適用される電子機器について説明する。
図15(A)、図15(B)に、上記のいずれかの実施形態又はその変形例における駆動回路が適用された液晶装置を有する電子機器の構成を示す斜視図を示す。図15(A)は、モバイル型のパーソナルコンピューターの構成の斜視図を表す。図15(B)は、携帯電話機の構成の斜視図を表す。
図15(A)に示すパーソナルコンピューター800は、本体部810と、表示部820とを備えている。表示部820は、上記のいずれかの実施形態又はその変形例における駆動回路が適用された液晶装置を備えている。本体部810には、キーボード830が設けられる。キーボード830を介した操作情報が図示しない制御部によって解析され、その操作情報に応じて表示部820に画像が表示される。
図15(B)に示す携帯電話機900は、本体部910と、表示部920とを備えている。表示部920は、上記のいずれかの実施形態又はその変形例における駆動回路が適用された液晶装置を備えている。本体部910には、キー930が設けられる。キー930を介した操作情報が図示しない制御部によって解析され、その操作情報に応じて表示部920に画像が表示される。
なお、上記のいずれかの実施形態又はその変形例における駆動回路が適用された液晶装置が実装される電子機器として、図15(A)、図15(B)に示すものに限定されるものではない。例えば、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS(Point of sale system)端末、プリンター、スキャナー、複写機、ビデオプレーヤー、タッチパネルを備えた機器等が挙げられる。上記のいずれかの実施形態又はその変形例によれば、上記の電子機器において、低コスト化に寄与することができる。
以上、本発明に係る階調電圧生成回路、駆動回路、電気光学装置、及び電子機器等を上記のいずれかの実施形態又はその変形例に基づいて説明したが、本発明は上記のいずれかの実施形態又はその変形例に限定されるものではない。例えば、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、次のような変形も可能である。
(1)上記のいずれかの実施形態又はその変形例では、駆動回路が、液晶装置のソース線を駆動する例を説明した、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、電気光学装置が液晶装置ではなく、画素が液晶素子以外の表示素子を備えたものにも適用することができる。
(2)第1の容量素子及び第2の容量素子の初期化回路が、図10に示す位置に設けられるスイッチ素子により実現されるものとして説明したが、本発明に係る初期化回路は、図10に示す構成に限定されるものではない。
(3)第3の実施形態又は第4の実施形態では、出力アンプが、画素データの下位4ビットに基づいて階調電圧範囲内を更に分割するものとして説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
(4)上記のいずれかの実施形態又はその変形例において、本発明を階調電圧生成回路、駆動回路、電気光学装置、及び電子機器等として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、本発明は、上記のいずれかの実施形態又はその変形例における階調電圧生成方法等であってもよい。
100,100a,240,240,300,300a,300b,420,420…階調電圧生成回路、 110…インピーダンス変換回路、
120,310,310b…極性反転回路、 130…第1の位相補償回路、
132…第1の補償用抵抗素子、 134…第1の補償用容量素子、
140…第2の位相補償回路、 142…第2の補償用抵抗素子、
144…第2の補償用容量素子、 200,400,500,600…駆動回路、
210…ラダー抵抗回路、 220〜220,410〜410,510〜510,610〜610…ソース駆動ブロック、
230,230,520…階調電圧選択回路、 242,242…切替回路、
250,250,570…出力アンプ、
252,252,572…演算増幅回路、
530,620…第1の階調電圧生成回路、
540,630…第2の階調電圧生成回路、 560,560…スイッチ回路、
AP1…第1の演算増幅回路、 AP2…第2の演算増幅回路、
C1…第1の容量素子、 C2…第2の容量素子、 DD1〜DDN…画素データ、
R1…第1の抵抗素子、 R2…第2の抵抗素子、 S1〜SN…ソース線、
SEL…極性切替信号、 V1N…第1の階調電圧、 V2P…第2の階調電圧、
V2N…出力電圧、 VC…コモン電圧、 VSSH…低電位側電源電圧

Claims (13)

  1. 第1の極性の第1の階調電圧に対応する第2の極性の第2の階調電圧を生成する階調電圧生成回路であって、
    前記第1の階調電圧が供給される階調電圧供給線に接続されるインピーダンス変換回路と、
    前記インピーダンス変換回路の出力電圧を第1の電圧を基準に反転して前記第2の階調電圧を生成する極性反転回路とを含むことを特徴とする階調電圧生成回路。
  2. 前記インピーダンス変換回路は、
    非反転入力端子に前記階調電圧供給線が接続され、反転入力端子に出力端子が接続される第1の演算増幅回路を含むことを特徴とする請求項1記載の階調電圧生成回路。
  3. 前記第1の演算増幅回路の出力端子に接続される第1の位相補償回路を含むことを特徴とする請求項2記載の階調電圧生成回路。
  4. 前記第1の位相補償回路は、
    前記第1の演算増幅回路の出力端子に接続され、第1の補償用抵抗素子及び第1の補償用容量素子が直列に接続される直列回路を含み、
    前記第1の補償用抵抗素子が形成される層の上層に、前記第1の補償用容量素子が配置されることを特徴とする請求項3記載の階調電圧生成回路。
  5. 前記極性反転回路は、
    非反転入力端子に前記第1の電圧が供給される第2の演算増幅回路と、
    前記インピーダンス変換回路の出力と、前記第2の演算増幅回路の反転入力端子との間に設けられる第1の抵抗素子と、
    前記第1の抵抗素子と同一の抵抗値となるように形成され、前記第2の演算増幅回路の反転入力端子と出力端子との間に設けられる第2の抵抗素子とを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の階調電圧生成回路。
  6. 前記極性反転回路は、
    非反転入力端子に前記第1の電圧が供給される第2の演算増幅回路と、
    前記インピーダンス変換回路の出力と、前記第2の演算増幅回路の反転入力端子との間に設けられる第1の容量素子と、
    前記第1の容量素子と同一の容量値となるように形成され、前記第2の演算増幅回路の反転入力端子と出力端子との間に設けられる第2の容量素子とを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の階調電圧生成回路。
  7. 所与の初期化期間において、前記第1の容量素子及び前記第2の容量素子の各々を初期化する初期化回路を含むことを特徴とする請求項6記載の階調電圧生成回路。
  8. 前記第2の演算増幅回路の出力端子に接続される第2の位相補償回路を含むことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか記載の階調電圧生成回路。
  9. 前記第2の位相補償回路は、
    前記第2の演算増幅回路の出力端子に接続され、第2の補償用抵抗素子及び第2の補償用容量素子が直列に接続される直列回路を含み、
    階調電圧生成回路を構成する抵抗素子が形成される層の上層に、階調電圧生成回路を構成する容量素子が配置されることを特徴とする請求項8記載の階調電圧生成回路。
  10. 前記第1の電圧と第2の電圧との間で、前記第1の階調電圧を含む前記第1の極性の複数の階調電圧を生成するラダー抵抗回路と、
    前記ラダー抵抗回路によって生成された前記複数の階調電圧から前記第1の階調電圧を選択する階調電圧選択回路と、
    請求項1乃至9のいずれか記載の階調電圧生成回路と、
    前記第1の極性のとき前記インピーダンス変換回路の出力電圧に基づいて電気光学装置のソース線を駆動し、前記第2の極性のとき前記第2の階調電圧に基づいて前記ソース線を駆動する出力アンプとを含むことを特徴とする駆動回路。
  11. 前記第1の電圧と第2の電圧との間で、前記第1の極性の複数の階調電圧を生成するラダー抵抗回路と、
    前記ラダー抵抗回路によって生成された前記複数の階調電圧から、画素データの一部に応じて前記第1の極性の第1の階調電圧範囲の低電位側の第1の階調電圧と高電位側の第3の階調電圧とを選択する階調電圧選択回路と、
    請求項1乃至9のいずれか記載の階調電圧生成回路であり、前記第1の階調電圧に対応する前記第2の極性の第2の階調電圧を生成する第1の階調電圧生成回路と、
    請求項1乃至9のいずれか記載の階調電圧生成回路であり、前記第3の階調電圧に対応する前記第2の極性の第4の階調電圧を生成する第2の階調電圧生成回路と、
    前記第1の極性のとき、前記第1の階調電圧生成回路のインピーダンス変換回路の出力電圧と前記第2の階調電圧生成回路のインピーダンス変換回路の出力電圧との間で前記画素データの残りの部分に対応した階調電圧に基づいて電気光学装置のソース線を駆動し、前記第2の極性のとき、前記第2の階調電圧と前記第4の階調電圧との間で前記画素データの残りの部分に対応した階調電圧に基づいて電気光学装置のソース線を駆動する出力アンプとを含むことを特徴とする駆動回路。
  12. 複数の画素と、
    前記複数の画素に接続される複数のゲート線及び複数のソース線と、
    前記複数のソース線を駆動する請求項10又は11記載の駆動回路とを含むことを特徴とする電気光学装置。
  13. 請求項1乃至9のいずれか記載の階調電圧生成回路を含むことを特徴とする電子機器。
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