JP2013192371A - 蓄電装置、充電方法及び放電方法 - Google Patents

蓄電装置、充電方法及び放電方法 Download PDF

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直嗣 鵜殿
Kenichi Hirotsu
研一 弘津
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Naoki Ayai
直樹 綾井
Yuji Kasai
勇二 河西
Masahiro Murakawa
正宏 村川
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Abstract

【課題】エネルギーの損失を抑制し、充電効率及び放電能力を向上させた蓄電装置を提供する。
【解決手段】本発明の蓄電装置100は、互いに直列に接続された、充電可能な複数の電池B1〜B4と、キャパシタC1〜C3と、複数のスイッチ素子Sa1〜Sa4,Sb1〜Sb4によって構成され、電池B1〜B3をキャパシタC1〜C3にそれぞれ並列接続する回路、及び、当該キャパシタC1〜C3を電池B2〜B4に並列接続する回路を、選択的に構成可能なスイッチ回路部3と、構成する回路を逐次切り替えるようにスイッチ回路部3を動作させる制御部4とを備えている。
【選択図】図7

Description

本発明は、充電可能な電池(二次電池)の直列体を有する蓄電装置、並びにその充電方法及び放電方法に関する。
繰り返しの充電が可能な二次電池を用いて電力を蓄え、必要なときに当該二次電池から電力を供給する電力貯蔵システムが提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。このような電力貯蔵システムは、電力需要の変動を緩和して発電設備の利用率を高める用途のほか、太陽光発電及び風力発電のように、発電量の変動が大きい発電方式を採用する発電設備を補完する用途にも適用可能である(例えば、非特許文献2参照。)。また、ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(EV)も、一種の電力貯蔵システムである。
このような電力貯蔵システムの中核を成す蓄電装置は、複数の電池の直列体を基本構成として備え、必要な電流容量によりこれを並列に構成する。例えば電池としてリチウムイオン電池を使用する場合、1つの電池(セル)の電圧は、約3〜4.2V程度しかないので、高い直流電圧を必要とする用途には、多数の電池が直列に接続される。また、電池を充電するには、直列体全体に高い充電電圧が印加される。
図10は、n個の電池(例えばリチウムイオン電池)B1〜Bnを直列に接続した状態で、直列体を電源(直流)11により充電する回路図である。放電時は、電源11が負荷12に置き換わり、直列体から負荷12に電力が供給される。電池B1〜Bnにはそれぞれ並列に、半導体のスイッチ素子S(S1〜Snの総称)と抵抗R(R1〜Rnの総称)との直列体が接続されている。また、電池B1〜Bnのそれぞれの両端には、並列に、電圧センサV1〜Vnが接続されている。
充電時は、各電池が均一に充電され、電池の直列体全体で、蓄積し得る最大のエネルギーを蓄えることが望ましい。ところが、実際には各電池の残量及び容量の差があり、満充電に達するタイミングが一致しない。
例えば、図11は、電池B1及びB2について、満充電に達するタイミングが異なる場合の充電特性を示すグラフである。この場合、同じ3.0Vから充電開始しても、電池B1は時刻t1で既に満充電(4.2V)に達し、一方、電池B2はそれより後の時刻t2になってようやく満充電(4.2V)に達する。
単純に、電池の直列体に充電電圧を印加するとすれば、いずれか1つの電池でも満充電の状態になれば、当該電池の過充電を防止すべく、その時点で充電を停止しなければならない。しかし、他の電池は満充電に達していない。
そこで、例えば図10における電池B1が満充電(4.2V)に達したとすると、以後、スイッチ素子S1を断続的にオンとして電池B1を放電させ、過充電を抑制する。他の電池についても同様であり、最終的に全ての電池が満充電に達した時点で、全てのスイッチ素子S1〜Snがオフとなり、充電が完了する。
三菱重工技報Vol.41、No.5、「リチウムイオン電池電力貯蔵システムの開発」、2004年9月 電気設備学会誌、平成17年10月、「レドックスフロー電池の風力発電出力平滑化用途への適用」
しかしながら、図10に示したような充電では、満充電に達した電池は、他の全ての電池が満充電に達するまで、放電することになるので、全体としてエネルギーの損失が大きい。また、負荷12に電力を供給する放電の場合には、いずれかの電池の電圧が放電限界の最低値(3.0V)まで下がると、他の電池に余力があっても、負荷12への電力供給を停止しなければならない。例えば、最も放電の進行している電池に、他の電池を合わせるようにスイッチ素子Sをオンにして放電を加速することにより、全体として放電のペースを揃えれば若干、電力供給できる時間を延ばせるかもしれないが、全体としては、やはりエネルギーの損失である。
かかる従来の問題点に鑑み、本発明は、エネルギーの損失を抑制し、充電効率及び放電能力を向上させる蓄電装置、充電方法及び放電方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の蓄電装置は、互いに直列に接続された、充電可能な複数の電池と、キャパシタと、複数のスイッチ素子によって構成され、一の電池を前記キャパシタに並列接続する回路、及び、当該キャパシタを他の電池に並列接続する回路を、選択的に構成可能なスイッチ回路部と、構成する回路を逐次切り替えるように前記スイッチ回路部を動作させる制御部とを備えている。
上記のように構成された蓄電装置では、制御部がスイッチ回路部の回路を逐次切り替えることにより、一の電池の電荷がキャパシタを介して他の電池へ移動するか、または、その逆に移動する。このようにして、キャパシタで仲介しながら、電圧の高い方から低い方へ電荷の移動が繰り返し実行される結果、各電池の端子間電圧が均一化される。従って、充電時は各電池を均等に充電することができ、放電時は各電池を均等に放電させることができる。
(2)また、上記(1)の蓄電装置において、電池の総数を3以上の自然数nとして、nより小さいm個の互いに直列に接続された電池に対してキャパシタの1個が存在し、かつ、スイッチ回路部は、m通りの並列接続の回路を構成するものを基本ユニットとするとき、電池の直列方向に複数存在して互いに隣接する基本ユニット同士が、少なくとも1個の電池を共有していることが好ましい。
この場合、共有している電池を介して、隣接する基本ユニット同士間でも電荷が移動する。従って、この要領で基本ユニット数を必要数設ければ、多数の電池が互いに直列に接続されている場合でも、各電池の端子間電圧を均一化することができる。
(3)また、本発明の蓄電装置は、3以上の自然数をnとして互いに直列に接続された、充電可能なn個の電池と、互いに直列に接続された(n−1)個のキャパシタと、複数のスイッチ素子によって構成され、1個を除く(n−1)個の電池を一斉に前記キャパシタに並列接続する回路、及び、当該キャパシタを、前記1個を含む(n−1)個の電池に一斉に並列接続する回路を、選択的に構成可能なスイッチ回路部と、構成する回路を逐次切り替えるように前記スイッチ回路部を動作させる制御部とを備えている。
上記(3)のように構成された蓄電装置では、制御部がスイッチ回路部の回路を逐次切り替えることにより、一の電池の電荷がキャパシタを介して他の電池へ移動するか、または、その逆に移動する、という形の電荷の移動が、複数のキャパシタを介して一斉に行われる。このようにして、複数のキャパシタで仲介しながら、電圧の高い方から低い方への移動が繰り返し実行される結果、各電池の端子間電圧が迅速に均一化される。従って、充電時は各電池を均等に充電することができ、放電時は各電池を均等に放電させることができる。
(4)また、上記(3)の蓄電装置において、n個の電池を、直列方向に第1から第nまでと定義すると、スイッチ回路部は、第1から第(n−1)までの電池を一斉にキャパシタに並列接続する回路、及び、当該キャパシタを、第2から第nまでの電池に一斉に並列接続する回路を、選択的に構成可能である、としてもよい。
この場合、隣り合う電池同士で電荷の移動ができるので、スイッチ回路部の構成が簡素である。
(5)また、上記(3)又は(4)の蓄電装置において、nより小さい所定数単位で電池の電圧をそれぞれ検知する複数の電圧センサを備え、制御部は、複数の電圧センサの検知した電圧の相互間に、閾値を超える差がある場合にスイッチ回路部に対して回路を逐次切り替える動作をさせ、それ以外は、スイッチ回路部の全てのスイッチ素子をオフ状態としてもよい。
この場合、必要なときにのみスイッチ回路部に対して回路を逐次切り替える動作をさせることになるので、スイッチ回路部の駆動に要する消費電力を低減することができる。
(6)また、上記(5)の蓄電装置において、充電用の電源と当該蓄電装置との接続をオン/オフするスイッチを備え、制御部は、スイッチ回路部に回路を逐次切り替える動作をさせるときは、当該スイッチをオフ状態としてもよい。
この場合、各電池の端子間電圧が不均一なときは、電源から蓄電装置への充電は行われない。従って、いずれかの電池が過充電となる事態を防止することができる。
(7)また、上記(1)〜(6)のいずれかの蓄電装置において、制御部は、回路の切替を行う際に、一時的に、電池とキャパシタとの並列接続に関わる前記スイッチ素子を全てオフ状態とすることが好ましい。
この場合、回路の切替時に、電池や電源の短絡を確実に防止することができる。
(8)一方、本発明の充電方法は、充電可能な複数の電池の直列体の両端に所定の電圧を印加して充電を行う充電工程と、前記複数の電池のうちの一の電池をキャパシタに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる第1工程、及び、当該キャパシタを他の電池に並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる第2工程を、交互に繰り返す電圧均一化工程とを有する。
上記(8)のような充電方法では、電圧均一化工程により、一の電池の電荷がキャパシタを介して他の電池へ移動するか、または、その逆に移動する。このようにして、キャパシタで仲介しながら、電圧の高い方から低い方へ電荷の移動が繰り返し実行される結果、各電池の端子間電圧が均一化される。従って、各電池を均等に充電することができる。
(9)また、本発明の放電方法は、充電可能な複数の電池の直列体の両端から負荷に電力を供給する放電工程と、前記複数の電池のうちの一の電池をキャパシタに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる第1工程、及び、当該キャパシタを他の電池に並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる第2工程を、交互に繰り返す電圧均一化工程とを有する。
上記(9)のような放電方法では、電圧均一化工程により、一の電池の電荷がキャパシタを介して他の電池へ移動するか、または、その逆に移動する。このようにして、キャパシタで仲介しながら、電圧の高い方から低い方へ電荷の移動が繰り返し実行される結果、各電池の端子間電圧が均一化される。従って、各電池を均等に放電させることができる。
本発明の蓄電装置、充電方法及び放電方法によれば、エネルギーの損失を抑制し、蓄電装置の充電効率及び放電能力を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る蓄電装置と、これに接続される電源又は負荷との接続回路図である。 (a)及び(b)は、スイッチ回路部の2種類の動作状態を示す図である。 第1実施形態に係る蓄電装置におけるスイッチ素子の動作状態の変化を示すタイムチャートである。 本発明の第2実施形態に係る蓄電装置と、これに接続される電源又は負荷との接続回路図である。 第2実施形態に係る蓄電装置におけるスイッチ素子の動作状態の変化を示すタイムチャートである。 本発明の第3実施形態に係る蓄電装置と、これに接続される電源又は負荷との接続回路図である。 本発明の第4実施形態に係る蓄電装置と、これに接続される電源又は負荷との接続回路図である。 第4実施形態の拡張版とも言える蓄電装置と、これに接続される電源又は負荷との接続回路図である。 本発明の第5実施形態に係る蓄電装置と、これに接続される電源との接続回路図である。 n個の電池を直列に接続した状態で、直列体を電源により充電するか又は直列体から負荷に電力を供給する従来の蓄電装置に係る接続回路図である。 2つの電池について、満充電に達するタイミングが異なる場合の充電特性を示すグラフである。
《第1実施形態:基本構成》
図1は、本発明の第1実施形態に係る蓄電装置100と、これに接続される電源(直流)1又は負荷2との接続回路図である。これは、後述の他の全ての実施形態の基本構成とも言える蓄電装置100の形である。但し、これは、本発明の蓄電装置100としての原理的な基本構成を示しており、必ずしも実用上の基本構成ではない。
なお、電源1は、例えば商用交流電圧から直流電圧を出力するコンバータ装置であり、負荷2は、例えば直流電圧を交流電圧に変換するインバータ装置である。図示の便宜上、1つのシンボルとして描いているが、通常は別々に存在し、いずれか一方と接続して蓄電装置100の充電又は放電が行われる。
図1において、蓄電装置100は、互いに直列に接続された2個の電池B1,B2と、1個のキャパシタCと、スイッチ素子Sa1,Sa2,Sb1,Sb2を含むスイッチ回路部3と、スイッチ回路部3のスイッチ素子Sa1,Sa2,Sb1,Sb2をオン/オフ動作させる制御部4とを備えている。電池B1,B2は、充電可能な二次電池であり、例えばリチウムイオン電池である。スイッチ素子Sa1,Sa2,Sb1,Sb2としては、半導体スイッチング素子が好適であり、例えばMOS−FETである。
なお、1個のキャパシタCとは、回路記号上のキャパシタを表し、実際に1個である場合の他、実際には複数のキャパシタを並列にした場合も含まれる。以下の記載においても同様である。
ここで、まず、蓄電装置100には、充電用の電源1が接続されている、とする。すなわち、電池B1,B2の直列体の両端に、電源1の出力する所定の直流電圧が印加され、電池B1,B2が充電される充電工程が実行されている。
図2の(a)及び(b)は、スイッチ回路部3におけるスイッチ素子Sa1,Sa2,Sb1,Sb2の2種類の動作状態を示す図である。また、図3は、制御部4の駆動による、スイッチ素子Sa1,Sa2,Sb1,Sb2の動作状態の変化を示すタイムチャートである。スイッチ素子Sa1,Sa2をスイッチ素子「Sa」と総称し、スイッチ素子Sb1,Sb2をスイッチ素子「Sb」と総称すると、図3において、スイッチ素子Saと、スイッチ素子Sbとは、互いに交互にオン動作している。
スイッチ素子Saのオン時間Taと、スイッチ素子Sbのオン時間Tbとは、同じ時間でもよいし、必要に応じて異なる時間とすることもできる。オン時間Ta,Tbの間には、双方のスイッチ素子Sa,Sbが共にオフ状態となる一定の切替時間ΔTが設けられている。切替時間ΔTを設けることにより、各電池B1,B2の両端及びその直列体の両端の短絡並びに電源1の短絡を確実に防止することができる。
図2の(a)は、スイッチ素子SaすなわちSa1,Sa2がオン状態で、スイッチ素子SbすなわちSb1,Sb2がオフ状態であるときの接続状態を示す回路図である。この場合、電池B1は、キャパシタCと並列に接続される。なお、スイッチ素子Sb2がオフ状態であることによって、キャパシタCに、電源1の電圧は印加されていない。電池B1とキャパシタCとの間で電荷がどのように移動するかは、双方の電圧による。電池B1の電圧の方が、キャパシタCの電圧よりも高い場合は、電池B1からキャパシタCに電荷が移動し、キャパシタCは充電される。逆に、キャパシタCの電圧の方が、電池B1の電圧よりも高い場合は、キャパシタCから電池B1に電荷が移動し、電池B1が充電される。
次に、図2の(b)は、スイッチ素子SbすなわちSb1,Sb2がオン状態で、スイッチ素子SaすなわちSa1,Sa2がオフ状態であるときの接続状態を示す回路図である。この場合、電池B2は、キャパシタCと並列に接続される。なお、スイッチ素子Sa1がオフ状態であることによって、キャパシタCに、電源1の電圧は印加されていない。電池B2とキャパシタCとの間で電荷がどのように移動するかは、双方の電圧による。電池B2の電圧の方が、キャパシタCの電圧よりも高い場合は、電池B2からキャパシタCに電荷が移動し、キャパシタCは充電される。逆に、キャパシタCの電圧の方が、電池B2の電圧よりも高い場合は、キャパシタCから電池B2に電荷が移動し、電池B2が充電される。
上記のスイッチ回路部3において、スイッチ回路部3は、要するに、一の電池(B1又はB2)をキャパシタCに並列接続する回路、及び、当該キャパシタCを他の電池(B2又はB1)に並列接続する回路を、選択的に構成可能である。そして、制御部4によって、上記(a)の回路状態と、(b)の回路状態とが、図3に示すタイムチャートに従って逐次切り替えられることにより、キャパシタCで仲介しながら、電圧の高い方から低い方への電荷の移動が繰り返し実行されることになる(電圧均一化工程)。その結果、各電池B1,B2の端子間電圧が均一化される。従って、各電池B1,B2を均等に充電しつつ、満充電の状態にすることができる。その結果として、充電効率を高めることができる。
一方、蓄電装置100に負荷2が接続されている場合、すなわち、電池B1,B2の直列体の両端に、負荷2が接続され、電池B1,B2から電力を供給する放電工程が実行されている場合について考える。この場合も同様に、制御部4がスイッチ回路部3の構成する回路を逐次切り替えることにより、キャパシタCで仲介しながら、電圧の高い方から低い方へ電荷の移動が繰り返し実行されることになる(電圧均一化工程)。その結果、各電池B1,B2の残量及び端子間電圧が均一化される。従って、各電池B1,B2を均等に放電させ、必要により、各電池B1,B2を放電限界まで放電させることができる。その結果として、放電能力を高めることができる。
《第2実施形態:基本構成の応用例1》
図4は、本発明の第2実施形態に係る蓄電装置100と、これに接続される電源(直流)1又は負荷2との接続回路図である。第1実施形態との違いは、4個の電池B1,B2,B3,B4が互いに直列に接続され、1個のキャパシタCとの間に4通りの並列回路を選択的に構成可能なスイッチ回路部3が設けられている点である。スイッチ回路部3は、一対4組のスイッチ素子Sa1,Sa2,Sb1,Sb2,Sc1,Sc2,Sd1,Sd2を含んでいる。
図5は、制御部4の駆動による、スイッチ素子Sa1,Sa2,Sb1,Sb2,Sc1,Sc2,Sd1,Sd2の動作状態の変化を示すタイムチャートである。スイッチ素子Sa1,Sa2をスイッチ素子「Sa」、スイッチ素子Sb1,Sb2をスイッチ素子「Sb」、スイッチ素子Sc1,Sc2をスイッチ素子「Sc」、スイッチ素子Sd1,Sd2をスイッチ素子「Sd」と、それぞれ総称すると、図5において、スイッチ素子Sa,Sb,Sc,Sdは、順番に、交互にオン動作している。但し、これは一例であり、順番は、これに限定されない。要するに、4組のスイッチが、交代でオン状態になればよい。
各スイッチ素子Sa,Sb,Sc,Sdのオン時間Ta,Tb,Tc,Tdは、相互に同じ時間でもよいし、必要に応じて異なる時間とすることもできる。時間軸上で隣接するオン時間Ta,Tb,Tc,Tdの間には、各スイッチ素子Sa,Sb,Sc,Sdが全てオフ状態となる一定の切替時間ΔTが設けられている。切替時間ΔTを設けることにより、各電池B1,B2,B3,B4の両端及びその直列体の両端の短絡並びに電源1の短絡を確実に防止することができる。
上記のスイッチ回路部3において、スイッチ回路部3は、要するに、一の電池(B1〜B4のいずれか1つ)をキャパシタCに並列接続する回路、及び、当該キャパシタCを他の電池(上記のいずれか1つを除く、残りの3つのうちのいずれか1つ)に並列接続する回路を、選択的に構成可能である。そして、制御部4によって、回路を逐次切り替えることにより、キャパシタCで仲介しながら、電圧の高い方から低い方への移動が繰り返し実行されることになる(電圧均一化工程)。その結果、各電池B1〜B4の端子間電圧が均一化される。従って、各電池B1〜B4を均等に充電しつつ、満充電の状態にすることができる。その結果として、充電効率を高めることができる。
一方、蓄電装置100に負荷2が接続されている場合、すなわち、電池B1〜B4の直列体の両端に、負荷2が接続され、電池B1〜B4から電力を供給する放電工程が実行されている場合について考える。この場合も同様に、制御部4がスイッチ回路部3の構成する回路を逐次切り替えることにより、キャパシタCで仲介しながら、電圧の高い方から低い方への移動が繰り返し実行されることになる(電圧均一化工程)。その結果、各電池B1〜B4の残量及び端子間電圧が均一化される。従って、各電池B1〜B4を均等に放電させ、必要により、各電池B1〜B4を放電限界まで放電させることができる。その結果として、放電能力を高めることができる。
なお、第2実施形態における電池の数は4個であるが、もちろん、3個でも、あるいは5個以上でも同様である。リチウムイオン電池の場合、4個直列で充電するには、約16Vの電源1を用いることになるが、このあたりの電圧は、例えばスイッチ素子であるMOS−FETを動作させるゲートパルスを作るのに適している。すなわち、4〜5個程度の電池(リチウムイオン電池)を直列に接続した場合には、MOS−FETに必要なゲート駆動電圧を作りやすいという利点もある。
なお、電池の直列数が多くなるほど、1個のキャパシタでは、単位時間あたりの回路の切替回数が多くなるか又は1サイクルに要する時間が長くなり、各電池の端子間電圧を均一化させる処理の速度が低下する。そこで、この点にも配慮しつつ、電池の直列数をさらに多くしたのが、次の第3実施形態である。
《第3実施形態:基本構成の応用例2》
図6は、本発明の第3実施形態に係る蓄電装置100と、これに接続される電源(直流)1又は負荷2との接続回路図である。第2実施形態との違いは、まず、n個(この例ではn≧7)の電池B1〜Bnが互いに直列に接続されている点である。一方、第2実施形態と共通しているのは、電池4個単位で、1個のキャパシタとの間に各4通りの並列回路を選択的に構成可能なスイッチ回路部3が設けられている点である。
図示の例で具体的に述べると、4個の互いに直列に接続された電池B1〜B4に対して1個のキャパシタC1が存在し、かつ、スイッチ回路部3は、一対4組のスイッチ素子Sa1,Sa2,Sb1,Sb2,Sc1,Sc2,Sd1,Sd2を含む4通りの並列接続の回路を構成することができる。すなわち、これは、図4に示したものと同様の蓄電装置100の基本ユニットU1である。
さらに、4個の互いに直列に接続された電池B4〜B7に対して1個のキャパシタC2が存在し、かつ、スイッチ回路部3は、一対4組のスイッチ素子Sa3,Sa4,Sb3,Sb4,Sc3,Sc4,Sd3,Sd4を含む4通りの並列接続の回路を構成することができる。すなわち、これは、図4に示したものと同様の蓄電装置100の基本ユニットU2である。
図示しているのは上記2つの基本ユニットU1,U2であるが、電池の総数nに応じて同様の要領で、基本ユニットが設けられる。基本ユニットU1,U2内でのスイッチ回路部3の動作は、第2実施形態と同様である。但し、ここで、基本ユニットU1,U2は、電池B4を共有している。従って、1つの電池B4を、2つのキャパシタC1,C2に同時に並列に接続することがないように回路の切替が行われる。
説明の簡略化のため、n=7すなわち、電池はB1〜B7であるとして、最も分かり易いスイッチ回路部3の動作例を示すと、以下の順番での動作となる。
(1)スイッチ素子Sa1,Sa2,Sa3,Sa4がオン状態で他は全てオフ状態
(2)スイッチ素子Sb1,Sb2,Sb3,Sb4がオン状態で他は全てオフ状態
(3)スイッチ素子Sc1,Sc2,Sc3,Sc4がオン状態で他は全てオフ状態
(4)スイッチ素子Sd1,Sd2,Sd3,Sd4がオン状態で他は全てオフ状態
上記の(1)→(2)→(3)→(4)がサイクリックに繰り返されることにより、充電時は、各電池B1〜B4の端子間電圧が均一化され、かつ、各電池B4〜B7の端子間電圧が均一化される。ここで、基本ユニットU1,U2は電池B4を共有しているので、この電池B4を介して、全ての電池B1〜B7の端子間電圧が均一化されることになる(電圧均一化工程)。従って、各電池B1〜B7を均等に充電しつつ、満充電の状態にすることができる。その結果として、充電効率を高めることができる。放電時も同様に、各電池B1〜B7の残量及び端子間電圧が均一化される(電圧均一化工程)。従って、各電池B1〜B7を均等に放電させ、必要により、各電池B1〜B7を放電限界まで放電させることができる。その結果として、放電能力を高めることができる。
上記の、第3実施形態に係る蓄電装置100の構成は、一般化して述べると、電池の総数を自然数nとして、nより小さいm個の互いに直列に接続された電池に対してキャパシタの1個が存在し、かつ、スイッチ回路部3は、m通りの並列接続の回路を構成するものを基本ユニットとしている。そして、電池の直列方向に複数存在して互いに隣接する基本ユニット同士が、少なくとも1個の電池を共有している。なお、基本ユニットが複数であり、少なくとも1個の電池を共有することから、nは必然的に3以上となる。
この場合、共有している電池を介して、隣接する基本ユニット同士間でも電荷が移動する。従って、この要領で基本ユニット数を必要数設ければ、多数の電池が互いに直列に接続されている場合でも、各電池の端子間電圧を均一化することができる。
なお、上記第3実施形態では、隣接する基本ユニットで共有する電池は1個であるが、2個以上共有することも可能である。また、上記第3実施形態では、基本ユニットの数だけ、キャパシタが存在し、複数のキャパシタを一斉に、それぞれ対応する電池と並列に接続することができる。この「共有」と、「複数のキャパシタを一斉に接続すること」とを取り入れて、実用性を高めたものが、次の第4実施形態である。
《第4実施形態:実用的な基本ユニット》
図7は、本発明の第4実施形態に係る蓄電装置100と、これに接続される電源1又は負荷2との接続回路図である。
図7において、蓄電装置100は、互いに直列に接続された4個の電池B1,B2,B3,B4と、3個のキャパシタC1,C2,C3と、スイッチ素子Sa1,Sa2,Sa3,Sa4,Sb1,Sb2,Sb3,Sb4を含むスイッチ回路部3と、スイッチ回路部3のスイッチ素子Sa1,Sa2,Sa3,Sa4,Sb1,Sb2,Sb3,Sb4をオン/オフ動作させる制御部4とを備えている。
ここで、まず、蓄電装置100には、充電用の電源1が接続されている、とする。すなわち、電池B1〜B4の直列体の両端に、電源1の出力する所定の直流電圧が印加され、電池B1〜B4が充電される充電工程が実行されている。
スイッチ素子Sa1,Sa2,Sa3,Sa4をスイッチ素子「Sa」と総称し、スイッチ素子Sb1,Sb2,Sb3,Sb4をスイッチ素子「Sb」と総称すると、制御部4は、図3と同様のタイムチャートで、スイッチ素子Saと、スイッチ素子Sbとを、互いに交互にオン動作させる。
例えばまず、スイッチ素子Saがオン状態(スイッチ素子Sbがオフ状態)のとき、電池B1,B2,B3はそれぞれ、キャパシタC1,C2,C3と並列に接続される。なお、スイッチ素子Sb4がオフ状態であることによって、キャパシタC1〜C3に、電源1の電圧は印加されていない。電池B1,B2,B3とキャパシタC1,C2,C3との間で電荷がどのように移動するかは、双方の電圧による。
次に、スイッチ素子Sbがオン状態(スイッチ素子Saがオフ状態)のとき、電池B2,B3,B4はそれぞれ、キャパシタC1,C2,C3と並列に接続される。なお、スイッチ素子Sa1がオフ状態であることによって、キャパシタC1〜C3に、電源1の電圧は印加されていない。電池B2,B3,B4とキャパシタC1,C2,C3との間で電荷がどのように移動するかは、双方の電圧による。
このような回路の切替が、逐次行われる。
上記第4実施形態に係る蓄電装置100では、制御部4がスイッチ回路部3の回路を逐次切り替えることにより、電池B1,B2,B3の電荷がそれぞれキャパシタC1,C2,C3を介して他の電池B2,B3,B4へ移動するか、または、その逆に移動する、という形の電荷の移動が、複数のキャパシタC1〜C3を介して一斉に行われる。このようにして、複数のキャパシタC1〜C3で仲介しながら、電圧の高い方から低い方への移動が繰り返し実行される結果、各電池B1〜B4の端子間電圧が迅速に均一化される(電圧均一化工程)。従って、充電時は各電池B1〜B4を均等に充電することができ、その結果、充電効率を高めることができる。
一方、蓄電装置100から負荷2へ電力を供給する放電時(放電工程)も同様に、複数のキャパシタC1〜C3で仲介しながら、電圧の高い方から低い方への移動が繰り返し実行される結果、各電池B1〜B4の残量及び端子間電圧が迅速に均一化される(電圧均一化工程)。従って、放電時は各電池を均等に放電させることができ、その結果、放電能力を高めることができる。
また、上記第4実施形態によれば、複数の電池に対して同数のキャパシタを一斉に一対一の関係で並列接続し、また、1個のキャパシタが並列接続をする相手の電池は2つであるため、図3に示す基本構成のタイムチャートと同様に迅速に、各電池の端子間電圧を均一化させることができる。しかも、隣り合う電池同士で電荷の移動ができるので、スイッチ回路部3の構成が簡素である。
なお、第4実施形態における電池の数は4個であるが、もちろん、3個でも、あるいは5個以上でも同様である。リチウムイオン電池の場合、4個直列で充電するには、約16Vの電源1を用いることになるが、このあたりの電圧は、例えばスイッチ素子であるMOS−FETを動作させるゲートパルスを作るのに適している。すなわち、4〜5個程度の電池(リチウムイオン電池)を直列に接続した場合には、MOS−FETに必要なゲート駆動電圧を作りやすいという利点もある。
図7に示す実用的な基本ユニットを1単位として、これらを必要な数だけ、複数個単純に直列接続すれば、高い電圧を要する種々の蓄電装置として使用可能である。但し、多数の電池を互いに直列に接続して、より緻密に各電池の端子間電圧を均一化するには、図8の構成が好ましい。
図8は、上記第4実施形態の拡張版とも言える蓄電装置100と、これに接続される電源1又は負荷2との接続回路図である。図8において、蓄電装置100は、互いに直列に接続されたn個の電池B1〜Bn、(n−1)個のキャパシタC1〜Cn−1と、スイッチ素子Sa1〜San,Sb1〜Sbnを含むスイッチ回路部3と、スイッチ回路部3のスイッチ素子Sa1〜San,Sb1〜Sbnをオン/オフ動作させる制御部4とを備えている。なお、この「n」は、3以上の自然数である。3以上と定義したのは、仮にn=2であれば、図1と同じ回路になるからである。この図8は、例えば電気自動車に搭載される蓄電装置100を想定した回路である。この場合、nの値は例えば48であり、電源1による充電電圧は150V程度である。
すなわち、図7,図8等の回路における蓄電装置100を一般化して表現すれば、3以上の自然数をnとして互いに直列に接続された、充電可能なn個の電池と、互いに直列に接続された(n−1)個のキャパシタと、複数のスイッチ素子によって構成されたスイッチ回路部3とを備えている。スイッチ回路部3は、1個を除く(n−1)個の電池を一斉に同数のキャパシタに並列接続する回路、及び、当該キャパシタを、当該1個を含む(n−1)個の電池に一斉に並列接続する回路を、選択的に構成可能である。制御部4は、構成する回路を逐次切り替えるようにスイッチ回路部3を動作させる。図8の構成の作用効果については、図7の構成と同様である。
《第5実施形態:基本ユニットの応用例》
図9は、本発明の第5実施形態に係る蓄電装置100と、これに接続される電源1との接続回路図である。
図7において、蓄電装置100は、互いに直列に接続されたn個の電池B1〜Bnと、(n−1)個のキャパシタC1〜Cn−1と、スイッチ素子Sa1〜San,Sb1〜Sbnを含むスイッチ回路部3と、スイッチ回路部3のスイッチ素子Sa1〜San,Sb1〜Sbnをオン/オフ動作させる制御部4とを備えている。ここまでの構成は、図8と同じである。この場合も、「n」は、3以上の自然数であるが、ここでは、例えば48であるとする。
図8との違いは、電源1と蓄電装置100とを接続する電路にスイッチ5が設けられ、制御部4がこれをオン/オフ制御する点、及び、電池の所定数(ここでは例えば4個)ごとにその直列体の両端電圧を検知する電圧センサV1〜V12を設け、それらの出力信号(電圧値)を制御部4に入力している点である。電圧センサV1〜V12は、電池の電圧の不均一を検知するためのものであり、基本的には各電池B1〜Bnに対してそれぞれ並列に接続してもよいが、合理性を考慮して、複数個の電池の直列体ごとに設けることが好ましい。
図9の構成において、まず、制御部4はスイッチ5をオン状態として、蓄電装置100の電池B1〜Bnを充電する(充電工程)。このとき、スイッチ回路部3の全てのスイッチ素子Sa1〜San,Sb1〜Sbnはオフ状態であり、各電池B1〜Bnについて端子間電圧の均一化は行われない。
その後、電圧センサV1〜V12のうち、いずれか1つでも、他と、閾値を超える電圧差が検知されると、制御部4はスイッチ回路部3のスイッチ素子Sa1〜San,Sb1〜Sbnに対して、回路を逐次切り替える動作をさせる。これにより、各電池B1〜Bnの端子間電圧は均一化される(電圧均一化工程)。その結果、閾値を超える電圧差が検知されなくなると、スイッチ回路部3のスイッチ素子Sa1〜San,Sb1〜Sbnを全てオフ状態とし(すなわち均一化終了)、再びスイッチ5をオン状態として通常の充電状態に戻る。
以上のように、通常の充電時は、スイッチ回路部3による回路の逐次切り替え動作を停止させ、必要な時にのみ、スイッチ回路部3による当該動作を行わせるようにすれば、スイッチ回路部3の駆動に要する消費電力を低減することができる。
また、制御部4は、スイッチ回路部3に回路を逐次切り替える動作をさせるときは、スイッチ5をオフ状態とするので、言い換えれば、各電池の端子間電圧が不均一なときは、電源1から蓄電装置100への充電は行われない。従って、いずれかの電池が過充電となる事態を防止することができる。
なお、図9は、充電用の電源1と接続される蓄電装置100についてのみ記載したが、電力供給が一時的に停止されても構わない負荷であれば、放電時にも図9と同様の回路構成で、電源1の代わりに負荷を接続することも可能である。
《その他》
なお、上記各実施形態ではいずれも、キャパシタの総数が電池の総数より少ないが、電池と同数のキャパシタを設けて、1対1の関係で並列接続の回路を構成することも可能である。但し、この場合は、電源1の短絡等の不具合が起きないように回路を構成する工夫が必要である。例えば、第5実施形態(図9)のように、電圧均一化工程ではスイッチ5をオフ状態として電源1を隔離すれば、複数で同数の電池及びキャパシタについて、電池対キャパシタを1対1の関係で並列接続することも可能である。
なお、上記各実施形態の蓄電装置100における電池の種類としては、リチウムイオン電池に限らず、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、鉛蓄電池、溶融塩電池等、種々の二次電池について、適用することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
なお、特許請求の範囲とは別に、以上説明した本願発明によれば、以下の構成を得ることもできる。
(付記1)
互いに直列に接続された、充電可能な複数の電池と、1つのキャパシタと、複数のスイッチ素子によって構成され、一の電池を前記キャパシタに並列接続する回路、及び、当該キャパシタを他の電池に並列接続する回路を、選択的に構成可能なスイッチ回路部と、構成する回路を逐次切り替えるように前記スイッチ回路部を動作させる制御部とを備えていることを特徴とする蓄電装置。
(付記2)
少なくとも2以上の整数m個の直列に接続された電池に対して1個のキャパシタを基本ユニットとし、当該基本ユニットは、当該キャパシタを当該基本セル内の他の電池に並列接続する回路を、選択的に可能に構成されたスイッチ回路部と、を備え、当該基本ユニットが直列方向に接続されてなる、付記1に記載の蓄電装置。
(付記3)
付記2に記載の蓄電装置において、隣接する基本ユニットの一方の基本ユニットのスイッチ回路部は、当該一方の基本ユニット内の前記キャパシタが、他方の基本ユニット内の少なくとも1つの電池と、選択的に並列接続可能なスイッチ回路を備えることを特徴とする蓄電装置。
(付記4)
付記3に記載の蓄電装置において、前記他方の基本ユニット内の少なくとも1つの電池は、隣接する基本ユニットを接続する電池である、ことを特徴とする蓄電装置。
(付記5)
3以上の整数をnとして互いに直列に接続され、接続順に第1から第nと定義された充電可能なn個の電池と、互いに直列に接続され、接続順かつ電池に対応して第1から第(n−1)と定義された(n−1)個のキャパシタと、複数のスイッチ素子によって構成され、当該(n−1)個のコンデンサのうちの第p(整数、p=1〜n−1)のコンデンサは、p番目及び(p+1)番目の電池に選択的に並列接続可能なスイッチ回路部と、構成する回路を逐次切り替えるように前記スイッチ回路部を動作させる制御部とを備えていることを特徴とする蓄電装置。
(付記6)
付記5の蓄電装置において、前記スイッチ回路部は、第1から第(n−1)までの電池を前記キャパシタに一斉に並列接続する状態と、当該キャパシタを、第2から第nまでの電池に一斉に並列接続する状態と、を交互に繰り返して行うことを特徴とする蓄電装置。
(付記7)
前記nより小さい所定数単位で前記電池の電圧をそれぞれ検知する複数の電圧センサを備え、前記制御部は、複数の前記電圧センサの検知した電圧の相互間に、閾値を超える差がある場合に前記スイッチ回路部に対して回路を逐次切り替える動作をさせ、それ以外は、前記スイッチ回路部の全てのスイッチ素子をオフ状態とする、付記5又は6に記載の蓄電装置。
(付記8)
充電用の電源と、当該蓄電装置との接続をオン/オフするスイッチを備え、前記制御部は、前記スイッチ回路部に回路を逐次切り替える動作をさせるときは、前記スイッチをオフ状態とする付記7に記載の蓄電装置。
(付記9)
充電用の電源あるいは蓄電装置の電力を消費する負荷と、当該蓄電装置の入出力端子の少なくとも一方に電流をモニターするセンサと、を備え、前記制御部は、前記センサから電流が所定の閾値以下の場合、前記電池と前記キャパシタとの並列接続に関わる前記スイッチ素子を全てオフ状態とする、付記1〜6に記載の蓄電装置。
(付記10)
前記制御部は、回路の切替を行う際に、一時的に、前記電池と前記キャパシタとの並列接続に関わる前記スイッチ素子を全てオフ状態とする付記1〜6のいずれか1項に記載の蓄電装置。
1 電源
2 負荷
3 スイッチ回路部
4 制御部
5 スイッチ
100 蓄電装置
B1〜Bn 電池
C,C1〜Cn−1 キャパシタ
Sa1〜San,Sb1〜Sbn スイッチ素子
Sc1,Sc2,Sd1,Sd2 スイッチ素子
U1,U2 基本ユニット
V1〜V12 電圧センサ

Claims (9)

  1. 互いに直列に接続された、充電可能な複数の電池と、
    キャパシタと、
    複数のスイッチ素子によって構成され、一の電池を前記キャパシタに並列接続する回路、及び、当該キャパシタを他の電池に並列接続する回路を、選択的に構成可能なスイッチ回路部と、
    構成する回路を逐次切り替えるように前記スイッチ回路部を動作させる制御部と
    を備えていることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記電池の総数を3以上の自然数nとして、nより小さいm個の互いに直列に接続された電池に対して前記キャパシタの1個が存在し、かつ、前記スイッチ回路部は、m通りの並列接続の回路を構成するものを基本ユニットとするとき、
    前記電池の直列方向に複数存在して互いに隣接する基本ユニット同士が、少なくとも1個の電池を共有している請求項1記載の蓄電装置。
  3. 3以上の自然数をnとして互いに直列に接続された、充電可能なn個の電池と、
    互いに直列に接続された(n−1)個のキャパシタと、
    複数のスイッチ素子によって構成され、1個を除く(n−1)個の電池を一斉に前記キャパシタに並列接続する回路、及び、当該キャパシタを、前記1個を含む(n−1)個の電池に一斉に並列接続する回路を、選択的に構成可能なスイッチ回路部と、
    構成する回路を逐次切り替えるように前記スイッチ回路部を動作させる制御部と
    を備えていることを特徴とする蓄電装置。
  4. n個の前記電池を、直列方向に第1から第nまでと定義すると、前記スイッチ回路部は、第1から第(n−1)までの電池を一斉に前記キャパシタに並列接続する回路、及び、当該キャパシタを、第2から第nまでの電池に一斉に並列接続する回路を、選択的に構成可能である請求項3記載の蓄電装置。
  5. 前記nより小さい所定数単位で前記電池の電圧をそれぞれ検知する複数の電圧センサを備え、
    前記制御部は、複数の前記電圧センサの検知した電圧の相互間に、閾値を超える差がある場合に前記スイッチ回路部に対して回路を逐次切り替える動作をさせ、それ以外は、前記スイッチ回路部の全てのスイッチ素子をオフ状態とする請求項3又は4に記載の蓄電装置。
  6. 充電用の電源と、当該蓄電装置との接続をオン/オフするスイッチを備え、
    前記制御部は、前記スイッチ回路部に回路を逐次切り替える動作をさせるときは、前記スイッチをオフ状態とする請求項5記載の蓄電装置。
  7. 前記制御部は、回路の切替を行う際に、一時的に、前記電池と前記キャパシタとの並列接続に関わる前記スイッチ素子を全てオフ状態とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の蓄電装置。
  8. 充電可能な複数の電池の直列体の両端に所定の電圧を印加して充電を行う充電工程と、
    前記複数の電池のうちの一の電池をキャパシタに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる第1工程、及び、当該キャパシタを他の電池に並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる第2工程を、交互に繰り返す電圧均一化工程と
    を有する充電方法。
  9. 充電可能な複数の電池の直列体の両端から負荷に電力を供給する放電工程と、
    前記複数の電池のうちの一の電池をキャパシタに並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる第1工程、及び、当該キャパシタを他の電池に並列接続して電圧の高い方から低い方へ電荷を移動させる第2工程を、交互に繰り返す電圧均一化工程と
    を有する放電方法。
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