JP2013179405A - 圧電デバイス、圧電デバイスの製造方法 - Google Patents

圧電デバイス、圧電デバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】結晶性の良い圧電性に優れた圧電デバイスを低コストで製造できる圧電デバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】まず、支持基板より表面粗さの小さい薄膜形成基板の表面に圧電薄膜を形成する(S101)。次に、圧電薄膜の第1主面に下部電極を形成する(S102)。次に、圧電薄膜及び下部電極の表面に、犠牲層を形成する(S103)。次に、圧電薄膜、下部電極及び犠牲層の表面に、接着層を形成する(S104)。次に、薄膜形成基板上の接着層と支持基板とを接合する(S105)。次に、薄膜形成基板から圧電薄膜を分離する(S106)。これにより、支持基板の表面上に、接着層、犠牲層、下部電極、及び圧電薄膜が転写される。その後、犠牲層を除去し、支持基板上に空隙層を形成する(S110)。
【選択図】図1

Description

この発明は、圧電結晶の薄膜を用いた圧電デバイス、及び該圧電デバイスの製造方法に関するものである。
現在、圧電結晶体を薄膜化してなる圧電デバイスが多く開発されている。圧電薄膜を用いた圧電デバイスでは、実際の使用時において圧電薄膜を支持する支持基板を必要とする。そして、支持基板は、通常は圧電薄膜の第1主面に接合される。
このような圧電デバイスの構造の一例としては、圧電デバイスとして機能する圧電薄膜の振動領域が支持基板に接合せず、圧電デバイスとして機能しない圧電薄膜の非振動領域が支持基板に接合している、中空構造を有するものがある。このような構造を所謂メンブレン構造と呼ぶ。
このメンブレン構造を有する圧電デバイスの製造方法については、例えば特許文献1に開示されている。
図22、図23は、特許文献1の圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。
まず、図22(A)に示すように、シリコンウェハ(支持基板)91に窪み92をエッチング等により形成し、シリコンウェハ91の表面に酸化シリコン層93を形成する。
次に、図22(B)に示すように、シリコンウェハ91上の酸化シリコン層93の表面に犠牲層95をスパッタリングにより形成する。
次に、図22(C)に示すように、シリコンウェハ91上の犠牲層95の表面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)により平坦化処理する。
次に、図23(A)に示すように、シリコンウェハ91上の犠牲層95及び酸化シリコン層93の表面に下部電極96をスパッタリングにより形成する。その後、下部電極96の表面に圧電薄膜97をスパッタリングにより形成する。その後、圧電薄膜97の表面に上部電極98をスパッタリングにより形成する。この結果、圧電薄膜97と、圧電薄膜97の両面に形成された下部電極96及び上部電極98とからなる構造体90を得る。
最後に、エッチングにより犠牲層95を除去する犠牲層除去工程を行う。この結果、図23(B)に示すように、犠牲層95が形成されていた空間は窪み(空隙層)92となり、窪み92を跨ぐようシリコンウェハ(支持基板)91に接合された構造体90と、構造体90を支持するシリコンウェハ91と、を備える圧電デバイスが得られる。
国際公開第2002/93549号パンフレット
圧電薄膜の圧電性は圧電薄膜の結晶性に依存し、圧電薄膜の結晶性は圧電薄膜を形成する表面の粗さに依存する。そのため、電気機械結合定数、音響品質係数(Q値)などに優れた高性能の圧電デバイスを作製しようとした場合、圧電薄膜の圧電性を高めるためには、表面粗さの小さい表面に圧電薄膜を形成する必要がある。
一方、第1材料の表面に成膜した第2材料の表面粗さは、圧電薄膜や犠牲層、電極等を形成する一般的な成膜方法(物理気相成長法や化学気相成長法など)を使用した場合、第1材料の表面粗さより粗くなる。すなわち、成膜を繰り返すにつれて、表面粗さは粗くなっていく。
前記特許文献1の圧電デバイスの製造方法では、シリコンウェハ91上の酸化シリコン層93の表面に犠牲層95を形成し、犠牲層95の表面に下部電極96を形成してから下部電極96の表面に圧電薄膜97を形成しているため、シリコンウェハ91の表面粗さより大幅に粗くなった下部電極96の表面に圧電薄膜97を形成することになる。
そこで、特許文献1では、CMPによって平坦化処理を犠牲層95の表面に施し、平坦性を向上させた犠牲層95の表面に下部電極96を形成し、下部電極96の表面に圧電薄膜97を形成している。
しかしながら、CMPによる平坦化処理は、研磨する材料によって必要なスラリー(研磨液)が異なったり、当該材料の表面粗さの程度により必要な研磨量が異なったりする。そのため、特許文献1の圧電デバイスの製造方法では、複数の圧電デバイスを製造する場合、研磨する材料に応じたスラリーや研磨量を個体毎に選定しなければならず、圧電デバイスの製造コストが増大するという問題がある。
したがって、本発明の目的は、結晶性の良い圧電性に優れた圧電デバイスを低コストで製造できる圧電デバイス、及び該圧電デバイスの製造方法を提供することにある。
この発明の圧電デバイスの製造方法では、少なくとも、薄膜形成工程、接合工程、及び転写工程、を行う。薄膜形成工程は、支持基板より表面粗さの小さい薄膜形成基板の表面に圧電薄膜を形成する。接合工程は、薄膜形成基板の圧電薄膜形成側に支持基板を接合する。転写工程は、薄膜形成基板から圧電薄膜を分離し、圧電薄膜を支持基板上に転写する。
この製造方法ではまず、圧電薄膜を支持基板より表面粗さの小さい薄膜形成基板の表面に形成している。そして、圧電薄膜を支持基板上に転写している。そのため、CMP等による平坦化処理を行うことなく、結晶性の良い圧電薄膜を支持基板上に形成できる。
したがって、この製造方法によれば、結晶性の良い圧電性に優れた圧電デバイスを低コストで製造できる。
また、この圧電デバイスの製造方法では、少なくとも第1電極形成工程および犠牲層形成工程を行う。第1電極形成工程は、接合工程より前に、圧電薄膜の第1主面に第1電極を形成する。犠牲層形成工程は、接合工程より前に、空隙層となる犠牲層を圧電薄膜上に形成する。
この製造方法ではまず、圧電薄膜を支持基板より表面粗さの小さい薄膜形成基板の表面に形成している。そして、第1電極、及び犠牲層を圧電薄膜上に形成した後、圧電薄膜、第1電極、及び犠牲層を支持基板上に転写している。そのため、この製造方法においても、CMP等による平坦化処理を行うことなく、結晶性の良い圧電薄膜を支持基板上に形成できる。
また、この圧電デバイスの製造方法では、少なくとも第1電極形成工程および音響多層膜形成工程を行う。第1電極形成工程は、接合工程より前に、圧電薄膜の第1主面に第1電極を形成する。音響多層膜形成工程は、第1音響インピーダンス層と第1音響インピーダンス層の材料に比べて音響インピーダンスの低い材料からなる第2音響インピーダンス層とが交互に積層された音響多層膜を圧電薄膜上に形成する。そして、接合工程は、薄膜形成基板の音響多層膜形成側に支持基板を接合する。
この製造方法においてもまず、圧電薄膜を支持基板より表面粗さの小さい薄膜形成基板の表面に形成している。そして、第1電極、及び音響多層膜を圧電薄膜上に形成した後、圧電薄膜、第1電極、及び音響多層膜を支持基板上に転写している。そのため、この製造方法においても、CMP等による平坦化処理を行うことなく、結晶性の良い圧電薄膜を支持基板上に形成できる。
また、この発明の圧電デバイスの製造方法において、薄膜形成基板の表面粗さRaは、2nm以下であることが好ましい。この場合、結晶性の良い圧電薄膜が薄膜形成基板に形成される。
また、この発明の圧電デバイスの製造方法において、圧電薄膜は窒化アルミニウムを主成分とする材料で構成されることが好ましい。この場合、結晶性の良い圧電薄膜が薄膜形成基板に形成される。
また、この発明の圧電デバイスの製造方法では、少なくとも、第2電極形成工程を行う。第2電極形成工程は、薄膜形成基板から転写した支持基板上の圧電薄膜の第2主面に、第2電極を形成する。そのため、第1、第2電極は、圧電薄膜の両主面を挟んだ状態となる。
この製造方法では、第2電極形成工程を転写工程の後に行っている。そのため、この製造方法では、まず薄膜形成基板の表面に第2電極を形成してから第2電極の表面に圧電薄膜を形成し、圧電薄膜の第1主面に第1電極を形成し、支持基板へ転写する製造方法(即ち第2電極形成工程を転写工程より前に行う製造方法)に比べて、結晶性の良い圧電薄膜を支持基板上に形成できる。
なお、この製造方法により製造された圧電デバイスでは、第1、第2電極に駆動電圧が印加されると、圧電薄膜が振動する。
また、この発明の圧電デバイスの製造方法では、少なくとも、接着層形成工程を行う。接着層形成工程は、薄膜形成基板の圧電薄膜側に接着層を形成する。接合工程は、薄膜形成基板の接着層に支持基板を接合する。
この製造方法では、液体の接着液を塗布することにより接着層を形成するため、平坦性の良い接合面を形成できる。そのため、この製造方法では、CMP等による平坦化処理を接合面に施すことなく、接合工程を行うことができる。
また、この発明の圧電デバイスの製造方法では、少なくとも、第3電極形成工程と、第4電極形成工程と、第5電極形成工程とを行う。第3電極形成工程は、薄膜形成基板上の圧電薄膜の第1主面に第3電極を形成する。第4電極形成工程は、薄膜形成基板上の犠牲層における第1電極に対向する位置に、第4電極を形成する。第5電極形成工程は、薄膜形成基板上の犠牲層における第3電極に対向する位置に、第5電極を形成する。
この製造方法においてもまず、圧電薄膜を支持基板より表面粗さの小さい薄膜形成基板の表面に形成している。そして、第1電極、第3電極、第4電極、第5電極、及び犠牲層を圧電薄膜上に形成した後、第1電極、第3電極、第4電極、第5電極、及び犠牲層を支持基板上に転写している。そのため、圧電薄膜と支持基板との間に第3電極、第4電極、第5電極を設ける複雑な構造であっても、CMP等による平坦化処理を行うことなく、結晶性の良い圧電薄膜を支持基板上に形成できる。
次に、この発明の圧電デバイスは、薄膜形成基板の表面で形成された圧電薄膜と、圧電薄膜の第1主面側に接合し、薄膜形成基板から分離して転写された圧電薄膜を支持する支持基板と、を備える。薄膜形成基板は、支持基板より表面粗さの小さい基板である。
この発明の圧電デバイスでは、圧電薄膜の結晶方位が、支持基板に向かって配向している。そのため、この発明の圧電デバイスは、圧電薄膜を支持基板に直接形成した場合に比べて、結晶性の良い圧電薄膜を支持基板上に備える。したがって、この発明の圧電デバイスは、低コストで製造でき、圧電性に優れる。
また、この発明の圧電デバイスは、圧電薄膜の両主面に形成された第1、第2電極と、第1、第2電極が重なり合う圧電薄膜の振動領域と支持基板との間に形成された空隙層と、を備える。この発明の圧電デバイスでは空隙層が形成されているため、第1、第2電極間に駆動電圧を印加すると、圧電薄膜の振動領域が圧電薄膜の厚み方向に振動する。
また、この発明の圧電デバイスは、圧電薄膜の両主面に形成された第1、第2電極と、第1、第2電極が重なり合う圧電薄膜の振動領域と支持基板との間に位置し、第1音響インピーダンス層と第1音響インピーダンス層の材料に比べて音響インピーダンスの低い材料からなる第2音響インピーダンス層とが交互に積層された音響多層膜と、を備える。
この発明の圧電デバイスでは、第1電極が音響多層膜上に形成されているため、圧電薄膜側から支持基板側へ伝搬しようとする弾性波を音響多層膜により圧電薄膜側へ反射することができる。よって、弾性波のエネルギ損失(音響エネルギの損失)を低減できるため、音響多層膜を備えていない場合に比べてエネルギ変換効率を高めることができる。
また、この発明の圧電デバイスは、圧電薄膜の振動領域に対向し、支持基板の圧電薄膜側の主面から空隙を設けて、支持基板に固定されたメンブレンと、第1、第2電極間に電圧が印加された時に振動しない圧電薄膜の非振動領域に形成され、支持基板に対して圧電薄膜を移動させる第1駆動部と、第1駆動部に対向する支持基板の領域に形成され、支持基板に対して圧電薄膜を移動させる第2駆動部と、を備える。
そして、第1、第2駆動部は、圧電薄膜を支持基板に接近させて圧電薄膜の第1電極をメンブレンに接触させ、圧電薄膜を支持基板から遠ざけて圧電薄膜の第1電極をメンブレンから離間させる。この発明の圧電デバイスでは、圧電薄膜の第1電極がメンブレンに接触した状態と圧電薄膜の第1電極がメンブレンから離間した状態とで、圧電デバイスの共振周波数が変化する。
この発明の圧電デバイスでは、第1、第2駆動部が圧電薄膜を支持基板に接近させたとき、第1、第2電極間に駆動電圧が印加されると、圧電薄膜の第1電極がメンブレンに接触した状態で圧電薄膜の振動領域が圧電薄膜の厚み方向に振動する。
一方、第1、第2駆動部が圧電薄膜を支持基板から遠ざけたとき、第1、第2電極間に駆動電圧が印加されると、圧電薄膜の第1電極がメンブレンから離間した状態で圧電薄膜の振動領域が圧電薄膜の厚み方向に振動する。
また、この発明の圧電デバイスに備えられる圧電薄膜は、窒化アルミニウムを主成分とする材料で構成されることが好ましい。この場合、結晶性の良い圧電薄膜が薄膜形成基板に形成される。
また、この発明の圧電デバイスは、圧電薄膜と支持基板との間に接着層を備える。この構成では、液体の接着液を塗布することにより接着層を形成するため、平坦性の良い接合面を形成できる。そのため、この構成では、CMP等による平坦化処理を接合面に施すことなく、接合工程を行うことができる。
この発明によれば、結晶性の良い圧電性に優れた圧電デバイスを低コストで製造できる。
第1の実施形態に係る圧電デバイスの製造方法を示すフローチャートである。 図1に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。 図1に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。 図1に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。 図5(A)(B)は、図1に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。図5(C)は、図1に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す平面図である。 図2(A)に示す薄膜形成基板100の表面粗さと、図3(A)に示す圧電薄膜10の(0002)方向のロッキングカーブ半値幅との関係を示すグラフである。 第2の実施形態に係る圧電デバイスの製造方法を示すフローチャートである。 図7に示す圧電デバイスの製造方法で製造された圧電デバイスの平面図である。 図7に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。 図7に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。 図7に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。 図7に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。 図7に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。 図7に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。 図7に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。 図7に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。 図7に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。 図7に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。 第3の実施形態に係る圧電デバイスの製造方法を示すフローチャートである。 図19に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。 図19に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。 特許文献1の圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。 特許文献1の圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。
本発明の第1の実施形態に係る圧電デバイスの製造方法について、図を参照して説明する。なお、以下の説明では、圧電デバイスとして、メンブレン構造を有する圧電薄膜デバイス(FBAR:Film Bulk Acoustic Resonator)を例に説明する。
図1は、第1の実施形態に係る圧電デバイスの製造方法を示すフローチャートである。図2〜図4は、第1の実施形態に係る圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。図5(A)(B)は、図1に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図であり、図5(C)は、図1に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す平面図である。
まず、図2(A)(B)に示すように、所定厚みからなる薄膜形成基板100と、所定厚みからなる支持基板50とを用意する。薄膜形成基板100は、少なくとも片側の主面が鏡面研磨されているGaAs基板を利用し、支持基板50は、GaAs基板を利用する。この際、薄膜形成基板100としては、表面粗さが支持基板50より小さい基板を利用する。
ここで、薄膜形成基板100は、Siやガラス等のセラミック、水晶、又はサファイア等を用いても構わない。また、支持基板50は、Siやガラス等のセラミック、水晶、又はサファイア等を用いても構わない。
次に、図3(A)に示すように、スパッタリングにより、薄膜形成基板100の表面に所定厚みの圧電薄膜10を形成する(図1:S101)。圧電薄膜10は、窒化アルミニウムからなる。
ここで、窒化アルミニウムは、図3(A)の矢印に示すように、薄膜形成基板100とは逆の方向へ結晶成長し、圧電薄膜10の結晶方位が、薄膜形成基板100とは逆の方向へ配向する。
なお、この実施形態では、スパッタリングにより圧電薄膜10を形成しているが、これに限るものではない。例えば、蒸着、CVD法等で圧電薄膜10を成膜しても構わない。また、圧電薄膜10の材料に窒化アルミニウムを用いているが、これに限るものではない。例えば、圧電薄膜10の材料として、窒化アルミニウムに他の材料を添加したり、酸化亜鉛、チタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする材料や、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウム等の材料を用いても構わない。
次に、図3(B)に示すように、圧電薄膜10の第1主面に、導電性を持つ金属材料を用いて所定膜厚の下部電極20をスパッタリングにより形成する(図1:S102)。
なお、この実施形態では、スパッタリングにより下部電極20を形成しているが、これに限るものではない。例えば、蒸着、CVD法等で下部電極20を成膜しても構わない。また、下部電極20には、デバイスの仕様に応じて、Al、W、Mo、Ta、Hf、Cu、Pt、Ti、Au、Ruからなる群から選ばれた少なくとも一種の金属材料を用いればよい。ここで、下部電極20が、本発明の「第1電極」に相当する。
次に、図3(B)に示すように、圧電薄膜10及び下部電極20の表面に、所定膜厚の犠牲層30を形成する(図1:S103)。犠牲層30は、下部電極20等に対してエッチングレートを異ならせられるようなエッチングガスもしくはエッチング液が選択可能な材料からなり、上部電極60と圧電薄膜10と下部電極20と接着層40と支持基板50よりもエッチングされやすい材料からなる。具体的には、Ni,Cu,Al等の金属や、SiO、ZnO、PSG(リンケイ酸ガラス)等の絶縁膜や、有機膜等から、条件に応じて適宜設定する。
これにより、犠牲層30は、蒸着、スパッタリング、CVD、スピン塗布等により、図5(B)に示す支持基板50の表面上における空隙層80となる空間(即ち、圧電薄膜10が圧電デバイスとして機能する振動領域の直下の空間)に成膜される。所望のエッチングレートの差にできない材料の場合は,エッチングレートを異ならせられる他の材料を保護膜として形成しても良い。
次に、図3(C)に示すように、圧電薄膜10、下部電極20及び犠牲層30の表面に、所定膜厚の接着層40を形成する(図1:S104)。接着層40は、SiOを主成分とした液体材料(SOG;Spin On Glass)からなり、犠牲層30の除去のためのエッチングガスやエッチング液に対して強い耐性を有する。
これにより、接着層40は、圧電薄膜10及び下部電極20とともに犠牲層30を囲むよう形成される。即ち、接着層40の膜厚は、メンブレンの中空領域を構成する空隙層80の深さより長く設定される。そのため、この接着層40は、圧電デバイスとして機能しない圧電薄膜10の非振動領域の直下を支持する。そして、ここで、接着層40が、本発明の「接着層」に相当する。
次に、図4(A)に示すように、薄膜形成基板100上の接着層40と支持基板50とを接合する(図1:S105)。この接合は、薄膜形成基板100上の接着層40と支持基板50とを接着して100℃まで加熱した後、400℃まで加熱することにより行われる。これにより、接着層40のSOGが焼成されて硬化し、接着層40と支持基板50との接着力が向上する。
なお、前記S105の際、減圧雰囲気下で加熱すれば、加熱温度を低くすることができる。
次に、薄膜形成基板100から圧電薄膜10を分離する(図1:S106)。この分離は、例えばエッチングや研磨等によって薄膜形成基板100を除去することにより行われる。
これにより、図4(B)に示すように、支持基板50の表面上に、接着層40、犠牲層30、下部電極20、及び圧電薄膜10が転写される。このため、圧電薄膜10の結晶方位は、図4(B)の矢印に示すように、支持基板50に向かって配向する。
次に、図4(C)に示すように、エッチング等により圧電薄膜10をパターニングし、犠牲層30の一部を圧電薄膜10の表面側に露出させる孔部81と、下部電極20の一部を露出するための開口部82とを形成する(図1:S107)。
次に、図4(C)に示すように、圧電薄膜10の第2主面に、導電性を持つ金属材料を用いて、所定膜厚の上部電極60をスパッタリングにより形成する(図1:S108)。
なお、この実施形態では、スパッタリングにより上部電極60を形成しているが、これに限るものではない。例えば、蒸着、CVD法等で上部電極60を成膜しても構わない。また、上部電極60には、デバイスの仕様に応じて、Al、W、Mo、Ta、Hf、Cu、Pt、Ti、Au、Ruからなる群から選ばれた少なくとも一種の金属材料を用いればよい。ここで、上部電極60が、本発明の「第2電極」に相当する。
次に、図5(A)(C)に示すように、配線パターンを形成する(図1:S109)。詳述すると、下部電極20からバンプパッド61Aへ引き回し配線63Aが形成されるとともに、上部電極60からバンプパッド61Bへ引き回し配線63Bが形成され、両バンプパッド61A,B上にバンプ62A,Bを形成する。
次に、エッチングガスもしくはエッチング液を孔部81を介して流入させることで、犠牲層30を除去する(図1:S110)。このエッチングにより、犠牲層30が形成されていた空間は、図5(B)に示すような空隙層80となる。
最後に、支持基板50上に形成された複数の圧電薄膜デバイス101から個別の圧電薄膜デバイス101に分割する分割工程を経て、モールド金型を用いたパッケージングを行う。このようにして圧電薄膜デバイス101を形成する。そのため、複数の圧電薄膜デバイス101を一括製造でき、製造コストを低減できる。
以上のような製造方法で製造された圧電デバイス101は、図5(B)に示すように、圧電薄膜10と、圧電薄膜10の両主面に形成された上部電極60及び下部電極20と、圧電薄膜10の第1主面側に接合し、圧電薄膜10を支持する支持基板50と、圧電薄膜10と支持基板50との間に形成された接着層40と、圧電薄膜10の振動領域と支持基板50との間に形成された空隙層80と、配線63A、Bと、を備える。
そのため、圧電デバイス101では、上部電極60及び下部電極20間に駆動電圧を印加すると、圧電薄膜10の振動領域が圧電薄膜10の厚み方向に振動する。
以上に示す本実施形態の製造方法ではまず、圧電薄膜10を支持基板50より表面粗さの小さい薄膜形成基板100の表面に形成している。そして、下部電極20、犠牲層30、及び接着層40を圧電薄膜10上に形成した後、圧電薄膜10、下部電極20、犠牲層30、及び接着層40を支持基板50上に転写している。そのため、CMP等による平坦化処理を行うことなく、結晶性の良い圧電薄膜10を支持基板50上に形成できる。
したがって、本実施形態の製造方法によれば、結晶性の良い圧電性に優れた圧電デバイス101を低コストで製造できる。
また、本実施形態の製造方法では、上部電極60の形成を図1のS106の転写後に行っている(図1のS108参照)。そのため、本実施形態の製造方法では、まず薄膜形成基板100の表面に上部電極60を形成してから上部電極60の表面に圧電薄膜10を形成し、圧電薄膜10の第1主面に下部電極20を形成し、支持基板50へ転写する製造方法(即ち上部電極60の形成を図1のS106の転写前に行う製造方法)に比べて、結晶性の良い圧電薄膜10を支持基板50上に形成できる。
また、本実施形態の製造方法では、液体の接着液(SOG)を塗布することにより接着層40を形成するため、平坦性の良い接合面を形成できる。そのため、本実施形態の製造方法では、CMP等による平坦化処理を接合面に施すことなく、図1のS105の接合工程を行うことができる。また、接着層40は、無機物のシリコン酸化膜で構成されるため、図1のS104の工程より後の、高温で行われる各工程において接着層40の変質が少なく、圧電デバイスへの影響が小さい。
また、以上の製造方法で製造された圧電デバイス101において、圧電薄膜10の結晶方位は、図5(B)の矢印に示すように支持基板50に向かって配向している。一方、前述のS101において、圧電薄膜10を薄膜形成基板100の表面に形成せずに直接、表面粗さの粗い支持基板50に形成した場合、窒化アルミニウムの結晶配向性が劣化し,配向性劣化に伴い圧電性が劣化することが実験により明らかとなっている。
したがって、本実施形態の圧電デバイス101及びその製造方法によれば、圧電薄膜10を支持基板50に直接形成した場合に比べて、結晶性の良い圧電薄膜10を支持基板50上に形成できる。
ここで、薄膜形成基板100の表面粗さと、薄膜形成基板100の表面に形成される圧電薄膜10である窒化アルミニウムの結晶性との関係について詳述する。この実施形態において圧電薄膜10の結晶性は、X線回折による圧電薄膜10の(0002)方向のロッキングカーブ半値幅で評価している。
図2(A)に示す薄膜形成基板100の表面粗さと、図3(A)に示す圧電薄膜10の(0002)方向のロッキングカーブ半値幅との関係を測定した結果を表1に示す。
Figure 2013179405
図6は、図2(A)に示す薄膜形成基板100の表面粗さと、図3(A)に示す圧電薄膜10の(0002)方向のロッキングカーブ半値幅との関係を示すグラフである。図6に示すグラフの各点は、表1に示す各表面粗さ及び各半値幅に対応する。
図6に示す測定結果より、薄膜形成基板100の表面粗さRaが2nm以下のとき、半値幅が減少することが明らかとなった。半値幅が小さいほうが結晶性はよい。即ち、薄膜形成基板100の表面粗さRaが2nm以下のとき、薄膜形成基板100の表面に形成される窒化アルミニウムの圧電薄膜10の結晶性が大きく向上することが明らかとなった。
したがって、表面粗さRaが2nm以下の薄膜形成基板100を用いて圧電薄膜10を形成し、圧電デバイス101を製造することで、圧電デバイス101の圧電性をより向上させることができる。
次に、第2の実施形態に係る圧電デバイスの製造方法について、図を参照して説明する。なお、以下の説明では、圧電デバイスとして、メンブレン構造を有する帯域可変圧電薄膜デバイスを例に説明する。
図7は、第2の実施形態に係る圧電デバイスの製造方法を示すフローチャートである。図8は、図7に示す圧電デバイスの製造方法で製造された圧電デバイスの平面図である。図9〜図18は、図7に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。図10(A)〜図18(A)は、図8に示すA−A線の断面に対応し、図10(B)〜図18(B)は、図8に示すB−B線の断面に対応する。
まず、図9(A)(B)に示すように、所定厚みからなる薄膜形成基板100と、所定厚みからなる支持基板150とを用意する。支持基板150の材料は、第1の実施形態の支持基板50と同じである。
次に、図10(A)(B)に示すように、スパッタリングにより、薄膜形成基板100の表面に所定厚みの圧電薄膜110を形成する(図7:S201)。圧電薄膜110の材料は、第1の実施形態の圧電薄膜10と同じく、窒化アルミニウムである。
ここで、窒化アルミニウムは、図10(A)(B)の矢印に示すように、薄膜形成基板100とは逆の方向へ結晶成長し、圧電薄膜110の結晶方位が、薄膜形成基板100とは逆の方向へ配向する。
次に、図11(A)(B)に示すように、圧電薄膜110の第1主面に、導電性を持つ金属材料を用いて所定膜厚の下部電極120、及び上部駆動電極165、166をスパッタリングにより形成する(図7:S202)。
なお、下部電極120及び上部駆動電極165、166の形成方法や材料も、第1の実施形態の下部電極20と同じく、スパッタリングに限るものではない。ここで、下部電極120が、本発明の「第1電極」に相当し、上部駆動電極165、166が、本発明の「第3電極」に相当する。
次に、図11(A)(B)に示すように、圧電薄膜110、下部電極120及び上部駆動電極165、166の表面に、所定膜厚の共振器用犠牲層130(以下、単に「犠牲層130」と称する。)を形成する(図7:S203)。犠牲層130の材料および形成方法は、第1の実施形態の犠牲層30と同じである。
これにより、犠牲層130は、蒸着、スパッタリング、CVD、スピン塗布等により、図18(A)(B)に示す支持基板150の表面上における空隙層180となる空間(即ち、圧電薄膜110が圧電デバイスとして機能する振動領域の直下の空間)に成膜される。
次に、図12(A)(B)に示すように、犠牲層130の表面における下部電極120に対向する領域に、導電性を持つ金属材料を用いて所定膜厚の接触電極170をスパッタリングにより形成する(図7:S204)。
なお、詳細は後述するが、接触電極170は、下部電極120を接触電極170に接触させて、圧電デバイスの共振周波数を変化させるための電極である。ここで、接触電極170が、本発明の「第4電極」に相当する。
次に、図12(A)(B)に示すように、犠牲層130の表面における上部駆動電極165、166に対向する領域に、導電性を持つ金属材料を用いて所定膜厚の下部駆動電極125、126をスパッタリングにより形成する(図7:S205)。
なお、下部駆動電極125、126の形成方法や材料も、第1の実施形態の下部電極20と同じく、スパッタリングに限るものではない。ここで、下部駆動電極125、126が、本発明の「第5電極」に相当する。
次に、図12(A)(B)に示すように、接触電極170及び犠牲層130の表面に、所定膜厚の接触電極用犠牲層131(以下、単に「犠牲層131」と称する。)を形成する(図7:S206)。犠牲層131の材料および形成方法は、第1の実施形態の犠牲層30と同じである。
これにより、犠牲層131は、蒸着、スパッタリング、CVD、スピン塗布等により、図18(A)(B)に示す支持基板150の表面上における空隙層185となる空間(即ち、下部電極120が変位して接触電極170に接触した際において圧電薄膜110が圧電デバイスとして機能する振動領域の直下の空間)に成膜される。
そして、図13(A)(B)に示すように、圧電薄膜110、下部電極120及び犠牲層130、131の表面に、所定膜厚の接着層140をスピン塗布により形成する(図7:S207)。接着層140の材料および形成方法は、第1の実施形態の接着層40と同じである。
これにより、接着層140は、圧電薄膜110とともに犠牲層130、131を囲むよう形成される。即ち、接着層140の膜厚は、メンブレンの中空領域を構成する空隙層180の深さと空隙層185の深さとの和より長く設定される。そのため、この接着層140は、圧電デバイスとして機能しない圧電薄膜110の非振動領域の直下を支持する。なお、接着層140が、本発明の「接着層」に相当する。
次に、図14(A)(B)に示すように、薄膜形成基板100上の接着層140と支持基板150とを接合する(図7:S208)。この接合方法は、第1の実施形態と同じである。
そして、図15(A)(B)に示すように、薄膜形成基板100から圧電薄膜110を分離する(図7:S209)。この分離方法は、第1の実施形態と同じである。これにより、支持基板150の表面上に、接着層140、犠牲層130、131、下部電極120、及び圧電薄膜110が転写される。このため、圧電薄膜110の結晶方位は、図15(A)(B)の矢印に示すように、支持基板150に向かって配向する。
次に、図16(A)(B)に示すように、エッチング等により圧電薄膜110をパターニングし、下部電極120の一部を露出するための孔部181と、犠牲層130の一部を露出するための開口部182と、を形成する(図7:S210)。
次に、図16(A)(B)に示すように、圧電薄膜110の第2主面に、導電性を持つ金属材料を用いて、所定膜厚の上部電極160をスパッタリングにより形成する(図7:S211)。
なお、上部電極160の形成方法も、第1の実施形態の上部電極60と同じく、スパッタリングに限るものではない。ここで、上部電極160が、本発明の「第2電極」に相当する。
次に、図17(A)(B)に示すように、配線パターンを支持基板150上に形成する(図7:S212)。詳述すると、まずレジスト膜を支持基板150上に形成した後、導電性を持つ金属材料を用いてメッキ処理を支持基板150に施し、当該レジスト膜を除去することで、下部電極120に接続するエアブリッジ配線163Aと、上部電極160に接続するエアブリッジ配線163Bとを形成する。
このエアブリッジ配線163A、Bは、圧電薄膜110を支持し、エアブリッジ配線163Aが下部電極120に導通し、エアブリッジ配線163Bが上部電極160に導通する配線である。
そして、図18(A)(B)に示すように、エッチングガスもしくはエッチング液を開口部182から流入させることで、犠牲層130、131を除去する(図7:S213)。このエッチングにより、犠牲層130、131が形成されていた空間は、図18(A)(B)に示すような空隙層180、181となる。
最後に、支持基板150上に形成された複数の圧電薄膜デバイス201から個別の圧電薄膜デバイス201に分割する分割工程を経て、モールド金型を用いたパッケージングを行う。このようにして圧電薄膜デバイス201を形成する。そのため、複数の圧電薄膜デバイス201を一括製造でき、製造コストを低減できる。
以上に示す製造方法で製造された圧電デバイス201は、図18(A)(B)に示すように、圧電薄膜110と、圧電薄膜110の両主面に形成された上部電極160及び下部電極120と、圧電薄膜110の第1主面側に接合し、圧電薄膜110を支持する支持基板150と、圧電薄膜110と支持基板150との間に形成された接着層140と、圧電薄膜110の振動領域と支持基板150との間に形成された空隙層180、185と、圧電薄膜110の非振動領域に形成された上部駆動電極165、166と、上部駆動電極165、166に対向する接着層140の領域に形成された下部駆動電極125、126と、圧電薄膜110の振動領域に対向し、接着層140から空隙層185を隔てて、支持基板150に固定された接触電極170と、圧電薄膜110を吊り上げて支持基板150から遠ざけるエアブリッジ配線163A、Bと、を備える。
そのため、圧電デバイス201では、上部電極160及び下部電極120間に駆動電圧を印加すると、下部電極120が接触電極170から離間した状態で、圧電薄膜110の振動領域が圧電薄膜110の厚み方向に振動する。
一方、上部駆動電極165、166及び下部駆動電極125、126間に電圧を印加すると、クーロン力が発生し、上部駆動電極165、166及び下部駆動電極125、126が引き合う。これにより、圧電薄膜110が接触電極170側へ変位して下部電極120が接触電極170に接触し、圧電デバイスの共振周波数が変化する。
そして、下部電極120が接触電極170に接触した状態で上部電極160及び下部電極120間に駆動電圧を印加すると、圧電薄膜110の振動領域は、下部電極120が接触電極170に接触した状態で、圧電薄膜110の厚み方向に振動する。
なお、接触電極170が、本発明の「メンブレン」に相当し、上部駆動電極165、166、エアブリッジ配線163A、Bが、本発明の「第1駆動部」に相当し、下部駆動電極125、126が、本発明の「第2駆動部」に相当する。
以上に示す本実施形態の製造方法においてもまず、圧電薄膜110を支持基板150より表面粗さの小さい薄膜形成基板100の表面に形成している。そして、下部電極120、下部駆動電極125、126、上部駆動電極165、166、接触電極170、犠牲層130、131、及び接着層140を圧電薄膜110上に形成した後、圧電薄膜110、下部電極120、下部駆動電極125、126、上部駆動電極165、166、接触電極170、犠牲層130、131、及び接着層140を支持基板150上に転写している。
そのため、以上の製造方法で製造される圧電デバイス201のように、圧電薄膜110と支持基板150との間に下部駆動電極125、126、上部駆動電極165、166、接触電極170を設ける複雑な構造であっても、CMP等による平坦化処理を行うことなく、結晶性の良い圧電薄膜110を支持基板150上に形成できる。
また、以上の製造方法で製造された圧電デバイス201に備えられる圧電薄膜110の結晶方位は、図15(A)(B)の矢印に示すように支持基板150に向かって配向している。
したがって、本実施形態によれば、前述の第1の実施形態と同様の効果を奏する。
次に、第3の実施形態に係る圧電デバイスの製造方法について、図を参照して説明する。なお、以下の説明では、圧電デバイスとして、SMR(SolidlyMounted Resonator)型圧電薄膜デバイスを例に説明する。
図19は、第3の実施形態に係る圧電デバイスの製造方法を示すフローチャートである。図20、図21は、図19に示す圧電デバイスの製造工程を模式的に示す断面図である。
まず、第1実施形態と同様に、所定厚みからなる薄膜形成基板100と、所定厚みからなる支持基板250とを用意する。支持基板250の材料は、第1の実施形態の支持基板50と同じである。
次に、図20(A)に示すように、スパッタリングにより、薄膜形成基板100の表面に所定厚みの圧電薄膜210を形成する(図19:S301)。圧電薄膜210の材料は、第1の実施形態の圧電薄膜10と同じである。ここで、窒化アルミニウムは、図20(A)の矢印に示すように、薄膜形成基板100とは逆の方向へ結晶成長し、圧電薄膜110の結晶方位が、薄膜形成基板100とは逆の方向へ配向する。
次に、図20(B)に示すように、圧電薄膜210の第1主面に、導電性を持つ金属材料を用いて所定膜厚の下部電極220をスパッタリングにより形成する(図19:S302)。
なお、下部電極220の形成方法も、第1の実施形態の下部電極20と同じく、スパッタリングに限るものではない。ここで、下部電極120が、本発明の「第1電極」に相当する。
そして、図20(C)に示すように、圧電薄膜210上の下部電極220の表面に、SiO2膜からなる低音響インピーダンス層291AとW膜からなる高音響インピーダンス層291Bとを例えばスパッタ法やCVD法などにより交互に成膜することで、音響多層膜290を形成する(図19:S303)。
次に、図21(A)に示すように、薄膜形成基板100上の音響多層膜290と支持基板250とを接合する(図19:S304)。この接合方法は、第1の実施形態と同じである。
そして、図21(B)に示すように、薄膜形成基板100から圧電薄膜210を分離する(図19:S305)。この分離方法は、第1の実施形態と同じである。これにより、支持基板250の表面上に、音響多層膜290、下部電極220、及び圧電薄膜210が転写される。このため、圧電薄膜210の結晶方位は、図21(B)の矢印に示すように、支持基板250に向かって配向する。
次に、図21(C)に示すように、圧電薄膜210の第2主面に、導電性を持つ金属材料を用いて、所定膜厚の上部電極260をスパッタリングにより形成する(図19:S306)。
なお、上部電極260の形成方法も、第1の実施形態の上部電極60と同じく、スパッタリングに限るものではない。ここで、上部電極260が、本発明の「第2電極」に相当する。
次に、第1実施形態と同様に、配線パターンを支持基板250上に形成する(図19:S307)。
最後に、支持基板250上に形成された複数の圧電薄膜デバイス301から個別の圧電薄膜デバイス301に分割する分割工程を経て、モールド金型を用いたパッケージングを行う。このようにして圧電薄膜デバイス301を形成する。そのため、複数の圧電薄膜デバイス301を一括製造でき、製造コストを低減できる。
以上に示す製造方法で製造された圧電デバイス301は、図21(C)に示すように、圧電薄膜210と、圧電薄膜210の両主面に形成された上部電極260及び下部電極220と、圧電薄膜210の第1主面側に接合し、圧電薄膜210を支持する支持基板250と、上部電極260及び下部電極220間に電圧が印加された時に振動する圧電薄膜210の振動領域と支持基板250との間に位置する音響多層膜290と、を備える。
圧電デバイス301では、下部電極220が音響多層膜290上に形成されているため、圧電薄膜210側から支持基板250側へ伝搬しようとする弾性波を音響多層膜290により圧電薄膜210側へ反射することができる。よって、弾性波のエネルギ損失(音響エネルギの損失)を低減できるため、音響多層膜290を備えていない場合に比べてエネルギ変換効率を高めることができる。
以上に示す本実施形態の製造方法においてもまず、圧電薄膜210を支持基板250より表面粗さの小さい薄膜形成基板100の表面に形成している。そして、下部電極220、及び音響多層膜290を圧電薄膜210上に形成した後、圧電薄膜210、下部電極220及び音響多層膜290を支持基板250上に転写している。そのため、CMP等による平坦化処理を行うことなく、結晶性の良い圧電薄膜210を支持基板250上に形成できる。
また、以上の製造方法で製造された圧電デバイス301に備えられる圧電薄膜210の結晶方位は、図21(C)の矢印に示すように支持基板250に向かって配向している。
したがって、本実施形態によれば、前述の第1の実施形態と同様の効果を奏する。
なお、前述の各実施形態では、FBAR用の圧電デバイスを例に説明したが、他に、板波デバイス、ジャイロ、RFスイッチ、マイク、振動発電素子等、圧電単結晶薄膜からなりメンブレンを有する各種デバイスに対しても、本発明の製造方法を適用することができる。
また、前述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10…圧電薄膜
20…下部電極
30…犠牲層
40…接着層
50…支持基板
60…上部電極
61A,B…バンプパッド
62A,B…バンプ
63A…配線
63B…配線
80…空隙層
81…孔部
82…開口部
90…構造体
91…シリコンウェハ
92…窪み
93…酸化シリコン層
95…犠牲層
96…下部電極
97…圧電薄膜
98…上部電極
100…薄膜形成基板
101、201、301…圧電デバイス
110…圧電薄膜
120…下部電極
125…下部駆動電極
130…共振器用犠牲層
131…接触電極用犠牲層
140…接着層
150…支持基板
160…上部電極
163A、B…エアブリッジ配線
165…上部駆動電極
170…接触電極
180…空隙層
181…孔部
182…開口部
185…空隙層
210…圧電薄膜
220…下部電極
250…支持基板
260…上部電極
290…音響多層膜

Claims (14)

  1. 支持基板より表面粗さの小さい薄膜形成基板の表面に圧電薄膜を形成する薄膜形成工程と、
    前記薄膜形成基板の前記圧電薄膜形成側に支持基板を接合する接合工程と、
    前記薄膜形成基板から前記圧電薄膜を分離し、前記圧電薄膜を前記支持基板上に転写する転写工程と、
    を含む、圧電デバイスの製造方法。
  2. 前記接合工程より前に、前記圧電薄膜の第1主面に第1電極を形成する第1電極形成工程と、
    前記接合工程より前に、空隙層となる犠牲層を前記圧電薄膜上に形成する犠牲層形成工程と、
    をさらに含む、請求項1に記載の圧電デバイスの製造方法。
  3. 前記接合工程より前に、前記圧電薄膜の第1主面に第1電極を形成する第1電極形成工程と、
    第1音響インピーダンス層と前記第1音響インピーダンス層の材料に比べて音響インピーダンスの低い材料からなる第2音響インピーダンス層とが交互に積層された音響多層膜を前記圧電薄膜上に形成する音響多層膜形成工程と、
    をさらに含み、
    前記接合工程は、前記薄膜形成基板の前記音響多層膜に前記支持基板を接合する工程である、請求項1に記載の圧電デバイスの製造方法。
  4. 前記薄膜形成基板の表面粗さRaは、2nm以下である、請求項1から3のいずれか1項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  5. 前記圧電薄膜は、窒化アルミニウムを主成分とする材料で構成される、請求項1から4のいずれか1項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  6. 前記薄膜形成基板から転写した前記支持基板上の前記圧電薄膜の第2主面に、第2電極を形成する第2電極形成工程を行う、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  7. 前記薄膜形成基板の前記圧電薄膜側に接着層を形成する接着層形成工程を行い、
    前記接合工程は、前記薄膜形成基板の前記接着層に前記支持基板を接合する工程である、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  8. 前記薄膜形成基板上の前記圧電薄膜の前記第1主面に第3電極を形成する第3電極形成工程と、
    前記薄膜形成基板上の前記犠牲層における前記第1電極に対向する位置に、第4電極を形成する第4電極形成工程と、
    前記薄膜形成基板上の前記犠牲層における前記第3電極に対向する位置に、第5電極を形成する第5電極形成工程と、をさらに含む、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の圧電デバイスの製造方法。
  9. 支持基板より表面粗さの小さい薄膜形成基板の表面で形成された圧電薄膜と、
    前記圧電薄膜の第1主面側に接合し、前記薄膜形成基板から分離して転写された前記圧電薄膜を支持する支持基板と、を備え、
    前記圧電薄膜の結晶方位は、前記支持基板に向かって配向している、圧電デバイス。
  10. 前記圧電薄膜の両主面に形成された第1、第2電極と、
    前記第1、第2電極が重なり合う前記圧電薄膜の振動領域と前記支持基板との間に形成された空隙層と、を備える、請求項9に記載の圧電デバイス。
  11. 前記圧電薄膜の両主面に形成された第1、第2電極と、
    前記第1、第2電極が重なり合う前記圧電薄膜の振動領域と前記支持基板との間に位置し、第1音響インピーダンス層と前記第1音響インピーダンス層の材料に比べて音響インピーダンスの低い材料からなる第2音響インピーダンス層とが交互に積層された音響多層膜と、を備える、請求項9に記載の圧電デバイス。
  12. 前記圧電薄膜の前記振動領域に対向し、前記支持基板の前記圧電薄膜側の主面から空隙を設けて、前記支持基板に固定されたメンブレンと、
    前記第1、第2電極間に電圧が印加された時に振動しない前記圧電薄膜の非振動領域に形成され、前記支持基板に対して前記圧電薄膜を移動させる第1駆動部と、
    前記第1駆動部に対向する前記支持基板の領域に形成され、前記支持基板に対して前記圧電薄膜を移動させる第2駆動部と、を備え、
    前記第1、第2駆動部は、前記圧電薄膜を前記支持基板に接近させて前記圧電薄膜の前記第1電極を前記メンブレンに接触させ、前記圧電薄膜を前記支持基板から遠ざけて前記圧電薄膜の前記第1電極を前記メンブレンから離間させる、請求項10に記載の圧電デバイス。
  13. 前記圧電薄膜は、窒化アルミニウムを主成分とする材料で構成される、請求項9から12のいずれか1項に記載の圧電デバイス。
  14. 前記圧電薄膜と前記支持基板との間に接着層を備える、請求項9から13のいずれか1項に記載の圧電デバイス。
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