JP2013174170A - 排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタを過度に昇温させることなく、フィルタに堆積した粒子状物質の燃焼効率を高めることができるようにした、排気浄化装置を提供する。
【解決手段】エンジン10の排気通路22に設けられ、排気中に含まれる粒子状物質を捕集するフィルタ32と、フィルタ32よりも下流側の排気通路22に介装された排気絞り弁26と、フィルタ32に流入する排気中の酸素濃度を取得する濃度取得手段25と、フィルタ32の担体温度を取得する温度取得手段4a,24a,24bと、フィルタ32の再生時に、濃度取得手段25で取得された酸素濃度と温度取得手段4a,24a,24bで取得された担体温度とに基づいて排気絞り弁26の開度を制御する制御手段5bと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの排気浄化システムに関する。
従来、エンジンの排気浄化システムに適用される装置の一つとして、DPF(Diesel Particulate Filter)と呼ばれるフィルタが広く使用されている(例えば、特許文献1参照)。このフィルタは、エンジンの排気中に含まれる粒子状物質(Particulate Matter;以下PMと呼ぶ)を除去するための浄化装置である。PMとは、炭素からなる黒煙(すす)の周囲に燃え残った燃料や潤滑油の成分,硫黄化合物等が付着したものであり、フィルタ上にはこれらのPMに見合った大きさの多数の細孔が形成されている。このような多孔構造により、PMがフィルタの表面や細孔内部に捕集され、排気が浄化される。
一方、フィルタに堆積したPMは、細孔を目詰まりさせて排気圧を増大させる原因となりうる。そこで、一般的なフィルタを搭載した車両においては、捕集されたPMをフィルタ上で焼却する(燃焼させて除去する)ことでフィルタの濾過機能を回復させる再生制御が実施される。再生制御では、例えば、エンジンの運転状態の制御により排気温度を上昇させる操作(アフター噴射やポスト噴射と呼ばれる燃料噴射操作)がなされ、フィルタの温度が高温にされることでPMが焼却される。
なお、フィルタの温度を高温にする再生制御の手法としては、ポスト噴射により発生させた未燃燃料をフィルタ上流の酸化触媒で燃焼させ、その反応熱によって排気温度を上昇させる手法や、酸化触媒上流の排気管内に直接噴射した燃料を酸化触媒で燃焼させ、その反応熱によって排気温度を上昇させる手法等がある。また、フィルタ上でのPMの酸化反応や、強制再生中に発生する炭化水素(HC),一酸化炭素(CO)等の酸化反応を促進することを目的として、酸化触媒をフィルタに担持させたもの(触媒付きDPF)も開発されている。
特開2008−240559号公報
ところで、フィルタに堆積したPMを効率的に燃焼させるためには、フィルタの温度が高温であることに加え、フィルタの周辺にPMと反応するための酸素が十分存在している必要がある。この酸素が不足すると、PMの燃焼効率が低下してしまう。また、フィルタ周辺の酸素が不足することによる燃焼効率の低下を防ぐためには、フィルタの温度をより高温にしなければならない。しかし、フィルタの耐熱性やフィルタに担持された触媒の過昇温等を考慮すると、フィルタの温度を過度に上昇させることはできない。
本件はこのような課題に鑑み案出されたもので、フィルタを過度に昇温させることなく、フィルタに堆積したPMの燃焼効率を高めることができるようにした、排気浄化装置を提供することを目的とする。
なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示する排気浄化装置は、エンジンの排気通路に設けられ、排気中に含まれる粒子状物質を捕集するフィルタと、前記フィルタよりも下流側の前記排気通路に介装された排気絞り弁と、前記フィルタに流入する排気中の酸素濃度を取得する濃度取得手段と、前記フィルタの担体温度を取得する温度取得手段と、前記フィルタの再生時に、前記濃度取得手段で取得された前記酸素濃度と前記温度取得手段で取得された前記担体温度とに基づいて前記排気絞り弁の開度を制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
ここでいう「フィルタの再生時」には、フィルタを昇温させているときや、フィルタに捕集された粒子状物質(PM)を燃焼させているときが含まれる。なお、「フィルタ」とは、排気中のPMを濾過,吸着,吸蔵する機能と、PMを燃焼させる機能とを併せ持つ濾過装置であり、例えばDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)がこれに含まれる。
(2)また、前記制御手段が、前記濃度取得手段で取得された前記酸素濃度が低いほど、前記排気絞り弁の開度を小さく制御することが好ましい。
(3)また、前記制御手段が、前記温度取得手段で取得された前記担体温度が高温であるほど、前記排気絞り弁の開度を大きく制御することが好ましい。
(4)また、前記制御手段が、前記フィルタの再生継続時間が長引くほど、前記排気絞り弁の開度を減少方向に補正することが好ましい。
(5)また、前記濃度取得手段が、前記フィルタの直上流に配置された酸素濃度センサであることが好ましい。
(6)また、前記フィルタが、前記エンジンのエンジンルーム内に配置されていることが好ましい。
開示の排気浄化装置によれば、酸素濃度と担体温度とに基づいて排気絞り弁の開度を制御することで、フィルタを通過する排気の流速及び流量を適切に制御し、フィルタに捕集されたPMの燃焼効率を高めることができる。具体的には、酸素濃度が低い場合には排気の流速を減少させることで、排気がフィルタ内(フィルタ周辺)に滞留する時間を延長することができ、酸素とPMとの接触確率を高めることができる。また、担体温度が低い場合には排気の流量を減少させることで、PMの燃焼により発生した熱の損失が減少するため、排気温度の低下を抑制することができるとともにフィルタの保温性を高めることができる。
さらに、酸素濃度が高い(所定の酸素濃度よりも高い)場合や担体温度が高い場合には、排気の流速を増大させる、又は流量を増大させることで、PMの燃焼を適切に制御しフィルタの過昇温の発生を防ぐことができる。つまり、開示の排気浄化装置によれば、フィルタを過昇温させることなく、PMの燃焼効率を高めることができる。
なお、一般的なフィルタの再生制御では、排気温度を高めたり高いまま維持するために、燃料噴射量を増量補正したり、直接排気通路へ噴射する燃料量を増量補正している。これに対して、開示の排気浄化装置によれば、排気絞り弁の開度を制御することで、PMの燃焼効率を高めることができるため、排気昇温用の燃料噴射量を削減することができ、燃費向上や排ガスエミッションの低減が可能となる。また、オイルダイリューションを抑制することができる。
一実施形態に係る排気浄化装置の構成を模式的に示す図である。 排気絞り弁の開度の第一制御に用いる補正係数の関係を示すマップであり、(a)は担体温度に対する第一補正係数、(b)は酸素濃度に対する第二補正係数を示す。 排気絞り弁の開度の第二制御に用いる補正係数の関係を示すマップであり、(a)は担体温度に対する第一補正係数、(b)は酸素濃度に対する第二補正係数を示す。 本排気浄化装置で実施される再生制御の内容を示すフローチャートXである。 本排気浄化装置で実施される再生制御の内容を示すフローチャートYである。 本排気浄化装置で実施される再生制御の内容を示すフローチャートZである。
以下、図面により実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。
[1.装置構成]
図1に示すように、本実施形態の排気浄化装置は、車両1に搭載されたディーゼルエンジン(エンジン)10に適用される。図1には、エンジン10に設けられる複数のシリンダ11のうちの一つを示すが、他のシリンダ11も同様の構成である。エンジン10のシリンダ11内には、上下方向に往復摺動するピストン12が設けられる。ピストン12は、コネクティングロッド13を介してクランクシャフト14に接続される。ピストン12は、その頂面に燃焼室となるキャビティ12aが形成されている。
シリンダ11上部のシリンダヘッド15には、燃料噴射用のインジェクタ16が設けられる。インジェクタ16は、その先端部がシリンダ11の筒内空間に突出して設けられ、シリンダ11内に直接燃料を噴射する。インジェクタ16から噴射される燃料の噴射方向は、ピストン12のキャビティ12aに向かう方向に設定される。また、インジェクタ16の基端部には燃料配管16aが接続され、この燃料配管16aから加圧された燃料がインジェクタ16に供給される。
インジェクタ16からの燃料噴射量及び燃料噴射のタイミングは、後述するエンジンECU(エンジン制御装置,制御手段)3で制御される。例えば、エンジンECU3からインジェクタ16に制御パルス信号(噴射信号)が伝達されると、その制御パルス信号の大きさ(駆動パルス幅)に対応する期間だけ、インジェクタ16の噴射口が開放される。これにより、燃料噴射量は制御パルス信号の大きさに応じた量となり、噴射タイミングは制御パルス信号が伝達された時刻に対応したものとなる。
シリンダヘッド15には、シリンダ11の筒内空間と連通する吸気ポート17及び排気ポート18が設けられ、これらの各ポート17,18を開閉するための吸気弁19及び排気弁20が設けられる。吸気ポート17には、図示しないエアフローセンサやエアクリーナ,スロットルバルブ等を備えた吸気通路21が接続され、排気ポート18には排気通路22が接続される。
また、このエンジン10の吸排気系には、排気圧を利用してシリンダ11内に吸気を過給するターボチャージャ(過給機)23が設けられる。ターボチャージャ23は、吸気通路21と排気通路22との両方にまたがって介装された過給機である。ターボチャージャ23は、排気通路22内の排気圧でタービン23aを回転させ、その回転力を利用してコンプレッサ(図示略)を駆動することにより、吸気通路21側の吸気を圧縮してエンジン10への過給を行う。
ターボチャージャ23の下流側には触媒装置30が設けられ、触媒装置30のさらに下流には、排気通路22を流通する排気の流量を調整する排気絞り弁26が介装される。なお、ターボチャージャ23及び触媒装置30は、車両1のエンジンルーム2内の排気通路22上に介装され、排気絞り弁26はエンジンルーム2外の排気通路22上に介装される。
触媒装置30は、二種類の担体をケーシング内に内蔵した、いわゆる「2ベッド構造」の排気浄化装置である。図1に示すように、触媒装置30のケーシングは、内径の異なる二つの中空円筒を筒軸に沿って連結した形状をなしている。小径の中空円筒の内部には酸化触媒31が内蔵され、大径の中空円筒の部分にはフィルタ32が内蔵される。また、小径側の円筒は排気通路22の上流側に接続され、大径側の円筒は排気通路22の下流側に接続される。
これらの酸化触媒31及びフィルタ32は、例えば円柱状や角柱状といった柱状に形成され、ケーシングの内周面に対して図示しないサポート材を介して固定される。本実施形態では、酸化触媒31及びフィルタ32がともに円柱状であって、円柱の軸方向(図1の上側から下側へ向かう方向)に排気を流通させるように形成されている場合について説明する。以下、円柱の軸方向のことを排気の流通方向とも呼ぶ。
酸化触媒31は、排気中の成分に対する酸化能を持った触媒(DOC;Diesel Oxidation Catalyst)であり、金属やセラミックス等からなるハニカム状の担体に触媒物質を担持させたものである。酸化触媒31で酸化される排気中の成分としては、一酸化窒素(NO)や炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)等が挙げられる。例えば、NOが酸化触媒31で酸化されると二酸化窒素(NO2)が生成される。
フィルタ32は、排気中のPMを捕集する機能と、捕集したPMを燃焼(酸化)させて除去する機能とを併せ持つ多孔質体(例えば、炭化ケイ素製やコージェライト製のセラミックフィルター)であり、例えばDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)である。このフィルタ32は、触媒付きフィルタであってもよく、いわゆる貴金属レスタイプの(触媒貴金属が担持されていない)フィルタであってもよい。また、フィルタ32の内部の空間は、多孔質の壁体によって排気の流通方向に沿って複数の流路に分割されている。各流路の壁体には、PMの微粒子に見合った大きさの多数の細孔が形成され、各流路の入口側及び出口側の何れか一方は目封じされる。
フィルタ32の端面における各流路の配置形状は、例えば三角格子状や四角格子状(碁盤目状)、八角格子状であり、隣接する流路同士の目封じの方向が一致しないようにそれぞれの目封じの位置が設定される。したがって、上流側の端面からフィルタ32内に流入した排気は、流路の壁体内部を少なくとも一回は通過してから、下流側の端面が開放された流路へと流出する。このように、排気が壁体内部を通過する際に、排気中に含まれるPMが壁体内や壁体表面に捕集され、排気が浄化(濾過)される。
また、フィルタ32に捕集されたPMは、排気中にNO2等が存在する場合はこれらを酸化剤として焼却され、排気中にNO2等が存在しない場合であっても排気温度が強制的に昇温されて焼却される。以下、排気温度を上昇させることでフィルタ32の担体温度Tを燃焼開始温度TSTART以上にしてPMを強制的に燃焼させる制御のことを、再生制御(再生処理)と呼ぶ。本実施形態では、エンジンECU3の再生制御部5がこの再生制御を実施する。
上記の酸化触媒31及びフィルタ32は、図1に示すように、排気の流通方向に直列にケーシング内に固定される。また、酸化触媒31とフィルタ32との間には、フィルタ32に流入する直前の排気温度を検出する上流温度センサ(温度取得手段)24aと、排気の酸素濃度Cを検出する酸素濃度センサ(濃度取得手段)25とが設けられる。
さらに、フィルタ32の直下流には、フィルタ32から流出した直後の排気温度を検出する下流温度センサ(温度取得手段)24bが設けられる。以下、上流温度センサ24aで検出された排気温度のことを入口温度TINと呼び、下流温度センサ24bで検出された排気温度のことを出口温度TOUTと呼ぶ。これらのセンサ24a,24b及び25で検出された入口温度TIN,出口温度TOUT及び酸素濃度Cの各情報は、エンジンECU3に伝達される。
排気絞り弁26は、排気の流量や流速,圧力等を制御する開度調節可能なバルブであり、ここでは、後述のエンジンECU3に設けられる再生制御部5の開度制御部5bによってその開度が制御される。
エンジン10のクランクシャフト14の近傍には、エンジン回転速度Neを検出する回転速度センサ27が設けられる。また、車両1の任意の位置には、車速Vを検出する車速センサ28と、アクセルペダルの踏み込み操作量に対応するアクセル開度θAPSを検出するアクセル開度センサ(APS)29とが設けられる。これらのセンサ27〜29で検出されるエンジン回転速度Ne,車速V,アクセル開度θAPSの情報はエンジン10の運転状態を推定するために用いられるものであり、随時エンジンECU3に伝達される。
[2.制御構成]
エンジンECU3は、いずれも各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータの記憶されたROM、CPUでの演算結果等が一時的に記憶されるRAM、外部との間で信号を入出力するための入出力ポート、制御時間をカウントするタイマ等を備えたコンピュータである。
エンジンECU3の入力側には、上流温度センサ24a,下流温度センサ24b,酸素濃度センサ25,回転速度センサ27,車速センサ28及びアクセル開度センサ29が接続される。一方、エンジンECU3の出力側には、エンジン10及び排気絞り弁26が接続され、エンジン10の各シリンダ11に供給される空気量,燃料噴射量,各シリンダ11の点火時期等や、排気絞り弁26の開度が制御される。以下、エンジンECU3で実施される制御のうち、フィルタ32の再生制御について説明する。
エンジンECU3は、再生制御の準備計算をする演算部4としての機能要素と、再生制御を実施する再生制御部5としての機能要素とを有する。
演算部4には、フィルタ32の担体温度Tを演算する温度演算部4aと、フィルタ32に堆積したPMの量(PM堆積量)を演算する堆積量演算部4bとが機能要素として設けられている。
温度演算部(温度取得手段)4aは、上流温度センサ24a及び下流温度センサ24bで検出された入口温度TIN及び出口温度TOUTに基づいて、フィルタ32の担体温度Tを演算するものである。この演算手法としては、例えば、排気温度とフィルタ32の担体温度Tとの関係を示すマップを予め記憶しておき、入口温度TIN及び出口温度TOUTから排気温度の平均値TAVEを演算して、この平均値TAVEとマップとから担体温度Tを演算する。ここで演算された担体温度Tの情報は、再生制御部5に伝達される。
堆積量演算部4bは、フィルタ32へのPM堆積量を演算するものである。PM堆積量は、再生制御の開始及び終了の判定に用いられるパラメータであり、例えばエンジン10の運転状態から推定されるPM排出量の積算値として演算される。また、再生制御が実施されているときには、再生制御の継続時間から推定されるPM燃焼量がPM堆積量から減算される。ここで演算されたPM堆積量の情報は、再生制御部5に伝達される。
再生制御部5には、フィルタ32の再生が必要な場合にインジェクタ16から噴射される燃料の量や噴射タイミングを制御する燃料制御部5aと、フィルタ32の再生時に排気絞り弁26の開度を制御する開度制御部(制御手段)5bとが機能要素として設けられている。
燃料制御部5aは、フィルタ32の再生制御が必要であるか否かの判定を実施するとともに、再生制御時にインジェクタ16の制御を行うものである。まず燃料制御部5aは、堆積量演算部4bから伝達されたPM堆積量を所定値と比較し、PM堆積量が所定値以上であると判定したらフィルタ32の再生制御が必要であると判断する。この所定値は、フィルタ32の種類に応じて予め設定されており、例えばフィルタ32に堆積したPMを燃焼させたときに発生する熱により、フィルタ32が損傷(溶損)しないと考えられるPM堆積量の閾値である。燃料制御部5aにおいて、「PM堆積量が所定値以上である」と判断されると、フィルタ32の再生制御が開始される。つまり、「PM堆積量が所定値以上である」という条件が、再生制御の開始条件である。
燃料制御部5aは、再生制御の開始条件が成立したと判定すると、インジェクタ16から噴射される燃料量及び噴射タイミングを制御し、フィルタ32の担体温度Tが燃焼開始温度TSTART以上のPMを効率的に燃焼できる温度(例えば、500〜700℃程度)になるようにポスト噴射を開始する。ここでは、燃料制御部5aは、エンジン10の出力トルクに影響を与えないように燃料噴射量を増量補正して未燃燃料を排気通路22へ供給する。なお、排気温度を上昇させる操作としては、例えば排気通路22に直接燃料を供給する操作であってもよい。
燃料制御部5aは、排気通路22内に設置された温度センサ24a,24bの検出値に基づいて排気温度が目標の温度(PMが効率的に燃焼できる温度)になるようにフィードバック制御により再生制御を実施する。例えば、温度センサ24a,24bの検出値が目標温度に達していないときには、排気温度の上昇量が増加するように燃料噴射量を増量補正し、あるいは燃料噴射のタイミングを遅角化する。また、温度センサ24a,24bの検出値が目標温度にほぼ一致したときには、その時点での排気温度を維持するように、燃料噴射量やそのタイミングを制御する。
開度制御部5bは、燃料制御部5aによって再生制御の開始条件が成立したと判定されたら、酸素濃度センサ25で検出された酸素濃度Cと温度演算部4aで演算されたフィルタ32の担体温度Tとに基づいて、排気絞り弁26の開度を制御するものである。ここでは、開度制御部5bは、排気絞り弁26の全開の開度(固定値)θMAXから絞り量θWを減じて、目標値(目標開度)θTを求め、排気絞り弁26の開度がこの目標開度θTとなるように排気絞り弁26を制御する。
この絞り量θWは、担体温度Tから定まる第一補正係数K1と、酸素濃度Cから定まる第二補正係数K2とを乗算して求められる。ここでは、開度制御部5bは、図2(a),(b)及び図3(a),(b)に示すマップを用いて、フィルタ32の再生制御の継続時間に応じて二段階の開度制御を実施する。なお、以上の関係を式にまとめると、以下の式(1)及び(2)となる。
θT=θMAX−θW ・・・(1)
θW=K1×K2 ・・・(2)
ここで、開度制御部5bが排気絞り弁26の目標開度を設定する際に用いるマップについて説明する。図2(a),(b)は、フィルタ32の再生制御開始時から用いられるマップであり、図3(a),(b)は、フィルタ32の再生制御の継続時間が第一所定時間t1以上になったら図2(a),(b)の代わりに用いられるマップである。なお、第一所定時間t1は、排気絞り弁26の開度制御を後述の第一制御から第二制御に切り替えるための閾値として予め設定された時間である。また、図2(a)及び図3(a)は担体温度Tに対する第一補正係数K1の関係を示し、図2(b)及び図3(b)は酸素濃度Cに対する第二補正係数K2の関係を示したマップである。
図2(a)及び図3(a)に示すように、第一補正係数K1は、担体温度Tが高温であるほど小さな値に設定されており、所定温度T1以上ではゼロに設定されている。つまり、担体温度Tが所定温度T1未満である場合は、担体温度Tが高温であるほど絞り量θWは小さくされ、排気絞り弁26の目標開度θTは大きくされる(排気絞り弁26の開度は大きく制御される)。なお、担体温度Tが所定温度T1以上では第一補正係数K1が常にゼロであるため、絞り量θWはゼロとなる(つまり、目標開度θTは全開θMAXとなる)。
また、図3(a)中の破線のグラフは、図2(a)のグラフである。図3(a)に示すように、フィルタ32の再生制御の継続時間が長引くほど、白抜き矢印で示すようにグラフの傾きが大きくなるように設定されている。つまり、図3(a)と図2(a)とでは、同じ担体温度Tでも第一補正係数K1が図3(a)の方が大きな値になる。すなわち、再生制御の継続時間が長引くほど絞り量θWが大きくされ、排気絞り弁26の開度(目標開度θT)は減少方向に補正される。
所定温度T1は、目標PM量(目標燃焼量に相当するPM)を燃焼するために必要なフィルタ32の担体温度を意味する。ここで、目標燃焼量とは、フィルタ32の担体の種類に応じて予め設定されているものであり、フィルタ32が過昇温とならない(溶損しない)温度未満となるようなPM堆積量である。換言すると、所定温度T1は、フィルタ32の担体の種類やPMの目標燃焼量(例えばPMの堆積量や目標燃焼速度等)に応じて予め設定されている温度であり、例えば上記した燃焼開始温度TSTARTと同等か、やや高温(600〜750℃)に設定されている。なお、フィルタ32の過昇温発生の判断閾値(閾値温度)は、目標燃焼量に相当するPMが燃焼したときの担体温度よりもさらに高い値とされている。
一方、図2(b)及び図3(b)に示すように、第二補正係数K2は、酸素濃度Cが低いほど大きな値に設定されており、所定濃度C1よりも高い濃度ではゼロに設定されている。つまり、酸素濃度Cが所定濃度C1以下である場合は、酸素濃度Cが低いほど絞り量θWが大きくされ、排気絞り弁26の目標開度θTは小さくされる(排気絞り弁26の開度は小さく制御される)。なお、酸素濃度Cが所定濃度C1よりも高い状態では第二補正係数K2が常にゼロであるため、絞り量θWはゼロとなる(つまり、目標開度θTは全開θMAXとなる)。
また、図3(b)中の破線のグラフは、図3(b)のグラフである。図3(b)に示すように、フィルタ32の再生制御の継続時間が長引くほど、白抜き矢印で示すようにグラフの傾きが大きく設定されている。つまり、図3(b)と図2(b)とでは、同じ酸素濃度Cでも第二補正係数K2が図3(b)の方が大きな値になる。すなわち、再生制御の継続時間が長引くほど絞り量θWが大きくされ、排気絞り弁26の開度(目標開度θT)は減少方向に補正される。なお、この所定濃度C1は、目標燃焼量を燃焼するために必要な酸素濃度を意味する。ここでいう目標燃焼量は、上記したものと同様である。
まず、開度制御部5bは、燃料制御部5aによって再生制御の開始条件が成立したと判定されたら、温度演算部4aで演算されたフィルタ32の担体温度Tが所定温度T1未満であるか否かを判定する。担体温度Tが所定温度T1未満であると判定した場合は、次いで酸素濃度センサ25で検出された酸素濃度Cが所定濃度C1以下であるか否かを判定する。
開度制御部5bは、酸素濃度Cが所定濃度C1以下であると判定した場合、担体温度T及び酸素濃度Cを図2(a),(b)に示すマップに適用して、第一補正係数K1及び第二補正係数K2を求める。そして、排気絞り弁26の目標開度θTを定め、排気絞り弁26の開度制御を実施する。以下、図2(a),(b)に示すマップを用いた排気絞り弁26の開度制御を、「第一制御」と呼ぶ。
つまり、開度制御部5bによる第一制御は、フィルタ32の再生制御時であって、再生制御が開始されてから第一所定時間t1が経過するまでの間、フィルタ32の担体温度Tが所定温度T1未満且つ酸素濃度Cが所定濃度C1以下であれば、継続して実施される。なお、第一制御において、担体温度Tが所定温度T1以上であると判定された場合、又は、酸素濃度Cが所定濃度C1よりも大きいと判定された場合は、排気絞り弁26が開放される(すなわち、開度が全開θMAXにされる)。
開度制御部5bは、フィルタ32の再生制御を開始してから第一所定時間t1が経過したら、温度演算部4aで演算されたフィルタ32の担体温度Tが所定温度T1未満であるか否かを判定する。担体温度Tが所定温度T1未満であると判定した場合は、次いで酸素濃度センサ25で検出された酸素濃度Cが所定濃度C1以下であるか否かを判定する。
開度制御部5bは、酸素濃度Cが所定濃度C1以下であると判定した場合、担体温度T及び酸素濃度Cを図3(a),(b)に示すマップに適用して、第一補正係数K1及び第二補正係数K2を求める。そして、排気絞り弁26の目標開度θTを定め、排気絞り弁26の開度を制御する。以下、図3(a),(b)に示すマップを用いた排気絞り弁26の開度制御を、「第二制御」と呼ぶ。
つまり、開度制御部5bによる第二制御は、フィルタ32の再生制御時であって、再生制御が開始されてから第一所定時間t1が経過した後に、フィルタ32の担体温度Tが所定温度T1未満且つ酸素濃度Cが所定濃度C1以下であれば実施される。なお、第二制御において、担体温度Tが所定温度T1以上であると判定された場合、又は、酸素濃度Cが所定濃度C1よりも大きいと判定された場合は、排気絞り弁26が開放される(すなわち、開度が全開θMAXにされる)。また、第二制御は、第一所定時間t1よりも長い第二所定時間t2が経過するまで実施される。なお、第二所定時間t2は、ここではフィルタ32の再生制御を終了する終了条件として予め設定された時間である。
[3.フローチャート]
[3−1.メインフロー]
エンジンECU3で実行されるフィルタ32の再生制御のメインフローチャートXを図4に例示する。このフローチャートに示される一連の制御は、予め設定された所定周期で繰り返し実施される。
ステップX10では、フィルタ32へのPM堆積量を演算するための各種情報がエンジンECU3に読み込まれる。続くステップX20では、堆積量演算部4bにおいて、エンジン10の運転状態に基づいてPM排出量が演算されるとともに、その積算値であるPM堆積量が演算される。また、ステップX30では、再生制御の開始条件が成立したか否かが判定される。
ここで開始条件が成立した場合には、ステップX40へ進んでタイマAの計測が開始されるとともに、図5に示す第一制御のフローチャートYが実施される(ステップX50)。なお、このタイマAは、第一制御の経過時間を計測するものである。一方、開始条件が成立しない場合にはそのまま今回の演算周期での判定が終了する。この場合、次の演算周期では本フローがステップX10から繰り返される。
[3−2.第一制御]
エンジンECU3で実行される第一制御のフローチャートYを図5に例示する。
ステップY10では、フィルタ32の担体温度Tが温度演算部4aで演算される。続くステップY20では、フィルタ32に流入する排気中の酸素濃度Cが酸素濃度センサ25で検出される。次いで、ステップY30では、担体温度Tが所定温度T1未満であるか否かが判定される。このステップでは、フィルタ32に堆積したPMが十分燃焼される温度まで担体温度Tが昇温されているか否かが判断される。
担体温度Tが所定温度T1未満であれば、ステップY40へ進み、酸素濃度Cが所定濃度C1以下であるか否かが判定される。このステップでは、フィルタ32に流入する排気中に十分酸素が含まれているか否かが判断される。酸素濃度Cが所定濃度C1以下であれば、ステップY50へ進んで排気絞り弁26の開度が制御される。なお、ここでは図2(a),(b)に示すマップが用いられる第一制御が実施される。
一方、ステップY30で担体温度Tが所定温度T1以上であると判定された場合、又は、ステップY40で酸素濃度Cが所定濃度C1よりも大きいと判定された場合は、いずれもステップY55へ進み、排気絞り弁26が開放される(開度が全開θMAXに制御される)。ステップY50又はステップY55において排気絞り弁26の開度が制御されたら、ステップY60へ進み、タイマAの計測時間が第一所定時間t1以上であるか否かが判定される。そして、タイマAの計測時間が第一所定時間t1に達するまでは、NOルートからフローチャートYがリターンされ、ステップY10から再び実施される。
一方、タイマAの計測時間が第一所定時間t1以上であれば、ステップY70においてタイマAが停止されて計測時間がリセットされる。続くステップY80では、タイマBによる計測が開始されるとともに、図6に示す第二制御のフローチャートZが実施される(ステップY90)。なお、このタイマBは、第二制御の経過時間を計測するものであり、上記のタイマAと同一のものでもよく、異なるタイマを使用してもよい。
[3−3.第二制御]
エンジンECU3で実行される第二制御のフローチャートZを図6に例示する。
ステップZ10〜ステップZ40までは、第一制御のフローチャートYと同様であるため、説明を省略する。ステップZ40において、酸素濃度Cが所定濃度C1以下であると判定されると、ステップZ50へ進んで排気絞り弁26の開度が制御される。なお、ここでは図3(a)及び(b)に示すマップが用いられる第二制御が実施される。
一方、ステップZ30で担体温度Tが所定温度T1以上であると判定された場合、又は、ステップZ40で酸素濃度Cが所定濃度C1よりも大きいと判定された場合は、いずれもステップZ55へ進み、排気絞り弁26が開放される(開度が全開θMAXに制御される)。ステップZ50又はステップZ55において排気絞り弁26の開度が制御されたら、ステップZ60へ進み、タイマBの計測時間が第二所定時間t2以上であるか否かが判定される。そして、タイマBの計測時間が第二所定時間t2に達するまでは、NOルートからフローチャートZがリターンされ、ステップZ10から再び実施される。
一方、タイマBの計測時間が第二所定時間t2以上であれば、ステップZ70においてタイマBが停止されて計測時間がリセットされる。続くステップZ80では、再生制御部5による再生制御が終了され、図4に示すメインフローチャートXにリターンされる(ステップZ90)。
[4.効果]
したがって、本実施形態に係る排気浄化装置によれば、酸素濃度Cと担体温度Tとに基づいて排気絞り弁26の開度を制御することで、フィルタ32を通過する排気の流速及び流量を適切に制御し、フィルタ32に捕集されたPMの燃焼効率を高めることができる。具体的には、酸素濃度Cが低い場合には排気の流速を減少させることで、排気がフィルタ32内(フィルタ32周辺)に滞留する時間を延長することができ、酸素とPMとの接触確率を高めることができる。また、排気中に含まれる酸素をPMの燃焼に利用することができるため、よりPMの燃焼効率を高めることができる。また、担体温度Tが低い場合には排気の流量を減少させることで、PMの燃焼により発生した熱の損失が減少するため、排気温度の低下を抑制することができるとともにフィルタ32の保温性を高めることができる。
さらに、酸素濃度Cが高い(所定濃度C1よりも高い)場合や担体温度Tが高い(所定温度T1以上の)場合には、排気流れを正常に戻す(すなわち、排気の流速を増大させる、又は流量を増大させる)ことで、PMの燃焼を適切に制御しフィルタ32の過昇温の発生を防ぐことができる。つまり、本排気浄化装置によれば、フィルタ32を過昇温させることなく、PMの燃焼効率を高めることができる。
なお、一般的なフィルタ32の再生制御では、排気温度を高めたり高いまま維持するために、燃料噴射量を増量補正したり、直接排気通路22へ噴射する燃料量を増量補正している。これに対して、本排気浄化装置によれば、排気絞り弁26の開度を制御することで、PMの燃焼効率を高めることができるため、排気昇温用の燃料噴射量を削減することができ、燃費向上や排ガスエミッションの低減が可能となる。また、オイルダイリューションを抑制することができる。
また、酸素濃度Cが低いほど排気絞り弁26の開度を小さく制御する(すなわち絞る)ことで、排気をフィルタ32周辺に長く留めることができる。これにより、酸素濃度Cが低い場合は排気中に含まれる酸素をより利用することができるとともに、PMと酸素との接触確率をより高めることができる。つまり、酸素濃度Cが低濃度であっても、PMの燃焼効率を高めることができる。
また、担体温度Tが高いほど排気絞り弁26の開度を大きく制御する(すなわち開放する)ことで、PMの燃焼反応を抑制することができ、フィルタ32の過昇温の発生を抑制することができる。一方、担体温度Tが低いほど排気絞り弁26の開度を絞ることで、排気の流量を減少させることができ、熱損失を減らすことができる。これにより、フィルタ32の担体温度Tを高めることができ、PMの燃焼効率を高めることができる。
また、フィルタ32の再生継続時間が長引くほど、排気絞り弁26の絞りが減少方向に補正される。言い換えると、再生が進行するに連れて、よりPMが燃えやすい状態となるようにフィルタ環境が制御される。これにより、再生中のPMの燃え残りを防止することができ、再生効率を高めることができる。また、PMがほぼ完全に焼却されるまでにかかる時間を短縮することができる。
また、フィルタ32の直上流に酸素濃度センサ25を配置し、この酸素濃度センサ25で検出された酸素濃度Cを用いて開度制御をすることで、演算負担を軽減することができるとともに、精度の高い制御を実施することができる。
また、フィルタ32を含む触媒装置30がエンジンルーム2内に配置されているため、フィードバック制御の精度を向上させることができ、精度よく再生制御を実施することができる。
[5.その他]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
上記実施形態では、開度制御部5bは、担体温度T及び酸素濃度Cから第一補正係数K1及び第二補正係数K2をそれぞれ求め、目標開度θTを設定して排気絞り弁26の開度を制御しているが、上記した開度制御部5bによる排気絞り弁26の開度制御は一例であって、これに限られるものではない。例えば、目標開度θT′を予め設定しておき、担体温度Tが所定温度T1未満で酸素濃度Cが所定濃度C1以下の場合には、排気絞り弁26の開度がこの目標開度θT′になるように開度制御を実施してもよい。
また、上記実施形態では、開度制御部5bによりフィルタ32の再生制御の継続時間に応じて二段階の開度制御(第一制御及び第二制御)が実施されているが、開度制御はこれに限られない。例えば、再生制御の継続時間に応じた図2及び図3に示すマップを複数記憶しておき、担体温度T及び酸素濃度Cに基づいて細かく開度制御を実施してもよい。
また、酸素濃度Cを取得する手段は酸素濃度センサ25に限られない。例えば、排気通路22に、排気中の二酸化炭素濃度を検出するセンサや炭化水素濃度を検出するセンサ等を設け、演算部4に酸素濃度を演算する酸素濃度演算部を追加し、これらのセンサから検出された値から排気中に含まれる酸素濃度Cを演算(推定)してもよい。
また、フィルタ32の担体温度Tを取得する手法は上記したものに限られず、例えばフィルタ32に直接温度センサを設け、この温度センサにより担体温度Tを検出してもよい。また、上流温度センサ24aの検出値又は下流温度センサ24bの検出値を排気温度の代表値とし、マップや演算式から担体温度Tを演算するようにしてもよい。
また、堆積量演算部4bでのPM堆積量の演算手法は上記したものに限られない。例えば、フィルタ32の上下流の圧力を検出又は推定して、上下流の差圧からPM堆積量を推定する手法や、エンジン10の運転状態の情報(エンジン回転速度及び負荷)を取得し、運転状態に応じた単位時間当たりのPM排出量を予め用意されたマップによって求め、フィルタ32の新品時または再生直後からのエンジン運転時間の累計より、PM堆積量を推定する等、種々の公知技術を適用可能である。
また、フィルタ32の再生制御を終了するために用いたタイマBに代えて、再生制御の終了条件が成立したか否かを判定してもよい。この終了条件としては、例えば、堆積量演算部4bで演算されたPM堆積量が所定値以下になることや、酸素濃度センサ25で検出される酸素濃度Cが変化しなくなったことや、温度演算部4aで演算された担体温度Tがある所定値よりも低くなったこと等がある。本排気浄化装置によれば、PMの燃焼効率を高めることができるため、フィルタ32の再生制御にかかる時間(PMを焼却し終えるまでにかかる時間)を短縮することができる。
また、上記実施形態では再生制御部5がエンジンECU3の機能要素として設けられているが、車両1に搭載される電子制御装置のうちのいずれかに設けられていればよい。
なお、本排気浄化装置は、自動車やトラック等の様々な車両に適用可能であり、さらに車両に搭載されるエンジンに限られない。また、ディーゼルエンジンに限られず、ガソリンエンジンから排出される排気を浄化する装置としても利用可能である。また、ターボチャージャーが設けられていないエンジンであってもよい。
1 車両
2 エンジンルーム
3 エンジンECU(エンジン制御装置)
4 演算部
4a 温度演算部(温度取得手段)
4b 堆積量演算部
5 再生制御部
5a 燃料制御部
5b 開度制御部(制御手段)
10 ディーゼルエンジン(エンジン)
22 排気通路
23 ターボチャージャ
24a 上流温度センサ(温度取得手段)
24b 下流温度センサ(温度取得手段)
25 酸素濃度センサ(濃度取得手段)
26 排気絞り弁
30 触媒装置(排気浄化装置)
31 酸化触媒
32 フィルタ

Claims (6)

  1. エンジンの排気通路に設けられ、排気中に含まれる粒子状物質を捕集するフィルタと、
    前記フィルタよりも下流側の前記排気通路に介装された排気絞り弁と、
    前記フィルタに流入する排気中の酸素濃度を取得する濃度取得手段と、
    前記フィルタの担体温度を取得する温度取得手段と、
    前記フィルタの再生時に、前記濃度取得手段で取得された前記酸素濃度と前記温度取得手段で取得された前記担体温度とに基づいて前記排気絞り弁の開度を制御する制御手段と、を備える
    ことを特徴とする、排気浄化装置。
  2. 前記制御手段が、前記濃度取得手段で取得された前記酸素濃度が低いほど、前記排気絞り弁の開度を小さく制御する
    ことを特徴とする、請求項1記載の排気浄化装置。
  3. 前記制御手段が、前記温度取得手段で取得された前記担体温度が高温であるほど、前記排気絞り弁の開度を大きく制御する
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の排気浄化装置。
  4. 前記制御手段が、前記フィルタの再生継続時間が長引くほど、前記排気絞り弁の開度を減少方向に補正する
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の排気浄化装置。
  5. 前記濃度取得手段が、前記フィルタの直上流に配置された酸素濃度センサである
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の排気浄化装置。
  6. 前記フィルタが、前記エンジンのエンジンルーム内に配置されている
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の排気浄化装置。
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