JP2013173504A - ベルト装置 - Google Patents

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Toshihito Miyagawa
稔人 宮川
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Abstract

【課題】ショルダベルトによる乗員肩部側の拘束力の低下を抑制しつつショルダベルトによる乗員腰部側の拘束力を低下させる。
【解決手段】シートベルト装置10では、車両12の前面衝突時に、第1巻取装置20がショルダベルト22の引出しをロックして、ショルダベルト22が乗員18の移動を拘束する。さらに、ショルダベルト22の縫製部26における縫製が解除されると共に、タング34の折曲部における折曲げが解除されて、乗員18の運動エネルギーが吸収される。ここで、縫製部26における縫製が解除される際及び折曲部における折曲げが解除される際には、ショルダベルト22の腰部18B側から肩部18A側への移動が許容される。このため、ショルダベルト22による肩部18A側の拘束力の低下を抑制しつつ、ショルダベルト22による腰部18B側の拘束力を低下できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗員の腰部の一側と他側の肩部との間にショルダベルトが装着されるベルト装置に関する。
下記特許文献1に記載の車両用シートベルト装置では、ショルダベルトとラップベルトとが分離されており、車両の衝突時には、ショルダベルトの長手方向への移動が促進されると共に、ラップベルトの長手方向への移動が抑制されることで、乗員上体前方移動が促進されると共に、乗員腰前方移動が抑制される。
ここで、このような車両用シートベルト装置では、車両の衝突時に、ショルダベルトによる乗員肩部側の拘束力の低下を抑制しつつ、ショルダベルトによる乗員腰部側の拘束力を低下させるのが好ましい。
特開平11−20613号公報
本発明は、上記事実を考慮し、ショルダベルトによる乗員肩部側の拘束力の低下を抑制しつつショルダベルトによる乗員腰部側の拘束力を低下できるベルト装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のベルト装置は、乗員の腰部の一側と他側との間に装着されるラップベルトと分離され又は車両の緊急時に前記ラップベルトと一体の長手方向への移動を不能にされ、乗員の腰部の一側と他側の肩部との間に装着されるショルダベルトと、車両の緊急時に前記ショルダベルトの長手方向への移動を規制して前記ショルダベルトが乗員を拘束する規制手段と、前記規制手段が前記ショルダベルトの長手方向への移動を規制した際に前記ショルダベルトの乗員腰部側から乗員肩部側への移動を許容して乗員の運動エネルギーを吸収する吸収手段と、を備えている。
請求項2に記載のベルト装置は、乗員の腰部の一側と他側との間に装着されるラップベルトと分離され又は車両の緊急時に前記ラップベルトと一体の長手方向への移動を不能にされ、乗員の腰部の一側と他側の肩部との間に装着されるショルダベルトと、車両の緊急時に前記ショルダベルトの長手方向への移動を規制して前記ショルダベルトが乗員を拘束する規制手段と、乗員の一側と他側との間の中央より一側に配置され、前記規制手段が前記ショルダベルトの長手方向への移動を規制した際に前記ショルダベルトの長手方向への移動を許容して乗員の運動エネルギーを吸収する吸収手段と、を備えている。
請求項3に記載の乗員拘束機構は、請求項1又は請求項2に記載の乗員拘束機構において、前記吸収手段を乗員と接触しない位置に配置している。
請求項1に記載のベルト装置では、ラップベルトが乗員の腰部の一側と他側との間に装着されると共に、ショルダベルトが乗員の腰部の一側と他側の肩部との間に装着される。さらに、ショルダベルトがラップベルトと分離され、又は、車両の緊急時にショルダベルトがラップベルトと一体の長手方向への移動を不能にされる。
また、車両の緊急時に、規制手段がショルダベルトの長手方向への移動を規制して、ショルダベルトが乗員を拘束する。
ここで、規制手段がショルダベルトの長手方向への移動を規制した際に、吸収手段が、ショルダベルトの乗員腰部側から乗員肩部側への移動を許容して、乗員の運動エネルギーを吸収する。このため、ショルダベルトによる乗員肩部側の拘束力の低下を抑制しつつ、ショルダベルトによる乗員腰部側の拘束力を低下できる。
請求項2に記載のベルト装置では、ラップベルトが乗員の腰部の一側と他側との間に装着されると共に、ショルダベルトが乗員の腰部の一側と他側の肩部との間に装着される。さらに、ショルダベルトがラップベルトと分離され、又は、車両の緊急時にショルダベルトがラップベルトと一体の長手方向への移動を不能にされる。
また、車両の緊急時に、規制手段がショルダベルトの長手方向への移動を規制して、ショルダベルトが乗員を拘束する。さらに、規制手段がショルダベルトの長手方向への移動を規制した際に、吸収手段が、ショルダベルトの長手方向への移動を許容して、乗員の運動エネルギーを吸収する。
ここで、吸収手段が乗員の一側と他側との間の中央より一側に配置されている。このため、吸収手段がショルダベルトの乗員腰部側から乗員肩部側への移動を許容でき、ショルダベルトによる乗員肩部側の拘束力の低下を抑制しつつ、ショルダベルトによる乗員腰部側の拘束力を低下できる。
請求項3に記載の乗員拘束機構では、吸収手段が乗員と接触しない位置に配置される。このため、吸収手段がショルダベルトの乗員腰部側から乗員肩部側への移動を効果的に許容でき、ショルダベルトによる乗員腰部側の拘束力を効果的に低下できる。
本発明の第1の実施の形態における車両の主要部を示す車両前斜め左方から見た斜視図である。 (A)及び(B)は、本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置におけるショルダベルトの縫製部等を示す断面図であり、(A)は、車両の通常時を示し、(B)は、車両の正面衝突時を示している。 (A)及び(B)は、本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置におけるタング等を示す正面図であり、(A)は、車両の通常時を示し、(B)は、車両の正面衝突時を示している。 (A)及び(B)は、本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置におけるタングの折曲部を示す断面図であり、(A)は、車両の通常時を示し、(B)は、車両の正面衝突時を示している。 本発明の第2の実施の形態における車両の主要部を示す車両前斜め左方から見た斜視図である。 (A)及び(B)は、本発明の第2の実施の形態に係るシートベルト装置におけるショルダタング等を示す正面図であり、(A)は、車両の通常時を示し、(B)は、車両の正面衝突時を示している。 (A)及び(B)は、本発明の第2の実施の形態に係るシートベルト装置におけるショルダタング等の変形例を示す正面図であり、(A)は、車両の通常時を示し、(B)は、車両の正面衝突時を示している。 本発明の第3の実施の形態における車両の主要部を示す車両前斜め左方から見た斜視図である。
[第1の実施の形態]
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るベルト装置としてのシートベルト装置10が適用された車両12の主要部が車両前斜め左方から見た斜視図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車幅方向外方(車両右方)を矢印OUTで示し、上方を矢印UPで示している。
図1に示す如く、本実施の形態における車両12では、車室14内にシート16(例えば運転席)が設置されており、シート16の前方、後方、右方、左方、上方及び下方は、それぞれ車両12の前方、後方、右方、左方、上方及び下方に向けられている。また、シート16は、前後方向及び上下方向における位置を調整可能にされている。
シート16の下側部分には、シートクッション16Aが設けられており、シートクッション16Aは、略水平に配置されている。シート16の上側部分には、シートバック16Bが設けられており、シートバック16Bは、シートクッション16Aの後端から上側に起立されている。シート16には、車両12の乗員18(例えば運転手)が着座可能にされている。
シート16には、シートベルト装置10が装備されている。
シートベルト装置10には、規制手段としての第1巻取装置20(リトラクタ)が設けられており、第1巻取装置20は、シート16の後部の車幅方向外側かつ下側において、車体(シート16でもよい)に固定されている。第1巻取装置20には、第1スプール(図示省略)が設けられており、第1スプールには、ウェビング(ベルト)を構成する長尺帯状のショルダベルト22が基端側から巻取られている。このため、第1スプールが巻取方向へ回転されることで第1スプールにショルダベルト22が巻取られると共に、第1スプールからショルダベルト22が引出されることで第1スプールが引出方向(巻取方向とは反対方向)へ回転される。
第1巻取装置20は、第1スプールに巻取方向への付勢力を作用させており、これにより、ショルダベルト22に第1スプールへの巻取方向への付勢力が付与されている。車両12の前面衝突時(緊急時)には、第1巻取装置20が、車両の急減速及びショルダベルト22の第1スプールからの急引出しの少なくとも一方を検知して、第1スプールからのショルダベルト22の引出し(長手方向への移動)をロックする。
ショルダベルト22は、第1巻取装置20より先端側において、アンカ(上支持部)としてのショルダアンカ24(スリップジョイント)に移動可能に挿通されており、ショルダアンカ24は、シート16の後部の車幅方向外側かつ上側において、車体(シート16でもよい)に回動可能に取付けられている。これにより、ショルダベルト22が、第1巻取装置20より先端側において、ショルダアンカ24に支持されている。
図2(A)に詳細に示す如く、ショルダベルト22の先端部近傍には、吸収手段(重合部)としての縫製部26が設けられており、縫製部26では、ショルダベルト22が縫製26Aによって複数重(例えば2重)に重合されている。ショルダベルト22の先端部近傍は、被覆部材としての筒状(例えば矩形筒状)のカバー28に貫通されており、カバー28は、樹脂製にされて、可撓性を有している。カバー28内には、縫製部26が挿入(収容)されており、カバー28は、軸方向一端(本実施の形態ではショルダベルト22先端部側の端部)において、ショルダベルト22に縫製によって取付けられている。
シートベルト装置10には、格納手段としての第2巻取装置30(リトラクタ)が設けられており、第2巻取装置30は、シート16の後部の車幅方向外側かつ下側において、車体(シート16でもよい)に固定されている。第2巻取装置30には、第2スプール(図示省略)が設けられており、第2スプールには、ウェビング(ベルト)を構成する長尺帯状のラップベルト32が基端側から巻取られている。このため、第2スプールが巻取方向へ回転されることで第2スプールにラップベルト32が巻取られると共に、第2スプールからラップベルト32が引出されることで第2スプールが引出方向(巻取方向とは反対方向)へ回転される。
第2巻取装置30は、第2スプールに巻取方向への付勢力を作用させており、これにより、ラップベルト32に第2スプールへの巻取方向への付勢力が付与されている。車両12の前面衝突時(緊急時)には、第2巻取装置30が、車両の急減速及びラップベルト32の第2スプールからの急引出しの少なくとも一方を検知して、第2スプールからのラップベルト32の引出し(長手方向への移動)をロックする。
ショルダベルト22の先端部及びラップベルト32の先端部は、それぞれ係合部材としてのタング34に係止されており、ショルダベルト22とラップベルト32とは、分離されている(連続されていない)。図3(A)に詳細に示す如く、タング34には、金属製で略T字形板状のプレート36が設けられており、プレート36の基端部(下記バックル46への挿入部を除く部分)は、樹脂製の被覆部38に被覆されている。タング34の基端部には、ショルダ孔40及びラップ孔42が貫通形成されており、ショルダ孔40及びラップ孔42は、プレート36及び被覆部38を貫通すると共に、全周が被覆部38に被覆されている。ショルダベルト22の先端部及びラップベルト32の先端部は、それぞれショルダ孔40及びラップ孔42に挿通かつ折返された状態で縫製されて、タング34の基端部に係止されている。
プレート36には、ショルダ孔40形成部とショルダ孔40形成部以外の部分との間の部分において、吸収手段(変形部)としての折曲部44が設けられており、図4(A)に詳細に示す如く、折曲部44では、プレート36が所定回折曲げられて(変形されて)複数重(例えば5重)に重合されている。
シートベルト装置10には、タング34を支持する部材としてのバックル46(インナアンカ)が設けられている。バックル46には、連結部材としての金属製で長尺板状の連結板48(ステー)の先端が連結されており、連結板48の基端は、シート16の後部の車幅方向内側かつ下側において、車体(シート16でもよい)に固定されている。タング34の先端部(プレート36の先端部)は、バックル46に対して係合及び係合解除可能にされており、タング34の先端部がバックル46に係合されることで、ショルダベルト22の先端部及びラップベルト32の先端部が、タング34を介してバックル46及び連結板48に支持される。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシートベルト装置10では、シート16に乗員18が着座した状態で、タング34が引張られて、第1巻取装置20(第1スプール)からショルダベルト22が付勢力に抗して引出されると共に、第2巻取装置30(第2スプール)からラップベルト32が付勢力に抗して引出されることで、タング34がバックル46に係合される。このため、必要に応じて、第1巻取装置20(第1スプール)にショルダベルト22が付勢力によって巻取られると共に、第2巻取装置30(第2スプール)にラップベルト32が付勢力によって巻取られて、乗員18にショルダベルト22及びラップベルト32が装着される。
乗員18にショルダベルト22及びラップベルト32が装着された際には、ショルダベルト22のショルダアンカ24とタング34との間の部分が、乗員18の車幅方向外側(他側)の肩部18Aと腰部18Bの車幅方向内側(一側)との間に斜め方向に装着されると共に、ラップベルト32の第2巻取装置30とタング34との間の部分が、乗員18の腰部18Bの車幅方向外側と車幅方向内側との間に横方向に装着される。さらに、ショルダベルト22の縫製部26及びカバー28とタング34、バックル46及び連結板48とは、乗員18に接触しない状態にされる。
車両12の前面衝突時には、第1巻取装置20が第1スプールからのショルダベルト22の引出しをロックすると共に、第2巻取装置30が第2スプールからのラップベルト32の引出しをロックする。このため、ショルダベルト22が乗員18の車幅方向外側の肩部18Aと腰部18Bの車幅方向内側との間の車両前側への移動を拘束すると共に、ラップベルト32が乗員18の腰部18Bの車幅方向外側と車幅方向内側との間の車両前側への移動を拘束する。
ところで、図2(B)に示す如く、乗員18からショルダベルト22に作用する車両前側への移動荷重が所定荷重(吸収荷重)を超えた際には、ショルダベルト22の縫製部26における縫製26Aが解除されることで、乗員18の車両前側への移動荷重(運動エネルギー)が吸収されて、ショルダベルト22から乗員18に作用する荷重が所定荷重に制限される。さらに、図3(B)及び図4(B)に示す如く、乗員18からショルダベルト22に作用する車両前側への移動荷重が特定荷重(吸収荷重)を超えた際には、タング34(プレート36)の折曲部44における折曲げが解除されることで、乗員18の車両前側への移動荷重(運動エネルギー)が吸収されて、ショルダベルト22から乗員18に作用する荷重が特定荷重に制限される。
ここで、乗員18にショルダベルト22が装着された際には、ショルダベルト22の縫製部26及びタング34の折曲部44が乗員18の車幅方向中央より車幅方向内側(特に乗員18の胸骨より下側)に配置される。このため、縫製部26における縫製26Aが解除される際及び折曲部44における折曲げが解除される際には、乗員18の車幅方向中央より車幅方向内側において、乗員18からショルダベルト22に作用する車両前側への移動荷重によるショルダベルト22の乗員18腰部18B側から乗員18肩部18A側への移動が許容される。これにより、ショルダベルト22による乗員18肩部18A側の拘束力の低下を抑制しつつ、ショルダベルト22による乗員18腰部18B側の拘束力を低下でき、乗員18の腰部18Bを効果的に保護できる。
さらに、乗員18にショルダベルト22が装着された際には、ショルダベルト22の縫製部26及びタング34の折曲部44が乗員18に接触されない。このため、縫製部26及び折曲部44が乗員18との間(カバー28を介してもよい)に摩擦力を発生することを抑制又は防止でき、縫製部26における縫製26Aの解除及び折曲部44における折曲げの解除によりショルダベルト22の乗員18腰部18B側から乗員18肩部18A側への移動を効果的に許容できて、ショルダベルト22による乗員18腰部18B側の拘束力を効果的に低下できる。
また、ショルダベルト22とラップベルト32とが分離されている。
このため、ショルダベルト22とラップベルト32とが連続される場合とは異なり、ラップベルト32のタング34を介してのショルダベルト22側への移動及びショルダベルト22のタング34を介してのラップベルト32側への移動を防止できる。これにより、乗員18の体格や姿勢及びシート16の位置等に拘らず、乗員18に対する縫製部26の位置を安定させることができ、ショルダベルト22による乗員18腰部18B側の拘束力を安定させて低下できる。
しかも、ショルダベルト22とラップベルト32とが連続される場合とは異なり、縫製部26における縫製26Aの解除によりショルダベルト22がタング34を介してラップベルト32側へ移動されることを防止できると共に、縫製部26における縫製26Aの解除及び折曲部44における折曲げの解除によりラップベルト32がタング34側から第2巻取装置30側へ移動されることを防止できる。これにより、ショルダベルト22による乗員18腰部18B側の拘束力を効果的に低下できると共に、ラップベルト32による乗員18の腰部18Bの拘束力の低下を抑制又は防止できる。
なお、本実施の形態では、ショルダベルト22に縫製部26を設けると共に、タング34に折曲部44を設けた。しかしながら、ショルダベルト22に縫製部26を設けた構成とタング34に折曲部44を設けた構成との少なくとも1つの構成であればよい。
[第2の実施の形態]
図5には、本発明の第2の実施の形態に係るベルト装置としてのシートベルト装置60が適用された車両12の主要部が車両前斜め左方から見た斜視図にて示されている。
本実施の形態に係るシートベルト装置60は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図5に示す如く、本実施の形態に係るシートベルト装置60には、タング34が一対設けられており、一方のタング34は、ショルダタング34Aにされると共に、他方のタング34は、ラップタング34Bにされている。ショルダタング34A及びラップタング34Bには、プレート36が設けられており、プレート36の基端部(下記ショルダバックル46A又はラップバックル46Bへの挿入部を除く部分)は、樹脂製の被覆部38に被覆されている。ショルダタング34Aの基端部及びラップタング34Bの基端部には、それぞれショルダ孔40及びラップ孔42が貫通形成されており、ショルダ孔40及びラップ孔42は、プレート36及び被覆部38を貫通すると共に、全周が被覆部38に被覆されている。ショルダベルト22の先端部及びラップベルト32の先端部は、それぞれ、ショルダ孔40及びラップ孔42に挿通かつ折返された状態で縫製されて、ショルダタング34Aの基端部及びラップタング34Bの基端部に係止されている。
図6の(A)及び(B)に詳細に示す如く、ショルダタング34Aのプレート36には、基端部と先端部との間の部分において、折曲部44が設けられている。
シートベルト装置10には、バックル46が一対設けられており、一方のバックル46は、ショルダバックル46Aにされると共に、他方のバックル46は、ラップバックル46Bにされている。ショルダバックル46A及びラップバックル46Bには、それぞれ連結板48の先端が連結されており、連結板48の基端は、シート16の後部の車幅方向内側かつ下側において、車体(シート16でもよい)に固定されている。ショルダタング34Aの先端部(プレート36の先端部)は、ショルダバックル46Aに対して係合及び係合解除可能にされており、ショルダタング34Aの先端部がショルダバックル46Aに係合されることで、ショルダベルト22の先端部が、ショルダタング34Aを介してショルダバックル46A及び連結板48に支持される。ラップタング34Bの先端部(プレート36の先端部)は、ラップバックル46Bに対して係合及び係合解除可能にされており、ラップタング34Bの先端部がラップバックル46Bに係合されることで、ラップベルト22の先端部が、ラップタング34Bを介してラップバックル46B及び連結板48に支持される。
ところで、シート16に乗員18が着座した状態で、ショルダタング34Aが引張られて、第1巻取装置20(第1スプール)からショルダベルト22が付勢力に抗して引出されることで、ショルダタング34Aがショルダバックル46Aに係合される。さらに、ラップタング34Bが引張られて、第2巻取装置30(第2スプール)からラップベルト32が付勢力に抗して引出されることで、ラップタング34Bがラップバックル46Bに係合される。このため、必要に応じて、第1巻取装置20(第1スプール)にショルダベルト22が付勢力によって巻取られると共に、第2巻取装置30(第2スプール)にラップベルト32が付勢力によって巻取られて、乗員18にショルダベルト22及びラップベルト32が装着される。
乗員18にショルダベルト22及びラップベルト32が装着された際には、ショルダベルト22のショルダアンカ24とショルダタング34Aとの間の部分が、乗員18の車幅方向外側(他側)の肩部18Aと腰部18Bの車幅方向内側(一側)との間に斜め方向に装着されると共に、ラップベルト32の第2巻取装置30とラップタング34Bとの間の部分が、乗員18の腰部18Bの車幅方向外側と車幅方向内側との間に横方向に装着される。さらに、ショルダベルト22の縫製部26及びカバー28とショルダタング34A、ラップタング34B、ショルダバックル46A、ラップバックル46B及び各連結板48とは、乗員18に接触しない状態にされる。
ここで、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、本実施の形態では、ショルダベルト22に縫製部26を設けると共に、ショルダタング34Aに折曲部44を設けた。しかしながら、ショルダベルト22に縫製部26を設けた構成とショルダタング34Aに折曲部44を設けた構成との少なくとも1つの構成であればよい。
また、本実施の形態では、ショルダタング34Aのプレート36に折曲部44を設けた。しかしながら、これと共に、又は、これに代えて、図7の(A)及び(B)に示す如く、ショルダバックル46Aに連結された連結板48の先端と基端との間の部分に折曲部44を設けてもよい。
[第3の実施の形態]
図8には、本発明の第3の実施の形態に係るベルト装置としてのシートベルト装置80が適用された車両12の主要部が車両前斜め左方から見た斜視図にて示されている。
本実施の形態に係るシートベルト装置80は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図8に示す如く、本実施の形態に係るシートベルト装置80では、ショルダベルト22の先端部とラップベルト32の先端部とが連続されており、ショルダベルト22の先端部及びラップベルト32の先端部には、それぞれ係止部材としての柱状のタングストッパ82が固定されている。タングストッパ82は、ショルダベルト22及びラップベルト32の幅方向中間部に配置されており、タングストッパ82は、ショルダベルト22及びラップベルト32の肉厚方向に突出されている。
ショルダベルト22の先端部とラップベルト32の先端部との連続部分は、係合部材としてのタング34に係止されている。タング34には、金属製で略T字形板状のプレート36が設けられており、プレート36の基端部(バックル46への挿入部を除く部分)は、樹脂製の被覆部38に被覆されている。タング34の基端部には、挿通孔84が貫通形成されており、挿通孔84は、プレート36及び被覆部38を貫通すると共に、全周が被覆部38に被覆されている。ショルダベルト22の先端部とラップベルト32の先端部との連続部分は、挿通孔84に移動可能に挿通されて、タング34の基端部に係止されている。
ショルダベルト22及びラップベルト32のタングストッパ82は、タング34の挿通孔84周辺部分に係止可能にされている。このため、ショルダベルト22のタングストッパ82がタング34の挿通孔84周辺部分に係止されることで、ショルダベルト22のタング34を介してのラップベルト32側への移動が係止される。さらに、ラップベルト32のタングストッパ82がタング34の挿通孔84周辺部分に係止されることで、ラップベルト32のタング34を介してのショルダベルト22側への移動が係止される。これにより、乗員18の体格や姿勢及びシート16の位置等に拘らず、乗員18に対するショルダベルト22の縫製部26の位置が安定される。
タング34には、係止手段としての係止機構(図示省略)が設けられており、ショルダベルト22の先端部とラップベルト32の先端部との連続部分からタング34に規定荷重(係止荷重)以上の荷重が作用された際には、ショルダベルト22の先端部とラップベルト32の先端部との連続部分のタング34に対する移動が係止機構によって係止(ロック)される。
また、タング34のプレート36には、上記第1の実施の形態における折曲部44が設けられていない。
ところで、車両12の前面衝突時には、第1巻取装置20が第1スプールからのショルダベルト22の引出しをロックすると共に、第2巻取装置30が第2スプールからのラップベルト32の引出しをロックする。このため、ショルダベルト22が乗員18の車幅方向外側の肩部18Aと腰部18Bの車幅方向内側との間の車両前側への移動を拘束すると共に、ラップベルト32が乗員18の腰部18Bの車幅方向外側と車幅方向内側との間の車両前側への移動を拘束する。さらに、ショルダベルト22の先端部とラップベルト32の先端部との連続部分からタング34に規定荷重以上の荷重が作用されて、ショルダベルト22の先端部とラップベルト32の先端部との連続部分のタング34に対する移動がタング34の係止機構によって係止される(不能にされる)ことで、上記第1の実施の形態の如くショルダベルト22とラップベルト32とが分離された構成と同様の状態にされる。
ここで、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態における折曲部44による作用及び効果を除き、上記第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、上記第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、ショルダベルト22の基端側を第1巻取装置20(第1スプール)に格納すると共に、ラップベルト32の基端側を第2巻取装置30(第2スプール)に格納した。しかしながら、ショルダベルト22の基端側を車体(シート16でもよい)に固定した構成にしてもよく、また、ラップベルト32の基端側を車体(シート16でもよい)に固定した構成にしてもよい。
さらに、上記第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、シート16を運転席にした。しかしながら、シート16を助手席や後席にしてもよい。
10 シートベルト装置(ベルト装置)
12 車両
18 乗員
18B 肩部
18B 腰部
20 第1巻取装置(規制手段)
22 ショルダベルト
26 縫製部(吸収手段)
32 ラップベルト
44 折曲部(吸収手段)
60 シートベルト装置(ベルト装置)
80 シートベルト装置(ベルト装置)

Claims (3)

  1. 乗員の腰部の一側と他側との間に装着されるラップベルトと分離され又は車両の緊急時に前記ラップベルトと一体の長手方向への移動を不能にされ、乗員の腰部の一側と他側の肩部との間に装着されるショルダベルトと、
    車両の緊急時に前記ショルダベルトの長手方向への移動を規制して前記ショルダベルトが乗員を拘束する規制手段と、
    前記規制手段が前記ショルダベルトの長手方向への移動を規制した際に前記ショルダベルトの乗員腰部側から乗員肩部側への移動を許容して乗員の運動エネルギーを吸収する吸収手段と、
    を備えたベルト装置。
  2. 乗員の腰部の一側と他側との間に装着されるラップベルトと分離され又は車両の緊急時に前記ラップベルトと一体の長手方向への移動を不能にされ、乗員の腰部の一側と他側の肩部との間に装着されるショルダベルトと、
    車両の緊急時に前記ショルダベルトの長手方向への移動を規制して前記ショルダベルトが乗員を拘束する規制手段と、
    乗員の一側と他側との間の中央より一側に配置され、前記規制手段が前記ショルダベルトの長手方向への移動を規制した際に前記ショルダベルトの長手方向への移動を許容して乗員の運動エネルギーを吸収する吸収手段と、
    を備えたベルト装置。
  3. 前記吸収手段を乗員と接触しない位置に配置した請求項1又は請求項2記載の乗員拘束機構。
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