JP2002518235A - 外側ベルト部分内に膨張可能な部分を有するベルト式拘束装置及び拘束方法 - Google Patents

外側ベルト部分内に膨張可能な部分を有するベルト式拘束装置及び拘束方法

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JP2002518235A
JP2002518235A JP2000554585A JP2000554585A JP2002518235A JP 2002518235 A JP2002518235 A JP 2002518235A JP 2000554585 A JP2000554585 A JP 2000554585A JP 2000554585 A JP2000554585 A JP 2000554585A JP 2002518235 A JP2002518235 A JP 2002518235A
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Abstract

(57)【要約】 車の乗員を拘束する膨張可能なベルトシステム及びその使用方法であって、腰ベルト部分又は肩ベルト部分、或いはこれら両方が二重耐力部分を有し、内側の部分が膨張可能である。内側部分の膨張中、他方の外側ベルト部分は、選択された弱め線又は領域に沿って破裂する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 〔発明の背景〕 膨らますことができる(膨張可能な)シートベルトは、有孔織物から成るもの
であった(米国特許第3,801,156号)。これとは別のベルトは、破裂可
能なカバー内に設けられた折り畳み状態の織物を有していた(米国特許第5,3
46,250号)。膨張可能なベルトとして、補強材の膨張前の使用に備えて、
ひだがつけられた状態で縫い合わされたものがあった(米国特許第3,866,
940号)。
【0002】 従来型の膨張可能なシートベルトは、耐力が殆ど又は全く無い装飾カバーを有
している。さらに、従来型ベルトでは、膨らますことができる部分と膨らますこ
とができない部分との間に設けられたアタッチメントは、衝突の際に生じる大き
な荷重に耐えるのに十分な補強が施されていなかった。
【0003】 〔発明の概要〕 概要を述べると、本発明は、(1)従来型シートベルト材と違わない強度特性
を備えた織物又は他の適当な材料で作られた管状ウェッビング(webbing)、及び
(2)管状ウェッビング内に設けられた膨らませることができるチューブ、袋又
は他の膨らますことができる構成要素を有する乗物のシート及びシートベルトシ
ステムに関する。外側管状ウェッビング構成要素は、衝突の際の乗物の減速期間
中に、内側の膨張可能な構成要素が膨らんで管状ウェッビングに生じた破れ穴か
ら出ることができるようにするほど長手方向に脆弱である。内側構成要素の膨張
の圧力又は力より、外側管状ウェッビングは破裂する。外側管状ウェッビングと
内側の膨張可能な構成要素の組み合わせを、肩ベルト部分、腰ベルト部分、或い
はこれら両方に用いるのがよい。
【0004】 フレームを有する構造的シートと組み合わせてベルトシステムを用いるのがよ
く、この場合、ベルト、クロージャ及びアンカー(固定具)は、乗員の背後に位
置決めされ、シートフレームに固定される。エンクロージャは、ベルトシステム
の肩ベルト部分を収納し、この肩ベルト部分は、外側及び内側ベルト構成要素か
ら成る。インフレータを、内側の膨張可能な構成要素内に設けるのがよい。エン
クロージャから引き出されるベルトの量は、シートベルトを締める際の乗員の体
格で決まる。
【0005】 変形例として、ベルトエンクロージャ及びアンカーを乗物の他の部分に取り付
けてもよく、かかる他の部分としては、乗物のフレームが挙げられる。 〔好ましい実施形態の詳細な説明〕 図1〜図3参照すると、乗物の構造的シート10が、ベルトシステム11を有
し、このベルトシステム11は、肩ベルト部分(胴体又は上半身用ベルト部分)
21及び腰ベルト部分(ひざ用ベルト部分)22を含む乗員拘束ベルト13を有
する。肩ベルト部分21は、シートベルトを締めていないモードでは、2つの端
部を有し、一方の端部は、座っている乗員の後ろに配置された裏側巻取りレトラ
クタアンカーリール16に連結され(図3)、他方の端部は、側部固定バックル
9に連結されている(図1)。肩ベルト部分21は、ベルト構成要素19がレト
ラクタアンカーリール16から繰り出たりこの中に戻る際にベルト案内エンクロ
ージャ18内で往復動する。ベルトエンクロージャ18及びアンカー16は、シ
ートフレーム24に固定されている。
【0006】 肩ベルト部分21は、これと縦一列をなして連結された後部ベルト部分19を
有している(この後部ベルト部分は、案内リング15の周りを通るときに向きを
変える)。肩ベルト部分21は、シート側部リールアンカー17に隣接して設け
られたベルトステッチ23から乗員の上半身に沿って上方にエンクロージャのス
ロット18s内へ延び、この肩ベルト部分は、ステッチ14によって取り付けら
れたベルト部分19を含んでいる。ベルト部分19は好ましくは、従来型ベルト
ウェッビングで作られている。インフレータ20が、ベルト部分21内に保持さ
れ、このベルト部分が往復動すると肩ベルト部分21と一緒に動く。したがって
、インフレータ20の位置は、シートベルトを締めたモードでは、乗員がシート
ベルトを締める際に乗員の使うベルト構成要素21の量で決まり、この量は、乗
員の体格及び体形に応じて様々である。
【0007】 腰ベルト部分22は、ベルト保持開口部25a及びタング又は舌部25bを備
えたタング形コネクタ25を有している。乗物シート10は、シート部分10a
、上側背もたれ部分12aを備えた背もたれ部分12、ベース部分10c及びフ
レーム26(図3)を更に有している。エンクロージャベルト案内を含む構造的
シートは、1997年3月13日に出願された係属中の米国特許出願第08/8
15,658号(発明の名称:Inflatable Passenger-Size Adjustable Torso B
elt System)に開示されており、かかる米国特許出願の内容を、本明細書の一部
を形成するものとしてここに引用する。また、案内エンクロージャ18、上方エ
ンクロージャスロット開口部18s及びガス発生放出インフレータ20が示され
ている。
【0008】 次に、図4〜図6を参照すると、肩ベルト部分21は、外側管状ベルト構成要
素32及び外側構成要素32内に収納可能に折り畳まれた内側ベルト構成要素3
1を有している。内側の膨張可能な構成要素31が膨らむと、外側ベルト構成要
素32の直径と幅の比は3〜4の値をとるが、この値は5又は6という大きな値
であっても良い。収納状態の構成要素31は、折り畳み部分31a〜31hを含
む(図4、図4a及び図4b)。図4aは、エンクロージャ18内のベルト横断
面を示し、図4bは、乗員の上半身を横切るベルト部分21の横断面を示してい
る。ベルト構成要素32の各側部には、乳首状部分36tが設けられている。脆
弱な線(繊維)36lが、乳首状部分36tのうち一方の中に位置している。肩
ベルトの直径及び長さにおける膨張度は、乗員をその座ってるシート中に押し込
むほど大きいが、かかる肩ベルトの膨張に起因して怪我をする程度まで乗員をシ
ートに押しつけるほど大きくはないことが必要である。衝突事故により荷重が肩
ベルト部分21に加わると、荷重は、(1)外側管状構成要素32と、(2)内
側の膨らんだ(部分的に又は完全に)構成要素31の両方によって分担される。
エンクロージャ18のもたらす拘束作用により、エンクロージャ18内に部分的
な膨らみが生じる。
【0009】 衝突の最初及び初期段階では、インフレータ20により、ガスが内側構成要素
31に供給され、この内側構成要素は、膨らみ始めて圧力を外側構成要素32の
内壁に及ぼす。圧力があるレベルに達すると、外側構成要素32は、脆弱な線3
6lに沿って破裂又は破断し、内側ベルト部分31が破裂した領域36から出始
める(図5)。脆弱な線36lは好ましくは、内側構成要素32の縁に沿って位
置している(図4a)。外側ベルト構成要素32の破裂により、それほどの伸び
を生じることなくその耐力が実質的に減少する。
【0010】 乗物及び乗員の減速が続くと、外側ベルト構成要素32は、乗員によって生じ
る力により伸び始め、それと同時に、内側ベルト構成要素31は、荷重の一部を
吸収して予備張力が加えられて短くなり始める。膨らんでいる構成要素31が一
段と展開される次の段階では、内側ベルト構成要素31は一層大きな荷重に耐え
、外側ベルト構成要素32の受ける荷重は一層小さくなる。最後に、内側構成要
素31が完全に展開されると、内側構成要素31は、実質的に全ての荷重(60
%〜90%)を受け持つ。外側及び内側構成要素は衝突荷重を分担するので、そ
れぞれを従来型の乗物拘束ベルト材よりも薄くて軽く且つ低強度のものに作るこ
とができる。構成要素31,32は、任意適当な材料で作ってもよい。好ましい
材料は、織物、例えば、ポリエステル又はナイロンの繊維又は糸である。外側管
状部分32の強度は、3,000〜6,700ポンド(lbs)、伸び率は2,50
0ポンドで10%未満である。脆弱なたて糸37は、50〜420という低デニ
ールのものである。
【0011】 肩ベルト部分21の完全膨張は、ステッチ23(図5)とステッチ14(図3
)との間で生じ、外側構成要素32の外部の内側構成要素31の膨張及びその展
開は、ステッチ23とエンクロージャの出口18sとの間で生じる(図5)。
【0012】 図6、図6a、図6b及び図6cは、外側ベルト構成要素32の破裂によって
生じたスロット36から展開されている外側ベルトウェッビング構成要素32を
示している。限定された膨張が、インフレータ20によって放出されたガスのう
ち何割かを用いてベルトエンクロージャ18内で生じるが、インフレータ20に
よって生じたガスの大部分は、上半身の拘束のために図5及び図6に示す内側構
成要素31の部分を膨らませる。
【0013】 図6cでは、外側構成要素32がその弱め状態に起因して引き伸ばされた後の
展開状態の内側の膨らんだ構成要素31の動作を説明すると、この構成要素31
は乗員の上半身(T)に接触して上半身の前方運動を止める。膨らんだ構成要素
31の形状は、乗員の上半身(T)を止めるのに必要な力により円形の形から長
円形の形に変えられる。
【0014】 図7は、膨らむ前の肩ベルト部分21の中のインフレータ20の位置を示し、
図8は、エンクロージャ18の内壁18wの拘束部内で膨らんだ肩ベルト部分2
1を示している。
【0015】 図9は、長手方向の繊維又はたて糸37がよこ糸35の張力によって切れるよ
う構成した管状ベルト部分32の織物部分30を示している。図10は、この織
物部分30を示す拡大図である。膨張により、よこ糸35が脆弱な糸37に引張
作用を及ぼしてこれを破断させ、それにより長手方向の穴36が生じる。
【0016】 図11及び図12では、圧力によって誘発される管状ウェッビング構成要素3
2の破裂を可能にする変形例としての装置が示されており、かかる装置では、繊
維39が、化学的エッチ又はレーザ光によりあらかじめ弱められている。当然の
ことながら、繊維の断面を減少させることにより繊維を弱めることができる。変
形例として、ウェッビングをホットナイフ又はワイヤ、或いは噴射水によって弱
めてもよい。継ぎ目39を切るにはよこ糸41を引っ張る。
【0017】 図13を参照すると、ベルト13′が、シート10′に隣接して位置決めされ
たベルトエンクロージャ40に入り込むようになった変形例が示されている。エ
ンクロージャ40は、乗物のフレームのピラー44に取り付けられている。エン
クロージャ40は、上方スロット開口部40s及びベルト巻取りアンカー42を
有している。また、シート10′、シート背もたれ12′及び側部巻取りリール
17′が示されている。
【0018】 肩ベルト部分21を含む拘束ベルト13の作用を説明すると、乗員はシート1
0に座っており、その乗員はタング25bを備えたタング形コネクタ25を自分
のひざの上に引っ張り、そしてタング25bをひざの右側のバックル受け具14
(図1)に差し込む。このシートベルトを締める段階を行うと、隠れている後部
ウェブ部分19を含む肩ベルト部分21は、レトラクタアンカー16から繰り出
る。それと同時に、腰ベルト部分22が、アンカー17から繰り出る。ベルトの
繰出し量は、乗員によって様々であり、体の大きな乗員の場合は体の小さな乗員
の場合よりも繰り出されるベルトの量が多い。アンカー16から繰り出る膨張可
能な肩ベルト部分21は、上方シート背もたれ12aに設けられた案内エンクロ
ージャスロット18s(図2)から出る。ベルトシステム13は、体の最も大き
な乗客を受け入れているときであっても、インフレータ20及び取付け状態のベ
ルト19が、ベルト案内エンクロージャ18内に位置したままであるように設計
されている。
【0019】 乗物が急激な減速作用を受ける衝突事故の際のベルトシステムの作用を更に説
明すると、衝突センサ(図示せず)が、インフレータ20を作動させ、このイン
フレータはガスを内側ベルト構成要素31内に放出する。アンカー16,17が
ロックアップし、それ以上のベルトの繰り出しを阻止する。インフレータ20は
、シート10の背後でエンクロージャ18内に又はシートに隣接してエンクロー
ジャ40内に設けられているので、インフレータ20から最初に放出されたガス
は、内側構成要素31がエンクロージャ18の拘束部内で膨張することができる
程度まで内側構成要素31を膨張させる。エンクロージャ18はベルト部分の膨
張を拘束するので、内側部分31は、外側部分32が内部ガス圧力に起因して脆
弱な部分を引き伸ばしても外側ベルト部分32から出ることはない。
【0020】 エンクロージャ18内のベルト部分21を許容可能な程度までいったん膨らま
せると、それ以上の放出されたガスは、肩ベルト部分21をエンクロージャ18
の外部へ且つ乗員の上半身に隣接して膨らませるのに役立つ。エンクロージャ1
8の外部の肩ベルト部分21内の圧力があるレベルに達すると、外側ベルト構成
要素32の脆弱な繊維が切れ、それにより、構成要素32がそこで破裂し、次に
ベルト構成要素32の長さ方向に沿って急激にスロット18sとステッチ23と
の間で破れて(図5)破れ穴36を生じさせる。繊維37は、その長さに沿って
強度が変化しており、その弱い部分は、乗員の頭及びスロット18sの領域から
見て遠くのステッチ23に隣接した下方肩ベルト端部のところに位置している。
繊維の強度のかかる変化により、内側ベルト構成要素31がステッチ23のすぐ
上の領域のところで出たその後で乗員の頭に隣接した領域のところで出る。
【0021】 乗物の減速及び肩ベルト部分21の膨張段階中、ベルトシステムは、乗員を次
のように減速するよう機能する。
【0022】 1.乗員の上半身と係合状態にある外側ベルト構成要素32は、乗員の前方運
動に抵抗する。外側ベルト32(これは最初に乗員の動きにより荷重を受ける)
の面積(幅×長さ)は、膨らむ前の外側ベルト32の面積に等しい又は実質的に
等しい面積である。上半身とのかかる接触面積は、50〜68平方インチである
【0023】 2.内側ベルト構成要素31の膨張及び外側ベルト構成要素32の破裂の開始
時に、外側構成要素32は、破裂により生じたスロット36(図5及び図6)に
より強度が低下する。乗員が減速されると、構成要素32は細長くなって幅が狭
くなる。
【0024】 3.外側ベルト構成要素32が細長くなって幅が狭くなると、内側の膨らんだ
構成要素31は、膨らむにつれて横方向に広がって短くなる。内側構成要素31
が短くなると乗員によって及ぼされる荷重を一段と受け、この荷重は、外側部分
に加わる荷重よりも大きくなる。
【0025】 4.内側ベルト部分31が完全に膨らみ、そして乗員の減速が、最大荷重がベ
ルトシステム11に加えられているといってよいほどに達するときまで、内側構
成要素31は主要な乗員拘束手段としての役目を果たす。内側ベルト構成要素3
1(これまた、織物又はこれと類似した材料で作られている)は、荷重を受ける
と伸び、それによりその膨らんだ状態では、乗客の乗員の上半身に対してクッシ
ョン効果を発揮する。完全に膨らむと、上半身とのベルトの接触面積は、管状ウ
ェッビング31の幅及び乗員の体の大きさに応じて150〜180平方インチで
ある(この場合、例えば図6cに示すようにチューブの接触周囲長さの最小1/
3であると仮定する)。
【0026】 外側ベルト構成要素32と内側ベルト構成要素31の両方は、本発明のベルト
システムの作動中に荷重を受けたときに切れることもなければ破損することのな
いように構成されている。ベルト構成要素は、荷重を受けると伸び又は細長くな
るが、極端に大きな荷重を受けた場合を除けば切れることはない。
【0027】 本発明の2部品構成型肩ベルトの利点は、装飾カバーを無くすことにある(即
ち、管状ウェッビングは、耐力部材としてだけでなく外側カバーとしても役立つ
)。膨張可能な部材に対する荷重を減少させることにより、軽量(≦6.0オン
ス(oz)/平方ヤード(yd2))、低デニール(≦210デニール)、薄手(≦0.
009インチ)の織物を膨張可能な部材に用いることができる。また、管状ウェ
ッビングは、膨張可能な部材と管状ウェッビングの縫付け結合部の補強材として
役立つ。管状ウェッビングの製造に用いられる糸は膨張可能な織物の糸より太い
(500〜1,300デニール)ので、管状ウェッビングは、インフレータが膨
張可能な部材をガスで一杯にする際にインフレータによって生じる圧力によって
引き起こされる縫付け結合部への加重による引裂作用に抵抗する。
【0028】 管状外側ベルト構成要素32と内側の膨張可能な構成要素31の設計を、初期
減速段階から最大荷重段階までの種々の荷重段階において、管状ベルト構成要素
32に加わる引張荷重の割合が、中程度の選択された範囲を有し、内側構成要素
に加わる引張荷重の割合が、管状ベルト構成要素32に加わる引張荷重の割合と
の合計が約100になるような選択された範囲を有するような仕方で荷重を受け
た際のそれ以上の伸びに対する相対的な抵抗性を有するように行うのがよい。
【0029】 ベルト構成要素31,32は両方とも、減速中に加わる荷重に耐えるのに役立
つので、各構成要素を、従来型ベルトよりも薄く且つ軽く、しかも強度の小さな
材料で作ることができる。膨張速度、膨張量及び膨張範囲は、内側及び外側構成
要素の寸法、厚さ及び強度を変化させることにより、また、様々な種類、寸法及
び出力のインフレータを選択することにより変えることができる。外側構成要素
32が、内側部分の膨張により生じるその破裂に先立って初期荷重に耐えること
が好ましいが、かかる構成要素相互間での上記とは異なる荷重分担を行ってもよ
い。膨張及び破裂時、内側構成要素31は、衝突が続くにつれ、ますます大きな
荷重を受け持つことが好ましい。衝突の際に最大荷重が加わったとき、膨らんだ
状態の内側構成要素31は、かかる荷重の半分から90%までに耐えるようにな
っている。
【0030】 乗員がシートベルトを締めた状態でベルト13が通常の使用状態にあるとき、
乗員に見えるベルト13の肩ベルト部分21は、従来型の乗物拘束ベルトの外観
を呈する。
【0031】 外側管状ベルト構成要素32は好ましくは、(1)3,000〜6,700ポ
ンドの引張強度、(2)2,500ポンド時における7〜10%の伸び率、及び
従来型ベルトウェッビングに類似した0.05〜0.060インチの厚さを物理
的特性として有する。しかしながら、内側構成要素31が膨張の際に生じる荷重
を吸収するまで初期荷重に耐えることができれば、また、膨張の際に正しい破裂
を生じるよう傷がつきやすく、或いは別の仕方で弱まることができるならば、任
意適当な材料を用いてもよい。外側管状ベルト部分32は、低デニール(50〜
420)の脆弱なたて糸を織ったものとして構成されている。よこ糸がたて糸に
対してほぼ直角に配置されているので、脆弱な繊維は膨張が生じたときに切れる
が、この場合、繊維が切れるまで、引張作用が繊維に及ぼされる。
【0032】 外側管状ウェッビングの厚さの範囲は、0.035インチ〜0.055インチ
であり、幅の範囲は、1.875インチ〜2.5インチである。管状ウェッビン
グは、コーティングの施されていない織りポリエステル中空ウェッビングである
。ポリエステルを選択した理由は、これが低伸び率を有し、しかも難燃性を備え
ていることにある。
【0033】 管状ウェッビングの伸び率は、単独で2,500ポンドの荷重を受けたときそ
の厚さ及び幅(即ち、横断面積)に応じて7%〜10%である。2,500ポン
ドの同一荷重を受けたとき、膨らんでいない状態の膨張可能なひだ付き内側部材
(この周りには管状ウェッビングが設けられていない)の伸び率は、15.4%
〜23.1%の範囲にある。管状ウェッビングと膨張可能なひだ付き部材から成
る膨らんでいない状態の複合材の伸び率は、7.8%〜8.7%である。
【0034】 外側部材と内側部材を含むバンド組立体を一端を固定して下記の圧力まで膨ら
ませ、それと同時に、低歪み速度引張試験機を用いて引張荷重を加えた。データ
を表1に記載している。
【0035】 表 1 荷 重 バンド 伸び率% 伸び率% ポンド(Lbf(psig) 膨張可能 スフ゜リットウェッヒ゛ンク゛ 1,000 11.0 10.76 4.6 1,500 12.0 13.8 4.6 2,000 12.0 13.8 7.7 2,500 12.5 16.92 9.2 4,685 12.0(破損) 上述のデータに基づいて、複合バンドとその個々の構成要素の間の関係をある
程度説明するのに弾性率を用いると、膨らんでいない状態の荷重分布度が4(膨
張可能)〜1(ウェッビング)であることが決定された。同一の原理を用いると
、個々の構成要素相互間の膨らんでいない状態の荷重分布度は、3(膨張可能)
〜1(スプリットウェッビング)である。荷重分布におけるこの変化の結果とし
て、膨張可能な構成要素に伝わる長手方向の荷重が5%〜7%減少することにな
る。荷重分布の変化は、荷重のうち幾分かが膨らんだ状態の膨張可能な部材を介
して半径方向に分散したことによるものである。
【0036】 内側の膨張可能な構成要素は好ましくは、空気保持目的で熱可塑性ポリウレタ
ン(ヒートシールが容易である)又はシリコーン膜で被覆された210デニール
又はそれ以下のナイロン又はポリエステル織物で作られる。現在用いられている
織物製品は以下の物理的特性を備えている。
【0037】 織目 平織,2:1 斜文織り、オックスフォード又はバスケット織り 重量(オンス/平方ヤード) 4.5〜6.0 厚さ(インチ) 0.007〜0.009 引張強度(ポンド(lb)) 220〜280(円周方向) 275〜325(長手方向) (備考:1オンスは、28.35g、1ヤードは、0.9144m、1インチ
は、2.54cm、1ポンドは、453.59gである。) 10psigの場合の膨張可能な部材の直径は、約6インチである。
【0038】 内側構成要素31の膨張により、ベルトエンクロージャ18内に位置した外側
構成要素32はインフレータ20とエンクロージャ18,40のエンクロージャ
出口スロット18s,40sとの間の距離全体にわたってエンクロージャ18,
40の内面に係合する。膨張圧力及び摩擦により生じるこの係合は、荷重を構造
材としてのシート10,10′に伝えるのを助ける。
【0039】 外側ベルト32は、動作中、乗員と接触した状態を保ち、内側構成要素は乗員
から遠ざかって展開し、実質的に乗員から離れる。外側ベルト32は、内側構成
要素内の高温ガスと乗員との間の断熱層となる。
【0040】 最後に、本発明の2部品構成ベルトは、腰ベルト部分に、又は肩ベルト部分と
腰ベルト部分の両方に利用できる。第2のインフレータを腰ベルト部分に役立つ
よう配置してもよいが、通り抜け形バックルタングが用いられている場合には必
ずしも必要ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のベルトシステムを備えた乗物のシートの斜視図である。
【図2】 図1と同様な図であり、ベルトシステムがバックルに取り付けられているが、
乗員は示されていない図である。
【図3】 シートフレーム、後部ベルトエンクロージャ及び固定具がシートに取り付けら
れた状態を示す後ろから見た斜視図である。
【図4】 インフレータを収納した状態でベルトエンクロージャ内に位置しているベルト
の部分の切除斜視図である。
【図4a】 図4の4a−4a線矢視断面図である。
【図4b】 図2の4b−4b線矢視断面図である。
【図5】 図1のシートの斜視図であり、ベルトシステムの肩ベルト部分が膨らんだ状態
を示す図である。
【図6】 膨らんだ肩ベルト部分の断面側面図である。
【図6a】 図6の6a−6a線矢視断面図である。
【図6b】 図6の6b−6b線矢視断面図である。
【図6c】 図6bと類似した断面図であり、膨らんだ後であって、乗員の上半身の荷重が
膨らんだベルト構成要素に加わっている状態を示す図である。
【図7】 インフレータの作動前の肩ベルト部分の断面側面図である。
【図8】 ガスが供給されて内側構成要素が膨らむことにより管状の外側ベルトが膨張し
た状態の肩ベルトの拡大図である。
【図9】 外側管状ベルト構成要素の織物の一部の斜視図である。
【図10】 外側管状ベルト構成要素の一部及び織物の平面図である。
【図11】 外側ベルト構成要素の変形例としての織物の一部の平面図である。
【図12】 変形例としての織物の斜視図である。
【図13】 ベルトエンクロージャがシートに隣接して乗物のフレームに取り付けられてい
る本発明の別の実施形態の斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 マックレナサン ロバート ヴィー アメリカ合衆国 アリゾナ州 85254 ス コッツデイル イースト パラダイス レ ーン 6431 (72)発明者 スミス エイ ゲアリー アメリカ合衆国 アリゾナ州 85306 グ レンデイル ノース フォーティエイス レーン 15816 Fターム(参考) 3D054 AA25

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員用シートを有する乗物のベルト式拘束装置であって、 互いに間隔を置いた位置で互いに連結された、外側ベルト構成要素及び内側の
    膨張可能なベルト構成要素で構成されるベルト部材と、 応力を受けたときに穴を生じるほど脆弱な外側ベルト構成要素の一部と、 膨張可能な構成要素を膨らませるためにかかる構成要素と連通しているインフ
    レータとを有し、 インフレータが内側の膨張可能な構成要素を膨らませると、外側の構成要素は
    、膨張応力により破裂して穴を生じさせ、それにより内側の膨らんだ構成要素を
    かかる穴から出して乗員の拘束のための膨らんだベルト部分が得られることを特
    徴とするベルト式拘束装置。
  2. 【請求項2】 乗員用のシートを有する乗物のベルト式拘束装置であって、 第1のアンカーと第2のアンカーとの間に固定された膨張可能なベルト部分を
    有する乗客拘束用ベルト部材と、 膨張可能な部分と連通したインフレータと、を有し、 前記ベルト部分は、前記ベルト部材上の互いに間隔を置いた位置で互いに連結
    された外側のベルト構成要素と内側の膨張可能なベルト構成要素とから成り、 前記ベルト式拘束装置は、応力を受けると穴を生じさせるほど脆弱な外側ベル
    ト構成要素の一部を更に有し、 インフレータが内側の膨張可能な構成要素を膨らませると、外側の構成要素は
    、膨張応力により破裂して穴を生じさせ、それにより内側の膨らんだ構成要素を
    かかる穴から出して乗員の拘束のための膨らんだベルト部分が得られることを特
    徴とするベルト式拘束装置。
  3. 【請求項3】 膨張可能な部分は、肩ベルト部分であることを特徴とする請
    求項2記載のベルト式拘束装置。
  4. 【請求項4】 膨張可能な部分は、腰ベルト部分であることを特徴とする請
    求項2記載のベルト式拘束装置。
  5. 【請求項5】 乗員用シートを有する乗物のベルト式拘束装置であって、
    シートに隣接して設けられた第1のアンカーとシートに座っている乗員の背後に
    設けられた第2のアンカーとの間に固定された膨張可能な肩ベルト部分を有する
    乗員拘束用ベルト部材と、 肩ベルト部分と連通したインフレータと、を有し、 前記肩ベルト部分は、前記肩ベルト部分に沿って互いに間隔を置いた位置で互
    いに連結された外側のベルト構成要素と内側の膨張可能なベルト構成要素とから
    成り、 前記ベルト式拘束装置は、応力を受けると穴を生じさせるほど脆弱な外側ベル
    ト構成要素の一部を更に有し、 インフレータが内側の膨張可能な構成要素を膨らませると、外側の構成要素は
    、膨張応力により破裂して穴を生じさせ、それにより内側の膨らんだ構成要素を
    かかる穴から出して乗員の拘束のための膨らんだベルト部分が得られることを特
    徴とするベルト式拘束装置。
  6. 【請求項6】 ベルト部材は、腰ベルトを含むことを特徴とする請求項5記
    載のベルト式拘束装置。
  7. 【請求項7】 乗員と第2のアンカーとの間にベルト案内エンクロージャが
    設けられていることを特徴とする請求項5記載のベルト式拘束装置。
  8. 【請求項8】 インフレータは、エンクロージャ内に設けられた肩ベルト部
    分内に配置されていることを特徴とする請求項7記載のベルト式拘束装置。
  9. 【請求項9】 外側ベルト構成要素は、複数の長手方向のたて糸を備えた織
    物から成り、脆弱な部分は、1本のたて糸であり、前記1本のたて糸は、他のた
    て糸よりも弱いことを特徴とする請求項4記載のベルト式拘束装置。
  10. 【請求項10】 シートは、フレーム構造を有し、エンクロージャは、前記
    フレーム構造に固定されていることを特徴とする請求項4記載のベルト式拘束装
    置。
  11. 【請求項11】 シートは、上側背もたれを有し、案内エンクロージャは、
    上側背もたれに隣接して位置した一端部及び第2のアンカーに隣接して位置した
    別の端部を有することを特徴とする請求項4記載のベルト式拘束装置。
  12. 【請求項12】 弱いたて糸は、スロットからバックルに隣接した領域まで
    延びており、前記たて糸は、バックルに隣接した端部のところが、スロットに隣
    接した端部のところよりも弱いことを特徴とする請求項8記載のベルト式拘束装
    置。
  13. 【請求項13】 乗物は、フレームを有し、エンクロージャは前記フレーム
    に固定されていることを特徴とする請求項6記載のベルト式拘束装置。
  14. 【請求項14】 乗物の中に座っている乗員を拘束する方法であって、 1)乗物の減速時に、シートに隣接して設けられた第1のアンカー及び乗物の
    中の遠くの位置に設けられた別のアンカーにより2つの固定位置のところに固定
    される管状ベルト部材を準備する工程と、 2)前記ベルト部材に固定された2つの端部及び乗員を横切って延びる中間部
    分を有する内側の膨張可能な部材を管状ベルト部材内に配置する工程と、 3)膨張可能な内側部材の膨張時、破裂して、内側部材を管状ベルトの外に出
    させる膨張部分を、管状ベルトの一部として備える工程と、 4)インフレータを準備する工程と、 5)前記インフレータを内側の膨張可能な部材に連通して配置し、乗物の減速
    時に、インフレータが膨張可能な内側部材を膨らませ、それにより、内側部材を
    管状ベルトから出し、乗員の減速を助けるようにする工程と、 を有することを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 内側の膨張可能な部材は、乗員の上半身を横切って延びる
    ことを特徴とする請求項14記載の乗員の拘束方法。
  16. 【請求項16】 内側の膨張可能な部材は、乗員のひざを横切って延びるこ
    とを特徴とする請求項14記載の乗員の拘束方法。
  17. 【請求項17】 乗員と、遠くに設けられた前記アンカーとの間にベルトエ
    ンクロージャを設ける段階を更に有し、ベルトは前記エンクロージャ内で往復動
    することを特徴とする請求項14記載の乗員の拘束方法。
  18. 【請求項18】 インフレータは、内側の膨張可能な部材内に且つエンクロ
    ージャ内に配置されていることを特徴とする請求項14記載の乗員の拘束方法。
  19. 【請求項19】 管状ベルト部材と内側の膨張可能な部材は、減速中の乗員
    によって生じる荷重を分担し、ベルト部材は、初期減速段階中及び内側部材の完
    全膨張前は大きな荷重に耐え、完全膨張後は、内側部材が、大きな荷重に耐える
    ことを特徴とする請求項14記載の乗員の拘束方法。
  20. 【請求項20】 管状ベルト部材及び内側の膨張可能な部材は、荷重を受け
    たときのそれ以上の伸びに対する相対的抵抗性を有し、管状ベルトの受ける引張
    荷重の割合と、内側部材の受ける引張荷重の割合は、初期加速段階から最大加重
    段階までの種々の加重段階において、合計が約100になるようになっているこ
    とを特徴とする請求項14記載の乗員の拘束方法。
  21. 【請求項21】 管状ベルト部材及び内側部材は、乗員の減速により荷重を
    受けたときのそれ以上の伸びに対する相対的抵抗性を有し、肩ベルト部材の抵抗
    性は、肩ベルト部材の破裂の際、内側ベルト部材の抵抗性よりも低いことを特徴
    とする請求項14記載の乗員の拘束方法。
  22. 【請求項22】 管状ベルト部材は、織物から成り、破裂可能な部分は、前
    記織物中の繊維であることを特徴とする請求項14記載の乗員の拘束方法。
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