したがって、本発明は、上述した問題点を実質的に解決する洗濯機のような洗濯装置及び洗濯装置の制御方法に向けられている。
本発明の目的は、効率的にスチームを生成することができる洗濯機のような洗濯装置及び洗濯装置の制御方法を提供するものである。
また、本発明の目的は、スチームの供給によって所望の機能を効果的に行うことができる洗濯装置及び洗濯装置の制御方法を提供するものである。
本発明の利点、目的及び特徴は、部分的には以降の説明に述べられており、部分的には以降の説明を検討すれば当業者には明らかとなるか、又は本願発明の実践から学ぶことができるであろう。本発明の目的及びほかの利点は、明細書、請求項及び添付の図面において特に指摘した構造によって実現され、達成されるであろう。
上記目的を達成するために、本発明は、一例として、洗濯機を含む洗濯装置のタブ及び/又はドラムに連通するダクト内の所定の空間を、ダクト内の他の空間の温度よりも高い温度に加熱するステップと、スチームを生成するように、加熱された所定の空間に水を直接的に供給するステップと、生成されたスチームがタブ及び/又はドラムに供給されるように、加熱された所定の空間に向かって空気流動を供給するステップと、からなる洗濯装置の制御方法を提供する。
また、本発明は、一例として、洗濯機を含む洗濯装置のタブ及び/又はドラムに連通するダクト内の所定の空間を、ダクト内の他の空間の温度よりも高い温度に加熱するステップと、スチームを生成するように、加熱された所定の空間に水を直接的に供給するステップと、生成されたスチームを洗濯物(より具体的には、タブ及び/又はドラム)に移送するように、加熱された所定の空間に向かって空気流動を供給するステップと、からなり、水供給ステップは、加熱ステップが所定時間の間に行われた後に開始され、空気流動供給ステップは、加熱ステップ及び水供給ステップが所定時間の間に行われた後に開始される洗濯装置の制御方法を提供する。
加熱ステップは、所定の空間に対する水の供給なしに行うことができ、ダクトに設置されたブロワを所定時間の間、作動させるステップを含むことができる。
水供給ステップは、ミストを加熱空間に向かって直接噴射するステップからなることができる。また、水供給ステップは、所定の空間に対する空気流動の供給なしに行うことができ、所定の空間に対する加熱と共に行うことができる。さらに、加熱ステップは、水供給ステップの少なくとも一部区間の間に追加的に行うことができる。
空気流動供給ステップは、所定の空間に対する加熱及び水の供給と共に行うことができる。また、加熱ステップは、空気供給ステップの少なくとも一部区間の間に追加的に行うことができ、水供給ステップは、空気供給ステップの少なくとも一部区間の間に追加的に行うことができる。
好ましくは、加熱ステップ、水供給ステップ及び空気流動供給ステップのセットは多数回繰り返すことができる。
洗濯装置の制御方法は、加熱ステップの前に少なくともダクト全体を加熱させる予備加熱ステップを更に含むことができる。また、洗濯装置の制御方法は、加熱ステップの前に少なくとも洗濯装置内に残留する水を排出するステップを更に含むことができ、加熱ステップの前にダクト内のヒータを清掃するステップを更に含むことができる。
洗濯装置の制御方法は、空気流動供給ステップの後に、加熱された空気を所定時間の間にタブ及び/又はドラムに供給する第1乾燥を行うステップと、第1乾燥での空気温度よりも高い温度を有する加熱された空気を洗濯物(具体的には、タブ及び/又はドラム)に供給する第2乾燥を行うステップとを更に含むことができる。洗濯装置の制御方法は、第2乾燥ステップの後に、加熱されていない空気を循環させることによって洗濯物を冷却させるステップを更に含むことができる。
また、洗濯装置の制御方法は、加熱ステップの前に、所定時間の間のダクト内の温度上昇量に基づいて、所定の空間に供給される水の量を判断するステップを更に含むことができる。より詳細には、判断ステップは、所定時間の間にダクト内の所定の空間内でスチームを生成させるステップと、所定時間の間に所定の空間から排出された空気の温度上昇量を決定するステップと、を含むことができる。
洗濯装置の制御方法は、十分な水が供給されなかったと判断される場合、ダクトに装着されたヒータを断続的に作動させながら、加熱された空気を洗濯物(具体的には、タブ及び/又はドラム)に供給する第3乾燥を行うステップを更に含み、第3乾燥が行われた後に、第3乾燥での空気温度よりも高い温度を有する加熱された空気を洗濯物(具体的には、タブ及び/又はドラム)に供給する第4乾燥を行うステップを更に含むことができる。洗濯装置の制御方法は、第4乾燥ステップの後に、加熱されていない空気を循環させることによって洗濯物を冷却させるステップを更に含むことができる。さらに、洗濯装置の制御方法は、十分な水が供給されたと判断される場合、予め設定された回数で加熱ステップ、水供給ステップ及び空気流動供給ステップを繰り返すことができる。
一方、洗濯装置の制御方法は、判断ステップの後に、そして加熱ステップの前に所定時間の間に洗濯装置の作動を休止させるステップを更に含むことができ、第1乾燥ステップの前に、所定時間の間に洗濯装置の作動を休止させるステップを更に含むことができる。
また、本発明は、ヒータを加熱する準備ステップと、ノズルを用いてヒータに水を直接的に供給することによってスチームを発生させるスチーム発生ステップと、ブロワを回転させることによってダクト内に空気流動を発生させ、生成されたスチームを洗濯物(具体的には、タブ及び/又はドラム)に供給するスチーム供給ステップと、を含み、スチーム供給ステップは、ヒータ、ノズル及びブロワの作動が同時に行われる区間を少なくとも含むことを特徴とする洗濯装置の制御方法を提供する。洗濯装置は、タブ又はドラムに連通するダクトを含むことができる。ここで、スチームはドラム及び/又はタブ内に供給される。洗濯装置は、ダクト内の空気に露出されて設置されるヒータを更に含むことができる。また、ダクト内に備えられるノズル及びブロワを更に含むことができる。
このとき、準備ステップ、スチーム発生ステップ及びスチーム供給ステップは順次に行われることが好ましい。
すなわち、スチーム発生ステップが完了した後に、スチーム供給ステップが行われることが好ましい。同様に、準備ステップが完了した後に、スチーム発生ステップが行われることが好ましい。
一方、スチーム発生ステップのノズルの作動時間は、スチーム供給ステップのノズルの作動時間より更に長いことが好ましい。すなわち、スチーム発生ステップにおいてノズルの作動時間が更に長く設定されるため、スチーム供給ステップに比べてより多いスチームを生成するようになる。
このとき、スチーム供給ステップのノズルの作動時間は、スチーム発生ステップのノズルの作動時間の1/2〜1/4であってもよく、好ましくは、1/2〜1/3であってもよい。
スチーム供給ステップの全区間においてヒータ、ノズル及びブロワの作動を同時に行うことができる。すなわち、スチーム供給ステップでは、ヒータの加熱が持続的になされる状態で、ノズルによってヒータに水が持続的に噴射されてスチームが発生される。このようなスチームの発生中に、ブロワの作動によってダクト内に空気流動が供給される。例えば、スチーム供給ステップが10秒に設定された場合、10秒間ヒータが作動され、ノズルによって水噴射がなされ、ブロワの作動によって空気流動が供給される。
一方、スチーム供給ステップの一部区間においてヒータ、ノズル及びブロワが同時に作動する場合、当該同時作動は、スチーム供給ステップの区間の終盤に行われることが好ましい。
スチーム発生ステップでは、ブロワの作動が停止されることが好ましい。このとき、ブロワの停止は、スチーム発生ステップの少なくとも一部区間でだけ行われてもよいが、好ましくは、スチーム発生ステップの全区間においてブロワの作動が停止される。スチーム発生ステップにおいてヒータの作動は維持される。この場合にも、ヒータの作動は、スチーム発生ステップの少なくとも一部区間において維持されてもよいが、好ましくは、スチーム発生ステップの全区間においてヒータの作動が維持される。
準備ステップにおいて、ノズル及びブロワの作動は停止されることが好ましい。ノズルの作動は、準備ステップの全区間において停止されることが好ましく、ブロワの作動は、準備ステップの全区間において停止されてもよく、少なくとも一部区間において停止されてもよい。仮に、ブロワの作動が準備ステップの一部区間でだけ行われる場合、ブロワは、準備ステップの初期には停止され、終盤にブロワの作動が維持されることが好ましい。
一方、スチーム供給ステップの前に、ダクトに設置されたブロワを予備的に回転させるステップを更に含むことができる。予備回転ステップは、準備ステップの終盤に行われることが好ましい。
一方、準備ステップにおいて、ノズル、ヒータ及びブロワの作動を、第1加熱ステップと第2加熱ステップにおいて互いに異なるように制御することができる。すなわち、準備ステップは、ノズル及びブロワの作動なしにヒータだけを加熱する第1加熱を行うステップと、ダクト内に設置されたブロワを作動させながらヒータを加熱する第2加熱を行うステップと、を含むことができる。
このとき、第2加熱ステップにおいて、ノズルの作動は停止されることが好ましい。
一方、スチーム発生ステップ及びスチーム供給ステップは、タブ及び/又はドラムからスチームの供給によって生成された水を排出するステップを含むことができる。排出ステップは、排水ポンプを作動させ、タブ及び/又はドラム内の水を洗濯装置の外部に排出することによって行うことができる。
一方、準備ステップ、スチーム発生ステップ及びスチーム供給ステップで構成されたスチーム供給プロセスは、多数回繰り返されることが好ましい。
なお、準備ステップの前に行われ、ダクトを通じて高温の空気を循環させるステップを更に含むことができる。
なお、準備ステップの前に、洗濯装置内に残留する水を排出するステップを更に含むことができる。
そして、準備ステップの前に、ダクト内のヒータを清掃するステップを更に含むことができる。清掃ステップは、ノズルを用いてヒータに水を噴射することによって行うことができる。
スチーム供給ステップの後には乾燥プロセスを行うことができ、乾燥プロセスは、加熱された空気を所定時間の間に洗濯物(具体的には、タブ及び/又はドラム)に供給する第1乾燥を行うステップと、第1乾燥での空気温度よりも高い温度を有する加熱された空気を洗濯物(タブ及び/又はドラム)に供給する第2乾燥を行うステップと、を更に含むことができる。第1乾燥ステップ及び第2乾燥ステップは、スチーム供給ステップの後に行うことができる。
このとき、第1乾燥の期間は、第2乾燥の期間より更に長く設定することができる。
一方、第1乾燥ステップは、ダクトに設置されたヒータを断続的に作動させるステップからなり、第2乾燥ステップは、ヒータを継続的に作動させるステップからなることができる。
そして、第2乾燥ステップの後に、加熱されていない空気を循環させることによって洗濯物を冷却させるステップを更に含むことができる。
一方、スチーム発生ステップ及びスチーム供給ステップにおいてノズルを作動させる場合、ヒータとブロワとの間に位置するノズルから、ヒータに水を噴射することが好ましい。
そして、ノズルは、ダクト内の空気流動の方向とほぼ一致する方向に水を噴射することが好ましい。
また、ノズルは、自己噴射圧によりヒータに水を噴射することが好ましい。
そして、ノズルは、ミストをヒータに噴射することが好ましい。
一方、ヒータは、ダクト内の空気に露出されて設置され、ブロワは、ダクト内の空気がヒータを通過してタブ及び/又はドラムに供給されるように作動され得る。すなわち、本発明において、ヒータは、加熱空気を発生させる構成であって、ダクト内に存在する空気に露出されて設置される。それに加えて、ダクト内で露出されたヒータに水を噴射してスチームを発生させることができる。
上述した洗濯装置の制御方法は、以下で説明する洗濯機及び洗濯機能を有する乾燥機を含む洗濯装置に適用可能である。
本発明の一実施例によれば、洗濯装置は、上述した制御方法のいずれか一つを行うコントローラを含むことができる。ここで、一例として、洗濯機を含む洗濯装置は、タブ及び/又はドラムに連通する少なくとも一つのダクトと、ダクト内の空気に露出されて設置されるヒータと、ダクト内に備えられるノズル及びブロワを含むことができる。
本発明は、洗濯水を溜めるタブ及び/又は回転可能に提供され、洗濯物を収容するドラム、タブ及び/又はドラムに連通するように構成されるダクトと、ダクト内に設置され、ダクト内の所定の空間だけを加熱するように構成されるヒータと、ダクトに設置され、スチームを生成するように、加熱された所定の空間に水を直接的に供給するノズルと、ダクトに設置され、生成されたスチームを洗濯物(具体的には、タブ及び/又はドラム)に供給するように、所定の空間に向かって空気を吹き出すブロワと、からなる洗濯装置を提供する。
また、本発明は、洗濯水を溜めるタブ及び/又は回転可能に提供され、洗濯物を収容するドラム、タブ及び/又はドラムに連通するように構成されるダクトと、ダクト内に設置され、ダクト内の所定の空間だけを加熱するように構成されるヒータと、ダクトに設置され、スチームを生成するように、加熱された所定の空間に水を直接的に供給するノズルと、ダクトに設置され、生成されたスチームを洗濯物(具体的には、タブ及び/又はドラム)に供給するように、所定の空間に向かって空気を吹き出すブロワと、所定量の水を収容するようにダクトに提供され、スチームの発生のために水が加熱されるようにダクトに配置されるリセスと、からなる洗濯装置を提供する。
また、本発明は、洗濯水を溜めるタブ及び/又は回転可能に提供され、洗濯物を収容するドラム、タブ及び/又はドラムに連通するように構成されるダクトと、ダクト内に設置され、ダクト内の所定の空間だけを加熱するように構成されるヒータと、ダクトに設置され、スチームを生成するように、加熱された所定の空間に水を直接的に供給し、別途に形成されてその内部にかん合され、渦流を形成する発生装置を有するノズルと、ダクトに設置され、生成されたスチームを洗濯物(具体的には、タブ及び/又はドラム)に移送するように所定の空間に向かって空気を吹き出すブロワと、からなる洗濯装置を提供する。
ノズルは、水を噴射する開口部を有するヘッドと、ヘッドと一体に形成され、ヘッドに水を案内するボディと、からなることができる。発生装置は、ボディ内にかん合され得る。
発生装置は、その中心に沿って延び、円錐形状を有するコアと、コアの周囲にらせん状に延長される流路とを含むことができる。
ノズルは、発生装置の位置を決定する位置決め構造を有することができる。より詳細には、位置決め構造は、ノズル及び発生装置のいずれか一つに形成される溝と、ノズル及び発生装置のいずれか他方に形成され、溝に挿入されるリブと、からなることができる。
また、本発明は、洗濯水を溜めるタブ及び/又は回転可能に提供され、洗濯物を収容するドラム、タブ及び/又はドラムに連通するように構成されるダクトと、ダクト内に設置され、電源の供給により加熱されるヒータと、ダクトに設置され、噴射圧により加熱されたヒータに水を直接的に噴射するノズルと、ダクトに設置され、ダクト内に空気流動を発生させることで、生成されたスチームを洗濯物に供給するブロワと、を含み、ノズルは、空気流動の流れ方向とほぼ同一の方向に水を噴射することを特徴とする洗濯装置を提供する。
このとき、ノズルは、ヒータとブロワとの間に備えられることが好ましい。
ノズルの設置位置をダクトの延長方向を考慮して表現すると、ヒータは、ダクトの長手方向の一方に位置し、ブロワは、ダクトの長手方向の他方に位置し、ノズルは、ヒータとブロワとの間に位置すると説明できる。
ノズルがヒータとブロワとの間に備えられる場合、ノズルは、ブロワに近づくように、ヒータから所定間隔を隔てて設置されることが好ましい。すなわち、ノズルがヒータとブロワとの間に位置するものの、ブロワに更に近接して位置する。
言い換えると、ノズルは、ブロワを通過した空気が吐出される吐出部に隣接するように設置されるものと説明できる。
一方、ノズルは、ブロワを覆うブロワハウジングに設置することができる。
ここで、ブロワハウジングは、上部ハウジングと下部ハウジングを含み、ノズルは、上部ハウジングに設置することができる。
ノズルを設置するために、上部ハウジングには、ノズルが挿入される孔を形成することができる。
ノズルは、ボディとヘッドを含み、ヘッドは、孔に挿入されて、ダクトの内部に位置することが好ましい。加えて、ヘッドに隣接したボディの一部も、孔に挿入されて、ダクトの内部に位置することができる。
一方、ノズルは複数個であってもよい。複数個のノズルは、それぞれボディとヘッドを含み、複数個のノズルは、フランジを通じて互いに連結可能である。
ここで、フランジは、ダクトに連結するための締結孔を有することが好ましい。したがって、締結孔に締結部材(例えば、ねじ又はボルト)を結合してフランジをダクトに固定することができる。したがって、フランジに結合された複数個のノズルは、固定されて設置されることができる。
一方、ノズルは、ミストをヒータに直接的に噴射することが好ましい。ノズルは、ウォータージェットの形態でヒータに供給することができるが、より効率的で且つ迅速なスチームの生成のために、ミストをヒータに噴射することが好ましい。また、ノズルは、ヒータに水を直接的に噴射することによって、水の損失なしにスチームを生成することができる。
また、ノズルは、その内部にらせん状に延びる流路を含むことができる。
一方、洗濯装置は、所定量の水を収容するようにダクトに提供され、スチームの発生のために水が加熱されるようにダクトに配置されるリセスを更に含むことができる。
このとき、リセスは、ヒータの下に位置することが好ましい。このとき、リセスは、ヒータの下に位置することが好ましい。
このとき、ヒータの少なくとも一部は、リセスに向かって下方に折れ曲がった折曲部を有することができる。このとき、折曲部は、リセス内に位置することが好ましい。したがって、リセスに水が集まる場合、折曲部はリセス内の水と接触することができる。
一方、ヒータに折曲部を形成し、ヒータが直接的にリセスに集まった水と接触して加熱する方法とは異なり、間接的にリセスに集まった水を加熱することができる。
間接的な加熱のために、ヒータに結合され、ヒータの熱を伝達する熱伝導部材を更に含むことができる。このとき、熱伝導部材の少なくとも一部は、リセス内に位置することが好ましい。
熱伝導部材は、ヒータに装着され、リセス内に少なくとも一部が位置するヒートシンクからなることができる。
一方、リセスは、ヒータの自由端の下に配置することができる。このようなリセスの配置は、直接的な加熱方式及び間接的な加熱方式の両方に適用可能である。
また、本発明は、洗濯水を溜めるタブ及び/又は回転可能に提供され、洗濯物を収容するドラム、タブ及び/又はドラムに連通するように構成されるダクトと、ダクト内に設置され、電源の供給により加熱されるヒータと、ダクトに設置され、噴射圧により加熱されたヒータに水を直接的に噴射するノズルと、ダクトに設置され、ダクト内に空気流動を発生させることで、生成されたスチームを洗濯物に供給するブロワと、を含み、ノズルは、ヒータとブロワとの間で、ダクト内の空気流動の流れ方向とほぼ同一の方向に水を噴射する洗濯装置を提供する。
ダクト内の空気流動の流れ方向に沿って構成の配置を説明すると、ブロワ、ノズル及びヒータの順に配置される。すなわち、ブロワの回転により空気の流動が発生すると、ブロワから排出された空気は、ノズルが設置された位置を通過してヒータに到達する。このとき、ヒータを通過した空気は、洗濯物(言い換えると、ドラム及び/又はタブ)に供給される。特に、このとき、ノズルは、ブロワを覆うブロワハウジングの上部、より具体的には、ブロワハウジングの上部ハウジングに設置されることが好ましい。
上述した洗濯装置の各特徴は、洗濯装置に個別的に適用したり、少なくとも2つの特徴を組み合わせて適用することができる。
本発明に係る洗濯機は、最小限の変形だけを適用して、高温空気の供給のためのメカニズム、すなわち、乾燥用メカニズムをスチームの生成及び供給のために活用する。また、本発明に係る制御方法は、既存の乾燥メカニズム、すなわち、変形したスチーム供給メカニズムを最適に制御する。すなわち、本発明は、十分な良質のスチームを効率的に生成及び供給するための最小限の変形及び最適の制御を具現する。このような理由によって、本発明は、生産コストの増加を最小限にし、且つ、リフレッシュ、洗濯性能の向上及び殺菌だけでなく、他の様々な機能を効果的に実現することができる。
本発明に関する上述の一般的説明及び以降の詳細な説明は双方とも例示及び説明的なものであって、本願請求項に記載された本発明の更なる説明を提供しようとするものであることを理解されたい。
添付の図面は、本発明の更なる説明を提供しようとするものであって、本願に組み込まれ、本願の一部を成し、本発明の実施例及び本発明の原理を説明する役割をする記載を示すものである。
以下、上記の目的を具体的に実現できる本発明の好ましい実施例が、添付の図面を参照して説明される。本発明は、各図に示されたように、フロントローディング洗濯機の構造を参照して説明されるが、実質的な変形なしにトップローディング洗濯機にも適用することができる。
以下で説明される‘作動’は、該当の構成に電源を供給して該当の構成の機能を発揮することを意味する。例えば、ヒータの‘作動’は、ヒータに電源を供給して加熱することを意味する。加えて、ヒータの‘作動区間’は、ヒータに電源を供給する区間を意味する。ヒータに供給される電源を遮断した場合、ヒータの‘作動’は停止されたことを意味する。これは、ブロワ及びノズルにも同様に適用される。
図1は、本発明に係る洗濯機を示す斜視図で、図2は、図1の洗濯機を示す断面図である。
図1に示すように、洗濯機は、外形を形成し、作動に必要な部品を収容するハウジング10を有することができる。ハウジング10は、洗濯機全体を取り囲むように形成することができる。しかし、メンテナンスのために容易に分解できるように、図1に示すように、ハウジング10は、洗濯機の一部分だけを囲む。その代わりに、洗濯機の前方部を形成するように、フロントカバー12がハウジング10の前方部に装着され、フロントカバー12の上側には、洗濯機の操作のためにコントロールパネル13が装着される。同様に、洗濯機の上部には洗剤ボックス15が装着される。洗剤ボックス15は、洗濯物の洗濯のための洗剤及びその他の添加剤を収容し、引き出し可能な引き出しからなることができる。また、洗濯機の最上部を覆うようにトッププレート14がハウジング10に提供される。フロントカバー12、トッププレート14、及びコントロールパネル13もハウジング10と同様に洗濯機の外形を形成するため、ハウジング10の一部と見なすことができる。ハウジング10、正確にはフロントカバー12は、その前面に形成された開口部11を有し、開口部11は、同様にハウジング10に設置されるドア20によって開放及び閉鎖される。ドア20は、一般に円形状を有するが、図1に示すように、実質的に四角形状を有するように作製されてもよい。このような四角形状のドア20は、開口部11及びドラム40の入口を使用者に大きく見えるようにするため、洗濯機の外観を向上させるのに有利である。図2に示すように、ドア20にはドアガラス21が設置され、使用者は、当該ドアガラス21を通じて、洗濯物の状態を確認するために洗濯機の内部を見ることができる。
図2を参照すると、ハウジング10の内部にはタブ30及びドラム40が設置される。タブ30は、ハウジング10の内部に洗濯水を溜めるように設置され、ドラム40は、タブ30内に回転可能に設置される。タブ30は、洗濯に必要な水を直接受けるために、外部の給水源と連結することができる。また、タブ30は、チューブやホースのような連結部材によって洗剤ボックス15に連結され、洗剤ボックス15から洗剤及び添加剤などの供給を受けることができる。タブ30及びドラム40は、それらの入口がハウジング10の前方部に対向するように向けられる。タブ及びドラム30,40の入口は、前述したハウジングの開口部11に連通し、これによって、一旦、ドア20が開放されると、使用者は、開口部11及びタブ/ドラム30,40の入口を介して洗濯物をドラム40内に入れることができる。また、開口部11とタブ30との間には、洗濯物及び洗濯水の漏れを防止するためにガスケット22が提供される。タブ30は、材料費を節減すると共に、重量を減らすためにプラスチック材質の素材で形成することができる。反面、ドラム40は、ぬれた重い洗濯物を収容し、洗濯中に、このような洗濯物によって繰り返して衝撃を受けるため、十分な強度及び剛性を有するように金属材質からなることができる。ドラム40には、タブ30内の洗濯水がその内部に流入するようにする多数の貫通孔40aが形成される。また、タブ30の周囲には、ドラム40と連結される所定の動力装置が設置され、ドラム40は、動力装置によって回転する。一般に、洗濯機は、図2に示すように、設置された床面に実質的に水平な中心軸を有するように向けられたタブ30及びドラム40を有する。しかし、洗濯機は、上側方向に傾斜するように向けられたタブ30及びドラム40を有してもよい。すなわち、タブ30及びドラム40の入口(すなわち、前方部)は、それらの後方部よりも高く配置される。タブ30及びドラム40の入口だけでなく、それらと連携する開口部11とドア20は、図2に示された入口と開口部11及びドア20よりも高く配置される。したがって、使用者は、腰を曲げずに、洗濯機に洗濯物を入れたり、洗濯機から洗濯物を取り出すことができる。
洗濯機の洗濯性能を更に向上させるために、洗濯物の種類及び状態に応じて温かい、又は熱い洗濯水が必要になる。このような目的のために、本発明の洗濯機は、それ自体から温かい、又は熱い洗濯水を作ることができるように、ヒータ80とサンプ(sump)33を含むヒータアセンブリを有することができる。当該ヒータアセンブリは、図2に示されたようにタブ30に提供され、タブ30に溜められた洗濯水を所望の温度に加熱する。ヒータ80は、洗濯水を加熱するように構成され、サンプ33は、ヒータ80及び洗濯水を収容するように構成される。
図2を参照すると、ヒータアセンブリは、洗濯水を加熱するように構成されるヒータ80からなることができる。また、ヒータアセンブリは、ヒータ80を収容するように構成されるサンプ33を有することができる。ヒータ80は、図示のように、サンプ33に形成された所定の大きさの開口部33aを介してタブ40内に、正確にはサンプ33内に挿入可能である。サンプ33は、タブ30の底部に一体に形成されるキャビティ又はリセスからなることができる。したがって、サンプ33は、開放された上部を有し、タブ30に供給された洗濯水の一部を収容できるように、その内部に所定の大きさの空間を形成する。サンプ33は、前述したように、溜められた洗濯水を排出するのに有利なタブ30の底部に形成されるため、サンプ33の底部に排水口33bが形成され、排水管91によって排水ポンプ90につながる。したがって、タブ30内の洗濯水を、排水口33b、排水管91及び排水ポンプ90を経て洗濯機の外部に排出することができる。排水口33bは、サンプ33の底部の代わりに、タブ30の他の部位に形成されてもよい。サンプ33及びヒータ80を用いることで、洗濯機自体において洗濯水を加熱し、熱い又は温かい洗濯水を洗濯に利用することができる。
一方、洗濯機は、使用者の便宜のために、洗濯された洗濯物を乾燥できるように構成することができる。このような目的のために、洗濯機は、熱い空気を生成し、供給するための乾燥メカニズムを有することができる。乾燥メカニズムとして、洗濯機は、タブ30に連通するように構成されるダクト100を有することができる。ダクト100は、その両端がタブ30とそれぞれ連結されるため、タブ30だけでなくドラム40内の空気もダクト100を通じて循環することができる。ダクト100は、構造的に一つのアセンブリで形成されるが、機能的に乾燥ダクト110及び凝縮ダクト120に区分することができる。乾燥ダクト110は、基本的に洗濯物の乾燥のための熱い空気を生成するように構成され、凝縮ダクト120は、洗濯物を通り抜けた循環する空気中の水分を凝縮するように構成される。
まず、乾燥ダクト110は、凝縮ダクト120及びタブ30と連結されるようにハウジング10内に設置することができる。乾燥ダクト110内には、ヒータ130とブロワ140を内蔵することができる。また、凝縮ダクト120も、ハウジング10内に配置し、乾燥ダクト110及びタブ30とそれぞれ連結することができる。凝縮ダクト120は、空気中の水分を凝縮させて除去するように水を供給する給水装置160を含むことができる。乾燥ダクト110及び凝縮ダクト120、すなわちダクト100は、前述したように、基本的にハウジング10内に配置されるが、必要に応じて、部分的にハウジング10の外部に露出されて配置されることもある。
乾燥ダクト110は、ヒータ130を用いて、ヒータ130と隣接した空気を加熱し、ブロワ140を用いて、加熱した空気をタブ30及びその内部に配置されたドラム40に向かって吹き出すことができる。ヒータ130は、ダクト100(より詳細には、乾燥ダクト110)内の空気に露出されて設置される。したがって、熱くて乾いた空気を、乾燥ダクト110から、洗濯物を乾燥させるように、タブ30を経てドラム40に供給することができる。また、ブロワ140とヒータ130は共に作動するため、加熱されていない新しい空気は、ブロワ140によってヒータ130に供給され、その後、タブ30及びドラム40に供給されるようにヒータ130を通過しながら加熱され得る。すなわち、熱くて乾いた空気の供給は、ヒータ130及びブロワ140の同時作動によって継続的に行うことができる。一方、供給された熱い空気は、洗濯物を乾燥させ、その後、ドラム40からタブ30を経て凝縮ダクト120に排出される。凝縮ダクト120は、給水装置160を用いて、排出された空気から水分を除去して乾いた空気を作り、このような乾いた空気を再び加熱するように乾燥ダクト110に供給することができる。このような供給は、実質的に、ブロワ140の作動によって発生する乾燥ダクト110と凝縮ダクト120との間の圧力差によって生じ得る。すなわち、排出された空気は、凝縮ダクト120及び乾燥ダクト110を経ながら熱くて乾いた空気に変換される。したがって、洗濯機内の空気は、継続的にタブ30、ドラム40、凝縮及び乾燥ダクト120,110を経て循環しながら、洗濯物を乾燥させることができる。前述した循環する空気の流動を考慮するとき、熱くて乾いた空気を供給するダクト100の端部、すなわち、乾燥ダクト110のタブ30及びドラム40に連通する端部又は開口部は、ダクト100の排出部又は排出口110aを形成することができる。また、湿った空気を受けるダクト100の端部、すなわち、凝縮ダクト120のタブ30及びドラム40が連通する端部又は開口部は、ダクト100の吸込部又は吸込口120aを形成することができる。
乾燥ダクト110、正確には排出部110aは、図2に示されたように、タブ30及びドラム40に連通するようにガスケット22に連結することができる。一方、図2に点線で示すように、乾燥ダクト110、正確には排出部110aは、タブ30の前方部の上部領域に連結してもよい。このような場合、タブ30には、乾燥ダクト110に連通する吸込口31を形成し、ドラム40には、吸込口31を通じて乾燥ダクトに連通する吸込口41を形成することができる。また、凝縮ダクト120、すなわち吸込部120aは、タブ30の後方部に連結することができ、凝縮ダクト120に連通するように、吐出口32を、同様にタブの後方部の下部領域に形成することができる。このような乾燥及び凝縮ダクト110,120及びタブ30の連結部の位置によって、熱くて乾いた空気は、矢印で示すように、ドラム40の内部においてドラム40の前方部から後方部まで流動することができる。正確には熱くて乾いた空気は、ドラムの前方部の上部領域からドラムの後方部の下部領域まで流動することができる。すなわち、熱くて乾いた空気は、ドラム40の内部において対角線方向に流動することができる。結果的に、乾燥及び凝縮ダクト110,120は、それらの適切な装着位置によって、熱くて乾いた空気がドラム40の内部空間を完全に横切るように構成することができる。したがって、熱くて乾いた空気がドラム40の内部空間全体に均一に拡散することによって、乾燥効率及び性能を大きく向上させることができる。
ダクト100は様々な部品を収容する。したがって、これらの部品がその内部に容易に設置されるように、ダクト100、すなわち、乾燥及び凝縮ダクト110,120は分離可能な部材(parts)からなることができる。特に、ほとんどの部品、例えば、ヒータ130及びブロワ140は、乾燥ダクト110に連動するように配置されるため、乾燥ダクト110が分離可能な部材からなることができる。乾燥ダクト110がこのように分解可能なため、その内部の部品は、メンテナンスのために乾燥ダクト110から容易に取り出すことができる。より詳細には、乾燥ダクト110は下部部材111を有することができる。下部部材111は、その内部に実質的に空間を有し、部品を、このような空間内に収容することができる。また、乾燥ダクト110は、下部部材111を覆うカバー112を有することができる。下部部材111とカバー112とは所定の締結部材を用いて互いに締結することができる。また、ダクト100は、高速で回転するブロワ140を安定に収容するように構成された別途のブロワハウジング113を有することができる。ブロワハウジング113も、ブロワ140の容易な設置及びメンテナンスのために、分離可能な部材からなることができる。ブロワハウジング113は、ブロワ140を収容する下部ハウジング113aと、下部ハウジング113aを覆う上部ハウジング113bとからなることができる。分離されなければならない上部ハウジング113bを除いては、下部ハウジング113aは、ダクト100の部品数を減らすために、乾燥ダクトの下部部材111と一体に形成することができる。図3乃至図5は、互いに一体化された下部部材111と下部ハウジング113aを示している。このような場合、乾燥ダクト110自体がブロワハウジング113と一体化されると見なすことができ、これによって、乾燥ダクト110がブロワ140も収容すると見なすことができる。一方、下部ハウジング113aを、凝縮ダクト120と一体に形成することができる。乾燥ダクト110は、高い温度の空気を生成及び移送するため、高い耐熱性及び熱伝導性が要求される。また、下部ハウジング113aは、高速回転するブロワを安定に支持しなければならないため、高い剛性及び強度を有しなければならない。したがって、互いに一体化された下部ハウジング113aと下部部材111は金属材質からなることができる。反面、このような金属材質の下部ハウジング113aと下部部材111によって要求条件が満足されるため、カバー112及び上部ハウジング113bは、乾燥ダクト110の重量を減らすためにプラスチックで製造することができる。
さらに、本発明に係る洗濯機は、使用者に、より多様な機能を提供するために、洗濯物にスチームを供給するように構成することができる。上記で従来技術と関連して論議したように、スチームの供給によってシワ、静電気、臭いなどを除去することによって、洗濯物をリフレッシュすることができる。また、スチームは、洗濯物を殺菌することができ、洗濯に最適化された雰囲気をつくることができる。このようなすべての機能は、洗濯機の基本的な洗濯コース中に行うことができ、一方、洗濯機は、それぞれの機能を行うように最適化された別途のプロセス又はコースを有することができる。このような機能のためのスチームを供給するように、洗濯機は、スチームだけを生成するように設計された独立したスチーム発生器を有することができる。しかし、洗濯機は、スチーム供給のために、他の機能のために提供されたメカニズムをスチームの生成及び供給に利用することもできる。例えば、前述したように、乾燥メカニズムは、熱源を提供するヒータ130と、タブ30及びドラム40への移送手段を提供するダクト100及びブロワ140などを含むため、熱い空気だけでなくスチームの供給のためにも使用することができる。それにもかかわらず、スチームの供給のために、通常の乾燥メカニズムを実際に少し変形する必要があり、そのように、スチームの供給のために変形した乾燥メカニズムは、以下で、図3乃至図15を参照して説明する。上記の図面において、図3、図5、図9、図12、図14は、ダクト100の内部の構造をより詳細に示すために、乾燥ダクトのカバー112が除去されたダクト100を示す。
まず、スチームの供給のために、スチームを生成するのに適した高温の環境をつくる必要がある。したがって、ヒータ130は、ダクト100内のヒータ130を加熱するように構成することができる。公知のように、空気自体は低い熱伝導性を有する。そのため、もし、洗濯機がヒータ130から発散する熱をダクト100の他の領域に強制的に移動させる手段、例えば、ブロワ140からの空気流動を提供しない場合、ヒータ130は、自身が占める空間自体及びその周辺空間だけを加熱することができる。したがって、ヒータ130は、スチームの供給のために、ダクト100内の空間を局部的に高い温度まで加熱することができる。すなわち、ヒータ130は、ダクト100内の空間の一部である所定空間Sをダクト内の他の空間の温度よりも高い温度に加熱することができる。より詳細には、そのような相対的に高い温度への加熱のために、ヒータ130は所定空間Sだけを加熱することができる一方、当該所定空間Sを直接的に加熱することができる。このような場合、所定空間Sはヒータ130自体であってもよい。すなわち、ヒータ130と所定空間Sは互いに同一の意味で使用することができる。又は、所定空間Sは、ヒータ130自身が占める空間と、ヒータ130に隣接するダクト内の周辺空間とからなることができる。すなわち、所定空間Sは、ヒータ130自体を含む概念である。局部的で且つ直接的な高い温度への加熱によって、ヒータ130は、迅速にスチームの生成に適した環境になることができる。
ヒータ130は、ダクト(より詳細には、乾燥ダクト)内に設置され、電源の供給により加熱される。ヒータ130は、図3及び図5に示すように、基本的にボディ131からなることができる。ボディ131は、実質的にダクト100内に配置され、加熱のための熱を発生させることができる。そのために、ボディ131は、様々な加熱メカニズムを用いることができるが、一般に加熱導線(hot wire)からなることができる。より詳細には、ボディ131は、ダクト100内に存在し得る水分による故障を防止するために、防水構造を有するシーズヒータからなることができる。また、好ましくは、ボディ131は、同一平面上で多数回折れ曲がって、狭い空間において最大の熱を発生させることができる。ヒータ130は、ボディ131に電気を供給するために、ボディ131と電気的に接続されるターミナル132を有することができる。ターミナル132は、ボディ131の端部に配置することができる。ターミナル132は、外部電源との接続のために、ダクト100の外部に配置することができる。ボディ131とターミナル132との間には密閉部材を挟むことができ、ダクト100内の空気及びスチームの漏れを防止するようにダクト100を密閉することができる。
また、ヒータ130は、ブラケット111bを用いて、ダクト100の底部(正確には、乾燥ダクトの下部部材111)に固定することができる。また、ブラケット111bと連携してボス111aをダクト100の底部に提供することができる。ボス111aは、ダクト100の底部から所定の長さで突出することができる。実質的にボス111aは、ダクト100の底部の両側にそれぞれ備えることができる。ブラケット111bを、ヒータ130の固定のためにボス111aに締結することができる。さらに、ブラケット111bは、ヒータ130のボディ131を支持するように構成することができる。ブラケット111bは、図示のように、ボディ131を支持するようにボディ131を横切って延び、ボディ131を覆うことができる。また、ブラケット111bは、ボディ131の形状に合わせて折れ曲がる折曲部を有し、当該折曲部によって、ボディ131が動かないように支持することができる。ブラケット111bは、ボス111aに締結されるように貫通孔を有し、締結部材及び貫通孔を用いてボス111aに締結される。したがって、ブラケット111b及びボス111aの両方を用いる場合、ヒータ130を、ダクト100内でより安定に固定及び支持することができる。また、ボス111aによってダクトの底部と所定の距離だけ離隔するため、ヒータ130は、空気流動を円滑にしながら、より多くの空気と接触することができる。ブラケット111bは、ボディ131の熱に耐えるように金属からなることができる。
ヒータ130においてスチームを生成するためには、所定量の水が要求される。したがって、ヒータ130に水を供給するように、ノズル150を更にダクト100に提供することができる。
一般に、スチームは、液体状態の水を加熱することによって生成される気体相の水(vapor phase of water)のことを意味する。すなわち、液体状態の水が臨界温度以上に加熱されると、相変化を通じて気体状態に変わる。反面、ミストは、液体状態の小さな水粒子のことを意味する。すなわち、ミストは、単純に液体状態の水を小さな粒子に分解することによって生成され、相変化や加熱を伴わない。したがって、スチームとミストは、少なくともこれらの相(phase)及び温度において互いに明確に区別され、単に対象物に水分(moisture)を供給できるという能力面においては共通点がある。このようなミストは、小さな粒子からなるため、通常の液体状態の水に比べて広い表面積を有する。したがって、ミストは、容易に熱を吸収し、相変化を通じて高温のスチームに変化することができる。このような理由によって、本発明の洗濯機は、液体状態の水をそのまま供給するアウトレットの代わりに、液体状態の水を小さな粒子に分解できるノズル150を水供給の手段として使用することができる。それにもかかわらず、本発明の洗濯機は、少量の水をヒータ130に供給する通常のアウトレットを採択してもよい。一方、ノズル150に供給される水圧を調節することによって、ノズル150は、ミストの代わりに、水、すなわちウォータージェットを供給することもできる。いずれの場合においても、ヒータ130は、スチームを発生するのに十分な環境を有しているため、スチームは生成することができる。
スチームの生成のために、水をヒータ130に間接的に提供してもよい。例えば、ノズル150は、水を、ヒータ130ではなく、ダクト100内の他の空間に供給することができ、当該水を、ブロワ140で提供される空気の流動によって、ヒータ130へスチーム生成のために移送させることもできる。しかし、移送中に、水はダクト100の内面にくっつくため、提供された水がすべてヒータ130に到達することはできない。また、ヒータ130は、前述したように、局部的で且つ直接的な加熱によってスチームの生成に最適の条件を有するため、供給された水を十分にスチームに変換させることができる。
上述した理由を考慮するとき、効率的なスチームの生成のために、ノズル150は、ヒータ130に水を直接供給することができる。ここで、ノズル150は、ノズル150の自己噴射圧によりヒータ130へ水を供給することができる。自己噴射圧とは、ノズル150に供給される水の水圧であって、ノズル150に供給される水の水圧によりノズル150から噴射された水は、ヒータに到達できる。すなわち、ノズル150から噴射された水は、別途の中間媒体の助けなしに、ノズル150から噴射される圧力によりヒータ130に噴射される。また、同様の理由によって、ノズル150は、ヒータ130にだけ水を供給することができる。さらに、ノズル150はヒータ130にミストを噴射することができる。上記で既に定義されたように、もし、ノズル150がヒータ130に直接的にミストを噴射すれば、ヒータ130に造成された最適の環境を考慮するとき、スチームは、最適のエネルギーを使用しながらも、効果的に生成される。また、このような直接的なミストの噴射がヒータ130にだけ行われると、スチームの生成はより効果的になされることができる。
ノズル150は、ヒータ130に向かって配向することができる。すなわち、ノズル150の排出口は、少なくてもヒータ130に向かって配向することができる。このような場合、ヒータ130に水が直接供給されるように、ノズル150をヒータ130の上に配置してもよく、又はヒータ130の下に配置してもよい。しかし、ノズル150で供給される水(正確には、ミスト)は、図3及び図5に示されたように、水圧により所定の角度で拡散しながら、所定の距離を移動する。反面、洗濯機をコンパクトにするためには、ダクト100の高さは非常に制限される。すなわち、ヒータ130の高さも同様に制限される。したがって、ノズル150が、ヒータ130の上又は下に配置されると、水は、その拡散角度及び移動距離を考慮するとき、ノズル150からヒータ130全体に均一に供給されないため、スチームを効率的に生成することができない。同様の理由によって、このような非効率的なスチームの生成は、ノズル150がヒータ130の両側部に配置される場合にも同様に生じ得る。
一方、ノズル150は、ヒータ130の両端、すなわち、領域A、Bのいずれか一つに配置されてもよい。前述したように、ブロワ140が作動すると、ダクト100内の空気はブロワ140から吐出され、ヒータ130を通過する。このような空気流動の方向を考慮すると、領域Aは、ダクト内の空気流動の方向においてヒータ130の前方部又は吸込部に該当し、領域Bは、ヒータ130の後方部又は排出部に該当することができる。また、領域A及び領域Bは、ヒータ130の入口及び出口に該当することができる。したがって、ノズル150は、ダクト内の空気流動の流れ方向において、ヒータ130の前方部又は吸込部(すなわち、領域A)に配置することができる。一方、ノズル150は、ダクト内の空気流動の流れ方向において、ヒータ130の後方部又は排出部(すなわち、領域B)に配置することもできる。このように、ノズル150が領域A又は領域Bに配置される場合にも、ノズル150から供給された水のすべてが所定領域S内に到達することは難しく、一部の水が所定領域Sの外に残留することもある。しかし、もし、ノズル150が後方部又は排出部Bに配置される場合、ヒータ130に到達していない水は、後方部又は排出部Bの付近にとどまるようになる。したがって、もしブロワ140が作動すると、このような水はスチームに変わっていないままタブ30に供給されることがある。反面、もし、ノズル150が前方部又は吸込部Aに配置される場合、ヒータ130に到達していない水は、ブロワ140から供給される空気流動によってヒータ130に進入することができる。したがって、領域Aにノズル150を配置することによって、供給されたすべての水をスチームに効率的に変化させることができる。このように、効率的なスチームの生成のために、ノズル150は、領域A、すなわち、空気流動の流れ方向においてヒータ130の前方部又は吸込部に配置することができる。また、ダクト100内の空気流動の流れ方向の面において、領域Aに配置されたノズル150は、空気流動の流れ方向とほぼ同一の方向に水を供給するようになる反面、領域Bに配置されたノズル150は、空気流動の流れ方向と反対方向に水を供給するようになる。したがって、上記で論議されたような理由によって、空気流動の流れ方向の観点において、ノズル150は、ダクト内の空気流動の流れ方向とほぼ同一の方向にヒータ130(ヒータを含む)に水を供給することができる。一方、上記で論議された理由にもかかわらず、必要に応じて、ノズル150は、領域A、B、ヒータ130の両側部、ヒータ130の上部及び下部のいずれか一つに設置したり、これらのうち2つ以上の部位に設置してもよい。
上記で論議されたように、効率的な水の供給及びスチームの生成のために、ノズル150はヒータ130に直接水を供給し、ヒータ130に向けるることができる。同一の理由によって、ノズル150は、ヒータ130にダクト内の空気流動の流れ方向とほぼ同一の方向に水を供給することができる。このような条件をすべて満足させるためには、上記で既に決定されたように、ノズル150が、領域A、すなわち、空気流動の流れ方向においてヒータ130の前方部又は吸込部に配置されることが最適である。
上記では、ノズル150が空気流動の流れ方向と‘ほぼ’同一の方向に配置されると述べている。ここで、‘ほぼ’は、長方形のダクト100においてダクト100の長手方向にノズル150の噴射方向が配置されることを意味する。図3で示すように、ダクト100は、長方形の形状を有し、流線形に形成することができる。ノズル150で噴射される水は、噴射圧により直線に噴射され、流線形のダクト100内で空気の流れは必ず直線ではないこともある。したがって、ノズル150で噴射される水は、ダクト100内の空気の流れ方向と‘完全に’一致しないこともある。したがって、上述した‘ほぼ’は、ダクト100内の空気の流れ方向とノズル150で噴射される水の方向とが少なくとも互いに相反しないことを意味し、より好ましくは、ノズル150の噴射方向と空気の流れ方向とがなす角度が90度未満であることを意味する。より好ましくは、ノズル150の噴射方向とダクト100内の空気の流れ方向は45度未満であってもよい。
領域Aは、ダクト100の構造的な面において、ヒータ130とブロワ140との間の領域に該当する。したがって、ノズル150は、ダクト100の構造的な面において、ヒータ130とブロワ140との間に配置することができる。言い換えると、ノズル150は、ヒータ130と空気流動の供給源との間に配置することができる。すなわち、ヒータ130は、ダクト100の長手方向の一方に備えられ、ブロワ140は、一方と対向するダクト100の長手方向の他方に備えられる。このとき、ノズル150は、ダクト100の一方に備えられるヒータ130と他方に備えられるブロワ140との間に位置する。さらに、ノズル150は、ヒータ130の前方部とブロワ140の排出部との間に配置することができる(本明細書において、前方部及び後方部は、ダクト内の空気の流れ方向を基準に説明され、ダクト内の第1地点と第2地点を通過する空気において、先に到達する第1地点が前方部と定義され、以降に到達する第2地点が後方部と定義される)。また、前述したように、ノズル150で供給される水は、所定の角度で拡散する。もし、ノズル150が、ヒータ130、正確にはその吸込部の近くに配置されると、拡散角度を考慮するとき、供給される水の大部分がヒータ130の代わりに、ダクト100の壁面に直接供給される。実際に所定領域Sにおいてヒータ130が最も高い温度を有するため、供給される水をできるだけ多く所定領域Sのヒータ130に直接進入及び接触させることが、スチームの生成の効率の増加に有利である。したがって、できるだけ多量の水がヒータ130に直接進入できるように、ノズル150を、可能な限りヒータ130から遠く離れた位置に配置することができる。ノズル150がヒータ130から離れて配置されると、水の拡散を考慮するとき、供給される水は実質的にヒータ130の吸込部、すなわち、入口から全体的に分布することができ、ヒータ130の効率的な使用、すなわち、効率的な熱交換及びスチームの生成を達成できる。ノズル150がヒータ130から離れるほど、ノズル150はブロワ140に近づくことができる。このような理由によって、ノズル150は、ブロワ140に近接して配置し、同時にヒータ130から所定間隔だけ離隔するように配置することができる。また、ヒータ130からできるだけ遠く離隔するように、ノズル150を、ブロワ140の吐出部に隣接して配置することができる。すなわち、ノズル150は、ブロワ150を通過した空気が吐出される吐出部に隣接するように設置されることが好ましい。ノズル150がブロワ140の吐出部に隣接する場合、供給される水は、吐出される空気流動、すなわち、ブロワ140の吐出力に直接影響を受けることができ、ヒータ130全体と均一に接触するように、より遠く移動することができる。一方、このような空気流動の助けによって、ノズル150には高い水圧が加わらず、これによって、ノズル150の価格が低下し、使用寿命を増加させることができる。さらに、ブロワ140の吐出口に隣接した配置のために、図3及び図5に示されたように、ノズル150をブロワハウジング113に設置することができる。また、容易な設置及びメンテナンスのために、ノズル150を、分離可能な上部ハウジング113bに設置することができる。図4に示されたように、ノズル150の設置のために、上部ハウジング113bは、ノズル150が挿入される孔113cを有する。ノズル150を、ヒータ130に向けながら、孔113cにかん合することができる。
図6乃至図8を参照すると、ノズル150は、ボディ151とヘッド152からなることができる。ボディ151は、孔113cに挿入されるように、ほぼ円筒形状を有することができる。ノズル15は、孔113cに挿入され、水を噴射するヘッド152は、ダクト110の内部に位置する。ボディ151は、半径方向に延びるフランジ151aを有することができる。フランジ151aは、締結孔を有し、これを用いてダクト100に締結可能である。フランジ151aの強度を補強するために、図6に示すように、リブ151fをフランジ151aとボディ151とを連結するように形成することができる。また、ボディ151は、その外周に形成されるリブ151bを有することができる。リブ151bは孔113cのエッジに係止され、ノズル151が、ダクト100、正確には上部ハウジング113bから分離されることを防止する。リブ151bは、ノズル150の正確な設置位置を決定する役割も果たすことができる。
ヘッド152は、図7及び図8に示すように、その端部に吐出口152aを含むことができる。吐出口152aは、一定の水圧を有する水が供給されると、当該水を小さな粒子、すなわち、ミストに分解するように設計することができる。また、吐出口152aは、供給される水に更に圧力を加えるように設計することができ、これによって、供給される水は所定の角度で拡散し、所定の距離を移動することができる。供給される水の拡散角度(a)は、例えば、40度であってもよい。ヘッド152は、半径方向に延びるフランジ152bを有することができる。同様に、ボディ151も、フランジ152bと対向し、ボディ151から半径方向に延びるフランジ151dを有することができる。もし、ボディ151とヘッド152がプラスチックからなる場合、これらのフランジ152b,151dは互いに融着(melt−joinning)され、これによって、ボディ151とヘッド152が結合することができる。もし、ボディ151及びヘッド152がプラスチック以外の材質からなる場合、フランジ152b,151dは締結部材を用いて互いに結合することができる。また、図8に詳しく示されたように、ヘッド152は、フランジ152bに形成されるリブ152cを有することができ、ボディ151は、フランジ151dに形成される溝151cを有することができる。リブ152cは溝151cに挿入され、ボディ151とヘッド152との間の接触面積を増加させる。したがって、ボディ151とヘッド152は互いにより堅固に結合される。また、ノズル150、正確にはボディ151は、その内部に供給される水を案内する流路153を含む。流路153は、図7及び図8に示すように、ボディ151の端部、すなわち、吐出部かららせん状に延びることができる。水は、らせん状の流路153によって渦巻きながら(swirl)、ヘッド152に到達し、これによって、より大きい拡散角度及びより長い移動距離を有するようにノズル150から排出され得る。
ヒータ130でスチームが生成されると、生成されたスチームは、所望の機能を行うように、タブ30及びドラム40だけでなく最終的に洗濯物にまで移送される必要がある。したがって、生成されたスチームを移送するために、ブロワ140はヒータ130に向かって空気を吹き出すことができる。すなわち、ブロワ140は、ヒータ130に空気流動を供給することができる。生成されたスチームは、当該空気流動によってダクト100に沿って移動し、タブ30、ドラム40を経て最終的に洗濯物まで到達することができる。言い換えると、ブロワ140は、ダクト100内に空気流動を発生させることによって、生成されたスチームをタブ30及びドラム40に供給する。当該スチームは、例えば、洗濯物をリフレッシュしたり、洗濯物を殺菌したり、最適の洗濯環境をつくるなどの所望の機能を行うことができる。
一方、図9、図10、図12、図14で示すように、ダクト100は、所定の大きさのリセス114を有することができる。リセス114は、所定量の水を収容するように構成することができる。このように、所定量の水を収容するために、リセス114は、ダクト100の下部に備えられ、下方に凹入されて所定の空間を形成する。ダクト100内に残留する水が、空間に集まって収集され得る。より詳しくは、リセス114は、ダクト100の底部に配置することができ、詳細には、乾燥ダクトの下部部材111に提供することができる。様々な理由によって、ダクト100内には水が残留し得る。例えば、ノズル150で供給された水の一部はスチームに変更されずにそのままダクト100内に残留し得る。一方、供給された水は、スチームに変換されたとしても、ダクト100との熱交換により再び水に凝縮されることもある。また、通常の洗濯物の乾燥中に、空気中に含まれた水分(moisture)もダクト100との熱交換により凝縮され得る。リセス114は、このような残留する水を収集することができる。図10に明確に示されたように、リセス114は、残留する水を容易に収集するために、所定の傾斜を有してもよい。
リセス114は、収容された水を使用してスチームを更に生成することができる。収容された水をスチームに変換するためには加熱が要求される。したがって、リセス114は、収容された水がヒータ130によって加熱されるように、ヒータ130の下に配置することがことができる。すなわち、リセス114は、ヒータ130の真下に配置されると見なすことができる。さらに、リセス114内の空間もヒータ110によって加熱されるため、ヒータ130は、リセス114内の空間まで拡張され得る。すなわち、ヒータ130は、図10に点線で示したように、リセス114内の空間を含むことができる。このような構成によって、ノズル150で供給された水から発生するスチームに加えて、リセス114内の水をヒータ130の加熱によりスチームに変換させることができる。したがって、実質的により多くの量のスチームを供給することができ、所望の機能をより効果的に行うことができる。
より詳細には、図9及び図11に示すように、ヒータ130は、リセス114内の水を直接加熱するように構成することができる。このような直接加熱のために、ヒータ130の少なくとも一部はリセス114内に位置することが好ましい。すなわち、リセス114に水が収容されている場合、ヒータ130の一部はリセス114に収容された水に浸る。すなわち、ヒータ130は、リセス114内の水と直接的に接触することができる。ヒータ130は、様々な方法でリセス114内の水に浸ることができるが、図9及び図11に示すように、ヒータ130の一部がリセスに向かって折れ曲がることができる。言い換えると、ヒータ130は、リセス114内の水に浸る折曲部131aを有することができる。したがって、折曲部131aは、リセス114内に位置することが好ましい。このとき、折曲部131aは、ヒータ130の自由端に位置することが好ましく、折曲部131aの下側にはリセス114が位置する。したがって、リセス114は、ヒータ130の自由端の下側に配置される。
一方、図12乃至図15に示すように、ヒータ130は、リセス114内の水を間接的に加熱することができる。例えば、図12及び図13に示すように、ヒータ130に結合され、ヒータ130の熱を伝達する熱伝導部材を含むことができる。熱伝導部材の少なくとも一部はリセス114内に位置する。ヒータ130は、ヒータ130に装着され、リセス114内の水に浸るヒートシンク133を熱伝導部材として有することができる。ヒートシンク133は、図示のように、多数個のフィンを有し、これによって、放熱に適した構造を有する。ヒートシンク133の少なくとも一部はリセス114内に位置する。したがって、ヒータ130の熱は、ヒートシンク133を経てリセス114内の水に伝達される。また、図14乃至図15に示すように、ヒータ130は、熱伝導部材として、リセス114の底部から延び、ヒータ130を支持する支持部111cを有することができる。前述したように、下部部材111は、高い熱伝導性及び強度を有するように金属材質からなることができ、このような場合、支持部111cも、同一の金属材質で下部部材111と一体に形成することができる。支持部111cは、ヒータ130を安定的に支持し、広い伝熱面積を有するために、ヒータ130を収容する溝を有することができる。したがって、ヒータ130の熱は支持部111cを経てリセス114内の水に伝達される。ヒートシンク133及び支持部111c、すなわち、加熱部材によって、ヒータ130はリセス114内の水と間接的に接触するようになる。より詳細には、加熱部材133,111cは、ヒータ130とリセス114内の水を熱的に接続し、ヒータの熱を用いて水を加熱することができる。
前述した折曲部131a及び加熱部材133,111cによって、ヒータ130はリセス114内の水と直接又は間接的に接触し、水をより効果的に加熱することができる。このような直接的又は間接的な接触のための構造なしにも、ヒータ130は、空気を通じた熱伝逹によってリセス114内の水を加熱し、スチームを生成することができる。
上記で図2乃至図15を参照して説明されたスチーム供給メカニズムを用いてスチームが洗濯機に提供され、例えば、洗濯物のリフレッシュ、洗濯物の殺菌、及び洗濯雰囲気の造成などを行うことができる。また、例えば、スチーム供給のタイミング、スチームの供給量などを適切に制御することによって、他の多くの機能を行うこともできる。このようなすべての機能は洗濯機の基本的な洗濯コース中に行うことができる。一方、洗濯機は、それぞれの機能を行うように最適化された別途のコースを有することができる。当該別途のコースとして、以下では、スチームを用いて洗濯物をリフレッシュするのに最適化されたコースが、図16乃至図20を参照して説明される。当該リフレッシュコースを制御するために、本発明の洗濯機は所定の制御装置(controller又はcontrolling unit)を含むことができる。制御装置は、後述するリフレッシュコースだけでなく、本発明の洗濯機で実現可能なすべてのコースを制御するように構成することができる。また、当該制御装置によって、前述したスチーム供給メカニズムを含む洗濯機の各部品のすべての作動が行われたり、又は停止され得る。したがって、前述したスチーム供給メカニズムのすべての機能/作動、及び後述する制御方法のすべてのステップは、すべて制御装置の制御下にある。
まず、リフレッシュコースにおいて、ヒータ130が加熱される準備ステップ(S5)を含むことができる。そして、当該加熱は、多数の装置のうちヒータ130によって行うことができる。準備ステップ(S5)は、基本的にスチームを生成するのに適した高温の環境を作ることができる。すなわち、準備ステップ(S5)は、スチームを生成するために予め高温の環境をつくるステップである。準備ステップ(S5)は、以降に説明するスチーム発生ステップ(S6)の前に行われ、スチーム発生ステップ(S6)でスチームを発生させるために、予め高温の環境をつくるステップである。
準備ステップ(S5)は、ヒータ130を用いて、ダクト100内の空間の一部であるヒータ130をダクト内の他の空間の温度よりも高い温度に加熱することができる。また、準備ステップ(S5)は、スチームの生成に必要な最小限の空間、すなわち、ヒータ130だけを加熱するため、非常に短い加熱時間が要求される。したがって、準備ステップ(S5)は、局部的で且つ直接的な加熱だけでなく瞬間的な加熱を用いるため、エネルギーの使用を最小化することができる。ヒータ130の加熱は、所望のスチーム生成のための所定の環境が形成された場合、少なくとも予め設定された準備ステップ(S5)の一部期間の間に行うことができる。また、好ましくは、ヒータ130の加熱は、準備ステップ(S5)の全期間の間に行うことができる。
もし、準備ステップ(S5)の途中に、ヒータ130に外部的な変化が与えられる場合、例えば、空気流動がヒータ130に与えられる場合、ヒータ130から発散される熱は、ダクト100の他の領域に強制的に移動することができ、そのような他の領域を不必要に加熱することがある。したがって、局部的で且つ瞬間的な加熱が難しくなる。また、スチームの生成に適した環境をヒータ130に作るのが難しくなり、エネルギの超過使用を予想し得る。このような理由によって、準備ステップ(S5)は、ヒータ130に対する空気流動の供給なしに行われることが好ましい。すなわち、準備ステップ(S5)は、空気流動を発生させるブロワ140の作動を所定時間の間に停止させる停止ステップを含むことができる。さらに、空気流動がダクトシステム全体にわたって発生する場合、すなわち、ダクト100、タブ30及びドラム40などを通じて空気が循環する場合、前述した結果がより顕著に現れる。したがって、準備ステップ(S5)は、ダクト100を用いた空気循環なしに行うことができる。一方、準備ステップ(S5)が進行する途中、すなわち、完了する前にはヒータ130は十分に加熱されないことがある。もし、準備ステップ(S5)の途中に水がヒータ130に供給される場合、多量の水がスチームに変換されず、所望の量のスチームが生成されないことがある。したがって、準備ステップ(S5)は、ヒータ130に対する水の供給なしに行うことができる。すなわち、準備ステップ(S5)は、水を噴射するノズル150の作動を所定時間の間に停止させる停止ステップを含むことができる。空気流動の供給及び/又は水供給の排除を、好ましくは、準備ステップ(S5)の全期間の間に維持することができる。しかし、これに限定されるものではなく、空気流動の供給及び/又は水供給の排除を、準備ステップ(S5)の一部期間の間にだけ維持することもできる。
準備ステップ(S5)は、スチームを生成するための高温の環境をつくるために、ヒータ130の作動は、準備ステップ(S5)の全期間の間に維持されることが好ましい。加えて、準備ステップ(S5)の全期間において少なくとも一部期間の間にノズル150の作動は停止され、好ましくは、ノズル150の作動は、準備ステップ(S5)の全期間の間に停止される。また、準備ステップ(S5)の全期間において少なくとも一部期間の間にブロワ150の作動は停止される。準備ステップ(S5)でのブロワ150の作動については、後述する第1加熱ステップ(S5a)及び第2加熱ステップ(S5b)で詳細に説明する。
空気流動の供給及び水供給の排除は、様々な方法によって行うことができる。しかし、当該排除を行うために、スチーム供給メカニズム、すなわち、ダクト100内の部品を一次的に制御することができる。部品の制御は、図17及び図18A乃至図18Cに更に詳細に図示する。図17は、全体リフレッシュコースの間の関連部品の作動を矢印を用いて概略的に示す。図17において矢印は該当部品の作動及びその持続期間を示す。また、図18A乃至図18Cは、全体リフレッシュコースの間の関連部品の作動を実際時間によって更に詳細に表示する。より詳細には、図18A乃至図18Cにおいて、“進行時間”での数字は、リフレッシュコースの開始後に進行した全体時間(秒)を表示し、各装置での数字は、該当装置が該当ステップで実際に作動した時間(秒)を表示する。
例えば、ブロワ140は、空気流動及び空気循環を発生させることができる主な部品である。したがって、図17及び図18Bに示すように、ブロワ140は、ヒータ130に対する空気流動及び/又は空気循環の供給を排除するために、準備ステップ(S5)の間の少なくとも一部の区間において停止されてもよい。すなわち、ブロワ140は、準備ステップ(S5)の全期間の間に停止されたり、又は一部期間の間に停止されてもよい。また、前述したように、ノズル150は、ダクト100内で水供給のための主な部品である。したがって、図17及び図18Bに示すように、ノズル150は、ヒータ130に対する水供給を避けるために、準備ステップ(S5)の間に停止されてもよい。ブロワ140及びノズル150の作動停止は、準備ステップ(S5)の全期間の間に継続的に維持されることが好ましい。しかし、ブロワ140及びノズル150の作動停止は、準備ステップ(S5)の一部期間の間にだけ維持されてもよい。一方、ヒータ130は、準備ステップ(S5)の全期間の間に継続的に作動されてもよい。また、ヒータ130は、準備ステップ(S5)の一部期間の間に作動されてもよい。
上記で論議されたように、空気流動の供給は、基本的にスチームの生成のための最適の高温環境を形成することを妨害し得る。準備ステップ(S5)において、このような環境形成が最も重要であるため、準備ステップ(S5)は、少なくとも空気流動の供給なしに行われることが好ましい。このような理由によって、準備ステップ(S5)は、少なくともブロワ140を停止させるステップを含むことができる。すなわち、準備ステップ(S5)は、ノズル150を作動させながらブロワ140を停止させるステップを含むことができる。また、追加的に生成されるスチームの品質を考慮して、準備ステップ(S5)の少なくとも一部期間は、空気流動の供給だけでなく水供給なしに行うことができる。すなわち、準備ステップ(S5)は、ブロワ140及びノズル150の両方を停止させるステップを含むことができる。このとき、ブロワ140及びノズル150の両方の作動を停止させるステップは、準備ステップ(S5)の終盤に行うことができる。したがって、準備ステップ(S5)においてブロワ140及びノズル150の作動が停止される停止ステップが終了した後に、後述されるスチーム発生ステップを行うことができる。一方、空気流動排除の重要性にもかかわらず、準備ステップ(S5)は、空気流動の排除なしに(すなわち、空気流動の供給と共に)水供給を排除しながら行われてもよい。したがって、準備ステップ(S5)は、ブロワ140の作動停止なしに(すなわち、ブロワ140を作動させながら)ノズル150だけを停止させるステップからなってもよい。すなわち、準備ステップ(S5)は、少なくともノズル150を停止させるステップを含むことができる。このとき、ノズル150を停止させるステップは、準備ステップ(S5)の終盤に行うことができる。このようなブロワ140及び/又はノズル150の選択的な停止中にも、ヒータ130は、準備ステップ(S5)の全期間の間、継続的に作動させてもよい。すなわち、図17及び図18Bに示すように、スチーム供給メカニズムの主要部品であるヒータ130、ブロワ150、ノズル150のうち、ヒータ130だけが準備ステップ(S5)の間に継続的に作動することができる。それにもかかわらず、ヒータ130は、所望のスチームの生成のための所定の環境、すなわち、高温の環境を達成できれば、予め設定された準備ステップ(S5)の一部期間の間だけ、作動させてもよい。
準備ステップ(S5)は、第1設定時間の間に行うことができる。前述したように、準備ステップ(S5)の第1設定時間の少なくとも一部においてヒータ130の作動を維持することができ、好ましくは、第1設定時間の全時間の間にヒータ130の作動を維持することができる。図18Bを参照すると、準備ステップ(S5)は、実際に非常に短い時間である20秒間行うことができる。しかし、準備ステップ(S5)は、ヒータ130に対してだけ局部的で且つ直接的な加熱を行うため、このような短い時間内にもエネルギーの使用を最小化しながら、ヒータ130をスチームの生成に適した高温の環境につくることができる。
準備ステップ(S5)が完了すると、加熱されたヒータ130に水が供給されるスチーム発生ステップ(S6)が行われる。このような水供給は、多数の装置のうち、ノズル150によってなすことができる。スチーム発生ステップ(S6)は、ヒータ130の予め形成された環境に、スチームの生成のための材料を提供することができる。
スチームの生成のために、水を、ノズル150を用いてヒータ130に間接的に提供することができる。また、水の間接的な供給は、ノズル150以外の装置、例えば、通常のアウトレットを用いてもよい。例えば、水を、様々な装置を用いて、ヒータ130ではなく、ダクト100内の他の空間に供給し、当該水を、ブロワ140で提供される空気流動によって、ヒータ130にスチームの生成のために移送することもできる。しかし、このような移送中、水は、ダクト100の内面にくっつくため、提供された水がすべてヒータ130に到達することはできない。反面、ヒータ130は、前述したように、準備ステップ(S5)での直接的な加熱によって、既にスチームの生成に最適の条件を有する。したがって、スチーム発生ステップ(S6)は、ヒータ130に水を直接供給することができる。このような水供給は、所望のように十分な量のスチームが生成されれば、少なくとも予め設定されたスチーム発生ステップ(S6)の一部期間の間に行うことができる。しかし、好ましくは、水供給は、スチーム発生ステップ(S6)の全期間の間に行うことができる。また、前述したように、高品質を有する十分な量のスチームの生成は、最適の環境、すなわち、高温の環境の構築を条件とする。したがって、スチーム発生ステップ(S6)は、準備ステップ(S5)が所定時間の間、正確には、予め設定された時間の間に行われた後に開始又は行われることが好ましい。すなわち、準備ステップ(S5)は、スチーム発生ステップ(S6)の開始の前に予め設定された時間の間に行われる。
上記で定義されたように、スチームは、液体状態の水を加熱することによって生成される気体相の水を意味する反面、ミストは、液体状態の小さな水粒子を意味する。ミストは、容易に熱を吸収して、相変化を通じて高温のスチームに変化することができる。このような理由によって、スチーム発生ステップ(S6)は、ヒータ130に向かってミストを噴射することができる。上記で既に図6乃至図8を通じて説明したように、ノズル150は、ミストを生成し、供給するのに最適に設計することができる。図6乃至図8を通じて説明したように、ノズル150は、自己噴射圧によりヒータ130に水を噴射するようになる。スチーム発生ステップ(S6)においてノズル150を通じてヒータ130に水を噴射するが、ノズル150の自己噴射圧によりヒータ130に水を噴射することができる。また、スチーム発生ステップ(S6)は、ブロワ150とヒータ130との間に備えられたノズル150を通じて、ヒータ130に水を噴射することができる。また、スチーム発生ステップ(S6)においてノズル150の水噴射は、ダクト内の空気流動の方向とほぼ一致するように噴射して、ミストをヒータ130に供給することが好ましい。このようなミストの供給によって、スチーム発生ステップ(S6)は、ヒータ130で十分な量のスチームを効率的に生成することができる。一方、ノズル150に供給される水圧を調節することによって、ノズル150は、ミストの代わりに、水、すなわち、水流又はウォータージェットを供給することもできる。このような場合においても、ヒータ130は、スチームの発生に十分な環境を有しているため、スチームを生成することができる。スチーム発生ステップ(S6)が進行する途中には、まだ十分な量の水が供給されていないため、所望のように十分な量のスチームが発生しないこともある。もし、スチーム発生ステップ(S6)の途中に、空気流動がヒータ130に供給されると、十分でない量のスチームが、当該空気流動と共にタブ30に供給され得る。特に、スチーム発生ステップ(S6)の初期には、供給された水が、空気流動によって飛散して、ヒータ130を外れるため、同様に、十分な量のスチームが生成及び供給されない。さらに、供給された水がスチームに変換されるまで所定の時間がかかる。そのため、水供給ステップ(S6)が進行する途中には、まだ多量の液体状態の水がヒータ130内に存在し得る。もし、前述したように、空気流動がスチーム発生ステップ(S6)中に供給されると、相当の量の液体状態の水がスチームと共に空気流動によって運ばれて、タブ30に供給され得る。すなわち、スチーム発生ステップ(S6)での空気流動の供給は、タブ30に供給されるスチームの品質を低下させることがある。そのため、所望の機能を効果的に行なうことができなくなる。したがって、スチーム発生ステップ(S6)は、ヒータ130に対する空気流動の供給なしに行われるとよい。すなわち、スチーム発生ステップ(S6)では、ブロワ140の作動が停止されることが好ましい。さらに、空気流動が、ダクトシステム全体にわたって発生する場合、すなわち、ダクト100及びタブ30を通じて空気が循環する場合、前述した結果がより顕著に現れる。したがって、スチーム発生ステップ(S6)は、同様の理由によって、空気循環なしに行われるとよい。このような空気流動/空気循環の供給排除(ブロワの作動排除)は、好ましくは、スチーム発生ステップ(S6)の全期間の間に維持されるが、スチーム発生ステップ(S6)の一部期間の間にだけ維持されてもよい。
一方、スチーム発生ステップ(S6)の間に供給された水は、ヒータ130内のエネルギ、すなわち、熱を吸収するため、ヒータ130の温度は下がる。このような温度低下は、ヒータ130がスチームの生成のための最適の環境になることを妨害することがあり、そのため、多量の液体状態の水の存在によって、十分な量のスチームが生成されず、スチームの品質が低下し得る。したがって、スチームの生成のための最適の環境をスチーム発生ステップ(S6)の間に継続的に維持するためには、ヒータ130に対する加熱がスチーム発生ステップ(S6)でも行われることが好ましい。このような理由によって、スチーム発生ステップ(S6)は、ヒータ130に対する加熱と共に行うことができる。このような場合、加熱は、少なくともスチーム発生ステップ(S6)の一部期間の間に行われてもよく、さらに、スチーム発生ステップ(S6)の全期間の間に行われてもよい。それにもかかわらず、十分にヒータ130が加熱されたため、追加的な加熱なしにも、スチーム発生ステップ(S6)においてスチームはある程度発生し得る。したがって、スチーム発生ステップ(S6)は、ヒータ130の追加的な加熱なしに行うこともできる。
このような空気流動の供給の排除及び/又は加熱は、様々な方法によって行うことができるが、スチーム供給メカニズム、すなわち、ダクト100内の部品を制御することによって容易に達成できる。例えば、図17及び図18Bに示すように、ブロワ140は、ヒータ130に対する空気流動の供給を防止するために、スチーム発生ステップ(S6)の間、停止されてもよい。このようなブロワ140の作動停止は、好ましくは、スチーム発生ステップ(S6)の全期間の間、継続的に維持することができる。しかし、当該作動停止をスチーム発生ステップ(S6)の一部期間の間、維持することもできる。スチーム発生ステップ(S6)においてブロワ140の作動が一部期間の間、維持される場合、ブロワ140の作動停止は、スチーム発生ステップ(S6)の終盤に行われることが好ましい。すなわち、スチーム発生ステップ(S6)の前半にはブロワ140を作動させ、終盤にはブロワ140の作動を停止させることができる。また、前述したように、ヒータ130は、ヒータ130の加熱のための主な部品である。したがって、図17及び図18Bに示されたように、ヒータ130の最適の環境の維持に要求される加熱のために、ヒータ130を、スチーム発生ステップ(S6)の間、作動させることができる。このような場合、ヒータ130は、少なくともスチーム発生ステップ(S6)の一部期間の間、作動させてもよく、また、好ましくは、スチーム発生ステップ(S6)の全期間の間、作動させてもよい。また、前述したように、追加的な加熱のないスチーム発生ステップ(S6)のために、ヒータ130を、スチーム発生ステップ(S6)の間、停止させてもよい。このようなヒータ130の作動停止を、スチーム発生ステップ(S6)の全期間の間、継続的に維持することができる。一方、好ましくは、ノズル150を、スチーム発生ステップ(S6)の全期間の間、継続的に作動させることができる。しかし、所望のように十分な量のスチームが生成されれば、ノズル150は、スチーム発生ステップ(S6)の一部期間の間だけ、作動させることもできる。
上記で論議されたように、空気流動の供給は、基本的に高い品質を有する十分な量のスチームが生成されることを妨害する。スチーム発生ステップ(S6)においてスチームの生成が最も重要であるため、スチーム発生ステップ(S6)は、少なくとも空気流動の供給なしに行われることが好ましい。また、スチーム生成環境を考慮して、スチーム発生ステップ(S6)は、空気流動の供給なしにヒータ130の加熱と共に行うことができる。このような理由によって、スチーム発生ステップ(S6)は、少なくともブロワ140を停止させるステップを含むことができる。また、スチーム発生ステップ(S6)は、ブロワ140を停止させる反面、ヒータ150を作動させるステップを含むことができる。
ヒータ130の大きさに制限があるため、過度に多い量の水を実質的に長い期間の間に供給すると、当該水はすべてスチームに変換されにくい。したがって、スチーム発生ステップ(S6)は、第1設定時間よりも短い第2設定時間の間に行うことが好ましい。第2設定時間の一部においてノズル150の作動が維持されてもよく、好ましくは、第2設定時間の全時間の間、ノズル150の作動が維持される。図18Bに示すように、スチーム発生ステップ(S6)は、準備ステップ(S5)よりも短い時間である7秒間行うことができる。このような短い時間の間のスチーム発生ステップ(S6)によって、適切な量の水がヒータ130に供給され、すべてスチームに変換され得る。
スチーム発生ステップ(S6)が完了すると、生成されたスチームを移動させるために、ヒータ130に向かって空気を吹くことができる(S7)。すなわち、生成されたスチームがタブ30に供給されるように、空気流動をヒータ130に供給することができる(S7)。このような空気流動の供給は、多数の装置のうちブロワ140を回転させて行うことができる。したがって、スチーム発生ステップ(S6)の後に行われるスチーム供給ステップ(S7)は、生成されたスチームをタブ30に供給するステップである。スチーム供給ステップ(S7)は、スチーム発生ステップ(S6)の終了後に行われる。したがって、準備ステップ(S5)、スチーム発生ステップ(S6)及びスチーム供給ステップ(S7)の順に行われ、以前のステップが完了した後、次のステップが行われる。
生成されたスチームは、このような空気流動によってダクト100に沿って移動し、一次的にタブ30に供給される。その後、スチームは、ドラム40を経て最終的に洗濯物まで到達することができる。当該スチームは、例えば、洗濯物をリフレッシュしたり、洗濯物を殺菌したり、最適の洗濯環境をつくる等の所望の機能を行うことができる。もし、供給された空気流動が、生成されたスチームの全部又はその十分な量をタブ30に移送できれば、当該空気供給は、スチーム供給ステップ(S7)の一部期間の間に行うことができる。しかし、好ましくは、空気供給は、スチーム供給ステップ(S7)の全期間の間に行うことができる。また、前述したように、スチーム供給ステップ(S7)は、タブ40に供給できる程度に十分なスチームの生成を条件とする。したがって、スチーム供給ステップ(S7)は、スチーム発生ステップ(S6)が所定時間の間、好ましくは、予め設定された時間の間に行われた後に開始されることが好ましい。すなわち、スチーム発生ステップ(S6)は、スチーム供給ステップ(S7)の開始の前に予め設定された時間の間に行われる。また、スチーム発生ステップ(S6)が、準備ステップ(S5)が所定時間の間に行われた後に開始されるため、スチーム供給ステップ(S7)は、準備ステップ(S5)及びスチーム発生ステップ(S6)が所定時間の間に行われた後に開始される。
一方、タブ30/ドラム40及びその内部の空気は、供給されるスチームに比べて相対的に低い温度を有する。供給されたスチームは、タブ30/ドラム40及びその内部の空気と熱交換をして水に凝縮させることができる。そのため、スチーム供給ステップ(S7)の間、生成されたスチームの一定量は移送される途中に失われ、洗濯物に到達することができない。さらに、十分な量のスチームが洗濯物に提供されないため、所望の効果を得られない。このような理由によって、スチームを継続的に生成するために、スチーム供給ステップ(S7)の間にヒータ130に対する水供給を行うことができる。すなわち、スチーム供給ステップ(S7)は、ヒータ130に対する水供給と共に行うことができる。このような場合、スチームが、スチーム発生ステップ(S6)に加えて、スチーム供給ステップ(S7)でも継続的に発生し、これによって、短時間内に、移送中のスチームの損失を十分に補充できる程度のスチームを準備することができる。したがって、移送中の損失にもかかわらず、洗濯機は、ドア20を介して使用者に見られる程の十分な量のスチームを洗濯物に提供することができる。したがって、スチームによって所望の効果を確実に得ることができる。このような水供給は、スチーム供給ステップ(S7)の少なくとも一部期間の間に行うことができ、好ましくは、より多いスチームの生成のために、スチーム供給ステップ(S7)の全期間の間に行うこともできる。スチーム供給ステップ(S7)の少なくとも一部期間の間に水供給がなされる場合、水供給は、スチーム供給ステップ(S7)の終盤に行われることが好ましい。
また、スチーム供給ステップ(S7)の間に供給された水は、スチームに変換されながらヒータ130内の熱を吸収するため、温度の低下は、ヒータ130がスチームの生成のための最適の環境になることを妨害することがある。したがって、スチームの生成のための最適の環境をスチーム供給ステップ(S7)の間に継続的に維持するためには、ヒータ130に対する加熱がスチーム供給ステップ(S7)でも行われることが好ましい。このような理由によって、スチーム供給ステップ(S7)は、ヒータ130に対する加熱と共に行うことができる。当該加熱によって最適の環境が継続的に維持されるため、スチーム供給ステップ(S7)でのスチームの生成を、所望の超過的な量のスチームを得るように、より安定的に行うことができる。このような場合、加熱は、スチーム供給ステップ(S7)の少なくとも一部期間の間、行うことができ、好ましくは、スチーム生成の最適の環境の継続的な維持のために、スチーム供給ステップ(S7)の全期間の間、行うことができる。スチーム供給ステップ(S7)において水供給(ノズルの作動)がなされる場合、ヒータ130の作動は従属的になされることが好ましい。すなわち、スチーム供給ステップ(S7)がノズル150及びヒータ130の作動を含む場合、ノズル150の作動及びヒータ130の作動は同時に行われることが好ましい。
このような水供給及び/又は加熱は、様々な方法によって行うことができるが、スチーム供給メカニズム、すなわち、ダクト100内の部品を制御することによって容易に達成できる。例えば、ノズル150及びヒータ130は、水供給及び加熱のために、少なくともスチーム供給ステップ(S7)の一部期間の間、作動させてもよい。この場合、ノズル150及びヒータ130の作動は、スチーム供給ステップ(S7)の終盤に行われることが好ましい。しかし、図17及び図18Bに示すように、ノズル150及びヒータ130の作動を、好ましくは、超過的なスチームの生成及びそのための最適の環境の維持のために、スチーム供給ステップ(S7)の全期間の間、継続的に維持することができる。
一方、図17及び図18Bに示すように、ブロワ140は、スチーム供給ステップ(S7)の全期間の間、継続的に作動させてもよい。さらに、ブロワ140は、図18Bに示すように、スチーム供給ステップ(S7)を超えて追加的な時間の間(例えば、図18Bでは1秒)、作動させてもよい。すなわち、休止ステップ(S8)の初期に、所定時間(例えば、1秒)の間、ブロワ140を作動させてもよい。このような追加的な作動は、ダクト100内に残留するスチームをすべて排出するのにおいて有利である。それにもかかわらず、ブロワ140は、供給された空気流動が、生成されたスチームの全部又はその十分な量をタブ30に移送できれば、スチーム供給ステップ(S7)の一部期間の間だけ、作動させることもできる。
図6乃至図8を参照して説明したように、ノズル150は、自己噴射圧によりヒータ130に水を噴射するようになる。スチーム供給ステップ(S7)においてノズル150を通じてヒータ130に水を噴射するが、ノズル150の自己噴射圧によりヒータ130に水を噴射することができる。また、スチーム供給ステップ(S7)は、ブロワ150とヒータ130との間に備えられたノズル150を通じてヒータ130に水を噴射することができる。また、スチーム供給ステップ(S7)においてノズル150の水噴射は、ダクト内の空気流動の方向とほぼ一致するように噴射して、ミストをヒータ130に供給することが好ましい。
以上で説明したスチーム供給ステップ(S7)は、基本的に、スチーム発生ステップ(S6)において生成されたスチームをタブに供給するために、ダクト100内に空気流動を発生させることを前提とするステップである。したがって、ブロワ140の作動は、スチーム供給ステップ(S7)の少なくとも一部区間において維持され、好ましくは、全区間においてブロワ140の作動が維持される。加えて、スチーム供給ステップ(S7)において、ヒータ130の作動とノズル150の作動とは選択的になすことができる。ヒータ130及びノズル150の作動が選択的になされるため、スチーム供給ステップ(S7)において、ノズル150の作動だけが維持(ヒータの作動を排除)されたり、ヒータ130の作動だけが維持(ブロワの作動を排除)されたり、ヒータ130及びノズル150の作動が同時に維持されてもよい。前述したように、ヒータ130は、スチーム供給ステップ(S7)の少なくとも一部区間において作動が維持され、好ましくは、全区間においてヒータ130の作動が維持される。また、ノズル150は、スチーム供給ステップ(S7)の少なくとも一部区間において作動が維持され、好ましくは、全区間においてノズル150の作動が維持される。
ヒータ130及びノズル150の作動が同時に行なわれる場合、スチーム供給ステップ(S7)は、ブロワ140、ヒータ130及びノズル150の作動が同時に行われるといえる。このとき、ブロワ140、ヒータ130及びノズル150の作動は、スチーム供給ステップ(S7)の少なくとも一部区間において行われ、好ましくは、スチーム供給ステップ(S7)の全区間において行われる。仮に、ブロワ140、ヒータ130及びノズル150の作動がスチーム供給ステップ(S7)の一部区間において行われる場合、同時作動は、スチーム供給ステップ(S7)の終盤に行われることが好ましい。
一方、スチーム供給ステップ(S7)で供給されるスチームによって、タブ30内には水が生成され得る。例えば、タブ30/ドラム40及びその内部の空気は、供給されるスチームに比べて相対的に低い温度を有する。したがって、供給されたスチームは、タブ30/ドラム40及びその内部の空気と熱交換をして水に凝縮されることがある。また、スチーム発生ステップ(S6)においても、生成されたスチームはダクト100内で熱交換によって凝縮されることがあり、当該凝縮された水は、再び空気流動によってタブ30に供給され得る。したがって、凝縮された水は、最終的にタブ30内に集めることができる。もし、図2に示されたように、サンプ33がタブ30に提供される場合、凝縮された水はサンプ33に集めることができる。当該凝縮された水は、洗濯物を再び濡らし、スチームの供給による所望の機能を妨害することがある。このような理由によって、スチーム発生及びスチーム供給ステップS6、S7の間にスチームの供給によって生成された水を、タブ30から排出することができる。当該水の排出のために、図17及び図18Bに示されたように、排水ポンプ90が作動することができる。排水ポンプ90が作動すると、サンプ33に存在する水は、排水口33b及び排水管91を経て洗濯機の外部に排出される。当該水の排出は、スチーム発生及びスチーム供給ステップS6、S7の全期間の間、行うことができる。また、もし、水が迅速に排出されれば、水の排出は、スチーム発生及びスチーム供給ステップS6、S7の一部期間の間だけ行うこともできる。同様に、排水ポンプ90も、スチーム発生及びスチーム供給ステップS6、S7の全期間の間、作動させたり、又はその一部期間の間、作動させたりしてもよい。
ヒータ130の大きさには制限があるため、ヒータ130内に生成されたすべてのスチームをタブ30に供給するには長い時間を必要としない。したがって、スチーム供給ステップ(S7)は、第2設定時間よりも短い第3設定時間の間、行うことができる。第3設定時間の少なくとも一部においてヒータ130、ノズル150及びブロワ140の作動が維持されてもよく、好ましくは、第3設定時間の全時間の間、構成130,140,150の作動が維持される。ノズル150の作動時間だけを基準にして説明すると、スチーム発生ステップ(S6)のノズルの作動時間は、スチーム供給ステップ(S7)のノズルの作動時間よりも長く設定される。このとき、スチーム供給ステップのノズルの作動時間は、スチーム発生ステップのノズルの作動時間の1/2〜1/4であってもよく、好ましくは、1/2〜1/3であってもよい。図17及び図18Bに示されたように、スチーム供給ステップ(S7)は、スチーム発生ステップ(S6)よりも短い時間である3秒間行うことができる。ステップ(S5〜S7)は、前述したように、各ステップでの所望の機能をそれぞれ効率的に行うため、これらの実行時間は、図18Bに示されたように次第に減少させることができ、これによって、エネルギーの使用も最小化される。
前述したように、ヒータ130は、ステップ(S5〜S7)の全期間の間、連続的に作動することができる。しかし、当該連続的な作動によって、ヒータ130が過熱することもある。したがって、ヒータ130の過熱を防止するために、ヒータ130の温度を直接制御することができる。例えば、ダクト100内の空気温度又はヒータ130の温度が85℃まで上昇すると、ヒータ130が停止される。一方、ダクト100内の空気の温度又はヒータ130の温度が70℃まで下降すると、ヒータ130は再び作動する。
一方、スチーム供給ステップ(S7)において、生成されたスチームを効果的にタブ30まで移送するためには、十分な空気流動がヒータ130に供給されなければならない。このような十分な空気流動は、実際にブロワ140が所定の回転数以上に回転するときに発生させることができ、ブロワ140が適正回転数に到達するまではある程度の時間を必要とする。特に、ブロワ140が完全に停止した状態から回転を開始するまでは最も長い時間が必要とされる。しかし、スチーム供給ステップ(S7)は、他の関連ステップを考慮して、相対的に短い時間の間に行われるように最適に設定されるため、ブロワ140が適正な回転数下で作動される時間は、スチーム供給ステップ(S7)の期間より更に短くなることがある。したがって、スチーム供給ステップ(S7)の間に十分な空気流動が供給されず、そのため、生成されたスチームの効果的な移送もできなくなることもある。このような理由によって、ステップ(S7)の間にブロワ140の最大の性能を確保するために、スチーム供給ステップ(S7)の前に、ブロワ140は、予備的に回転、すなわち、作動させてもよい。ブロワ140を供給ステップ(S7)の前に予め回転させたときは、ブロワ140の回転の間にスチーム供給ステップ(S7)を開始し得る。したがって、スチーム供給ステップ(S7)の初期に、ブロワ140の回転数は適正な回転数まで直ちに増加させることができ、継続的に十分な空気流動を供給することができる。
このようなブロワ140の予備回転は、スチーム発生ステップ(S6)で行われてもよい。しかし、上記で論議されたように、スチーム発生ステップ(S6)での空気流動の供給は、スチームの量及び品質の低下をもたらすため、好ましくない。したがって、ブロワ140の予備回転は、準備ステップ(S5)で行うことができる。すなわち、図17及び図18Bに示されたように、準備ステップ(S5)は、所定時間の間にブロワ140を回転させる、すなわち、作動させるステップを更に含むことができる。また、準備ステップ(S5)での空気流動の供給は、スチームの生成には直接的な影響を与えないが、局部的な加熱を妨害するためエネルギーの消費を増加させることがある。したがって、ブロワ140の作動は、準備ステップ(S5)の一部期間の間にだけ行うことができる。さらに、スチーム発生ステップ(S6)の間はブロワ140が作動しないため、ブロワ140が準備ステップ(S5)の初期にだけ回転するとき、ブロワ140は、慣性によってもスチーム供給ステップ(S7)まで回転を継続的に維持することができない。したがって、ブロワの作動ステップは、図17及び図18Bにも明確に示されたように、準備ステップ(S5)の終盤に行われる。好ましくは、作動ステップは、準備ステップ(S5)の終盤にだけ行われる。
前述したように、準備ステップ(S5)でさえ空気流動の供給は好ましくないため、作動ステップは、ブロワ140を非常に制限的に作動させる。実際に作動ステップにおいて、ブロワ140は、動力により回転されるように所定時間の間だけターンオンされる。所定時間が満了すると、ブロワ140は直ちにターンオフされ、単純に慣性によって回転を維持する。また、ターンオンされる所定期間の間、ブロワ140は低い回転数で回転される。このようなブロワの作動に基づいて、準備ステップ(S5)は、第1加熱を行うステップ(S5a)と第2加熱を行うステップ(S5b)とに区別できる。図17及び図18Bに示されたように、第1準備ステップ(S5a)は、準備ステップ(S5)の序盤に該当し、いかなるブロワ140の作動も含まない。したがって、第1加熱ステップ(S5a)は、水供給及び空気流動の供給なしにヒータ130だけを加熱する。また、第2加熱ステップ(S5b)は、準備ステップ(S5)の終盤に該当し、上記で説明したようなブロワ140の作動ステップを含む。したがって、第2加熱ステップ(S5b)は、ブロワ140を作動させながらヒータ130を加熱する。より詳細には、所定期間の間に、すなわち、第2加熱ステップ(S5b)の間に、ブロワ140は動力によって回転されるようにターンオンされる。すなわち、第2加熱ステップ(S5b)においてヒータ130に対する空気流動が供給されることもある。しかし、前述したように、ブロワ140は、低い回転数で作動するため、ヒータ130の加熱に対する空気流動の悪影響は最小化される。一方、図17及び図18Bに示されたように、ブロワ140は、第2加熱ステップ(S5b)の全期間の間、継続的に作動させ得る。さらに、ブロワ140は、図18Bに示されたように、制御上の理由によって、第2加熱ステップ(S5b)を超えて追加的な時間の間(例えば、図18Bでは1秒)、作動させてもよい。その後、第2加熱ステップ(S5b)の終了時、ブロワ140は直ちにターンオフされる。ターンオフされると、ブロワ140は、スチーム発生ステップ(S6)の間、慣性によって回転する。したがって、スチーム発生ステップ(S6)の間、ブロワ140が非常に低い回転数で回転するため、いかなる実質的な空気流動もヒータ130に供給されない。ブロワ140の慣性回転はスチーム供給ステップ(S7)まで延び、スチーム供給ステップ(S7)が開始されるとき、ブロワ140は依然として低い回転数下でも回転を維持する。したがって、スチーム供給ステップ(S7)の初期に、ブロワ140の停止から回転開始までの時間が節約され、ブロワ140の回転数は、適正な回転数まで直ちに増加することができる。したがって、スチーム供給ステップ(S7)の全期間の間、継続的に十分な空気流動を供給することができ、生成されたスチームも効果的に移送することができる。
前述した作動ステップが行われると、ブロワ140が作動し、空気流動が供給されるため、作動ステップを伴う準備ステップ(S5)は、ヒータ130に対する水供給及びノズル150の作動なしに行われる。また、ブロワ140は、作動ステップで低い回転数で回転するため、ダクト100を通じた空気の循環は発生しない。したがって、準備ステップ(S5)は、ブロワの作動ステップが行われる場合にも、ダクト100を通じた空気の循環なしに行うことができる。すなわち、作動ステップが行われるとしても、これは、準備ステップ(S5)での局部的な加熱及びスチーム生成の環境の造成に大きく影響を及ぼさない。また、スチーム供給ステップ(S7)が、ブロワの作動ステップなしにも効率的に所望の量のスチームを供給できるとき、当該作動ステップは排除されることが好ましい。既に上記で論議されたように、いずれの場合においても、準備ステップ(S5)は、水供給及び空気流動の供給なしに行われることが最も効果的である。すなわち、ブロワ作動ステップは、選択的であり、必ず必要なものではない。
前述したように、準備ステップ(S5)、スチーム発生ステップ(S6)及びスチーム供給ステップ(S7)はスチームの供給のために機能的に互いにつながっている。したがって、図16、図17及び図18Bに示されたように、これらのステップ(S5〜S7)は、その機能的な面において一つのプロセス、すなわちスチーム供給プロセスP2を形成する。リフレッシュ効果、すなわち、シワ、静電気、臭いなどの除去は、十分な量のスチームの供給だけでも達成できる。前述したように、スチーム供給プロセスP2は、既に十分な量のスチームを発生することができるため、スチーム供給プロセスP2は、後述する追加的なステップなしでも単独で所望のリフレッシュ機能を行うことができる。また、ステップ(S5〜S7)のセット、すなわち、スチーム供給プロセスは、多数回繰り返してもよく、これによって、より多くのスチームが、リフレッシュ効果を極大化するように継続的にタブ30に供給され得る。図18Bで説明したように、スチーム供給プロセスP2は、好ましくは、12回繰り返すことができる。また、必要に応じて、スチーム供給プロセスP2は、13〜14回又はそれ以上の回数で繰り返してもよい。スチーム供給プロセスP2を1回行うのに30秒がかかるため、これを12回行う場合、360秒程度がかかる。しかし、当該プロセスP2を繰り返す途中に、少しの遅延が発生することもあり、制御の目的で追加的な遅延が発生することもある。したがって、スチーム供給プロセスP2に後続するステップは、正確に360秒後に開始されないこともある。
以上で説明したステップ(S5、S6、S7)をヒータ130、ブロワ140及びノズル150の作動有無を基準に説明すると、次の通りである。
ヒータ130は、準備ステップ(S5)、スチーム発生ステップ(S6)、スチーム供給ステップ(S7)の全区間において作動することができる。しかし、上記の各ステップの説明でのように、一部のステップ又は一部のステップの少なくとも一部区間において、ヒータの作動が断続的に維持されたり、作動が停止され得る。
ブロワ140は、スチーム供給ステップ(S7)の少なくとも一部区間において作動することができ、好ましくは、スチーム供給ステップ(S7)の全区間において作動する。加えて、スチーム供給ステップ(S7)においてブロワ140の作動をより迅速にするために、準備ステップ(S5)の少なくとも一部区間、好ましくは、準備ステップ(S5)の終盤にブロワ140の作動を所定時間の間、維持することができる。また、スチーム発生ステップ(S6)では、ブロワ140の作動は停止されることが好ましい。
ノズル150は、スチーム発生ステップ(S6)の少なくとも一部区間において作動することができ、好ましくは、スチーム発生ステップ(S6)の全区間において作動する。ノズル150の作動は、ヒータ130への水噴射を誘導するため、スチームを発生するための環境をつくる準備ステップ(S5)では、ノズル150の作動は停止されることが好ましい。一方、ノズル150は、スチーム供給ステップ(S7)の少なくとも一部区間において作動することができ、好ましくは、スチーム供給ステップ(S7)の全区間において作動する。スチーム供給ステップ(S7)は、生成されたスチームをタブに供給するステップであるが、十分な量のスチームを発生させ、生成されたスチームがタブに供給される現象を可視化するために、スチーム供給ステップ(S7)の少なくとも一部区間において、ヒータ、ノズル及びブロワが同時に作動することができ、好ましくは、スチーム供給ステップ(S7)の全区間においてヒータ、ノズル及びブロワが同時に作動することができる。
ブロワ140の作動が排除された状態でノズル150を作動させてスチームを生成するスチーム供給ステップ(S6)において発生されたスチームは、ダクト100、タブ30及びドラム40が高温に維持された環境では飽和して使用者の目に見えない。したがって、スチーム供給ステップ(S6)の後にブロワ140だけを作動させ、発生されたスチームをドラム40に供給する場合、透明なドアガラスを通じてドラム40の内部を見ても、供給されたスチームが目に見えない。したがって、使用者は、スチームの供給を確認できないため、製品の信頼性に疑問を持つことがある。
しかし、本発明でのように、スチーム供給ステップ(S7)においてノズル150及びヒータ130を作動させて、追加的にスチームを生成しながらブロワ150を作動させる場合、ダクト100及びドラム40(タブを含む)の環境が相対的に低温に維持され、発生されたスチームの少なくとも一部が凝縮されてスチームが可視化される。すなわち、ノズル150、ヒータ130及びブロワ150の同時作動は、相対的に低温環境を生成して、発生されたスチームを可視化する助けになる。したがって、スチーム供給ステップ(S7)を通じて供給されたスチームは、透明なドアガラスを通じて使用者が目で確認することができる。したがって、使用者にスチームの供給を確認させることで、製品の信頼性を付与することができる。
一方、もし、スチーム供給メカニズムを含んで洗濯機自体が予めスチーム供給に適するように用意されれば、スチーム供給プロセス(P2、S5〜S7)をより効率的に行うことができる。以下では、このような準備のための前処理ステップについて説明する。前処理ステップ及び既に説明されたステップ(S5〜S7)だけでなく、以降に説明されるすべてのステップにおいて、仮に、いずれの機能が行われたり、排除されると説明される場合、これは、基本的にそのような機能及び機能の排除が該当のステップの予め設定された全期間の間、維持されることを意味することができ、一方、該当のステップの一部期間の間、維持されることも含む。同様に、同一の論理が、そのような機能に関連する部品を作動させたり、停止させたりすると説明される場合にも適用される。また、仮に、いずれの機能及び/又は部品の作動が、後続するそれぞれのステップにおいて言及されない場合、これは、該当のステップにおいて当該機能が行われず、部品が作動しないこと、すなわち、停止するということを意味することができる。既に上記で言及したように、上述した論理は、本発明に関連して説明されるすべてのステップにおいて共通して適用可能である。
後述する前処理ステップとして、電圧感知ステップ(S1)、ヒータ清掃ステップ(S2)、残水排出ステップ(S3)、予備加熱ステップ(S4)、給水量判断ステップ(S12)を含むことができ、ステップ(S1、S2、S3、S4、S12)は、スチーム供給プロセスP2の前に行われる点において共通し、ステップ(S1、S2、S3、S4、S12)のうち一部だけが選択的にスチーム供給プロセスP2の前に行われてもよい。また、ステップ(S1、S2、S3、S4、S12)のうち少なくとも2つ以上が、スチーム供給プロセスP2の前に行われる場合、少なくとも2つ以上の前処理ステップの実行順序は、洗濯機の作動環境に応じて変更可能である。
以下の説明において、便宜上、前処理ステップ(S1、S2、S3、S4、S12)のうち電圧感知ステップ(S1)、ヒータ清掃ステップ(S2)、残水排出ステップ(S3)を前処理プロセスP1と定義し、給水量判断ステップ(S12)を点検プロセスP6と定義する。
まず、前処理ステップとして、準備ステップ(S5)に先立ち、ダクト100を予備的に加熱することができる(S4)。予備加熱ステップ(S4)は、様々な方法によって行うことができるが、ダクト100及びそれに連結されたタブ30において高温の空気を循環させることによって行うことができる。また、このような空気の循環は、スチーム供給メカニズムを形成するダクト100内の部品を用いて容易に達成することができる。例えば、図17及び図18Aを参照すると、高温の空気を循環させるために、ブロワ140とヒータ130が作動される。ヒータ130が熱を発散すると、当該熱は、ブロワ140で提供された空気流動によってダクト100に沿って移動する。当該熱は、空気流動と共に循環しながら、空気だけでなく隣接した部品なども加熱することができる。より詳細には、循環する熱と空気流動は、ダクト100(スチーム供給メカニズムを含む)だけでなく、タブ30とドラム40自体とこれらの内部の空気を全体的に加熱することができる。すなわち、準備ステップ(S5)が、ヒータ130を用いてヒータ130だけを局部的に加熱する反面、予備加熱ステップ(S4)は、ダクト100及びその内部部品を含んで、タブ30及びドラム40のような洗濯機システム全体を実質的に加熱することができる。また、準備ステップ(S5)が、ヒータ130を直接的に加熱する反面、予備加熱ステップ(S4)は、空気の循環を用いるため、洗濯機システム全体を間接的に加熱することができる。図17及び図18Aに示されたように、ブロワ140及びヒータ130は、予備加熱ステップ(S4)の全期間の間、継続的に作動させ得る。一方、ブロワ140は、図18Aに示されたように、制御上の理由によって、予備加熱ステップ(S4)を超えて追加的な時間の間(例えば、図18Aでは1秒)、作動させてもよい。すなわち、後述する給水量判断ステップ(S12)の初期に所定時間の(例えば、1秒)間、作動させることができる。
前述したように、予備加熱ステップ(S4)によってダクト100全体が一次的に加熱されるため、スチーム供給プロセス(P2、S5〜S7)によって提供されるスチームが、タブ30及びドラム40に到達する前にダクト100内で凝縮されることをある程度防止できる。また、予備加熱ステップ(S4)は、タブ30及びドラム40も全体的に加熱するため、提供されるスチームがタブ30及びドラム40内で凝縮されることを抑制できる。したがって、不必要な損失なしに、十分な量のスチームが供給されるため、所望の機能を効果的に行うことができる。予備加熱ステップ(S4)は、図17及び図18Aに示されたように、例えば、50秒間行うことができる。
また、前述したように、洗濯機、詳細には、ダクト100、タブ30及びドラム40内に残留する水は、スチームの供給による所望の機能を妨害することがある。また、残留する水は、供給されたスチームの急凝縮を誘導し、洗濯物を再び濡らすこともある。このような理由によって、洗濯機内に残留する水を、洗濯機の外部に排出することができる(S3)。排出ステップ(S3)は、準備ステップ(S5)の前にいつでも行うことができる。しかし、洗濯機の内部に存在する水は、供給される高温の空気と熱交換をして、予備加熱ステップ(S4)の効率を低下させることがある。したがって、排出ステップ(S3)は、図17及び図18Aに示されたように、予備加熱ステップ(S4)の前に行うことができる。排出ステップ(S3)を行うために、排水ポンプ90を作動させることができる。排水ポンプ90が作動されると、タブ30内の水は、排水口33b及び排水管91を経て洗濯機の外部に排出される。また、このような水の排出を促進するために、排出ステップ(S3)の間に、加熱されていない空気を循環させることができる。加熱されていない空気の循環のために、循環ステップの間に、ヒータ130の作動なしにブロワ140だけを所定時間(例えば、3秒)の間、作動させることができる(図17及び図18A参照)。このとき、ブロワ140の作動は、排出ステップ(S3)の終盤に行われることが好ましい。すなわち、排出ステップ(S3)は、排水ポンプ90の作動中にブロワ140の作動を開始することができ、排水ポンプ90の作動を停止しながら排出ステップ(S3)は終了する。循環ステップにおいて、加熱されていない空気、すなわち、常温の空気は、ダクト100、タブ30及びドラム40を経て循環しながら、これらの内部に既に存在する水を移動させ、最終的にタブ30、詳細には、タブ30の底部に集まる。図2に示されたように、サンプ33がタブ30の底部に提供される場合、残留する水はすべてサンプ33に集めることができる。実質的に、ダクト100内に残留する水は、単純に排水ポンプ90の作動によって排出できない。しかし、空気循環を用いることによって、ダクト100内の水も除去されるように移動させることができる。したがって、このような循環ステップによって、残留する水をより効果的に排出することができる。このような排出ステップ(S3)は、図17及び図18Aに示されたように、例えば、15秒間行うことができる。
また、洗濯機の作動が繰り返される間に、ヒータ130の表面にはリントなどの不純物が付着することがあり、当該不純物は、ヒータ130の作動を妨害する。このような理由によって、準備ステップ(S5)に先立ち、ヒータ130の表面を清掃することができる(S2)。清掃ステップ(S2)は、準備ステップ(S5)の前にいつでも行うことができる。しかし、清掃ステップ(S2)は、ヒータ130の効率的で且つ迅速な清掃のために一定量の水を使用するように構成されるため、このような水を排出するために、図17及び図18Aに示されたように、排出ステップ(S2)の前に行うことができる。より詳細には、このような清掃ステップ(S2)を行うために、ノズル150は、所定量の水をヒータ130に噴射する。過度に多い量の水がヒータ130に噴射されると、ダクト100内に多量の水が残留する可能性が高まり、既に上記で言及したように、残留する水は、後続するステップに影響を及ぼす。したがって、ノズル150は、ヒータ130に水を間欠的に噴射することができる。例えば、ノズル150は、0.3秒間水を噴射し、2.5秒間停止してもよい。また、このような噴射及び停止のセットは、例えば、4回繰り返すことができる。清掃ステップ(S2)によって、ヒータ130の不純物が除去されるため、後続するステップ、特に、スチーム供給プロセスP2においてヒータ130の安定した作動が保障される。また、清掃ステップ(S2)において、噴射された水はヒータ130を全体的に冷却させることができる。したがって、ヒータ130の表面の温度は全体的に均一になり、これによって、ヒータ130は、後続するステップにおいてより安定で且つ効果的に作動することができる。一方、前述したように、スチーム供給プロセスP2では、多量のスチームが続けてタブ30に供給される。洗剤ボックス15は、タブ30に連結されているため、スチームの一部が、洗剤ボックス15を通じて洗濯機の外部に漏れる可能性がある。したがって、漏出したスチームによって使用者が火傷を負うこともあり、洗濯機自体の信頼性も低下する。このような漏れを防止するために、清掃ステップ(S2)において洗剤ボックス15に所定量の水が供給される。より詳細には、洗剤ボックス15に連結されたバルブが短時間の間(例えば、0.1秒)に開放され、これによって、水が洗剤ボックス15に供給される。供給された水は、洗剤ボックス15の内部、及び洗剤ボックス15とタブ30とを連結する管の内部を濡らす。したがって、タブ30から漏出したスチームは、連結管の内部及び洗剤ボックス15の内部に存在する水分によって凝縮され、これによって、洗剤ボックス15から漏れない。前述したヒータの清掃及び漏れ防止には多量の水が使用される。このような水が残留すると、後続するステップの効率を低下させることがある。したがって、清掃ステップ(S2)の間にも、図17及び図18aに示されたように、使われた水を排出するように排水ポンプ90を作動させることができる。清掃ステップ(S2)において、排水ポンプ90は、清掃ステップ(S2)の少なくとも一部期間において行われてもよいが、好ましくは、清掃ステップ(S2)の全期間にわたって作動する。清掃ステップ(S2)は、図17及び図18Aに示されたように、例えば、12秒間行うことができる。
また、より効率的な制御のために、洗濯機に供給される電圧を感知することができる(S1)。このような電圧の感知に基づく制御は、本明細書の該当箇所においてより詳細に説明される。
前述したように、ステップ(S1〜S4)は、後続するステップ(S5〜S7)、すなわち、スチーム供給プロセスP2のための最適の環境をつくることができる。すなわち、ステップ(S1〜S4)は、スチーム供給プロセスP2のための準備を提供する機能を行う。したがって、図16、図17、図18Aに示されたように、これらのステップ(S1〜S4)は、その機能的な面において一つのプロセス、すなわち、前処理プロセスP1を形成する。前処理プロセスP1は、スチームの生成及び供給のための最適の環境を作ることによって、スチーム供給プロセスP2を実質的に補助する。したがって、スチーム供給プロセスP2が、前述したように、リフレッシュコースではなく、基本的な洗濯コース又は他の個別的なコースにスチームを供給するために独立して適用されるとき、前処理プロセスP1は、当該コースに選択的に適用され得る。
一方、スチーム供給プロセスP2において供給されたスチームは、所望のように、その高い温度及び水分によって、洗濯物のシワ、臭い及び静電気などをある程度除去することができる。したがって、洗濯物をリフレッシュすることができる。それにもかかわらず、このようなリフレッシュ機能の効果を最大化するためには、所定の後処理が更に必要となることもある。また、供給されたスチームは、洗濯物に水分を供給するため、使用者の便宜のためには、リフレッシュされた洗濯物から水分を除去するための後処理を必要とする。
後処理として、スチーム供給ステップ(S7)の後に、まず、第1乾燥ステップ(S9)を行うことができる。公知のように、繊維のシワを伸ばすためには、繊維の組織が再配列される過程が要求される。このような繊維組織の再配列のためには、まず、所定量の水分を提供し、十分な時間の間に繊維内の水分を徐々に除去しなければならない。すなわち、水分を徐々に除去しないと、変形した繊維組織を円滑に元の状態に復元できない。過度に高い温度に繊維を乾燥させたときは、水分だけが急速に繊維から除去され、繊維組織は変形したままになる。このような理由によって、水分を徐々に除去するために、第1乾燥ステップ(S9)は、相対的に低い温度に洗濯物を加熱しながら、洗濯物を乾燥させるように構成することができる。すなわち、第1乾燥ステップ(S9)は、実質的に低温乾燥に該当する。
第1乾燥ステップ(S9)は、様々な方法によって行うことができるが、相対的に低い温度に加熱された空気を所定時間の間にタブ30に供給することによって行うことができる。供給された加熱空気は、最終的にドラム40内の洗濯物に供給される。当該加熱された空気の供給は、スチーム供給メカニズムを形成するダクト100内の部品を用いて容易に達成することができる。例えば、図17及び図18Cを参照すると、加熱された空気を供給するために、ブロワ140とヒータ130とを作動させることができる。ヒータ130が熱を発散すると、当該熱は、周辺の空気を加熱するようになり、加熱された空気は、ブロワ140で提供された空気流動によってダクト100に沿って移動することができる。当該加熱された空気は、空気流動と共にタブ30及びドラム40を経て洗濯物に到達することができる。また、ヒータ130が持続的に作動したときは、供給される空気の温度は継続的に上昇し、これによって、相対的に低い温度に維持されにくい。したがって、相対的に低い温度に加熱された空気を供給するために、ヒータ130を断続的に作動させることができる。例えば、ヒータ130は、30秒間作動させ、40秒間停止させてもよく、このような作動及び停止を繰り返すことができる。さらに、相対的に低い温度に加熱された空気の供給のために、空気又はヒータ130の温度を直接制御することができる。例えば、ダクト100の空気温度又はヒータ130の温度が第1設定温度まで下降すると、ヒータ130を作動させ得る。このとき、第1設定温度は57℃であってもよい。また、ダクト100の空気温度又はヒータ130の温度が第2設定温度まで上昇すると、ヒータ130を停止させ得る。このとき、第2設定温度は第1設定温度よりも高い温度であり、一例として、58℃であってもよい。一方、前述したように、温度に基づいたヒータ130の単純制御だけでも、空気又はヒータ130の温度を、相対的に低い温度範囲である第1設定温度ないし第2設定温度(例えば、57℃〜58℃)に継続的に維持することができる。したがって、温度に基づいたヒータ130の単純制御に追加して、ヒータ130の断続的な作動を強制的に行わなくてもよい。また、スチーム供給プロセスP2で既にタブ30内の温度は常温よりも高く、第1乾燥ステップ(S9)は相対的に低温の環境を必要とする。したがって、図17及び図18Cに示されたように、ヒータ130は、ブロワ140が所定時間(例えば、3秒)の間、作動した後に、作動を開始する。すなわち、第1乾燥ステップ(S9)は、初期にブロワ140だけが所定時間作動し、その後、ブロワ140とヒータ130とを同時に作動させることができる。
上述した第1乾燥ステップ(S9)によって相対的に低い温度に加熱された空気が洗濯物に供給されるため、洗濯物の繊維組織は徐々に乾燥しながら再配列される。したがって、洗濯物は、シワを含まないように復元される。第1乾燥ステップ(S9)は、洗濯物を十分な時間の間に乾燥させるように、図18Cに示されたように、例えば、9分30秒間行うことができる。
また、洗濯物は、供給されたスチームによって濡れてしまうため、洗濯物から水分を完全に除去する必要がある。したがって、第1乾燥ステップ(S9)の後に、第2乾燥ステップ(S10)が行われる。水分を短時間内に洗濯物から除去するために、第2乾燥ステップ(S10)は、高い温度に、すなわち、少なくとも第1乾燥ステップ(S9)よりも高い温度に洗濯物を乾燥させるように構成することができる。すなわち、第2乾燥ステップ(S10)は、第1乾燥ステップ(S9)と比較するとき、高温乾燥に該当する。
第2乾燥ステップ(S10)は、様々な方法によって行うことができるが、非常に高い温度を有する空気を所定時間の間にタブ30に供給することによって行うことができる。少なくとも第2乾燥ステップ(S10)は、第1乾燥ステップ(S9)の空気温度より高い温度を有する空気を供給することができる。例えば、図17及び図18Cに示されたように、第1加熱ステップ(S9)と同様に、高い温度に加熱された空気を供給するために、ブロワ140とヒータ130とを作動させることができる。ヒータ130は、第1乾燥ステップ(S9)の断続的な作動とは異なり、高い温度の空気の継続的な供給のために継続的に作動させることができる。しかし、ヒータ130が持続的に作動する間に、ヒータ130が過熱し得る。したがって、ヒータ130の過熱を防止するために、空気又はヒータ130の温度を直接制御することができる。例えば、ダクト100の空気温度又はヒータ130の温度が第2設定温度よりも高い第3設定温度(例えば、95℃)まで上昇すると、ヒータ130が停止する。一方、ダクト100の空気温度又はヒータ130の温度が第3設定温度よりも低い第4設定温度(例えば、90℃)まで下降すると、ヒータ130は再び作動する。第4設定温度は、第2設定温度よりも高く、第3設定温度よりも低い。
上述したように、第2乾燥ステップ(S10)によって、高温に加熱された空気が洗濯物に供給されるため、洗濯物を短時間内に完全に乾燥させることができる。第2乾燥ステップ(S10)は、図17及び図18Cに示されたように、例えば、第1乾燥ステップ(S9)よりも短い1分間行うことができる。すなわち、第1乾燥ステップ(S9)の期間は第2乾燥ステップ(S10)よりも長い。
上述したように、第1及び第2乾燥ステップ(S9、S10)は、一種の後処理としての乾燥機能を提供するために互いにつながっている。したがって、図16及び図17に示されたように、これらのステップ(S9、S10)は、その機能的な面において一つのプロセス、すなわち、乾燥プロセスP4を形成するようになる。
一方、スチーム供給プロセスP2が完了した後、洗濯機の内部には多量のスチームが存在することになる。当該スチームは、凝縮されながら、ダクト100、タブ30、ドラム40、及びそれらの内部部品の表面に薄い水膜を形成する。したがって、スチーム供給プロセスP2、すなわち、スチーム供給ステップ(S7)の後に直ちに乾燥ステップ(S9、S10)が行われたときは、水膜は容易に蒸発し、蒸発した水分が洗濯物に供給されることによって乾燥の効率が大きく低下することがある。また、水膜は、一部の部品、特にヒータ130の作動を妨害することがある。このような理由によって、第1乾燥ステップ(S9)の前及びスチーム供給ステップ(S7)の後に、所定時間の間、洗濯機の作動を休止する(S8)。すなわち、休止ステップ(S8)は、スチーム供給ステップ(S7)と第1乾燥ステップ(S9)との間に行われる。言い換えると、休止ステップ(S8)は、スチーム供給プロセスP2と乾燥プロセスP4との間に行われる。図17及び図18Bに示されたように、休止ステップ(S8)の間に、ドラム40及びその回転のためのモータを除外した洗濯機のすべての部品の作動が一時的に停止される。したがって、部品に形成された水膜は、水に更に凝縮されて集まる。凝縮された水は、水膜とは異なり容易に蒸発せず、乾燥ステップ(S9、S10)の間に水分が洗濯物に供給されない。また、水膜の除去によって、ヒータ130の正常な作動が保障される。このような理由によって、休止ステップ(S8)によって、乾燥効率の減少を防止することができる。休止ステップ(S8)は、例えば、図18Bに示されたように、3分(180秒)間行うことができる。休止ステップ(S8)は、部品から水膜、すなわち水分を除去する独立した機能を行うため、上記で定義された他のプロセス等と同様に、一つの水分除去プロセスP3として見なすことができる。
乾燥ステップ(S9、S10)を経た洗濯物は、加熱された空気によって高い温度を有する。したがって、使用者は、洗濯物によって火傷を負うこともあり、洗濯物の水分が除去されたにもかかわらず、乾燥された洗濯物を直ちに着ることができない。このような理由によって、第2乾燥ステップ(S10)の後に、洗濯物を冷却させることができる(S11)。より詳細には、冷却ステップ(S11)は、洗濯物に、加熱されていない空気を供給することができる。例えば、図17及び図18Cに示されたように、加熱されていない空気を供給するように、冷却ステップ(S11)において、ヒータ130の作動なしにブロワ130だけを常温の空気の流動のために作動させることができる。加熱されていない空気、すなわち、常温の空気は、ダクト100、タブ30及びドラム40を通って移動しながら、最終的に洗濯物に供給される。供給された常温の空気は、洗濯物との熱交換によって洗濯物を冷却させることができる。したがって、使用者は、リフレッシュされた洗濯物を直ちに着ることができるため、使用者の便宜性が増加する。また、供給される常温の空気は、ダクト100、タブ30及びドラム40だけでなく洗濯機の部品全体をある程度冷却させることができる。したがって、使用者が火傷を負うことを実質的に防止することができる。冷却ステップ(S11)は、例えば、図18Bに示されたように、8分間行うことができる。冷却ステップ(S11)は、独立した機能を行うため、上記で定義された他のプロセス等と同様に、一つの冷却プロセスP5と見なすことができる。必要に応じて、図17に示されたように、冷却ステップ(S11)の後に、洗濯物及び洗濯機は、所定時間の間に更に常温の空気下で自然冷却させてもよい。
図16に示されたリフレッシュコースは、ステップ(S1〜S1)を連続的に行うことによって完了することができる。機能的な面を考慮するとき、スチーム供給プロセスP2は、スチーム供給メカニズムを最適に制御することによって効率的に十分な良質のスチームを生成し、これによって、リフレッシュコースの所望の機能を主に行うことができる。スチーム供給プロセスP2を補助して、前処理プロセスP1は、スチームの生成に最適の環境を形成し、水分除去プロセスP3は、乾燥に最適の環境を形成する。また、乾燥及び冷却プロセスP4、P5は、乾燥及び冷却のような後処理又は追加処理を行う。これらのプロセスの適切な連携によって、リフレッシュコースは、シワ、臭い、静電気の除去のような所望の機能を効果的に行うことができる。
一方、ノズル150が異常作動したり、故障したりした場合、スチーム供給プロセスP2のスチーム発生ステップ(S6)においてヒータ130に供給される水の量が予め設定された量よりも少なくなったり、水の供給が中断されたりすることがある。他の部品とは異なり、ノズル150の異常作動又は故障は、直ちにヒータ130の過熱をもたらし、さらに、洗濯機の破損をもたらすことがある。前述したように、ノズル150の異常作動又は故障は、ダクト100内に、より正確には、ヒータ130に供給される水の量(以下、‘給水量')に直接的な影響を与えるため、異常作動又は故障は、給水量を判断することによって判断することができる。このような理由によって、図16乃至図18Cに示されたように、リフレッシュコースは、ヒータ130に供給される給水量を判断するステップ(S12)を更に含むことができる。給水量判断ステップ(S12)を含むリフレッシュコースについて、図16乃至図20を参照して、以下で説明する。
給水量判断ステップ(S12)は、ノズル150を通じてヒータ130に噴射される水の量を判断する。給水量判断ステップ(S12)は、正確な判断のために、供給された水の実際の量を直接測定することができる。しかし、このような直接的な方法は、相対的に高価な装置を必要とするため、洗濯機の生産コストを増加させることがある。したがって、給水量判断ステップ(S12)は、ヒータ130に十分な量の水が供給されたか否かだけを判断することによって行うことができる。すなわち、判断ステップ(S12)は、給水量の判断において間接的な方式を採択できる。上記のスチーム供給プロセスP2で説明したように、ノズル150から供給された水がスチームに変化すると、自然にダクト100内の空気の温度を上昇させる。より詳細には、予め設定された量の水が供給された場合、十分な量のスチームが発生し、ダクト100内の空気の温度も一定の水準まで上昇することができる。反面、給水量が減少したり、水供給が中断された場合、相対的に少ない量のスチームが発生し、これによって、空気の温度も相対的に低い水準まで増加される。このような結果を考慮するとき、給水量は、ダクト100内の空気の温度上昇量と相関関係を有する。すなわち、多い給水量は、大きい温度増加量をもたらし、相対的に少ない給水量は、同様に相対的に小さい温度増加量をもたらす。したがって、このような間接的な判断において、給水量判断ステップ(S12)は、所定期間の間のダクト100内の温度上昇量に基づいて、ヒータ130への給水量を判断することができる。
このように、給水量判断ステップ(S12)は、給水量の間接的な判断のために、スチームの発生による温度上昇量を判断する。したがって、当該温度上昇量の判断は、まず、スチームの生成を必ず必要とする。このような理由によって、給水量判断ステップ(S12)は、基本的に、スチームを生成するスチーム発生ステップを含むことができる。公知のように、水がスチームに変化するとき、その体積は大きく膨張する。したがって、生成されたスチームは、ヒータ130が占める空間Sから自然に吐出される。このような理由によって、正確な温度増加量の測定のために、給水量判断ステップ(S12)は、所定期間の間に、ヒータ130に隣接した地点の空気の温度上昇量を測定及び決定することができる。言い換えると、所定期間の間に、ヒータ130が占める空間(S5)から排出された空気の温度増加量を測定及び決定することができる。すなわち、給水量判断ステップ(S12)は、ヒータ130が占める空間Sの外に位置し、排出されたスチームと混合され、これによって加熱された空気の温度増加量が測定される。このように、排出された空気及びスチームは直ちにダクトの排出部110aに進入するため、給水量判断ステップ(S12)は、ダクトの排出口110aでの空気温度の増加量を測定できる。すなわち、排出部110aは、実質的にヒータ130の後方を意味し、給水量判断ステップ(S12)は、ヒータ130の後方に排出された空気の温度上昇量を測定できる。洗濯物の乾燥制御のために、排出部110aには、循環する熱い空気の温度を測定するセンサを装着することができる。このような場合、センサは、乾燥ステップ(S9、S10)(通常の洗濯物乾燥ステップを含む)だけでなく給水量判断ステップ(S12)においても共通して使用することができる。したがって、上述した給水量判断ステップ(S12)は、洗濯機の生産コストの節減において非常に有利である。さらに、給水量判断ステップ(S12)は、リフレッシュコースの途中にいつでも行うことができる。また、スチーム発生ステップ(S6)は、温度増加量の測定に要求されるスチームを発生させるため、給水量判断ステップ(S12)は、スチーム供給プロセスP2の途中に、スチーム発生ステップ(S6)で行われてもよい。しかし、ノズル150の異常作動を迅速でかつ正確に判断するために、給水量判断ステップ(S12)は、図16、図17及び図18Aに示されたように、スチーム供給プロセスP2の直前、すなわち、準備ステップ(S5)の前に行われてもよい。
上述した基本的な概念に基づいて、給水量判断ステップ(S12)について、図19を主に参照してより詳細に説明する。
前述したように、給水量の判断は、スチームの発生による温度上昇量を用いるため、給水量判断ステップ(S12)において、まず、所定時間の間にダクト内のヒータ130でスチームが生成される。当該スチームの生成において、既にスチーム供給プロセスP2で説明されたように、ダクト100内のヒータ130が加熱される(S12a)。また、加熱されたヒータ130に、所定時間の間に水が直接的に噴射されて供給される(S12a)。すなわち、加熱及び供給ステップ(S12a)は、上述したスチーム供給プロセスP2の準備ステップ(S5)及びスチーム発生ステップ(S6)と似ている。加熱及び供給ステップ(S12a)を行うために、図17及び図18Aに示されたように、ヒータ130及びノズル150を作動させることができる。上記において準備ステップ(S5)とスチーム発生ステップ(S6)とで説明されたように、適切なスチームの生成のためには、まず、所定時間の間の加熱が行われた後に水が供給されることが好ましい。すなわち、ヒータ130が所定時間作動された後、ノズル150が作動されることが好ましい。しかし、後続するステップにおいて温度上昇量を迅速に測定するために、スチームの生成も迅速に行うことができる。したがって、図17及び図18Aに示されたように、加熱及び供給ステップ(S12a)においてヒータ130とノズル150との作動は同時に開始される。また、判断ステップ(S12)自体は、スチーム供給プロセスP2のようにスチームを供給するためのステップではないため、ブロワ140は作動させなくてもよい。加熱及び供給ステップ(S12a)は、実質的に判断ステップ(S12)の全期間に間、継続して行うことができ、例えば、10秒間行うことができる。
加熱及び供給ステップ(S12a)が行われると、すなわち、スチームが生成され始めると第1温度を測定できる(S12b)。第1温度は、ヒータ130の後方に排出された空気の温度に該当する。言い換えると、第1温度は、ヒータ130の外に位置し、ヒータ130から排出されたスチームと混合しながら加熱される空気の温度に該当する。また、前述したように、第1温度は、ダクトの排出口110aでの空気温度に該当する。さらに、スチームは、加熱及び供給ステップ(S12a)が開始されると直ちに生成され、ヒータ130から自然に吐出される。したがって、測定ステップ(S12b)は、加熱及び供給ステップ(S12a)が開始された後にいつでも行うことができる。しかし、温度上昇量の測定の信頼性を確保するために、測定ステップ(S12b)は、加熱及び供給ステップ(S12a)が行われた直後、すなわち、スチームが生成され始めた直後に行われることが好ましい。一方、加熱及び供給ステップ(S12a)の初期にはスチームの生成量が少ないため、ヒータ130が占める空間Sから円滑に吐出されないことがある。したがって、図18Aに示されたように、スチームを発生させるためのスチーム発生ステップに該当する加熱及び供給ステップ(S12a)の少なくとも一部区間においてブロワ140を作動させてもよい。このとき、ブロワ140は、加熱及び供給ステップ(S12a)の初期に作動させることが好ましい。例えば、加熱及び供給ステップ(S12a)の初期に、短い時間の間(例えば、1秒)、ブロワ140を作動させ得る。ブロワ140で供給された空気流動によって、加熱及び供給ステップ(S12a)の初期にスチームをヒータ130から円滑に吐出させることができる。したがって、加熱及び供給ステップ(S12a)の初期に、所定時間の間にヒータ130、ブロワ140及びノズル150の作動が同時に行われ、その後、ブロワ140の作動は停止し、ヒータ130及びノズル150だけが作動する。
測定ステップ(S12b)が完了すると、所定時間の後に、ヒータ130の後方に吐出された空気の温度である第2温度が測定される(S12c)。すなわち、第1温度が測定された後、所定時間が経過してから第2温度が測定される。測定ステップ(S12c)において測定対象となる空気は、測定ステップ(S9b)で説明された空気と同一である。
測定ステップ(S12c)が完了すると、測定された第1及び第2温度から温度上昇量を計算することができる(S12d)。上昇量は、一般的に、第2温度から第1温度を減算することによって得ることができる。前述したステップ(S12b〜S12d)によって所定時間の間にヒータ130から排出された空気の温度上昇量が決定される。
その後、計算された温度上昇量は、所定の基準値と比較することができる(S12e)。比較ステップ(S12e)において、計算された温度増加量が所定の基準値未満である場合、これは、温度の増加が十分になされなかったことを意味する。さらに、このような結果は、給水量が所定の給水量未満で、十分な水が供給されなかったか、水の供給が中断されて、これによって、十分なスチームが発生しなかったことを意味する。したがって、計算された温度増加量が所定の基準値未満である場合、少なくとも所定の給水量未満の十分でない水が供給されたと判断することができる(S12f)。一方、比較ステップ(S12e)において、計算された温度増加量が所定の基準値以上である場合、これは、温度増加が十分になされたことを意味する。さらに、このような結果は、給水量が所定の給水量を超過して、十分な水が供給されて十分なスチームが発生したことを意味する。したがって、計算された温度増加量が所定の基準値以上である場合、少なくとも所定の給水量を超過した十分な水が供給されたと判断することができる(S12g)。このような比較及び判断ステップ(S12f〜S12g)において、所定の基準値は、実験や解析を通じて得られ、例えば、5℃であってもよい。
もし、判断ステップ(S12g)でのように、所定の給水量を超過して十分な水が供給されたと判断される場合、これは、ノズル150が故障なしに正常に作動しているものと判断することができる。
一方、判断ステップ(S12e)において、所定の給水量を超過するものと判断した場合、スチームを生成してタブに供給する第1アルゴリズムを行うことができる。加えて、判断ステップ(S12e)において、所定の給水量未満であるものと判断した場合、スチームを生成しない第2アルゴリズムを行うことができる。
第1アルゴリズムは、タブにスチームを供給するスチームアルゴリズムとタブに熱風を供給する乾燥アルゴリズムとを含む。このとき、スチームアルゴリズムは、上述したスチーム供給プロセスP2を含み、乾燥アルゴリズムは、上述した第1及び第2乾燥ステップのうち少なくとも一つを含み、好ましくは、第1及び第2乾燥ステップの両方を含む。また、第2アルゴリズムは、後述する第3及び第4乾燥ステップのうち少なくとも一つを含み、好ましくは、第3及び第4乾燥ステップの両方を含む。
給水量判断ステップ(S12)の判断ステップ(S12e)において所定の給水量を超過するものと判断した場合、図19に示されたように、続けて準備ステップ(S5)を行うことができる。すなわち、スチーム供給プロセスP2を行うことができる。また、続けてステップ(S5〜S7)のセット、すなわち、スチーム供給プロセスP2を、予め設定された回数で繰り返すことができる。
一方、給水量判断ステップ(S12)は、スチームを用いるため、給水量判断ステップ(S12)が完了した後、ダクト100の内部には多量のスチームが存在することになる。当該スチームは、ダクト100の内部の部品の表面に凝縮され、これらの部品の作動を妨害することがある。特に、当該凝縮水は、スチーム供給プロセスP2においてヒータ130の作動を妨害することがある。このような理由によって、給水量判断ステップ(S12)の後に、第1アルゴリズム又は第2アルゴリズムを行う前に、所定時間の間、洗濯機の作動を休止する(S13)。すなわち、休止ステップ(S13)は、給水量判断ステップ(S12)と第1アルゴリズムの準備ステップ(S5)との間に行われる。図17及び図18Bに示されたように、休止ステップ(S13)の間、ドラム40及びその回転のためのモータを除外した洗濯機のすべての部品の作動が一時的に停止される。したがって、ヒータ130を含んだダクト100内の部品上の凝縮水は、蒸発したり、自然にこれらの部品から自重によって落ちる。このような理由によって、ヒータ130を含んだダクト内の部品が後続するステップにおいて正常に作動することができる。また、図17及び図18Bに示されたように、休止ステップ(S13)の間にブロワ140が作動されてもよい。ブロワ140から提供された空気流動は、凝縮水の除去を促進させることができる。また、空気流動は、ヒータ130の表面を冷却させ、これによって、ヒータ130は、全体的に均一な表面温度を有する。したがって、後続する第1アルゴリズムの準備ステップ(S5)において、ヒータ130はより安定的に所望の性能を達成することができる。一方、ブロワ140は、図18Bに示されたように、制御上の理由によって、休止ステップ(S13)を超えて追加的な時間の間(例えば、図18Bでは1秒)、作動させてもよい。すなわち、準備ステップ(S5)の初期にブロワ140を所定時間(例えば、1秒)の間、作動させ得る。休止ステップ(S13)は、例えば、5秒間行うことができる。
前述したように、判断ステップ(S12)は、給水量の判断によってノズル150の正常状態を確認することができ、休止ステップ(S13)は、一種の後処理であって、後続するステップに対する判断ステップ(S12)の影響を最小化する。したがって、判断及び休止ステップ(S12、S13)は、機能的な面において互いにつながり、図16、図17、図18A、図18Bに示されたように、一つのプロセス、すなわち、点検プロセスP6を形成する。
判断ステップ(S12e)において、所定の給水量未満で、十分な水が供給されなかったと判断される場合(S12f)、これは、ノズル150が異常作動したり、故障したものと判断することができる。ノズル150の異常作動は、様々な理由によって発生可能であり、例えば、ノズル150に供給される水圧が異常に低い場合を含む。このようなノズル150の異常作動又は故障は、上述したように、ヒータ130の過熱及び故障、さらに、洗濯機の破損をもたらすことがある。したがって、判断ステップ(S12f)でのように、十分な水が供給されなかったと判断される場合、安全上の理由によって、洗濯機の作動を中止させることができる。それにもかかわらず、異常状態下でもリフレッシュコースはその所望の機能を行うように構成することができる。特に、ノズル150がたとえ少ない量でも水を供給する能力を有している場合、所望の機能を行うようにリフレッシュコースを変形させることができる。このような目的で、図20は、代替ステップを示している。
図20に示されたように、所定の給水量未満で、十分な水が供給されなかったと判断される場合(S12f)、スチーム供給プロセスP2を、それ以上進行させたり、繰り返したりしない。すなわち、スチームの追加的な生成及び供給は中断される。その代わりに、第2アルゴリズムが行われる。第2アルゴリズムは、スチームを生成しないアルゴリズムであって、第3乾燥ステップ(S14)を含む。リフレッシュコースにおいて、シワの除去が最も重要な機能と言えるため、第3乾燥ステップ(S14)は、少なくともシワの除去のために構成することができる。前述したように、水分を徐々に除去しないと、変形した繊維組織を円滑に元の状態に復元できない。また、過度に高い温度に繊維を乾燥させると、シワが除去されないまま、水分だけが急速に繊維から除去される。したがって、洗濯物から水分を徐々に除去するために、第3乾燥ステップ(S14)は、相対的に低い温度に洗濯物を加熱しながら、洗濯物を乾燥させるように構成することができる。すなわち、第3乾燥ステップ(S14)も、第1乾燥と同様に低温乾燥に該当することができる。
第3乾燥ステップ(S14)は、相対的に低い温度に加熱された空気を所定時間の間、タブ30に供給することによって行うことができる。加熱された空気を供給するために、ブロワ140とヒータ130とを作動させることができる。また、相対的に低い温度に加熱された空気を供給するために、ヒータ130を断続的に作動させることができる(S14a)。例えば、ヒータ130を、40秒間作動させ、30秒間停止させ、このような作動及び停止を繰り返すことができる。第3乾燥ステップ(S10)は、高温のスチームが供給されていない状態で行われるため、第3乾燥ステップ(S10)での洗濯物及びその周辺温度は、第1乾燥ステップ(S9)よりも低い。したがって、同一のヒータの断続的な作動を行うにもかかわらず、第1乾燥ステップ(S9)でのヒータ作動時間(30秒)よりも第3乾燥ステップ(S14)でのヒータ作動時間(40秒)が更に長く設定される。
同様に、スチーム供給プロセスP2の中止によって、第3乾燥ステップ(S14)の洗濯物には十分な水分が提供されていないことがある。しかし、上記の第1乾燥ステップ(S9)でも説明したように、効果的なシワの除去のためには、所定量の水分を供給し、その後、供給された水分を除去することが有利である。このような理由によって、第3乾燥ステップ(S14)で洗濯物に水分を供給することができる(S14b)。当該水分は、様々な形態で洗濯物に供給することができ、例えば、気体状態の水又は液体状態の水を洗濯物に供給することができる。しかし、前述したように、気体状態の水であるスチームは、第3乾燥ステップ(S14)で供給されにくい。反面、ミストは、液体状態であるにもかかわらず、小さな粒子からなっているため、洗濯物に水分を提供する際に、十分に効果的である。したがって、水分供給ステップ(S14b)は、ミストを洗濯物に供給することができる。すなわち、ミストは、少なくとも洗濯物に供給されるように、タブ30に供給することができる。また、このようなミストの供給も様々な方法によって行うことができる。例えば、ノズル150が異常状態であるが、まだ作動可能であれば、すなわち、少量の水でも供給できれば、ノズル150がミストを噴射することができる。第3乾燥ステップ(S14)の間に、加熱された空気を洗濯物に供給するために、空気流動を継続的に生成することができる。すなわち、ブロワ140は、第3乾燥ステップ(S14)の間に継続的に作動することができる。したがって、ノズル150から噴射されたミストは、ブロワ140からの空気流動によって運ばれ、ダクト100、タブ30及びドラム40を経て洗濯物に到達することができる。また、噴射されたミストのほとんどは、ヒータ130を通過しながらスチームに変化することができ、これによって、リフレッシュコースの所望の機能を効果的に行うこともできる。一方、ノズルが完全に故障した場合に備えて、洗濯物に直接水分を供給、より詳細には、ミストを噴射できるように、別途の装置を洗濯機に提供してもよい。別途の装置は、ノズル150と共に作動したり、独立して作動してもよい。別途の装置から供給されたミストも、タブ30内の高温の環境によって、少なくとも部分的にスチームに変換され得る。さらに、ノズル150及び別途の装置は、洗濯物に水分を供給するために、ミストの代わりに液体状態の水をそのまま供給してもよい。
水分供給ステップ(S14b)は、第3乾燥ステップ(S14)の途中にいつでも開始することができる。しかし、高温の環境で水分を供給することが、その後に、供給された水分を除去するのに基本的に有利である。また、供給されるミストを部分的にスチームに変換させるためには、ミストが、可能なかぎり高温の環境で噴射されることが好ましい。したがって、水分供給ステップ(S14b)は、洗濯物に供給される空気が加熱される間に行うことができる。すなわち、水分供給ステップ(S14b)は、ヒータの断続的な作動において、ヒータ130が作動される間に行うことができる。すなわち、第3乾燥ステップ(S14)は、ヒータ130が断続的に作動されるため、第3乾燥ステップ(S14)は、ヒータ130が作動される作動区間とヒータ130が停止される停止区間とを含む。このとき、水分供給ステップ(S14b)は、ヒータ130の作動区間で行うことができる。さらに、より確実な結果のために、水分供給ステップ(S14b)は、洗濯物に供給される空気が加熱される間だけ、行うことができる。すなわち、水分供給ステップ(S14b)は、ヒータの断続的な作動において、ヒータ130が作動する間だけ行うことができる。より詳細には、水分供給ステップ(S14b)は、ヒータ130が作動する40秒の間に行われることが好ましい。また、最も高温の環境が形成されるヒータ130の作動区間のうち、終盤の一部(例えば、最後の10秒)の間、行われることが更に好ましい。また、過度に多い量の水分が供給されると、洗濯物のシワは除去されずに、むしろ洗濯物は濡れてしまう。したがって、水分供給ステップ(S14b)は、第3乾燥ステップ(S14)の一部の間だけ行われる。さらに、同じ理由によって、水分供給ステップ(S14b)は、第3乾燥ステップ(S14)の前半の間だけ行われることが好ましい。一方、第3乾燥ステップ(S14)は、高温のスチームが供給されていない状態で行われるため、シワの除去に十分な時間を有するように、例えば、20分間行うことができる。第3乾燥ステップ(S14)の期間は、類似する第1乾燥ステップ(S9)よりも長く設定される。また、水分供給ステップ(S14b)も、20分の第3乾燥ステップ(S14)の前半の間、すなわち、第3乾燥ステップ(S14)が開始された後、11分まで行うことができる。
また、供給された水分によって洗濯物は濡れてしまうため、洗濯物から水分を除去する必要がある。したがって、第2アルゴリズムは、第3乾燥ステップ(S14)の後に行われる第4乾燥ステップ(S15)を含む。第4乾燥ステップ(S15)は、その機能及び具体的な作動において、上述した第2乾燥ステップ(S10)と実質的に同一でありうる。したがって、上記で第2乾燥ステップ(S10)に関連して論議されたすべての特徴は、そのまま第4乾燥ステップ(S15)に適用可能であり、これによって、更なる説明は省略される。
上述した第3及び第4乾燥ステップ(S14、S15)は、スチームの供給が不可能な場合に、リフレッシュ機能を行うと同時に乾燥機能を提供するために互いにつながっている。したがって、図20に示すように、これらのステップ(S14、S15)は、その機能的な面において一つのプロセス、すなわち、乾燥及びリフレッシュプロセスP7を形成する。
上述した乾燥ステップを経た洗濯物は、加熱された空気によって高い温度を有するため、第4乾燥ステップ(S15)の後に、洗濯物を冷却させることができる(S16)。冷却ステップ(S16)は、その機能及び具体的な作動において、上述した冷却ステップ(S11)と実質的に同一でありうる。したがって、冷却ステップ(S11)に関連して論議されたすべての特徴は、そのまま冷却ステップ(S16)に適用可能であり、これによって、更なる説明は省略される。冷却ステップ(S16)も独立した機能を行うため、上記で定義された他のプロセス等と同様に、一つの冷却プロセスP8と見なすことができる。必要な場合、図17に示されたように、冷却ステップ(S16)の後に、洗濯物及び洗濯機は、所定時間の間に更に常温の空気下で自然冷却させてもよい。
図20に示されたリフレッシュコースは、スチームの十分な供給又は供給自体が不可能な場合にも所望の機能を行うために、変形されたステップ(S14〜S16)を含む。当該変形されたリフレッシュコースは、必要な水分を供給するために、スチームの代わりにミストを洗濯物に提供することができる。また、変形されたリフレッシュコースでは、部分的にスチームを供給することも可能である。さらに、関連部品を適切に作動させることによって、シワだけでなく静電気も除去することができる。したがって、変形されたリフレッシュコースは、スチームの供給が中断された場合でも、洗濯機の既存部品を最適に制御することによって、所望のリフレッシュ機能を実現することができる。
前述したステップ(S1〜S13)のうち少なくともいずれか一つのステップにおいて、洗濯物は混ざり合う。このような混ざりのために、図17及び図18A乃至図18Cに示されたように、ドラム40を回転させることができる。例えば、ドラム40を、一方向に続けて回転させることができ、洗濯物は、ドラム40内に提供されたリフタによって所定の高さまで持ち上げられた後、落下することを繰り返す。すなわち、洗濯物はタンブル(tumble)される。ドラム40及び内部の洗濯物は、相当の重量を有するため、これらに慣性も大きく作用する。したがって、ドラム40は、回転のために、モータによって継続的に動力の供給を受ける必要がない。モータが停止しても、ドラム40と洗濯物は慣性によって所定の時間回転可能である。したがって、ドラム40の回転の間、モータは断続的に作動させてもよい。例えば、図17及び図18A乃至図18Cに示されたように、モータは、エネルギを節約するために、16秒間作動させ、4秒間停止させてもよい。このようなドラム40の回転によって、洗濯物はよく混ざり合い、各ステップ(S1〜S13)において所望の機能が効果的に行われることを助けることができる。したがって、洗濯物の混ぜ合い、すなわち、ドラム40の回転はすべてのステップ(S1〜S13)の間、継続的に行うことができる。さらに、洗濯物の混ぜ合いは、上述した変形されたリフレッシュコースのためのステップ(S14〜S16)にも変形なしに適用することができる。また、洗濯物をよく混ぜ合うことができれば、他のドラム40のモーション等も適用することができる。例えば、上述したタンブルの代わりに、ドラム40は、所定時間の間に一方向に回転した後、他の方向に回転し、このようなセットを継続的に繰り返すことがきる。その他にも、必要に応じて、他のモーションが適用可能である。
一方、スチーム供給プロセス(P2:S3〜S5)は、その独立したチームの生成及び供給機能によって、上記で既に論議されたように、リフレッシュコースだけでなく、基本的な洗濯コース又は他の個別的なコースにそのまま適用することができる。図23は、スチーム供給プロセスが適用された基本的な洗濯コースを示す。図23を参照して、基本的な洗濯コースでのスチーム供給プロセスの機能を具体的な例を挙げて説明すると、次の通りである。
一般に、洗濯コースは、洗濯水供給ステップ(S100)、洗濯ステップ(S200)、すすぎステップ(S300)、及び脱水ステップ(S400)からなることができる。また、洗濯機が、図2に示されたように乾燥のための構造を有する場合、脱水ステップ(S400)の後に乾燥ステップ(S500)を更に含むことができる。
スチーム供給プロセスが、供給ステップ(S100)の前及び/又は供給ステップ(S100)の間に行われる場合(P2a、P2b)、供給されたスチームによって洗濯物が予め濡らされることがあり、供給された洗濯水は加熱され得る。スチーム供給プロセスが、洗濯ステップ(S200)の前及び/又は洗濯ステップ(S200)の間に行われる場合(P2c、P2d)、供給されたスチームはタブ30及びドラム40内の空気及び洗濯水を加熱することによって、洗濯に有利な高温の環境を形成することができる。スチーム供給プロセスが、すすぎステップ(S300)の前及び/又はすすぎステップ(S300)の間に行われる場合(P2e、P2f)、供給されたスチームは同様にすすぎに有利なように内部の空気及びすすぎ水を加熱することができる。スチーム供給プロセスが、脱水ステップ(S400)の前及び/又は脱水ステップ(S400)の間に行われる場合(P2g、P2h)、供給されたスチームは主に洗濯物を殺菌する役割をする。スチーム供給プロセスが、乾燥ステップ(S500)の前及び/又は乾燥ステップ(S500)の間に行われる場合(P2i、P2j)、供給されたスチームは、タブ30及びドラム40の内部温度を大きく上昇させ、洗濯物から水分が容易に蒸発するように誘導する。必要な場合、洗濯物を最終的に殺菌するために、乾燥ステップ(S500)の後にスチーム供給プロセス(P2k)を行うことができる。また、上述したすべてのスチーム供給プロセス(P2a〜P2j)は、スチームを用いて洗濯物を殺菌する機能を基本的に行う。さらに、スチーム供給プロセスを補助するために、準備プロセスP1を共に行うことができる。
このように、本発明に係るスチーム供給プロセスP2は、十分な量のスチームを供給することによって、洗濯に有利な雰囲気を形成し、これによって、洗濯性能を大きく向上させることができる。また、スチーム供給プロセスP2は、洗濯物を殺菌することができ、これによって、例えば、使用者のアレルギーを防止することもできる。
上述したスチーム供給メカニズムだけでなく、リフレッシュコース及び基本洗濯コースを考慮するとき、本発明に係る洗濯機は、高温の空気の供給のためのメカニズム、すなわち、乾燥用メカニズムをスチームの生成及び供給のために使用し、最小限の変形だけを適用する。また、本発明に係る制御方法、特にスチーム供給プロセスP2は、既存の乾燥メカニズム、すなわち、変形されたスチーム供給メカニズムを最適に制御する。したがって、本発明は、十分な良質のスチームを効率的に生成及び供給するための最小限の変形及び最適の制御を具現する。このような理由によって、本発明は、最小限に生産コストを増加させながらも、リフレッシュ、洗濯性能の向上及び殺菌だけでなく、他の様々な機能を効果的に行うことができる。
上記でいくつかの実施例が説明されたが、本発明は、その趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な形態に具体化できるということは、当該技術の分野における通常の知識を有する者にとっては自明である。したがって、上述した実施例は、制限的なものではなく、例示的なものと理解しなければならず、添付の請求項及びその同等範囲内のすべての実施例は、本発明の範囲に含まれる。