JP2013154533A - 射出成形機の射出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成でプーリーにラジアル荷重が発生したとしてもスクリューにモーメントが作用しないようにした。
【解決手段】射出成形機の射出装置40は、スクリュー41の後端を連結した駆動軸43をハウジング44で囲うように配設し、駆動軸43は回転可能且つその中心軸線O方向へ移動可能に配設した。駆動軸43にラジアルベアリング45とスラストベアリング51を取り付け、両ベアリング45、51の外輪をハウジング45に装着した。駆動軸43には従動プーリー60を固着し、ハウジング44の外周側に設けた駆動モータ58の回転力を、ベルト61を介して従動プーリー60そして駆動軸43に伝達し、スクリュー41を加熱筒71内で回転させる。ベルト61の幅方向の中心位置とラジアルベアリング45の中心位置とが駆動軸の中心軸線Oに直交する線Lに重なっているため、スクリュー41にモーメントが作用しない。
【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂材料の射出成形機に関し、特に合成樹脂材料を可塑化するためにスクリューを回転駆動する射出装置に関する。
従来、射出成形機における合成樹脂の可塑化装置として、下記特許文献1乃至3に記載されたものが提案されている。
特許文献1に記載された射出成形機の可塑化装置1は、図3に示すように、フロントプレート2に取り付けられた加熱筒3に、スクリュー4が進退可能に挿入されている。スクリュー4はプッシャプレート5に軸受6,7を介して取り付けられ、スクリュー回転用のモータ8の回転駆動によってベルト9aを備えた伝動機構9を介して回転させられて加熱筒3内の樹脂材料を可塑化する。
また、フロントプレート2とリアプレート10とはガイドシャフト11によって連結され、リアプレート10に取り付けられたボールナット12にはボールねじ軸13がスクリュー4と同軸に螺入され、その前端部がプッシャプレート5の軸受14に支承されている。スクリュー4を支持するプッシャプレート5は移動用駆動モータ15によってベルト16を介して回転させられるプーリー17によって軸受14に支承されており、ガイドシャフト11にガイドされて進退可能とされている。
また、特許文献2に記載された射出成形機は、図4に示すように、フロントプレート20に支持された加熱筒21に対して進退可能なスクリュー22が軸受23を介して伝達部材19に連結され、スクリュー22はラジアル軸受24を介してプッシャプレート25に取り付けられている。フロントプレート20に固定されたボールナット12に螺合されたボールねじ軸26の基端側にはプーリー27が固定されている。このプーリー27には図示しないベルトを介して移動用駆動モータの回転が伝達され、ボールねじ軸26の回転によってプッシャプレート25が進退してスクリュー22が加熱筒21内を移動し、図示しないスクリュー回転用のモータの回転力がベルトを介してスクリュー22に伝達されて回転させられる。
また、特許文献3に記載された射出成形機は、図5に示すように、加熱筒内を進退するスクリュー30が駆動軸をなす回転伝達部材31に結合され、回転伝達部材31は従動プーリー32がスプライン結合されていて軸方向に移動可能とされている。従動プーリー32は第一ハウジング33と軸受34を介して回転可能で軸方向移動不能に取り付けられ、回転伝達部材31の基部側部分は軸受35を介して第二ハウジング36に取り付けられている。ボールナット38はナット連結部材39とロードセル40、第二ハウジング36、ベアリング35等を介して回転伝達部材31に接続されており、スクリュー30に作用する射出力を回転伝達部材31、ベアリング35、第二ハウジング36を介してロードセル40に伝達する構造となっている。
第一ハウジング33に取り付けられた図示しないスクリュー回転用のモータには従動プーリー32を回転させるベルトがかけられ、スクリュー回転用のモータの駆動によってスクリュー30を回転させて加熱筒内の樹脂を可塑化する。また、射出用モータによってボールネジ37が回転駆動することによってボールネジ37に螺合するボールナット38及びナット連結部材39が前進し、ロードセル40、第二ハウジング36を介して回転伝達部材31、そしてスクリュー30に伝達されて軸方向に駆動して加熱筒内の溶融樹脂を射出する。
特開平9−174628号公報 特開2002−166450号公報 特開2006−130900号公報
しかしながら、上述した従来の射出成形機においては、スクリュー回転用のモータの回転力をベルトを介して駆動軸に伝達することでスクリューを回転させる構成であり、特に特許文献1及び2に記載されたものでは駆動軸を回転支持するラジアルベアリングとベルトを駆動させるプーリーとの位置がスクリューの軸方向にずれているため、ベルトの張力によってスクリューにモーメントが作用し、スクリューが加熱筒に対して傾斜したり、或いは偏心したりして回転するおそれがあった。図3に示す射出成形機においては、軸受6,7の中心位置とベルト9aの中心位置は距離La分、スクリュー軸方向に乖離しているため、回転用駆動モーター8の回転による張力FによりモーメントLa×Fがスクリュー4に作用する。このモーメントによりスクリュー4がわずかに曲げられ、スクリュー4が加熱筒3に対して傾斜したり、あるいは偏心したりして回転するおそれがあった。その場合、スクリュー4と加熱筒3内径間の樹脂材料の流動する隙間が不均一となり、樹脂の圧送と可塑化が不安定になる、また極端な場合には加熱筒3の内壁にスクリュー4の外形が接触して回転されることによって発生する摩擦熱によって樹脂材料が炭化する危険性があった。図4に示す射出成形機の場合も同様な不具合を有している。
このモーメントを相殺するために、特許文献3に記載された射出装置ではプーリーの内側に別個のベアリングを設けることが提案されているが、この場合には従動プーリーと駆動軸の間、そして従動プーリーと第一ハウジングの間でそれぞれ同芯度が必要になるため、従動プーリーの加工に高精度が要求される。しかも、この構造では、従動プーリーがハウジングに対して軸方向に固定されているため、駆動軸と従動プーリーを軸方向に固着できず、スプライン結合等を用いて駆動軸を軸方向に移動可能に構成する必要が生じるため、更に複雑な構造になり、スプライン部の摺動による摩耗が発生する可能性もあった。
また、一般的にプーリーは起動・停止の応答時間を短くする目的で、慣性モーメントを低減するために軽量のアルミ系の合金で製作することが多く、その反面、駆動軸やハウジングは強度と耐久性を要するため鉄系の材料で製作されることが多いため、両者の熱膨張係数が大きく異なり、周辺環境の温度上昇の結果としてプーリーとハウジング間に設けたベアリングに予期せぬ負荷が発生する危険があった。
本発明は、このような実情に鑑みて、簡単な構成でプーリーにラジアル荷重が発生したとしてもスクリューにモーメントが作用しないようにした射出成形機の射出装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、周辺環境に温度上昇が生じてもベアリングに予期せぬ負荷が発生しないようにした射出成形機の射出装置を提供することである。
本発明に係る射出成形機の射出装置は、ハウジングに対して駆動軸を回転可能且つ該駆動軸の軸線方向へ移動可能に配設し、駆動軸にスクリューの後端が連結され、駆動軸にラジアルベアリングとスラストベアリングが取り付けられ且つ少なくともラジアルベアリングの外輪がハウジングに装着されており、駆動軸にはプーリーが固着されていると共にプーリーをベルトを介して駆動モータで回転させることによってスクリューを回転させるようにした射出成形機の射出装置であって、ベルトの幅方向の中心位置とラジアルベアリングの中心位置とが駆動軸の中心軸線に直交する線上に重なっていることを特徴とする。
本発明による射出成形機の射出装置によれば、駆動モータを駆動させてスクリューを回転させる際、駆動モータの駆動力はベルトを介してプーリーに伝達されてプーリーを回転させ、プーリーと一体に駆動軸が回転することでスクリューを一体回転させる。その際、ベルトの回転による張力によってプーリーにラジアル荷重が発生するが、ベルト張力の発生位置である幅方向中心位置とラジアルベアリングの中心位置とが駆動軸の中心軸線方向に直交する線上に一致しているため、駆動軸と駆動軸に連結されたスクリューにはモーメントが作用しない。そのため、加熱筒に対して駆動軸やスクリューが曲げられたり偏心したりして回転することがなくスクリュー回転による加熱筒内の樹脂材料の可塑化作用が安定し、均一な溶融状態の樹脂が生成され、精密な成形を行える。また、スクリューと加熱筒の接触による摩擦熱によって樹脂材料が炭化する危険性も回避される。
また、本発明による射出成形機の射出装置によれば、ハウジングに対して駆動軸を回転可能且つ該駆動軸の軸線方向へ移動可能に配設し、駆動軸にスクリューの後端が連結され、駆動軸にラジアルベアリングとスラストベアリングが取り付けられ且つ少なくともラジアルベアリングの外輪がハウジングに装着されており、駆動軸にはスプロケットが固着されていると共にスプロケットをチェーンを介して駆動モータで回転させることによってスクリューを回転させるようにした射出成形機の射出装置であって、チェーンの幅方向の中心位置とラジアルベアリングの中心位置とが駆動軸の中心軸線に直交する線上に重なっていることを特徴とする。
本発明による射出成形機の射出装置によれば、駆動モータを駆動させてスクリューを回転させる際、駆動モータの駆動力はチェーンを介してスプロケットに伝達されてスプロケットを回転させ、スプロケットと一体に駆動軸が回転することでスクリューを一体回転させる。その際、チェーンの回転による張力によってスプロケットにラジアル荷重が発生するが、チェーン張力の発生位置である幅方向中心位置とラジアルベアリングの中心位置とが駆動軸の中心軸線に直交する線上に一致しているため、駆動軸と駆動軸に連結されたスクリューにはモーメントが作用しない。そのため、加熱筒に対して駆動軸やスクリューが曲げられたり偏心したりして回転することがなくスクリュー回転による加熱筒内の樹脂材料の可塑化作用が安定し、均一な溶融状態の樹脂が生成され、精密な成形を行える。また、スクリューと加熱筒の接触による摩擦熱によって樹脂材料が炭化する危険性も回避できる。
また、ラジアルベアリングはラジアル方向の荷重のみを負担することが好ましい。
これによってベルトまたはチェーンの張力によってプーリーやスプロケットに発生するラジアル荷重をラジアルベアリングでラジアル方向の荷重として受けることができるため、スクリューや駆動軸にモーメントが発生しない。
また、ラジアルベアリングを保持する駆動軸とハウジングは線膨張係数が同一または近似する材質で構成されていることが好ましい。
本発明による射出装置では、駆動軸とハウジングとの間にラジアルベアリングが設けられているため、周辺環境の温度変化や射出装置の駆動熱等が上昇しても、駆動軸とハウジングは線膨張係数が同一または近い材質からなるために線膨張係数の差が小さくベアリングや駆動軸に偏心を生じたりハウジングに過大な負荷が発生したりすることはない。
本発明による射出成形機の射出装置によれば、駆動モータの回転時に、ベルトやチェーンの張力によってプーリーやスプロケットにラジアル荷重が発生したとしても、ラジアル荷重の発生位置とラジアルベアリングの取付位置が同一線上に重なるために駆動軸及び駆動軸に連結されたスクリューにはモーメントが作用せず、駆動軸及びスクリューが加熱筒に対して曲げられたり偏心したりすることが抑制され、スクリューによる樹脂の可塑化が安定して生成される溶融樹脂によって精密な射出成形を行える。
しかも、ベアリングは駆動軸とハウジングとの間に設けられ、プーリーやスプロケットに取り付けない構造であるため、プーリーまたはスプロケットやハウジングの加工と組み立てが容易になる。また、プーリーやスプロケットは駆動軸に固着されており、スプライン結合等の摺動可能構造が不要なため、プーリーやスプロケットと駆動軸の摩耗がなく長寿命となる。
また、線膨張係数の離れた材質のプーリーやスプロケットとハウジングとの間にベアリングを設けない構造であるため、熱膨張によってベアリング等に偏心や過大な負荷が作用することもなく長寿命である。
本発明の第一の実施形態による射出成形機の射出装置の断面図である。 本発明の第二の実施形態による射出成形機の射出装置の断面図である。 従来の射出成形機の射出装置の断面図である。 他の従来の射出成形機の射出装置の水平断面図である。 更に他の従来の射出成形機の射出装置の断面図である。
以下、本発明の第一の実施形態による射出成形機の射出装置について、図1に基づいて説明する。
図1に示す射出成形機は、図示しないマシンボディ上に設けたリニアガイドに沿って射出装置40が進退可能とされ、マシンボディの前方に設けられたフロントプレート70には加熱筒71が設けられ、射出装置40はフロントプレート70に固定されたボールナット72と該ボールナット72に螺合するボールねじ軸73に沿って進退可能とされている。射出装置40の前側にスクリュー41が設けられ、スクリュー41は射出装置40が射出用モータの回転がボールねじ軸73の後端に設けられた従動プーリ74にベルトを介して伝達されることにより、ボールねじ軸73に沿って進退することでフロントプレートに設けた加熱筒内で進退するように構成されている。
このような射出装置40において、スクリュー41の基端側部分はスクリューカップリング42を介して駆動軸43に連結されている。駆動軸43の外周面にはハウジング44が設けられ、駆動軸43の先端部(図1において左側)において、ハウジング44の内周面と駆動軸43の外周面との間にはラジアルベアリング45が設けられている。
また、駆動軸43において、ラジアルベアリング45の軸方向後側(図1において右側)にはスラストベアリング48が設けられている。スラストベアリング48の基端側には駆動軸43とその外周側の伝達部材50との間に軸受51が設けられ、更に駆動軸43の基端側には他の伝達部材54を介してロードセル52が設けられ、ロードセル52は他の伝達部材54とハウジング44の後ろ側に設けた受圧板53とに挟まれて取付ボルト55、56によって他の伝達部材54と受圧板53とにそれぞれ固定されている。
ハウジング44の外周面にはスクリュー駆動用モータ58が固定されており、スクリュー駆動用モータ58の出力軸には駆動プーリー59が固着され、駆動軸43の先端部分にはプーリーとして従動プーリー60が固着されている。そして、駆動プーリー59と従動プーリー60との間にはベルト、例えばタイミングベルト61が架け渡されており、スクリュー駆動用モータ58を回転させることで駆動プーリー59及び従動プーリー60を介してスクリュー41を回転させて加熱筒内に供給された合成樹脂材料を可塑化できるようになっている。駆動プーリー59の両側にはフランジ59aが設けられ、スクリュー駆動用モーター58の軸方向に移動しないようにタイミングベルト61の位置を抑制している。
ここで、タイミングベルト61の幅方向の中心位置とラジアルベアリング46の軸方向の中心位置とは、駆動軸43の中心軸線Oに直交する方向において一致しており、同一の中心線L上に位置している。
また、従動プーリー60の材質は、回転時の慣性を低減させるためにアルミ系の合金で製作されている。一方、駆動軸43の材質は、回転時の遠心力による偏心等を防止するために鉄系の材料(例えば機械構造用炭素鋼SC、クロム-モリブデン鋼SCM等)で製作され、ハウジング44も強度を確保するために鉄系の材料(例えば鋳鉄FCまたはFCD)で製作されている。駆動軸43とハウジング44が共に鉄系の材料で構成されていれば、アルミ系の材料と比較して線膨張係数が同一または近い材質であるため、駆動モータ58の駆動熱や周辺環境の昇温等が生じても、熱膨張率の差が小さいためベアリング45,48や従動プーリー60に偏心や過大な負荷が作用することがない。
本実施形態による射出成形機の射出装置40は上述の構成を備えているから、スクリュー駆動用モータ58を回転させて加熱筒71内でスクリュー41を回転させることで加熱筒71内に投入された樹脂材料を可塑化することができる。また、図示しない射出用モータを回転させてボールねじ軸73を回転させることで、スクリュー41を射出装置40と一体に前進させることで溶融樹脂を射出することができる。
ここで、スクリュー駆動用モータ58を回転させる際、駆動プーリー59と従動プーリー60との間を旋回するタイミングベルト61の張力によって従動プーリー60にラジアル荷重が発生しても、タイミングベルト61の幅方向中心位置とラジアルベアリング45の中心位置とが駆動軸43の中心軸線Oに直交する中心線L上に位置するため、タイミングベルト61による張力の中心位置とラジアルベアリング45の取付位置とが一致するので、ラジアル荷重をラジアルベアリング45で受けることができる。
そのため、駆動軸43及びこの駆動軸43に連結されたスクリュー41にモーメントが発生しないから、モーメントによって加熱筒71に対してスクリュー41及び駆動軸43が偏心したり曲がったりすることがなく、スクリュー41の回転による加熱筒71内の樹脂材料の可塑化作用が安定して均一な溶融状態の樹脂が生成され、精密な成形を行える。また、スクリュー41と加熱筒71の接触による摩擦熱によって樹脂材料が炭化する危険性も回避できる。
上述のように本実施形態による射出成形機の射出装置40によれば、スクリュー駆動用モータ58を回転させる際、タイミングベルト61の張力によって従動プーリー60にラジアル荷重が付与されても同一中心線L上のラジアルベアリング45で受けることができるため、駆動軸43及びスクリュー42にモーメントが作用せず、加熱筒71内の樹脂材料の可塑化作用が安定し均一な溶融状態の樹脂が生成され、精密な成形を行える、という作用効果を奏する。
また、ラジアルベアリング45を駆動軸43とハウジング44とに取り付け、従動プーリー60には取り付けない構造であるから、構造が単純であり、従動プーリー60やハウジング44の加工が容易になる。しかも、従動プーリー60は駆動軸43に固着されており、スプライン結合等の摺動構造が不要であるため、従動プーリー60や駆動軸43の摩耗がなく長寿命となる。
更に、ラジアルベアリング45やスラストベアリング48を材質の異なる従動プーリー60とハウジング44の間に設けず、線膨張係数が近似するまたは同一の材質からなる駆動軸43とハウジング44の間に設けたから、熱膨張率の差によってベアリング45,48や従動プーリー60に過大な負荷が作用することがなく、長寿命の射出装置40が得られる。
以上、本発明の第一の実施形態による射出装置40について説明したが、本発明は上述の第一の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。なお、以下の説明において、上述した実施形態と同一または同様な部材、部分には同一の符号を用いてその説明を省略する。
例えば、図2は第二の実施形態による射出装置65を示す断面図である。
本第二実施形態による射出成形機の射出装置65は、第一実施形態におけるスクリュー駆動用モータ58の出力軸に駆動プーリー59に代えて駆動スプロケット66を設け、従動プーリー60に代えて従動スプロケット67をスプロケットとして設けた。そして、タイミングベルト61に代えてチェーン68を設けて、駆動スプロケット66と従動スプロケット67の間に張架させる構成を採用した。
その余の構成は第一実施形態による射出装置40と同一である。
本題に実施形態による射出装置65においても、第一実施形態による射出装置40と同一の作用効果を奏することができる。
なお、上述した各実施形態による射出装置40では、従動プーリー60は回転時の慣性を低減させるためにアルミ系の合金で製作され、ラジアルベアリング45を挟持して保持する駆動軸43とハウジング44は鉄系の材料(例えばSC材やFC材)で製作されているとしたが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。ラジアルベアリング45を保持する駆動軸43とハウジング44が少なくとも線膨張係数が同一または近似する材質で構成されていればどのような材質であってもよい。
また、従動プーリー60はアルミ系の合金に限定されることなく、適宜の素材を採用することができる。また、従動スプロケット67も適宜の材料で製作できる。
なお、本発明において、従動プーリー60はプーリーを、従動スプロケット67はスプロケットをそれぞれ構成し、タイミングベルト61はベルトを構成する。
40,65 射出装置
41 スクリュー
43 駆動軸
44 ハウジング
45 ラジアルベアリング
48 スラストベアリング
58 スクリュー駆動用モータ
59 駆動プーリー
60 従動プーリー
61 タイミングベルト
66 駆動スプロケット
67 従動スプロケット
68 チェーン

Claims (4)

  1. ハウジングに対して駆動軸を回転可能且つ該駆動軸の軸線方向へ移動可能に配設し、前記駆動軸にスクリューの後端が連結され、前記駆動軸にラジアルベアリングとスラストベアリングが取り付けられ且つ前記少なくとも前記ラジアルベアリングの外輪がハウジングに装着されており、前記駆動軸にはプーリーが固着されていると共に前記プーリーをベルトを介して駆動モータで回転させることによって前記スクリューを回転させるようにした射出成形機の射出装置であって、
    前記ベルトの幅方向の中心位置と前記ラジアルベアリングの中心位置とが前記駆動軸の中心軸線に直交する線上に重なっていることを特徴とする射出成形機の射出装置。
  2. ハウジングに対して駆動軸を回転可能且つ該駆動軸の軸線方向へ移動可能に配設し、前記駆動軸にスクリューの後端が連結され、前記駆動軸にラジアルベアリングとスラストベアリングが取り付けられ且つ少なくとも前記ラジアルベアリングの外輪がハウジングに装着されており、前記駆動軸にはスプロケットが固着されていると共に前記スプロケットをチェーンを介して駆動モータで回転させることによって前記スクリューを回転させるようにした射出成形機の射出装置であって、
    前記チェーンの幅方向の中心位置と前記ラジアルベアリングの中心位置とが前記駆動軸の中心軸線に直交する線上に重なっていることを特徴とする射出成形機の射出装置。
  3. 前記ラジアルベアリングはラジアル方向の荷重のみを負担することを特徴とする請求項1または2に記載された射出成形機の射出装置。
  4. 前記ラジアルベアリングを保持する前記駆動軸とハウジングは線膨張係数が同一または近似する材質で構成されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載された射出成形機の射出装置。
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