JP2013144369A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化することが可能な液体噴射装置を提供する。
【解決手段】インクジェット式プリンター11は、搬送されるロール紙RPに対してロール紙RPの搬送方向と直交する幅方向に複数のノズル21を配列してなるノズル列23〜26から静止状態でインクを噴射する記録ヘッド19,20と、ロール紙RPに記録ヘッド19,20からインクが噴射される第1領域に対してロール紙RPの搬送方向と直交する幅方向において隣り合う第2領域に配置されて記録ヘッド19,20のメンテナンスを行うメンテナンスユニット30,31と、記録ヘッド19,20を第1領域と対向する液体噴射位置と第2領域と対向するメンテナンス位置との間で移動させる移動機構とを備える。記録ヘッド19,20は液体噴射位置にある場合にロール紙RPの搬送方向に並列し、記録ヘッド19,20のノズル列23〜26の長さはそれぞれ最大幅のロール紙RPの幅よりも短い。
【選択図】図2
【解決手段】インクジェット式プリンター11は、搬送されるロール紙RPに対してロール紙RPの搬送方向と直交する幅方向に複数のノズル21を配列してなるノズル列23〜26から静止状態でインクを噴射する記録ヘッド19,20と、ロール紙RPに記録ヘッド19,20からインクが噴射される第1領域に対してロール紙RPの搬送方向と直交する幅方向において隣り合う第2領域に配置されて記録ヘッド19,20のメンテナンスを行うメンテナンスユニット30,31と、記録ヘッド19,20を第1領域と対向する液体噴射位置と第2領域と対向するメンテナンス位置との間で移動させる移動機構とを備える。記録ヘッド19,20は液体噴射位置にある場合にロール紙RPの搬送方向に並列し、記録ヘッド19,20のノズル列23〜26の長さはそれぞれ最大幅のロール紙RPの幅よりも短い。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの液体噴射装置に関する。
一般に、液体噴射ヘッドから液体を噴射させる液体噴射装置として、インクジェット式プリンターが広く知られている。このプリンターでは、インク(液体)を収容するインクカートリッジから記録ヘッド(液体噴射ヘッド)にインクを供給し、その供給したインクを記録ヘッドのノズル形成面に形成されたノズルから記録用紙(ターゲット)に向かって噴射することで印刷が行われる。
こうしたプリンターでは、ノズルからのインクの噴射不良を低減するべく、定期的または不定期にノズルからインクを強制的に排出するメンテナンス(クリーニングやフラッシング等)を行うことで、ノズルの目詰まりを解消するようにしている。
フラッシングは、印刷とは無関係にノズルからインクを強制的に吐出させるものである。また、クリーニングは、ノズルを囲うように記録ヘッドにキャップ(メンテナンス部)を当接させた状態で、該キャップ内を吸引ポンプにより吸引することで、ノズルから増粘したインクや気泡などを強制的に排出させるものである。
こうしたクリーニングやフラッシングは、通常、印刷が行われない非印刷領域にて行われるが、記録ヘッドの位置が固定されたラインヘッドプリンターの場合には印刷領域で行われる。そして、従来、印刷領域でフラッシングやクリーニングなどのメンテナンスが行われるラインヘッドプリンターとしては、特許文献1に記載されたものが知られている。
この特許文献1のプリンターは、連続紙の搬送経路と対向するように配置されて搬送される連続紙にインクを吐出するヘッド部と、連続紙の搬送経路外であって搬送経路におけるヘッド部から連続紙にインクが吐出される位置に対して連続紙の搬送方向と直交する方向において隣り合う位置である第3の位置に配置された吐出回復処理部とを備えている。
吐出回復処理部は、ヘッド部のメンテナンスを行う機能を有しており、連続紙の搬送経路とヘッド部との間の位置である第1の位置と第3の位置との間で移動可能に構成されている。そして、吐出回復処理部は、連続紙の印刷を行う場合には第3の位置に移動され、ヘッド部のメンテナンスを行う場合には第1の位置に移動される。こうした吐出回復処理部の幅は、通常、メンテナンスを行うヘッド部の幅に合わせて設定する必要がある。
ところで、特許文献1のプリンターでは、ヘッド部の幅と対応する幅をもつ吐出回復処理部を連続紙の搬送経路外の第3の位置に配置している。このため、プリンターの幅を少なくともヘッド部の幅の2倍以上に設定しなければならなくなるので、プリンターが大型化してしまうという問題がある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、小型化することが可能な液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、上流側から下流側に向かって搬送されるターゲットに対して前記ターゲットの搬送方向と直交する幅方向に複数のノズルを配列してなるノズル列から静止状態で液体を噴射する複数の液体噴射ヘッドと、前記ターゲットの搬送経路外であって前記ターゲットの搬送経路における前記ターゲットに前記各液体噴射ヘッドから前記液体が噴射される領域である第1領域に対して前記ターゲットの搬送方向と直交する幅方向において隣り合う領域である第2領域に配置されて前記各液体噴射ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス部と、前記各液体噴射ヘッドを、前記第1領域と対向する位置である液体噴射位置と前記第2領域と対向する位置であるメンテナンス位置との間でそれぞれ移動させる移動機構とを備え、前記各液体噴射ヘッドは、前記液体噴射位置にある場合に、前記ターゲットの搬送方向に沿って並列し、前記各液体噴射ヘッドのノズル列の長さは、それぞれ最大幅の前記ターゲットの幅よりも短くなるように設定されている。
この発明によれば、各液体噴射ヘッドのメンテナンスを行うそれぞれのメンテナンス部のターゲットの搬送方向と直交する幅方向における長さが、最大幅のターゲットの幅よりも長いノズル列を有する1つの液体噴射ヘッドを用いた場合のメンテナンス部に比べて、短くなる。したがって、液体噴射装置におけるターゲットの搬送方向と直交する幅方向の長さを短くすることができるので、液体噴射装置を小型化することが可能となる。
本発明の液体噴射装置において、前記ターゲットの搬送方向から前記各液体噴射ヘッドを投影したときの該各液体噴射ヘッドのノズル列の長さの総和は、最大幅の前記ターゲットの幅以上である。
この発明によれば、最大幅のターゲットの全幅に対して各液体噴射ヘッドのノズル列から液体を噴射することが可能となる。
本発明の液体噴射装置において、前記各液体噴射ヘッドのノズル列の長さは、それぞれ最小幅の前記ターゲットの幅よりも長くなるように設定されている。
本発明の液体噴射装置において、前記各液体噴射ヘッドのノズル列の長さは、それぞれ最小幅の前記ターゲットの幅よりも長くなるように設定されている。
この発明によれば、各液体噴射ヘッドをターゲットの搬送方向に並列するように液体噴射位置にそれぞれ配置することで、1つの液体噴射ヘッドからターゲットに対して液体を噴射する場合に比べて、ターゲットに対して高密度で液体を噴射することが可能となる。
本発明の液体噴射装置において、前記各液体噴射ヘッドのノズル列の長さよりも幅の広い前記ターゲットに前記液体を噴射する場合、前記移動機構は、前記ターゲットの搬送方向から前記各液体噴射ヘッドを投影したときの該各液体噴射ヘッドのノズル列の長さの総和が前記ターゲットの幅以上になる数の前記液体噴射ヘッドを前記液体噴射位置に移動させる。
この発明によれば、各液体噴射ヘッドを無駄に液体噴射位置に移動させることを抑制することが可能となる。
本発明の液体噴射装置において、前記各液体噴射ヘッドのノズル列の長さよりも幅の狭い前記ターゲットに前記液体を噴射する場合、前記移動機構は、前記各液体噴射ヘッドのうちの1つを前記液体噴射位置に移動させるとともに該液体噴射位置に移動させた1つの前記液体噴射ヘッド以外の残りの前記液体噴射ヘッドを前記メンテナンス位置に移動させる。
本発明の液体噴射装置において、前記各液体噴射ヘッドのノズル列の長さよりも幅の狭い前記ターゲットに前記液体を噴射する場合、前記移動機構は、前記各液体噴射ヘッドのうちの1つを前記液体噴射位置に移動させるとともに該液体噴射位置に移動させた1つの前記液体噴射ヘッド以外の残りの前記液体噴射ヘッドを前記メンテナンス位置に移動させる。
この発明によれば、各液体噴射ヘッドのうちの使用する1つの液体噴射ヘッドによってターゲットに液体を噴射している間に、メンテナンス部によって各液体噴射ヘッドのうちの使用している1つの液体噴射ヘッド以外の残りの液体噴射ヘッドのメンテナンスを行うことが可能となる。
以下、本発明の液体噴射装置をインクジェット式プリンターに具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンター11は、ターゲットとしてのロール紙RPをその搬送経路に沿って上流側(図1及び図2では左側)から下流側(図1及び図2では右側)に向かって搬送する搬送ユニット12を備えている。
図1及び図2に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンター11は、ターゲットとしてのロール紙RPをその搬送経路に沿って上流側(図1及び図2では左側)から下流側(図1及び図2では右側)に向かって搬送する搬送ユニット12を備えている。
搬送ユニット12は、ロール紙RPを支持するとともに該ロール紙RPを水平方向(図1及び図2では右方向)へ巻き解きながら繰り出す繰出軸13と、繰出軸13から繰り出されるロール紙RPを巻き取る巻取軸14とを備えている。巻取軸14は、繰出軸13と平行に延びるとともに、繰出軸13の右側に所定間隔を置いて配置されている。
繰出軸13及び巻取軸14の一端側には、これらを回転駆動する繰出モーター15及び巻取モーター16がそれぞれ設けられている。そして、繰出モーター15は繰出軸13をロール紙RPが繰り出される方向に回転駆動するとともに、巻取モーター16は巻取軸14をロール紙RPが巻き取られる方向に回転駆動する。
繰出軸13と巻取軸14との間には、上流側に位置する繰出軸13から下流側に位置する巻取軸14に向かって搬送されるロール紙RPを一方側(図1では下側)から支持する直方体状の支持台17が配置されている。支持台17におけるロール紙RPを支持する面(図1では支持台17の上面)は支持面17aとされている。
また、支持台17には、吸引ファン18が内蔵されている。そして、吸引ファン18を駆動すると、支持面17a上を搬送されるロール紙RPが、支持面17aに形成された多数の吸引孔(図示略)を介して吸引ファン18によって吸引されて支持面17aに吸着される。
支持面17aと対向する位置には、支持面17a上を搬送されるロール紙RPに液体としてのインクを静止状態で噴射する液体噴射ヘッドとしての第1記録ヘッド19及び第2記録ヘッド20がロール紙RPの搬送方向に沿って並列するように配置されている。そして、ロール紙RPの搬送経路における支持面17a上の領域は第1領域とされるとともに、この第1領域と対向するときの各記録ヘッド19,20の位置は液体噴射位置(図2に示す位置)とされている。
また、第1記録ヘッド19はロール紙RPの搬送経路において第2記録ヘッド20よりも上流側に位置するとともに、各記録ヘッド19,20はロール紙RPの搬送経路と直交する幅方向において互いにずれるように配置されている。各記録ヘッド19,20は同一構成になっているとともに、各記録ヘッド19,20における支持面17aとの対向面は支持面17a上を搬送されるロール紙RPにインクを噴射するための複数のノズル21が開口したノズル形成面22とされている。
各記録ヘッド19,20の各ノズル21は、ロール紙RPの搬送方向と直交する幅方向に配列されることで、複数(本実施形態では4列)のノズル列23〜26を形成している。各ノズル列23〜26は、ロール紙RPの搬送方向において互いに等間隔で且つ平行に並んでいる。各記録ヘッド19,20の各ノズル列23〜26は、一端部同士がロール紙RPの搬送方向において重なるとともに、他端部がロール紙RPの搬送方向と直交する幅方向において最大幅のロール紙RPの端縁よりも外側に位置している。
すなわち、ロール紙RPの搬送方向から第1記録ヘッド19を投影したときの該第1記録ヘッド19の各ノズル列23〜26の長さと、ロール紙RPの搬送方向から第2記録ヘッド20を投影したときの該第2記録ヘッド20の各ノズル列23〜26の長さとの和(総和)は、最大幅のロール紙RPの幅よりも長くなっている。さらに、各記録ヘッド19,20の各ノズル列23〜26の長さは、それぞれ最大幅のロール紙RPの幅よりも短く且つ最小幅のロール紙RPの幅よりも長くなるように設定されている。
また、各記録ヘッド19,20には対応するインクカートリッジ(図示略)から互いに異なる色のインクがそれぞれ供給されるとともに、各記録ヘッド19,20内にはインクを各ノズル21から噴射させるための圧電素子27(図3参照)がそれぞれ備えられている。
そして、各記録ヘッド19,20が液体噴射位置にある場合に、圧電素子27(図3参照)を駆動することで、インクカートリッジ(図示略)内の各インクが各記録ヘッド19,20へとそれぞれ供給され、該各記録ヘッド19,20の各ノズル21から支持面17a上を上流側から下流側へ向かって搬送されるロール紙RPに各インクがそれぞれ噴射されて印刷が行われる。
図1及び図2に示すように、第1領域に対してロール紙RPの搬送方向と直交する幅方向において隣り合う領域である第2領域には、第1記録ヘッド19及び第2記録ヘッド20のクリーニングやフラッシングなどのメンテナンスを行うためのメンテナンス部としての第1メンテナンスユニット30及び第2メンテナンスユニット31がそれぞれ配置されている。すなわち、各メンテナンスユニット30,31は、ロール紙RPの搬送経路外に配置されている。
また、各記録ヘッド19,20のロール紙RPの搬送方向における両側には、ロール紙RPの搬送方向と直交する幅方向に延びるスライド軸32が該各記録ヘッド19,20を挟むようにそれぞれ配置されている。各記録ヘッド19,20のロール紙RPの搬送方向における両側面には接続部材33がそれぞれ設けられている。そして、各接続部材33は、対応する各スライド軸32に対してそれぞれ摺動可能に連結されている。
ロール紙RPの搬送方向における第1記録ヘッド19の上流側及び第2記録ヘッド20の下流側には、ロール紙RPの搬送方向と直交する幅方向において第1領域及び第2領域を跨ぐように一対のプーリー34がそれぞれ配置されている。各対のプーリー34には、それぞれ無端状のベルト35が掛けられている。各ベルト35の一部は、ロール紙RPの搬送方向において対抗する各記録ヘッド19,20の一方側の接続部材33にそれぞれ連結されている。
各プーリー34のうちロール紙RPの搬送方向における第1記録ヘッド19の上流側で且つ第2領域側に位置するプーリー34には、該プーリー34の回転量を検出する第1ロータリーエンコーダー36(図3参照)が設けられるとともに、第1モーター37の出力軸が連結されている。そして、第1モーター37が駆動されると、対応する一対のプーリー34の外側をベルト35が周回移動する。
このベルト35の周回移動により、第1記録ヘッド19は、各接続部材33を介して、液体噴射位置と、第2領域にある第1メンテナンスユニット30と対向するメンテナンス位置との間で、各接続部材33を介して各スライド軸32上を摺動する。
一方、各プーリー34のうちロール紙RPの搬送方向における第2記録ヘッド20の下流側で且つ第2領域側に位置するプーリー34には、該プーリー34の回転量を検出する第2ロータリーエンコーダー38(図3参照)が設けられるとともに、第2モーター39の出力軸が連結されている。そして、第2モーター39が駆動されると、対応する一対のプーリー34の外側をベルト35が周回移動する。
このベルト35の周回移動により、第2記録ヘッド20は、各接続部材33を介して、液体噴射位置と、第2領域にある第2メンテナンスユニット31と対向するメンテナンス位置との間で、各接続部材33を介して各スライド軸32上を摺動する。
なお、本実施形態では、各モーター37,39、各プーリー34、各ベルト35、各スライド軸32、及び各接続部材33によって、各記録ヘッド19,20を液体噴射位置(図2に示す位置)とメンテナンス位置(図4に示す位置)との間で移動させる移動機構が構成されている。
図1及び図2に示すように、第1メンテナンスユニット30は、メンテナンス位置にある第1記録ヘッド19の各ノズル21(ノズル形成面22)と上下方向において対向するブロック状のキャップ40と、キャップ40を第1記録ヘッド19に対して接近及び離間する方向である上下方向に移動させる昇降装置41とを備えている。
キャップ40の上面には、第1記録ヘッド19の各ノズル列23〜26と対応する凹部42がそれぞれ形成されている。さらに、キャップ40の上面には各凹部42を囲うように可撓性の枠部材43がそれぞれ設けられている。すなわち、各枠部材43は、キャップ40の上面において各凹部42の周縁に沿うように設けられている。
各枠部材43は、第1記録ヘッド19のノズル形成面22にそれぞれ当接した場合に、各ノズル列23〜26をそれぞれ囲うことが可能な大きさに設定されている。キャップ40の下面には、各凹部42の内底面から延びる連通路44がそれぞれ開口している。キャップ40の下面に開口する各連通路44には、可撓性のチューブ45の一端側がそれぞれ接続されるとともに、該各チューブ45の他端側は合流点Gで1本に合流した後、廃液タンク46に接続されている。
各チューブ45におけるキャップ40の下面と合流点Gとの間には、該各チューブ45を開閉する開閉弁47がそれぞれ設けられている。さらに、チューブ45における合流点Gと廃液タンク46との間には、チューブ45内をキャップ40側から廃液タンク46側に向かって吸引するチューブポンプ48が設けられている。
また、昇降装置41は、第1記録ヘッド19がメンテナンス位置にある場合に、各枠部材43が第1記録ヘッド19のノズル形成面22にそれぞれ当接する当接位置(図6に示す位置)と、各枠部材43が第1記録ヘッド19のノズル形成面22からそれぞれ離間する待機位置(図5に示す位置)との間でキャップ40を昇降させる。
なお、第2メンテナンスユニット31は、第1記録ヘッド19と同一構成の第2記録ヘッド20のメンテナンスを行うものであって上述した第1メンテナンスユニット30と同一構成であるため、説明は省略する。
次に、インクジェット式プリンター11の電気的構成について説明する。
図3に示すように、インクジェット式プリンター11は、装置全体を統括制御する制御部50を備えている。制御部50の入力側インターフェース(図示略)には、各ロータリーエンコーダー36,38と、印刷するロール紙RP(図1参照)の幅などの各種情報を入力したりインクジェット式プリンター11の各種操作を行ったりするための操作部51とがそれぞれ電気的に接続されている。
図3に示すように、インクジェット式プリンター11は、装置全体を統括制御する制御部50を備えている。制御部50の入力側インターフェース(図示略)には、各ロータリーエンコーダー36,38と、印刷するロール紙RP(図1参照)の幅などの各種情報を入力したりインクジェット式プリンター11の各種操作を行ったりするための操作部51とがそれぞれ電気的に接続されている。
また、制御部50の出力側インターフェース(図示略)には、繰出モーター15、巻取モーター16、第1モーター37、第2モーター39、吸引ファン18、各開閉弁47、チューブポンプ48、圧電素子27、及び昇降装置41がそれぞれ電気的に接続されている。
そして、制御部50は、各ロータリーエンコーダー36,38から送信される信号に基づいて、各モーター37,39の駆動をそれぞれ制御する。また、制御部50は、操作部51から送信される信号に基づいて、繰出モーター15、巻取モーター16、吸引ファン18、チューブポンプ48、圧電素子27、及び昇降装置41の駆動を個別に制御するとともに、各開閉弁47の開閉動作を個別に制御する。
次に、インクジェット式プリンター11の作用について説明する。
さて、最大幅のロール紙RPの印刷を行う場合には、まず、各モーター37,39を駆動して、図2に示すように、各記録ヘッド19,20をそれぞれ液体噴射位置へ移動させる。続いて、繰出モーター15及び巻取モーター16を駆動すると、ロール紙RPが搬送経路に沿って上流側から下流側へ向かって搬送される。
さて、最大幅のロール紙RPの印刷を行う場合には、まず、各モーター37,39を駆動して、図2に示すように、各記録ヘッド19,20をそれぞれ液体噴射位置へ移動させる。続いて、繰出モーター15及び巻取モーター16を駆動すると、ロール紙RPが搬送経路に沿って上流側から下流側へ向かって搬送される。
そして、各記録ヘッド19,20の各圧電素子27が駆動されると、支持台17の支持面17a上を上流側である左側から下流側である右側へ向かって搬送されるロール紙RPに静止状態にある各記録ヘッド19,20の各ノズル21から各インクがそれぞれ噴射されてロール紙RPの印刷が行われる。このようにして、ロール紙RPは、上流側から下流側に向かって搬送されながら印刷される。すなわち、ロール紙RPには、所定間隔で画像が形成される。
このとき、第1記録ヘッド19の各ノズル列23〜26の長さと、第2記録ヘッド20の各ノズル列23〜26の長さとの和は、最大幅のロール紙RPの幅よりも長くなっている。このため、各記録ヘッド19,20のそれぞれの幅は最大幅のロール紙RPの幅よりも狭いが、最大幅のロール紙RPに対して幅一杯までの印刷(縁なし印刷)を行うことができる。
ここで、ロール紙RPの印刷を行っている間、各ノズル21のうちでインクの噴射頻度が少ないノズル21内のインクは乾燥して増粘しやすいため、該インクの噴射頻度が少ないノズル21から次にインクを噴射する際にうまくインクが噴射されなくなるおそれがある。このため、通常は、印刷時に定期的に全てのノズル21から印刷とは無関係にインクを吐出させるフラッシングを行って各ノズル21内のインクの増粘を抑制する必要がある。
この場合、定期的なフラッシングは、ロール紙RPにおける各画像間の余白に少量ずつインクを吐出して行われるが、各ノズル21内のインクの増粘が酷い場合には、定期的なフラッシングよりも各ノズル21からのインクの吐出量が多いフラッシングである強フラッシングが行われる。この強フラッシングは、不定期で行われる。
そして、強フラッシングを行う場合には、ロール紙RPの搬送を停止した状態で、各モーター37,39を駆動して、図4に示すように、各記録ヘッド19,20をそれぞれメンテナンス位置へ移動させる。続いて、各昇降装置41を駆動することにより、各キャップ40を、待機位置から、該各キャップ40がそれぞれ各記録ヘッド19,20に対して数ミリメートル程度まで接近する位置である強フラッシング位置へ移動させる。
そして、各記録ヘッド19,20の圧電素子27を印刷時よりも大きく駆動して該各記録ヘッド19,20の全ノズル21からインクを強制的に対応する凹部42内にそれぞれ吐出させる強フラッシングを行う。
強フラッシングの終了後、各開閉弁47を開いた状態で各チューブポンプ48を駆動すると、各凹部42内に溜まったフラッシングインクは、各連通路44及び各チューブ45を介して吸引されて各廃液タンク46内へ排出される。その後、各昇降装置41を駆動して各キャップ40を待機位置へ移動させてから、各モーター37,39を駆動して各記録ヘッド19,20を液体噴射位置へそれぞれ移動させることで、ロール紙RPの印刷が継続可能となる。
また、インクジェット式プリンター11において、長時間にわたって印刷がなされなかった場合には、各記録ヘッド19,20内の増粘インクやインク中の気泡を除去するクリーニングが行われる。そして、各記録ヘッド19,20のクリーニングを行う場合には、各モーター37,39を駆動して、図4に示すように、各記録ヘッド19,20をそれぞれメンテナンス位置へ移動させる。続いて、各昇降装置41を駆動することにより、各キャップ40を待機位置から当接位置へそれぞれ移動させる。
すると、各キャップ40の各枠部材43が、各記録ヘッド19,20のノズル形成面22に対してそれぞれ各ノズル列23〜26を囲うように密着した状態になる。この状態で、各開閉弁47を開いてから各チューブポンプ48をそれぞれ駆動すると、各記録ヘッド19,20内の各インクが、気泡とともに各凹部42内、各連通路44、及び各チューブ45を介して吸引されることで、各廃液タンク46内へ排出されて、クリーニングが終了する。
クリーニングの終了後、各昇降装置41を駆動することにより、各キャップ40を当接位置から待機位置へ移動させる。その後、図示しないワイパーによって各記録ヘッド19,20のノズル形成面22をそれぞれワイピング(払拭)することで、各ノズル形成面22に付着した不要なインクが除去されるとともに各ノズル21内のインクメニスカスがそれぞれ整えられる。
このように、各記録ヘッド19,20のそれぞれの幅は最大幅のロール紙RPの幅よりも狭いが、第1記録ヘッド19の各ノズル列23〜26の長さと第2記録ヘッド20の各ノズル列23〜26の長さとの和は最大幅のロール紙RPの幅よりも長くなっている。
このため、各メンテナンスユニット30,31のロール紙RPの搬送方向と直交する幅方向における長さを最大幅のロール紙RPの幅よりも長いノズル列を有する1つの記録ヘッドを用いた場合のメンテナンスユニットよりもそれぞれ短くすることができ、且つ最大幅のロール紙RPに対して幅一杯までの印刷(縁なし印刷)を行うこともできる。
したがって、インクジェット式プリンター11におけるロール紙RPの搬送方向と直交する幅方向の長さを短くすることができるので、インクジェット式プリンター11を小型化することができる。
また、各記録ヘッド19,20の各ノズル列23〜26の長さよりも幅の狭い最小幅のロール紙RPの印刷を行う場合には、各モーター37,39を駆動して、図7に示すように、第1記録ヘッド19を液体噴射位置へ移動させるとともに、第2記録ヘッド20をメンテナンス位置へ移動させる。
そして、第1記録ヘッド19の各圧電素子27が駆動されると、支持台17の支持面17a上を上流側である左側から下流側である右側へ向かって搬送されるロール紙RPに静止状態にある第1記録ヘッド19の各ノズル21から各インクがそれぞれ噴射されてロール紙RPの印刷が行われる。このようにして、ロール紙RPは、上流側から下流側に向かって搬送されながら印刷される。すなわち、ロール紙RPには、所定間隔で画像が形成される。
このとき、第1記録ヘッド19の各ノズル列23〜26の長さは、それぞれ最小幅のロール紙RPの幅よりも長くなるように設定されているため、最小幅のロール紙RPに対して幅一杯までの印刷(縁なし印刷)を行うことができる。
このように、第1記録ヘッド19によって最小幅のロール紙RPの印刷を行う場合、第2記録ヘッド20がメンテナンス位置にあるため、第1記録ヘッド19による最小幅のロール紙RPの印刷中に第2メンテナンスユニット31によって第2記録ヘッド20のメンテナンスを行うことができる。
一方、第1記録ヘッド19のメンテナンスを行う場合には、各モーター37,39を駆動して、第2記録ヘッド20を液体噴射位置へ移動させるとともに、第1記録ヘッド19をメンテナンス位置へ移動させればよい。このようにすれば、第2記録ヘッド20によって最小幅のロール紙RPの印刷を行っている間に、第1メンテナンスユニット30によって第1記録ヘッド19のメンテナンスを行うことができる。
また、各記録ヘッド19,20の各ノズル列23〜26の長さよりも幅の狭い最小幅のロール紙RPの高画質(高解像度)での印刷を行う場合には、各モーター37,39を駆動して、図8に示すように、各記録ヘッド19,20をそれぞれ液体噴射位置へ移動させる。この場合、各記録ヘッド19,20は、ロール紙RPの搬送方向に並ぶとともにロール紙RPの搬送方向と直交する幅方向にずれないように配置される。
そして、各記録ヘッド19,20の各圧電素子27が駆動されると、支持台17の支持面17a上を上流側である左側から下流側である右側へ向かって搬送されるロール紙RPに静止状態にある各記録ヘッド19,20の各ノズル21から各インクがそれぞれ噴射されてロール紙RPの印刷が行われる。
このとき、各記録ヘッド19,20の各ノズル21からはロール紙RPの同じ印刷領域に対して各インクが噴射されるため、このロール紙RPの印刷領域には高密度で各インクが付着する。すなわち、ロール紙RPに対して高画質(高解像度)での印刷がなされる。
以上、詳述した実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)各記録ヘッド19,20の各ノズル列23〜26長さは、それぞれ最大幅のロール紙RPの幅よりも短くなるように設定されている。このため、各メンテナンスユニット30,31のロール紙RPの搬送方向と直交する幅方向における長さを、最大幅のロール紙RPの幅よりも長いノズル列を有する1つの記録ヘッドを用いた場合のメンテナンスユニットに比べて、それぞれ短くすることができる。したがって、インクジェット式プリンター11におけるロール紙RPの搬送方向と直交する幅方向の長さを短くすることができるので、インクジェット式プリンター11を小型化することができる。
(1)各記録ヘッド19,20の各ノズル列23〜26長さは、それぞれ最大幅のロール紙RPの幅よりも短くなるように設定されている。このため、各メンテナンスユニット30,31のロール紙RPの搬送方向と直交する幅方向における長さを、最大幅のロール紙RPの幅よりも長いノズル列を有する1つの記録ヘッドを用いた場合のメンテナンスユニットに比べて、それぞれ短くすることができる。したがって、インクジェット式プリンター11におけるロール紙RPの搬送方向と直交する幅方向の長さを短くすることができるので、インクジェット式プリンター11を小型化することができる。
(2)ロール紙RPの搬送方向から各記録ヘッド19,20をそれぞれ投影したときの第1記録ヘッド19の各ノズル列23〜26の長さと第2記録ヘッド20の各ノズル列23〜26の長さとの和は、最大幅のロール紙RPの幅よりも長くなっている。このため、最大幅のロール紙RPの全幅に対して各記録ヘッド19,20の各ノズル列23〜26からそれぞれインクを噴射することができる。すなわち、最大幅のロール紙RPに対して幅一杯までの印刷(縁なし印刷)を行うことができる。
(3)各記録ヘッド19,20の各ノズル列23〜26の長さは、それぞれ最小幅のロール紙RPの幅よりも長くなるように設定されている。このため、各記録ヘッド19,20をロール紙RPの搬送方向に並列するように液体噴射位置にそれぞれ配置することで、1つの記録ヘッドからロール紙RPに対してインクを噴射する場合に比べて、ロール紙RPに対して高密度でインクを噴射することができる。すなわち、ロール紙RPに対してより高い画質(高解像度)で印刷を行うことができる。
(4)各記録ヘッド19,20の各ノズル列23〜26の長さよりも幅の狭い最小幅のロール紙RPの印刷を行う場合には、第1記録ヘッド19が液体噴射位置へ移動されるとともに、第2記録ヘッド20がメンテナンス位置へ移動される。このため、第1記録ヘッド19による最小幅のロール紙RPの印刷中に第2メンテナンスユニット31によって第2記録ヘッド20のメンテナンスを行うことができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図9に示すように、各記録ヘッド19,20を、噴射するインクの色毎にノズル列単位でそれぞれ分割した構成にしてもよい。
・図10に示すように、各記録ヘッド19,20と同一構成の第3記録ヘッド60をさらに追加して、3つの記録ヘッド19,20,60によって最大幅のロール紙RPの全幅分の印刷領域をカバーするように構成してもよい。あるいは、4つ以上の記録ヘッドによって最大幅のロール紙RPの全幅分の印刷領域をカバーするように構成してもよい。
・図10に示すように、各記録ヘッド19,20と同一構成の第3記録ヘッド60をさらに追加して、3つの記録ヘッド19,20,60によって最大幅のロール紙RPの全幅分の印刷領域をカバーするように構成してもよい。あるいは、4つ以上の記録ヘッドによって最大幅のロール紙RPの全幅分の印刷領域をカバーするように構成してもよい。
・インクジェット式プリンター11が3つ以上の記録ヘッドを備えた場合であって各記録ヘッドのノズル列の長さよりも幅の広いロール紙RPに印刷を行う場合に、ロール紙RPの搬送方向から各記録ヘッドを投影したときの該各記録ヘッドのノズル列の長さの総和がロール紙RPの幅以上になる数の記録ヘッドを移動機構によって液体噴射位置に移動させるようにしてもよい。すなわち、例えば、インクジェット式プリンター11が記録ヘッドを3つ備えている場合に、印刷するロール紙RPの全幅分の印刷領域を2つの記録ヘッドでカバーできるのであれば、3つの記録ヘッドのうち2つを液体噴射位置へ移動させるとともに残りの1つの記録ヘッドをメンテナンス位置へ移動させる。このようにすれば、記録ヘッドを無駄に液体噴射位置に移動させることを抑制することができる。加えて、液体噴射位置に移動させた記録ヘッドによる印刷中に、メンテナンス位置へ移動させた記録ヘッドのメンテナンスを行うこともできる。
・インクジェット式プリンター11が3つ以上の記録ヘッドを備えた場合であって各記録ヘッドのノズル列の長さよりも幅の狭いロール紙RPに印刷を行う場合に、各記録ヘッドのうちの1つを液体噴射位置に移動させるとともに該液体噴射位置に移動させた1つの記録ヘッド以外の残りの記録ヘッドを移動機構によってメンテナンス位置に移動させるようにしてもよい。すなわち、例えば、インクジェット式プリンター11が記録ヘッドを3つ備えている場合には、3つの記録ヘッドのうち1つを液体噴射位置へ移動させるとともに残りの2つの記録ヘッドをメンテナンス位置へ移動させる。このようにすれば、3つの記録ヘッドのうちの印刷に使用する1つの記録ヘッドによってロール紙RPの印刷を行っている間に、メンテナンスユニットによって印刷に使用していない残りの2つの記録ヘッドのメンテナンスを行うことができる。
・各記録ヘッド19,20の各ノズル列23〜26の長さは、必ずしも最小幅のロール紙RPの幅よりも長くなるように設定する必要はない。
・ロール紙RPの搬送方向から第1記録ヘッド19を投影したときの該第1記録ヘッド19の各ノズル列23〜26の長さと、ロール紙RPの搬送方向から第2記録ヘッド20を投影したときの該第2記録ヘッド20の各ノズル列23〜26の長さとの和(総和)を、最大幅のロール紙RPの幅と同じかそれ以下となるように設定するようにしてもよい。
・ロール紙RPの搬送方向から第1記録ヘッド19を投影したときの該第1記録ヘッド19の各ノズル列23〜26の長さと、ロール紙RPの搬送方向から第2記録ヘッド20を投影したときの該第2記録ヘッド20の各ノズル列23〜26の長さとの和(総和)を、最大幅のロール紙RPの幅と同じかそれ以下となるように設定するようにしてもよい。
・各記録ヘッド19,20の各ノズル列23〜26の長さは、異なっていてもよい。
・各記録ヘッド19,20のノズル列の数は、噴射するインクの色数に応じて適宜変更してもよい。例えば、各記録ヘッド19,20がそれぞれ1色のインクを噴射する場合には、各記録ヘッド19,20にはそれぞれ1つのノズル列が形成される。
・各記録ヘッド19,20のノズル列の数は、噴射するインクの色数に応じて適宜変更してもよい。例えば、各記録ヘッド19,20がそれぞれ1色のインクを噴射する場合には、各記録ヘッド19,20にはそれぞれ1つのノズル列が形成される。
・上記実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンター11に具体化したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置を採用してもよい。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
11…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンター、19…液体噴射ヘッドとしての第1記録ヘッド、20…液体噴射ヘッドとしての第2記録ヘッド、21…ノズル、23〜26…ノズル列、30…メンテナンス部としての第1メンテナンスユニット、31…メンテナンス部としての第2メンテナンスユニット、32…移動機構を構成するスライド軸、33…移動機構を構成する接続部材、34…移動機構を構成するプーリー、35…移動機構を構成するベルト、37…移動機構を構成する第1モーター、39…移動機構を構成する第2モーター、60…液体噴射ヘッドとしての第3記録ヘッド、RP…ターゲットとしてのロール紙。
Claims (5)
- 上流側から下流側に向かって搬送されるターゲットに対して前記ターゲットの搬送方向と直交する幅方向に複数のノズルを配列してなるノズル列から静止状態で液体を噴射する複数の液体噴射ヘッドと、
前記ターゲットの搬送経路外であって前記ターゲットの搬送経路における前記ターゲットに前記各液体噴射ヘッドから前記液体が噴射される領域である第1領域に対して前記ターゲットの搬送方向と直交する幅方向において隣り合う領域である第2領域に配置されて前記各液体噴射ヘッドのメンテナンスを行うメンテナンス部と、
前記各液体噴射ヘッドを、前記第1領域と対向する位置である液体噴射位置と前記第2領域と対向する位置であるメンテナンス位置との間でそれぞれ移動させる移動機構と
を備え、
前記各液体噴射ヘッドは、前記液体噴射位置にある場合に、前記ターゲットの搬送方向に沿って並列し、
前記各液体噴射ヘッドのノズル列の長さは、それぞれ最大幅の前記ターゲットの幅よりも短くなるように設定されていることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記ターゲットの搬送方向から前記各液体噴射ヘッドを投影したときの該各液体噴射ヘッドのノズル列の長さの総和は、最大幅の前記ターゲットの幅以上であることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
- 前記各液体噴射ヘッドのノズル列の長さは、それぞれ最小幅の前記ターゲットの幅よりも長くなるように設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体噴射装置。
- 前記各液体噴射ヘッドのノズル列の長さよりも幅の広い前記ターゲットに前記液体を噴射する場合、前記移動機構は、前記ターゲットの搬送方向から前記各液体噴射ヘッドを投影したときの該各液体噴射ヘッドのノズル列の長さの総和が前記ターゲットの幅以上になる数の前記液体噴射ヘッドを前記液体噴射位置に移動させることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記各液体噴射ヘッドのノズル列の長さよりも幅の狭い前記ターゲットに前記液体を噴射する場合、前記移動機構は、前記各液体噴射ヘッドのうちの1つを前記液体噴射位置に移動させるとともに該液体噴射位置に移動させた1つの前記液体噴射ヘッド以外の残りの前記液体噴射ヘッドを前記メンテナンス位置に移動させることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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JP2012004823A JP2013144369A (ja) | 2012-01-13 | 2012-01-13 | 液体噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012004823A JP2013144369A (ja) | 2012-01-13 | 2012-01-13 | 液体噴射装置 |
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JP2013144369A true JP2013144369A (ja) | 2013-07-25 |
Family
ID=49040479
Family Applications (1)
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JP2012004823A Pending JP2013144369A (ja) | 2012-01-13 | 2012-01-13 | 液体噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013144369A (ja) |
-
2012
- 2012-01-13 JP JP2012004823A patent/JP2013144369A/ja active Pending
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