JP2013125604A - 燃料電池診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池の反応ガスの供給状態を的確に診断可能な燃料電池診断装置を提供する。
【解決手段】燃料電池1に異なる周波数領域の交流信号を印加する信号印加部431と、診断対象となる単位セル10の局所部位に流れる局所電流を検出する局所電流センサ41と、燃料電池1の電圧を検出する電圧センサ42と、局所電流センサ41の検出値、および電圧センサ42の検出値に基づいて、高周波数領域の交流信号に対応する第1のインピーダンスZ、および低周波数領域の交流信号に対応する第2のインピーダンスZを測定するインピーダンス測定部432と、第1のインピーダンスZを用いて、第2のインピーダンスZから単位セル10における乾湿状態の影響を除いた補正値Zαを算出する補正値算出部433と、補正値算出部433にて算出された補正値Zαを用いて、燃料電池1の反応ガスの供給状態を診断する診断部434と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池の状態を診断する燃料電池診断装置に関する。
従来、交流インピーダンス法により燃料電池のインピーダンスを測定し、測定したインピーダンスに基づいて、燃料電池の状態を診断する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、高周波数領域および低周波数領域といった異なる周波数領域のインピーダンスを測定し、測定した高周波数領域のインピーダンスに基づいて燃料電池の乾湿状態を診断すると共に、低周波数領域のインピーダンスに基づいて燃料電池に供給される燃料ガス(水素)の供給状態等を診断するようにしている。
特開2007−12419号公報
ところで、燃料電池における低周波数領域のインピーダンスは、燃料電池の湿潤や乾燥といった乾湿状態の影響によって大きく変化する傾向がある。このため、従来の技術の如く、単に低周波数領域のインピーダンスに基づいて燃料電池に供給される燃料ガスの供給状態を診断しようとしても、燃料電池における燃料ガスの供給状態を的確に診断することができないという問題があった。このような問題は、燃料電池における酸化剤ガスの供給状態を診断する際にも同様に生ずる。なお、酸化剤ガスは、燃料ガスと共に燃料電池における反応ガスを構成する。
本発明は上記点に鑑みて、燃料電池における反応ガスの供給状態を的確に診断可能な燃料電池診断装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、燃料電池(1)に対して、異なる周波数領域の交流信号を印加する信号印加手段(431)と、診断対象となる単位セル(10)の局所部位に流れる局所電流を検出する局所電流検出手段(41)と、燃料電池(1)の電圧を検出する電圧検出手段(42)と、局所電流検出手段(41)の検出値、および電圧検出手段(42)の検出値に基づいて、異なる周波数領域のうち、高周波数領域の交流信号に対応する第1のインピーダンス(Z)、および低周波数領域の交流信号に対応する第2のインピーダンス(Z)を測定するインピーダンス測定手段(432)と、第1のインピーダンス(Z)を用いて、第2のインピーダンス(Z)から単位セル(10)における乾湿状態の影響を除いた補正値(Zα)を算出する補正値算出部(433)と、補正値算出部(433)にて算出された補正値(Zα)を用いて、燃料電池(1)の燃料ガスおよび酸化剤ガスの少なくとも一方の供給状態を診断するガス診断手段(434)と、を備える燃料電池診断装置を特徴とする。
これによれば、低周波数領域の交流信号に対応する第2のインピーダンス(Z)から単位セル(10)における乾湿状態の影響を除去して算出した補正値(Zα)に基づいて、燃料電池(1)の燃料ガスおよび酸化剤ガスといった反応ガスの供給状態を診断する構成としているので、燃料電池(1)における反応ガスの供給状態を的確に診断することが可能となる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の燃料電池診断装置において、補正値算出部(433)は、予め定めた補正基準値に対する第1のインピーダンス(Z)の比に応じて第2のインピーダンス(Z)を比例補正して補正値(Zα)を算出することを特徴とする。これによれば、第2のインピーダンス(Z)から単位セル(10)における乾湿状態の影響を除去して補正値(Zα)を正確に算出することができる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の燃料電池診断装置において、局所電流検出手段(41)は、単位セル(10)における燃料ガス流れ下流側に対応する局所部位を流れる局所電流を検出するように構成され、ガス診断手段(434)は、補正値(Zα)が予め定めた第1判定基準値より大きいか否かを判定し、補正値(Zα)が第1判定基準値より大きい場合に燃料ガスの供給状態を欠乏状態と診断することを特徴とする。これにより、燃料ガスの欠乏状態を的確に把握することが可能となる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の燃料電池診断装置において、ガス診断手段(434)は、補正値(Zα)が第1判定基準値以下、かつ、予め第1判定基準値よりも小さい値に定められた第2判定基準値より大きいか否かを判定し、補正値(Zα)が第1判定基準値以下、かつ、第2判定基準値より大きい場合に、燃料ガスの供給状態を適正状態と診断し、補正値(Zα)が第2判定基準値以下である場合に、燃料ガスの供給状態を過剰状態と診断することを特徴とする。これにより、燃料ガスの適正状態および過剰状態を的確に把握することが可能となる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項3または4に記載の燃料電池診断装置において、診断対象となる単位セル(10)における燃料ガスのガス濃度を算出するガス濃度算出手段(435)と、予め補正値(Zα)と燃料ガスのガス濃度との相関関係を規定した制御マップが記憶された記憶手段(435a)と、を備え、ガス濃度算出手段(435)は、記憶手段(435a)に記憶された制御マップを参照して、補正値(Zα)から燃料ガスのガス濃度を算出することを特徴とする。これにより、燃料ガスのガス濃度を精度よく算出することが可能となる。
また、請求項6に記載の発明では、請求項1または2に記載の燃料電池診断装置において、局所電流検出手段(41)は、単位セル(10)における酸化剤ガス流れ下流側に対応する局所部位を流れる局所電流を検出するように構成され、ガス診断手段(434)は、補正値(Zα)が予め定めた第3判定基準値より大きいか否かを判定し、補正値(Zα)が第3判定基準値より大きい場合に酸化剤ガスの供給状態を欠乏状態と診断することを特徴とする。これにより、酸化剤ガスの欠乏状態を的確に把握することが可能となる。
また、請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の燃料電池診断装置において、ガス診断手段(434)は、補正値(Zα)が第3判定基準値以下、かつ、予め第3判定基準値よりも小さい値に定められた第4判定基準値より大きいか否かを判定し、補正値(Zα)が第3判定基準値以下、かつ、第4判定基準値より大きい場合に、酸化剤ガスの供給状態を適正状態と診断し、補正値(Zα)が第4判定基準値以下である場合に、酸化剤ガスの供給状態を過剰状態と診断することを特徴とする。これにより、酸化剤ガスの適正状態および過剰状態を的確に把握することが可能となる。
また、請求項8に記載の発明では、請求項6または7に記載の燃料電池診断装置において、診断対象となる単位セル(10)における酸化剤ガスのガス濃度を算出するガス濃度算出手段(435)と、予め補正値(Zα)と酸化剤ガスのガス濃度との相関関係を規定した制御マップが記憶された記憶手段(435a)と、を備え、ガス濃度算出手段(435)は、記憶手段(435a)に記憶された制御マップを参照して、補正値(Zα)から酸化剤ガスのガス濃度を算出することを特徴とする。これにより、酸化剤ガスのガス濃度を精度よく算出することが可能となる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
第1実施形態に係る燃料電池診断装置を含む燃料電池システムの全体構成図である。 第1実施形態に係る燃料電池診断装置を含む燃料電池システムの要部構成図である。 単位セルの一般的な等価回路図である。 単位セルへの水素の供給状態が欠乏状態となる際の等価回路図である。 単位セルへの水素の供給状態を変化させた場合の理想的なコールコールプロットを示す図表である。 単位セルにおける乾湿状態を変化させた場合の理想的なコールコールプロットを示す図表である。 第1実施形態に係る信号処理装置が実行する燃料電池への水素の供給状態を診断する診断処理の流れを示すフローチャートである。 単位セルへの水素の供給状態が適正状態から欠乏状態に変化し、さらに、単位セルが乾燥している場合のコールコールプロットと、乾湿状態を補正した後のコールコールプロットを示す図表である。 単位セルへの水素の供給状態が適正状態から過剰状態に変化し、さらに、単位セルが湿潤している場合のコールコールプロットと、乾湿状態を補正した後のコールコールプロットを示す図表である。 第1実施形態に係る補正値算出部にて行う単位セルにおける乾湿状態の影響の除去を説明するための説明図である。 第2実施形態に係る燃料電池診断装置を含む燃料電池システムの要部構成図である。 単位セルにおける水素のガス濃度とインピーダンスの絶対値との相関関係を説明するための説明図である。 第3実施形態に係る燃料電池診断装置を含む燃料電池システムの要部構成図である。 第3実施形態に係る信号処理装置が実行する燃料電池への水素の供給状態を診断する診断処理の流れを示すフローチャートである。 第4実施形態に係る燃料電池診断装置を含む燃料電池システムの要部構成図である。 単位セルにおける酸素のガス濃度とインピーダンスの絶対値との相関関係を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1〜図10に基づいて説明する。本実施形態の燃料電池システムは、電気自動車の一種である、いわゆる燃料電池車両に適用されており、図示しない車両走行用電動モータ等の電気負荷に電力を供給するものである。
図1の全体構成図に示すように、燃料電池システムは、水素と酸素との電気化学反応を利用して電気エネルギを発生する燃料電池1を備えている。燃料電池1は、車両走行用電動モータや二次電池といった各種電気負荷に供給される電気エネルギを出力するもので、本実施形態では、固体高分子電解質型の燃料電池1を採用している。
燃料電池1は、基本単位となる単位セル10(以下、セル10と略称する。)が複数積層され、各セル10を電気的に直列に接続した直列接続体として構成されている。
具体的には、図2の要部構成図に示すように、各セル10は、固体高分子からなる電解質膜100aの両側面に一対の電極100b、100cが配置された膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)100と、膜電極接合体100を狭持する一対のセパレータ101、102で構成されている。
一対のセパレータ101、102のうち、アノード電極100bに対向するセパレータ101には、水素を導入する水素入口部101a、アノード電極100bに水素を供給する水素流路101c、水素流路101cから水素を導出する水素出口部101bが形成されている。
また、一対のセパレータ101、102のうち、カソード電極100cに対向するセパレータ102には、空気を導入する空気入口部102a、カソード電極100cに酸素を供給する空気流路102c、空気流路102cから空気を導出する空気出口部102bが形成されている。各セパレータ101、102は、水素流路101cを流通する水素の流れ方向と空気流路102cを流通する空気の流れ方向とが互いに対向流となるように、各入口部101a、102a、および各出口部101b、102bが形成される。
各セル10は、水素および空気が供給されることで、以下に示すように、水素と酸素とを電気化学反応させて、電気エネルギを出力する。
(アノード電極)H→2H+2e
(カソード電極)2H+1/2O+2e→H
図1に戻り、燃料電池1および各種電気負荷は、双方向に電力を伝達可能なDC−DCコンバータ2を介して電気的に接続されている。このDC−DCコンバータ2は、燃料電池1から各種電気負荷、あるいは、各種電気負荷から燃料電池1への電力の流れを制御するものである。
また、各セル10のうち、診断対象となるセル10(以下、診断対象セル10と称する。)には、燃料電池診断装置4が接続されている。この燃料電池診断装置4は、診断対象セル10における水素流れ下流側(燃料ガス流れ下流側)の局所部位である水素出口部101b(空気入口部102a)付近への燃料ガスの供給状態を診断するものである。水素流れ下流側の局所部位は、水素入口部101aよりも水素出口部101bに近い部位である。なお、燃料電池診断装置4の詳細については後述する。
燃料電池1には、酸素を主成分とする酸化剤ガス(空気)を燃料電池1に供給する空気供給配管20、および燃料電池1にて電気化学反応を終えた余剰空気やカソード電極100c側に溜まった生成水を燃料電池1から外気へ排出する空気排出配管21が接続されている。なお、空気供給配管20は、燃料電池1の内部に形成された空気供給マニホールド(図示略)を介して各セル10の空気入口部102aに連通し、空気排出配管21は、燃料電池1の内部に形成された空気排出マニホールド(図示略)を介して、各セル10の空気出口部102bに連通している。
空気供給配管20の最上流部には、大気中から吸入した空気を燃料電池1に圧送するための空気ポンプ22が設けられ、空気排出配管21には、燃料電池1内の空気の圧力を調整するための空気調圧弁23が設けられている。なお、本実施形態では、空気ポンプ22および空気調圧弁23によって、所定の流量および圧力の空気を燃料電池1に供給する空気供給手段が構成される。
また、燃料電池1には、水素を主成分とする燃料ガスを燃料電池1に供給する水素供給配管30、および燃料電池1にて電気化学反応を終えた微量な水素やアノード電極100b側に溜まった生成水を燃料電池1から外気へ排出する水素排出配管31が接続されている。なお、水素供給配管30は、燃料電池1の内部に形成された水素供給マニホールド(図示略)を介して各セル10の水素入口部101aに連通し、水素排出配管31は、燃料電池1の内部に形成された水素排出マニホールド(図示略)を介して、各セル10の水素出口部101bに連通している。
水素供給配管30の最上流部には、高圧水素が充填された高圧水素タンク32が設けられ、水素供給配管30における高圧水素タンク32と燃料電池1との間には、燃料電池1に供給される水素の圧力を調整する水素調圧弁33が設けられている。なお、本実施形態では、この水素調圧弁33によって、所望の圧力の水素を燃料電池1に供給する燃料ガス側のガス供給手段が構成される。
水素排出配管31には、生成水を微量な水素とともに外気へ排出するために所定の時間間隔で開閉する電磁弁34が設けられている。なお、上述の電気化学反応では、アノード電極100b側において生成水は発生しないものの、アノード電極100b側には、カソード電極100c側から電解質膜100aを透過した生成水が溜まるおそれがある。このため、本実施形態では、水素排出配管31および電磁弁34を設けている。
燃料電池システムには、各種制御を行う発電制御手段としての制御装置5が設けられている。この制御装置5は、各種入力信号に基づいて、燃料電池システムを構成する各種電気式アクチュエータの作動を制御するもので、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されている。
本実施形態の制御装置5の入力側には、燃料電池診断装置4、制御装置5に対して燃料電池1の運転開始を指示する車両起動スイッチ(図示略)等が接続されており、燃料電池診断装置4、車両起動スイッチ等からの出力信号が入力される。
一方、制御装置5の出力側には、上述の空気ポンプ22、空気調圧弁23、水素調圧弁33、電磁弁34といった各種電気式アクチュエータ等が接続されており、これら制御機器が制御装置5からの制御信号により制御される。
次に、本実施形態の燃料電池診断装置4について説明する。図2の要部構成図に示すように、燃料電池診断装置4は、局所電流センサ41、電圧センサ42、信号処理装置43を備えている。
局所電流センサ41は、診断対象セル10の水素流れ下流側の局所部位(本実施形態では、水素出口部101bおよび空気入口部102a付近)に隣接配置されて、水素流れ下流側に対応する局所部位に流れる電流(局所電流)を検出する局所電流検出手段である。なお、局所電流センサ41は、シャント抵抗やホール素子等を利用した周知の電流センサを用いることができる。
また、電圧センサ42は、診断対象セル10の電圧を検出する電圧検出手段である。なお、局所電流センサ41および電圧センサ42は、信号処理装置43に接続されており、各センサ41、42からの各出力信号が信号処理装置43に入力される。
信号処理装置43は、各種入力信号に基づいて、制御処理や演算処理を実行するもので、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されている。
信号処理装置43は、燃料電池1の出力電流に対して交流信号(交流電流)を印加する信号印加部431、診断対象セル10のインピーダンスを測定するインピーダンス測定部432、インピーダンス測定部432の測定結果を補正した補正値を算出する補正値算出部433、燃料電池1への水素の供給状態を診断する診断部434が設けられている。
信号印加部431は、燃料電池1の出力電流に対して、異なる周波数領域の信号を合成した交流信号を印加する信号印加手段を構成している。なお、本実施形態では、0.5kHz〜数百kHzの範囲(高周波数領域)の信号と0.1Hz〜数十Hzの範囲(低周波数領域)の信号とを合成した交流信号を信号印加部431にて印加するようにしている。なお、信号印加部431にて印加する交流信号は、燃料電池1の発電状態に影響しないように燃料電池1の出力電流の10%以内とすることが望ましい。
インピーダンス測定部432は、信号印加部431にて燃料電池1の出力電流に交流信号を印加した際に、局所電流センサ41、および電圧センサ42の検出値に基づいて、診断対象セル10の局所部位におけるインピーダンスZを測定するインピーダンス測定手段を構成している。
本実施形態のインピーダンス測定部432は、高速フーリエ変換処理等によって、高周波数領域の信号に対応する交流成分と低周波数領域の信号に対応する交流成分とを個別に抽出し、高周波数領域の交流信号に対応する第1のインピーダンスZ、および低周波数領域の交流信号に対応する第2のインピーダンスZそれぞれを測定可能に構成されている。
補正値算出部433は、インピーダンス測定部432にて測定した第1のインピーダンスZを用いて、第2のインピーダンスZから診断対象セル10における乾湿状態の影響を除いた補正値Zαを算出するものである。なお、補正値算出部433における第2のインピーダンスZから診断対象セル10における乾湿状態の影響を除去する方法については後述する。
診断部434は、補正値算出部433にて算出された補正値Zαを用いて、燃料電池1の水素の供給状態が欠乏状態、過剰状態、および適正状態のいずれの状態であるかを診断するガス診断手段を構成している。
ここで、第1のインピーダンスZを用いて、第2のインピーダンスZからセル10の乾湿状態の影響を除去する方法について説明する。図3は、セル10の一般的な等価回路図を示しており、図3に示すように、一般的なセル10の等価回路は、電解質膜100aの膜抵抗Rpem、各セパレータ101、102の抵抗Ran、Rca、各電極100b、100cの反応抵抗Zan、Zca、各電極100b、100cの電気二重層(コンデンサ成分)Can、Ccaで表現することができる。
これに対して、セル10への水素の供給状態が欠乏状態であって、セル10の空気の供給状態が適正状態である場合には、カソード電極100cの反応抵抗Zcaおよび電気二重層Ccaがアノード電極100bの反応抵抗Zanおよび電気二重層Canに比べて小さくなるため、セル10を図4に示す等価回路図で表現することができる。
図5は、セル10への水素の供給状態を変化させた場合の理想的なコールコールプロットを示す図表であり、この図表は、図4に示すセル10の等価回路を用いて、高周波数領域から低周波数領域までの交流信号を印加した際のインピーダンスZの変化を複素平面上に示した特性図である。
空気の供給状態が適正状態、およびセル10における乾湿状態が適正状態である場合に、セル10への水素の供給状態が適正状態から欠乏状態へ変化すると、アノード電極100b側の水素濃度の変化に応じて、図5に示すように、セル10のインピーダンスZが増大する傾向がある。例えば、セル10への水素の供給状態が欠乏状態となる際の低周波数領域の交流信号に対応する第2のインピーダンスZは、セル10への水素の供給状態が適正状態となる際よりも大きくなる。
従って、低周波数領域の交流信号に対応する第2のインピーダンスZの変化に基づいて、セル10への水素の供給状態を診断することが考えられる。
しかし、実際のセル10では、水素の供給状態が適正状態から欠乏状態へ変化する際に、セル10内の生成水の減少等によってセル10における乾湿状態が変化してしまう。このため、セル10への水素の供給状態を正確に診断する場合には、第2のインピーダンスZからセル10の乾湿状態の影響を除去する必要がある。
図6は、セル10の乾湿状態を変化させた場合の理想的なコールコールプロットを示す図表であり、この図表は、図3に示すセル10の等価回路を用いて、高周波数領域から低周波数領域までの交流信号を印加した際のインピーダンスZの変化を複素平面上に示した特性図である。
空気の供給状態が適正状態、およびセル10への水素の供給状態が適正状態である場合に、診断対象セル10における乾湿状態が適正状態から乾燥状態(低湿度状態)へ変化すると、膜抵抗Rpem等の増加によって、図6に示すように、高周波数領域から低周波数領域の全領域にて診断対象セル10のインピーダンスZが相似的に増大する傾向がある。換言すれば、空気の供給状態が適正状態、およびセル10への水素の供給状態が適正状態である場合には、高周波数領域から低周波数領域の全領域において、セル10の乾湿状態が変化する前のインピーダンスZに対する変化後のインピーダンスZの比が殆ど一定となる。
ここで、高周波数領域の交流信号に対応する第1のインピーダンスZは、電解質膜100aの膜抵抗Rpemに相関性を有し、セル10への水素の供給状態に殆ど影響を受けない。このため、セル10の乾湿状態が変化する前の第1のインピーダンスZに対する変化後の第1のインピーダンスZの比は、セル10への水素の供給状態によらず、セル10の乾湿状態による影響(相似的な変化分)と捉えることができる。
従って、セル10の乾湿状態が変化する前の第1のインピーダンスZに対する変化後の第1のインピーダンスZの比に応じて、第2のインピーダンスZを比例補正すれば、第2のインピーダンスZからセル10の乾湿状態の影響を除去することが可能となる。
次に、上記構成に係る燃料電池システムにおいて、燃料電池診断装置4で実行する診断対象セル10への水素の供給状態を診断する処理について図7のフローチャートを用いて説明する。なお、図7に示す制御ルーチンは、車両起動スイッチが投入されて、燃料電池1が発電状態となるとスタートする。
燃料電池1が発電状態となると、信号処理装置43の信号印加部431にて燃料電池1の出力電流に対して、高周波数領域の信号と低周波数領域の信号とを合成した交流信号を印加する(S10)。
続いて、局所電流センサ41および電圧センサ42からの出力信号を読み込む(S20)。そして、局所電流センサ41、および電圧センサ42の検出値に基づいて、信号処理装置43のインピーダンス測定部432にて診断対象セル10の局所部位におけるインピーダンスを測定する(S30)。このステップS30の処理では、高周波数領域の交流信号に対応する第1のインピーダンスZ、および低周波数領域の交流信号に対応する第2のインピーダンスZそれぞれを測定する。
続いて、信号処理装置43の補正値算出部433にて、第1のインピーダンスZを用いて、第2のインピーダンスZから診断対象セル10における乾湿状態の影響を除いた補正値Zαを算出する(S40)。
例えば、補正値Zαは、以下の数式F1を用いて算出することができる。
α=Abs(Z)×{Re(ZHref)/Re(Z)}・・・F1
但し、Abs(Z)が第2のインピーダンスの絶対値、ZHrefが予め診断対象セル10の乾湿状態および水素の供給状態が共に適正状態となっている際に測定した第1のインピーダンス(基準インピーダンス)、Re(ZHref)が基準インピーダンスにおける実数成分(補正基準値)、Re(Z)が第1のインピーダンスZの実数成分を示している。
ここで、図8は、セル10への水素の供給状態が適正状態から欠乏状態に変化し、さらに、セル10が乾燥している場合のコールコールプロットと、乾湿状態を補正した後のコールコールプロットを示す図表である。また、図9は、セル10への水素の供給状態が適正状態から過剰状態に変化し、さらに、セル10が湿潤している場合のコールコールプロットと、乾湿状態を補正した後のコールコールプロットを示す図表である。
ステップS40の処理によれば、水素の供給状態が適正状態から欠乏状態に変化した場合、図8に示すように、第2のインピーダンスZから乾湿状態の影響を除去した補正値Zαを算出することができる。なお、水素の供給状態が欠乏状態となる際には、セル10内の乾湿状態が低湿度状態となり、第2のインピーダンスZが増大するため、補正値算出部433では、補正値Zαが第2のインピーダンスZよりも小さくなるように補正する。
また、水素の供給状態が適正状態から過剰状態に変化した場合、図9に示すように、第2のインピーダンスZから乾湿状態の影響を除去した補正値Zαを算出することができる。なお、水素の供給状態が過剰状態となる際には、セル10内の乾湿状態が高湿度状態(水分過剰状態)となり、第2のインピーダンスZが減少するため、補正値算出部433では、補正値Zαが第2のインピーダンスZよりも大きくなるように補正する。
続いて、信号処理装置43の診断部434にて、ステップS40の処理で算出した補正値Zαが予め定めた第1判定基準値より大きいか否かを判定する(S50)。この第1判定基準値は、水素の供給状態が欠乏状態となった際の第2のインピーダンスZの絶対値Abs(Z)を基準に定められている。
ステップS50の判定処理にて、補正値Zαが第1判定基準値よりも大きいと判定された場合(S50:YES)には、水素の供給状態が欠乏状態であると診断し(S60)、診断処理を終了する。この場合、例えば、水素調圧弁33の開度を増大させ、高圧水素タンク32からの水素の供給量を増大させることで、水素の欠乏状態を解消することができる。
一方、ステップS50の判定処理にて、補正値Zαが第1判定基準値以下と判定された場合(S50:NO)には、さらに、補正値Zαが予め第1判定基準値よりも小さい値に定められた第2判定基準値以下であるか否かを判定する(S70)。なお、第2判定基準値は、水素の供給状態が過剰状態となった際の第2のインピーダンスZの絶対値Abs(Z)を基準に定められている。
ステップS70の判定処理にて、補正値Zαが第2判定基準値以下と判定された場合(S70:YES)には、水素の供給状態が過剰状態であると診断し(S80)、診断処理を終了する。この場合、例えば、水素調圧弁33の開度を減少させ、高圧水素タンク32からの水素の供給量を減少させることで、水素の過剰状態を解消することができる。
一方、ステップS70の判定処理にて、補正値Zαが第2判定基準値よりも大きいと判定された場合(S70:NO)には、水素の供給状態が適正状態であると診断し(S90)、診断処理を終了する。
以上説明した本実施形態によれば、低周波数領域の交流信号に対応する第2のインピーダンスZから診断対象セル10における乾湿状態の影響を除去して算出した補正値Zαを算出し、当該補正値Zαに基づいて、燃料電池1の水素の供給状態を診断する構成としているので、燃料電池1の水素の欠乏状態、過剰状態、適正状態を的確に診断することができる。
また、セル10の乾湿状態が適正状態となる際の第1のインピーダンスZを補正基準値とし、当該補正基準値に対する第1のインピーダンスZの実数部の比に応じて第2のインピーダンスZの絶対値Abs(Z)を比例補正して補正値Zαを算出している。これによれば、第2のインピーダンスZから診断対象セル10における乾湿状態の影響を除去した補正値Zαを正確に算出することができる。
なお、信号処理装置43の補正値算出部433にて行うセル10における乾湿状態の影響の除去についての有効性を確認するために、水素の供給状態が適正状態において、診断対象セル10の温度を高温から低温まで変化させた際に測定したインピーダンスZと、当該インピーダンスZの補正値Zαを比較した。なお、診断対象セル10の温度が高くなるに伴い、診断対象セル10の乾湿状態が乾燥状態(低湿度状態)となる。
図10(a)は、水素の供給状態が適正状態において、セル10の温度を変化させることで、セル10の乾湿状態を変化させた場合のインピーダンスZの変化を示し、図10(b)は、図10(a)のインピーダンスZの補正値Zαの変化を示している。
図10に示すように、セル10のインピーダンスZは、セル10の温度が高くなる、すなわちセル10の湿度が高くなる(乾燥状態となる)に従って増加する傾向があるのに対して、インピーダンスZの補正値Zαは、セル10の温度変化(乾湿状態の変化)によらず、殆ど変化しない結果となった。つまり、信号処理装置43の補正値算出部433にて行うセル10における乾湿状態の影響の除去が有効に機能している結果となった。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様または均等な部分についての説明を省略、または簡略化して説明する。このことは、以降の実施形態においても同様である。
図11の要部構成図に示すように、本実施形態では、燃料電池診断装置4の信号処理装置43に水素のガス濃度を算出するガス濃度算出部435を設けている点が第1実施形態と相違している。
このガス濃度算出部435は、ROMやRAM等からなる記憶部(記憶手段)435aを有し、予め記憶部435aに記憶された補正値Zαと水素のガス濃度との相関関係を規定したマップ(制御マップ)を参照して、補正値算出部433にて算出した補正値Zαから水素のガス濃度を算出するガス濃度算出手段である。
ここで、水素のガス濃度は、図12に示すように、セル10のインピーダンスZの絶対値Abs(Z)の増加に伴って低下する傾向がある。このため、記憶部435aに記憶するマップは、補正値Zαの増大に伴って、水素のガス濃度が低下するように規定されている。
本実施形態によれば、第2のインピーダンスZから診断対象セル10における乾湿状態の影響を除去した補正値Zαに基づいて、水素のガス濃度を算出する構成としているので、専用のガス濃度センサを別途用意することなく、水素のガス濃度を精度よく算出することができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、燃料電池診断装置4を用いて、診断対象セル10における空気流れ下流側(酸化剤ガス流れ下流側)の局所部位である空気出口部102b(水素入口部101a)付近への空気(酸化剤ガス)の供給状態を診断する例について説明する。なお、空気流れ下流側の局所部位は、空気入口部102aよりも空気出口部102bに近い部位である。
本実施形態の燃料電池診断装置4は、図13の要部構成図に示すように、局所電流検出手段を構成する局所電流センサ41を、診断対象セル10の空気流れ下流側の局所部位(本実施形態では、空気出口部102bおよび水素入口部101a付近)に隣接配置し、水素流れ下流側に対応する局所部位に流れる電流(局所電流)を検出するようにしている。なお、セル10への空気の供給状態を診断する場合、セル10における空気の供給状態の変化により、セル10内の生成水の減少等によってセル10における乾湿状態が変化するため、第2のインピーダンスZからセル10の乾湿状態の影響を除去する必要がある。
本実施形態の信号処理装置43では、インピーダンス測定部432にて測定した診断対象セル10の局所部位(空気流れ下流側)における第1、第2のインピーダンスZ、Zを用いて、補正値算出部433にて、補正値Zαを算出する。そして、診断部434において、補正値算出部433にて算出された補正値Zαを用いて、燃料電池1の空気の供給状態が欠乏状態、過剰状態、および適正状態のいずれの状態であるかを診断する。なお、本実施形態においても、信号処理装置43の診断部434がガス診断手段を構成している。
次に、本実施形態の燃料電池診断装置4が行う診断対象セル10への空気の供給状態を診断する処理について図14のフローチャートを用いて説明する。
燃料電池1が発電状態となると、図14に示すように、信号印加部431にて所定の交流信号を印加し(S10)、局所電流センサ41および電圧センサ42からの出力信号を読み込む(S20)。そして、信号処理装置43のインピーダンス測定部432にて診断対象セル10の局所部位におけるインピーダンスを測定する(S30)。なお、ステップS30の処理では、診断対象セル10の空気流れ下流側の局所部位における第1のインピーダンスZ、および第2のインピーダンスZを測定する。
続いて、信号処理装置43の補正値算出部433にて、第1のインピーダンスZを用いて、第2のインピーダンスZから診断対象セル10における乾湿状態の影響を除いた補正値Zαを算出する(S40)。
続いて、信号処理装置43の診断部434にて、ステップS40の処理で算出した補正値Zαが予め定めた第3判定基準値より大きいか否かを判定する(S100)。この第3判定基準値は、空気の供給状態が欠乏状態となった際の第2のインピーダンスZの絶対値Abs(Z)を基準に定められている。
ステップS100の判定処理にて、補正値Zαが第3判定基準値よりも大きいと判定された場合(S100:YES)には、空気の供給状態が欠乏状態であると診断し(S110)、診断処理を終了する。この場合、例えば、空気ポンプ22の回転数を増大させ、空気の供給量を増大させることで、空気の欠乏状態を解消することができる。なお、空気の欠乏状態とは、単に空気の供給量が不足している状態だけでなく、例えば、フラッディング等によってセル10内における発電に寄与する空気量が不足している状態を含む意味である。
一方、ステップS100の判定処理にて、補正値Zαが第3判定基準値以下と判定された場合(S100:NO)には、さらに、補正値Zαが予め第3判定基準値よりも小さい値に定められた第4判定基準値以下であるか否かを判定する(S120)。なお、第4判定基準値は、空気の供給状態が過剰状態となった際の第2のインピーダンスZの絶対値Abs(Z)を基準に定められている。
ステップS120の判定処理にて、補正値Zαが第4判定基準値以下と判定された場合(S120:YES)には、空気の供給状態が過剰状態であると診断し(S130)、診断処理を終了する。この場合、例えば、空気ポンプ22の回転数を減少させ、空気の供給量を減少させることで、空気の過剰状態を解消することができる。
一方、ステップS120の判定処理にて、補正値Zαが第4判定基準値よりも大きいと判定された場合(S120:NO)には、空気の供給状態が適正状態であると診断し(S140)、診断処理を終了する。
以上説明した本実施形態によれば、低周波数領域の交流信号に対応する第2のインピーダンスZから診断対象セル10における乾湿状態の影響を除去して算出した補正値Zαを算出し、当該補正値Zαに基づいて、燃料電池1の空気の供給状態を診断する構成としているので、燃料電池1の空気の欠乏状態、過剰状態、適正状態を的確に診断することができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、図15の要部構成図に示すように、燃料電池診断装置4の信号処理装置43に酸素のガス濃度を算出するガス濃度算出部435を設けている点が第3実施形態と相違している。
ガス濃度算出部435は、第2実施形態と同様に、記憶部(記憶手段)435aを有し、予め記憶部435aに記憶された補正値Zαと空気のガス濃度との相関関係を規定したマップを参照して、補正値算出部433にて算出した補正値Zαから空気のガス濃度を算出するガス濃度算出手段である。
ここで、酸素のガス濃度は、図16に示すように、セル10のインピーダンスZの絶対値Abs(Z)の増加に伴って低下する傾向がある。このため、記憶部435aに記憶するマップは、補正値Zαの増大に伴って、酸素のガス濃度が低下するように規定されている。
本実施形態によれば、第2のインピーダンスZから診断対象セル10における乾湿状態の影響を除去した補正値Zαに基づいて、酸素のガス濃度を算出する構成としているので、専用のガス濃度センサを別途用意することなく、酸素のガス濃度を精度よく算出することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の各実施形態では、補正基準値Re(ZHref)に対する第1のインピーダンスZの実数部Re(Z)の比に応じて、第2のインピーダンスZの絶対値Abs(Z)を比例補正することで、補正値Zαを算出する例を説明したが、これに限定されない。
例えば、補正基準値を基準インピーダンスZHrefの絶対値Abs(ZHref)とし、補正基準値Abs(ZHref)に対する第1のインピーダンスZの絶対値Abs(Z)の比に応じて、第2のインピーダンスZの絶対値Abs(Z)を比例補正することで、補正値Zαを算出するようにしてもよい。
(2)上述の各実施形態では、第2のインピーダンスZの絶対値Abs(Z)を比例補正した補正値Zαを用いて、セル10への反応ガス(水素、空気)の供給状態の診断を行う例について説明したが、これに限定されない。
例えば、第2のインピーダンスZの位相差θ(Z)や周波数特性を比例補正した補正値Zαを用いて、セル10への反応ガスの供給状態の診断を行うようにしてもよい。この場合には、各判定基準値を、反応ガスの供給状態が欠乏状態となった際の第2のインピーダンスZの位相差θ(Z)や周波数特性、および反応ガスの供給状態が過剰状態となった際の第2のインピーダンスZの位相差θ(Z)や周波数特性を基準に定めればよい。
(3)上述の各実施形態では、信号処理装置43の信号印加部431にて燃料電池1の出力電流に対して、高周波数領域の信号と低周波数領域の信号とを合成した交流信号を印加する例について説明したが、これに限定されない。例えば、信号処理装置43の信号印加部431にて燃料電池1の出力電流に対して、高周波数領域の信号と低周波数領域の信号とを異なるタイミングで印加するようにしてもよい。
(4)上述の各実施形態のように、燃料電池診断装置4にて診断対象セル10への反応ガスの供給状態が、欠乏状態、適正状態、過剰状態のいずれの状態であるかを診断することが望ましいが、少なくとも反応ガスの供給状態が欠乏状態であるか否かを診断するようにしてもよい。
(5)上述の第1、第2実施形態では、単一の局所電流センサ41を診断対象セル10の水素出口部101b付近に隣接配置し、インピーダンス測定部432にて水素出口部101b付近のインピーダンスZを測定する例について説明したが、これに限定されない。
例えば、複数の局所電流センサ41を用い、これらを診断対象セル10の複数の局所部位に隣接配置し、インピーダンス測定部432にて複数の局所部位のインピーダンスZを測定するようにしてもよい。この場合、診断対象セル10の複数の局所部位における水素の供給状態を診断することが可能となる。
同様に、上述の第3、第4実施形態において、複数の局所電流センサ41を用い、これらを診断対象セル10の複数の局所部位に隣接配置し、インピーダンス測定部432にて複数の局所部位のインピーダンスZを測定するようにしてもよい。この場合、診断対象セル10の複数の局所部位における空気の供給状態を診断することが可能となる。
さらに、局所電流センサ41を診断対象セル10の水素出口部101b付近および空気出口部102b付近それぞれに隣接配置し、インピーダンス測定部432にて水素出口部101b付近および空気出口部102b付近それぞれのインピーダンスZを測定するようにしてもよい。これによれば、診断対象セル10における水素および空気それぞれの供給状態を診断することが可能となる。
(6)上述の各実施形態のように、電圧センサ42にて診断対象セル10の電圧を検出する構成が望ましいが、例えば、電圧センサ42にて燃料電池1全体の電圧を検出するようにしてもよい。
(7)上述の第2実施形態では、ガス濃度算出部435に記憶部435aを設ける例について説明したが、これに限らず、例えば、記憶部435aとガス濃度算出部435とを別体で構成するようにしてもよい。
(8)上述の各実施形態では、信号処理装置43の信号印加部431にて燃料電池1の出力電流に対して2つの異なる周波数領域の交流信号を印加する例を説明したが、これに限らず、例えば、3つ以上の異なる周波数領域の交流信号を印加するようにしてもよい。
(9)上述の各実施形態では、信号処理装置43の信号印加部431にて燃料電池1の出力電流に対して交流信号を印加する例について説明したが、これに限らず、例えば、DC−DCコンバータ2にて燃料電池1の出力電流に対して交流信号を印加するようにしてもよい。この場合、燃料電池診断装置4の部品点数の低減を図ることができる。
(10)上述の各実施形態では、本発明の燃料電池診断装置4を燃料電池車両に搭載された燃料電池1の状態を診断する装置に適用する例を説明したが、これに限らず、船舶およびポータブル発電機等の移動体や設置型の燃料電池1の状態を診断する装置に適用してもよい。
1 燃料電池
10 セル(単位セル)
41 局所電流センサ(局所電流検出手段)
42 電圧センサ(電圧検出手段)
431 信号印加部(信号印加手段)
432 インピーダンス測定部(インピーダンス測定手段)
433 補正値算出部
434 診断部(ガス診断手段)

Claims (8)

  1. 酸化剤ガスと燃料ガスとを電気化学反応させて電気エネルギを発生させる単位セル(10)が複数積層された燃料電池(1)の状態を診断する燃料電池診断装置であって、
    前記燃料電池(1)に対して、異なる周波数領域の交流信号を印加する信号印加手段(431)と、
    診断対象となる前記単位セル(10)の局所部位に流れる局所電流を検出する局所電流検出手段(41)と、
    前記燃料電池(1)の電圧を検出する電圧検出手段(42)と、
    前記局所電流検出手段(41)の検出値、および前記電圧検出手段(42)の検出値に基づいて、前記異なる周波数領域のうち、高周波数領域の交流信号に対応する第1のインピーダンス(Z)、および低周波数領域の交流信号に対応する第2のインピーダンス(Z)を測定するインピーダンス測定手段(432)と、
    前記第1のインピーダンス(Z)を用いて、前記第2のインピーダンス(Z)から前記単位セル(10)における乾湿状態の影響を除いた補正値(Zα)を算出する補正値算出部(433)と、
    前記補正値算出部(433)にて算出された補正値(Zα)を用いて、前記燃料電池(1)の前記燃料ガスおよび前記酸化剤ガスの少なくとも一方の供給状態を診断するガス診断手段(434)と、
    を備えることを特徴とする燃料電池診断装置。
  2. 前記補正値算出部(433)は、予め定めた補正基準値に対する前記第1のインピーダンス(Z)の比に応じて前記第2のインピーダンス(Z)を比例補正して前記補正値(Zα)を算出することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池診断装置。
  3. 前記局所電流検出手段(41)は、前記単位セル(10)における燃料ガス流れ下流側に対応する局所部位を流れる前記局所電流を検出するように構成され、
    前記ガス診断手段(434)は、
    前記補正値(Zα)が予め定めた第1判定基準値より大きいか否かを判定し、
    前記補正値(Zα)が前記第1判定基準値より大きい場合に前記燃料ガスの供給状態を欠乏状態と診断することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池診断装置。
  4. 前記ガス診断手段(434)は、
    前記補正値(Zα)が前記第1判定基準値以下、かつ、予め前記第1判定基準値よりも小さい値に定められた第2判定基準値より大きいか否かを判定し、
    前記補正値(Zα)が前記第1判定基準値以下、かつ、前記第2判定基準値より大きい場合に、前記燃料ガスの供給状態を適正状態と診断し、
    前記補正値(Zα)が前記第2判定基準値以下である場合に、前記燃料ガスの供給状態を過剰状態と診断することを特徴とする請求項3に記載の燃料電池診断装置。
  5. 診断対象となる前記単位セル(10)における前記燃料ガスのガス濃度を算出するガス濃度算出手段(435)と、
    予め前記補正値(Zα)と前記燃料ガスのガス濃度との相関関係を規定した制御マップが記憶された記憶手段(435a)と、を備え、
    前記ガス濃度算出手段(435)は、前記記憶手段(435a)に記憶された前記制御マップを参照して、前記補正値(Zα)から前記燃料ガスのガス濃度を算出することを特徴とする請求項3または4に記載の燃料電池診断装置。
  6. 前記局所電流検出手段(41)は、前記単位セル(10)における酸化剤ガス流れ下流側に対応する局所部位を流れる前記局所電流を検出するように構成され、
    前記ガス診断手段(434)は、
    前記補正値(Zα)が予め定めた第3判定基準値より大きいか否かを判定し、
    前記補正値(Zα)が前記第3判定基準値より大きい場合に前記酸化剤ガスの供給状態を欠乏状態と診断することを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池診断装置。
  7. 前記ガス診断手段(434)は、
    前記補正値(Zα)が前記第3判定基準値以下、かつ、予め前記第3判定基準値よりも小さい値に定められた第4判定基準値より大きいか否かを判定し、
    前記補正値(Zα)が前記第3判定基準値以下、かつ、前記第4判定基準値より大きい場合に、前記酸化剤ガスの供給状態を適正状態と診断し、
    前記補正値(Zα)が前記第4判定基準値以下である場合に、前記酸化剤ガスの供給状態を過剰状態と診断することを特徴とする請求項6に記載の燃料電池診断装置。
  8. 診断対象となる前記単位セル(10)における前記酸化剤ガスのガス濃度を算出するガス濃度算出手段(435)と、
    予め前記補正値(Zα)と前記酸化剤ガスのガス濃度との相関関係を規定した制御マップが記憶された記憶手段(435a)と、を備え、
    前記ガス濃度算出手段(435)は、前記記憶手段(435a)に記憶された前記制御マップを参照して、前記補正値(Zα)から前記酸化剤ガスのガス濃度を算出することを特徴とする請求項6または7に記載の燃料電池診断装置。
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