JP2005209577A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料電池の局所電流により燃料電池内部の水分状態を判定する際に、燃料電池内部の水分状態を正確に診断する。
【解決手段】 燃料電池セル11の局所電流を測定する局所電流センサ12と、燃料電池10の全電流を測定する全電流センサ14と、燃料電池10に供給される酸化ガス流量を測定する酸化ガス流量測定手段34と設ける。制御手段50は、燃料電池10の全電流から算出される燃料電池10の酸化ガス消費量と酸化ガス流量とから酸化ガス過剰率を決定し、さらに酸化ガス過剰率と、セル11の所定部位の局所電流と、セル11の所定部位の内部水分量とが関連づけられたマップに基づいて、セル11の所定部位における酸化ガス過剰率に対する局所電流の基準値を決定するとともに、局所電流の基準値と局所電流センサ12で測定された局所電流とに基づいて燃料電池10の水分状態を判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水素と酸素との電気化学反応により電気エネルギを発生させる燃料電池を備える燃料電池システムに関するもので、車両、船舶及びポータブル発電機等の移動体用発電機、或いは家庭用発電機に適用して有効である
本出願人は、先に燃料電池の空気入口や出口の局所電流を測定することで燃料電池の水分状態を判定する燃料電池システムを提案している(特願2003−404767)。
しかしながら、燃料電池に過剰に供給する空気の量(以下、空気過剰率)により、空気入口や空気出口の局所電流が変化するため、燃料電池の電流分布は空気過剰率によって変化する。このため、燃料電池の水分状態が変化していない場合でも、空気過剰率の変化により測定している局所電流が変化することがありうる。このため、局所電流により燃料電池の水分状態を判定する場合、燃料電池の水分状態が変化していない場合でも、水分状態が変化しているような誤判定をしてしまう可能性がある。
本発明は、上記点に鑑み、燃料電池の局所電流により燃料電池内部の水分状態を判定する際に、燃料電池内部の水分状態を正確に診断することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、酸素を主成分とする酸化ガスと水素を主成分とする燃料ガスとを電気化学反応させて電気エネルギを発生させるセル(11)を有する燃料電池(10)と、セル(11)の所定部位を流れる局所電流を測定する局所電流測定手段(12、15)と、燃料電池(10)の供給される酸化ガスと燃料電池(10)で消費される酸化ガスとの比である酸化ガス過剰率を取得するための酸化ガス過剰率取得手段(14、34、35)と、酸化ガス過剰率と局所電流とに基づいて燃料電池(10)の内部水分状態を判定する制御手段(50)とを備えることを特徴としている。
このように、酸化ガス過剰率と局所電流とに基づいて燃料電池(10)の内部水分状態を判定することで、燃料電池の水分状態を正確に診断することができる。
また、請求項2に記載の発明のように、制御手段(50)は、酸化ガス過剰率と、セル(11)の所定部位の局所電流と、セル(11)の所定部位の内部水分量とが関連づけられたマップに基づいて、セル(11)の所定部位における酸化ガス過剰率に対する局所電流の基準値を決定するとともに、局所電流の基準値と局所電流測定手段(12、15)で測定された局所電流とに基づいて燃料電池(10)の水分状態を判定することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、局所電流測定手段(12)がセルにおける乾燥しやすい部位の局所電流を測定することで、燃料電池内における水分不足の発生を速やかに検出することができる。「セルにおける乾燥しやすい部位」は、例えばセルの空気入口部とすることができる。
また、請求項4に記載の発明のように、局所電流測定手段(15)がセルにおける水分過剰となりやすい部位の局所電流を測定することで、燃料電池内における水分過剰の発生を速やかに検出することができる。「セルにおける水分過剰となりやすい部位」は、例えばセルの空気出口部とすることができる。
また、制御手段(50)は、請求項5に記載の発明のように、局所電流測定手段(12)で測定された局所電流が基準値の下限値を下回っている場合には、燃料電池が乾燥していると判定し、請求項6に記載の発明のように、局所電流測定手段(12)で測定された局所電流が基準値の上限値を上回っている場合には、燃料電池が水分過剰となっていると判定することができる。
また、請求項7に記載の発明のように、制御手段(50)は、水分過剰の発生しやすい部位に設置される局所電流前記局所電流測定手段(15)で測定された局所電流が前記基準値の下限値を下回っている場合には、燃料電池が水分過剰となっていると判定することができる。
また、請求項8に記載の発明のように、酸化ガス過剰率取得手段は、燃料電池(10)の全電流を測定する全電流測定手段(14)と、燃料電池(10)に供給される酸化ガス流量を測定する酸化ガス流量測定手段(34)とを有し、制御手段(50)は、全電流測定手段(14)で測定した燃料電池(10)の全電流から算出される燃料電池(10)の酸化ガス消費量と、酸化ガス流量測定手段(34)で測定した酸化ガス流量とから酸化ガス過剰率を決定することができる。
また、請求項9に記載の発明のように、酸化ガス過剰率取得手段は、燃料電池(10)に供給される酸化ガスのうち燃料電池(10)で消費されずに排出される排ガス中に含まれる酸素濃度を測定する酸素濃度測定手段(35)を有し、制御手段(50)は、酸素濃度測定手段(35)にて測定した酸素濃度に基づいて酸化ガス過剰率を決定することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1〜図8に基づいて説明する。本実施形態は、燃料電池システムを、燃料電池を電源として走行する電気自動車(燃料電池車両)に適用したものである。
図1は本第1実施形態の燃料電池システムの全体構成を示している。図1に示すように、本第1実施形態の燃料電池システムは、燃料電池10、水素供給装置20、空気供給装置30、制御部50等を備えている。
燃料電池(FCスタック)10は、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生するものである。本第1実施形態では燃料電池10として固体高分子電解質型燃料電池を用いており、基本単位となるセル11が複数積層されて構成されている。各セル11は、電解質膜の両側面に電極が配置されたMEA(Membrane Electrode Assembly)と、このMEAを挟持する空気側セパレータおよび水素側セパレータとを備えている。
図2は空気側セパレータ110の構成を示している。空気側セパレータ110は、空気入口部110aと、空気出口部110bと、空気入口部110aから空気出口部110bに向かって空気を流すための空気流路溝110cが形成されている。空気側セパレータ110は板状になっており、空気入口部110aおよび空気出口部110bは、図2の紙面に対して垂直方向に貫通し、空気流路溝110cは溝が掘って形成されるとともに蛇行した形状になっている。
空気流路溝110cにおける空気流れ上流域、より詳細には、空気流路溝110cにおける空気入口部110a近傍には、セル11の局所電流を測定する局所電流センサ12が配置されている。ところで、空気流路溝110cにおける上流域の含水量と空気流路溝110cにおける下流域の含水量とを比較すると、下流域ほど酸化ガス流量が減少するとともに生成水が増加するため、上流域の方が含水量が低くなる傾向にある。したがって、本例では、局所電流センサ12でセル11内において水分不足が発生しやすい部位を流れる局所電流を測定し、セル11の水分不足を診断している。なお、局所電流センサ12は本発明の局所電流測定手段に相当する。
燃料電池10では、水素および空気(酸素)が供給されることにより、以下の水素と酸素の電気化学反応が起こり電気エネルギが発生する。
(水素極側)H2→2H++2e-
(酸素極側)2H++1/2O2+2e-→H2
図1に戻り、燃料電池10で発電した電力は、図示しないインバータを介して、走行用モータ(負荷)13あるいは図示しない2次電池等に供給される。また、燃料電池10の出力側には燃料電池10の動作電流値を測定する全電流センサ14が設けられている。なお、全電流センサ14が本発明の全電流測定手段に相当する。
燃料電池10には、水素供給装置20から水素が供給され、空気供給装置30から酸素を含んだ空気が供給されるように構成されている。なお、空気は本発明の酸化ガスに相当し、水素は本発明の燃料ガスに相当する。
水素供給装置20は、例えば水素貯蔵タンク等からなる水素供給源21を備え、水素供給源21から水素供給流路22を介して燃料電池10に水素が供給される。燃料電池10への水素供給量は、水素調整弁23で調整される。燃料電池10に供給された水素のうち反応に用いられなかった未反応水素は、水素循環流路24を介して水素供給流路22に循環され再利用される。水素循環流路24には、未反応水素を循環させるための未反応水素用ポンプ25が設けられている。
空気供給装置30は、例えば断熱圧縮機であるエアコンプレッサからなる空気供給源31を備えている。空気供給源31から空気供給流路32を介して燃料電池10に空気が供給される。燃料電池10に供給された空気のうち反応に用いられなかった未反応空気は、空気排出流路33を介して排ガスとして燃料電池10より排出される。空気供給流路31はセル11の空気入口部110a(図2参照)に接続し、空気排出流路33はセル11の空気出口部110b(図2参照)に接続している。空気供給流路32には、燃料電池10への空気供給量を測定するための空気流量センサ34が設けられている。なお、空気流量センサ34は本発明の酸化ガス流量測定手段に相当する。
空気供給源31から燃料電池10には、所定の空気過剰率で空気が供給される。すなわち、空気供給源31から燃料電池10には、燃料電池10で消費される消費空気量に対して過剰な空気量が供給される。空気過剰率は、燃料電池10に実際に供給される空気量を燃料電池10での消費空気量で除した値である。
制御部(ECU)50は、本発明の制御手段に相当し、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されている。そして、制御部50には、局所電流センサ12、全電流センサ14、空気流量センサ34からの信号が入力する。また、制御部50は各種機器に制御信号を出力する。
次に、セル11内の水分量と発電電流との関係について図3に基づいて説明する。図3は、空気過剰率(空気供給量)を一定として燃料電池10を運転した場合における、セル空気入口部110a近傍の水分量変化とセル空気入口部110a近傍の局所電流変化との関係を示している。図3に示すように、空気入口部110aの水分量が低下すると空気入口部110aの局所電流が低下し、逆に空気入口部110aの水分量が増加すると空気入口部110aの局所電流が増加する。
次に、空気過剰率とセル11内の発電電流との関係について図4、図5に基づいて説明する。図4は、空気過剰率とセル11内の電流分布との関係を示している。図5は、セル空気入口部110a近傍の水分量を一定として燃料電池10を運転した場合における、空気過剰率とセル空気入口部110a近傍における局所電流変化との関係を示している。
図4に示すように、空気過剰率が大きい場合には、セル空気出口部110b近傍での酸素濃度が高くなるため、セル空気出口部110b近傍で発電量が増加する。この結果、空気入口部110aの局所電流は空気過剰率が増加するに伴って低下する。逆に空気過剰率が小さい場合には、セル空気出口部110b近傍での酸素濃度が低くなるため、セル空気出口部110b近傍で発電量が減少し、空気入口部110aの局所電流は増加する。このため、図5に示すように、空気過剰率が低下した場合はセル空気入口部110aの局所電流が増加し、空気過剰率が増加した場合はセル空気入口部110aの局所電流が低下する。
以上のことから、セル空気入口部110aの局所電流は、(1)空気過剰率が低下した場合と空気入口部11近傍の水分量が増加した場合は増加し、(2)空気過剰率が増加した場合と空気入口部11近傍の水分量が減少した場合は低下するといった特性を示す。このため、セル空気入口部110aの局所電流が変化した場合、空気過剰率の増減に起因するものか、セル空気入口部11近傍の水分量の増減に起因するものかの区別が困難となる。
そこで、本第1実施形態では、所定の空気過剰率において、水分状態が適正となる局所電流の範囲をあらかじめ実験等により求めておき、空気過剰率と水分状態が適正となる局所電流の範囲とを関連づけてマップ化しておく。図6は、セル空気入口部110a近傍において、空気過剰率と水分状態が適正となる局所電流の基準値とが関連づけられたマップを示している。水分状態が適正となる局所電流の基準値には、上限値と下限値とから定まる所定の幅がある。図6に示すようなマップを用意することで、空気過剰率と局所電流を測定してセル11内部の水分状態を正確に診断することができる。空気過剰率と水分状態が適正となる局所電流の範囲との関係は、セル11の局所電流を測定する部位によって異なるので、上述のマップは局所電流を測定する部位毎に用意する必要があり、本第1実施形態ではセル11の空気入口部110aに対応するマップを用意している。このマップは、制御部50のROMに格納されている。
次に、制御部50が行う水分状態診断処理を図7、図8に基づいて説明する。図7は制御部50のCPUがROMに格納された制御プログラムに基づいて行う水分状態診断処理を示すフローチャートであり、図8は制御部50のCPUがROMに格納された制御プログラムに基づいて行う空気過剰率取得処理を示すフローチャートである。
まず、図7に示すように、空気過剰率を取得する(S10)。空気過剰率の測定は、図8に示すように行われる。空気流量センサ34にて燃料電池10に供給される空気流量を測定する(S20)。全電流センサ14にて燃料電池10の動作電流値を測定し(S21)、燃料電池10の動作電流値から燃料電池10での空気消費量を算出する(S22)。
動作電流値を出力する際の空気消費量は、空気消費量[mol/sec]=動作電流値[c/sec]×(1/4)×(1/9600[c/mol])×(100/21)×セル枚数〔枚〕で求めることができる。次に、空気過剰率=測定空気流量/空気消費量で空気過剰率を算出し(S23)、リターンする。
図7に戻り、上記図6のマップを用い、S10で求めた空気過剰率において水分量が適正となる局所電流の基準値(上限値と下限値)を取得する(S11)。次に、局所電流センサ12でセル空気入口部110a近傍の局所電流を測定する(S12)。次に、測定した局所電流が下限値を下回っているか否かを判定する(S13)。この結果、測定した局所電流が下限値を下回っている場合には、セル入口部110a近傍で水分が不足して乾燥していると診断する(S14)。
一方、測定した局所電流が下限値を下回っていない場合には、測定した局所電流が上限値を下回っているか否かを判定する(S15)。この結果、測定した局所電流が上限値を下回っている場合には、セル入口部110a近傍の水分状態が適正であると診断する(S16)。一方、測定した局所電流が下限値を下回っていない場合には、セル入口部110a近傍で水分が過剰であると診断する(S17)。
以上のように、所定の空気過剰率において、水分状態が適正となる局所電流の範囲を関連づけたマップを用意した上で、空気過剰率と局所電流とを測定することで、空気過剰率を考慮した上で、燃料電池内部の水分状態を正確に診断することができる。また、本第1実施形態のように、他の部位より乾燥しやすいセル入口部110a近傍で水分状態を診断することで、セル入口部110a近傍が乾燥状態であれば、他の部位も乾燥状態にあると診断することができ、燃料電池10での水分不足を正確に診断することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図9〜図11に基づいて説明する。本第2実施形態は、上記第1実施形態に比較して、空気過剰率の測定方法が異なっている。
図9は、本第2実施形態の燃料電池システムの全体構成を示している。図9に示すように、本第2実施形態の燃料電池システムでは、空気流量センサ34および全電流センサ14が設けられておらず、空気排出流路33に酸素濃度センサ35が設けられている。酸素濃度センサ35は、燃料電池10から排出される空気排ガス中の酸素濃度を測定するものであり、一般的な酸素濃淡電池を用いることができる。酸素濃度センサ35のセンサ信号は制御部50に入力する。
図10は、空気過剰率と空気排ガス中の酸素濃度との関係を示している。図10に示すように、空気過剰率と空気排ガス中の酸素濃度は比例関係にある。従って、空気排ガス中の酸素濃度を測定することで、空気過剰率を算出することができる。
図11は本第2実施形態の制御部50が行う空気過剰率取得処理を示すフローチャートであり、上記第1実施形態の図8のフローチャートに対応している。図11に示すように、本第2実施形態では、酸素濃度センサ35にて空気排ガス中の酸素濃度を測定し(S30)、空気排ガス中の酸素濃度から空気過剰率を決定する(S31)。
以上、本第2実施形態の構成によれば、空気流量センサ34および全電流センサ14に代えて、酸素濃度センサ35を設けるだけで簡易に空気過剰率を取得することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を図12〜図15に基づいて説明する。本第3実施形態では、セル11の空気入口部110a近傍で水分不足を診断し、セル11の空気出口部110b近傍で水分過剰を診断している。
図12は、本第3実施形態の空気側セパレータ110の構成を示している。図12に示すように、本第3実施形態の空気側セパレータ110は、水分不足になりやすい部位である空気入口部110a近傍に第1の局所電流センサ12が設られ、水分過剰になりやすい部位である空気出口部110b近傍に第2の局所電流センサ15が設けられている。これらの局所電流センサ12、15の信号は制御部50に入力する。
図13、図14は空気過剰率と水分状態が適正となる局所電流の範囲とが関連づけられたマップを示している。図13は、空気入口部110a近傍において、空気過剰率と水分状態が適正となる局所電流の基準値とが関連づけられたマップである。図14は、空気出口部110b近傍において、空気過剰率と水分状態が適正となる局所電流の基準値とが関連づけられたマップである。水分が過剰になりすぎた場合にはセル11の局所電流が低下するので、図14に示すマップでは局所電流が基準値を下回った場合に水分過剰となっている。これらのマップは、制御部50のROMに格納されている。
図15は、本第3実施形態における制御部50のCPUがROMに格納された制御プログラムに基づいて行う水分状態診断処理を示すフローチャートである。まず、図15に示すように、空気過剰率を取得する(S40)。次に、図13のマップを用いてS40で求めた空気過剰率で水分量が適正となる局所電流の基準値を取得し(S41)、上記図14のマップを用てS40で求めた空気過剰率で水分量が適正となる局所電流の基準値を取得する(S42)。
次に、第1の局所電流センサ12でセル空気入口部110a近傍の局所電流を測定し(S43)、第2の局所電流センサ15でセル空気出口部110b近傍の局所電流を測定する(S44)。
次に、S43で測定した空気入口部110a近傍の局所電流がS41で取得した空気入口部110a近傍における基準値を下回っているか否かを判定する(S45)。この結果、測定した局所電流が基準値を下回っている場合には、セル入口部110a近傍で水分が不足して乾燥していると診断する(S46)。
一方、測定した局所電流が基準値を下回っていない場合には、S44で測定した局所電流がS42で取得した空気出口部110b近傍における基準値を下回っているか否かを判定する(S47)。この結果、測定した局所電流が基準値を下回っている場合には、セル出口部110b近傍で水分が過剰であると診断する(S48)。一方、測定した局所電流が基準値を下回っていない場合には、セル出口部110b近傍の水分状態が適正であると診断する(S49)。
以上のように、水分不足になりやすい空気入口部110a近傍の局所電流を測定して燃料電池10の水分不足を診断することで、燃料電池10内部の水分不足を迅速に検出することができる。また、水分過剰になりやすい空気出口部110b近傍の局所電流を測定して燃料電池10の水分過剰を診断することで、燃料電池10内部の水分過剰を迅速に検出することができる。
第1実施形態の燃料電池システムの全体構成を示す概念図である。 空気側セパレータの構成を示す概念図である。 空気過剰率を一定として燃料電池を運転した場合における、セル空気入口部近傍の水分量変化とセル空気入口部近傍の局所電流変化との関係を示す特性図である。 空気過剰率とセル内の電流分布との関係を示す特性図である。 セル空気入口部近傍の水分量を一定として燃料電池を運転した場合における、空気過剰率とセル空気入口部近傍における局所電流変化との関係を示す特性図である。 セル空気入口部近傍において、空気過剰率と水分状態が適正となる局所電流の範囲とが関連づけられたマップを示す特性図である。 制御部が行う水分状態診断処理を示すフローチャートである。 制御部が行う空気過剰率取得処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の燃料電池システムの全体構成を示す概念図である。 空気過剰率と空気排ガス中の酸素濃度との関係を示す特性図である。 第2実施形態の制御部が行う空気過剰率取得処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の空気側セパレータ110の構成を示す概念図である。 空気入口部近傍において、空気過剰率と水分状態が適正となる局所電流の基準値とが関連づけられたマップを示す特性図である。 空気出口部近傍において、空気過剰率と水分状態が適正となる局所電流の基準値とが関連づけらたマップを示す特性図である。 第3実施形態の制御部が行う水分状態診断処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10…燃料電池、11…セル、110a…空気入口部、110b…空気出口部、12…局所電流センサ(局所電流測定手段)、14…全電流センサ(全電流測定手段)、34…空気流量センサ(酸化ガス流量測定手段)、35…酸素濃度センサ(酸素濃度測定手段)、50…制御部(制御手段)。

Claims (9)

  1. 酸素を主成分とする酸化ガスと水素を主成分とする燃料ガスとを電気化学反応させて電気エネルギを発生させるセル(11)を有する燃料電池(10)と、
    前記セル(11)の所定部位を流れる局所電流を測定する局所電流測定手段(12、15)と、
    前記燃料電池(10)の供給される酸化ガスと前記燃料電池(10)で消費される酸化ガスとの比である酸化ガス過剰率を取得するための酸化ガス過剰率取得手段(14、34、35)と、
    前記酸化ガス過剰率と前記局所電流とに基づいて前記燃料電池(10)の内部水分状態を判定する制御手段(50)とを備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記制御手段(50)は、前記酸化ガス過剰率と、前記セル(11)の所定部位の局所電流と、前記セル(11)の所定部位の内部水分量とが関連づけられたマップに基づいて、前記セル(11)の所定部位における前記酸化ガス過剰率に対する前記局所電流の基準値を決定するとともに、前記局所電流の基準値と前記局所電流測定手段(12、15)で測定された局所電流とに基づいて前記燃料電池(10)の水分状態を判定することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記局所電流測定手段(12)が前記セルにおける乾燥しやすい部位の局所電流を測定するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記局所電流測定手段(15)が、前記セルにおける水分過剰となりやすい部位の局所電流を測定するものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  5. 前記制御手段(50)は、乾燥状態の発生しやすい部位に設置される前記局所電流測定手段(12)で測定された局所電流が前記基準値の下限値を下回っている場合には、前記燃料電池が乾燥していると判定することを特徴とする請求項3に記載の燃料電池システム。
  6. 前記制御手段(50)は、乾燥状態の発生しやすい部位に設置される前記局所電流測定手段(12)で測定された局所電流が前記局基準値の上限値を上回っている場合には、前記燃料電池が水分過剰となっていると判定することを特徴とする請求項5に記載の燃料電池システム。
  7. 前記制御手段(50)は、水分過剰の発生しやすい部位に設置される前記局所電流前記局所電流測定手段(15)で測定された局所電流が前記基準値の下限値を下回っている場合には、前記燃料電池が水分過剰となっていると判定することを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。
  8. 前記酸化ガス過剰率取得手段は、前記燃料電池(10)の全電流を測定する全電流測定手段(14)と、前記燃料電池(10)に供給される酸化ガス流量を測定する酸化ガス流量測定手段(34)とを有し、
    前記制御手段(50)は、前記全電流測定手段(14)で測定した前記燃料電池(10)の全電流から算出される前記燃料電池(10)の酸化ガス消費量と、前記酸化ガス流量測定手段(34)で測定した前記酸化ガス流量とから前記酸化ガス過剰率を決定することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
  9. 前記酸化ガス過剰率取得手段は、前記燃料電池(10)に供給される酸化ガスのうち前記燃料電池(10)で消費されずに排出される排ガス中に含まれる酸素濃度を測定する酸素濃度測定手段(35)を有し、
    前記制御手段(50)は、酸素濃度測定手段(35)にて測定した酸素濃度に基づいて酸化ガス過剰率を決定することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の燃料電池システム。
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