JP2013123525A - 送風装置 - Google Patents

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博光 宮田
Atsushi Nishida
篤史 西田
Tomoya Ishikawa
朋哉 石川
Yuji Yamane
裕二 山根
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Abstract

【課題】第2のフィルタを通過した毛髪がファンに弾かれたとしても、毛髪どうしをより絡まり難くすることのできる送風装置を得る。
【解決手段】本体ハウジング(ハウジング)12の吸入口15に設けられる第1のフィルタ80と、第1のフィルタ80とファン26との間に配置される第2のフィルタ90とを備え、第2のフィルタ90を、本体ハウジング12への取付状態で第2のフィルタ90の略中心部bとファン26の頭部26bとの間の本体ハウジング12の軸方向に沿う直線距離L1が、第2のフィルタ90の外周部cとファン26の頭部26aとの間の軸方向に沿う直線距離L1と同等または同等以下の関係となる形状とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、送風装置に関する。
従来の送風装置として、例えば特許文献1にはハウジングの内部に配置されるファンと、ハウジングの吸入口に設けられる第1のフィルタとの間に、第2のフィルタ(特許文献1では第3のフィルタと記載)を配置したヘアドライヤーが開示されている。
この特許文献1では、第2のフィルタとしてメッシュ状で且つ網目幅が300〜650μmのフィルタを用いることで、風量の低下を招くことなく細かい埃や毛髪を捕捉することができるようにしている。
特開2008−307221号公報
しかしながら、毛髪の太さは50〜150μmであり、上記従来技術の第2のフィルタを用いたとしても毛髪のハウジング内部への浸入を完全に防ぐことは困難である。
第2のフィルタを通過した毛髪はファンに達し、ファンで弾かれて毛髪どうしの絡まりが発生する。絡まりの初期状態であれば、すぐに絡まりは解ける。しかし、ファンに弾かれる時間が長くなればなるほど絡まりが複雑となり、絡まりが解けなくなる。この解けないほどの絡まりが発生すると、フィルタ(第1のフィルタまたは第2のフィルタ)の外側から毛髪が抜けなくなり、フィルタ(第1のフィルタおよび第2のフィルタ)を取り外して毛髪を切るなどの処置が必要となってしまう。毛髪どうしがファンに弾かれても絡まらずにフィルタの外側から抜けるのであれば、使用者に上記処置を行わさせずに済む。
ここで、上記従来の送風装置では、第2のフィルタの略中心部が第1のフィルタ側に向けて膨出した形状となっているため、毛髪どうしがファン近傍で絡まり易い構造となっていた。
そこで、本発明は、第2のフィルタを通過した毛髪がファンに弾かれたとしても、毛髪どうしをより絡まり難くすることのできる送風装置を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の特徴は、吸入口および吐出口を有したハウジングと、前記ハウジングの内部に配置され、前記吸入口から吸い込んだ空気を前記吐出口から吐出させるファンと、前記ハウジングの吸入口に設けられる第1のフィルタと、前記第1のフィルタと前記ファンとの間に配置される第2のフィルタと、を備え、前記第2のフィルタを、前記ハウジングへの取付状態で前記第2のフィルタの略中心部と前記ファンの頭部との間の前記ハウジングの軸方向に沿う直線距離が、前記第2のフィルタの外周部と前記ファンの頭部との間の前記軸方向に沿う直線距離と同等または同等以下の関係となる形状としたことを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、前記ハウジング内には、前記ファンが内部に配置される整流筒が設けられているとともに、前記整流筒の上流側端部における開口の中心が前記吸入口の中心に対して偏心して配置されており、前記第2のフィルタは、前記整流筒の開口の中心を中心として放射状に配置される複数の桟と、前記桟に固定されるメッシュフィルタとを備え、複数の前記桟を放射状に配置するにあたり、前記吸入口から前記整流筒の開口に導入される流入量が多い部位で隣接する一対の前記桟の角度を広げて配置したことを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、前記ハウジング内には、前記ファンが内部に配置される整流筒が設けられており、前記整流筒の上流側端部をベルマウス形状とするとともに、前記ベルマウス形状の上流側に前記第2のフィルタを配置したことを要旨とする。
本発明の送風装置によれば、第2のフィルタの略中心部とファンの頭部との間の軸方向に沿う直線距離が、第2のフィルタの外周部とファンの頭部との間の軸方向に沿う直線距離と同等または同等以下の関係となるようにしている。そのため、第2のフィルタの略中心部とファンの頭部との間の距離を従来よりも短くできるようになり、毛髪どうしをより絡まり難くすることができる。
本発明の第1実施形態にかかる送風装置の側面図である。 本発明の第1実施形態にかかる送風装置の斜視図であって、(a)は送風装置を斜め前方から見た図であり、(b)は送風装置を斜め後方から見た図である。 本発明の第1実施形態にかかる送風装置の正面図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 図4中B部の拡大図である。 本発明の第1実施形態にかかる送風装置の後面図である。 図6における第1のフィルタを取り外した図である。 本発明の第1実施形態にかかる送風装置の第2のフィルタを示した図であって、(a)は、裏面側(ファン側)を示した図であり、(b)は側面図でり、(c)は表面側(第1のフィルタ側)を示した図である。 本発明の第1実施形態にかかる送風装置における毛髪の絡まりを説明する断面図である。 従来の送風装置における毛髪の絡まりを説明する断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる送風装置の毛髪の絡まりを説明する断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1〜図9は、本発明の第1実施形態にかかる送風装置を示した図であり、本実施形態では、本発明を送風装置としてのヘアドライヤーに適用した場合を例示する。
ヘアドライヤー1は、図1に示すように、使用者が手で握る部分となるグリップ部11と、グリップ部11と交差する方向に結合される本体部10とを備えており、使用時にはグリップ部11と本体部10とで略T字状の外観を呈するように構成されている。ヘアドライヤー1は、複数の分割体を繋ぎ合わすことでその外郭となるハウジング(本体ハウジング、グリップハウジング)12、11aが形成されており、グリップハウジング11aの突出端部からは、電源コード18が引き出されている。また、本体部10の下側にはグリップ取付部3が突設されており、このグリップ取付部3の連結部19(図4参照)にグリップ部11が回動自在に連結されている。グリップ部11は、本体部10に沿う位置まで折り畳むことができるようになっている。なお、本実施形態では、ヘアドライヤー1が使用時において略T字状となるように構成したが、これに限定されず、例えば略L字状となるように構成してもよい。
図4に示すように、本体ハウジング12の後端部(空気流路の上流側端部:図4の右側)には、第1のフィルタ80で覆われた吸入口15が設けられる一方で、前端部(空気流路の下流側端部:図4の左側)には吐出口16が設けられている。本体ハウジング12の内部にはファン26が配置されており、このファン26の回転駆動によって吸入口15から吸い込んだ空気を吐出口16から吐出させる空気流路が形成される。
本実施形態の空気流路は、第1の空気流路と後述する第2の空気流路とにより構成されている。第1の空気流路は、本体ハウジング12の内部に設けられる風洞の内側、即ち、整流筒20と内筒22の内側を通過してノズル23の開口28から吐出される流路である。この第1の空気流路には、最も上流側にファン26が配置され、その下流側にファン26を駆動するモータ25が配置され、モータ25のさらに下流側に加熱機構としてのヒータ35が配置されている。ファン26は、頭部26a(図5参照)と翼部26bとから成る一般的な構成のものであり、ヒータ35を作動させた時には、ノズル23の内側から温風が吹き出されることになる。なお、本実施形態では、帯状かつ波板状の電気抵抗体からなるヒータ35を、断面十字型に組まれた基板24に組み付けたものを例示したが、かかる構成に限定されない。
内筒22の外周側であって本体ハウジング12と内筒22の上側との間の空間には、金属微粒子イオン(例えばプラチナイオン)を発生するイオン発生装置36と、ミストを発生するミスト発生装置37とが設けられている。その一方で、本体ハウジング12と整流筒20との間の空間には、ミスト発生装置37に電圧を印加する電圧印加回路30と、イオン発生装置36に電圧を印加する電圧印加回路(図示せず)とが配置されている。これら電圧印加回路30と電圧印加回路(図示せず)とは、整流筒20を挟んで相互に反対側となる位置に配置するのが好適である。こうすれば、電圧印加回路30と電圧印加回路(図示せず)との相互干渉による電圧の低下や不安定化などの不具合を抑制することができる。
また、本体ハウジング12の前部上側には、楕円形の貫通孔(図示せぬ)が形成されており、図2(a)に示すように、この貫通孔(図示せぬ)を絶縁性の合成樹脂からなるカバー13で塞いである。カバー13には、図3に示すように、金属微粒子吐出口133,133とミスト吐出口132とがそれぞれ独立して形成されている。カバー13は、金属微粒子あるいはミストによる帯電を抑制するため、本体ハウジング12よりも導電性を低くするのが好適である。カバー13が帯電すると、その電荷によって、イオン発生装置36やミスト発生装置37から電荷を帯びた金属微粒子やミストが放出されにくくなるからである。カバー13の帯電を抑制するためには、帯電を起こしにくい材料、例えばPC(ポリカボネート)樹脂などを用いてカバー13を形成するのが好適である。なお、この部分では、カバー13がヘアドライヤー1の外郭を成している。
また、図4に示すように、整流筒20の下流側端部と内筒22の上流側端部との間には、分流部21が設けられている。分流部21には、内筒22の外周側と連通するリング状の開口29が形成されており、ファン26による送風の一部は、このリング状開口29から本体ハウジング12と内筒22との間の空間を通過して吐出口16から吐出されるようになっている。すなわち、整流筒20の内側と内筒22の外側を通過してノズル23の外側の開口38から吐出される流路が第2の空気流路となる。このノズル23の外側の開口38から吐出される風は、ヒータ35と接触しないため、ヒータ35によって加熱される前の比較的冷たい冷風として吐出される。また、リング状の開口29を通過する風のさらに一部は、金属微粒子イオンとミストを金属微粒子吐出口133,133とミスト吐出口132からそれぞれ吐出することを補助するようになっている。
グリップハウジング11aの前面中央には、上下にスライドするスライド釦式のスイッチ部17が設けられている。このスイッチ部17は、電源オンオフ用のメインスイッチとして機能するものであり、また、風量の切り換え操作も行えるようにしている。一方、本体ハウジング12の側面には、風温切り換え用の押し釦式のスイッチ部6と、風温表示のための表示部7と、動作表示ランプ138とが設けられている。これらのスイッチ部6、17や表示部7などは、制御基板(図示せず)上のマイコンと電気的に接続されている。
そして、本実施形態では、風温切り換え用のスイッチ部6によって、「HOT」「温冷」「COLD」「SCALP」の4つの風温状態を切り換えることができるようになっている。「HOT」とは、温風を出力するモードである。「温冷」とは、例えば冷風5秒、温風7秒といったように、温風と冷風とを交互に出力するモードである。「COLD」とは、冷風を出力するモードである。「SCALP」とは、例えば約60℃程度の低温風を出力するモードである。ヘアドライヤー1の本体部10に電源が投入されると、マイコンが通電され、現在の風温モードに応じた駆動信号でヒータ35が駆動されるとともに、現在の風温モードを表示するように表示部7の風温表示が制御される。そして、スイッチ部6が押下されるたびに、その押下信号がマイコンに送られて4つの風温状態が順に切り換わるようになっている。
本実施形態では、スイッチ部6を本体ハウジング12におけるグリップ取付部3の根元位置から10〜40mm程度上方に配置するようにしている。このような位置にスイッチ部6があれば、グリップ部11を把持する使用者の親指による操作を容易にすることができるとともに、不用意な誤操作を抑制することができるためである。すなわち、40mm以上の位置にスイッチ部6があるとグリップ部11を握る親指が届きにくくなり、逆に10mm以下の位置にあると使用時に不用意にスイッチ部6を押してしまって使用者が意図しない風温切換操作が行われてしまう恐れがある。このような理由から、本実施形態では10〜40mm程度の位置に設定するようにしている。また、この位置では、円筒状の本体ハウジング12における最大径の部位から次第に縮径された部位にあるので、ヘアドライヤー1を机上に置いた時にスイッチ部6が不用意に押されてしまうことも抑制できる。
本体ハウジング12の後端部には、図4に示すように、第1のフィルタ80が吸入口15の開口領域を細分化するように取り付けられている。本実施形態の第1のフィルタ80は、網目状の枠体81とこの枠体81に一体成形されるメッシュ82とを備えている。
図5および図6に示すように、枠体81は、電気用品取締法の定める試験指(φ25mm)が挿入できないサイズを開口面積の基準と設定している。したがって、枠体81の最大の開口面積の箇所において、メッシュ82が破れたとしても、使用時に使用者の指などが枠体81を通過してファン26まで挿入されてしまう恐れはない。この枠体81は、合成樹脂成形材料で厚み1.5〜2.5mm程度、桟幅が1.5mm程度が好ましい。その中でも桟部81bの幅を1.3〜1.5mm程度のように細く設定することによって、成形流動性や強度を確保した上で騒音を低減することができる。また、枠体81における開口部81aはハニカム形状が好ましい。こうすることで、桟部81bの強度を均等に確保することができつつ吸入口15の総開口面積を大きくとることができ、風量の増大に繋がる。
ここで、本実施形態の枠体81には、開口率が55〜90パーセント程度であって、300〜650nm程度の網目幅のメッシュ82が一体成形されている。このメッシュ82は、例えば金属やポリエステルなどの難燃性樹脂を用いることができ、このように網目幅の細かいメッシュ82を一体成形することで、細かい埃や毛髪などが空気流路内に入ってしまうのを抑制できるようにしている。なお、メッシュ82は枠体81における後端面(上流側の面)寄り(例えば後端面から0.2mm程度)の位置にインサート成形することで、メッシュ82が吸入口15の最外層に位置することがないので、擦れによるメッシュ82の破損を抑制することができる。また、メッシュ82を後端面寄りに配置することで、メッシュ82に埃が付着したとしてもその埃を外側から容易に掃除できるようになるため、吸込口15部分の手入れを簡便化することができるという利点もある。その一方で、メッシュ82を枠体81の後端面寄りにインサート成形した場合、メッシュ82の模様が枠体81の後端面に表れてしまうため、これを目立たなくするために、枠体81の後端面には微細な凹凸を予め付与するのが好適である。
また、図6に示すように、本実施形態では第1のフィルタ80の本体ハウジング12への固定は、枠体81に設けられたハニカム形状の開口部81aのうちの一つを、メッシュ82が一体成形されずにネジ孔83として利用できるものとしている。そして、このネジ孔83にビス85を通して枠体81を本体ハウジング12に固定している。なお、ネジ孔83については、整流筒20の上流側端部20aよりも径方向内側に位置すると、空気の導入率が低減して騒音が発生する恐れがあるので、上流側端部20aよりも径方向外側に配置するのが好適である。
そして、図5に示すように、第1のフィルタ80とファン26との間には第2のフィルタ90が配置されている。第2のフィルタ90は、整流筒20の上流側端部20aの開口領域を細分化するように取り付けられており、ファン26近傍における毛髪どうしの絡まりを抑制している。
図8は、本実施形態の第2のフィルタ90を示した図であって、(a)は、裏面側(ファン26側)を示した図であり、(b)は側面図、(c)は表面側(第1のフィルタ80側)を示した図である。この図8に示すように、本実施形態の第2のフィルタ90は、フィルタフレーム92とこのフィルタフレーム92に一体化して取り付けられるメッシュフィルタ95とにより構成されている。
フィルタフレーム92は、略円環状の外周壁93とこの外周壁93の中心97から放射状に伸びる5つの桟壁(桟)91と外周壁93の上側を径方向外側に一体に延ばしたフレーム壁94とを備えている。そして、本実施形態では、フィルタフレーム92の表側の外周壁93と桟壁91上にメッシュフィルタ95を熱溶着して固定することにより、これらフィルタフレーム92とメッシュフィルタ95とを一体化している。このとき、図7にも示すように、表側の桟壁91には、その桟壁91よりも桟幅がやや狭いリブ91aが突設されている。一方、図8(c)に示すように、メッシュフィルタ95には、リブ91aと対向する位置にスリット91aが形成されている。このような構成により、スリット91aにリブ91aを挿通させて、これらメッシュフィルタ95とフィルタフレーム92とを精度良く位置決めして一体化することができるようにしている。なお、図7は、図6の第1のフィルタ80を取り外した図であるが、便宜上メッシュフィルタ95を図示省略している。
また、フィルタフレーム92の外周壁93には、周方向の2箇所に整流筒22側に向て開口する係合穴96aが形成された突起96が突設されている。フィルタフレーム92の取付時には、整流筒22側に設けられる係合片(図示せず)にその突起96の係合穴96aを嵌合させることにより、第2のフィルタ90の位置ズレを規制しつつ整流筒22の上流側に固定することができる。また、フレーム壁94には、本体ハウジング12内の係止部に係止されるフレーム片94aが設けられている。
ここで、本実施形態では、第2のフィルタ90を、本体ハウジング12への取付状態でその略中心部b(図9参照)とファン26の頭部26a(上流側端a)との間の本体ハウジング12の軸方向に沿う直線距離L1が、外周部cと頭部26a(上流側端a)との間の軸方向に沿う直線距離L1と同等または同等以下の関係となる形状としている。具体的には、図5および図8に示すように、本実施形態では、フィルタフレーム92の5つの桟壁91と外周壁93の軸方向に沿う厚みを同じ厚さで形成し、その桟壁91と外周壁93の表側に一定厚さの円環状のメッシュフィルタ95を張り付けている。
図9は、本実施形態にかかるヘアドライヤ1ーの毛髪60の絡まりを説明する断面図、図10は、従来のヘアドライヤーの毛髪60の絡まりを説明する断面図である。
図10に示すように、従来のヘアドライヤーでは、第2のフィルタ100の略中心部bが、第1のフィルタ側に向けて膨出した形状となっていた。すなわち、第2のフィルタ100の略中心部bとファン26の頭部26a(上流側端a)との間の軸方向に沿う直線距離L2が、外周部cと頭部26a(上流側端a)との間の軸方向に沿う直線距離L1よりも長い構成となっている。このような構成では、第2のフィルタ100を通過してファン26に達した毛髪60が、翼部26bの回転によって弾かれた際に、毛髪60に捻れが生じる作用点65がファン26から遠く離れてしまうこととなる。そのため、作用点65における捻りに対する反力が小さくなり、捻れが解けてない状態で徐々に毛髪60どうしが絡み合ってしまっていた。したがって、ファン26に弾かれる時間が長くなればなるほど、毛髪60どうしの絡まりが複雑化してしまい、毛髪60がフィルタ(第1のフィルタ80または第2のフィルタ90)の外側から抜け難くなってしまう。
これに対し、本実施形態では、第2のフィルタ90(メッシュフィルタ95)を、その略中心部bとファン26の頭部26a(上流側端a)との間の直線距離L1が、外周部cと頭部26a(上流側端a)との間の直線距離L1と等しい関係となる形状としている。そのため、第2のフィルタ90を通過してファン26に達した毛髪60が、翼部26bの回転によって弾かれる際に、毛髪60に捻れが生じる作用点65をファン26により近づけることができる。これにより、作用点65における捻りに対する反力を大きくすることができ、従来よりも毛髪60の捻れを解け易くして元の状態に近づけることができる。したがって、徐々に毛髪60どうしが絡み合ったとしても、捻れが解けた元の状態とより近い状態で毛髪60どうしが絡み合うこととなるため、毛髪60どうしの複雑な絡まりを抑制することができる。よって、毛髪60どうしの絡まりを軽減でき、毛髪60をフィルタ(第1のフィルタ80または第2のフィルタ90)の外側から抜き易くすることができる。なお、本実施形態では、第2のフィルタ90の略中心部bとファン26の頭部26aとの間の直線距離L1を、8.7mmとしている。
また、第2のフィルタ90のメッシュフィルタ95は、開口率が75〜95パーセント程度のものを用いるのが好適である。本実施形態では、開口率が90パーセント程度のメッシュフィルタ95を採用しており、これにより、流量の減少を抑えることができる。また、材質としては、第1のフィルタ80のメッシュ82と同様に、例えば金属やポリエステルなどの難燃性樹脂を用いることができる。また、ファン26を回転駆動させた際には、メッシュフィルタ95はフィルタフレーム92の桟壁91に支持されていない部位で、ファン26側へ引っ張られることとなるのため、少なくとも50μm以上の線形を確保するのが好ましい。本実施形態では、線形が55μmのメッシュフィルタ95を採用しており、これにより、メッシュフィルタ95の強度を確保して破れにくくすることができる。
本実施形態の第2のフィルタ90は、図5および図9に示すように、本体ハウジング12への取付状態では、断面視で本体ハウジング12の軸方向に直交する直交方向に一直線状に配置されることとなる。しかしながら、上述したようにファン26を回転駆動させた際には、メッシュフィルタ95に加えてフィルタフレーム92、ひいては第2のフィルタ90全体の略中心部bがファン26側へ引っ張られることが予想される。したがって、ヘアドライヤー1の駆動時には、略中心部bと頭部26a(上流側端a)との間の直線距離L1を、外周部cと頭部26a(上流側端a)との間の直線距離L1以下の関係とすることができる。これにより、作用点65をファン26にさらに近づけることができるようになり、より一層毛髪60の絡まりを抑制することができる。なお、本実施形態では、ヘアドライヤ1ーの駆動時(即ち、ファン26の回転駆動時)に、第2のフィルタ90の略中心部bが最大で0.3mm程度、整流筒22側に撓むように構成している。
ところで、本実施形態では、内筒22の上側の空間にミスト発生装置37などが配置されていることや、これに伴い整流筒20の上側の空間に電圧印加回路30などが配置されていることにより、吸入口15の中心に対して整流筒22の中心がやや下方にずれて偏心して配置されている。これにより、図6に示すように、吸入口15を塞ぐ第1のフィルタ80の中心87に対して整流筒22の開口を塞ぐ第2のフィルタ90の中心97もやや下方にずれて配置されることになる。そのため、本実施形態では、吸入口15から風洞となる整流筒22の上流側端部22aに導入される空気の流入量が周方向で異なることが予想され、流入量の多い部位にフィルタフレーム92の桟壁91を配置すると、圧損により風量が低下する恐れがある。
そこで、本実施形態では、桟壁91を放射状に配置するにあたり、流入量が多い部位で桟壁91の角度を広げるようにしている。具体的には、本実施形態では、上述した第1のフィルタ80と第2のフィルタ90の配置の関係上、図6に示す第2のフィルタ90の中心97よりも上側の領域で流入量が多くなることが考えられる。そのため、図8に示す上側2つの桟壁91を84°の角度でV字状となように配置し、第2のフィルタ90の表面側から見て(図8(b)参照)、以下右回りに66°、72°、72°、66°の関係となるように残りの3つの桟壁91を配置している。
このように、本実施形態では、流入量が多い部位において隣接する一対の桟壁91の角度を広げて配置するようにしたので、桟壁91によって圧損が生じるのを抑制して、風量の低下を抑制することができる。なお、第2のフィルタ90の本体ハウジング12への取付状態では、5つの桟壁91は、整流筒22の開口の中心を中心として放射状に配置されることになる。
また、図5に示すように、本実施形態では、整流筒22の上流側端部22aが径方向外側に向けて徐々に拡開するベルマウス形状となっている。したがって、このベルマウス形状によっても、吸入口15から整流筒22の上流側端部22aに導入される空気の流入量の減少を抑えることができ、風量の低下をさらに抑制することができる。
以上により、本実施形態のヘアドライヤー1によれば、第2のフィルタ90を、本体ハウジング12への取付状態で略中心部bとファン26の頭部26aの直線距離L1が、外周部cと頭部26aの直線距離L1と同等または同等以下の関係となる形状としている。そのため、第2のフィルタ90を通過してファン26に達した毛髪60が、ファン26の回転によって弾かれる際に、毛髪60に捻れが生じる作用点65をファン26に近づけることができる。したがって、徐々に毛髪60どうしが絡み合ったとしても、従来よりも捻れが解けた元の状態と近い状態で毛髪60どうしが絡み合うこととなるため、毛髪60どうしの複雑な絡まりを抑制して、毛髪60どうしをより絡まり難くすることができる。これにより、毛髪60がフィルタ(第1のフィルタ80または第2のフィルタ90)の外側から抜けなくなるのを抑制できる上、使用者にフィルタ(第1のフィルタおよび第2のフィルタ)を取り外して毛髪を切るなどの処置を行わさせてしまう恐れをより低減できる。
また、本実施形態によれば、上記構成によって例えファン26に毛髪60が絡まったとしても、フィルタ(第1のフィルタ80または第2のフィルタ90)の外側から毛髪60を抜く際に、より絡まった先端側の毛髪60を掴んで抜くことができるようになる。そのため、従来よりも毛髪60をより抜き易くすることもできるという利点もある。
その一方で、第1のフィルタ80にあっては、本体ハウジング12の軸方向長さが大型化しない程度で第1のフィルタ80の略中心部とファン26の頭部26aとの間の軸方向に沿う直線距離を大きくとるのが好適である。こうすれば、第1のフィルタ80から浸入した毛髪60をファン26に到達し難くできるので、より絡まり難くすることができる。
また、本実施形態によれば、第2のフィルタ90の桟壁91を放射状に配置するにあたり、吸入口15から整流筒22の上流側端部22aの開口に導入される流入量が多い部位で、隣接する一対の桟壁91の角度を広げて配置するようにしている。そのため、流入量が多い部分において、一対の桟壁91間の開口領域を広げることができ、桟壁91によって圧損が生じるのを抑制して風量の低下を抑制できる。
さらに、本実施形態によれば、整流筒22の上流側端部22aをベルマウス形状とするとともに、そのベルマウス形状の上流側に第2のフィルタ90を配置している。そのため、整流筒22の上流側端部22aの開口に導入される空気の流入量の減少を抑えることができ、風量の低下をさらに抑制することができる。
[第2実施形態]
図11は、本発明の第2実施形態を示した図であり、上記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとする。
本実施形態のヘアドライヤーが上記第1実施形態と主に異なる点は、第2のフィルタ90Aの略中心部bを、ファン26側に向けて膨出させたことにある。すなわち、第2のフィルタ90Aの略中心部bとファン26の頭部26a(上流側端a)との間の軸方向に沿う直線距離L1が、外周部cと頭部26a(上流側端a)との間の軸方向に沿う直線距離L3よりも短い構成(同等以下)となっている。
このように、本実施形態の第2のフィルタ90Aは、上記第1実施形態のヘアドライヤー1における駆動時の第2のフィルタ90の形状(即ち、ファン26を回転させて第2のフィルタ90の略中心部bを撓ませた形状)を採用したものである。
一般的なヘアドライヤー1は、ファン26の回転駆動により、ファン26の頭部26bと対向する第2のフィルタ90Aの略中心部b側から毛髪60が吸い込まれ易い構造となっている。そのため、本実施形態のように、外周部cと比べて毛髪60が吸い込まれ易い略中心部bを頭部26bに近づけて配置するようにすれば、毛髪60どうしの絡まりを抑制することができる。
以上により、本実施形態のヘアドライヤー1によっても、上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
すなわち、毛髪60が第2のフィルタ90Aを通過した際に、捻れが生じる作用点65をファン26に近づけることができ、作用点65における捻りに対する反力を大きくして、毛髪60どうしをより絡まり難くすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、第2のフィルタは、略中心部と頭部との間の軸方向に沿う直線距離が、外周部と頭部との間の軸方向に沿う直線距離と同等または同等以下の関係となるようにすれば、上記第1および第2実施形態以外の形状であってもよい。
また、上記各実施形態では、本発明を送風装置としてのヘアドライヤーに適用した場合を例示したが、これに限定されず、例えば扇風機などにも適用することができる。
また、ハウジングや、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
1 ヘアドライヤー(送風装置)
12 本体ハウジング(ハウジング)
15 吸入口
16 吐出口
22 整流筒
26 ファン
26a 頭部
80 第1のフィルタ
90 第2のフィルタ
91 桟壁(桟)
95 メッシュフィルタ
b 第2のフィルタの略中心部
c 第2のフィルタの外周部

Claims (3)

  1. 吸入口および吐出口を有したハウジングと、
    前記ハウジングの内部に配置され、前記吸入口から吸い込んだ空気を前記吐出口から吐出させるファンと、
    前記ハウジングの吸入口に設けられる第1のフィルタと、
    前記第1のフィルタと前記ファンとの間に配置される第2のフィルタと、を備え、
    前記第2のフィルタを、前記ハウジングへの取付状態で前記第2のフィルタの略中心部と前記ファンの頭部との間の前記ハウジングの軸方向に沿う直線距離が、前記第2のフィルタの外周部と前記ファンの頭部との間の前記軸方向に沿う直線距離と同等または同等以下の関係となる形状としたことを特徴とする送風装置。
  2. 前記ハウジング内には、前記ファンが内部に配置される整流筒が設けられているとともに、前記整流筒の上流側端部における開口の中心が前記吸入口の中心に対して偏心して配置されており、
    前記第2のフィルタは、前記整流筒の開口の中心を中心として放射状に配置される複数の桟と、前記桟に固定されるメッシュフィルタとを備え、
    複数の前記桟を放射状に配置するにあたり、前記吸入口から前記整流筒の開口に導入される流入量が多い部位で隣接する一対の前記桟の角度を広げて配置したことを特徴とする請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記ハウジング内には、前記ファンが内部に配置される整流筒が設けられており、
    前記整流筒の上流側端部をベルマウス形状とするとともに、前記ベルマウス形状の上流側に前記第2のフィルタを配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の送風装置。
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