JP2013081644A - 加熱送風装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を低減してスイッチ部の構成を簡素化できる加熱送風装置を提供する。
【解決手段】送風部28およびヒータ(加熱部)35を内蔵する本体ハウジング(ハウジング)12と、この送風部28およびヒータ35のうち少なくともいずれか一方の動作を切り換える押し釦式のスイッチ部6と、を備えた加熱送風装置1において、前記スイッチ部6の釦部61を本体ハウジング12の外壁面10aと一体化するとともに、当該外壁面10aの一部を撓ませることで前記スイッチ部6のタクトスイッチ(接点部)62に押圧力を伝達して動作の切り換えを行う。
【選択図】図10
【解決手段】送風部28およびヒータ(加熱部)35を内蔵する本体ハウジング(ハウジング)12と、この送風部28およびヒータ35のうち少なくともいずれか一方の動作を切り換える押し釦式のスイッチ部6と、を備えた加熱送風装置1において、前記スイッチ部6の釦部61を本体ハウジング12の外壁面10aと一体化するとともに、当該外壁面10aの一部を撓ませることで前記スイッチ部6のタクトスイッチ(接点部)62に押圧力を伝達して動作の切り換えを行う。
【選択図】図10
Description
本発明は、ヘアドライヤーなどの加熱送風装置に関する。
従来の加熱送風装置として、送風部および加熱部を内蔵するハウジングと、これら送風部および加熱部のうち少なくともいずれか一方の動作を切り換える押し釦式のスイッチ部とを備えたヘアドライヤーが知られている(例えば特許文献1参照)。
このような加熱送風装置にあっては、一般的にスイッチ部の釦部がハウジングとは別部材となっており、この別部材の釦部を押圧操作することで送風部や加熱部の動作を切り換えることができるようになっている。
しかしながら、上記従来の加熱送風装置では、釦部がハウジングとは別部材で構成されているため、この別部材の釦部に加えて当該釦部を保持する機構などを設けたりする必要があり、部品点数が増えるとともにスイッチ部の構成が複雑化してしまう恐れがあった。
そこで、本発明は、部品点数を低減してスイッチ部の構成を簡素化できる加熱送風装置を得ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の特徴は、送風部および加熱部を内蔵するハウジングと、前記送風部および加熱部のうち少なくともいずれか一方の動作を切り換える押し釦式のスイッチ部と、を備えた加熱送風装置において、前記スイッチ部の釦部を前記ハウジングの外壁面と一体化するとともに、当該外壁面の一部を撓ませることで前記スイッチ部の接点部に押圧力を伝達して動作の切り換えを行うことを要旨とする。
第2の特徴は、前記釦部を、当該釦部の周縁部の外壁面よりも突出させたことを要旨とする。
第3の特徴は、前記釦部の周縁部の外壁面に、スリットを設けたことを要旨とする。
第4の特徴は、前記釦部と前記接点部との間に、前記釦部の撓み動作に連動して押圧力を前記接点部に伝達する中間部材を設けるとともに、前記中間部材に、前記スリットを塞ぐ閉塞部を設けたことを要旨とする。
第5の特徴は、前記閉塞部の成形色を、前記外壁面と異ならせたことを要旨とする。
本発明の加熱送風装置によれば、スイッチ部の釦部をハウジングの外壁面と一体化するとともに、当該外壁面の一部を撓ませることでスイッチ部の接点部に押圧力を伝達して動作の切り換えを行うようにしている。そのため、部品点数を低減できるのは勿論のこと、外壁面の一部を撓ませて接点部に押圧力を伝達するだけなので、スイッチ部の構成を簡素化することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図13は、本発明の一実施形態にかかる加熱送風装置を示した図であり、本実施形態では、本発明を加熱送風装置としてのヘアドライヤーに適用した場合を例示する。
ヘアドライヤー1は、図1および図5に示すように、送風部28および加熱部35を内蔵するハウジング12、11aと、この送風部28、加熱部35のうち少なくとも何れか一方の動作を切り換える押し釦式のスイッチ部6とを少なくとも備えている。より詳細には、ヘアドライヤー1は、内部に空気流路が形成される本体部10と、この本体部10の後部下側から突設されたグリップ取付部3に回動自在な連結部19を介して折り畳み自在に連結されるグリップ部11とを備えて構成されている。
図5に示すように、本体部10の後端部(空気流路の上流側端部:図5の右側)には、網目状の枠体81で覆われた吸入口15が設けられる一方で、前端部(空気流路の下流側端部:図5の左側)には吐出口16が設けられている。
本体部10は、左右二つ割りの本体ハウジング12と前部カバー13とで外殻が構成されており、その内部には送風ブロック2(図8参照)が組み込まれている。この送風ブロック2は、図5に示すように、合成樹脂製の筒状で且つ整流翼を有するモータ基台20と、モータ基台20の下流側に繋がる第1風洞21と、第1風洞21のさらに下流側に位置する第2風洞22とを備えている。そして、モータ基台20内にファン26とモータ25とを有した送風部28が配置され、モータ基台20および第1風洞21の外壁面に電源基板30と制御基板31とが配設されている。
先端側が細くなったテーパ状の第2風洞22内には、断面十字型に組まれた基板24に組み付けた帯状かつ波板状の電気抵抗体からなるヒータ(加熱部)35が配設されている。第2風洞22の外壁面には、図7に示すように、金属微粒子イオン(例えばプラチナイオン)を発生するイオン発生装置36と、ミストを発生するミスト発生装置37が設けられている。
本体部10における前部カバー13は、図2に示すように、イオン発生装置36から吐出される金属微粒子イオンおよびミスト発生装置37から吐出されるミストの吐出用開口132,133を備えている。また、前部カバー13は、円筒部134を備えるとともに、後方に突出するフック部131(図5参照)を備えており、このフック部131を本体ハウジング12の内面に係止させることで本体ハウジング12と連結されている。さらに、前部カバー13における円筒部134は、その内周面が真円形であり、内周に沿うリブ135(図5参照)を備えている。
ここで、送風ブロック2におけるモータ基台20と第1風洞21と第2風洞22、そして、第2風洞22の先端に連結される整流筒23とによって、吸入口15から吐出口16に至る主送風路が形成されている。モータ25で駆動されるファン26による送風は、第2風洞22内を通る際、ヒータ35が通電されていると、ヒータ35によって加熱されて温風として整流筒23を経て吐出口16から吐出される。
また、図5に示すように、第1風洞21の下流側開口径よりも、第2風洞22の上流側外径の方が小さく、両者の間にはリング状の開口29が空いている。モータ25で駆動されるファン26による送風の一部は、このリング状開口29から送風ブロック2と本体ハウジング12内面との間の空隙を通り、前部カバー13の円筒部134内面と整流筒23との間に形成されたリング状の吐出口38から吐出される。このリング状吐出口38から吐出される風は、ヒータ35と接触しないため、整流筒23内を通って吐出される温風を囲む冷風として吐出される。リング状の開口29を通る風のさらに一部は、金属微粒子イオンとミストとを吐出用開口132,133から吐出することを補助するようになっている。
本体部10の後端部には、図4に示すように、網目状の枠体81が吸入口15の開口領域を細分化するように取り付けられている。枠体81は、電気用品取締法の定める試験指(φ25mm)が挿入できないサイズを開口面積の基準と設定している。したがって、枠体81の最大の開口面積の箇所において、例えば後述するメッシュ82が破れたとしても、使用時に使用者の指などが枠体81を通過してファン26まで挿入されてしまう恐れはない。この枠体81は、合成樹脂成形材料で厚み1.5〜2.5mm程度、桟幅が1.5mm程度が好ましい。その中でも桟部81bの幅を1.3〜1.5mm程度のように細く設定することによって、成形流動性や強度を確保した上で騒音を低減することができる。
また、枠体81における開口部81aはハニカム形状が好ましい。こうすることで、桟部81bの強度を均等に確保することができつつ吸入口15の総開口面積を大きくとることができ、風量の増大に繋がる。
ここで、本実施形態の枠体81には、図6に示すように、開口率が55〜90パーセント程度であって、300〜650nm程度の網目幅のメッシュ82が一体成形されている。このメッシュ82は、例えば金属やポリエステルなどの難燃性樹脂を用いることができ、このように網目幅の細かいメッシュ82を一体成形することで、細かい埃や毛髪などが空気流路内に入ってしまうのを確実に抑制できるようにしている。
なお、メッシュ82は枠体81における後端面(上流側の面)寄り(例えば後端面から0.2mm程度)の位置にインサート成形することで、メッシュ82が吸入口15の最外層に位置することがないので、擦れによるメッシュ82の破損を抑制することができる。また、メッシュ82を後端面寄りに配置することで、メッシュ82に埃が付着したとしてもその埃を外側から容易に掃除できるようになため、吸込口15部分の手入れを簡便化することができるという利点もある。その一方で、メッシュ82を枠体81の後端面寄りにインサート成形した場合、メッシュ82の模様が枠体81の後端面に表れてしまうため、これを目立たなくするために、枠体81の後端面には微細な凹凸を予め付与するのが好ましい。
また、図4および図5に示すように、本実施形態では枠体81の本体ハウジング12への固定は、枠体81に設けられたハニカム形状の開口部81aのうちの一つを、メッシュ82が一体成形されずにネジ孔83として利用できるものとしている。そして、このネジ孔83に通したビス85で枠体81を本体ハウジング12に固定することで、目立ちにくくデザイン性も向上させることができる。なお、このネジ孔83については、ファン26と整流筒23の上流側端部とを結んだ仮想線よりも径方向内側に位置すると、空気の導入率が低減して騒音が発生する恐れがあるので、仮想線よりも外側に配設するのが好ましい。
グリップ部11は、図1および図2に示すように、グリップ取付部3に回動自在に連結されるグリップハウジング11aを備えており、このグリップハウジング11aの前面中央には、上下にスライドするスライド釦式のスイッチ部17が設けられている。また、グリップ部11の下端からは電源コード18が引き出されている。スイッチ部17は、電源オンオフ用のメインスイッチとして機能するものであり、また、風量の切り換え操作も行えるようになっている。
一方、本体ハウジング12の側面10aには、風温切り換え用の押し釦式のスイッチ部6と、風温表示のための表示部7と、動作表示ランプ138とが設けられている。これらのスイッチ部6、17や表示部7などは、制御基板31上のマイコンと電気的に接続されている。
そして、本実施形態では、風温切り換え用のスイッチ部6によって、「HOT」「温冷」「COLD」「SCALP」の4つの風温状態を切り換えることができるようになっている。「HOT」とは、温風を出力するモードである。「温冷」とは、例えば冷風5秒、温風7秒といったように、温風と冷風とを交互に出力するモードである。「COLD」とは、冷風を出力するモードである。「SCALP」とは、例えば約60℃程度の低温風を出力するモードである。本体部10に電源が投入されると、マイコンが通電され、現在の風温モードに応じた駆動信号でヒータ35が駆動されるとともに、現在の風温モードを表示するように表示部7の風温表示が制御される。そして、スイッチ部6が押下されるたびに、その押下信号がマイコンに送られて4つの風温状態が順に切り換わるようになっている。
ここで、本実施形態では、この押し釦式のスイッチ部6の釦部61が、本体ハウジング12の外壁面(側面)10aと一体化されている。そして、その外壁面10aの一部となる釦部61を撓ませることで、釦操作が行えるようになっている。
具体的には、図9〜図11に示すように、本実施形態では釦部61の内側にその接点部となるタクトスイッチ62が配置されており、このタクトスイッチ62に押圧力を伝達することで、動作の切り換えを行えるようにしている。
本実施形態では、釦部61を撓み易くさせるために、その周縁部の外壁面10aにスリット65を形成するようにしている。このようにスリット65を設けることで、スリット65で囲われた外壁面10aが撓み易くなるので、釦部61の操作性を向上させることができる。なお、スリット65の形状としてはU字状やV字状とするのが好ましい。こうすれば、釦部61の押し易さをより一層向上させることができる。
また、本実施形態では、釦部61とタクトスイッチ62との間に、釦部61の撓み動作に連動する(即ち、釦部61と同期して撓む)中間部材としての釦ベース63を設けている。釦部61と釦ベース63とは、共に片持ち梁状となっており、釦部61が撓むことで釦ベース63も連動して撓むので、釦部61の押圧力をタクトスイッチ62に伝達することができるようになっている。なお、本実施形態では、片持ち梁状の釦ベース63は、一方がフック、他方がネジによって本体ハウジング12に固定されている。
また、本実施形態の釦ベース63は、外壁面10aに形成されたスリット65を塞ぐ閉塞部63aを有しており、これにより、スリット65を釦ベース63の成形色で目立させて釦部61の視認性を向上できるようにしている。勿論、本体ベース12の外壁面10aと閉塞部63aを含む釦ベース63とは成形色を異ならせている。さらに、スリット65は開口したままの状態であると、水滴や埃あるいは静電気などを本体ハウジング12の内部に侵入させてしまう恐れがある。その点、本実施形態ではスリット65を釦ベース63の閉塞部63aで塞ぐようにしたので、本体ハウジング12の内部と外部とを絶縁する効果や、埃の進入を抑制する効果、さらには防水効果などを得ることができるという利点もある。
なお、閉塞部63aは異物の進入を防ぐという観点からみればスリット65に嵌合させるのが好ましいのであるが、閉塞部63aをスリット65に嵌合させてしまうと釦部61の撓み動作が阻害されて操作性が低減してしまう。そのため、図10に示すように、閉塞部63aとスリット65との間には、僅かな隙間を設けるのが好ましい。
また、本実施形態では、外壁面10aの一部の釦部61を、その周縁部の外壁面10aよりも若干突出させている。こうすることで、釦部61を押し易くさせるのは勿論のこと、釦部61の視認性を高めて使用者に認識してもらうことができる。なお、本実施形態では、釦部61をその周縁部の外壁面10aに対して0.5〜1.0mm程度突出させるようにしている。また、釦部61の撓ませ量としては1.0〜1.5mm程度、釦部61の長手方向の寸法は12〜18mm程度、幅方向の寸法は6〜13ミリ程度と設定している。
さらに、本実施形態では、釦部61を本体ハウジング12におけるグリップ取付部3の根元位置から10〜40mm程度上方に配置するようにしている。このような位置に釦部61があれば、グリップ部11を把持する使用者の親指による操作を容易にすることができるとともに、不用意な誤操作を抑制することができるからである。すなわち、40mm以上の位置に釦部61があるとグリップ部11を握る親指が届きにくくなり、逆に10mm以下の位置にあると使用時に不用意に釦部61を押してしまって使用者が意図しない風温切換操作が行われてしまう恐れがある。このような理由から、本実施形態では10〜40mm程度の位置に設定するようにしている。また、この位置では、円筒状の本体ハウジング12の外壁面10aにおける最大径の部位から次第に縮径した部位にあるので、ヘアドライヤー1を机上に置いた時に釦部61が不用意に押されてしまうことも抑制できる。
なお、本実施形態では、押し釦式のスイッチ部6を本体ハウジング12に設けるようにしたが、グリップハウジング11aに設けるようにしても勿論よい。この場合にあっても、釦部61の位置は、上述した10〜40mm程度の位置が最適である。
ところで、本実施形態のスイッチ部6は、送風ブロック2に設けられるタクトスイッチ62が実体となっており、釦部61の操作でタクトスイッチ62が押下されると、制御基板31上に実装された制御回路は、上述した4つのモードを順に切り換えるようになっている。なお、タクトスイッチ62は、制御基板31に直接実装せずに別の基板に設けることが配置の自由度を高めれる点では好ましい。
本実施形態のヘアドライヤー1では、図8(A)、(B)に示すように、上述した風温制御のためにスイッチング素子(サイリスタ)Tを用いているのであるが、要冷却部材であるスイッチング素子Tの冷却は、ファン26の駆動による冷風を利用している。すなわち、スイッチング素子Tは制御基板31上に実装して、スイッチング素子Tにおける放熱部66を第2風洞22の外周側でリング状開口29の下流側に配置している。また、スイッチング素子Tの放熱部66に放熱板67をビス止め固定し、放熱板67をリング状開口29の下流側に配置するとともに、放熱板67の両側縁からリング状開口29の中心側へ向けてコの字形状67aに放熱板67を延長することで、冷却効率を高めている。
通電時に発熱するスイッチング素子Tは、冷却しないと熱暴走を起こすために冷却を行うことが必須であり、この冷却に際してはファン26による風を利用するのが好ましい。しかし、ファン26から吐出口16に至る主送風路内でヒータ35の上流側にスイッチング素子Tを設置すると、スイッチング素子Tの設置領域の分だけ本体部10の長手方向寸法が大きくなってしまう上に、送風抵抗となって風量低下を招いてしまう。そのため、主送風路の外周側でリング状開口29からリング状吐出口38に至る副送風路にスイッチング素子T及び/またはスイッチング素子Tに結合された放熱板67を配置する。これにより、全長の増大および送風抵抗増加の低減を図ることができる。
なお、スイッチング素子Tの長手方向を本体部10の長手方向と合わせるとともに放熱部66を風の下流側に位置させているのは、本体部10の外径増大量を最小に抑えつつスムーズな風の流れの中で冷却するためである。また、放熱部66や放熱面積を広くするコの字形状67aをもつ放熱板67に沿って冷風が流れるようにすることで、冷却効率を高めている。ここでは、風温制御のためのスイッチング素子Tについて説明したが、風量制御についてスイッチング素子を用いる場合も同様にして冷却することが好ましい。
風量制御のスイッチ部17は、図12および図13に示すように、グリップハウジング11aの前面中央に設けられた凹溝14内にスライド自在に支持されている。このスイッチ部17には、上下にスライドさせるための指がかりとなる突起部17aが設けられている。
ここで、本実施形態の突起部17aは、その先端側17bと根本側17cがR0.2〜0.6程度のR形状に設定されており、且つ突起部17aの高さ(先端側17aと根本側17cとの距離)が1.0〜3.0mm程度に設定されている。このように、本実施形態では、スイッチ部17の先端側17bと根本側17cのRを従来に比べて大きくしたので、根本側17cでは親指のフィット感を高め、且つ先端側17bでは操作時の親指の痛さを低減してスイッチ部17の操作性を高めることができる。
以上、説明してきたように、本実施形態のヘアドライヤー1では、押し釦式のスイッチ部6の釦部61を本体ハウジング(ハウジング)12の外壁面10aと一体化するとともに、その外壁面10aの一部を撓ませることで動作の切り換えを行うようにしている。そのため、部品点数を低減してスイッチ部6の構成を簡素化することができる。すなわち、従来のように別部材の釦部やそれを保持する機構などを設ける必要がなく、外壁面10aの一部を撓ませてタクトスイッチ(接点部)62に押圧力を伝達するだけなので、スイッチ部6の構成を簡素にできる。また、ヘアドライヤー1の外形形状も、従来の別部材の釦部が突出したヘアドライヤーに比べて小さくすることができる。
また、本実施形態では、外壁面10aの一部の釦部61を、その周縁部の外壁面10aよりも突出させたので、釦部61を押し易くできるのは勿論のこと、釦部61の視認性を高めることができる。
さらにまた、本実施形態では、釦部61の周縁部の外壁面10aにスリット65を設けている。そのため、スリット65で囲われた外壁面10aを撓み易くできるので、釦部61の操作性を向上することができる。
また、本実施形態では、釦部61とタクトスイッチ(接点部)62との間に、釦部61の撓み動作に連動して押圧力をタクトスイッチ62に伝達する中間部材としての釦ベース63を設けるようにしている。そして、この釦ベース63に、スリット65を塞ぐ閉塞部63を設けたので、本体ハウジング12の内部と外部とを絶縁する効果や、埃の進入を抑制する効果、さらには防水効果などを得ることができる。
さらにまた、本実施形態では、閉塞部63の成形色を本体ハウジング12の外壁面10aと異ならせたので、スリット65を釦ベース63の成形色で目立させて釦部61の視認性をより一層向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記各実施形態では、本発明を加熱送風装置としてのヘアドライヤーに適用した場合を例示したが、これに限定されず、例えばヘアアイロンやヘアブラシなどにも適用することができる。
また、本実施形態では、ハウジングとしての本体ハウジングに押し釦式のスイッチ部を設けるようにしたが、ハウジングとしてのグリップハウジングに押し釦式のスイッチ部を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、押し釦式のスイッチ部が送風部と加熱部の両方の動作を切り換えるようになっていたが、送風部および加熱部のうち少なくともいずれか一方の動作を切り換える構成でもよい。
1 ヘアドライヤー(加熱送風装置)
6 スイッチ部
10a 外壁面
12 ハウジング
28 送風部
35 ヒータ(加熱部)
61 釦部
62 タクトスイッチ(接点部)
63 釦ベース(中間部材)
63a 閉塞部
65 スリット
6 スイッチ部
10a 外壁面
12 ハウジング
28 送風部
35 ヒータ(加熱部)
61 釦部
62 タクトスイッチ(接点部)
63 釦ベース(中間部材)
63a 閉塞部
65 スリット
Claims (5)
- 送風部および加熱部を内蔵するハウジングと、前記送風部および加熱部のうち少なくともいずれか一方の動作を切り換える押し釦式のスイッチ部と、を備えた加熱送風装置において、
前記スイッチ部の釦部を前記ハウジングの外壁面と一体化するとともに、当該外壁面の一部を撓ませることで前記スイッチ部の接点部に押圧力を伝達して動作の切り換えを行うことを特徴とする加熱送風装置。 - 前記釦部を、当該釦部の周縁部の外壁面よりも突出させたことを特徴とする請求項1に記載の加熱送風装置。
- 前記釦部の周縁部の外壁面に、スリットを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の加熱送風装置。
- 前記釦部と前記接点部との間に、前記釦部の撓み動作に連動して押圧力を前記接点部に伝達する中間部材を設けるとともに、前記中間部材に、前記スリットを塞ぐ閉塞部を設けたことを特徴とする請求項3に記載の加熱送風装置。
- 前記閉塞部の成形色を、前記外壁面と異ならせたことを特徴とする請求項4に記載の加熱送風装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5675029B1 (ja) * | 2014-05-19 | 2015-02-25 | 株式会社ドリーム産業 | ペット用ボックスドライヤーの電気制御装置 |
JP2020118371A (ja) * | 2019-01-24 | 2020-08-06 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和機 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020118371A (ja) * | 2019-01-24 | 2020-08-06 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和機 |
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